(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6472212
(24)【登録日】2019年2月1日
(45)【発行日】2019年2月20日
(54)【発明の名称】建築用コーナー材
(51)【国際特許分類】
E04F 13/07 20060101AFI20190207BHJP
E04F 13/06 20060101ALI20190207BHJP
【FI】
E04F13/07 G
E04F13/06 A
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-226513(P2014-226513)
(22)【出願日】2014年11月6日
(65)【公開番号】特開2016-89521(P2016-89521A)
(43)【公開日】2016年5月23日
【審査請求日】2017年9月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】000010065
【氏名又は名称】フクビ化学工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100076484
【弁理士】
【氏名又は名称】戸川 公二
(72)【発明者】
【氏名】西村 昌敏
(72)【発明者】
【氏名】大道 秀敏
【審査官】
前田 敏行
(56)【参考文献】
【文献】
特開平08−035311(JP,A)
【文献】
特開2010−275683(JP,A)
【文献】
特開2001−349039(JP,A)
【文献】
特開2005−105571(JP,A)
【文献】
特開2003−184205(JP,A)
【文献】
特開2003−245992(JP,A)
【文献】
特開2006−083655(JP,A)
【文献】
実公昭62−040030(JP,Y2)
【文献】
米国特許第06001200(US,A)
【文献】
特開平10−169148(JP,A)
【文献】
特開平06−010465(JP,A)
【文献】
特開2013−163948(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2006/0236626(US,A1)
【文献】
中国実用新案第201753505(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04F 13/00−13/30
E04F 19/00−19/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
合成樹脂製の帯状薄板から成り、かつ、使用時にアングル状に屈曲させて壁面の出隅部分や入隅部分に取り付けられる建築用コーナー材であって、
前記コーナー材本体(1)が、幅方向の両側に形成された平板部(11)(11)と、これらの平板部(11)(11)間に長さ方向に沿って形成された、前記平板部(11)の材質よりも柔軟かつ高靱性で塑性変形可能な材質の折曲げ部(12)とから構成されている一方、
前記平板部(11)(11)の材料に、熱可塑性樹脂が使用されると共に、前記折曲げ部(12)の材料に、ASA樹脂、ABS樹脂またはAES樹脂100重量部に対して、ウレタン系エラストマーが40〜200重量部混合された材料が使用されていることを特徴とする建築用コーナー材。
【請求項2】
コーナー材本体(1)の折曲げ部(12)に溝部(12a)が形成されていることを特徴とする請求項1記載の建築用コーナー材。
【請求項3】
コーナー材本体(1)の折曲げ部(12)に形成された溝部(12a)が、90°以上の角度を有するV溝であることを特徴とする請求項2記載の建築用コーナー材。
【請求項4】
コーナー材本体(1)の折曲げ部(12)における溝部(12a)の反対側の面が湾曲した凸状に形成されると共に、折曲げ部(12)の厚みが、平板部(11)側からV溝の頂点に近づくにつれて徐々に小さくなっていることを特徴とする請求項3記載の建築用コーナー材。
【請求項5】
平板部(11)(11)の材料に、塩化ビニル樹脂またはスチレン系樹脂が使用されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一つに記載の建築用コーナー材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築用コーナー材の改良、詳しくは、使用時に平板部の割れが生じ難いだけでなく、折り曲げた後のアングル状の形態を保持して取付け作業を効率的に行うことができ、しかも、低温環境下で使用した場合でも折曲げ部に割れが生じ難い建築用コーナー材に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、住宅の内装工事において、内壁の出隅部分や入隅部分に貼り付けた壁紙が、地震等による下地パネルのズレによりシワが入ったり破れたりしないように、補強用の建築用コーナー材を出隅部分等に取り付けることが多い。これにより、下地パネルの動きが最小限に抑制されるため、壁紙の綺麗な外観を長い期間保つことができる。
