(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
商品の販売を希望するユーザと商品の購入を希望するユーザとの間で、ネットワークを介した商品の売買が行なわれる電子商取引プラットフォームを提供する情報処理装置の情報処理方法であって、
前記情報処理装置に対する商品の購買情報を提供する加盟店において、いずれかの商品が購入された場合に、購入された前記商品に関する購買情報を、前記加盟店の情報処理装置または前記商品を購入したユーザの情報処理装置から受信する受信ステップと、
受信した前記商品の購買情報に基づき、前記電子商取引プラットフォームを利用して前記商品を販売するための出品用商品情報を生成する生成ステップと、
生成した前記出品用商品情報の少なくとも一部を、前記ユーザの情報処理装置に表示させるステップとを有し、
前記生成ステップにおいては、
前記商品を購入したユーザの情報処理装置から、前記電子商取引プラットフォームを利用した前記商品の販売の申し出を受け取った場合に、前記出品用商品情報を生成する、情報処理方法。
前記購買情報には、前記商品の購入先である前記加盟店の識別情報、前記商品を購入したユーザの識別情報、前記商品の商品情報、購入日時情報、購入金額情報の少なくとも1つが含まれる、
請求項1に記載の情報処理方法。
商品の販売を希望するユーザと商品の購入を希望するユーザとの間で、ネットワークを介した商品の売買が行なわれる電子商取引プラットフォームを提供する情報処理装置であって、
前記情報処理装置に対する商品の購買情報を提供する加盟店において、いずれかの商品が購入された場合に、購入された前記商品に関する購買情報を、前記加盟店の情報処理装置または前記商品を購入したユーザの情報処理装置から受信する受信部と、
受信した前記商品の購買情報に基づき、前記電子商取引プラットフォームを利用して前記商品を販売するための出品用商品情報を生成する生成部と、
生成した前記出品用商品情報の少なくとも一部を、前記ユーザの情報処理装置に表示させる表示部とを有し
前記生成部は、
前記商品を購入したユーザの情報処理装置から、前記電子商取引プラットフォームを利用した前記商品の販売の申し出を受け取った場合に、前記出品用商品情報を生成する、情報処理装置。
商品の販売を希望するユーザと商品の購入を希望するユーザとの間で、ネットワークを介した商品の売買が行なわれる電子商取引プラットフォームを提供する情報処理装置に、
前記情報処理装置に対する商品の購買情報を提供する加盟店において、いずれかの商品が購入された場合に、購入された前記商品に関する購買情報を、前記加盟店の情報処理装置または前記商品を購入したユーザの情報処理装置から受信する受信ステップと、
受信した前記商品の購買情報に基づき、前記電子商取引プラットフォームを利用して前記商品を販売するための出品用商品情報を生成する生成ステップと、
生成した前記出品用商品情報の少なくとも一部を、前記ユーザの情報処理装置に表示させる表示ステップとを実行させ、
前記生成ステップにおいては、
前記商品を購入したユーザの情報処理装置から、前記電子商取引プラットフォームを利用した前記商品の販売の申し出を受け取った場合に、前記出品用商品情報を生成する、プログラム。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<法令遵守>
本明細書に記載の開示は、実施される場合、本開示を実施する各国の法令を遵守のうえで実施される。また、本明細書に記載の開示は、各国の法令を遵守するために必要な、当業者が成し得る全ての変更、置換、変形、改変、および修正をもって実施される。
【0010】
本開示に係る取引システムを実施するための形態について、図面を参照して説明する。
【0011】
<システム構成>
図1は、本開示の一実施形態に係る取引システム1の構成を示す。
図1に開示されるように、取引システム1では、ネットワーク140を介して仲介サーバ110と、ユーザ端末120と、決済端末130とが接続される。
本開示においては、仲介サーバ110、ユーザ端末120、決済端末130をそれぞれ1台のみ図示しているが、複数の仲介サーバ110、ユーザ端末120、決済端末130によって構成されてもよい。
本開示において、仲介サーバ110と、ユーザ端末120と、決済端末130をそれぞれ区別する必要がない場合は、仲介サーバ110とユーザ端末120と決済端末130は、それぞれ情報処理装置200と表現されてもよい。なお、ネットワーク140に接続される情報処理装置200の数は限定されない。
【0012】
仲介サーバ110は、電子商取引プラットフォームを提供するサーバである。仲介サーバ110は、ユーザから商品の出品を受け付け、ネットワーク140を介して出品された商品の情報を公開する一方、出品された商品について、購入を希望するユーザから購入申し込みを受け付ける。また、仲介サーバ110は、一般的な電子商取引サービスにおいて必要となる機能を提供する。
【0013】
ネットワーク140は、2以上の情報処理装置200を接続する役割を担う。ネットワーク140は、ユーザ端末120または決済端末130が仲介サーバ110に接続した後、データを送受信することができるように接続経路を提供する通信網を意味する。
【0014】
ネットワーク140のうちの1つまたは複数の部分は、有線ネットワークや無線ネットワークであってもよい。ネットワーク140は、限定でなく例として、アドホック・ネットワーク(Ad Hoc Network)、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(Virtual Private Network:VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(Local Area Network:LAN)、ワイヤレスLAN(Wireless LAN:WLAN)、広域ネットワーク(Wide Area Network:WAN)、ワイヤレスWAN(Wireless WAN:WWAN)、大都市圏ネットワーク(Metropolitan Area Network:MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)の一部、携帯電話網、ISDNs(Integrated Service Digital Networks)、無線LANs、LTE(Long Term Evolution)、CDMA(Code Division Multiple Access)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、衛星通信など、または、これらの2つ以上の組合せを含むことができる。ネットワーク140は、1つまたは複数のネットワーク140を含むことができる。
