(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ハウジングに結合されるランブルアクチュエーターであって、該ランブルアクチュエーターは、前記プロセッサから第2の触覚効果制御信号を受信して、前記第2の触覚効果制御信号に応答して前記ハウジングに第2の触覚効果を出力するように構成されている、ランブルアクチュエーターを更に備える、請求項1に記載の触覚周辺装置。
前記ホストコンピューターはタブレットコンピューターであり、前記コントローラーは、ハンドルと、内部に前記タブレットコンピューターを収めるようになっているドッキングステーションとを備え、前記トリガーは前記ハンドル上に配置される、請求項13に記載のゲーミングシステム。
前記コントローラーは、前記ハウジングに結合されるランブルアクチュエーターも備え、該ランブルアクチュエーターは、前記プロセッサから第2の触覚効果制御信号を受信して、前記第2の触覚効果制御信号に応答して、前記ハウジングに第2の触覚効果を出力するように構成されている、請求項13に記載のゲーミングシステム。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の前述の特徴及び利点並びに他の特徴及び利点は、添付の図面に示されている本発明の実施形態の以下の説明から明らかになる。さらに、本明細書に援用されるとともに本明細書の一部をなす添付の図面は、本発明の原理を説明するとともに、当業者が本発明を実現及び使用することを可能にする役割を果たす。図面は縮尺どおりではない。
【0011】
ここで、図面を参照しながら本発明の特定の実施形態を記載する。図面において、同様の参照符号は、同一又は機能的に同様の要素を指す。
【0012】
以下の詳細な説明は、本質的に単なる例示であり、本発明又は本発明の適用及び使用を限定することを意図していない。さらに、前述の技術分野、背景技術、概要、又は以下の詳細な説明において提示されている明示的な又は黙示的な理論によって限定することは意図されていない。さらに、以下の説明はゲーミング機器及びゲーミング機器向けのコントローラーに関するが、その説明はユーザー入力エレメントを有する他の装置に等価に当てはまることが当業者には認識される。
【0013】
本発明の実施形態は、触覚フィードバックシステムの触覚周辺装置に関する。この触覚周辺装置は、ユーザー入力エレメントに結合されるターゲットアクチュエーター又はモーターを備える。このターゲットアクチュエーター又はモーターは、ターゲット運動触覚効果又は指向性運動触覚効果をユーザー入力エレメントに直接提供する。本明細書で用いられるとき、「運動」触覚効果は、ターゲットアクチュエーターがユーザー入力エレメントに力を印加して、ユーザーによって動かされる方向にユーザー入力エレメントを動かし(抵抗力フィードバックがアクティブである)、それによってユーザーが運動触覚効果を感じ取る効果を含む。運動触覚効果は慣性触覚効果に対して区別可能である。慣性触覚効果では、慣性アクチュエーターが力を出力又は生成し、ユーザーがその力を間接的に感じ取る場合がある。すなわち、ターゲットはアクチュエーターによって動かされず、ユーザーが出力された力を間接的に知覚する、すなわち感じ取る場合がある。慣性触覚効果をユーザー入力エレメントに提供する1つの触覚フィードバックシステムが、2013年11月12日に出願された本発明と同じ発明者らのうちの1人による米国特許出願第14/078478号に開示されている。この特許出願は、引用することにより、その全体が本明細書の一部をなす。このシステムは、デテント又は振動等の過渡的慣性効果をユーザー入力エレメントに提供するように、ユーザー入力エレメントに取り付けられる慣性アクチュエーターを呈している。慣性触覚効果をユーザー入力エレメントのターゲット領域に隔離するために、振動隔離/減衰装置が慣性アクチュエーターとともに利用される。しかし、本発明の実施形態によって生成される運動触覚効果は、アクチュエーターがユーザー入力エレメントを直接駆動する、すなわち押し/引きし、ユーザー入力エレメントの運動を引き起こすことにより、ユーザーによって感じ取られる。さらに、本発明の実施形態において開示されているユーザー入力エレメント上に生成される運動触覚効果は、全体触覚効果に対して弁別可能又は区別可能である。全体触覚効果は、ランブル効果とも呼ばれ、触覚周辺装置の本体又はハウジング全体を伝って生成される。触覚周辺装置は、例えば、
図1及び
図2に示されているようなゲーミングシステム向けのハンドヘルドゲーミングコントローラー100、
図6に示されているようなゲーミングタブレットコントローラー600、又は、限定はしないが、電話、個人情報端末(PDA)、タブレット、コンピューター、ゲーミング周辺装置、及び当業者に既知であるゲーミングシステム向けの他のコントローラー等の、ユーザー入力(UI)エレメントを有する他のコントローラーとしてもよい。
【0014】
コントローラー100は、一般的に、コンピューター、移動電話、テレビ、又は他の同様の装置に接続してもよいゲーミングシステムとともに用いられる場合がある。
図1及び
図2は、コントローラー100の異なる斜視図を示しており、その一方で
図3は、ホストコンピューター104及びディスプレイ106を更に備えるゲーミングシステム101において用いられるコントローラー100のブロック図を示している。
図3のブロック図に示されているように、コントローラー100は、接続105を介してホストコンピューター104と通信するローカルプロセッサ108を備える。接続105は、有線接続、無線接続、又は当業者に既知である他のタイプの接続としてもよい。代替的には、コントローラー100は、ローカルプロセッサ108を備えずに構成してもよく、それにより、コントローラー100からの全ての入力/出力信号は、ホストコンピューター104によって直接ハンドリング及び処理される。ホストコンピューター104は、ディスプレイ106に結合される。一実施形態において、ホストコンピューター104はゲーミング装置コンソールであり、ディスプレイスクリーン106は、当該技術分野において既知のようなゲーミング装置コンソールに結合されるモニターである。当業者には既知であるように、別の実施形態において、ホストコンピューター104及びディスプレイ106は組み合わせて単一の装置にしてもよい。
