特許第6471247号(P6471247)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6471247ロールスタンド内におけるロールに、駆動装置からの回転トルクを伝達するための装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6471247
(24)【登録日】2019年1月25日
(45)【発行日】2019年2月13日
(54)【発明の名称】ロールスタンド内におけるロールに、駆動装置からの回転トルクを伝達するための装置
(51)【国際特許分類】
   B21B 35/14 20060101AFI20190204BHJP
   F16N 7/14 20060101ALI20190204BHJP
   F16N 9/02 20060101ALI20190204BHJP
   F16N 21/00 20060101ALI20190204BHJP
   F16D 3/18 20060101ALI20190204BHJP
   F16N 13/02 20060101ALI20190204BHJP
   F16N 23/00 20060101ALI20190204BHJP
   F16C 11/06 20060101ALI20190204BHJP
【FI】
   B21B35/14 A
   F16N7/14
   F16N9/02
   F16N21/00
   F16D3/18 T
   F16D3/18 B
   F16N13/02
   F16N23/00
   F16C11/06 Z
【請求項の数】13
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2017-564075(P2017-564075)
(86)(22)【出願日】2016年6月7日
(65)【公表番号】特表2018-524179(P2018-524179A)
(43)【公表日】2018年8月30日
(86)【国際出願番号】EP2016062825
(87)【国際公開番号】WO2016198365
(87)【国際公開日】20161215
【審査請求日】2018年1月11日
(31)【優先権主張番号】102015210596.2
(32)【優先日】2015年6月10日
(33)【優先権主張国】DE
(31)【優先権主張番号】102015223641.2
(32)【優先日】2015年11月30日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】390035426
【氏名又は名称】エス・エム・エス・グループ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】100069556
【弁理士】
【氏名又は名称】江崎 光史
(74)【代理人】
【識別番号】100111486
【弁理士】
【氏名又は名称】鍛冶澤 實
(74)【代理人】
【識別番号】100173521
【弁理士】
【氏名又は名称】篠原 淳司
(72)【発明者】
【氏名】メルツ・ユルゲン
(72)【発明者】
【氏名】シェッフェ・クルト
【審査官】 河口 展明
(56)【参考文献】
【文献】 特表2012−520980(JP,A)
【文献】 独国特許発明第03303929(DE,C1)
【文献】 特表2014−532565(JP,A)
【文献】 実開昭63−103021(JP,U)
【文献】 特表平11−503975(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B21B 27/00−35/14
F16N 1/00−99/00
F16C 11/00−11/12
F16D 1/00−9/10
F16J 15/16−15/32,15/324−15/3296
F16J 15/46−15/53
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧延材の圧延のためのロールスタンド内におけるロールに、駆動装置(200)からの回転トルクを伝達するための装置(100)であって、この装置が、
スピンドル(110)と;
前記駆動装置(200)の従動軸(210)との前記スピンドル(110)の回転連結のための、駆動側のピボット軸受(120)と;
前記ロールのロールネック(300)との前記スピンドル(110)の回転連結のための、ロール側のピボット軸受(130)とを有しており;
前記ロール側のピボット軸受(130)内において、潤滑剤室(131)が形成されており、
および、前記装置が、
液状の潤滑剤のための循環回路内に組み込まれた、前記循環回路内における前記液状の潤滑剤の搬送のための少なくとも1つのポンプ装置(140)を有しており;
前記スピンドル(110)の領域内において、前記潤滑剤のための、供給管路(112)と還流管路(113)とが形成されており、これら供給管路と還流管路とが、流動体を案内するように、前記ロール側のピボット軸受内における前記潤滑剤室(131)と結合されている様式の上記装置において、