【0003】
そして、従来においては、全体をポリスチレン樹脂やABS樹脂等で作製した建築用コーナー材が既に開発されているが(特許文献1参照)、この従来のコーナー材は、中央部の折曲げ部が比較的硬質であったため、両側の平板部の縁を手で持ってコーナー材を折り曲げた際に折曲げ部でなく平板部が割れてしまうことがあった。
【0004】
しかも、上記全体がポリスチレン樹脂やABS樹脂等から成る従来のコーナー材に関しては、低温環境下において靱性が低下し易い材料から折曲げ部が形成されていたため、気温が低下する冬場に施工現場でコーナー材を折り曲げた際に、折曲げ部に割れが生じ易くなる欠点があった。そのため、物理的性能面での改良が求められた。
【0005】
一方、本件出願人も、両側の平板部を硬質な塩化ビニル樹脂から作製し、折曲げ部を柔軟な半硬質塩化ビニル樹脂から作製したコーナー材を開発しているが(特許文献2参照)、このコーナー材は、折り曲げ部の弾性限界が大きかったため、弾性復元力により一旦折り曲げたコーナー材がすぐに元の形態に戻ってしまう問題があった。
【0006】
また特に、保管や持ち運びが簡単に行えるようにロール状の形態で販売されているコーナー材は、湾曲形状に癖付けされているため、アングル状(直線状)の形態で出隅部分等に仮留めしたコーナー材が、形状の復元により湾曲して出隅部分等から外れてしまい、取り付け作業をやり直す必要が生じる等、作業効率の低下を招き易かった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2010−275683号公報
【特許文献2】特開平8−35311号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記の如き問題に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、使用時に平板部の両縁を持って折り曲げた場合でも平板部の割れが生じ難く、また折り曲げた後のアングル状の形態を保持して取付け作業を効率的に行うことができ、しかも、低温環境下で使用した場合でも折曲げ部に割れが生じ難い建築用コーナー材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者が上記課題を解決するために採用した手段を添付図面を参照して説明すれば次のとおりである。
【0010】
即ち、本発明は、合成樹脂製の帯状薄板から成り、かつ、使用時にアングル状に屈曲させて壁面の出隅部分や入隅部分に取り付けられる建築用コーナー材において、
前記コーナー材本体1を、幅方向の両側に形成された平板部11・11と、これらの平板部11・11間に長さ方向に沿って形成された、前記平板部11の材質よりも柔軟かつ高靱性で塑性変形可能な材質の折曲げ部12とから構成する一方、
前記平板部11・11の材料に、熱可塑性樹脂を使用すると共に、前記折曲げ部12の材料に、ASA樹脂、ABS樹脂またはAES樹脂100重量部に対して、ウレタン系エラストマーが40〜
200重量部混合された材料を使用した点に特徴がある。
【0011】
また、上記コーナー材本体1の折曲げ部12については、溝部12aを形成して曲げ易くすることができる。加えて、コーナー材本体1の折曲げ部12に形成した溝部12aを、90°以上の角度を有するV溝とすれば、両側平板部11・11の成す角度が90°以下になるまで折曲げ部12を大きく曲げ易くなる。
【0012】
しかも、上記コーナー材本体1の折曲げ部12に関しては、溝部12aの反対側の面を湾曲させて凸状に形成すると共に、折曲げ部12の厚みを、平板部11側からV溝の頂点に近づくにつれて徐々に小さくすることによって、コーナー材本体1を折曲げ部12の溝部12a側に曲げ易くすることもできる。
【0013】
また更に、上記コーナー材本体1の平板部11・11の材料に関しては、折曲げ部12の材料よりも固く、かつ、折曲げ部12の材料と共押出成形が可能な塩化ビニル樹脂またはスチレン系樹脂が使用するのが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
本発明では、コーナー材の折曲げ部に、平板部の材質よりも柔軟かつ高靱性で塑性変形可能な材料として、ASA樹脂、ABS樹脂またはAES樹脂100重量部に対して、ウレタン系エラストマーを40〜300重量部混合した材料を使用したことにより、平板部の両縁を持って帯状のコーナー材を折り曲げるだけで、コーナー材を簡単にアングル状の形態に変形させることができる。
【0015】
しかも、本発明では、平板部よりも柔軟な材料を折曲げ部に使用しているため、コーナー材を強く折り曲げた場合でも平板部が割れてしまうような心配はない。また、折曲げ部には低温環境下でも粘りのある高靱性材料を使用しているため、冬場の施工現場で使用した場合でも、折曲げ部に割れが生じるような心配はない。
【0016】
そして更に、本発明では、折曲げ部に弾性限界が比較的小さい塑性変形可能な材料を使用しているため、一旦折り曲げたコーナー材が、折曲げ部の形状復元(開き)によって湾曲した帯状の形態に戻ってしまうこともなく、取り付け作業のやり直し等の問題も生じないため、施工作業を効率的に行うことができる。
