特許第6469166号(P6469166)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6469166
(24)【登録日】2019年1月25日
(45)【発行日】2019年2月13日
(54)【発明の名称】対象追跡システム及び対象追跡方法
(51)【国際特許分類】
   G08B 25/10 20060101AFI20190204BHJP
   G08G 1/09 20060101ALI20190204BHJP
   G08B 13/196 20060101ALI20190204BHJP
【FI】
   G08B25/10 A
   G08G1/09 F
   G08G1/09 H
   G08B13/196
【請求項の数】18
【外国語出願】
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2017-95639(P2017-95639)
(22)【出願日】2017年5月12日
(65)【公開番号】特開2018-109933(P2018-109933A)
(43)【公開日】2018年7月12日
【審査請求日】2017年5月12日
(31)【優先権主張番号】106100212
(32)【優先日】2017年1月4日
(33)【優先権主張国】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】390023582
【氏名又は名称】財團法人工業技術研究院
【氏名又は名称原語表記】INDUSTRIAL TECHNOLOGY RESEARCH INSTITUTE
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100134577
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 雅章
(72)【発明者】
【氏名】莊 淳富
(72)【発明者】
【氏名】粘 為博
(72)【発明者】
【氏名】楊 宗賢
(72)【発明者】
【氏名】張 俊哲
【審査官】 山田 倍司
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2016/0198128(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0124099(US,A1)
【文献】 特開2014−191664(JP,A)
【文献】 特開2013−060032(JP,A)
【文献】 特表2013−516853(JP,A)
【文献】 特開2002−046578(JP,A)
【文献】 特開2009−169540(JP,A)
【文献】 国際公開第2016/132769(WO,A1)
【文献】 特開2006−035990(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0161877(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2016/0042767(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 25/00−99/00
G06F 19/00
G06Q 10/00−10/10
30/00−30/08
50/00−50/20
50/26−99/00
G08B 13/00−15/02
19/00−31/00
G08G 1/00−99/00
H04M 3/00
3/16− 3/20
3/38− 3/58
7/00− 7/16
11/00−11/10
H04N 7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象追跡システムであって、該対象追跡システムは、
複数の電子装置と、
事件メッセージに基づいて、追跡メッセージを生成し、前記事件メッセージに対応する第1の所定範囲内に配置された少なくとも1つの前記電子装置へ、前記追跡メッセージを送信する、サーバープラットフォームと、を、備え、
前記少なくとも1つの電子装置が、前記追跡メッセージにより、前記事件メッセージの事件の特徴値に一致する対象を検出することに応じて、前記少なくとも1つの電子装置は、通知メッセージを生成し、該通知メッセージを前記サーバープラットフォームへ送信
前記事件メッセージは、前記対象から前記サーバープラットフォームにより受信される第1の事件メッセージであり、該第1の事件メッセージは前記対象により生成され、
前記事件メッセージは、前記電子装置の1つから前記サーバープラットフォームにより受信される第2の事件メッセージであり、該第2の事件メッセージは、前記電子装置により受信される第1の事件メッセージ及び前記電子装置自体の位置スタンプにより、生成され、前記第1の事件メッセージは前記対象により生成され、
前記電子装置は、前記電子装置が前記第1の事件メッセージを受信することに応じて、前記第1の事件メッセージに対応する画像データを、さらに、保持する、対象追跡システム。
【請求項2】
前記サーバープラットフォームが前記通知メッセージを受信することに応じて、前記通知メッセージに対応する前記第1の所定範囲内に配置された少なくとも1つの前記電子装置へ、前記サーバープラットフォームは前記追跡メッセージを送信する、請求項1記載の対象追跡システム。
【請求項3】
前記事件メッセージは、ユーザー装置から前記サーバープラットフォームにより受信される第3の事件メッセージである、請求項1記載の対象追跡システム。
【請求項4】
前記サーバープラットフォームが前記複数の電子装置のうち少なくとも1つが送信する前記通知メッセージを受信しないとき、前記サーバープラットフォームは、前記事件メッセージに対応する第2の所定範囲内に配置された少なくとも1つの前記電子装置へ、前記追跡メッセージを送信し、前記第1の所定範囲は前記第2の所定範囲より小さく、
前記サーバープラットフォームが前記通知メッセージを受信するとき、前記サーバープラットフォームは、前記通知メッセージに対応する前記第1の所定範囲内に配置された少なくとも1つの前記電子装置へ、前記追跡メッセージを送信する、請求項1記載の対象追跡システム。
【請求項5】
前記事件メッセージは、装置の識別子、事件の識別子、位置スタンプ、時間スタンプ及び事件のタイプの内の少なくとも1つを含む、請求項1記載の対象追跡システム。
【請求項6】
前記対象は車両であり、前記事件の特徴値は、ライセンスプレート番号、車両の識別子、車両の色及び車両のタイプの内の少なくとも1つを含む、請求項1記載の対象追跡システム。
【請求項7】
対象追跡システムに適合する電子装置であって、該電子装置は、
サーバープラットフォームから追跡メッセージを受信するように構成された通信ユニットと、
前記電子装置自体の位置スタンプを取り込むように構成された位置決めユニットと、
周囲の画像を取り込むように構成された画像取り込みユニットと、
該画像取り込みユニットにより取り込まれる前記周囲の画像が、前記追跡メッセージの事件の特徴値に一致する対象を含むかどうかを同定するように構成された処理ユニットと、を、備え、
前記処理ユニットが、前記周囲の画像が前記対象を含むことを同定することに応じて、前記処理ユニットは、通知メッセージを生成し、該通知メッセージを前記サーバープラットフォームへ送信するように、前記通信ユニットに指示
前記通信ユニットは、さらに、第1の事件メッセージを受信するように構成され、前記処理ユニットは、前記第1の事件メッセージ及び前記位置スタンプにより、第2の事件メッセージを生成するように構成され、前記処理ユニットは、前記第2の事件メッセージを前記サーバープラットフォームへ送信するように、前記通信ユニットに指示し、
前記第1の事件メッセージに対応する画像データを記憶する記憶ユニットを、さらに、備え、
前記通信ユニットが前記第1の事件メッセージを受信することに応じて、前記処理ユニットは前記画像データを保持するように構成される、電子装置。
【請求項8】
前記電子装置に対応する特徴値を記憶する記憶ユニットを、さらに、備え、
前記処理ユニットは、前記位置スタンプ及び前記特徴値により、前記第1の事件メッセージを生成するように構成され、前記第1の事件メッセージを前記サーバープラットフォーム及び少なくとも1つの他の電子装置へ送信するように、前記通信ユニットに指示する、請求項記載の電子装置。
【請求項9】
対象追跡システムに適合するサーバープラットフォームであって、該サーバープラットフォームは、
