(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6472105
(24)【登録日】2019年2月1日
(45)【発行日】2019年2月20日
(54)【発明の名称】モバイルデバイス用のハンドル取り付け具のためのシステム、方法、および装置
(51)【国際特許分類】
G01V 3/08 20060101AFI20190207BHJP
H05K 5/02 20060101ALI20190207BHJP
【FI】
G01V3/08 D
H05K5/02 D
【請求項の数】20
【外国語出願】
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2018-57078(P2018-57078)
(22)【出願日】2018年3月23日
(62)【分割の表示】特願2015-551743(P2015-551743)の分割
【原出願日】2013年12月31日
(65)【公開番号】特開2018-136325(P2018-136325A)
(43)【公開日】2018年8月30日
【審査請求日】2018年3月30日
(31)【優先権主張番号】61/748,421
(32)【優先日】2013年1月2日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】515181007
【氏名又は名称】ウィンゲイト,バリー
(73)【特許権者】
【識別番号】515181018
【氏名又は名称】チェン,チエン−ス
(74)【代理人】
【識別番号】100082072
【弁理士】
【氏名又は名称】清原 義博
(72)【発明者】
【氏名】ウィンゲイト,バリー
(72)【発明者】
【氏名】チェン,チエン−ス
【審査官】
福田 裕司
(56)【参考文献】
【文献】
登録実用新案第3169436(JP,U)
【文献】
特表2006−513833(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2005/0011536(US,A1)
【文献】
特開平09−327428(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3075380(JP,U)
【文献】
特開2004−184286(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2004/0255477(US,A1)
【文献】
特開2005−171589(JP,A)
【文献】
特表2009−503477(JP,A)
【文献】
特開2011−102743(JP,A)
【文献】
特開2008−232803(JP,A)
【文献】
米国特許第4204295(US,A)
【文献】
特開昭52−149185(JP,A)
【文献】
実開昭60−096876(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01V 1/00〜99/00
H05K 5/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
モバイルデバイス用のハンドル取り付け具であって、
該ハンドル取り付け具は、
(a)先端と後端を有するハンドルであって、前記先端が第1の先端軸と第2の先端軸を有し、前記第1の先端軸と前記第2の先端軸が前記先端の対向する側にある、ハンドルと、
(b)第1のハッチ軸と第2のハッチ軸を有するハッチであって、前記第1のハッチ軸と前記第2のハッチ軸が前記ハッチの対向する側にあり、前記ハッチがさらに伸長部を有し、前記伸長部が第1のばね係合手段と第2のばね係合手段を有し、前記ハッチが第1のチャネル壁と第2のチャネル壁によって形成されるチャネル領域をさらに有する、ハッチと、
(c)第1の部分、第2の部分、および第3の部分を有するデバイスであって、前記第2の部分が前記ハッチの少なくとも一部を着脱可能に収容するための盲穴を有する、デバイスとを備え、
(d)前記ハンドルの前記先端の一部は、前記第1の先端軸が前記第1のチャネル壁と前記第2のチャネル壁によって着脱可能に固定されるように、前記ハッチの一部へ挿入され、および、前記第2の先端軸は、前記第1のばね係合手段と前記第2のばね係合手段によって着脱可能に固定され、前記ハッチは、モバイルデバイス用の前記ハンドル取り付け具を形成するために前記盲穴内で前記デバイスに着脱可能に固定される、モバイルデバイス用のハンドル取り付け具。
【請求項2】
前記ハンドルは把持部分を有し、前記把持部分は少なくとも1つの把持手段を有する、請求項1に記載のモバイルデバイス用のハンドル取り付け具。
【請求項3】
前記ハンドルは把持部分を有し、前記把持部分は少なくとも1つの把持手段を有し、前記少なくとも1つの把持手段は、ゴム把持手段、粗面把持手段、一連のくぼみ、一連の突部、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1に記載のモバイルデバイス用のハンドル取り付け具。
【請求項4】
前記ハンドルの前記後端は少なくとも1つの嵌合用盲穴を有する、請求項1に記載のモバイルデバイス用のハンドル取り付け具。
【請求項5】
前記ハンドルの前記後端は少なくとも1つの嵌合用盲穴を有し、前記少なくとも1つの嵌合用盲穴は少なくとも1つの係合手段を有する、請求項1に記載のモバイルデバイス用のハンドル取り付け具。
【請求項6】
前記ハンドルの前記後端は少なくとも1つの嵌合用盲穴を有し、前記少なくとも1つの嵌合用盲穴は、伸長ハンドルを固定して係合するための少なくとも1つの係合手段を有する、請求項1に記載のモバイルデバイス用のハンドル取り付け具。
【請求項7】
前記ハンドルの前記後端は少なくとも1つの嵌合用盲穴を有し、前記少なくとも1つの嵌合用盲穴は、伸長ハンドルを固定して係合するための少なくとも1つの係合手段を有し、前記伸長ハンドルは延長ポール、入れ子式のポール、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1に記載のモバイルデバイス用のハンドル取り付け具。
【請求項8】
