(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6466938
(24)【登録日】2019年1月18日
(45)【発行日】2019年2月6日
(54)【発明の名称】便利で素早く継ぎ合わせられる組立体
(51)【国際特許分類】
A47F 5/10 20060101AFI20190128BHJP
【FI】
A47F5/10 Z
【請求項の数】15
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2016-532223(P2016-532223)
(86)(22)【出願日】2014年8月5日
(65)【公表番号】特表2016-525435(P2016-525435A)
(43)【公表日】2016年8月25日
(86)【国際出願番号】CN2014083710
(87)【国際公開番号】WO2015018317
(87)【国際公開日】20150212
【審査請求日】2017年7月21日
(31)【優先権主張番号】201310343731.1
(32)【優先日】2013年8月8日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516040774
【氏名又は名称】ハーンジョウ レギー ホース テクノロジー カンパニー,リミティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100102819
【弁理士】
【氏名又は名称】島田 哲郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100141081
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 庸良
(74)【代理人】
【識別番号】100147555
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 公一
(74)【代理人】
【識別番号】100171251
【弁理士】
【氏名又は名称】篠田 拓也
(72)【発明者】
【氏名】プオン ヤーラン
【審査官】
石井 茂
(56)【参考文献】
【文献】
実開平04−031559(JP,U)
【文献】
米国特許第05187843(US,A)
【文献】
実開昭61−090461(JP,U)
【文献】
独国特許出願公開第03201160(DE,A1)
【文献】
特開2010−259641(JP,A)
【文献】
特開昭53−008600(JP,A)
【文献】
実開昭60−182867(JP,U)
【文献】
実開昭61−113675(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 43/00−45/00
A47B 47/00−47/06
A47F 5/00−8/02
A47G 1/00−1/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペアとなる雄継手(11)と雌継手(21)との継ぎ合わせによって、装飾フレーム(06)を所望の形状に組み立ててなることを特徴とする、便利で素早く継ぎ合わせられる組立体であって、
前記雄継手(11)には、抜け止めフランジ(13)を有する凸部(12)が設けられ、前記雌継手(21)には、内壁に抜け止め溝(23)を有する凹部(22)が設けられ、
前記凸部(12)が前記凹部(22)に挿入され、且つ、前記抜け止めフランジ(13)が前記抜け止め溝(23)に位置することで、前記雄継手(11)と前記雌継手(21)が継ぎ合わされ、
前記凸部(12)には位置決め突起(14)が設けられ、前記凹部(22)の内壁には位置決め溝(24)が設けられ、前記雄継手(11)と雌継手(21)が継ぎ合わされると、前記位置決め突起(14)が前記位置決め溝(24)内に位置し、
前記雄継手(11)は、上下2枚の平行な横板と、前記横板と直交する方向に前記2枚の横板を連結する縦板とを備えてコの字状となり、前記2枚の横板の外面にはそれぞれ前記抜け止めフランジ(13)と前記位置決め突起(14)が設けられており、前記抜け止めフランジ(13)は、前記横板の第1の方向に延び、かつ前記横板と前記縦板とが交差する稜線に平行であり、前記位置決め突起(14)は、前記横板の前記第1の方向と直交する第2の方向に延びており、
前記雌継手(21)は、上下2枚の平行な横板と、前記横板と直交する方向に前記2枚の横板を連結する縦板とを備えてコの字状となり、前記2枚の横板の内面にはそれぞれ前記抜け止めフランジ(13)及び前記位置決め突起(14)に適合する前記抜け止め溝(23)及び前記位置決め溝(24)が設けられている、
