【課題を解決するための手段】
【0007】
眼球運動を測定する頭部装着可能デバイスを開示する。この頭部装着可能デバイスは、フレームと、カメラ・システムと、第1の液晶ディスプレイ(LCD)シャッタとを備える。カメラ・システムは、第1のカメラを備え、ユーザの第1の眼の第1のセットの画像を取得するように構成される。第1のLCDシャッタは、第1の制御信号に基づいて第1の眼の少なくとも一部への光の通過を制御するように構成される。第1のLCDシャッタは、第1の1次モードおよび第1の2次モードで動作するように構成され、第1の2次モードでの第1のLCDシャッタを通る光の通過は、第1の1次モードと比較して制限される。
【0008】
また、フレームと、第1のカメラを備えるカメラ・システムと、第1の制御信号に基づいてユーザの第1の眼の少なくとも一部への光の通過を制御するように構成された第1の液晶ディスプレイ(LCD)シャッタとを備える、開示する頭部装着可能デバイスなどの頭部装着可能デバイスを用いてユーザの眼球運動を測定する方法も開示する。第1のLCDシャッタは、第1の1次モードおよび第1の2次モードで動作するように構成され、第1の2次モードでの第1のLCDシャッタを通る光の通過は、第1の1次モードと比較して制限される。この方法は、第1のLCDシャッタの動作によって第1の眼の少なくとも一部への光の通過を調節するステップと、カメラ・システムによって第1の眼の第1のセットの画像を取得するステップとを含む。
【0009】
上記の方法は、眼球運動を測定するデバイスによって実装することができる。この方法の少なくとも一部は、眼球運動を測定する上記のデバイスの処理ユニットなどの処理ユニット中で動作するように構成されたソフトウェアに組む込まれることもある。
【0010】
任意の1つの態様に関連して説明するような任意の実施形態または要素は、必要な変更を加えて、任意の他の態様または実施形態で使用されることもあるものと想定されている。
【0011】
開示する方法および装置は、眼科的パラメータ、前庭パラメータ、および神経学的パラメータの高速かつ客観的な試験を可能にする。従来の主観的な評価の代替となる客観的な試験は、より信頼性が高く、かつ一貫した試験を実現することができる。したがって、不正確または不必要な処置を回避することができ、患者の状態の変化を検出できる可能性が高まる。さらに、開示する方法および装置は、自動制御による視覚の遮断を実現し、これにより、視覚の遮断を必要とする検査を自動化および標準化することが可能になり、かつ/または試験中に臨床医とやり取りする必要が限定される。さらに、視覚の遮断を電子制御することにより、測定の確度および精度が向上する。
【0012】
頭部装着可能デバイスは、フレームを備える。このフレームは、例えば調節可能かつ/または弾性的なストラップによって、ユーザの頭部に固定されるように構成されることもある。このフレームは、ゴーグル、ヘルメット、帽子、および/または別の頭部装着可能機器の形態を取り得る。一実施形態では、フレームはゴーグルとして具現化される。フレームは、頭部装着可能デバイスがユーザの頭部に対して動くのを防止するように、頭部装着可能デバイスをユーザの頭部に固定するように構成することができる。フレームは、頭部装着可能デバイスの要素を収容することができる。フレームはカメラ・システムおよび/または第1のLCDシャッタを収容することができる。カメラ・システムおよび/または第1のLCDシャッタは、フレームに取り付けられることもある。
【0013】
上記の方法は、頭部装着可能デバイスおよびフレームをユーザの頭部に装着するステップをさらに含むこともある。
【0014】
頭部装着可能デバイスは、配線が取り付けられていなくても動作可能であることがある。頭部装着可能デバイスは、バッテリ電源および/または電源インレットなどの電源を備えることもある。フレームは、電源を収容することもある。電源は、フレームに取り付けられることもある。電源を設けることにより、電源アウトレットを必要とせずに頭部装着可能デバイスを動作させることが可能になり、したがって、例えば頭部装着可能デバイスを救急車で使用したり事故現場で使用したりすることができるなど、運用範囲を広げることができる。
【0015】
