(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
アカウントに紐付ける端末を管理するサーバと、前記アカウントに紐付けられた第1端末と、いずれのアカウントも紐付けられていない第2端末と、を備えるアカウント管理システムにおいて、
前記第1端末は、
前記第1端末の加速度の時間変化を計測する第1計測部と、
前記計測された加速度の時間変化を表す第1履歴を、前記サーバへ送信する第1送信部と、
を備え、
前記第2端末は、
前記第2端末の加速度の時間変化を計測する第2計測部と、
前記計測された加速度の時間変化を表す第2履歴を、前記サーバへ送信する第2送信部と、
を備え、
前記サーバは、
前記第1履歴と、前記第2履歴と、を受信する受信部と、
前記第1履歴と、前記第2履歴と、から、前記第1端末と、前記第2端末と、が、重ねてシェイクされたか否かを推定する推定部と、
前記第1端末と、前記第2端末と、が重ねてシェイクされたと推定されると、前記アカウントの紐付け先を、前記第1端末から前記第2端末へ移行する移行部と、
を備えることを特徴とするアカウント管理システム。
前記サーバは、前記移行部が、前記アカウントの紐付け先を前記第1端末から前記第2端末へ移行すると、前記第2端末に、前記紐付けが移行されたアカウントを特定するアカウント移行情報を送信し、
前記第2出力部は、前記第2端末が、前記アカウント移行情報を受信すると、前記アカウント移行情報により特定されるアカウントが移行された旨を報知する
ことを特徴とする請求項2乃至5、8、9、又は請求項2乃至5のいずれかを引用する請求項6、7のいずれか1項に記載のアカウント管理システム。
前記移行部は、前記第1端末に紐付けられた前記アカウントが所定期間使用されていない場合、前記アカウントの紐付け先を前記第1端末から前記第2端末へ移行するのに代えて、前記アカウントを前記サーバから削除する
ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のアカウント管理システム。
アカウントに紐付ける端末を管理するサーバと、前記アカウントに紐付けられた第1端末と、いずれのアカウントも紐付けられていない第2端末と、を備えるアカウント管理システムにおける制御方法であって、
前記第1端末が、前記第1端末の加速度の時間変化を計測する第1計測工程と、
前記第1端末が、前記計測された加速度の時間変化を表す第1履歴を、前記サーバへ送信する第1送信工程と、
前記第2端末が、前記第2端末の加速度の時間変化を計測する第2計測工程と、
前記第2端末が、前記計測された加速度の時間変化を表す第2履歴を、前記サーバへ送信する第2送信工程と、
前記サーバが、前記第1履歴と、前記第2履歴と、を受信する受信工程と、
前記サーバが、前記第1履歴と、前記第2履歴と、から、前記第1端末と、前記第2端末と、が、重ねてシェイクされたか否かを推定する推定工程と、
前記サーバが、前記第1端末と、前記第2端末と、が重ねてシェイクされたと推定されると、前記アカウントの紐付け先を、前記第1端末から前記第2端末へ移行する移行工程と、
を備えることを特徴とするシステムの制御方法。
サーバ用コンピュータを、アカウントに紐付ける端末を管理するサーバとして機能させるサーバ用プログラムと、端末用コンピュータを、前記アカウントに紐付けられた第1端末として機能させる第1端末用プログラムと、端末用コンピュータを、いずれのアカウントも紐付けられていない第2端末として機能させる第2端末用プログラムと、を備えるシステム用プログラムであって、
前記第1端末用プログラムは、前記端末用コンピュータを、
前記第1端末の加速度の時間変化を計測する第1計測部、
前記計測された加速度の時間変化を表す第1履歴を、前記サーバへ送信する第1送信部、
として機能させ、
前記第2端末用プログラムは、前記端末用コンピュータを、
前記第2端末の加速度の時間変化を計測する第2計測部、
前記計測された加速度の時間変化を表す第2履歴を、前記サーバへ送信する第2送信部、
として機能させ、
前記サーバ用プログラムは、前記サーバ用コンピュータを
前記第1履歴と、前記第2履歴と、を受信する受信部、
前記第1履歴と、前記第2履歴と、から、前記第1端末と、前記第2端末と、が、重ねてシェイクされたか否かを推定する推定部、
前記第1端末と、前記第2端末と、が重ねてシェイクされたと推定されると、前記アカウントの紐付け先を、前記第1端末から前記第2端末へ移行する移行部、
として機能させることを特徴とするシステム用プログラム。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明の実施形態に係るアカウント管理システムについて説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の要旨を説明するためのものであり、本発明の技術的な範囲は、これに限られない。また、各実施形態にて説明する要素は、用途に応じて適宜省略することも可能である。当業者であれば、これらの各要素又は全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。
【0012】
(1.全体構成)
本発明の実施形態に係るアカウント管理システム1は、
図1に示すように、サーバ100と、第1端末210と、第2端末220と、から構成される。サーバ100、第1端末210及び第2端末220は、コンピュータ通信網300に接続される。
【0013】
以下では、あるユーザが第1端末210から第2端末220へアカウントの移行を希望する場合を例に、各装置の説明を行う。
【0014】
サーバ100は、アカウントに紐付ける端末を管理する。アカウントとは、典型的には、ユーザを特定するためのものであり、例えば、サーバ100やその他の装置が提供するゲームやアプリ等のログインID等である。なお、本発明において、アカウントには、個人情報や、ゲームやアプリ等のアイテムが含まれてもよい。
【0015】
サーバ100は、第1端末210及び第2端末220からアカウント移行の要求を受け付け、第1端末210と第2端末220との間でアカウント移行を行う。
【0016】
第1端末210は、サーバ100において、アカウントに紐付けられた端末である。すなわち、アカウント移行元の端末である。
【0017】
第2端末220は、サーバ100において、いずれのアカウントも紐付けられていない端末である。すなわち、アカウント移行先の端末である。
【0018】
以下に示す実施形態では、第1端末210及び第2端末220には、ゲームアプリ等のアプリがインストールされており、このアプリを用いて、当該アプリで使用されるアカウントの移行をサーバ100に要求する。
【0019】
リアルマネートレードによるアカウントの売買は、通常ネットワークを介して行われる。すなわち、アカウント移行元の端末(第1端末210)とアカウント移行先の端末(第2端末220)とは物理的に離れた場所にあることが極めて多い。よって、アカウント移行時に、アカウント移行元の端末とアカウント移行先の端末とが同じ場所にあることを要求すれば、リアルマネートレードによるアカウントの売買を抑制することができる。
【0020】
一方、リアルマネートレードを目的としていない正当なユーザが機種変更等によるアカウント移行を希望する場合、正当なユーザは、アカウント移行時にアカウント移行元の端末とアカウント移行先の端末とを所持しているのが一般的である。したがって、両端末が同じ場所にあることを要求することは、正当なユーザのアカウント移行を妨げない。
【0021】
本発明の実施形態に係るアカウント管理システム1は、アカウント移行時にアカウント移行元の端末とアカウント移行先の端末とが同じ場所にあるか否かをユーザに簡易な動作を求めるだけで判断することができるものであり、これにより、リアルマネートレードによる売買を抑制しつつ、簡易なアカウント移行を可能とするものである。
【0022】
(2.情報処理装置の概要構成)
本発明の実施形態に係るアカウント管理システム1を構成するサーバ100、第1端末210及び第2端末220が実現される典型的な情報処理装置600の概要構成について説明する。
【0023】
情報処理装置600は、
図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)601と、ROM(Read Only Memory)602と、RAM(Random Access Memory)603と、記憶部604と、通信部605と、画像処理部606と、ディスプレイ607と、音声処理部608と、スピーカ609と、マイク610と、操作部611と、加速度センサ612と、光センサ613と、を備える。
【0024】
CPU 601は、情報処理装置600全体の動作を制御し、各構成要素と接続され、制御信号やデータをやりとりする。
【0025】
ROM 602には、電源投入直後に実行されるIPL(Initial Program Loader)が記録され、これが実行されることにより、所定のプログラムをRAM 603に読み出してCPU 601による当該プログラムの実行が開始される。
【0026】
RAM 603は、データやプログラムを一時的に記憶するためのもので、記憶部604から読み出したプログラムやデータ、その他、通信に必要なデータ等が保持される。
【0027】
記憶部604は、SSD(Solid State Drive)やハードディスク等から構成され、情報処理装置600で処理する種々のデータを記憶する。例えば、記憶部604は、情報処理装置600全体の動作制御に必要なオペレーティングシステムのプログラム、各種のアプリケーション、及び付随するデータ等を記憶する。
【0028】
通信部605は、情報処理装置600をインターネット等のコンピュータ通信網に接続するためのものである。通信部605を介して、移動体通信網や無線LAN等を利用して無線通信を行ったり、有線LAN等を利用して有線通信を行う。
【0029】
