特許第6467218号(P6467218)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6467218
(24)【登録日】2019年1月18日
(45)【発行日】2019年2月6日
(54)【発明の名称】両軸受リール
(51)【国際特許分類】
   A01K 89/015 20060101AFI20190128BHJP
【FI】
   A01K89/015 E
【請求項の数】5
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-257430(P2014-257430)
(22)【出願日】2014年12月19日
(65)【公開番号】特開2016-116464(P2016-116464A)
(43)【公開日】2016年6月30日
【審査請求日】2017年11月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002439
【氏名又は名称】株式会社シマノ
(74)【代理人】
【識別番号】110000202
【氏名又は名称】新樹グローバル・アイピー特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】武智 邦生
(72)【発明者】
【氏名】大古瀬 広樹
【審査官】 門 良成
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭55−110076(JP,U)
【文献】 特開2009−060868(JP,A)
【文献】 特開2000−189017(JP,A)
【文献】 特開平04−071466(JP,A)
【文献】 米国特許第07429011(US,B1)
【文献】 中国実用新案第202603432(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 89/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1リール本体部と、
第2リール本体部と、
内輪、外輪、及び複数の転動体を有し、前記第1リール本体部に取り付けられる第1軸受部材と、
前記第2リール本体部に取り付けられる第2軸受部材と、
前記第1リール本体部と前記第2リール本体部との間に配置されるスプールと、
前記第1軸受部材と前記第2軸受部材との間において径方向に突出する第1突出部を有し、前記第1及び前記第2軸受部材に支持され、前記スプールと一体的に回転するスプール軸と、
前記第1突出部と前記第1軸受部材との間に配置され、前記第1突出部と前記第1軸受部材とを互いに離れる方向に付勢する第1付勢部材と、
を備え、
前記第1付勢部材は、前記第1軸受部材の内輪を付勢する、
両軸受リール。
【請求項2】
前記スプール軸は、前記第2軸受部材と前記第1突出部との間において径方向に突出する第2突出部を有し、
前記第2突出部は、前記第2軸受部材と接触する、
請求項に記載の両軸受リール。
【請求項3】
前記第2軸受部材を前記第2突出部に向けて付勢する第2付勢部材をさらに備える、
請求項に記載の両軸受リール。
【請求項4】
前記第2軸受部材は、内輪、外輪、及び複数の転動体を有し、
前記第2突出部は、前記第2軸受部材の内輪と接触し、
前記第2付勢部材は、前記第2軸受部材の外輪を付勢する、
請求項に記載の両軸受リール。
【請求項5】
前記スプール軸の外周側に取り付けられる円筒部材をさらに備え、
前記スプール軸は、前記第1軸受部材よりも軸方向外側において、径方向に突出する第3突出部をさらに有し、
前記円筒部材は、前記第1軸受部材と前記第3突出部との間に配置される、
請求項1からのいずれかに記載の両軸受リール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、両軸受リールに関するものである。
【背景技術】
【0002】
両軸受リールは、リール本体と、リール本体に回転可能に支持されるスプールとを備えている。スプールは、スプール軸を介してリール本体に支持されている。このスプール軸は、リール本体に対して軸受部材を介して支持されている。
【0003】
このような両軸受リールにおいて、キャスティング時にスプールが高速で回転すると、軸受部材において回転音が発生することがある。この回転音の発生を防ぐため、特許文献1に開示された両軸受リールは、付勢手段によって外輪と内輪とをスラスト方向に変位させている。これによって、外輪と内輪とが隙間無く転動体と接触し、回転音の発生を防止することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平4−71466号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した両軸受リールは、付勢手段を設置するためのスペースを新たに設ける必要があるといった問題が生じる。
【0006】
本発明の課題は、余分なスペースを形成することなく付勢手段を設置することのできる両軸受リールを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のある側面に係る両軸受リールは、第1リール本体部と、第2リール本体部と、第1軸受部材と、第2軸受部材と、スプールと、スプール軸と、第1付勢部材とを備える。