頭部装着可能デバイスは、ユーザの第2の眼の少なくとも一部への光の通過を制御するように構成することができる。例えば、第1のLCDシャッタを、さらに第2の眼の少なくとも一部への光の通過を制御するように構成することができる。あるいは、かつ/またはこれに加えて、頭部装着可能デバイスは、第2の制御信号に基づいてユーザの第2の眼の少なくとも一部への光の通過を制御するように構成された第2の液晶ディスプレイ(LCD)シャッタを備えることもある。第2のLCDシャッタは、第2の1次モードおよび第2の2次モードで動作するように構成することができ、第2の2次モードでの第2のLCDシャッタを通る光の通過は、第2の1次モードと比較して制限される。フレームは、第2のLCDシャッタを収容することができる。
【0016】
第1のLCDシャッタは、第1の2次モードでは、第1の1次モードのときより第1の眼に到達する光を少なくするように構成することができる。
【0017】
第2のLCDシャッタは、第2の2次モードでは、第2の1次モードのときより第2の眼に到達する光を少なくするように構成することができる。
【0018】
第1の1次モードで第1のLCDシャッタを通る光の通過、および/または第2の1次モードで第2のLCDシャッタを通る光の通過は、特定の量の光の通過を許可するように構成されることもある。第1の1次モードで第1のLCDシャッタを通る光の通過、および/または第2の1次モードで第2のLCDシャッタを通る光の通過は、光の完全通過と比較して制限されることもある。例えば、第1の1次モードで第1のLCDシャッタを通る光の通過、および/または第2の1次モードで第2のLCDシャッタを通る光の通過は、第1および/または第2のLCDシャッタに到達する光の90%未満、第1および/または第2のLCDシャッタに到達する光の85%未満、第1および/または第2のLCDシャッタに到達する光の70%未満、第1および/または第2のLCDシャッタに到達する光の50%未満、あるいは第1および/または第2のLCDシャッタに到達する光の30%未満にそれぞれ制限されることもある。
【0019】
第1の2次モードで第1のLCDシャッタを通る光の通過、および/または第2の2次モードで第2のLCDシャッタを通る光の通過は、光の通過を遮断するように構成されることもある。例えば、第1の2次モードで第1のLCDシャッタを通る光の通過、および/または第2の2次モードで第2のLCDシャッタを通る光の通過は、第1および/または第2のLCDシャッタに到達する光の5%未満、第1および/または第2のLCDシャッタに到達する光の10%未満、第1および/または第2のLCDシャッタに到達する光の20%未満、第1および/または第2のLCDシャッタに到達する光の35%未満、あるいは第1および/または第2のLCDシャッタに到達する光の50%未満にそれぞれ制限されることもある。
【0020】
共通制御信号は、第1および/または第2のLCDシャッタを通る光の通過を制御することができる。第1のLCDシャッタは、第1の制御信号および共通信号に基づいて、第1のLCDシャッタを通る光の通過を制御するように構成されることもある。第2のLCDシャッタは、第2の制御信号および共通信号に基づいて、第2のLCDシャッタを通る光の通過を制御するように構成されることもある。例えば、第1のLCDシャッタおよび/または第2のLCDシャッタを通る光の通過は、それぞれ共通制御信号と第1の制御信号および/または第2の制御信号との間の位相差によって制御されることもある。
【0021】
例えば、第1の制御信号と共通制御信号が180度位相がずれている、または90から180度の間の角度だけ位相がすれている、あるいは90度を超える位相差を有するときに、第1のLCDシャッタが第1の2次動作モードで動作して、第1のLCDシャッタを通る光の通過が第1の1次動作モードと比較して制限および/または遮断されることもある。第1の制御信号と共通制御信号が同相である、または90度未満の位相差を有するときに、第1のLCDシャッタが第1の1次動作モードで動作して、第1のLCDシャッタを通る光の通過の制限および/または遮断の程度が第1の2次動作モードのときと比較して少なくとも軽くなるようにすることもある。
【0022】
これに加えて、かつ/または代替として、第2の制御信号と共通制御信号が180度位相がずれている、または90から180度の間の角度だけ位相がすれている、あるいは90度を超える位相差を有するときに、第2のLCDシャッタが第2の2次動作モードで動作して、第2のLCDシャッタを通る光の通過が第2の1次動作モードと比較して制限および/または遮断されることもある。第2の制御信号と共通制御信号が同相である、または90度未満の位相差を有するときに、第2のLCDシャッタが第2の1次動作モードで動作して、第2のLCDシャッタを通る光の通過の制限および/または遮断の程度が第2の2次動作モードのときと比較して少なくとも軽くなるようにすることもある。
