【実施例】
【0011】
図1は、本実施例の測定結果出力システム1の一例を示す説明図である。
図1に示す測定結果出力システム1は、複数の健康測定装置2と、サーバ装置3と、複数の端末装置4とを有する。健康測定装置2は、例えば、自宅、運行現場、職場や病院等に配置された利用者の生体情報を測定する機器である。健康測定装置2は、例えば、血圧計、体重計、体温計、アルコール検知器や睡眠測定器等の測定機器である。サーバ装置3は、例えば、インターネット5経由で各健康測定装置2と通信接続する。更に、サーバ装置3は、健康測定装置2で取得した各利用者の生体情報をインターネット5経由で収集する。
【0012】
端末装置4は、測定結果出力システム1に契約した個人や会社、例えば、健康測定装置2の測定結果を必要とする利用者の自宅、利用者の勤務先、健康測定装置2を製造した製造メーカ等に配置されたコンピュータ等の端末装置である。端末装置4は、例えば、利用者の自宅に配置された端末装置を4A、利用者の勤務先に配置された端末装置を4B、健康測定装置2の製造元のメーカに配置された端末装置を4Cとする。端末装置4は、例えば、インターネット5経由でサーバ装置3との間で通信接続する。
【0013】
図2は、健康測定装置2の一例を示す説明図である。
図2に示す健康測定装置2は、測定部11と、無線部12と、時計部13と、記憶部14と、制御部15とを有する。測定部11は、利用者の生体情報を測定する。健康測定装置2が脈拍計の場合、測定部11は、利用者の身体に接触して利用者の脈拍を測定する、例えば、イヤクリップタイプ等の接触方式や、例えば、利用者の身体に触れることなく、ミリ波やマイクロ波等で利用者の脈拍を測定する非接触方式の脈拍計である。また、健康測定装置2が血圧計の場合、測定部11は、利用者の血圧を測定する、例えば、接触方式や非接触方式の血圧測定部である。例えば、健康測定装置2が体重計の場合、測定部11は、利用者の体重を測定する、例えば、接触方式や非接触方式の体重測定部である。例えば、健康測定装置2が体温計の場合、測定部11は、利用者の体温を測定する、例えば、接触方式や非接触方式の体温測定部である。例えば、健康測定装置2が呼気中のアルコール濃度を検知する測定装置の場合、測定部11は、利用者の呼気中のアルコール濃度を測定する測定部である。健康測定装置2が睡眠測定装置の場合、測定部11は、利用者の睡眠の質を測定する測定部である。
【0014】
無線部12は、例えば、無線方式でインターネット5と通信接続する通信インタフェースである。尚、健康測定装置2は、無線部12を内蔵していない場合、スマートフォン等の端末装置を使用してインターネット5と通信接続する機能を備えるようにしても良い。時計部13は、例えば、測定部11で測定した測定日時を計時する。記憶部14は、健康測定装置2の利用者を識別する利用者ID毎に、測定日時毎の測定値等の測定結果を記憶する領域である。
【0015】
記憶部14は、利用者ID14A毎に、機器ID14Bと、属性種別14Cと、測定日時14Dと、測定値14Eとを含む測定結果を記憶する。利用者ID14Aは、健康測定装置2の利用者を識別する識別情報である。機器ID14Bは、例えば、製造元のメーカ毎に健康測定装置2を識別する識別情報である。尚、機器ID14Bは、記憶部14内に記憶しているものとする。属性種別14Cは、健康測定装置2の測定種別、例えば、脈拍、血圧やアルコール濃度等のデータ種別である。測定日時14Dは、時計部13で計時した測定部11の測定日時である。測定値14Eは、測定部11で測定した測定値である。
【0016】
制御部15は、測定部11で利用者の生体情報を測定した場合、その利用者を識別する利用者ID14A毎に、健康測定装置2の機器ID14B、属性種別14C、測定日時14D及び測定値14Eを対応付けた測定結果を記憶部14に記憶する。
【0017】
図3は、サーバ装置3の一例を示す説明図である。
図3に示すサーバ装置3は、入力部21と、通信部22と、記憶部23と、利用者DB24と、情報DB25と、制御部26とを有する。サーバ装置3は、インターネット5経由で各健康測定装置2から利用者の生体情報を収集する。
【0018】
入力部21は、各種コマンドを入力する入力インタフェースである。通信部22は、例えば、インターネット5と通信接続する通信インタフェースである。記憶部23は、各種プログラム等の各種情報を記憶する領域である。
【0019】
利用者DB24は、利用者を識別する利用者ID毎に利用者の個人情報を記憶する領域である。