ことを特徴とする、便利で素早く継ぎ合わせられる組立体。
【請求項2】
前記雄継手(11)は雄連結部材(01A,01B,01C,01D)に設けられ、前記雌継手(21)は雌連結部材(02A,02B,02C,02D)に設けられることを特徴とする請求項1に記載の便利で素早く継ぎ合わせられる組立体。
【請求項3】
前記雄連結部材と前記雌連結部材はそれぞれ隣り合う両装飾フレームに取り付けられ、前記雄連結部材の雄継手と前記雌連結部材の雌継手との継ぎ合わせによって、隣り合う両装飾フレームが組み立てられることを特徴とする請求項2に記載の便利で素早く継ぎ合わせられる組立体。
【請求項4】
隣り合う両装飾フレームのそれぞれには前記雄連結部材が取り付けられ、アダプターと前記雄連結部材との継ぎ合わせによって、隣り合う両装飾フレームが組み立てられ、
前記アダプターは二つの前記雌継手を有し、
前記アダプターの二つの雌継手がそれぞれ前記雄連結部材の雄継手と継ぎ合わされることで、隣り合う両装飾フレームが組み立てられることを特徴とする請求項2に記載の便利で素早く継ぎ合わせられる組立体。
【請求項5】
隣り合う両装飾フレーム(06)のそれぞれには前記雌連結部材(02A)が取り付けられ、アダプター(03A)と前記雌連結部材(02A)との継ぎ合わせによって、隣り合う両装飾フレームが組み立てられ、
前記アダプターは二つの前記雄継手を有し、
前記アダプターの二つの雄継手がそれぞれ前記雌連結部材の雌継手と継ぎ合わされることで、隣り合う両装飾フレームが組み立てられることを特徴とする請求項2に記載の便利で素早く継ぎ合わせられる組立体。
【請求項6】
前記雄連結部材と前記雌連結部材はそれぞれ隣り合う両装飾フレームに取り付けられ、
アダプターと前記雄連結部材及び前記雌連結部材との継ぎ合わせによって、隣り合う両装飾フレームが組み立てられ、
前記アダプターは雄継手と雌継手とを有し、
前記アダプターの雄継手と前記雌連結部材の雌継手とが継ぎ合わされ、前記アダプターの雌継手と前記雄連結部材の雄継手とが継ぎ合わされることを特徴とする請求項2に記載の便利で素早く継ぎ合わせられる組立体。
【請求項7】
前記アダプターはヒンジ状を呈することを特徴とする請求項4〜6のいずれか一つに記載の便利で素早く継ぎ合わせられる組立体。
【請求項8】
前記雄連結部材及び/又は雌連結部材は、直板形、折り曲げ形、丸めた角形のうちのいずれか一つであることを特徴とする請求項2〜6のいずれか一つに記載の便利で素早く継ぎ合わせられる組立体。
【請求項9】
前記アダプターは、直板形、折り曲げ形、丸めた角形のうちのいずれか一つであることを特徴とする請求項4〜6のいずれか一つに記載の便利で素早く継ぎ合わせられる組立体。
【請求項10】
前記雄連結部材及び/又は雌連結部材には、付属品が設けられ又は付いていることを特徴とする請求項2に記載の便利で素早く継ぎ合わせられる組立体。
【請求項11】
ペアとなる雄継手と雌継手により前記装飾フレームと組み立てられる支持体を備えることを特徴とする請求項1に記載の便利で素早く継ぎ合わせられる組立体。
【請求項12】
前記支持体(05A)は支柱状を呈し、前記装飾フレーム(06)は放射状に支柱状の前記支持体(05A)の周りに組み立てられることを特徴とする請求項11に記載の便利で素早く継ぎ合わせられる組立体。
【請求項13】
前記支持体(05A)の下端は、回転可能に台座(51)に連結されることを特徴とする請求項12に記載の便利で素早く継ぎ合わせられる組立体。
【請求項14】
前記支持体(05B)は花瓶状を呈し、前記装飾フレームは支持体の間に組み立てられることを特徴とする請求項11に記載の便利で素早く継ぎ合わせられる組立体。
【請求項15】
前記支持体(05B)は、対応するアダプターによって継ぎ合わされることを特徴とする請求項14に記載の便利で素早く継ぎ合わせられる組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、展示、展覧分野に関し、具体的には
便利で素早く継ぎ合わせられる組立体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の装飾フレーム(例えば、写真用額縁、絵画用額縁、展示用額縁など)は、その規格及び寸法にかかわらず、一旦製作が完成すると、その形状は再び変形することができない。しかし、ある展示、展覧の空間では、不規則な場所がよく存在し、このような場所に適応するためには、装飾フレームは不規則な場所に応じて製造される必要があり、輸送や配置にとって不便になる。また、装飾フレームを小さい規格に製造する場合、逐一に配置して取り付けなければならず、お互いの間の関連性に欠け、装着には不便である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、輸送が便利で、且つ現場の需要に応じて柔軟に配置できる、