前記駆動側のピボット軸受(120)内において、潤滑剤室(121)が形成されていること;および、
前記ロール側にピボット軸受および前記駆動側のピボット軸受内における、前記潤滑剤室が、前記供給管路(112)および前記還流管路(113)を介して、流動体を案内するように、互いに結合されており、このことによって、前記潤滑剤のための前記循環回路が閉鎖されて形成されていることを特徴とする装置(100)。
【請求項2】
前記ロール側のピボット軸受(130)は、前記ロールの前記ロールネック(300)と回転不能に結合されたロール側のスリーブ(132)を有しており、
このロール側のスリーブ(132)内において、前記スピンドルのロール側の端部が、このスピンドルの外歯(114)を介して、前記ロール側のスリーブ(132)の内歯(133)と回転連結された状態で係合状態にあることを特徴とする請求項1に記載の装置(100)。
【請求項3】
前記ロール側のピボット軸受(130)内における前記潤滑剤室(131)は、
前記ロールの前記ロールネック(300)に向かって、前記ロール側のスリーブの内側において半径方向に延在する分離壁(134)によって、
半径方向において、前記ロール側のスリーブ(132)によって、および、
駆動側に向かって、前記スピンドル(110)に装着された環状密閉材(136)によって、密閉され、且つ、区画されていることを特徴とする請求項2に記載の装置(100)。
【請求項4】
前記駆動側のピボット軸受(120)は、前記駆動装置(200)の前記従動軸(210)と回転不能に結合された駆動側のスリーブ(122)を有しており、
この駆動側のスリーブ(122)内において、前記スピンドル(110)の駆動側の端部が、このスピンドルの外歯(116)を介して、前記駆動側のスリーブ(122)の内歯(123)と回転連結された状態で係合状態にあることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の装置(100)。
【請求項5】
前記駆動側のピボット軸受(120)内における前記潤滑剤室(121)は、
前記駆動装置(200)に向かって、前記駆動側のピボット軸受(120)内において半径方向に延在する分離壁(124)によって、
半径方向において、前記駆動側のスリーブ(122)によって、および、
ロール側に向かって、前記スピンドル(110)に装着された環状密閉材(126)によって、密閉され、且つ、区画されていることを特徴とする請求項4に記載の装置(100)。
【請求項6】
前記駆動側のピボット軸受(120)、および、前記ロール側のピボット軸受(130)は、前記駆動装置の前記従動軸(210)と前記ロールの前記ロールネック(300)とが、互いに一直線に並んでいないように、互いに位置ずれされた状態で設けられており;
前記少なくとも1つのポンプ装置(140)が、前記循環回路の管路部分によって形成されており、この管路部分が、前記還流管路(113)と結合された前記潤滑剤室(131)を、有利には、前記ロール側のピボット軸受(130)内において、前記スピンドル(110)の領域内における前記供給管路(112)と、流動体を案内するように結合しており;および、
前記ポンプ装置(140)が、更に、半径方向に偏心的に、有利には前記スピンドル(110)のロール側の端面において支承された、固定側(143)と可動側(144)とを備える潤滑剤ピストン(142)を有しており、
前記潤滑剤ピストンが、この潤滑剤ピストンの前記固定側でもって、有利には前記ロール側のスリーブ(132)内における前記分離壁(134)において、軸線方向に固定されており、且つ、この潤滑剤ピストンの前記可動側(144)でもって、前記スピンドル(110)の、有利には前記ロール側の端面における前記管路部分の部分管路(145)内において、移動可能に支承されており、
前記部分管路(145)と前記潤滑剤ピストン(142)とが、第1のピストンシリンダーユニットを形成していることを特徴とする請求項3または5に記載の装置(100)。
【請求項7】
前記管路部分は、星形状に設けられ、流動体を案内するように互いに連通する、複数の部分管路(145、146、147)を有しており、
これら部分管路の内の第1の数の部分管路(146)が、有利には前記ロール側のピボット軸受(130)内における、前記潤滑剤室(131)へと開口しており、
これら部分管路の内の第2の数の部分管路(147)が、前記スピンドル(110)の領域内における前記供給管路(112)へと開口しており、且つ、
これら部分管路の内の更に別の1つの部分管路が、前記第1のピストンシリンダーユニットの部分管路(145)を形成しており;および、
前記第1の数の部分管路(146)が、有利には前記ロール側のピボット軸受内における、潤滑剤室(131)に向かって、および、前記第2の数の部分管路(147)が、前記スピンドル(110)の領域内における前記供給管路(112)に向かって、逆止弁(148)でもって閉鎖可能であることを特徴とする請求項6に記載の装置(100)。
【請求項8】