前記ハッチは少なくとも1つのストッパーを有する、請求項1に記載のモバイルデバイス用のハンドル取り付け具。
【請求項9】
前記ハッチの前記伸長部は第1の側壁と第2の側壁を有し、前記第1の側壁は第1のハッチ軸を有し、前記第2の側壁は第2のハッチ軸を有し、前記第1のハッチ軸は前記第2のハッチ軸の対向する側にある、請求項1に記載のモバイルデバイス用のハンドル取り付け具。
【請求項10】
前記ハッチは第1の脚伸長部と第2の脚伸長部を有し、前記第1の脚伸長部は第1のロック手段を有し、前記第2の脚伸長部は第2のロック手段を有し、前記第1のロック手段と前記第2のロック手段は前記ハッチを前記ハンドルに着脱可能に固定する、請求項1に記載のモバイルデバイス用のハンドル取り付け具。
【請求項11】
前記デバイスの前記第1の部分は、少なくとも1つのディスプレイ領域を有する、請求項1に記載のモバイルデバイス用のハンドル取り付け具。
【請求項12】
前記デバイスは内部に収容される少なくとも1つの電子部品を有し、前記少なくとも1つの電子部品は、少なくとも1つのコンピュータに電子通信するための少なくとも1つの手段を有する、請求項1に記載のモバイルデバイス用のハンドル取り付け具。
【請求項13】
前記デバイスは少なくとも1つのアンチスキッド手段を有する、請求項1に記載のモバイルデバイス用のハンドル取り付け具。
【請求項14】
前記デバイスは少なくとも1つのアンチスキッド手段を有し、前記少なくとも1つのアンチスキッド手段は、ゴム把持手段、粗面把持手段、一連のくぼみ、一連の突部、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1に記載のモバイルデバイス用のハンドル取り付け具。
【請求項15】
前記デバイスは少なくとも1つのバッテリー格納部を有する、請求項1に記載のモバイルデバイス用のハンドル取り付け具。
【請求項16】
前記デバイスの底面にはインクリザーバーが設けられる、請求項1に記載のモバイルデバイス用のハンドル取り付け具。
【請求項17】
前記デバイスの底面にはインクリザーバーが設けられ、取り外し可能なキャップが前記インクリザーバーを覆う、請求項1に記載のモバイルデバイス用のハンドル取り付け具。
【請求項18】
前記デバイスの空洞には少なくとも1つの第1の係合手段と少なくとも1つの第2の係合手段があり、ハッチを前記デバイスに着脱可能に固定するために、前記少なくとも1つの係合手段は前記第1のハッチ軸と係合し、前記少なくとも1つの第2の係合手段は前記第2のハッチ軸と係合する、請求項1に記載のモバイルデバイス用のハンドル取り付け具。
【請求項19】
モバイルデバイス用のハンドル取り付け具であって、
該ハンドル取り付け具は、
(a)先端と後端を有するハンドルであって、前記先端が第1の先端軸と第2の先端軸を有し、前記第1の先端軸と前記第2の先端軸が前記先端の対向する側にある、ハンドルと、
(b)第1のハッチ軸と第2のハッチ軸を有するハッチであって、前記第1のハッチ軸と前記第2のハッチ軸が前記ハッチの対向する側にあり、前記ハッチがさらに伸長部を有し、前記伸長部が第1のばね係合手段と第2のばね係合手段を有し、前記ハッチが第1のチャネル壁と第2のチャネル壁によって形成されるチャネル領域をさらに有する、ハッチと、
(c)第1の部分、第2の部分、および第3の部分を有するデバイスであって、前記第2の部分が前記ハッチの少なくとも一部を着脱可能に収容するための盲穴を有する、デバイスとを備え、
(d)前記ハンドルの前記先端の一部は、前記第1の先端軸が前記第1のチャネル壁と前記第2のチャネル壁によって着脱可能に固定されるように、前記ハッチの一部へ挿入され、および、前記第2の先端軸は、前記第1のばね係合手段と前記第2のばね係合手段によって着脱可能に固定され、前記ハッチは、モバイルデバイス用の前記ハンドル取り付け具を形成するために前記盲穴内で前記デバイスに着脱可能に固定され、および、
(e)前記デバイスは、少なくとも1つの電子デバイスを収容するための少なくとも1つのチャンバを有する、モバイルデバイス用のハンドル取り付け具。
【請求項20】
モバイルデバイス用のハンドル取り付け具であって、
該ハンドル取り付け具は、
(a)先端と後端を有するハンドルであって、前記先端が第1の先端軸と第2の先端軸を有し、前記第1の先端軸と前記第2の先端軸が前記先端の対向する側にある、ハンドルと、
(b)第1のハッチ軸と第2のハッチ軸を有するハッチであって、前記第1のハッチ軸と前記第2のハッチ軸が前記ハッチの対向する側にあり、前記ハッチがさらに伸長部を有し、前記伸長部が第1のばね係合手段と第2のばね係合手段を有し、前記ハッチが第1のチャネル壁と第2のチャネル壁によって形成されるチャネル領域をさらに有する、ハッチと、
(c)第1の部分、第2の部分、および第3の部分を有するデバイスであって、前記第2の部分が前記ハッチの少なくとも一部を着脱可能に収容するための盲穴を有する、デバイスとを備え、
(d)前記ハンドルの前記先端の一部は、前記第1の先端軸が前記第1のチャネル壁と前記第2のチャネル壁によって着脱可能に固定されるように、前記ハッチの一部へ挿入され、および、前記第2の先端軸は、前記第1のばね係合手段と前記第2のばね係合手段によって着脱可能に固定され、前記ハッチは、モバイルデバイス用の前記ハンドル取り付け具を形成するために前記盲穴内で前記デバイスに着脱可能に固定され、および、
(e)前記デバイスは、少なくとも1つの電子デバイスを収容するための少なくとも1つのチャンバを有し、および、前記少なくとも1つの電子デバイスは少なくとも1つのコンピュータデバイスと通信するための少なくとも1つの手段を有する、モバイルデバイス用のハンドル取り付け具。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
<関連出願への相互参照>