第1軸受部材は、第1リール本体部に取り付けられる。第2軸受部材は、第2リール本体部に取り付けられる。スプールは、第1リール本体部と第2リール本体部との間に配置される。スプール軸は、第1突出部を有する。第1突出部は、第1軸受部材と第2軸受部材との間において径方向に突出する。スプール軸は、第1及び第2軸受部材に支持される。第1付勢部材は、第1突出部と第1軸受部材とを互いに離れる方向に付勢する。
【0008】
上記両軸受リールは、第1付勢部材は、第1軸受部材を付勢しているため、第1軸受部材が回転する際の回転音の発生を防止することができる。また、第1付勢部材は、第1軸受部材と第1突出部との間に配置されているため、第1付勢部材を設置するための新たなスペースを設ける必要が無い。
【0009】
好ましくは、第1軸受部材は、内輪、外輪、及び複数の転動体を有する。第1付勢部材は、第1軸受部材の内輪を付勢する。この構成によれば、第1軸受部材の内輪が付勢されることによって、内輪と外輪とが軸方向において変位し、隙間無く転動体と接触することができる。
【0010】
好ましくは、スプール軸は、第2軸受部材と第1突出部との間において径方向に突出する第2突出部を有する。第2突出部は、第2軸受部材と接触する。
【0011】
好ましくは、両軸受リールは、第2付勢部材をさらに備える。第2付勢部材は、第2軸受部材を第2突出部に向けて付勢する。
【0012】
好ましくは、第2軸受部材は、内輪、外輪、及び複数の転動体を有する。第2突出部は、第2軸受部材の内輪と接触する。第2付勢部材は、第2軸受部材の外輪を付勢する。
【0013】
好ましくは、両軸受リールは、スプール軸の外周側に取り付けられる円筒部材をさらに備える。スプール軸は、第3突出部をさらに有する。第3突出部は、第1軸受部材よりも軸方向外側において、径方向に突出する。円筒部材は、第1軸受部材と第3突出部との間に配置される。
【0014】
この構成によれば、第2リール本体部を開ける際に、スプール軸が第1付勢部材の付勢力によって第2リール本体部側から飛び出すことを抑えることができる。すなわち、円筒部材が第3突出部と第1軸受部材との間に配置されているため、スプール軸は、円筒部材の両端が第1軸受部材と第3突出部とに当接するまでしか移動することができず、上記飛び出し量を小さくすることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、余分なスペースを形成することなく付勢手段を設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】両軸受リールの斜視図。
図2】両軸受リールの側面図。
図3図2のIII−III線断面図。
図4図3の拡大図。
図5図3の拡大図。
図6】変形例に係る両軸受リールの拡大断面図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明に係る両軸受リールの実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は両軸受リールの斜視図、図2は両軸受リールの側面図である。
【0018】
図1及び図2に示すように、両軸受リール100は、リール本体101と、ハンドル102と、スタードラグ103とを備えている。ハンドル102及びスタードラグ103は、リール本体101の側面に回転可能に装着されている。詳細には、ハンドル102及びスタードラグ103は、後述する第1リール本体部1の側面に回転可能に取り付けられている。
【0019】
図3は、図2のIII−III線断面図である。なお、以下の説明において、軸方向とは、スプール軸の延びる方向を示す。具体的には、軸方向は、図3の左右方向である。径方向とは、スプール軸を中心とした円の径方向を示す。また、周方向とは、スプール軸を中心とした円の周方向を示す。
【0020】
図3に示すように、両軸受リール100は、第1リール本体部1、第2リール本体部2、第1軸受部材3、第2軸受部材4、スプール5、スプール軸6、第1付勢部材7、及び第2付勢部材8を備えている。なお、第1リール本体部1と第2リール本体部2は、リール本体101を構成する部品の一部である。
【0021】
第1リール本体部1は、第1側板11と、第1カバー12とを有している。第1リール本体部1は、内部に収容空間を有している。この収容空間は、第1側板11と第1カバー12とによって画定される。
【0022】
収容空間内には、回転伝達機構104が収容されている。回転伝達機構104は、ハンドル102の回転をスプール5に伝達する機構である。回転伝達機構104は、ハンドル102と一体的に回転する駆動軸(図示省略)、駆動軸と一体的に回転する駆動ギア(図示省略)、及び駆動ギアと噛み合うピニオンギア105を有している。
【0023】
第1リール本体部1は、第1軸受部材3を保持するための、第1保持部13を有している。なお、第1保持部13は、第1側板11に形成されている。第1保持部13は、略円筒状であって、第2リール本体部2に向かって延びる。なお、第1保持部13は、第1側板11に形成された開口部を囲むように配置されている。
