(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記マニュアル作成処理手段は、作業実績情報及び各作業員の各作業に対する習熟度を示す情報を含む作業員情報を参照して、マニュアル作成者により指定された設備に対して作業を実施した作業員の中から習熟度の高い作業員による作業の実施日時を前記時間情報として設定し、前記取得手段により取得された撮像データを作業マニュアルとして前記マニュアル記憶手段に登録することを特徴とする請求項3に記載の設備管理支援装置。
前記マニュアル作成処理手段は、前記取得手段による撮像データの取得対象とする設備に関するトラブル履歴情報を参照することにより特定したトラブル対応作業の実施日時を前記時間情報として設定し、前記取得手段により取得された撮像データをトラブルマニュアルとして前記マニュアル記憶手段に登録することを特徴とする請求項3に記載の設備管理支援装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
チェックシート等を用いた運用は自己申告であるため、作業が実際に実施されているかは確かでない。作業が実際に実施されたかどうかを確認するには、管理者は、作業員を常時監視していなければならなくなる。また、作業員は、トラブルの発生の報告を、通常、書面を作成するなどして記録しているため、その報告作業に負荷がかかる。
【0006】
また、作業内容を他の作業員に説明するのも、前任者や熟練者は時間が割かれることになる。後任者や新人作業員のためにマニュアルを作成することも考えられるが、マニュアルを作成すること自体に時間やコストがかかってしまう。
【0007】
ところで、監視カメラシステムが設置されている施設は少なくない。監視カメラシステムは、複数台の監視カメラを施設内の所定の場所に散在配置して常時撮影させている。撮影により得られた撮像データは2週間など所定期間保存される。
【0008】
本発明は、施設に設置されている監視カメラによる撮像データを有効利用して、設備の運用管理上、管理者及び作業員にかかる作業負荷を軽減させること目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る設備管理支援装置は、施設の設備を撮影する複数の監視カメラを有する監視カメラシステムとネットワークを介して接続される設備管理支援装置において、管理者により指定された設備と、作業員により当該設備に対する作業が開始された日時及び当該作業の時間長に関する情報を含む時間情報と、を設定する作業監視処理手段と、前記作業監視処理手段により設定された設備及び時間情報に基づいて、前記複数の監視カメラによる撮影により得られた撮像データの中から、当該設備を撮影範囲に含む監視カメラによる撮像データであって前記時間情報により指定された時間範囲内に撮影され得られた撮像データを取得する取得手段と、前記取得手段により取得された撮像データを出力する出力手段と、
前記設備に対する作業の所要時間が予め設定されている保全情報記憶手段と、を有
し、前記作業監視処理手段は、管理者により設備が指定されると、当該設備に対する作業の所要時間を前記保全情報記憶手段から取得し、その取得した所要時間に基づき前記作業の時間長に関する情報を設定し、管理者により設備に加えて時間の範囲が指定された場合、その指定された時間の範囲に基づき前記作業の時間長に関する情報を設定することを特徴とする。
【0011】
また、
前記保全情報記憶手段には、前記設備に対して作業が開始された日時を含む作業実績情報が含まれており、前記作業監視処理手段は、
作業実績情報の中から管理者により選択された作業が開始された日時を含む時間情報を設定することを特徴とする。
【0013】
本発明に係る設備管理支援装置は、施設の設備を撮影する複数の監視カメラを有する監視カメラシステムとネットワークを介して接続される設備管理支援装置において、マニュアル作成者により指定された設備と、作業員により当該設備に対する作業が開始された日時及び当該作業の時間長に関する情報を含む時間情報と、を設定する
マニュアル作成処理手段と、前記
マニュアル作成処理手段により設定された設備及び時間情報に基づいて、前記複数の監視カメラによる撮影により得られた撮像データの中から、当該設備を撮影範囲に含む監視カメラによる撮像データであって前記時間情報により指定された時間範囲内に撮影され得られた撮像データを取得する取得手段と、を有し、前記
マニュアル作成処理手段は、前記取得手段により取得された撮像データを動画によるマニュアルとしてマニュアル記憶手段に登録することを特徴とする。
【0014】
また、前記マニュアル記憶手段から読み出された、作業員により指定された設備に対応するマニュアルを出力するマニュアル出力手段を有することを特徴とする。
【0015】
また、前記マニュアル作成処理手段は、前記取得手段により取得された撮像データに、当該設備の種別を示す種別識別情報を付加して前記マニュアル記憶手段に登録し、前記マニュアル出力手段は、作業員により指定された設備及び当該設備と同じ種別の設備に対応するマニュアルを表示候補として選出し、その選出したマニュアルの中から作業員により選択されたマニュアルを出力することを特徴とする。
