(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
設問を表示させるとともに、当該設問に対するユーザからの回答を受け付けるための領域内に、視認可能に区分けされたn個(nは2以上の自然数)の選択肢を表示させる表示制御手段と、
前記設問に対するユーザからの回答として、ユーザによる前記領域内における入力を受け付ける入力受付手段と、
前記領域をm個(mはnよりも大きい自然数)に分割したサブ領域に対し、前記受け付けられた入力が指し示すサブ領域を特定し、当該特定されたサブ領域に基づいて、回答に関するデータを生成する回答データ生成手段と、
生成された回答データを、前記設問に対するユーザの回答として、ユーザの評価を行うためのデータとして送信するデータ送信手段と、
を備える評価支援装置。
ユーザ端末に設問を表示させるとともに、当該設問に対するユーザからの回答を受け付けるための領域内に、視認可能に区分けされたn個(nは2以上の自然数)の選択肢を表示させるための情報を送信する設問送信手段と、
ユーザによる前記領域内における入力を受け付けたことに応答して、前記領域をm個(mはnよりも大きい自然数)に分割したサブ領域に対し、前記受け付けられた入力が指し示すサブ領域に関するデータを、前記設問に対するユーザからの回答として受信するデータ受信手段と、
受信した回答データに基づいて、ユーザの評価を行う評価手段と、
を備える評価支援サーバ。
前記データ受信手段は、前記回答データに加え、前記設問が表示されてから当該設問に対するユーザからの回答が入力されるまでの間に収集されたユーザの動作に関するデータを収集し、
前記評価手段は、受信した回答データと前記収集されたデータとに基づいて、ユーザの評価を行う、
ことを特徴とする請求項3記載の評価支援サーバ。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。図面の寸法比率は、図示の比率に限定されるものではない。また、以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をその実施の形態のみに限定する趣旨ではない。さらに、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、さまざまな変形が可能である。
【0011】
図1は、本発明の一実施形態に係る評価支援システム1の全体構成を示す概略図である。同図に示すとおり、本実施形態における評価支援システム1は、評価支援サーバ10とユーザ端末20とを備え、これらがネットワークNを介して通信可能に構成される。
【0012】
評価支援サーバ10は、例えば、サーバコンピュータによって構成される。単一のコンピュータにより構成されるものであっても、ネットワーク上に分散した複数のコンピュータにより構成されるものであってもよい。
【0013】
ユーザ端末20は、評価支援システム1を利用するユーザが使用する端末装置である。本実施形態では、ユーザ端末20として、PC(パーソナルコンピュータ)、タブレット端末、スマートフォンを想定するが、これらに限られず、例えば、携帯電話機、携帯情報端末(PDA)等、任意の端末装置を用いることができる。
【0014】
ネットワークNは、評価支援サーバ10とユーザ端末20との間で情報を送受信可能なデータ通信回線を含む。例えば、インターネット、LAN、専用線、パケット通信網、電話回線、企業内ネットワーク、その他の通信回線、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。
【0015】
図2は、本実施形態に係る評価支援サーバ10の構成の一例を示す概略図である。同図に示すとおり、本実施形態における評価支援サーバ10は、制御部110と記憶部120とを備える。
【0016】
制御部110は、設問データベース121から設問を抽出してアンケートを構成する設問抽出手段111と、抽出された設問をユーザ端末20に表示させるとともに、当該設問に対する回答となる複数の選択肢を表示させるための情報を送信する設問送信手段112と、ユーザ端末20から回答データと収集データを受信するデータ受信手段113と、受信した回答データ及び収集データを受信データ記憶手段122に記録するデータ記録手段114と、受信データ記憶手段122に記録された回答データ及び収集データ並びにルールベース123に蓄積された評価ルールに基づいてユーザ及び組織のパフォーマンス等を評価する評価手段115と、評価結果を評価結果記憶手段124に記録する評価結果記録手段116とを備える。