便利で素早く継ぎ合わせられる組立体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前述した目的を達成するために、本発明における
便利で素早く継ぎ合わせられる組立体は、ペアとなる雄継手と雌継手との継ぎ合わせによって、装飾フレームを所望の形状に組み立ててなるものである。
【0005】
本発明の好ましい技術案において、前記雄継手には、抜け止めフランジを有する凸部が設けられ、前記雌継手には、内壁に抜け止め溝を有する凹部が設けられ、前記凸部が前記凹部に挿入され、且つ、前記抜け止めフランジが前記抜け止め溝に位置することで、前記雄継手と前記雌継手が継ぎ合わされる。更に、前記凸部には位置決め突起が設けられ、前記凹部の内壁には位置決め溝が設けられ、前記雄継手と雌継手が継ぎ合わされると、前記位置決め突起が前記位置決め溝内に位置する。
【0006】
また、本発明の好ましい技術案において、前記雄継手は雄連結部材に設けられ、前記雌継手は雌連結部材に設けられる。具体的に、前記雄連結部材と前記雌連結部材はそれぞれ隣り合う両装飾フレームに取り付けられ、雄連結部材の雄継手と雌連結部材の雌継手との継ぎ合わせによって、隣り合う両装飾フレームが組み立てられる。又は、隣り合う両装飾フレームのそれぞれには前記雄連結部材が取り付けられ、アダプターと前記雄連結部材との継ぎ合わせによって、隣り合う両装飾フレームが組み立てられ、前記アダプターは二つの前記雌継手を有し、前記アダプターの二つの雌継手がそれぞれ前記雄連結部材の雄継手と継ぎ合わされることで、隣り合う両装飾フレームが組み立てられる。又は、隣り合う両装飾フレームのそれぞれには前記雌連結部材が取り付けられ、アダプターと前記雌連結部材との継ぎ合わせによって、隣り合う両装飾フレームが組み立てられ、前記アダプターは二つの前記雄継手を有し、前記アダプターの二つの雄継手がそれぞれ前記雌連結部材の雌継手と継ぎ合わされることで、隣り合う両装飾フレームが組み立てられる。特に、前記アダプターはヒンジ状を呈する。
【0007】
また、本発明の好ましい技術案において、前記雄継手は雄連結部材に設けられ、前記雌継手は雌連結部材に設けられ、前記雄連結部材と前記雌連結部材はそれぞれ隣り合う両装飾フレームに取り付けられ、アダプターと前記雄連結部材及び前記雌連結部材との継ぎ合わせによって、隣り合う両装飾フレームが組み立てられ、前記アダプターは雄継手と雌継手とを有し、前記アダプターの雄継手と前記雌連結部材の雌継手とが継ぎ合わされ、前記アダプターの雌継手と前記雄連結部材の雄継手とが継ぎ合わされる。特に、前記アダプターはヒンジ状を呈する。
【0008】
また、本発明の好ましい技術案において、前記雄連結部材及び/又は雌連結部材は、直板形、折り曲げ形、丸めた角形のうちのいずれか一つである。前記アダプターは、直板形、折り曲げ形、丸めた角形のうちのいずれか一つである。前記雄連結部材及び/又は雌連結部材には、付属品が設けられ又は付いている。
【0009】
また、本発明の好ましい技術案において、該
組立体は、ペアとなる雄継手と雌継手により前記装飾フレームと組み立てられる支持体を備える。具体的に、前記支持体は支柱状を呈し、前記装飾フレームは放射状に支柱状の前記支持体の周りに組み立てられる。更に、前記支持体の下端は、回転可能に台座に連結される。又は、前記支持体は花瓶状を呈し、前記装飾フレームは支持体の間に組み立てられる。更に、前記支持体は、対応するアダプターによって継ぎ合わされる。
【0010】
前述した目的を達成するために、本発明における
便利で素早く継ぎ合わせられる組立体は、アダプターによって、装飾フレームを所望の形状に組み立ててなるものであってもよい。
【0011】
更に、前記アダプターは二つの挿し口を有し、隣り合う両装飾フレームの縁部は、それぞれ前記二つの挿し口内に配置されて組み立てられる。
【0012】
本発明は、ペアとなる雄継手と雌継手との継ぎ合わせによって、装飾フレームを所望の形状に組み立てるため、現場の形状に応じて所望の形状に配置することができ、また、輸送の際に
組立体を分解することができ、占める空間が小さくなる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】
図1は、本発明における
便利で素早く継ぎ合わせられる組立体の構成の模式図である。
【
図2】
図2は、本発明における
便利で素早く継ぎ合わせられる組立体の他の構成の模式図である。