【0015】
コントローラー100のハウジング102が、左利きユーザーによっても右利きユーザーによっても、装置を把持する両手に容易に適合する形状になっている。当業者には以下のことが認識される。コントローラー100は、単に、ビデオゲームコンソールシステムに現在利用可能な多数の「ゲームパッド」と同様の形状及びサイズのコントローラーの例示的な一実施形態である。ユーザー入力エレメントの他の構成、形状、及びサイズを有するコントローラーを用いてもよい。コントローラーとしては、限定はしないが、Wii(商標)リモートコントローラー又はWii(商標)Uコントローラー、ソニー(登録商標)SixAxis(商標)コントローラー又はソニー(登録商標)Wandコントローラー等のコントローラー、並びに実在の物体(例えばテニスラケット、ゴルフクラブ、野球のバット等)の形状及び他の形状になっているコントローラーを含む、ユーザー入力エレメントの他の構成、形状、及びサイズを有するものを用いてもよい。
【0016】
コントローラー100は、ジョイスティック110、ボタン114、及びトリガー118を含む、いくつかのユーザー入力エレメント又はマニピュランダムを備える。本明細書で用いられるとき、「ユーザー入力エレメント」は、ユーザーによって操作されてホストコンピューター104と相互作用する、例えばトリガー、ボタン、ジョイスティック等のインターフェース装置を指す。
図1及び
図2において見て取ることができるとともに当業者に既知であるように、各ユーザー入力エレメント及び追加のユーザー入力エレメントの2つ以上をコントローラー100上に備えてもよい。したがって、例えば、トリガー118の本説明は、コントローラー100を単一のトリガーに限定しない。さらに、
図3のブロック図は、ジョイスティック110、ボタン114、及びトリガー118のそれぞれを1つのみ示している。しかし、上述したように、多数のジョイスティック、ボタン、及びトリガー並びに他のユーザー入力エレメントを用いてもよいことが当業者には理解される。
【0017】
図3のブロック図において見て取ることができるように、コントローラー100は、自身のユーザー入力エレメントのそれぞれを直接駆動するターゲットアクチュエーター又はモーターと、ユーザーの手が概ね置かれる場所においてハウジング102に結合される1つ又は複数の全体アクチュエーターすなわちランブルアクチュエーター122、124とを備える。より具体的には、ジョイスティック110は、自身に結合されるターゲットアクチュエーター又はモーター112を備え、ボタン114は、自身に結合されるターゲットアクチュエーター又はモーター116を備え、トリガー118は、自身に結合されるターゲットアクチュエーター又はモーター120を備える。複数のターゲットアクチュエーターに加えて、コントローラー100は、自身のユーザー入力エレメントのそれぞれに結合される位置センサーを備える。より具体的には、ジョイスティック110は、自身に結合される位置センサー111を備え、ボタン114は、自身に結合される位置センサー115を備え、トリガー118は、自身に結合される位置センサー119を備える。ローカルプロセッサ108が、ターゲットアクチュエーター112、116、120と、ジョイスティック110、ボタン114、及びトリガー118の位置センサー111、115、119とにそれぞれ結合される。本明細書においてより詳細に説明されるように、位置センサー111、115、119から受信される信号に応答して、ローカルプロセッサ108は、ターゲットアクチュエーター112、116、120に対して、指向性運動効果又はターゲット運動効果をジョイスティック110、ボタン114、及びトリガー118にそれぞれ直接提供するように命令する。このようなターゲット運動効果は、全体アクチュエーター122、124によってコントローラーの本体全体を伝って生成される全体触覚効果、すなわちランブル触覚効果に対して弁別可能又は区別可能である。複数の種類の感覚(multiple modalities)、例えば、映像、音声、及び触感(haptics)が同時に関与するとき、総合した触覚効果は、ゲームへのより高い没入感をユーザーにもたらす。
【0018】
ここで、
図4を参照する。
図4は、コントローラー100の内部構成部品を示すようにハウジング102が取り除かれているコントローラー100の一部分の概略図である。トリガー118と、位置センサー119と、ターゲットアクチュエーター又はモーター120との構造的関係がより詳細に説明される。図示されていないが、トリガー118と、位置センサー119と、ターゲットアクチュエーター又はモーター120とが、ハウジング102内に配置又は収容されることが当業者には理解される。さらに、
図4にはトリガー118のみが示されているが、ターゲット触覚効果又は指向性触覚効果を選択されたユーザー入力エレメントに生成するために、同様の構造関係を、ジョイスティック110、位置センサー111、及びターゲットアクチュエーター又はモーター112に関して、並びに、ボタン114、位置センサー115、及びターゲットアクチュエーター又はモーター116に関して用いてもよいことが当業者には理解される。
【0019】
位置センサー119は、トリガー118の位置を検出するように構成されるとともに、この位置をローカルプロセッサ108(
図4には示していない)に送信するように構成される。
