(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記固定部が、前記フレキシブル基板の一側が安着される第1固定部材、前記第1固定部材に安着されたフレキシブル基板の一側を加圧して固定する第2固定部材、及び前記第2固定部材と、前記第1固定部材との間の間隔が調節されるように前記第2固定部材を移動させる移動機構を含み、
前記移動機構は、前記フレキシブル基板が前記ベンディング部材によってひろがって前記第1固定部材に安着すると、前記第2固定部材が前記第1固定部材に安着したフレキシブル基板の一側を加圧して固定するように前記第2固定部材を移動させることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブル基板ベンディング装置。
前記ベンディング部が、前記フレキシブル基板に接触するためのベンディング部材、および前記フレキシブル基板の付着部分から前記フレキシブル基板の一側との間がひろがるように、前記フレキシブル基板に接触したベンディング部材を前記第1方向に移動させるベンディング移動機構を含み、
前記圧着部は、前記フレキシブル基板の付着部分を圧着するための圧着部材、及び前記フレキシブル基板の付着部分から前記フレキシブル基板の一側までの間がひろがるように、前記ベンディング部材が前記第1方向に移動する前に、前記圧着部材を、前記フレキシブル基板の付着部分の方に下降させる圧着移動機構を含むことを特徴とする請求項7に記載のフレキシブル基板ベンディング装置。
前記ベンディング部が、前記フレキシブル基板に接触するためのベンディング部材、および前記フレキシブル基板の付着部分から前記フレキシブル基板の一側までの間がひろがるように、前記フレキシブル基板に接触したベンディング部材を前記第1方向に移動させるベンディング移動機構を含み、
前記圧着部は、前記フレキシブル基板の付着部分を圧着するための圧着部材、及び前記フレキシブル基板の付着部分から前記フレキシブル基板の一側までの間がひろがるように、前記ベンディング部材が前記第1方向に移動する間に、前記圧着部材の高さが徐々に低くなるように、前記圧着部材を下降させる圧着移動機構を含むことを特徴とする請求項7に記載のフレキシブル基板ベンディング装置。
前記固定部が、前記フレキシブル基板の一側が安着する第1固定部材、前記第1固定部材に安着したフレキシブル基板の一側を加圧して固定する第2固定部材、及び前記第2固定部材と前記第1固定部材との間の間隔が調節されるように前記第2固定部材を移動させる移動機構を含み、
前記移動機構は、前記フレキシブル基板が前記ベンディング部によってひろがって前記第1固定部材に安着すると、前記第2固定部材が前記第1固定部材に安着したフレキシブル基板の一側を加圧して固定するように前記第2固定部材を移動させることを特徴とする請求項7に記載のフレキシブル基板ベンディング装置。
前記張力調節部が、前記フレキシブル基板に作用する張力が既設定された基準張力未満であれば、前記固定部が前記第1方向に移動するように、前記固定部を支持することを特徴とする請求項6または7に記載のフレキシブル基板ベンディング装置。
前記張力調節部が、前記フレキシブル基板に作用する張力が既設定された基準張力と同じであれば、前記固定部が停止するように前記固定部を支持することを特徴とする請求項6または7に記載のフレキシブル基板ベンディング装置。
【背景技術】
【0002】
一般的に、液晶表示装置(LCD)、有機発光表示装置(OLED)、プラズマディスプレイパネル(PDP)、電気泳動表示装置(EPD、Electrophoretic Display)などのディスプレイ装置、および太陽電池などの製品は、いくつかの工程を経て製造される。
【0003】
これらの製造工程では、フレキシブル基板をベンディングするベンディング工程が含まれる。例えば、ディスプレイ装置は、ディスプレイパネルにフレキシブル基板の一つであるチップオンフィルム(COF、Chip On Film)をベンディングして付着するベンディング工程を経て製造することができる。これらのベンディング加工は、フレキシブル基板ベンディング装置を介して行われる。
【0004】
図1は、従来技術によるフレキシブル基板ベンディング装置によって基板がベンディングされた様子を示した概念的な側面断面図であり、
図2は、従来技術によるフレキシブル基板ベンディング装置によって基板が圧着された様子を示した概念的な側断面図である。
【0005】
図1及び
図2を参考にすると、従来技術によるフレキシブル基板ベンディング装置は、圧着部11を含んでいる。前記圧着部11は、フレキシブル基板100に曲がった曲がり部分110が形成されるように前記フレキシブル基板100を変形させた後、フレキシブル基板100の付着部分130を圧着して付着する。これにより、従来技術によるフレキシブル基板ベンディング装置は、前記圧着部11を用いて前記フレキシブル基板100のベンディング加工を行う。前記フレキシブル基板100は、前記ベンディング工程を介して前記付着部分130を対象基板200に付着することができる。
【0006】
このような従来技術によるフレキシブル基板ベンディング装置は、長さが短く、柔軟性が低いフレキシブル基板100に対して、前記ベンディング加工を行う場合には、大きな問題はないが、長くて柔軟性の高いフレキシブル基板100に対して、前記ベンディング加工を行う場合には、
図2に示したように、前記フレキシブル基板100の付着部分130に部分的に折り畳まれた部分が発生するようになる。
図1に示したように、前記圧着部11が、前記フレキシブル基板100を変形させて前記フレキシブル基板100に前記曲がり部分110を形成する過程で、前記フレキシブル基板100は、長い長さとフレキシブル性に起因して、部分的に屈曲が形成された状態で圧着されるからである。
【0007】
したがって、従来技術によるフレキシブル基板ベンディング装置は、前記ベンディング工程が完了したフレキシブル基板100の品質が低下し、これにより、前記フレキシブル基板100が適用された製品の不良率を高めるという問題がある。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下では、本発明に係るフレキシブル基板ベンディング装置の実施例を添付の図を参照して詳細に説明する。
【0017】
図3及び
