特許第6469104号(P6469104)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6469104
(24)【登録日】2019年1月25日
(45)【発行日】2019年2月13日
(54)【発明の名称】栓およびこれを備える容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 47/08 20060101AFI20190204BHJP
   A47G 19/00 20060101ALI20190204BHJP
【FI】
   B65D47/08 100
   A47G19/00 D
【請求項の数】7
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-525287(P2016-525287)
(86)(22)【出願日】2014年7月10日
(65)【公表番号】特表2016-525046(P2016-525046A)
(43)【公表日】2016年8月22日
(86)【国際出願番号】KR2014006219
(87)【国際公開番号】WO2015008972
(87)【国際公開日】20150122
【審査請求日】2016年1月7日
(31)【優先権主張番号】20-2013-0005984
(32)【優先日】2013年7月18日
(33)【優先権主張国】KR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】512088051
【氏名又は名称】シージェイ チェイルジェダン コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】CJ CheilJedang Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100088904
【弁理士】
【氏名又は名称】庄司 隆
(72)【発明者】
【氏名】チェ,ミン ソク
【審査官】 加藤 信秀
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−145293(JP,A)
【文献】 特開2013−116767(JP,A)
【文献】 実開昭49−071348(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 47/08
A47G 19/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
凸状を有する胴体、流出口、及び係止爪が形成された上部と、
互いに離れている内側部及び外側部と、前記内側部及び外側部の上端において前記内側部および外側部を連結する連結部と、を備える少なくとも二重構造に形成された側部と、
を有する栓本体を備え、
前記側部は、
前記内側部の上端にある第1の突起と、
前記連結部にある第1の溝と、
前記第1の溝と前記外側部との間に形成される第2の突起と、
前記外側部に形成され、前記内側部と向かい合う底部から前記内側部を向く方向に突出する第3の突起と、を含み、
前記第1の突起は、前記外側部と向かい合う前記内側部の側面の上端から前記外側部を向く方向に突出し、
前記第1の突起は、第1のステップ部及び前記第1のステップ部よりも上部に位置する第2のステップ部を備える少なくとも二重構造に形成され、
前記第3の突起は、前記第1のステップ部よりも下部に位置し、前記第3の突起と前記第1のステップ部は、上下方向に所定距離を有して離隔され、
前記内側部は、前記外側部よりも下方にさらに長く延びる、栓。
【請求項2】
前記第2の突起は、前記連結部の表面から底部を向く方向に突出する請求項1に記載の栓。
【請求項3】
前記第1及び第2の突起は、前記第1の溝を介して連結される請求項1に記載の栓。
【請求項4】
上部が開口された注入口を有する容器本体と、前記注入口に結合される栓と、を備え、
前記注入口は、内側面の上端に形成される第1段付部、及び外側面の上端に形成された第2段付部を備え、
前記栓は、
凸状を有する胴体、流出口、及び係止爪が形成された上部と、
前記注入口がその間に嵌め込まれるように、内側部及び外側部を有する少なくとも二重構造に形成される側部と、
を有する栓本体を備え、
前記側部は、
前記注入口の内側面の上端に結合されるように前記内側部の上端から突出する第1の突起と、
前記注入口の上面に結合されるように前記内側部と前記外側部との間にある第1の溝と、
