特許第6471231号(P6471231)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6471231
(24)【登録日】2019年1月25日
(45)【発行日】2019年2月13日
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20190204BHJP
   G02F 1/1333 20060101ALI20190204BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20190204BHJP
   F21Y 103/00 20160101ALN20190204BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20190204BHJP
【FI】
   G09F9/00 350Z
   G09F9/00 304A
   G02F1/1333
   F21S2/00 481
   F21Y103:00
   F21Y115:10
【請求項の数】17
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2017-530524(P2017-530524)
(86)(22)【出願日】2015年7月28日
(86)【国際出願番号】JP2015071401
(87)【国際公開番号】WO2017017792
(87)【国際公開日】20170202
【審査請求日】2018年1月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】512225287
【氏名又は名称】堺ディスプレイプロダクト株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001896
【氏名又は名称】特許業務法人朝日奈特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】富塚 治正
(72)【発明者】
【氏名】沖津 元章
【審査官】 村川 雄一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−197937(JP,A)
【文献】 特開2007−057583(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/070332(WO,A1)
【文献】 国際公開第2014/129369(WO,A1)
【文献】 国際公開第2015/075834(WO,A1)
【文献】 特開2011−186179(JP,A)
【文献】 特開2002−311430(JP,A)
【文献】 特開2012−113873(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0235295(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2006/0088270(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F9/00
F21S2/00
G02F1/1333
G02F1/1335
H04N5/64−5/655
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光学シートと、該光学シートの周縁部を保持する保持部材とを備える表示装置において、
前記光学シートの縁に延設された被掛止部と、
前記保持部材に設けられ、前記光学シートの前記被掛止部を掛止する掛止部と、
前記掛止部に設けられ、前記被掛止部が移動することを防止する移動防止部と
を備え、
前記被掛止部は前記移動防止部により挟持されるか、または前記移動防止部を挟持し、
前記光学シートは重ね合わせた複数枚の単位シートを含み、
一の単位シートの縁には、他の単位シートの前記被掛止部と整合する位置に、該他の単位シートの被掛止部の形状に倣う凹部が形成されていることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記被掛止部は、基部にミシン目を有していることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
各単位シートは、重ね方向にて、異なる位置に夫々被掛止部を設けていることを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記移動防止部は、前記保持部材における前記光学シート側の端部から前記重ね方向に突設されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項5】
前記移動防止部は棒状であり、前記光学シートの縁に沿って所定間隔を隔てて一対設けられ、
前記被掛止部は、前記光学シートの縁に沿う方向の両端部に一対の前記移動防止部と係合する切り欠きを有し、一対の前記移動防止部に挟持される、請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記移動防止部は矩形板状であり、
