【実施例1】
【0012】
図1は本発明による空気調和機1の実施例を示す機器のブロック図である。この空気調和機1は、室内機5や室内機6と、これらを管理する管理装置3が通信接続されており、さらに管理装置3には無線LAN親機2が通信接続されている。また、空気調和機1には各室内機の運転を個別に指示するリモコン4を備えている。室内機5には通信用のアドレス(#001)が、また、室内機6には通信用のアドレス(#002)が割り当てられている。このため、リモコン4から各アドレスを指定して対応する室内機の運転開始/停止や温度設定、風量調整、風向板の角度などを指示することができる。
【0013】
なお、リモコン4はスマ−トフォンに空気調和機のリモコン機能を実現するアプリケーションソフトがインストールされたものである。このスマ−トフォンは電波を介して無線LAN親機2と通信接続されている。従ってリモコン4からの指示は管理装置3を介して各室内機へ伝達される。また、リモコン4は画像や文字等を表示する表示部42と、表示部42の表面にタッチパネル41を備えている。
【0014】
次にリモコン4の表示部42に表示される画面4k(画像)の表記内容について説明する。画面4kには風向板に関する操作画面である風向板操作画面が表されており、画面4k内には、対象画面をタッチすることでボタンとして機能する風向板モード選択ボタン4h、対象室内機ボタン4j、風向板選択ボタン4a〜4d、戻るボタン4iが表されている。また、画面4k内にはリモコン4の方向を定めた基準マーク4fと、選択された風向板の現在の角度を示す風向マーク4gが表されている。なお、基準マーク4fは画面4kの中心点から
図1に対して上方に表されている。
【0015】
なお、風向板選択ボタン4a〜4dの全体の表示を風向板模式
図4eと呼称する。風向板模式
図4eの風向板選択ボタン4aは基準マーク4fと同一方向(
図1においてリモコン4の上方向)に配置され、風向板選択ボタン4aを1とし、時計回り方向の各風向板選択ボタンに順次、2、3、4と識別用の番号である選択風向板番号が表示されている。この選択風向板番号はユーザーには無関係であるため表示しなくてもよい。選択風向板番号は対応する風向板選択ボタンがタッチされた時にリモコン4から管理装置3に送信されて管理装置3内で用いられる。
また、基準マーク4fもユーザーには直接関係がないため表示しなくてもよいが、この基準マーク4fの方向がリモコン4が向いている方向であることをユーザーに事前に認識させておく必要がある。
【0016】
風向板モード選択ボタン4hはタッチされる毎に『風向板指示モード』と『設置方位角設定モード』とが交互に表示され、表示されたモードに切り換わる。風向板指示モードは4つの風向板から1つを選択して風向角度を変更するモードであり、設置方位角設定モードは室内機が設置されている方位角を設定するモードである。これらのモードは後で詳細に説明する。
【0017】
対象室内機ボタン4jは指示対象となる室内機を選択するボタンであり、各室内機に固有の番号、例えば室内機の通信用のアドレスを表示する。対象室内機ボタン4jを1回タッチする毎に登録されている室内機のアドレスが順次表示され、表示されているアドレス(対象室内機アドレス)に対応する室内機に対して以降の操作内容が指示される。また、戻るボタン4iは図示しないメインメニューに戻るボタンである。メインメニューからは図示しない風向板操作のボタンでこの風向板操作画面に移行する。
【0018】
室内機5と室内機6は同じ機能を備えているため、室内機5について詳細に説明する。
室内機5は矩形状のパネル5fを備えた天井埋込型の室内機であり、このパネル5fの外周辺に長手方向が平行になるように配置された長方形の風向板が備えられており、パネル5fの4つの辺に対応して4つの風向板が設けられている。パネル5fの外周付近の一カ所には基準マーク5eが印刷されている。この基準マーク5e付近には風向板5aが備えられており、この基準マーク5eを起点として時計回りの方向に、風向板5b、風向板5c、風向板5dが所定の角度毎に、本実施例では4つの風向板なので90度毎に順次備えられている。
【0019】
