(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0011】
<エレベーターシステムの構成>
以下、図面を参照しながら実施形態のエレベーターシステム100について説明する。
図1に示すように、エレベーターシステム100は、地表面の加速度を感知する地震感知器220を備えるエレベーター20と、エレベーター20と通信してエレベーター20を監視する監視センタ300とを備えている。
【0012】
エレベーター20は、ビル10の昇降路11の中に設置されており、エレベーター20の駆動制御を行う制御盤200と、制御盤200から入力されたエレベーター20の運転状況データを通信ネットワーク30に発信する通信装置210とを備えている。制御盤200、通信装置210は、内部にCPUとメモリとを含むコンピュータである。通信装置210は、監視センタ300の情報処理装置310からの指令信号を通信装置320、通信ネットワーク30を介して受信して制御盤200に出力する。通信装置210、320は無線通信を行う機器であってもよいし有線通信を行う機器であってもよい。また、通信ネットワーク30は、インターネット通信網であってもよいし、電話回線網であってもよい。なお、
図1において、符号22はカゴ、符号26はカゴ22のドア、符号27はカゴ22の床、符号12は乗り場階の床、符号13は乗り場階のドアを示す。
【0013】
監視センタ300は、通信装置210、320を介してエレベーター20の制御盤200と運転状況データの授受を行う情報処理装置310と監視盤330とを備えている。情報処理装置310、通信装置320は、内部にCPUとメモリとを含むコンピュータであり、エレベーター20の制御盤200から入力された運行状況データを監視盤330に出力すると共に、エレベーター20の制御盤200から入力された運行状況データに基づいて指令信号を生成、出力する。情報処理装置310から出力された指令信号は、通信装置320、通信ネットワーク30を介してエレベーター20の制御盤200に発信される。監視盤330には、エレベーター20の運行状況、情報処理装置310からの通知等が表示されるディスプレイ331と、ディスプレイ331の表示を操作するスイッチ332とが設けられている。また、監視盤330には通信ネットワーク35を介してサービスセンタ340との通信を行う電話333が備えられている。
【0014】
また、
図1に示すように、情報処理装置310は、通信ネットワーク35を介して複数の地震情報提供組織である組織A,B,Cと接続されており、地震があった場合には、組織A,B,Cからそれぞれ地震情報410,420,430が入力される。
【0015】
<エレベーターシステムの動作>
次に、
図2から
図6を参照しながら地震が発生した際のエレベーターシステム100の動作について説明する。以下の説明では、
図3に示すように、組織A、組織Bからは、震源地、地震規模と共に、各県の地区毎の震度情報を含む地震情報410、420がそれぞれ情報処理装置310に入力され、組織Cからは、各県の市あるいは町の加速度を含む地震情報430が情報処理装置310に入力されるとして説明する。
【0016】
図5のステップS101に示すように、制御盤200は地震感知器220から入力される地表面の加速度を監視し、地震感知加速度LL、例えば30gal程度、を超えた場合に地震が発生したと判断して
図5のステップS102に進み地震感知器220から入力される加速度が運転停止閾値Lを超えたかどうか判断する。ここで、運転停止閾値Lは、地震感知加速度LLよりも大きく、例えば、80gal程度でもよい。加速度が運転停止閾値Lを超えなかった場合には、
図5のステップS103に進み、制御盤200はエレベーター20のカゴ22を最寄り階に停止させて運転を休止し、所定時間経過後、例えば、3分間経過した後にエレベーター20の通常運転を再開させる。また、
図5のステップS102で加速度が運転停止閾値Lを超えた場合には、