【0016】
また、前記マニュアル作成処理手段は、作業実績情報及び各作業員の各作業に対する習熟度を示す情報を含む作業員情報を参照して、マニュアル作成者により指定された設備に対して作業を実施した作業員の中から習熟度の高い作業員による作業の実施日時を前記時間情報として設定し、前記取得手段により取得された撮像データを作業マニュアルとして前記マニュアル記憶手段に登録することを特徴とする。
【0017】
また、前記マニュアル作成処理手段は、前記取得手段による撮像データの取得対象とする設備に関するトラブル履歴情報を参照することにより特定したトラブル対応作業の実施日時を前記時間情報として設定し、前記取得手段により取得された撮像データをトラブルマニュアルとして前記マニュアル記憶手段に登録することを特徴とする。
【0018】
本発明に係るプログラムは、施設の設備を撮影する複数の監視カメラを有する監視カメラシステムとネットワークを介して接続され、
前記設備に対する作業の所要時間が予め設定されている保全情報記憶手段にアクセス可能なコンピュータを、管理者により指定された設備と、作業員により当該設備に対する作業が開始された日時及び当該作業の時間長に関する情報を含む時間情報と、を設定する作業監視処理手段、前記作業監視処理手段により設定された設備及び時間情報に基づいて、前記複数の監視カメラによる撮影により得られた撮像データの中から、当該設備を撮影範囲に含む監視カメラによる撮像データであって前記時間情報により指定された時間範囲内に撮影され得られた撮像データを取得する取得手段、前記取得手段により取得された撮像データを出力する出力手段、として機能させ
、前記作業監視処理手段は、管理者により設備が指定されると、当該設備に対する作業の所要時間を前記保全情報記憶手段から取得し、その取得した所要時間に基づき前記作業の時間長に関する情報を設定し、管理者により設備に加えて時間の範囲が指定された場合、その指定された時間の範囲に基づき前記作業の時間長に関する情報を設定することを特徴とする。
【0019】
本発明に係るプログラムは、施設の設備を撮影する複数の監視カメラを有する監視カメラシステムとネットワークを介して接続されるコンピュータを、マニュアル作成者により指定された設備と、作業員により当該設備に対する作業が開始された日時及び当該作業の時間長に関する情報を含む時間情報と、を設定する
マニュアル作成処理手段、前記
マニュアル作成処理手段により設定された設備及び時間情報に基づいて、前記複数の監視カメラによる撮影により得られた撮像データの中から、当該設備を撮影範囲に含む監視カメラによる撮像データであって前記時間情報により指定された時間範囲内に撮影され得られた撮像データを取得する取得手段、として機能させ、前記
マニュアル作成処理手段は、前記取得手段により取得された撮像データを動画によるマニュアルとしてマニュアル記憶手段に登録することを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、監視カメラによる撮像データを出力し、これを視聴させることができるので、作業員の作業の実施を確認するために管理者にかかる作業負荷を軽減させることができる。
【0021】
また、撮像データの出力時間範囲を調整することができる。
【0022】
また、監視カメラによる撮像データをマニュアルとして有効利用することができる。
【0023】
また、作業員により指定された設備のマニュアルが作成されていない場合でも、その設備と同じ種類の設備のために作成されたマニュアルを有効活用することができる。
【0024】
また、監視カメラによる撮像データを有効利用して作業マニュアルを作成することができる。
【0025】
また、監視カメラによる撮像データを有効利用してトラブルマニュアルを作成することができる。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、図面に基づいて、本発明の好適な実施の形態について説明する。
【0028】
図1は、本発明に係る設備管理システムの一実施の形態を示したブロック構成図である。
図1には、設備管理システム10、監視カメラシステム4に含まれる複数台の監視カメラ41が接続されたレコーダ42及びビル監視システム1がLAN2に接続された構成が示されている。
【0029】
図1に示したネットワークシステムは、ビル等の施設内に構築され、その施設には監視カメラシステム4が設置されている。監視カメラシステム4は、施設内の所定の場所に散在配置された監視カメラ41による撮影により得られた撮像データをレコーダ42に保存する。レコーダ42の記憶容量は有限なので、レコーダ42は、通常、記憶容量に応じて直近の2週間など所定期間内に得られた撮像データを保存することになる。具体的には、撮像データには、当該撮像データを出力した監視カメラ41を識別する情報(カメラID)及び撮像データにより撮影されている日時を特定する撮影時間情報が少なくとも対応付けして保存される。ビル監視システム1は、監視カメラシステム4と連携してビルの監視を行う。
【0030】
設備管理システム10は、施設内の設備、例えば、空調設備や電気設備等の管理に用いられる。具体的には、作業員が設備の警備や清掃等の作業を行うが、その作業のスケジュール管理、作業の実績管理、施設内に設置された各設備に関する情報管理等の設備管理に用いられる。
