特許第6472525号(P6472525)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6472525
(24)【登録日】2019年2月1日
(45)【発行日】2019年2月20日
(54)【発明の名称】液晶ディスプレイとそのゲート駆動装置
(51)【国際特許分類】
   G09G 3/36 20060101AFI20190207BHJP
   H01L 29/786 20060101ALI20190207BHJP
   G09G 3/20 20060101ALI20190207BHJP
   G02F 1/133 20060101ALI20190207BHJP
   G11C 19/28 20060101ALI20190207BHJP
【FI】
   G09G3/36
   H01L29/78 614
   H01L29/78 612B
   H01L29/78 613Z
   G09G3/20 622E
   G09G3/20 670E
   G02F1/133 550
   G11C19/28 230
【請求項の数】4
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2017-534660(P2017-534660)
(86)(22)【出願日】2015年1月12日
(65)【公表番号】特表2018-508809(P2018-508809A)
(43)【公表日】2018年3月29日
(86)【国際出願番号】CN2015070517
(87)【国際公開番号】WO2016106823
(87)【国際公開日】20160707
【審査請求日】2017年7月27日
(31)【優先権主張番号】201410850940.X
(32)【優先日】2014年12月30日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515203228
【氏名又は名称】深▲せん▼市華星光電技術有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100143720
【弁理士】
【氏名又は名称】米田 耕一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100080252
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 征四郎
(72)【発明者】
【氏名】▲かく▼思坤
【審査官】 小野 健二
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2009/0278785(US,A1)
【文献】 中国特許出願公開第101533623(CN,A)
【文献】 国際公開第2012/161042(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 3/00−3/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のシフトレジスタ回路を備えるゲート駆動装置であって、
前記複数のシフトレジスタ回路はカスケード接されており、
各前記シフトレジスタ回路は、第一プルアップ回路と、第二プルアップ回路と、第一プルダウン回路と、第二プルダウン回路と、プルダウン制御回路とからなり、
前記第一プルアップ回路及び前記第二プルアップ回路は、前ステージのゲート駆動信号とゲート駆動信号出力端の間に直列接続され、
前記第一プルダウン回路及び第二プルダウン回路及びプルダウン制御回路は、前記プルアップ回路及び前記第二プルアップ回路と並列接続され、
前記プルダウン制御回路は、前記前ステージのゲート駆動信号と、前記第一プルダウン回路と、前記第二プルダウン回路と、第一レベルと、第二レベルとに、カップリングされ、
前記プルダウン制御回路は、前記前ステージのゲート駆動信号に基づいて、前記第一プルダウン回路と前記第二プルダウン回路を制御し、
前記シフトレジスタ回路はさらに、第一コンデンサと第二コンデンサを備え、
前記第一プルアップ回路は第一薄膜トランジスタを備え、前記第一薄膜トランジスタのゲート電極とソース電極は、前ステージのゲート駆動信号と接続され、
前記第二プルアップ回路は第二薄膜トランジスタを備え、前記第二薄膜トランジスタのゲート電極は、前記第一薄膜トランジスタのドレイン電極と接続され、ソース電極は、第一クロック信号と接続され、ドレイン電極は、ゲート駆動信号出力端と接続され、
前記第一コンデンサは、前記第二薄膜トランジスタのドレイン電極とゲート電極の間にあり、
前記第一プルダウン回路はさらに、第三薄膜トランジスタを備え、前記第三薄膜トランジスタのソース電極は、前記ゲート駆動信号出力端と接続され、ドレイン電極は、前記第一レベルと接続され、
前記第二プルダウン回路はさらに、第四薄膜トランジスタを備え、前記第四薄膜トランジスタのソース電極は、前記第一薄膜トランジスタのドレイン電極と接続され、ドレイン電極は、前記第一レベルと接続され、
前記第二コンデンサの一端は、前記第一レベルと接続され、前記第二コンデンサの他端は、前記第三薄膜トランジスタのゲート電極と前記第四薄膜トランジスタのゲート電極に接続され、
前記プルダウン制御回路は、第五薄膜トランジスタと、第六薄膜トランジスタと、第七薄膜トランジスタと、第三コンデンサと、第八薄膜トランジスタとからなり、