本特許出願は、2013年1月2日に出願された「SYSTEM,METHODS AND APPARATUS FOR A HANDLE ATTACHMENT」という名称の、係属中の米国仮特許出願番号61/748,421の優先権および利益を主張し、この仮出願の全体の開示が参照により本明細書中に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本発明は、一般に、デバイスに連結されたハンドルのためのシステム、方法、および装置に関する。より具体的には、本発明の態様はデバイスに解除可能に連結されたハンドルに関する。さらには、本発明の態様は、デバイスに解除可能に連結されるハッチに解除可能に連結されるハンドルに関する。さらには、本発明の態様は、デバイスに確実にかつ解除可能に連結された、二軸切り替えハンドル(a two−axis pivoting handle)に関する。さらに他の態様では、本発明は、解除可能なハッチを介して解除可能なハンドルに連結されるデバイスに関し、該ハンドルは随意にハンドルを伸長させるための手段を有する。随意に、デバイスはそれに固定された電子デバイスを有し、かつ、電子デバイスはコンピュータデバイスと通信するための少なくとも1つの手段を有する。
<背景情報>
【0003】
大工、電気技術者、棚据付業者(cabinet installers)などの建築職人は、しばしば、例えば壁面を形成する据え付けられたシートロックまたは壁板など壁面の後ろの、金属、木製およびプラスチックのスタッドを含むがこれらに限定されない壁スタッド、金属物体、木製物体、熱シグネチャ(heat signatures)、電気配線、配管、および、埋め込まれまたは隠された他の気体、液体、または固体、の位置を突き止める問題に直面する。例えば、このような壁は、通常、中心間が約16インチ幅になるように配置された壁スタッドで形成され、このスタッドは、約1/8インチから約3/4インチの範囲の様々な厚さのシートロックまたは合板などの壁材料に釘付けされる。壁の仕上げおよび塗装後には、釘、スタッドの位置、電気配線、配管およびパイピング、および埋め込まれまたは隠された気体、液体および固体は、視覚的に見つけられない。
【0004】
例えば壁スタッドの場合には、現在、壁スタッドの位置を突き止めるために一般に用いられている方法は、主として磁性材料の存在下で旋回するように支持された磁石から成るスタッド探知機を利用することを含む。この探知機は、スタッド上で壁板を保持する釘の頭と一直線になるまで、壁面に沿って移動する。スタッド探知機のこの形態は、ケーシング内に収容され、ポータブルセンサとして使用される。
【0005】
壁スタッドの位置を突き止める追加の方法には、壁面の後ろに配置された壁スタッドの位置を突き止めるためのポータブルセンサを、壁面に沿って動かすことにより利用することが含まれ、該センサーは、壁面に最も近い、壁面中に取り付けられたコンデンサプレート、壁面の後ろおよびコンデンサのすぐ隣に配置されたスタッドの位置によって引き起こされる壁の誘電率の変化に起因するコンデンサプレートの静電容量における変化を検知するための回路、および、コンデンサプレートの静電容量の変化を示すための手段、を組み合わせて含んでおり、これにより壁スタッドの位置を示す。この方法および装置は、米国特許第4,099,118号(Robert C. Franklin、et al.)に十分に記載されており、参照により本明細書に完全に組み込まれる。
【0006】
したがって、スタッドの位置を突き止めるための以前の試みは、単に携帯型のものでしかなかったことが理解されうる。これは、スタッドセンサの使用をユーザーの身長および/または腕の長さまでに著しく制限した。さらに、ユーザーが、例えば高い壁または天井のようなユーザーの身体的能力を超えるスタッドの位置を測定したい場合、ユーザーは使用領域を拡大するために、椅子またははしごまたは他のデバイスを使用しなければならないだろう。依然としてさらに、ユーザーが床上または床に近いスタッドの位置を測定したい場合、壁または床を走査するために、ユーザーは両手と両膝をつかなければならないだろう。両方の従来の既存の方法は、退屈で、時間を消費し、潜在的には危険である。
【0007】
本発明は先行技術の不備を改良し、ハンドル取り付け具のための、進歩性のあるシステム、方法および装置を提供する。
【発明の概要】
【0008】
一態様における本発明は、ハンドル取り付け具のための進歩性のあるシステム、方法、および装置である。
【0009】
したがって、本発明の1つの目的はデバイスに解除可能にハンドルを連結することである。
【0010】
本発明の別の目的は、デバイスに解除可能に連結されるハッチに解除可能に連結されるハンドルを提供することである。
【0011】
本発明のさらなる別の目的は、デバイスに確実にかつ解除可能に連結される、二軸切り替えハンドルを提供することである。
【0012】
本発明のなおさらなる別の目的は、デバイスに解除可能に連結されたハンドルを提供することであり、該ハンドルは、入れ子式に伸長して、デバイスの到達範囲を床から天井まで伸長させることができる。
【0013】
したがって、1つの態様では、本発明はモバイルデバイス用のハンドル取り付け具を含み、該ハンドル取り付け具は、
(a)先端と後端を有するハンドルであって、前記先端が第1の先端軸と第2の先端軸を有し、前記第1の先端軸と前記第2の先端軸が前記先端の対向する側にある、ハンドルと、
(b)第1のハッチ軸と第2のハッチ軸を有するハッチであって、前記第1のハッチ軸と前記第2のハッチ軸が前記ハッチの対向する側にあり、前記ハッチがさらに伸長部を有し、前記伸長部が第1のばね係合手段と第2のばね係合手段を有し、前記ハッチが第1のチャネル壁と第2のチャネル壁によって形成されるチャネル領域をさらに有する、ハッチと、
(c)第1の部分、第2の部分、および第3の部分を有するデバイスであって、前記第2の部分が前記ハッチの少なくとも一部を着脱可能に収容するための盲穴を有する、デバイスとを備え、
(d)前記ハンドルの前記先端の一部は、前記第1の先端軸が前記第1のチャネル壁と前記第2のチャネル壁によって着脱可能に固定されるように、前記ハッチの一部へ挿入され、および、前記第2の先端軸は、前記第1のばね係合手段と前記第2のばね係合手段によって着脱可能に固定され、前記ハッチは、モバイルデバイス用の前記ハンドル取り付け具を形成するために前記盲穴内で前記デバイスに着脱可能に固定される。
【0014】
別の態様では、本発明はモバイルデバイス用のハンドル取り付け具を含み、該ハンドル取り付け具は、
