特許第6465535号(P6465535)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6465535
(24)【登録日】2019年1月18日
(45)【発行日】2019年2月6日
(54)【発明の名称】名刺情報提供システム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/10 20120101AFI20190128BHJP
   G06Q 50/00 20120101ALI20190128BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20190128BHJP
【FI】
   G06Q10/10
   G06Q50/00 300
   G06Q50/10
【請求項の数】17
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2018-511182(P2018-511182)
(86)(22)【出願日】2017年11月15日
(86)【国際出願番号】JP2017041153
【審査請求日】2018年2月26日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】516347226
【氏名又は名称】Airlex株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002642
【氏名又は名称】東京共同特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】伊東 伸
【審査官】 関 博文
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−170516(JP,A)
【文献】 特開2002−297795(JP,A)
【文献】 特開2004−318708(JP,A)
【文献】 特開2011−192195(JP,A)
【文献】 特開2005−128636(JP,A)
【文献】 特開2014−170382(JP,A)
【文献】 特開2012−065270(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
名刺情報を提供するシステムであって、
第1の人を識別する値を有する第1の名刺レコードと、前記第1の人を識別するレコードであって前記第1の名刺レコードと異なる値を有する第2の名刺レコードとを含む第1のユーザ端末と、
第2の人を識別する値を有する第3の名刺レコードと、前記第2の人を識別するレコードであって前記第3の名刺レコードと異なる値を有する第4の名刺レコードとを含む第2のユーザ端末とを含み、
前記第1のユーザ端末が、選択された前記第2の名刺レコードの一部の情報を送信し、
前記第2のユーザ端末が、選択された前記第4の名刺レコードの一部の情報を送信し、
さらに、前記第1のユーザ端末が、前記選択された第4の名刺レコードの一部の情報を受信したことに応答して、前記選択された第2の名刺レコードを、前記第2のユーザ端末において前記第4の名刺レコードに関連付けられるように送信し、
前記第1のユーザ端末が、前記第2の名刺を表示したときに、関連付けられた前記第4の名刺を表示可能に構成された、
名刺情報提供システム。
【請求項2】
前記人が自然人又は法人であり、前記人を識別する値が氏名、ニックネーム、住所、年齢、性別、職業、勤務先、趣味、画像のうち少なくとも1つの値を含む、
請求項1の名刺情報提供システム。
【請求項3】
さらに、前記第2のユーザ端末が、前記第4の名刺レコードを、前記第1のユーザ端末において前記第2の名刺レコードに関連付けられるように送信可能に構成された、
請求項1の名刺情報提供システム。
【請求項4】
さらに、前記第1のユーザ端末及び前記第2のユーザ端末と通信可能な、プロセッサ及びメモリを有するサーバとを含み、
前記サーバが、前記第1乃至第4の名刺レコードのコピーを記憶するように構成され、
前記サーバが、さらに前記第2の名刺レコードが前記第1のユーザ端末から送信された時刻及び該時刻におけるユーザ端末の位置情報を記憶するように構成された、
請求項1の名刺情報提供システム。
【請求項5】
さらに、前記サーバが、前記第1のユーザ端末に記憶された前記第2の名刺レコードが更新又は削除されたことに応答して、前記サーバに記憶された前記第2の名刺レコードのコピーを更新又は削除するように構成された、
請求項4の名刺情報提供システム。
【請求項6】