図4を参照すると、本発明に係るフレキシブル基板ベンディング装置1は、フレキシブル基板100をベンディングするベンディング工程を実行するものである。前記フレキシブル基板100は、液晶表示装置(LCD)、有機発光表示装置(OLED)、プラズマディスプレイパネル(PDP)、電気泳動表示装置(EPD)などのディスプレイ装置、および太陽電池などの製品に備えられるものである。例えば、前記フレキシブル基板100がディスプレイ装置に適用されるものである場合、前記フレキシブル基板100は、ディスプレイパネルを構成するパネル基板、前記ディスプレイパネルに付着されるフレキシブル回路基板などのようにフレキシブル性(Flexibility)を有する基板であり得、前記ディスプレイパネルに付着されるチップオンフィルム(COF)などのようにフレキシブル性を有するフィルムでもあり得る。
【0018】
このようなフレキシブル基板100に対して、前記ベンディング工程を実行するために、本発明に係るフレキシブル基板ベンディング装置1は、ベンディング部2、固定部3、および圧着部4を含むことができる。
【0019】
図3〜
図6を参照すると、前記ベンディング部2は、前記フレキシブル基板100を変形させるものである。前記ベンディング部2は、前記フレキシブル基板100にたわんだ曲がり部分110が形成されるように前記フレキシブル基板100を変形させることができる。例えば、
図5に示したように、前記フレキシブル基板100が対象基板200の外側に位置した状態で、
図6に示したように、前記ベンディング部2は、前記フレキシブル基板100の一側120を、前記対象基板200の上面の方に移動させることができる。これにより、前記フレキシブル基板100が、前記対象基板200の底面に固定された部分を基準に前記対象基板200の上面の方に送られることで、前記フレキシブル基板100の一部が曲がることによって前記曲がり部分110が形成され得る。前記対象基板200は、前記フレキシブル基板100が結合されたもので、基板またはフィルムであり得る。例えば、前記対象基板200は、複数の基板が合着されたディスプレイパネルであり得る。図に示されていないが、前記フレキシブル基板100が、前記ディスプレイパネルを構成する複数の基板のうちいずれか一つの基板に該当することもできる。この場合、前記ベンディング部2は、前記ディスプレイパネルを構成する複数の基板のうちいずれか一つの基板に対して、前記ベンディング加工を行うことができる。
【0020】
前記ベンディング部2は、ステージ20に支持されたフレキシブル基板100を移動させることができる。前記フレキシブル基板100および前記対象基板200は、互いに結合した状態でステージ20の上面に支持することができる。前記ステージ20は、前記対象基板200を吸着などによって支持することができる。この場合、前記フレキシブル基板100は、一部が前記対象基板200の底面に固定された状態で、前記対象基板200および前記ステージ20それぞれの外側に位置するように配置することができる。
【0021】
前記ベンディング部2が、前記曲がり部分110が形成されるように前記フレキシブル基板100を変形させると、前記フレキシブル基板100は、前記対象基板200の上側に位置する。この場合、前記フレキシブル基板100の一側120は、前記固定部3の近くに配置され、前記フレキシブル基板100の付着部分130は、前記ベンディング部110と、前記フレキシブル基板100の一側120との間に位置するように配置される。前記フレキシブル基板100の一側120は、前記フレキシブル基板100において、前記固定部3によって固定される部分である。前記フレキシブル基板100の付着部分130は、前記圧着部4によって圧着される部分である。前記フレキシブル基板100の付着部分130は、前記対象基板200に圧着されて固定され得る。前記対象基板200の上面には、保形物(未図示)が位置することができる。この場合、前記ベンディング部2は、前記フレキシブル基板100が、前記保形物が有する曲面に沿って曲がるように、前記フレキシブル基板100を移動させることができる。
【0022】
図3〜
図7を参照すると、前記ベンディング部2は、前記フレキシブル基板100の付着部分130から前記フレキシブル基板100の一側120との間がひろがるように、前記フレキシブル基板100を移動させることができる。例えば、前記のベンディング部2は、
図6に示したように、前記フレキシブル基板100を送った後に、
図7に示したように、前記フレキシブル基板100の付着部分130から前記フレキシブル基板100の一側120との間がひろがるように、前記フレキシブル基板100を移動させることができる。これにより、本発明に係るフレキシブル基板ベンディング装置1は、前記フレキシブル基板100に対して、前記ベンディング工程を実行する過程で、前記フレキシブル基板100に部分的に形成される屈曲を減らすことができる。したがって、本発明に係るフレキシブル基板ベンディング装置1は、高フレキシブル性の長いフレキシブル基板100に対して、前記ベンディング加工を行う場合にも、前記フレキシブル基板100の付着部分130に部分的に形成される屈曲を減らすことができるので、前記ベンディング加工が完了したフレキシブル基板100の品質を向上させることができるだけでなく、前記フレキシブル基板100が適用された製品の不良率を下げることに寄与することができる。
【0023】
図3〜
図7を参照すると、前記ベンディング部2は、ベンディング部材21とベンディング移動機構22を含むことができる。
【0024】
前記ベンディング部材21は、前記フレキシブル基板100に接触するものである。前記ベンディング部材21は、前記フレキシブル基板100に接触した状態で、前記ベンディング移動機構によって移動しながら、前記フレキシブル基板100を変形させることができる。前記ベンディング部材21は、前記フレキシブル基板100に接触した状態で、第1方向(FD矢印の方向)に移動することにより、前記フレキシブル基板100に前記曲がり部分110が形成されるように前記フレキシブル基板100を変形させることができる。前記第1方向(FD矢印の方向)は、前記圧着部4から、前記固定部3に向かう方向である。前記ベンディング部材21は、前記フレキシブル基板100に接触した状態で、前記第1方向(FD矢印の方向)に移動することにより、前記フレキシブル基板100の付着部分130から前記フレキシブル基板100の一側120までの間がひろがるように、前記フレキシブル基板100を移動させることもできる。この場合、前記ベンディング部材21は、前記圧着部4および前記固定部3の間に位置した状態で、前記第1方向(FD矢印の方向)に移動することができる。
【0025】