(a)先端と後端を有するハンドルであって、前記先端が第1の先端軸と第2の先端軸を有し、前記第1の先端軸と前記第2の先端軸が前記先端の対向する側にある、ハンドルと、
(b)第1のハッチ軸と第2のハッチ軸を有するハッチであって、前記第1のハッチ軸と前記第2のハッチ軸が前記ハッチの対向する側にあり、前記ハッチがさらに伸長部を有し、前記伸長部が第1のばね係合手段と第2のばね係合手段を有し、前記ハッチが第1のチャネル壁と第2のチャネル壁によって形成されるチャネル領域をさらに有する、ハッチと、
(c)第1の部分、第2の部分、および第3の部分を有するデバイスであって、前記第2の部分が前記ハッチの少なくとも一部を着脱可能に収容するための盲穴を有する、デバイスとを備え、
(d)前記ハンドルの前記先端の一部は、前記第1の先端軸が前記第1のチャネル壁と前記第2のチャネル壁によって着脱可能に固定されるように、前記ハッチの一部へ挿入され、および、前記第2の先端軸は、前記第1のばね係合手段と前記第2のばね係合手段によって着脱可能に固定され、前記ハッチは、モバイルデバイス用の前記ハンドル取り付け具を形成するために前記盲穴内で前記デバイスに着脱可能に固定され、および、
(e)前記デバイスは、少なくとも1つの電子デバイスを収容するための少なくとも1つのチャンバを有する。
【0015】
さらに別の態様では、本発明はモバイルデバイス用のハンドル取り付け具を含み、該ハンドル取り付け具は、
(a)先端と後端を有するハンドルであって、前記先端が第1の先端軸と第2の先端軸を有し、前記第1の先端軸と前記第2の先端軸が前記先端の対向する側にある、ハンドルと、
(b)第1のハッチ軸と第2のハッチ軸を有するハッチであって、前記第1のハッチ軸と前記第2のハッチ軸が前記ハッチの対向する側にあり、前記ハッチがさらに伸長部を有し、前記伸長部が第1のばね係合手段と第2のばね係合手段を有し、前記ハッチが第1のチャネル壁と第2のチャネル壁によって形成されるチャネル領域をさらに有する、ハッチと、
(c)第1の部分、第2の部分、および第3の部分を有するデバイスであって、前記第2の部分が前記ハッチの少なくとも一部を着脱可能に収容するための盲穴を有する、デバイスとを備え、
(d)前記ハンドルの前記先端の一部は、前記第1の先端軸が前記第1のチャネル壁と前記第2のチャネル壁によって着脱可能に固定されるように、前記ハッチの一部へ挿入され、および、前記第2の先端軸は、前記第1のばね係合手段と前記第2のばね係合手段によって着脱可能に固定され、前記ハッチは、モバイルデバイス用の前記ハンドル取り付け具を形成するために前記盲穴内で前記デバイスに着脱可能に固定され、および、
(e)前記デバイスは、少なくとも1つの電子デバイスを収容するための少なくとも1つのチャンバを有し、および、前記少なくとも1つの電子デバイスは少なくとも1つのコンピュータデバイスと通信するための少なくとも1つの手段を有する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本発明の範囲は任意の特定の実施形態よりはるかに広いが、好ましい実施形態の詳細な記載は図面と一緒に続く。これらの図面は例示目的に過ぎず、正確な縮尺で描かれているわけではない。類似する数字は図面の類似する特徴や構成要素を表す。本発明は、添付の図面と共に次の詳細な記載を参照することで最も良く理解され得る。
【0017】
【
図1】本発明のハンドルの典型的な実施形態の側面図を描く。
【
図2】本発明のハンドルの典型的な実施形態の斜視図を描く。
【
図3】本発明のハッチの典型的な実施形態の側面図を描く。
【
図4】本発明のハッチの典型的な実施形態の平面図を描く。
【
図5】本発明のハッチの典型的な実施形態の底面図を描く。
【
図6】本発明のハッチの典型的な実施形態の底面斜視図を描く。
【
図7】本発明の受け部材と篏合されるような、本発明のハンドルの典型的な実施形態の底面斜視図を描く。
【
図8】本発明のハンドルの典型的な実施形態の平面斜視図を描く。
【
図9】モバイルデバイスを示す本発明の典型的な実施形態の斜視図を描く。
【
図10】モバイルデバイスの本発明の典型的な実施形態の側面図を描く。
【
図11】受け部材によって工具と篏合されたハンドルを例示する本発明の典型的な実施形態の斜視図を描く。
【
図12】受け部材により工具と篏合され、かつ、ハンドル伸長部をさらに有する、ハンドルを例示する本発明の典型的な実施形態の側面図を描く。
【
図13】本発明の典型的な実施形態の底面図を描く。
【
図14】本発明のハッチの典型的な実施形態と、本発明の典型的な工具の空洞の典型的な実施形態の側面斜視図を描く。
【
図15】本発明の典型的な実施形態の使用法を描く。
【
図16】本発明の典型的な実施形態の使用法を描く。
【発明を実施するための形態】
【0018】
最初に、本発明の態様が、例えば、限定されないが、金属、木製、およびプラスチックのスタッドを含む、壁スタッド、金属物体、木製物体、熱シグネチャ、電気配線、配管、および他の埋め込まれた又は隠された気体、液体、または固体などの、埋め込まれた物体のために表面を走査する工具、コンピュータ、およびデバイスを実装され得ることが理解される。
【0019】
図1は、本発明のハンドルまたはワンド10の典型的な実施形態の側面図を示す。ハンドル10は、先端または先端部分12、把持部分18、および後端16を有する。先端部分12は、示されるように、少なくとも1つの典型的な軸、タブ、または雄部分、すなわち係合手段13、14を有する。少なくとも1つの典型的な軸13、14は、好ましくは、先端部分12の反対側にある。把持部分18は、随意に、少なくとも1つの把持手段15を有し、ここで少なくとも1つの把持手段15は、数例を挙げると、ゴム把持手段15、粗面把持手段15、一連のくぼみ15、一連の突部15、およびそれらの組み合わせを含む群から選択される。先端12上の軸13、14が、別のデバイス/工具と嵌合したときに交換可能であるように、対称的であることが好ましい。
【0020】
図2は、本発明のハンドル10の典型的な実施形態の斜視図を示す。少なくとも1つの軸13、14は、この典型的な実施形態においても示される。後端16は、好ましくは、少なくとも1つの開口部、盲穴または盲空洞、すなわち雌係合手段17を有する。開口部17は、好ましくは、例えば、ねじ山19などの少なくとも1つの係合手段19を有する。係合手段19は、