図5は、利用者DB24のレコード構成の一例を示す説明図である。
図5に示す利用者DB24は、利用者ID24A毎に、利用者名24Bと、性別24Cと、年齢24Dとを対応付けた個人情報を記憶する領域である。利用者ID24Aは、例えば、利用者を識別する識別情報である。利用者名24Bは、例えば、利用者の姓名である。性別24Cは、例えば、利用者の性別である。年齢24Dは、例えば、利用者の年齢及び生年月日である。
【0020】
制御部26は、例えば、契約の端末装置4からの入力操作で利用者DB24内の利用者ID24A、利用者名24B、性別24C及び年齢24Dを更新登録する。
【0021】
情報DB25は、利用者を識別する利用者ID25A毎に各健康測定装置2で測定した利用者の生体情報の測定結果を記憶する記憶領域である。
図6は、情報DB25のレコード構成の一例を示す説明図である。情報DB25は、利用者ID25A及び測定日時25B毎に、機器ID25C、属性種別25D及び測定値25Eを対応付けた測定結果を記憶する。利用者ID25Aは、例えば、利用者を識別するIDである。測定日時25Bは、健康測定装置2で測定した測定日時である。機器ID25Cは、測定元の健康測定装置2を識別する識別情報である。属性種別25Dは、測定元の健康測定装置2で測定したデータの種別である。測定値25Eは、測定元の健康測定装置2で測定した測定結果である。
【0022】
制御部26は、通信部22を通じて、各健康測定装置2から利用者毎の測定結果を収集する。そして、制御部26は、その収集した測定結果内の利用者ID、測定日時、機器ID、属性種別及び測定値を利用者ID25A、測定日時25B、機器ID25C、属性種別25D及び測定値25Eとして情報DB25内に記憶する。
【0023】
例えば、健康測定装置2Aを運行現場に配置された接触方式の脈拍計、健康測定装置2Bを同一の運行現場に配置された非接触方式の脈拍計、健康測定装置2Cを自宅に配置された接触方式の脈拍計とする。更に、健康測定装置2Aの機器ID25Cを“A1”、健康測定装置2Bの機器ID25Cを“A12”、健康測定装置2Cの機器ID25Cを“A2”とする。更に、例えば、脈拍の属性種別25Dを“B1”とする。
【0024】
運行現場に配置された健康測定装置2Aは、測定部11を通じて利用者の脈拍を測定し、利用者ID“xxxx1”、機器ID“A1”、属性種別“B1”、測定値及び測定日時を含む測定結果を記憶部14内に記憶する。そして、健康測定装置2Aは、記憶部14に記憶中の測定結果を、無線部12を通じてインターネット5経由でサーバ装置3に所定タイミングで送信する。尚、所定タイミングは、例えば、所定時間周期や所定時刻等とする。
【0025】
また、同一の運行現場に配置された健康測定装置2Bも、測定部11を通じて利用者の脈拍を測定し、利用者ID“xxxx1”、機器ID“A12”、属性種別“B1”、測定値及び測定日時を含む測定結果を記憶部14内に記憶する。そして、健康測定装置2Bは、記憶部14に記憶中の測定結果を、無線部12を通じてインターネット5経由でサーバ装置3に所定タイミングで送信する。
【0026】
自宅に配置された健康測定装置2Cも、測定部11を通じて利用者の脈拍を測定した場合、利用者ID“xxxx2”、機器ID“A2”、属性種別“B1”、測定値及び測定日時を含む測定結果を記憶部14内に記憶する。そして、健康測定装置2Cは、記憶部14に記憶中の測定結果をインターネット5経由でサーバ装置3に所定タイミングで送信する。
【0027】
サーバ装置3内の制御部26は、各健康測定装置2から測定結果を収集した場合、各測定結果を情報DB25内に記憶する。尚、制御部26は、利用者DB24及び情報DB25内のデータ同士を利用者ID24A(25A)で紐付けて管理している。
【0028】
制御部26は、記憶部23に記憶中の出力プログラムを読み出し、読み出した出力プログラムを実行することで、出力プロセスを機能として実行する。制御部26は、機能構成として、取得部26Aと、特定部26Bと、出力部26Cとを有する。取得部26Aは、各健康測定装置2から測定結果を収集し、収集した測定結果を情報DB25内に記憶する。特定部26Bは、情報DB25内に特定の利用者ID25A及び属性種別25Dの測定結果があるか否かを判定する。特定部26Bは、特定の利用者ID25A及び属性種別25Dの測定結果がある場合、特定の利用者ID25A及び属性種別25Dの測定結果を特定する。更に、特定部26Bは、特定した測定結果の内、機器ID25Cが異なる測定結果があるか否かを判定する。特定部26Bは、特定した測定結果の内、機器ID25Cが異なる測定結果を特定する。