複数のポンプ装置(140−1、140−2)が、有利には前記スピンドルの前記ロール側の端面において、周囲にわたって分配された状態で設けられており、
個々の前記ポンプ装置(140−1、140−2)の前記管路部分が、前記循環回路内において、それぞれに、流動体を案内するように、平行に接続されていることを特徴とする請求項6または7に記載の装置(100)。
【請求項9】
調整タンク(150)が、前記液状の潤滑剤のためのリザーブタンクとして設けられており、この調整タンク/このリザーブタンクは、流動体を案内するように、前記潤滑剤のための前記循環回路と結合されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか一つに記載の装置(100)。
【請求項10】
前記調整タンク(150)は、第2のピストンシリンダーユニットの様式で形成されており、
有利には環状の調整シリンダー(152)が、前記スピンドルの外側において、且つ、有利にはこのスピンドルの長手方向軸線に対して同軸に設けられており;および、
前記環状の調整シリンダー(152)内において、環状のフロートピストン(154)が、軸線方向に移動可能に案内されており、
前記フロートピストンが、このフロートピストンの一方の端面(155)でもって、周囲空気の圧力を受けており、且つ、このフロートピストンの他方の端面(156)でもって、前記潤滑剤のための前記リザーブタンクを区画していることを特徴とする請求項9に記載の装置(100)。
【請求項11】
前記潤滑剤のための前記供給管路(112)は、軸線方向の穿孔として、前記スピンドル(110)の中立軸の領域内において、および、
前記還流管路(113)が、半径方向に外方へと位置ずれされた状態で、例えば同軸管路として、前記スピンドルの周辺部において形成されているか、または、反対に、
前記還流管路(113)が、軸線方向の穿孔として、前記スピンドル(110)の中立軸の領域内において、および、
前記潤滑剤のための前記供給管路(112)が、半径方向に外方へと位置ずれされた状態で、例えば同軸管路として、前記スピンドルの周辺部において形成されていることを特徴とする請求項1から10のいずれか一つに記載の装置(100)。
【請求項12】
半径方向に外方へと位置ずれされた状態で設けられた前記管路(113)の外壁(118)の厚さdは、予め与えられた厚さ限界値を超過してなく、
この厚さ限界値が、前記管路内において流動する前記潤滑剤の所望された熱量が前記外壁(118)を介して周囲環境に引渡され得るように、選択されていることを特徴とする請求項11に記載の装置(100)。
【請求項13】
前記ロール側のスリーブ(132)内における前記分離壁(134)との、前記スピンドル(110)の前記ロール側の端面の結合のための、ボールジョイント(160)が設けられていることを特徴とする請求項1から12のいずれか一つに記載の装置(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有利には金属的な圧延材の圧延のためのロールスタンド内におけるロールに、駆動装置からの回転トルクを伝達するための装置に関する。この様式の装置は、従来技術において、基本的に、例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、または、特許文献4から、公知である。
【背景技術】
【0002】
特許文献5は、少なくとも暗示的に、ロールスタンド内におけるロールに、駆動装置からの回転トルクを伝達するための装置を開示している。この目的のために、この装置は、駆動側のピボット軸受を介して駆動装置と結合されているスピンドルを備えている。ロール側で、このスピンドルは、ロール側のピボット軸受を介して、ロールのロールネックと回転連結されている。
更に、潤滑剤のポンピングのための、少なくとも2つのポンプ装置が開示されている。これらポンプ装置は、それぞれに1つの半径方向に偏心的に、スピンドルのロール側の端面において支承された、固定側と可動側を有する潤滑剤ピストンを備えている。
この潤滑剤ピストンの固定側でもって、この潤滑剤ピストンは、ロール側のピボット軸受内において軸線方向に固定されている。この潤滑剤ピストンの可動側でもって、この潤滑剤ピストンは、それに対して、この潤滑剤ピストンのロール側の端部における管路内において移動可能に支承されている。この部分管路と潤滑剤ピストンとは、ピストンシリンダーユニットを形成している。
駆動側のピボット軸受とロール側のピボット軸受とが、駆動装置の従動軸とロールのロールネックとが、互いに一直線に並んでいないように、互いに位置ずれた状態で設けられている場合、スピンドルの長手方向軸線とロールネックの長手方向軸線は、互いに傾斜した状態にある。この位置関係において、スピンドルの回転の際に、潤滑剤ピストンは、部分管路内において往復運動され、即ち、この潤滑剤ピストンが揺動往復運動を実施する。このピストンの揺動往復運動に基づいて、潤滑剤は、外部の、スピンドルに沿って設けられた容器から、スピンドルとロールネックとの間の本来の関節ジョイント内へとポンピングされ、且つ、搬送される。
