【文献】
CMCC,Discussion on small cell architecture to support efficient operation[online], 3GPP TSG-RAN WG1#73 R1-132550,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_73/Docs/R1-132550.zip>,2013年 5月20日
【文献】
InterDigital Communications,Dual Connectivity for Small Cell Deployments[online], 3GPP TSG-RAN WG2#81 R2-130515,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_81/Docs/R2-130515.zip>,2013年 1月28日
【文献】
Nokia Siemens Networks,U-RNTI management by the HNB-GW[online], 3GPP TSG-RAN WG3#74 R3-112870,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_74/Docs/R3-112870.zip>,2011年11月14日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
マクロセルにサービスするベースステーションとの第1の接続及びローカルエリアベースステーションのクラスターに属する第1のローカルエリアベースステーションとの第2の接続を有し;
前記第1の接続に関連した第1のアイデンティティ及び前記第2の接続に関連した第2のアイデンティティを有し;
前記クラスターに属する第2のローカルエリアベースステーションへスケジューリング要求を送信し;
前記第2のローカルエリアベースステーションから応答を受信しそして前記第2のローカルエリアベースステーションとの接続に前記第2のアイデンティティを関連付けた後に前記第2のローカルエリアベースステーションと通信し;及び
前記第2のアイデンティティに関する第2のローカルエリアベースステーション情報を送信する;
ことを含む方法。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下の実施形態は、例示に過ぎない。本明細書の多数の位置に「一」、「1つの」又は「幾つかの」実施形態という語が現れるが、これは、必ずしも、各々が同じ実施形態を指すか、又はその特徴が1つの実施形態のみに適用されることを意味していない。又、異なる実施形態の1つの特徴を組み合わせて、他の実施形態を構成することもできる。更に、「備える(comprising)」及び「含む(including)」という語は、ここに述べる実施形態を、ここに述べた実施形態のみで構成すると限定されるものではなく、且つそのような実施形態は、ここに特に述べられていない特徴、構造、ユニット、モジュール、等も包含し得ることを理解されたい。
【0016】
これらの実施形態は、任意のベースステーション、ネットワーク要素、ユーザ装置(UE)、サーバー、対応コンポーネント、及び/又は通信システム、或いは必要な機能をサポートする異なる通信システムの組み合わせに適用することができる。
【0017】
使用するプロトコル、通信システムの仕様、サーバー及びユーザターミナルは、特に、ワイヤレス通信では、急速に開発がなされている。そのような開発は、実施形態に対して余計な変更を要求する。それ故、全ての語及び表現は、広く解釈されるべきであり、実施形態を例示するものであって、限定するものではない。
【0018】
通信システムに使用すべき多数の異なる無線プロトコルが存在する。異なる通信システムの幾つかの例は、ユニバーサル移動テレコミュニケーションシステム(UMTS)無線アクセスネットワーク(UTRAN又はE−UTRAN)、長期進化(LTE(登録商標)、E−UTRAとしても知られている)、長期進化アドバンスト(LTE−A(登録商標))、IEEE 802.11規格、マイクロ波アクセスのためのワールドワイド相互運用性(WiMAX)に基づくワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、Bluetooth(登録商標)、パーソナル通信サービス(PCS)、及び超ワイドバンド(UWB)テクノロジーを使用するシステムである。IEEEは、インスティテュート・オブ・エレクトリカル・アンド・エレクトロニックス・エンジニアズを指す。LTE及びLTE−Aは、第3世代パートナーシッププロジェクト3GPPにより開発された。
【0019】
図1は、幾つかの要素及び機能的エンティティだけを示す通信環境の簡単な図で、それらは全て論理的ユニットで、図示されたものと実施が異なってもよい。
図1に示す接続は、論理的な接続であり、実際の物理的接続は、異なってもよい。当業者であれば、このシステムは、他の機能及び構造も含むことが明らかであろう。通信において又は通信のために使用する機能、構造、要素及びプロトコルは、実際の発明とは関わりないことが明らかである。それ故、それらは、ここに詳細に述べる必要はない。
【0020】
図1の例において、LTE/SAE(長期進化/システムアーキテクチャー進化)ネットワーク要素に基づく無線システムが示されている。しかしながら、これらの例において述べる実施形態は、LTE/SAE無線システムに限定されず、他の無線システムにおいても実施することができる。
【0021】
図1のネットワークの簡単な例は、SAEゲートウェイ(GW)100、及びMME102を備えている。SAEゲートウェイ100は、インターネット(NET)104への接続を与える。
図1は、セル108にサービスするベースステーション又はeNodeB106を示す。この例では、eNodeB106は、SAEゲートウェイ100及びMME102に接続される。又、この例では、セル108は、マクロセルであり、そしてeNodeB106は、マクロセルノードである。マクロノード106は、マクロeNodeB(MeNB)として示される。