【0023】
第1の制御信号、第2の制御信号、および/または共通制御信号などの制御信号は、例えば直流(DC)電圧信号および/または交流(AC)電圧信号など、どのようなタイプの信号であってもよい。例えば、第1の制御信号、第2の制御信号、および/または共通制御信号は、交流(AC)信号であることもある。第1の制御信号、第2の制御信号、および/または共通制御信号は、双極性方形波電圧信号であることもある。AC信号および/または方形波信号などの交番成分を有する信号は、第1および/または第2のLCDシャッタにおける結晶の移動(マイグレーション)を防止することにより、第1および/または第2のLCDシャッタが損傷するリスクを低下させることができるので、そのような交番成分を有する信号を使用することが望ましいこともある。
【0024】
第1の制御信号、第2の制御信号、および/または共通制御信号などの制御信号の電圧は、LCDシャッタの仕様に応じて選ぶことができる。第1の制御信号、第2の制御信号、および/または共通制御信号の電圧は、5ボルトまたは10ボルトなど、2から14ボルトの範囲内となることがある。第1および/または第2の制御信号と共通制御信号との間の電圧差は、5ボルトまたは10ボルトなど、2から14ボルトの範囲内となることがある。
【0025】
一部の検査では、ユーザの両目の画像を取得することができると有利であることもある。したがって、カメラ・システムは、ユーザの第2の眼の第2のセットの画像を取得するように構成されることもある。第1のカメラは、第1のセットの画像および第2のセットの画像を取得するように構成されることもある。あるいは、かつ/またはこれに加えて、カメラ・システムは、第2のセットの画像を取得するように構成された第2のカメラを備えることもある。
【0026】
第1のセットの画像は、第1のフレーム・レートで取得されるように構成されることがある。第1のフレーム・レートは、第1の眼の眼球サッケードの検出を可能にするように選択されることがある。第2のセットの画像は、第2のフレーム・レートで取得されるように構成されることがある。第2のフレーム・レートは、第2の眼の眼球サッケードの検出を可能にするように選択されることがある。第1のフレーム・レートと第2のフレーム・レートは、同じフレーム・レートであってもよい。
【0027】
第1のセットの画像および/または第2のセットの画像を取得することは、第1の眼および/または第2の眼の眼球サッケードの検出を可能にするので好ましい。眼球サッケードは非常に速いことがあり、例えば、20msしか続かないこともある。したがって、第1のフレーム・レートおよび/または第2のフレーム・レートは、信頼性の高い眼球サッケードの検出を可能にするのに十分に高くすることができる。例えば、第1のフレーム・レートおよび/または第2のフレーム・レートは、例えば毎秒150フレーム(150fps)超、175fps超、200fps超、または250fps超など、125fpsより高いこともある。他の例では、第1のフレーム・レートおよび/または第2のフレーム・レートは、125fps未満であることもあるが、それでも、処理ユニットが第1の眼および/または第2の眼の眼球サッケードを検出することを可能にするのに十分な高さである。
【0028】
頭部装着可能デバイスは、第1の眼の画像を第1のカメラに向かって反射し、第1の眼の画像を第2のカメラに向かって反射し、かつ/または第2の眼の画像を第1のカメラに向かって反射し、かつ/または第2の眼の画像を第2のカメラに向かって反射する、第1の鏡を備えることもある。これに加えて、頭部装着可能デバイスは、第2の眼の画像を第1のカメラに向かって反射し、かつ/または第2の眼の画像を第2のカメラに向かって反射する第2の鏡を備えることもある。
【0029】
フレームは、第1の鏡および/または第2の鏡を収容することができる。
【0030】
第1のカメラおよび/または第2のカメラは、第1の眼および/または第2の眼に合焦させることができる。第1のカメラおよび/または第2のカメラは、それぞれ第1および/または第2の鏡を介して第1および/または第2の眼に合焦させることもできる。
【0031】