前記被掛止部は、前記光学シートの縁に沿う方向を長手方向とする基部と、前記基部の長手方向の両端に互いに隔てて設けられた2つのL字形状の屈曲部とを有し、
前記屈曲部のそれぞれの先端部は互いに向き合うように配置され、
前記基部と2つの前記屈曲部とによって、前記移動防止部の前記光学シートの縁に沿う方向の両端部に係合する2つの切り欠きが形成されている、請求項4に記載の表示装置。
【請求項7】
前記光学シートは矩形であり、
前記光学シートの平行な2つの辺の縁の対向する位置には、前記被掛止部が夫々設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項8】
前記光学シートの被掛止部は、前記光学シートの縁の中央付近に配置されていることを特徴とする請求項7に記載の表示装置。
【請求項9】
前記保持部材が取り付けられる箱体形状のシャーシと、
該シャーシの側壁に設けられ、前記保持部材の位置を定める位置決め部とを備え、
該位置決め部は、前記光学シートの縁に沿う方向での前記側壁の中央付近、又は、前記掛止部の付近に設けられていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項10】
光学シートと、該光学シートの周縁部を保持する保持部材とを備える表示装置において、
前記光学シートの縁に延設された被掛止部と、
前記保持部材に設けられ、前記光学シートの前記被掛止部を掛止する掛止部と、
前記掛止部に設けられ、前記被掛止部が移動することを防止する移動防止部とを備え、
前記移動防止部は、前記保持部材における前記光学シート側の端部から前記光学シートの厚み方向に突設され、
前記被掛止部は前記移動防止部により挟持されるか、または前記移動防止部を挟持する、表示装置。
【請求項11】
前記被掛止部は、基部にミシン目を有していることを特徴とする請求項10に記載の表示装置。
【請求項12】
前記光学シートは重ね合わせた複数枚の単位シートを含み、
各単位シートは、重ね方向にて、異なる位置に夫々被掛止部を設けていることを特徴とする請求項10又は11に記載の表示装置。
【請求項13】
前記移動防止部は棒状であり、前記光学シートの縁に沿って所定間隔を隔てて一対設けられ、
前記被掛止部は、前記光学シートの縁に沿う方向の両端部に一対の前記移動防止部と係合する切り欠きを有し、一対の前記移動防止部に挟持される、請求項10〜12のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項14】
前記移動防止部は矩形板状であり、
前記被掛止部は、前記光学シートの縁に沿う方向を長手方向とする基部と、前記基部の長手方向の両端に互いに隔てて設けられた2つのL字形状の屈曲部とを有し、
前記屈曲部のそれぞれの先端部は互いに向き合うように配置され、
前記基部と2つの前記屈曲部とによって、前記移動防止部の前記光学シートの縁に沿う方向の両端部に係合する2つの切り欠きが形成されている、請求項10〜12のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項15】
前記光学シートは矩形であり、
前記光学シートの平行な2つの辺の縁の対向する位置には、前記被掛止部が夫々設けられていることを特徴とする請求項10〜14のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項16】
前記光学シートの被掛止部は、前記光学シートの縁の中央付近に配置されていることを特徴とする請求項15に記載の表示装置。
【請求項17】
前記保持部材が取り付けられる箱体形状のシャーシと、
該シャーシの側壁に設けられ、前記保持部材の位置を定める位置決め部とを備え、
該位置決め部は、前記光学シートの縁に沿う方向での前記側壁の中央付近、又は、前記掛止部の付近に設けられていることを特徴とする請求項10〜16のいずれか一項に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表面に画像を表示する表示パネルと、該表示パネルの裏面と対向する一面を有する光学シートと、該光学シートの他面の周縁部側に設けられ、前記光学シートを保持する保持部材とを備える表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、いわゆる薄型表示装置が広く普及しており、該薄型表示装置においては、表示画面外の額縁幅を小さくした狭額縁化について様々な工夫が行われている。
【0003】
例えば、特許文献1には、光学シートに円形の係止部と、パネルシャーシ側に該係止部に対応するフックとを備え、光学シートをパネルシャーシに取り付けることにより、狭額縁化を図った表示装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第2014/069405号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に係る表示装置においては、単に円形の係止部をフックにかけるのみで光学シートをパネルシャーシに取り付けるので、斯かる表示装置の駆動中に発生する熱によって光学シートが熱膨張した場合、係止部とフックとの係合が緩くなり、該係合が解除される虞がある。