さらに、前記第2のユーザ端末が、前記サーバ上で前記第2の名刺レコードのコピーが更新又は削除されたことに応答して、前記第4の名刺レコードと関連付けて記憶された前記第2の名刺レコードを更新又は削除するように構成された、
請求項5の名刺情報提供システム。
【請求項7】
さらに、前記第1のユーザ端末が、前記第4の名刺レコードと関連付けて記憶された前記第2の名刺レコードを前記第2のユーザ端末から削除可能に構成された、
請求項4の名刺情報提供システム。
【請求項8】
前記第2のユーザ端末が、前記第1のユーザ端末から受信した前記第2の名刺レコードを前記第4のレコードと関連付けて記憶するように所定時間内に操作されなかった場合、前記第2の名刺レコードを前記第2のユーザ端末上で削除するように構成された、
請求項4の名刺情報提供システム。
【請求項9】
前記第2のユーザ端末が、前記第2の名刺レコードに関連付けて記憶された前記第4の名刺レコードが前記第1のユーザ端末から削除されたことに応答して、前記第4の名刺レコードと関連付けて記憶されている前記第2の名刺レコードを削除するように構成された、
請求項1の名刺情報提供システム。
【請求項10】
前記第1のユーザ端末が、前記第2のユーザ端末から受信した前記第4の名刺レコードの少なくとも一部の情報を表示可能に構成された、
請求項1の名刺情報提供システム。
【請求項11】
前記第1のユーザ端末が、名刺交換モードに設定したときにのみ名刺レコードを送受信可能に構成された、
請求項10の名刺情報提供システム。
【請求項12】
前記第1のユーザ端末が、第2のユーザ端末が前記第1のユーザ端末から一定以下の距離に存在するときにのみ名刺レコードを送受信可能に構成された、
請求項11の名刺情報提供システム。
【請求項13】
前記一定以下の距離に存在することが、ユーザ端末の位置情報に基づき決定される、
請求項12の名刺情報提供システム。
【請求項14】
前記一定以下の距離に存在することが、前記第1のユーザ端末が近距離無線通信により第2のユーザ端末と直接通信可能に接続されたことを含む、
請求項12の名刺情報提供システム。
【請求項15】
他のユーザ端末と通信可能なユーザ端末において、名刺情報を提供する方法であって、
第1の人を識別する値を有する第1の名刺レコードと、前記第1の人を識別するレコードであって前記第1の名刺レコードと異なる値を有する第2の名刺レコードとを含む第1のユーザ端末において、選択された前記第2の名刺レコードの一部の情報を送信することと、
第2の人を識別する値を有する第3の名刺レコードと、前記第2の人を識別するレコードであって前記第3の名刺レコードと異なる値を有する第4の名刺レコードとを含む第2のユーザ端末から、選択された前記第4の名刺レコードの一部の情報を受信することと、
前記第2の名刺レコードを、前記第2のユーザ端末において前記第4の名刺レコードに関連付けられるように送信することと
前記第2の名刺を表示したときに、関連付けられた前記第4の名刺を表示することと
を含む、
名刺情報提供方法。
【請求項16】
他のユーザ端末と通信可能なユーザ端末に、
第1の人を識別する値を有する第1の名刺レコードと、前記第1の人を識別するレコードであって前記第1の名刺レコードと異なる値を有する第2の名刺レコードとを含む第1のユーザ端末において、選択された前記第2の名刺レコードの一部の情報を送信することと、
第2の人を識別する値を有する第3の名刺レコードと、前記第2の人を識別するレコードであって前記第3の名刺レコードと異なる値を有する第4の名刺レコードとを含む第2のユーザ端末から、選択された前記第4の名刺レコードの一部の情報を受信することと、
前記第2の名刺レコードを、前記第2のユーザ端末において前記第4の名刺レコードに関連付けられるように送信することと、
前記第2の名刺を表示したときに、関連付けられた前記第4の名刺を表示することと、
を実行させるためのプログラムを記録した、コンピュータ読取り可能な記録媒体。
【請求項17】
さらに、前記第2のユーザ端末が、前記第4の名刺レコードを表示したときに、関連付けられた前記第2の名刺レコードを表示可能に構成された、
請求項1の名刺情報提供システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、名刺情報を提供するシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現代社会において人々は複数の役割を演じ、複数の趣味趣向を持ち合わせて生きている。多くの人はこうした個人の顔(ペルソナ)を場面によりまたは相手により使い分けている。個人のペルソナは本人が定義し、状況に応じて本人が他人に対し表出したい部分だけを出している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012−113440号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複数の顔(ペルソナ)を演じるためのデジタル「名刺」というツールを提供するシステムまたは方法が望まれる。
