特許第6470007号(P6470007)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6470007
(24)【登録日】2019年1月25日
(45)【発行日】2019年2月13日
(54)【発明の名称】コード入りゴムシートの製造方法
(51)【国際特許分類】
   B26D 1/08 20060101AFI20190204BHJP
   B29D 30/46 20060101ALI20190204BHJP
   B26D 3/00 20060101ALI20190204BHJP
【FI】
   B26D1/08
   B29D30/46
   B26D3/00 601E
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-211869(P2014-211869)
(22)【出願日】2014年10月16日
(65)【公開番号】特開2016-78171(P2016-78171A)
(43)【公開日】2016年5月16日
【審査請求日】2017年6月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003148
【氏名又は名称】TOYO TIRE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】特許業務法人 ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】永井 邦彦
【審査官】 豊島 唯
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−225153(JP,A)
【文献】 特開2012−016751(JP,A)
【文献】 特開2009−107117(JP,A)
【文献】 特開平08−025287(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B26D 1/08
B26D 1/30
B26D 1/38
B26D 3/00
B29D 30/46
B26F 1/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コード入りゴムシートの帯状物を加工台に供給し、その帯状物の切断しようとする部分を前記加工台に形成された溝上に配置する配置工程と、
前記溝の開口角度よりも25度以上大きく且つ鈍角の先端角度を有する圧力切断型を前記加工台に対して相対的に接近させ、前記圧力切断型を前記帯状物の厚み方向に押し当てることにより前記帯状物を切断し、所定の長さを有するコード入りゴムシートを得る切断工程と、を備え、
前記切断工程では、前記圧力切断型の先端を前記溝に侵入させるとともに、前記圧力切断型の型面を前記溝の開口エッジに当接させ、前記圧力切断型の先端が前記帯状物に触れてから前記型面が前記開口エッジに当接する過程で、前記帯状物の切断面に前記型面が擦り付けられることに伴って、コード切断面の周辺のゴムが前記型面に引き摺られることにより、前記帯状物のゴムによりコード切断面を被覆するコード入りゴムシートの製造方法。
【請求項2】
前記型面が前記開口エッジに当接したときに、溝深さ方向における前記加工台の表面から前記圧力切断型の先端までの距離が0.1mm以上である請求項1に記載のコード入りゴムシートの製造方法。
【請求項3】
前記溝の開口角度が60度以下である請求項1又は2に記載のコード入りゴムシートの製造方法。
【請求項4】
前記切断工程で得られるコード入りゴムシートがチェーハーである請求項1〜3いずれか1項に記載のコード入りゴムシートの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数本のコードをゴム被覆してなるチェーハーなどのコード入りゴムシートの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
図5の空気入りラジアルタイヤには、タイヤ用補強材であるチェーハー10が設けられている。チェーハー10は、複数本のコードをゴム被覆してなるコード入りゴムシートであり、一般には、図示のようにタイヤ幅方向の内側から外側に亘ってカーカスプライ8を挟み込むように配置される。かかる構成によれば、カーカスプライの端部8Eに生じる歪みの増大が抑えられ、その結果、端部8Eを起点としたセパレーションの発生を防いで耐久性を向上できる。しかし、チェーハーの端部10Eに生じる歪みが増大した場合には、それを起点としてセパレーションが発生する恐れがある。
【0003】
図6のように、チェーハーの端部10Eではコード10Cが露出しており、これが歪みを増大させる要因となることが知られている。このため、従来は、端部10Eに生じる歪みの増大を抑えるべく、ゴムシート9を貼り付けてコード10Cを被覆する場合があった。しかし、ゴムシート9のような追加部材の使用はタイヤ重量の増大を招来し、延いてはタイヤの転がり抵抗を悪化させてしまう。かかる傾向は、乗用車用タイヤにおいて特に顕著である。