前記ベンディング部材21は、全体的に長方形の円筒形に形成することができるが、これに限定されず、前記フレキシブル基板100に接触して、前記フレキシブル基板100を移動させることができる形態であれば、他の形態に形成することもできる。
【0026】
前記ベンディング部材21は、第1軸方向(X軸方向)に沿って移動しながら、前記フレキシブル基板100を変形させることができる。前記第1軸方向(X軸方向)は、前記第1方向(FD矢印の方向)に対して平行な軸方向である。前記フレキシブル基板100が、長辺と短辺を有する四角板状に形成された場合、前記第1軸方向(X軸方向)は、前記フレキシブル基板100の長辺に平行な軸方向であり得る。前記ベンディング部材21は、第2軸方向(Y軸方向)を基準に、前記フレキシブル基板100よりも長く形成することができる。前記第2軸方向(Y軸方向)は、前記第1軸方向(X軸方向)に対して直角な軸方向である。これにより、前記ベンディング部材21は、前記第2軸方向(Y軸方向)を基準に、前記フレキシブル基板100に全体的に接触することにより、前記フレキシブル基板100を全体的に均一な量だけ変形させることができる。前記ベンディング部材21は、前記第2軸方向(Y軸方向)に平行な方向を向くように配置することができる。
【0027】
前記ベンディング移動機構22は、前記ベンディング部材21を移動させるものである。前記ベンディング移動機構22は、前記ステージ20から離隔した位置に設置することができる。例えば、前記ベンディング移動機構22は、前記第2軸方向(Y軸方向)に、前記ステージ20から離隔した位置に設置することができる。この場合、前記ベンディング部材21は、一側が前記ステージ20の外側に位置するベンディング移動機構22に結合され、他側が前記ステージ20の方に突出するように前記第2軸方向(Y軸方向)に平行に配置することができる。前記ベンディング移動機構22は、本発明に係るフレキシブル基板ベンディング装置1が有する本体30に結合することができる。
【0028】
前記ベンディング移動機構22は、前記第1軸方向(X軸方向)に沿って、前記ベンディング部材21を移動させることができる。前記ベンディング移動機構22は、前記フレキシブル基板100に接触したベンディング部材21を前記第1方向(FD矢印の方向)に移動させることにより、前記フレキシブル基板100に前記曲がり部分110が形成されるように前記フレキシブル基板100を変形させることができる。前記ベンディング移動機構22は、前記フレキシブル基板100に接触したベンディング部材21を前記第1方向(FD矢印の方向)に移動させることにより、前記フレキシブル基板100がひろがるように、前記フレキシブル基板100を変形させることもできる。前記ベンディング移動機構22は、油圧シリンダーまたは空気圧シリンダーを用いたシリンダー方式、モーターとボールねじ(Ball Screw)などを用いたボールねじ方式、モーターとラックギア(Rack Gear)とピニオンギア(Pinion Gear)などを用いたギア方式、モーターとプーリーとベルトなどを用いたベルト方式、コイルと永久磁石などを用いたリニアモータ(Linear Motor)方式、カム(Cam)などを用いたカム方式などを通じて前記第1軸方向(X軸方向)に沿って、前記ベンディング部材21を移動させることができる。
【0029】
前記ベンディング移動機構22は、第3軸方向(Z軸方向)に沿って、前記ベンディング部材21を移動させることもできる。前記第3軸方向(Z軸方向)は、前記第1軸方向(X軸方向)及び前記第2軸方向(Y軸方向)が属する水平面に対して垂直な軸方向で、垂直方向に平行な軸方向であり得る。この場合、前記ベンディング移動機構22は、前記ベンディング部材21を昇降下降させることができる。前記ベンディング移動機構22は、油圧シリンダーまたは空気圧シリンダーを用いたシリンダー方式、モーターとボールねじなどを用いたボールねじ方式、モーターとラック歯車とピニオンギアなどを用いたギア方式、モーターとプーリーとベルトなどを用いたベルト方式、コイルと永久磁石などを用いたリニアモーター方式、カムなどを用いたカム方式などを介して前記第3軸方向(X軸方向)に沿って、前記ベンディング部材21を移動させることができる。前記ベンディング移動機構22は、前記第3軸方向(Z軸方向)及び前記第1軸方向(X軸方向)に沿って、前記ベンディング部材21を移動させるようにすることもできる。
【0030】
前記ベンディング移動機構22は、
図5に示したように、前記フレキシブル基板100の下側に位置するベンディング部材21を上昇させた後、
図6に示したように、前記ベンディング部材21を、前記第1方向(FD矢印の方向)に移動させることができる。これにより、前記フレキシブル基板100の一側120が、前記対象基板200の底面に固定された部分を基準に前記対象基板200の上面の上に位置するように曲がりながら、前記フレキシブル基板100の一部が曲がることによって前記曲がり部分110が形成され得る。
【0031】
前記ベンディング移動機構22は、前記フレキシブル基板100に前記曲がり部分110が形成されるように前記ベンディング部材21を前記第1方向(FD矢印の方向)に移動させた後で、
図7に示したように、前記ベンディング部材21を下降させることができる。これにより、前記ベンディング移動機構22は、前記フレキシブル基板100と、前記対象基板200との間の間隔を減少させることができる。この状態で、前記ベンディング移動機構22は、前記フレキシブル基板100がひろがるように、前記ベンディング部材21を前記第1方向(FD矢印の方向)に移動させることができる。したがって、本発明に係るフレキシブル基板ベンディング装置1は、前記フレキシブル基板100に対して、前記ベンディング工程を実行する過程で、前記フレキシブル基板100に部分的に形成される屈曲をさらに減らすことができる。したがって、本発明に係るフレキシブル基板ベンディング装置1は、高フレキシブル性の長いフレキシブル基板100に対して、前記ベンディング加工を行う場合にも、前記フレキシブル基板100の付着部分130に部分的に形成される屈曲をさらに減らすことができるので、前記ベンディング加工が完了したフレキシブル基板100の品質をより向上させることができるだけでなく、前記フレキシブル基板100が適用された製品の不良率をより下げることに貢献することができる。
【0032】
図3〜