画像処理部606は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイ607に表示するための画像情報を記憶するVRAM(Video Random Access Memory)と、画像情報を処理するための画像演算プロセッサとを含んで構成される。画像処理部606は、CPU 601にて、記憶部604から読み出されたデータやカメラで撮影されたデータが処理された後、当該データを加工処理し、これをVRAMに格納するなどして、画像情報を生成する。
【0030】
音声処理部608は、記憶部604等から読み出されたデータをアナログ信号に変換し、スピーカ609から出力させる。また、音声処理部608は、マイク610により集音したアナログ信号をデジタル音声データに変換し、CPU 601に入力する。マイク610により検出される音によって情報処理装置600に与える各種の指示とすることも可能である。
【0031】
操作部611は、タッチスクリーンやタッチパッド、ボタンやキーボード、若しくは、マウス等であり、ユーザによる操作を受け付ける。
【0032】
加速度センサ612は、3軸方向における加速度を検出することによって情報処理装置600の動きや振動を検出するセンサである。加速度センサ612は、情報処理装置600を振り下げたり、振り上げたり、これらの動作を繰り返すシェイク動作等をすると、これらの各種の動作を検知する。
【0033】
光センサ613は、情報処理装置600の周囲光のRGB成分や照度等を検知する。
【0034】
なお、サーバ100が実現される情報処理装置600には、加速度センサ612及び光センサ613は含まれなくてもよい。
【0035】
本実施形態に係るサーバ100、第1端末210及び第2端末220は、典型的には、プログラムを情報処理装置600が実行することによって実現される。ここで、情報処理装置600は、サーバコンピュータ、デスクトップ型コンピュータ、ノート型コンピュータ、タブレット型コンピュータ等のように、コンピュータとして製造、販売等されているもののほか、携帯電話、スマートホン、タブレット型電話等のように、電話機として製造、販売等されているもの、携帯ゲーム機、家庭用エンターテインメント装置等のように、ゲーム機やマルチメディア端末として製造、販売等されているものも含まれる。典型的には、本実施形態に係るサーバ100は、高性能な据置型コンピュータやクラウド型コンピュータ等により実現され、第1端末210及び第2端末220は、スマートホンや携帯ゲーム機等により実現される。
【0036】
情報処理装置600にて実行されるプログラムや、当該プログラムにより参照される各種のデータは、情報処理装置600が通信可能に接続されたサーバにより配布、販売することができるほか、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk ROM)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)などの非一時的(non-transitory)な情報記録媒体に記録した上で、当該情報記録媒体を配布、販売等することも可能である。
【0037】
以下、情報処理装置600において実現されるサーバ100、第1端末210及び第2端末220から構成されるアカウント管理システム1について、
図1乃至
図11を参照して説明する。各情報処理装置600に電源が投入されると、サーバ100、第1端末210及び第2端末220として機能させる各プログラムが実行され、実施形態に係るサーバ100、第1端末210及び第2端末220が実現される。
【0038】
(3.実施形態1に係るアカウント管理システム)
本実施形態に係るアカウント管理システム1は、
図3に示すように、サーバ100と、第1端末210と、第2端末220と、から構成される。
【0039】
サーバ100は、受信部101と、推定部102と、移行部103と、を備える。
【0040】
第1端末210は、第1出力部211と、第1計測部212と、第1送信部213と、を備える。
【0041】
第2端末220は、第2出力部221と、第2計測部222と、第2送信部223と、を備える。
【0042】
(4.実施形態1に係る第1端末及び第2端末の概要構成)
第1出力部211は、第1端末210と第2端末220とを重ねてシェイクすべき旨の第1指示を出力する。
【0043】
本実施形態において、CPU 601、画像処理部606及びディスプレイ607が協働して、第1出力部211として機能する。
【0044】
第1指示とは、第1端末210にてユーザに示される指示であって、第1端末210と第2端末220とを重ねてシェイク動作を行うことを求める指示である。本実施形態では、
図4に示すように、第1端末210の画面に示されるメッセージ410が第1指示である。
【0045】
例えば、ユーザが、アカウント移行元の第1端末210においてアカウント移行のためのアプリを立ち上げ、アカウント移行の指示を行うと、第1出力部211は、
図4に示すように、第1端末210の画面にメッセージ410(第1指示)を表示する。
【0046】
第2出力部221は、第2端末220と第1端末210とを重ねてシェイクすべき旨の第2指示を出力する。
【0047】
本実施形態において、CPU 601、画像処理部606及びディスプレイ607が協働して、第2出力部221として機能する。
【0048】
第2指示とは、第2端末220にてユーザに示される指示であって、第1端末210と第2端末220とを重ねてシェイク動作を行うことを求める指示である。本実施形態では、
図4に示すように、第2端末220の画面に示されるメッセージ420が第2指示である。
【0049】
例えば、ユーザがアカウント移行先の第2端末220においてアカウント移行のためのアプリを立ち上げ、アカウント移行の指示を行うと、第2出力部221は、
図4に示すように、第2端末220の画面にメッセージ420(第2指示)を表示する。
【0050】
第1計測部212は、第1指示が出力されると、第1端末210の加速度の時間変化を計測する。
【0051】
本実施形態において、CPU 601及び加速度センサ612が協働して、第1計測部212として機能する。なお、以下に示す実施形態でも同様である。
【0052】
例えば、第1端末210において
図4に示すようにメッセージ410が表示されると、第1計測部212は、第1端末210の加速度を所定のサンプリング間隔で計測し始める。
【0053】
第2計測部222は、第2指示が出力されると、第2端末220の加速度の時間変化を計測する。
【0054】
本実施形態において、CPU 601及び加速度センサ612が協働して、第2計測部222として機能する。なお、以下に示す実施形態でも同様である。
【0055】
例えば、第2端末220において
図4に示すようにメッセージ420が表示されると、第2計測部222は、第2端末220の加速度を所定のサンプリング間隔で計測し始める。
【0056】
そして、ユーザが、
図5に示すように、第1端末210と第2端末220とを重ねて保持し、この状態でシェイク動作(例えば、矢印700の方向に繰り返し振る)を行うと、第1計測部212は、シェイク動作による第1端末210の加速度を求め、第2計測部222は、シェイク動作による第2端末220の加速度を求める。
【0057】
なお、第1端末210と第2端末220との重ね方は、
図5の状態に限らず、両端末を重ねた状態でシェイク動作することができる重ね方であれば、どのような重ね方でもよい。例えば、第1端末210及び第2端末220の画面は、同一方向(例えば、両端末とも上側)に向いていてもよいし、別方向(例えば、両端末の画面が向き合う、あるいは、逆方向に向いている)に向いていてもよい。また、例えば、両端末が完全に一致して重ねられていなくてもよい。例えば、両端末を重ねて十字の形にするなど、角度をつけるようにしてもよい。
【0058】
第1送信部213は、計測された加速度の時間変化を表す第1履歴を、サーバ100へ送信する。
【0059】
本実施形態において、CPU 601及び通信部605が協働して、第1送信部213として機能する。
【0060】
第2送信部223は、計測された加速度の時間変化を表す第2履歴を、サーバ100へ送信する。
【0061】
本実施形態において、CPU 601及び通信部605が協働して、第2送信部223として機能する。
【0062】
例えば、第1履歴は、第1端末210の加速度の大きさの時系列ベクトル(a1)であり、以下の式で表すこととする。なお、Nは1以上の自然数であり、サンプリング数を表す。
【0063】
(数1)
a1 = (a1_1, a1_2, a1_3, …, a1_N)
【0064】
また、第2履歴は、第2端末220の加速度の大きさの時系列ベクトル(a2)であり、以下の式で表すこととする。
【0065】
(数2)
a2 = (a2_1, a2_2, a2_3, …, a2_N)
【0066】
ここで、第1送信部213は、第1計測部212により第1端末210の加速度の時間変化が計測され、当該計測が完了すると直ちに、第1履歴をサーバ100へ送信し、第2送信部223は、第2計測部222により第2端末220の加速度の時間変化が計測され、当該計測が完了すると直ちに、第2履歴をサーバ100へ送信するようにしてもよい。
【0067】
例えば、第1計測部212が、予め設定された加速度のサンプリング数(N個)の計測を完了すると、第1送信部213は、第1履歴(a1)を直ちにサーバ100に送信し、第2計測部222が、予め設定されたサンプリング数(N個)の計測を完了すると、第2送信部223は、第2履歴(a2)を直ちにサーバ100に送信する。
【0068】
このような構成によれば、次のような偽造を防止することができる。例えば、第1端末210は第2端末220と物理的に離れた場所にあり、ユーザが他の端末と第2端末220とを重ねてシェイク動作をしたとする。そして、他の端末で計測された加速度の変化の履歴を、他の端末から第1端末210に送信する。そして、第1端末210から他の端末で計測された加速度の変化の履歴を第1履歴としてサーバ100に送信し、第2端末220から他の端末と重ねてシェイク動作したときに計測された第2履歴をサーバ100に送信すると、物理的に離れた第1端末210と第2端末220との間でアカウント移行処理が可能となってしまう。しかしながら、加速度が計測された後直ちに、第1履歴及び第2履歴がサーバ100に送信されることにより、計測した履歴のコピーを行うことができないので、コピーによる偽造行為を防ぐことができる。