【0024】
図4は、第1軸受部材3を中心とした図3の拡大図である。図4に示すように、第1保持部13の内周面は、第1段差部131を有している。第1段差部131は、第1保持部13の内周面に沿って周方向に延びている。詳細には、第1保持部13の内周面は、大径部132と小径部133とを有する。第1保持部13の大径部132における内径は、小径部133における内径よりも大きい。この大径部132と小径部133とによって、第1段差部131が形成される。
【0025】
図3に示すように、第2リール本体部2は、第2側板21と、第2カバー22と、を有している。第2側板21は、連結部16を介して、第1側板11と接続されている。この第1側板11と第2側板21と連結部16とは、一体的に形成されており、リール本体101のフレームを構成している。例えば、第1側板11、第2側板21、及び連結部16は、アルミ合金でダイキャスト成形によって一体的に形成されている。
【0026】
第2リール本体部2は、固定部23を有している。固定部23は、第2側板21及び第2カバー22の少なくとも一方に取り付けられる。
【0027】
第2リール本体部2は、第2軸受部材4を保持するための第2保持部24を有している。詳細には、第2保持部24は、固定部23に形成されている。第2保持部24は、略円筒状であって、第1リール本体部1に向かって延びる。
【0028】
図4に示すように、第1軸受部材3は、内輪31、外輪32、及び複数の転動体33を有している。第1軸受部材3は、第1リール本体部1に取り付けられている。詳細には、第1軸受部材3は、第1保持部13に保持されている。より詳細には、第1軸受部材3は、第1保持部13の大径部132に保持されている。
【0029】
第1軸受部材3の外径は、第1保持部13の内径とほぼ同じである。このため、第1軸受部材3は径方向への移動が規制される。また、第1軸受部材3は、第1段差部131と当接することによって、第1リール本体部1側への移動が規制される。詳細には、第1軸受部材3の外輪32が第1段差部131と当接する。
【0030】
図5は、第2軸受部材4を中心とした図3の拡大図である。図5に示すように、第2軸受部材4は、内輪41、外輪42、及び複数の転動体43を有している。第2軸受部材4は、第2リール本体部2に取り付けられている。詳細には、第2軸受部材4は、第2保持部24に保持されている。第2軸受部材4の外径は、第2保持部24の内径と略同じである。
【0031】
図3に示すように、スプール5は、第1リール本体部1と第2リール本体部2との間に配置されている。スプール5は、略円筒状であって軸方向に延びている。スプール5は、スプール本体部51とボス部52とを有している。スプール本体部51は、略円筒状であって、外周面に釣糸が巻かれるように構成されている。
【0032】
ボス部52は、スプール本体部51の内周側に配置されている。ボス部52は、円筒状であって、軸方向に延びている。ボス部52は、連結部53を介してスプール本体部51と連結している。なお、連結部53は径方向に延びており、スプール本体部51の内周面とボス部52の外周面とに連結されている。
【0033】
スプール軸6は、第1軸受部材3及び第2軸受部材4によって支持されている。すなわち、スプール軸6は、第1軸受部材3を介して、第1リール本体部1に回転可能に支持される。また、スプール軸6は、第2軸受部材4を介して、第2リール本体部2に回転可能に支持される。
【0034】
スプール軸6は、軸本体部60、第1突出部61、及び第2突出部62を有している。なお、軸本体部60、第1突出部61、及び第2突出部62は、1つの部材によって形成されている。スプール軸6は、軸本体部60において第1及び第2軸受部材3,4に支持されている。
【0035】
軸本体部60は、円柱状であって、第1リール本体部1から第2リール本体部2まで延びている。詳細には、軸本体部60の第1端面は、第1リール本体部1に当接しており、軸本体部60の第2端面は第2リール本体部2に当接している。
【0036】
より詳細には、第1リール本体部1は、制動キャップ14を有している。制動キャップ14は、第1カバー12に形成された円筒状の螺合部121に螺合している。制動キャップ14内に第1摩擦プレート15が配置されている。この第1摩擦プレート15に、軸本体部60の第1端面が当接する。
【0037】
第2リール本体部2は、第2摩擦プレート25を有している。第2摩擦プレート25は、第2保持部24の底部に配置されている。この第2摩擦プレート25に、軸本体部60の第2端面が当接する。
【0038】
第1突出部61は、第1軸受部材3と第2軸受部材4との間に配置されている。図4に示すように、第1突出部61は、径方向に突出している。すなわち、第1突出部61は、軸本体部60よりも径が大きく、軸本体部60から径方向に突出している。第1突出部61と軸本体部60とによって第2段差部64が形成される。
【0039】
第1突出部61は、円柱状である。この第1突出部61に、スプール5が取り付けられている。詳細には、第1突出部61に、ボス部52が取り付けられている。例えば、第1突出部61とボス部52とは、スプライン嵌合している。