事件メッセージを受信するように構成された通信ユニットと、
前記事件メッセージにより、追跡メッセージを生成するように構成され、前記事件メッセージに対応する第1の所定範囲内の少なくとも1つの電子装置へ、前記追跡メッセージを送信するように、前記通信ユニットに指示する、処理ユニットと、を備
前記事件メッセージは、前記対象から前記サーバープラットフォームにより受信される第1の事件メッセージであり、該第1の事件メッセージは前記対象により生成され、
前記事件メッセージは、前記電子装置の1つから前記サーバープラットフォームにより受信される第2の事件メッセージであり、該第2の事件メッセージは、前記電子装置により受信される第1の事件メッセージ及び前記電子装置自体の位置スタンプにより、生成され、前記第1の事件メッセージは前記対象により生成され、
前記電子装置は、前記電子装置が前記第1の事件メッセージを受信することに応じて、前記第1の事件メッセージに対応する画像データを、さらに、保持する、サーバープラットフォーム。
【請求項10】
対象追跡方法であって、該対象追跡方法は、
事件メッセージにより、追跡メッセージを生成するステップと、
前記事件メッセージに対応する第1の所定範囲内に配置された少なくとも1つ以上の電子装置へ、前記追跡メッセージを送信するステップと、
前記第1の所定範囲内に配置された前記少なくとも1つの電子装置により、対象が前記追跡メッセージの事件の特徴値に一致するかどうかを決定するために前記対象を検出し、それから通知メッセージを生成し、次いで、該通知メッセージをサーバープラットフォームへ送信する、ステップと、を備
前記事件メッセージは、前記対象から前記サーバープラットフォームにより受信される第1の事件メッセージであり、該第1の事件メッセージは前記対象により生成され、
前記事件メッセージは、前記電子装置の1つから前記サーバープラットフォームにより受信される第2の事件メッセージであり、該第2の事件メッセージは、前記電子装置により受信される第1の事件メッセージ及び前記電子装置自体の位置スタンプにより、生成され、前記第1の事件メッセージは前記対象により生成され、
前記電子装置は、前記電子装置が前記第1の事件メッセージを受信することに応じて、前記第1の事件メッセージに対応する画像データを、さらに、保持する、対象追跡方法。
【請求項11】
前記サーバープラットフォームは、受信する前記通知メッセージに応じて、前記通知メッセージに対応する前記第1の所定範囲内に配置された少なくとも1つの前記電子装置へ、前記追跡メッセージを送信する、請求項1記載の対象追跡方法。
【請求項12】
前記事件メッセージにより、前記追跡メッセージを生成するステップは、前記対象から第1の事件メッセージを受信するステップを備える、請求項1記載の対象追跡方法。
【請求項13】
前記事件メッセージにより、前記追跡メッセージを生成するステップは、
任意の前記電子装置が第1の事件メッセージを受信するときに、該任意の前記電子装置の前記第1の事件メッセージ及び位置スタンプにより、第2の事件メッセージを生成し、該第2の事件メッセージを前記サーバープラットフォームへ送信するステップを備え、
前記第1の事件メッセージは前記対象により生成される、請求項1記載の対象追跡方法。
【請求項14】
前記電子装置は、受信する前記第1の事件メッセージに応じて、前記第1の事件メッセージに対応する画像データを保持する、請求項1記載の対象追跡方法。
【請求項15】
前記事件メッセージを受信するステップは、ユーザー装置により前記サーバープラットフォームへ送信される第3の事件メッセージを受信するステップを備える、請求項1記載の対象追跡方法。
【請求項16】
前記サーバープラットフォームが前記少なくとも1つ以上の電子装置のうち少なくとも1つが送信する前記通知メッセージを受信しないとき、前記事件メッセージに対応する第2の所定範囲内に配置された前記少なくとも1つ以上の前記電子装置へ、前記サーバープラットフォームにより前記追跡メッセージを送信する、ステップを、さらに備え、前記第1の所定範囲は前記第2の所定範囲より小さく、
前記サーバープラットフォームが前記通知メッセージを受信するとき、前記通知メッセージに対応する前記第1の所定範囲内に配置された前記少なくとも1つ以上の前記電子装置へ、前記サーバープラットフォームにより前記追跡メッセージを送信する、ステップを、さらに備える、請求項1記載の対象追跡方法。
【請求項17】
前記事件メッセージは、装置の識別子、事件の識別子、位置スタンプ、時間スタンプ及び事件のタイプの内の少なくとも1つを含む、請求項1記載の対象追跡方法。
【請求項18】
前記対象は車両であり、前記事件の特徴値は、ライセンスプレート番号、車両の識別子、車両の色及び車両のタイプの内の少なくとも1つを含む、請求項1記載の対象追跡方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は対象追跡システム及び対象追跡方法に関する。
【背景技術】
【0002】
全地球測位システム(GPS)及びドライブレコーダーのようないくつかの新規開発技術が車両に広く適用されてきており、それ故に、車両盗難事件が起きたときに、車両の所有者はGPSにより車両の位置を介して車両を追跡することができ、ドライブレコーダーは事件のプロセスを記録することができる。しかしながら、プロの盗人が車両を盗んだ場合、盗人はさらに、GPS及びドライブレコーダーを壊すことができ、追跡情報をこれらの技術から得ることはできず、それ故に、警察及び車両の所有者は盗難車両の追跡を続けることができない。その上、警察が盗難事件に取り組む従来の方法により、警察は、モニターに示される記録データを手動で見ることにより、事件を捜査することができるに過ぎず、捜査の効率は容認できず満足されない。それ故に、盗難車両の発見率及び解決率は、効率的に増加することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
対象追跡システム及び対象追跡方法に対して、対象が壊された場合、追跡情報を得ることはできず、継続的に対象を追跡うることは、非常に困難である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、対象追跡システム及び対象追跡方法に向けられており、それにより、対象を追跡するために、他の電子装置が採用され、事件の関係者のために、事件の画像データを保持する。
【0005】
本発明の例示的実施態様の1つは、複数の電子装置とサーバープラットフォームとを含む、対象追跡システムを提供する。前記サーバープラットフォームは、受信した事件メッセージに基づいて、追跡メッセージを生成し、前記受信した事件メッセージに対応する第1の所定範囲内に配置された少なくとも1つの前記電子装置へ、前記追跡メッセージを送信する。少なくとも1つの前記電子装置が、前記追跡メッセージにより、前記事件メッセージの事件の特徴値に一致する対象を検出するとき、前記少なくとも1つの電子装置は、通知メッセージを生成し、該通知メッセージを前記サーバープラットフォームへ送信する。
【0006】
本発明の例示的実施態様の1つは、対象追跡システムに適合する電子装置を提供し、該電子装置は、通信ユニットと位置決めユニットと画像取り込みユニットと処理ユニットとを含む。前記通信ユニットはサーバープラットフォームから追跡メッセージを受信するように構成される。前記位置決めユニットは前記電子装置自体の位置スタンプを取り込むように構成される。前記画像取り込みユニットは周囲の画像を取り込むように構成される。前記処理ユニットは、該画像取り込みユニットにより取り込まれる前記周囲の画像が、前記追跡メッセージの事件の特徴値に一致する対象を含むかどうかを同定するように構成される。前記処理ユニットが、前記周囲の画像が前記対象を含むことを同定するとき、前記処理ユニットは、通知メッセージを生成し、該通知メッセージを前記サーバープラットフォームへ送信するように、前記通信ユニットに指示する。
【0007】
本発明の例示的実施態様の1つは、対象追跡システムに適合するサーバープラットフォームを提供し、該サーバープラットフォームは、通信ユニットと処理ユニットとを含む。前記通信ユニットは事件メッセージを受信するように構成される。前記処理ユニットは、前記事件メッセージにより、追跡メッセージを生成するように構成され、前記事件メッセージに対応する第1の所定範囲内の少なくとも1つの電子装置へ、前記追跡メッセージを送信するように、前記通信ユニットに指示する。