図7を参照すると、前記固定部3は、前記フレキシブル基板100を固定するものである。前記圧着部4が、前記フレキシブル基板100の付着部分130を圧着するあいだ前記固定部3は、前記フレキシブル基板100が動かないように、前記フレキシブル基板100の一側120を固定することができる。前記固定部3は、一部がステージ20の上側に位置し、一部が前記ステージ20の外側に位置するように設置することができる。前記フレキシブル基板100に前記曲がり部分110が形成される前の状態で、前記固定部3は、前記ステージ20を基準に、前記圧着部4の反対側に位置するように設置することができる。前記固定部3は、一部が前記ステージ20の上側に位置するように設置することができる。
【0033】
前記固定部3は、前記ベンディング部2によりひろがったフレキシブル基板100の一側120を固定することができる。これにより、前記固定部3は、前記フレキシブル基板100に部分的に形成される屈曲が減った状態で、前記フレキシブル基板100の一側120を固定することができる。したがって、本発明に係るフレキシブル基板ベンディング装置1は、前記フレキシブル基板100の付着部分130に部分的に形成される屈曲を減らすことができるので、高フレキシブル性の長いフレキシブル基板100に前記ベンディング加工を行う場合にも、前記ベンディング加工が完了したフレキシブル基板100の品質を向上させることができるだけでなく、前記フレキシブル基板100が適用された製品の不良率を下げることに寄与することができる。
【0034】
前記固定部3は、第1固定部材31、第2固定部材32、および移動機構33を含むことができる。
【0035】
前記第1固定部材31は、前記フレキシブル基板100の一側120を支持するものである。前記フレキシブル基板100が、前記ベンディング部2によりひろがったことによって、前記第1固定部材31には、前記フレキシブル基板100の一側120が安着することができる。前記第1固定部材31は、前記第3軸方向(Z軸方向)を基準に、前記ステージ20及び前記第2固定部材32の間に位置するように設置することができる。
【0036】
前記第2固定部材32は、前記フレキシブル基板100の一側120を加圧するものである。前記フレキシブル基板100の一側120が、前記第1固定部材31に安着されると、前記第2固定部材32は、前記第1固定部材31の方に移動することにより、前記フレキシブル基板100の一側120を加圧することができる。これにより、前記フレキシブル基板100の一側120は、前記第2固定部材32と前記第1固定部材31によって固定され得る。前記第2固定部材32は、前記第3軸方向(Z軸方向)を基準に、前記第1固定部材31の上側に位置するように設置することができる。
【0037】
前記移動機構33は、前記第2固定部材32を移動させるものである。前記移動機構33は、前記第2固定部材32を移動させることにより、前記第2固定部材32と前記第1固定部材31との間の間隔を調節することができる。
【0038】
図6に示したように、前記移動機構33が前記第2固定部材32と前記第1固定部材31との間の間隔が増加するように前記第2固定部材32を移動させた状態で、前記ベンディング移動機構22が、前記フレキシブル基板100がひろがるように、前記ベンディング部材21を前記第1方向(FD矢印の方向)に移動させる作業が行われ得る。これにより、本発明に係るフレキシブル基板ベンディング装置1は、前記フレキシブル基板100の一側120が、前記第2固定部材32と前記第1固定部材31の間に進入することができる通路の大きさを増大させることにより、前記フレキシブル基板100の一側120を前記第1固定部材31に安着させる作業の安定性および正確性を向上させることができる。
【0039】
図7に示したように、前記フレキシブル基板100が、前記ベンディング部2によりひろがって前記フレキシブル基板100の一側120が、前記第1固定部材31に安着されると、前記移動機構33は、前記第2固定部材32および前記第1固定部材31との間の間隔が減少するように、前記第2固定部材32を移動させることができる。したがって、前記フレキシブル基板100の一側120は、前記第2固定部材32によって加圧されることにより、前記第2固定部材32および前記第1固定部材31によって固定され得る。
【0040】
前記移動機構33は、前記ステージ20の外側に位置するように設置することができる。前記移動機構33は、前記ステージ20から前記第1方向(FD矢印の方向)に離間した位置に位置するように設置することができる。この場合、前記第1固定部材31及び前記第2固定部材32は、前記移動機構33に対して第2方向(SD矢印の方向)側に位置するように、前記移動機構33に結合され得る。前記第2方向(SD矢印の方向)は、前記第1方向(FD矢印の方向)に対して反対の方向である。
【0041】
前記移動機構33は、前記第3軸方向(Z軸方向)に沿って、前記第2固定部材32を移動させることができる。この場合、前記移動機構33は、前記第2固定部材32を昇降させることにより、前記第2固定部材32と前記第1固定部材31との間の間隔を調節することができる。前記移動機構33は、前記第2固定部材32を上昇させることにより、前記第2固定部材32と前記第1固定部材31との間の間隔を増加させることができる。前記移動機構33は、前記第2固定部材32を下降させることにより、前記第2固定部材32と前記第1固定部材31との間の間隔を減少させることができる。前記移動機構33は、油圧シリンダまたは空気圧シリンダーを用いたシリンダー方式、モーターとボールねじなどを用いたボールねじ方式、モーターとラック歯車とピニオンギアなどを用いたギア方式、モーターとプーリーとベルトなどを用いたベルト方式、コイルと永久磁石などを用いたリニアモーター方式、カムなどを用いたカム方式などを介して前記第3軸方向(Z軸方向)に沿って前記第2固定部材32を移動させることができる。
【0042】
図3〜
図9を参照すると、前記圧着部4は、前記フレキシブル基板100の付着部分130を圧着するものである。前記圧着部4は、前記フレキシブル基板100の付着部分130を圧着することにより、前記フレキシブル基板100の付着部分130を、前記対象基板200に固定することができる。
【0043】
前記圧着部4は、前記フレキシブル基板100の一側120が、前記固定部3によって固定された後に、前記フレキシブル基板100の付着部分130を圧着することができる。この場合、前記フレキシブル基板100は、前記ベンディング部2によりひろがることによって屈曲が減少し、前記固定部3によって固定された状態である。これにより、前記フレキシブル基板100の付着部分130に部分的に形成される屈曲が減少した状態で、前記圧着部4は、前記フレキシブル基板100の付着部分130を圧着することができる。したがって、本発明に係るフレキシブル基板ベンディング装置1は、従来技術のように圧着された付着部分130に部分的に折り畳まれた部分が発生することを防止することができるので、前記ベンディング加工が完了したフレキシブル基板100の品質を向上させることができるだけでなく、前記フレキシブル基板100が適用された製品の不良率を下げることに寄与することができる。