【0022】
一般的に、通信システムのeNodeB(エンハンストノードB)は、無線リソースマネージメントの機能、即ち無線ベアラコントロール、無線アドミッションコントロール、接続モビリティコントロール、動的リソース割り当て(スケジューリング)をホストする。MME102(移動管理エンティティ)は、UEがネットワークに接続するときに通るeNodeBの助けでモビリティ、セッション/コール及び状態管理について全体的にUEをコントロールする役割を果たす。SAE GW100は、ネットワークと、例えば、インターネットのような通信ネットワークの他の部分との間のゲートウェイとして働くように構成されたエンティティである。SAE GWは、2つのゲートウェイ、即ちサービングゲートウェイ(S−GW)とパケットデータネットワークゲートウェイ(P−GW)の組み合わせでよい。
【0023】
eNodeB106は、セル108への無線カバレージを与える。セル108は、利用するアンテナシステムに基づいて、任意のサイズ又は形態のものでよい。eNodeB106は、eNodeB106と、セル108内に位置するターミナル装置又はユーザ装置(UE)との間に確立されるセルラー無線通信リンクを制御する。ターミナル装置は、セルラー通信システムのユーザ装置、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、ラップトップ、ハンドヘルドコンピュータ、タブレット、移動電話、又はセルラー通信ネットワークと通信できる他のユーザターミナル又はユーザ装置である。
【0024】
図1の例では、1組の小型セルがマクロセルにインストールされる。各小型セルは、ノードによりサービスされる。例えば、ノード118、120及び122によりサービスされる小型セル112、114、116が示されている。小型セルにサービスするノード118、120、122は、ローカルエリアベースステーション又はeNodeB(LAeNB)として示され、そしてそれらは、小型セル層又は小型セルクラスターを形成する。実際には、小型セルの数は、3より著しく大きい。小型セルは、例えば、X2インターフェイスを使用して互いに接続される。又、マクロeNodeBと小型セルeNodeBとの間にもインターフェイスがある。ある実際的な展開では、このインターフェイスは、インターフェイスの実施技術、インターフェイスの限定容量、トランスポートリンクを経てエラー修正プロトコルを導入することによって得られるリンクの信頼性特性、又はリンク容量を高アクティビティ時間中に不充分にするがサイレント時間中に充分にするトラフィック特性のために、理想的なインターフェイス(例えば、光学的)に近いものではなく、著しい遅延を伴うインターフェイスである。そのようなインターフェイスを経てパケットトラフィックを配信すると、キューイング、遅延、及び遅延変化に直面することになる。
【0025】
一実施形態において、小型セルは、小型セル配備に専用の個別の周波数層126において動作する。小型セル周波数層における動作は、小型セルのカバレージエリアにわたり別の周波数層においてカバレージを与える、上に横たわるマクロセルによって制御される。マクロセル層と小型セル層との間のコントロール関係は、選択されるアーキテクチャーに基づいて変化する。一実施形態では、マクロ層は、小型セル層で動作するUEに対する共通のコントロール情報を与える。
【0026】
一実施形態では、小型セルは、上に横たわるマクロセルと同じ周波数層124において動作する。これは、例えば、ビルディングロスが充分な分離を与える場合、又はある座標メカニズムが適用される場合に考えられる。
【0027】
小型セルに関する1つの問題は、モビリティに関するもので、即ち、マクロセル層にもコアネットワークインターフェイスにも大きな衝撃を与えずに実施できるように、小型セル層においてハンドオーバー及びサービングセル切り換えを実現することに関する。これらの問題は、小型セルの数又は密度がマクロカバレージにおいて高いときには重大なものとなる。又、これらの問題は、マクロeNodeBと小型セルeNodeBとの通信間の遅延が大きいためにマクロセルeNodeBにより小型セル移動度を瞬間的に制御できないときにも重大なものとなる。頻繁な小型セル切り換えの問題は、動的特性を高め、リソースを動的に管理し、そしてネットワークインターフェイスの規模を決める。更に、レガシーハンドオーバー手順は、特に、マクロeNodeBと小型セルeNodeBとの間の通信遅延が顕著なときには、頻繁な小型セル切り換えに対してシグナリングが多量にあり且つ不必要に低速になる。特に、限定された1組の小型セルの中の小型セル層は、例えば、マクロセルと小型セルとの間の情報のシェアに比して小型セル間で情報を高速にシェアする機会があるために、小型セルの移動機能に多数の弛緩性を適用することができる。
【0028】
一実施形態では、UEがマクロセル層及び小型セル層への二重接続性を有する状態に対して層構造のモビリティが提案される。小型セルのモビリティは、マクロセルのモビリティとは独立して取り扱われる。マクロセルは、UE及びマクロ層のモビリティをコントロールし、一方、特定のマクロセルコントロールを伴わない小型セルのモビリティは、1組の小型セル又は小型セルクラスターに制限される。
【0029】
マクロセルは、UEのアクセス層コンテクスト、進化型パケットシステムEPSコンテクスト、及び記憶されたセキュリティコンテクストを有するように、UEを制御する。マクロセルは、UEのEPS接続性、コアネットワークのインターフェイス、及び進化型パケットコア(EPC)とのEPSベアラ管理の役割を果たす。小型セルは、それらが規定のドメイン、範囲及び/又はサービスセット(例えば、Wi−Fiサービスセットと同様の)を形成する場合には、一緒に管理される。
【0030】
