(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記コントローラが、前記所与の3次元印刷プロセスに使用される前記加熱サブシステムに対する決定された電力を表す制御信号を送信するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
前記温度検知サブシステムから赤外線画像情報を更に受け取り、前記温度検知サブシステムが、所与の積層造形プロセスの後続の段階に関して印刷床領域の複数のピクセル領域における個々のピクセル領域の温度を測定するように構成された1つ又は複数の温度カメラを含み、
受け取られた更なる赤外線画像情報および積層造形媒剤濃度情報に基づいて、前記複数のピクセル領域における個々のピクセル領域について、前記個々のピクセル領域に存在する前記複数の積層造形媒剤の各積層造形媒剤の温度を更に求め、
個々のピクセル領域および積層造形媒剤の更に求められた温度に基づいて、前記所与の積層造形プロセスの前記後続の段階に使用される前記加熱サブシステムに対する電力制御を動的に更新することを含む、請求項8に記載の方法。
1つ又は複数の所定の温度調整データルックアップテーブルから、複数の異なる測定された温度、及び前記複数の積層造形媒剤における積層造形媒剤のそれぞれの異なる積層造形媒剤濃度に対する所定の温度調整データを取得することを含み、
前記所与の積層造形プロセスに使用される前記加熱サブシステムに対する電力が、取得された所定の温度調整データに基づいて更に制御される、請求項8に記載の方法。
【図面の簡単な説明】
【0003】
【
図1】一例による積層造形システムの構成要素を示す略図である。
【
図2】一例に従って、物体が溶融剤(実線形状205)で印刷され且つディーティリング剤(破線形状215)により取り囲まれた状態の印刷床(印刷ベッド)領域の略図である。
【
図3】特定の例による、印刷している間の印刷床の熱画像の図である。
【
図4】特定の例による、温度制御サブシステムに対するパイプラインにより与えられるような、薬剤の濃度を与えるテーブルを示す図である。
【
図5】一例による、ディーティリング剤のルックアップテーブルを示す図である。
【
図6】一例による、積層造形システムのコントローラにより実施される動作を示す流れ図である。
【
図7】積層造形システムの加熱サブシステムを制御することに関する方法700を示す流れ図である。
【0004】
詳細な説明
以下の説明において、説明のために、特定の例に関する多くの特定の細部が記載される。本明細書において「例」または類似の用語に対する言及は、当該例に関連して説明される特定の特徴、構造、又は特性が少なくともその1つの例に含まれるが、必ずしも他の例に含まれるとは限らないことを意味する。
【0005】
図1は、粉末状(又は、スラリー状、ペースト状、ゲル状など)の基体の層上へ複数の液状剤を印刷するためにインクジェット付着機構110を使用する積層造形システムの例100を示す。本明細書で説明される例は異なるタイプの積層造形システムに適用され得るが、
図1の例100は、本明細書に開示される概念の幾つかを更に説明するために参照の容易さのために使用される。他の例は、選択的レーザ焼結システム、ステレオリソグラフィシステム、インクジェットシステム、溶融堆積モデル化システム、何らかの3次元印刷システム、インクジェット付着システム、及びラミネート物体製造システムの1つ又は複数に適用され得る。
【0006】
図1において、インクジェット付着または印刷機構110は、付着機構を実現する。この例において、付着機構110は、4つのインクジェットプリントヘッド115を含む。各インクジェットプリントヘッドは、粉末状ポリマー基体120上に薬剤を付着するために適合される。特に、各インクジェットプリントヘッドは、複数の逐次の基体層内の画定された領域上に特定の薬剤を付着するように構成される。例えば、薬剤は、合体剤(例えば、バインダー)又は合体改質剤の機能を果たすことができる。
図1において、インクジェット印刷機構110は、付着コントローラ130に通信可能に結合される。更なる構成要素が存在することができるが、分かりやすくするために示されない。