【0044】
前記圧着部4は、圧着部材41と圧着移動機構42を含むことができる。
【0045】
前記圧着部材41は、前記フレキシブル基板100の付着部分130を圧着するものである。前記圧着部材41は、前記フレキシブル基板100の付着部分130に接触した状態で前記圧着移動機構42によって移動することにより、前記フレキシブル基板100の付着部分130を圧着することができる。前記圧着部材41は、全体的に長方形の直方体形状に形成することができるが、これらに限定されず、前記フレキシブル基板100の付着部分130に接触して、前記フレキシブル基板100の付着部分130を圧着することができる形態であれば、長方形の円筒形状などの他の形態で形成することもできる。
【0046】
前記圧着部材41は、前記第2軸方向(Y軸方向)を基準に、前記フレキシブル基板100の付着部分130よりも長く形成することができる。これにより、前記圧着部材41は、前記第2軸方向(Y軸方向)を基準に、前記フレキシブル基板100の付着部分130全体を圧着することができる。前記圧着部材41は、前記第2軸方向(Y軸方向)に平行な方向を向くように配置することができる。
【0047】
前記圧着移動機構42は、前記圧着部材41を移動させるものである。前記圧着移動機構42は、前記ステージ20から離隔した位置に設置することができる。例えば、前記圧着移動機構42は、前記第2軸方向(Y軸方向)に、前記ステージ20から離隔した位置に設置することができる。この場合、前記圧着部材41は、一側が前記ステージ20の外側に位置する圧着移動機構42に結合され、他側が前記ステージ20に向かって突出するように前記第2軸方向(Y軸方向)に平行に配置することができる。前記圧着移動機構42は、前記本体30に結合することができる。
【0048】
前記圧着移動機構42は、前記第3軸方向(Z軸方向)に沿って、前記圧着部材41を移動させることができる。この場合、前記圧着移動機構42は、前記圧着部材41を昇降させることができる。
図9に示したように、前記圧着部材41が、前記付着部分130の上側に位置した状態で、前記圧着移動機構42は、前記圧着部材41を下降させることができる。これにより、前記圧着部材41は、前記付着部分130を圧着することができる。前記圧着移動機構42は、油圧シリンダまたは空気圧シリンダーを用いたシリンダー方式、モーターとボールねじなどを用いたボールねじ方式、モーターとラック歯車とピニオンギアなどを用いたギア方式、モーターとプーリーとベルトなどを用いたベルト方式、コイルと永久磁石などを用いたリニアモーター方式、カムなどを用いたカム方式などを介して前記第3軸方向(Z軸方向)に沿って、前記圧着部材41を移動させることができる。
【0049】
図示していないが、前記圧着部材41が、前記付着部分130を圧着する前に、整列部が前記フレキシブル基板100の位置を調節する作業を行うことができる。前記整列部は、前記フレキシブル基板100の位置を検出する検出機構と、前記ステージ20を移動させる整列機構を含むことができる。前記検出機構は、前記固定部3によって固定されたフレキシブル基板100を撮影して検出画像を取得し、取得した検出画像を基準画像と比較することにより、前記フレキシブル基板100の位置を検出することができる。例えば、前記検出機構は、CCD(Charge-Coupled Device)カメラであり得る。前記整列機構は、前記検出機構が検出したフレキシブル基板100の位置を用いて前記ステージ20を移動させることにより、前記フレキシブル基板100の位置を整列することができる。前記整列機構は、前記ステージ20を前記第1軸方向(X軸方向)及び前記第2軸方向(Y軸方向)に移動させて前記フレキシブル基板100の位置を整列することができる。前記整列機構は、前記ステージ20を回転させて前記フレキシブル基板100の位置を整列することもできる。
【0050】
図6に示したように、前記ベンディング部材21が、前記フレキシブル基板100に前記曲がり部分110が形成されるように前記フレキシブル基板100を移動させた後、前記圧着移動機構42は、前記付着部分130の上側に位置する圧着部材41を下降させることができる。この場合、前記フレキシブル基板100の付着部分130から前記フレキシブル基板100の一側120との間がひろがるように、前記ベンディング部材21が前記第1方向(FD矢印の方向)に移動する前に、前記圧着移動機構42は、前記付着部分130の上側に位置する圧着部材41を下降させることができる。これにより、前記圧着部材41が下降して前記フレキシブル基板100の付着部分130と、前記対象基板200との間の間隔を減少させた後、前記フレキシブル基板100の付着部分130から前記フレキシブル基板100の一側120までの間がひろがるように、前記ベンディング部材21が前記第1方向(FD矢印の方向)に移動することができる。
【0051】
したがって、本発明に係るフレキシブル基板ベンディング装置1は、前記付着部分130の上面が、前記圧着部材41に支持された状態で、前記フレキシブル基板100が、前記ベンディング部材21によってひろがるように具現することにより、前記フレキシブル基板100の付着部分130に部分的に形成される屈曲をより低減することができる。これにより、本発明に係るフレキシブル基板ベンディング装置1は、高フレキシブル性の長いフレキシブル基板100に対して、前記ベンディング加工を行う場合にも、前記のベンディング加工が完了したフレキシブル基板100の品質をさらに向上させることができるだけでなく、前記フレキシブル基板100が適用された製品の不良率をより下げることに貢献することができる。
図7に示したように、前記ベンディング部材21が下降した後に前記フレキシブル基板100がひろがるように前記第1方向(FD矢印の方向)に移動する場合、前記圧着移動機構42は、前記圧着部材41の高さが、前記ベンディング部材21よりも低く位置するように、前記圧着部材41を下降させることもできる。前記圧着移動機構42は、前記圧着部材41が、前記付着部分130を圧着する直前の高さまで前記圧着部材41を下降させることができる。
