特許第6470140号(P6470140)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6470140コヒーレント光受信モジュールの製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6470140
(24)【登録日】2019年1月25日
(45)【発行日】2019年2月13日
(54)【発明の名称】コヒーレント光受信モジュールの製造方法
(51)【国際特許分類】
   H04B 10/61 20130101AFI20190204BHJP
【FI】
   H04B10/61
【請求項の数】5
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2015-153138(P2015-153138)
(22)【出願日】2015年8月3日
(65)【公開番号】特開2017-34492(P2017-34492A)
(43)【公開日】2017年2月9日
【審査請求日】2018年2月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002130
【氏名又は名称】住友電気工業株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000154325
【氏名又は名称】住友電工デバイス・イノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100136722
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼木 邦夫
(74)【代理人】
【識別番号】100174399
【弁理士】
【氏名又は名称】寺澤 正太郎
(72)【発明者】
【氏名】森山 豊
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 三千男
(72)【発明者】
【氏名】藤村 康
(72)【発明者】
【氏名】金丸 聖
【審査官】 鴨川 学
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−007670(JP,A)
【文献】 特開2011−188132(JP,A)
【文献】 特開2013−211690(JP,A)
【文献】 再公表特許第2012/066859(JP,A1)
【文献】 再公表特許第2012/102358(JP,A1)
【文献】 特開2013−125045(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 10/61
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
偏光方向が互いに直交する2つの偏光成分を含む入力信号光を可変光減衰器により減衰し、減衰後の前記入力信号光の前記2つの偏光成分それぞれと局部発振光との積演算を行うことにより情報を抽出するコヒーレント光受信モジュールの製造方法であって、
前記入力信号光の前記2つの偏光成分を模擬する2つの偏光成分を有する試験光を準備し、該試験光の前記2つの偏光成分の強度を互いに略等しくする第1工程と、
前記試験光の光路上に前記可変光減衰器を配置し、減衰後の前記試験光の前記2つの偏光成分の強度をモニタしながら、前記可変光減衰器の減衰度を変化させるとともに前記可変光減衰器を移動させる第2工程と、
減衰後の前記試験光の前記2つの偏光成分の減衰度の差が許容範囲内に収まる位置にて前記可変光減衰器を固定する第3工程と、
を含む、コヒーレント光受信モジュールの製造方法。
【請求項2】
前記第1工程は、
当該コヒーレント光受信モジュールの信号光入力ポートを模擬する試験ポートを前記信号光入力ポートの取り付け予定位置に配置し、前記試験ポートを介して前記試験光を当該コヒーレント光受信モジュール内に入力する工程と、
前記試験ポートの調芯を行う工程と、
を含む、請求項1に記載のコヒーレント光受信モジュールの製造方法。
【請求項3】
当該コヒーレント光受信モジュールは、
一方の前記偏光成分と前記局部発振光との積演算を行う第1の90度ハイブリッド結合器と、
前記第1の90度ハイブリッド結合器からの積演算後の出力光を検知する第1のフォトダイオードと、
他方の前記偏光成分と前記局部発振光との積演算を行う第2の90度ハイブリッド結合器と、
前記第2の90度ハイブリッド結合器からの積演算後の出力光を検知する第2のフォトダイオードと、
を備え、
前記第2工程では、前記第1及び第2のフォトダイオードを用いて前記試験光の前記2つの偏光成分の強度をモニタし、
前記第3工程では、前記第1及び第2のフォトダイオードからの出力差を、前記試験光の前記2つの偏光成分の減衰度の差と見なす、請求項1または2に記載のコヒーレント光受信モジュールの製造方法。
【請求項4】
前記第2工程では、前記可変光減衰器の一対の電極に対応する一対の金属体を有するベース部材上に前記可変光減衰器を搭載し、前記一対の電極と前記一対の金属体とを電気的に接続し、前記一対の金属体間に電圧を印加することにより、前記可変光減衰器の減衰度を変化させる、請求項1〜3のいずれか一項に記載のコヒーレント光受信モジュールの製造方法。
【請求項5】
前記第2工程では、前記可変光減衰器を搭載した状態の前記ベース部材をマニピュレータにより把持しながら前記可変光減衰器を前記試験光の光路上に配置するとともに、前記マニピュレータを介して前記一対の金属体間に電圧を印加する、請求項4に記載のコヒーレント光受信モジュールの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コヒーレント光受信モジュールの製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1及び2には、光検出素子(フォトダイオード)の前段に可変光減衰器が設けられた光受信器が開示されている。特許文献1に記載された可変光減衰器はエタロン型であり、特許文献1では、可変光減衰器の角度若しくは温度を変化させることにより、減衰度を変化させている。また、特許文献2には、可変光減衰器としてシリコン製のMEMS素子を用い得ることが記載されている。このMEMS素子は、電圧が印加されると電界によりその位置がシフトするSi板を有し、Si板には反射防止膜がコートされている。電圧が印加されていない無通電状態では、Si板が信号光の光軸に対して垂直であるため、信号光ビームは変調されず、フォトダイオードの受光部のほぼ中心に入射する。これに対し、MEMS素子に電圧が印加されるとSi板が傾き、信号光はSi板に入射する際に屈折する。信号光はSi板から出射する際に再び屈折し、その進行方向は入射前の進行方向と平行になるが、Si板の内部において該進行方向に対し傾斜した方向に進んだため、信号光の光路は進行方向と垂直な方向にオフセットする。このため信号光のフォトダイオードへの入射位置も移動し、その結果、フォトダイオードにおける受光量を可変にできる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−177449号公報