外部の容器は、規則的に、新しい、且つ、特に冷たい潤滑剤でもって、補充されねばならない。
【0003】
特許文献6は、請求項1の上位概念の全ての特徴を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】ドイツ連邦共和国特許第33 03 929 C1号明細書
【特許文献2】ドイツ連邦共和国特許出願公開第2 234 215号明細書
【特許文献3】ドイツ連邦共和国特許出願公開第1 902 894号明細書
【特許文献4】ドイツ連邦共和国特許第35 39 535 C2号明細書
【特許文献5】ドイツ連邦共和国特許第925 284 A1号明細書
【特許文献6】国際出願公開第2010/107849号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の根底をなす課題は、ロールに駆動装置からの回転トルクを伝達するための公知の装置の潤滑剤供給を、自給自足に、即ち外部の潤滑剤供給に依存しないように、構成することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題は、請求項1の対象によって解決される。
この対象は、駆動側のピボット軸受内において、潤滑剤室が形成されていること;および、
ロール側にピボット軸受および駆動側のピボット軸受内における、潤滑剤室が、供給管路および還流管路を介して、流動体を案内するように、互いに結合されており、このことによって、潤滑剤のための循環回路が閉鎖されて形成されていることによって特徴付けられている。
【発明の効果】
【0007】
スピンドルの「領域内において」、は、例えば、スピンドルの「内側において」、及び/または、このスピンドルの外側とこのスピンドルに対して同軸に設けられた保護管との間のスピンドルの周辺部において、を意味する。潤滑剤のための閉鎖された循環回路は、外部からの潤滑剤の連続的な供給が継続的な圧延作業の間じゅう不必要であることの利点を与える。時折必要な潤滑剤の交換は、例えば、圧延休止時間内において行われ得る。
【0008】
概念「供給管路」、および、「還流管路」は、単に、例示的に、駆動側に関する潤滑剤の流動方向に関連付けられているにすぎない。潤滑剤は、同様に、逆の方向に流動可能であり;且つ、その場合に、両方の管路の関連は、効果的に交換されるべきである。
【0009】
潤滑剤は、例えば、油である。
【0010】
潤滑剤容積は、完全に閉鎖された循環回路内において循環する。これに伴って、外部の接続部、ポンプ、冷却器、回転油供給装置、等は、回避される。必要な密閉材は、旧来の様式である。
請求されている装置は、有利には、自給自足であり、および、どんな種類のセンサー装置も必要ではなく、および、−駆動装置のための、もしくは、この駆動装置による、エネルギー供給を除いて−如何なる更なるエネルギー供給も必要ではない。
潤滑剤容積としての、ピボット軸受内における潤滑剤室を含めた、スピンドル内部および保護管の利用によって、全潤滑剤量は増大され、従って、発生された熱量がより大きな容積に対して分配され得るだけでなく、保護管を介して外方へと引渡され得る。それぞれのスピンドル長さに応じて、例えば、10から30リットルまでの全潤滑剤容積が与えられる。
【0011】
1つの実施例に従い、スピンドルは、歯付き継ぎ手スピンドルとして形成されており、このスピンドルが、このスピンドルの両方の端部において、それぞれに、外歯を担持している。
スピンドルのロール側の端部において、このスピンドルは、このスピンドルの外歯を介して、ロール側のピボット軸受内における内歯と回転連結された状態で係合状態にある。類似して、このスピンドルの駆動側の端部における外歯を有するこのスピンドルは、駆動側のピボット軸受内における内歯と回転連結された状態で係合状態にある。
【0012】
駆動側およびロール側のピボット軸受内における潤滑剤室は、駆動装置、もしくは、ロールの前記ロールネックに向かって、半径方向に延在する分離壁によって、ピボット軸受のそれぞれのスリーブの内側において密閉されている。半径方向において、密閉は、スリーブ自体によって行われ、および、ロール側もしくは駆動側に向かって、潤滑剤室の密閉が、それぞれに、前記スピンドルに装着された環状密閉材によって行われる。
【0013】
更に別の実施例に従い、少なくとも1つのポンプ装置は、このポンプ装置がスピンドルの回転によって駆動されるように構成されている。
本発明に従う少なくとも1つのポンプ装置は、循環回路の管路部分によって形成されており、この管路部分が、還流管路と結合された潤滑剤室を、有利には、ロール側のピボット軸受内において、スピンドルの領域内における供給管路と、流動体を案内するように結合している。ポンプ装置は、更に、半径方向に偏心的に、有利にはスピンドルのロール側の端面において支承された、固定側と可動側とを備える潤滑剤ピストンを備えている。