【0008】
本発明の例示的実施態様の1つは、以下のステップを含む対象追跡方法を提供する。事件メッセージが受信され、前記事件メッセージにより、追跡メッセージが生成される。実施態様において、前記事件メッセージは位置スタンプ及び事件の特徴値を含む。次いで、前記事件メッセージに対応する第1の所定範囲内に配置された少なくとも1つの電子装置へ、前記追跡メッセージが送信される。前記第1の所定範囲内の前記少なくとも1つの電子装置が、前記追跡メッセージにより前記事件の特徴値に一致する対象を検出するとき、前記少なくとも1つの電子装置は、通知メッセージを生成し、該通知メッセージをサーバープラットフォームへ送信する。
【発明の効果】
【0009】
本発明の例示的実施態様により提供される対象追跡システム及び方法により、対象が検出されるとき、他の電子装置を用いることができ、対象が検出されるときに得られる位置スタンプ(事件が生じる位置)をサーバープラットフォームへ提供する。サーバープラットフォームは、対象が検出されるときに得られる位置スタンプにより、対象の位置を更新し続けることができ、対象を追跡し続けるように、対象を捜索するために用いる追跡メッセージを対象の最新の位置の周辺の電子装置へ送信する。その上、他の電子装置が対象を検出するとき、他の電子装置は対象に関連する画像データを保持することができる。このように、対象を追跡することが必要であるとき、事件の関係者は、他の電子装置の助力を得て、対象の位置を追跡することができ、事件に関係するファイルを保持することができる。
【0010】
本発明の上述、他の特徴及び優位性を分かりやすくするために、図面添付のいくつかの例示的実施形態を以下に詳細に説明する。
【0011】
添付図面は、本発明の更なる理解を提供するように、含まれ、本明細書の一部に組み込まれ、その一部を構成する。図面は、本発明の実施形態を例示し、明細書と共に本発明の原理を説明するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の例示的実施形態の内の1つによる対象追跡システムのブロックダイアグラムである。
図2】本発明の例示的実施形態の内の1つによるメッセージに含まれるフィールドの模式図である。
図3A】本発明の例示的実施形態の内の1つによる対象追跡方法を例示する模式図である。
図3B】本発明の例示的実施形態の内の1つによる対象追跡方法を例示する模式図である。
図3C】本発明の例示的実施形態の内の1つによる対象追跡方法を例示する模式図である。
図3D】本発明の例示的実施形態の内の1つによる対象追跡方法を例示する模式図である。
図4A】本発明の例示的実施形態の内の1つによる対象追跡方法を例示するフローチャートである。
図4B】本発明の例示的実施形態の内の1つによる対象追跡方法を例示するフローチャートである。
図4C】本発明の例示的実施形態の内の1つによる対象追跡方法を例示するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下の明細書において、添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。しかしながら、本発明の実施形態は特定の実施形態に限定されず、全ての修正、変更、同等の装置及び方法、及び/又は本発明の代替の実施形態を含むものとして解釈すべきである。
【0014】
本明細書で用いる用語「有する」、「有することができる」、「含む」及び「含むことができる」は、対応する特徴(例えば、数値、機能、操作又は部品)の存在を示し、追加の特徴の存在を除外しない。本発明の様々な実施形態を記載するのに用いる用語は、特定の実施形態を記載する目的のためであり、本発明を限定することを意図するものではない。本明細書で用いるように、単数の形式は、文脈が明らかに他のことを示さない限り、複数の形式を同様に含むことを意図している。技術又は科学用語を含む本明細書で用いる全ての用語は、他にそれらが定義されない限り、関連技術の当業者により一般的に理解されるのと同じ意味を有する。一般的に用いられる辞書で定義される用語は、関連技術の文脈上の意味と同じ又は類似の意味を有するとして解釈すべきであり、本明細書にそれらが明らかに定義されない限り、理想的な又は誇大な意味を有するとして解釈すべきではない。状況により、本発明で定義された用語でさえ、本発明の実施形態を除くとして解釈すべきではない。
【0015】
明細書に記載された「ユニット」、「-er (-or)」及び「モジュール」などの用語は、少なくとも1つの機能又は操作を実行するための要素を言い、ハードウェア、ソフトウェア又はハードウェアとソフトウェアの組合せで実装することができる。
【0016】
本発明の例示的な実施形態の1つにおいて、複数の電子装置及びサーバープラットフォームを含む対象追跡システムを提供する。サーバープラットフォームは、受信した事件のメッセージに基づいて、追跡メッセージを生成し、追跡メッセージを、事件のメッセージに対応する第1の所定の範囲内に配置された電子装置の少なくとも1つへ送信する。電子装置の少なくとも1つが、追跡メッセージにより事件のメッセージの事件の特徴値に一致する対象を検出するとき、電子装置の少なくとも1つは、通知メッセージを生成し、通知メッセージをサーバープラットフォームへ送信する。
【0017】
本発明の例示的な実施形態のいくつかは、サーバープラットフォームは、ハードウェア及びオペレ−ティングシステムを含むサーバー又はサーバーファミリーを含むことができる。サーバープラットフォームは、バックエンド・サーバーとして、よく用いられ、バックエンド・サーバーは、ネットワークにより様々な端末又はワークステーションに接続され、端末又はワークステーションにより、様々なプロセスを動かすことにより、アクセス要求に応答し、したがって、対応するビジネス及びデータ処理を達成する。さらに、サーバープラットフォームは、通常、1つ以上の外部システムに接続する必要がある。これらの外部システムは対応するデータベースに格納される。サーバープラットフォームは、さらに、これらの外部システムと通信することができ、格納情報がそれらの間のデータ交換を可能にするデータを得る。
【0018】
本発明の例示的な実施形態の1つは、対象追跡システムに適合する電子装置を提供する。電子装置は、通信ユニット、位置決めユニット、画像取込ユニット及び処理ユニットを含む。通信ユニットは、サーバープラットフォームから追跡メッセージを受信するように構成される。位置決めユニットは、電子装置自体の位置スタンプを得るように構成される。画像取込ユニットは、周囲の画像を取込むように構成される。処理ユニットは、画像取込ユニットにより取込んだ周囲の画像が追跡メッセージの事件の特徴値に一致する対象を含むかどうかを同定するように構成される。処理ユニットが周囲の画像がその対象を含むことを同定したとき、処理ユニットは、通知メッセージを生成し、通信ユニットに通知メッセージをサーバープラットフォームへ送信するように命令する。
【0019】
本発明の例示的な実施形態の1つは、対象追跡システムに適合するサーバープラットフォームを提供する。サーバープラットフォームは、例えば、コンピュータサーバーに確立される。コンピュータサーバーは、通信ユニット及び処理ユニットを含む。通信ユニットは、事件のメッセージを受信するように構成される。処理ユニットは、事件のメッセージにより追跡メッセージを生成するように構成され、通信ユニットに追跡メッセージを事件のメッセージに対応する第1の所定の範囲の中の少なくとも1つの電子装置へ送信するように命令する。
【0020】
本発明の例示的な実施形態の1つは、対象追跡方法を提供する。対象追跡方法において、事件のメッセージが受信され、事件のメッセージにより、追跡メッセージが生成される。実施形態において、事件のメッセージは位置スタンプ及び事件の特徴値を含む。次いで、追跡メッセージは、事件のメッセージに対応する第1の所定の範囲内に配置された少なくとも1つの電子装置へ送信される。第1の所定の範囲の中の少なくとも1つの電子装置が、追跡メッセージにより事件の特徴値に一致する対象を検出するとき、少なくとも1つの電子装置は、通知メッセージを生成し、通知メッセージをサーバープラットフォームへ送信する。
【0021】