各風向板は長手方向の辺が水平から垂直まで独立して回動する構成になっており、リモコン4の各風向板選択ボタンが1回タッチされる毎に、室内機5は選択された風向板を水平方向から垂直方向に予め定めた所定角度、例えば30度単位で回動する。
このように、室内機5は各風向板の角度を独立して制御できるため、室内機5の内部では風向板5a〜風向板5dに対応して#1〜#4の風向板識別番号が割り当てられており、室内機5は指示された風向板識別番号と対応する風向板の角度を変更する構成になっている。
【0020】
図2は管理装置3のブロック図である。管理装置3は、無線LAN親機2と通信するLAN通信部31と操作を受け付けるキー入力部32と、表示部33と、各室内機と通信する通信部36と、設置された室内機5のパネル5fの中心点から設置された室内機5の基準マーク5eに向かう方向の方位角が記憶される記憶部35と、これらを制御する制御部34を備えている。なお、方位角の基準は北であり、これを方位角0度としている。
【0021】
図3はリモコン4のブロック図である。
リモコン4は、リモコン4の画面4kの中心点からリモコン4の基準マーク4fに向かう方向の方位角を検出する電子コンパス43と、操作を受け付けるタッチパネル41と、表示部42と、無線LAN親機2と無線通信を行なう無線通信部45と、制御プログラムや各種表示データ等、設置されている室内機の各通信用のアドレスなどを記憶するリモコン記憶部46と、これらを制御するリモコン制御部44を備えている。
なお、本実施例では、リモコン4の画面4kの中心点からリモコン4の基準マーク4fに向かう方向を基準マーク4fの向きと呼称し、同様に設置された各室内機のパネル5fの中心点から設置された各室内機の基準マーク5eに向かう方向を基準マーク5eの向きと呼称する。
【0022】
次に
図5のリモコン4の機能を示す機能ブロック図を用いて本願に関連する機能について概略の説明を行なう。なお、各ブロックの動作については後で詳細に説明する。
リモコン4は図示しないユーザーによるタッチパネル41の操作を受け付ける操作受付手段61と、各室内機が設置されている方位角を管理装置3に設定する設置方位角設定手段65と、リモコン4が向いている方位角を電子コンパス43を用いて検出する方位角検出手段62と方位角検出手段64と、検出した方位角である操作方位角と受け付けた選択風向板番号に対応するデータを風向板操作指示として管理装置3へ送信する風向板指示手段63とを備えている。
【0023】
操作受付手段61は、タッチパネル41の操作によって各室内機の設置方位角を設定する方位角設定モードが選択されると、操作によって指示された対象室内機アドレスを設置方位角設定手段65へ出力する。同時に方位角検出開始の指示を方位角検出手段64へ出力し、これに対応して方位角検出手段64はリモコン4の現在の方位角を検出し、操作方位角として設置方位角設定手段65へ出力する。設置方位角設定手段65は設置方位角指示として、操作によって指示された対象室内機アドレスと入力された操作方位角である設置方位角を管理装置3へ送信する。なお、設置方位角を設定する方法については、管理装置3の機能ブロック図を説明した後で詳細に説明する。
【0024】
一方、操作受付手段61は、タッチパネル41の操作によって指示された風向板の角度を変更する風向板指示モードが選択されると、操作によって指示された対象室内機アドレスと選択風向板番号を風向板指示手段63へ出力すると共に、方位角検出手段62へ方位角の検出開始指示を出力する。これに対応して方位角検出手段62は、検出した方位角を操作方位角として風向板指示手段63へ出力する。風向板指示手段63は、入力された選択風向板番号及び対象室内機アドレスと操作方位角を風向板操作指示として管理装置3へ送信する。
【0025】
次に
図4の管理装置3の機能を示す機能ブロック図を用いて、本願に関連する機能について概略の説明を行なう。なお、各ブロックの動作については後で詳細に説明する。
管理装置3は、無線LAN親機2を介して入力されたリモコン4やキー入力部32から入力された指示を受け付ける指示受付手段51と、対象室内機アドレスと設置方位角が入力される室内機設置方位角入力手段54と、室内機設置方位角入力手段54で入力された対象室内機アドレスと設置方位角を各室内機毎に記憶する記憶手段55とを備えている。