【0029】
出力部26Cは、特定した測定結果内の測定値25E及び測定日時25Bに基づき、機器ID25C毎の測定値の時系列変化を示す時系列変化データを生成する。尚、時系列変化データは、測定結果内の測定値及び測定日時に基づく、測定値の時系列変化を示すデータである。更に、出力部26Cは、生成した機器ID25C毎の時系列変化データを所定宛先に出力する。尚、所定宛先は、測定結果出力システム1に契約した端末装置4の宛先情報である。
【0030】
図4は、端末装置4の一例を示す説明図である。端末装置4は、測定結果出力システム1に契約した、例えば、健康測定装置2の利用者の自宅に配置されたコンピュータやスマートフォン等、健康測定装置2の利用者の測定結果を使用する勤務先のコンピュータや、健康測定装置2の製造元メーカのコンピュータ等である。
【0031】
図4に示す端末装置4は、入力部31と、通信部32と、表示部33と、記憶部34と、制御部35とを有する。入力部31は、様々なコマンドを入力する入力インタフェースである。通信部32は、例えば、インターネット5経由で通信接続する通信インタフェースである。表示部33は、各種情報を表示する出力インタフェースである。記憶部34は、各種情報を記憶する領域である。制御部35は、端末装置4全体を制御する。
【0032】
端末装置4内の制御部35は、サーバ装置3から利用者の時系列変化データを受信した場合、時系列変化データに基づき、機器ID毎の時系列変化グラフを表示部33に画面表示する。
図7は、端末装置4の表示部33上の時系列変化グラフの表示画面の一例を示す説明図である。
【0033】
図7に示す表示画面には、縦軸を脈拍、横軸を測定時刻とし、機器ID“A1”の健康測定装置2Aで測定した、利用者ID“xxxx1”の測定値の時系列変化を示す時系列変化グラフ41Aとして“実線”で表示している。更に、表示画面には、機器ID“A12”の健康測定装置2Bで測定した、利用者ID“xxxx1”の測定値の時系列変化を示す時系列変化グラフ41Bとして“点線”で表示している。その結果、端末装置4の利用者は、特定利用者及び特定種別(脈拍)の測定結果の内、異なる健康測定装置2A,2Bで測定した測定結果を時系列で識別できる。
【0034】
次に本実施例の測定結果出力システム1の動作について説明する。
図8は、時系列変化出力処理に関わるサーバ装置3の処理動作の一例を示すフローチャートである。
図8に示す時系列変化出力処理は、情報DB25から同一利用者及び同一属性種別の測定結果の内、異なる健康測定装置2で測定した測定値の時系列変化を示す時系列変化データを生成して出力する処理である。
【0035】
図8においてサーバ装置3内の制御部26内の特定部26Bは、情報DB25内の測定結果の内、同一の利用者ID25A及び属性種別25Dの測定結果があるか否かを判定する(ステップS11)。特定部26Bは、同一の利用者ID25A及び属性種別25Dの測定結果がある場合(ステップS11肯定)、情報DB25内から同一の利用者ID25A及び属性種別25Dの測定結果を特定する(ステップS12)。特定部26Bは、例えば、利用者ID“xxxx1”の属性種別“B1”の測定結果を情報DB25から特定する。
【0036】
特定部26Bは、特定した測定結果の内、異なる機器ID25Cを含む測定結果があるか否かを判定する(ステップS13)。特定部26Bは、異なる機器ID25Cを含む測定結果がある場合(ステップS13肯定)、ステップS12で特定した測定結果の内、異なる機器ID25Cを含む測定結果を特定する(ステップS14)。特定部26Bは、例えば、利用者ID“xxxx1”の属性種別“B1”の測定結果の内、機器ID“A1”及び“A12”の測定結果を情報DB25から特定する。
【0037】
出力部26Cは、ステップS14で特定した機器ID25C毎の測定結果内の測定値25E及び測定日時25Bに基づき、機器ID25C毎の時系列変化データを生成する(ステップS15)。つまり、出力部26Cは、利用者ID“xxxx1”の属性種別“B1”の測定結果の内、機器ID“A1”及び“A12”の時系列変化データを夫々生成する。出力部26Cは、機器ID25C毎の時系列変化データを出力し(ステップS16)、
図8に示す処理動作を終了する。
【0038】