本発明の例示的な実施形態により提供される対象追跡システム及び対象追跡方法により、対象が検出されるとき、他の電子装置は、対象が検出されるとき得られる位置スタンプ(事件が起きたときの位置)をサーバープラットフォームへ提供するために、用いることができる。サーバープラットフォームは、対象が検出されるとき得られる位置スタンプによる対象の位置を更新し続けることができ、対象を追跡し続けるように、対象のおおよそ最新の位置で、対象を電子装置へ探求するために用いられる追跡メッセージを送信することができる。その上、他の電子装置が対象を検出するとき、他の電子装置は対象に関連する画像データを保持することができる。このように、対象を追跡することが必要であるとき、事件の法律関係者は、対象の位置を追跡することができ、他の電子装置を活用して事件に関係するファイルを保持することができる。
【0022】
図1は、本発明の例示的実施形態の内の1つによる対象追跡システム1000のブロックダイアグラムである。
【0023】
本発明のいくつかの例示的実施形態において、盗難車両を追跡するために、対象追跡システムを用いることができる。詳細には、車両盗難事件が発生したとき、車両所有者及び警察は、対象追跡システム及び対象追跡方法を用いることにより、盗難車両を追跡することができる。それ故に、たとえ、車両のGPS及びドライブレコーダーが盗人により壊されるとしても、車両所有者及び警察は、なお、盗難車両の周辺で電子装置により盗難車両を探し求めることができ、盗難車両に関連する音声ファイルを保持することができる。以下の実施形態の説明において、対象は、例えば、盗難車両であるが、本発明は、盗難車両を追跡することに限定されない。
【0024】
実施形態において、盗難車両のGPS及びドライブレコーダーが壊された場合に、他の電子装置により、継続的に盗難車両を追跡する方法を以下に説明する。説明を容易にするために、第1の電子装置100及び第2の電子装置200は、盗難事件が起きているかどうかにより区別される。第1の電子装置100は、盗難車両(すなわち、追跡されるべき対象)に取り付けられた電子装置であり、第2の電子装置200は、盗難車両を追跡するために支援する電子装置である。しかしながら、第1の電子装置100が取り付けられた車両が盗難事件に遭わない場合、第1の電子装置100は第2の電子装置200として用いることができる。
【0025】
図1を参照するに、対象追跡システム1000は、第1の電子装置100、第2の電子装置200及びサーバープラットフォーム300を含む。
【0026】
例示的な例として、以下の実施形態において述べる第1の電子装置100及び第2の電子装置200は、他の電子装置と通信する機能を有することができ、例えば、写真を撮ること又はビデオを撮影して保存することのように画像を取込むことができる。複数の実施形態において、第1の電子装置100は通信する機能を有するドライブレコーダーである。第1の電子装置100は、車両の運転画像を記録するために、車両に取り付けられる。第2の電子装置200は、車両に取り付けられるドライブレコーダー、道路沿いのカメラモニターセット又は画像を取込み通信する機能を有する他の電子装置であり得る。例示的実施形態において、本発明はそれらに限定されないけれども、第2の電子装置200は、例えば、車両に取り付けられ通信する機能を有するドライブレコーダーである。
【0027】
例示的実施形態において、第1の電子装置100は、第1の通信ユニット110、第1の処理ユニット130、第1の記憶ユニット150及び第1の検出ユニット170を含む。第2の電子装置200は、例示的実施形態において、第2の通信ユニット210、第2の処理ユニット230、第2の記憶ユニット250及び第2の検出ユニット270を含む。
【0028】
第1の通信ユニット110及び第2の通信ユニット210は、通信機能を有する通信チップ又は集積回路であり得る。通信チップ又は集積回路は、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーション(GSM)システム、簡易型携帯電話システム(PHS)、符号分割多元接続(CDMA)システム、無線LAN(WiFi)システム、ワイマックス(WiMAX)システム、第3世代(3G)無線通信技術、ロング・ターム・エボリューション(LTE)技術、及び、狭域通信(DSRC)技術、又は、それらの組合せの内の1つをサポートする。
【0029】
第1の処理ユニット130及び第2の処理ユニット230は、それぞれ、中央処理ユニット、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラム可能論理回路(PLD)又は他の類似の装置であり得る。
【0030】
第1の記憶ユニット150及び第2の記憶ユニット250は、それぞれ、セキュア・デジタル(SD)カード、マルチメディアカード(MMC)、メモリスティック、コンパクト・フラッシュ(CF)カード、埋め込まれたMMC(eMMC)カード、又は、半導体ディスク(SSD)などのような記憶保存装置であり得る。例示的実施形態の内の1つ又は部分において、第1の記憶ユニット150及び第2の記憶ユニット250は、それぞれ、第1の装置の識別子151、第1の車両の特徴値153、第1の画像データ155、及び、第2の装置の識別子251、第2の車両の特徴値253、第2の画像データ255、を記憶する。
【0031】
第1の装置の識別子151及び第2の装置の識別子251は、第1の電子装置100及び第2の電子装置200を識別するために用いられる一意の識別子であり、対象追跡システム1000のログインコードとして役立つ。識別子の仕様は本開示に限定されず、例えば、識別子は、電子装置と共に構成される車両のライセンスプレート、通信装置のメディア・アクセス制御アドレス(MMC)又は製造業者もしくはサーバープラットフォーム300により指定された一意の識別子であり得る。
【0032】
第1の車両の特徴値153及び第2の車両の特徴値253は、第1の電子装置100及び第2の電子装置200と共に設置される車両のレコーディング特徴物のために用いられる。実施形態において、第1の車両の特徴値153及び第2の車両の特徴値253は、それぞれ、車両のライセンスプレート番号を含み、本発明はそれらに限定されないけれども、車両の色、車両のタイプ、車両のサイズ、車両のモデル番号、車両のパターンなど、又は、それらの組合せをさらに、含むことができる。なお、第2の電子装置200が道路沿いに設置された道路監視装置である場合、第2の電子装置200は車両の特徴値に関連する情報を有しない。
【0033】
第1の画像データ155及び第2の画像データ255は、第1の検出ユニット170及び第2の検出ユニット270を、それぞれ、包囲する周囲において、第1の検出ユニット170及び第2の検出ユニット270により取込まれる周囲の画像である。例示的実施形態において、第1の電子装置100及び第2の電子装置200は、全て、例えば、通信機能を有するドライブレコーダーであり、車両に設置されているため、第1の画像データ155及び第2の画像データ255は、動的に更新される画像データであり得て、それらのファイルのサイズは異なる設定時間により異なる。
【0034】
複数の例示的実施形態において、第1の検出ユニット170は、画像取り込み機能、位置決め機能及び/又は盗難防止機能、など、又は、実際の要件により調整されるそれらの組合せ、のような多数の機能を含むことができる。例示的実施形態の内の1つにおいて、第1の検出ユニット170は、画像取り込み機能、位置決め機能及び盗難防止機能を達成するために、それぞれ、画像取り込みユニット、位置決めユニット及び暗電流電源オフ検出ユニットを有することができる。例えば、第1の検出ユニット170で構成される画像取り込みユニットは、電子装置の周りの周囲の画像を継続的に取り込むことができ、それぞれ、第1の記憶ユニット150に取り込んだ周囲の画像を保存することができる。第1の検出ユニット170で構成される位置決めユニットは、全地球測位システム(GPS)をサポートするチップであり得て、第1の電子装置100の位置スタンプを提供することができる。暗電流電源オフ検出ユニットは、第1の電子装置100の電源が切られているかどうかを検出することができる(例えば、電子装置は、電子装置の電源が切られることを引き起こすために、プラグを抜かれるか、又は、壊される。)。その上、電子装置の電源が切られるときに、暗電流電源オフ検出ユニットは、検出した事件のメッセージをサーバープラットフォーム300へ送るために、ちっぽけな、非常に小さい電流を供給することができる。前述の画像取り込みユニット、位置決めユニット及び暗電流電源オフ検出ユニットは、周辺回路又はカメラ装置などのような周辺装置と共同して、物理的回路コンポーネント又は集積チップにより、実装することができる。別の実施形態において、前述の画像取り込みユニット、位置決めユニット及び暗電流電源オフ検出ユニットは、周辺回路又はカメラ装置などのような周辺装置と共同して、複数の命令を実行するために、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラム可能論理回路(PLD)又は他の類似の装置を用いることにより、また、実装することができる。