図12、
図15、
図16に示される、延長ポール70、または入れ子式のポール80などの、別のデバイスをハンドル10と嵌合させるために使用され得る。
【0021】
図3は、典型的なハッチ20としてここで示される、本発明の受け部材20の典型的な実施形態の側面図を示す。受け部材20、またはクリップ20、すなわちハッチ20は、上面または上部面、すなわち第1の面21、および底面すなわち第2の面28を有する。第2の面28は、少なくとも1つの止め具すなわちストッパー22、および伸長部30を有する。伸長部30は、
図4、
図5、および
図6により明確に示されるように、片側面に、軸、タブ、または雄部分、すなわち係合手段24を有する、側壁またはアーム26、および他面、好ましくは反対面に、軸、タブ、または雄部分、すなわち係合手段25を有する、側壁またはアーム27を有する。
【0022】
図4は、
図4、5、および6により明確に示されるように、上部面または上面21、止め具22、反対面に、軸、タブ、または雄部分、すなわち係合手段24を有する、側壁またはアーム26、および他面、好ましくは反対面に、軸、タブ、または雄部分、すなわち係合手段25を有する、側壁またはアーム27を有する、典型的なハッチ20としてここで示される、本発明の受け部材20の典型的な実施形態の平面図を示す。
【0023】
図5は、典型的なハッチ20としてここで示される、本発明の受け部材20の典型的な実施形態の底面図を示す。本発明の典型的な実施形態では、少なくとも1つの軸24、25が示される。1つの実施形態では、軸24および25の少なくとも1つの端部は、凸状であり、それによって、軸24、25は、過大応力を加えられると取り外され、ハッチ20、すなわち受け部材20を解除することができる。1つの実施形態では、軸24、25の少なくとも1つの端部は、凸状ではない。ハッチ20の底面すなわち第2の面28は、ロック手段36、37をそれぞれ有する、脚伸長部34および35を有している。
図7でより明確に示されるように、脚伸長部34、35は、ロック手段36、37とともに、ハンドル10の軸13、14との解除可能な係合のために、ロック領域33を形成する。脚伸長部34、35はまた、それぞれ、ばねアームすなわちばね手段26、27を形成する。底面すなわち第2の面28はまた、第1のチャネル壁38と第2のチャネル壁39との間にチャネル領域31を有している。
【0024】
図6は、本発明のハッチ20の典型的な実施形態の底面斜視図を示す。示された実施形態では、典型的なハッチ20の典型的なアーム34、35は、
図7により明確に示されるように、典型的なハンドル10を固定可能に保持するために、ばねが付けられている。別の実施形態では、ばねが付けられたアーム34と35との間の空間33によって、ハンドル10の軸13、14は、横軸に沿って確実に回転することができる。
図7でより明確に示されるように、ハンドル10の軸13、14は、チャネル壁38、39内を止め具22の方へとガイドされ、典型的なハッチ20の内部にあると、軸13、14は、ロック領域33およびロック手段36、37内で固定可能に、および着脱可能に保持される。
【0025】
図7は、本発明の受け部材20と嵌合した、本発明のハンドル10の典型的な実施形態の底面斜視図を示し、1つの実施形態では、典型的なハッチ20の典型的なアーム26、27は、ハンドル10を受けるためにばねが付けられている。1つの実施形態では、典型的なハンドル10の少なくとも1つの軸13、14は、典型的なハッチ20のアーム26と27との間にぴったりと合う。止め具22は、ハンドル10が受け部材20と着脱可能に嵌合した後に、先端12が前進するのを防ぐ。
図7および
図8に示されるように、典型的なハンドル10は、受け部材20と嵌合すると、矢印81および82によって示されるように、受け部材20内で横軸に沿って、あるいは左側または第1の側から右側または第2の側まで確実に回転する。見られるように、第1の軸13、14は、ハッチ20にスライドし、伸長部30のばねが付けられた部材34、35、36、37によって固定可能に、および着脱可能に保持され、一方で第2の軸14、13(図示せず)は、ロック領域33の近くで、チャネル38、39内に固定可能に、および着脱可能に保持される。
【0026】
図8は、典型的なハッチ20としてここで示される、典型的な受け部材20と連結したハンドル30の典型的な実施形態の平面斜視図を示す。
【0027】
図9は、モバイルデバイスまたは工具50を示す本発明の典型的な実施形態の斜視図を示す。モバイルデバイスまたは工具50は、前面部分52、中央部分54、背面部分すなわち後面部分56、上部部分すなわちは第1の部分57、およびより下部部分すなわち第2の部分59を有している。好ましくは、前面部分52は、ディスプレイまたはディスプレイ領域55、および少なくとも1つのボタン、またはスイッチ51を有している。中央部分54が、軸13、14を有する、先端12の一部に沿った受け部材20を収容するために、ハッチ空洞または盲穴40を有することが好ましい。背面部分すなわち後面部分56は、随意に、穴または開口部49を有する伸長部48を有することができる。示された典型的なハンドル10は、典型的なハッチ20としてここで示される典型的な受け部材20から分離される。少なくとも1つの典型的な軸13、14はまた、受け部材20と嵌合するために使用されるハンドル10の先端12上に示される。随意に、工具50は、少なくとも1つのアンチスキッド手段すなわち把持手段53を有し得、ここで少なくとも1つの把持手段53は、数例を挙げると、ゴム把持手段53、粗面把持手段53、一連のくぼみ53、一連の突部53、およびそれらの組み合わせを含む群から選択され得る。
【0028】
図10は、工具またはモバイルデバイスの50の本発明の典型的な実施形態の側面図を示し、ここで、典型的なハンドル10は、典型的なハッチ20としてここで示される典型的な受け部材20から分離される。この典型的な実施形態では、少なくとも1つの軸13、14は、典型的な受圧部材20と連結されるか又は嵌合されるところであるハンドル10の先端12上に示される。幾つかの適用のために、工具50の下面すなわち第2の面59上に少なくとも1つのパッド58を有することが好ましい。
