特許第6466909号(P6466909)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6466909
(24)【登録日】2019年1月18日
(45)【発行日】2019年2月6日
(54)【発明の名称】組立キット
(51)【国際特許分類】
   A63H 33/10 20060101AFI20190128BHJP
【FI】
   A63H33/10 A
   A63H33/10 J
【請求項の数】18
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2016-503729(P2016-503729)
(86)(22)【出願日】2014年3月19日
(65)【公表番号】特表2016-512775(P2016-512775A)
(43)【公表日】2016年5月9日
(86)【国際出願番号】IB2014000420
(87)【国際公開番号】WO2014147473
(87)【国際公開日】20140925
【審査請求日】2017年3月19日
(31)【優先権主張番号】1350342-0
(32)【優先日】2013年3月19日
(33)【優先権主張国】SE
(73)【特許権者】
【識別番号】515265097
【氏名又は名称】ジェフ ニルソン
(74)【代理人】
【識別番号】100105795
【弁理士】
【氏名又は名称】名塚 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100105131
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 満
(72)【発明者】
【氏名】ジェフ ニルソン
【審査官】 上田 泰
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2011/003417(WO,A1)
【文献】 特開2010−148782(JP,A)
【文献】 英国特許出願公開第02225808(GB,A)
【文献】 米国特許第05291700(US,A)
【文献】 特開昭61−073681(JP,A)
【文献】 英国特許出願公開第02126682(GB,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63H 1/00−37/00
F16B 5/00− 5/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
組立プレート(1)を位置決めするための複数の位置決めポケット(21A、21B、21C、21D)を備える組立キット(B)のための位置決め要素(2)であって、位置決めポケット(21A、21B、21C、21D)は、仮想の三次元座標系の原点(0)から面内に延在し、前記組立プレート(1)を保持するための互いの距離(b)を有して相互作用して向かい合う二つの保持プレート(20A、20B)を備え、位置決めポケット(21A、21B、21C、21D)は、さらに、前記向かい合う二つの保持プレート(20A、20B)の間の直交接続(23)を有し、前記直交接続(23)は、前記組立プレート(1)が前記位置決めポケット(21A、21B、21C、21D)の中に設置された時に、前記組立プレート(1)のための支持具を形成し、前記複数の位置決めポケットの少なくとも一つの、相互作用して向かい合う前記保持プレート(20A、20B)の少なくとも二つは、貫通孔の形態の二つの固定手段(24)を有し、前記二つの固定手段(24)は、仮想の正方形面の原点(0)から延在する仮想の対角線(d)の両側に対称に配置され、加えて前記組立プレートのその固定のための固定手段(10)と相互作用するよう配置されることを特徴とする、位置決め要素(2)。
【請求項2】
記直交接続(23)は、前記複数の位置決めポケット(21A、21B、21C、21D)の二つの間に仕切壁(23)を形成し、その間の接続手段を備えることを特徴とする、請求項1に記載の位置決め要素(2)。
【請求項3】
前記距離(b)は、1mmから20mmの範囲であることを特徴とする、請求項1に記載の位置決め要素(2)。
【請求項4】
前記固定手段(24)は、前記位置決めプレート(20A、20B)に互いに向かい合って配置される貫通孔(24)を備え、前記貫通孔(24)の中心は、前記座標系の座標軸(X、Y、Z)のいずれかから、角度15度から30度および/または60度から75度で配置され、固定手段(25)と相互作用するよう配置される、請求項に記載の位置決め要素(2)。
【請求項5】
前記位置決めプレート(20A、20B)の厚さ(t)は、1mmから20mmであることを特徴とする、請求項1に記載の位置決め要素(2)。
【請求項6】
前記位置決めプレート(20A、20B)の辺の長さ(l)は、20mmから150mmの範囲であることを特徴とする、請求項1に記載の位置決め要素(2)。
【請求項7】
前記仕切壁(23)は、前記位置決めプレート(20A、20B)の辺の長さ(l)の少なくとも半分に沿って延在することを特徴とする、請求項1に記載の位置決め要素(2)。
【請求項8】