【0052】
前記圧着移動機構42は、前記フレキシブル基板100の付着部分130から前記フレキシブル基板100の一側120までの間がひろがるように、前記ベンディング部材21が前記第1方向(FD矢印の方向)に移動する間に、前記圧着部材41の高さが徐々に低くなるように、前記圧着部材41を下降させることもできる。これにより、前記フレキシブル基板100の付着部分130から前記フレキシブル基板100の一側120との間がひろがるように、前記ベンディング部材21が前記第1方向(FD矢印の方向)に移動する間に、前記フレキシブル基板100に作用する張力を増大させることができる。したがって、本発明に係るフレキシブル基板ベンディング装置1は、前記フレキシブル基板100の付着部分130がひろがる程度をより増大させることができるので、前記ベンディング加工が完了したフレキシブル基板100の品質をさらに向上させることができるだけでなく、前記フレキシブル基板100が適用された製品の不良率をより下げることに貢献することができる。前記圧着移動機構42は、前記圧着部材41が、前記付着部分130を圧着する直前の高さまで前記圧着部材41を下降させることができる。
【0053】
前記圧着移動機構42は、前記第1軸方向(X軸方向)に沿って、前記圧着部材41を移動させることができる。前記圧着移動機構42は、油圧シリンダまたは空気圧シリンダーを用いたシリンダー方式、モーターとボールねじなどを用いたボールねじ方式、モーターとラック歯車とピニオンギアなどを用いたギア方式、モーターとプーリーとベルトなどを用いたベルト方式、コイルと永久磁石などを用いたリニアモーター方式、カムなどを用いたカム方式などを介して前記第1軸方向(X軸方向)に沿って、前記圧着部材41を移動させることができる。前記圧着移動機構42は、前記第3の軸方向(Z軸方向)及び前記第1軸方向(X軸方向)に沿って、前記圧着部材41を移動させるように具現することもできる。
【0054】
図5に示したように、前記圧着移動機構42は、前記圧着部材41が、前記ベンディング部材21に対して前記第2方向(SD矢印の方向)側に位置するように、前記圧着部材41を移動させることができる。これにより、前記ベンディング部材21が、前記フレキシブル基板100に前記曲がり部分110が形成されるように前記フレキシブル基板100を変形させる場合、前記圧着部材41は、前記ベンディング部材21の移動に干渉しない位置に位置することができる。前記圧着部材41と、前記ベンディング部材21は、前記第1軸方向(X軸方向)を基準に、前記ステージ20(
図3に示す)の外側に位置することができる。前記フレキシブル基板100の下側に位置するベンディング部材21が上昇している場合は、前記圧着移動機構42は、前記圧着部材41を上昇させることができる。これにより、前記フレキシブル基板100は、前記圧着部材41と、前記ベンディング部材21に支持された状態で上昇することができる。
【0055】
図6に示したように、前記フレキシブル基板100に前記曲がり部分110が形成されるように前記ベンディング部材21が前記第1方向(FD矢印の方向)に移動する場合、前記圧着移動機構42は、前記圧着部材41を前記第1方向(FD矢印の方向)に移動させることができる。この場合、前記圧着移動機構42は、前記圧着部材41が、前記付着部分130の上側に位置するように、前記圧着部材41を前記第1方向(FD矢印の方向)に移動させることができる。前記圧着部材41が、前記付着部分130の上側に位置した後、前記圧着移動機構42は、前記圧着部材41を下降させることができる。これにより、前記付着部分130と、前記対象基板200との間の間隔を減少させることができる。
【0056】
図3〜
図8を参照すると、本発明に係るフレキシブル基板ベンディング装置1は、進退部5(
図8に示す)を含むことができる。
【0057】
前記進退部5は、前記固定部3を移動させるものである。前記進退部5には、前記固定部3を結合することができる。前記進退部5には、前記固定部3を有する固定本体34を結合することができる。前記固定本体34は、前記移動機構33、前記第2固定部材32、及び前記第1固定部材31を支持するものである。前記第2固定部材32は、前記固定本体34に移動可能に結合することができる。前記進退部5は、前記第1軸方向(X軸方向)に沿って、前記固定部3を移動させることができる。この場合、前記進退部5は、前記固定本体34を前記第1軸方向(X軸方向)に沿って移動させることにより、前記第2固定部材32と前記第1固定部材31を含む固定部3全体を前記第1軸方向(X軸方向)に沿って移動させることができる。前記進退部5は、油圧シリンダーまたは空気圧シリンダーを用いたシリンダー方式、モーターとボールねじなどを用いたボールねじ方式、モーターとラック歯車とピニオンギアなどを用いたギア方式、モーターとプーリーとベルトなどを用いたベルト方式、コイルと永久磁石などを用いたリニアモーター方式、カムなどを用いたカム方式などを介して前記第1軸方向(X軸方向)に沿って、前記固定部3を移動させることができる。
【0058】
図8に示したように、前記フレキシブル基板100の一側120が、前記固定部3に固定された後、前記進退部5は、前記固定部3を前記第1方向(FD矢印の方向)に移動させることができる。これにより、前記進退部5は、前記固定部3を介して前記フレキシブル基板100の一側120を前記第1方向(FD矢印の方向)に引っ張ることで、前記フレキシブル基板100に作用する張力を増大させることができる。前記進退部5により、前記フレキシブル基板100に作用する張力が増大された後、前記圧着部4は、前記フレキシブル基板100の付着部分130を圧着することができる。これにより、本発明に係るフレキシブル基板ベンディング装置1は、前記進退部5を用いて前記フレキシブル基板100の付着部分130がひろがる程度をより増大させることができるので、前記ベンディング加工が完了したフレキシブル基板100の品質をより向上させることができるだけでなく、前記フレキシブル基板100が適用された製品の不良率をより下げることに貢献することができる。
【0059】
ここで、前記進退部5が前記固定部3を前記第1方向(FD矢印の方向)に過剰に移動させて前記フレキシブル基板100に作用する張力が過剰に増大すると、前記フレキシブル基板100が損傷または破損する危険がある。一方、前記進退部5が前記固定部3を前記第1方向(FD矢印の方向)に過剰に移動させていない場合でも、前記圧着部4が、前記フレキシブル基板100の付着部分130を圧着することにより、前記フレキシブル基板100が前記第2方向(SD矢印の方向)に引っ張られることによってさらに張力が増大し得る。これにより、前記フレキシブル基板100に余分な大きさの張力が作用するようになって、前記フレキシブル基板100が損傷または破損の危険がある。これを防止するためには、本発明に係るフレキシブル基板ベンディング装置1は、張力調節部6(