小型セル構成の管理は、マクロeNodeB(MeNB)により、又は小型セルそれ自体により、又はネットワークマネージメントエンティティにより、実現される。UEに対するクラスターの第1サービング小型セルは、小型セル隣接セル構成とは個別に構成されてもよいし、又は隣接セルの定義が明確である場合には、小型セル隣接セル構成は、サービング小型セル構成に付加することができる。これらの構成は、UEを単一接続性から二重接続性へセットし、ここで、単一接続性は、マクロ又は小型セルのいずれかのサービングセルを1つ有し、一方、二重接続性は、サービスされるUEに対して異なる機能的役割を有するサービングマクロセル及びサービング小型セルを有する。
【0031】
マクロネットワークコンテクストとは別に、UEのローカル小型セルコンテクストは、MeNBによって生成されるか、又はUEが第1のサービング小型セルへの小型セル接続性を有した後に小型セルクラスターによって生成される。小型セルUEコンテクストは、第1の(元の)サービング小型セルにより規定され、この小型セルは、UEコンテクストを、必要なときに、クラスター内の1つ以上の確認された小型セル隣接セルへ配布する。或いは又、小型セルUEコンテクストは、小型セルネットワーク内の小型セル管理手順(おそらく小型セル管理機能を含む)によって生成されるか、又はMeNBによって管理される。
【0032】
一実施形態では、異なるセル層に対する個別のセル特有の無線ネットワーク一時的識別子(c−RNTI)が使用される。マクロセルc−RNTIは、サービングセルが変化するとき識別子が変化するレガシーウェイで振舞う。小型セル層では、c−RNTIは、サービング小型セルの変化時に変化する必要がない。
【0033】
セル特有の無線ネットワーク一時的識別子(c−RNTI)は、単一マクロセルによりサービスされるUEについてMeNBにより指定される。c−RNTIは、レガシーハンドオーバー手順によりサービングマクロセルが変化するときに変化する。
【0034】
小型セルクラスターのUE動作のために与えられる個別のc−RNTI識別は、小型セルc−RNTI(sc−RNTI)として表される。UEは、sc−RNTIによるその小型セルリソース割り当てを受け取ることができ、sc−RNTIは、サービング小型セル変化時に変化する必要がないという点で、レガシーc−RNTI動作とは区別される。小型セルの変化にわたってsc−RNTIを保持することで、UEは、セルの変化を開始できると共に、UEは、ターゲットセルにおけるリソース割り当ての使用に有効なsc−RNTIについて容易に知ることができる。小型セルの展開において、小型セル当りのアイデンティティスペースの消費は、おそらく、小型セルサイズのために(及びセル当りのサービスされるUEの数が少ないために)セル当たり少ないが、単位面積にわたって大きなアイデンティティスペースが必要とされる。一例として、単一の小型セルでは、サービスされるUEのためにマクロセルにより予約される16ビットスペース(65000以上のアイデンティティの)が必要とされないが、サービスされるUEに対して1組の小型セルを使用するために同じサイズ(65000)のアイデンティティスペースを予約することができ、マクロセルに比して単位面積当りの使用可能なアイデンティティを根本的に増加する。
【0035】
時々、UEのsc−RNTIは、例えば、初期に指定されたsc−RNTIが有効でない(又は空いている)小型セルにUEが入る前に、変化させねばならない。これは、RRCメッセージに含まれる個別のsc−RNTI変化情報によって取り扱われる。この手順は、小型セルのハンドオーバー時に行う必要がなく、UEが小型セルにおいてサービスされる間に実行できるという点で有益である。sc−RNTI変化情報エレメントの一例が以下に示されている。
sc-RNTI-Change {
old sc-RNTI
new sc-RNTI
SFN
}
【0036】
SFNは、システムフレームナンバーを表し、現在サービングセルでは、新たなsc−RNTIのSFNが有効となりそして古いsc−RNTIが無効となる。
【0037】
別のものは、SFNナンバーなしに動作するが、シグナリングされた古いsc−RNTIを新規のsc−RNTIへ変化させ、その変化は、小型セルのeNBがUEからsc−RNTI−ChangeResponseを受け取るときに有効となる。変化の時間は、UEからeNBによるsc−RNTI−ChangeResponseの受け取りの肯定確認時のサブフレームインデックスに関するものである(三方ハンドシェーク)。RRCメッセージのタイミング関係、その確認、及び確認の受け取りは、既知である。
【0038】
UEは、MeNBのもとで小型セル層への接続を確立するときに小型セルクラスターにおける動作のためにsc−RNTIを受け取る。一実施形態では、sc−RNTIは、MeNBによりUEへシグナリングされる。別の実施形態では、c−RNTIが小型セルの中で決定及び整合され、そしてサービング小型セルによりUEへシグナリングされる。sc−RNTIを整合する方法は、色々ある。sc−RNTIは、小型セルサポートノード、アクセスコントローラ、又は他の同様のネットワークノードによって決定される。又、アイデンティティは、サービング小型セルにより決定され、そして例えば、接続されたX2インターフェイスにより小型セルクラスターにおける小型セル隣接セルへ伝播させられる。又、アイデンティティは、コントロールMeNBにより小型セルへ搬送される。一実施形態では、小型セルは、ローカルクラウドとして接続され、これは、クラウド内のアイデンティティシェアを管理することができる。
【0039】
一実施形態では、小型セルクラスター内のハンドオーバーは、慣習的なRACH(ランダムアクセスチャンネル)手順よりも合理的な実施で実現される。ハンドオーバーを望むUEは、候補ターゲットセルリストをサービング小型セルへ送り込む。サービング小型セルは、ネットワークの好ましいプライオリティ順にターゲットセルの1つ以上にUEがアクセスするのを許可又は拒絶する応答を送出するように構成される。拒絶は、小型セルクラスターを横切るモビリティを制御するのに使用される。UEは、1組の小型セルにおいて定義された専用のスケジューリング要求SRリソースを使用することにより、許可された組から選択されたターゲットセルにアクセスする。SRリソースは、無線リソースコントロールRRCシグナリングを使用して定義される。従来の解決策では、SRリソースは、サービングセルにおいてのみ定義される。