少なくとも一つの追加の仕切壁(23)を介して、前記二つの位置決めポケット(21A、21B、21C、21D)のいずれかに接続される追加の位置決めポケット(21A、21B、21C、21D)を備えることを特徴とする、請求項2に記載の位置決め要素(2)。
【請求項9】
前記仕切壁(23)は、空間中の少なくとも二つの任意の面内の前記位置ポケット(21A、21B、21C、21D)の間の所望の角度を許容することを特徴とする、請求項2に記載の位置決め要素(2)。
【請求項10】
組立プレート(1)を請求項1に記載の位置決め要素(2)の位置決めポケット(21A、21B、21C、21D)に位置決めするための少なくとも一つの角(h2)を備える組立キット(B)のための組立プレート(1)であって、
その角(h2)は、少なくとも前記位置決めポケット(21A、21B、21C、21D)の延長を備える平らな延長を有し、前記角(h2)は仮想の三次元座標系の原点(0)から始まり、正方形面に係る仮想の対角線(d)に対して45度から90度の角度(v2)を有し、その対角線(d)は原点(0)から延在し、前記組立プレートは前記位置決め要素(2)の固定手段(24)と相互作用するよう配置される少なくとも一つの固定手段(10)を備える、組立プレート(1)において、
前記固定手段(10)は、前記仮想の対角線(d)のそばに配置されることを特徴とする、組立プレート(1)。
【請求項11】
前記固定手段(l0)の中心は、前記座標系の前記座標軸(X、Y、Z)のいずれかから角度15度から30度および/または60度から75度で配置されることを特徴とする、請求項10に記載の組立プレート(1)。
【請求項12】
前記固定手段(10)は、固定手段(25)と相互作用するよう配置されることを特徴とする、請求項10または請求項11に記載の組立プレート(1)。
【請求項13】
厚さ(T)が、1mmから20mmの範囲であることを特徴とする、請求項10から請求項12のいずれか一項に記載の組立プレート(1)。
【請求項14】
長さ(L)が、10cmから100cmの範囲であることを特徴とする、請求項10から請求項13のいずれか一項に記載の組立プレート(1)。
【請求項15】
高さ(H)が、10cmから100cmの範囲であることを特徴とする、請求項10から請求項14のいずれか一項に記載の組立プレート(1)。
【請求項16】
請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の位置決め要素(2)と請求項10から請求項15のいずれか一項に記載の組立プレート(1)とを備えることを特徴とする、組立キット(B)。
【請求項17】
前記組立プレート(1)の角(h2)は、前記位置決め要素(2)の位置決めポケット(21A、21B、21C、21D)に挿入してもよく、前記組立プレート(1)の前記角(h2)及び前記位置決めポケット(21A、21B、21C、21D)は、三次元座標系の同じ面内に延在し、前記座標系の同じ原点(0)を共有することを特徴とする、請求項16に記載の組立キット(B)。
【請求項18】
前記位置決め要素(2)の前記固定手段(24)および前記組立プレート(1)に配置される前記固定手段(10)は、相互の固定のために互いに相互作用するよう配置されることを特徴とする、請求項16または17に記載の組立キット(B)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、組立プレートおよび位置決め要素を備える組立キットに関する。
【背景技術】
【0002】
昔から、人々は子供も大人も様々な種類の模型/構造物を造り、螺合することを楽しみとしてきたことが知られている。それは非常に楽しめるものであり、また教育的でもある。多くの人々は、かつて、MECCANO、LEGO等によって組み立てた物を持っていたようである。よく知られた組み立てキットは、しばしば多くの小さな異なる部品を含むので、組み立てる人は、小さな部品を扱い、異なるパーツを組み合わせて模型にできるような、良好な精神運動スキルおよび正確さを必要とする。
【0003】
WO2011003417を通して、接続要素および角が接続要素に接続される壁パネルを有する組立キットが既に知られている。DE102011008137を通して、構築レンガがカップリングを介して接続されヒンジを形成する、木でできた玩具キットが既に知られている。WO9842423を通して、キットが平らな要素を含み、成型要素および二つの第一変形例を組み合わせた要素が大きな玩具構造物を構築するのに用いられうる、組立キットの別の変形例が知られている。文書CA212013では、様々な大きさおよび形状のパネルおよびレールからなる組立キットが説明される。パネルは、レールの溝に順に挿入されて、所望の構造物を構築する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、上述の問題を解消するか、または少なくとも最小にすることであり、請求の範囲で請求する位置決め要素、組立プレートおよび組立キットで達成される。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によると、組立キットは、位置決め要素および組立プレートを備えて提供される。このアイデアは、関連するパーツの単純で容易な組み合わせにもとづいているので、若年者が小さなおよび大きな三次元模型を構築するのを可能にする。よって、創造性とアイデアの不足のみが、達成したいものを妨げうる。