【0026】
また、管理装置3は、指示受付手段51で受け付けた対象室内機アドレスと操作方位角と選択風向板番号からなる風向板指示が入力され、これらに対応する風向板識別番号を抽出する風向板識別番号抽出手段52と、抽出された風向板識別番号を用いて、対象室内機アドレスに対応する室内機の風向板の角度を制御する風向板制御手段53とを備えている。
【0027】
指示受付手段51は無線LAN親機2を介して、リモコン4から送信された対象室内機アドレスと設置方位角からなる設置方位角指示を受け付けると、これらを室内機設置方位角入力手段54へ出力する。室内機設置方位角入力手段54は、記憶手段55を介して対象室内機アドレス毎に室内機の設置方位角を記憶部35に記憶させる。
【0028】
指示受付手段51は無線LAN親機2を介してリモコン4から送信された対象室内機アドレスと選択風向板番号と操作方位角からなる風向板操作指示を受け付けると、これらを風向板識別番号抽出手段52へ出力する。風向板識別番号抽出手段52は、記憶手段55から対象室内機アドレスに対応する室内機の設置方位角を読み出し、操作方位角と読み出した設置方位角との差を算出し、この差と風向板指示に含まれる選択風向板番号とから操作対象となる風向板識別番号を求める。なお、風向板識別番号を求める方法に関しては後で詳細に説明する。
【0029】
図6はリモコン4の前述した設置方位角設定モードによる室内機5の設置方位角を設定する動作を説明する図である。
ユーザーはまず最初にリモコン4のメインメニューから風向板操作画面に移行し、風向板モード選択ボタン4hにより設置方位角設定モードに切り換える。また、ユーザーは、対象室内機ボタン4jをタッチして室内機5の通信アドレスである#001を表示させる。
【0030】
そして、ユーザーは室内機5の基準マーク5eとリモコン4の基準マーク4fとを同じ向きに揃え、同時に室内機5の風向板5dの長手方向とリモコン4の長手方向が平行となるように保持し、風向板選択ボタン4aをタッチする。
【0031】
リモコン4は
図5に示すように操作受付手段61で風向板モード選択ボタン4hにより設置方位角設定モードが選択されると、方位角検出手段64で現在、リモコン4の基準マーク4fが向いている方向の方位角を検出し、検出した方位角を操作方位角として設置方位角設定手段65へ出力する。
【0032】
一方、操作受付手段61は、ユーザーにより風向板選択ボタン4aがタッチされると、現在選択されている室内機5の通信アドレス(#001)を対象室内機アドレスとして設置方位角設定手段65へ出力する。対象室内機アドレスが入力された設置方位角設定手段65は、入力された操作方位角を室内機の設置方向を示す設置方位角として対象室内機アドレス(#001)と共に設置方位角指示として管理装置3へ送信する。
【0033】
図4に示すように、管理装置3の指示受付手段51は、受け付けた指示が設置方位角指示であるため、指示された対象室内機アドレス(#001)と設置方位角を設置方位角設定手段54へ出力し、設置方位角設定手段54はこれらの情報を記憶手段55へ出力し、記憶手段55はこれらの情報を記憶部35に記憶する。
【0034】
図7はリモコン4の前述した風向板指示モードにより、ユーザーの意図した風向板5d(操作対象風向板)を制御する動作を説明する図である。なお、前提条件として室内機アドレス(#001)に対応する設置方位角(225度)が管理装置3の記憶部35に記憶されているものとする。
また、リモコン4の画面は風向板操作画面に切り換えられ、風向板指示モードと対象室内機アドレスが#001に、それぞれ選択されているものとする。
【0035】
(例1)
図7に示すようにユ−ザーが室内機5の風向板5dを操作対象風向板とした場合、ユーザーはリモコン4の筐体の外周辺の内、長手方向の辺が室内機5のいずれか1つの風向板とおおよそ平行(±45度以内)になるようにリモコン4を保持する。なお、平行にするのはリモコン4の長手方向に限らず、短辺方向であってもよい。
【0036】
次にユーザーはリモコン4の画面4kに表示されている風向板模式