【0040】
一実施形態では、スケジューリング要求SRは、ターゲットセルとのハンドオーバー特有のシグナリングを必要とせずソースセルにより割り当てられる専用の物理的アップリンクコントロールチャンネルPUCCHフォーマット1/1a/1bリソースを使用する(従って、従来のPRACH(物理的ランダムアクセスチャンネル)プリアンブルの割り当てとは異なる)。
【0041】
一実施形態では、セルアクセスSRリソースのセル特有の事前割り当てが使用される。セルアクセスSRリソースは、サービングセルSRリソースから分離される。この実施形態では、ネットワークは、各セルにおいて、小型セルクラスターエリアの隣接セルごとにSRベースのセルアクセスに対して1組のPUCCHフォーマット1を定義する。換言すれば、ハンドオーバーの場合に、ソースセルは、各隣接ターゲットセル候補に1組の事前割り当てされたPUCCHフォーマット1リソースを有する。ソースセルは、次いで、このターゲットセルにおける1組の事前割り当てされたリソースを形成する専用PUCCHフォーマット1リソースからSR信号リソースをUEに割り当てることができる。又、UEへの割り当ては、一時的であって、既定時間後に満了となるか、又はUEが同じリソースによりサービスされる状態に留まる限り有効のままとなる。UEがサービングセルを切り換える場合には、当然、その新たな隣接ターゲットセルへの、そのソースセルに属する更新された指定を得ることになる。上述したように、UEは、隣接セルの中で異なるターゲットセル候補に異なるセルアクセスリソースを有する。
【0042】
好ましいそして許されたターゲットセルを測定及び選択したUEは、ターゲットセルにアクセスするためにそれが発生する専用のSR信号がどんなものであるか前もって知る。セルアクセスに割り当てられるPUCCHフォーマット1は、通常のPUCCHフォーマット1構成をたどり、即ちベースシーケンス及び繰り返しシフトホッピングは、ターゲットセル物理的セルアイデンティティ(PCI)に従って決定される。それとは別に、ベースシーケンス及び繰り返しシフトホッピングは、RRCシグナリングによりUEへシグナリングされるバーチャルPCIに基づいて導出することができる。従って、バーチャルPCIは、訪問先セルアクセスに特に使用される。UEは、ターゲットセルのアクセスのためにバーチャルPCIを受け取るように構成される。或いは又、UEは、その現在サービングソースセルのPCI値をターゲットセルにおける指定バーチャルPCI値として使用する。それ故、バーチャルPCIは、同じソースセルからターゲットセルにアクセスするUEにとって共通であり、そして別のソースセルからターゲットセルにアクセスするUEにとっては異なる。小型セルクラスターにおける隣接セルにアクセスするのに使用されるバーチャルPCIリストは、サービングソースセルからの専用シグナリングによりUEへ広告される。UEは、訪問先PCIの指定が明白となり且つ小型セルクラスターに対して有効になる場合だけこの情報を必要とし、そして更新のリストは、利用可能になると与えられる。ターゲットセルのバーチャルPCIとしてソースセルのPCIを使用することは最も簡単な解決策であり、そして隣接セルにおけるセルアクセスリソース及びサービングセルリソースの時間及び周波数が異なる場合には干渉を増加することはない。バーチャルPCI指定が明白でありそして小型セルクラスター内のPCIの外側の値から与えられた場合には、干渉を減少することもできる。
【0043】
一実施形態では、セルアクセスSRリソースのUE特有の割り当てが使用される。この実施形態では、UEは、小型セルクラスター内の各セルにおいて専用のセルアクセスSRリソースを割り当てる。セルアクセスSRリソースは、上述したPCI又はバーチャルPCIのいずれかを使用することができる。MeNBのもとで小型セル層への接続を確立するときに、UEは、sc−RNTIと、小型セルクラスター内で動作するための1組の専用のSR定義とを受け取る。一実施形態では、UEは、セルごとに所定のユーザ装置特有のセルアクセスリソースに関する情報を記憶するように構成される。sc−RNTI管理については、専用のSRリソースを管理する同様のメカニズムを使用することができる。
【0044】
一実施形態では、セルアクセスSRリソースのためのパラメータは、次の通りである。
{
Target cell parameters{
Target cell identity (PCI)
Virtual-PCI for the cell access
}
UE-specific parameters {
Virtual PCI for the cell access[ unless this is given by the target cell parameters or derived from the source cell PCI]
Visited-PUCCH resource index [used in defining PRB, OCC and cyclic shift]
Visited-PUCCH config index [defining periodicity and subframe offset]
}
【0045】
前記情報エレメントは、単一ターゲットセル、1組のターゲットセル、又はターゲットセルのクラスターに対する専用シグナリングにより、UEのために与えられる。複数のセルについてのシグナリングの場合には、ターゲットセルの1つごとに情報エレメントが繰り返される。或いは又、PUCCH共通構成をターゲットセルパラメータに含ませることもできる。
【0046】
最適化のために、ターゲットセルパラメータがRRCシグナリングによりUEに共通に広告され、UEは、ターゲットセルの訪問先リソースに関する情報を要求することも可能である。この場合には、UEは、ターゲットセル当りのバーチャルPCI及びターゲットセル当りの訪問先PUCCHリソースを知り、そして特定のターゲットセルについてUE特有のパラメータを得る。
【0047】