【0029】
図11は、受け部材20によって工具50と嵌合したハンドル10を例示する本発明の典型的な実施形態23の斜視図を示す。示された典型的な実施形態では、典型的なハンドル10は、典型的な受け部材20に解除可能に連結されている。この典型的な実施形態では、典型的なハンドル10は、典型的なハッチ20に解除可能に連結されている。しかしながら、別の典型的な実施形態では、典型的な受け部材20は、工具50と解除可能に連結されなくてもよく、固定されてもよい。本発明の典型的な実施形態では、ハンドル10は、ハンドル10の挿入端12上に少なくとも1つの典型的な軸13、14を有している。1つの実施形態では、ハンドル10の先端12は、ハンドル10の挿入端12上に少なくとも1つの典型的な軸13、14を有している。この典型的な実施形態では、ハンドル10の先端12は、典型的なハッチ20の受け部分と係合されている。典型的なハンドル10の典型的な軸13、14は、
図7および
図8を参照してより明確に示されるように、ハンドル10がハッチ20と連結されたときに横軸上で揺れる(swing)ことを可能にする。
【0030】
図11に示される実施形態において、典型的なハンドル10の典型的な受け部材20と連結される典型的なハンドル10の対向端又は後端16は、少なくとも1つの更なる伸長部材70、80を受けるように設計され、
図12、15、16に示されるように、ユーザー75が工具50の動作の領域を更に広げることを可能にする。一実施形態において、典型的なハンドル10は、更なる伸長部材70、80を受けるように、事実上全体的又は部分的に管状であり得る。一実施形態において、典型的なハンドル10はまた、伸長部材70、80とのより確実な連結を可能にするように、螺合され得る19。別の実施形態において、典型的なハンドル10は、典型的なハンドル10へと挿入される、より小さな管状伸長部材70、80を受けるように設計され得る。別の実施形態において、典型的な伸長部材70、80はまた、追加の伸長部材70、80を更に受けるように設計され得る。別の典型的な実施形態において、伸長部材70、80は、所望の長さを達成するために引き込まれ且つ引き出され得る、折り畳み式管状挿入物70、80であり得る。別の典型的な実施形態において、伸長部材70、80は、入れ子式の伸長部材70、80であり得る。
【0031】
図12は、受け部材20を介して工具50と嵌合したハンドル10を例示し、且つハンドル伸長部70を更に有する、本発明の典型的な実施形態23の側面図を表す。工具50は、空洞又はチャンバ61内に電子デバイス60を設けることができる。電子デバイス60は、好ましくは有線媒体91又は無線媒体91などの媒体91を使用して、好ましくは別の電子デバイス60、コンピュータ90、又はサーバー90と通信可能である。第2のデバイス60はコンピュータ90であり、異なる位置90に位置し得ることを理解されたい。示された典型的な実施形態において、典型的なハンドル10は、典型的な受け部材20に連結される。この典型的な実施形態において、典型的なハンドル10は、典型的なハッチ20に解除可能に連結される。典型的なハッチ20は、典型的な工具50に解除可能に連結される。1つの典型的な実施形態において、ハンドル10は、プラスチック、或いは、工具50に関連し且つ工具50内の空洞又はチャンバ61の内部に含まれる任意のタイプのセンサー60に干渉しない他の物質で作られてもよい。1つの典型的な実施形態において、
図12、15、16に記載されるように、ハンドル10は、更なる伸長部材70、80を受けるように設計される。1つの典型的な実施形態において、ハンドル10は、更なる伸長部が、工具50に関連する任意のセンサー60に干渉するのを妨げる物質で作られてもよい。例えば、典型的な伸長部70、80が金属、又は工具50のセンサー60に干渉し得る他の物質で作られるといった場合、典型的なハンドル10は、そのような起こり得る干渉を回避又は低減するためのバッファー(buffer)として作用する。1つの典型的な実施形態において、典型的なハンドル10は、干渉が原因で生じる、工具又はモバイルデバイス又は感知デバイス50の任意の誤った読み取り或いは測定の可能性を減らすか、或いは、それらを妨げる。
【0032】
図13は、本発明の典型的な実施形態23の底面図を表す。底面59には少なくとも1つの随意のパッド58があることが確認でき、随意のパッド58は、工具50が使用されている表面上を工具50が滑らかに滑ることを可能にする。幾つかの用途のために、工具50は、バッテリー格納部62を有し得、そこでは、カバー64が、バッテリー格納部62の内部にバッテリー(図示せず)を安全に封じ込めている。カバー64は、カバー64を使用したバッテリー格納部62の安全な開閉を可能にするための、ヒンジ又は固定手段又はタブ63を有し得る。幾つかの用途のために、より低部の表面又は底面59には、空洞又はチャンバ又は盲穴65の内部に含まれている、インクリザーバー又はマーキング手段66が設けられ得る。使用されない時、インクリザーバー66は、キャップ又はカバー68を介して保護され得る。随意に、キャップ68はストラップ69と共に設けられ、その一端はキャップ68に固定され、そして対向端は、インクリザーバー66の周囲の領域など、表面59の一部に固定され得る。幾つかの用途のために、底面59は、インク又はマーキング手段66が使用されている間にキャップ又はカバー68を安全に配置するために、キャップ又はカバーの領域67と共に設けられ得る。インク又はマーキング手段66は、好ましくは、ユーザー75により望まれるように、表面上に印を付けるために使用される。
【0033】
図14は、典型的なハッチ20の少なくとも1つの軸24、25を表す、本発明の実施形態の側面斜視図を表す。この典型的な実施形態において、少なくとも1つの軸24、25は凸状であり、且つ、軸24、25を受けるように設計される、工具50の空洞40内の典型的な部分又は盲穴又は雌受け手段45への挿入が可能である。1つの実施形態において、軸24、25を受けるように設計される、工具50の部分は、工具50の空洞40の側壁81内に位置し得る。1つの実施形態において、典型的な部材は、軸24、25を受けるために使用され、工具50の周囲に連結され得る。別の実施形態において、軸24、25に対する受け部分は、工具50のあらゆる場所に位置し得る。