【0031】
図2は、本実施の形態における設備管理システム10を形成するコンピュータのハードウェア構成図である。本実施の形態において設備管理システム10を形成するコンピュータは、従前から存在する汎用的なハードウェア構成で実現できる。すなわち、コンピュータは、
図2に示したようにCPU31、ROM32、RAM33、ハードディスクドライブ(HDD)34、入力手段として設けられたマウス35とキーボード36、及び表示装置として設けられたディスプレイ37をそれぞれ接続する入出力コントローラ38、通信手段として設けられたネットワークコントローラ39を内部バス40に接続して構成される。
図2では、設備管理システム10を1台のコンピュータで形成するよう図示したが、複数のコンピュータで形成してもよい。
【0032】
図1に戻り、本実施の形態における設備管理システム10は、日々点検機能処理部11、作業マニュアル機能処理部12、トラブルマニュアル機能処理部13、ユーザインタフェース(UI)処理部14、撮像データ取得部15、保全情報記憶部21、設備管理情報記憶部22、作業員情報記憶部23、トラブル履歴情報記憶部24、設備−カメラ対応テーブル25、作業マニュアル記憶部26及びトラブルマニュアル記憶部27を有している。なお、本実施の形態の説明に用いない構成要素については
図1から省略している。
【0033】
日々点検機能処理部11は、作業監視処理手段として設けられ、後述する日々点検機能を実施する。具体的には、設備の管理者により指定された設備及び作業員により当該設備に作業が実施された日時をそれぞれ、撮像データ取得部15による撮像データの取得対象とする設備及び時間情報として設定し、撮像データ取得部15により取得された撮像データをユーザインタフェース処理部14に出力させる。
【0034】
作業マニュアル機能処理部12及びトラブルマニュアル機能処理部13はそれぞれ、管理者により指定された設備及び作業員により当該設備に作業が実施された日時をそれぞれ、撮像データ取得部15による撮像データの取得対象とする設備及び時間情報として設定すると共に、撮像データ取得部15により取得された撮像データを動画によるマニュアルとして登録するマニュアル作成処理手段の一形態として機能する。このうち、作業マニュアル機能処理部12は、撮像データ取得部15により取得された撮像データを作業マニュアルとして作業マニュアル記憶部26に登録する作業マニュアルの作成機能及び作業マニュアル記憶部26に登録された作業マニュアルの視聴機能を有している。トラブルマニュアル機能処理部13は、撮像データ取得部15により取得された撮像データをトラブルマニュアルとしてトラブルマニュアル記憶部27に登録するトラブルマニュアルの作成機能及びトラブルマニュアル記憶部27に登録されたトラブルマニュアルの視聴機能を有している。
【0035】
ユーザインタフェース処理部14は、ユーザにより選択された設備や操作されたボタンを受け付ける受付手段、撮像データ取得部15により取得された撮像データ、具体的には作業員の作業内容が撮影された動画をディスプレイ28出力する出力手段、また、各マニュアル記憶部26,27から読み出された、ユーザにより指定された設備に対応する各マニュアルを出力するマニュアル出力手段として機能する。
【0036】
撮像データ取得部15は、取得手段として設けられ、施設の設備及び当該設備に対する作業の実施日時を示す時間情報に基づいて、施設の監視カメラシステム4に含まれる複数の監視カメラ41による撮影により得られた撮像データの中から、当該設備を撮影範囲に含む監視カメラ41による撮像データであって時間情報により指定された時間範囲内に撮影され得られた撮像データを取得する。
【0037】
図3は、本実施の形態における設備管理情報記憶部22に記憶された設備管理情報のデータ構成の一例を示した図である。設備管理情報には、施設に設置された保全対象の設備に関する情報が予め設定されている。施設に設置された設備は、空調設備等大きなグループに分類され、各グループに属する各設備には、“設備1”、“設備2”のように識別情報として設備IDが割り当てられる。設備IDが割り当てられた各設備には、作業対象とする部位毎に、作業内容を示す情報が設定される。また、各設備には、設備名、当該設備を種類毎に分類したときの種別を示す種別ID、機種名、設置場所等、当該設備に関する情報が設定される。
【0038】
図4は、本実施の形態における保全情報記憶部21に記憶された保全情報のデータ構成の一例を示した図である。保全情報は、保全の対象となる設備、すなわち作業員による警備、清掃等の作業対象となる設備の識別情報である設備IDに、当該設備に対する作業の所要時間、スケジュール、作業実績及び当該作業を実施した作業員の識別情報である作業員IDが対応付けして設定される。スケジュールは、管理者等により当該設備に対して施す作業の開始日時が設定されるスケジュール情報であり、作業員は、このスケジュール情報に設定された日時に当該設備に対して所定の作業を行う。作業実績には、実際に実施された作業の開始日時が設定される作業実績情報であり、作業を実施した作業員により入力された日時が設定登録される。実際の作業時間は所要時間に設定された時間とみなしている。作業実績情報以外の情報は管理者が設定する。