【0017】
記憶部120は、アンケートの設問が蓄積される設問データベース121と、回答データ及び収集データを蓄積する受信データ記憶手段122と、評価ルールが蓄積されるルールベース123と、評価結果を蓄積する評価結果記憶手段124とを備える。
【0018】
図3は、本実施形態に係るユーザ端末20の構成の一例を示す概略図である。同図に示すとおり、本実施形態におけるユーザ端末20は、制御部210と、記憶部220と、入力部230と、表示部240とを備える。
【0019】
制御部210は、評価支援サーバ10が送信した設問を受信して、設問記憶手段221に設問を記録する設問受信手段211と、設問記憶手段221に一時的に記録された設問を表示部240に表示させる表示制御手段212と、入力部230からの入力を受け付ける入力受付手段213と、受け付けられた入力に基づいて回答データを生成する回答データ生成手段214と、ユーザの状態や挙動などを含む動作に関する各種のデータを収集する各種データ収集手段215と、取得データ記憶手段222に一時的に記録した回答データ及び収集データを読み出し、評価支援サーバ10に送信するデータ送信手段216とを備える。なお、回答データ生成手段214は、生成された回答データを取得データ記憶手段222に記録させ、各種データ収集手段215は、ユーザから収集したデータを取得データ記憶手段222に記録させる。
【0020】
なお、設問受信手段211、表示制御手段212、入力受付手段213、各種データ収集手段215、及びデータ送信手段216の一部または全部は、アプリケーション(アプリ)の形式で提供され、ユーザ端末20に実装されるものとすることができる。
【0021】
記憶部220は、評価支援サーバ10から受信した設問を一時的に記録する設問記憶手段221と、ユーザから取得した回答データ及び収集データ等のデータを一時的に記録する取得データ記憶手段222とを備える。
【0022】
入力部230は、マウスやタッチパネルなどの入力インターフェースによって構成される。
【0023】
表示部240は、液晶ディスプレイなど、表示画面を含む装置によって構成される。
【0024】
なお、評価支援サーバ10及び各ユーザ端末20は、CPUなどの処理装置(プロセッサ)、メモリなどの記憶装置、インターネット接続機能などの通信装置、操作ボタンやタッチパネルなどの入力装置、LCDなどの表示装置、といったハードウェア資源を備えている。また、評価支援サーバ10や各ユーザ端末20は、CPUなどの処理装置が、メモリなどの記憶装置に記憶された所定のプログラムを実行することにより、上記各種処理手段を実現させる。
【0025】
次に、本実施形態に係る評価支援システム1を用いて、ユーザの評価支援を行う際の具体的な処理の流れについて説明する。
【0026】
ここでは、評価支援システム1を用いてユーザのマネジメント力や組織(チーム)の組織力を測る実施例を想定して説明する。評価支援システム1による評価支援処理は、2つのフェーズに分けることができる。1つ目は、最初に、組織内のメンバー全員を対象として、複数の設問からなるアンケートを実施し、得られた回答を分析して、組織のパフォーマンスを評価する第1フェーズである。2つ目は、第1フェーズによる評価をした後、日々のマネジメントの結果をフィードバックしてユーザのマネジメントについて自己評価及び他者評価を行う第2フェーズである。以下、それぞれのフェーズに分けて詳細に説明する。
【0027】
まず、第1フェーズについて説明する。本実施形態において第1フェーズは、組織全体の組織力を測ることを目的としているが、目的はこれに限られるものではない。例えば、60個の設問が含まれるアンケートを実施して、各設問の回答に基づいて、組織力を例えば6項目に要素分解して分析し、数値化する。
【0028】
図4は、本実施形態において、評価支援システム1が実施する第1フェーズにおける評価支援処理の流れを示すフローチャートである。なお、第1フェーズにおけるアンケートは組織内のメンバー全員に実施されることが好ましい。
