(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6469645
(24)【登録日】2019年1月25日
(45)【発行日】2019年2月13日
(54)【発明の名称】容器バルブの効果的かつ簡単な開放および閉鎖
(51)【国際特許分類】
B67D 1/14 20060101AFI20190204BHJP
【FI】
B67D1/14 Z
【請求項の数】15
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2016-503105(P2016-503105)
(86)(22)【出願日】2014年3月14日
(65)【公表番号】特表2016-512804(P2016-512804A)
(43)【公表日】2016年5月9日
(86)【国際出願番号】US2014029465
(87)【国際公開番号】WO2014144873
(87)【国際公開日】20140918
【審査請求日】2017年3月3日
(31)【優先権主張番号】14/209,856
(32)【優先日】2014年3月13日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/792,289
(32)【優先日】2013年3月15日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】391026058
【氏名又は名称】ザ コカ・コーラ カンパニー
【氏名又は名称原語表記】The Coca‐Cola Company
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】グリーン,シー.,ブラッド
(72)【発明者】
【氏名】ブラウン,デヴォン
(72)【発明者】
【氏名】リーマン,ジョセフ
(72)【発明者】
【氏名】バーチフィールド,ブレント
【審査官】
加藤 昌人
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2013/0026665(US,A1)
【文献】
特表2004−528969(JP,A)
【文献】
実開平02−052800(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B67D 1/00−3/04
B01F 1/00−5/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器付属部品を含む容器と、
前記容器からガスを受けるように構成された炭酸化タンクと、
前記容器のバルブを開放するように構成されると共に前記容器付属部品と接続するように構成されたバルブ開放構成要素を有する受入装置付属部品であって、当該受入装置付属部品は、前記容器付属部品を封止しかつ覆うように構成されており、また、当該受入装置付属部品は、前記容器の前記バルブから出てくる前記炭酸化タンクへのガスの流れを、低減された流量に制限するように構成されたカーボネータスロットルを含む、受入装置付属部品と、
前記受入装置付属部品および前記炭酸化タンクと接続する制御器と
を含むシステム。
【請求項2】
前記容器が、二酸化炭素ガスを前記炭酸化タンクへ送出するように構成された二酸化炭素源である、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記炭酸化タンクが、前記炭酸化タンク内の圧力を検出するように構成された圧力センサを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記炭酸化タンクが、当該炭酸化タンクから過剰な二酸化炭素を排出するように構成された圧力リリーフ弁を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記カーボネータスロットルが、前記受入装置付属部品と接続する前記制御器によって作動可能である、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記制御器が、前記制御器および前記カーボネータスロットルと接続するソレノイドに電流を流すことによって前記カーボネータスロットルを作動可能である、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記容器を収容するドアと、当該ドアに関連付けられたドアセンサとをさらに含み、前記ドアセンサが、前記制御器と接続されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記容器を収容する前記ドアが閉鎖されたことを前記ドアセンサが示すまで、前記制御器が、前記カーボネータスロットルを介した前記炭酸化タンクへのガス流を制限する、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