【0006】
本発明の一態様によれば、組立キットは、間に距離がある二つの相互作用して向かい合う保持手段を有する少なくとも一つの位置決めポケットを備える位置決め要素からなり、、それらの位置決めポケットの端部に近接して、前記二つの向かい合う保持手段の間に直交接続が提供されて仕切壁を形成する。前記仕切壁は、前記位置決めポケットのいずれかに設置される組立プレートの支持具を備え、また、二つの位置決めポケットの間の接続手段を備える。それは、単純な組立プレートは、前記位置決めポケットに正しく配置することができ、位置決めポケット内で、組立プレートは保持手段によって支持されることを示す。
【0007】
本発明の別の態様によれば、位置決めポケットに配置される異なる角度の角を備える組立プレートが位置決めポケットに嵌合し、良好な支持を得るよう、位置決めポケットはそれぞれが約20度から90度の角度を有する角を備える。
【0008】
本発明のさらに別の態様によれば、前記保持手段は好ましくは、間に距離がある二つの向かい合う面平行な約1mmから20mmの位置決めプレートからなる。距離は組立プレートの厚さに適応することで、一定の抵抗を有する組立プレートが、組立プレートに適応された距離のおかげで、位置決めプレートの間で押圧されてそこで適切な位置に留まり、位置決めプレートの間で揺れない。
【0009】
本発明の追加の態様によれば、位置決めプレートは、前記角において、お互いのちょうど正面に配置される少なくとも一つの固定手段を備える。前記固定手段は、好ましくは、固定手段と相互作用するよう配置される貫通孔を備え、それは、組立プレートおよび位置決め要素が、互いに係止することができ、倒壊の恐れがないことを示す。
【0010】
本発明のさらなる態様によれば、プレートは好ましくは約1mmから20mmの厚さを有し、それによって位置決め要素の取り扱いが容易になる。
【0011】
本発明の別の態様によれば、仕切壁は位置決めプレートの辺の長さの少なくとも二分の一に沿って、好ましくは辺の全長に沿って延在し、組立プレートの有効な留め具および位置支持具となる。
【0012】
本発明の一態様によれば、追加の仕切壁は、二つの位置決めポケットの間の接続手段を備える。それは、組立プレートが異なる方向から異なる位置決めポケットに挿入でき、接続手段がそれらのプレートの支持具となることを意味する。
【0013】
本発明のさらなる一態様によれば、位置決め要素は間の角度が異なる複数の位置決めポケットを備える。それは、組立プレートが異なる角度で全く同じ位置決め要素に設置でき、三次元模型が構築できることを意味する。
【0014】
本発明の一態様によれば、組み立てキットは、実質的に平らで少なくとも一つの角を備えた組立プレートを備え、前記角の角度は20度から90度である。また組み立てキットは、位置決め要素を有する固定手段と相互作用するよう配置される少なくとも一つの固定手段を備える。それによって、組立プレートと位置決め要素とを結合させるのが容易になり、相互作用する固定手段は、パーツがお互いに係止するのを可能にし、安全性が向上する。
【0015】
本発明の別の態様によれば、組立プレートと位置決め要素の固定手段は、相互作用する貫通孔からなる。それによって、ネジやナットなどの固定手段で、パーツがお互いに係止するのが可能になる。
【0016】
本発明の追加の態様によれば、組立プレートの厚さは約1mmから20mmであり、その厚さは位置決めプレートの間の距離に適応することで、一定の抵抗を有する組立プレートが、距離に適応した厚さのおかげで、位置決めプレートの間で押圧されてそこで適切な位置に留まることができ、プレートは位置決め要素にしっかりと位置決めされる。
【0017】
本発明の別の態様によれば、組立プレートの長さは約10から100cmmである。それによって、取り扱いが容易になり、組立に用いるのが簡単になる。
【0018】
本発明は、添付の図面を参照して、以下により詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明による組み立てキットを組み立てた模型の斜視図。
図2】本発明による位置決め要素の代替案の斜視図。
図3】本発明による位置決め要素の代替案の斜視図
図4】本発明による位置決め要素の多くの異なる実施形態の側面図。
図5】本発明による組立プレートの側面図。
図6】本発明による組立プレートの多くの異なる実施形態の側面図。
図7】本発明による組み合わせた模型の角を示す図。
図8】本発明による組み合わせた組立プレートおよび位置決め要素の側面図。
図9】本発明による位置決め要素で組み合わせた組立プレートの側面図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1は、本発明による組み立てキットBを組み立てた二つの翼を有する飛行機の形状の模型の斜視図である。この模型は、およそ2×1×1.5mであり、どの大きさで模型が造られうるかが感覚としてわかる。本発明は、厳密にこれらの寸法に限定されず、所望であれば、かなり小さくまたは大きくもできることが認められる。組立キットは、位置決め要素2および組立プレート1を備え、それらは前記位置決め要素2によって互いに固定される。パーツについては、下記に詳細に説明する。