PUCCHリソースのSRマルチプレクシング容量は、大きい。というのは、小型セル環境では、アクセス中のUEに対して広い遅延拡散又は大きな遅延差が生じないからである。このため、高い密度で繰り返しシフトを使用することができ、従って、毎秒の繰り返しシフトは、物理的リソースブロックPRB当たり36個のSR信号を構成できるようにする。
【0048】
小型セルでは、PUCCH容量が大きい。というのは、帯域巾が典型的に大きく、小型セル当りのUEの数が少なく、ひいては、より多くのPUCCHリソースを構成することは、完全に負荷がかかり得る大型セルと同様の悪いコントロールオーバーヘッドではないからである。部分的に負荷のかかったセルからPUCCHリソースを予約しても、否定的な影響を与えない。というのは、リソースが利用でき(いずれにせよ、アイドルである)そして使用のために予約される未使用のPUCCHが干渉を生じないからである。
【0049】
図2、3及び4は、本発明の実施形態を示すフローチャートである。これらフローチャートは、小型セルハンドオーバー(HO)の実現に関連している。
図2は、UEの動作の一例を示し、
図3は、ソース小型セルの動作を示し、そして
図4は、ターゲット小型セルの動作を示す。
【0050】
図2では、UEは、ステップ202において、測定構成又はガイダンス及びイベントトリガーをネットワークから受け取る。この情報は、小型セル構成に関連している。UEは、第1のアイデンティティ、即ちマクロセル接続に関連したc−RNTIを有するマクロセルとの個別の接続を有する。一実施形態では、第2のアイデンティティ、即ちsc−RNTIが小型セル接続に関連している。
【0051】
ステップ204において、UEは、測定を行い、そして候補ターゲットセル、又は1組のターゲット小型セルの好みのリストについて決定する。
【0052】
ステップ206において、UEは、候補ターゲットセル、又はターゲットセルの好みのリストを現在サービング小型セルに通知する。
【0053】
ステップ208において、UEは、許可された又は好ましいターゲットセルを表す応答を小型セルにより受け取る。拒絶されると、手順は終了する(210)。サービング小型セルは、UEの好ましいターゲットセルの幾つかへのアクセスを拒絶する。
【0054】
ステップ212において、UEは、小型セルから許可又は好みを受け取り、そしてUEは、ターゲットセルを選択するように構成される。サービング小型セルは、ネットワークの好ましいプライオリティ順にターゲットセルの1つ以上にUEがアクセスするのを許す要求に対して応答を送信する。この応答は、所与のターゲットセルに対するSRリソース割り当てを含む。UEは、許可されたターゲットセルのリストからターゲットセルを選択することができる。
【0055】
ステップ214において、UEは、所与のSRリソースを使用してターゲット小型セルにスケジューリング要求を送信することにより小型セルのハンドオーバーを試みる。
【0056】
図3は、小型セルハンドオーバー中のソース小型セルの動作の一例を示す。
【0057】
ステップ302において、小型セル(SCeNB)は、小型セルにおけるUE動作のための測定構成又は測定ガイダンス及びイベントトリガーを定義する(マクロセル層に適用できるもの以外の)。
【0058】
ステップ304において、SCeNBは、UE特有であるか又はターゲットセル特有である隣接小型セルアクセスリソースPUCCH、SRを定義する。
【0059】
ステップ306において、SCeNBは、ハンドオーバーのためにターゲットセルにアクセスする要求をUEから受け取る。
【0060】
ステップ308において、SCeNBは、ハンドオーバーのためのターゲットセルへのアクセス要求を許可するか又は拒絶するようにUEに応答する。
【0061】
一実施形態において、アクセス拒絶は、小型セルクラスターに属さないターゲット小型セル、例えば、サービングMeNBへのネットワークインターフェイスを持たないターゲット小型セルに関するネットワークの知識に基づくものである。他の拒絶は、ターゲット候補の実現性を検証できないサービング小型セルに基づくものであるか、或いは小型セル間での、例えば、通常の又はイベントベースの負荷レポートに基づくターゲットセル負荷に基づくものである。拒絶の理由は、応答に含まれる。
【0062】
幾つかの理由で(ターゲット小型セルが小型セルクラスターに属しておらず、ターゲットセルアクセスリソースが知られていない)、拒絶は、sc-RNTIを維持する(そしてそのターゲットセルへのSR送信を使用する)小型セルHO方法をUEが使用できないが、例えば、ランダムアクセスに基づいて通常のLTE HOプロセスをトリガーできることを意味する。換言すれば、この実施形態は、小型セルクラスター間のハンドオーバーを制御する方法をMeNBに与え、そして小型セルクラスター内のハンドオーバーにおいてSCeNBを優位なものにする。1つの小型セルクラスターは、同じMeNBへの接続に全ての小型セルを含むことができる。
【0063】
小型セル切り換え要求及び応答の一例:
Small cell change request {
List of target cells [physical cell identity, order in the UE preference list]
}
Small cell change response {
List of target cell [physical cell identity, order in the eNodeB preference list, allow/deny, reason ( ), access resource indication]
}
【0064】
SCeNBは、必要に応じて、構成及びアクセスリソースを再定義するように構成される。
【0065】
図4は、小型セルハンドオーバー中のターゲット小型セルの動作を示す。
【0066】
ステップ400において、小型セル(SCeNB)は、UEがこのターゲットセルへのハンドオーバーを行うためにPUCCH、SRのようなアクセスリソースを構成する。これらのアクセスリソースは、サービングセルPUCCH又はランダムアクセスリソースのような他のリソースから分離される。