【0015】
情報処理装置200は、本開示に記載される機能、および/または、方法を実現できる情報処理装置であればどのような情報処理装置であってもよい。
情報処理装置200は、限定ではなく例として、スマートフォン、携帯電話(フィーチャーフォン)、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、サーバ装置、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダなど)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA(Personal Digital Assistant)、電子メールクライアントなど)、ウェアラブル端末(限定でなく例として、メガネ型デバイス、時計型デバイスなど)、他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。
【0016】
<ハードウェア(HW)構成>
図2を用いて、取引システム1に含まれる情報処理装置200のHW構成について説明する。
情報処理装置200は、プロセッサ201と、メモリ202と、ストレージ203と、入出力インタフェース(入出力I/F)204と、通信インタフェース(通信I/F)205とを含む。情報処理装置200のHWの各構成要素は、限定でなく例として、バスBを介して相互に接続される。
【0017】
情報処理装置200は、プロセッサ201と、メモリ202と、ストレージ203と、入出力I/F204と、通信I/F205との協働により、本開示に記載される機能、および/または、方法を実現する。
【0018】
プロセッサ201は、ストレージ203に記憶されるプログラムPに含まれるコードまたは命令によって実現する機能、および/または、方法を実行する。プロセッサ201は、限定でなく例として、中央処理装置(CPU)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphic s Processing Unit)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(Application-Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等を含み、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各実施形態に開示される各処理を実現してもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。
【0019】
メモリ202は、ストレージ203からロードしたプログラムPを一時的に記憶し、プロセッサ201に対して作業領域を提供する。メモリ202には、プロセッサ201がプログラムPを実行している間に生成される各種データも一時的に格納される。メモリ202は、限定でなく例として、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などを含む。
【0020】
ストレージ203は、プログラムPを記憶する。ストレージ203は、限定でなく例として、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリなどを含む。
【0021】
通信I/F205は、ネットワーク140を介して各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F205は、ネットワーク140を介して、他の情報処理装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F205は、各種データをプロセッサ201からの指示に従って、他の情報処理装置に送信する。また、通信I/F205は、他の情報処理装置から送信された各種データを受信し、プロセッサ201に伝達する。
【0022】
入出力I/F204は、情報処理装置200に対する各種操作を入力する入力装置、および、情報処理装置200で処理された処理結果を出力する出力装置を含む。入出力I/F204は、入力装置と出力装置が一体化していてもよいし、入力装置と出力装置とに分離していてもよい。
【0023】
入力装置は、ユーザからの入力を受け付けて、当該入力に係る情報をプロセッサ201に伝達できる全ての種類の装置のいずれか、または、その組み合わせにより実現される。入力装置は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含む。
【0024】
出力装置は、プロセッサ201で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれか、または、その組み合わせにより実現される。当該処理結果を映像、および/または、動画像として出力する場合、出力装置は、フレームバッファに書き込まれた表示データに従って、当該表示データを表示することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力装置は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、モニタ(限定でなく例として、液晶ディスプレイ、OELD(Organic Electroluminescence Display)など)、ヘッドマウントディスプレイ(HDM:Head Mounted Display)、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中など(真空であってもよい)に画像やテキスト情報等を表示可能な装置、スピーカ(音声出力)、プリンターなどを含む。なお、これらの出力装置は、3Dで表示データを表示可能であってもよい。
【0025】