【0021】
本発明の組立キットBの目的は、子供や若年者が登ったり留まったりできる大きさの模型を作れることであり、模型はそのような負荷に耐えるよう組み立てられるものである。下記で説明する材料および寸法は、そのような負荷に耐えるよう設計されるが、他の材料および寸法もまたこの負荷に耐えるのに適しうることが認められる。本発明による組立キットBは、下記に説明する例よりもかなり大きくもしくは小さく作られうる。例えば、寸法は、模型が模型の作り手に適し、よって関連するパーツがより小さな負荷に耐えうるよう、縮小することができる。同様に、組立キットBの寸法は、大人も遊ぶことができ、模型の中/上に留まることができるよう、より大きく作られうる。その場合は、関連するパーツは、より重い負荷に耐える必要がある。組立キットBの関連するパーツは、このように、所望の用途に適用する。
【0022】
図2は、本発明による位置決め要素2の変形例であり、斜視図で示す。位置決め要素2は、第一位置決めポケット21Aおよび第二位置決めポケット21Bを備える。第一位置決めポケット21Aは、軸(X、Y、Z)を有する仮想のデカルト座標系の平面(0、Y、Z)に延在し、第二位置決めポケット21Bは、原点から始まる同座標系の平面(X、0、Z)に延在する。第一位置決めポケット21Aおよび第二位置決めポケット21Bはそれぞれ、相互作用して向かい合う、互いの間に距離bを有する保持手段20A、20Bを備える。前記保持手段20A、20Bは、好ましくは、二つの向かい合う面平行な位置決めプレート20A、20Bを備える。これらの位置決めポケット21A、21Bの端部に近接して、直交接続23が、前記二つの向かい合う位置決めプレート20A、20Bの間に配置され、位置決めポケット21A、21Bの間に仕切壁23を形成する。さらに、前記仕切壁23は、前記第一位置決めポケット21Aおよび第二位置決めポケット21Bのいずれかに設置される前記組立プレート1の支持具であり、また、二つの位置決めポケット21A、21Bの接続手段である。仕切壁23は、上記仮想の座標系の原点から始まり、仕切壁は、仮想のZ軸に沿って延在し、第一位置決めポケット21Aおよび第二位置決めポケット21Bはそれぞれ、前記仕切壁23からYおよびX方向に延在する。第一位置決めポケット21Aおよび第二位置決めポケット21Bは、このように、それらの間の角度が90度で配置され、共通の仕切壁23を有する。さらに、位置決めポケット21A、21Bは、それぞれ角h1を備え、その角1は、座標系の前記座標軸X、Y、Zのいずれかから延在する角度v1を有する。角度v1の大きさは、約20度から90度であり、より好ましくは30度から90度であり、最も好ましくは45度から90度であり、第一位置決めポケット21Aの角度v1はY軸とZ軸との間で延在し、第二位置決めポケット21Bの角度v1はX軸とZ軸との間で延在する。ここで説明する例においては、角度v1は90度である。位置決めプレート20A、20Bの距離bは、約1mmから20mmであり、より好ましくは2mmから15mmであり、最も好ましくは3mmから8mmである。位置決めプレート20A、20Bはそれぞれ少なくとも一つの、しかし好ましくは二つの固定手段24を前記角h1に備え、互いに向かい合って配置される。好ましくは、前記固定手段24は貫通孔24からなり、その中心は15度から30度および/または60度から75度、好ましくは22.5度および/または67.5度で配置され、その角度はY方向とZ方向との間およびX方向とZ方向との間にそれぞれ延在する。固定手段24は、ネジやナットなどの固定手段25と相互作用するよう配置される。
【0023】
位置決めプレート20A、20Bの厚さtは約1mmから20mmであり、より好ましくは2mmから15mmであり、最も好ましくは3mmから6mmである。ここで説明する例では、4mmである。さらに、位置決めプレート20A、20Bの辺の長さlは、約20mmから150mm、より好ましくは40mmから100mm、最も好ましくは70mmから90mmである。
【0024】
前記仕切壁23は、位置決めプレート20A、20Bの辺の長さlの少なくとも半分に沿って延在し、好ましくは辺の長さlの全長に沿って延在し、第一位置決めポケット21Aと第二位置決めポケット21Bの接続手段であり、また、位置決めポケット21A、21Bのいずれかに配置される組立プレート1の支持具でもある。位置決めポケット21A、21Bはまた、追加の仕切壁23を、位置決めポケット21A、21Bの他のいずれのの端部に沿っても備えうる。これらの仕切壁23はまた、前記位置決めポケット21A、21Bのいずれかに設置される組立プレート1の支持具を備える。図2で説明される位置決め要素2は、二つの位置決めポケット21A、21Bの共通の仕切壁23を備え、共通の仕切壁23は、仮想のZ軸に沿ったZ方向に延在する。さらに、二つの位置決めポケット21A、21Bはまた、前記二つの向かい合う位置決めプレート20A、20Bの間の直交接続23をそれぞれ備え、直交接続23は側壁23A、23Bからなり、第一位置決めポケット21Aの側壁23Aは仮想のY軸に沿ったY方向に延在し、第二位置決めポケット21Bの側壁23Bは仮想のX軸に沿ったX方向に延在する。