【0007】
図1において、積層造形システムは、複数の材料が付着機構110により付着される少なくとも1つの基体層を供給するための基体供給機構150を含む。この例において、基体供給機構150は、基体の逐次の層を供給するための粉末状基体供給機構を含む。2つの層が
図1に示され、即ち、第1の層120−L1の上に、第2の層120−L2が基体供給機構150により堆積されている。場合によっては、基体供給機構150は、逐次の層がお互いの上に堆積されるように、プラテン145に対して移動するように構成される。
【0008】
本例において、積層造形システムは、薬剤および粉末状基体の組み合わせから3次元物体の部分を形成するためにエネルギーを印加するように構成された定着システム180(又は「加熱サブシステム」)も含む。例えば、
図1は、粉末状基体の第2の層120−L2のアドレス指定可能な領域上へ制御された量の流体薬剤を付着する特定のプリントヘッド115を示す。流体薬剤は、粉末状基体により吸収され、そのようなものとして、層のアドレス指定可能な領域単位上の1滴の薬剤は、印刷分解能ボクセル(voxel)160に関係する。薬剤の付着の後で、定着システム180が、層の部分160を固着(定着)または固化するように構成される。幾つかの例において、定着システム180は、層全体に均一にエネルギーを印加することができる。幾つかの例において、粉末および合体剤の部分は、合体および固化することができる一方で、粉末だけ(又は粉末およびディーティリング剤)の部分は、合体および固化することができない。幾つかの例において、ディーティリング剤により、粉末の部分の特性が変更される(例えば、薬剤の特質に依存して異なる特性を有する)ことを可能にすることができる。
【0009】
幾つかの例において、定着システム180は、1つ又は複数の紫外線光源または赤外線光源(例えば、溶融ランプ又はレーザ)のようなエネルギー源を含む。幾つかの例において、定着システム180は、溶融プロセスを制御するためのコントローラ190を含み、当該溶融プロセスには、1つ又は複数の溶融ランプ又はレーザのような溶融エネルギー源により印加されるパワーを制御することが含まれる。
図1は、第1の層120−L1に固着された4つの印刷分解能ボクセル170を示す。そういうものとして、ボクセル160は、これら以前のボクセル170上に構築されて、3次元物体を構築することができる。また、基体のより低い層は、3次元物体の張り出している固着部分に対する支持も提供することができ、この場合、製作の終わりに、何らかの固化していない基体が除去されて、完成した物体が露呈される
【0010】
図2は、物体が溶融剤205で印刷され且つ薬剤215により取り囲まれている状態の印刷床領域200の略図である。例えば、溶融エネルギー源(この例において、溶融ランプ220A及び220B)は、走査軸に沿って又は再塗布装置軸に沿って移動する。この例において、溶融ランプ220A及び220Bは、印刷キャリッジ210に取り付けられる。
【0011】
積層造形システムにおける改善された性能は、印刷されている領域にわたる精密な温度分布の安定性および均一性を非常に狭い範囲(±1℃)内に制御するための能力に関係するプロセスの再現性および一貫性で達成され得る。特定の例において、これは、表面熱分布を変更するように迅速に反応するために動的に熱分布および温度測定を適合させることを含む。更に、特定の例において、きめの細かい一時的な温度制御が行われることにより、加熱サブシステムに対する選択的なエネルギーの提供を可能にし、その結果、材料の相変化が、所望の時に且つ材料の選択性を悪化させずに最適な量のエネルギーで行われる。
【0012】
特定の例において、所望の時での適切な材料相転移を保証するために、温度制御サブシステム195は、粉末(一般に「白(ホワイト)」とも呼ばれる)の温度、及び溶融剤または印刷された部品で覆われた領域(一般に「暗部(ダーク)」とも呼ばれる)の温度を正確に測定することを可能にする。その色差、熱特性、エンタルピー及び異なる放射パターンに起因して、表面の温度測定値は、異なるかもしれない。