図4eの中からユーザーが操作したい操作対象風向板に見た目の位置が同じ風向板選択ボタン4a(選択風向板番号が1)をタッチする。なお、以降に説明する手順によって、最終的にこのボタンを1タッチする毎に操作対象風向板が上、中、下、スイング、上、中・・・と順次角度が変化する構成になっている。
【0037】
図5に示すように、リモコン4が風向板指示モードの場合、方位角検出手段62は電子コンパス43で現在の方位角、例えば(例1)では135度を風向板指示手段63へ操作方位角として出力する。操作受付手段61は風向板選択ボタン4aのタッチを認識すると、風向板選択ボタン4aと対応する選択風向板番号(1)と、現在選択されている対象室内機アドレス(#001)を風向板指示手段63へ出力する。風向板指示手段63は、現在の操作方位角(135度)と選択風向板番号(1)と対象室内機アドレス(#001)を風向板操作指示として無線通信部45を介して管理装置3の指示受付手段51へ送信する。
【0038】
図4に示すように管理装置3の指示受付手段51は、LAN通信部31を介してリモコン4から操作方位角(135度)と選択風向板番号(1)と対象室内機アドレス(#001)からなる風向板操作指示が入力されると、これらのデータを風向板識別番号抽出手段52へ出力する。
【0039】
風向板識別番号抽出手段52は入力された対象室内機アドレス(#001)と対応する室内機の設置方位角(225度)を記憶手段55から読み出し、設置方位角と入力された操作方位角(135度)との差を算出し、この差と入力された選択風向板番号(1)から意図する風向板5dと対応する風向板識別番号を抽出する。
【0040】
図8はこの風向板識別番号を抽出する原理を説明する説明図である。
風向板識別番号抽出手段52は、対象室内機アドレス(#001)と対応する室内機の設置方位角(225度)と操作方位角(135度)との差を算出する。風向板識別番号も選択風向板番号も共に時計回りに番号が付与されているため、風向板識別番号抽出手段52は、設置方位角(225度)を基準として時計回り方向の方位角の差α1を算出する。
【0041】
各風向板の配置が室内機5のパネル5fの外周4辺に対応しているため、室内機5の全方位角(360度)において1つの風向板は90度の角度毎に配置されている。従って この方位角の差をαとすると風向板識別番号は次の式で求めることができる。
風向板識別番号=α/90+選択風向板番号・・・式1
式1は一例として、風向板識別番号抽出手段52が、角度を風向板の番号に変換して風向板識別番号を算出しているが、これに限るものでなく、選択風向板番号を操作方位角に基づいて方位角に変換し、変換した方位角を設置方位角に基づいて風向板識別番号に変換する方法であれば、どのような算出方法、テーブルを用いた抽出方法であってもよい。
【0042】
例1の場合、風向板識別番号抽出手段52は、設置方位角(225度)と操作方位角(135度)との差のαをα1=270度と算出する。風向板識別番号抽出手段52は、入力された選択風向板番号(1)とα=270を式1に代入して、
風向板識別番号=270/90+1=4
を算出し、入力された対象室内機アドレス(#001)と風向板識別番号(4)を風向板制御手段53へ出力する。
【0043】
風向板制御手段53は、風向板識別番号(4)と対応する風向板5dの角度を現在の角度から下方に1段下げるように通信部36を介して、入力された対象室内機アドレス(#001)と対応する室内機5へ指示を送信し、これを受信した室内機5は指示に従って風向板5dを制御する。この結果、ユーザーの意図した室内機5の風向板5dの角度を変更することができる。
【0044】
(例2)
図7に示すようにユ−ザーが室内機5の風向板5dを操作対象風向板とした場合、ユーザーはリモコン4の筐体の外周辺の内、長手方向の辺が室内機5のいずれか1つの風向板とおおよそ平行(±45度以内)になるようにリモコン4を保持する。
【0045】
次にユーザーはリモコン4の画面に表示されている風向板模式
図4eの中からユーザーが操作したい操作対象風向板に見た目の位置が同じ風向板選択ボタン4b(選択風向板番号(2)をタッチする。
【0046】