【0039】
図4に示した作業実績情報の設定例によると、スケジュール“12/5 9:00”に対応した作業実績などのように日時がまだ書き込まれていないレコードが存在するが、これは、現在、スケジュールに設定された日時にまだ達していないからである。
図3に示した設定例によると、設備IDが1の設備に対しては、作業実績として“12/4 13:05”が最新に書き込まれているので、直近には12月4日の13時5分に作業が開始されたことがわかる。
【0040】
図5は、本実施の形態における作業員情報記憶部23に記憶された作業員情報のデータ構成の一例を示した図である。作業員情報は、設備に対して所定の作業を行う作業員の識別情報である作業員IDに、当該各作業員が空調設備、電気設備等各設備グループに対する習熟度が対応付けして設定される。
【0041】
図6は、本実施の形態におけるトラブル履歴情報記憶部24に記憶されたトラブル履歴情報のデータ構成の一例を示した図である。設備に対してトラブルが発生すると、そのトラブルに関する情報がトラブル履歴情報記憶部24にログとして記録される。トラブル履歴情報は、トラブルが発生した設備の設備ID、トラブルの内容を示す現象、トラブルの発生日時、当該トラブルに対応した作業員の作業員IDが設定される対応者、当該作業員が当該トラブルに対応する作業を実施した対応日時(対応した開始時刻及び終了時刻)及び当該トラブルに対する対応内容が組にして設定される。
【0042】
図7は、本実施の形態における設備−カメラ対応テーブルの設定例を示した図である。設備−カメラ対応テーブルには、施設内に設置された設備(設備管理情報にて管理対象とされている設備)の設備IDと、当該設備を撮影範囲内に含む監視カメラ41のカメラIDとが組にして設定される。各設備は、複数の監視カメラ41によって撮影される場合があるかもしれないが、本実施の形態では、設備に最も近い位置に設置された監視カメラ41を選択するなど、設備−カメラ対応テーブルには、設備と監視カメラ41とを1対1の関係にて設定することにした。
【0043】
作業マニュアル記憶部26及びトラブルマニュアル記憶部27にそれぞれ保存されるデータの構成例については、後述する処理に結果得られるため処理の説明と合わせて説明する。
【0044】
設備管理システム10における各構成要素11〜15は、設備管理システム10を形成するコンピュータと、コンピュータに搭載されたCPU31で動作するプログラムとの協調動作により実現される。また、各記憶手段21〜27は、設備管理システム10に搭載されたHDD34にて実現される。あるいは、RAM33又は外部にある記憶手段をネットワーク経由で利用してもよい。
【0045】
また、本実施の形態で用いるプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROMやUSBメモリ等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して提供することも可能である。通信手段や記録媒体から提供されたプログラムはコンピュータにインストールされ、コンピュータのCPU31がプログラムを順次実行することで各種処理が実現される。
【0046】
次に、本実施の形態における動作について説明する。本実施の形態における設備管理システム10は、設備管理に関し、日々点検機能、作業マニュアル機能及びトラブルマニュアル機能を提供する。以下、設備管理システム10の動作を機能毎に説明する。
【0047】
<日々点検機能>
「日々点検機能」というのは、管理者が作業員の作業を確認する際に利用される機能であり、日々点検機能処理部11が主体的に動作することで実現される機能である。作業員は、作業を実施したことをチェックシート等に記入するなどして自己申告するが、実際に作業したかどうかは確かでない。そこで、本実施の形態では、監視カメラシステム4が記録した撮像データを有効利用し、管理者が撮像データを視聴することで作業員の作業を確認できるようにしたことを特徴としている。以下、本実施の形態の日々点検機能における処理について
図8に示したフローチャートを用いて説明する。
【0048】
まず、管理者は、本機能を提供するアプリケーションを起動すると、ユーザインタフェース処理部14は、
図9に例示したユーザインタフェース画面を設備管理システム10のディスプレイ37に表示する。なお、設備管理システム10にアクセス可能な端末(図示せず)に搭載された上記アプリケーションを起動し、必要により設備管理システム10の各種情報をアクセスして、その端末上に
図9に例示したユーザインタフェース画面を表示し、後述する処理が実施されるよう構成してもよい。後述する作業マニュアル機能及びトラブルマニュアル機能においても同様である。
【0049】
図9には、作業員が作業を実施する設備の設備ID及び設備名に対応させて、各種機能を実行させるためのボタンが示されている。設備ID及び設備名は、アプリケーションに組み込んでもよいし、設備管理情報記憶部22から読み出して表示するようにしてもよい。日々点検機能には、設定ボタン81と参照ボタン82が各設備に対応付けして設けられている。