図5のステップS104に進み、制御盤200は、加速度が運転休止閾値Hを超えたかどうか判断する。ここで、運転休止閾値Hは、運転停止閾値Lよりも大きく、例えば、120gal程度でもよい。加速度が運転休止閾値Hを超えていない場合、制御盤200は、
図6のステップS111にジャンプして、地震感知器220をリセットし、自動復旧診断動作を実行する。これについては、後で説明する。
【0017】
一方、加速度が運転休止閾値Hを超えている場合、制御盤200は、
図5のステップS104でYESと判断して
図5のステップS105に進み、
図2に示すように、エレベーター20の運転を休止させると共に、運転休止信号と高加速度感知信号とを出力する。
図2に示すように、制御盤200が出力した運転休止信号と高加速度感知信号とは、通信装置210に入力される。通信装置210は、運転休止信号と高加速度感知信号とを通信ネットワーク30に発信する。発信された運転休止信号と高加速度感知信号とは監視センタ300の通信装置320で受信され、監視センタ300の情報処理装置310に入力される。
【0018】
情報処理装置310には、各地のエレベーター20から運転休止信号と高加速度感知信号とが入力される。
図5のステップS106に示すように、情報処理装置310は受信した信号に基づいて、
図3に示す高加速度感知エレベーターリスト500を生成する。高加速度感知エレベーターリスト500は、高加速度感知信号を発信したエレベーター20の識別番号と設置場所をリストにしたものである。
【0019】
次に、
図2、
図3に示すように情報処理装置310は、
図5のステップS107で自動復旧診断実行可否判定テーブル510を生成する。情報処理装置310は、高加速度感知エレベーターリスト500に組織A、組織B、組織Cからの地震情報410,420,430に中の各県の地区毎の震度情報、加速度情報を参照して以下のように自動復旧診断実行可否判定テーブル510を生成する。
【0020】
高加速度を感知したエレベーター20の設置場所を含む地区の組織Aからの震度情報が震度閾値未満の場合には、情報処理装置310は、高加速度感知エレベーターリスト500の中のそのエレベーター20の組織Aの地震情報の欄に「OK」を入力する。反対に、高加速度を感知したエレベーター20の設置場所を含む地区の組織Aからの震度情報が震度閾値以上の場合には、情報処理装置310は、そのエレベーター20の組織Aの地震情報の欄に「NG」を入力する。組織Bからの地震情報の場合も同様である。ここで、震度閾値とは、エレベーター20が損傷を受けない震度であり、例えば、震度5等にしてもよい。この場合、情報処理装置310は、震度が3または4の埼玉県に設置された識別番号S1001,S1002のエレベーター20では自動復旧診断実行可否判定テーブル510の組織A,Bの地震情報の欄に「OK」を入力し、震度5を含む千葉県に設置された識別番号C1001のエレベーター20では組織A,Bの地震情報の欄に「NG」を入力する。
【0021】
また、高加速度を感知したエレベーター20の設置場所を含む地区の組織Cからの加速度情報が復旧可能閾値未満の場合には、情報処理装置310は、自動復旧診断実行可否判定テーブル510の中のそのエレベーター20の組織Cの地震情報の欄に「OK」を入力する。反対に、高加速度を感知したエレベーター20の設置場所を含む地区の組織Cからの加速度情報が復旧可能閾値以上の場合には、情報処理装置310は、そのエレベーター20の組織Cの地震情報の欄に「NG」を入力する。ここで、復旧可能閾値とは、運転休止閾値H(120gal)よりも大きいエレベーター20が損傷を受けない加速度であり、例えば、250gal程度にしてもよい。この場合、情報処理装置310は、加速度が250gal未満の埼玉県に設置されたエレベーター20では自動復旧診断実行可否判定テーブル510の組織Cの地震情報の欄に「OK」を入力し、加速度が250gal以上の千葉県に設置されたエレベーター20では組織Cの地震情報の欄に「NG」を入力する。
【0022】
そして、情報処理装置310は、
図5のステップS108において、自動復旧診断実行可否判定テーブル510の中の少なくとも2つの地震情報の欄に「OK」が入力されているエレベーター20を選択して、