本実施形態では、各位置決めポケット21A、21Bの側壁23A、23Bは、共通の仕切壁23(図示せず)について90度の角度で配置され、それによって、位置決めポケット21A、21Bのいずれかに設置される組立プレート1が仕切壁23および位置決めポケット21A、21Bの側壁23A、23Bによって支持される。二つの向かい合う位置決めプレート20A、20Bの間の直交接続23は、部分的には二つの位置決めポケットの間の、図2のZ方向に延びる仕切壁23のような仕切壁であり、部分的には向かい合う位置決めプレート20A、20Bの間の距離であり、位置決めポケット21A、21Bに配置される組立プレートの支持具であることが認められる。直交接続23が例えば図2のX方向およびY方向に延びる場合、直交接続23は向かい合う位置決めプレート20A、20Bの間の距離であり、位置決めポケット21A、21Bに配置される組立プレート1の支持具であり、また底部への距離でもありうる。
【0025】
位置決め要素2はまた、追加の位置決めポケットを備えうる。そのような例の変形例を、図3に示す。位置決め要素2は、第三位置決めポケット21Cを備える。その位置決めポケット21は、第一位置決めポケット21Aと第二位置決めポケット21Bの共通の仕切壁23から面(0、Y、Z)に延在し、第二位置決めポケット21Bについて90度の角度で配置される。また、第三位置決めポケット21Cは側壁23Cを備え、側壁23Cは仮想のY軸に沿ったマイナスY方向に延在する。このように、三つの位置決めポケット21A、21B、21Cは、共通の仕切壁23から異なる面に延在し、共通の仕切壁23は、仮想のZ軸に沿ったZ方向に延在する。本実施形態では、第一位置決めポケット21Aと第二位置決めポケット21B、および第二位置決めポケット21Bと第三位置決めポケット21Cがそれぞれ相対角度90度で配置され、位置決め要素2は大文字のTの形状を得る。当業者であれば、第四位置決めポケット21Dが第三位置決めポケット21Cについて90度の角度で配置されうること、そして位置決め要素2がプラス記号(+)の形状を得ることがわかる。
【0026】
本発明の思想の枠内で、さらに多くの位置決めポケットを有し、および/または関連する位置決めポケットを座標系の異なる面に配置しうる代替の位置決め要素2を作り出すことが可能である。共通の仕切壁23は、ヒンジと見なすことができ、位置決めポケットはそれに基づいて回転し異なる方向/面に配置しうる。仕切壁23は、空間中の少なくとも二つの任意の面の少なくとも二つの位置ポケット21A、21B、21Cの間の所望の角度を、許容する。位置決め要素2は、継ぎ目なく、好ましくは押し出し加工もしくは射出成形によって製造される。位置決め要素2の異なるパーツを機械で作り、それらを例えば糊で組み合わせることもまた可能である。
【0027】
図4a-fでは、位置決め要素2の実施形態の、多くの異なる例を示す。位置決め要素2は、側面から、そして断面で見られる。それらはまた、図の中に入っていく位置決めポケットも備えることができ、それによって、例えば図4aに示される位置決め要素2が図の中に真っ直ぐ延在する部分を有することができ、したがって、図3で描かれる実施形態を得ることが認められる。図4bで描かれる位置決め要素2は、図2で描かれる位置決め要素2と、図3で描かれる位置決め要素2の両方に見えうる。すべての位置決め要素2に共通するのは、原点を備え、そこから一つまたはいくつかの位置決めポケットが延在することである。位置決め要素2が一つより多くの位置決めポケットを備える場合、位置決め要素2は、二つの位置決めポケットの間に共通の仕切壁23を有する。さらに、各位置決めポケット21A−Dは、望ましくは、仮想の座標系の軸のいずれかに沿って延在する各位置決めポケットの辺に沿った側壁23A−Dを有する。図4hにおいて、第一位置決めポケット21Aおよび第二位置決めポケット21Bは、上記した固定手段24の位置の代替の位置を有するが、本発明には含まれない。当業者であれば、ここで説明されるものとは別の複数の代替方法で、本発明の目的から逸脱することなく、固定手段24を配置しうることが分かる。好ましくは、固定手段24は、特に好適な実施形態で示すように、仮想の正方形面の原点0から始まる仮想の対角線dの両側に左右対称に配置される。このように、組立プレートが任意の方向に回転しうるという利点が達成される。また、角h2が90度より小さい組立プレートを配置することも可能であるが、その固定手段は、やはり、仮想の正方形面の原点0から始まる仮想の対角線dの両側へ左右対称に設置するという本発明の思想によって配置され、位置決めポケットの対角線の片側の固定手段24のみと相互作用するが、なお、位置決め要素の組立プレートの安定した固定を達成する。図9では、角度v2が45度の組立プレートが左上の位置決めポケット内に示され、よって仮想の対角線dが組立プレートの一つの縁部と一致する。組立パネル1の固定手段10は、したがって、前記仮想の対角線dのそばに配置され、位置決めポケット20Aの固定手段24と相互作用する。図4は、真上、すなわち、紙面から観察者に向かって延在する仮想のZ軸から見た位置決め要素2の四つの異なる変形例を示す。