【0069】
あるいは、第1送信部213は、第1計測部212により第1端末210の加速度の時間変化が所定長計測されるごとに、第1履歴をサーバ100へ送信し、第2送信部223は、第2計測部222により第2端末220の加速度の時間変化が所定長計測されるごとに、第2履歴をサーバ100へ送信するようにしてもよい。
【0070】
例えば、所定長とは、サンプリング間隔の長さである。この場合、第1計測部212により、加速度の値(a1_x(x: 1〜N))が1つ計測されるごとに、第1送信部213は、当該値をサーバ100に送信する。また、第2計測部222により、加速度の値(a2_x(x: 1〜N))が1つ計測されるごとに、第2送信部223は、当該値をサーバ100に送信する。
【0071】
このような構成により、上記の計測完了後直ちに第1履歴及び第2履歴をサーバ100に送信する場合と同様に、計測した履歴のコピーによる偽造行為を防ぐことができる。
【0072】
なお、本実施形態において、第1出力部211及び第2出力部221は省略可能である。よって、本実施形態では、第1計測部212は、第1指示が出力されると、第1端末210の加速度の時間変化を計測し、第2計測部222は、第2指示が出力されると、第2端末220の加速度の時間変化を計測するが、これに限らない。すなわち、第1計測部212は第1指示が出力されなくても計測を開始し、第2計測部222は第2指示が出力されなくても計測を開始するようにしてもよい。例えば、第1計測部212及び第2計測部222は、加速度の時間変化が所定量を超えたことをトリガとし、計測を開始してもよい。また、第1指示及び第2指示は、テキスト情報に限らず、例えば、音声であってもよい。
【0073】
(5.実施形態1に係るサーバの概要構成)
サーバ100には、ユーザのアカウントと端末固有IDとが紐付けられて登録されている。
【0074】
アカウントとは、ユーザを特定するための情報であり、典型的にはユーザIDとパスワードの組み合わせで構成される。なお、アカウントは、ユーザIDとパスワードとの組み合わせに限らず、種々の情報が用いられる。例えば、生体認証で使用される指紋等の生体情報が用いられてもよい。
【0075】
端末固有IDとは、端末を一意に識別するためのものであり、例えば、MAC(Media Access Control)アドレス、端末のシリアル番号、IMEI(International Mobile Equipment Identity)等である。
【0076】
本実施形態では、アカウント移行を要求しているユーザのユーザIDを“AAA”、パスワードを“XXXXXXXX”とする。また、第1端末210の端末固有IDは、“1111111111”、第2端末220の端末固有IDは、“2222222222”であるとする。
【0077】
例えば、サーバ100には、
図6に示すアカウント情報テーブル500aが格納されている。
【0078】
アカウント情報テーブル500aは、アカウント500a1と、端末固有ID 500a2と、が対応付けて登録されている。アカウント500a1は、ユーザID 500a3と、パスワード500a4と、から構成される。
【0079】
例えば、
図6のアカウント情報テーブル500aの1行目は、ユーザID 500a3が“AAA”でパスワード500a4が“XXXXXXXX”の組み合わせのアカウント500a1は、端末固有ID 500a2が“1111111111”の端末と紐付けられていることを示す。すなわち、ユーザID 500a3が“AAA”のユーザのアカウントは、第1端末210と紐付けられている。
【0080】
図3に戻って、受信部101は、第1履歴と、第2履歴と、を受信する。
【0081】
本実施形態において、CPU 601及び通信部605が協働して、受信部101として機能する。
【0082】
例えば、受信部101は、第1端末210から加速度の大きさの時系列ベクトル(a1)と、第2端末220から加速度の大きさの時系列ベクトル(a2)と、を受信する。
【0083】
推定部102は、第1履歴と、第2履歴と、が所定の時間差内で受信されると、第1履歴と、第2履歴と、から、第1端末210と、第2端末220と、が、重ねてシェイクされた時間長及び強さを推定する。
【0084】
本実施形態において、CPU 601が、推定部102として機能する。
【0085】
所定の時間差とは、第1端末210から送られてきた第1履歴の受信時間と、第2端末220から送られてきた第2履歴の受信時間とのずれの許容範囲を示すものである。所定の時間差は、サーバの管理者が適宜設定することができる。
【0086】
第1履歴の受信時間と第2履歴の受信時間とのずれが大きい程、第1端末210と第2端末220とが同時にシェイク動作されていない可能性が高いことを示す。第1端末210と第2端末220とが同時にシェイク動作されていないということは、第1端末210と第2端末220とが同一ユーザにより所持(把持)されていない可能性が高くなり、このような状況でアカウント移行を可能とすると、リアルマネートレードの抑制には繋がらない。
【0087】
よって、推定部102は、第1履歴と第2履歴とが所定の時間差内で受信されない場合は、第1端末210と第2端末220とが同時にシェイク動作されていないとして、重ねてシェイクされた時間長及び強さの推定を行わない。
【0088】
なお、同一ユーザが第1端末210と第2端末220とを把持していたともしても、例えば、片方の手で第1端末210を把持し、他方の手で第2端末220を把持して、それぞれの手で同時にシェイク動作をすれば、それは重ねてシェイク動作を行ったことにならない。このような場合でも、それぞれの端末から送信されるタイミングによっては、第1履歴の受信時間と第2履歴の受信時間とのずれが所定の時間差内に収まる場合もある。しかし、端末を重ねずに両手で一つずつ端末を持ちシェイク動作をおこなった場合、加速度の時間変化のパターンは、重ねてシェイク動作が行われた場合に比べて、類似の度合いが低いと考えられる。よって、両手で一つずつ端末を持ちシェイク動作をおこなった場合は、以下に示す手法により求められる、重ねてシェイクされた時間長及び強さが所定の条件(移行条件)を満たさないと判断されることにより、両端末が重ねて同時にシェイクされたとみなすことができる場合(すなわち、アカウントの紐付け先を移行できる場合)から、除外されることとなる。
【0089】
ここで、第1端末210と第2端末220とが同時にシェイク動作されたとしても、各端末が加速度の計測を開始する時刻は厳密に一致しないことがある。
【0090】
例えば、各端末が加速度の計測を開始する時刻がずれているため、第1端末210が計測した時系列ベクトル(a1)の先頭の値(a1_1)と、第2端末220が計測した時系列ベクトル(a2)の先頭の値(a2_1)とは、同じ時刻に計測されていない。この時間的なずれがどれくらいであるかを、サンプリングのずれ(d)で表すこととする。つまり、時系列ベクトル(a1)の先頭の値(a1_1)と時系列ベクトル(a2)の先頭の値(a2_1)の時間的なずれを、サンプリングd個分として表す。
【0091】
ここで、サンプリングのずれ(d)の正の値は、第1履歴(第1端末210が計測した時系列ベクトル(a1))の方が第2履歴(第2端末220が計測した時系列ベクトル(a2))よりも早く計測されたことを示す。一方、サンプリングのずれdの負の値は、第1履歴よりも第2履歴の方が早く計測されたことを示す。
【0092】
例えば、計測時刻のずれを考慮して、重ねてシェイクされた時間長及び強さを以下のように推定する。
【0093】
以下の手法では、第1端末210から受信した加速度の大きさの時系列ベクトル(a1)及び第2端末220から受信した加速度の大きさの時系列ベクトル(a2)から、重ねてシェイクされた強さが最も強くなる時系列ベクトルの組み合わせを求め、そこから、加速度の大きさの時系列ベクトル(a1)及び加速度の大きさの時系列ベクトル(a2)のサンプリングのずれdの値を求めることにより、同時にシェイクされた時間長を求める。
【0094】
まず、「許容される計測時刻のずれ」をGとし、「加速度を検知するサンプリング間隔」をsとする。Gをsで割った値G/sにより、dの範囲を以下のように設定する。
【0095】
(数3)
-G/s ≦ d ≦ G/s
【0096】
d≧0の場合、a1の先頭d個を削除し、a2の末尾d個を削除したベクトルを、それぞれA1(d)、A2(d)とする。
【0097】
d<0の場合、a1の末尾(-d)個を削除し、a2の先頭(-d)個を削除したベクトルを、それぞれA1(d)、A2(d)とする。
【0098】
ベクトルA1(d)、A2(d)の相関C(d)は、「ベクトルA1(d)、A2(d)の内積」を、「ベクトルA1(d)の長さ及びA2(d)の長さ」で割ったものにより、以下のように計算できる。
【0099】
(数4)
C(d) = A1(d)・A2(d) / (|A1(d)| |A2(d)|)
【0100】
ここで、C(d)が最大となるdを(数3)で表す範囲内から探す。
【0101】
そして、C(d)が最大となるdの値をDとする。すなわち、Dは以下の式で表すことができる。
【0102】
(数5)
D = argmax
d, -G/s ≦ d ≦ G/s C(d)
【0103】
N-|D|は、第1端末210と第2端末220とが重ねて振られた「時間長」を表す。
【0104】
C(D)は、第1端末210と第2端末220とが重ねて振られた「強さ」を表す。C(D)は1以下の値をとる。
【0105】
移行部103は、推定された時間長及び強さが移行条件を満たせば、アカウントの紐付け先を、第1端末210から第2端末220へ移行する。
【0106】
本実施形態において、CPU 601が、移行部103として機能する。
【0107】
移行条件とは、推定された時間長及び強さが示す値が、第1端末210及び第2端末220が重ねて同時にシェイクされたとみなすことができる値であるか否かを判断するための条件である。移行条件は、例えば、推定された時間長が第1閾値以上であり、推定された強さが第2閾値以上であることを求める条件である。第1閾値及び第2閾値は、アカウント管理システム1の管理者が適宜設定可能である。