【0035】
複数の例示的実施形態において、第2の検出ユニット270は、画像取り込み機能、位置決め機能及び/又は盗難防止機能、など、又は、実際の要件により調整されるそれらの組合せ、のような多数の機能を含むことができる。実施形態において、第2の電子装置200は、車両に設置されており、通信機能を有するドライブレコーダーであるため、第2の電子装置200は、画像取り込み機能、位置決め機能及び盗難防止機能を達成するために、それぞれ、画像取り込みユニット、位置決めユニット及び暗電流電源オフ検出ユニットを用いることができる。画像取り込みユニット、位置決めユニット及び暗電流電源オフ検出ユニットは、上述のようであり、それらの詳細は繰り返さない。第2の電子装置200が道路沿いに設置された道路監視装置である場合、第2の電子装置200に構成される第2の検出ユニット270は、位置決めユニット及び暗電流電源オフ検出ユニットを必ずしも必要としない。
【0036】
サーバープラットフォーム300は、例えば、クラウドサーバーであり、大量のデータを処理し、かつ、記憶する機能を有し、有線又は無線のネットワークを介して第1の電子装置100及び第2の電子装置200と通信することができる。例示的実施形態において、第1の電子装置100及び第2の電子装置200は、全て、通信機能を有するドライブレコーダーであるため、サーバープラットフォーム300は、無線のネットワークを介して第1の電子装置100及び第2の電子装置200と通信する。別の実施形態において、サーバープラットフォーム300は、また、無線のネットワークと共同して、バックボーン・ネットワークを介して第1の電子装置100及び第2の電子装置200と通信することができる。別の実施形態において、第2の電子装置200が、道路沿いに構成されたカメラモニター、又は、画像取り込み及び通信機能を有する他の固定形電子装置である場合、サーバープラットフォーム300は、有線のネットワークを介して第2の電子装置200と通信することができる。
【0037】
例示的実施形態の内の1つにおいて、サーバープラットフォーム300は、第3の通信ユニット310、第3の処理ユニット330及び第3の記憶ユニット350を含む。第3の通信ユニット310は、無線の及び/もしくは有線の通信機能を有する通信チップ又は前記の機能を有して設置されたプロセッサであり、第3の処理ユニット330は、直列に接続された単一のもしくは多数の汎用デスクトップコンピューターCPU、又は、強力な多重化性能を有するサーバーCPU(例えば、インテル XeonシリーズCPU、又は、AMD OpteronシリーズCPU)であり、第3の記憶ユニット350は、大記憶容量及びデータ保護機能を有するディスクアレイである。
【0038】
第1の電子装置100、第2の電子装置200及びサーバープラットフォーム300の内部ユニットのオペレーション方法は、以下に詳細に説明する。
【0039】
具体的に言うと、第1の電子装置を有するように構成された車両が盗まれるとき、第1の検出ユニット170は検出データを第1の処理ユニット130へ送信することができ、第1の処理ユニット130は、検出データにより第1の事件メッセージを生成し、第1の事件メッセージを、第2の電子装置200の第2の通信ユニット210、及び、サーバープラットフォーム300の第3の通信ユニット310へ送信するように、第1の通信ユニット110に命令する。一実施形態において、第1の電子装置100は、放送方法を介して、第1の事件メッセージを、第2の電子装置200へ送信する。別の例示的実施形態において、第1の電子装置100は、サーバープラットフォーム300を介して、第1の事件メッセージを、第2の電子装置200へ送信することができる。複数の実施形態において、例えば、GSMシステム、簡易型携帯電話システム(PHS)、符号分割多元接続(CDMA)システム、WiFiシステム、ワイマックス(WiMAX)システム、3G無線通信技術、ロング・ターム・エボリューション(LTE)技術、狭域通信(DSRC)技術などをサポートする方法を介して、第1の事件メッセージは、第1の通信ユニット110によりサーバープラットフォーム300へ送信される。
【0040】
第2の電子装置200の第2の通信ユニット210が第1の事件メッセージを受信後に、第2の通信ユニット210は第2の事件メッセージを生成し、第2の事件メッセージをサーバープラットフォーム300の第3の通信ユニット310へ送信する。上述のように、1つの第2の電子装置200が実施形態の図に例示される。実際のアプリケーションにおいて、複数の第2の電子装置200を採用することができ、第2の電子装置200の一部は、車両に設置され通信機能を有するドライブレコーダーであり得て、第2の電子装置200のさらなる一部は、道路沿いに設定されたカメラモニター、又は、画像取り込み及び通信機能を有する他の固定形電子装置であり得るが、本開示により限定はされない。
【0041】
サーバープラットフォーム300の第3の処理ユニット330は、第3の通信ユニット310により受信した第1の事件メッセージ及び第2の事件メッセージにより、追跡メッセージを生成することができ、追跡メッセージを、第1の電子装置100の周りの複数の第2の電子装置200の第2の通信ユニット210へ送信する。第2の電子装置200の任意の1つの第2の検出ユニット270が、追跡メッセージにより盗難車両を検出したとき、第2の電子装置200の第2の処理ユニット230は、通知メッセージを生成することができ、通知メッセージをサーバープラットフォームの第3の通信ユニット310へ送信するように第2の通信ユニット210に命令する。サーバープラットフォームの第3の通信ユニット310は、通知メッセージの位置スタンプにより、追跡メッセージを第2の通信ユニット210へ送ることができる。例示的実施形態において挙げた、第1の電子装置100の周りの第2の電子装置200は、第1の電子装置100の所定の設定範囲内に配置された複数の第2の電子装置200のことを言う。一例示的実施形態において、所定の設定範囲は、第1の電子装置100の第1の通信ユニット110の放送受信可能範囲であり得る。別の例示的実施形態において、所定の設定範囲は、第1の電子装置100の第1の検出ユニット110により提供される位置情報を中心として見ることにより形成される、所定の距離の半径を有する円であり得る。前述の例示的実施形態において、所定の設定範囲の設計は、第2の電子装置200の第2の検出ユニット210の盗難車両の検出能力により、調整することができ、実際のアプリケーションの実際の要件により変えることができるが、本開示により限定されはしない。
【0042】
本発明のメッセージを以下に詳細に紹介する。具体的に言うと、メッセージは、第1の事件メッセージ、第2の事件メッセージ、第3の事件メッセージ、追跡メッセージ及び通知メッセージを含む。
【0043】
第1の事件メッセージ及び第3の事件メッセージは、事件に関連する最初のメッセージである盗難メッセージを通知するために用いられる。第1の事件メッセージは、盗難車両に設置された第1の電子装置100により送られ、サーバープラットフォーム300、及び/又は、第1の電子装置100に隣接して配置された1つ又は複数の第2の電子装置200へ送られる。第3の事件メッセージはユーザーにより送られ、すなわち、ユーザーは、盗難事件を通知するように、有線/無線ネットワークを介して(例えば、ネットワークを接続するために携帯電話、タブレットPC、PCを用いることにより)、第3の事件メッセージを入力することができる。
【0044】
第2の事件メッセージは、盗難事件がちょうど起きたときに、盗難事件を通知することを支援するために用いられる。第2の事件メッセージは、第2の電子装置200により送られ、サーバープラットフォーム300へ送られる。
【0045】
追跡メッセージは、隣接する第2の電子装置200が盗難車両の追跡を支援することを要求するように、サーバープラットフォーム300により、第1の電子装置100に隣接して配置された第2の電子装置200へ送られる。