【特許文献2】特開2009−244833号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、幹線系の長距離大容量通信において、通信容量の増大および高速化のため、従来からのDWDM(Dense Wavelength Division Multiplexing;高密度波長分割多重方式)に加え、偏波多重方式の適用が望まれている。例えば、コヒーレント光受信モジュールは、DP−QPSK(Dual Polarization Quadrature Phase Shift Keying)方式により変調された信号光を受信し、この信号光を2つの偏光成分に分離する。そして、各偏光成分と、局部発信光(ローカル光)との積演算(典型的には干渉)を行い、演算後の光(干渉光)の強度を検出することにより、各偏光成分に含まれる情報を抽出する。
【0005】
上記のコヒーレント光受信モジュールでは、入力される信号光の強度の調整、及びフォトダイオードへの過入力の防止を目的として、信号光を減衰するための可変光減衰器が設けられる。コヒーレント光受信モジュールでは信号光が2つの偏光成分を含むので、可変光減衰器には、これらの偏光成分の減衰度を互いに等しい大きさに近づけること(より望ましくは一致させること)が望まれる。
【0006】
本発明は、信号光に含まれる2つの偏光成分の減衰度を互いに等しい大きさに近づけることができるコヒーレント光受信モジュールの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、本発明の一実施形態に係るコヒーレント光受信モジュールの製造方法は、偏光方向が互いに直交する2つの偏光成分を含む入力信号光を可変光減衰器により減衰し、減衰後の入力信号光の2つの偏光成分それぞれと局部発振光との積演算を行うことにより情報を抽出するコヒーレント光受信モジュールの製造方法であって、入力信号光の2つの偏光成分を模擬する2つの偏光成分を有する試験光を準備し、該試験光の2つの偏光成分の強度を互いに略等しくする第1工程と、試験光の光路上に可変光減衰器を配置し、減衰後の試験光の2つの偏光成分の強度をモニタしながら、可変光減衰器の減衰度を変化させるとともに可変光減衰器を移動させる第2工程と、減衰後の試験光の2つの偏光成分の減衰度の差が許容範囲内に収まる位置にて可変光減衰器を固定する第3工程とを含む。
【発明の効果】
【0008】
本発明によるコヒーレント光受信モジュールの製造方法によれば、信号光に含まれる2つの偏光成分の減衰度を互いに等しい大きさに近づけることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、本発明の一実施形態に係る光受信モジュールの構成を示す平面図である。
図2図2は、光受信モジュールを斜め上方から見た斜視図である。
図3図3は、VOAキャリア、ビームスプリッタ、VOA、及びモニタ用PDを拡大して示す斜視図である。
図4図4は、VOAを搭載したVOAベースの外観を示す斜視図である。
図5図5は、VOAの構成を部分的に示す正面図であって、VOAの開口部を光軸方向から見た様子を示している。
図6図6は、光90度ハイブリッド素子の内部構成を示すブロック図である。
図7図7(a)は、互いに垂直な光反射面及び底面を有する標準ミラーを用意する工程を示す。図7(b)は、標準ミラーを調芯台から取り外し、光90度ハイブリッド素子、アンプ及びVOAキャリアを搭載したパッケージに置き換える工程を示す。
図8図8は、モニタ用PDをVOAキャリア上に搭載する工程を示す。
図9図9は、試験ポートをパッケージの一端面に配置する工程を示す。
図10図10は、試験ポートを保持するマニピュレータの一部を示す斜視図である。
図11図11(a)は、試験光を準備するための構成を示すブロック図である。図11(b)は、標準ミラーを調芯台から再び取り外し、パッケージに置き換える工程を示す。
図12図12は、第1ミラー及び第2ミラーの調芯及び固定を行う工程を示す。
図13図13は、集光レンズの調芯及び固定を行う工程を示す。
図14図14は、集光レンズの調芯及び固定を行う工程を示す。
図15図15は、コリメートレンズの調芯及び固定を行う工程を示す。
図16図16は、VOAをVOAキャリアに搭載する工程を示す。
図17図17は、VOAをVOAキャリア上に搭載する様子を示す斜視図である。
図18図18は、VOAの減衰特性の一例を示すグラフである。
図19図19は、パッケージを塞ぐ蓋を取り付ける工程を示す。
図20図20は、信号光入力ポート及び局発光入力ポートの調芯及び固定を行う工程を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施形態に係るコヒーレント光受信モジュールの製造方法の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。以下の説明では、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0011】
図1は、本発明の一実施形態に係るコヒーレント光受信モジュール(以下、光受信モジュールと称する)1Aの構成を示す平面図である。図2は、光受信モジュール1Aを斜め前方から見た斜視図である。本実施形態の光受信モジュール1Aは、略直方体状のパッケージ(筐体)2と、パッケージ2の一端面2bに固定された信号光入力ポート11及び局発光入力ポート13とを備える。以下、パッケージ2の内部構造の説明において、一端面2b側を前方側と称することがある。
【0012】
信号光入力ポート11はシングルモードファイバ10に接続されており、シングルモードファイバ10から受信信号光(SiGnal;以下、信号光という)を受ける。信号光は、いわゆるDP−QPSK方式により変調されたものであって、偏光方向が互いに直交する2つの偏光成分を含んでいる。局発光入力ポート13は偏波保持ファイバ12に接続されており、偏波保持ファイバ12から局部発振光(Local;以下、局発光という)を受ける。これらの信号光及び局発光は、それぞれ信号光入力ポート11及び局発光入力ポート13を介してパッケージ2の内部に入力される。
【0013】
また、パッケージ2の4つの側面のうち、一端面2bを除く他の側面には、複数の端子3が設けられている。複数の端子3には、信号光から生成された電気的な受信信号を光受信モジュール1Aの外部に取り出すための端子、パッケージ2の内部の電子回路に電源電圧やバイアスを供給するための端子、接地端子等が含まれる。
【0014】
信号光入力ポート11は、シングルモードファイバ10の先端に付属するフェルールを受け入れる円筒状のスリーブと、集光レンズを収容したレンズホルダとが一体化されて成り、該レンズホルダがパッケージ2の一端面2bに接合されることによってパッケージ2に固定されている。シングルモードファイバ10内を伝搬した信号光は、集光レンズによって集光されながらパッケージ2内に入射する。
【0015】