潤滑剤ピストンは、この潤滑剤ピストンの固定側でもって、有利にはロール側のスリーブ内における分離壁において、軸線方向に固定されている。この潤滑剤ピストンは、それに対して、この潤滑剤ピストンの可動側でもって、スピンドルの、有利にはロール側の端面における管路部分の部分管路内において、移動可能に支承されており、その際、部分管路と潤滑剤ピストンとが、第1のピストンシリンダーユニットを形成している。
【0014】
選択的、または、付加的に、そのようなポンプ装置は、同様に、駆動側のピボット軸受内においても形成されている。
【0015】
ポンプ装置のこの構成において、駆動側のピボット軸受、および、ロール側のピボット軸受が、駆動装置の従動軸とロールのロールネックとが、互いに一直線に並んでいないように、互いに位置ずれされた状態で設けられている場合、スピンドルは、ロールネックに対して傾斜して位置調節される。
このことは、潤滑剤ピストンがポンプ装置の記載された実施形態においてこの潤滑剤ピストンの可動側でもって前記揺動往復運動を部分管路内において実施し;且つ、このようにして潤滑剤が循環回路内へと搬送され得ることのための、前提条件である。ポンプ装置のための、外部の駆動は必要ではなく、むしろ、このポンプ装置は、専らスピンドルの回転だけによって駆動される。
【0016】
特に、ロールスタンド内におけるロールが、圧延作業の間に軸線方向に移動された場合、特にスピンドルの駆動側の端部の位置は、駆動側のピボット軸受の内側で、特にこの駆動側のピボット軸受の駆動側のスリーブの内側で変化される。
具体的に、例えば、スピンドルの駆動側の端部は、駆動側のスリーブの内側で、−このスリーブの長手方向軸線に関して−軸線方向に移動可能であり;且つ、このスリーブ、および、このスリーブ内において形成された内歯が、相応して長く形成されている。スリーブの内側での、スピンドルの端部の、この様式の軸線方向の移動の際に、ピボット軸受の内側での潤滑剤室の容積は変化される。潤滑剤室の拡大の際に、循環回路から、より多くの潤滑剤が供給されねばならず、これに対して、反対に、容積の縮小の際に、潤滑剤はこの循環回路から取り除かれ、且つ、リザーブタンク内において中間貯蔵される。
リザーブタンクの機能は、有利には、スピンドルの外側において設けられた調整タンクが引き受け、この調整タンクが、流動体を案内するように、潤滑剤のための循環回路と結合されている。
調整タンクは、有利には、第2のピストンシリンダーユニットの様式で形成されており、その際、環状の調整シリンダーが、スピンドルの外側において、且つ、このスピンドルの長手方向軸線に対して同軸に設けられている。更に、環状の調整シリンダー内において、環状のフロートピストンが、軸線方向に移動可能に案内されており、その際、フロートピストンが、このフロートピストンの一方の端面でもって、周囲空気の圧力を受けており、且つ、このフロートピストンの他方の端面でもって、潤滑剤のためのリザーブタンクを区画している。
【0017】
潤滑剤のための供給管路または還流管路は、有利には中立軸(neutralen Faser)に対して半径方向に外方へと位置ずれされた状態で、スピンドルの内側、または、有利にはこのスピンドルの外壁とこのスピンドルを囲繞する保護管との間の周辺部において、有利には同軸に形成されている。
半径方向に外方へと位置ずれされた状態で設けられた還流管路の外壁の厚さは、予め与えられた厚さ限界値を超過すべきでなく、その際、この厚さ限界値が、管路内において流動する潤滑剤の所望された熱量が外壁を介して、対流によって周囲環境に引渡され得るように、選択されている。それ故に、スピンドルの外壁、もしくは、外方へと位置ずれされた管路の外壁は、ピボット軸受内において加熱され且つそこから導出された潤滑剤の、冷却のための熱交換器としての機能を果たす。
【0018】
有利には、ロール側のピボット軸受内において、ロール側のスリーブ内における分離壁とのスピンドルのロール側の端面の結合のための、ボールジョイントが設けられている。
このようにして、特に、ロールもしくはロールネックの並進的な運動が、スピンドルに伝達されることは保障され、その際、ボールジョイントが、その場合に、有利には、ロールネックに対する、並進的な運動から生じる、スピンドルの傾斜状態の角度の変化を許容する。
この2重に構成されたボールジョイントは、形状的に係合する結合および摩擦結合的な結合を具現する。このボールジョイントは、スリーブが揺動往復運動を実施すること無しに、ロールもしくはロールネックの長手方向軸線に対するスピンドルの傾斜状態における、スピンドルの揺動往復運動に追従することを許容する。更に、ボールジョイントの材料対は、如何なる付加的な密閉も必要ではないように選択される。
【0019】
この明細書には、3つの図が添付されている。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】装置全体の長手方向断面図である。
図2】ポンプ装置を有する、ロール側のピボット軸受の詳細図である。
