特許第6468654号(P6468654)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6468654生活パターン評価システム及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6468654
(24)【登録日】2019年1月25日
(45)【発行日】2019年2月13日
(54)【発明の名称】生活パターン評価システム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G16H 20/00 20180101AFI20190204BHJP
   G16H 10/00 20180101ALI20190204BHJP
【FI】
   G16H20/00
   G16H10/00
【請求項の数】10
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2015-186717(P2015-186717)
(22)【出願日】2015年9月24日
(65)【公開番号】特開2017-62573(P2017-62573A)
(43)【公開日】2017年3月30日
【審査請求日】2017年2月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】391016358
【氏名又は名称】東芝情報システム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090169
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 孝
(74)【代理人】
【識別番号】100074147
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 崇
(72)【発明者】
【氏名】石川 秀一
【審査官】 谷川 智秀
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−086213(JP,A)
【文献】 特開2014−219850(JP,A)
【文献】 特開2009−199208(JP,A)
【文献】 特表2012−531295(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00−80/00
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
個人の一日毎に睡眠目標時間と食事取得目標を含む生活イベント目標情報と、個人の一日毎に生じた睡眠結果時間と食事取得結果を含む生活イベント結果情報及び前記個人自身による健康状態の主観情報を入力するための入力手段と、
同日における前記生活イベント目標情報と前記生活イベント結果情報とを比較し、達成率情報を算出する算出手段と、
一日の0時から23時の所定単位時間毎の時刻を示すデータを1行目にし、上記所定単位時間毎の時刻を示すデータに対応付けて前記生活イベント目標情報と前記生活イベント結果情報とを上下に隣接させた画像情報と、更に前記達成率情報及び前記主観情報を対応付けた一日分の生活パターンの画像情報とを前記生活イベント目標情報と前記生活イベント結果情報とを上下に隣接させた画像情報の横方向に連結して、複数日分同じ画面の画像として作成する画像情報作成手段と、
前記画像情報作成手段により作成された画像情報を出力手段から出力する出力制御手段と
を具備することを特徴とする生活パターン評価システム。
【請求項2】
生活イベント情報に、更に、散歩、趣味、運動、テレビ鑑賞、音楽鑑賞の情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の生活パターン評価システム。
【請求項3】
入力手段からは、健康管理者による健康状態の客観情報が入力され、
前記画像情報作成手段は、この健康状態の客観情報を含めた生活パターンの画像情報を作成することを特徴とする請求項1または2に記載の生活パターン評価システム。
【請求項4】
前記画像情報作成手段は、前記達成率情報と前記健康状態の少なくとも主観情報を複数段階の長さを有するバーとして画像を作成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の生活パターン評価システム。
【請求項5】
バイタルデータを収集するセンサを備え、