【0004】
特許文献1には、帯状のカーカスプライ素材を所定の長さに切断する工程が記載されているが、切断面にコードが露出するものではない。特許文献2には、テキスタイルコードが埋設された帯状部材を切断する方法が記載されているが、コードの露出に関する上記の問題に対して、その解決手段を示唆するものではない。特許文献3には、浅い角度で傾斜した型面を押し付けて素材帯状部材を切断する方法が記載されているが、この方法ではコード入りゴムシートを切断することが困難である(特許文献2の段落0003,0004参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2013−193367号公報
【特許文献2】特開2002−225153号公報
【特許文献3】特開平4−220332号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、追加部材を使用しなくてもコードの露出を抑えることができるコード入りゴムシートの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的は、下記の如き本発明により達成することができる。即ち、本発明に係るコード入りゴムシートの製造方法は、コード入りゴムシートの帯状物を加工台に供給し、その帯状物の切断しようとする部分を前記加工台に形成された溝上に配置する配置工程と、前記溝の開口角度よりも25度以上大きく且つ鈍角の先端角度を有する圧力切断型を前記加工台に対して相対的に接近させ、前記圧力切断型を前記帯状物の厚み方向に押し当てることにより前記帯状物を切断し、所定の長さを有するコード入りゴムシートを得る切断工程と、を備え、前記切断工程では、前記圧力切断型の先端を前記溝に侵入させるとともに、前記圧力切断型の型面を前記溝の開口エッジに当接させ、前記圧力切断型の先端が前記帯状物に触れてから前記型面が前記開口エッジに当接する過程で、前記帯状物の切断面に前記型面が擦り付けられることに伴って、コード切断面の周辺のゴムが前記型面に引き摺られることにより、前記帯状物のゴムによりコード切断面を被覆するものである。
【0008】
この方法では、圧力切断型を押し当てることによりコード入りゴムシートの帯状物を切断し、所定の長さを有するコード入りゴムシートを得る。帯状物の切断しようとする部分は溝上に配置され、帯状物を切断した圧力切断型の先端は、加工台の表面の位置から更に移動して溝に侵入する。その溝の開口角度よりも圧力切断型の先端角度が大きいため、圧力切断型の型面は溝の開口エッジに当接する。これにより、コードを含む帯状物を確実に切断できるとともに、圧力切断型の位置決めを行うことができる。
【0009】
圧力切断型の先端が帯状物に触れてから型面が開口エッジに当接する過程で、帯状物の切断面には圧力切断型の型面が擦り付けられる。しかも、圧力切断型の先端角度が85度以上と大きいために、帯状物の厚み方向に対して型面が大きく傾斜し、帯状物に対する型面の接触面積が大きく確保される。これにより、帯状物のゴム、特にコード切断面の周辺のゴムを動かして、そのゴムによりコード切断面を被覆し、追加部材を使用することなくコードの露出を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】コード入りゴムシートの製造装置の一例を概略的に示す断面図
図2】加工台の要部拡大図
図3】チェーハーを切断する様子を示す断面図
図4】切断成形されたチェーハーの端部を示す断面図
図5】空気入りラジアルタイヤのビード部の一例を示す断面図
図6】従来方法により製造したチェーハーの端部を示す断面図
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態では、図1の装置を用いて、所定の長さを有するチェーハー(コード入りゴムシートの一例)を製造する例を示す。
【0012】
図1に示したコード入りゴムシートの製造装置は、チェーハーの帯状物1が供給される加工台2と、その帯状物1に押し当てられる圧力切断型3とを備える。加工台2の位置は固定され、その上方に圧力切断型3が配置されている。圧力切断型3は、不図示の移動機構によって上下方向に往復動可能に構成されている。搬送機構4は、チェーハーを搬送する機能を有し、本実施形態では加工台2の両側に設けられた一対のコンベア4a,4bを備える。帯状物1は、上流側のコンベア4aから下流側のコンベア4bに向かって、即ち図1の右側に向かって送り出される。
【0013】
チェーハーの帯状物1は、複数本のコードをゴム被覆して形成される。コードは、帯状物1の長手方向に対して平行または傾斜する方向に配列されている。長手方向に対するコードの傾斜角度は、例えば0〜70度であり、より好ましくは10〜60度である。互いに逆向きに傾斜するコードがメッシュ状に配列されていてもよい。コードには、ナイロンやレーヨン、ポリエステル、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、アラミドなどの有機系繊維が好ましく用いられる。