それによって、例えば図3に描く位置決め要素2を図4で見られる。このように、、三つの位置決めポケット21A、21B、21Cは全て、仮想のZ軸に沿ったZ方向に延在する共通の仕切壁23から異なる面に延在する。本実施形態では、第一位置決めポケット21Aと第二位置決めポケット21B、および第二位置決めポケット21Bおよび第三位置決めポケット21Cはそれぞれ、位置決めポケットが相対角度90度で配置される。図4jに示す位置決め要素2を用いることによって、組立プレート1が第一位置決めポケット21Aに配置される際、傾斜面を獲得しうる。当業者であれば、異なる形状の位置決めポケット21A、21B、21C、21Dを結合することによって、所望の位置決め要素2を獲得し、各位置決めポケットは組立プレート1の部分を受け止めうることが分かる。それについては以下に詳細に説明する。位置決め要素2に多くの異なる角度の位置決めポケットや模型を提供することで、関連する組立プレート1の全ての可能な傾きを有する三次元模型を簡単に造ることができる。
【0028】
図5は、本発明による組立プレート1を示す。前記組立プレート1は、本質的に平らであり、少なくとも一つの角h2を備える。前記角h2が上記のように位置決めポケットに挿入されると、組立プレート1は位置決めポケット21A、21B、21C、21Dと同じ面に延在し、同じ仮想の座標系の同じ原点0を共有する。角h2の角度は、約20度から90度、より好ましくは約30度から90度、最も好ましくは約45度から90度であり、位置決め要素2の固定手段24と相互作用するよう配置される少なくとも一つの固定手段10を備える。組立プレート1を位置決めポケット21A−Dに固定すると、少なくとも一つの、しかし好ましくは二つの、角h2から延在する組立プレートの辺26が、仕切壁23および位置決めポケット21A−Dの側壁23A−Dと相互作用する。
【0029】
組立プレート1の厚さTは、約1mmから20mmであり、より好ましくは2mmから15mmであり、最も好ましくは3mmから6mmである。組立プレート1の長さLおよび高さHは、約10cmから100cmであり、より好ましくは20cmから60cmであり、最も好ましくは長さLおよび高さHが30cmである。組立プレート1は、例えばPVCのようなプラスチック、またはベニヤ板などの木のような耐久性のある材料で製造され、好ましくは、ケガを防ぐために、やや丸みのある角を有する。図5に示す組立プレート1は、一辺が30cm、厚さTが4mmの正方形である。厚さTは、一つの位置決めポケット21A、21B、21C、21Dの位置決めプレート20A、20Bの間の距離bに適応することが分かる。これに加えて、厚さTは組立プレートに選ばれる材料に適応する。それによって、組立プレート1は強度を得る。それは、図示する実施形態において、子供や若年者が遊ぶ負荷に耐える模型が造られうることを意味する。位置決め要素2の寸法および材料は、模型に十分な強度を与えるよう、同様に選択される。同様に、固定手段について以下に説明する。
【0030】
説明する本例では、組立プレート1は、13個の固定手段10を備え、この場合は、直径Dが約2mmから25mm、より好ましくは5mmから10mmの固定貫通孔10である。固定孔10は、プレートの中心に配置され、プレート1の各端部25の真ん中に一つ、各角h2に二つ配置される。組立プレートの各角の二つの固定孔10は、好ましくは、組立プレートの仮想の対角線のそれぞれの側に、左右対称に配置される。対角線dは、組立プレートの角h2が延在する、仮想の面の原点0から延在する。好ましくは、前記固定手段10は、貫通孔24からなり、その中心は、前記座標系の前記座標軸X、Y、Zのいずれかから、角度15度から30度および/もしくは60度から75度、好ましくは22.5度および/もしくは67.5度で配置され、角度は、Y方向とZ方向との間およびX方向とZ方向との間にそれぞれ延在する。固定手段10は、例えばネジおよびナットなどの固定手段25と相互作用するよう配置される。
【0031】
異なる模型を造ることを可能にするために、組立プレート1が、例えば正方形、長方形、三角形、もしくは他の幾何学形状のような、全ての可能な考えられる形状で利用可能なことは有利である。本発明による組立プレート1の多くの形状が、図6a−eに示される。本発明による組立キットでは、組立プレート1を任意の方法で結合できることが望ましく、したがって、組立キットに含まれる様々な変形例の組立プレートの辺H、Lの長さは、仕切壁23の長さXと厚さaの倍数である。aは、二つの位置決めプレート20A、20Bの厚さtと位置決めプレート20A、20Bの間の距離bを足したものである。すなわち、a=2t+bである。また、上記よりも薄い組立プレート1を有することも可能である。例えば、もし模型のボンネットを造るとすれば、組立プレート1は、曲げられてボンネットを形成するほど薄いものが使われうる。そして、薄いプレートの縁/角は、位置決めポケット21A、21B、21C、21Dに挿入され、固定手段25で固定される。このように、位置決めポケット21A、21B、21C、21Dに挿入される組立プレート1の一部は、好ましくは実質的に平らであり、残りの部分は他の形状を有しうる。