【0050】
ここで、管理者は、作業内容を確認したい設備に対応する参照ボタン82をマウス35でクリック選択するなどの操作をすることで選択する(ステップ101でY)。日々点検機能処理部11は、このボタン選択操作に応じて保全情報を参照し、操作された参照ボタン82に対応する設備の直近の作業実績のある日時を取得する(ステップ102)。例えば、設備IDが1の設備(本機能では、「設備1」と称する)に対応する参照ボタン82が操作された場合、設備1に対して直近に実施された作業の作業実績“12/4 13:05”を取得する。また、この設備1の作業所要時間は5分なので、日々点検機能処理部11は、設備1の12月4日13時5分から13時10分の撮像データの取得要求を撮像データ取得部15へ渡す。撮像データ取得部15は、この取得要求に応じて、設備−カメラ対応テーブルを参照して設備IDをカメラIDに変換する(ステップ103)。設備ID=1の場合、カメラID=C1に変換される。そして、撮像データ取得部15は、カメラID及び取得したい時間の範囲(上記設備1の例では、12月4日13時5分から13時10分)が指定された時間情報を含む取得要求を監視カメラシステム4に送信する(ステップ104)。なお、設備IDをカメラIDに変換する処理は、各機能処理部11〜13において共通して実施される処理なので、本実施の形態では、撮像データ取得部15に実行させるようにしたが、各機能処理部11〜13が個々に行うようにしてもよい。
【0051】
監視カメラシステム4は、設備管理システム10からの取得要求に応じて指定されたカメラIDに対応する監視カメラ41による撮影により得られた指定時間範囲内の撮像データをレコーダ42から読み出し、設備管理システム10へ送信する。
【0052】
撮像データ取得部15が取得要求に応じて監視カメラシステム4から送信されてきた撮像データを取得すると(ステップ105)、日々点検機能処理部11は、取得した撮像データをユーザインタフェース処理部14に渡す。これにより、ユーザインタフェース処理部14は、受け取った撮像データをディスプレイ37の所定のウィンドウ内に表示する(ステップ106)。
【0053】
管理者は、ディスプレイ37に表示された動画を視聴することで、選択した設備に対して直近のスケジュールに従い作業員が実際に作業を行ったかどうかを確認できる。
【0054】
ところで、表示対象とする撮像データの時間長は、各設備に対して予め設定されている所要時間により決定される。ただ、作業に習熟していないなどの理由で所要時間内に作業が終了しない場合もあり得る。また、直近以外の作業を確認したい場合もある。そこで、本実施の形態では、時間範囲を変更可能とする機能を設けている。
【0055】
すなわち、管理者は、作業を確認したい設備に対応する設定ボタン81をマウス35でクリック選択する(ステップ101でN)。日々点検機能処理部11は、このボタン選択操作に応じて保全情報を参照して、操作された設定ボタン81に対応する設備の作業実績に設定されている日時を取得し、その取得した日時のうち時間範囲を変更可能に別途生成したウィンドウに表示する(ステップ107)。このとき、監視カメラシステム4において記録されている時間内の作業実績だけを取得すればよい。例えば、監視カメラシステム4が仕様により現時点から2週間分の撮像データを保存しているとすると、日々点検機能処理部11は、現時点から2週間以内の作業実績を保全情報から取得すればよい。このようにして、取得した作業実績に基づき表示した時間設定画面の一例を
図10に示す。
【0056】
管理者は、時間設定画面に表示された作業実績の中から、表示したい作業実績に対応するチェックボックス87にチェックを入れることで選択し、その選択した作業実績において表示したい時間を変更したい場合には、該当する時分を変更した後、更新ボタン88をクリック選択する。なお、
図10には、12月3日の13時10分から作業が実施された作業実績が選択され、表示時間が13時15分から13時25分に延長されたときの表示例が示されている。
【0057】
日々点検機能処理部11は、以上のように管理者により直近以外の作業実績が選択され、また必要により表示時間長が変更されると、その管理者により設定された内容を受け付ける(ステップ108)。そして、日々点検機能処理部11は、受け付けた内容、上記例では設備IDが1の12月3日13時10分から13時25分の撮像データの取得要求を撮像データ取得部15へ渡す。この後の処理は、上記ステップ103〜106と同じなので説明を省略するが、このようにして、管理者は、所望の作業の内容を撮像データにて確認することができる。
【0058】
なお、監視カメラシステム4から取得した撮像データは、管理者が視聴した後、設備管理システム10側に保存しておく必要はないので自動的に削除してもよいし、管理者による明示的な指示に応じて削除または保存してもよい。
【0059】
<作業マニュアル機能>