図5に示すように、リモコン4が風向板指示モードの場合、方位角検出手段62は電子コンパス43で現在の方位角、例えば(例2)では45度を風向板指示手段63へ操作方位角として出力する。操作受付手段61は風向板選択ボタン4bのタッチを認識すると、風向板選択ボタン4bと対応する選択風向板番号(2)と、現在選択されている対象室内機アドレス(#001)を風向板指示手段63へ出力する。風向板指示手段63は、現在の操作方位角(45度)と選択風向板番号(2)と対象室内機アドレス(#001)を風向板操作指示として無線通信部45を介して管理装置3の指示受付手段51へ送信する。
【0047】
図4に示すように管理装置3の指示受付手段51は、LAN通信部31を介してリモコン4から操作方位角(45度)と選択風向板番号(2)と対象室内機アドレス(#001)からなる風向板操作指示が入力されると、これらのデータを風向板識別番号抽出手段52へ出力する。
【0048】
風向板識別番号抽出手段52は入力された対象室内機アドレス(#001)と対応する室内機の設置方位角(225度)を記憶手段55から読み出し、設置方位角と入力された操作方位角(45度)との差を算出し、この差と入力された選択風向板番号(2)から意図する風向板5dと対応する風向板識別番号を抽出する。
【0049】
図8はこの風向板識別番号を抽出する原理を説明する説明図である。
風向板識別番号抽出手段52は、対象室内機アドレス(#001)と対応する室内機の設置方位角(225度)と操作方位角(45度)との差を算出する。風向板識別番号も選択風向板番号も共に時計回りに番号が付与されているため、風向板識別番号抽出手段52は、設置方位角(225度)を基準として時計回り方向の方位角の差α2を算出する。
【0050】
例2の場合、風向板識別番号抽出手段52は、設置方位角(225度)と操作方位角(45度)との差α2を180度と算出する。そして風向板識別番号抽出手段52は、入力された選択風向板番号(2)とα=180を式1に代入して、
風向板識別番号=180/90+2=4
を算出し、入力された対象室内機アドレス(#001)と風向板識別番号(4)を風向板制御手段53へ出力する。
【0051】
風向板制御手段53は、風向板識別番号(4)と対応する風向板5dの角度を現在の角度から下方に1段下げるように通信部36を介して、入力された対象室内機アドレス(#001)と対応する室内機5へ指示を送信し、これを受信した室内機5は指示に従って風向板5dを制御する。
例1と例2で説明したように、リモコン4がどのような方向を向いていてもユーザーの意図した室内機5の風向板5dの角度を変更することができる。
【0052】
以上説明したように、室内機5の設置方位角とリモコン4の操作方位角とリモコン4で選択された選択風向板番号から風向板識別番号を自動的に抽出するため、ユーザーは目視により選択風向板番号と風向板識別番号の関係を確認する必要がなく、操作性を向上させることができる。
【0053】
本実施例では管理装置3を介して各室内機を制御するため、風向板識別番号抽出手段52と記憶手段55を管理装置3内に設けているが、これに限るものでなく、無線LAN親機2と風向板識別番号抽出手段52と設置方位角を事前に記憶した記憶手段55を各室内機に設けるようにしてもよい。
また、リモコン4に室内機の設置方位角を記憶させた記憶手段と、風向板識別番号抽出手段を備え、リモコン4内で風向板識別番号を求めるように構成してもよい。
【0054】
また、本実施例ではリモコン4をスマ−トフォンを用いて実現しているが、これに限るものでなく、エアコン専用の無線リモコンに電子コンパスを設けた構成にしてもよい。
また、本実施例では4つの風向板を備えた空気調和機を例として説明しているが、これに限るものでなく、例えば8つ(8方向)の風向板を備えたものであってもよい。
【0055】
また、本実施例では設置方位角と入力された操作方位角との差を算出し、この差と入力された選択風向板番号から意図する風向板5dと対応する風向板識別番号を演算によって抽出しているが、これに限るものでなく、方位角の差と選択風向板番号とに対応した風向板識別番号を予めテーブルとし記憶しておき、このテーブルから風向板識別番号を抽出するようにしてもよい。