前記第1の溝にある前記注入口の上端側面に結合されるように前記第1の溝と前記外側部との間にある第2の突起と、
前記外側部に形成されて前記内側部と向かい合う底部から前記内側部を向く方向に突出する第3の突起と、
を備え、
前記第1の突起は、第1のステップ部、及び前記第1のステップ部よりも上部に位置する第2のステップ部を含む少なくとも二重構造に形成され、
前記第3の突起は、前記第1のステップ部よりも下部に位置し、前記第3の突起と前記第1のステップ部は、上下方向に所定距離を有して離隔され、
前記内側部は、前記外側部よりも下方にさらに長く延びる、
容器。
【請求項5】
前記第2の突起は、前記第2の段付部の上部領域において前記注入口と結合される請求項4に記載の容器。
【請求項6】
前記注入口は、前記第3の突起を収容するように前記外側面の底部に形成される溝部を備える請求項4に記載の容器。
【請求項7】
前記注入口は、前記栓の外側部に向かい合う領域の下部から突出する第3の段付部をさらに備える請求項4に記載の容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、栓及びこれを備える容器に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、食用油や醤油などの液状の中身を貯留する容器の開口部には栓が配設される。
【0003】
この種の栓は、中身が貯留される容器本体に結合される栓本体と、前記栓本体に連結され、開閉可能に設計されたキャップと、を備える。
【0004】
栓本体は、流出口を有する。流出口は、容器の内部に入れられた中身が流出する。液状の中身は、容器を傾けたり容器の本体を押下したりすることにより外部に流出される。
【0005】
しかしながら、ユーザーが意図的に液状の中身を外部に放出するとき、中身が容器本体と栓との間を介して漏液されて、ユーザーに使い勝手の悪さを与える虞がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、漏液を効率よく防ぐ栓及びこれを備える容器を提供することにある。
【0007】
本発明の他の目的は、下記の実施形態を通して当業者により予測可能である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するためになされた本発明の一実施形態による栓は、流出口が形成された上部と、互いに離れている内側部および外側部と、前記内側部および外側部の上端において前記内側部及び外側部を連結する連結部と、を備える少なくとも二重構造に形成される側部と、を有する栓本体を備え、前記側部は、前記内側部の上端にある第1の突起と、前記連結部にある第1の溝と、前記第1の溝と前記外側部との間に形成される第2の突起と、を備える。
【0009】
本発明の一実施形態による栓において、好ましくは、前記第1の突起は、前記外側部と向かい合う前記内側部の側面の上端から前記外側部を向く方向に突出する。
【0010】
また、本発明の一実施形態による栓において、好ましくは、前記第1の突起は、第1のステップ部および第2のステップ部を備える少なくとも二重構造を有する。
【0011】
さらに、本発明の一実施形態による栓において、好ましくは、前記第2の突起は、前記連結部の表面から底部を向く方向に突出する。
【0012】
さらにまた、本発明の一実施形態による栓において、好ましくは、前記第1および第2の突起は、前記第1の溝を介して互いに連結される。
【0013】
さらにまた、本発明の一実施形態による栓において、好ましくは、前記外側部は、前記内側部と向かい合う底部から前記内側部を向く方向に突出する第3の突起を備える。
【0014】
上記目的を達成するためになされた本発明の一実施形態による容器は、上部が開口された注入口を有する容器本体と、前記注入口に結合される栓と、を備え、前記栓は、流出口を有する上部と、前記注入口がその間に嵌め込まれるように、内側部および外側部を有する少なくとも二重構造に形成される側部と、を有する栓本体を備え、前記側部は、前記注入口の内側面の上端に結合されるように前記内側部の上端から突出する第1の突起と、前記注入口の上面に結合されるように前記内側部と前記外側部との間にある第1の溝と、前記第1の溝にある前記注入口の上端側面に結合されるように前記第1の溝と前記外側部との間にある第2の突起と、を備える。
【0015】
本発明の一実施形態による容器において、好ましくは、前記注入口は、内側面の上端に形成される第1の段付部を備える。
【0016】