「作業マニュアル機能」は、管理者が作業員による作業を習熟度の向上等のために利用する作業マニュアルを作成する機能、及び作業員が作業マニュアルを視聴するための視聴機能を有しており、作業マニュアル機能処理部12が主体的に動作することで実現される機能である。現場では、作業の後任者や新人作業員に作業の内容や手順を教える必要が生じてくるが、前任者や熟練者が同伴して教えると、前任者等の時間を要することになる。また、後任者等が教育後に作業内容を再度確認したい場合がある。このような場合、作業マニュアルを利用することは有効な手段の一つであるが、作業マニュアルを作成する自体に作業負荷がかかってしまう。
【0060】
そこで、本実施の形態では、監視カメラシステム4が記録した撮像データから作業中の撮像データを切り出すことで作業マニュアルを簡便に作成できるようにしたことを特徴としている。以下、本実施の形態の作業マニュアル機能における処理について
図11に示したフローチャートを用いて説明する。
【0061】
まず、管理者は、本機能を提供するアプリケーションを起動すると、ユーザインタフェース処理部14は、
図9に例示したユーザインタフェース画面を設備管理システム10のディスプレイ37に表示する。作業マニュアル機能には、作成ボタン83と参照ボタン84が各設備に対応付けして設けられている。管理者は、作業マニュアルを作成したい設備に対応する作成ボタン83をマウス35でクリック選択するなどの操作をすることで選択する(ステップ111でY)。作業マニュアル機能処理部12は、このボタン選択操作に応じて保全情報を参照し、当該設備に対して作業を行った作業員を抽出する。また、設備管理情報を参照することで当該設備が属する設備グループを特定する。そして、作業マニュアル機能処理部12は、作業員情報を参照することでその抽出した作業員の中から特定した設備グループ(空調設備、電気設備等)における習熟度の最も高い作業員を抽出する(ステップ112)。なお、複数の作業員が該当した場合は、任意の作業員を選出すればよい。もちろん、習熟度の合計が最も高い作業員等の選出条件を設定してもよい。
【0062】
続いて、作業マニュアル機能処理部12は、保全情報を参照し、選出した作業員に対応する作業実績を取得する(ステップ113)。なお、当該作業員に対応する作業実績が複数存在する場合には、任意の作業実績を取得するようにしてもよい。もちろん、最新の作業実績を取得するなどの取得条件を設定してもよい。
【0063】
例えば、設備IDが1の設備(本機能では、「設備1」と称する)に対応する作成ボタン83が操作された場合、保全情報を参照すると、設備1に対して作業を行った作業員“U1”,“U2”を抽出する。また、設備管理情報を参照する設備1は、空調設備のグループに属する。作業員情報を参照すると、空調設備に関しては作業員“U2”の習熟度が“5”で最も高い。このようにして、作業員が特定できると、作業マニュアル機能処理部12は、続いて保全情報を参照して作業員“U2”による作業の作業実績として “12/3 13:10”を取得する。
【0064】
以上のように作業実績を取得すると、設備1の作業所要時間は5分なので、作業マニュアル機能処理部12は、12月3日13時10分から13時15分の撮像データの取得要求を撮像データ取得部15へ渡す。撮像データ取得部15は、この取得要求に応じて、設備−カメラ対応テーブルを参照して設備IDをカメラIDに変換する(ステップ114)。設備ID=1の場合、カメラID=C1に変換される。そして、撮像データ取得部15は、カメラID及び取得したい時間の範囲(上記設備1の例では、12月3日13時10分から13時15分)が指定された時間情報を含む取得要求を監視カメラシステム4に送信する(ステップ115)。
【0065】
監視カメラシステム4は、設備管理システム10からの取得要求に応じて指定されたカメラIDに対応する監視カメラ41による撮影により得られた指定時間範囲内の撮像データをレコーダ42から読み出し、設備管理システム10へ送信する。
【0066】
撮像データ取得部15が取得要求に応じて監視カメラシステム4から送信されてきた撮像データを取得すると(ステップ116)、作業マニュアル機能処理部12は、取得した撮像データに、当該撮像データのデータ識別情報としての作業マニュアルID、設備ID及び設備管理情報を参照することで得られる当該設備(設備1)の種別IDを付加して作業マニュアル記憶部26に保存する(ステップ117)。
【0067】
作業マニュアルは、以上のようにして作成されることになるが、本実施の形態では、習熟度の高い作業員による作業を撮影した撮像データを作業マニュアルとして採用できるので、質の高い作業マニュアルを動画にて提供することができる。それも、管理者には作成ボタン83を選択させるだけで、作業員に対しては何ら負荷をかけることなく、作業マニュアルを作成することができる。もちろん、習熟度が高い作業員に限定しなくても、管理者が、作業員を指定したり、あるいは作業マニュアルとしたい時間を指定したりするなどして、管理者が所望する撮像データに基づき作業マニュアルを作成してもよい。
【0068】
また、一設備に対して複数の作業マニュアルを作成するようにしてもよい。この場合、撮像データを作業マニュアルとして保存する際に作業マニュアルの内容を示すコメント(作業マニュアルのタイトル)を管理者に入力させ、そのコメントを撮像データに付加して保存するようにしてもよい。例えば、管理者は、日々点検機能で作業内容を視聴したときに、作業員の作業監視という観点のみならず、その作業内容がどのような作業内容の作業マニュアルに適しているかという観点でも視聴する。そして、作業マニュアルに適していると判断した撮像データに基づき、必要により時間範囲を指定して作業マニュアルを作成する。