【0006】
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、光学シートと、該光学シートの周縁部側に設けられ、前記光学シートを保持する保持部材とを備える表示装置において、該表示装置の駆動中に熱が発生して前記光学シートの熱膨張が生じた場合であっても、該光学シートの前記保持部材への取り付けが外れることがなく、前記光学シートの位置ズレが発生しない表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る表示装置は、光学シートと、該光学シートの周縁部側に設けられ、前記光学シートを保持する保持部材とを備える表示装置において、前記保持部材に設けられ、前記光学シートを掛止する掛止部と、前記光学シートの縁に延設され、前記掛止部に掛止される被掛止部と、前記掛止部に設けられ、前記被掛止部が移動することを防止する移動防止部とを備え、前記被掛止部は前記移動防止部により挟持されるか、または前記移動防止部を挟持することを特徴とする。
【0008】
本発明にあっては、前記被掛止部が前記移動防止部によって挟持されるか、または前記移動防止部を挟持しており、該被掛止部の移動が防止されるので、該被掛止部を介して前記保持部材に保持されている前記光学シートが熱膨張によって前記保持部材から外れること、又は前記光学シートの位置がずれることが未然に防止できる。
【0009】
本発明に係る表示装置は、前記被掛止部は、基部にミシン目を有していることを特徴とする。
【0010】
本発明にあっては、前記被掛止部には基部に前記ミシン目が形成されているので、該被掛止部が前記掛止部に掛止されるための変形が容易となる。
【0011】
本発明に係る表示装置は、前記光学シートは重ね合わせた複数枚の単位シートを含み、 各単位シートは、重ね方向にて、異なる位置に夫々被掛止部を設けていることを特徴とする。
【0012】
本発明にあっては、前記重ね方向において、夫々異なる位置に被掛止部を設けていることから、各単位シートの被掛止部が夫々対応する掛止部に掛止された場合、他の単位シートとで干渉がおきることを抑える。
【0013】
本発明に係る表示装置は、一の単位シートの縁には、他の単位シートの被掛止部と整合する位置に、該他の単位シートの被掛止部の形状に倣う凹部が形成されていることを特徴とする。
【0014】
本発明にあっては、一の単位シートにおいて、他の単位シートの被掛止部と整合する位置に、該他の単位シートの被掛止部の形状に倣う凹部が形成されていることから、各単位シートの被掛止部が夫々対応する掛止部に掛止された場合、他の単位シートとで干渉がおきることを一層確実に抑える。
【0015】
本発明に係る表示装置は、前記移動防止部は、前記保持部材における前記光学シート側端部から前記重ね方向に突設された棒状であることを特徴とする。
【0016】
本発明にあっては、前記移動防止部は、前記重ね方向に長い棒状を有して、前記被掛止部を挟持しつつ、前記被掛止部の移動を防止する。
【0017】
本発明に係る表示装置は、前記光学シートは矩形であり、平行な2つの辺の縁の対向する位置には、前記被掛止部が夫々設けられていることを特徴とする。
【0018】
本発明にあっては、前記光学シートの平行な2つの辺の縁の対向する位置に、前記被掛止部を夫々設ける。
【0019】
本発明に係る表示装置は、前記光学シートの被掛止部は、前記光学シートの縁中央付近に配置されていることを特徴とする。
【0020】
本発明にあっては、前記光学シートの平行な2つの辺の縁の対向する位置であって、斯かる縁の中央付近に前記被掛止部を夫々設ける。
【0021】
本発明に係る表示装置は、前記保持部材が取り付けられる箱体形状のシャーシと、該シャーシの側壁に設けられ、前記保持部材の位置を定める位置決め部とを備え、該位置決め部は、前記光学シートの縁に沿う方向での前記側壁の中央付近、又は、前記掛止部の付近に設けられていることを特徴とする。
【0022】
本発明にあっては、前記位置決め部が前記側壁の中央付近に設けられ、該位置決め部によって前記保持部材の位置が決められるので、該保持部材の膨張・収縮による前記移動防止部及び前記掛止部の移動を抑制する。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、部品点数を増やさず、又は、前記狭額縁化の妨げになることなく、前記表示装置の駆動中に熱が発生して前記光学シートの熱膨張が生じた場合であっても、該光学シートの前記保持部材への取り付けが外れることを防ぎ、該光学シートの位置ズレが生じない。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明の実施の形態に係るテレビジョン受像機の外観を示す正面図である。
図2図1のA−B線による横断面図である。
図3】本実施の形態に係るテレビジョン受像機の光学シートの形状を説明する説明図である。
図4】本実施の形態に係るテレビジョン受像機の光学シートを部分拡大した拡大図である。
図5】本実施の形態に係るテレビジョン受像機における、光学シートの保持部材への取り付けを説明する説明図である。