【0032】
図7は、三つの組立プレート1と一つの位置決め要素2を組み合わせた三次元模型の角を示す。位置決め要素2は、共通の原点0を有する三つの位置決めポケット21A、21B、21Cを備える。第一位置決めポケット21Aは、面(X、Y、0)に延在し、第二位置決めポケット21Bは、面(0、Y、Z)に延在し、第三位置決めポケット21Cは、面(X、0、Z)に延在する。第一位置決めポケット21Aおよび第二位置決めポケット21Bは、原点0からY軸に沿って延在する共通の仕切壁23を有する。第二位置決めポケット21Bおよび第三位置決めポケット21Cは、原点0からZ軸に沿って延在する共通の仕切壁23を有する。第三位置決めポケット21Cおよび第一位置決めポケット21Aは、原点0からX軸に沿って延在する共通の仕切壁23を有する。組立の際、組立プレート1の角h2は、プレートの側端26が、組立プレート1が挿入された位置決めポケットの二つの保持具23に当接するまで、位置決めポケット21A、21B、21Cの一つに挿入される。組立プレート1が一つの位置決めポケット21A、21B、21C、21Dに挿入されると、組立プレート1は位置決めポケット21A、21B、21C、21Dと同じ面に延在する。組立プレートの角h2は、位置決め要素2の原点0に当接する。位置決めプレート20A、20Bの間の距離bは、プレートの厚さTより大きく、b>Tである。
【0033】
二つの位置決めプレート20A、20Bの間の距離bは、一定の抵抗が、組立プレート1を位置決めポケット21A、21B、21Cに挿入する際に現れるよう、組立プレートの厚さTに適応する。それによって、組立プレート1と二つの位置決めプレート20A、20Bとの間に緊密な当接が生じる。組立プレート1が位置決めプレート21A、21B、21C、21Dに挿入されると、建造者が可能な固定手段をつかむために保持を解除しても、組立プレート1はその位置を保つ。このように、二つの位置決めプレート20A、20Bが組立プレートの側面1A、1Bの部分に当接して支持するので、組立プレート1は、その位置を維持する。組立プレート1が位置決めポケット21A、21B、21Cに設置されると、本例では貫通孔である、組立プレートの固定孔10と位置決め要素の固定手段24は、何かしらの固定手段25が組立プレート1を位置決めポケットに固定するのに使われうるよう、一致するように配置される。さらに、第二および第三の組立プレート1が、他の位置決めポケット21A、21B、21Cに上記と同じように挿入されうる。この位置から、組立プレート1は、異なる位置決め要素2を用いて、完全に、用いられる位置決め要素2によって、数方向に造られうる。三次元模型を造るためには、組立プレート1を異なる方向/角度に曲げることが可能であるべきであり、位置決め要素2は、多くの異なる面に位置決めポケットを備えうることが分かる。したがって、非直角の角を有する模型を作ることもまた可能である。よって位置決めポケット21A、21B、21C、21Dは、上記のように、二つの位置決めポケット21A、21b、21C、21Dの間の角度が90度だけでなく鋭角でも鈍角でもありうるよう配置されうる。
【0034】
固定孔10の直径Dは、好ましくは固定手段24の直径D′に対応し、固定手段25はネジ25Aおよびナット25Bでありうる。図9は、第一位置決めポケット21A、第二位置決めポケット21B、第三位置決めポケット21Cを有する位置決め要素2を示す。組立プレート1は、組立プレートの固定孔10および位置決めポケットの固定手段24が一致し、互いに重なり合うよう、三つの位置決めポケットすべてに配置される。左上の位置決めポケットでは、組立プレート1がどのように角h2で配置されるかの例を示す。角h2の角度v2は90度よりも小さく、より正確には、角度はv2=45度である。ここでは、仮想の対角線dのそばに配置される、組立プレートの固定孔10が、仮想の対角線dの片側で、位置決めポケットの固定手段24とどのように一致するかを示す。ここでは、角度v2=45度の組立プレート1の固定孔10の位置が、本発明の同じ概念を用いることもまた示す。その概念では、固定孔10の位置は、本発明の思想によると原点0から仮想の正方形面に延在する仮想の対角線dのそれぞれの側に左右対称に配置される固定手段24のいずれかの位置と一致する。したがって、組立プレート1は、90度より小さい角度v2でも良好な固定が提供されうる。ネジ25Aおよびナット25B(図示せず)は、固定孔10および第二位置決めポケット21Bの固定手段24を介して配置される。ここで説明した例では、ネジ25Aのヘッドの直径D´は20mmから30mmであり、好適には約25mmである。これは子供が扱うのにも、リハビリ目的で組立キットを使用する人にも適切な大きさである。本発明の別の重要な態様は、ネジ25Aおよびナット25Bが固定手段として用いられる際、ネジ25Aの頭の直径D′は位置決めプレート20A、20Bの端部の内側のネジ頭のための空間よりも大きくあるべきではないということである。そうでなければ、二つの近接した位置決めポケットに使われる二つのネジ25Aは、互いに障害となる恐れがある。同じ理由で、ナット25Bの大径D″は、位置決めプレートの端部の内側の、ナット25Bのための空間よりも大きくあるべきではない。図9では、ネジ25Aおよびナット25Bは、第二位置決めポケット21Bの二つの固定手段24および組立プレートの固定孔10を介して配置され、第三位置決めポケット21Cでは、ネジ25Aとナット25Bは第二位置決めポケット21Bに近接する固定手段24/固定孔10を介して配置される。もし、ネジ25Aの頭の直径D′もしくはナット25Bの大径D″のための空間が位置決めプレート20Aの端部内になければ、ネジ25Aは互いの回転領域に干渉して回らないので、ネジ25Aをすべての所望の固定手段24/固定孔10に配置することは不可能になる。したがって、ネジ頭の直径D′のための空間が位置決めプレート20Aの端部内にあることは、有利である。
