(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6469433
(24)【登録日】2019年1月25日
(45)【発行日】2019年2月13日
(54)【発明の名称】簡易トイレ
(51)【国際特許分類】
A47K 11/04 20060101AFI20190204BHJP
【FI】
A47K11/04
【請求項の数】4
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2014-249456(P2014-249456)
(22)【出願日】2014年12月10日
(65)【公開番号】特開2016-106965(P2016-106965A)
(43)【公開日】2016年6月20日
【審査請求日】2017年11月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】593187939
【氏名又は名称】株式会社ケンユー
(74)【代理人】
【識別番号】100108958
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 英一
(72)【発明者】
【氏名】占部 明雄
【審査官】
油原 博
(56)【参考文献】
【文献】
特開2006−192121(JP,A)
【文献】
特開平09−220173(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3171278(JP,U)
【文献】
登録実用新案第3177324(JP,U)
【文献】
特表2010−527672(JP,A)
【文献】
特開2001−218699(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47K 11/00−11/12
A61G 12/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
断面が台形に形成されるとともに同一高さに形成された2個の筒体により構成された土台部を備え、
一方の前記筒体は、前記台形における長底辺側の壁と両方の斜辺側の壁との各上端に、該筒体の高さの略1/2まで形成された2つの切欠がそれぞれ設けられ、
他方の前記筒体は、前記台形における長底辺側の壁と両方の斜辺側の壁との各下端に、該筒体の高さの略1/2まで形成された2つの切欠がそれぞれ設けられ、
前記土台部は、前記一方の筒体に設けられた前記長底辺側の壁の切欠、前記斜辺側の壁の長底辺側の切欠、及び、前記斜辺側の壁の反長底辺側の切欠に対し、前記他方の筒体に設けられた両斜辺側の壁の反長底辺側の切欠、両斜辺側の壁の長底辺側の切欠、及び、長底辺側の壁の切欠をそれぞれ係合させることにより、各筒体の前記台形における長底辺の両側に断面三角形の筒体が形成されるように構成されている
簡易トイレ。
【請求項2】
少なくとも一方の前記筒体は、一方の前記斜辺側の壁における2つの前記切欠の間に、下端に寄せて設けられた略逆U字状の切れ目を有し、
他方の前記斜辺側の壁における2つの前記切欠の間に、下端に寄せて設けられた略水平な切れ目を有し、
前記略逆U字状の切れ目の内側に形成された舌片を、その根元で他方の前記斜辺側の壁側に折り曲げ、その先端を前記略水平な切れ目に挿入することにより、前記土台部の内部に底部を形成するように構成されている
請求項1記載の簡易トイレ。
【請求項3】
前記土台部は、いずれか一方の前記筒体を断面が三角形の筒体に置き換えてなり、前記台形の長底辺及び2つの斜辺に代えて、該三角形の3辺を用いるように構成されている
請求項1又は2記載の簡易トイレ。
【請求項4】
前記土台部は、いずれか一方の前記筒体を断面が矩形の筒体に置き換えてなり、前記台形の長底辺及び2つの斜辺に代えて、該矩形の互いに隣接する3辺を用いるように構成されている
請求項1又は2記載の簡易トイレ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、段ボール等のシート材からなる部品を組み立てることにより構成される簡易トイレに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の簡易トイレとしては、特許文献1に記載された組み立て式簡易便器を例示する。この簡易便器は、段ボールを用いて構成されており、