前記画像情報作成手段は、前記バイタルデータを含めた生活パターンの画像情報を作成することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の生活パターン評価システム。
【請求項6】
個人の一日毎に睡眠目標時間と食事取得目標を含む生活イベント目標情報と、個人の一日毎に生じた睡眠結果時間と食事取得結果を含む生活イベント結果情報及び前記個人自身による健康状態の主観情報を入力するための入力手段と、入力手段により入力された情報を処理するコンピュータとを備える生活パターン評価システムの生活パターン評価用プログラムであって、前記コンピュータを、
同日における前記生活イベント目標情報と前記生活イベント結果情報とを比較し、達成率情報を算出する算出手段、
一日の0時から23時の所定単位時間毎の時刻を示すデータを1行目にし、上記所定単位時間毎の時刻を示すデータに対応付けて前記生活イベント目標情報と前記生活イベント結果情報とを上下に隣接させた画像情報と、更に前記達成率情報及び前記主観情報を対応付けた一日分の生活パターンの画像情報とを前記生活イベント目標情報と前記生活イベント結果情報とを上下に隣接させた画像情報の横方向に連結して、複数日分同じ画面の画像として作成する画像情報作成手段、
前記画像情報作成手段により作成された画像情報を出力手段から出力する出力制御手段
として機能させることを特徴とする生活パターン評価用プログラム。
【請求項7】
生活イベント情報に、更に、散歩、趣味、運動、テレビ鑑賞、音楽鑑賞の情報を含み、
前記画像情報作成手段は、これらの情報を含めた生活パターンの画像情報を作成するように機能することを特徴とする請求項6に記載の生活パターン評価用プログラム。
【請求項8】
入力手段からは、健康管理者による健康状態の客観情報が入力され、
前記画像情報作成手段は、この健康状態の客観情報を含めた生活パターンの画像情報を作成するように機能することを特徴とする請求項6または7に記載の生活パターン評価用プログラム。
【請求項9】
前記画像情報作成手段は、前記達成率情報と前記健康状態の少なくとも主観情報を複数段階の長さを有するバーとして画像を作成することを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の生活パターン評価用プログラム
【請求項10】
前記生活パターン評価システムが、バイタルデータを収集するセンサを備えており、
前記画像情報作成手段は、前記バイタルデータを含めた生活パターンの画像情報を作成することを特徴とする請求項6乃至9のいずれか1項に記載の生活パターン評価用プログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、自分自身の生活パターン評価を容易に行うことを可能とする生活パターン評価システム及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、生活パターンを改善し、或いは生活パターンに関するアドバイスを受けるためのシステムが多数提供されている。例えば、特許文献1には、在宅・外出時に各種バイタイル、生活行動のセンサを用いて会員の情報を測定、収集及び情報処理し、その結果を会員へ送るシステムが開示されている。
【0003】
上記のシステムは、コンシェルジェセンタを有し、このコンシェルジェセンタを中心として地域コアを設定し、地域コア周辺への外出支援とセンタへのウォークイン機能による会話、交流、運動等の機会を提供し、配属されるコンシェルジェがこれらの方策の支援を遠隔、対面により行うようにしたものである。
【0004】
また、特許文献2には、ユーザが自分の健康状態を好適に確認することの可能な情報表示装置が開示されている。この情報表示装置は、サーバと通信する通信部と、この通信部を介して取得した情報を表示する表示部と、制御部とを備え、上記の制御部がユーザの生活パターン情報を生成し、この生活パターン情報に基づいて、上記情報表示すべき時刻帯を推定し、推定した上記時刻帯に表示を行うことにより、プライベートな情報が不要な人に見られることのないようにするものである。
【0005】
更に、特許文献3には、短時刻に患者からのヒアリング内容を理解でき、出力結果を患者に対しても分かり易く説明できるようにした生活習慣病改善システムが開示されている。このシステムは、患者単位で、各患者の食事パターンを表す情報及び/又は患者の生活パターンを表す情報及び/又は身体検査の結果の情報を入力する入力手段と、入力された情報を患者単位で時系列に蓄積する蓄積手段と、時系列に蓄積された情報を時系列の変化を認識可能に出力する出力手段とを有するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−287195号公報