局発光入力ポート13は、偏波保持ファイバ12の先端に付属するフェルールを受け入れる円筒状のスリーブと、コリメートレンズを収容したレンズホルダとが一体化されて成り、該レンズホルダがパッケージ2の一端面2bに接合されることによってパッケージ2に固定されている。偏波保持ファイバ12内を伝搬した局発光は、コリメートレンズによって平行化されたのちにパッケージ2内に入射する。
【0016】
本実施形態の光受信モジュール1Aは、上記の構成に加えて、2つの光90度ハイブリッド素子32a,32b、並びに、入力ポート11,13と光90度ハイブリッド素子32a,32bとを光結合するための種々の光部品を備える。具体的には、光受信モジュール1Aは、2つの光90度ハイブリッド素子32a,32bの各信号光入力端と信号光入力ポート11とを光結合するための光部品として、偏光ビームスプリッタ(Polarization Beam Splitter)26、スキュー調整素子27、第1レンズ系28、波長板(λ/2板)29、第1ミラー30、及び第2レンズ系31を備える。更に、偏光ビームスプリッタ26と信号光入力ポート11との間の光路上には、ビームスプリッタ(Beam Splitter)22、可変光減衰器(VOA)23、及びコリメートレンズ25が配置されている。信号光入力ポート11と光90度ハイブリッド素子32a,32bとの間の光路上に配置されるこれらの光部品は、全てパッケージ2内に収容されている。
【0017】
ビームスプリッタ22は、信号光入力ポート11から入力された信号光の一部を分離する。分離された信号光は、パッケージ2内に配置されたパワーモニタ用フォトダイオード(モニタ用PD)24に入射する。モニタ用PD24は、信号光の強度に応じた電気信号を生成する。なお、ビームスプリッタ22において分離された信号光の強度は、ビームスプリッタ22に入射する前の信号光強度の10%未満である。
【0018】
VOA23は、ビームスプリッタ22を通過した信号光を必要に応じて減衰する。減衰度は、光受信モジュール1Aの外部からの電気信号によって制御される。例えば、上述したモニタ用PD24からの電気信号に基づいて過入力状態が検知された場合には、VOA23の減衰度を大きくして、光90度ハイブリッド素子32a,32bに向かう信号光の強度を小さくする。
【0019】
ビームスプリッタ22、VOA23、及びモニタ用PD24は、パッケージ2の底面2aに搭載されたVOAキャリア20上に固定される。図3は、VOAキャリア20、ビームスプリッタ22、VOA23、及びモニタ用PD24を拡大して示す斜視図である。図3に示されるように、VOAキャリア20は、段差を形成する上下二つの面20a,20bにこれらの光部品を搭載する。具体的には、面20aは面20bの前方に配置され、パッケージ底面からの高さが面20bよりも高くなっている。そして、面20a上にはビームスプリッタ22及びモニタ用PD24(より具体的には、モニタ用PD24を側面に搭載したサブマウント)が搭載され、面20b上にはVOA23がビームスプリッタ22と対向する位置に搭載されている。光軸に垂直な断面におけるVOA23の外径がビームスプリッタ22よりも大きいので、これらの面20a,20bそれぞれにビームスプリッタ22及びVOA23を搭載することにより、VOA23の光軸を、ビームスプリッタ22を通過し得る範囲内に収めることができる。
【0020】
また、本実施形態のVOA23は、VOAベース(ベース部材)44上に搭載され、固定されている。すなわち、VOA23は、VOAベース44を介してVOAキャリア20上に搭載されている。図4は、VOA23を搭載したVOAベース44の外観を示す斜視図であって、図4(a)はVOAベース44を斜め前方から見た斜視図であり、図4(b)はVOAベース44を斜め後方から見た斜視図である。図4に示されるように、VOAベース44は、長方形の板状を呈しており、例えばアルミナといった絶縁材料からなる。VOAベース44は、前面44aと、背面44bと、前面44a及び背面44bを相互に繋ぐ上面44c、一対の側面44d、及び底面44eとを有する。背面44bは、図3に示されたビームスプリッタ22と対向する。信号光を通過させるための貫通孔44fが、前面44aから背面44bを貫通している。
【0021】
VOA23は、例えばAgペーストといった接着剤を介して背面44bに取り付けられている。VOA23は信号光を通過させる円形の開口部23aを有しており、該開口部23aはVOAベース44の貫通孔44fと連通する。また、VOAベース44は、一対の金属体45,46を有する。金属体45は、前面44a上に配置された部分45aと、背面44b上に配置された部分45bと、これらの部分45a,45bを繋ぐために上面44c上に配置された部分45cとを有し、VOAベース44の上部を把持してVOAベース44に取り付けられている。部分45aは前面44aの上辺(上面44cとの間の辺)に沿って延びており、該辺に沿った部分45aの長さはVOAベース44の同方向における長さの1/2よりも長い。また、部分45bは、VOA23の一対の電極のうち一方とワイヤ47aを介して電気的に接続されている。
【0022】
金属体46は、前面44a上に配置された部分46aと、背面44b上に配置された部分46bと、これらの部分46a,46bを繋ぐために上面44c上に配置された部分46cとを有し、VOAベース44の上部を把持してVOAベース44に取り付けられている。これらの部分のうち、部分46cは、金属体45の部分45cに対して離間して配置されており、一例では、金属体45の部分45cが上面44cの一方の端、金属体46の部分46cが上面44cの他方の端にそれぞれ寄って配置されている。部分46bは、背面44bの上辺(上面44cとの間の辺)に沿って延びており、且つ、VOA23の一対の電極のうち他方とワイヤ47bを介して電気的に接続されている。
【0023】
図5は、VOA23の構成を部分的に示す正面図であって、VOA23の開口部23aを光軸方向から見た様子を示している。図5に示されるように、本実施形態のVOA23は、MEMS型のVOAであって、開口部23aの内部に略正方形状の板状のシャッタ23bを有する。シャッタ23bの大きさは、例えば一辺50μmである。このシャッタ23bから両側方に向けて櫛歯状電極23cが伸びている。櫛歯状電極23cは、上述した一対の電極のうちの一方である。また、シャッタ23bは弾性部材23dを介してVOA23の本体部に連結している。本体部には櫛歯状電極23eが更に設けられており、櫛歯状電極23eは、櫛歯状電極23cとは互いの櫛歯を交互に位置させて対向している。櫛歯状電極23eは、上述した一対の電極のうちの他方である。
【0024】
これら2つの櫛歯状電極23c及び23eの間には、ワイヤ47a及び47b、並びに金属体45及び46を介して、光受信モジュール1Aの外部よりバイアス電圧が印加される。櫛歯状電極23c,23eの間にバイアス電圧が印加されると、櫛歯状電極23c,23eの間に引力が誘起され、櫛歯状電極23cと共にシャッタ23bが移動する。一例では、バイアス電圧を5V印加することにより、シャッタ23bを60μm移動させることができる。このとき、シャッタ23bが、開口部23aの中心付近に存在する信号光の光路LAと完全に重なる。これにより、信号光が完全に遮断(すなわち減衰度100%)となる。そして、バイアス電圧を調整することによりシャッタ23bの移動距離を調整することができ、結果として信号光の減衰度を調整することができる。