図6】本実施の形態に係るテレビジョン受像機の光学シートの被掛止部の変形例を示す説明図である。
図7】本実施の形態に係るテレビジョン受像機における、光学シートの保持部材への取り付けの他例を説明する説明図である。
図8】本実施の形態に係るテレビジョン受像機における、拡散シートと、プリズムシートと、拡散シートとにおいて、各被掛止部の位置関係を示す説明図である。
図9】本実施の形態に係るテレビジョン受像機の光学シートの凹部の変形例を示す説明図である。
図10】本実施の形態の変形例に係るテレビジョン受像機における、拡散シートと、プリズムシートと、拡散シートとにおいて、各被掛止部の位置関係を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下に、本発明の実施の形態に係る表示装置を、いわゆる液晶表示パネルを備えるテレビジョン受像機に適用した場合を例として、図面に基づいて詳述する。
【0026】
図1は本発明の実施の形態に係るテレビジョン受像機の外観を示す正面図である。図中符号100は、本実施の形態に係るテレビジョン受像機を示しており、本実施の形態に係るテレビジョン受像機100は、例えば、70型のテレビジョン受像機である。以下、説明の便宜上、図面視にて、テレビジョン受像機100の左右方向を横方向、上下方向を縦方向という。また、テレビジョン受像機100の表(後述する液晶表示パネル2の表側)及び裏の方向を厚み方向という。
【0027】
図2図1のA−B線による横断面図であり、図2は本実施の形態に係るテレビジョン受像機100の要部構成を概念的に示す。本実施の形態に係るテレビジョン受像機100は、図1に示したように、表側の一面に映像を表示する矩形の液晶表示パネル2を備えている。また、液晶表示パネル2の裏側には光学シート3と、拡散板5と、反射シート8とが斯かる順に設けられている。
【0028】
拡散板5及び反射シート8は箱体形状のバックライトシャーシ9に収容されており、光学シート3の周縁側、及びバックライトシャーシ9の側壁側は矩形の枠形状のベゼル7によって取り囲まれている。
【0029】
光学シート3は一面が液晶表示パネル2の他面と対向するように配置されており、また、拡散板5は一面が光学シート3の他面と対向するように配置され、更に反射シート8は一面が拡散板5の他面と対向するように配置されている。
【0030】
液晶表示パネル2より表側には、テレビジョン受像機100の厚み方向におけるベゼル7の一端部が配置されている。ベゼル7は液晶表示パネル2側の一端部に矩形の表示窓71が開口している。ユーザは表示窓71を介して液晶表示パネル2の前記一面に表示される画像を視認することができる。
【0031】
更に、ベゼル7の前記一端部の縁から表示窓71の縁までは所定の幅を有している。換言すれば、ベゼル7の前記一端部の内側には矩形の額縁部72が周設されている。液晶表示パネル2は、前記一面の周縁部がベゼル7の額縁部72によって覆われている。
【0032】
また、液晶表示パネル2は前記他面に偏光板(図示せず)を設けており、該偏光板を用いて入射される光をP波(水平偏光成分)とS波(垂直偏光成分)に分離し、P波だけが前記一面に向けて出て行き、S波は該偏光板に吸収されるように構成されている。液晶表示パネル2は、例えば電気泳動液晶パネルであっても良い。
【0033】
液晶表示パネル2の前記他面側に設けられた光学シート3は、後述する光源から発せられ、拡散板5を介して入射される光に対して拡散、集光等を行ない、より均一な光を液晶表示パネル2に向けて出射させる、公知のものである。例えば、光学シート3は、重ね合わせた3枚の単位シート31,32,33を有する。より詳しくは、光学シート3は2枚の拡散シート31,33と、1枚のプリズムシート32とを有しており、プリズムシート32は2枚の拡散シート31,33の間に介在している。拡散シート31、プリズムシート32及び拡散シート33は同じ矩形であり、同一の大きさを有している。(以下においては、拡散シート31、プリズムシート32及び拡散シート33を単位シートとも呼ぶ。)
【0034】
2枚の拡散シート31,33のうち拡散板5側に配置された拡散シート31は、拡散板5を介して前記光源から入射される光を拡散させてプリズムシート32に入射させる光学シートである。また、プリズムシート32は、拡散シート31を介して入射される光を集光して拡散シート33に向けて出射させる光学シートである。プリズムシート32を通過した光は、プリズムシート32に対して垂直に拡散シート33へ入射される。
【0035】
液晶表示パネル2側に配置された拡散シート33は、プリズムシート32を介して入射される光を更に拡散させてより均一な輝度分布にして液晶表示パネル2の前記他面に向けて出射させる光学シートである。
【0036】
光学シート3の前記他面側(拡散板5との対向面側)であって、該他面の周縁部付近には光学シート3を保持する保持部材4が設けられている。より詳しくは、保持部材4は、拡散板5の前記一面とその一面が鈍角をなす傾斜板部41と、傾斜板部41の他面から光学シート3に対して垂直に突設された垂直板部42とを有している。
【0037】