図4の実施形態では、トリガー118は、自身の内部に収容されるばね部材117を含み、ばね部材117は、ユーザーによる力がトリガーに加えられることなく、トリガーを基準位置に戻す。位置センサー119は、レバーアーム126を介してトリガー118に結合される。レバーアーム126は、ヒンジ結合される第1の端部125と、可動な第2の端部127とを有する。トリガー118は、レバーアーム126の可動な第2の端部127に取り付けられ、位置センサー119は、レバーアーム126のヒンジ結合される第1の端部125に取り付けられる。ユーザーがトリガー118を動かすと、すなわち押圧すると、ばね部材117が圧縮し、トリガー118がトリガー軸T
Aの周囲すなわち回りに回転する。レバーアーム126の第2の端部127もトリガー118とともに運動し、すなわち回転し、レバーアーム126が、ヒンジ結合される第1の端部125の周囲すなわち回りに回転する。位置センサー119は、レバーアーム126及びトリガー118の回転位置の変化を運動イベントとして検出し、この運動イベントをローカルプロセッサ108に送信する。本明細書においてより詳細に説明されるように、異なるトリガー位置及び運動イベントの結果として、異なる触覚効果がターゲットアクチュエーター又はモーター120によって印加されてもよい。一実施形態において、位置センサー119はポテンショメーターであるが、例えば、限定はしないが、光学センサー、光学エンコーダー、ホール効果センサー、静電容量式センサー等の、当該技術分野において既知の他のタイプの位置センサーとしてもよい。本発明の別の実施形態(図示していない)において、位置センサー119はトリガー118に直接結合してもよく、この場合、位置センサー119とトリガー118との間に延在するレバーアームは存在しない。
【0020】
位置センサー119はレバーアーム126及びトリガー118の回転位置の変化を検出するものであるが、ボタン114に結合される位置センサー115及びジョイスティック110に結合される位置センサー111は、トリガー118に関して示したような回転運動ではなく、特定のユーザー入力エレメントの運動イベントを検出するように構成しても良いことは当業者には理解されるであろう。例えば、ボタン114の位置センサー115は、ボタン114の直線運動又は並進運動(すなわちボタン114が押下される状況)を検出するように構成しても良い。ジョイスティック110の位置センサー111は、1つ又は複数の自由度内でのジョイスティック110の運動(すなわちジョイスティック110が前方、後方、左、又は右に物理的に動かされる状況)を検出するように構成しても良い。
【0021】
ターゲットアクチュエーター又はモーター120は、回転シャフト128を介してトリガー118に結合される。より具体的には、回転シャフト128は、ターゲットアクチュエーター120に取り付けられるとともに、ターゲットアクチュエーター120からレバーアーム126の第1の端部125まで延びる。回転シャフト128は、シャフト128の回転がレバーアーム126の運動を引き起こすように、レバーアーム126の第1の端部125に取り付けられる。ターゲットアクチュエーター120はローカルプロセッサ108(
図4には示していない)から触覚効果駆動信号を受信する。触覚効果駆動信号は、位置センサー119によって測定されるトリガー118の位置に応答して生成される。次に、ターゲットアクチュエーター120は、ローカルプロセッサ108からの触覚効果駆動信号に応答して、触覚効果をトリガー118に出力する。より具体的には、ターゲットアクチュエーター120は、回転シャフト128を直接駆動する、すなわち回転シャフト128の作動すなわち回転を引き起こす。また、回転シャフト128の回転により、レバーアーム126及びトリガー118の回転及び運動が引き起こされる。この場合、ユーザーはトリガー118の運動を感じ取る。このように、回転シャフト128の作動すなわち回転がトリガー118に伝達される。
【0022】
本発明の一実施形態において、ターゲットアクチュエーター120は、トリガー118を押し引きする、すなわちトリガー118を双方向に動かす場合がある双方向モーターである。モーターに加えて、ターゲットアクチュエーター120は、形状記憶合金、信号に応答して変形する電気活性ポリマー、堅さを変化させるメカニズム、振動触覚アクチュエーター、慣性アクチュエーター、圧電アクチュエーター、又は、運動触覚効果をユーザー入力エレメントに直接生成するのに好適な他のタイプの作動装置としてもよい。一実施形態において、ターゲットアクチュエーター120は、16mmのMaxonモーターであるが、当該技術分野において既知かつ利用可能な他のタイプのブラシ付電気DCモーター及びブラシレス電気DCモーターとしてもよい。ターゲットアクチュエーター120の停動トルクに応じて、トリガー118に印加することができる力の最大量が決まる。この場合、停動トルクは、静止状態からのターゲットアクチュエーター120の最大推力として測定される。ターゲットアクチュエーター120は0.5mNm〜40mNmの停動トルクを有してもよい。本発明の一実施形態において、ターゲットアクチュエーター120は、12Vで駆動される場合には34.5mNmの停動トルク、又は、5Vで駆動される場合には14.4mNmの停動トルクを有する。当業者には理解されるように、強力なモーターすなわち高トルクモーターは、明確に感じ取られるとともに、全体触覚効果すなわちランブル触覚効果に対して区別される場合がある、比較的より強力な触覚効果を生成してもよい。さらに、高トルクモーター(12Vで駆動される場合には34.5mNmの停動トルク、又は、5Vで駆動される場合には14.4mNmの停動トルクを有するモーター等)は、機械的増幅を行わなくても、トリガー118上で明確に感じ取られるとともに、互いに区別される場合がある、より多様な触覚効果を生成してもよい。しかし、力の弱いモーター、すなわち低トルクモーターは、通常、より安価でサイズがより小さい。
図5に関して以下でより詳細に説明されるように、ギアシステム等の機械的増幅システムを低トルクモーターとともに使用して、より強力な触覚効果及びより多様な触覚効果を生成してもよい。