【0005】
また、他人に対し自らが設定し選択する名刺を使用し自己表明を行い、これにより自らのペルソナを個別限定的に使い分けることができるシステムまたは方法が望まれる。
【0006】
さらに、相手によりコミュニケーションの方法を設定でき、これにより相手との関係性によるコミュニケーションを取ることができるシステムまたは方法が望まれる。
【0007】
さらに、自らが発信した名刺を削除することで相手との関係性を解除し記録を抹消することができるシステムまたは方法が望まれる。
【0008】
さらに、公開性の高いソーシャルネットワーキングサービス(SNS)とは異なる、秘匿性の高いプライベートなネットワーキングサービスを提供することができるシステムまたは方法が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本技術は、例えば、第1の人を識別する値を有する第1の名刺レコードと、第1の人を識別するレコードであって、第1の名刺レコードと異なる値を有する第2の名刺レコードとを含む第1のユーザ端末と、第2の人を識別する値を有する第3の名刺レコードと、第2の人を識別するレコードであって第3の名刺レコードと異なる値を有する第4の名刺レコードとを含む第2のユーザ端末とを含み、第1のユーザ端末が、選択された第2の名刺レコードの少なくとも一部の情報を送信可能に構成され、第2のユーザ端末が、選択された第4の名刺レコードの少なくとも一部の情報を送信可能に構成された、名刺情報を提供するシステムを含む。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本技術の実施例による名刺情報提供システムを示す図である。
図2】本技術の実施例による名刺レコードを示す図である。
図3】本技術の実施例によるユーザ端末の画面表示を示す図である。
図4】本技術の実施例による名刺情報提供方法を示すフローチャートである。
図5】本技術の実施例による名刺レコードを更新又は削除する方法を示すフローチャートである。
図6】本技術の実施例によるコミュニケーションモードを含む名刺レコードを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1に本技術の実施例による名刺情報提供システム100を示す。
【0012】
名刺情報提供システム100は、インターネット140に有線又は無線で通信可能に接続された、サーバ110、ユーザ端末120及びユーザ端末130を含む。
【0013】
サーバ110は、プロセッサ及びメモリを含み、インターネット140を介してユーザ端末120及びユーザ端末130と通信する機能を有するコンピュータである。ユーザ端末120は、プロセッサ及びメモリを含み、インターネットを介してサーバ110と通信する機能を有するコンピュータ、タブレット端末又はスマートフォン等であり、ユーザ端末130も同様である。ユーザ端末120及びユーザ端末130に限らず、さらに多くのユーザ端末が接続可能である。なお、本明細書においてインターネット140は、インターネットのほか、プライベートネットワーク、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、LTE(Long Term Evolution)ネットワーク等の通信ネットワークも含むものとする。
【0014】
ユーザ端末120及びユーザ端末130は、それぞれ当該ユーザ端末の利用者の名刺レコードを有する。
【0015】
図2に本技術の実施例による名刺レコードを示す。
【0016】
ユーザ端末120は、その利用者の名刺レコード210を有する。名刺レコード210は、ユーザID”M8pG17”、名刺番号”01”、氏名”鈴木伸”、 ニックネーム”null”、住所”東京都世田谷区”、年齢”50”、性別”M”、職業/勤務先”xx会社役員”、趣味”音楽”、画像”null”のデータを有する名刺レコード212と、ユーザID”M8pG17”、名刺番号”02”、氏名”null”、 ニックネーム”しんちゃん”、住所”東京都”、年齢”null”、性別”null”、職業/勤務先”null”、趣味”ヘビーメタル”、画像”http://xxx...”のデータを有する名刺レコード214とを含む。ユーザ端末120はさらに多くの名刺レコードを有してもよい。
【0017】