【0025】
なお、図5に示されるように、シャッタ23bは開口部23aの全体を覆うものではなく、開口部23aの中心付近の一部のみを覆うので、開口部23aの中心付近を除く他の部分では信号光がそのまま通過することとなる。従って、VOA23において大きな減衰比を確保するためには、信号光が開口部23aの中心部を精度良く通過することが望ましい。更に、シャッタ23bに対して十分に絞られたビーム径を確保するためには、開口部23aを通過する際の信号光が集束光であり、かつ光軸方向における収束点(ビームウェスト)の位置が、VOA23の位置と一致していることが望ましい。本実施形態では、信号光入力ポート11の集光レンズによって信号光が集束光とされ、その収束点(ビームウェスト)にVOA23が配置されている。
【0026】
再び図1及び図2を参照する。コリメートレンズ25は、VOA23を通過した信号光を平行化する。コリメートレンズ25によって信号光がコリメート光となることにより、光90度ハイブリッド素子32a,32bの信号光入力端までの光路について高い結合効率を確保できる。
【0027】
偏光ビームスプリッタ26は、ビームスプリッタ22及びVOA23を介して信号光入力ポート11と光結合する光入射面を有し、信号光の一部の偏光成分(例えばX偏光成分)と、残りの偏光成分(例えばY偏光成分)とを分岐する。このとき、分岐比は50%である。スキュー調整素子27及び第1レンズ系28は、偏光ビームスプリッタ26の一方の光出力面と光90度ハイブリッド素子32bの信号光入力端との間の光路上に配置されている。偏光ビームスプリッタ26を直進した信号光は、スキュー調整素子27を通過する。スキュー調整素子27は、偏光ビームスプリッタ26により分岐された他方の信号光との間の遅れ時間を補償する。その後、当該信号光は、第1レンズ系28によって集光されつつ、光90度ハイブリッド素子32bに到達する。なお、第1レンズ系28は、光軸方向に並ぶ2つの集光レンズ28a,28bによって構成される。
【0028】
また、λ/2板29、第1ミラー30、及び第2レンズ系31は、偏光ビームスプリッタ26の他方の光出力面と光90度ハイブリッド素子32bの信号光入力端との間の光路上に配置されている。偏光ビームスプリッタ26において曲げられた(分岐した)信号光は、λ/2板29を通過する。λ/2板29は、当該信号光の偏光方向を90°回転する。従って、λ/2板29を通過した信号光の偏光方向は、偏光ビームスプリッタ26を直進した信号光の偏光方向と一致することとなる。その後、当該信号光は、第1ミラー30によってその進行方向が90°曲げられたのち、第2レンズ系31によって集光されつつ、光90度ハイブリッド素子32aに到達する。なお、第2レンズ系31は、光軸方向に並ぶ2つの集光レンズ31a,31bによって構成される。また、第1ミラー30は、例えばキュービックミラー(直方体または立方体のミラーであり、対向する一対の面の対角方向に反射面が延びているもの)によって構成される。
【0029】
光受信モジュール1Aは、2つの光90度ハイブリッド素子32a,32bの各局発光入力端と局発光入力ポート13とを光結合するための光部品として、ビームスプリッタ34、スキュー調整素子35、第3レンズ系36、第2ミラー37、及び第4レンズ系38を更に備える。更に、ビームスプリッタ34と局発光入力ポート13との間の光路上には、偏光子33が配置されている。局発光入力ポート13と光90度ハイブリッド素子32a,32bとの間の光路上に配置されるこれらの光部品は、全てパッケージ2内に収容されている。
【0030】
偏光子33は、局発光入力ポート13から入力された局発光の偏光方向を確定する。これにより、偏波保持ファイバ12において維持されていた偏光方向がパッケージ2の組み立て時にずれたとしても、偏光方向が0°若しくは90°の偏光成分のみを局発光として抽出できる。
【0031】
ビームスプリッタ34は、偏光子33を介して局発光入力ポート13と光結合する光入射面を有し、偏光子33を通過した局発光を2つに分岐する。このとき、分岐比は50%である。スキュー調整素子35及び第3レンズ系36は、ビームスプリッタ34の一方の光出力面と光90度ハイブリッド素子32aの局発光入力端との間の光路上に配置されている。ビームスプリッタ34を直進した局発光は、スキュー調整素子35を通過する。スキュー調整素子35は、ビームスプリッタ34により分岐された他方の局発光との間の遅れ時間を補償する。その後、当該局発光は、第3レンズ系36によって集光されつつ、光90度ハイブリッド素子32aに到達する。なお、第3レンズ系36は、光軸方向に並ぶ2つの集光レンズ36a,36bによって構成される。
【0032】
また、第2ミラー37及び第4レンズ系38は、ビームスプリッタ34の他方の光出力面と光90度ハイブリッド素子32bの局発光入力端との間の光路上に配置されている。ビームスプリッタ34において曲げられた(分岐した)局発光は、第2ミラー37によってその進行方向が90°曲げられたのち、第4レンズ系38によって集光されつつ、光90度ハイブリッド素子32bに到達する。なお、第4レンズ系38は、光軸方向に並ぶ2つの集光レンズ38a,38bによって構成される。また、第2ミラー37は、例えばキュービックミラーによって構成される。
【0033】
上記のように、パッケージ2の内部に入力された信号光および局発光は、2個の光90度ハイブリッド素子32a,32bに振り分けられる。本実施形態の光90度ハイブリッド素子32a,32bは、例えばインジウムリン(InP)製の半導体基板を用いたフォトダイオード(PD)集積型マルチモードハイブリッドである。図6は、光90度ハイブリッド素子32a,32bの内部構成を示すブロック図である。光90度ハイブリッド素子32aは、90度ハイブリッド結合器51a(第1の90度ハイブリッド結合器)と、PD52a(第1のフォトダイオード)とが共通パッケージ内に集積されて成る。同様に、光90度ハイブリッド素子32bは、90度ハイブリッド結合器51b(第2の90度ハイブリッド結合器)と、PD52b(第2のフォトダイオード)とが共通パッケージ内に集積されて成る。90度ハイブリッド結合器51a,51bは、複数本の光導波路および光結合器の組み合わせからなる。90度ハイブリッド結合器51aは、信号光の一方の偏光成分Laと局発光Loとを干渉させることによって、これらの積演算を行う。90度ハイブリッド結合器51bは、信号光の他方の偏光成分Lbと局発光Loとを干渉させることによって、これらの積演算を行う。
【0034】