【0029】
ここでは、設問ごとに評価支援サーバ10とユーザ端末20の間で設問データや回答データ等の送受信が行われるものとして説明する。しかしながら、処理の流れはこれに限られず、例えば、最初に評価支援サーバ10からユーザ端末20に複数の設問を含むアンケートをまとめて送信し、ユーザ端末20側で複数の設問に対する回答を入力した後、回答データ等をまとめて評価支援サーバ10に返す構成としてもよい。また、ユーザ端末20は、ウェブブラウザを用いてアンケートを実施してもよいし、予め専用のアプリケーション(アプリ)を実装しておき、当該アプリを用いてアンケートを実施してもよい。
【0030】
まず、評価支援サーバ10は、アンケートの設問に関するデータをユーザ端末20に送信する(ステップS40)。なお、ここでは特に図示していないが、評価支援サーバ10は、ユーザ端末20から第1フェーズを開始する旨の指示を受領したことに応答して、第1フェーズを開始してもよいし、評価支援サーバ10側からユーザ端末20に対して、第1フェーズの開始をプッシュしてもよい。
【0031】
ユーザ端末20は、評価支援サーバ10から設問に関するデータを受信すると(ステップS41)、画面上の所定の領域に設問を表示する(ステップS42)。設問としては、例えば、「目標達成に対し、必要なステップやプロセスを誰もが理解していると思いますか?」といった組織のマネジメントに関する質問等が表示される。提示される設問は、コミュニケーション力、学習力、タフさなど、組織力やマネジメント力を測る指標となるいくつかの要素に関するものである。
【0032】
ユーザ端末20の画面上に設問が表示された後、ユーザは設問に対する回答を入力することになるが、回答が入力されるまでの間、ユーザの状態や挙動などを含む動作に関する種々のデータを収集することが好ましい(ステップS43)。こうして収集されたデータは、ユーザが入力した回答の信頼性を分析するために用いられる。収集されるデータとしては、例えば、設問が表示されてから回答が入力されるまでの時間、回答が入力されるまでのマウスの移動量や移動の軌跡、ユーザの視線やその変遷、呼吸、脈拍などが挙げられるが、これらに限られない。また複数種類のデータを収集してもよい。
【0033】
そして、設問に対する回答をユーザが入力すると、ユーザ端末20は、当該入力された情報を受け付ける(ステップS44)。例えば、表示画面上に回答を入力するための領域が設けられていて、その領域内に複数個の選択肢が表示されている。例えば、7個の選択肢が表示されている場合には、これにより、「そう思う」から「そう思わない」まで、回答の程度が7段階に区分けされたものとして、ユーザに認識させている。ユーザは、マウスカーソルを動かして、回答の程度として適切であると考えた位置でクリックする。本実施例では、マウスカーソルをクリックした位置情報を、ユーザからの入力として受け付ける。
【0034】
ユーザ端末20は、入力を受け付けた後、受け付けた入力が指し示す位置情報に基づいて、設問に対する回答に関するデータを生成する。例えば、回答データとしては、表示画面上に表示された複数個の選択肢のうちのどれを選択したかを示す情報とすることができる。生成された回答データは、ユーザ端末20から評価支援サーバ10に送信される。また、ユーザ端末20は、ユーザが回答を入力する際に収集した各種データも評価支援サーバ10に送信する(ステップS45)。
【0035】
評価支援サーバ10は、ユーザ端末20から、設問に対する回答データ及び収集データを受信すると(ステップS46)、受信した回答データ及び収集データをユーザ識別子等に対応付けて受信データ記憶手段122に記録する。
【0036】
その後、アンケートに次の設問があるか否かを判断する(ステップS47)。次の設問がまだ残っている場合には(ステップS47:YES)、ステップS40に戻り、次の設問をユーザ端末20に送信し、回答データ等を受信するまでの処理を繰り返す。なお、設問の個数は、事前に定められた個数及び種類の設問をユーザに提示してもよいし、また、ユーザの回答の内容に応じて、アダプティブに設問の個数及び種類を変更させてもよい。
【0037】