【0034】
図15は、本発明の典型的な実施形態の使用を表す。本発明の1つの実施形態において、ユーザー75は、典型的なハンドル10、又は少なくとも1つの伸長部材70及び80と連結される典型的なハンドル10を使用することにより立位置又は座位置で、壁74、又は天井76、又は床72上で作動する本発明の工具23を使用し、又は、他の表面スキャナー50を使用し得る。この典型的な実施形態において、ハンドル10の先端12は、典型的なハッチ20との係合の後、ユーザー75により望まれるように、ハンドル10を回転させることにより任意の方向で、表面72、74、76に沿って工具50が360°回転するのを可能にするためのレバーとして作動する。工具又はデバイス50は、埋め込まれた物体95、数例を挙げると、例えば壁スタッド95、金属スタッド95、木製スタッド95、プラスチックスタッド95、金属物体95、木製物体95、プラスチック物体95、熱シグネチャ95、電気配線95、配管95、他の埋め込まれた又は隠された気体95、液体95、固体95などのために表面72、74、76を走査するために使用され得る。本発明は、壁、天井、又は床のスキャナー50などのデバイス50の、操作者75又はユーザー75による立ったまま又は座ったままの操作を可能にし、及び、ユーザー75又は操作者75が、スキャナー50に対して自身の届く範囲を広げ且つスキャナー50を制御することを可能にする。スキャナー又はデバイス50は、操作者75又はユーザー75から広範囲の角度にあるスキャナーとなるように、表面72、74、76に対して水平に保持され得る。前述のように、スキャナー又はデバイス23、50の配向は、走査される表面72、74、76上で、ハンドル10、70、80を回転させることにより制御され得る。
【0035】
図16は、本発明の典型的な実施形態の使用を表す。一実施形態において、ハンドル10は、典型的な受け部材20に解除可能に連結される。別の実施形態において、ここで典型的なハッチ20として示される典型的な受け部材20は、工具50に解除可能に連結される。1つの実施形態において、典型的なハンドル10は、少なくとも1つの伸長部材70及び80を受けるように伸長され得る。1つの実施形態において、各伸長部材70及び80は、工具50の届く範囲を更に広げるために追加の伸長部材70及び80を受けるように設計され得る。
図16に示されるように、短い又は小さなハンドル10を使用するユーザー75の届く範囲は、半径R1までであるが、この範囲は、伸長部70をハンドル10に取り付けることにより半径R2まで、或いは、ハンドル10に固定される入れ子式の伸長部80又は伸長部80を形成するように直列で取り付けられる複数の伸長部70を使用することにより、半径R3などの更に大きな半径にまで容易に伸長され得る。それ故、ユーザー75は、同じ場所から、本発明の受け部材20に固定されるハンドル10を使用することにより、工具50に対してより長い距離にアクセスすることができることが認識される。前述のように、ハンドル取り付け具10、70、80は、異なる所望の総体的な範囲、数例を挙げると範囲R1、範囲R2、範囲R3などを収容するように交換可能であり得る。ユーザー75は、座位置からこのデバイス23を使用することができ、及び、デバイス23が複数の伸長部10、70、80及び範囲R1、R2、R3を持つため、ユーザー75はまた、床面72を走査するのに膝を付いたり、又は天井面76に届くようにハシゴを使用したりする必要はないことが認識される。同様に、デバイス又は工具50、23は、ユーザー75により望まれるように、1つの位置から別の位置72、74、76へと再配向され得る。
【0036】
前に説明された様々な典型的な実施形態において、典型的なハッチ20は、各種機能を実行するために工具50に着脱可能に接続される。様々な典型的な実施形態において、工具50は、壁スタッド(図示せず)の中心点を測定するために使用される表面スキャナー50となりうる。典型的な実施形態において、典型的なハッチ20は、好ましくは、典型的な工具50の空洞40内に収容される。典型的な実施形態において、ハッチ20は、軸24および軸25によって、典型的な工具50の空洞40内の垂直軸のまわりで回転することが可能である。典型的な実施形態において、ハッチ20は、好ましくは少なくとも1つの軸24、25を有する一方、ハンドル10は、好ましくは少なくとも1つの軸13、14を有するため、ハッチ20が第1の回転方向に回転するか、または移動することが可能となり、かつハンドルが第2の回転方向に回転するか、または移動することが可能となる。例えば、第1の回転方向は垂直の動きである一方、第2の回転方向は側方の動きでありうるか、またはその逆も成立する。
【0037】
典型的な実施形態において、ハンドル10がハッチ20と係合されるとき、工具50は、ユーザー75によって望まれる場合は、垂直軸または水平軸などの第2の軸に沿う動きを可能にしつつ、水平軸などの第一軸または垂直軸に沿って動かされてもよい。典型的な実施形態において、ハッチ20と係合した後のハンドル10の先端12は、支点を作り出し、工具50を表面72、74、76に沿って360度回転させることができるレバーとして動作する。
【0038】
ポールもしくはハンドル10、延長ポール70、または入れ子式のポール80は、好ましくは、いくつか名前を挙げるとするなら、プラスチック、ポリカーボネート、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、複合材料、金属、木材、およびそれらの組み合わせを含む群から選択される材料から作られてもよい。
【0039】