本開示の各実施形態のプログラムPは、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよい。 記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムを記憶可能である。プログラムPは、限定でなく例として、ソフトウェアプログラムやコンピュータプログラムを含む。
【0026】
記憶媒体は適切な場合、1つまたは複数の半導体ベースの、または他の集積回路(IC)(限定でなく例として、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、特定用途向けIC(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カードもしくはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、またはこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せでよい。
【0027】
また、本開示のプログラムPは、当該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(ネットワークや放送波等)を介して、情報処理装置200に提供されてもよい。
【0028】
なお、本開示のプログラムPは、限定でなく例として、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective−C、Java(登録商標)などのオブジェクト指向プログラミング言語、HTML5などのマークアップ言語などを用いて実装される。
【0029】
情報処理装置200おける処理の少なくとも一部は、1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよい。
【0030】
情報処理装置200における処理の少なくとも一部を、他の情報処理装置により行う構成としてもよい。この場合、プロセッサ201により実現される各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理を、他の情報処理装置で行う構成としてもよい。
【0031】
<その他>
明示的な言及のない限り、本開示の実施形態における判定の構成は必須でなく、判定条件を満たした場合に所定の処理が動作されたり、判定条件を満たさない場合に所定の処理がされたりしてもよい。
【0032】
本開示では、明記されない限り、または文脈によって示されない限り、「または」は排他的ではなく包含的な意味である。したがって、本開示では、明記されていない限り、または文脈によって示されない限り、「AまたはB」は「A、B、またはその両方」を意味する。さらに、明記されない限り、または文脈によって示されない限り、「および」は協同(joint)および個々(several)の両方の意味である。したがって、本明細書では、明記されない限り、または文脈によって 示されない限り、「AおよびB」は、「AおよびBが一緒に、または個別に(A and B, jointly or severally)」を意味する。さらに、明記されない限り、または文脈によって示されない限り、「a」、「an」、または「the」は「1つまたは複数」を意味するものとする。したがって、本明細書では、別段に明記されない限り、または文脈によって示されない限り、「an A」または「the A」は「1つまたは複数のA」を意味する。
【0033】
本開示は、本開示の実施形態、および/または、実施例に対して、当業者が成し得る全ての変更、置換、変形、改変、および修正を包含する。同様に、適切な場合、添付の特許請求の範囲は、本開示の実施形態、および/または、実施例に対して、当業者が成し得る全ての変更、置換、変形、改変、および修正を包含する。さらに、本開示は、当業者が成し得る、本開示における実施形態、および/または、実施例の1つまたは複数の特徴と、本開示における他の実施形態、および/または、実施例の1つまたは複数の特徴との任意の組合せを包含する。
【0034】
加えて、特定の機能を実施するように適合される、配置される、能力を有する、構成される、使用可能である、動作可能である、または動作できる装置またはシステムあるいは装置またはシステムの構成要素に対する添付の特許請求の範囲での参照は、その装置、システム、または構成要素がそのように適合される、配置される、能力を有する、構成される、使用可能にされる、動作可能にされる、または動作できる限り、その装置、システム、構成要素またはその特定の機能がアクティベートされ、オンにされ、またはロック解除されているか否かに関わらず、その装置、システム、構成要素を包含する。
【0035】
<第1実施形態>
(概要)
図3は、第1実施形態に係る取引システム1の概要を説明するための概略フローチャートである。
まず、ユーザは、加盟店にて所望の商品を見つけると、ユーザ端末120を用いてスマホ決済を行い、商品を購入する(ステップS1)。
【0036】
一方、加盟店の決済端末130は、スマホ決済を契機として、ユーザが購入した商品に関する購買情報を生成する。購買情報には、購入した加盟店、購入したユーザを識別するユーザID、購入した商品の商品名、購入日時、購入金額などの情報が含まれる(詳細は後述)。なお、「加盟店」とは、自店舗において購入された商品の購買情報を仲介サーバ110に提供することを認めた店舗またはユーザを意味する。決済端末130は、生成した購買情報を仲介サーバ110に送信する(ステップS2)。
【0037】
仲介サーバ110は、購買情報を受け取ると、受け取った購買情報を、ユーザIDごとにデータベースに記録する。その後、仲介サーバ110は、ユーザ端末120から、加盟店で購入した商品について、電子商取引プラットフォームに出品を希望する旨(販売の申し出)の通知を受け取ると、データベースに記録された購買情報に基づき、出品用商品情報を自動生成し、ユーザ端末120に送信する(ステップS3)。出品用商品情報には、商品名や商品のサイズ・定価・購入価格などの商品に固有の情報や、商品の使用期間(例えば、購入から3か月経過など)をあらわす使用期間情報、推薦販売価格をあらわす推薦販売価格情報、商品の説明コメントなどが含まれる(詳細は後述)。
【0038】
ユーザは、仲介サーバ110から送信される出品用商品情報に基づき、商品の正式な出品用商品情報を作成し、電子商取引プラットフォームに当該商品を出品する(ステップS4)。
【0039】
(効果)