【
図3】
図3は、本発明における
便利で素早く継ぎ合わせられる組立体の第三の構成の模式図である。
【
図4】
図4は、本発明における
便利で素早く継ぎ合わせられる組立体の第四の構成の模式図である。
【
図5】
図5は、本発明における四種の異なる構成の雌連結部材のうちの一つの雌連結部材の模式図である。
【
図6】
図6は、本発明における四種の異なる構成の雌連結部材のうちの一つの雌連結部材の模式図である。
【
図7】
図7は、本発明における四種の異なる構成の雌連結部材のうちの一つの雌連結部材の模式図である。
【
図8】
図8は、本発明における四種の異なる構成の雌連結部材のうちの一つの雌連結部材の模式図である。
【
図9】
図9は、本発明における四種の異なる構成の雄連結部材のうちの一つの雄連結部材の模式図である。
【
図10】
図10は、本発明における四種の異なる構成の雄連結部材のうちの一つの雄連結部材の模式図である。
【
図11】
図11は、本発明における四種の異なる構成の雄連結部材のうちの一つの雄連結部材の模式図である。
【
図12】
図12は、本発明における四種の異なる構成の雄連結部材のうちの一つの雄連結部材の模式図である。
【
図13】
図13は、本発明における一種のアダプターの模式図である。
【
図14】
図14は、本発明における一種の付属品の模式図である。
【
図15】
図15は、本発明における花瓶状の支持体同士の継ぎ合わせの模式図である。
【
図16】
図16は、本発明における装飾フレームを所望の形状に組み立てるためのアダプターの三種の構成のうちの一つの構成の模式図である。
【
図17】
図17は、本発明における装飾フレームを所望の形状に組み立てるためのアダプターの三種の構成のうちの一つの構成の模式図である。
【
図18】
図18は、本発明における装飾フレームを所望の形状に組み立てるためのアダプターの三種の構成のうちの一つの構成の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照しながら本発明について更に説明する。
【0015】
本発明における
便利で素早く継ぎ合わせられる組立体は、ペアとなる雄継手と雌継手との継ぎ合わせによって、装飾フレームを所望の形状に組み立ててなるものである。例えば、
図1には正六角形、
図2には縦の壁状、
図3には放射状、
図4には回転可能なものが示されている。
図1〜4に示された
組立体はいずれも直立放置可能で、組み立てが便利なものであり、空間、場所に応じて設置することができる。具体的に実施する際には、単独で、あるいは吸盤07などの道具を介して、
組立体全体を平坦な壁面(例えば、ガラス壁面、大理石壁面など、
図2を参照)に吸着させることで、壁面への設置および安定性の向上を図る。上記の各種の形状や構造形態の
組立体は、継ぎ合わせによって装飾フレームを組み立てることができるため、現場の形状に応じて所望の形状に配置することができ、また、輸送の際に
組立体を分解することができ、占める空間が小さくなる。
【0016】
上記の技術案に対する更なる補足や補充として、本発明はさらに以下の各段落に記述する技術的特徴を含む。本発明を実施する際には、下記の技術的特徴をその具体的な役割に応じて、本発明の技術案に選択的に適用することができる。
【0017】
まず、
図9〜12に示すように、雄継手11には凸部12が設けられ、凸部12には抜け止めフランジ13が設けられている。
図5〜8に示すように、雌継手21には凹部22が設けられ、凹部22の内壁には抜け止め溝23が設けられている。凸部12が凹部22に挿入され、且つ、抜け止めフランジ13が抜け止め溝23に位置することで、雄継手と雌継手とが継ぎ合わされる。更に、
図9〜12に示すように、凸部12には位置決め突起14が設けられ、
図5〜8に示すように、凹部22の内壁には位置決め溝24が設けられ、雄継手11と雌継手21とが継ぎ合わされると、位置決め突起14が位置決め溝24内に位置することになり、継ぎ合わせ時の揃えが便利になる。継ぎ合わされた後は、位置決め突起及び位置決め溝の横方向からの外力に耐えられ、継ぎ合わせに適する雄継手と雌継手はさまざまな姿勢で連結される。
【0018】