【特許文献2】特開2014−71787号公報
【特許文献3】特開2004−164343号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記の従来例においはユーザ自身で理解できることを目指すものとも考えられる。特に、特許文献3のシステムでは、時系列に並べたり、レーダーチャートによる表示を行ったりし、ユーザが容易に理解できるように工夫している。
【0008】
しかしながら、どのような生活パターンに変更すれば健康に暮らせるのかなどをユーザが一目瞭然に理解できるほどの情報を提供するには到っていない。
【0009】
本発明は上記のような生活パターン評価システムの現状に鑑みてなされたもので、その目的は、どのような生活パターンが好適であるかなどについて、ユーザ自身で容易に理解できる生活パターン評価システムを提供することである。また、そのような情報を提供可能な生活パターン評価用プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る生活パターン評価システムは、個人の一日毎に睡眠目標時間と食事取得目標を含む生活イベント目標情報と、個人の一日毎に生じた睡眠結果時間と食事取得結果を含む生活イベント結果情報及び前記個人自身による健康状態の主観情報を入力するための入力手段と、同日における前記生活イベント目標情報と前記生活イベント結果情報とを比較し、達成率情報を算出する算出手段と、一日の0時から23時の所定単位時間毎の時刻を示すデータを1行目にし、上記所定単位時間毎の時刻を示すデータに対応付けて前記生活イベント目標情報と前記生活イベント結果情報とを上下に隣接させた画像情報と、更に前記達成率情報及び前記主観情報を対応付けた一日分の生活パターンの画像情報とを前記生活イベント目標情報と前記生活イベント結果情報とを上下に隣接させた画像情報の横方向に連結して、複数日分同じ画面の画像として作成する画像情報作成手段と、前記画像情報作成手段により作成された画像情報を出力手段から出力する出力制御手段とを具備することを特徴とする。
【0011】
本発明に係る生活パターン評価システムでは、生活イベント情報に、更に、散歩、趣味、運動、テレビ鑑賞、音楽鑑賞の情報を含むことを特徴とする。
【0012】
本発明に係る生活パターン評価システムでは、入力手段からは、健康管理者による健康状態の客観情報が入力され、前記画像情報作成手段は、この健康状態の客観情報を含めた生活パターンの画像情報を作成することを特徴とする。
【0014】
本発明に係る生活パターン評価システムでは、前記画像情報作成手段は、前記達成率情報と前記健康状態の少なくとも主観情報を複数段階の長さを有するバーとして画像を作成することを特徴とする。
【0015】
本発明に係る生活パターン評価システムでは、バイタルデータを収集するセンサを備え、前記画像情報作成手段は、前記バイタルデータを含めた生活パターンの画像情報を作成することを特徴とする。
【0016】
本発明に係る生活パターン評価用プログラムは、個人の一日毎に睡眠目標時間と食事取得目標を含む生活イベント目標情報と、個人の一日毎に生じた睡眠結果時間と食事取得結果を含む生活イベント結果情報及び前記個人自身による健康状態の主観情報を入力するための入力手段と、入力手段により入力された情報を処理するコンピュータとを備える生活パターン評価システムの生活パターン評価用プログラムであって、前記コンピュータを、同日における前記生活イベント目標情報と前記生活イベント結果情報とを比較し、達成率情報を算出する算出手段、一日の0時から23時の所定単位時間毎の時刻を示すデータを1行目にし、上記所定単位時間毎の時刻を示すデータに対応付けて前記生活イベント目標情報と前記生活イベント結果情報とを上下に隣接させた画像情報と、更に前記達成率情報及び前記主観情報を対応付けた一日分の生活パターンの画像情報とを前記生活イベント目標情報と前記生活イベント結果情報とを上下に隣接させた画像情報の横方向に連結して、複数日分同じ画面の画像として作成する画像情報作成手段、前記画像情報作成手段により作成された画像情報を出力手段から出力する出力制御手段として機能させることを特徴とする。
【0017】
本発明に係る生活パターン評価用プログラムでは、生活イベント情報に、更に、散歩、趣味、運動、テレビ鑑賞、音楽鑑賞の情報を含み、前記画像情報作成手段は、これらの情報を含めた生活パターンの画像情報を作成するように機能することを特徴とする。