【0023】
動作の際、ローカルプロセッサ108が、位置センサー119からトリガー位置及び/又は運動イベントを検出又は受信して、このトリガー位置及び/又は運動イベントをホストコンピューター104に送信する。次に、ローカルプロセッサ108は、ホストコンピューター104からの高水準監視コマンド又はストリーミングコマンドに基づき、触覚効果駆動信号をターゲットアクチュエーター120に提供する。例えば、動作しているとき、電圧の大きさ及び継続時間は、ホストコンピューター104からコントローラー100にストリーミングされ、コントローラー100において、ローカルプロセッサ108を介してターゲットアクチュエーター120に情報が提供される。ホストコンピューター104は、ターゲットアクチュエーター120によって出力される触覚効果のタイプ(例えば、振動、ジョルト、デテント、ポップ等)等の高水準コマンドをローカルプロセッサ108に提供してもよい。それにより、ローカルプロセッサ108は、出力される触覚効果の特定の特徴(例えば、大きさ、周波数、継続時間等)に関してターゲットアクチュエーター120に命令する。ローカルプロセッサ108は、自身に結合されるメモリ109(
図3のブロック図に示されている)から触覚効果のタイプ、大きさ、周波数、継続時間、又は他の特徴を索出してもよい。
【0024】
多様な運動触覚効果又は触感をトリガー118に出力してもよい。より具体的には、ターゲットアクチュエーター120は、トリガー118を直接駆動し、すなわち押し/引きし、トリガー118の運動を引き起こす。ターゲットアクチュエーター120は、トリガー118上に抵抗力を出力して、それによりユーザーがトリガー118を押下し難くなるようにしてもよい。このような抵抗力は可変としてもよい、すなわち、トリガー位置又はビデオゲームにおけるユーザーアクションに応じて変化してもよい。本発明の一実施形態において、ターゲットアクチュエーター120は、トリガー118のロックアウトモードにおいてユーザーの運動全てを妨げる最大抵抗力を出力してもよい。別の例において、ターゲットアクチュエーター120は、トリガー118上に抵抗力を出力することにより、トリガー118上にデテントを出力してもよい。上記抵抗力は1つ又は複数の特定のトリガー位置又はロケーションにおいて取り除かれる。このように、ユーザーが感じ取るデテントはボタンを押す感覚(button click)に似ている。本発明の更に別の実施形態において、ターゲットアクチュエーター120は、トリガー118を高速で往復して押し引きすることによりトリガー118上に振動を出力してもよい。
【0025】
本発明の一実施形態において、上述した運動触覚効果は過渡的な短い触覚効果である。すなわち、その運動触覚効果は一時的でしかなく、継続時間が短い。例えば、このような効果は、10ミリ秒〜100ミリ秒の継続時間をそれぞれ有してもよい。このように、ターゲットアクチュエーター120は、全運動感覚ジョイスティックにおいて用いられるアクチュエーターと比較して、小さい力及び制限された出力を有する。全運動感覚ジョイスティックは、触覚効果をジョイスティックに提供するために、電力を連続して消費する。しかし、上述したように、運動触覚効果をユーザー入力エレメントに直接提供するターゲットアクチュエーターを有するコントローラーは、触覚効果が印加又は変更される必要があるときにのみ電力を消費する。換言すると、本発明の実施形態による、過渡的運動触覚効果をユーザー入力エレメントに直接提供するターゲットアクチュエーターを有するコントローラーに関しては、ターゲットアクチュエーター120は、触覚効果が印加又は変更される必要があるときにのみエネルギーを必要とする。これは、全運動感覚ジョイスティックとは反対である。全運動感覚ジョイスティックでは、ジョイスティックに関する触覚効果を生成するのに、直接又は連続的に電力すなわちエネルギーが供給される。このように、本発明の実施形態による、過渡的運動触覚効果をユーザー入力エレメントに直接提供するターゲットアクチュエーターを有するコントローラーは、比較的低い電力要件を有し、それにより、コスト、体積、及び電力消費が低減される。さらに、本発明の実施形態において用いられるアクチュエーターは、供給される必要があるピーク電力がより小さいため、このアクチュエーターのサイズは、全運動感覚ジョイスティックにおいて用いられるアクチュエーターのサイズよりも比較的小さく安価である。
【0026】
ターゲット触覚フィードバックが有利である例示的な用途としては、ファーストパーソンシュータービデオゲーム又はレーシングビデオゲームが挙げられる。そのようなビデオゲームでは、ターゲットアクチュエーター120は、シュータービデオゲーム例ではユーザーがターゲットをヒットするとき、又は、レーシングビデオゲーム例ではユーザーがマイルストーン若しくは目印を通過するときに、振動、ジョルト、又はポップ等の触覚効果を出力してもよい。別の例において、ターゲットアクチュエーター120は、レーシングビデオゲーム例では種々のロケーションにおいてデテントを出力してもよいし、シュータービデオゲーム例では繰返しの発砲のフィードバックとしてデテントを出力してもよい。テキスチャフィードバックは、限定はしないが粒度合成(granular synthesis)等の位置依存触覚アルゴリズムを用いて生成してもよい。別の例において、ターゲットアクチュエーター120を用いて、ビデオゲームの、弾薬切れ、武器の不正確な照準決め、使用中の武器、及び/又は発砲レート等のステータスを示す触覚フィードバックを出力してもよい。複数の武器が使用される場合があるビデオゲームにおいて、このようなステータス表示は、ユーザーが各武器の最適な発砲レート及びトリガー位置/地点を知ることを支援する。他の例として以下のことが挙げられる。ターゲットアクチュエーター120は、様々なトリガー位置又はロケーションにおいてデテントを出力してもよく、各武器についてのプラグラム可能な「感触(feel)」又は抵抗を出力してもよく、フィードバックにおいて発砲した感覚(firing result)を出力してもよく、印加される抵抗を増大又は減少させることによってブレーキフィードバック又はスロットルフィードバックを出力してもよく、テキスチャフィードバックを出力してもよく、ばね117、ひいてはトリガー118の堅さを増大又は減少させてもよく、慣性をシミュレートしてもよい。