特定部26Bは、同一の利用者ID及び属性種別の測定結果がない場合(ステップS11否定)、又は、異なる機器IDの測定結果がない場合(ステップS13否定)、
図8に示す処理動作を終了する。
【0039】
制御部26は、情報DB25から同一利用者、同一属性種別及び異なる機器IDの測定結果を特定し、特定した測定結果内の測定値及び測定日時に基づき、機器ID毎の時系列変化データを生成し、その時系列変化データを出力する。
【0040】
サーバ装置3は、機器ID毎の時系列変化データを出力する際、時系列変化データを所定宛先の端末装置4にインターネット5経由で出力する。端末装置4は、サーバ装置3から受信した時系列変化データに基づき、
図7に示すように、機器ID毎の時系列変化グラフ41A、41Bを表示部33に表示する。尚、時系列変化データを出力する所定宛先としては、時系列変化データの測定対象の利用者が契約した利用者の端末装置4、利用者の測定結果を必要とする勤務先の端末装置4や、時系列変化データの測定元である健康測定装置2の製造元メーカの端末装置4がある。そして、サーバ装置3は、時系列変化データを生成した場合に、その時系列変化データの所定宛先の端末装置4、例えば、利用者の端末装置4、勤務先の端末装置4、製造元メーカの端末装置4に時系列変化データを出力する。
【0041】
端末装置4の制御部35は、時系列変化データに基づき機器ID毎の時系列変化グラフを組み合わせて表示部33に表示する。制御部35は、機器IDの“A1”の健康測定装置2Aの時系列変化グラフ41Aを実線で表示すると共に、機器IDの“A12”の健康測定装置2Bの時系列変化グラフ41Bを点線で表示する。その結果、端末装置4の利用者は、表示画面上の時系列変化グラフ41Aの実線を視認して機器IDの“A1”の健康測定装置2Aの測定値の時系列変化を識別できる。更に、利用者は、表示画面上の時系列変化グラフ41Bの点線を視認して機器IDの“A12”の健康測定装置2Bの測定値の時系列変化を識別できる。つまり、利用者は、異なる健康測定装置2で取得した特定の利用者の特定の属性種別に関わる測定結果の時系列変化を容易に比較できる。
【0042】
サーバ装置3は、同一の利用者ID及び属性種別の測定結果の内、異なる機器IDの測定結果を特定した場合、特定した機器ID毎の測定値及び測定日時に基づき、機器ID毎の時系列変化が区別可能な時系列変化データを生成して端末装置4に出力する。更に、端末装置4は、機器ID毎の時系列変化データを受信した場合、時系列変化データに基づき、機器ID毎に区別可能な時系列変化グラフを表示部33に画面表示する。その結果、端末装置4の利用者は、表示画面上の機器ID毎の時系列変化グラフ41A,41Bを視認して同一の利用者及び属性種別の異なる健康測定装置2の測定結果の時系列変化を認識できる。
【0043】
尚、上記実施例のサーバ装置3では、同一の利用者ID及び属性種別の測定結果の内、異なる機器IDの測定結果を特定し、特定した機器ID毎の測定値及び測定日時に基づき時系列変化データを生成して所定宛先の端末装置4に出力する。そして、端末装置4は、機器ID毎の時系列変化データに基づく時系列変化グラフを機器ID毎に区別可能に表示部33に表示した。しかしながら、サーバ装置3は、特定した機器ID毎の測定値及び測定日時を含む測定結果を所定宛先の端末装置4に提供しても良く。この場合、端末装置4は、特定した機器ID毎の測定結果を受信し、機器ID毎の測定結果の内、測定値及び測定日時に基づき時系列変化データを生成する。その結果、サーバ装置3側の時系列変化データを生成する際の処理負担を軽減できる。
【0044】
上記実施例では、
図7に示すように、例えば、実線や点線等の線種で時系列変化グラフ41A,41Bを機器ID毎に区別可能に表示したが、色を変えて時系列変化グラフを区別可能に表示しても良い。
図9は、端末装置4の表示部33上の時系列変化グラフの表示画面の一例を示す説明図である。
図9に示す表示画面には、機器ID“A1”の健康測定装置2Aで測定した、利用者ID“xxxx1”の測定値の時系列変化を示す時系列変化グラフ41Cとして赤色で表示する。更に、表示画面には、機器ID“A12”の健康測定装置2Bで測定した、利用者ID“xxxx1”の測定値の時系列変化を示す時系列変化グラフ41Dとして緑色で表示する。その結果、端末装置4の利用者は、各健康測定装置2で測定した測定値の時系列変化を色で識別できる。
【0045】