システム内の過圧を制御する方法であって、
炭酸化タンクと、CO2容器と、カーボネータスロットルと、レバーおよびソレノイドを含む即時接続機構とを含む二酸化炭素システムを提供するステップと、
制御器を介して前記ソレノイドに電流を流すステップと、
前記即時接続機構の前記レバーを引くステップであって、前記レバーを引くことが前記ソレノイドによって引き起こされるステップと、
リリースピンを前記CO2容器の中へ押し下げるステップであって、前記リリースピンが前記即時接続機構の前記レバーによって押し下げられて通路を開放するステップと、
前記通路を通してガスの流れを解放するステップと、
前記CO2容器から来る前記カーボネータスロットルを通る前記ガスの流れを、低減された流量に制限するステップと、
前記ガスの流れを前記炭酸化タンクの上面に導くステップと
を含む方法。
【請求項10】
前記CO2容器から前記炭酸化タンクへのCO2の最大スロットル流量を提供するステップをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記カーボネータスロットルが金属ディスクである、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
圧力が第1の所定設定値を下回るごとに前記CO2容器からの前記ガスの流れの解放を制御するステップをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記即時接続機構の前記レバーを引くことにより前記リリースピンが同時に押される、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
圧力リリーフ弁によって前記炭酸化タンクから過剰なガスを、当該炭酸化タンクに供給されているガスの流れよりも速く排出することをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項15】
前記炭酸化タンクに関連付けられた圧力センサが前記制御器と接続する、請求項14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、PCT国際特許出願として2014年3月14日に出願され、および2013年3月15日に出願された米国仮特許出願第61/792,889号および2014年3月13日に出願された米国実用新案特許出願第14/209,856号に基づく優先権を主張し、それらの主題は参照によりその全体が援用される。
【背景技術】
【0002】
背景
CO
2ガスはCO
2容器を外部システムに接続するときCO
2容器から漏出する可能性がある。この漏出は有用なCO
2の量を低減する。本開示はこの問題に取り組み、より好都合かつ簡単な接続機構を開示する。
【0003】
図面の簡単な説明
本開示に組み込まれその一部を構成する添付の図面は、本発明の様々な実施形態を示す。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【
図4】容器接続装置を含むシステムのブロック図を示す。
【
図6a】容器接続装置の正面図および背面図を示す。
【
図6b】容器接続装置の正面図および背面図を示す。
【
図8a】容器接続装置のドアの異なる見た目を示す。
【
図8b】容器接続装置のドアの異なる見た目を示す。
【
図9a】容器接続装置構成要素の3次元的な図を示す。
【
図9b】容器接続装置構成要素の3次元的な図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0005】
詳細な記載
以下の詳細な記載は、添付の図面を参照する。可能な限り、同一または同様の要素を参照するために、図面および以下の記載中、同一の参照番号が使用される。本発明の実施形態が記載され得るが、修正形態、適応形態および他の実装形態が可能である。例えば、図面に示される要素に置換え、追加または修正が施されてもよく、また、本明細書に記載される方法は、開示される方法に対し段階を置き換える、順番付けし直す、または追加することによって修正されてもよい。従って以下の詳細な記載は本発明を限定しない。代わりに本発明の適切な範囲は付随の請求項によって定義される。
【0006】
本発明の実施形態は、加圧容器を外部システムに効果的かつ簡単に接続するように設計された容器接続装置を提供し得る。
図1は容器接続装置100の一実施形態を示す。装置100は加圧容器110をハウジング105の中に受け入れ得る。ハウジング105は容器110を外部システムに接続するために使用され得る。容器110は、限定しないが、例えばCO