保持部材4は光学シート3側の一端部44が、光学シート3の前記他面の周縁部と当接しており、これによって光学シート3が保持部材4に保持されている。一方、保持部材4は、拡散板5側の他端部の先端面45が拡散板5の一面の周縁部と当接している。これによって、光学シート3及び拡散板5の間は一定間隔が維持されている。また、傾斜板部41の前記一面には、拡散板5の前記一面から出射された光を液晶表示パネル2側に反射する反射膜が形成されている。
【0038】
傾斜板部41の他面と、垂直板部42との間は、特定の間隔が形成されており、該間隔は、後述するバックライトシャーシ9の側壁91の厚みと略同じである。すなわち、バックライトシャーシ9の側壁91が傾斜板部41及び垂直板部42の間に嵌められることにより、保持部材4はバックライトシャーシ9に保持される。
【0039】
また、保持部材4は、傾斜板部41の一端部44から光学シート3の厚み方向に突設され、後述する光学シート3の被掛止部312が光学シート3の前記他面に沿う方向に移動することを防止する、後述する重ね方向に長い棒状の移動防止部43を有している。移動防止部43は、被掛止部312に対応して所定間隔を隔てて配置されたペアーが、傾斜板部41の一端部44の複数個所に、設けられている。より詳しくは、移動防止部43のペアーは、光学シート3の単位シートの数だけ設けられている。移動防止部43に対しては、後で詳しく説明する。
【0040】
光学シート3の他面側には矩形の拡散板5が配置されている。すなわち、拡散板5の前記一面は光学シート3の前記他面と対向して配置されている。拡散板5は前記光源から出射され、その他面側から入射される光を拡散させて前記一面から光学シート3に向けて出射させる。
【0041】
拡散板5は、例えば、拡散剤が添加された乳白色の樹脂(アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等)からなる。光源としてLEDのような点光源を使用した場合、拡散板5は各点光源からの光を拡散させて均一に面発光として前記一面から出射させる。
【0042】
拡散板5の他面の周縁部付近には、拡散板5を保持する保持フレーム6が設けられている。保持フレーム6は、横断面視において、拡散板5に向けて縮幅するテーパ状を有しており、拡散板5に対して垂直である外側壁62と、先端から表示装置の厚み方向の途中部分まで、拡散板5に対して斜めをなす内側壁61とを有している。保持フレーム6は先端部に平坦面63を有しており、平坦面63に拡散板5の前記他面の周縁部が当接している。すなわち、拡散板5は、周縁部が一面側にて保持部材4の先端面45と、他面側にて保持フレーム6の前記先端部の平坦面63とによって挟持されている。
【0043】
保持フレーム6は、外側壁62が、上述した箱体形状のバックライトシャーシ9の側壁91の内側と当接するよう、バックライトシャーシ9の底92上に配置されている。また、保持フレーム6の内側壁61においては、拡散板5の他面に沿う方向に反射シート8を保持するシート保持突起94が突設されている。シート保持突起94は矩形の板状をなしており、バックライトシャーシ9の底92側の端部に設けられている。また、内側壁61は、内側の一面に、前記光源から出射された光を拡散板5側に反射する反射膜が形成されている。
【0044】
反射シート8は、例えば、矩形であり、その一面が拡散板5の前記他面と対向するようにシート保持突起94に保持されている。詳しくは、反射シート8は、他面における周縁部がシート保持突起94と当接されて、拡散板5の前記他面と対向するように保持されている。これによって、拡散板5及び反射シート8の間は一定間隔が維持されている。
【0045】
また、反射シート8の前記一面には、前記光源(図示せず)が設けられている。光源は、例えば、冷陰極蛍光ランプ(CCFL:Cold Cathode Fluorescent Lamp)、外部電極蛍光ランプ(EEFL:External Electrode Fluorescent Lamp)、熱陰極管(HCFL:Hot Cathode Fluorescent Lamp)又は発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)等である。
【0046】
なお、ベゼル7は、液晶表示パネル2の周縁部、光学シート3の周縁部、保持部材4の移動防止部43、及びバックライトシャーシ9の側壁91を取り囲むように、設けられている。
【0047】
このような構成を有する本実施の形態に係るテレビジョン受像機100おいては、より簡単、かつ確実に、光学シート3の位置決めができるうえ、光学シート3の位置ズレを防止できる。以下、詳しく説明する。
【0048】
図3は本実施の形態に係るテレビジョン受像機100の光学シート3の形状を説明する説明図であり、図4は本実施の形態に係るテレビジョン受像機100の光学シート3を部分拡大した拡大図である。図3においては、説明の便宜上、光学シート3のうち、拡散シート31及びプリズムシート32のみを示しており、プリズムシート32に対しては、点線にて位置をずらして表示することにより、拡散シート31と対比可能にしている。また、以下においては、説明の便宜上、拡散シート31及びプリズムシート32を例に挙げて説明し、拡散シート33に対する説明は省略する。