【0018】
本発明に係る生活パターン評価用プログラムでは、入力手段からは、健康管理者による健康状態の客観情報が入力され、前記画像情報作成手段は、この健康状態の客観情報を含めた生活パターンの画像情報を作成するように機能することを特徴とする。
【0020】
本発明に係る生活パターン評価用プログラムでは、前記画像情報作成手段は、前記達成率情報と前記健康状態の少なくとも主観情報を複数段階の長さを有するバーとして画像を作成することを特徴とする。
【0021】
本発明に係る生活パターン評価用プログラムでは、前記生活パターン評価システムが、バイタルデータを収集するセンサを備えており、前記画像情報作成手段は、前記バイタルデータを含めた生活パターンの画像情報を作成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、生活イベント目標情報と生活イベント結果情報と隣接させ、更に達成率情報及び個人自身による健康状態の主観情報を対応付けた一日分の生活パターンの画像情報を複数日分同じ画面の画像として作成して出力するので、どのような生活パターンが好適であるかなどについて、ユーザ自身で容易に理解できる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明に係る生活パターン評価システムの実施形態の構成を示すブロック図。
図2】本発明に係る生活パターン評価システムの実施形態の要部構成を示すブロック図。
図3】本発明に係る生活パターン評価システムの実施形態によって作成される画像情報により表示される画像例の一部を示す図。
図4】本発明に係る生活パターン評価システムの実施形態によって作成される画像情報により表示される画像例の一部を示す図。
図5】本発明に係る生活パターン評価システムの実施形態によって行われる情報取込登録動作を説明するためのフローチャート。
図6】本発明に係る生活パターン評価システムの実施形態によって行われる画像情報作成動作を説明するためのフローチャート。
図7】本発明に係る生活パターン評価システムの実施形態によって行われる画像情報出力動作を説明するためのフローチャート。
図8】本発明に係る生活パターン評価システムの実施形態によって作成される画像情報により表示される一画面分の画像例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下添付図面を参照して本発明に係る生活パターン評価システム及び生活パターン評価用プログラムの実施形態を説明する。各図において同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。図1に、本発明に係る生活パターン評価システムの実施形態のブロック図を示す。このシステムは、センタ装置としてのサーバ100と端末装置としてのスマートフォン200とにより構成される。スマートフォン200は、生活パターンを改善するための複数の対象者にそれぞれ携帯させることが望ましいが、介護施設などのように対象者に携帯させない場合には、スマートフォン200は不要である。
【0025】
端末装置としては、スマートフォン200以外に携帯電話機やタブレット端末などネットワークを介してサーバ100と接続され、サーバ100と情報の送受を行うことが可能であり、受信した情報に基づき画像を出力(表示等)する手段や情報を入力する手段を備えていれば他の装置であっても良い。
【0026】
サーバ100には、各部を制御するCPU101と、CPU101に接続された外部記憶装置120とが備えられている。サーバ100は、ネットワークインタフェース130を介してネットワーク300に接続されている。サーバ100のCPU101には、表示コントローラ102を介して文字や画像を表示するための表示装置103が接続され、また、入力コントローラ104を介して入力装置105が接続され、更に、プリンタコントローラ106を介してプリンタ107が接続されている。更に、CPU101には、バイタルデータを収集するセンサ108が接続されている。センサ108は、複数であっても良く、例えば、血圧、脈拍、呼吸数、体温、体重、身長、体脂肪などのデータを収集するものであって良い。サーバ100には、アナログのバイタルデータをディジタル化して取り込むAD変換器が備えられている。このセンサ108は、スマートフォン200に接続して設け、例えば、所定時刻に測定を行って測定結果のバイタルデータを直ちに或いは所定時刻にサーバ100へ送信するようにしても良い。