【0046】
通知メッセージは、第2の電子装置が追跡メッセージにより盗難車両を検出したときに、追跡メッセージに応答するように、第2の電子装置200によりサーバープラットフォーム300へ送られる。
【0047】
図2は、本発明の例示的実施形態の内の1つによるメッセージに含まれるフィールドの模式図である。実施形態において、一般的に、第1の事件メッセージ、第2の事件メッセージ、第3の事件メッセージ、追跡メッセージ及び通知メッセージは、本発明はそれらに限定されないけれども、図2に示すメッセージ101の少なくともフィールドの一部又は関連情報を有することができる。
【0048】
図2を参照するに、メッセージ101は、装置の識別子11、事件の識別子13、位置スタンプ15、時間スタンプ17、事件のタイプ19及び事件の特徴値21を有する。
【0049】
装置の識別子11及び事件の識別子13は、それぞれ、メッセージを送る電子装置の識別子及び盗難事件に遭った第1の電子装置100の識別子を表す。電子装置の各々は、一意の識別子を有するため、装置の識別子11及び事件の識別子13が同じ場合、メッセージは盗難車両により送られている、すなわち、メッセージは第1の事件メッセージであることを表す。
【0050】
位置スタンプ15は、メッセージに対応する事件が起きた位置を記録し、実施形態において、位置スタンプ15は、例えば、径度及び緯度により表される。時間スタンプ17は、メッセージに対応する事件が起きた時間を記録する。なお、メッセージに対応する事件は、メッセージの引き金となる事件を言うが、必ずしも盗難事件ではない。例えば、メッセージが第1の事件メッセージであるとき、位置スタンプ15及び時間スタンプ17は、それぞれ、第1の電子装置100が第1の事件メッセージを生成する位置及び時間、すなわち、盗難事件が起きた位置及び時間を記録する。しかしながら、メッセージが第2の事件メッセージであるとき、位置スタンプ15及び時間スタンプ17は、それぞれ、第2の電子装置200が第1の事件メッセージを受信し第2の事件メッセージを生成する第2の電子装置200の位置及び時間を記録する。メッセージが第3の事件メッセージであるとき、位置スタンプ15及び時間スタンプ17は、それぞれ、ユーザーにより入力された盗難事件の位置及び時間を記録する。あるいは、メッセージが通知メッセージであるとき、位置スタンプ15及び時間スタンプ17は、それぞれ、第2の電子装置200が第1の電子装置100を検出し通知メッセージを生成するとき、第2の電子装置200の位置及び時間を記録する。
【0051】
事件のタイプ19は事件のタイプ、例えば、盗難を記録する。事件の特徴値21は事件に対応する車両の特徴値を記録する。例えば、車両のライセンスプレート、車両の色、車両のサイズ、車両のタイプ、車両のモデル番号、又は、他の記録された車両の特徴である。実施形態において、事件の特徴値21は、盗難事件に対応する盗難車両の特徴値、すなわち、第1の記憶ユニット150に保存された第1の車両の特徴値153である。
【0052】
なお、本発明のメッセージは、図2に示すフィールドに限定されず、第1の事件メッセージ、第2の事件メッセージ、第3の事件メッセージ、追跡メッセージ及び通知メッセージのフィールドは、必ずしも全体的に同じではない。例えば、メッセージが追跡メッセージである場合、サーバープラットフォーム300の位置が車両を探すことを支援するのに直接、関連せず、サーバープラットフォーム300は、特定の範囲の複数の第2の電子装置200へ、追跡メッセージを直接、送ることができるため、追跡メッセージの位置スタンプ15のフィールドは必要ではなく、位置スタンプ15のフィールドは省略することができ、又は、位置スタンプ15のフィールドは0に設定することができる。
【0053】
図3Aから図3Dは、本発明の例示的実施形態の内の1つによる車両追跡方法を例示する模式図である。
【0054】
実施形態において、第1の電子装置100が盗まれ、経路R1に沿って動かされる。
【0055】
図3Aを参照するに、第1の電子装置100が盗まれるときに、第1の電子装置100は第1の事件メッセージ102を生成し、サーバープラットフォーム300へ送る。
【0056】
例示的実施形態の第1の事件メッセージ102において、装置の識別子11の値はA01であり、A01はサーバープラットフォーム300上の第1の電子装置100のログインの値である。盗難車両には第1の電子装置100が含まれるため、装置の識別子及び事件の識別子の値は同じであり、全て、A01である。位置スタンプ及び時間スタンプは、盗難事件が起きた位置及び時間により、生成される。また、事件の特徴値は、盗まれた第1の電子装置100のライセンスプレート番号、車両の色及び車両のモデル番号を記録する。なお、他の実施形態において、事件の識別子13が第1の電子装置100のライセンスプレート番号として、直接に設定される場合、事件の特徴値のフィールドは、送信データ量を低減するように、第1の電子装置100の車両の色及び車両のモデル番号のみを記録することができる。
【0057】
サーバープラットフォーム300が第1の電子装置100から第1の事件メッセージ102を受信し、第1の事件メッセージ102により追跡メッセージ103を生成する場合、サーバープラットフォーム300は、第1の電子装置100に隣接して配置された第2の電子装置200へ追跡メッセージ103を送る。
【0058】
例示的実施形態において、サーバープラットフォーム300は、第1の事件メッセージ102の位置スタンプを、第1の所定の範囲C1を画定する中心として見る。例えば、第1の所定の範囲C1は、第1の事件メッセージ102の位置スタンプを中心として見ることにより形成される2kmの半径の円である。しかしながら、第1の所定の範囲の設定標準は本開示により限定されず、他の実施形態において、第1の所定の範囲は、3kmの半径の円、又は、6kmの辺長の正方形、又は、ユーザーにより設定される任意の閉じた形状であり得る。第1の所定の範囲C1内の電子装置は、第1の電子装置100に隣接して配置された第2の電子装置としてみなされ、サーバープラットフォーム300は、例えば、第2の電子装置200である隣接する第2の電子装置へ、追跡メッセージ103を送る。例示的実施形態において、例示的実施形態で述べた第1の所定の範囲C1は、第1の電子装置100の第1の通信ユニット110の放送受信可能範囲により、設計することができる。別の例示的実施形態において、第1の所定の範囲C1は、第1の電子装置100により提供される位置情報をとることにより形成される所定の距離の半径の円とし得る。前述の例示的実施形態において、第1の所定の範囲C1の設計は、第2の電子装置200の盗難車両の検出能力により調整することができ、実際のアプリケーションの実際の要件により変えることができるが、本開示により限定されはしない。
【0059】
例示的実施形態において、サーバープラットフォーム300は、第1の所定の範囲C1内に配置された電子装置へ、追跡メッセージ103を直接、送り、追跡メッセージ103を受信する電子装置は、事件の特徴値に一致する車両が近くにあるかどうかを検出することを担当しているだけであるため、追跡メッセージ103の中心は盗難車両の事件の特徴値だけである。送信データ量を減じるために、実施形態の追跡メッセージ103は、時間スタンプ及び事件の特徴値のフィールドのみを含む。
【0060】
第2の電子装置200が追跡メッセージ103を受信した後に、第2の電子装置200は、追跡メッセージ103の事件の特徴値に一致する車両が近くにあるかどうかを検出する。事件の特徴値に一致する車両が検出されたとき、第2の電子装置200は、通知メッセージ104をサーバープラットフォーム300へ逆に送信する。
【0061】
例示的実施形態において、事件の特徴値は、第1の車両の特徴値153であり、ライセンスプレート番号は「AA−8888」であり、車両の色は黒であり、車両のモデル番号はXであり、車両のタイプは小型車であるように設定される。第2の電子装置200が事件の特徴値に一致する車両があるかどうかを検出するとき、事件の特徴値の全てに完全に一致する必要はない。例えば、第2の電子装置200が「AA−8888」のライセンスプレート番号を有する車両を検出したとき、又は、第2の電子装置200が黒の小型車を検出したとき、第2の電子装置200は、通知メッセージ104をサーバープラットフォーム300へ全て送る。すなわち、第2の電子装置200が事件の特徴値に一致する車両が近くにあるかどうかを検出するとき、第2の電子装置200は、車両が、事件の特徴値のフィールドの内の1つに一致するかどうか、又は、フィールドの特定の組合せに一致するかどうかを検出することが必要とされるに過ぎないが、本開示により限定されはしない。