【0027】
前述したように、異なるトリガー位置及び運動イベントの結果として、ターゲットアクチュエーター120によって印加される運動触覚効果が異なってもよい。例えば、トリガー118の第1の位置の結果として、ターゲットアクチュエーター120が第1の触覚効果駆動信号を生成してトリガー118に印加し、トリガー118の第2の位置の結果として、ターゲットアクチュエーター120が第2の触覚効果駆動信号を生成してトリガー118に印加する。より具体的には、ローカルプロセッサ108は、ゲームアクション及び位置センサー119によって示されるトリガー118の位置に応じて、触覚効果駆動信号をターゲットアクチュエーター120に送信し、振動、デテント、テキスチャ、ジョルト、又はポップを含む多様な触覚効果又は触感のうちの1つを出力してもよい。さらに、触覚効果又は触感の強度又はレベルは、位置センサー119によって示されるトリガー118の位置に応じて変化してもよい。
【0028】
また、運動触覚効果は、ユーザー入力エレメントに応じて変化してもよい。例えば、いくつかのシューティングゲームは、別個の又は対応するターゲットアクチュエーターを有する2つのトリガーを有する。第1の触覚効果駆動信号が、第1のターゲットアクチュエーターによって第1のトリガーに印加されてもよく、第2の触覚効果駆動信号が、第2のターゲットアクチュエーターによって第2のトリガーに印加されてもよい。例えば、限定はしないが、Titanfall等のいくつかのビデオゲームにおいて、各トリガー(すなわち、左トリガー及び右トリガー)向けの触覚効果駆動信号は、コンピューター制御キャラクター又はオブジェクトの左手及び右手によって保持されている異なるタイプの武器に対応する。別の例において、各トリガー(すなわち、左トリガー及び右トリガー)向けの触覚効果駆動信号は、コンピューター制御キャラクター又はオブジェクトの左側及び右側に発生する指向性イベント(例えば、ビデオゲームにおいてキャラクターの左側に何かが衝突するか又は当たる)に対応する。
【0029】
ターゲットアクチュエーター120は、全体アクチュエーター122、124によって生成される全体触覚フィードバックすなわちランブル触覚フィードバックとは独立しているとともに全体触覚フィードバックすなわちランブル触覚フィードバックと相補的である多様な運動触覚効果又は触感を、トリガー118に提供することが有利である。全体アクチュエーター122、124は、コントローラー100のハウジング102に結合され、全体触覚フィードバックすなわちランブル触覚フィードバックをコントローラー100のハウジング全体に提供する役割を果たす。全体アクチュエーター122、124は、ターゲットアクチュエーター又はモーター120と同様に、プロセッサ108に結合されるとともにプロセッサ108から制御信号を受信する。この場合、ローカルプロセッサ108は、ホストコンピューター104からの高水準監視コマンド又はストリーミングコマンドに基づき、触覚効果制御信号を全体アクチュエーター122、124に提供する。例えば、動作しているとき、電圧の大きさ及び継続時間が、ホストコンピューター104からコントローラー100にストリーミングされ、コントローラー100において、ローカルプロセッサ108を介して全体アクチュエーター122、124に情報が提供される。ホストコンピューター104は、全体アクチュエーター122、124によって出力される触覚効果のタイプ(例えば、振動、ジョルト、デテント、ポップ等)等の高水準コマンドをローカルプロセッサ108に提供してもよい。それにより、ローカルプロセッサ108は、出力される触覚効果の特定の特徴(例えば、大きさ、周波数、継続時間等)に関して全体アクチュエーター122、124に命令する。
【0030】
全体アクチュエーター122、124は、電磁モーター、モーターによって偏心質量体が動かされる偏心回転質量(「ERM」)アクチュエーター、ばねに取り付けられた質量体が往復して駆動されるリニア共振アクチュエーター(「LRA」)、形状記憶合金、信号に応答して変形する電気活性ポリマー、堅さを変えるメカニズム、振動触覚アクチュエーター、慣性アクチュエーター、圧電アクチュエーター、又は他の好適なタイプの作動装置を含んでもよい。1つの実施形態において、アクチュエーター122、124は、慣性アクチュエーターとして実施され、振動触覚フィードバックをユーザーに提供することができる。別の実施形態において、アクチュエーターは、例えば、ハウジング202の堅さ/振動減衰度を変えるソレノイド、ハウジング202内でサイズが変わる小型エアバッグ、又は形状変化材料を含む運動触覚フィードバックシステムを用いてもよい。
【0031】
上述したように、低停動トルクモーターがターゲットアクチュエーターとして用いられる本発明の実施形態では、ギアシステム等の機械的増幅システムを用いて、ユーザーが感じ取ることができる十分な触覚効果を生成してもよい。
図5は、本発明の別の実施形態を示している。この実施形態では、コントローラー500が、ターゲットアクチュエーター又はモーター520の停動トルクと触覚強度とを増大させるギア機構530を備える。モーター520及びギア機構530に加えて、コントローラー500は、トリガー518と、位置センサー519と、位置センサー519からトリガー位置及び運動イベントを受信するとともに、触覚効果駆動信号をモーター520に出力するプロセッサ(
図5には示していない)とを備える。図示していないが、トリガー518と、位置センサー519と、ターゲットアクチュエーター又はモーター520とは、ハウジング内に配置又は収容されることが当業者には理解される。