また、表示画面上の時系列変化グラフ毎にアイコンを付し、表示画面上の時系列変化グラフを区別可能に表示しても良い。
図10は、端末装置4の表示部33上の時系列変化グラフの表示画面の一例を示す説明図である。
図10に示す表示画面には、機器ID“A1”の健康測定装置2Aで測定した利用者ID“xxxx1”の測定値の時系列変化を示す時系列変化グラフ41Eに健康測定装置2Aの“イヤクリップタイプ”を示すアイコンを付して表示する。更に、表示画面には、機器ID“A12”の 健康測定装置2Bで測定した利用者ID“xxxx1”の測定値の時系列変化を示す時系列変化グラフ41Fに健康測定装置2Bの非接触方式の脈拍計を示すアイコンを付して表示する。その結果、端末装置4の利用者は、各健康測定装置2で測定した測定値の時系列変化をアイコンで識別できる。
【0046】
また、表示画面上の時系列変化グラフ毎に機器IDを付し、表示画面上の時系列変化グラフを区別可能に表示しても良い。
図11は、端末装置4の表示部33上の時系列変化グラフの表示画面の一例を示す説明図である。
図11に示す表示画面には、機器ID“A1”の健康測定装置2Aで測定した利用者ID“xxxx1”の測定値の時系列変化を示す時系列変化グラフ41Gに機器ID“A1”を付して表示する。更に、表示画面には、機器ID“A12”の健康測定装置2Bで測定した利用者ID“xxxx1”の測定値の時系列変化を示す時系列変化グラフ41Hに機器ID“A12”を付して表示する。その結果、端末装置4の利用者は、各健康測定装置2で測定した測定値の時系列変化を機器ID表示で識別できる。
【0047】
上記実施例では、属性種別として脈拍を例示したが、脈拍に限定されるものではなく、例えば、血圧、アルコール濃度、体重、身長や体脂肪率等のバイタルサイン等の各種生体情報でも良く、適宜変更可能である。
【0048】
上記実施例では、例えば、2台の健康測定装置2で得た同一の利用者及び属性種別の測定値及び測定日時に基づき2本分の時系列変化グラフの時系列変化データを生成した。しかしながら、例えば、2台の健康測定装置2に限定されるものではなく、3台以上の健康測定装置2で得た同一の利用者及び属性種別の測定値及び測定日時に基づき3本以上の時系列変化グラフを生成するようにしても良い。その結果、端末装置4では、3本以上の時系列変化グラフを区別可能に表示するため、各健康測定装置2の測定結果を時系列で認識できる。
【0049】
サーバ装置3は、契約した端末装置4から特定の利用者及び属性種別を指定した表示要求を受け付け、指定した特定の利用者及び属性種別の測定結果の内、異なる機器IDの測定値に関わる時系列変化データを表示要求の端末装置4に提供するようにしても良い。この場合、端末装置4の利用者は、表示対象の測定結果の内、任意の利用者、属性種別や機器IDを指定できる。
【0050】
端末装置4は、測定結果内の測定値及び測定日時に基づき、時系列変化グラフを時間軸で機器ID毎に区別可能に表示したが、時間単位の時系列変化グラフではなく、日や月単位の時系列変化グラフであっても良い。
【0051】
サーバ装置3は、特定の利用者ID及び属性種別の測定結果を情報DB25から特定し、特定した測定結果から異なる機器IDの測定結果を特定し、特定した測定結果内の測定日時及び測定値に基づき時系列変化データを生成した。しかしながら、サーバ装置3は、例えば、特定の属性種別の測定結果を情報DB25から特定し、特定した測定結果から異なる機器IDの測定結果を特定し、特定した測定結果に基づき時系列変化データを生成して出力しても良い。従って、測定結果を特定する方法は適宜変更可能である。
【0052】
上記実施例では、機器IDとして健康測定装置2を例示したが、生体情報を測定する健康測定装置2に限定されるものではなく、例えば、気温等を測定する測定装置にも適用可能である。この場合、利用者IDを測定装置の配置場所を示す場所ID、属性種別は気温、機器IDは温度測定装置とし、同一場所に複数の温度測定装置を配置した場合に、各温度測定装置の時系列変化グラフを区別可能に表示できる。
【0053】
サーバ装置3は、機器ID毎の時系列変化データを所定宛先として、測定結果に関わる利用者IDの利用者の自宅の端末装置4Aに出力した。しかしながら、サーバ装置3は、機器ID毎の時系列変化データを所定宛先に出力する際、その時系列変化データを機器IDの健康測定装置2を製造した製造メーカの端末装置4に出力しても良い。その結果、端末装置4Cの製造メーカ側の利用者は、特定の利用者の特定の属性種別に関わる他の製造メーカの健康測定装置2で測定した時系列変化グラフと自社の健康測定装置2で測定した時系列変化グラフとを比較できる。