図9に示す)を含むことができる。
【0060】
図3〜
図9を参照すると、前記張力調節部6は、前記フレキシブル基板100に作用する張力に応じて前記固定部3が移動するよう前記固定部3を移動可能に支持する。前記張力調節部6は、前記固定部3が前記第1軸方向(X軸方向)に移動可能なように、前記固定部3を支持することができる。この場合、前記進退部5は、前記張力調節部6を移動させて前記固定部3を移動させることができる。前記張力調節部6は、前記固定部3と、前記進退部5のそれぞれに結合することができる。前記張力調節部6は、前記固定部3が有する固定本体34に結合されることにより、前記固定部3を支持することができる。前記進退部5は、前記張力調節部6の下側に位置するように、前記張力調節部6に結合することができる。前記進退部5は、前記張力調節部6を移動させることにより、前記固定部3全体を移動させることができる。
【0061】
前記張力調節部6は、前記フレキシブル基板100に作用する張力に応じて前記固定部3の位置が調節されるように、前記固定部3を支持することができる。この場合、前記固定部3は、前記フレキシブル基板100に作用する張力に応じて前記張力調節部6によって前記第1方向(FD矢印の方向)及び前記第2方向(SD矢印の方向)に移動することにより、位置を調節することができる。これを具体的にみてみると、次の通りである。
【0062】
まず、前記フレキシブル基板100の一側120が、前記固定部3に固定された状態で前記進退部5が前記張力調節部6を前記第1方向(FD矢印の方向)に移動させる場合、前記フレキシブル基板100に作用する張力が既設定された基準張力未満であれば、前記張力調節部6は、前記固定部3が前記第1方向(FD矢印の方向)に移動するように、前記固定部3を支持することができる。前記の基準張力は、前記フレキシブル基板100が張力によって損傷または破損しない大きさの張力で、作業者によってあらかじめ設定することができる。この場合、前記固定部3は、前記フレキシブル基板100に作用する張力が前記基準張力と等しくなるまで、前記張力調節部6に支持された状態で、前記第1方向(FD矢印の方向)に移動した後に停止することができる。これにより、前記張力調節部6が、前記フレキシブル基板100に作用する張力の大きさを調節することができる。
【0063】
次に、前記フレキシブル基板100の一側120が、前記固定部3に固定された状態で前記進退部5が前記張力調節部6を前記第1方向(FD矢印の方向)に移動させる場合、前記フレキシブル基板100に作用する張力が前記基準張力を超えると、前記張力調節部6は、前記固定部3が前記第2方向(SD矢印の方向)に移動するように、前記固定部3を支持することができる。この場合、前記固定部3は、前記フレキシブル基板100に作用する張力が前記基準張力と等しくなるまで、前記張力調節部6に支持された状態で、前記第2方向(SD矢印の方向)に移動した後に停止することができる。これにより、前記張力調節部6は、前記フレキシブル基板100に作用する張力の大きさを調節することができる。
【0064】
次に、
図8に示したように、前記フレキシブル基板100の一側120が前記固定部3に固定された状態で前記進退部5が前記張力調節部6を介して前記固定部3を前記第1方向(FD矢印の方向)に移動させた後、
図9に示したように、前記圧着部4が前記付着部分130を圧着する場合、前記フレキシブル基板100に作用する張力が前記基準張力を超えると、前記張力調節部6は、前記固定部3が前記第2方向(SD矢印の方向)に移動するように、前記固定部3を支持することができる。この場合、前記固定部3は、前記フレキシブル基板100に作用する張力が前記基準張力と等しくなるまで、前記張力調節部6に支持された状態で、前記第2方向(SD矢印の方向)に移動した後に停止することができる。これにより、前記張力調節部6は、前記フレキシブル基板100に作用する張力の大きさを調節することができる。
【0065】
次に、
図8に示したように、前記フレキシブル基板100の一側120が、前記固定部3に固定された状態で前記進退部5が前記張力調節部6を介して前記固定部3を前記第1方向(FD矢印の方向)に移動させた後、
図9に示したように、前記圧着部4が前記付着部分130を圧着する場合、前記フレキシブル基板100に作用する張力が前記基準張力未満であると、前記張力調節部6は、前記固定部3が前記第1方向(FD矢印の方向)に移動するように、前記固定部3を支持することができる。この場合、前記固定部3は、前記フレキシブル基板100に作用する張力が前記基準張力と等しくなるまで、前記張力調節部6に支持された状態で、前記第1方向(FD矢印の方向)に移動した後に停止することができる。これにより、前記張力調節部6は、前記フレキシブル基板100を作用する張力の大きさを調節することができる。
【0066】
次に、
図8に示したように、前記フレキシブル基板100の一側120が、前記固定部3に固定された状態で前記進退部5が前記張力調節部6を介して前記固定部3を前記第1方向(FD矢印回り)に移動させた後、
図9に示したように、前記圧着部4が前記付着部分130を圧着する場合、前記フレキシブル基板100に作用する張力が前記基準張力と同じであれば、前記張力調節部6は、前記固定部3が停止するように、前記固定部3を支持することができる。
【0067】
したがって、本発明に係るフレキシブル基板ベンディング装置1は、前記進退部5を用いて前記フレキシブル基板100に作用する張力の増加を介して前記フレキシブル基板100の付着部分130がひろがる程度をより増大させることができるだけでなく、前記張力調節部6を用いて前記フレキシブル基板100がひろがる過程および、前記圧着部4が前記付着部分130を圧着する過程で前記フレキシブル基板100に過大な大きさの張力が作用するようになって、前記フレキシブル基板100が損傷または破損することを防止することができる。
【0068】
前記張力調節部6は、張力調節部材61(
図9に示す)、および前記張力調節本体62(
図9に示す)を含むことができる。
【0069】