【0062】
例示的実施形態において、通知メッセージ104の装置の識別子の値はA02であり、これは、サーバープラットフォーム300上の第2の電子装置200のログインの値である。事件の識別子は、盗まれた第1の電子装置100のログインの値A01を記録する。位置スタンプ及び時間スタンプは、それぞれ、通知メッセージ104が生成された位置及び時間を記録する。事件の特徴値は、第2の電子装置200により検出された車両の特徴値に一致する特徴値を記録する。例えば、実施形態の通知メッセージ104により、第2の電子装置200により検出された疑わしい車両は黒の小型車である。
【0063】
なお、第1の電子装置100が盗まれる瞬間に、第1の電子装置100が第1の事件メッセージ102をサーバープラットフォーム300へ送ることができる他に、第1の電子装置100は、また、メッセージを第1の電子装置100に隣接して配置された電子装置へ送信することができる。例えば、第1の電子装置100は、第1の事件メッセージ102を、第1の電子装置100と通信する基地局(図示せず)へ送ることができ、基地局は、第1の事件メッセージ102を、基地局の通信範囲内に配置された電子装置の全てへ送信することができる。あるいは、第1の電子装置100は、また、第1の事件メッセージ102を、隣接する電子装置へ短距離送信方法(例えば、DSRC技術を用いることにより)を介して、直接、送信することができる。例えば、第2の電子装置200である隣接する電子装置が、第1の事件メッセージ102を受信するとき、第2の電子装置200は、盗難事件を通知することを支援するために、第2の事件メッセージ105をサーバープラットフォーム300へ送信することができる。
【0064】
実施形態の第2の事件メッセージ105は、盗難事件を通知することを支援するように構成される。それ故に、第2の事件メッセージ105の事件の識別子、事件のタイプ及び事件の特徴値は、第1の事件メッセージ102のものと同じである。それらの間の差異は、第2の事件メッセージ105が第2の電子装置200により生成され送られることであり、それ故に、装置の識別子は第2の電子装置200のログインの値A02であり、位置スタンプ及び時間スタンプは、それぞれ、第2の事件メッセージ105が生成された位置及び時間を記録する。
【0065】
サーバープラットフォーム300が第2の事件メッセージ105を受信した後に、サーバープラットフォーム300は、また、追跡メッセージを生成する。サーバープラットフォーム300が追跡メッセージを生成する方法は、第1の事件メッセージ102を受信した後に、サーバープラットフォーム300が追跡メッセージを生成する方法と同じであり、ここでは繰り返さない。
【0066】
なお、例示的実施形態において、サーバープラットフォーム300により受信する事件メッセージは、盗まれた第1の電子装置100により生成され送られる第1の事件メッセージ102であるが、本発明はそれらに限定されない。例えば、ユーザーが車両が盗まれたことを発見したとき、ユーザーは、また、インターネットによりサーバープラットフォーム300へアクセスし、第3の事件メッセージにログインする(図示せず)。サーバープラットフォーム300は、追跡メッセージを生成することができ、第3の事件メッセージにより、第3の事件メッセージに対応する第2の所定の範囲へ送ることができる。
【0067】
例示的実施形態において、第3の事件メッセージの内容は前述の第1の事件メッセージ102の内容と同じであり、追跡メッセージのフィールド及び追跡メッセージを生成し送るための方法は上述されたので、繰り返さない。しかしながら、ユーザーが車両が盗まれたことを発見するまでは一般的に長い時間がかかり、盗難車両は、恐らく、車両が盗まれた場所からは遠く離れた位置であるため、サーバープラットフォーム300により受信した事件メッセージが、ユーザーによりログインされた第3の事件メッセージである場合、サーバープラットフォーム300は、第3の事件メッセージの位置スタンプを中心として見ることができ、捜索範囲を増大するように、より広い範囲(例えば、第3の事件メッセージの位置スタンプを中心として見ることにより形成される5kmの半径の円)の第1の所定範囲C1内に配置された電子装置へ追跡メッセージを送ることができる。
【0068】
図3Aは、第1の電子装置100が第1の事件メッセージを送った後に、第2の電子装置200が通知メッセージを送信するプロセスを例示する。次いで、図3Bを参照するに、サーバープラットフォーム300が第2の電子装置200aから通知メッセージ104を受信するときに、サーバープラットフォーム300は、第2の電子装置200aが、通知メッセージ104により、疑わしい車両を見つけた位置を得る。次いで、サーバープラットフォーム300は、通知メッセージ104の位置スタンプを中心として見て、位置スタンプの第1の所定の範囲C2内に配置された電子装置へ、追跡メッセージ103を送る。
【0069】
通知メッセージ104に対応する第1の所定の範囲C2内に配置された第2の電子装置200bが追跡メッセージを受信した後、第2の電子装置200bは、また、周囲の車両が追跡メッセージ103の事件の特徴値に一致するかどうかを検出する。第2の電子装置200bが追跡メッセージ103の事件の特徴値に一致する車両を検出したときに、第2の電子装置200bは、通知メッセージをサーバープラットフォーム300へ送る。サーバープラットフォーム300は、次いで、第2の電子装置200bにより送られた通知メッセージ104の位置スタンプを中心として見て、通知メッセージに対応する第1の所定の範囲C3内に配置された電子装置へ、追跡メッセージ103を送る。類似性により推定され、毎回、サーバープラットフォーム300は、通知メッセージを返信する電子装置の位置を追跡メッセージを送る中心と見る。このように、追跡メッセージの位置スタンプは、盗難車両を継続的に追跡するための経路軌跡を徐々に形成することができる。
【0070】
しかしながら、サーバープラットフォーム300は、受信した通知メッセージの位置スタンプを追跡メッセージを送る中心と見るため、異なる方向に配置された車両は、追跡メッセージを受信することができ、通知メッセージを返信することができる。その上、上述のように、車両が事件の特徴値の特徴の一部に一致する限り、車両は事件の特徴値に一致すると決定される。それ故に、盗難車両を追跡するプロセス中に、複数の異なる追跡経路が形成される可能性がある。
【0071】
図3Cを参照するに、図3Cにおいて、第2の電子装置200c及び200dは、全て、第1の事件メッセージの位置スタンプに対応する第1の所定の範囲C1内に配置されている。それ故に、第1の電子装置100が第1の事件メッセージを送るときに、第2の電子装置200c及び200dの両方は、第1の事件メッセージを受信し、それぞれ、第2の事件メッセージをサーバープラットフォーム300へ送る。今や、サーバープラットフォーム300は、それぞれ、追跡メッセージを、第2の電子装置200c及び200dに対応するそれぞれの第1の所定の範囲内に配置された電子装置へ送る。
【0072】
例示的実施形態において、第2の電子装置200c及び200dの両方は、追跡メッセージの事件の特徴値に一致する車両の色、車両のタイプ又はモデル番号を有する車両を同定し、例えば、第2の電子装置200cはXタイプの車両を検出し、第2の電子装置200dは黒の小型車を検出し、第2の電子装置200c及び200dの両方は、通知メッセージをサーバープラットフォーム300へ送信する。サーバープラットフォーム300が通知メッセージを第2の電子装置200c及び200dから受信した後、サーバープラットフォーム300は、第2の電子装置200c及び200dの通知メッセージの位置スタンプにより、通知メッセージに対応する第1の所定の範囲へ、それぞれ、追跡メッセージを送る。追跡メッセージを送り通知メッセージを受信する数回の後、経路R2及びR3が最終的に形成される。なお、経路R2及びR3は2つの独立経路であり、経路R2及びR3を形成する方法は図3Aの関連説明により理解することができ、それらの詳細は繰り返さない。
【0073】