図4に示すような自動復旧診断指令発信リスト520を生成する。例えば、埼玉県に設置されている識別番号S1001、S1002のエレベーター20では、地震情報の欄に「OK」が3つあるので、自動復旧診断指令発信リスト520において、自動復旧診断指令の発信を行うように「発信」が入力されている。また、千葉県に設置されている識別番号C1001のエレベーター20では地震情報の欄に一つも「OK」がないので、自動復旧診断指令発信リスト520において、自動復旧診断指令の発信を行わないように「NG」が入力されている。
【0023】
そして、情報処理装置310は、自動復旧診断指令発信リスト520に基づいて、
図5のステップS109、
図2に示すように自動復旧診断指令を出力する。
【0024】
このように、情報処理装置310は、組織A,B,Cから取得した複数の地震情報410,420,430の内の少なくとも2つの地震情報が、エレベーター20が設置されている地区の震度が震度閾値未満、または、その地区での地表面の加速度が復旧可能閾値未満の場合に、エレベーター20に自動復旧診断動作を実行させる信号を出力する。
【0025】
情報処理装置310の出力は、
図2に示すように通信装置320から通信ネットワーク30に発信され、
図5のステップS110、
図2に示すように通信装置210で受信される。通信装置210は、受信した自動復旧診断指令を制御盤200に出力する。
【0026】
制御盤200は、通信装置210から自動復旧診断指令が入力されると、
図6のステップS111、
図2に示すように、地震感知器220をリセットした後、
図6のステップS112に示すようにカゴ22の中の乗客の有無を確認した後、
図6のステップS113に示すように自動復旧診断動作を実行する。なお、
図6のステップS111の地震感知器220のリセットは、
図6のステップS112のカゴ22の乗客の有無を確認し、カゴ22の中に乗客がいないと判断した後に実行してもよい。
【0027】
制御盤200は、
図6のステップS112に示すように、例えば、カゴ22の重量センサ、カゴ22内のカメラ、カゴ22内の人感センサ等の出力からエレベーター20のカゴ22の内部に乗客がいるかどうかを確認する。カゴ22の中に乗客がいる場合、制御盤200は、自動復旧診断動作をスキップして、
図6のステップS115に進み、
図6のステップS115で「復旧不可」との判定結果を出力する。ここでは、念のため、乗客の確認を行っているが、カゴ22の内部に乗客がいる場合も戸開釦が点灯しており、戸開釦を押すことにより戸開できる。
【0028】
そして、
図6のステップS116で制御盤200は、通信装置210を介して監視センタ300に「復旧不可」との判定結果を発信した後、エレベーター20を運転休止とする。
図6のステップS117に示すように、監視センタ300の通信装置320は、この判定結果を受信して情報処理装置310に出力する。情報処理装置310は、この判定結果をディスプレイ331に表示する。監視者334は、この表示に基づいて、
図6のステップS118の復旧確認で「復旧不可」と判断し、
図6のステップS119に示すように、サービスセンタ340にエレベーター20への技術者350の派遣を指示する。
【0029】
一方、
図6のステップS111で制御盤200がカゴ22の中に乗客がいないと判断した場合、制御盤200は、
図6のステップS112に進んで自動復旧診断動作を行う。自動復旧診断動作の診断内容は、例えば、走行時の巻上電動機のトルク異常の有無確認、走行中の異常音の確認等である。自動復旧診断動作は、例えば、以下のような動作である。まず、制御盤200は、カゴ22を、例えば、1m/分程度の微速で走行させる微速走行診断を行う。微速走行診断で異常がなければ、微速より早い低速走行で各階に停止する各階停止走行診断を行う。各階停止走行診断で異常がなければ、制御盤200は、定格速度で走行する定速走行診断を行う。定速走行診断で異常がない場合には、制御盤200は、各階でドア13、26を開閉させる戸開閉診断を行う。戸開閉診断で異常がなければ、制御盤200は、異常なしとして自動復旧診断動作を終了する。そして、制御盤200は、