【0069】
以上のようにして作成された作業マニュアルを視聴するために、作業員は、本機能を提供するアプリケーションを起動し、
図9に例示したインタフェース画面を設備管理システム10のディスプレイ37に画面表示させる。そして、作業員は、作業マニュアルを視聴したい設備に対応する参照ボタン84をマウス35でクリック選択するなどの操作をすることで選択する(ステップ111でN)。
【0070】
作業マニュアル機能処理部12は、このボタン選択操作に応じて、選択された設備の設備IDをキーに作業マニュアル記憶部26を検索し、該当する作業マニュアルのタイトル(例えば、「部品Aの交換作業」、「部位Bの清掃作業」等)をディスプレイ37にリスト表示する(ステップ118)。そして、作業員がリスト表示したタイトルの中から視聴したい作業マニュアルのタイトルを選択すると、作業マニュアル機能処理部12は、その選択されたタイトルの作業マニュアルを作業マニュアル記憶部26から取り出し、ユーザインタフェース処理部14にディスプレイ37に表示させる(ステップ119)。このようにして、作業員は、視聴したい内容の作業マニュアルを視聴することができる。
【0071】
ところで、作業マニュアルを作業員に視聴させるためには、作業員が視聴したい設備に対し、管理者が1又は複数の作業マニュアルを事前に用意しておかなければならなくなる。作成ボタン83の選択やコメントの入力だけとはいえ、その数が多いと作成作業に負荷がかかる。そこで、本実施の形態では、前述したように監視カメラシステム4から取得した撮像データに種別IDを付加して作業マニュアル記憶部26に保存するようにした。すなわち、作業員が作業マニュアルを視聴したい設備に対応する参照ボタン84を選択すると、作業マニュアル機能処理部12は、このボタン選択操作に応じて、選択された設備と同じ種別IDが付加された作業マニュアルを検索し、該当する作業マニュアルのタイトルをディスプレイ37にリスト表示することができる。
【0072】
種別IDは、種類が同じ設備であることを示す識別情報であることから、異なる設備IDが付与された設備であっても作業自体は同じ内容若しくは同様な内容である。そこで、設備IDに代えて種別IDで作業マニュアルを検索することで、他の設備IDに対して作成した作業マニュアルを有効に活用することが可能になる。この場合、リスト表示する項目の中に設備名等を含めてどの設備のために作成された作業マニュアルかがわかるようにしてもよい。
【0073】
このように、本実施の形態では、設備の種別を示す種別IDを、作業マニュアルを共通化する情報として利用したが、種別IDとは別個に作業マニュアルを共通化する情報を独自に設定してもよい。
【0074】
なお、本実施の形態では、作業マニュアルに種別IDを付加して保存するようにしたが、作業マニュアルのタイトルをリスト表示する際、作業マニュアルに付加された設備IDに基づき設備管理情報の種別IDを取得するようにしてもよい。
【0075】
また、日々点検機能において説明した視聴時間の調整機能と同様にして、作業マニュアルとして保存する撮像データの時間長を調整できるようにしてもよい。例えば、設備1の作業所要時間は5分であるが、習熟度が高い作業員であれば、短時間に作業を終了させている可能性が高い。従って、管理者が撮像データを作業マニュアルとして保存する際、あるいは保存した後にその撮像データを視聴して、その撮像データの中から作業が実際に実施されている部分を切り出すようにしてもよい。
【0076】
本実施の形態では、作成した作業マニュアルを蓄積していくことを想定しているが、同様の内容の作業マニュアルが多数作成されたり、不要となった場合などは、管理者等により適宜削除するようにしてもよい。
【0077】
また、本機能は、手本となる作業により作業マニュアルを作成する機能を提供するが、例えば、作業の失敗例などを抽出して作業手順や作業工程の改善に活用するようにしてもよい。
【0078】
<トラブルマニュアル機能>
「トラブルマニュアル機能」は、トラブルへの対処方法を動画にて表すトラブルマニュアルを作成する機能、及び作業員がトラブルマニュアルを視聴するための視聴機能を有しており、トラブルマニュアル機能処理部13が主体的に動作することで実現される機能である。発生したトラブルに対する対処方法をトラブルの対応を習熟していない作業員に教える必要が生じてくるが、熟練者がその対処方法を同伴して教えると、熟練者の時間を要することになる。このような場合、トラブルマニュアルを利用することは有効な手段の一つであるが、トラブルマニュアルを作成する自体に作業負荷がかかってしまう。
【0079】
そこで、本実施の形態では、監視カメラシステム4が記録した撮像データからトラブル対応中の撮像データを切り出すことでトラブルマニュアルを簡便に作成できるようにしたことを特徴としている。以下、本実施の形態のトラブルマニュアル機能における処理について
図12に示したフローチャートを用いて説明する。
【0080】