2容器であり得る。
【0007】
外部システムは、限定しないが、例えば飲料分配システムであり得る。
図1は、容器110を含むように装置100を示すが、容器は装置100の一部として含まれなくてもよい。むしろ装置100は、様々な容量を有する様々な種類の容器と接合するように設計されたネスト(nest)115を含み得る。さらに、用語「装置」は、本明細書で使用される際、構成要素または装置のあらゆる組合せを含み得る。
【0008】
容器接続装置100は、ガス漏出の危険性を軽減しながら容器110を外部システムに効果的かつ簡単に接続するように設計可能である。装置100は容器付属部品120を受入装置付属部品125で封止しかつ覆うことによってこの解決策を達成し得る。本発明の実施形態と一致して、装置100は、ドア130が下ろされるにつれて受入装置付属部品125が容器付属部品120上を滑ることを引き起こし得る移動機構135を含み得る。他の実施形態では、装置100は、容器110を容器付属部品120と一緒に受入装置付属部品125に挿入する機構を含み得る。
【0009】
概して言えば、ドア130を下ろすことは少なくとも2つの目的を果たし得る。第1に、それは受入装置付属部品125が、ガスの流れを可能にするべく容器バルブを開放するように容器付属部品120と接続することを引き起こし得る。第2に、それは、容器バルブを取扱者から遮蔽することによって、接続プロセスの間に起こり得る漏出から容器110の取扱者を保護する働きをし得る。
【0010】
受入装置付属部品125が容器付属部品120と接続するとき、受入装置付属部品125のバルブ開放構成要素は、容器バルブを開放し、それによりガスが容器110から装置100へ流れることを可能にし得る(すなわち装置を充填する)。充填された装置100は次に、例えばハウジング105のポートを介して、外部システムに接続され得(または、様々な実施形態では、すでに接続されている場合がある)、外部システムに、容器110に含まれているガスを供給し得る。いくつかの実施形態では、受入装置付属部品125と容器付属部品120との接続は、それ自体は容器バルブを開放しない場合がある。
図10によって以下で詳細に記載されているように、制御器212が、ソレノイド216または他の電気機械装置を介して、1つまたは複数のセンサ(例えば圧力センサ、ドアセンサ等)からのフィードバックに基づいて望ましいときに、受入装置付属部品125のバルブ開放構成要素を作動し得る。
【0011】
図2は容器接続装置100の断面図を示す。容器接続装置100の使用者は、最初に容器110を容器ハウジング105に挿入し得る。ハウジング105は
図2に示されていないが、
図3に示されている。容器ハウジング105は、容器110を容器ハウジング105内に固定するように設計された容器ネスト115を取り付けられ得る。上に記載したように、ネスト115は、容器ハウジング105内に様々な種類およびサイズの容器を受け入れて固定するように設計され得る。様々な実施形態では、ネスト115は、容器をハウジング105に固定して容器付属部品120を受入装置付属部品125と整列するように容器付属部品120のフランジまたは他の対応する特徴部と係合するように設計された着地部分または他の切欠きを含み得る。
【0012】
使用者は次に角度205を経て装置100のドア130を閉鎖し得る。ドア130が閉鎖されるとき、中心上部移動機構135は、受入装置付属部品125が軸210の周りで摺動し、容器付属部品120を覆うことを引き起こす。例えば、中心上部移動機構135は、ドア130のカムと係合し得る。ドア130が移動されるにつれ、中心上部移動機構135は、軸210周りの運動を引き起こすような態様でカムに沿って移動し得る。軸210は垂直軸であり得、および/または容器110と受入装置付属部品125との間の流体流れ経路の軸と平行であり得る。様々な実施形態では、ドア130が閉鎖されるとき容器100を受入装置付属部品125に挿入させる異なる摺動機構が利用されてもよい。加えて、受入装置付属部品125は、容器110をさらに固定するように、いったん容器付属部品120に接続されると容器付属部品120を締め付けるように設計されてもよい。例えば、受入装置付属部品125の最も下の部分は、容器付属部品120のフランジの上面に押し付けられてもよい。
【0013】