ユーザ端末130は、その利用者の名刺レコード220を有する。名刺レコード220は、ユーザID”Ym26Ka”、名刺番号”01”、氏名”田中はな”、 ニックネーム”null”、住所”横浜市”、年齢”30”、性別”F”、職業/勤務先”プロゴルファー”、趣味”音楽”、画像”http://yyy...”のデータを有する名刺レコード222と、ユーザID”Ym26Ka”、名刺番号”02”、氏名”null”、 ニックネーム”ボミちゃん”、住所”null”、年齢”25”、性別”null”、職業/勤務先”null”、趣味”ヘビーメタル”、画像”http://zzz...”のデータを有する名刺レコード224とを含む。ユーザ端末120はさらに多くの名刺レコードを有してもよい。
【0018】
ユーザIDは、原則として利用者1人につき1つが割り当てられ、同一のユーザIDは同一の利用者であることを示す。ユーザIDは、唯一のものであればユーザ自身が決定したものであってもよく、コンピュータが自動生成したものであってもよい。
【0019】
名刺番号は、利用者1人につき複数有することができ、同一ユーザIDにおける異なる名刺番号は同一の利用者についての異なる名刺情報であることを示す。名刺番号は同一ユーザIDにおいて唯一のものであればユーザ自身が決定したものであってもよく、コンピュータが自動生成したものであってもよい。
【0020】
氏名は、利用者の氏名を表す。本名でも芸名、筆名等でもよく、氏又は名の一方のみでもよく、空文字列”null”としてもよい。
【0021】
ニックネームは、氏名とともに又は氏名に代えて使用される、利用者を識別する名称を表し、空文字列”null”としてもよい。
【0022】
住所は、利用者の住所や居所等の地理的位置を表し、国名や行政区画名のみでもよく、架空のものでもよく、空文字列”null”としてもよい。
【0023】
年齢は、利用者の実年齢でもよく、営業その他の理由による公称年齢でもよく、空文字列”null”としてもよい。
【0024】
性別は、男性”M”又は女性”F”若しくはその他の性別”X”でもよく、空文字列”null”としてもよい。
【0025】
職業/勤務先は、職業及び/又は勤務先を表し、架空のものでもよく、空文字列”null”としてもよい。
【0026】
趣味は、”音楽”のように大きな分類でもよく、”ヘビーメタル”のようにより詳細な分類でもよく、空文字列”null”としてもよい。
【0027】
画像は、本人の写真やイラストでもよく、ペットや景色の写真やイラスト等でもよく、空文字列”null”としてもよい。また、画像データそのものでもよく、アップロードされた画像データの所在を示すURI(Uniform Resource Identifier)でもよく、空文字列”null”としてもよい。
【0028】
図3に本技術の実施例によるユーザ端末の画面表示を示す。
【0029】
ユーザ端末120及びユーザ端末130の画面表示300は、発信者がコンテンツを発信することを可能にするするコンテンツ領域310,320,330及び340と、受信者にその後のオプションを提供するアイコン350,360及び370を有する。
【0030】
[名刺交換]
図4に本技術の実施例による名刺情報を提供する方法を示す。
【0031】
ステップ410で名刺情報提供方法400をユーザ端末120において開始する。ユーザ端末120及びユーザ端末130が近傍に位置すると、GPS(Global Positioning System)を用いたスマートフォンの位置情報サービス等を利用して一定以下の距離内に位置すると判断される。ユーザ端末120及びユーザ端末130はBluetooth(商標)等の近距離無線通信により相互に通信してもよい。その際、誤送信を防ぐ等のため、両端末が名刺交換モードに設定された場合にのみ、又は両端末が名刺交換モードに設定されさらに交換する名刺が選択され確定された場合にのみ、名刺レコードを送受信可能になるようにしてもよい。
【0032】
次にステップ420で、ユーザ端末120が、選択された自己の名刺レコードの情報の一部を送信する。ユーザ端末120においては名刺レコード212、名刺レコード214又はその他の名刺レコードのうちいずれか1つが任意に選択される。仕事上での名刺交換を目的とする場合は名刺レコード212を送信し、趣味の仲間との名刺交換を目的とする場合は名刺レコード214を送信する等、目的によって又は相手によって名刺レコードを使い分けることができる。本実施例では名刺レコード214が選択されるとする。名刺レコードの情報の一部として、例えばユーザID、名刺番号、氏名又はニックネーム及び画像がユーザ端末120から送信され、ユーザ端末130において受信され表示可能になる。ユーザ端末120は、自己の名刺レコード212及び名刺レコード214の情報の一部をユーザ端末120の画面表示300のコンテンツ領域340にアイコンとしてそれぞれ表示させていずれかが選択されるようにしてもよい。名刺レコードの情報は、その一部だけが送信されてもよく、その全部が送信されてもよい。名刺レコードの情報の全部が送信される場合、その全部がユーザ端末130において表示されてもよく、その一部が表示されるようにしてもよい。