【0013】
特定の例は、粉末で覆われた領域(白)および印刷床上の異なる薬剤(例えば、溶融剤または印刷された部品で覆われた領域(暗部またはカラー)、ディーティリング剤など)の双方の温度を精密に求めることを含む。特定の例において、これは、現在の層が印刷されている(例えば、ピクセル毎の薬剤の濃度)印刷プロセスの各時点(又は「段階」)において利用可能な情報、下にある層からの情報および温度マップ(例えば、一組のピクセルとして)を用いて達成される。本明細書で説明される特定の例は、粉末で覆われた領域の温度、溶融剤で覆われた領域および/またはディーティリング剤で覆われた領域の温度が正確に求められ得る機構(メカニズム)を含む。
【0014】
本明細書で説明される特定の例は、印刷床の赤外線画像が、当該床上に印刷されている異なる薬剤の温度を、それらの濃度を考慮しながら正確に求めることができることを確実にする。特定の例は、粉末の正確な温度を求めることを可能にし、又は既知の薬剤濃度を有する特定の領域の温度が与えられると推察する。特定の例により対処される1つ又は複数の問題は、薬剤の温度が溶融プロセスを制御するために使用されると同時に、粉末温度がプロセスの安定性を保証するために使用される際に、最も重要である。
【0015】
既知の選択的レーザ焼結(SLS)プリンタは、異なる印刷床のパッチ及び双方の領域の温度を求めるための単一点赤外線(IR)センサを使用する。係る既知のシステムの問題は、まず第1にそれらが印刷床の空間を台無しにし、第2に温度基準が単一点で取られるので、精度が低くなることを含む。離れた領域は、僅かな温度差を有する可能性があり、それは単一点の温度検出を不正確にする。
【0016】
特定の例において、ランプ制御サブシステムは、印刷床の全体にわたって、目標とされた安定した均一の温度を達成するためにプログラミングされる。特定の例において、これは、印刷表面を加熱する一組のランプに供給されるエネルギー量を制御することにより行われる。特定の例において、一組の温度センサ(IRセンサ、温度カメラ等)を用いて、現在の表面温度を読み取る。幾つかの例において、複数のセンサ、温度カメラ等が使用され、それぞれの1つが印刷床上のほとんど重なっていない領域を監視する。幾つかの例において、温度マップは、1つ又は複数のセンサからの入力を用いて構築されて、印刷段階(例えば、吸収体材料剤で覆われた領域の融解、予熱、加熱後など)に従って、ターゲット温度を達成するためにランプ制御ループに供給するために使用される。
【0017】
図3は、特定の例による、印刷している間の印刷床の熱画像の図である。
図3において、画像の中央に向かってより濃い赤の領域は、吸収体剤を有する領域を示す。
【0018】
特定の例に従って、薬剤温度は、以下により推測される。
【0019】
層の印刷の開始時に、薬剤濃度マップが受け取られる。このマップは、温度カメラからのピクセルを表す領域(例えば、約10平方ミリメートルの面積)のそれぞれにおける各薬剤の割合の表示である。かくして、マップは、温度カメラにより感知される際に各ピクセルにおいて、吸収体剤、ディーティリング剤および白色(又はカラー)粉末がどれくらい存在するかを(百分率で)示す。留意すべきは、これは、プリンタが取り扱うことができるもの(例えば、カラー(色)などを含む)と同数の薬剤に適用され得る。
【0020】
図4は、特定の例による、温度制御サブシステムに対するパイプラインにより与えられるような、薬剤の濃度を与えるテーブルを示す。
図4において、Pはピクセルの薬剤で覆われていない部分を表し、Aは吸収体剤を表し、Dはディーティリング剤を表す。
【0021】
特定の例において、温度カメラのピクセルマップは、層形成中に逐次的に数回取得される。温度マトリクス及び薬剤の濃度マップから、各ピクセルにおける異なる薬剤の温度が特定の例に従って取得される。
【0022】