【0017】
したがって、本発明により、下地パネルのズレを抑制してクロス皺の発生を防止する基本機能を損なうことなく、使用時における製品の破損の問題を解消することができ、更に取り付け作業の効率化も図れる施工業者にとって使い勝手の良い建築用コーナー材を提供できることから、本発明の実用的利用価値は頗る高い。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の実施例1における建築用コーナー材を表わす全体斜視図である。
【
図2】本発明の実施例1における建築用コーナー材を表わす拡大上面図および端面図である。
【
図3】本発明の実施例1における建築用コーナー材の使用状態を表わす状態説明図である。
【
図4】本発明の実施例1における建築用コーナー材の形状を説明するための端面拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
『実施例1』
まず本発明の実施例1について、
図1から
図4に基いて以下に説明する。なお同図において、符号1で指示するものは、コーナー材本体である。また符号Rで指示するものは、コーナー材本体をロール状に巻いた製品形態であり、符号Aで指示するものは、コーナー材本体をアングル状に折り曲げた製品形態である。
【0020】
[建築用コーナー材の構成]
まず実施例1では、押出成形された合成樹脂製の帯状薄板からコーナー材本体1を構成し、これを成形後に巻き取ってロール状の製品形態Rとしている(
図1参照)。また、コーナー材本体1には、
図2に示すように、幅方向の両側に形成された平板部11・11と、これらの平板部11・11間に長さ方向に沿って形成された折曲げ部12とを設けている。なお、上記平板部11・11の厚みについては、0.3〜1.0mmの範囲が好ましく、本実施例では0.5mmとしている。
【0021】
また、上記コーナー材本体1の材料に関しては、平板部11・11に熱可塑性樹脂を使用すると共に、折曲げ部12には、平板部11の材質よりも柔軟かつ高靱性で塑性変形可能な物性を有する熱可塑性樹脂として、ASA樹脂100重量部にウレタン系エラストマーを40〜300重量部の割合で混合した材料を使用している。
【0022】
なお本実施例では、上記折曲げ部12の材料の一つに、機械的物性および耐候性に優れたASA樹脂を使用しているが、必要に応じて、ASA樹脂の代わりに同じく耐候性に優れたAES樹脂や、ASA樹脂やAES樹脂と同等の機械的物性を有するABS樹脂を使用することもできる。
【0023】
また本実施例では、上記平板部11・11の材料として、折曲げ部12に使用された熱可塑性樹脂よりも固く(剛性が高く)、かつ、折曲げ部12の熱可塑性樹脂と共押出成形が可能な塩化ビニル樹脂(PVC)を使用しているが、必要に応じて塩化ビニル樹脂の代わりにスチレン系樹脂を使用することもできる。なおスチレン系樹脂としては、ポリスチレン樹脂、耐衝撃性ポリスチレン樹脂、ABS樹脂、AES樹脂、ASA樹脂などが使用できる。
【0024】
そして、上記のようにコーナー材本体1を構成したことにより、使用時に両側の平板部11・11を折り畳むようにコーナー材本体1を変形させれば、折曲げ部12を塑性変形させることができるため、
図3に示すように、コーナー材本体1を断面L字型のアングル状の製品形態Aとすることができる。
【0025】
これにより、コーナー材本体1を、アングル状の製品形態Aで壁面の出隅部分や入隅部分に取り付けることができる。しかも、上記コーナー材本体1の折曲げ部12には、折り曲げ性に優れた高靱性の熱可塑性樹脂を使用しているため、ロール状の製品形態Rとしたときにコーナー材本体1が湾曲形状に癖付けされていたとしても、塑性変形させた折曲げ部12が開いて仮留めしたコーナー材本体1が湾曲してしまう心配はない。
【0026】
加えて、上記コーナー材本体1の折曲げ部12には、低温時割れ性に優れた熱可塑性樹脂を使用しているため、冬場などの低温環境下で使用した場合でも、塑性変形させた折曲げ部12に割れが生じるような心配もない。したがって、上記構成から成る建築用コーナー材を使用すれば、施工者の作業効率の改善を図れる上に、使用上の不都合も解消できる。
【0027】
また本実施例では、
図4(a)に示すように、コーナー材本体1の折曲げ部12の片面に溝部12aを形成して、コーティング材本体1を折曲げ部12の溝部12aに沿ってアングル状に曲げ易くしている。特に本実施例では、この溝部12aを90°以上の角度を有するV溝として、両側の平板部11・11の成す角度が90°以下になるまでコーナー材本体1を曲げ易くしている。
【0028】
しかも、本実施例では、上記折曲げ部12における溝部12aの反対側の面を少し湾曲させて凸状に形成すると共に、折曲げ部12を、平板部11側からV溝の頂点に近づくにつれて厚みが徐々に小さくなるように設計している。これにより、コーナー材本体1を折曲げ部12の溝部12a側に折曲げ易くなる。なお、上記折曲げ部12におけるV溝頂点部位の厚みは、0.2〜0.5mmの範囲で設計するのが好ましく、本実施例では、0.3mmとしている。