図6のステップS115に進み、
図6のステップS115で「復旧成功」との判断を出力する。
【0030】
そして、
図6のステップS116で制御盤200は、通信装置210を介して監視センタ300に「復旧成功」との判定結果を発信した後、エレベーター20の通常運転を再開する。
図6のステップS117に示すように監視センタ300の通信装置320は、この判定結果を受信して情報処理装置310に出力する。情報処理装置310は、この判定結果をディスプレイ331に表示する。
図6のステップS118で監視者334がこの表示を確認し、「復旧成功」と判断したらエレベーター20の自動復旧は終了する。
【0031】
また、自動復旧診断動作の中で異常が発生した場合には、
図6のステップS120に進んで、制御盤200は自動復旧診断動作を中止する。そして、
図6のステップS115に進み、「復旧不可」との判定結果を出力する。そして、
図6のステップS116で制御盤200は、通信装置210を介して、監視センタ300に「復旧不可」との判定結果を出力した後、エレベーター20を運転休止とする。
【0032】
以上説明したように、本実施形態のエレベーターシステム100は、地震感知器220が高加速度を感知した場合でもエレベーター20がほとんど損傷を受けないと想定される場合にエレベーター20の自動復旧を可能にすることができる。これにより、短時間に多くのエレベーター20を復旧させることができる。
【0033】
以上の説明では、自動復旧診断実行可否判定テーブル510の中の少なくとも2つの地震情報の欄に「OK」が入力されているエレベーター20を選択して、
図4に示すような自動復旧診断指令発信リスト520を生成することとして説明した。しかし、これに限らず、震度閾値、復旧可能閾値を先に説明した震度5、250galよりも小さい震度4、200gal程度に設定し、自動復旧診断実行可否判定テーブル510の中の少なくとも1つの地震情報の欄に「OK」が入力されているエレベーター20を選択して、
図4に示すような自動復旧診断指令発信リスト520を生成してもよい。
【0034】
<エレベーターシステムの他の動作>
次に、
図7から
図11を参照しながら、本実施形態のエレベーターシステム100の他の動作について説明する。先に
図1から
図6を参照して説明したのと同様の部位には同様の符号を付して説明は省略する。
【0035】
この動作は、要約すると次のような動作である。まず、監視センタ300の情報処理装置310が、地震発生後に複数の地震情報提供組織からエレベーター20が多数設置されている地域の地震情報を取得する。そして、その地域で震度閾値以上の震度が観測されておらず、且つ、その地域で復旧可能閾値以上の加速度が観測されていない場合、高加速度感知信号と運転休止信号とを監視センタ300に発信したエレベーター20の内でその地域に設置されている全てのエレベーター20に自動復旧診断動作を実行させる信号を生成する。
【0036】
地震が発生すると、
図10のステップS106に示すように、情報処理装置310は、高加速度感知エレベーターリスト500を生成する。また、地震が発生すると、情報処理装置310には、
図8に示すように、組織A,B,Cからそれぞれ地震情報410,420,430が入力される。情報処理装置310は、
図10のステップS201で、
図8に示すような地域別自動復旧診断実行可否判定テーブル515を生成する。情報処理装置310は、組織Aの各地区の震度情報から、特定の地域、例えば、埼玉県に震度閾値である震度5を超える震度が観測された地区が有るかどうかを判断する。
図8に示すように、組織Aの震度情報に基づいた場合に埼玉県には震度閾値である震度5を超える震度が観測されていないので、地域別自動復旧診断実行可否判定テーブル515の埼玉県の組織Aの地震情報の欄に「OK」を入力する。同様に、情報処理装置310は、組織Bの各地区の震度情報から埼玉県に震度5を超える震度が観測された地区がない場合には、埼玉県の組織Bの地震情報の欄に「OK」を入力する。逆に、千葉県のように、一地区でも震度5が観測されている場合には、千葉県の組織A、組織Bの地震情報の欄に「NG」を入力する。