【0054】
サーバ装置3は、機器ID毎の時系列変化データを所定宛先として、利用者の測定結果に関心のある契約者の端末装置4に出力する。その結果、利用者の測定結果に関心のある契約者の端末装置4は、特定の利用者の特定の属性種別の異なる健康測定装置2の測定結果の時系列変化グラフを比較できる。
【0055】
上記実施例の測定結果出力システム1では、インターネット5経由でサーバ装置3及び端末装置4等の装置同士で通信接続可能にした。しかしながら、インターネット5の代わりに、例えば、LAN(Local Area Network)等を使用しても良く、適宜変更可能である。
【0056】
上記実施例では、サーバ装置3をコンピュータ、端末装置4を利用者のコンピュータとしたが、サーバ装置3及び端末装置4の各種機能や情報をクラウドコンピューティングで実現するようにしても良い。
【0057】
また、図示した各部の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
【0058】
更に、サーバ装置3及び端末装置4をそれぞれ構成する各コンピュータで行われる各種処理機能は、CPU(Central Processing Unit)(又はMPU(Micro Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)等のマイクロ・コンピュータ)上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしても良い。また、各種処理機能は、CPU(又はMPU、MCU等のマイクロ・コンピュータ)で解析実行するプログラム上、又はワイヤードロジックによるハードウェア上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしても良いことは言うまでもない。
【0059】
ところで、本実施例で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムをコンピュータで実行することで実現できる。そこで、以下では、上記実施例と同様の機能を有するプログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。
図12は、出力プログラムを実行するコンピュータ100の一例を示す説明図である。
【0060】
図12において出力プログラムを実行するコンピュータ100では、通信インタフェース110と、HDD120と、ROM130、RAM140、CPU150、バス160とを有する。
【0061】
そして、ROM130には、上記実施例と同様の機能を発揮する出力プログラムが予め記憶されている。尚、ROM130ではなく、図示せぬドライブで読取可能な記録媒体に処理プログラムが記録されていても良い。また、記録媒体としては、例えば、CD−ROM、DVDディスク、USBメモリ、SDカード等の可搬型記録媒体、HDD、フラッシュメモリ等の半導体メモリ等でも良い。処理プログラムとしては、取得プログラム130A及び出力プログラム130Bである。尚、取得プログラム130A及び出力プログラム130Bについては、適宜統合又は分散しても良い。
【0062】
そして、CPU150は、これらの取得プログラム130A及び出力プログラム130BをROM130から読み出し、これら読み出された各プログラムを実行する。そして、CPU150は、各プログラム130A及び130Bを、RAM140上で取得プロセス140A及び出力プロセス140Bとして機能させる。
【0063】
CPU150は、特定の種別のバイタルサインを測定する第1の測定装置から、特定の利用者の当該特定の種別のバイタルサインの測定結果及び当該第1の測定装置の識別情報を取得する。更に、CPU150は、特定の種別のバイタルサインを測定する第2の測定装置から、特定の利用者の当該特定の種別のバイタルサインの測定結果及び当該第2の測定装置の識別情報を取得する。CPU150は、特定の利用者の前記特定の種別のバイタルサインの時系列変化について、第1の測定装置の測定結果及び第2の測定装置の測定結果を組み合わせて出力する際に、第1の測定装置の測定結果及び第2の測定装置の測定結果を区別可能に出力する。その結果、異なる測定装置で取得した特定の利用者の特定の種別の測定結果の時系列変化を容易に比較できる。