図4と同様に、
図5は、コントローラーの内部構成部品を示すようにコントローラーのハウジングが取り除かれている状態のコントローラー500の一部分の概略図である。
【0032】
ギア機構530は、少なくとも、歯すなわちコグ534を自身の外周に有する第1の回転可能ギア532と、歯すなわちコグ538を自身の外周に有する第2の回転可能ギア536とを備える。第1のギア532は、回転シャフト529を介してモーター520に結合され、回転シャフト529はモーター520に取り付けられるとともにモーター520から延びる。第2のギア536は、レバーアーム526の第1の端部525に結合され、レバーアーム526は第2の回転可能シャフト528を介してトリガー518に取り付けられる。第1のギア532は第2のギア534よりも比較的小さく、第1のギア532の歯534は、第2のギア536の歯538と噛み合う。当業者には理解されるように、ギア532、536は、モーター520から生成されるトルクを変化又は増大させるためにギア比の機械的倍率(mechanical advantage)を生成する。ギア機構530の高ギア比により、モーターの停動トルクの大幅な増大又は変化が生じ、これはモーター520からの伝達力の増大に対応する。しかし、高ギア比は、ギア機構530の出力において大きい慣性ももたらし、これはシステム応答時間及び触覚効果の知覚を低減させる可能性がある。したがって、ギア機構530に必要とされるモーター520及び対応するギア比を選択するとき、コスト、サイズ、所望の停動トルク、所望の応答時間、及び触覚効果の所望の強度を含む種々の要因を考慮しなければならない。本発明の一実施形態において、2:1〜28:1のギア比が用いられる。例えば、2.1mNmの停動トルクを有するモーターには、9:1のギア比が必要とされる。
図5は、ギア機構を低停動トルクモーターの機械的増幅手段として示しているが、限定はしないがプーリー機構等の他の機械的増幅手段を用いてもよい。
【0033】
いくつかの実施形態が、本明細書に具体的に図示及び/又は記載される。しかし、開示される実施形態の変更形態及び変形形態が、本発明の趣旨及び意図される範囲から逸脱することなく、上記教示により包含されること及び添付の特許請求項の範囲内にあることが理解される。例えば、
図1〜
図3は触覚周辺装置を示しており、この触覚周辺装置は、ビデオゲームコンソールシステムに現在利用可能な多くの「ゲームパッド」と同様の形状及びサイズのハンドヘルドゲーミングコントローラーである。しかし、このコントローラーは、触覚周辺装置の例示的な一実施形態にすぎず、他の構成、形状、及びサイズの触覚周辺装置を用いてもよいことが当業者には認識される。例えば、
図6〜
図7は本発明の別の実施形態を示しており、この実施形態では、触覚周辺装置は、タブレットコンピューター604とともに用いてもよいゲーミングタブレットコントローラー600である。タブレットコンピューター604は、Razer社から利用可能であるように、ゲーミングアクティビティに向けて特に設計してもよいし、Apple(登録商標)、Ipad(登録商標)、Kindle(登録商標)Fire(登録商標)、及びSamsung(登録商標)Galaxy Tab(登録商標)等のよく知られているとともに市販されているタブレットコンピューターとしてもよい。
【0034】
ゲーミングタブレットコントローラー600は、タブレットコンピューター604を収めるように構成されているドッキング部605と、ハンドル640、642とを有し、ハンドル640、642上には、ユーザーがタブレットコンピューター604上のゲームの制御に用いるユーザー入力エレメントが配置される。ドッキング部605は、ゲーミングタブレットコントローラー600をタブレットコンピューター604に接続し、例えば、ボタンを押す、ジョイスティックを動かす、トリガーを押す等のハンドル640、642上でのユーザーによる動作が、タブレットコンピューター604上でプレイされているゲーム上でのアクションを生じるようになっている。
【0035】
ハンドル640、642は、コントローラー上にある通常のユーザー入力エレメントを備える。ユーザー入力エレメントはハンドル642に関して記載される。しかし、同じ又は同様のユーザー入力エレメントをハンドル640上に用いてもよいことが当業者には理解される。特に、ハンドル642は、ジョイスティック610、ボタン614、及びトリガー618を備える。
図6に見て取ることができるとともに当業者に既知であるように、これらのユーザー入力エレメントのそれぞれを2つ以上、各ハンドル640、642上に備えてもよい。さらに、ハンドル642は、全体アクチュエーターすなわちランブルアクチューター624を備える。全体アクチューターすなわちランブルアクチューター624は、ハンドル642の、ユーザーの手が概ね配置される場所に取り付けられ、全体アクチュエーターすなわちランブルアクチュエーター122、124に関して上述したように、全体触覚効果すなわちランブル触覚効果をゲーミングタブレットコントローラー600に提供する。
【0036】
図7は、一実施形態による
図6のゲーミングタブレットコントローラーのブロック図を示している。
図7に示されているように、ゲーミングタブレットコントローラー600は、ドッキング部605を介してタブレットコンピューター604と通信するローカルプロセッサ608を備える。ドッキング部605の代わりに、有線接続又は無線接続等の他の接続を用いてもよい。この実施形態のタブレットコンピューター604はディスプレイスクリーンを備える。代替的には、ゲーミングタブレットコントローラー600は、ローカルプロセッサ608を備えないように構成してもよく、それにより、ゲーミングタブレットコントローラー600からの全ての入力/出力信号はタブレットコンピューター604によって直接ハンドリング及び処理される。
【0037】