【0049】
図3及び図4に示しているように、拡散シート31は保持部材4に取り付けるための被掛止部312を有しており、プリズムシート32は保持部材4に取り付けるための被掛止部322を有している。被掛止部312は、拡散シート31の各辺の縁に沿って夫々延設されており、被掛止部322は、プリズムシート32の各辺の縁に沿って夫々延設されている。図3及び図4においては、拡散シート31の各辺に1つずつ被掛止部312が設けられている場合を例示しているが、これに限るものでなく、各辺に2つ以上設けるように構成しても良い。
【0050】
被掛止部312及び被掛止部322は、略矩形であり、当該辺に沿う方向が長手方向となるように設けられている。被掛止部312には前記長手方向における両端部に切り欠き315,315が形成されており、被掛止部322には前記長手方向における両端部に切り欠き325,325(図示せず)が形成されている。切り欠き315の形状は、上述した保持部材4の移動防止部43の形状に対応している。また、被掛止部312及び被掛止部322は、前記長手方向における最大寸法がペアーの移動防止部43間の間隔より大きく、前記長手方向における切り欠き315間の間隔は、ペアーの移動防止部43間の間隔より僅かに小さい。
【0051】
また、被掛止部312は、基部に、すなわち、斯かる辺の縁に沿ってミシン目314が形状されており、斯かる構成は被掛止部322においても同様である。これによって、被掛止部312及び被掛止部322が後述する保持部材4の掛止部46に掛止される際、被掛止部312及び被掛止部322を折り曲げやすくなる。
【0052】
図5は本実施の形態に係るテレビジョン受像機100における、光学シート3の保持部材4への取り付けを説明する説明図である。図5においては、説明の便宜上、光学シート3のうち、拡散シート31のみを表示している。
【0053】
被掛止部312は、ミシン目314を用いて保持部材4側に折られた後、ペアーの移動防止部43,43の間に押し入れられて、ペアーの移動防止部43,43によって挟まれる。この際、拡散シート31の周縁部は保持部材4の一端部44と当接し、各移動防止部43は、被掛止部312の各切り欠き315と係合する。従って、テレビジョン受像機100の駆動中に発生する熱により、光学シート3が熱膨張した場合でも、被掛止部312と掛止部46との掛止が緩くなることはない。
【0054】
すなわち、保持部材4においては、ペアーの移動防止部43及び傾斜板部41の他面が、拡散シート31の被掛止部312に対応する掛止部46を構成する。従って、被掛止部312が掛止部46に掛止されることにより、拡散シート31は保持部材4に取り付けられる。
【0055】
これによって、拡散シート31が保持部材4から外れることを防止できることは言うまでもなく、光学シート3の被掛止部312が一端部44に沿って、光学シート3の前記他面に沿う方向に移動することを防止する。
【0056】
また、上述したように、拡散シート31の各辺に、少なくとも1つの被掛止部312が形成されているので、斯かる効果をより確実に得ることが出来る。なお、以上の構成及び効果に対しては、プリズムシート32及び拡散シート33においても同様であり、詳しい説明を省略する。
【0057】
単位シートの各辺に1つずつの被掛止部を設ける場合は、該辺の長さ方向において、中央付近に斯かる被掛止部を設けるように構成される。テレビジョン受像機100の駆動中に発生する熱により光学シート3が熱膨張する際、シートの被掛止部の位置が膨張の起点となる重心に近づけてあることにより、膨張による影響を最小限に抑えることができる。
【0058】
被掛止部312,322,332は以上の記載に限るものでない。図6は本実施の形態に係るテレビジョン受像機100の光学シート3の被掛止部の変形例を示す説明図である。以下においては、説明の便宜上、被掛止部312Aを例に挙げて説明するが、他の被掛止部おいても同様であることは言うまでもない。
【0059】
被掛止部312Aは、拡散シート31の縁に設けられ、該縁に沿う方向を長手方向とする短冊状の基部と、該基部の両端に設けられた、2つのL字形状の屈曲部とを有している。前記2つの屈曲部は、当該縁に沿う方向に隔てて、夫々の先端部が互いに向き合うように設けられている。従って、被掛止部312Aには、前記基部及び前記屈曲部によって、2つの切り欠き315A,315Aが形成されている。
【0060】
図7は本実施の形態に係るテレビジョン受像機100における、光学シート3の保持部材4への取り付けの他例を説明する説明図である。切り欠き315Aの形状は、保持部材4の移動防止部43Aの形状に対応している。移動防止部43Aは、矩形の板状をなしており、移動防止部43と同様に設けられている。被掛止部312Aと掛止部46との掛止の際、切り欠き315A,315Aが各移動防止部43Aと係合を行う。すなわち、各移動防止部43Aにおいては基部及び先端に係る縁を除く2つの縁が切り欠き315A,315Aと係合している。また、被掛止部312Aは、被掛止部312と同様、斯かる辺の縁に沿ってミシン目314Aが形状されている。