例示的実施形態において、実際に、第2の経路R2の方向は、第1の電子装置100の経路R1に一致する方向である。サーバープラットフォーム300は、通知メッセージにより、第1の電子装置100の方向に一致する方向を決定することができないため、経路R2及びR3の両方は、継続的追跡のために用いられる。しかしながら、経路R2の任意の電子装置が、第1の電子装置100のライセンスプレート番号「AA−8888」を検出し、通知メッセージでそれを通知する場合、サーバープラットフォーム300は、経路R3及び他の経路の追跡を直ちに中止することができる。すなわち、第2の電子装置が第1の電子装置100のライセンスプレート番号を検出したとき、サーバープラットフォーム300は、ライセンスプレート番号が同定された経路のみを追跡する。
【0074】
図3Dを参照するに、例示的実施形態において、サーバープラットフォーム300が追跡メッセージを第1の所定の範囲C1へ送るとき、第2の電子装置のどれも、通知メッセージを返信しない場合、サーバープラットフォーム300は、追跡メッセージを、第1の所定の範囲C1よりも大きい第2の所定の範囲C4へ再送することができる。このように、追跡を支援する第2の電子装置の数は増大し、捜索範囲は拡大する。
【0075】
図4Aから図4Cは、本発明の例示的実施形態の内の1つによる対象追跡方法を例示するフローチャートである。
【0076】
図4Aを参照するに、ステップS410において、第1の電子装置100は車両自体が盗まれたことを検出する。次いで、ステップS412において、第1の電子装置100は第1の電子装置100の位置スタンプをとらえて、第1の電子装置100に保存された位置スタンプ、時間スタンプ、「盗難」の事件のタイプ、第1の装置の識別子151及び第1の車両の特徴値153、により、第1の事件のメッセージを生成する。
【0077】
ステップS414において、第1の電子装置100は、第1の事件メッセージの位置スタンプにより、位置スタンプに対応する第1の画像データの部分を保持し、例えば、本発明はそれらに限定されないけれども、画像データの削除を防止するように、第1の事件メッセージの位置スタンプの前と後の5分間に対応する画像データを取り戻す。
【0078】
次いで、ステップS416において、第1の電子装置100は、第1の事件メッセージをサーバープラットフォーム300へ送信する。その上、第1の電子装置100は、第1の事件メッセージを隣接する第2の電子装置200へ送信する。
【0079】
図4Bを参照するに、ステップS420において、サーバープラットフォーム300は、事件メッセージを受信し、事件メッセージにより追跡メッセージを生成する。次いで、ステップS422において、サーバープラットフォーム300は、事件メッセージの位置スタンプに対応する第1の所定範囲内に配置された第2の電子装置200へ、追跡メッセージを送信する。
【0080】
ステップS424において、サーバープラットフォーム300が、第2の電子装置200により返信される通知メッセージを受信しない場合、サーバープラットフォーム300はステップS426を実行し、そのステップにより、サーバープラットフォーム300は、事件メッセージに対応する第2の所定範囲内に配置された第2の電子装置200へ、追跡メッセージを送信する。
【0081】
ステップS428において、サーバープラットフォーム300は、第2の電子装置200から来る通知メッセージを受信しているかどうかを、再び、決定する。サーバープラットフォーム300が、なお、通知メッセージを受信しない場合、サーバープラットフォーム300は、事件メッセージに対応する第1の所定範囲及び第2の所定範囲の追跡を中止する。
【0082】
ステップS424及びステップS428において、サーバープラットフォーム300が、第2の電子装置200から通知メッセージを受信する場合、サーバープラットフォーム300はステップS430を実行し、そのステップにより、サーバープラットフォーム300は、通知メッセージの位置スタンプに対応する第1の所定範囲内に配置された第2の電子装置200へ、追跡メッセージを送信する。
【0083】
ステップS432において、サーバープラットフォーム300が、事件の終了メッセージを受信するとき、例えば、ユーザーがインターネットによりサーバープラットフォーム300にログインして、事件を終了に設定するとき、サーバープラットフォーム300は、第1の電子装置100の追跡を中止する。サーバープラットフォーム300が、事件の終了メッセージを受信しない場合、サーバープラットフォーム300は、事件の終了メッセージを受信するまで、又は、通知メッセージを受信しなくなるまで、継続的に追跡メッセージを送信し、通知メッセージを受信する。
【0084】
図4Cを参照するに、第2の電子装置200に関して、ステップS440において、第2の電子装置200がメッセージを受信した後、第2の電子装置200は、ステップS442を実行し、メッセージの装置の識別子と事件の識別子とが同じであるかどうかを決定する。2つの識別子が同じである場合、メッセージは第1の電子装置100により送られた第1の事件メッセージであることを表す。今や、第2の電子装置200は、ステップS444を実行し、第1の事件メッセージにより第2の事件メッセージを生成する。
【0085】
ステップS442のメッセージにおいて、装置の識別子と事件の識別子とが異なる(例えば、メッセージが追跡メッセージである)とき、第2の電子装置200は、ステップS446を実行し、取込まれる周囲の画像が事件の特徴値に一致する車両を含むかどうかを継続的に検出する。事件の特徴値に一致する車両が検出された場合、第2の電子装置200は、ステップS448を実行し、通知メッセージを生成する。第2の事件メッセージを生成するステップ及び通知メッセージを生成するステップS448の後に、第2の電子装置200は、第2の事件メッセージ及び/又は通知メッセージの時間スタンプによる時間スタンプに対応する第2の画像データを保持する。次いで、ステップS452において、第2の電子装置200は、第2の事件メッセージ及び/又は通知メッセージをサーバープラットフォーム300へ送信する。
【0086】
本発明の範囲又は精神を逸脱することなく、本発明の構造に対して様々な修正および変更が可能であることが、当業者には明らかであろう。前述に鑑みて、以下に記載する特許請求の範囲及びその均等物の範囲内にあるという条件で、本発明は、本発明の修正および変更に及ぶことを意図している。
【産業上の利用可能性】
【0087】
要約すれば、本発明の対象追跡システム及び対象追跡方法により、対象が検出されるとき、他の電子装置を用いることができ、対象が検出されるときに得られる位置スタンプをサーバープラットフォームへ提供する。サーバープラットフォームは、位置スタンプにより、対象の位置を更新し続けることができ、対象を追跡し続けるように、対象を捜索するために用いる追跡メッセージを対象の最新の位置の周辺の電子装置へ送信する。その上、他の電子装置が対象を検出するとき、他の電子装置は対象に関連する画像データを保持することができる。このように、対象を追跡することが必要であるとき、事件の関係者は、他の電子装置の助力を得て、対象の位置を追跡することができ、事件に関係するファイルを保持することができる。特に、本発明の実施態様において、車両の盗難事件が起きたときに、車両のGPS及びドライブレコーダーが盗人により壊された場合、警察及び車両の所有者は、他の電子装置の助力を得て盗難車両の追跡をすることができ、重要な証拠を保持することができる。
【符号の説明】
【0088】
11 装置の識別子
13 事件の識別子
15 位置スタンプ
17 時間スタンプ
19 事件のタイプ
21 事件の特徴値
100 第1の電子装置
101 メッセージ
102 第1の事件メッセージ
103 追跡メッセージ
104 通知メッセージ
105 第2の事件メッセージ
110 第1の通信ユニット
130 第1の処理ユニット
150 第1の記憶ユニット
151 第1の装置の識別子
153 第1の車両の特徴値
155 第1の画像データ
170 第1の検出ユニット
200 第2の電子装置
210 第2の通信ユニット
230 第2の処理ユニット
250 第2の記憶ユニット
251 第2の装置の識別子
253 第2の車両の特徴値
255 第2の画像データ
270 第2の検出ユニット
300 サーバープラットフォーム
310 第3の通信ユニット
330 第3の処理ユニット
350 第3の記憶ユニット
1000 対象追跡システム
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図4A
図4B
図4C