【0108】
第1閾値は、例えば、「同時にシェイク動作したことが求められる時間長(「5秒」など)」を「加速度の計測のサンプリング間隔」で割った値である。
【0109】
第2閾値は、例えば、「0.8以上」「0.6以上」などの1以下の値である。この値は、実際に2つの端末を重ねて同時にシェイク動作を行った場合にそれぞれの端末の加速度の時系列ベクトルがどの程度相関するかを調べる実験を行い、その結果に基づき定めてもよい。
【0110】
例えば、時間長を表すN-|D|が第1閾値以上であり、強さを表すC(D)が第2閾値以上であると、移行部103は、移行条件を満たすと判断する。
【0111】
移行部103は、推定された時間長(N-|D|)及び推定された強さ(C(D))が移行条件を満たすと判断すると、
図7に示すように、ユーザID 500a3が“AAA”でパスワード500a4が“XXXXXXXX”の組み合わせのアカウントに紐付ける端末固有ID 500a2を“1111111111”から、“2222222222”に変更する。すなわち、ユーザID 500a3が“AAA”のユーザのアカウントは、第2端末220と紐付けられる。
【0112】
アカウント移行元の端末とアカウント移行先の端末とが同じ場所にあり、重ねて同時にシェイク動作がされれば、各端末が計測する加速度の時間変化のパターンは極めて類似すると考えられる。本実施形態によれば、アカウントに紐付けられた第1端末(アカウント移行元の端末)と、いずれのアカウントにも紐付けられていない端末(アカウント移行先の端末)とから受信した加速度の時間変化に基づいて、両端末が重ねて同時にシェイク動作がされているか否かを判断する。両端末が重ねて同時にシェイク動作がされたと判断された場合のみ、アカウントの紐付けを変更する。
【0113】
本実施形態によれば、アカウント移行元の端末とアカウント移行先の端末とがアカウント移行時に同じ場所にあることが要求され、ユーザは、両端末を重ねてシェイク動作するという簡易な動作を行うだけで、アカウント移行を行うことができる。よって、本実施形態によれば、リアルマネートレードによる売買を抑制する、簡易なアカウント移行を行うことができる。
【0114】
なお、本実施形態において、推定部102は、第1履歴と第2履歴とが所定の時間差内で受信された場合のみ推定を行ったがこれに限らず、所定の時間差内で受信されたか否かの判断を行わずに、推定を行ってもよい。また、推定部102は、重ねてシェイクされた時間長及び強さを推定することにより、重ねてシェイクされたか否かを推定したが、これに限らない。重ねてシェイクされたか否かを適当に推定できる値であればどのような値でもよい。また、移行部103は、推定された時間長及び強さが移行条件を満たす場合、アカウントの紐付け先を移行したが、これに限らず、推定部102により、第1端末210と第2端末220とが重ねてシェイクされたと推定されれば、アカウントの紐付け先を移行するようにしてもよい。
【0115】
(6.実施形態1に係る第1端末及び第2端末の動作)
本実施形態に係るアカウント管理システム1における第1端末210及び第2端末220の動作について説明する。第1端末210及び第2端末220は、例えば、ユーザよりアカウント移行の指示を受け付けると、
図8に示す処理を開始する。なお、第1端末210と第2端末220は、同じ処理の流れを有するので、以下の説明では、第1端末210の処理を説明し、第2端末220の処理は、括弧内の文言で置き換えて説明する。
【0116】
第1出力部211(第2出力部221)が第1端末210と第2端末220とを重ねてシェイクすべき旨の第1指示(第2指示)を出力する(ステップS101)。
【0117】
例えば、第1出力部211(第2出力部221)は、
図4に示すように、第1端末210(第2端末220)の画面にメッセージ410(第1指示)(メッセージ420(第2指示))を表示する。
【0118】
第1計測部212(第2計測部222)は、第1指示(第2指示)が出力されると、第1端末210(第2端末220)の加速度の時間変化を計測する(ステップS102)。
【0119】
例えば、第1端末210(第2端末220)において
図4に示すようにメッセージ410(メッセージ420)が表示されると、第1計測部212(第2計測部222)は、第1端末210(第2端末220)の加速度を所定のサンプリング間隔で計測し始める。
【0120】
第1送信部213(第2送信部223)は、第1計測部212(第2計測部222)による第1端末210(第2端末220)の加速度の時間変化の計測が完了したか否かを判断する(ステップS103)。第1送信部213(第2送信部223)が、第1計測部212(第2計測部222)による第1端末210(第2端末220)の加速度の時間変化の計測が完了したと判断すると(ステップS103;Yes)、第1送信部213(第2送信部223)は、計測された加速度の時間変化を表す第1履歴(第2履歴)を、サーバ100へ直ちに送信する(ステップS104)。一方、第1送信部213(第2送信部223)が、第1計測部212(第2計測部222)による第1端末210(第2端末220)の加速度の時間変化の計測が完了していないと判断すると(ステップS103;No)、第1計測部212(第2計測部222)による計測の完了まで待機する。
【0121】
例えば、第1計測部212(第2計測部222)が、予め設定された加速度のサンプリング数(N個)の計測を完了すると、第1送信部213(第2送信部223)は、第1履歴(a1)(第2履歴(a2))を直ちにサーバ100に送信する。
【0122】
なお、上記のフローチャートでは、ステップS103において、第1送信部213(第2送信部223)は、加速度の時間変化の計測が完了を確認した後、第1履歴(第2履歴)をサーバ100に直ちに送信しているが、これに限らず、第1送信部213(第2送信部223)は、第1計測部212(第2計測部222)により第1端末210(第2端末220)の加速度の時間変化が所定長計測されるごとに、第1履歴(第2履歴)をサーバ100へ送信するようにしてもよい。
【0123】
例えば、第1計測部212(第2計測部222)により、加速度の値(a1_x(x: 1〜N)(a2_x))が1つ計測されるごとに、第1送信部213(第2送信部223)は、当該値をサーバ100に送信する。
【0124】
(7.実施形態1に係るサーバの動作)
本実施形態に係るアカウント管理システム1におけるサーバ100の動作について説明する。サーバ100は、例えば、電源が投入されると、
図9に示す処理を開始する。
【0125】
受信部101は、第1履歴と、第2履歴と、を受信したか否かを判断する(ステップS201)。受信部101が、第1履歴と、第2履歴と、を受信したと判断すると(ステップS201;Yes)、推定部102は、第1履歴と、第2履歴と、が所定の時間差内で受信されたか否かを判断する(ステップS202)。一方、受信部101が、第1履歴と、第2履歴と、を受信していないと判断すると(ステップS201;No)、そのまま待機する。
【0126】
例えば、受信部101は、第1端末210から加速度の大きさの時系列ベクトル(a1)を受信したか否か、第2端末220から加速度の大きさの時系列ベクトル(a2)を受信したか否かを判断する。受信部101は、どちらか一方又はいずれも受信していない場合は、そのまま待機する。受信部101が、第1端末210から加速度の大きさの時系列ベクトル(a1)と、第2端末220から加速度の大きさの時系列ベクトル(a2)と、を受信すると、推定部102は、時系列ベクトル(a1)の受信時間と時系列ベクトル(a2)の受信時間とを比較し、所定の時間差内か否かを判断する。
【0127】
推定部102は、第1履歴と、第2履歴と、が所定の時間差内で受信されたか否かを判断する(ステップS202)。推定部102は、第1履歴と、第2履歴と、が所定の時間差内で受信されたと判断すると(ステップS202;Yes)、第1履歴と、第2履歴と、から、第1端末210と、第2端末220と、が、重ねてシェイクされた時間長及び強さを推定する(ステップ203)。一方、推定部102が、第1履歴と、第2履歴と、が所定の時間差内で受信されなかったと判断すると(ステップS202;No)、ステップ201に戻る。
【0128】
例えば、推定部102は、第1端末210から加速度の大きさの時系列ベクトル(a1)と、第2端末220から加速度の大きさの時系列ベクトル(a2)とが所定の時間差内で受信されたと判断すると、時系列ベクトル(a1)と時系列ベクトル(a2)とから、上記(数3)の範囲で上記(数4)のC(d)が最大となるdを探し、C(d)が最大となるdをDとする。そして、第1端末210と第2端末220とが重ねてシェイクされた時間長を表すN-|D|を求め、重ねてシェイクされた強さを示すC(D)を求める。一方、推定部102は、時系列ベクトル(a1)と時系列ベクトル(a2)とが所定の時間差内で受信されなかったと判断すると、第1端末210と第2端末220とが同時にシェイク動作されていないとして、重ねてシェイクされた時間長及び強さの推定を行わず、ステップS201に戻る。
【0129】
移行部103は、推定された時間長及び強さが移行条件を満たすか否か判断する(ステップS204)。移行部103が、推定された時間長及び強さが移行条件を満たすと判断すると(ステップS204;Yes)、アカウントの紐付け先を、第1端末210から第2端末220へ移行する(ステップS205)。一方、移行部103が、推定された時間長及び強さが移行条件を満たさないと判断すると(ステップS204;No)、ステップS201に戻る。
【0130】
例えば、移行部103は、推定された時間長(N-|D|)が第1閾値以上及び推定された強さ(C(D))が第2閾値以上であると判断すると、ユーザID 500a3が“AAA”のユーザのアカウントに紐付ける端末固有ID 500a2を“1111111111”から、“2222222222”に変更する。一方、移行部103は、推定された時間長(N-|D|)が第1閾値未満又は推定された強さ(C(D))が第2閾値未満であると判断すると、アカウント移行は行わず、ステップS201に戻る。