【0027】
スマートフォン200は、図2に示すように構成されている。即ち、プログラムにより各部の処理を行う中央制御部201に、画像を表示する表示手段202が表示コントローラ203を介して接続され、また、例えばタッチパネルによる入力手段204が入力コントローラ205を介して接続されている。更に、中央制御部201には、通話処理部206が接続され、通話処理部206には、マイクロホン207とスピーカ208が接続され、通話可能に構成されている。また、中央制御部201には、通信コントローラ210を介して通信処理部211が接続され、通信処理部211は、図1の基地局140を介してネットワーク300に接続されている。
【0028】
上記のサーバ100の入力装置105とスマートフォン200の入力手段204は、入力手段を構成する。この入力手段は、個人の一日毎に目標睡眠時間と目標食事時間を含む生活イベント目標情報と、個人の一日毎に生じた結果睡眠時間と結果食事時間を含む生活イベント結果情報及び前記個人自身による健康状態の主観情報を入力するために用いられる。
【0029】
サーバ100の入力装置105から入力された情報は、CPU101によって受け取られ、また、スマートフォン200の入力手段204から入力された情報は、基地局140、ネットワーク300、ネットワークインタフェース130を介してCPU101によって受け取られる。
【0030】
CPU101には、算出手段151、画像情報作成手段152、出力制御手段153、データ登録手段154が備えられている。算出手段151は、同日における前記生活イベント目標情報と前記生活イベント結果情報とを比較し、達成率情報を算出するものである。また、生活イベント情報には、更に、散歩、趣味、運動、テレビ鑑賞、音楽鑑賞の情報を含むことができる。画像情報作成手段152は、上記生活イベント目標情報と上記生活イベント結果情報と隣接させ、更に達成率情報及び上記主観情報を対応付けた一日分の生活パターンの画像情報を複数日分同じ画面の画像として作成するものである。
【0031】
出力制御手段153は、上記画像情報作成手段152により作成された画像情報を出力手段から出力するものである。ここに、出力手段は、サーバ100の表示装置103、プリンタ107であり、スマートフォン200においては表示手段202を指すものである。
【0032】
本実施形態では、生活イベント情報とし、目標と結果の、睡眠時間、食事取得、散歩、筋肉トレーニング、趣味を行う(或いは行った)時刻情報が1時間単位で入力され、これらの情報に対応して画像情報作成手段152が図3のような画像情報を作成する。即ち、1行目に、0時から23時までの1時間毎の時刻を示すデータが配置され、2行目に、目標情報が配置され、3行目に結果情報が配置される。「■」は睡眠を示し、「食」は食事を示し、「散歩」は散歩を示し、「筋」は筋肉トレーニングを示し、「趣味」は趣味を示す。なお、時刻の刻み(1時間)は一例に過ぎず、30分や10分を単位で入力し、更に表示できるようにしても良い。
【0033】
入力される個人自身による健康状態の主観情報は、「体調」と「気分」の情報であり、本実施例では数字が多いほど良好を示す5段階で入力するものとする。画像情報作成手段152は、この5段階の情報に基づき該当段階の長さを有するバーの画像を作成する。また、画像情報作成手段152は、目標情報と結果情報については、各項目(睡眠、食事、散歩、筋肉トレーニング、趣味)毎の時間数や回数(数値)の画像情報を作成する。画像情報作成手段152は、目標情報と結果情報については、各項目(睡眠、食事、散歩、筋肉トレーニング、趣味)毎に達成率を数値と、数値に対応する長さを有するバーの画像を作成する。
【0034】
上記の健康状態の主観情報に係る5段階の情報として5段階に対応する長さを有するバーの画像、目標情報と結果情報については、各項目(睡眠、食事、散歩、筋肉トレーニング、趣味)毎の時間数や回数(数値)の画像情報、目標情報と結果情報の各項目毎に対応する達成率(%)の数値による画像情報、達成率の数値に対応する長さを有するバーの画像情報は、例えば図4に示すようである。この図4の画像情報は、図3の終端(図の右側)に接続される。
【0035】
かくして、上記画像情報作成手段152は、一日分の上記生活イベント目標情報と上記生活イベント結果情報とを上下に隣接させ、時系列に並べた生活パターンの画像情報を作成する。
【0036】