ローカルプロセッサ608は、ジョイスティック610、ボタン614、及びトリガー618と、位置センサー611、615、及び619とに結合される。位置センサー611、615、及び619は、ジョイスティック610、ボタン614、及びトリガー618にそれぞれ結合してもよい。
図7のブロック図は、ジョイスティック610、ボタン614、及びトリガー618のそれぞれ1つのみを示している。しかし、上述したように、複数のジョイスティック、ボタン、及びトリガー、並びに他の入力エレメントを用いてもよいことが当業者には理解される。ターゲットアクチュエーター又はモーター612、616、及び620は、ジョイスティック610、ボタン614、及びトリガー618にそれぞれ結合される。また、ターゲットアクチュエーター612、616、620、及び全体アクチュエーター622、624は、ローカルプロセッサ608に結合される。ローカルプロセッサ608は、タブレットコンピューター604からの高水準監視コマンド又はストリーミングコマンドに基づき、触覚効果駆動信号をアクチュエーター612、616、620、622、624に提供する。ストリーミングを用いる実施形態において、電圧の大きさ及び継続時間がゲーミングタブレットコントローラー600にストリーミングされ、この場合、タブレットコンピューター604によってアクチュエーターに情報が提供される。動作の際、タブレットコンピューター604は、1つ又は複数の選択されたアクチュエーターによって出力される触覚効果のタイプ(例えば、振動、ジョルト、デテント、ポップ等)等の高水準コマンドをローカルプロセッサ608に提供してもよい。それにより、ローカルプロセッサ608は、出力される触覚効果の特定の特徴(例えば、大きさ、周波数、継続時間等)に関してアクチュエーターに命令する。ローカルプロセッサ608は、ローカルプロセッサ608に結合されるメモリ609から、触覚効果のタイプ、大きさ、周波数、継続時間、又は他の特徴を索出してもよい。複数の種類の感覚、例えば、映像、音声、及び触感が同時に関与するとき、触覚効果は、ゲームへのより高い没入感をユーザーにもたらす。
【0038】
図8は、本発明の1つの実施形態による、ホストコンピューターシステム、すなわちホストコンピューター104又はタブレットコンピューター604から触覚効果駆動信号を生成することのフロー図である。例示のために、フロー図はホストコンピューター104及びコントローラー100に関して記載する。一実施形態において、
図8のフロー図の機能は、ホストコンピューター104のメモリ内に記憶されるとともにホストコンピューター104のプロセッサによって実行されるソフトウェア、及び/又はコントローラー100のメモリ109内に記憶されるとともにコントローラー100のローカルプロセッサ100によって実行されるソフトウェアによって実施される。他の実施形態において、上記機能は、特定用途向け集積回路(「ASIC」)、プログラマブルゲートアレイ(「PGA」)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(「FPGA」)、又はハードウェアとソフトウェアとの任意の組合せの使用を通してハードウェアによって実施してもよい。
【0039】
ステップ844において、ホストコンピューター104がトリガー118の運動イベントを判定又は検出する。より具体的には、ホストコンピューター104は、トリガー118に取り付けられている位置センサー119によって検知された位置信号に基づき、運動イベントが発生したか否かを判定する。一例として、シューティングゲーム例では武器を発砲するために、又は、レーシングビデオゲーム例では車を加速させるために、ユーザーがトリガー118を押下する、すなわち押し下げる場合がある。トリガー118の運動イベントは、上述した例に限定されないことが当業者には理解される。
【0040】
次に、ステップ846において、ホストコンピューター104がその運動イベントに関連付けられている触覚効果が存在するか否かを判定する。例えば、シューティングビデオゲームのシナリオにおいて、武器の発砲が、振動、ジョルト、又はポップ等の関連付けられた触覚効果を有してもよく、繰返しの発砲が、デテント等の関連付けられた触覚効果を有してもよい。別の例として、レーシングビデオゲームのシナリオにおいて、車の加速又は制動が、テキスチャの変化等の関連付けられた触覚効果を有してもよく、マイルストーン又は目印の通過が、振動、ジョルト、ポップ、又はデテント等の関連付けられた触覚効果を有してもよい。
【0041】
運動イベントに関連付けられている触覚効果が存在するか否かを判定するために、ホストコンピューター104は、その運動イベントを、ターゲットアクチュエーター120向けの触覚効果信号にマッピングする。より具体的には、ホストコンピューターは、運動イベントと触覚効果との事前定義マッピングにアクセスする。運動イベントが関連付けられた触覚効果を有すると判定される場合、触覚信号が送信される。運動イベントが関連付けられた触覚効果を有しない場合、触覚信号は送信されない。
【0042】
ステップ848において、ホストコンピューター104が、触覚効果信号に基づき触覚効果駆動信号を生成及び送信することにより、触覚制御情報をコントローラー100に送信する。触覚効果駆動信号の送信は、前述したように、有線通信によっても無線通信によっても行うことができる。
【0043】
図8は、運動イベントの検出に基づき、ホストコンピューターシステムから触覚効果駆動信号を生成する1つの方法を示している。しかし、本発明の一実施形態において、運動イベントの検出は、ホストコンピューターシステムから触覚効果駆動信号を生成するのに必須ではない。換言すると、ホストコンピューターシステムは、運動イベントの検出を行わずに、触覚効果駆動信号を生成してコントローラー100に送信してもよい。例えば、ホストコンピューターシステムは、コンピューター制御キャラクター又はオブジェクトに関するイベントに基づき、触覚効果駆動信号を生成してコントローラー100に送信してもよい(すなわち、ビデオゲームにおいて、キャラクターの手に何かが衝突するか又は当たり、このイベントを示すように触覚効果がユーザー入力エレメントに出力される)。