図3】その中に支承されたスピンドルを有する、駆動側のピボット軸受の詳細図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明を、以下で、実施例の様式における上記の図の参照のもとで、詳細に説明する。全ての図内において、同じ技術的な要素は、同じ参照符号でもって示されている。
【0022】
図1は、有利には金属的な圧延材の圧延のためのロールスタンド内における、ロールのロールネック300に、駆動装置200からの回転トルクを伝達するための、本発明に従う装置100を示している。
【0023】
駆動装置200は、典型的に、モータユニットM、および、後接続された伝動機構Gから成り、この伝動機構が、回転トルクを、この伝動機構の従動軸210に引渡す。
駆動側のピボット軸受120を介して、駆動スピンドル210とスピンドル110の駆動側の端部は、互いに回転連結されている。スピンドルの、対向して位置しているロール側の端部は、ロール側のピボット軸受130を介して、ロールのロールネック300と回転連結されている。駆動側のピボット軸受内において、駆動側の潤滑剤室121が形成されており、且つ、ロール側のピボット軸受130内において、ロール側の潤滑剤室131が形成されている。
これら潤滑剤室121、131内において、スピンドル110のそれぞれの端部は、ピボット軸受と回転連結されている。これら両方の潤滑剤室は、潤滑剤のための供給管路112および還流管路113を介して、スピンドル110の領域内において、流動体を案内するように互いに結合されている。このようにして、両方の潤滑剤室121、131の間の、潤滑剤のための閉鎖された循環回路が実現される。
【0024】
循環回路の内側の潤滑剤の循環は、ポンプ装置140を用いて実現され、このポンプ装置が、この循環回路内に組み込まれている、もしくは、統合されている。このポンプ装置140は、循環回路の管路部分を形成しており、この管路部分が、図1内において示された実施例において、還流管路113と結合された、ロール側のピボット軸受130の潤滑剤室131を、スピンドルの内側における供給管路112と、流動体を案内するように結合している。
【0025】
ロール側のピボット軸受130の重要な構成要素は、ロールのロールネック300と、回転不能に結合された、ロール側のスリーブである。このスリーブ内において、歯付き継ぎ手スピンドルとして形成されている、スピンドルのロール側の端部は、この端部の外歯114を介して、ロール側のスリーブ132の内歯133と回転連結されている。
ロール側のピボット軸受130内における潤滑剤室131は、ロールのロールネック300に向かって、ロール側のスリーブの内側において半径方向に延在する分離壁134によって分離され、且つ、密閉されている。半径方向において、潤滑剤室131は、ロール側のスリーブ132によって、および、駆動側に向かって、この潤滑剤室が、スピンドル110に装着された環状密閉材136によって密閉され、且つ、区画されている。
図1内において認識できるように、スピンドル110のロール側の端部は、この端部の外歯114、および、ポンプ装置140と共に、完全に、ロール側の潤滑剤室131内における潤滑剤によって、周囲を洗流される。潤滑剤は、スピンドルの還流管路113を介して、潤滑剤室131に供給され、且つ、ポンプ装置140を介して供給管路112内へと導出される。
【0026】
駆動側のピボット軸受120は、ロール側のピボット軸受130に類似して構成されている。
このピボット軸受は、基本的に、駆動側のスリーブ122から成っており、このスリーブ内において、駆動装置200の従動軸210が回転不能に支承されている。スリーブ122の内側で、半径方向に延在する分離壁124は、従動軸210の連結の領域を、駆動側の潤滑剤室121から分離している。この駆動側のスリーブ122の内側の、駆動側の潤滑剤室121内において、スピンドル110の駆動側の端部は、この端部の外歯116を介して、この駆動側のスリーブの内歯123と回転連結されている。
駆動側の潤滑剤室121は、一方では、前記分離壁124によって、および、更に、半径方向において、駆動側のスリーブ122によって、および、ロール側に向かって、スピンドル110に装着された環状密閉材126によって、密閉され、且つ、区画されている。
【0027】
図2は、ロール側のピボット軸受を、特に、分離壁134およびポンプ装置140の詳細図でもって示している。
この図2内において、2つのポンプ装置140−1、140−2が認められ得、これらポンプ装置は、スピンドル110のロール側の端面において、周囲にわたって分配された状態で設けられている。それぞれのポンプ装置は、潤滑剤循環回路の管路部分を形成している。何故ならば、これらポンプ装置が、それぞれに、潤滑剤の還流管路113と供給管路112との間に接続されているからである。
換言すれば、ポンプ装置140でもって、還流管路と供給管路とは、流動体を案内するように、潤滑剤のために互いに結合されている。