受入装置付属部品125が容器付属部品120と接続するとき、容器付属部品120のOリングが接続部を封止する。本発明の様々な実施形態では、受入装置付属部品125のバルブ開放構成要素は、容器付属部品120に接続するとまたは接続した後、容器110のバルブを開放させ得る。バルブの開放はガスが容器110から容器接続装置100へ流れることを可能にし得る。様々な実施形態では、受入装置付属部品125のバルブ開放構成要素が容器110のバルブを開放する前、容器付属部品120のOリングが接続部を封止する。様々な実施形態では、容器接続装置100は、ドア130が前もって実質的に閉鎖されたときまたは後に容器バルブの開放が起きるように設計されてもよい。
【0014】
受入装置付属部品125と容器付属部品120との間の接続部は、欠陥Oリングまたは他の異常の場合に使用者を偶発的なガス放出から効果的に遮蔽する。さらに、ドア130が下ろされるときのみ容器バルブは開放され得るので、ドア130は同様に使用者を偶発的なガス放出から保護する遮蔽物として機能し得る。
【0015】
ドア130が角度205を経て開放されるとき、受入装置付属部品125は、(例えば軸210の周りで)容器付属部品120に接続されたのと同様の方法で容器付属部品120から分離され得る。様々な他の実施形態では、容器付属部品120は、受入装置付属部品125に接続されたのと同様の方法で受入装置付属部品125から分離され得る。受入装置付属部品125と容器付属部品120の間の分離は容器バルブを閉鎖し、それによりガスの流れを止める。このようにして、使用者は、容器110を接続するとき使用者が遮蔽された同様の方法で、容器110を装置100から分離することに由来する潜在的ガス放出から遮蔽され得る。様々な実施形態では、容器付属部品120のOリングは、受入装置付属部品125のバルブ開放構成要素が容器110のバルブと切り離され容器110のバルブが閉鎖することを許容するまで、接続部を封止する。
【0016】
本発明の実施形態と一致して、容器接続装置100は、ロック機構を含み得る。例えば、ドア130は閉鎖されるときハウジング105にラッチされ得る。ラッチは、限定しないが、例えば電気ソレノイドを含み得る。ドア130の開放は例えばパスワードで保護され得る。あらゆる適切なロック機構が使用されてもよい。いくつかの実施形態では、ドアが閉鎖されていることを保証するために、およびドアが閉鎖されていない場合に容器バルブが開放することを防止するために、閉鎖ドアセンサ222が使用され得る。いくつかの実施形態では、ラッチまたはロック機構は閉鎖ドアセンサとして機能し得る。
図10に示されるように、制御器212は、ドア130が閉鎖されていることを閉鎖ドアセンサ222が示すまで、ソレノイド216が容器バルブを開放するように作動されることを防止し得る。
【0017】
図4は、容器接続装置100を含むシステムを示す。システムは飲料分配器400を含み得、および使用者インターフェース402、注入用押しボタン404、カーボネータ406、およびノズル408を含む。シロップは複数のシロップカートリッジ(例えば第1シロップカートリッジ410、第2シロップカートリッジ412、第3シロップカートリッジ414および第4シロップカートリッジ416)に貯蔵され得る。香料は複数の香料カートリッジ(例えば第1香料カートリッジ118、第2香料カートリッジ420、第3香料カートリッジ422、第4香料カートリッジ424)に貯蔵され得る。複数のシロップカートリッジおよび複数の香料カートリッジはノズル408に接続される。
【0018】
作動中、使用者は使用者インターフェース402を使用して飲料を選択し得る。使用者が注入用押しボタン404を押すと、炭酸水がカーボネータ406からノズル408へ流れ、および適切なシロップおよび/または香料が複数のシロップカートリッジおよび/または複数の香料カートリッジから流れる。ポストミックス飲料分配器において、シロップ、香料および炭酸水はノズル408の周囲で混合される。例えば、使用者がチェリー風味コーラを選択する場合、炭酸水はカーボネータ406からノズル408へ流れる。コーラシロップおよびチェリー香料が適切なカートリッジからノズル408へ流れる。これら成分はその後ノズル408を通って流れ、吐出流体ストリームおよびカップ426の中で空気混合し得る。
【0019】
炭酸水はカーボネータ406内で形成される。炭酸水を形成するためにCO
2が二酸化炭素源(例えば容器接続装置100)からカーボネータ406へ流れる。一方で水は外部源430からカーボネータ406へ流れ得る。飲料分配器の協調は制御モジュール432によって制御され得る。制御モジュール432はまた、圧力センサ434を介して、カーボネータ406とノズル408の間の配管内の背圧を監視し得る。
【0020】
図5aは容器接続装置100の第1の3次元的な図である。
図5bは容器接続装置100の第2の3次元的な図である。
図6aは容器接続装置100の正面図である。
図6bは容器接続装置100の背面図である。
図7aは容器接続装置100の第1側面図である。