図16に示すように、角筒体91の筒内に、分解可能な井桁構成体92を嵌め入れて便器の土台部を構成するという手段を採用している。この簡易トイレは、このように、簡易便器の補強手段として、井桁構成体92を採用することにより、強度的にもサイズ的にも十分に大人の用に供することができるものを提供することを目的としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−28618号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、土台部の井桁構成体92は4枚の補強板93a〜93dからなるため、部品点数が増えるとともに、組み立てに手間が掛かるという課題がある。また、井桁構成体92は角筒体91に挿入されているだけであり、両者は接続されていないため、強度に欠けるという課題がある。さらに井桁構成体92を構成する4枚の補強板93a〜93dのサイズは、該各補強板が対峙する角筒体91の各側壁91a〜91dと略等しいサイズに構成する必要があるため、土台部を構成するために、角筒体91の2倍の段ボールが必要になり、コストが掛かるという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するために、本発明の簡易トイレは、
断面が台形に形成されるとともに同一高さに形成された2個の筒体により構成された土台部を備え、
一方の前記筒体は、前記台形における長底辺側の壁と両方の斜辺側の壁との各上端に、該筒体の高さの略1/2まで形成された2つの切欠がそれぞれ設けられ、
他方の前記筒体は、前記台形における長底辺側の壁と両方の斜辺側の壁との各下端に、該筒体の高さの略1/2まで形成された2つの切欠がそれぞれ設けられ、
前記土台部は、前記一方の筒体に設けられた前記長底辺側の壁の切欠、前記斜辺側の壁の長底辺側の切欠、及び、前記斜辺側の壁の反長底辺側の切欠に対し、前記他方の筒体に設けられた両斜辺側の壁の反長底辺側の切欠、両斜辺側の壁の長底辺側の切欠、及び、長底辺側の壁の切欠をそれぞれ係合させることにより、各筒体の前記台形における長底辺の両側に断面三角形の筒体が形成されるように構成されている。
【0006】
この構成によれば、各前記筒体の前記台形における長底辺の両側に前記断面三角形の筒体が形成されるので、強度を向上させることができ、利用者の体重が掛かっても座屈などの変形が生じ難い。また、2つの前記筒体を組み合わせるだけで、前記土台部を構成することができるので、組立や分解に手間が掛からない。さらに、断面が台形に形成された2つの前記筒体によって前記土台部を構成しているので、断面が矩形の角筒体と井桁構成体で構成された従来の土台部と同じ横幅及び奥行きに形成する場合に、材料の使用量を低減することができ、コストを低減できる。特に、利用者が座ったり、立ち上がったり、踏ん張ったりし易くするためには、便座を支える土台部の左右に利用者の足が配置できることが好ましく、そのため土台部は左右方向を幅狭に形成することが好ましい。前記土台部は、前記断面三角形の筒体を側面の前後に備えており、それらの間に上下方向に延びる凹部が形成されるので、断面が矩形の角筒体に形成された従来の土台部よりも、足を配置する空間をより広く確保できる。
【0007】
前記簡易トイレとしては、
少なくとも一方の前記筒体は、一方の前記斜辺側の壁における2つの前記切欠の間に、下端に寄せて設けられた略逆U字状の切れ目を有し、
他方の前記斜辺側の壁における2つの前記切欠の間に、下端に寄せて設けられた略水平な切れ目を有し、
前記
略逆U字状の切れ目の内側に形成された舌片を、その根元で他方の前記斜辺側の壁側に折り曲げ、その先端を前記略水平な切れ目に挿入することにより、前記土台部の内部に底部を形成するように構成されている態様を例示する。
【0008】
この構成によれば、材料を追加することなく、前記土台部の内部に前記底部を形成することができ、該底部により、便を収容する蓄便袋を支持することができる。