一方、次の設問がない場合(ステップS47:NO)、すなわち、ユーザが全ての設問に対する回答を終えた場合には、記録装置に記録しておいたユーザ及び組織内のメンバーの回答データと収集データを分析して、組織の組織力やユーザのパフォーマンスを評価する(ステップS48)。評価支援サーバ10は、評価した結果を評価結果記憶手段124に記録する。
【0038】
例えば、ユーザから収集したデータのうち、回答を入力するまでの時間を分析して、回答の信頼性を分析することができる。また、マウスカーソル53の移動量や軌跡を分析して、マウスの細かな動きと心理状態の組み合わせを分析することができる。さらに、ユーザ端末20に搭載されているカメラで視線の動きを分析したり、マイクや脈拍を測ることのできるセンシングデバイスを用いて呼吸や脈拍を分析したりする。このとき、質問文を見つめている間は悩んでいるとか、動きが大きかったり下を見たりしていれば信頼性は低いといった分析が可能である。
【0039】
このような分析は、回答データや収集データに、ルールベース123に蓄積された評価ルールを当て嵌めるなどして実現することができる。ルールは、経験則等に基づいて式を決め打ちで算出したものを用いることができる。また、ある程度データ量が集まった時点で、教師あり学習などでルールを高精度に生成、修正するようにしてもよい。
【0040】
第1フェーズを経ることによって、組織の組織力や、ユーザの当初のパフォーマンス等をしっかり把握することができる。そのため、第1フェーズによる評価をした後、評価支援サーバ10は、ユーザ端末20からの指示に応答して、ユーザや組織のパフォーマンスを要素ごとに可視化ないしグラフ化した画面情報を生成し、ユーザ端末20の表示画面上に出力させることができる。
【0041】
図5は、本実施例における第1フェーズにおいて、ユーザ端末20に表示されるアンケートの画面50の一例を示す図である。
【0042】
同図に示すとおり、第1フェーズにおけるアンケート画面50は、設問を表示するための領域51と、当該設問に対するユーザからの回答を受け付けるための領域52とを含んで構成される。すなわち、現在の設問が領域51に表示され、領域52には当該設問の回答をするための複数の選択肢が表示される。ユーザは、領域52内に表示される選択肢を目安にして、マウスカーソル53をクリックすることによって設問に対する回答を入力する。なお、設問に対する回答の入力は、マウスカーソル53を用いるものに限られず、他の入力装置を用いることが可能である。例えば、ユーザ端末20がタッチパネルを備えている場合には、指で画面近傍をタッチ等することによって回答を入力してもよい。
【0043】
また、アンケート画面50には、1つ前の設問と次の設問の一部を表示させるように構成してもよい。例えば、
図5に例示するように、領域51の左側に位置する領域55に、1つ前の設問の一部を表示させ、領域51の右側に位置する領域56に、1つ次の設問の一部を表示させてもよい。
【0044】
このとき、ユーザがマウスカーソル53を領域52内の所定の位置でクリックして回答を入力したことに応答して、領域55、51及び56に表示されている設問を左側に横スクロールさせて、回答を入力し終えた設問(
図5では設問番号25の設問)を領域51から領域55に移動させ、次に回答すべき設問(
図5では設問番号26の設問)を領域56から領域51に移動させ、1つ次の設問(設問番号27の設問)を領域56に新たに表示させる。
【0045】
領域52内に表示されている回答を入力するための選択肢の部分については、移動させる必要はないが、設問と同じように横スクロールにより移動させてもよい。ただし、選択肢の部分を横スクロールによって移動させた場合も、移動の前後で、ユーザが設問に対する回答を入力するための領域52や、その領域52内に表示される選択肢の位置自体は、設問ごとに移動することがなく、表示画面上で拡大アニメーション効果を除き固定化されていることが望ましい。
【0046】
このように、動きを横方向だけにして、縦スクロールを排したインターフェースとすることによって、ユーザへの負荷を軽減するとともに、ユーザが設問の回答をする際、前問への回答と比べながら相対的に選択し、入力することができるようになる。後述するように、表示画面上に表示されている選択肢の粒度よりも細かな粒度でユーザの入力を特定する場合や、ユーザが回答を入力するまでのマウスカーソル53の動きに関するデータを収集する場合には、回答を入力するための領域52や、その領域52内に表示される選択肢の位置が、設問間で変化させないようにすることで、ユーザの細かな心情の変化を読み取って評価することが可能となる。