特定の例において、問題は、例えば40%の吸収体剤および10%のディーティリング剤を有する(残りが粉末だけ)ことが分かっているピクセルにおいて異なる材料の正確な温度を推測することができるべきである。留意されるべきは、特定の例において、センサは、正方形領域の平均温度を示し、そのため、これは、求めたいと望まれている異なる材料の実際の温度を隠している。従って、特定の例において、一組の1つ又は複数のルックアップテーブルが使用される。特定の例において、ルックアップテーブルの情報は、研究室で予め設定されて、印刷機械にプログラミングされており、当該情報は、特定の例に従って1つ又は複数の媒剤設定値として構成され得る(例えば、それは材料に依存することができる)。
【0023】
図5は、一例による、ディーティリング剤のルックアップテーブルを示す。特定の例において、吸収体剤および他の薬剤は、それら自体のルックアップテーブルを有する。
図5の例示的なルックアップテーブルを用いて、特定の領域におけるディーティリング剤の濃度および温度カメラからの与えられた温度情報に従って、ディーティリング剤の温度を推測することができる。
【0024】
特定の例において、ルックアップテーブルは、読み取り温度に従って薬剤の温度を求めるために使用される。例えば、センサが特定のピクセルに関して20%のディーティリング剤の濃度を有するそのピクセルに関して190℃を示す場合、当該ディーティリング剤の実際の温度は、190℃−2℃=188℃として計算され得る。
【0025】
特定の例に従って、1つ又は複数のルックアップテーブルは研究室で取得されて媒剤(媒体)設定値として格納される。テーブルを取得するために、パターンのプロットは、異なる薬剤の濃度(5%、10%、15%など)で印刷床上に印刷され、印刷床は、特定の例に従って最大許容温度まで加熱される。特定の例において、温度は、幾つかのテーブルエントリのために記録され、残りの値は、例えば線形回帰を通じて求められ得る。
【0026】
ひとたび加熱システムが例に従って異なる薬剤の温度を求めることができれば、この情報は、融解および加熱プロセスを最適化するために層の印刷中に使用され得る。
【0027】
例えば、層の印刷中、個々の制御ゾーンは、目標(吸収体剤で覆われた部分を融解、又は粉末の温度を目標値に保つ)に従って、温度(吸収体剤の温度、ディーティリング剤の温度など)の供給源を使用する。特定の例において、ランプに電力を供給するコントローラが対応の温度情報を用いて、印加されるべき電力を決定する。コントローラが特定の例に従って吸収体材料で覆われた領域を融解することに目標を設定する場合、コントローラは、A>0%であるこれらピクセルを使用して、例えば
図5に提示されたような対応する媒剤設定値ルックアップテーブルを用いて温度カメラから取得された温度を補正する。
【0028】
図6は、一例による、積層造形システムのコントローラ190により実施される動作を示す流れ図である。
【0029】
ブロック610において、温度情報が1つ又は複数の温度センサから取得される。1つ又は複数の温度センサのそれぞれは、所与の3次元印刷プロセスにおいて印刷されている部分の少なくとも1つの層に対する印刷床領域の複数のピクセル領域における個々のピクセル領域の温度を測定するように構成される。
【0030】
ブロック620において、薬剤濃度情報が取得される。受け取られた薬剤濃度情報は、複数のピクセル領域における各ピクセル領域に関して、個々のピクセル領域に存在する複数の印刷薬剤のそれぞれの濃度を含む。
【0031】
ブロック630において、個々のピクセル領域に存在する複数の印刷薬剤の各印刷薬剤の温度が、取得された温度情報および薬剤濃度情報に基づいて複数のピクセル領域の各ピクセル領域について求められる。
【0032】
ブロック640において、所与の3次元印刷プロセスに使用される加熱サブシステムに印加されるべき電力(パワー)が、各ピクセル領域および印刷薬剤の求められた温度に基づいて決定される。
【0033】