頭部装着可能デバイスは、第1の眼および/または第2の眼に向かって第1の電磁放射を発出する第1の光源を備えることもある。第1の鏡および/または第2の鏡は、第1の電磁放射の少なくとも一部を第1の眼および/または第2の眼に向かって方向付けるように構成されることもある。
【0032】
頭部装着可能デバイスは、第1の眼および/または第2の眼に向かって第2の電磁放射を発出する第2の光源を備えることもある。第1の鏡および/または第2の鏡は、第2の電磁放射の少なくとも一部を第1の眼および/または第2の眼に向かって方向付けるように構成されることもある。
【0033】
フレームは、第1の光源および/または第2の光源を収容することができる。
【0034】
第1および/または第2の電磁放射は、赤外線、レーザ放射、赤色可視放射、青色可視放射、緑色可視放射、および/または橙色可視放射を含み得る。第1および/または第2の電磁放射は、380〜450nmの範囲、450〜495nmの範囲、495〜570nmの範囲、570〜590nmの範囲、590〜620nmの範囲、620〜750nmの範囲、750〜2,500nmの範囲、2,500〜10,000nmの範囲、または10,000〜1,000,000nmの範囲の波長を有する電磁放射を含み得る。
【0035】
第1および/または第2の光源は、光に対する第1および/または第2の眼の反応を検査するために使用されることがある。第1および/または第2の光源は、第1および/または第2の眼を照明するために使用されることもある。第1および/または第2の光源は、カメラ・システムが第1および/または第2の眼の画像を取得するために第1および/または第2の眼を照明するために使用されることもある。
【0036】
カメラ・システム、および/または第1のカメラ、および/または第2のカメラは、第1の電磁放射および/または第2の電磁放射を検出するように構成されることもある。
【0037】
第1および/または第2の鏡は、部分的に透明であることもある。例えば、第1および/または第2の鏡は、1つまたは複数の選択された範囲の電磁波に対して透明にすることもある。第1および/または第2の鏡は、380〜750nmの範囲の波長を有する電磁放射など、可視光に対して透明にすることもある。
【0038】
第1のLCDシャッタおよび/または第2のLCDシャッタは、第1および/または第2の電磁放射の波長を有する光の通過を制御するように構成されることもある。
【0039】
第1のLCDシャッタおよび/または第2のLCDシャッタは、第1および/または第2の電磁放射の波長を有する光の通過を許可するように構成されることもある。第1のLCDシャッタおよび/または第2のLCDシャッタは、第1および/または第2の電磁放射とは異なる波長を有する光の通過を制御するように構成されることもある。例えば、第1のLCDシャッタは、第1の2次モードで赤外光の通過を許可するが、第1の2次モードの第1のLCDシャッタを通る可視光の通過は、第1の1次モードと比較して制限される。これに加えて、または代替の例では、第2のLCDシャッタは、第2の2次モードで赤外光の通過を許可するが、第2の2次モードの第2のLCDシャッタを通る可視光の通過は、第2の1次モードと比較して制限される。
【0040】
第1のLCDシャッタは、第1の偏光を有する第1の偏光器を備えることがある。第2のLCDシャッタは、第2の偏光を有する第2の偏光器を備えることがある。第1の偏光は、第2の偏光と異なっていることもあり、例えば、第1の偏光は、第2の偏光に対して90度回転していることもある。
【0041】
頭部装着可能デバイスは、第1の処理ユニットおよび/または第2の処理ユニットなど、1つまたは複数の処理ユニットを備えることもある。
【0042】
頭部装着可能デバイスは、第1のLCDシャッタおよび/または第2のLCDシャッタを制御するように構成された、第1の処理ユニットなどの処理ユニットを備えることがある。第1の制御信号、第2の制御信号、およびまたは共通制御信号は、第1の処理ユニットによって制御されることもある。
【0043】
頭部装着可能デバイスは、第1のセットの画像および/または第2のセットの画像を処理するように構成された、第1の処理ユニットまたは第2の処理ユニットなどの処理ユニットを備えることもある。例えば第1の処理ユニットおよび/または第2の処理ユニットなどの処理ユニットは、第1のセットの画像および/または第2のセットの画像に基づいて処理ユニット出力を提供するように構成されることもある。
【0044】