【0067】
ステップ402において、SCeNBは、これらのアクセスリソースにおいてUEからのアクセス要求(スケジューリング要求)をスキャンするように構成される。
【0068】
ステップ404において見つからなかった場合には、プロセスは、ステップ402へ続く。
【0069】
ステップ404において見つかった場合には、SCeNBは、アクセスを許可又は拒絶するように構成される。
【0070】
拒絶の場合には、SCeNBは、ステップ408において、UEへ否定応答を送信するように構成される。
【0071】
許可された場合には、SCeNBは、ステップ410においてUEへ肯定応答を送信するように構成される。SCeNBは、本発明の実施形態のsc−RNTIを使用してアップリンク割り当てで応答する。
【0072】
ステップ412において、SCeNBは、UEと通信するように構成され、そしてsc−RNTIを使用してリソースを割り当てる。UEは、ターゲットセルアクセスリソースではなく、サービングセルリソースを使用するように構成される。sc−RNTIは、UEのためのサービングセルリソース、例えば、SR及びPUCCHリソースを構成又は再構成する。これは、これらのリソースがソースSCeNBからUEへまだシグナリングされていない場合に必要となる。
【0073】
小型セルの選択について上述した手順は、UEがターゲットセルを自動的に選択することが許可されず、ネットワーク承認のターゲットセルのリストのみから許可されるという意味で、順方向ハンドオーバーではない。UEが、許可されないターゲットセルへのハンドオーバーを実行しなければならない場合には、UEは、MeNB手順又はランダムアクセス手順を使用してもよい。これらは、本発明の実施形態による専用アクセスリソースへのハンドオーバーに比して、エアインターフェイス及びネットワークインターフェイス(X2及びMeNB/SCeNBインターフェイス)を経て著しく長いハンドオーバー遅延及びより多くのシグナリングを生じさせる。
【0074】
一実施形態では、スケジューリング要求SRメカニズムは、ネットワーク制御される。というのは、UEは、専用のSRリソースを有効とした場合にターゲットセルへのSRベースアクセスしか行わないからである。例えば、訪問先PUCCHリソースへのターゲットセルアクセスリソースのためのスケジューリング要求信号は、異なるバーチャルセルアイデンティティにより、異なる隣接セルからアクセスするUEから分離され、これは、繰り返しシフト選択に対する擬似ランダム振舞いを発生する。換言すれば、異なる隣接ソースセルからターゲットセルにアクセスするUEは、異なるシーケンスグループ又はシーケンスグループホッピングパターン及び異なる繰り返しシフトホッピングを使用する。同じソースセルから共通のターゲットセルにアクセスするUEに対するSR信号は、異なるPUCCHリソースインデックス(例えば、繰り返しシフト)を固有に使用する。というのは、それらインデックスは、ソースセルによって既に整合され(ソースセル動作)、従って、異なる繰り返しシフトにより直交方向に分離されるからである。更に、これらの信号は、別のソースセルからこの同じターゲットセルにアクセスするUEからの直交カバーコードOCC及び/又はPUCCH物理的リソースブロックPRBインデックスによりターゲットセルにおいて分離される。
【0075】
上述したように、異なる隣接セルからターゲットセルにアクセスするUEは、相互に直行しないSR送信リソースを使用する。しかしながら、リソース予約に対してこれが有効であっても、ハンドオーバー目的でPUCCH PRBにSR信号を実際に使用する確率は、1組の隣接セルにおける全てのUEが専用のSRリソースを有する場合には、かなり低い。それ故、より緊密なマルチプレクス構成を、SR検出の充分高い正確な確率で適用することができる。
【0076】
非直交SR送信のための信号分離は、バーチャルPCIから導出されるパターンに従って生じるベースシーケンスホッピングにより与えられる。付加的な信号分離は、バーチャルPCIから導出されるパターンに従って生じる繰り返しシフトホッピングにより与えられる。それ故、異なるバーチャルPCIによる個々のUEアクセスにより使用される繰り返しシフトの偽検出は、更に減少される。
【0077】
本発明の実施形態は、二重接続性のケースで小型セル切り換え時のシグナリングオーバーヘッド及びレイテンシーに効果がある。小型セルクラスターのターゲットセルのアクセスのために容易に利用できるスケジューリング要求シーケンスを有するUEは、ソースセルからの許可の要求以外の準備アクションを伴わずに、UEが任意のターゲットセルへの非競合ベースアクセスを行うことを許す。これは、セル切り換えにおけるRACH手順を省略し、且つソースセルがターゲットセルから取得することで新たなc−RNTIを許可する必要性を省略する。UEが、測定結果をレポートせずに、ターゲットセル候補だけをレポートして、測定に基づき、ターゲットセルをそれ自身で決定する場合には、大量の、頻繁な測定レポートは、不必要となる。ハンドオーバー目的のRACHリソースの割り当ては、1つのRACH機会ごとに最小限6PRBを消費し、これは、(6*36)216のSRリソースに対応し、又はより緊密な繰り返しシフトマッピングが適用できる場合にはそれ以上(6*72=432)に対応する。加えて、RACH手順は、専用のプリアンブル予約のメカニズムを使用しない限り、衝突の危険があるという欠点がある。しかしながら、専用のプリアンブル予約は、専用のプリアンブル使用の動的シグナリング及び管理を要求する。というのは、RACHシーケンスファミリーが小さく、それ故、専用のプリアンブル予約は、長く保つことができない。
【0078】
これらの効果は、二重接続性を伴う小型セルシナリオで達成することができる。というのは、レガシーマクロセルモビリティへの切り換えを意味しないからである。
【0079】
図5は、一実施形態を示す。この図は、本発明の実施形態が適用される装置の簡単な図である。ある実施形態では、装置は、ベースステーション又はeNodeB又はeNodeBの一部分である。
【0080】