限定されないが、例えば、壁面を形作る据え付けられたシートロック、または壁板などの面の後ろの、金属スタッド、木材スタッド、およびプラスチックスタッドを含む壁スタッド、金属物体、木製物体、熱シグネチャ、電気配線、配管、ならびに埋設された、もしくは隠された気体、液体、もしくは固体の位置を突き止めるために本発明において使用される工具23は、ソフトウェア命令を実行する1つ以上のコンピュータ上で実施されてもよい。本発明の一実施形態に従って、使用される工具23は、コンピュータネットワーク91、またはファイバーもしくは銅ベースの電気通信ネットワーク91にわたってデータを送受信するサーバー90およびクライアントコンピュータシステム90と通信してもよい。本発明の他の態様と同様に、データにアクセスし、ダウンロードし、そして処理するステップは、サーバー90内の中央処理装置(CPU)によって実行され、クライアントコンピュータが、メモリ90内に記憶された命令のシーケンスを実行する。そのメモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)90、リードオンリーメモリ(ROM)90、大容量記憶装置90などの永続的記憶装置90、またはこれらの装置90のいかなる組み合わせであってもよい。命令のシーケンスを実行することで、CPU90に本発明の実施形態に記載のステップを実行させる。
【0040】
命令は、ネットワーク接続91にわたって、記憶装置90から、または1つ以上の他のコンピュータシステム90から、サーバーまたはクライアントコンピュータ90のメモリへとロードされてもよい。例えば、クライアントコンピュータ90は、サーバー90によって、ネットワーク91にわたってクライアントへ送信されたメッセージに応じて、サーバーコンピュータ90へ命令のシーケンスを送信してもよい。サーバー90は、ネットワーク接続91にわたって命令を受信すると、メモリ90内に命令を記憶する。サーバー90は、または命令がネットワーク接続91を介して届くと、その後の実行のために命令を記憶するか、命令を実行することもある。場合によっては、CPU90はダウンロードされた命令を直接サポートしてもよい。他の場合において、その命令は、CPU90によって直接実行可能であってもよいし、その命令を解釈するインタープリターによって代わりに実行されてもよい。他の実施形態において、ハードワイヤード回路が、本発明を実施するためのソフトウェア命令の代わりに、またはソフトウェア命令と組み合わせて使用されることもある。したがって、本発明において使用される工具は、ハードウェア回路およびソフトウェアの特定の組み合わせにも、サーバーまたはクライアントコンピュータ90によって実行される命令のための特定のソースにも限定されない。いくつかの例において、クライアントおよびサーバーの機能性は、単一のコンピュータプラットフォーム90上で実施されてもよい。
【0041】
本発明のクリップまたはハッチ20は、迅速に、取り付けることが可能であるか、または工具50もしくはハンドル10、70、80から取り外すことが可能であることが理解されるだろう。さらにハッチ20は、応力下で、工具20の空洞40から飛び出すか、もしくはハンドル10、70、および80の先端12上で軸13、14から飛び出すように構成されるか、またはその逆も成立するように構成される。したがって、応力の下で、構成要素10、20、40、および50のいずれも破損することはなく、そして各構成要素10、20、40、および50は、互いに、容易に、取り付けるもしくは取り外すことができるか、または組み立てるもしくは再び組み立てることができる。
【0042】
本発明の実施形態は、本明細書の一部を形成し、かつ例示によって本発明が実施されることもある特定の典型的な実施形態を示す添付の図面を参照して、より完全に、以下に記載される。しかしながら、本発明は多くの様々な形態で具体化されてもよく、本明細書で説明される実施形態に限定されてはならない。むしろ、開示された実施形態は、本開示が徹底的でかつ完全なものとなるように提供され、当業者に本発明の範囲を完全に伝えるものである。
【0043】
本明細書および請求項全体にわたって、以下の用語は、文脈上明らかに別の意味を規定していると判断されない限り、本明細書に明瞭に関連する意味であると理解される。明細書において使用されるようなフレーズ「一実施形態において」は、同じ実施形態を指してもよいが、必ずしもそうではない。さらに、明細書において使用されるようなフレーズ「別の実施形態において」は、異なる実施形態を指してもよいが、必ずしもそうではない。したがって、下記のように、本発明の様々な実施形態は、本発明の範囲または精神から逸脱することなく、容易に組み合わせられてもよい。
【0044】
依然として、さらに、本発明の特定の実施形態が記載されている一方、これらの実施形態は、単に例としてのみ示されており、本発明の範囲を限定するようには意図されない。実際に、本明細書に記載される新規性のある方法およびシステムは、様々な他の形態で具体化されてもよく;さらに、本明細書に記載される様々な方法およびシステムの形態の省略、置き換え、および変更は、本発明の精神から逸脱することなく行われてもよい。
【0045】
本明細書および請求項において使用されるように、用語「例えば(for example)」「例えば(for instance)」、「などの(such as)」、および「のような(like)」、ならびに動詞「含む(comprising)」「有する(having)」、「含む(including)」、およびそれらの他の動詞形は、それぞれ、1つ以上の構成要素または他の項目のリストと合わせて使用されたときに、制限しないものとして解釈され、そのリストが、他の付加的な構成要素または項目を除くものとしてみなされないことを意味する。他の用語は、もしそれらが異なる解釈を必要とする文脈において使用されていなければ、それらの最も広い合理的な意味を用いて解釈される。
【0046】
したがって、本発明は、本明細書に記載された実施形態に限定されず、本発明の構成要素は、本発明の精神および範囲から逸脱することなく様々な方法で変更されうる。本発明の様々な態様は、実施形態において開示された複数の構成要素の任意の適切な組み合わせからも抜粋されうる。いくつかの構成要素は、実施形態において開示された構成要素のすべてにおいて削除されることもある。様々な実施形態において記載された構成要素は、恣意的に組み合わせられてもよい。