【0009】
前記土台部としては、特に限定されないが、次の態様を例示する。
(a)いずれか一方の前記断面が台形に形成された筒体を、断面が三角形に形成された筒体に置き換えてなり、前記台形の長底辺及び2つの斜辺に代えて、該三角形の3辺を用いるように構成されている態様。
(b)いずれか一方の前記断面が台形に形成された筒体を、断面が矩形に形成された筒体に置き換えてなり、前記台形の長底辺及び2つの斜辺に代えて、該矩形の互いに隣接する3辺を用いるように構成されている態様。
【0010】
この構成によっても、前記断面が台形に形成された筒体を用いているのと同様の作用効果を得ることができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る簡易トイレによれば、十分な強度を備えるとともに組立や分解に手間が掛からないという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明を具体化した第一実施形態に係る簡易トイレの平面、正面及び右側面を表した斜視図である。
【
図2】同簡易トイレの底面、背面及び左側面を表した斜視図である。
【
図3】同簡易トイレの一方の筒体としての土台の展開図である。
【
図4】同簡易トイレの他方の筒体としての土台の展開図である。
【
図6】一方の筒体としての土台の折り畳み方を示す底面面図であり、(a)折り畳む前の状態、(b)は折り畳んだ後の状態をそれぞれ示す図である。
【
図7】同簡易トイレの平面、正面及び右側面を表した分解斜視図である。
【
図8】同簡易トイレの使用状態を示す斜視図である。
【
図9】本発明を具体化した第二実施形態に係る簡易トイレの底面、背面及び左側面を表した分解斜視図である。
【
図11】同簡易トイレの一方の筒体としての土台の展開図である。
【
図12】同簡易トイレの他方の筒体としての土台の展開図である。
【
図14】同簡易トイレに使用する蓄便袋の変更例を示す図である。
【
図15】同簡易トイレの土台部の変更例を示す底面図である。
【
図16】従来の簡易トイレの土台部の平断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1〜
図8は本発明を具体化した第一実施形態の簡易トイレを示している。この簡易トイレ1は、段ボールや樹脂シート等の折曲可能な板材で形成される、折り畳み可能なものであり、
図1及び
図2に示すように、土台部2と、蓋3とにより構成されている。
図8に示すように、ポリエチレンフィルム等で形成された蓄便袋4の底側を簡易トイレ1の内側に配置するとともに、該蓄便袋4の開口側を裏返して本物品の外側に被せることにより使用する。段ボールとしては、紙で形成されたもの、樹脂でコーティングされた紙で形成されたもの、樹脂で形成されたもの等を例示する。
【0014】
土台部2は、土台2a及び土台2bにより構成されている。土台2a及び土台2bは、同一高さに形成されるとともに断面が等脚台形に形成された筒体となっており、該筒体は、同台形における長底辺側の壁11と、短底辺側の壁12と、一対の斜辺側の壁13,13とにより構成されている。長底辺側の壁11及び短底辺側の壁12の幅方向中央には、それぞれ上下方向に延びるミシン目線11m,12mが設けられている。一方の筒体としての土台2aは、前記等脚台形における長底辺側の壁11と両方の斜辺側の壁13,13との各上端に、該筒体の高さの略1/2まで形成された2つの切欠11a,11a,13a,13b,13a,13bがそれぞれ設けられている。土台2aの上端には、4つの差込片14a,14a,14b,14bが設けられている。他方の筒体としての土台2bは、前記等脚台形における長底辺側の壁11と両方の斜辺側の壁13との各下端に、該筒体の高さの略1/2まで形成された2つの切欠11c,11c,13c,13d,13c,13dがそれぞれ設けられている。土台2bの上端には2つの差込片14c,14cが設けられている。本例では、土台2aの短底辺側の壁12は、土台2bのそれよりも幅狭に形成されており、土台2aの長底辺側の壁11は、土台2bのそれよりも幅広に形成されている。土台2a及び土台2bは、それぞれの展開図(