光90度ハイブリッド素子32a,32bは、IX、QX、IY、及びQYといった4単位の光信号を出力する。ここで、「I」は「In−Phase」すなわち信号光のうち局発光Loと同位相の0°成分と180°成分に対応する成分を意味し、「Q」は「Quadrature」すなわち信号光のうち局発光Loの位相と90°異なる90°成分と270°成分に対応する成分を意味する。また、X、Yはそれぞれ「X偏光」、「Y偏光」を意味する。これらの光信号は、90度ハイブリッド結合器51a,51bから差動の光信号として出力される。
【0035】
PD52a,52bは、それぞれ90度ハイブリッド結合器51a,51bの光出力端と光学的に結合され、それらの積演算後の出力光(干渉光すなわちIX、QX、IY、及びQY)を検知し、その強度に応じた光電流を出力する。PD52a,52bにおいて生成された光電流は、パッケージ2内に設けられたアンプ39a,39bによって電圧信号に変換され、複数の端子3の何れかから出力される。こうして、信号光に含まれる情報(受信信号)が光90度ハイブリッド素子32a,32bによって抽出される。
【0036】
以上の構成を備える本実施形態の光受信モジュール1Aの製造方法について説明する。まず、図1及び図2に示された光90度ハイブリッド素子32a,32bをパッケージ2内に搭載するとともに、VOAキャリア20をパッケージ2の底面2a上に搭載する。このとき、例えば、パッケージ2の一端面2bを構成する側壁の内面にVOAキャリア20の前端を突き当て、VOAキャリア20とパッケージ2とのアライメントを行った後、所定寸法だけVOAキャリア20を当該側壁から離し、その状態でVOAキャリア20をパッケージ2の底面2aに配置するとよい。底面2aへのVOAキャリア20の固定は、例えば半田を用いて行われる。
【0037】
次に、アンプ39a,39bを実装する。アンプ39a,39bの実装は、例えば銀ペースト等の導電性樹脂を使用して公知のマウント方法により行われる。アンプ39a,39bの搭載後、パッケージ2全体を昇温(〜120℃)することにより、導電性樹脂に含まれる溶剤を気化する。その後、アンプ39a,39bの上面の電極パッドと、パッケージ2の後方側の端子3とを電気的に接続するためのワイヤリングを行う。なお、このワイヤリングにより、次工程以降における光部品のアクティブ調芯、すなわち光90度ハイブリッド素子32a,32bに試験光を入力し、光90度ハイブリッド素子32a,32bに内蔵されているPDの出力信号強度が最大となる位置に各光部品を配置することが可能となる。
【0038】
続いて、図7(a)に示されるように、互いに垂直な光反射面104a及び底面104bを有する標準ミラー104を用意する。光反射面104aはパッケージ2の一端面2bを模擬し、底面104bはパッケージ2の裏面を模擬する。標準ミラー104は、例えば直方体状のガラスブロックによって構成される。そして、この標準ミラー104を、支持台101上に固定された調芯台(ステージ)103上に設置する。このとき、底面104bと調芯台103とを接触させる。
【0039】
続いて、標準ミラー104の光軸方向にオートコリメータ102の光軸方向を合わせる。具体的には、オートコリメータ102から可視レーザ光L1を出力し、該レーザ光L1を光反射面104aに当てる。そして、光反射面104aにおいて反射した可視レーザ光L1の光強度を、オートコリメータ102側で検出する。反射前の可視レーザ光L1と反射後の可視レーザ光L1とが互いに重なるとき、検出される光強度は最大となる。このことを利用して、光反射面104aの法線方向、すなわち標準ミラー104の光軸方向にオートコリメータ102の光軸方向を合わせる。
【0040】
その後、標準ミラー104を調芯台103から取り外し、光90度ハイブリッド素子32a,32b、アンプ39a,39b及びVOAキャリア20を搭載したパッケージ2に置き換える(図7(b))。このとき、パッケージ2の底面を調芯台103に接触させる。オートコリメータ102の光軸はパッケージ2の上方空間を通過するので、可視レーザ光L1はパッケージ2の上方を通過し、パッケージ2内には導入されない。
【0041】
続いて、図8に示されるように、モニタ用PD24をVOAキャリア20上に搭載する。また、偏光ビームスプリッタ26、スキュー調整素子27、λ/2板29、偏光子33、ビームスプリッタ34、及びスキュー調整素子35をパッケージ2内の所定の搭載位置にそれぞれ搭載する。これらの光部品は、調芯作業を伴わない光部品であって、光軸方向のみ調整されたのち固定される。
【0042】
この工程では、オートコリメータ102(図7(a)参照)の光軸を利用して光部品の角度(光軸方向)を調整する。すなわち、これらの光部品の一側面をオートコリメータ102の可視レーザ光L1に対する反射面とし、反射前の可視レーザ光L1と反射後の可視レーザ光L1とを互いに重ね合わせ、これらの光部品の角度(光軸方向)を調整する。なお、この作業はオートコリメータ102の光軸上すなわちパッケージ2の上方空間において行われる。そして、その向きを保持したまま(或いは必要に応じて所定角度だけ回転させ)、各搭載位置に設けられた接着樹脂上にこれらの光部品を移動させ、該接着樹脂を硬化させてこれらを固定する。
【0043】
偏光ビームスプリッタ26、スキュー調整素子27、偏光子33、及びスキュー調整素子35については、パッケージ2に搭載された状態において光入射面が前方を向くので、該光入射面の法線方向とオートコリメータ102の光軸とを一致させて光軸方向を調整し、その向きを維持しつつ搭載するとよい。また、λ/2板29およびモニタ用PD24については、パッケージ2に搭載された状態において光入射面が側方を向くので、該光入射面の法線方向とオートコリメータ102の光軸とを一致させそれらの光軸方向を調整したのち、底面2aの法線周りに90°回転させてから搭載するとよい。なお、モニタ用PD24については、更に所定の端子3との間のワイヤボンディングを行うことにより、該所定の端子3との電気的接続を行う。ビームスプリッタ34については、パッケージ2に搭載された状態において光入射面が側方を向くが、光出射面が後方を向くので、光出射面若しくは光出射面とは反対側の面の法線方向とオートコリメータ102の光軸とを一致させ光軸方向を調整したのち、その向きを維持しつつ搭載するとよい。
【0044】
続いて、上述の各光部品とは別の光部品、すなわち光90度ハイブリッド素子32a,32bに対する光結合トレランスが上記の各光部品よりも小さい故に調芯を必要とするコリメートレンズ25、第1ミラー30、第1レンズ系28、第2レンズ系31、第3レンズ系36、第2ミラー37、及び第4レンズ系38をパッケージ2内に搭載する。その準備として、図9に示されるように、試験ポート(模擬コネクタ)50a及び50bをパッケージ2の一端面2bに配置する。試験ポート50a,50bは、信号光入力ポート11及び局発光入力ポート13をそれぞれ模擬し、試験ポート50a,50bからは、当該別の光部品の調芯に用いられる試験光が出射される。以下、試験光を準備する工程の詳細について説明する。
【0045】