このように、第1実施形態によれば、電子商取引プラットフォームに商品を出品する際、仲介サーバ110において出品用商品情報が自動生成される。このため、ユーザは、出品用商品情報を一から作成する必要がなく、出品用商品情報を適宜編集するといった簡易な操作で、電子商取引プラットフォームに商品を出品することが可能となる。
【0040】
<第1実施形態の機能構成>
第1実施形態に係る仲介サーバ110、ユーザ端末120、決済端末130のそれぞれの機能構成を説明する。なお、仲介サーバ110、ユーザ端末120、決済端末130の機能部は、情報処理装置200が備えるプロセッサ201と、メモリ202と、ストレージ203と、入出力I/F204と、通信I/F205との協働により実現される。
【0041】
(1)仲介サーバ110の機能構成
図4は、仲介サーバ110の機能構成を示すブロック図である。
仲介サーバ110は、通信部311と、記憶部312と、制御部313と、第1生成部314とを有する。
【0042】
通信部311は、通信I/F205などにより構成され、ユーザ端末120や決済端末130との間で様々な情報の授受を行う。
記憶部312は、メモリ202などにより構成され、ユーザ情報データベースDB1、購買情報データベースDB2、取引仲介プログラムP1などを記憶する。
ユーザ情報データベースDB1には、電子商取引プラットフォームの利用が認められた各ユーザのユーザ情報が登録されている。
【0043】
図5は、ユーザ情報データベースDB1に登録されるユーザ情報を例示した図である。
図5に示すように、ユーザ情報には、ユーザを識別するためのユーザID、性別、生年月日、名前、住所、連絡先などのほか、電子バリューの残高情報やクレジットカード情報などが含まれている。電子バリューの残高情報とは、電子マネーの残高をあらわす情報であり、クレジット情報とは、ユーザが決済等に用いるクレジットカード番号等である。なお、これらユーザ情報は、限定でなく例として、ユーザにより入力される、または、所定のサービスにより付与される、ユーザの名前、ユーザのアイコン画像、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの住所、ユーザの趣味趣向、ユーザの識別子などのユーザに対応づけられた情報を含み、これらのいずれか一つまたは、組み合わせであってもよい。
【0044】
購買情報データベースDB2には、各加盟店の決済端末130から送信される購買情報が登録されている。購買情報とは、上述したように、ユーザによって購入された商品に関する詳細をあらわす情報である。
【0045】
図6は、購買情報データベースDB2に登録される購買情報を例示した図である。
図6に示すように、購買情報には、商品の購入先である加盟店を識別するための店舗ID(識別情報)、購入したユーザを識別するためのユーザID(識別情報)、購入した商品の商品名、品番、カテゴリなどをあらわす商品情報、購入日時をあらわす購入日時情報、購入金額をあらわす購入金額情報、決済方法をあらわす決済サービス情報などが含まれている。
図6の例では、店舗ID「S0001」の店舗において、ユーザID「U0001」のユーザが、商品情報「T0001 セーター 女性用 Sサイズ」の商品を、購入日時情報「2018/01/01」の日時に、購入金額情報「5000円」で購入し、そのときの決済方法は、決済サービス「スマホ決済」であったことを示している。なお、購買情報には、商品情報、購入日時情報、購入金額情報、決済サービス情報などの詳細情報を含める代わりに、商品ID(型番など)を含めるようにしてもよい。購買情報に商品IDを含めた場合には、例えば、当該商品を販売している販売元から、商品情報、購入日時情報、購入金額情報、決済サービス情報などの詳細情報を取得するようにしてもよい。
【0046】
取引仲介プログラムP1は、仲介サーバ110によって電子商取引プラットフォームを実現するためのプログラムであり、制御部313によって実行される。
【0047】
なお、記憶部312は、その他にも、出品された商品に関する情報が登録される商品情報データベースや、過去に仲介サーバ110を介して行われた電子商取引プラットフォームの売買実績を記録した履歴データベースなどを記憶している。
【0048】
制御部313は、プロセッサ201等により構成されている。制御部313は、取引仲介プログラムP1等を実行することにより、仲介サーバ110の各部を中枢的に制御するとともに、第1生成部314の機能等を実現する。
【0049】
第1生成部314は、加盟店で購入した商品について、ユーザが電子商取引プラットフォームに出品をする際、購買情報データベースDB2に登録された購買情報に基づき、出品用商品情報を自動生成する。
【0050】
図7は、第1生成部314によって生成される商品の出品用商品情報CD1を例示した図である。
図7に示すように、出品用商品情報CD1には、出品された商品の商品情報、購入からの経過日数等をあらわす使用期間情報、出品された商品の推薦販売価格をあらわす推薦販売価格情報などが含まれる。
図7に示す例では、出品用商品情報CD1として、本商品は、「T0001 セーター 女性用 Sサイズ」(商品情報)の商品であり、その使用期間は、「購入から3か月」(使用期間情報)、推薦販売価格は、「2000円」(推薦販売価格情報)であることを示している。なお、使用期間は、例えば購入日時情報に示される購入日時から現時点までの日数をカウントすることで求めることができる。また、推薦販売価格を決定する際には、例えば購入日時情報などに基づき、商品の品質状態(例えば、「ランク1(新品)」、「ランク2(未使用に近い)」、「ランク3(やや使用感あり)」、「ランク4(かなり使用感あり)」など)を推定し、推定した品質状態を推薦販売価格に反映させてもよい。または、二次流通における相場から推薦販売価格を決定しても良い。限定でなく例として、商品情報に含まれる情報を基に、類似する二次流通商品の出品価格や落札価格(実際に売買が確定した際の価格)に基づいて推薦販売価格を決定する(第1実施例に後述)。もっとも、これら使用期間や推薦販売価格を求める方法は、あくまで一例にすぎず、いかなる方法を採用するかは適宜設定・変更可能である。
【0051】
第1生成部314は、出品用商品情報CD1を自動生成すると、通信部311に送る。通信部311は、第1生成部314から出品用商品情報CD1を受け取ると、これをユーザ端末120に送信する。
【0052】
(2)ユーザ端末120の機能構成
図8は、ユーザ端末120の機能構成を示すブロック図である。