図3、
図4参照)に示す各山折り線17を山折りに折り曲げ、一端側の糊代片18を他端側に接着することにより形成されている。
【0015】
この土台部2は、一方の筒体としての土台2aに設けられた前記長底辺側の壁11の切欠11a、前記斜辺側の壁13の長底辺側の切欠13a、及び、前記斜辺側の壁13の反長底辺側の切欠13bに対し、他方の筒体としての土台2bに設けられた両斜辺側の壁13の反長底辺側の切欠13d、両斜辺側の壁13の長底辺側の切欠13c、及び、長底辺側の壁11の切欠11cをそれぞれ係合させることにより、各筒体の前記台形における長底辺の両側に断面三角形の筒体20(
図2参照)が形成されるように構成されている。
【0016】
蓋3は、後側よりも前側が幅狭な略台形に形成されており、中央に貫通穴3aが設けられている。蓋の裏面には、土台2a及び土台2bの差込片14a〜14cがそれぞれ係合する差込孔19a〜19cが設けられている。蓋3は、その展開図(
図5参照)に示す中央の半切り線21(段ボールの途中までの深さに達する切り線)を山折りに折り曲げるとともに、各凸部3b,3cの根元側の半切り線を山折りに折り曲げ、各凹部3d,3eに嵌合させることにより形成されている。
【0017】
本例の簡易トイレ1を組み立てるには、前述のとおり土台部2を形成するとともに、その土台部2の上端部の差込片14a〜14eを、蓋の底面の差込孔19a〜19eにそれぞれ差し込むことにより、組み立てられている(
図7参照)。
【0018】
また、本例の簡易トイレ1を折り畳むには、土台2a、土台2b及び蓋3に分解するとともに、土台2a及び土台2bのミシン目線11m,12mのところをそれぞれ谷折りすることにより偏平にする。
図6は、土台2aの折り畳み方を示す図である。土台2bの折り畳み方もこれと同様である。
【0019】
以上のように構成された本例の簡易トイレ1によれば、各筒体の前記台形における長底辺の両側に断面三角形の筒体20(
図2参照)が形成されるので、強度を向上させることができ、利用者の体重が掛かっても座屈などの変形が生じ難い。また、2つの筒体としての土台2a,2bを組み合わせるだけで、土台部2を構成することができるので、組立や分解に手間が掛からない。さらに、断面が台形に形成された2つの筒体としての土台2a,2bによって土台部2を構成しているので、断面が矩形の角筒体と井桁構成体で構成された従来の土台部と同じ横幅及び奥行きに形成する場合に、材料の使用量を低減することができ、コストを低減できる。特に、利用者が座ったり、立ち上がったり、踏ん張ったりし易くするためには、土台部2の左右に利用者の足が配置できることが好ましく、そのため土台部2は左右方向を幅狭に形成することが好ましい。本例の土台部2は、前記断面三角形の筒体20を側面の前後に備えており、それらの間に上下方向に延びる凹部22(
図2参照)が形成されるので、断面が矩形の角筒体に形成された従来の土台部よりも、足を配置する空間をより広く確保できる。
【0020】
次に、
図9〜
図13は本発明を具体化した第二実施形態を示している。この簡易トイレ31は、以下に示す点において、主に第一実施形態と相違している。従って、同実施形態と共通する部分については、同一符号を付することにより重複説明を省く。
【0021】
本例の簡易トイレ31では、筒体としての土台2aは、
図11に示すように、一方の前記斜辺側の壁13における2つの切欠13a,13bの間に、下端に寄せて設けられた略逆U字状の切れ目32を有し、他方の前記斜辺側の壁13における2つの切欠13a,13bの間に、下端に寄せて設けられた略水平な切れ目33を有しており、
略逆U字状の切れ目32の内側に舌片34が形成されている。舌片34の先端には、その両側に張り出す係止凸部34aが設けられている。そして、舌片34を、その根元で他方の前記斜辺側の壁側に折り曲げ、係止凸部34aが舌片34の両側に張り出さないように折り畳んでおき、舌片34の先端を前記略水平な切れ目33に挿入し、折り畳んでおいた係止凸部34aを元に戻すことにより、土台部2の内部に底部35を形成するように構成されている(
図9及び
図10参照)。これと同様に、