この装置は、ある実施形態を示す一例としてここに描かれていることを理解されたい。当業者であれば、この装置は、他の機能及び/又は構造も備え、そしてここに述べる全ての機能及び構造が要求されるのではないことが明らかであろう。この装置は、1つのエンティティとして描かれているが、異なるモジュール及びメモリが1つ以上の物理的又は論理的エンティティで実施されてもよい。
【0081】
この例の装置は、装置の動作の少なくとも一部分を制御するように構成されたコントロール回路500を備えている。
【0082】
この装置は、データを記憶するためのメモリ502を備えている。更に、メモリは、コントロール回路500により実行可能なソフトウェア504を記憶する。メモリは、コントロール回路に一体化されてもよい。
【0083】
この装置は、トランシーバ506を備えている。このトランシーバは、コントロール回路500に動作上接続される。これは、1つ以上のアンテナ素子又はアンテナを含むアンテナ構成体508に接続される。
【0084】
ソフトウェア504は、装置のコントロール回路500がトランシーバ506を制御するようにさせるプログラムコード手段を含むコンピュータプログラムを備えている。
【0085】
この装置は、更に、コントロール回路500に動作上接続されたインターフェイス510も備えている。このインターフェイスは、装置を、X2インターフェイスを経てeNodeBのような他の各装置に接続するか、又はコアネットワークに接続する。
【0086】
この装置は、ローカルエリアベースステーションクラスターを形成する他の対応装置に接続されたローカルエリアベースステーションである。
【0087】
コントロール回路500は、1つ以上のアプリケーションを実行するように構成される。これらアプリケーションは、メモリ502に記憶される。
【0088】
一実施形態において、これらアプリケーションは、この装置が、ローカルエリアベースステーションのクラスターに属し;接続に関連した第1のアイデンティティを有するユーザ装置との接続を有し;スケジューリング要求をクラスターの別のローカルエリアベースステーションへ送信する要求であって、ターゲット候補ベースステーションのリストを含む要求をユーザ装置から受信し;ターゲット候補ベースステーションのリストから1つ以上の適当なターゲットベースステーションを決定し;スケジューリング要求を送信するためのリソースを決定し;及びその要求に対する応答をユーザ装置へ送信する;ようにさせ、この応答は、リストの1つ以上のベースステーションを許可されたターゲットとして含み、そしてスケジューリング要求を第2のローカルエリアベースステーションへ送信するためのリソースに関する情報を含むものである。
【0089】
一実施形態において、これらアプリケーションは、この装置が、ローカルエリアベースステーションのクラスターに属し;クラスターに属する別のローカルエリアベースステーションに接続されたユーザ装置からスケジューリング要求を受信し、その接続は、所与のアイデンティティに関連したものであり;通信リソースをユーザ装置に割り当て、ユーザ装置との通信を開始して、所与のアイデンティティをユーザ装置との接続に関連付ける;ようにさせる。
【0090】
図6は、一実施形態を示す。この図は、本発明の実施形態が適用される装置の簡単な図である。ある実施形態では、装置は、ユーザ装置又はユーザ装置の一部分である。
【0091】
この装置は、ある実施形態を示す一例としてここに描かれていることを理解されたい。当業者であれば、この装置は、他の機能及び/又は構造も備え、そしてここに述べる全ての機能及び構造が要求されるのではないことが明らかであろう。この装置は、1つのエンティティとして描かれているが、異なるモジュール及びメモリが1つ以上の物理的又は論理的エンティティで実施されてもよい。
【0092】
この例の装置は、装置の動作の少なくとも一部分を制御するように構成されたコントロール回路600を備えている。
【0093】
この装置は、データを記憶するためのメモリ602を備えている。更に、メモリは、コントロール回路600により実行可能なソフトウェア604を記憶する。メモリは、コントロール回路に一体化されてもよい。
【0094】
この装置は、トランシーバ606を備えている。このトランシーバは、コントロール回路600に動作上接続される。これは、1つ以上のアンテナ素子又はアンテナを含むアンテナ構成体608に接続される。
【0095】
ソフトウェア604は、装置のコントロール回路600がトランシーバ606を制御するようにさせるプログラムコード手段を含むコンピュータプログラムを備えている。
【0096】
この装置は、更に、コントロール回路600に動作上接続されたユーザインターフェイス610も備えている。このユーザインターフェイスは、例えば、タッチ感知であるディスプレイ、キーボード、マイクロホン、及びスピーカを含む。
【0097】
コントロール回路600は、1つ以上のアプリケーションを実行するように構成される。これらアプリケーションは、メモリ602に記憶される。
【0098】
一実施形態において、これらアプリケーションは、この装置が、マクロセルにサービスするベースステーションとの第1の接続及びローカルエリアベースステーションのクラスターに属する第1のローカルエリアベースステーションとの第2の接続を有し;その第1の接続に関連した第1のアイデンティティ及びその第2の接続に関連した第2のアイデンティティを有し;クラスターに属する第2のローカルエリアベースステーションへスケジューリング要求を送信し;及び第2のローカルエリアベースステーションから応答を受信しそして第2のローカルエリアベースステーションとの接続に第2のアイデンティティを関連付けた後に第2のローカルエリアベースステーションと通信する;ようにさせる。
【0099】
図7は、本発明の一実施形態を示すシグナリングチャートである。この図は、UEとソースセルとターゲットセルとの間の専用のシグナリングによるターゲットセルアクセスの一例を示す。
【0100】
ステップ700において、UEは、測定を行い、そして候補ターゲットセル又は1組のターゲット小型セルの好ましいリストを決定する。