【0047】
図6は、本実施例において、ユーザからの回答を取得する際の処理の概略を示す模式図である。
【0048】
図6の上側の図(A)は、ユーザが回答を入力する際に、ユーザ端末20の画面上に表示される画面の一例である。ここでは、設問に対する回答として、7個の選択肢が、ユーザ端末20の画面上に表示されている。このように、領域52は、表示画面上では、複数個の選択肢(例えばn個の選択肢。nは2以上の自然数)をユーザが視認可能な程度に区分けされた形式で、選択肢が表示される。この図では、マウスカーソル53が左から3番目の選択肢61を指しているので、ユーザは、左から3番目の選択肢61を選択したものと認識する。
【0049】
これに対し、本実施例では、
図6の下側の図(B)に示すように、領域52を、表示されている選択肢の数(n個)よりも多段階に分割した複数個(m個。mはnよりも大きい自然数)のサブ領域を想定し、マウスカーソル53が指し示すサブ領域62を特定する。そして、特定されたサブ領域62に基づいて、回答データを生成する。例えば、領域52を横方向に100個のサブ領域に分割することができる。
【0050】
同図に示すように、領域52内において、サブ領域を横方向に細かく分割した場合であれば、マウスカーソル53の指し示すサブ領域62が左から何番目のサブ領域であるかに基づいて、回答データを生成することができる。また、表示されている各選択肢をさらに複数個のサブ領域に分割したものを想定する場合であれば、左から何番目の選択肢の中のどの位置のサブ領域であるかに基づいて、つまり、マウスカーソル53が指し示す選択肢61の中のどのサブ領域62を指し示しているかに基づいて、回答データを生成してもよい。
【0051】
このように、本実施例では、回答をn段階で評価しているように見せかけながら、実際には、表示されている選択肢の粒度よりも細かい、すなわち、nよりも多段階で、回答を評価することにより、回答の信頼性やユーザの細かな心情の変化等を分析しようとするものである。
【0052】
なお、ここでは、マウスカーソル53が指し示している場所に位置するサブ領域62に基づいて回答データを生成する例を示したが、これに限られず、表示画面上でマウスカーソル53が指し示している選択肢61に基づいて回答データを生成し、さらに、マウスカーソル53が指し示している場所に位置するサブ領域62に関するデータも併せて収集するものとしてもよい。
【0053】
次に、第2フェーズにおける評価支援処理について説明する。第2フェーズは、ユーザの中でも特に組織のリーダーや上司の日々のパフォーマンスを自己評価及び他者評価によりレビューするためのものであることが好ましいが、これに限られない。ユーザがいつでもどこでも回答できるように、ユーザのスマートフォンなど、携帯型のユーザ端末20に、毎日定時にアンケートを配信することが好ましい。また、ユーザ及び組織の日々のパフォーマンスを捉えてデータ化することを目的の1つとしているので、例えば3つの設問など、第1フェーズよりも少ない数の設問を含むアンケートを配信することが好ましい。
【0054】
図7は、本実施形態において、評価支援システム1が実施する第2フェーズにおける評価支援処理の流れを示すフローチャートである。また、
図8A〜
図8Dはそれぞれ、本実施例においてユーザ端末20に表示される画面の一例を示す図である。
【0055】
本実施例では、第2フェーズは、最初に評価支援サーバ10からユーザ端末20に複数の設問を含むアンケートをまとめて送信し、ユーザ端末20側で複数の設問に対する回答を入力した後、回答データ等をまとめて評価支援サーバ10に返すものとしている点で第1フェーズと異なる。しかしながら、これ以外の点について、第1フェーズを変わるものではない。そこで、以下の説明では、第1フェーズの処理が適用される部分については、説明を割愛する。
【0056】