【0014】
帯状物1の厚みは、例えば0.95〜1.5mmであり、加工台2の溝5の深さよりも小さい。図示を省略しているが、コンベア4aの上流側には、長尺の帯状物1を折り畳んでなる重畳体が配置されており、そこから送り出された帯状物1が搬送機構4によって加工台2に供給される。重畳体の代わりに、長尺の帯状物1を巻き取ったロール、あるいは帯状物1を連続的に成形する成形機(例えば、押出成形機)を使用することも可能である。
【0015】
図2に拡大して示すように、加工台2には、上方に向けて開口する溝5が形成されている。帯状物1の切断しようとする部分は、この溝5上に配置される。開口角度θ5は、上流側の壁面5aと下流側の壁面5bとがなす角度である。壁面5a,5bは、それぞれ加工台2の表面から溝底に向かって互いに接近するように傾斜している。開口エッジ5Eは、加工台2の表面と壁面5a,5bとの稜線である。溝5は、図1の紙面に垂直な方向に延びていて、その長さは帯状物1の幅と同じかそれよりも大きい。本実施形態では、溝5が断面V字状に形成されているが、これに限られず、例えば溝底が湾曲した形状でも構わない。
【0016】
圧力切断型3は、加工台2に向かって先細りとなる先端と、その先端で接する一対の型面3a,3bとを有する。先端角度θ3は、上流側の型面3aと下流側の型面3bとがなす角度である。先端角度θ3は、溝5の開口角度θ5よりも大きく、且つ、85度以上である。型面3a,3bは、それぞれ帯状物1の表面に対して傾斜している。圧力切断型3の先端は、図1の紙面に垂直な方向に延びていて、その長さは帯状物1の幅と同じかそれよりも大きい。圧力切断型3を加工台2に最も近付けた状態では、圧力切断型3の先端が溝5に侵入するように構成されている(図3(c)参照)。
【0017】
所定の長さを有するチェーハーを得るには、まず、図1に示すように、チェーハーの帯状物1を加工台2に供給し、その帯状物1の切断しようとする部分を溝5上に配置する(配置工程に相当)。このとき、搬送機構4は、溝5の位置から端部1Eまでの帯状物1の長さが所定の長さとなるように、帯状物1を下流側へと送り出す。この所定の長さは、タイヤ成型に必要とされる長さであり、タイヤサイズなどに応じて異なる。
【0018】
次に、圧力切断型3を加工台2に対して相対的に接近させ、図3のように圧力切断型3を帯状物1の厚み方向に押し当てることにより帯状物1を切断し、所定の長さを有するチェーハーを得る(切断工程に相当)。本実施形態では、圧力切断型3の下方への移動によって、圧力切断型3が加工台2に接近する。加工台2に接近した圧力切断型3は、その先端から帯状物1に押し当たって厚み方向に圧力をかける。帯状物1は、その圧力切断型3の接近移動によって剪断される。
【0019】
この切断工程では、圧力切断型3の先端を溝5に侵入させるとともに、その圧力切断型3の型面3a,3bを開口エッジ5Eに当接させる。圧力切断型3の先端角度θ3が溝5の開口角度θ5よりも大きいために、型面3a,3bの各々は開口エッジ5Eに当接し、かかる構成により、コードを含む帯状物1を確実に切断することができる。また、型面3a,3bが開口エッジ5Eに当接することで、加工台2に対する圧力切断型3の位置決めが行われる。圧力切断型3を加工台2に最も近付けた状態においては、帯状物1の切断面の全域に型面3a,3bが接する。
【0020】
更に、切断工程では、圧力切断型3の先端が帯状物1に触れてから型面3a,3bが開口エッジ5Eに当接する過程で、帯状物1のゴムによりコード切断面を被覆する。具体的には、図3の(a)から(c)に至る過程で、帯状物1の切断面に型面3a,3bが擦り付けられ、それに伴って引き摺られた帯状物1のゴム、特にコード切断面の周辺のゴムがコード切断面に被せられる。先端角度θ3が85度以上と大きいことにより、帯状物1の厚み方向に対して型面3a,3bが大きく傾斜し、帯状物1と型面3a,3bとの接触面積が確保されるため、上記のようなゴムの動きを円滑に発現させることができる。
【0021】
かかる方法によれば、図4の如き端部の形成を伴って帯状物1が切断され、その結果、コード1Cの切断面がゴム被覆されたチェーハーが得られる。即ち、切断工程を経たチェーハーでは、ゴムシートのような追加部材を使用しなくても、既にコード1Cの露出が抑えられる。このようにして得られた所定長さのチェーハーはタイヤ成型に供され、例えば図5のチェーハー10と同じようにビード部に埋設されて、タイヤ用補強材として耐久性の向上に資する。しかも、チェーハーの端部に生じる歪みの増大は抑えられ、且つ、追加部材が不要であるために転がり抵抗を悪化させない。
【0022】
図3(c)のように、型面3a,3bが開口エッジ5Eに当接したときには、圧力切断型3の先端が溝5に侵入し、その溝深さ方向(図2の上下方向)における加工台2の表面から圧力切断型3の先端までの距離Xは0mmを超える。上述したゴムの引き摺りを発現するうえで、距離Xは、0.1mm以上が好ましく、0.5mm以上がより好ましく、1.0mm以上が更に好ましい。また、角度θ3,θ5を好適な大きさに設定する観点から、距離Xは2.0mm以下が好ましい。