【0033】
ユーザ端末130においても同様に、ユーザ端末130が、選択された自己の名刺レコードの情報の一部を送信する。ユーザ端末130においては名刺レコード222、名刺レコード224又はその他の名刺レコードのうちいずれか1つが任意に選択される。仕事上での名刺交換を目的とする場合は名刺レコード222を送信し、趣味の仲間との名刺交換を目的とする場合は名刺レコード224を送信する等、目的によって又は相手によって名刺レコードを使い分けることができる。本実施例では名刺レコード224が選択されるとする。名刺レコードの情報の一部として、例えばユーザID、名刺番号、氏名又はニックネーム及び画像がユーザ端末130から送信され、ユーザ端末120において受信され表示可能になる。ユーザ端末130は、自己の名刺レコード222及び名刺レコード224の情報の一部をユーザ端末130の画面表示300のコンテンツ領域340にアイコンとしてそれぞれ表示させていずれかが選択されるようにしてもよい。名刺レコードの情報は、その一部だけが送信されてもよく、その全部が送信されてもよい。名刺レコードの情報の全部が送信される場合、その全部がユーザ端末120において表示されてもよく、その一部が表示されるようにしてもよい。
【0034】
次にステップ430で、ユーザ端末120がユーザ端末130において選択された名刺レコード224の情報の一部を受信する。ユーザ端末120は、受信した名刺レコード224の情報の一部をユーザ端末120の画面表示300のコンテンツ領域310にアイコンとして表示させる。この際に氏名又はニックネーム、及び画像を表示させ、ユーザID及び名刺番号を非表示としてもよい。
【0035】
ユーザ端末130においても同様に、ユーザ端末120において選択された名刺レコード214の情報の一部を受信する。ユーザ端末130は、受信した名刺レコード214の情報の一部をユーザ端末130の画面表示300のコンテンツ領域310にアイコンとして表示させる。この際に氏名又はニックネーム、及び画像を表示させ、ユーザID及び名刺番号を非表示としてもよい。
【0036】
次にステップ440で、ユーザ端末120が、選択された名刺レコード214を、ユーザ端末130において選択された名刺レコード224に関連付けられるように送信する。送信の操作として、ユーザ端末120の画面表示300のコンテンツ領域340に表示されている自己の名刺レコード214のアイコンをコンテンツ領域310に表示された相手の名刺レコード224のアイコンに向けてスワイプしてもよく、ドラッグ&ドロップにより自己の名刺レコード214のアイコンを移動させて相手の名刺レコード224のアイコン上に重ねてもよい。
【0037】
ユーザ端末130においても同様に、選択された名刺レコード224を、ユーザ端末120において選択された名刺レコード214に関連付けられるように送信する。送信の操作として、ユーザ端末130の画面表示300のコンテンツ領域340に表示されている自己の名刺レコード224のアイコンをコンテンツ領域310に表示された相手の名刺レコード214のアイコンに向けてスワイプしてもよく、ドラッグ&ドロップにより自己の名刺レコード224のアイコンを移動させて相手の名刺レコード214のアイコン上に重ねてもよい。
なお、ユーザ端末130において選択された自己の名刺レコード224を送信することは、同時に行わなくてもよく、全く行わなくてもよい。
【0038】
一方、ユーザ端末130において受信した相手の名刺レコード214は、自己の名刺レコード224に関連付けられてメモリに記憶される。例えば、ユーザ端末130において画面表示300のコンテンツ領域340に表示された自己の名刺レコード224を選択したときに相手の名刺レコード214及び/又はそのアイコンが「知り合い」としてコンテンツ領域320及び/又はコンテンツ領域330に表示されてもよい。
【0039】
ユーザ端末120に記憶された名刺レコード212及び214並びにユーザ端末130に記憶された名刺レコード222及び224は、それらのコピーがサーバ110に記憶されてもよい。
この場合、ステップ440においてユーザ端末120が名刺レコード214を送信した時刻及びその時刻におけるユーザ端末120の位置情報その他の情報を記憶してもよい。