まず、評価支援サーバ10は、毎日定時に、例えば3つなど、所定数の設問を含むアンケートを作成し、ユーザ端末20に送信する(ステップS71)。3つの設問は、設問データベース121からランダムに選択される。また、ここでいう毎日とは、例えば、仕事のある日は毎日という程度の意味であり、休日など仕事の無い日にはアンケートを配信しないものとしてもよい。また、アンケートは組織内のメンバー全員に個別に送信される。アンケートに含まれる設問の内容は、メンバー間で同じものでも、異なるものでもよい。
【0057】
ユーザ端末20は、評価支援サーバ10からアンケートを受信し(ステップS71)、アンケートを設問記憶手段221に記録する。このとき、アンケートを受信したことを示すポップアップを表示させるなどして、ユーザにアンケートの実施を促すことが好ましい。
【0058】
第2フェーズでは、評価支援サーバ10からアンケートを受信しても、すぐにアンケートが実施されることはない。ユーザ端末20は、ユーザからアンケートを実施する旨の入力を受け付けたとき、それに応答して、アンケートが実施される(ステップS72)。また、アンケートを受信してから、当該アンケートを実施する旨の入力を受け付けるまでの時間を計測しておき、これを収集データの1つとして、ユーザの評価に用いることが好ましい。
【0059】
図8Aは、携帯型のユーザ端末20に表示されるホーム画面80A一例である。ユーザが領域81をタップ(選択)することによって、
図8Bのアンケート画面80Bに遷移し、アンケートが実施される。
【0060】
図7に戻り、アンケートを開始すると、受信したアンケートに含まれる設問を設問記憶手段221から読み出し、順番に1つずつ設問を表示する(ステップS73)。
【0061】
図8Bは、ユーザ端末20に表示されるアンケートの画面80Bの一例である。第1フェーズのアンケート画面50と同様に、アンケート画面80Bは、設問を表示するための領域83と、当該設問に対するユーザからの回答を受け付けるための領域84とを含んで構成される。すなわち、現在の設問が領域83に表示され、領域84には当該設問の回答をするための複数の選択肢が表示される。
【0062】
同図では、領域83に、「部下や他者に不足している知識・スキルを伝授した」という設問が表示され、これに対し、領域84に、YESとNOの2つの選択肢が、ユーザに視認できる形式で表示されている。このように、第2フェーズでは、数秒でYESまたはNOを答えられるような簡単な設問が提示されることが好ましいが、これに限られない。また、ここでは、回答の選択肢が、YESとNOの2つであるが、選択肢の数はこれに限られず、任意の数の選択肢とすることができる。
【0063】
設問が表示されてから、ユーザが回答を入力するまでの間、第1フェーズと同様に、ユーザの動作に関する種々のデータが収集されることが好ましい(ステップS74)。第1フェーズと同様に、設問が表示されてから回答が入力されるまでの時間を計測したり、ユーザ端末20に搭載されているカメラを用いて、回答が入力されるまでの指の移動量や移動の軌跡、ユーザの視線やその変遷を検出したり、特殊なデバイスを利用して呼吸や脈拍を検出したりなどして、これらのデータを収集することができる。また、アンケートを受信してから、ユーザがアンケートを実施するまでの時間も収集することが好ましい。
【0064】
ユーザが領域84の所定の箇所近傍をタップするなどして、設問に対する回答をユーザが入力すると、ユーザ端末20は、当該入力された情報を受け付ける(ステップS75)。ユーザ端末20は、表示されている選択肢のうち、ユーザがどの選択肢を選んだかに基づいて、回答データを生成してもよい。また、
図6で説明したように、表示されている選択肢よりも粒度の細かいサブ領域を想定して、ユーザのタップした位置がどのサブ領域を指し示しているかに基づいて、回答データを生成してもよい。
【0065】
ユーザ端末20は、ステップS74で収集されたデータやステップS75で生成された回答データを、取得データ記憶手段222に記録する。このようにして、設問ごとに、回答データと収集データなど、ユーザから取得したデータが蓄積されていく。
【0066】
その後、ユーザ端末20は、アンケートに次の設問があるか否かを判断し(ステップS76)、次の設問がまだ残っている場合には(ステップS76:YES)、ステップS73に戻り、次の設問とその選択肢をそれぞれ、領域83と領域84に表示し、回答データ等を蓄積するまでの処理を繰り返す。