以上のような構成を有する生活パターン評価システムでは、入力手段(サーバ100の入力装置105とスマートフォン200の入力手段204)から個人の一日毎に睡眠目標時間と食事取得目標を含む生活イベント目標情報、個人の一日毎に生じた睡眠結果時間と食事取得結果を含む生活イベント結果情報及び上記個人自身による健康状態の主観情報のいずれかが入力されると、図5のフローチャートに示されるように、入力情報を取り込み(S11)、個人単位で個人の識別情報に対応付けて外部記憶装置120の個人情報データベース121へ記憶する(S12:データ登録手段154)。
【0037】
また、サーバ100から或いはスマートフォン200から個人の識別情報を指定して生活パターンの画像情報の要求があると、または所定の時刻などに、図6のフローチャートに示されるように、個人情報データベース121から所要個人の識別情報に対応する情報を読み出し(S21)、目標情報と結果情報とから達成率を算出する(S22)。
【0038】
ステップS22に続き、生活パターンの画像情報を複数日分同じ画面の画像として作成し、外部記憶装置120の画像記憶部122に蓄積する(S23)。所定の時刻などに処理を行う場合には、全ての個人に対応の画像情報を作成して記憶する。
【0039】
更に、サーバ100から或いはスマートフォン200から個人の識別情報を指定して生活パターンの画像情報の要求があると、図7に示すように、外部記憶装置120の画像記憶部122に蓄積してある所要個人の識別情報に対応の画像情報を読み出し、サーバ100或いはスマートフォン200へ送出し(S31)、サーバ100或いはスマートフォン200の出力制御手段が上記画像情報を用いて出力手段へ出力を行う(S32)。このとき、スマートフォン200では、表示コントローラ203へ画像情報を送って表示手段202における表示の制御を行う表示制御手段250(図1)が出力制御手段として機能する。
【0040】
このときに出力(表示或いはプリント)される画像を図8に示す。図3図4に示した一日分の画像が横方向に連結され、これが所定日数分縦方向に並べられた画像となっている。生活イベント情報には運動、テレビ鑑賞、音楽鑑賞、会話という項目を追加しても良い。医者やケアマネージャ或いは運動インストラクターなどの健康管理者による健康状態の客観情報を入力し、画像情報作成手段152が、この健康状態の客観情報を含めた生活パターンの画像情報を作成するようにしても良い。図8の例では、健康管理者による健康状態の客観情報が生活パターン画像の下のアドバイス欄に配置されている。このように文字によりコメントのような形式の画像としても良いし、主観情報と並べてバーにより表示する画像を作成するようにしても良い。
【0041】
更に、センサ108から収集したバイタルデータについては、画像情報作成手段152は、バイタルデータを含めた生活パターンの画像情報を作成する。つまり、一日分の生活イベント情報のデータと共に、バイタルデータの目標情報(或いは適正値)と測定されバイタルデータの結果情報として配置し、表示することができる。
【0042】
以上のような生活パターンの画像情報の出力を目視すれば、特に専門知識などを持たない対象者であっても、例えば、散歩を行うと健康状態情報に良好な結果が現れることなどが理解でき、生活パターンの改善を楽しみながら実行することも可能である。
【0043】
なお、本実施形態では、一人分の生活パターンの画像情報を一画面に表示などしたが、複数人分の生活パターンの画像情報を一画面に表示などしても良い。このようにすると、例えば、2人の生活パターンを比べて散歩を増やした方が健康状態情報に良好な結果が現れることなどの分析が可能である。
【符号の説明】
【0044】
100 サーバ 102 表示コントローラ
103 表示装置 104 入力コントローラ
105 入力装置 106 プリンタコントローラ
107 プリンタ 108 センサ
120 外部記憶装置 121 個人情報データベース
122 画像記憶部 130 ネットワークインタフェース
140 基地局 151 算出手段
152 画像情報作成手段 153 出力制御手段
154 データ登録手段 200 スマートフォン
201 中央制御部 202 表示手段
203 表示コントローラ 204 入力手段
205 入力コントローラ 206 通話処理部
207 マイクロホン 208 スピーカ
210 通信コントローラ 211 通信処理部
250 表示制御手段 300 ネットワーク



図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8