ユーザ端末120は、ユーザが利用する端末であり、通信部321と、記憶部322と、制御部323とを有する。
【0053】
通信部321は、通信I/F205などにより構成され、仲介サーバ110や決済端末130との間で様々な情報の授受を行う。
記憶部322は、メモリ202などにより構成され、決済アプリケーションA1や取引アプリケーションA2などを記憶する。決済アプリケーションA1は、例えばスマホ決済用のアプリケーションであり、ユーザが加盟店にて所望の商品を購入する際等に利用される。当然に、決済アプリケーションA1や取引アプリケーションA2でなく、1のアプリケーションが決済機能と取引機能とをもつように構成されてもよい。
【0054】
一方、取引アプリケーションA2は、電子商取引プラットフォームを利用するためのアプリケーションであり、商品の出品や出品された商品を購入する際等に利用される。
【0055】
制御部323は、プロセッサ201等により構成されている。制御部323は、記憶部322に記憶された各種プログラムやデータを起動することで、ユーザ端末120の各部を中枢的に制御する。
【0056】
(3)決済端末130の機能構成
図9は、決済端末130の機能構成を示すブロック図である。
決済端末130は、各加盟店に設置されたPOSレジなどの端末であり、通信部331と、記憶部332と、入力部333と、制御部334と、決済部335とを有する。
【0057】
通信部331は、通信I/F205などにより構成され、仲介サーバ110やユーザ端末120との間で様々な情報の授受を行う。
記憶部332は、メモリ202などにより構成され、決済端末プログラムP2などを記憶する。決済端末プログラムP2は、スマホ決済の受け付けを可能とする決済端末用のプログラムである。
【0058】
入力部333は、入出力I/F204やリーダ端末等により構成されている。入力部333は、ユーザ端末120からのスマホ決済用の情報(例えば、QRコード(登録商標)など)の入力を行う。
制御部334は、プロセッサ201等により構成されている。制御部334は、決済端末プログラムP2等を実行することにより、決済端末130の各部を中枢的に制御するとともに、決済部335の機能等を実現する。
【0059】
決済部335は、制御部334による制御のもと、ユーザのリクエストに応じてスマホ決済を実行するとともに、購買情報を生成する。すでに説明したように、購買情報には、店舗ID、ユーザID、商品情報、購入日時情報、購入金額情報、決済サービス情報などが含まれる(
図6参照)。
決済部335は、購買情報を生成すると、通信部331に送る。通信部331は、決済部335から購買情報を受け取ると、これを仲介サーバ110に送信する。
【0060】
<第1実施形態の決済処理>
図10を参照し、第1実施形態に係る取引システム1の決済処理について説明する。
図10は、第1実施形態に係る取引システム1の決済処理のシーケンスの一例を示す。なお、以下の説明では、決済用のアカウントに十分な電子バリューが入金されている場合を想定する。
【0061】
ユーザは、加盟店において所望の商品を見つけると、ユーザ端末120を操作して決済アプリケーションA1を起動し、商品を決済端末130に持参するとともに、ユーザ端末120のディスプレイに決済画面を表示する(ステップS10)。加盟店のスタッフ等は、決済端末130を操作し、商品のタグ及びユーザ端末120のディスプレイに表示される決済画面(QRコードなど)を読み取る。かかる操作がなされると、決済端末130の決済部335は、スマホ決済を実行する(ステップS11)。決済部335は、スマホ決済が正常に行われると、ユーザが購入した商品に関する詳細をあらわす情報(すなわち、購買情報)を生成し(ステップS12)、通信部331に送る。なお、スマホ決済が正常に行われない場合には、決済部335は、ユーザ端末120のディスプレイにエラーメッセージなどを表示し、スマホ決済の再実施をユーザに促す、あるいは別の決済方法(例えば、現金での決済やカード決済など)をユーザに促してもよい。また、決済端末130の介在なしに、商品のタグ(QRコードなど)をユーザ端末120において読み取り、ユーザ端末120において購買情報を生成し、これを仲介サーバ110に送信してもよい。
【0062】
決済端末130の通信部331は、決済部335によって生成されたユーザの購買情報を、仲介サーバ110に送信する(ステップS13)。仲介サーバ110の制御部313は、ユーザの購買情報を受信すると、購買情報データベースDB2に登録する(ステップS14)。
【0063】
<第1実施形態の仲介処理>
次に、
図11を参照し、第1実施形態に係る取引システム1の仲介処理について説明する。
図11は、第1実施形態に係る取引システム1の決済処理のシーケンスの一例を示す。
【0064】
ユーザがユーザ端末120を操作して取引アプリケーションA2を起動し、仲介サーバ110へアクセスすると(ステップS20)、仲介サーバ110の制御部313は、まず、ユーザ認証を行う(ステップS21)。仲介サーバ110の制御部313は、例えばユーザによって入力されるユーザIDが、ユーザ情報データベースDB1に登録されているいずれのユーザIDにも一致していないことから、認証に失敗したと判断すると(ステップS21;NO)、エラーメッセージをユーザ端末120に返信するなどして処理を終了する。
【0065】
一方、仲介サーバ110の制御部313は、ユーザによって入力されるユーザIDが、ユーザ情報データベースDB1に登録されているいずれかのユーザIDに一致していることから、認証に成功したと判断すると(ステップS21;YES)、ユーザIDを検索キーとして購買情報データベースDB2を検索する(ステップS22)。
【0066】
仲介サーバ110の制御部313は、購買情報データベースDB2に登録されている購買情報の中から、ユーザIDが一致する購買情報を特定し(ステップS23)、加盟店にて購入した出品可能な商品があることを特定する(ステップS24)。
図6を例に説明すると、例えば、ユーザID「U0001」のユーザであれば、商品情報「T0001 セーター 女性用 Sサイズ」の商品が出品可能な商品であることを特定する。なお、以下では、出品可能な商品を商品Xと呼ぶ。
【0067】