それぞれのポンプ装置140−1、140−2は、半径方向に偏心的にスピンドルの端面において支承された潤滑剤ピストン142を有しており、その際、この潤滑剤ピストンが、固定側143、および、可動側144を有している。潤滑剤ピストンは、この潤滑剤ピストンの固定側でもって、分離壁134において、軸線方向において固定されており、且つ、この潤滑剤ピストンの可動側でもって、スピンドルのロール側の端面における管路部分の部分管路145内において、移動可能に支承されている。前記部分管路145、および、潤滑剤ピストン142は、第1のピストンシリンダーユニットを形成しており、このピストンシリンダーユニットでもって、潤滑剤がポンピングされる。
ポンプ装置の機能態様を、更に下方で、明細書内において説明する。
【0028】
前記ピストンシリンダーユニットと並んで、ポンプ装置140、もしくは、このポンプ装置の管路部分は、星形状に設けられ、流動体を案内するように互いに連通する、複数のの部分管路145、146、147を備えている。
第1の数の部分管路は、潤滑剤室131内へと開口しており、これに対して、第2の数の部分管路147が、スピンドル110の供給管路112へと開口している。更に、第1のピストンシリンダーユニットの前記部分管路145は、管路部分の一部であり、且つ、流動体を案内するように、他の部分管路と結合されている。
第1の数の部分管路146は、潤滑剤室131に向かって、逆止弁148を介して閉鎖可能である。類似して、スピンドル110の供給管路112へと開口している、第2の数の部分管路147は、逆止弁148でもって閉鎖可能である。個々のポンプ装置140−1、140−2の管路部分は、それぞれに、流動体を案内するように、並行に接続されている。
【0029】
更に、図2内において、ボールジョイント160が認識され得、このボールジョイントを介して、スピンドル110のロール側の端面が、ロール側のスリーブ132内における分離壁134と結合されている。
このボールジョイントは、半径方向における、並進的な力および運動の収容、もしくは、伝達の役目を果たす。ロールが、このロールのロールネック300でもって、例えば、圧延作業の間に軸線方向に移動された場合、スピンドルは、この回転関節ジョイントを介して、軸線方向に、共に移動される。
【0030】
ポンプ装置は、以下のように機能する:
【0031】
先ず第一に、駆動側およびロール側のピボット軸受120、130が、駆動装置の従動軸とロールのロールネック300とが、互いに一直線に並んでいないように、互いに位置ずれされた状態で設けられていることは前提条件である。
この位置関係において、その場合、スピンドル110の長手方向軸線と、ロールもしくはロールネック300の長手方向軸線とが、例えば図2内において図示されているように、相対して傾斜して配置されている。
【0032】
図2内において示されている瞬間描写において、上側の潤滑剤ピストン142は、第1のピストンシリンダーユニットの内側で、十分に右側へと繰り出され、且つ、これに伴って、部分管路145のかなり大きな容積が開放されている。
この位置関係において、負圧が、部分管路145と流動体を案内するように結合された、残りの部分管路146および147内において発生し、このことによって、逆止弁148の適当な切換において、スピンドル110の方に向けられた逆止弁が閉鎖され、且つ、潤滑剤室131の方に向けられた逆止弁148が開放されることが達成される。その場合、潤滑剤は、ロール側の潤滑剤室131から、ポンプ装置140内へと、もしくは、より精確に言うと、このポンプ装置の部分管路内へと吸入される。
【0033】
ロールネックに対するこのスピンドルの傾斜状態の維持のもとでの、スピンドル110の回転において、潤滑剤ピストン142は、益々、部分管路145の内側で、スピンドル110に向かっての方向に移動され、このことによって、管路部分、もしくは、この管路部分の部分管路内において、超過圧が形成される。
スピンドル110の半分の回転において、潤滑剤ピストン142の後に到達する、最終状態は、図2内において、下側の潤滑剤ピストンにおいて認識され得る。潤滑剤ピストン142のこの位置において、前記超過圧は、部分管路の内側で、逆止弁が潤滑剤室131に向かって閉鎖され、且つ、逆止弁が供給管路112に向かって開放されることを生じさせる。先に部分管路内へと吸入された潤滑剤は、その場合、超過圧に基づいて、供給管路112内へとポンプ作用により排出される。
スピンドルの連続的な回転において、潤滑剤室の歯領域からスピンドルの供給管路内への、潤滑剤の連続的なポンピング運動が行われる。潤滑剤は、歯領域内において、強度な負荷を受け、且つ、このことによって加熱される。ポンプ装置を用いて、潤滑剤は、負荷領域から除去され、且つ、スピンドルを通っての流過の際に再び冷却され得る。
このポンピング工程のために、液状の潤滑剤、特に油は使用されるが、しかしながら、如何なる油脂も使用されないことは必須に必要である。スピンドルのそれぞれの位置に応じて、潤滑剤は、事情によっては、「上り坂で流動」すべきである。液状の油は、適当にポンピングされ得、油脂は、この特性を欠如している。