【0101】
次いで、UEは、候補ターゲットセル又はターゲットセルの好ましいリストを示すメッセージ704を現在サービング小型セルへ送信する。
【0102】
次いで、ステップ704において、ターゲットセルアクセスリソースが決定される。このリソースは、訪問先PUCCHリソース、RNTI及びバーチャルPCIを含む。
【0103】
ソースセルがこれらのパラメータをどのように形成するかについて種々の方法がある。それらは、小型セルクラスターのセルに対して容易に構成され、その場合に、クラスターの全てのセルは、クラスターの全てのセルに使用するパラメータが分かっているか(小型セル構成段階から)、又はソースセルは、ターゲットセル候補から、それに使用する特定の構成を求めねばならないか(小型セルネゴシエーションより相当に低速のマクロセルを伴わずに)、又はソースセルは、この情報を、例えば、ローカルセル管理ソフトウェア、ローカルクラウド、又はローカルドメインサポートノードから得る。
【0104】
ソースセルは、応答706をUEへ送信する。この応答は、受け容れたターゲットセル及びリソース指示を含む。このメッセージは、例えば、物理的セルアイデンティティPCI、eNBの好ましいリストにおける順序、許可/拒絶、理由、SRアクセスリソース指示を含む。訪問先PUCCHリソース、RNTI、バーチャルPCIは、それらが他の仕方で知られない限り、ターゲットセル指示メッセージにおいて与えられる。ある実施形態では、訪問先PUCCHは、小型セルの構成から分かり、RNTIは、小型セルクラスターにおいて有効な既にシグナリングされたsc−RNTIとして知られ、バーチャルPCIは、ソースセルPCIから導出される。
【0105】
UEは、所与のリソースを使用してターゲット小型セルへスケジューリング要求708を送信する。
【0106】
ターゲットセルは、この例では、肯定応答710を送信する。ターゲットセルは、sc−RNTIを使用してアップリンク割り当てで応答する。
【0107】
前記説明及び添付図面に示されたステップ及び関連機能は、絶対的な時間順序のものではなく、そして幾つかのステップは、所与のものとは異なる順序で又は同時に遂行されてもよい。又、ステップ間又はステップ内で他の機能を実行することもできる。幾つかのステップは、除外されてもよいし、又は対応するステップと交換されてもよい。
【0108】
上述したステップを遂行できる装置又はコントローラは、電子デジタルコンピュータとして、或いはワーキングメモリ(RAM)、中央処理ユニット(CPU)及びシステムクロックより成る回路として、実施されてもよい。CPUは、1組のレジスタ、演算論理ユニット、及びコントローラを含む。コントローラ又は回路は、RAMからCPUへ転送されるプログラムインストラクションのシーケンスによって制御される。コントローラは、基本的動作のための多数のマイクロインストラクションを含む。マイクロインストラクションの実施は、CPU設計に基づいて変化する。プログラムインストラクションは、C、Java(登録商標)、等の高レベルプログラミング言語、又はマシン言語又はアッセンブラー、等の低レベルプログラム言語であるプログラミング言語によってコード化される。又、電子デジタルコンピュータは、プログラムインストラクションで書かれたコンピュータプログラムへシステムサービスを提供するオペレーティングシステムも有する。
【0109】
本書に使用する「回路」という語は、次の全てを指す。(a)アナログ及び/又はデジタル回路のみでの実施のようなハードウェアのみの回路実施、(b)回路及びソフトウェア(及び/又はファームウェア)の組み合わせ、例えば(場合に応じて)、(i)プロセッサの組み合わせ、又は(ii)装置に種々の機能を実行させるように一緒に機能するデジタル信号プロセッサ、ソフトウェア及びメモリを含むプロセッサ/ソフトウェアの部分、及び(c)ソフトウェア又はファームウェアが物理的に存在しなくても、動作のためにソフトウェア又はファームウェアを要求するマイクロプロセッサ又はマイクロプロセッサの一部分である回路。
【0110】
「回路」のこの定義は、本書においてこの語の全ての使用に適用される。更なる例として、本書で使用する「回路」という語は、単に、プロセッサ(又は複数プロセッサ)又はプロセッサの一部分及びその添付ソフトウェア及び/又はファームウェアの実施もカバーする。又、「回路」という語は、例えば、特定の要素に適用する場合には、移動電話のための基本帯域集積回路又はアプリケーションプロセッサ集積回路、或いはサーバー、セルラーネットワーク装置又は別のネットワーク装置における同様の集積回路もカバーする。
【0111】
一実施形態は、配布媒体で実施されるコンピュータプログラムであって、電子装置にロードされたときに、前記実施形態を実行するように装置を制御制御するよう構成されたプログラムインストラクションを含むコンピュータプログラムを提供する。
【0112】
コンピュータプログラムは、ソースコード形態、オブジェクトコード形態又はその中間形態であり、そしてプログラムを搬送できるエンティティ又は装置である一種のキャリアに記憶される。そのようなキャリアは、例えば、レコード媒体、コンピュータメモリ、リードオンリメモリ、及びソフトウェア配布パッケージを含む。必要とされる処理パワーに基づき、コンピュータプログラムは、単一の電子デジタルコンピュータで実行されるか、又は多数のコンピュータ間に配布される。
【0113】
又、この装置は、特定用途向け集積回路ASICのような1つ以上の集積回路として実施されてもよい。又、個別論理コンポーネントで作られた回路のような他のハードウェア実施形態も実現可能である。これら異なる実施形態の混成も実現可能である。実施の方法を選択するとき、当業者であれば、例えば、装置のサイズ及び電力消費について設定された要件、必要な処理容量、生産コスト、及び生産量が考慮されるであろう。
【0114】
又、技術の進歩と共に、本発明の概念は、種々の仕方で実施できることが当業者に明らかであろう。本発明及びその実施形態は、以上に述べた例に限定されず、特許請求の範囲内で変更することができる。