図10は、試験ポート50aを保持するためのマニピュレータ60の一部を示す斜視図である。マニピュレータ60は、位置及び角度(具体的には、互いに直交する3軸方向の位置、及び試験ポート50aの光軸方向に垂直な2軸まわりの角度)を自在に変更可能なアーム61と、アーム61の先端に設けられたアームヘッド62とを有する。試験ポート50aは、アームヘッド62上に搭載され、信号光入力ポート11の取り付け予定位置に配置される。なお、試験ポート50bもまた、別のマニピュレータ60によって試験ポート50aと同様に保持され、局発光入力ポート13の取り付け予定位置に配置される。
【0046】
図11(a)は、試験光を準備するための構成を示すブロック図である。この構成では、バイアス電源111からバイアス電圧を光源112(例えば半導体レーザ)に与えて、試験光を発生させる。この試験光は偏光制御素子113に導入され、その偏光面が制御される。これにより、試験光は、信号光の2つの偏光成分を模擬する2つの偏光成分を有することとなる。その後、試験光は光カプラ114を通過してコネクタ116に達する。コネクタ116には、コネクタ117及び118のいずれか一方が選択的に接続される。コネクタ117には試験ポート50aが光結合されており、コネクタ118にはパワーメータ119が光結合されている。また、光カプラ114にはパワーメータ115が接続されている。なお、一つのパワーメータを、パワーメータ115及び119として併用してもよい。また、試験ポート50bに対しても、上記と同様の構成が用意される。
【0047】
まず、コネクタ116にコネクタ118を接続する。そして、光源112から出力される試験光の強度をパワーメータ119により検出し、バイアス電圧の大きさを調整することにより試験光の強度を所定強度に近づける。次に、パッケージ2を調芯台103から再び取り外し、標準ミラー104に置き換える。そして、コネクタ116にコネクタ117を接続するとともに、試験ポート50a,50bを、標準ミラー104の光反射面104aと対向させる。この状態で光源112から試験光が出力されると、試験光は試験ポート50a,50bから出射されたのち光反射面104aにて反射し、再び試験ポート50a,50bに入射する。この試験光の強度は、光カプラ114を経由してパワーメータ115において検出される。試験ポート50a,50bの光軸方向を調整してその光検出強度を最大とすることで、標準ミラー104の光軸方向に試験ポート50a(もしくは50b)の光軸方向を合わせることができる。その後、図11(b)に示されるように、標準ミラー104を調芯台103から再び取り外し、パッケージ2に置き換える。
【0048】
続いて、試験ポート50aからパッケージ2内に入射する試験光の偏光面を調整する(第1工程)。そのために、偏光ビームスプリッタ及び2つのモニタ用PDを有する試験治具を、パッケージ2内部における試験ポート50aの後段(例えばVOA23の搭載位置)に配置する。この試験治具は、例えば偏光ビームスプリッタの2つの光出射端それぞれにモニタ用PDが貼り付けられて成る。或いは、この試験治具は、偏光ビームスプリッタの2つの光出射端それぞれとモニタ用PDとを互いに光結合させ共通の基板上に搭載されたものであってもよい。そして、試験ポート50aを介して試験光をパッケージ2内に提供し、偏光ビームスプリッタによって分岐した2つの偏光成分の強度を各モニタ用PDにおいて検知しつつ、これらの強度が互いに略等しくして、偏光制御素子113により試験光の偏光面を調整する。なお、この工程では、パッケージ2に代えて、偏光ビームスプリッタ及び2つのモニタ用PDを搭載する模擬モジュールを用意し、これを調芯台103上に搭載して偏光面の調整を行ってもよい。
【0049】
なお、上述の偏光調整において、試験治具が有する2つのモニタ用PDからの出力信号を、パッケージ2のいずれかの端子3から取り出してもよい。また、2つのモニタ用PDからの出力信号を取り出すための端子を試験治具が備えている場合には、パッケージ2を調芯台103上に配置する前に、上述の偏光調整を行ってもよい。
【0050】
この工程では、更に、試験ポート50a,50bの調芯を行う。まず、試験ポート50aからパッケージ2内に入射した試験光の強度を、光90度ハイブリッド素子32aに内蔵されたPDにより検出する。そして、検出される試験光の強度を参照しながら、該強度が大きくなる方向に試験ポート50aを移動させることにより、試験ポート50aの光軸に垂直な面内での調芯を行う。これと同様に、試験ポート50bからパッケージ2内に入射した試験光の強度を、光90度ハイブリッド素子32bに内蔵されたPDにより検出する。そして、検出される試験光の強度を参照しながら、該強度が大きくなる方向に試験ポート50bを移動させることにより、試験ポート50bの光軸に垂直な面内での調芯を行う。なお、試験光のモードフィールド径は例えば300μmといった大きさであり、一方、光90度ハイブリッド素子32a,32bの光入力端は小さく、例えば幅数μm、厚さ1μm以下といった程度である。従って、光90度ハイブリッド素子32a,32bに入力される試験光の強度は微弱となるが、試験光の光軸を決定する程度の検出信号を得ることは可能である。
【0051】
試験ポート50a,50bの光軸方向の位置に関しては、試験ポート50a,50bの端面をパッケージ2の一端面2bに当接させることにより決定され得る。
【0052】
続いて、調芯を要する各光部品を試験ポート50a若しくは50bと光90度ハイブリッド素子32a,32bとの間の光路上に配置し、光90度ハイブリッド素子32a,32bに内蔵されるPD(若しくはモニタ用PD24)において検出される試験光の強度を参照しながら、これらの光部品の調芯を行う。更に、これらの光部品をパッケージ2内において固定する。なお、これらの光部品の調芯及び固定の順序は以下の説明に限られるものではなく、任意の順序で行うことができる。
【0053】
この工程では、図11(b)に示されるように、VOAバイアス電源120、電圧モニタ121及び122をパッケージ2に接続する。VOAバイアス電源120は、後述するVOA23の設置の際に、VOA23にバイアス電圧を与える。電圧モニタ121及び122は、アンプ39a,39bからの電圧信号をそれぞれモニタする。
【0054】
まず、ビームスプリッタ22(図1図2を参照)の調芯及び固定を行う。すなわち、ビームスプリッタ22の前面を反射面とし、パッケージ2の上方空間を通過しているオートコリメータ102の可視レーザ光を用いて、ビームスプリッタ22の角度(光軸方向)を調整する。そして、ビームスプリッタ22の向きを維持したまま、VOAキャリア20上にビームスプリッタ22を移動させる。そして、VOAキャリア20上においてビームスプリッタ22を前後方向に移動させながら、モニタ用PD24での受光強度が最大となる搭載位置を決定する。搭載位置の決定後、接着樹脂を用いてビームスプリッタ22をVOAキャリア20に固定する。
【0055】
次に、図12に示されるように、第1ミラー30及び第2ミラー37の調芯及び固定を行う。まず、これらのミラー30,37の前面を反射面とし、パッケージ2の上方空間を通過しているオートコリメータ102の可視レーザ光を用いて、ミラー30,37の角度(光軸方向)を調整する。そして、ミラー30,37の向きを維持したまま、キャリア40上にミラー30,37を移動させる。これらのミラー30,37に各試験ポート50a,50bからの試験光を入射させ、ミラー30,37において反射した試験光を光90度ハイブリッド素子32a,32bの内蔵PDにより検出する。そして、ミラー30,37の角度を僅かに変化させながら、内蔵PDでの受光強度が最大となる角度を決定する。角度の決定後、接着樹脂を用いてミラー30,37を所定の搭載位置に固定する。