【0029】
また更に、本実施例では、上記コーナー材本体1の平板部11・11において、パテ材の乗りを良くするために、
図4(b)に示すように側縁部から所定幅にわたって上面に長手方向の細溝を多数形成してノッチ部11aを設けている。なお本実施例では、コーナー材本体1の折曲げ時に平板部11・11が折れてしまわないように、ノッチ部11aを平板部11の折曲げ部12側の端部まで形成せず、平板部11・11の折曲げ部12側に非ノッチ部分を残している。また、本実施例においては、上記ノッチ部11aと同様の目的で、平板部11・11に多数の孔部11b・11b…を所定間隔で形成している。
【0030】
[効果の実証試験]
次に、上記建築用コーナー材を用いて行った効果の実証試験について以下に説明する。まず本試験では、以下の実施例及び比較例のサンプルを準備した。
「実施例1」
コーナー材本体1の平板部11・11が塩化ビニル樹脂から成り、かつ、折曲げ部12が、ASA樹脂100重量部に、ウレタン系エラストマーを100重量部の割合で混合した材料から成るサンプル。
「実施例2」
コーナー材本体1の平板部11・11が塩化ビニル樹脂から成り、かつ、折曲げ部12が、ASA樹脂100重量部に、ウレタン系エラストマーを40重量部の割合で混合した材料から成るサンプル。
「実施例3」
コーナー材本体1の平板部11・11が塩化ビニル樹脂から成り、かつ、折曲げ部12が、ASA樹脂100重量部に、ウレタン系エラストマーを200重量部の割合で混合した材料から成るサンプル。
「実施例4」
コーナー材本体1の平板部11・11がABS樹脂から成り、かつ、折曲げ部12が、ABS樹脂100重量部に、ウレタン系エラストマーを100重量部の割合で混合した材料から成るサンプル。
【0031】
「比較例1」
コーナー材本体1の平板部11・11が塩化ビニル樹脂から成り、かつ、折曲げ部12が、塩化ビニル樹脂(可塑剤50重量部を含む)から成るサンプル。
「比較例2」
コーナー材本体1の平板部11・11が塩化ビニル樹脂から成り、かつ、折曲げ部12が、ASA樹脂100重量部に、ウレタン系エラストマーを30重量部の割合で混合した材料から成るサンプル。
「比較例3」
コーナー材本体1の平板部11・11が塩化ビニル樹脂から成り、かつ、折曲げ部12が、ASA樹脂100重量部に、ウレタン系エラストマーを250重量部の割合で混合した材料から成るサンプル。
【0032】
そして、上記実施例及び比較例について、折り曲げ性と低温時割れ性の試験を行った。なお「折り曲げ性」の試験は、コーナー材本体1を手で180°折り曲げて30秒間放置した後、両側平板部11・11の成す角度(開き角度)がどこまで戻るのかを目視し、開き角度が90°以内のものを“○”、開き角度が90°より大きいのものを“×”と評価した。
【0033】
また、上記低温時割れ性の試験については、コーナー材本体1を−10℃の環境下に数時間放置した後、コーナー材本体1を手で180°折り曲げて折曲げ部12の状態を目視し、割れなしのものを“○”、割れ有りのものを“×”と評価した。そして、上記試験により得られた結果を、以下の[表1]に示す。
【表1】
【0034】
上記[表1]に示されるように、比較例1〜3については、折り曲げ性または低温時割れ性の何れかが“×”の低評価なのに対し、実施例1〜4のサンプルについては、折り曲げ性および低温時割れ性のどちらも“○”の高評価になっていることから、実施例1〜4のサンプルにおいて本発明の効果が発揮されていることが確認できた。
【0035】
本発明は、概ね上記のように構成されるが、本発明は図示の実施形態に限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内において種々の変更が可能であって、例えば、コーナー材本体1の平板部11・11の材質は、折曲げ部12に使用された熱可塑性樹脂よりも固く、折曲げ部12の熱可塑性樹脂と共押出成形が可能な熱可塑性樹脂であれば、塩化ビニル樹脂やスチレン形樹脂以外の樹脂を使用することもできる。
【0036】
また、コーナー材本体1の折曲げ部12の溝部12aの形状は、V溝に限定されることはなく断面が半円状や多角形状の溝を形成することもできる。そしてまた、コーナー材本体1における折曲げ部12の面積上の割合は、コーナー材本体1の厚みに応じて適宜変更することができ、上記何れのものも本発明の技術的範囲に属する。
【産業上の利用可能性】
【0037】
周知のとおり、住宅の内壁には、多くの出隅部分や入隅部分が設けられているが、これらの部位に張った壁紙に短期間でシワが生じると、新築住宅の雰囲気が著しく損なわれるため、居住者の不満も大きい。そのような中で、本発明の建築用コーナー材は、壁紙のシワの問題を抑制できるだけでなく施工作業も簡単に行える実用的な技術であるため、その産業上の利用価値は非常に高い。
【符号の説明】
【0038】
1 コーナー材本体
11 平板部
11a ノッチ部
11b 孔部
12 折曲げ部
12a 溝部
R ロール状の製品形態
A アングル状の製品形態