【0040】
次にステップ450で、名刺情報提供方法400を終了する。
【0041】
[名刺の更新・削除]
図5に本技術の実施例による名刺レコードを更新又は削除する方法を示す。
【0042】
ステップ510で名刺レコードを更新又は削除する方法が開始し、ステップ520で、自己のユーザ端末120上で、選択された名刺レコード214が更新又は削除され、その情報がサーバ110に送信される。
【0043】
次にステップ530で、サーバ110が名刺レコード214の更新又は削除の情報を受信し、サーバ110上に記憶された名刺レコード214のコピーが更新又は削除される。
【0044】
次にステップ540で、他のユーザ端末130に名刺レコード224と関連付けて記憶された名刺レコード214が更新又は削除される。更新または削除のタイミングは、サーバ110からのプッシュ通知をトリガにしてもよく、ユーザ端末130からサーバ110に対する情報更新等のリクエストに応答して行ってもよい。また、他のユーザ端末130上での更新又は削除は、強制的に行ってもよく、他のユーザ端末130上で承諾操作を行ったときに行ってもよい。
【0045】
次にステップ550で名刺レコードを更新又は削除する方法を終了する。
【0046】
[名刺の取戻し]
一度特定の相手に送信した自己の名刺レコードを取り戻したい場合等、ユーザ端末120から、当該特定の相手の名刺レコード224に関連付けて記憶された自己の名刺レコード214を削除する要求を送信してもよい。この場合、相手のユーザ端末130上での名刺レコード214の削除は、強制的に行ってもよく、相手のユーザ端末130上で承諾操作を行ったときに行ってもよい。
【0047】
[受領期限付き名刺]
自己の名刺レコードを送信する際に、受領期限を付けてもよい。ユーザ端末120から受領期限付きの名刺レコード214が送信され、ユーザ端末130において受信した名刺レコード214が自己の名刺レコード224と関連付けて記憶するように所定時間内または期限までに操作されなかった場合、名刺レコード214はユーザ端末130上で自動的に削除されてもよい。
【0048】
[有効期限付き名刺]
自己の名刺レコードを送信する際に、有効期限を付けてもよい。ユーザ端末120から有効期限付きの名刺レコード214が送信され、ユーザ端末130において受信した名刺レコード214が自己の名刺レコード224と関連付けて記憶するようにしたか否かにかかわらず、所定時間経過時または所定の期限到達時に、名刺レコード214はユーザ端末130上で自動的に削除されてもよい。その際に、新たな名刺交換を促すメッセージ等を端末に表示してもよい。
【0049】
[名刺交換の解消]
自己の名刺レコードと関連付けられた相手の名刺を削除して、相手からも自己の名刺を削除されるようにしてもよい。ユーザ端末120において自己の名刺レコード214と関連付けられた相手の名刺レコード224が削除され、それに応答して相手のユーザ端末130から、相手の名刺レコード224と関連付けられて記憶された自己の名刺214が削除されてもよい。この場合、相手のユーザ端末130上での自己の名刺レコード214の削除は、強制的に行ってもよく、相手のユーザ端末130上で承諾操作を行ったときに行ってもよい。
【0050】
[名刺の追加]
同一の人に属する複数の異なる名刺を交換してもよい。例えば、図4の名刺情報提供方法において、ユーザ端末120がユーザ端末130に対して名刺レコード214に加えて名刺レコード212を、同時に又は時間をおいて送信してもよい。追加で送信される名刺レコード212は、既に名刺レコード214と交換された名刺レコード224に関連付けられるように送信されるが、受信側のユーザ端末130において異なる名刺レコード222と関連付けて記憶されるようにしてもよい。
【0051】
[コミュニケーションモード]
図2に示した名刺レコードは、さらにテキスト、音声通話、ビデオ通話、オブジェクト送信の可否等のコミュニケーションモードの指定を含んでもよい。図6に本技術の実施例によるコミュニケーションモードを含む名刺レコードを示す。
【0052】
名刺レコード610及び620は、名刺レコード210及び220に示したデータに加え、さらにテキスト、音声通話、ビデオ通話、オブジェクト送信等のコミュニケーションモードの指定を含む。ここで、”x”はそのコミュニケーションモードでの通信の開始を許可することを示し、”null”はそのコミュニケーションモードでの通信の開始を許可しないことを示す。
【0053】
名刺レコード612は、名刺レコード212(図2)に示したデータに加え、さらにテキスト”x”、音声通話”x”、ビデオ通話”null”、オブジェクト送信”null”のコミュニケーションモードの指定を含む。