【0131】
(8.実施形態2に係るアカウント管理システム)
本実施形態に係るアカウント管理システム1は、
図10に示すように、サーバ100と、第1端末210と、第2端末220と、から構成される。
【0132】
サーバ100は、受信部101と、推定部102と、移行部103と、を備える。本実施形態において、サーバ100の機能及び動作は、実施形態1に係るサーバ100の機能及び動作と同様であるので、説明は省略する。
【0133】
第1端末210は、第1出力部211と、第1計測部212と、第1送信部213と、第1検知部214と、を備える。
【0134】
第2端末220は、第2出力部221と、第2計測部222と、第2送信部223と、第2検知部224と、を備える。
【0135】
実施形態2の第1送信部213及び第2送信部223は、実施形態1のものと同様の機能を有する。以下、第1出力部211、第1計測部212、第2出力部221及び第2計測部222の実施形態1と異なる機能、並びに、第1検知部214及び第2検知部224の機能について説明する。
【0136】
(9.実施形態2に係る第1端末及び第2端末の概要構成)
第1出力部211は、第1端末210と第2端末220とを重ねてシェイクすべき旨の第1指示を出力する。ここで、第1指示は、光によりなされる。
【0137】
本実施形態において、CPU 601、画像処理部606及びディスプレイ607が協働して、第1出力部211として機能する。
【0138】
例えば、第1指示は、第1端末210の画面において発せられる光であって、第1周期で点滅する青色の光とする。第1出力部211は、第1端末210の画面において第1周期で青色の光を点滅させる。
【0139】
第2出力部221は、第2端末220と第1端末210とを重ねてシェイクすべき旨の第2指示を出力する。ここで、第2指示は光によりなされる。
【0140】
本実施形態において、CPU 601、画像処理部606及びディスプレイ607が協働して、第2出力部221として機能する。
【0141】
例えば、第2指示は、第2端末220の画面において発せられる光であって、第2周期で点滅する赤色の光とする。第2出力部221は、第2端末220の画面において第2周期で赤色の光を点滅させる。
【0142】
なお、第1周期及び第2周期は、一般的な情報処理装置600が制御することができる周期の範囲に含まれる。
【0143】
ユーザは、第1端末210及び第2端末220の画面において各光の点滅を見ることにより、重ねてシェイク動作が求められていることを知ることができる。
【0144】
第1検知部214は、第2指示を検知する。第1検知部214は、光センサを備える。
【0145】
本実施形態において、CPU 601及び光センサ613が協働して、第1検知部214として機能する。
【0146】
例えば、ユーザが第1端末210においてアカウント移行のためのアプリを立ち上げ、アカウント移行の指示を行い、第1端末210の画面から青色の光が発せられ第1周期で点滅すると(第1指示が出力されると)、第1検知部214は、周囲光の検知を開始し、赤色の光が第2周期で点滅しているか否かを判断する。
【0147】
第2検知部224は、第1指示を検知する。第2検知部224は、光センサを備える。
【0148】
本実施形態において、CPU 601及び光センサ613が協働して、第2検知部224として機能する。
【0149】
例えば、ユーザが第2端末220においてアカウント移行のためのアプリを立ち上げ、アカウント移行の指示を行い、第2端末220の画面から赤色の光が発せられ第2周期で点滅すると(第2指示が出力されると)、第2検知部224は、周囲光の検知を開始し、青色の光が第1周期で点滅しているか否かを判断する。
【0150】
そして、ユーザが、第1端末210と第2端末220とを重ねると、第1検知部214は、赤色の光が第2周期で点滅していることを検知し、第2検知部224は、青色の光が第1周期で点滅していることを検知する。
【0151】
第1計測部212は、第1指示が出力され、第2指示が検知されてから、第1端末210の加速度の時間変化を計測する。
【0152】
例えば、第1出力部211が、第1端末210の画面から青色の光を発し第1周期で点滅させ、第1検知部214が、赤色の光が第2周期で点滅していることを検知すると、第1計測部212は、第1端末210における加速度の時間変化の計測を開始する。
【0153】
第2計測部222は、第2指示が出力され、第1指示が検知されてから、第2端末220の加速度の時間変化を計測する。
【0154】
例えば、第2出力部221が、第2端末220の画面から赤色の光を発し第2周期で点滅させ、第2検知部224が、青色の光が第1周期で点滅していることを検知すると、第2計測部222は、第2端末220における加速度の時間変化の計測を開始する。
【0155】
そして、第1送信部213及び第2送信部223は、実施形態1と同様に、第1履歴及び第2履歴をサーバ100に送信する。
【0156】
なお、第1出力部211が出力する第1指示及び第2出力部221が出力する第2指示は、音によりなされ、第1検知部214及び第2検知部224は、音センサを備えるようにしてもよい。
【0157】
この場合、本実施形態において、各端末のCPU 601、音声処理部608及びスピーカ609が協働して、第1出力部211及び第2出力部221のそれぞれとして機能する。
【0158】
また、本実施形態において、各端末のCPU 601、音声処理部608及びマイク610が協働して、第1検知部214及び第2検知部224のそれぞれとして機能する。
【0159】
例えば、第1指示は、第1端末210のスピーカから発せられる第1音声とする。また、第2指示は、第2端末220のスピーカから発せられる第2音声とする。第1音声及び第2音声は、例えば、一般的な情報処理装置600が発することができるビープ音や、情報処理装置600に格納されているメロディを利用してもよいし、サーバ100からダウンロードしてもよい。
【0160】
例えば、ユーザが第1端末210においてアカウント移行のためのアプリを立ち上げ、アカウント移行の指示を行い、第1端末210のスピーカから第1音声が発せられると(第1指示が出力されると)、第1検知部214は、マイクで第2音声が検知されたか否かを判断する。
【0161】
また、ユーザが第2端末220においてアカウント移行のためのアプリを立ち上げ、アカウント移行の指示を行い、第2端末220のスピーカから第2音声が発せられると(第2指示が出力されると)、第2検知部224は、マイクで第1音声が検知されたか否かを判断する。
【0162】
例えば、第1出力部211が、第1端末210のスピーカから第1音声を発し、第1検知部214が、第2音声を検知すると、第1計測部212は、第1端末210における加速度の時間変化の計測を開始する。
【0163】
また、第2出力部221が、第2端末220のスピーカから第2音声を発し、第2検知部224が、第1音声を検知すると、第2計測部222は、第2端末220における加速度の時間変化の計測を開始する。
【0164】
本実施形態によれば、各端末において所定の光による指示を検知することにより、計測の同期を簡易に行うことができる。あるいは、各端末において所定の音による指示を検知することにより、計測の同期を簡易に行うことができる。
【0165】
(10.実施形態2に係る第1端末及び第2端末の動作)
本実施形態に係るアカウント管理システム1における第1端末210及び第2端末220の動作について説明する。第1端末210及び第2端末220は、例えば、アカウント移行の指示を受け付けると、
図11に示す処理を開始する。なお、第1端末210と第2端末220は、同じ処理の流れを有するので、以下の説明では、第1端末210の処理を説明し、第2端末220の処理は、括弧内の文言で置き換えて説明する。
【0166】
図11のフローチャートのステップS304、S305の処理は、
図8のフローチャートのステップS103、S104の処理と同様である。したがって、これらの処理については省略する。
【0167】
第1出力部211(第2出力部221)が第1端末210と第2端末220とを重ねてシェイクすべき旨の第1指示(第2指示)を出力する(ステップS301)。
【0168】
例えば、第1出力部211(第2出力部221)は、第1端末210(第2端末220)の画面において第1周期(第2周期)で青色(赤色)の光を点滅させる。
【0169】
第1検知部214(第2検知部224)は、第2指示(第1指示)を検知したか否かを判断する(ステップS302)。第1検知部214(第2検知部224)は、第2指示(第1指示)を検知したと判断すると(ステップS302;Yes)、第1計測部212(第2計測部222)は、第1端末210(第2端末220)の加速度の時間変化を計測する(ステップS303)。一方、第1検知部214(第2検知部224)が、第2指示(第1指示)を検知していないと判断すると(ステップS302;No)、そのまま待機する。
【0170】
例えば、第1検知部214(第2検知部224)が、赤色(青色)の光が第2周期(第1周期)で点滅していることを検知すると、第1計測部212(第2計測部222)は、第1端末210(第2端末220)における加速度の時間変化の計測を開始する。一方、第1検知部214(第2検知部224)が、赤色(青色)の光が第2周期(第1周期)で点滅していることを検知しない場合、第1検知部214(第2検知部224)により、赤色(青色)の光が第2周期(第1周期)で点滅していることを検知されるまで待機する。
【0171】
(11.他の実施形態)
上記の実施形態では、第1端末210及び第2端末220にインストールされたアプリを用いて、当該アプリのアカウントの紐付け先を移行する場面について説明したが、本発明の技術の適用はこれに限らない。本発明の技術は、複数のアプリのアカウントをまとめて移行する別のアプリに適用することも可能である。
【0172】
例えば、第1端末210及び第2端末220にはアカウント移行用のアプリがインストールされ、このアプリを用いてアカウント移行をサーバ100に要求してもよいし、両端末からウェブアプリケーションを用いてアカウント移行をサーバ100に要求するようにしてもよい。