【0056】
続いて、第1レンズ系28、第2レンズ系31、第3レンズ系36、及び第4レンズ系38の調芯及び固定を行う。まず、図13に示されるように、集光レンズ28a,31a,36a,及び38a(すなわち光90度ハイブリッド素子32a,32b寄りの集光レンズ)の調芯及び固定を行う。これらの集光レンズ28a,31a,36a,及び38aを所定の搭載位置に配置し、各試験ポート50a,50bからの試験光を入射させ、集光レンズ28a,31a,36a,及び38aを通過した試験光を光90度ハイブリッド素子32a,32bの内蔵PDにより検出する。そして、集光レンズ28a,31a,36a,及び38aの位置及び角度を僅かに変化させながら、内蔵PDでの受光強度が最大となる位置及び角度を決定する。位置及び角度の決定後、接着樹脂を用いて集光レンズ28a,31a,36a,及び38aを固定する。続いて、図14に示されるように、集光レンズ28b,31b,36b,及び38bの調芯及び固定を行う。これらの調芯及び固定の方法は、上述した集光レンズ28a,31a,36a,及び38aの調芯及び固定の方法と同様である。
【0057】
続いて、図15に示されるように、コリメートレンズ25の調芯及び固定を行う。前述したように、図1図2に示された信号光入力ポート11には集光レンズが搭載されており、この集光レンズの焦点とコリメートレンズ25の焦点とを一致させてコリメートレンズ25の光軸方向位置を決定する。そして、集光レンズとコリメートレンズ25との間に形成されるビームウェストの位置にVOA23を配置することにより、VOA23の狭い開口部に信号光を通過させることができ、VOA23における消光比を大きくすることができる。このようなことから、コリメートレンズ25の調芯には、試験ポート50aに代えて、信号光入力ポート11に搭載されたものと同じ焦点距離を有する集光レンズを搭載する別の試験ポート50cを用いるとよい。従って、本工程では、試験ポート50aを試験ポート50cに置き換える。
【0058】
具体的には、パッケージ2に代えて標準ミラー104を調芯台103上に再び設置するとともに、図11に示されたコネクタ116を試験ポート50aから試験ポート50cに付け替える。そして、試験ポート50cを、図10に示されたマニピュレータ60を用いて信号光入力ポート11の取り付け予定位置に配置し、標準ミラー104の光反射面104aと対向させる。この状態で試験ポート50cから試験光を出力し、試験ポート50cの光軸方向を調整してパワーメータ115において検出される光強度を最大とし、標準ミラー104の光軸方向に試験ポート50cの光軸方向を合わせる。次に、試験ポート50cからパッケージ2内に入射する試験光の偏光面を、前述した試験治具を用いて調整する。すなわち、試験ポート50cを介して試験光をパッケージ2内に提供し、試験治具の偏光ビームスプリッタによって分岐した2つの偏光成分の強度を各モニタ用PDにおいて検知しつつ、これらの強度を互いに略等しくし、偏光制御素子113により試験光の偏光面を調整する。更に、試験ポート50cからパッケージ2内に入射した試験光の強度を光90度ハイブリッド素子32aに内蔵されたPDにより検出しながら、該強度が大きくなる方向に試験ポート50cを移動させることにより、試験ポート50cの光軸に垂直な面内での調芯を行う。なお、試験ポート50cの光軸方向の位置に関しては、試験ポート50cの端面をパッケージ2の一端面2bに当接させることにより決定され得る。
【0059】
次に、コリメートレンズ25を搭載位置に移動し、コリメートレンズ25に試験ポート50cからの試験光を入射させ、通過した試験光の強度を光90度ハイブリッド素子32aの内蔵PDにより検出する。そして、コリメートレンズ25の位置を僅かに変化させながら、内蔵PDでの受光強度が最大となる位置(前後方向、左右方向、及び上下方向)を決定する。決定後、接着樹脂を用いてコリメートレンズ25を固定する。
【0060】
続いて、図16に示されるように、VOA23をVOAキャリア20に搭載する。この工程では、まず、図4に示されたVOAベース44上にVOA23を搭載し、VOA23の一対の電極とVOAベース44の一対の金属体45,46とをワイヤ47a,47bによって電気的に接続する。そして、試験ポート50cからパッケージ2内に導入される試験光の光路上に、VOA23を搭載したVOAベース44を配置する(第2工程)。このとき、VOAキャリア20上に予め紫外線硬化樹脂を所定厚さ(例えば100μm以上)塗布しておくとともに、VOAキャリア20の表面から或る距離(例えば100μm)だけ離れた状態でVOA23を保持する。そして、パッケージ2の外部からの電圧を、0〜5Vの間で繰り返し増減させつつ(一周期の増減の時間は例えば1秒以下)、一対の金属体45,46間に印加する。これと並行して、底面2aに平行であり且つ光軸に垂直な方向にVOA23を移動させて位置を少しずつ変化させ、同時に、VOA23による減衰後の試験光の2つの偏光成分の強度を、光90度ハイブリッド素子32a,32bの内蔵PDを用いてモニタする。
【0061】
ここで、図17は、VOA23をVOAキャリア20上に搭載する様子を示す斜視図である。図17に示されるように、この工程では、VOA23を搭載した状態のVOAベース44をマニピュレータ70により把持しながら、VOA23を試験光の光路上に配置する。マニピュレータ70は、位置及び角度(具体的には、互いに直交する3軸方向の位置、及びVOA23の光軸方向に垂直な2軸まわりの角度)を自在に変更可能な2本のアーム71,72と、これらのアーム71,72の先端に設けられた一対のアームヘッド73,74とを有する。VOAベース44は、一対のアームヘッド73,74によって挟み込まれ、保持される。このとき、一方のアームヘッド73はVOAベース44の一方の金属体45(図4を参照)と接しており、該一方の金属体45と電気的に接続されている。また、他方のアームヘッド74はVOAベース44の他方の金属体46(図4を参照)と接しており、該他方の金属体46と電気的に接続されている。そして、VOA23の減衰度を変化させる際には、図11(b)に示されたVOAバイアス電源120からマニピュレータ70のアーム71,72及びアームヘッド73,74を介して、一対の金属体45,46間に電圧を印加する。
【0062】
その後、減衰後の試験光の2つの偏光成分の減衰度の差が許容範囲内に収まる位置にてVOA23を固定する(第3工程)。このとき、光90度ハイブリッド素子32a,32bの内蔵PDからの出力差を、試験光の2つの偏光成分の減衰度の差と見なしてもよい。なお、VOA23は、試験ポート50c内の集光レンズとコリメートレンズ25とを結ぶ光軸に対して所定角度(例えば7°以下)だけ傾けて搭載される。反射光を信号光入力ポート11に回帰させないためである。