前記張力調節部材61は、前記固定部3および、前記張力調節本体62のそれぞれに結合されているものである。前記張力調節部材61は、前記固定部3が有する固定本体34に結合されることにより、前記固定部3を支持することができる。前記張力調節部材61は、前記張力調節本体62に結合されることにより、前記固定部3を支持するための支持力を有することができる。前記張力調節部材61は、前記張力調節本体62に前記第1軸方向(X軸方向)に移動可能に結合することができる。これにより、前記張力調節部材61は、前記フレキシブル基板100に作用する張力によって前記第1方向(FD矢印の方向)及び前記第2方向(SD矢印の方向)に移動することができる。例えば、前記フレキシブル基板100が、前記圧着部4によって圧着されて前記第2方向(SD矢印の方向)に引っ張られると、前記張力調節部材61は、前記第2方向(SD矢印の方向)に移動することにより、前記固定部3を、前記第2方向(FD矢印の方向)に移動させることができる。これにより、前記フレキシブル基板100に作用する張力は、前記の基準張力を超えないように調節され得る。
【0070】
前記張力調節本体62は、前記張力調節部材61を支持するものである。前記張力調節本体62は、前記張力調節部材61を支持することにより、前記固定部3を支持することができる。前記張力調節本体62は、前記進退部5に結合されることにより、前記張力調節部材61を支持するための支持力を有することができる。前記進退部5は、前記本体30に結合されて、前記張力調節本体62を支持することができる。前記張力調節部6は、前記フレキシブル基板100に作用する張力によって前記張力調節部材61が前記第1軸方向(X軸方向)に沿って弾性的に移動することができるもので、例えば、低摩擦シリンダーを用いて具現することができる。
【0071】
図3〜
図10を参照すると、本発明の変形された実施例に係るフレキシブル基板ベンディング装置1は、前記ベンディング部2の代わりに前記圧着部4が、前記フレキシブル基板100に、前記曲がり部分110が形成されるように前記フレキシブル基板100を移動させる機能を担うことができる。この場合、本発明の変形された実施例に係るフレキシブル基板ベンディング装置1は、前記ベンディング部2を具備しれないことがあり得る。本発明の変形された実施例に係るフレキシブル基板ベンディング装置1が、前記フレキシブル基板100に対して、前記ベンディング工程を実行する過程を詳しくみると、次の通りである。
【0072】
まず、
図5に示したように、前記フレキシブル基板100が対象基板200の外側に位置した状態で、前記圧着移動機構42は、前記圧着部材41を上昇させることにより、前記フレキシブル基板100を上昇させることができる。
【0073】
次に、
図6に示したように、前記圧着移動機構42は、前記圧着部材41を前記第1の方向に移動させることができる。これにより、前記フレキシブル基板100が、前記対象基板200の底面に固定された部分を基準に前記対象基板200の上面の方に送られながら、前記フレキシブル基板100の一部が曲がることによって前記曲がり部分110が形成され得る。
【0074】
次に、前記フレキシブル基板100が、前記対象基板200の上面の方に送られることによって前記フレキシブル基板100の一側120が、前記第1固定部材31に安着されると、前記移動機構33は、前記第2固定部材32を下降させる。これにより、前記フレキシブル基板100の一側120は、前記第2固定部材32および前記第1固定部材31によって固定され得る。この場合、前記フレキシブル基板100の一側120が、前記第1固定部材31に安着される前に、前記圧着移動機構42は、前記フレキシブル基板100に接触した圧着部材41を前記第1方向(FD矢印の方向)に移動させることもできる。これにより、前記フレキシブル基板100は、前記付着部分130から前記フレキシブル基板100の一側120との間がひろがりながら前記第1固定部材31に安着し得る。前記フレキシブル基板100の一側120が、前記第1固定部材31に安着すると、前記圧着移動機構42は、前記圧着部材41が、前記付着部分130の上側に位置するように前記圧着部材41を前記第2方向(SD矢印の方向)に移動させることができる。
【0075】
次に、前記フレキシブル基板100の一側120が、前記固定部3によって固定されると、前記進退部5は、前記張力調節部6を前記第1方向(FD矢印の方向)に移動させて前記固定部3を前記第1方向(FD矢印の方向)に移動させる。これにより、前記進退部5は、前記フレキシブル基板100を前記第1方向(FD矢印の方向)に引っ張って、前記フレキシブル基板100に作用する張力を増大させることができる。したがって、前記進退部5は、前記付着部分130がひろがる程度をより増大させることができる。
【0076】
次に、前記圧着移動機構42は、前記付着部分130の上側に位置する圧着部材41を下降させる。これにより、前記圧着部材41は、前記付着部分130を圧着することができる。この場合、前記フレキシブル基板100が、前記圧着部材41に圧着されながら、前記第2方向(SD矢印の方向)に引っ張られることによって前記フレキシブル基板100に作用する張力が前記基準張力を超えると、前記固定部3は、前記張力調節部6によって前記第2方向(SD矢印の方向)に移動することによって、前記フレキシブル基板100に作用する張力の大きさを調節することができる。
【0077】
このような過程を経て、本発明の変形された実施例に係るフレキシブル基板ベンディング装置1は、前記フレキシブル基板100に対して、前記ベンディング加工を行うことにより、前記フレキシブル基板100の付着部分130に部分的に形成される屈曲を減らすことができ、かつ前記フレキシブル基板100に過大な大きさの張力が作用するようになって、前記フレキシブル基板100が損傷または破損することを防止することができる。したがって、本発明の変形された実施例に係るフレキシブル基板ベンディング装置1は、高柔軟性の長いフレキシブル基板100に対して、前記ベンディング加工を行う場合にも、前記のベンディング加工が完了したフレキシブル基板100の品質を向上させることができるだけでなく、前記フレキシブル基板100が適用された製品の不良率を下げることに寄与することができる。
【0078】
以上で説明した本発明は、前述した実施例及び添付の図に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で様々な置換、変形及び変更が可能であることが、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者にとって明らかであろう。