【0173】
複数のアカウントをまとめて移行する態様において、サーバ100には、あるユーザについての複数のアカウントが、一つの端末固有IDと紐付けられて登録されている。
【0174】
上記態様において、第1端末210が第2端末220の画面に表示された画像を認識することにより、複数のアカウントのうち、紐付け先を移行するアカウントを選択することができるようにしてもよい。
【0175】
例えば、ユーザは、第2端末220の画面に、紐付け先を移行したいアカウントが使用されるサービス(例えば、ショッピングサイトや、特定のゲームのサイト)に関する画像を表示させ、第1端末210が備えるカメラで、当該画像を認識させる。第1端末210は、認識された画像が示すサービスを特定する。そして、第1端末210と、第2端末220とを重ねてシェイクすると、第1端末210(第1送信部213)は、第1履歴と共に、画像から特定されたサービスを示す情報を、サーバ100に送信し、第2端末220は、第2履歴をサーバ100に送信する。サーバ100(推定部102)は、第1履歴及び第2履歴から、重ねてシェイクされたか否かを推定し、重ねてシェイクされたと推定すると、移行部103は、受信したサービスを示す情報に基づいて、当該サービスに使用されるアカウントのみ紐付け先を移行する。なお、第2出力部221が、第2端末220の画面に、使用されるサービスの画像を出力し、第1検知部214が、第2端末220の画面に表示された画像を認識して、画像が示すサービスを特定してもよい。また、受信部101が、サービスを示す情報を受信するようにしてもよい。
【0176】
なお、第1端末210と第2端末220とを重ねてシェイクすると、第1端末210が第2端末220の画面に表示された画像を認識するようにしてもよい。
【0177】
また、第1端末210は、第1履歴と共に、認識した画像そのものをサーバ100に送信し、サーバ100にて、移行するアカウントが使用されるサービスを特定してもよい。
【0178】
このような構成によれば、複数のアカウントから紐付け先を移行するアカウントを簡易に選択することができる。
【0179】
また、上記態様において、第1端末210と第2端末220との重ね方(両端末を重ね合わせる面、両端末がなす角度等)に基づいて、紐付け先を移行するアカウントを選択できるようにしてもよい。
【0180】
例えば、第1端末210と第2端末220との様々な重ね方と、ユーザの複数のアカウントとが、一対一で対応付けられているとする。例えば、第1端末210の画面と第2端末220の画面とが向き合った重ね方と、複数のアカウントのうち、サーバ100に登録された時期が最も古いアカウントが対応付けられているとする。ユーザが、第1端末210の画面と第2端末220の画面とを向き合うように重ねてシェイク動作を行い、サーバ100(推定部102)が、第1端末210と第2端末220とが重ねてシェイクされたと推定し、両端末の重ね方を両端末の画面が向き合った重ね方であると推定すると、サーバ100(移行部103)は、サーバ100に登録された時期が最も古いアカウントの紐付け先を第1端末210から第2端末220に移行する。
【0181】
なお、どの重ね方にどのアカウントが対応するかは、ユーザ或いはアカウント管理システム1の管理者が適宜設定することができる。
【0182】
このような構成によれば、複数のアカウントから紐付け先を移行するアカウントを簡易に選択することができる。
【0183】
また、上記態様において、アカウント移行元の第1端末210又は/及びアカウント移行先の第2端末220が、サーバ100において複数のアカウントのうちどのアカウントが移行されたかを報知してもよい。
【0184】
例えば、サーバ100が、一つのアカウントの紐付け先を第1端末210から第2端末220へ移行するごとに、サーバ100は、移行が終了したこと及び移行が終了したアカウント(アカウント移行情報)を第2端末220に通知(送信)し、第2端末220(第2出力部221)は、音声等でどのアカウントが移行されたかを報知する。
【0185】
このような構成によれば、ユーザは、複数のアカウントのうち何処まで移行したかを知ることができる。また、例えば、複数のアカウントの全ての移行が終了するまで、シェイク動作が求められる場合では、いつまでシェイク動作を行えばよいか知ることができる。
【0186】
また、上記態様において、第1端末210で所定期間使用されていないアカウントは、紐付け先を移行せずに削除するようにしてもよい。
【0187】
例えば、サーバ100において、複数のアカウントそれぞれについて、直近に使用した使用日時が記録されている。サーバ100(推定部102)は、第1端末210と第2端末220とが重ねてシェイクされたと推定すると、サーバ100(移行部103)は、複数のアカウントの使用日時を調べ、現時点から所定期間(例えば、1年)使用されていないアカウントである場合、当該アカウントの紐付け先を第1端末210から第2端末220へ移行せずに、サーバ100から削除する。
【0188】
このような構成によれば、ユーザが長期間使用していないアカウントを移行しないようにすることができる。これにより、不要な移行処理を省くことができる。
【0189】
また、上記態様において、複数のアカウントのうち、第1端末210で使用頻度の高いアカウントのみ、紐付け先を移行するようにしてもよい。この場合、移行されなかった残りのアカウントは、第1端末210との紐付けは解除されるが、いずれの端末とも紐付けを行わない保留状態とする。そして、第2端末220において、保留状態のアカウントの使用要求がなされ、第1端末210のユーザと第2端末220のユーザが同一ユーザであるとの確認がとれた場合に、当該アカウントの紐付け先を移行するようにしてもよい。
【0190】
例えば、サーバ100において、複数のアカウントそれぞれについて、使用頻度が記録されている。サーバ100(推定部102)は、第1端末210と第2端末220とが重ねてシェイクされたと推定すると、サーバ100(移行部103)は、複数のアカウントの使用頻度を調べ、使用頻度が所定の閾値以上(例えば、月1回以上)のアカウントである場合、当該アカウントの紐付け先を第1端末210から第2端末220へ移行する。また、使用頻度が所定の閾値未満のアカウントの場合は、サーバ100(移行部103)は、第1端末210との紐付けを解除(例えば、
図6のアカウント情報テーブル500aにおいて、ユーザID 500a3が“AAA”でパスワード500a4が“XXXXXXXX”の組み合わせは残しておくが、当該組み合わせに対応付けられた第1端末210の端末固有ID 500a2“1111111111”を削除)する。そして、使用頻度が所定の閾値以上のアカウントの紐付け先を移行後、第2端末220において、保留状態のアカウントの使用要求があり、サーバ100に登録されているユーザIDとパスワードの組み合わせが入力されると、サーバ100(移行部103)は、使用要求がなされたアカウントの紐付け先を第2端末220に移行する。
【0191】
このような構成によれば、使用頻度の低いアカウントについては移行しないようにし、使用頻度の低いアカウントであっても要求があり、ユーザが同一と判断されれば、移行することができる。これにより、不要な移行処理を省くことができる。
【0192】
また、上記実施形態及び上記態様において、アカウント移行元の第1端末210の使い方とアカウント移行先の第2端末220の使い方とが異なる場合、アカウントの紐付け先を移行せず、アカウントを削除するようにしてもよい。
【0193】
例えば、第1端末210は、ゲーム等のアプリやアカウント移行用のアプリがインストールされてから、第1端末210が使用された位置情報の履歴(「第1使用履歴」とする)を記録し、第2端末220も同様に、上記アプリがインストールされてから、第2端末220が使用された位置情報の履歴(「第2使用履歴」とする)を記録する。第1端末210(第1送信部213)は、第1使用履歴を、第1履歴と共に、サーバ100に送信する。サーバ100にて第1端末210から第2端末220へのアカウントの移行処理が終わった後、第2端末220において移行されたアカウントの使用要求がなされると、第2端末220(第2送信部223)は、第2使用履歴をサーバ100に送信する。サーバ100(移行部103)は、第1使用履歴と第2使用履歴とを比較し、第1使用履歴と第2使用履歴とが異なっていると判断すると(例えば、第1使用履歴が示すエリアと第2使用履歴が示すエリアに重なりが生じない場合)、紐付け先を移行した(使用要求がされた)アカウントを削除する。
【0194】
なお、第1使用履歴及び第2使用履歴は、位置情報の履歴により求めることに限らず、端末が使用され履歴を表すものであればどのようなものであってもよい。例えば、アクセスポイントの履歴等であってもよい。
【0195】
このような構成によれば、リアルマネートレードにおける売り手が、第1端末210を郵送等で買い手に送り、買い手によりアカウントの移行処理がなされたとしても、実際にアカウントを使用するときに、両端末の使い方が異なると判断されるので、アカウントの紐付け先の移行はされず、アカウントは削除される。これにより、リアルマネートレードによる売買を抑制することができる。また、両端末の使い方を位置情報により簡易に認定することができる。
【0196】
また、上記実施形態及び上記態様において、第1端末210のアカウントに対して不正アクセス等が行われた場合、サーバ100は、アカウントの紐付け先を移行する時に、当該アカウントの情報を新たに設定するようにしてもよい。
【0197】
例えば、サーバ100(移行部103)は、第1端末210と第2端末220とが重ねてシェイクされたと推定された後、アカウントの紐付け先を移行する前に、移行するアカウントが使用されるサービスを管理するサーバに不正アクセスの形跡があるか否かを問い合わせる。そして、不正アクセスの形跡がある旨の回答を得た場合、サーバ100(移行部103)は、当該アカウントのパスワードを新たに設定する。
【0198】
このような構成によれば、アカウントの悪用を事前に防ぐことができる。
【0199】