また、本発明の一実施形態による容器において、好ましくは、前記第1の突起は、前記第1の段付部に対応するステップ構造を有する。
【0017】
さらに、本発明の一実施形態による容器において、好ましくは、前記注入口は、外側面の上端に形成される第2の段付部を備える。
【0018】
さらにまた、本発明の一実施形態による容器において、好ましくは、前記第2の突起は、前記第2の段付部の上部領域において前記注入口と結合される。
【0019】
さらにまた、本発明の一実施形態による容器において、好ましくは、前記栓本体の外側部は、前記注入口の外側面の底部に結合されるように前記外側部の底部から突出する第3の突起を備える。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、栓および容器本体は少なくとも二重の結合構造を有し、これにより、組み立て誤差が最小化される。
【0021】
また、栓および容器本体が結合されるとき、これらは多重の漏液防止構造を有し、これにより、漏液が効率よく防がれる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の実施形態による栓およびこれを備える容器の断面図である。
図2図1の栓およびこれを備える容器の要部を示す分解斜視図である。
図3図2の栓を示す断面図である。
図4図2の容器を示す断面図である。
図5A図2の栓およびこれを備える容器の結合断面図である。
図5B図5AのA領域を拡大して示す要部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
例示的な実施形態は添付図面に基づいてより一層完全に説明される。しかしながら、これらは異なる形態に具体化され、ここで説明する実施形態に限定されるものと解釈されてはならない。むしろ、これらの実施形態は、本開示を徹底且つ完全にするために提供され、当業者に例示的な実施形態の範囲を全体的に伝達する。本願において用いられるように、本願において用いられる用語および/または関連する列挙項目の一つ以上の任意のあらゆる組み合わせを含む。
【0024】
図中、大きさは説明の明瞭性および便宜性のために誇張されている。これは、ある要素が両要素の間にあると指称されるとき、2つの要素、または1以上の中間要素の間の唯一な要素が存在すると理解さるべきである。類似の参照番号は、全体的に類似の要素を意味する。
【0025】
図1は、本発明の実施形態による栓およびこれを備える容器の断面図である。
【0026】
図1を参照すると、容器は、容器本体200の上部において開放された注入口220を有する容器本体200と、前記容器本体200の上部において前記注入口220に結合されるように構成される栓100と、を備える。このような容器は、例えば、液状の中身を貯留および流出するように設計される。
【0027】
栓100は、注入口220に結合されるように構成される栓本体120と、前記栓本体120の上部において開閉されるように結合されるように構成されるキャップ130と、前記栓本体120およびキャップ130を連結するヒンジ部140と、を備え、中身を流出する流出口124aは、栓本体10の上部に配設される。
【0028】
ユーザーは、容器を傾けたり、容器本体200を押下したりして容器に貯留された液状の中身を手軽に流出する。
【0029】
しかしながら、ユーザーが容器を傾けたり容器本体200を押し付けたりして中身を意図的に流出または貯留するとき、液状の中身は容器本体200と栓100との間を介して漏液され易くなり、これにより、ユーザーの使い勝手の悪さが増す。
【0030】
図2図5Bは、漏液を効率よく防ぐ栓100およびこれを備える容器を示す。
【0031】
図2は、図1の栓およびこれを備える容器の要部を示す分解斜視図であり、図3は、図2の栓を示す断面図であり、図4は、図2の容器を示す断面図である。
【0032】
図2図4を参照すると、栓100は、容器本体200の上端にある注入口220において前記容器本体200と結合されるように構成される。
【0033】
栓100は、注入口220と結合され、流出口124aを有する栓本体120と、前記栓本体120の上部において開閉されるように結合されるキャップ130と、前記栓本体120およびキャップ130を連結するヒンジ部140と、を備える。前記キャップ130が閉じられるとき、流出口124aを取り囲む押付部132がキャップ130の内側に配設される。
【0034】
栓本体120は、流出口124aを有する上部122と、容器本体200の上端にある注入口220の内外側から前記注入口220が嵌め込まれるように少なくとも二重構造を有する側部128と、を備える。