【0061】
更に、本実施の形態に係るテレビジョン受像機100では、拡散シート31と、プリズムシート32と、拡散シート33とにおいて、被掛止部の位置が夫々異なる。
【0062】
図8は本実施の形態に係るテレビジョン受像機100における、拡散シート31と、プリズムシート32と、拡散シート33とにおいて、各被掛止部の位置関係を示す説明図である。
【0063】
図8に示しているように、これら単位シートの重ね方向において、各単位シートの被掛止部は夫々異なる位置に設けられている。すなわち、拡散シート31、プリズムシート32及び拡散シート33は、前記重ね方向において、被掛止部312と被掛止部322と被掛止部332の位置が夫々異なるように構成されている。
【0064】
従って、保持部材4には、拡散シート31の被掛止部312と、プリズムシート32の被掛止部322と、拡散シート33の被掛止部332とに対応する3組の移動防止部43と掛止部46が、前記重ね方向にて、被掛止部312、被掛止部322及び被掛止部332と整合する位置に夫々設けられている。
【0065】
一方、前記重ね方向において、被掛止部312、被掛止部322及び被掛止部332が同一位置に設けられた場合、一つの掛止部46と複数の被掛止部とで掛止が行われることとなり、斯かる掛止が解除される虞がある。
【0066】
しかし、本実施の形態に係るテレビジョン受像機100においては、上述したように、前記重ね方向において、被掛止部312、被掛止部322及び被掛止部332を相互異なる位置に設けるので、斯かる問題を未然に防止できる。
【0067】
一方、拡散シート31、プリズムシート32及び拡散シート33は同じ矩形であって、同一の大きさを有しており、被掛止部312、被掛止部322及び被掛止部332の何れも当該辺の縁に沿って形成されたミシン目を有している。従って、拡散シート31、プリズムシート32及び拡散シート33において、斯かるミシン目に沿って被掛止部312、被掛止部322及び被掛止部332を折り曲げて、夫々対応する掛止部46との掛止を行う場合、以下のような問題が生じ得る。
【0068】
例えば、図2に示したように、液晶表示パネル2側から拡散シート33、プリズムシート32、拡散シート31の順に、保持部材4に取り付ける場合を例として説明する。すなわち、拡散シート31よりはプリズムシート32が液晶表示パネル2側に配置され、プリズムシート32よりは拡散シート33が液晶表示パネル2側に配置される。
【0069】
この際、拡散シート33の被掛止部332を保持部材4の対応する掛止部46に掛止させると、被掛止部332がプリズムシート32及び拡散シート31の縁に跨ることになる。また、プリズムシート32の被掛止部322を保持部材4の対応する掛止部46に掛止させると、被掛止部322が拡散シート31の縁に跨ることになる。従って、プリズムシート32及び拡散シート31の縁が拡散シート33の被掛止部332に当たり、被掛止部332と当該掛止部46との掛止の妨げになる。また、拡散シート31の縁がプリズムシート32の被掛止部322に当たり、被掛止部322と当該掛止部46との掛止の妨げになる。
【0070】
更に、拡散シート33の被掛止部332がプリズムシート32及び拡散シート31の縁と当たることにより、かつ、プリズムシート32の被掛止部322が拡散シート31の縁と当たることにより、拡散シート31、プリズムシート32又は拡散シート33の当該当たりに係る縁にて浮きが発生する虞もある。
【0071】
これに対して、本実施の形態に係るテレビジョン受像機100では、各単位シートにおいて他の単位シートの被掛止部と整合する位置に、凹部を形成している。以下、図8に基づいて、詳しく説明する。
【0072】
上述したように、本実施の形態に係るテレビジョン受像機100では、拡散シート31、プリズムシート32及び拡散シート33において、被掛止部312、被掛止部322及び被掛止部332が、前記重ね方向において、相互異なる位置に設けられている。
【0073】
また、拡散シート31、プリズムシート32及び拡散シート33には、他の単位シートの被掛止部と整合する位置に、該他の単位シートの被掛止部の形状に倣う凹部を形成しており、斯かる他の単位シートの被掛止部の収容が可能である。
【0074】
すなわち、拡散シート31には、前記重ね方向において、プリズムシート32の被掛止部322に整合する位置の縁、及び拡散シート33の被掛止部332に整合する位置の縁に凹部313、313が夫々形成されている。また、プリズムシート32には、前記重ね方向において、拡散シート33の被掛止部332に整合する位置の縁、及び拡散シート31の被掛止部312に整合する位置の縁に凹部323、323が夫々形成されている。かつ、拡散シート33には、前記重ね方向において、プリズムシート32の被掛止部322に整合する位置の縁、及び拡散シート31の被掛止部312に整合する位置のに凹部333、333が夫々形成されている。
【0075】
また、凹部313、凹部323及び凹部333は、当該辺に沿う方向を長手方向とする矩形を有しており、短手方向の寸法が、収容すべき被掛止部の厚みと同じまたは大きく、長手方向の寸法は収容すべき被掛止部の長手方向の寸法より大きい。