有効な油は、粘度グレード番号 ISO VG 220(液状)から、ISO VG 1,000(粘状)までのタイプである。約40℃の理想的な温度範囲は、圧延機近傍、および、この圧延機近傍の負荷によって、大抵、それ自体で生じる。ポンピング圧力は、ほぼ、>1barである。
【0034】
図3は、基本的に、既に図1から既知の駆動側のピボット軸受120を、そのピボット軸受内において、回転連結された状態で支承された、スピンドル110の駆動側の端部と共に示している。同様に、ここでも、潤滑剤のための供給管路112が、スピンドルの内側において、駆動側の潤滑剤室121内へと開口していること、および、潤滑剤が、そこから、外歯116と内歯123でもっての歯付き継ぎ手を通っての貫流の後、還流管路113内へと導かれることは、認識可能である。
【0035】
更に、図3内において、液状の潤滑剤のためのリザーブタンクとしての調整タンク150が認識可能であり、この調整タンクが、結合管路117を介して、流動体を案内するように、潤滑剤のための循環回路と、図3内において例えば還流管路113と結合されている。
【0036】
調整タンク150は、第2のピストンシリンダーユニットの様式で形成されている。この調整タンクは、図3による単に例示的にすぎない構成において、スピンドル110の外側において、環状の調整シリンダー152を備えており、この調整シリンダーが、有利には、このスピンドルの長手方向軸線に対して同軸に設けられている。
環状の調整シリンダー152内において、環状のフロートピストン154が、軸線方向に、即ち、例えば、スピンドルの長手方向軸線に対して平行に、移動可能に案内されている。このフロートピストン154は、このフロートピストンの一方の端面155でもって、周囲空気の圧力を受けており、且つ、このフロートピストンの他方の端面156でもって、このフロートピストンが、潤滑剤リザーブタンクを、調整タンク150内において区画している。
ロール、および、これに伴って、スピンドル110の並進的な移動の場合には、フロートピストン154は、自動的に、外部の影響無しに、−必要に応じて−増大または減少された潤滑剤の量が、潤滑剤循環回路のために準備されるように、調節される。
【0037】
全ての図内において、例えば、還流管路113は、半径方向に外方へと位置ずれされた状態で、スピンドルの周辺部において形成されている。
この管路の外壁の厚さdは、本発明に従い、予め与えられた厚さ限界値を超過すべきでなく、その際、この厚さ限界値が、管路内において流動する潤滑剤の所望された熱量が外壁118を介して周囲環境に引渡され得るように、選択されている。通常は、それ故に、ピボット軸受120、130を通ってのその潤滑剤の流動における、強度に加熱された該潤滑剤の可能な限り多くの熱量を、周囲空気に引渡すことを可能にするために、管路もしくはスピンドルの外壁118は、可能な限り薄く、且つ、良好な熱伝導性の材料から形成されているべきである。
【0038】
保護管、および、調整タンクは、スピンドルの回転の際に、典型的に、共に回転する。
【0039】
有利には、検査のため、および、周期的な油交換のための注入−排出開口部としての潤滑剤監視ガラスが設けられ得る。本発明に従う装置の利点は、メンテナンスし易い構造部材、少ない投資コストおよび作動コスト無しの自給自足のシステム、高性能スピンドルにおける良好な潤滑能力および冷却能力の保障であり、および、この自給自足の容積調節されたシステムによって、潤滑剤のあちこちへの飛び散り(Umherschwappen)が回避される。
【符号の説明】
【0040】
100 装置
110 スピンドル
112 供給管路
113 還流管路
114 スピンドルのロール側の端部における、このスピンドルの外歯
116 スピンドルの駆動側の端部における、このスピンドルの外歯
117 結合管路
118 スピンドルの外壁、または保護管
120 駆動側のピボット軸受
121 駆動側のピボット軸受内における、潤滑剤室
122 駆動側のスリーブ
123 駆動側のスリーブの内歯
124 駆動側のスリーブ内における、半径方向の分離壁
126 駆動側のスリーブ内における、潤滑剤室の駆動側の密閉材
130 ロール側のピボット軸受
131 ロール側のピボット軸受内における、潤滑剤室
132 ロール側のスリーブ
133 ロール側のスリーブ内における、内歯
134 ロール側のスリーブ内における、半径方向の分離壁
136 環状密閉材
140 ポンプ装置
140−1 第1のポンプ装置
140−2 第2のポンプ装置
142 潤滑剤ピストン
143 潤滑剤ピストンの固定側
144 潤滑剤ピストンの可動側
145 ポンプ装置の管路部分内における、部分管路
146 ポンプ装置の管路部分内における、部分管路
147 ポンプ装置の管路部分内における、部分管路
148 逆止弁
150 調整タンク
152 調整タンクの調整シリンダー
154 フロートピストン
155 フロートピストンの端面
156 フロートピストンの端面
160 ボールジョイント
200 駆動装置
210 駆動装置の従動軸、駆動スピンドル
300 ロールのロールネック
d スピンドルの外壁の厚さ/幅
G 伝動機構
M モータ、モータユニット
図1
図2
図3