仲介サーバ110の制御部313は、特定結果に基づき、加盟店にて購入した商品Xが出品可能である旨のメッセージ(例えば、「〇×さん、ご利用ありがとうございます。現在、加盟店にて購入した商品Xが出品可能な状態です。出品を希望しますか?」など)を、ユーザ端末120に返信する(ステップS25)。ユーザ端末120の制御部323は、仲介サーバ110から受信したメッセージをディスプレイに表示する(ステップS26)。ユーザは、ディスプレイに表示されるメッセージを確認し、商品Xの出品を希望する旨、または希望しない旨の入力操作を行う。ここで、出品可能な商品Xが複数ある場合には、これらの商品をリスト形式で表示してもよい。さらに、特定の条件に合致した商品のみ(例えば、過去1年以内に販売店にて購入された商品など)を表示してもよい。
【0068】
ユーザ端末120の制御部323は、商品Xの出品を希望する旨、または希望しない旨の入力操作を検知すると(ステップS27)、検知結果をあらわす検知信号を仲介サーバ110に送信する(ステップS28)。
【0069】
仲介サーバ110の制御部313は、ユーザ端末120から送信される検知信号をもとに、商品Xの出品を希望しているか、希望していないかを判断する(ステップS29)。仲介サーバ110の制御部313は、商品Xの出品を希望していると判断すると(ステップS29;YES)、商品の出品用商品情報を作成すべき指示を第1生成部314に送る。一方、仲介サーバ110の制御部313は、商品Xの出品を希望していないと判断すると(ステップS29;NO)、通常処理(例えば、別の商品の出品を受け付ける処理など)を行う。
【0070】
仲介サーバ110の第1生成部314は、制御部313の指示に従い、一致した購買情報に基づき、例えば
図7に示すような商品Xの出品用商品情報を作成する(ステップS30)。前述したように、出品用商品情報には、出品された商品Xの商品情報、購入からの経過日数等をあらわす使用期間情報、出品された商品Xの推薦販売価格をあらわす推薦販売価格情報などが含まれる。
【0071】
仲介サーバ110の第1生成部314は、商品Xの出品用商品情報を自動生成すると、通信部311に送る。仲介サーバ110の通信部311は、生成した商品Xの出品用商品情報を、ユーザ端末120に送信する(ステップS31)。
【0072】
ユーザ端末120の制御部323は、仲介サーバ110から商品Xの出品用商品情報を受信すると、ディスプレイに表示する(ステップS32)。ユーザは、ディスプレイに表示される出品用商品情報を適宜編集する。ユーザ端末120の制御部323は、ユーザによる出品用商品情報の編集操作に応じて、商品Xの正式な出品用商品情報を作成する(ステップS33)。
【0073】
出品用商品情報には、ユーザの使用により変化する情報が記載されても良い。限定でなく例として、商品Xの使用頻度(これまで数回のみ使用など)をあらわすメッセージ、商品Xのダメージや汚れの有無(右隅にやぶれありなど)をあらわすメッセージ、商品Xの特定箇所(汚れが目立つ箇所など)の写真を追加するなどを含む。
【0074】
ユーザは、商品Xの出品用商品情報を作成すると、ユーザ端末120を操作し、商品Xの出品用商品情報を含む出品リクエストを入力する。ユーザ端末120の制御部323は、出品リクエストを受け付けると、これを仲介サーバ110に送信する(ステップS34)。仲介サーバ110の制御部313は、出品リクエストを受信すると、商品Xの出品用商品情報を公開し、出品された商品Xの購入申し込みの受け付けを開始する(ステップS35)。
【0075】
なお、上記第1実施形態では、ステップS2において、決済端末130において加盟店における商品購入の決済が行われ、決済端末130から仲介サーバ110に購買情報が送信される態様を例示したが、本開示はこれに限るものではない。限定でなく例として、セルフレジでスマホ決済する場合には、商品のタグをユーザ端末120において読み取り、ユーザ端末120において購買情報を生成し、これを仲介サーバ110に送信してもよいし、店舗に設置される二次元コードをユーザ端末120で読み取って決済を行う場合、ユーザ端末120において購買情報を生成し、これを仲介サーバ110に送信してもよい。
なお、上記第1実施形態では、ステップS14において、仲介サーバ110が、ユーザの購買情報を受信すると、購買情報データベースDB2に登録する態様を例示したが、本開示はこれに限るものではない。限定でなく例として、ユーザ端末120がユーザの購買情報を登録してもよい。
【0076】
<<第1実施例>>
第1実施例では、商品の相場を利用して、出品された商品の推薦販売価格を求める。商品の相場を利用することで、市場を反映した妥当な価格に推薦販売価格を設定することができる。
【0077】
図12は、第1実施例に係る仲介サーバ110の機能構成を示す図である。第1実施例に係る仲介サーバ110は、
図4に示す仲介サーバ110に相場情報テーブルTA1を設けたものである。その他の構成は、
図4に示す仲介サーバ110と同様であるため、対応する部分には同一符号を付し、詳細な説明は割愛する。
【0078】
相場情報テーブルTA1は、電子商取引プラットフォームの売買実績に基づいて作成された管理テーブルである。
図13は、相場情報テーブルTA1の登録内容を例示した図である。相場情報テーブルTA1には、商品カテゴリを示すカテゴリ情報、商品名を示す品名情報、相場をあらわす相場情報などが対応づけて登録されている。
図13に示す例では、カテゴリ情報「アクセサリー」に属する、品名情報「リング(シルバー)」の商品については、相場情報「1000円〜1500円」の相場であることを示している。
【0079】
仲介サーバ110の第1生成部314は、推薦販売価格を求める際、まず、購買情報に含まれる商品の商品情報(例えば、商品名)を検索キーとして相場情報テーブルTA1を検索する。例えば、購買情報に含まれる商品の商品名が「リング(シルバー)」であれば、相場情報テーブルTA1から、この商品名に対応する相場情報「1000円〜1500円」を取得し、取得した相場情報に示される相場を、推薦販売価格として設定する。
【0080】
なお、上記例では、電子商取引プラットフォームの取引実績をもとに、商品の相場を求める場合を例示したが、これに限る趣旨ではない。例えば、同種の電子商取引プラットフォームを運営する第三者から、各商品の相場をあらわす相場情報を取得し、取得した相場情報を利用して商品の相場を求めてもよい。
【0081】
また、相場情報テーブルTA1に商品名が一致する商品がない場合には、類似商品あるいは商品カテゴリが一致する他の商品の相場から、推薦販売価格を推定してもよい。