第1のセットの画像を処理するように構成された処理ユニットは、第1のLCDシャッタおよび/または第2のLCDシャッタを制御するように構成された処理ユニットと同じ処理ユニットであることもある。例えば、第1の処理ユニットが、第1のセットの画像および/または第2のセットの画像を処理し、第1のセットの画像および/または第2のセットの画像に基づいて処理ユニット出力を提供するように構成されることもあり、第1の制御信号、第2の制御信号、および/または共通制御信号が、第1の処理ユニットによって制御されることもある。
【0045】
フレームは、第1の処理ユニットおよび/または第2の処理ユニットなどの処理ユニットを収容することもある。
【0046】
頭部装着可能デバイスは、第1のセットの画像および/または第2のセットの画像に基づいてデバイス出力を提供するインタフェースを備えることもある。上記の方法は、第1のセットの画像および/または第2のセットの画像に基づいてデバイス出力を提供するステップを含むこともある。インタフェースは、デバイス出力を頭部装着可能デバイスのユーザおよび/またはオペレータに提供する1つまたは複数のタイプのインタフェースを含み得る。
【0047】
フレームは、インタフェースを収容することもある。
【0048】
インタフェースは、第1のディスプレイおよび/または第2のディスプレイなど、1つまたは複数のディスプレイを備えることもある。第1のディスプレイおよび/または第2のディスプレイなど、1つまたは複数のディスプレイは、有機発光ダイオード(OLED)、OLEDディスプレイ、発光ダイオード(LED)、LEDディスプレイ、および/またはe−inkディスプレイであることがある。第1のディスプレイおよび/または第2のディスプレイなど、1つまたは複数のディスプレイは、デバイス出力またはデバイス出力の一部を、ユーザまたはオペレータに視覚的に提供することがある。デバイス出力は、視覚的出力を含むことがある。
【0049】
インタフェースは、第1のスピーカおよび/または第2のスピーカなど、1つまたは複数のスピーカを備えることもある。第1のスピーカおよび/または第2のスピーカなど、1つまたは複数のスピーカは、デバイス出力またはデバイス出力の一部を、ユーザまたはオペレータに聴覚的に提供することがある。デバイス出力は、聴覚的出力を含むことがある。
【0050】
インタフェースは、1つまたは複数のワイヤレス送信機ユニットを備えることがある。インタフェースは、ワイヤレス送信機ユニットおよびワイヤレス受信機ユニットを備えるワイヤレストランシーバユニットを備えることがある。ワイヤレス送信機ユニット、ワイヤレストランシーバユニット、および/またはワイヤレス受信機ユニットは、Bluetooth(登録商標)、WiFi、3G、および/または4Gに従って動作することがある。
【0051】
デバイス出力を提供するステップは、デバイス出力をワイヤレスに外部ディスプレイに送信することを含むことがある。ワイヤレス送信機ユニットは、デバイス出力またはデバイス出力の一部を、外部ディスプレイなどのディスプレイに送信するように構成されることがある。外部ディスプレイは、頭部装着可能デバイスの外部にあることもある。外部ディスプレイは、頭部装着可能デバイスのフレームの外部にあることもある。外部ディスプレイは、スマートフォン、タブレット・コンピュータ、ラップトップ、TV、スマートTV、および/または類似のものなどのディスプレイであることもある。
【0052】
インタフェースは、第1のLCDシャッタおよび/または第2のLCDシャッタの制御を可能にするなど、頭部装着可能デバイスの制御を可能にすることができる入力デバイスを備えることもある。入力デバイスは、第1の処理ユニットなどの処理ユニットの制御を介して第1のLCDシャッタおよび/または第2のLCDシャッタの制御を行うことができるようにすることもある。入力デバイスは、ワイヤレス受信機であることもある。あるいは、またはこれに加えて、入力デバイスは、タッチ・ディスプレイ、押しボタン、および/またはスイッチを備えることもある。
【0053】
頭部装着可能デバイスは、追加の測定ユニットを備えることもある。例えば、頭部装着可能デバイスは、頭部装着可能デバイスの動きを検出するように構成されたモーション・センサを備えることもある。フレームは、モーション・センサなど、追加の測定ユニットを収容することができる。モーション・センサは、1つまたは複数のジャイロスコープ、および/あるいは1つまたは複数の加速度計、および/あるいは1つまたは複数のカメラを備えることもある。追加の測定ユニットは、頭部装着可能デバイスの追加の用途をもたらすこともあり、例えば、頭部装着可能デバイスは、さらに多くの検査で使用されるように構成できるようになることもある。