【0037】
また、情報処理装置310は、組織Cの加速度情報から、埼玉県に復旧可能閾値である250galを超える加速度が観測されているかどうかを判断する。そして、
図8に示すように、埼玉県に復旧可能閾値である250galを超えた観測点がない場合には、地域別自動復旧診断実行可否判定テーブル515の埼玉県の組織Cの地震情報の欄に「OK」を入力する。逆に、千葉県のように、一地区でも250galを超える加速度が観測されている場合には、千葉県の組織Cの地震情報の欄に「NG」を入力する。
【0038】
情報処理装置310は、
図7、
図10のステップS202に示すように、
図8の地域別自動復旧診断実行可否判定テーブル515に基づいて、
図9に示す地域別自動復旧診断実行可否リスト530を生成する。地域別自動復旧診断実行可否リスト530は、
図8の地域別自動復旧診断実行可否判定テーブル515において、2つ以上の地震情報が「OK」となっている都道府県は自動復旧診断実行可とし、1つしか地震情報が「OK」となっていない都道府県は自動復旧診断実行不可としたものである。つまり、地域である都道府県別に自動復旧診断実行可否をリストにしたものである。
【0039】
次に情報処理装置310は、
図9、
図10のステップS108に示すように、地域別自動復旧診断実行可否リスト530と高加速度感知エレベーターリスト500とを組み合わせて自動復旧診断指令発信リスト540を生成する。このリストは、地域別自動復旧診断実行可否リスト530で実行可とされた都道府県の全てのエレベーター20に、自動復旧診断指令を発信し、地域別自動復旧診断実行可否リスト530で実行不可とされた都道府県の全てのエレベーター20には、自動復旧診断指令発信しないようにしたものである。
【0040】
このように、情報処理装置310は、特定の地域で震度閾値以上の震度が観測されておらず、且つ、その地域で復旧可能閾値以上の加速度が観測されていない場合、高加速度感知信号と運転休止信号とを監視センタ300に発信したエレベーター20の内でその地域に設置されている全てのエレベーター20に自動復旧診断動作を実行させる信号を生成する。
【0041】
情報処理装置310の出力は、
図7、
図10のステップS109に示すように通信装置320から通信ネットワーク30に発信され、
図7、
図10のステップS109、
図7に示すように通信装置210で受信される。通信装置210は、受信した自動復旧診断指令を制御盤200に出力する。
【0042】
先に
図1から
図6を参照して説明した動作と同様、制御盤200は、通信装置210から自動復旧診断指令が入力されると、
図6のステップS113に示すように自動復旧診断動作を実行する。
【0043】
以上説明したように、本動作は、エレベーター20毎ではなく、都道府県等の特定の地域別に自動復旧診断動作を行うかどうかを一括決定するので、東京都のように多数のエレベーター20が設置されている地域での処理を短時間で行うことができ、地震発生の際にほとんど損傷を受けないと想定される多数のエレベーター20を短時間で復旧させることができる。
【0044】
以上の実施形態では、各都道府県を一つの特定の地域として説明したが、これに限らず、例えば、東京の千代田区、新宿区等の区を一つの特定の地域として地域別に自動復旧診断動作を行うかどうかを一括決定するようにしてもよい。
地震感知器(220)を備えるエレベーター(20)と、監視センタ(300)とを備えるエレベーターシステム(100)であって、エレベーター(20)は、地震感知器(220)が運転休止閾値を超える高加速度を感知した際に運転を休止し、高加速度感知信号と運転休止信号とを監視センタ(300)に発信し、監視センタ(300)は、エレベーター(20)から高加速度感知信号と運転休止信号とを受信した際に、エレベーター(20)が設置されている地区の震度が震度閾値未満の場合にはエレベーター(20)に自動復旧診断動作を実行させる信号を発信する。