【0082】
また、推薦販売価格については、ユーザが簡単な操作で調整できるようにしてもよい。例えば、求めた推薦販売価格を中点とした調整バーをユーザ端末120のディスプレイに表示する。ユーザは、ユーザ端末120を適宜操作することで、簡単に推薦販売価格を調整することが可能となる。このように、推薦販売価格からの調整を促すことにより、相場から大きく乖離する販売価格の設定を避けることができる。
【0083】
<<第2実施例>>
第2実施例では、加盟店において商品を購入したユーザに対し、電子商取引プラットフォームの利用を促す特典情報(広告、クーポンなど)を提供する。かかる構成によれば、電子商取引プラットフォームにおいて商品を出品する動機づけをユーザに与えることができる。
【0084】
図14は、第2実施例に係る仲介サーバ110の機能構成を示す図である。第2実施例に係る仲介サーバ110は、
図4に示す仲介サーバ110に、特典情報データベースDB3及び情報提供部315を設けたものである。その他の構成は、
図4に示す仲介サーバ110と同様であるため、対応する部分には同一符号を付し、詳細な説明は割愛する。
【0085】
特典情報データベースDB3には、情報提供部315によって実行される複数の特典アルゴリズムAl1〜Al3が格納されている。
【0086】
特典アルゴリズムAl1は、例えば、ユーザが商品を購入した加盟店において利用可能な(有効な)特典情報を提供するアルゴリズムである。特典アルゴリズムAl1の実行により、例えば、「ユーザが購入した商品(「リング(シルバー)」)と同一カテゴリ(「アクセサリー」)の商品について20%オフ」といったクーポンや広告などを示す情報が生成される。
【0087】
特典アルゴリズムAl2は、例えば、ユーザが加盟店にて購入した商品の適切な出品タイミング(特典情報)を提供するルゴリズムである。特典アルゴリズムAl2の実行により、例えば、「ユーザが購入した商品(「毛皮のコート」)は、寒くなり始める時期(「11月から12月」)に出品するのがよいでしょう」といった出品タイミングを示す情報が生成される。
【0088】
特典アルゴリズムAl3は、例えば、電子商取引プラットフォームを利用して商品を販売し、販売料金(またはポイントなど)を得ることにより、新たに購入することが可能となる、おすすめ商品(特典情報)を提供するアルゴリズムである。特典アルゴリズムAl3の実行により、例えば、「ユーザが購入した商品(「財布」)を出品して販売すれば、お得な商品(「ビジネスシューズ」)を購入することが可能となります」といったおすすめ商品を示す情報が生成される。
【0089】
出品タイミングについては、例えば、仲介サーバ110を介して行われた電子商取引プラットフォームの売買実績を記録した履歴データベース等を参照し、同一商品の値動きチャート等を参考に最も高く売れた期間を出品タイミングとして設定すればよい。また、おすすめ商品については、ユーザの取引履歴等をもとに、ユーザの趣向性を加味して設定すればよい。また、本実施例では、説明の理解を容易にするために、典型的な特典アルゴリズムを3種類例示したが、その数は限定されるものではない。また、特典アルゴリズムAl1〜Al3を併用してもよいのはもちろんである。
【0090】
情報提供部315は、特典アルゴリズムAl1〜Al3を適宜選択・実行し、加盟店において商品を購入したユーザに対し、電子商取引プラットフォームの利用を促す特典情報を提供する。
【0091】
情報提供部315は、例えば特典アルゴリズムAl1を選択した場合には、ユーザが商品を購入した加盟店において有効なクーポンや広告に関する特典情報を生成し、通信部311に送る。通信部311は、情報提供部315において生成されたクーポンや広告に関する特典情報を、ユーザ端末120に送信する。
【0092】
<第2実施形態>
(概要)
図15は、第2実施形態に係る取引システム1の概要を説明するための概略フローチャートである。なお、
図15に示す概略フローチャートは、
図3に示す概略フローチャートにステップS5及びステップS6を設けたものである。その他のステップは、
図3に示す概略フローチャートと同様であるため、対応する部分には同一符号を付し、詳細な説明は割愛する。
【0093】
仲介サーバ110は、ユーザから商品の出品を受け付け、ネットワーク140を介して出品された商品の情報を公開する一方、出品された商品について、購入を希望するユーザから購入申し込みを受け付ける。
【0094】
その後、出品された商品について売買が成立すると(ステップS5)、仲介サーバ110は、売買成立を契機として、売買内容をあらわす売買情報を生成する。売買情報には、商品の購入先の加盟店を識別する店舗ID、商品の商品情報(すなわち、商品の商品名、品番、カテゴリなどをあらわす情報)や、出品されてから販売されるまで期間などをあらわす流通期間情報などが含まれる(詳細は後述)。仲介サーバ110は、購入先である加盟店に対し、生成した売買情報を送信する(ステップS6)。
【0095】
(効果)
このように、第2実施形態によれば、商品の購入先である加盟店のオーナー等は、受信した売買情報を閲覧することで、加盟店において販売された商品が、どれくらいの期間で、どれくいらの価格帯で電子商取引プラットフォームに出品され、二次流通するのかを把握することができる。加盟店のオーナー等は、把握した情報をもとに、効果的なマーケティングを実施することが可能となる。
【0096】
<第2実施形態の機能構成>
第2実施形態に係る仲介サーバ110、ユーザ端末120、決済端末130の機能構成を説明する。なお、以下の説明において、仲介サーバ110以外の構成、すなわち、ユーザ端末120及び決済端末130は、第1実施形態と同様である。
【0097】
(1)仲介サーバの機能構成
図16は、第2実施形態に係る仲介サーバ110の機能構成を示す図である。仲介サーバ110は、
図4に示す仲介サーバ110に、売買情報データベースDB4及び第2生成部316を設けたものである。その他の構成は、
図4に示す仲介サーバ110と同様であるため、対応する部分には同一符号を付し、詳細な説明は割愛する。
【0098】
第2生成部316は、電子商取引仲介システムを介して販売された商品が、加盟店で購入された商品(以下、「加盟店経由の商品」という。)であるか否かを判断する。上述したように、加盟店経由の商品であれば、すでに購買情報データベースDB2に購買情報が格納されている。第2生成部316は、購買情報データベースDB2を参照し、購買情報が登録されていると判断すると、今回販売された商品は、加盟店経由の商品であるとして、当該商品に対応する購買情報に基づき、売買情報を生成する。