【0023】
帯状物1に対する型面3a,3bの接触面積を確保するためには、先端角度θ3を大きく設定することが有効である。かかる観点から、先端角度θ3は、鈍角が好ましく、120度以上がより好ましく、150度以上が更に好ましく、170度以上が最も好ましい。尚、先端角度θ3は180度未満であり、好ましくは179度以下である。
【0024】
帯状物1を開口エッジ5Eで確実に切断する観点から、開口角度θ5は60度以下であることが好ましい。したがって、開口角度θ5と先端角度θ3との差は25度以上が好ましいが、154度以下であることが好ましい。また、圧力切断型3の先端を溝5に侵入させるうえで、開口角度θ5は15度以上であることが好ましく、30度以上がより好ましい。一対の開口エッジ5Eの間隔(溝5の溝幅)は、例えば6〜60mmである。
【0025】
切断工程においてコード切断面が円滑にゴム被覆されるように、帯状物1のゴム(未加硫ゴム)が熱可塑性を呈する温度に帯状物1を加熱してもよい。例えば、加工台2及び圧力切断型3のうち片方または両方をヒーターで加熱し、加工台2の表面や型面3a,3bから熱を伝えることにより帯状物1を加熱できる。このヒーターには、熱媒体を循環させる形式や伝熱式など従来公知の加熱器具を特に制約なく使用できる。
【0026】
前述の実施形態では、先端角度θ3の二等分線が帯状物1の厚み方向に平行に延びている例を示したが、型面3a,3bが帯状物1の表面に対して傾斜していれば、その二等分線が帯状物1の厚み方向に対して傾斜していても構わない。
【0027】
前述の実施形態では、コード入りゴムシートとしてチェーハーを製造する例を示したが、これに限られず、例えば、コード入りゴムシートとしてのカーカスプライの製造に適用することも可能である。その場合、上記の如くコード切断面をゴム被覆した端部を巻き上げ端部(図5の端部8E参照)とすれば、追加部材を使用せずともコード(カーカスコード)の露出が抑えられることで有利な効果が得られる。
【0028】
本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。
【実施例】
【0029】
本発明の構成と効果を具体的に示す実施例について説明する。タイヤの各性能評価は、次のようにして行った。
【0030】
(1)耐久性
米国自動車安全基準FMVSS139に定める条件に準拠してドラム式試験機にて耐久性試験を行い、ビード部に故障が認められるまでの走行時間を測定した。比較例1の結果を100として指数で評価し、数値が大きいほど耐久性に優れていることを示す。
【0031】
(2)転がり抵抗
国際規格ISO28580(JISD4234)に準じて転がり抵抗を測定し、その逆数にて評価した。比較例1の結果を100として指数で評価し、数値が大きいほど転がり抵抗が良好であることを示す。
【0032】
(3)タイヤ重量
成型したタイヤの重量を計測し、その逆数にて評価した。比較例1の結果を100として指数で評価し、数値が大きいほどタイヤ重量が小さいことを示す。
【0033】
従来方法により製造したチェーハーを用いてタイヤ(タイヤサイズ:215/65R16C 106/104T)を成型し、比較例1,2とした。これらのチェーハーは、それぞれ図6のように端部でコードが露出するものであった。比較例1ではゴムシートを取り付けなかったが、比較例2では追加部材であるゴムシートを端部に取り付けてコードの露出を抑えた。
【0034】
また、本発明の方法により製造したチェーハーを用いてタイヤ(タイヤサイズ:215/65R16C 106/104T)を成型し、実施例1とした。使用した装置は、圧力切断型の先端角度が172度、溝の開口角度が60度、圧力切断型の侵入距離(図3の距離X)が1.5mmであった。製造したチェーハーは、図4のように端部でコードが露出しないものであった。チェーハーの形態を除いて、各例におけるタイヤ構造やゴム配合は共通である。評価結果を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】
表1に示すように、比較例1は、比較例2や実施例1と比べて耐久性に劣っている。比較例2は、比較例1よりも耐久性に優れているが、追加部材を用いたことにより転がり抵抗やタイヤ重量に影響が出ている。これに対し、実施例1では、転がり抵抗やタイヤ重量に影響を及ぼすことなく、耐久性を向上できている。
【0037】
尚、タイヤの性能評価を行っていないものの、上記とは別に、圧力切断型の先端角度を100度、溝の開口角度を30度、圧力切断型の侵入距離(図3の距離X)を1.59mmとした場合において、図4のように端部でコードが露出しないチェーハーを製造できたことが確認された。
【符号の説明】
【0038】
1 チェーハー(コード入りゴムシートの一例)の帯状物
2 加工台
3 圧力切断型
3a 型面
3b 型面
4 搬送機構
5 溝
5E 開口エッジ
θ3 先端角度
θ5 開口角度
図1
図2
図3
図4
図5
図6