【0063】
図18は、VOA23の減衰特性の一例を示すグラフである。グラフG11及びG12は、VOA23への印加電圧(単位:V)と、各偏光成分(グラフG11:X成分、グラフG12:Y成分)の減衰度(左側の縦軸、単位:dB)との関係を示す。また、グラフG13は、VOA23への印加電圧(単位:V)と、各偏光成分の減衰度の差(右側の縦軸、単位:dB)との関係を示す。印加電圧が0Vのとき、VOA23のシャッタ23b(図5を参照)が全開状態となる。
【0064】
図18に示されるように、VOA23においては印加電圧が高くなるほど減衰度が大きくなるが、同じ印加電圧であっても各偏光成分毎に減衰度が僅かに異なる。そして、それらの減衰度の差は印加電圧が大きくなるほど拡大する傾向にある。本実施形態では、VOA23の直交3方向(光軸方向、光軸と直交し底面2aと平行な方向、及び光軸と直交し底面2aと垂直な方向)における位置を調整することにより、2つの偏光成分の減衰度の差を許容範囲内に収める。一例では、印加電圧が4.5Vであるときに各偏光成分の減衰度が12dB以上となり、且つ、VOA23の位置を調整し、2つの偏光成分の減衰度の差を0V〜5.0Vの範囲で±0.5dB以内に収める。
【0065】
続いて、図19に示されるように、パッケージ2を塞ぐ蓋2cをシームシールにより取り付け、パッケージ2の内部を気密に封止する。そして、図20に示されるように、試験ポートを本来の信号光入力ポート11及び局発光入力ポート13に置き換え、信号光入力ポート11及び局発光入力ポート13の調芯及び固定を行う。具体的には、信号光入力ポート11から模擬の信号光を導入し、該信号光の強度を光90度ハイブリッド素子32aの内蔵PDにより検出する。そして、検出される信号光の強度を参照しながら信号光入力ポート11の位置を僅かに変化させ、内蔵PDでの受光強度が最大となる位置を決定する。局発光入力ポート13についても同様に、実際に局発光を導入し、該局発光の強度を光90度ハイブリッド素子32bの内蔵PDにより検出する。そして、検出される局発光の強度を参照しながら局発光入力ポート13の位置を僅かに変化させ、内蔵PDでの受光強度が最大となる位置を決定する。決定後、信号光入力ポート11及び局発光入力ポート13をパッケージ2に固定する。
【0066】
以上に説明した、本実施形態による光受信モジュール1Aの製造方法によって得られる効果について説明する。本実施形態による製造方法は、信号光の2つの偏光成分を模擬する2つの偏光成分を有する試験光を準備し、該試験光の2つの偏光成分の強度を互いに略等しくする第1工程と、試験光の光路上にVOA23を配置し、減衰後の試験光の2つの偏光成分の強度をモニタしながら、VOA23の減衰度を変化させるとともにVOA23を移動させる第2工程と、減衰後の試験光の2つの偏光成分の減衰度の差が許容範囲内に収まる位置にてVOA23を固定する第3工程とを含む。このような方法によれば、信号光に含まれる2つの偏光成分の減衰度を互いに等しい大きさに近づけることができる。
【0067】
また、本実施形態のように、第1工程は、光受信モジュール1Aの信号光入力ポート11を模擬する試験ポート50cを信号光入力ポート11の取り付け予定位置に配置し、試験ポート50cを介して試験光を光受信モジュール1A内に入力する工程と、試験ポート50cの調芯を行う工程とを含んでもよい。これにより、試験光の光軸の位置精度を高め、VOA23の位置の調整をより精度良く行うことができる。
【0068】
また、本実施形態のように、第2工程では、光90度ハイブリッド素子32a,32bに内蔵されたPDを用いて試験光の2つの偏光成分の強度をモニタし、第3工程では、これらのPDからの出力差を、試験光の2つの偏光成分の減衰度の差と見なしてもよい。これにより、2つの偏光成分の減衰度の差を容易に検出することができる。
【0069】
また、従来より、コヒーレント光受信モジュールには、電圧駆動式のMEMS型のVOAが多く採用されている。MEMS型VOAの開口径は例えば70μm程度と小さい。従って、例えばPDの直前にVOAを実装する場合には、顕微鏡を介した目視によりVOAの開口部の位置をPDに合わせながら実装を行うとよい。しかし、本実施形態のコヒーレント光受信モジュールでは、VOA23はPDの直前に配置されるわけではなく、ビームスプリッタ22やコリメートレンズ25といった光学部品の間に配置される。従って、本実施形態では、VOA23に試験光を入射し、VOA23のシャッタ23bを開閉させながらシャッタ23bと試験光との相対位置関係を適切に調整する。しかし、一般的にVOAのサイズは極めて小さいので、VOAの電極に電圧を直接印加しながらVOAの位置を調整することは難しい。
【0070】
このような問題に対し、本実施形態では、第2工程において、VOA23の一対の電極に対応する一対の金属体45,46を有するVOAベース44上にVOA23を搭載し、一対の電極と一対の金属体45,46とを電気的に接続し、一対の金属体45,46間に電圧を印加することにより、VOA23の減衰度を変化させている。このような構成によれば、一対の金属体45,46に電圧を印加しつつVOAベース44を移動させることで、VOA23の位置を容易に調整できる。
【0071】
また、本実施形態のように、第2工程では、VOA23を搭載した状態のVOAベース44をマニピュレータ70により把持しながら、VOA23を試験光の光路上に配置するとともに、マニピュレータ70を介して一対の金属体45,46間に電圧を印加してもよい。これにより、VOA23の位置を更に容易に調整できる。
【符号の説明】
【0072】
1A…光受信モジュール、2…パッケージ、2a…底面、2b…一端面、2c…蓋、3…端子、10…シングルモードファイバ、11…信号光入力ポート、12…偏波保持ファイバ、13…局発光入力ポート、20…VOAキャリア、22…ビームスプリッタ、23…可変光減衰器(VOA)、23a…開口部、23b…シャッタ、23c,23e…櫛歯状電極、23d…弾性部材、25…コリメートレンズ、26…偏光ビームスプリッタ、27…スキュー調整素子、28…第1レンズ系、29…λ/2板、30,37…ミラー、31…第2レンズ系、32a,32b…光90度ハイブリッド素子、33…偏光子、34…ビームスプリッタ、35…スキュー調整素子、36…第3レンズ系、38…第4レンズ系、39a,39b…アンプ、40…キャリア、44…VOAベース、45,46…金属体、47a,47b…ワイヤ、50a〜50c…試験ポート、51a,51b…90度ハイブリッド結合器、60,70…マニピュレータ、61,71,72…アーム、62,73,74…アームヘッド、101…支持台、102…オートコリメータ、103…調芯台、104…標準ミラー、111…バイアス電源、112…光源、113…偏光制御素子、114…光カプラ、115…パワーメータ、116〜118…コネクタ、119…パワーメータ、120…VOAバイアス電源、121…電圧モニタ。
図1
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