【0076】
更に、以上の記載に限るものでなく、図9に示すように、それぞれの凹部は、各被掛止部の位置が近傍の場合は、隣り合う凹部がつながって一つの大きな凹部を形成し二個以上の被掛止部を同時に収容できる凹部であってもよい。
【0077】
このような構成によって、本実施の形態に係るテレビジョン受像機100においては、前記掛止の際、一の単位シートの縁に形成された凹部に他の単位シートの被掛止部が収容でき、一の単位シートの縁が他の単位シートの被掛止部に当たることを未然に防止できる。また、前記掛止の際、一の単位シートの縁が他の単位シートの被掛止部に当たるとしても、これが斯かる掛止の妨げになること及び当該縁にて浮きが発生することを極力低減させることが出来る。
【0078】
また、本発明は以上の記載に限るものでない。拡散シート31、プリズムシート32及び拡散シート33が、より液晶表示パネル2側に配された単位シートの被掛止部と、前記重ね方向において整合する位置に凹部を有するように構成しても良い。
【0079】
図10は本実施の形態の変形例に係るテレビジョン受像機100における、拡散シート31と、プリズムシート32と、拡散シート33とにおいて、各被掛止部の位置関係を示す説明図である。図10に示したように、拡散シート31に対しては、プリズムシート32及び拡散シート33がより液晶表示パネル2側に配置されているので、前記重ね方向において、被掛止部322及び被掛止部332と整合する位置の縁に凹部313が形成される。また、プリズムシート32に対しては、より液晶表示パネル2側に配置されているものは拡散シート33のみなので、前記重ね方向において、被掛止部332と整合する位置の縁にのみ凹部323が形成される。
【0080】
換言すれば、拡散シート31においては、被掛止部322及び被掛止部332に対応する凹部313,313を形成し、プリズムシート32においては、被掛止部332に対応する凹部323のみを形成すればよく、拡散シート33においての凹部333の形成は不要である。
【0081】
このような構成によっても、上述したように、一の単位シートの縁が他の単位シートの被掛止部に当たることを未然に防止でき、かつ、前記掛止の際、一の単位シートの縁が他の単位シートの被掛止部に当たるとしても、これが斯かる掛止の妨げになること及び当該縁にて浮きが発生することを極力低減させることが出来る。
【0082】
以上においては、拡散シート31、プリズムシート32及び拡散シート33の各辺の縁に少なくとも1つの被掛止部が設けられている場合を例として説明した。しかし、本発明はこれに限るものでない。
【0083】
例えば、拡散シート31、プリズムシート32及び拡散シート33の4つの辺のうち、対応する2つの辺にのみ被掛止部を設けるように構成しても良い。これによって、組み立てにおける作業性が向上され、製造コストの低減を図ることが出来る。
【0084】
以上の説明においては、テレビジョン受像機100が直下型のバックライトを備えている表示装置である場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限るものでなく、テレビジョン受像機100がエッジ型のバックライトを備えている表示装置であっても良い。
【0085】
以上の説明において光学シート3は、拡散シート31、プリズムシート32及び拡散シート33を含む場合を例としたが、本発明はこれに限るものでない。シートの構成は多種多様であり、上述した以外の仕様においても本発明は有効である。
【0086】
以上においては、単位シートの各辺の中央付近に前記被掛止部を設ける構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限るものでない。矩形である前記単位シートにおいて、平行である2つの辺の縁の対向する位置に、前記被掛止部が夫々設けられている構成であっても良い。
換言すれば、前記単位シートにおいて、平行である何れか2つの辺の縁に、該2つの辺間の中央線に対して対称する位置に、前記被掛止部が夫々設けられていても良い。
【0087】
更に、本発明は以上の記載に限るものでない。以下、詳しく説明する。
例えば、バックライトシャーシ9の側壁91の外側に、保持部材4の位置を定める位置定め突起(位置決め部)を設け、かつ、保持部材4には該位置決め突起に対応する孔を設けることにより、斯かる位置決め突起及び孔の係合によって、バックライトシャーシ9に保持部材4が保持される構成であっても良い。この際、該位置決め部は、光学シート3の縁に沿う方向での側壁91の中央付近、又は、掛止部46の付近に設けられる。
【0088】
これにより、前記保持部材4の膨張・収縮によって移動防止部43及び掛止部46の位置が移動され、光学シート3に影響を与えることを最小限に抑えることができる。
【符号の説明】
【0089】
3 光学シート
4 保持部材
43,43A 移動防止部
46 掛止部
100 テレビジョン受像機
312,312A,322 被掛止部
314,314A ミシン目
315,315A 凹部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10