まず、管理者は、本機能を提供するアプリケーションを起動すると、ユーザインタフェース処理部14は、
図9に例示したユーザインタフェース画面を設備管理システム10のディスプレイ37に表示する。トラブルマニュアル機能には、作成ボタン85と参照ボタン86が各設備に対応付けして設けられている。管理者は、トラブルマニュアルを作成したい設備に対応する作成ボタン85をマウス35でクリック選択するなどの操作をすることで選択する(ステップ121でY)。トラブルマニュアル機能処理部13は、このボタン選択操作に応じてトラブル履歴情報を参照し、当該設備に対して発生したトラブルの履歴情報を抽出してディスプレイ37にリスト表示する(ステップ122)。リスト表示したトラブル履歴情報の中から管理者がいずれかのトラブル履歴情報を選択すると、その選択したトラブル履歴情報に含まれる対応日時を取得する(ステップ123)。
【0081】
以上のように作業実績を取得すると、トラブルマニュアル機能処理部13は、当該設備及び対応日時を含む撮像データの取得要求を撮像データ取得部15へ渡す。撮像データ取得部15は、この取得要求に応じて、設備−カメラ対応テーブルを参照して設備IDをカメラIDに変換する(ステップ124)。設備ID=1の場合、カメラID=C1に変換される。そして、撮像データ取得部15は、カメラID及び取得したい時間の範囲が指定された時間情報を含む取得要求を監視カメラシステム4に送信する(ステップ125)。
【0082】
監視カメラシステム4は、設備管理システム10からの取得要求に応じて指定されたカメラIDに対応する監視カメラ41による撮影により得られた指定時間範囲内の撮像データをレコーダ42から読み出し、設備管理システム10へ送信する。
【0083】
撮像データ取得部15が取得要求に応じて監視カメラシステム4から送信されてきた撮像データを取得すると(ステップ126)、トラブルマニュアル機能処理部13は、取得した撮像データに、当該撮像データのデータ識別情報としてのトラブルマニュアルID、設備ID、当該トラブルマニュアルのタイトルとして使用するためにトラブル履歴情報から抽出した現象及び設備管理情報を参照することで得られる当該設備の種別IDを付加してトラブルマニュアル記憶部27に保存する(ステップ127)。
【0084】
トラブルマニュアルは、以上のようにして作成されることになるが、本実施の形態では、管理者には作成ボタン85を選択させるだけで、作業員に対しては何ら負荷をかけることなく、トラブルマニュアルを作成することができる。
【0085】
以上のようにして作成されたトラブルマニュアルを視聴するために、作業員は、本機能を提供するアプリケーションを起動し、
図9に例示したインタフェース画面を設備管理システム10のディスプレイ37に画面表示させる。そして、作業員は、トラブルマニュアルを視聴したい設備に対応する参照ボタン86をマウス35でクリック選択するなどの操作をすることで選択する(ステップ121でN)。
【0086】
トラブルマニュアル機能処理部13は、このボタン選択操作に応じて、選択された設備の設備IDをキーにトラブルマニュアル記憶部27を検索し、該当するトラブルマニュアルのタイトル(例えば、「部位Aから異常臭が発生」、「部位Bから異常音が発生」等)をディスプレイ37にリスト表示する(ステップ128)。そして、作業員がリスト表示したタイトルを参照し、視聴したいトラブルマニュアルのタイトルを選択すると、トラブルマニュアル機能処理部13は、選択されたタイトルのトラブルマニュアルをトラブルマニュアル記憶部27から取り出し、ユーザインタフェース処理部14にディスプレイ37に表示させる(ステップ129)。
【0087】
このようにして、作業員は、視聴したい設備に対し、視聴したい内容のトラブルマニュアルを視聴することができる。
【0088】
トラブルマニュアルに関しても、作業マニュアルと同様に撮像データに種別IDを付加して保存するようにした。これにより、作業員により参照ボタン86が選択されると、トラブルマニュアル機能処理部13は、このボタン選択操作に応じて、選択された設備と同じ種別IDが付加されたトラブルマニュアルを検索し、該当するトラブルマニュアルのタイトルをディスプレイ37にリスト表示することができる。
【0089】
作業マニュアル機能及びトラブルマニュアル機能における各作成機能は、撮像データ取得部15に渡す時間情報を、保全情報に含まれる作業実績及び所要時間に基づき取得するか、トラブル履歴情報に含まれる対応日時から取得するか、という点が異なり、それ以外の処理は基本的には同じである。よって、前述した作業マニュアル機能における各変形例は、トラブルマニュアル機能にも適用可能である。
【0090】
以上、説明したように、本実施の形態が提供する各種機能において管理者及び作業員の便宜を図るようにしたが、管理者が各マニュアルを視聴してもよいし、作業員が各マニュアルを作成できるようにしてもよい。
【0091】
本実施の形態では、本発明に係る設備管理支援装置を設備管理システム10に組み込んで構成したが、別装置として形成してLAN4に接続するよう構成してもよい。この場合、設備管理支援装置は、設備管理システム10にある各記憶手段21〜24にアクセスして前述した処理に必要な情報を取得することになる。