特定の例において、1つ又は複数の温度センサからの更なる温度情報が取得される。これら例において、取得された更なる温度情報は、所与の3次元印刷プロセスの後続の段階に関する複数のピクセル領域におけるピクセル領域の測定された温度を含む。これら例において、個々のピクセル領域に存在する複数の印刷薬剤の各印刷薬剤の温度が、取得された更なる温度情報および薬剤濃度情報に基づいて、複数のピクセル領域の各ピクセル領域について更に求められる。所与の3次元印刷プロセスの後続の段階に使用される加熱サブシステムに対する電力制御は、各ピクセル領域および印刷薬剤について更に求められた温度に基づいて、動的に更新される。
【0034】
特定の例において、1つ又は複数の温度センサは、複数の温度センサを含む。
【0035】
特定の例に従って、コントローラは、複数の所定の温度調整データルックアップテーブルにおいてルックアップ(探索)を行うように構成され、複数の所定の温度調整データルックアップテーブルの各ルックアップテーブルは、複数の印刷薬剤における所与の印刷薬剤に関する一組の異なる測定された温度と異なる印刷薬剤濃度に対する所定の温度調整データを含む。これらの例において、所与の3次元印刷プロセスに使用される加熱サブシステムに印加されるべき電力は、実行されたルックアップの結果に基づいて更に決定される。
【0036】
特定の例において、加熱サブシステムに対する電力を制御することは、複数の溶融ランプのそれぞれに印加するための電力を決定することを含む。
【0037】
特定の例において、複数の印刷薬剤は、粉末薬剤、溶融剤およびディーティリング剤の2つ又は3つ以上を含む。
【0038】
幾つかの例において、取得された温度情報は、複数の温度カメラからの赤外線画像情報を含む。
【0039】
特定の例に従って、コントローラは、所与の3次元印刷プロセスに使用される加熱サブシステムに対する決定された電力を表す制御信号を送信するように構成される。
【0040】
図7は、積層造形システムの加熱サブシステムを制御することに関する方法700を示す流れ図である。
【0041】
ブロック710において、赤外線画像情報が温度検知サブシステムから受け取られる。温度検知サブシステムは、所与の積層造形プロセスでの印刷床領域の複数のピクセル領域における個々のピクセル領域の温度を測定するように構成された1つ又は複数の温度カメラを含む。
【0042】
ブロック720において、積層造形媒体濃度情報が、積層造形媒体濃度情報データベースから受け取られる。受け取られた積層造形媒体濃度情報は、複数のピクセル領域における各ピクセル領域について、個々のピクセル領域に存在する複数の積層造形媒剤(媒体)のそれぞれの濃度を含む。
【0043】
ブロック730において、個々のピクセル領域に存在する複数の積層造形媒体薬剤の各積層造形媒体薬剤の温度が、受け取られた赤外線画像情報および積層造形媒剤濃度情報に基づいて、複数のピクセル領域の各ピクセル領域について求められる。
【0044】
ブロック740において、所与の積層造形プロセスに使用される加熱サブシステムに対する電力が、各ピクセル領域および積層造形媒体薬剤の求められた温度に基づいて制御される。
【0045】
特定の例に従って、更なる赤外線画像情報が温度検知サブシステムから受け取られる。これらの例において、温度検知サブシステムは、所与の積層造形プロセスの後続の段階に関する印刷床領域での複数のピクセル領域の個々のピクセル領域の温度を測定するように構成された1つ又は複数の温度カメラを含む。これらの例において、個々のピクセル領域に存在する複数の積層造形媒剤の各積層造形媒剤の温度が、受け取られた更なる赤外線画像情報および積層造形媒剤濃度情報に基づいて、複数のピクセル領域の各ピクセル領域について更に求められる。これらの例において、所与の積層造形プロセスの後続の段階に使用される加熱サブシステムに対する電力制御は、各ピクセル領域および積層造形媒剤について更に求められた温度に基づいて動的に更新される。
【0046】
特定の例において、1つ又は複数の温度カメラは、複数の温度カメラを含む。
【0047】
特定の例は、1つ又は複数の所定の温度調整データルックアップテーブルから、複数の積層造形媒剤の各積層造形媒剤に関する複数の異なる測定された温度と異なる積層造形媒剤濃度の所定の温度調整データを取得することを含む。係る例において、所与の積層造形プロセスに使用される加熱サブシステムに対する電力は、取得された所定の温度調整データに基づいて更に制御される。