【0035】
栓本体120の上部122は、凸状を有する胴体124と、前記胴体124に連結されるように構成される流出口124aと、中身が外部に流れることを防ぐために周縁領域に配設される係止爪126と、を備える。
【0036】
栓本体120の側部128は、注入口220がその間に嵌め込まれるように互いに離れている内側部128aおよび外側部128bを備える少なくとも二重構造を有する。側部128は、前記内側部128aおよび外側部128bの上端において前記内側部128aおよび外側部128bを連結する連結部128cをさらに備える。例えば、内側部128aおよび外側部128bは、連結部128cを介して一体に連結される。
【0037】
栓本体120の側部128は、側部128および注入口220が結合された状態で漏液を少なくとも二重に防ぐ構造を有する。
【0038】
このために、栓本体120の側部128は、内側部128aの上端に配設される第1の突起128a1と、連結部128cにある第1の溝128c1と、前記第1の溝128c1と外側部128bとの間に配設されるように連結部128cにある第2の突起128c2と、を備える。すなわち、第1の突起128a1および第2の突起128c2は、第1の溝128c1を介して連結される。なお、栓本体120の側部128は、外側部128bの側面の底部にある第3の突起128b1をさらに備える。
【0039】
第1の突起128a1は、外側部128bと向かい合う内側部128aの側面の上端から前記外側部128bを向く方向に突出する。第1の突起128a1は、注入口220の内側面224の上部に結合されて、注入口220を押し付ける。その結果、栓100および容器本体200は安定的に結合されるとともに、前記栓100および容器本体200を介して中身が流出することを防ぐ。
【0040】
第1の突起128a1は、第1のステップ部128a2および第2のステップ部128a3を備える少なくとも二重のステップ構造を有する。第1の突起128a1のステップ構造に対応する第1の段付部224aは、注入口220の内側面224に配設される。すなわち、対応する形状を有する第1の突起128a1および第1の段付部224aは、互いに結合可能な栓本体120の内側部128aの上端および注入口220の内側面224の上端に配設される。
【0041】
第1の突起128a1は、少なくとも二重のステップ構造を有する。前記ステップ構造を形成する第1のステップ部128a2と第2のステップ部128a3との間の溝に対応する第1の段付部224aは、第1の突起128a1に結合される注入口220の内側面224の上端に配設される。栓100は、栓100および容器本体200を結合する過程において2段階に亘って容器本体200に固定される方式により安定的に配置される。その結果、製造に当たって、栓100の組立て誤差が最小化される。
【0042】
第1の溝128c1は、注入口220の上面222に結合される。第1の溝128c1は、注入口220の上面222の幅に対応する幅、すなわち、注入口220の上面222が嵌め込まれる幅を有するように形成される。このため、注入口220の上面222は、栓100および容器本体200が結合された状態で第1の溝128c1内に強固に配置される。
【0043】
第2の突起128c2は、第1の溝128c1と外側部128bとの間の連結部128cの表面から底部を向く方向に突出する。これにより、第2の突起128c2は、第1の溝128c1に強固に配置された注入口220の上端の外側面を安定的に固定するとともに、栓本体120と注入口220との間の漏液をより確実に防ぐなどして漏液防止構造を補強する。
【0044】
第2の段付部226aは、第2の突起128c2の下部に配設されるように注入口220の外側面226の上端に配設され、これにより、栓100および容器本体200間の結合構造が強化される。
【0045】
第3の突起128b1は、栓100および容器本体200を安定的に結合するように配設される。第3の突起128b1は、注入口220の外側面226の底部に結合されるように栓本体120の外側部128bの底部から突出する。第3の突起128b1を収容する溝部228は、注入口220の外側面226の底部に配設される。
【0046】
前記構造を有する栓100および栓100に結合される容器本体200は、少なくとも二重の施錠構造を有する。このため、組立て誤差が最小化される。
【0047】