【0099】
売買情報データベースDB4には、第2生成部316によって生成される売買情報が格納される。売買情報とは、加盟店経由の商品の売買に関する詳細をあらわす情報である。
【0100】
図17は、売買情報データベースDB4に登録される売買情報を例示した図である。
図17に示すように、売買情報には、商品の購入先の加盟店を識別するための店舗ID、商品の商品情報(すなわち、商品の商品名、品番、カテゴリなどをあらわす情報)や、購入されてから出品されるまでの期間をあらわす第1期間情報、出品されてから売買が成立するまでの期間をあらわす第2期間情報、実際に売買されたときの価格をあらわす売買価格情報などが含まれている。
【0101】
図17の例では、店舗ID「S0001」の店舗において、購入金額情報「5000円」で購入された、商品情報「T0001 セーター 女性用 Sサイズ」の商品は、購入から出品までの期間が第1期間情報「3か月」であり、出品から販売までの期間は第2期間情報「1か月」であった。そのときの売買価格は、売買価格情報「1800円」であったことを示している。なお、売買情報にどのような情報を含めるかは、任意に設定・変更可能である。例えば、電子商取引プラットフォームにおいて、いかなる商品が多く出品され、売買成立に至っているかをあらわす情報等を、売買情報に含めてもよい。
【0102】
第2生成部316は、加盟店経由の商品について、購買情報に基づき売買情報を生成すると、売買情報データベースDB4に格納するとともに、通信部311に送る。
通信部311は、加盟店経由の商品について売買情報を受けとると、対応する加盟店の決済端末130に送信する。
【0103】
<第2実施形態の情報提供処理>
次に、
図18を参照し、第2実施形態に係る取引システム1の情報提供処理について説明する。
図18は、第2実施形態に係る取引システム1の情報提供処理のシーケンスの一例を示す。なお、以下の説明では、仲介サーバ110を介して商品が出品され、購入者との間で売買が成立している場合を想定する。
【0104】
仲介サーバ110の制御部313によって、出品された商品の売買成立が検知されると(ステップS40)、第2生成部316は、売買が成立した商品は、加盟店経由の商品であるか否かを判断する(ステップS41)。
【0105】
前述したように、加盟店経由の商品であれば、購買情報データベースN2に当該商品の購買情報が登録されている。第2生成部316は、購買情報が登録されていることから、加盟店経由の商品であると判断すると(ステップS41;YES)、購買情報に基づき、
図17に示すような売買情報を生成する(ステップS42)。そして、第2生成部316は、生成した売買情報を売買情報データベースDB4に格納するとともに、通信部311に送る。
【0106】
通信部311は、加盟店経由の商品について売買情報を受けとると、対応する加盟店の決済端末130に送信する(ステップS43)。なお、売買情報の送信先は、加盟店の決済端末130に限定されず、売買情報を受信し、表示することが可能なあらゆる端末(例えば、ディスプレイ装置など)であってもよい。
一方、生成部316は、売買が成立した商品は、加盟店経由の商品でないと判断すると(ステップS41;NO)、売買情報を生成することなく、終了する。
【0107】
加盟店の決済端末130は、売買情報を受信するとディスプレイに表示する(ステップS44)。加盟店のスタッフ等は、ディスプレイに表示される売買情報を確認することで、どのような商品が、どの程度の期間で、どのような価格帯で二次流通するのか等の情報を把握することができる。これにより、加盟店は商品販売数や時期、価格などを調整するための情報を得ることができる。
なお、加盟店のスタッフ等は、把握した情報をもとに、当該商品を販売したユーザに再度来店してもらえるよう、決済端末130からユーザ端末120にクーポンや広告などの特典情報を配信してもよい。
加盟店が把握する情報を基に様々な特典情報をユーザ端末120に送信するようにしてもよい。この場合、加盟店での購入金額と電子商取引プラットフォームでの売買成立価格に応じて、送信される特典情報が選択されてもよい。限定でなく例として、加盟店での購入金額よりも電子商取引プラットフォームでの売買成立価格のほうが高い場合には、出品したユーザは当該出品により儲けを得ているので、特典情報を単純に加盟店の広告(広告情報)を選択する。加盟店での購入金額よりも電子商取引プラットフォームでの売買成立価格のほうが低い場合には、当該加盟店で利用可能なクーポン(割引)を選択する。なお、特典情報は購入商品に関連するものであってよい。限定でなく例として、購入商品のカテゴリ、価格、に基づいて特典情報が選択されてもよい。
【0108】
<<各実施形態及び各実施例に共通の応用>>
近年、電子商取引プラットフォームにおいては、いわゆるコピー商品・偽ブランド品などの偽造品が出品される等の問題が横行している。かかる問題を解消するために、流通経路の追跡(トレーサビリティ)を可能とするブロックチェーン技術を活用してもよい。例えば、加盟店にて販売する商品に正規品を識別するためのNFCチップを埋め込み、そのチップの情報をブロックチェーンで管理する。ブロックチェーンは、改ざんがほぼ不可能であることから、当該NFCチップが搭載されていれば、その商品は本物であると判断することができる。さらに、ブロックチェーン技術を活用すれば、流通履歴の追跡ができるため、盗品など不正な経路で入手していないか等をチェックすることができ、ユーザは安心して電子商取引プラットフォームを利用することができる。また、二次流通以降、さらにN次流通が発生した場合にも全ての流通を参照することができる。
【解決手段】ユーザは、加盟店にて所望の商品を見つけると、ユーザ端末120を用いてスマホ決済を行い、商品を購入する(ステップS1)。決済端末130は、スマホ決済を契機として購買情報を生成し、仲介サーバ110に送信する(ステップS2)。仲介サーバ110は、ユーザ端末120から、加盟店で購入した商品について、電子商取引プラットフォームに出品を希望する旨(販売の申し出)の通知を受け取ると、購買情報に基づき、商品の出品用商品情報を自動生成し、ユーザ端末120に送信する(ステップS3)。