次に、雄継手11は雄連結部材01A,01B,01C,01Dに設けられ、雌継手21は雌連結部材02A,02B,02C,02Dに設けられる。その場合、以下のような形態で装飾フレームを組み立てることが考えられる。即ち、第一の形態としては、雄連結部材と雌連結部材はそれぞれ隣り合う両装飾フレームに取り付けられ、雄連結部材の雄継手と雌連結部材の雌継手との継ぎ合わせによって、隣り合う両装飾フレームが組み立てられることが考えられる。第二の形態としては、隣り合う両装飾フレームのそれぞれには雄連結部材が取り付けられ、アダプターと雄連結部材との継ぎ合わせによって、隣り合う両装飾フレームが組み立てられ、アダプターは二つの雌継手を有し、アダプターの二つの雌継手がそれぞれ雄連結部材の雄継手と継ぎ合わされることで、隣り合う両装飾フレームが組み立てられることが考えられる。該アダプターの構造形態については、例えば雌連結部材を参照できる。第三の形態としては、隣り合う両装飾フレーム06のそれぞれには雌連結部材02Aが取り付けられ、アダプター03Aと雌連結部材02Aとの継ぎ合わせによって、隣り合う両装飾フレームが組み立てられ、アダプター03Aは二つの雄継手11を有し、アダプターの二つの雄継手がそれぞれ雌連結部材の雌継手と継ぎ合わされることで、隣り合う両装飾フレームが組み立てられることが考えられる(
図1を参照)。該アダプターの構造形態については、例えば、雄連結部材を参照できる。第二、第三の形態において、アダプター03Bはヒンジ状を呈してもよく、これにより、該アダプターによる両装飾フレームの相対回転が可能になる(
図4を参照)。
【0019】
また、雄継手は雄連結部材に設けられ、雌継手は雌連結部材に設けられ、雄連結部材と雌連結部材はそれぞれ隣り合う両装飾フレームに取り付けられ、アダプターと雄連結部材及び雌連結部材との継ぎ合わせによって、隣り合う両装飾フレームが組み立てられ、アダプターは雄継手と雌継手を有し、アダプターの雄継手と雌連結部材の雌継手とが継ぎ合わされ、アダプターの雌継手と雄連結部材の雄継手とが継ぎ合わされる。更に、アダプターはヒンジ状を呈してもよく、これにより、該アダプターによる両装飾フレームの相対回転が可能になる(
図4を参照)。
【0020】
また、雄連結部材及び/又は雌連結部材は、直板形(
図5、
図6、
図9を参照)、折り曲げ形(
図12を参照)、丸めた角形(
図7〜8、10〜11を参照)のうちのいずれか一つである。アダプターは直板形、折り曲げ形、丸めた角形のうちのいずれか一つである。これにより、さまざまな形状に継ぎ合わせて組み立てることができる。
【0021】
また、雄連結部材及び/又は雌連結部材には、付属品が設けられている。或いは、雄連結部材及び/又は雌連結部材には、付属品04が付いている。
図14に示す付属品は、雌連結部材と継ぎ合わされる引っ掛けであり、バスケットなどを掛けるものである。具体的に実施する際、付属品は、他の形状、構造形態であってもよく、雄連結部材と継ぎ合わせてもよい。
【0022】
また、該
組立体は、ペアとなる雄継手と雌継手により装飾フレームと組み立てられる支持体を備える。具体的に、支持体05Aは支柱状を呈し、装飾フレーム06は放射状に支柱状の支持体05Aの周りに組み立てられてもよい(
図3を参照)。更に、支持体05Aの下端は、回転可能に台座51に連結される。これによって、観賞のために、支持体によって支持体の上に取り付けられた装飾フレームをつれて回転させることができる。支持体05Bは花瓶状を呈し、装飾フレーム06は支持体の間に組み立てられてもよい(
図2を参照)。更に、花瓶状の支持体は、対応するアダプターによって継ぎ合わされてもよい。
【0023】
本発明における
便利で素早く継ぎ合わせられる組立体は、アダプターによって装飾フレームを所望の形状に組み立ててもよい。更に、アダプター(
図16〜18を参照)は二つの挿し口を有し、隣り合う両装飾フレームの縁部は、それぞれ上記の二つの挿し口内に配置されて組み立てられる。
【0024】
本発明は、多種の異なる形態で構成された雄連結部材、雌連結部材及びアダプターを示したが、それらの形態は、本発明における雄連結部材、雌連結部材の変形方式を示唆している。したがって、具体的に実施する際、必要に応じて更に多い形態で雄連結部材、雌連結部材を製造することができる。上記の装飾フレームは、図面において矩形に示されているが、具体的に実施する際には、他の形状、例えば平行四辺形や、三角形や、正五角形や、正六角形などに形成されてもよく、複数の形状の組み合わせであってもよい。継ぎ合わせによって装飾フレーム(他の装飾部材も含む)を所望の形状に組み立てるものであれば、何れも本発明の請求の範囲内のものに該当する。
【符号の説明】
【0025】
01A,01B,01C,01D 雄連結部材
11 雄継手
12 凸部
13 抜け止めフランジ
14 位置決め突起
02A,02B,02C,02D 雌連結部材
21 雌継手
22 凹部
23 抜け止め溝
24 位置決め溝
03A,03B,03C,03D,03E アダプター
31 挿し口
04 付属品
05A,05B 支持体
51 台座
06 装飾フレーム
07 吸盤