【0040】
図3に示すように、第2突出部62は、第2軸受部材4と第1突出部61との間に配置される。図5に示すように、第2突出部62は、径方向に突出する。すなわち、第2突出部62は、軸本体部60よりも径が大きく、軸本体部60から径方向に突出している。第2突出部62と軸本体部60とによって第3段差部65が形成される。
【0041】
第2突出部62は、円柱状である。第2突出部62は、第2軸受部材4と接触している。詳細には、第2突出部62は、第2軸受部材4の内輪41と接触している。なお、第3段差部65が第2軸受部材4の内輪41に接触している。
【0042】
図3に示すように、スプール軸6は、クラッチピン63をさらに有している。クラッチピン63は、軸本体部60を径方向に貫通している。すなわち、クラッチピン63は、径方向に突出している。クラッチピン63は、軸方向において、第1軸受部材3とピニオンギア105との間に配置される。すなわち、クラッチピン63は、第1軸受部材3よりも軸方向外側に配置されている。なお、このクラッチピン63が、本発明の第3突出部の一例である。
【0043】
ピニオンギア105が軸方向に移動することによって、ピニオンギア105とクラッチピン63とが係合したり、係合が解除されたりする。詳細には、ピニオンギア105は、コイルバネ(図示省略)によって、クラッチピン63と係合するように付勢されている。このピニオンギア105をクラッチピン63から離れる方向に移動させることによって、ピニオンギア105とクラッチピン63との係合が外れる。このように係合が外れると、ハンドル102からの回転は、スプール軸6には伝達されない。
【0044】
図4に示すように、第1付勢部材7は、第1突出部61と第1軸受部材3とを互いに離れる方向に付勢する。第1付勢部材7は、第1軸受部材3の内輪31を付勢する。第1付勢部材7は、例えば、圧縮コイルバネである。第1付勢部材7は、第1突出部61と第1軸受部材3との間に配置される。第1付勢部材7は、第1突出部61及び第1軸受部材3を軸方向に付勢する。第1付勢部材7の内部を軸本体部60が延びている。
【0045】
第1付勢部材7は、第1ワッシャ106を介して、第1軸受部材3を第1リール本体部1側に付勢する。すなわち、第1付勢部材7は、第1軸受部材3を図4の左側に付勢する。第1付勢部材7は、第2ワッシャ107を介して、第1突出部61を第2リール本体部2側に付勢する。詳細には、第1付勢部材7は、第2段差部64に支持されている。
【0046】
第1付勢部材7の内径は、軸本体部60の外径よりも大きく、第1突出部61の外径よりも小さい。また、第1付勢部材7の内径は、第1軸受部材3の内輪31の外径よりも小さい。
【0047】
以上のように、第1付勢部材7が第1軸受部材3の内輪31を第1リール本体部1側に付勢し、第1軸受部材3は第1リール本体部1側において外輪32が支持されている。このため、内輪31と各転動体33とが互いに隙間無く接触している。また、外輪32と各転動体33とも、互いに隙間無く接触している。この結果、第1軸受部材3からの回転音の発生を抑えることができる。
【0048】
図5に示すように、第2付勢部材8は、第2軸受部材4を第2突出部62に向けて付勢している。具体的には、第2付勢部材8は、第2軸受部材4を図5の左側に向けて付勢している。詳細には、第2付勢部材8は、第2軸受部材4の外輪42を付勢している。
【0049】
第2付勢部材8は、例えば、圧縮コイルバネである。第2付勢部材8は、第2保持部24の底面と、第2軸受部材4との間に配置される。第2軸受部材4は、第2突出部62と
【0050】
以上のように、第2付勢部材8が第2軸受部材4の外輪42を第2突出部62に向けて付勢し、第2軸受部材4の内輪41は第2突出部62によって指示されている。このため、内輪41と各転動体43とが互いに隙間無く接触している。また、外輪42と各転動体43とも、互いに隙間無く接触している。この結果、第2軸受部材4からの回転音の発生を抑えることができる。
【0051】
上記実施形態に係る両軸受リール100によれば、第1付勢部材7は、第1軸受部材3と第1突出部61との間に配置されているため、第1付勢部材7を設置するための新たなスペースを設ける必要が無い。
【0052】
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
【0053】
変形例1
上記実施形態では、第1段差部131は、周方向において連続して延びているが、第1段差部131は、周方向において、断続的に形成されていてもよい。
【0054】
変形例2
図6に示すように、クラッチピン63と第1軸受部材3との間に円筒部材9を配置してもよい。円筒部材9は、スプール軸6の外周側に配置されている。円筒部材9の内径は、クラッチピン63が通過できない寸法となっている。
【符号の説明】
【0055】
1 第1リール本体部
2 第2リール本体部
3 第1軸受部材
4 第2軸受部材
5 スプール
6 スプール軸
7 第1付勢部材
8 第2付勢部材
9 円筒部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6