図7bは容器接続装置100の第2側面図である。
図8aは正面図ドア130である。
図8bは背面図ドア130である。
図9a〜9Bは容器110、ネスト115、容器付属部品120、受入装置付属部品125、および移動機構135の3次元的な図である。
【0021】
図10は、二酸化炭素システム200の線図である。二酸化炭素システム200は炭酸化タンク202、CO
2容器204、カーボネータスロットル206(例えば焼結金属ディスク)、および即時接続機構208を含むことができる。いくつかの実施形態では、即時接続機構208は上に記載したように具現化され得る。カーボネータスロットル206はピストン、バタフライバルブ、または通路を通る流体の流量を制限するための当技術分野で知られる他のいずれかの電気機械的妨害物を含み得る。二酸化炭素システム200はシステム内の過圧を防止するように構成される。炭酸化タンク202は、炭酸化タンク202内の圧力を検出するように構成された圧力センサ210を含むことができる。一例では、圧力センサ210は制御器212と連通することができる。
【0022】
即時接続機構208はレバー214およびソレノイド216を含むことができる。示される例では、即時接続機構208は、垂直出口を有するCO
2容器用として示され記載される。一例では即時接続機構208は、直角出口を有するCO
2容器に使用可能である。他の例では即時接続機構208は、垂直でない出口を有するCO
2容器に使用可能である。
【0023】
特定の例では、制御器212は、ソレノイド216に電流を流すためにソレノイド216と連通することができる。制御器212はソレノイド216または当技術分野で知られる他のいずれかの電気機械装置を介してレバー214と連通し得る。ソレノイド216は、リリースピン218(例えばシュレーダーバルブ)をCO
2容器204内に押し下げるレバー214を引くように構成可能であり、それにより通路220を開放し、炭酸化のためにカーボネータスロットル206および炭酸化タンク202の上面に至ることができる供給用取付けライン222を通って流れることができるガスを解放する。一例では、ソレノイド216は、使用者によって圧力が予め決定された設定値を下回るごとにガスをCO
2容器204からライン222を通して解放することができる。いくつかの実施形態では、制御器212は、ドア130が閉鎖されていることを閉鎖ドアセンサ222が示さない限りソレノイド216に電流が流されることを防止し得る。
【0024】
特定の例では、カーボネータスロットル206は、いったんリリースピン218が押されると高圧下にCO
2容器204から出るガスの流量を、低減された流量に制限するように構成可能である。カーボネータスロットル206は非常に高い制限をガス流量にもたらし、それにより、炭酸化タンク202が過圧化されることを防止する一助となり得る制御された方法でガスは解放される。従って、カーボネータスロットル206は、CO
2容器204から炭酸化タンク202へのCO
2の最大スロットル流量を定める。二酸化炭素システム200において、調整装置は排除することができる。なぜなら、炭酸化タンク202が制御可能な方法でガスの新しい圧力に適応できるように、二酸化炭素システム200がゆっくり反応することをカーボネータスロットル206が可能にするためである。一例では、炭酸化タンク202は、二酸化炭素システム200が過剰なCO
2を炭酸化タンク202に供給する場合、圧力を緩和することができる圧力リリーフ弁224を含むことができる。いくつかの例では、圧力リリーフ弁224は、圧力センサ210の故障の場合またはリリースピン206が動かなくなった場合、高いガス圧力を緩和する一助となるバックアップとしての役割を果たすことができる。圧力リリーフ弁224は、いったん所定の圧力が炭酸化タンク202内で蓄積されると、CO
2を大気に排出することを可能にし得る。炭酸化タンク202内の圧力が第2の所定圧力を下回ると、圧力リリーフ弁は閉鎖し得る。圧力リリーフ弁は、最大排出流量まで炭酸化タンク202からガス(例えばCO
2)を排出することを可能にするように設計され得る。いくつかの実施形態では、最大スロットル流量は最大排出流量未満である。従って、たとえリリースピン218が開放したまま動かなくなっても、圧力リリーフ弁224は、CO
2が炭酸化タンク202に供給されることよりも速く過剰CO
2を大気に排出することが可能である。従って過剰な圧力は炭酸化タンク202内に蓄積されない。
【0025】
本開示内容の様々な修正形態および変更形態が本開示内容の範囲および趣旨から逸脱することなく当業者に明らかになり、および本開示内容の範囲は、本明細書に記載された例示的な例に不当に限定されないことを理解すべきである。