なお、アカウント移行元の第1端末210にアカウント移行用アプリがインストールされ、アカウント移行先の第2端末220にはアカウントが使用されるアプリがインストールされており、両端末間でアカウント移行が行われるようにしてもよい。
【0200】
上記の場合、第1端末210にてアカウント移行用アプリを起動し、第2端末220にてアプリを起動し、第1端末210が、第2端末220の画面に表示されたアプリの画像を認識すると、認識された画像が示すアプリのアカウントのみ、第1端末210から第2端末220へ紐付けが移行するようにしてもよい。
【0201】
例えば、ユーザは、第1端末210でアカウント移行用アプリを起動し、第2端末220では、紐付け先を移行したいアカウントが使用されるアプリを起動する。第2端末220でアプリが起動すると、第2端末220の画面にはアプリの画像が表示され、第1端末210が備えるカメラで、第2端末220の画面に表示されたアプリの画像を認識させる。第1端末210は、認識された画像が示すアプリを特定する。そして、第1端末210と、第2端末220とを重ねてシェイクすると、第1端末210(第1送信部213)は、第1履歴と共に、画像から特定されたアプリを示す情報を、サーバ100に送信し、第2端末220は、第2履歴をサーバ100に送信する。サーバ100は、第1履歴及び第2履歴から、重ねてシェイクされたか否かを推定し、重ねてシェイクされたと推定すると、移行部103は、受信したアプリを示す情報に基づいて、当該アプリに使用されるアカウントのみ紐付け先を移行する。
【0202】
このような構成によれば、アカウント移行元の端末で移行したいアカウントが使用されるアプリを削除しても、アカウントの紐付け先を移行することができる。
【0203】
(12.まとめ)
本発明の第1の観点に係るアカウント管理システムは、
アカウントに紐付ける端末を管理するサーバと、前記アカウントに紐付けられた第1端末と、いずれのアカウントも紐付けられていない第2端末と、を備えるアカウント管理システムであって、
前記第1端末は、
前記第1端末の加速度の時間変化を計測する第1計測部と、
前記計測された加速度の時間変化を表す第1履歴を、前記サーバへ送信する第1送信部と、
を備え、
前記第2端末は、
前記第2端末の加速度の時間変化を計測する第2計測部と、
前記計測された加速度の時間変化を表す第2履歴を、前記サーバへ送信する第2送信部と、
を備え、
前記サーバは、
前記第1履歴と、前記第2履歴と、を受信する受信部と、
前記第1履歴と、前記第2履歴と、から、前記第1端末と、前記第2端末と、が、重ねてシェイクされたか否かを推定する推定部と、
前記第1端末と、前記第2端末と、が重ねてシェイクされたと推定されると、前記アカウントの紐付け先を、前記第1端末から前記第2端末へ移行する移行部と、
を備えることを特徴とする。
【0204】
上記アカウント管理システムによれば、アカウントに紐付けられた第1端末(アカウント移行元の端末)と、いずれのアカウントにも紐付けられていない第2端末(アカウント移行先の端末)とから受信した加速度の時間変化に基づいて、両端末が重ねて同時にシェイク動作がされているか否かを判断し、両端末が重ねて同時にシェイク動作がされたと判断された場合のみ、アカウントの紐付けを変更することにより、リアルマネートレードによる売買を抑制しつつ、簡易なアカウント移行を可能とする。
【0205】
また、上記アカウント管理システムにおいて、
前記第1端末は、
前記第1端末と前記第2端末とを重ねてシェイクすべき旨の第1指示を出力する第1出力部
を備え、
前記第2端末は、
前記第2端末と前記第1端末とを重ねてシェイクすべき旨の第2指示を出力する第2出力部
を備え、
前記第1計測部は、前記第1指示が出力されると、前記第1端末の加速度の時間変化を計測し、
前記第2計測部は、前記第2指示が出力されると、前記第2端末の加速度の時間変化を計測し、
前記推定部は、前記第1履歴と、前記第2履歴と、が所定の時間差内で受信されると、前記第1履歴と、前記第2履歴と、から、前記第1端末と、前記第2端末と、が、重ねてシェイクされた時間長及び強さを推定し、
前記移行部は、前記推定された時間長及び強さが移行条件を満たせば、前記アカウントの紐付け先を、前記第1端末から前記第2端末へ移行する
ことを特徴とする。
【0206】
上記アカウント管理システムによれば、アカウントに紐付けられた第1端末と、いずれのアカウントも紐付けられていない第2端末とから、両端末を重ねてシェイクすべき旨が出力されるので、ユーザは、重ねてシェイクすべきタイミングを知ることができる。また、両端末において、重ねてシェイクすべき旨が出力されてから、加速度の時間変化の計測が開始するので、計測の開始時間を揃えやすくなる。また、第1端末と第2端末と、から受信した加速度の時間変化に基づいて、重ねてシェイクされた時間長及び強さを推定することにより両端末が重ねて同時にシェイク動作がされているか否かを判断することができる。
【0207】
また、上記アカウント管理システムにおいて、
第1端末は、
前記第2指示を検知する第1検知部
を備え、
前記第2端末は、
前記第1指示を検知する第2検知部
を備え、
前記第1計測部は、前記第1指示が出力され、前記第2指示が検知されてから、前記第1端末の加速度の時間変化を計測し、
前記第2計測部は、前記第2指示が出力され、前記第1指示が検知されてから、前記第2端末の加速度の時間変化を計測する
ことを特徴とする。
【0208】
上記アカウント管理システムによれば、各端末における加速度の時間変化の計測は、他方の端末からの指示が検知されてから開始されるので、加速度の時間変化の計測の開始時間を揃えやすくなる。
【0209】
また、上記アカウント管理システムにおいて、
前記第1指示及び前記第2指示は、光によりなされ、
前記第1検知部及び前記第2検知部は、光センサを備える
ことを特徴とする。
【0210】
上記アカウント管理システムによれば、各端末において所定の光による指示を検知することにより、計測の同期を簡易に行うことができる。
【0211】
また、上記アカウント管理システムにおいて、
前記第1指示及び前記第2指示は、音によりなされ、
前記第1検知部及び前記第2検知部は、音センサを備える
ことを特徴とする。
【0212】
上記アカウント管理システムによれば、各端末において所定の音による指示を検知することにより、計測の同期を簡易に行うことができる。
【0213】
また、上記アカウント管理システムにおいて、
前記第1送信部は、前記第1計測部により前記第1端末の加速度の時間変化が計測され、当該計測が完了すると直ちに、前記第1履歴を前記サーバへ送信し、
前記第2送信部は、前記第2計測部により前記第2端末の加速度の時間変化が計測され、当該計測が完了すると直ちに、前記第2履歴を前記サーバへ送信する
ことを特徴とする。
【0214】
上記アカウント管理システムによれば、シェイク動作により生じた加速度の値は計測完了後直ちにサーバに送信されるので、加速度の時間変化の履歴をコピーすることによる偽造行為を防止することができる。
【0215】
また、上記アカウント管理システムにおいて、
前記第1送信部は、前記第1計測部により前記第1端末の加速度の時間変化が所定長計測されるごとに、前記第1履歴を前記サーバへ送信し、
前記第2送信部は、前記第2計測部により前記第2端末の加速度の時間変化が所定長計測されるごとに、前記第2履歴を前記サーバへ送信する
ことを特徴とする。
【0216】
上記アカウント管理システムによれば、シェイク動作により生じた加速度の値は所定長計測されるごとにサーバに送信されるので、加速度の時間変化の履歴をコピーすることによる偽造行為を防止することができる。
【0217】
また、上記アカウント管理システムにおいて、
前記第1端末には複数のアカウントが紐付けられ、
前記第2出力部は、前記第2端末の画面に、前記複数のアカウントのうち、紐付け先の移行を求めるアカウントが使用されるサービスに関する画像を表示し、
前記第1検知部は、前記第2端末の画面に表示された画像を認識して、前記画像が示すサービスを特定し、
前記第1送信部は、前記第1履歴と共に、前記特定されたサービスを示す情報を前記サーバに送信し、
前記受信部は、前記サービスを示す情報を受信し、
前記移行部は、前記複数のアカウントのうち、前記サービスを示す情報により特定されるサービスで使用される前記アカウントの紐付け先を、前記第1端末から前記第2端末へ移行する
ことを特徴とする。
【0218】
上記アカウント管理システムによれば、複数のアカウントから紐付け先を移行するアカウントを簡易に選択することができる。
【0219】
また、上記アカウント管理システムにおいて、
前記第1端末には複数のアカウントが紐付けられ、
前記複数のアカウントのそれぞれは、前記第1端末と前記第2端末との重ね方が対応付けられ、
前記推定部は、前記第1履歴と、前記第2履歴と、から、前記第1端末と前記第2端末とが重ねてシェイクされた時の、前記第1端末と前記第2端末との重ね方を推定し、
前記移行部は、前記複数のアカウントのうち、前記推定された重ね方に対応付られた前記アカウントの紐付け先を、前記第1端末から前記第2端末へ移行する
ことを特徴とする。
【0220】
上記アカウント管理システムによれば、複数のアカウントから紐付け先を移行するアカウントを簡易に選択することができる。
【0221】
また、上記アカウント管理システムにおいて、
前記サーバは、前記移行部が、前記アカウントの紐付け先を前記第1端末から前記第2端末へ移行すると、前記第2端末に、前記紐付けが移行されたアカウントを特定するアカウント移行情報を送信し、
前記第2出力部は、前記第2端末が、前記アカウント移行情報を受信すると、前記アカウント移行情報により特定されるアカウントが移行された旨を報知する
ことを特徴とする。
【0222】
上記アカウント管理システムによれば、ユーザは、複数のアカウントのうち何処まで移行したかを知ることができる。また、例えば、複数のアカウントの全ての移行が終了するまで、シェイク動作が求められる場合では、いつまでシェイク動作を行えばよいか知ることができる。
【0223】
また、上記アカウント管理システムにおいて、