【0054】
名刺レコード614は、名刺レコード214(図2)に示したデータに加え、さらにテキスト”x”、音声通話”x”、ビデオ通話”x”、オブジェクト送信”null”のコミュニケーションモードの指定を含む。
【0055】
名刺レコード622は、名刺レコード222(図2)に示したデータに加え、さらにテキスト”x”、音声通話”x”、ビデオ通話”null”、オブジェクト送信”null”のコミュニケーションモードの指定を含む。
【0056】
名刺レコード624は、名刺レコード224(図2)に示したデータに加え、さらにテキスト”x”、音声通話”x”、ビデオ通話”null”、オブジェクト送信”x”のコミュニケーションモードの指定を含む。
【0057】
これにより、名刺レコード614と名刺レコード624が名刺交換されると、名刺レコード614の”しんちゃん”から名刺レコード624の”ボミちゃん”に対しテキスト、音声通話及びオブジェクト送信が可能になるが、ビデオ通話は可能にならない。
【0058】
一方、名刺レコード624の”ボミちゃん”から名刺レコード614の”しんちゃん”に対しテキスト、音声通話及びビデオ通話が可能になるが、オブジェクト送信は可能にならない。
【0059】
この場合、ビデオ通話については名刺レコード614の”しんちゃん”が許可している一方で名刺レコード624の”ボミちゃん”は許可していない。この場合、名刺レコード614の”しんちゃん”は名刺レコード624の”ボミちゃん”に対しビデオ通話での通信を開始することができないが、名刺レコード624の”ボミちゃん”から発呼され開始されたビデオ通話に応答してビデオ通話を行うことができる。
【0060】
同様に、オブジェクト送信については名刺レコード614の”しんちゃん”が許可していない一方で名刺レコード624の”ボミちゃん”は許可している。この場合、名刺レコード614の”しんちゃん”から名刺レコード624の”ボミちゃん”に対しオブジェクト送信をすることができるが、名刺レコード624の”ボミちゃん”から名刺レコード614の”しんちゃん”に対しオブジェクト送信をすることはできない。
【0061】
名刺レコード612及び614のコミュニケーションモードの指定は、ユーザ端末120により変更可能である。また、名刺交換の際に相手に応じて変更できるようにしてもよく、一度名刺交換を行った後に変更できるようにしてもよい。コミュニケーションモードの指定が変更されると、変更された名刺レコードに対し、変更後のコミュニケーションモードにより通信開始可能となる。名刺レコード622及び624のコミュニケーションモードの指定についても同様に、ユーザ端末130により変更され得る。
【0062】
ユーザ端末120は、名刺レコード614と名刺レコード624の間での通信内容及び/又は履歴を、名刺レコード624と関連付けて記憶するようにしてもよい。この場合、名刺レコード624がユーザ端末120上で削除されるとそれに伴って当該通信内容及び/又は履歴もユーザ端末120上で削除される。
【0063】
ユーザ端末120に記憶された名刺レコード612及び614並びにユーザ端末130に記憶された名刺レコード622及び624は、それらのコピーがサーバ110に記憶されてもよい。
この場合、サーバ110が上述した通信内容及び/又は履歴を記憶してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0064】
本技術は、例えば、相手に応じて異なる名刺情報を使い分け、交換することを可能にする。
【符号の説明】
【0065】
100 名刺情報提供システム
110 サーバ
120、130 ユーザ端末
140 インターネット

【要約】
複数の顔(ペルソナ)を演じるためのデジタル「名刺」というツールを提供する。
第1の人を識別する値を有する第1の名刺レコードと、第1の人を識別するレコードであって、第1の名刺レコードと異なる値を有する第2の名刺レコードとを含む第1のユーザ端末と、第2の人を識別する値を有する第3の名刺レコードと第2の人を識別するレコードであって、第3の名刺レコードと異なる値を有する第4の名刺レコードとを含む第2のユーザ端末とを含み、第1のユーザ端末が、選択された第2の名刺レコードの少なくとも一部の情報を送信可能に構成され、第2のユーザ端末が、選択された第4の名刺レコードの少なくとも一部の情報を送信可能に構成され、さらに、第1のユーザ端末が、第2の名刺レコードを、第4の名刺レコードに関連付けられるように送信可能に構成される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6