【0067】
一方、次の設問が無い場合には(ステップS76:NO)、取得データ記憶手段222に蓄積された3問分の回答データと収集データを評価支援サーバ10に送信する(ステップS77)。
【0068】
評価支援サーバ10は、ユーザ端末20から回答データと収集データを受信すると(ステップS78)、受信したデータを受信データ記憶手段122に記録するとともに、受信した回答データ及び収集データを分析して、ユーザ及び組織のパフォーマンスの評価を更新する(ステップS79)。例えば、回答データ及び収集データに評価ルールを当てはめるなど所定の方式に基づいて、要素ごとの評価スコアを算出することができる。また、評価支援サーバ10は、更新された評価結果を評価結果記憶手段124に記録する。
【0069】
第2フェーズでは、第1フェーズと同様に、評価支援サーバ10は、ユーザが回答したデータに加えて、設問ごとの回答時間のデータなど、回答中にユーザの状態や挙動などの動作について収集されたデータを加味して分析を行うことによって、回答の信頼度を含めて分析することを可能としている。加えて、ユーザ端末20が、アンケートを受信してから、ユーザがアンケートを実施するまでの時間や、評価支援サーバ10がユーザ端末20にアンケートを送信したにもかかわらず返信が無かった場合にはその情報も加味して、ユーザからの回答がなかったことをユーザの取組態度に反映させて、ユーザ及び組織のパフォーマンスを評価ないし評価結果を更新することができる。
【0070】
評価支援サーバ10は、ユーザ端末20からの指示に応答して、ユーザや組織のパフォーマンスを要素ごとに可視化ないしグラフ化した画面情報を生成し、ユーザ端末20の表示画面上に出力させることができる。また、パフォーマンスの時系列変化を可視化ないしグラフ化して出力させることもできる。
【0071】
図8Cは、ユーザ端末20に表示される評価結果画面80Cの一例である。例えば、
図8Aのホーム画面80Aにおいて、ユーザが領域82をタップすることによって、この
図8Cの評価結果画面80Cに遷移する。本実施例では、同図に示すように、マネジメント力を6個の要素に分けてそれぞれのスコアを算出し、レーダーチャート形式でグラフ化している。自己評価と組織内の他者からの評価を同時に表示させることができる。
【0072】
図8Dは、ユーザ端末20に表示される評価の履歴画面80Dの一例である。
図8Cの評価結果画面80Cにおいて、ユーザが6個の要素のうちの1つ、例えば領域86をタップすることによって、
図8Dの履歴画面80Dに遷移する。
【0073】
このように、第2フェーズでは、少数の設問しか含まれないアンケートを毎日ほぼ同じ時刻に配信し、各設問は毎日ランダムに選択されたものであり、ユーザが比較的簡単に答えられる設問であり、かつ、これをアプリとして提供するなど、できる限りユーザが手軽にアンケートを実施できる形式を追求することで、ユーザが終業後すぐに自らを振り返る習慣を形成することができる。
【0074】
また、ユーザや組織の日々の成果やパフォーマンスを要素ごとにスコアを算出し、記録することができ、また、可視化することができる。これにより、ユーザのやる気を効果的に引き出すことが可能となる。
【0075】
以上のとおり、本実施形態によれば、複数の指標に基づくアンケートにより、個人と組織のコンディション、能力、状態などのパフォーマンスを客観的に調査、分析することができるようになるため、個人や組織の現状をしっかりと把握することが可能となる。また、分析結果から、現状と最終目標、そのために解決すべき課題を明確にし、マネジメントメソッド及びトレーニングのステップを具体的に提供することができるようになる。
【0076】
なお、本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。このため、上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。例えば、上述の各処理ステップは処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更して又は並列に実行することができる。