前記移行部は、前記第1端末に紐付けられた前記アカウントが所定期間使用されていない場合、前記アカウントの紐付け先を前記第1端末から前記第2端末へ移行するのに代えて、前記アカウントを前記サーバから削除する
ことを特徴とする。
【0224】
上記アカウント管理システムによれば、ユーザが長期間使用していないアカウントを移行しないようにすることができる。これにより、不要な移行処理を省くことができる。
【0225】
また、上記アカウント管理システムにおいて、
前記第1端末には複数のアカウントが紐付けられ、
前記複数のアカウントのそれぞれには、前記第1端末における前記アカウントの使用頻度が対応付けられ、
前記移行部は、前記第1端末に紐付けられた前記アカウントが所定の使用頻度を満たす場合、前記所定の使用頻度を満たす前記アカウントの紐付け先を、前記第1端末から前記第2端末へ移行し、
前記移行部は、前記所定の使用頻度を満たさない前記アカウントを、前記第1端末との紐付けを解除して、いずれの端末にも紐付けない保留状態とし、
前記移行部は、前記サーバが、前記第2端末から前記保留状態のアカウントの使用要求を受け付け、前記第1端末と前記第2端末とのユーザが同一であると判断されると、前記保留状態のアカウントの紐付け先を前記第2端末に移行する
ことを特徴とする。
【0226】
上記アカウント管理システムによれば、使用頻度の低いアカウントについては移行しないようにし、使用頻度の低いアカウントであっても要求があり、ユーザが同一と判断されれば、移行することができる。これにより、不要な移行処理を省くことができる。
【0227】
また、上記アカウント管理システムにおいて、
前記第1端末は、前記第1端末が使用された履歴を表す第1使用履歴を記録し、
前記第2端末は、前記第2端末が使用された履歴を表す第2使用履歴を記録し、
前記第1送信部は、前記第1履歴と共に、前記第1使用履歴を前記サーバへ送信し、
前記第2送信部は、前記アカウントの紐付け先が、前記第1端末から前記第2端末へ移行された後、前記第2端末において、前記紐付けが移行されたアカウントの使用要求がなされると、前記第2使用履歴を前記サーバに送信し、
前記移行部は、前記第1使用履歴と前記第2使用履歴とが異なる場合、前記紐付け先を移行したアカウントを削除する
ことを特徴とする。
【0228】
上記アカウント管理システムによれば、アカウントの移行処理がなされたとしても、実際にアカウントを使用するときに、両端末の使い方が異なると判断されると、アカウントの紐付け先の移行はされず、アカウントが削除される。これにより、リアルマネートレードによる売買を抑制することができる。
【0229】
また、上記アカウント管理システムにおいて、
前記第1使用履歴及び前記第2使用履歴は、位置情報についての履歴である
ことを特徴とする。
【0230】
上記アカウント管理システムによれば、両端末の使い方を位置情報により簡易に認定することができる。
【0231】
また、上記アカウント管理システムにおいて、
前記移行部は、
前記第1端末と、前記第2端末と、が重ねてシェイクされたと推定されると、前記第1端末に紐付けられた前記アカウントに対する不正アクセスが行われたか否かを、前記アカウントが使用されるサービスを管理するサーバに問合せ、
前記サービスを管理するサーバから、不正アクセスが行われた旨の回答を得ると、前記不正アクセスが行われた前記アカウントのパスワードを新たに設定してから、前記アカウントの紐付け先を、前記第1端末から前記第2端末へ移行する
ことを特徴とする。
【0232】
上記アカウント管理システムによれば、アカウントの悪用を事前に防ぐことができる。
【0233】
本発明の第2の観点に係るサーバは、
アカウントに紐付ける端末を管理するサーバであって、
前記アカウントに紐付けられた第1端末から送信された前記第1端末の加速度の時間変化を表す第1履歴と、いずれのアカウントも紐付けられていない第2端末から送信された前記第2端末の加速度の時間変化を表す第2履歴と、を受信する受信部と、
前記第1履歴と、前記第2履歴と、から、前記第1端末と、前記第2端末と、が、重ねてシェイクされたか否かを推定する推定部と、
前記第1端末と、前記第2端末と、が重ねてシェイクされたと推定されると、前記アカウントの紐付け先を、前記第1端末から前記第2端末へ移行する移行部と、
を備えることを特徴とする。
【0234】
上記サーバによれば、第1の観点に係るアカウント管理システムと同様に、アカウント移行元の端末とアカウント移行先の端末とが重ねて同時にシェイク動作がされた場合のみ、アカウントの紐付けを変更することにより、リアルマネートレードによる売買を抑制しつつ、簡易なアカウント移行を可能とする。
【0235】
本発明の第3の観点に係るシステムの制御方法は、
アカウントに紐付ける端末を管理するサーバと、前記アカウントに紐付けられた第1端末と、いずれのアカウントも紐付けられていない第2端末と、を備えるアカウント管理システムにおける制御方法であって、
前記第1端末が、前記第1端末の加速度の時間変化を計測する第1計測工程と、
前記第1端末が、前記計測された加速度の時間変化を表す第1履歴を、前記サーバへ送信する第1送信工程と、
前記第2端末が、前記第2端末の加速度の時間変化を計測する第2計測工程と、
前記第2端末が、前記計測された加速度の時間変化を表す第2履歴を、前記サーバへ送信する第2送信工程と、
前記サーバが、前記第1履歴と、前記第2履歴と、を受信する受信工程と、
前記サーバが、前記第1履歴と、前記第2履歴と、から、前記第1端末と、前記第2端末と、が、重ねてシェイクされたか否かを推定する推定工程と、
前記サーバが、前記第1端末と、前記第2端末と、が重ねてシェイクされたと推定されると、前記アカウントの紐付け先を、前記第1端末から前記第2端末へ移行する移行工程と、
を備えることを特徴とする。
【0236】
上記システムの制御方法によれば、第1の観点に係るアカウント管理システムと同様に、アカウント移行元の端末とアカウント移行先の端末とが重ねて同時にシェイク動作がされた場合のみ、アカウントの紐付けを変更することにより、リアルマネートレードによる売買を抑制しつつ、簡易なアカウント移行を可能とする。
【0237】
本発明の第4の観点に係るサーバの制御方法は、
アカウントに紐付ける端末を管理するサーバが実行する制御方法であって、
前記アカウントに紐付けられた第1端末から送信された前記第1端末の加速度の時間変化を表す第1履歴と、いずれのアカウントも紐付けられていない第2端末から送信された前記第2端末の加速度の時間変化を表す第2履歴と、を受信する受信工程と、
前記第1履歴と、前記第2履歴と、から、前記第1端末と、前記第2端末と、が、重ねてシェイクされたか否かを推定する推定工程と、
前記第1端末と、前記第2端末と、が重ねてシェイクされたと推定されると、前記アカウントの紐付け先を、前記第1端末から前記第2端末へ移行する移行工程と、
を備えることを特徴とする。
【0238】
上記サーバの制御方法によれば、第1の観点に係るアカウント管理システムと同様に、アカウント移行元の端末とアカウント移行先の端末とが重ねて同時にシェイク動作がされた場合のみ、アカウントの紐付けを変更することにより、リアルマネートレードによる売買を抑制しつつ、簡易なアカウント移行を可能とする。
【0239】
本発明の第5の観点に係るシステム用プログラムは、
サーバ用コンピュータを、アカウントに紐付ける端末を管理するサーバとして機能させるサーバ用プログラムと、端末用コンピュータを、前記アカウントに紐付けられた第1端末として機能させる第1端末用プログラムと、端末用コンピュータを、いずれのアカウントも紐付けられていない第2端末として機能させる第2端末用プログラムと、を備えるシステム用プログラムであって、
前記第1端末用プログラムは、前記端末用コンピュータを、
前記第1端末の加速度の時間変化を計測する第1計測部、
前記計測された加速度の時間変化を表す第1履歴を、前記サーバへ送信する第1送信部、
として機能させ、
前記第2端末用プログラムは、前記端末用コンピュータを、
前記第2端末の加速度の時間変化を計測する第2計測部、
前記計測された加速度の時間変化を表す第2履歴を、前記サーバへ送信する第2送信部、
として機能させ、
前記サーバ用プログラムは、前記サーバ用コンピュータを
前記第1履歴と、前記第2履歴と、を受信する受信部、
前記第1履歴と、前記第2履歴と、から、前記第1端末と、前記第2端末と、が、重ねてシェイクされたか否かを推定する推定部、
前記第1端末と、前記第2端末と、が重ねてシェイクされたと推定されると、前記アカウントの紐付け先を、前記第1端末から前記第2端末へ移行する移行部、
として機能させることを特徴とする。
【0240】
上記システム用プログラムによれば、第1の観点に係るアカウント管理システムと同様に、アカウント移行元の端末とアカウント移行先の端末とが重ねて同時にシェイク動作がされた場合のみ、アカウントの紐付けを変更することにより、リアルマネートレードによる売買を抑制しつつ、簡易なアカウント移行を可能とする。
【0241】
本発明の第6の観点に係るサーバ用プログラムは、
サーバ用コンピュータを、アカウントに紐付ける端末を管理するサーバとして機能させるサーバ用プログラムであって、
前記サーバ用プログラムは、前記サーバ用コンピュータを、
前記アカウントに紐付けられた第1端末から送信された前記第1端末の加速度の時間変化を表す第1履歴と、いずれのアカウントも紐付けられていない第2端末から送信された前記第2端末の加速度の時間変化を表す第2履歴と、を受信する受信部、
前記第1履歴と、前記第2履歴と、から、前記第1端末と、前記第2端末と、が、重ねてシェイクされたか否かを推定する推定部、
前記第1端末と、前記第2端末と、が重ねてシェイクされたと推定されると、前記アカウントの紐付け先を、前記第1端末から前記第2端末へ移行する移行部、
として機能させることを特徴とする。
【0242】
上記サーバ用プログラムによれば、第1の観点に係るアカウント管理システムと同様に、アカウント移行元の端末とアカウント移行先の端末とが重ねて同時にシェイク動作がされた場合のみ、アカウントの紐付けを変更することにより、リアルマネートレードによる売買を抑制しつつ、簡易なアカウント移行を可能とする。