栓本体120および容器本体200の注入口220が互いに結合されるとき、少なくとも二重、特に、実施形態に示すように、三重の漏液防止構造は、容器の内部に貯留されるか、あるいは、容器から流出する液状の中身が不意に漏液されることを効率よく防ぐ。
【0048】
栓100および容器本体220が互いに結合された構造については、図5Aおよび図5Bを参照して説明する。
【0049】
図5Aは、図2の栓およびこれを備える容器の結合断面図であり、図5Bは、図5AのA領域を拡大して示す要部拡大図である。説明の便宜上、図5Aおよび図5Bを説明するとき、図2図4において説明した各構成要素についての詳細な説明は省略され、栓および容器本体の結合構造を中心として説明する。
【0050】
図5Aおよび図5Bを参照すると、栓100は、注入口220の上端が栓本体120の内側部128aおよび外側部128bの間に嵌め込まれるように容器本体200に結合される。
【0051】
栓100および容器本体200が互いに結合された状態で、栓100の第1の突起128a1は注入口220の内側面224の上端に結合され、第1の溝128c1は上面222に結合され、第2の突起128c2は前記第1の溝128c1にある注入口220の上端の側面に結合される。また、栓100の第3の突起128b1は、注入口220の外側面226の底部にある溝部228に結合される。
【0052】
注入口220は、内側面224の上端にある第1の段付部224aを備える。第1の突起128a1は、前記第1の段付部224aに対応する少なくとも二重のステップ構造を有する。第1の突起128a1は、注入口220の内側面を押し付けながら栓100および容器本体200が安定的に結合された状態にする。
【0053】
注入口220は、外側面226の上端に形成される第2の段付部226aを備える。第2の突起128c2は、第2の段付部226aの上端領域において注入口220と結合される。すなわち、第2の突起128c2は、第2の段付部226aの上部に強固に配設される。
【0054】
栓100および容器本体200は、注入口220の上端において少なくとも二重の施錠構造を有する。栓100および容器本体200が組み合わせられるとき、栓100は、まず、注入口220の上端に配置され、次いで、前記注入口220の内側面224の上端にある第1の段付部224aに配置される。これにより、組立て誤差が最小化される。
【0055】
互いに結合された栓100及び容器本体200は、少なくとも二重、特に、本実施形態に示すように、三重の漏液防止構造を有する。一次的に、栓100の第1の突起128a1が容器本体200の注入口220の内側面224に緊結されることにより、漏液が防がれる。二次的に、注入口220の上面222が栓100の第1の溝128c1に緊結されるように嵌め込まれることにより、漏液が防がれる。三次的に、栓100の第2の突起128c2が注入口220の外側面226の上端に緊結されることにより、漏液が防がれる。
【0056】
その結果、たとえ三重の漏液防止構造の一部が栓本体120または注入口220上の傷付きなどにより本来の機能の一部を失うとしても、残りの漏液防止構造により漏液が防がれ、これにより、不意の漏液が効率よく防がれる。
なお、容器本体200の前記注入口220が、前記栓100の外側部128bに向かい合う領域の下部から突出する第3の段付部229をさらに備える容器の態様が好適に例示される。
【0057】
上述したように、栓およびこれを備える容器は、漏液を効率よく防ぐ。
【0058】
栓および容器は、少なくとも二重結合構造を有し、これにより、組立て誤差が低減される。
【0059】
また、栓および容器本体が結合されるとき、これらは多重の漏液防止構造を有し、これにより、漏液が効率よく防がれる。
【0060】
たとえ例示的な実施形態が本願に開示され、特定の用語が用いられているとしても、これらは単に一般的且つ説明的な意味として解釈されるべきであり、これらは制限のためではなく、目的のためのものである。一部の例において、当業者にとって自明であり、特定の実施形態と結び付けて記述した特徴部、特徴および/または要素は、単独で、あるいは、別途に明示されていないとしても、他の実施形態と結び付けて説明した特徴部、特徴および/または要素と結合して使用可能である。よって、形態および細部事項への様々な変更が下記の請求範囲に記載の本発明の思想および範囲から逸脱することなく行われるということが当業者は理解できる筈である。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B