【0048】
特定の例において、1つ又は複数の所定の温度調整データルックアップテーブルが、積層造形システムにおいて媒剤(媒体)設定値として格納される。
【0049】
幾つかの例において、加熱サブシステムに対する電力を制御することは、複数の溶融ランプのそれぞれに印加する電力を制御することを含む。
【0050】
幾つかの例において、加熱サブシステムに対する電力を制御することは、加熱サブシステムに1つ又は複数の制御信号を送信することを含む。
【0051】
特定の例において、複数の積層造形媒剤は、粉末薬剤、溶融剤およびディーティリング剤の2つ又は3つ以上を含む。
【0052】
本明細書で説明される特定のシステムの構成要素および方法は、持続性記憶媒体に格納可能である機械可読命令によって実現され得る。
図8は、コンピュータ可読記憶媒体820からデータを読み出すように構成された少なくとも1つのプロセッサ810を含む3次元印刷システム又はデバイス800の一例を示す。コンピュータ可読記憶媒体820は、それに格納された一組のコンピュータ可読命令830を含む。少なくとも1つのプロセッサ810は、処理のために命令830をメモリへロードするように構成される。命令830は、少なくとも1つのプロセッサ810に一連の動作を行わせるように構成される。
【0053】
命令840は、プロセッサ810に、温度検知サブシステムから赤外線画像情報を受け取らせるように構成される。温度検知サブシステムは、所与の3次元印刷プロセスにおける印刷床領域での複数のピクセル領域の個々のピクセル領域の温度を測定するように構成された複数の温度カメラを含む。
【0054】
命令850は、プロセッサ810に、薬剤濃度情報を受け取らせるように構成される。受け取られた薬剤濃度情報は、複数のピクセル領域の各ピクセル領域について、個々のピクセル領域に存在する複数の印刷薬剤のそれぞれの濃度を含む。
【0055】
命令860は、プロセッサ810に、印刷薬剤濃度情報データベースにアクセスさせるように構成される。印刷薬剤濃度情報データベースは、複数の温度補正ルックアップテーブルを含む。複数の温度補正ルックアップテーブルの各ルックアップテーブルは、複数の異なる測定された温度および異なる印刷薬剤濃度に対する温度補正データを含む。当該アクセスすることの結果として、複数のピクセル領域の各ピクセル領域について、個々のピクセル領域に存在する複数の印刷薬剤の各印刷薬剤に関する温度が補正される。
【0056】
命令870は、プロセッサ810に、各ピクセル領域および印刷薬剤に関する補正された温度に基づいて3次元印刷プロセスに使用される複数の溶融ランプへの電力を制御させるように構成される。
【0057】
持続性記憶媒体は、命令実行システムにより使用するための又は命令実行システムと関係するプログラム及びデータを包含する、格納する又は維持することができる任意の媒体とすることができる。機械可読媒体は、例えば電子、磁気、光、電磁気または半導体の媒体のような多くの物理的媒体の任意の1つを含むことができる。適切な機械可読媒体のより具体的な例には、以下に限定されないが、ハードドライブ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能PROM、又は携帯用ディスクが含まれる。
【0058】
特定の例は、印刷床および特に各領域の全体にわたって正確に温度を検知することにより、溶融焼結のような積層造形プロセスを改善する。
【0059】
特定の例は、温度検知サブシステムの非常に精密な制御を可能にし、それ故に加熱サブシステムの動作およびエネルギー供給を改善する。
【0060】
特定の例は、精密な温度決定(測定)が部品品質および機械的特性に都合が良い場合に全般的な印刷プロセスを改善する。
【0061】
前述の説明は、説明される原理の例を例示および説明するために提示された。この説明は、網羅的にする、又は開示された何らかの全く同一の形態にこれら原理を制限することは意図されていない。上記の教示に鑑みて、多くの変更および変形が可能である。