【0044】
図9は、本発明の1つの実施形態による、ホストコンピューターシステムから触覚情報を受信して、触覚効果をコントローラーに印加することのフロー図である。一実施形態において、
図9のフロー図の機能は、ホストコンピューター104のメモリに記憶されるとともにホストコンピューター104のプロセッサによって実行されるソフトウェア、及び/又はコントローラー100のメモリ109に記憶されるとともにコントローラー100のローカルプロセッサ108によって実行されるソフトウェアによって実施される。他の実施形態において、上記機能は、特定用途向け集積回路(「ASIC」)、プログラマブルゲートアレイ(「PGA」)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(「FPGA」)、又はハードウェアとソフトウェアとの任意の組合せの使用を通してハードウェアによって実施してもよい。
【0045】
ステップ950において、触覚周辺装置がホストコンピューター104から信号を受信する。信号が受信されると、ステップ952において、ローカルプロセッサ108が、その信号が触覚信号であるか又は何らかの他の非触覚関連信号であるかを判定する。信号が触覚信号でないと判定される場合、ローカルプロセッサ108はいかなる触覚効果もユーザーに与えることなく機能し続け、ホストコンピューターから別の信号を受信するのを待つ。信号が触覚信号であると判定される場合、ローカルプロセッサ108は、どの構成要素、すなわちハウジング102又はユーザー入力エレメントに信号を送信しなければならないかを判定しなければならない。
【0046】
ステップ954において、ローカルプロセッサ108は、触覚関連信号が全体アクチュエーター触覚信号であるのかターゲットアクチュエーター触覚信号であるのかを判定しなければならない。信号が、全体アクチュエーター122、124のうちの一方が全体触覚効果すなわちランブル触覚効果をユーザーに提供することを要求する場合、ローカルプロセッサ108は、ステップ960において、その信号を適切な全体アクチュエーター122、124に送信する。次に、ステップ962において、全体アクチュエーターが命令された触覚効果を出力する。全体アクチュエーターによって出力される触覚効果としては、限定はしないが、様々な程度の振動又は他のタイプの触覚効果を挙げることができる。例示的な一例として、ユーザーがキャラクター又は何らかの他のグラフィカルオブジェクトを制御しており、そのときそのバーチャル環境において衝突に遭遇する場合、関連付けられる触覚効果は振動としてもよい。この場合では、ローカルプロセッサ108は、コントローラー100のハウジング102が振動するべきであることを示す信号を受信する。結果として、ローカルプロセッサ108が、適切な触覚効果を提供するように適切なアクチュエーター122、124に信号を送信する。この例では、適切な触覚効果は振動である。
【0047】
一方、その信号が、ターゲットアクチュエーター112、116、120のうちの1つがターゲット触覚効果をボタン110、ジョイスティック114、トリガー118それぞれに出力することを要求する場合、ローカルプロセッサ108は、ステップ956において、その信号をターゲットアクチュエーターに送信する。次に、ステップ958において、ターゲットアクチュエーターが命令された触覚効果を出力する。ターゲットアクチュエーターによって出力される触覚効果としては、限定はしないが、様々な程度の振動、様々な程度のデテント、又は他のタイプの触覚効果を挙げることができる。
【0048】
実行及びユーザーに提供される触覚効果のタイプを判定する際、高水準触覚パラメーター又はストリーミング値がソフトウェアコードに生成され、触覚エンジン(図示していない)に送信される。触覚エンジンにおいて高水準触覚パラメーター又はストリーミング値が処理され、適切な電圧レベルがアクチュエーターに対して生成される。これにより、コントローラーが、適切な触覚フィードバックをユーザーに提供することと、アクチュエーターに対して生成される異なる電圧レベルによる触覚フィードバックの大きさ又はタイプを変化させることとが可能になる。さらに、ゲーミングソフトウェア及び触覚ソフトウェアは、同じプロセッサ上又は複数のプロセッサ上に存在することができる。
【0049】
本発明による種々の実施形態が上述されているが、それらの実施形態は、限定ではなく説明及び例のために提示されているにすぎないことが理解されるべきである。本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態及び細部の種々の変更をそれらの実施形態において行うことができることが当業者には明らかである。例えば、全体アクチュエーター、すなわちランブルアクチュエーターを有するコントローラーとの併用に関して記載されているが、本明細書に記載されているようなターゲット触覚効果又は指向性触覚効果をユーザー入力エレメントに出力するターゲットアクチュエーター又はモーターは、触覚効果をコントローラーのハウジングに出力する全体アクチュエーター又はランブルアクチュエーターを備えないコントローラーにおいて用いてもよいことが当業者には理解される。このように、本発明の広さ及び範囲は、上述の例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではなく、添付の特許請求の範囲及びそれらの均等物によってのみ規定されるべきである。また、本明細書において論じられている各実施形態の各特徴と、本明細書に引用されている各参照文献の各実施形態の各特徴とは、任意の他の実施形態の特徴と組み合わせて用いることができる。本明細書において論じられている全ての特許及び刊行物は、本明細書に引用することにより、その全体が本明細書の一部をなす。