図12に示すように、土台2bも切れ目32,33を有し、切れ目32の内側に形成された舌片34を切れ目33に挿入することにより、底部35を形成するように構成されている。
【0022】
また、土台a及び土台bの上端には、
図9、
図11及び
図12に示すように、差込片14d,14eが設けられている。蓋3には、
図9及び
図13に示すように、差込片14d,14eがそれぞれ係合する2つの差込孔19d,19eが設けられている。
【0023】
本例の簡易トイレ31によれば、第一実施形態と同様の効果に加え、材料を追加することなく、土台部2の内部に前記底部35を形成することができ、該底部35により、便を収容する蓄便袋4を支持することができる。
【0024】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
(1)蓄便袋4を、
図14に示す蓄便袋41に変更すること。この蓄便袋41は、合成樹脂製の筒状フィルムの筒長方向(同図(a)の上下方向)における一端側(同図(a)の下端側)に筒幅方向の全幅に渡って形成された底シール部42aを有する袋体42と、前記筒状フィルムの他端側(同図(a)の上端側)に、筒幅方向の全幅に渡るミシン目43を介して該袋体に一体的に形成された紐部44とを有している。袋体42は、前記筒長方向における途中部に、前記筒長方向に延びる長穴45が形成されている。長穴45は、その開口縁又は開口縁の周囲がシール部により補強されている。紐部44は、前記筒幅方向に延びる複数のシール部44aが形成されることにより補強されている。この蓄便袋41を使用するには、ミシン目43で袋体42から紐部44を切り離す(同図(b)参照)。次いで、紐部44の長さ方向の略中央が袋体42の長穴45に位置するようにして、紐部44を該長穴45に挿通し緩く結んでおく(同図(c)参照)。次いで、袋体42の底シール部側を、簡易トイレ1(31)の蓋3の貫通穴3aを介して土台部2の中に押し込んで拡げるとともに、該袋体42の開口部(前記ミシン目側の部分)を開いて外側に折り返し、該折り返し部位を簡易トイレ1(31)の蓋3及び土台部2に被せる。そして、用便後は、袋体42を簡易トイレ1(31)から取り外し、適宜便に便凝固剤を振り掛け処理し、紐部44の両端を手で持って袋体42の外周に該紐部44を巻き付けて縛る(同図(d)参照)。すると、袋体42の開口部を密閉できる。
【0025】
(2)第二実施形態において、略逆U字状の切れ目32と略水平な切れ目33を筒体2a,2bのいずれか一方にのみ設けるようにすること。
【0026】
(3)土台部2を次の態様に変更すること。
(3−1)断面が台形に形成された筒体としての土台2a,2bのいずれか一方を、断面が矩形に形成された筒体に置き換えてなり、前記台形の長底辺及び2つの斜辺に代えて、該矩形の互いに隣接する3辺を用いるように構成されている態様にすること。
図15(a)は、土台2aを、断面が四角形に形成された筒体52に置き換えた例を示している。なお、同図(a)(b)は、土台2aと筒体52の位置関係を示す図であり、両筒体を組み合わせるための切欠部等の図示を省略している。
(3−2)断面が台形に形成された筒体としての土台2a,2bのいずれか一方を、断面が三角形に形成された筒体に置き換えてなり、前記台形の長底辺及び2つの斜辺に代えて、該三角形の3辺を用いるように構成されている態様にすること。
図15(b)は、土台2bを、断面が三角形に形成された筒体51に置き換えた例を示している。
【符号の説明】
【0027】
1 簡易トイレ
2 土台部
2a〜b 土台
3 蓋
3a 貫通穴
3b〜c 凸部
3d〜e 凹部
4 蓄便袋
11 長底辺側の壁
11a,c 切欠
11m ミシン目線
12 短底辺側の壁
12m ミシン目線
13 斜辺側の壁
13a〜d 切欠
14a〜e 差込片
17 山折り線
18 糊代片
19a〜e 差込孔
20 筒体
21 半切り線
22 凹部
31 簡易トイレ
32 切れ目
33 切れ目
34 舌片
34a 係止凸部
35 底部
41 蓄便袋
42 袋体
42a 底シール部
43 ミシン目
44 紐部
44a シール部
45 長穴
51 筒体
52 筒体