【0035】
図8は、本発明による組立プレート1と位置決め要素2の多くの異なる模型を組み立てた側面図である。図8に示す模型はまた、三次元模型であれば、図面の中に直接伸びるパーツを有しうると認識されたい。
【0036】
図面の一番底では、模型がどのように床Gに載るか、および床Gに接触する模型の一部が、床Gに最も近い位置決め要素2の底辺200であることが見られる。説明した例では、位置決め要素2の直交接続23は厚さ4mmであるが、当業者であれば、所望ならば厚くも薄くも変更可能であることが分かる。直交接続23は、地面(床)Gとプレートの端部26との間および異なる組立プレート1同士の距離Aを作り出す。組立プレートの間の距離Aは、本質的に仕切り壁23の厚さと同じ大きさである。模型を滑らかにするために、組立プレート1のすべての角が位置決め要素2を有するのが好ましい。例えば、もし、図8において符号100を有する組立プレートがその後ろに図面の中に真っすぐ伸びるいかなるパーツも備えず、組立プレート100が単体であるならば、図面の一番底の右側の位置決め要素2は、位置決めポケットを一つしか備えず、位置決め要素2は、組立プレート100を、床Gに対して最も低い列の他の組立プレートと同じ高さにする機能を有する。異なる組立プレート1を異なる位置決め要素2で結合することにより、どの模型を造るかを制限するものは想像のみとなる。一つのアイデアは、完成した模型キットを提供することであり、その内容は、例えば図1に示した二つの翼を有する飛行機のような、特定の模型を形成する。そして、組立キットは、飛行機1を組み立てるのに必要な組立プレート1および位置決め要素2を備える。そのアイデアはまた、組立プレート1と位置決め要素2とを、例えばネジおよびナットで互いに固定することが可能であり、異なるパーツが模型の上/内部で遊ぶ際にバラバラならないことを保証することを備える。ネジ頭の直径が約1cmから4cmのネジが、組立プレートおよび位置決め要素の大きさによって用いられるのが好ましく、それは、子供が、ネジやナットを取り扱うのに必要な精神運動スキルを操ることを意味する。また、組立キットは、例えばプラスチックを切り出して、寸法がネジ/ナットに適応して調節可能なスパナ状に形成される道具を含みうることも考えられる。組立キットは、幼稚園、放課後のレクリエーション施設、病院などで使うのに適した製品であるが、もちろん個人宅用の製品でもある。組立キットはまた、健康を害した際、リハビリ段階の“癒しの道具”として、介護で使われ、精神運動スキル、思考および創造性を簡単で楽しい方法で再び高めることを意図される。組立キットのさらなるアイデアは、完成した模型が提供される際に、プレート1は、一色から、レンガ、石、木、丸太など、および窓などには完全に透明な構造(例、プレキシガラス)などの異なる構造でのあらゆる実施形態で利用することが可能なことであり、全ては出来る限りリアルな模型にするためである。さらに、組立キットは、ギアレベル、制御、ペダル、ステアリングホイール、ランプ、ライトバー、ヒンジ、ロッド、カーペット、ダッシュボード、ロータブレード、椅子、バッテリー、電気モータ等のアクセサリを含みうることが考えられる。そしてまた、アクセサリには、プレートの位置決め手段10を介しておよび/または位置決め要素2を介して簡単に模型の上に配置できるよう、固定手段が設けられる。その利点をさらに強化するために、組立キットは、布、武器、ヘルメット、眼鏡、人形、カーテンなどで完成し、リアルで面白い環境を獲得しうる。
【0037】
本発明は、上記に限られず、添付の請求の範囲の内で変更しうる。例えば、位置決め要素および組立プレートの固定手段は、貫通孔以外でもありうることが分かる。例えば、パーツのいくつかでは孔であり、その他のパーツではふくらみである。ふくらみは、組立パネルを位置決め要素の中に挿入する際、貫通孔の中に落ち、解体の際、ふくらみは内側に押されてパーツが互いから外れるようになる。ネジやナットの代わりに、位置決め要素と組立プレートの孔を介して挿入される係止ピンを用いることも可能である。係止ピンは、挿入されると、その一部が直交位置の中に入り込み、ピンが孔を介して戻らないように係止する。解体の際は、直交部分は係止ピンと同じ位置に回転し、ピンは孔を介して持ち出され、パーツは分解されうる。
図1
図2
図3
図4a)】
図4b)】
図4c)】
図4d)】
図4e)】
図4f)】
図4g)】
図4h)】
図4i)】
図4j)】
図5
図6a)】
図6b)】
図6c)】
図6d)】
図6e)】
図7
図8
図9