【0054】
フレームは、上述の要素のうちのいずれか、または全てを収容することができる。したがって、頭部装着可能デバイスは、外部接続を必要としない独立型デバイスとして構成することができることもある。
【0055】
眼球運動を測定する頭部装着可能デバイスは、フレームと、第1のカメラを備えるカメラ・システムであり、フレームに結合され、ユーザの第1の眼の第1のセットの画像を取得するように構成されたカメラ・システムと、第1の制御信号に少なくとも部分的には基づいて第1の眼への光の通過を制御するように構成された第1の液晶ディスプレイ(LCD)シャッタであり、第1の1次モードおよび第1の2次モードで動作するように構成され、第1の2次モードでは、第1の1次モードのときより第1の眼に到達する光を少なくするように構成された第1のLCDシャッタとを備える。
【0056】
必要に応じて、頭部装着可能デバイスは、第1の眼の画像を第1のカメラに向かって反射する第1の鏡をさらに備える。
【0057】
必要に応じて、頭部装着可能デバイスは、第2の制御信号に少なくとも部分的には基づいてユーザの第2の眼への光の通過を制御するように構成された第2の液晶ディスプレイ(LCD)シャッタであり、第2の1次モードおよび第2の2次モードで動作するように構成され、第2の2次モードでは、第2の1次モードのときより第2の眼に到達する光を少なくするように構成された第2のLCDシャッタをさらに備える。
【0058】
必要に応じて、第1のLCDシャッタは、第1の制御信号および共通制御信号に基づいて第1のLCDシャッタを通る光の通過を制御するように構成され、第2のLCDシャッタは、第2の制御信号および共通制御信号に基づいて第2のLCDシャッタを通る光の通過を制御するように構成される。
【0059】
必要に応じて、第1の制御信号、第2の制御信号、および/または共通制御信号は、交流(AC)信号、および/あるいは双極性方形波電圧信号を含む。
【0060】
必要に応じて、第1の制御信号、第2の制御信号、および共通制御信号のうちの少なくとも1つの電圧は、2から14ボルトのいずれかである。
【0061】
必要に応じて、カメラ・システムは、ユーザの第2の眼の第2のセットの画像を取得するように構成される。
【0062】
必要に応じて、カメラ・システムは、第2のセットの画像を取得するように構成された第2のカメラを備える。
【0063】
必要に応じて、カメラ・システムは、第1のフレーム・レートで第1のセットの画像を取得するように構成され、第1のフレーム・レートは、第1の眼の眼球サッケードの検出を可能にするのに十分である。
【0064】
必要に応じて、頭部装着可能デバイスは、第1のセットの画像を処理し、第1のセットの画像に基づいて処理ユニット出力を提供するように構成された処理ユニットをさらに備える。
【0065】
必要に応じて、第1の制御信号は、処理ユニットによって制御される。
【0066】
必要に応じて、頭部装着可能デバイスは、第1のセットの画像に基づいてデバイス出力を提供するインタフェースをさらに備える。
【0067】
必要に応じて、フレームは、カメラ・システムおよび第1のLCDシャッタを収容する。
【0068】
頭部装着可能デバイスによって実行される方法であり、頭部装着可能デバイスが、フレームと、フレームに結合された、第1のカメラを備えるカメラ・システムと、第1の制御信号に少なくとも部分的には基づいてユーザの第1の眼への光の通過を制御するように構成された第1の液晶ディスプレイ(LCD)シャッタとを備え、第1のLCDシャッタが、第1の1次モードおよび第1の2次モードで動作するように構成され、第1の2次モードでは、第1の1次モードのときより第1の眼に到達する光を少なくするように構成されている方法は、第1のLCDシャッタの動作によって第1の眼への光の通過を調節するステップと、カメラ・システムによって第1の眼の第1のセットの画像を取得するステップとを含む。
【0069】
必要に応じて、上記の方法は、第1のセットの画像に基づいてデバイス出力を提供するステップをさらに含む。
【0070】
その他の特徴および利点については、以下の発明を実施するための形態で説明する。
【0071】
上記その他の特徴および利点は、添付の図面を参照して、以下の例示的な実施形態の発明を実施するための形態を読めば、当業者には容易に明らかになるであろう。