前記第五薄膜トランジスタのゲート電極は、前記前ステージのゲート駆動信号と接続され、ソース電極は、前記第一レベルと接続され、ドレイン電極は、前記第三薄膜トランジスタのゲート電極と前記第四薄膜トランジスタのゲート電極に接続され、
前記第六薄膜トランジスタのゲート電極は、前記前ステージのゲート駆動信号と接続され、ソース電極は、前記第一レベルと接続され、
前記第七薄膜トランジスタのゲート電極は、第六薄膜トランジスタのドレイン電極と接続され、ソース電極は、前記第二レベルと接続され、ドレイン電極は、前記第五薄膜トランジスタのドレイン電極と接続され、
前記第三コンデンサは、前記第七薄膜トランジスタのソース電極とゲート電極の間に接続され、
前記第八薄膜トランジスタのゲート電極とドレイン電極とには、前記第一クロック信号の反転信号である前記第二クロック信号が入力され、ソース電極は、前記第六薄膜トランジスタのドレイン電極と接続され
ことを特徴とするゲート駆動装置。
【請求項2】
請求項1に記載のゲート駆動装置において、
記第一レベルは、高レベルであり、
前記第二レベルは、低レベルであ
ことを特徴とするゲート駆動装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のゲート駆動装置において、
前記第一薄膜トランジスタと、第二薄膜トランジスタと、第三薄膜トランジスタと、第四薄膜トランジスタと、第五薄膜トランジスタと、第六薄膜トランジスタと、第七薄膜トランジスタと、第八薄膜トランジスタとは、いずれもP型MOSトランジスタであ
ことを特徴とするゲート駆動装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれかに記載のゲート駆動装置と、液晶表示パネルと、を備えることを特徴とする液晶ディスプレイ
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶ディスプレイに関し、特に液晶ディスプレイとそのゲート駆動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
GOA(Gat Drive Array)回路は、従来の液晶ディスプレイのArray工程を利用してゲート走査駆動回路をArray基板上に実装し、順次走査の駆動方式を実現させる。
それは、低い生産コストと狭額縁設計という利点を備え、各種のディスプレイに使用されている。
GOA回路は、二つの基本機能を備えている。
一つ目は、ゲート駆動信号を出力し、パネル内のゲート電極線を駆動し、表示領域内のTFT(Thi Fil Transistor,薄膜電界効果トランジスタ)をオンにし、データ線によって画素に対し充電を行う。
二つ目は、シフトレジスタ回路で、第n個のゲート駆動信号の出力を完成した後、クロック制御によってn+1個のゲート駆動信号を出力するとともに、これに従って伝送していくことができる。
【0003】
GOA回路は、プルアップ回路(Pull−u circuit)と、プルアップ制御回路(Pull−u contro circuit)と、プルダウン回路(Pull−dow circuit)と、プルダウン制御回路(Pull−dow control ircuit)と、電位上昇の役割をする上昇回路(Boost ircuit)と、からなる。
具体的に言うと、プルアップ回路の主な役割は、入力されたクロック信号(Clock)を、薄膜トランジスタのゲート電極に出力し、液晶ディスプレイの駆動信号とする。
プルアップ制御回路の役割は、GOA回路の前段のステージから来る信号に応じて、プルアップ回路がオンになるのを制御する。
プルダウン回路の役割は、走査信号を出力後、急速に走査信号をプルダウンすることにより、低電位にする。
即ち、薄膜トランジスタのゲート電極の電位をプルダウンすることにより、低電位にする。
プルダウン保持回路は、走査信号とプルアップ回路の信号(通常Q点と称す)をオフ状態(即ち設定された負電位)に維持し、通常は二つのプルダウン保持回路が交代して作用する。
上昇回路は、Q点電位の二次上昇の役割を持ち、それによりプルアップ回路のG(N)を正常に出力することを保証する。
【0004】
異なるGOA回路は、異なる工程を使用することができる。
LTPS(Low emperature oly−silicon,低温ポリシリコン)工程は、高い電子移動度と成熟した技術という利点を具え、目下、中小サイズのディスプレイに幅広く使用されている。
CMOS(Complementary etal xide emiconductor,相補金属酸化物半導体)LTPS工程は、低消費電力、高い電子移動度、広い騒音許容限度等の利点がある。
従って、しだいにパネルメーカーに使用されるようになってきており、CMOS TPS工程と対応するGOA回路の開発が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、CMOS工程に適用され、且つ回路の安定性を向上させることができる、液晶ディスプレイとそのゲート駆動装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のゲート駆動装置は、
複数のシフトレジスタ回路を備えるゲート駆動装置であって、
前記複数のシフトレジスタ回路はカスケード接されており、
各前記シフトレジスタ回路は、第一プルアップ回路と、第二プルアップ回路と、第一プルダウン回路と、第二プルダウン回路と、プルダウン制御回路とからなり、
前記第一プルアップ回路及び前記第二プルアップ回路は、前ステージのゲート駆動信号とゲート駆動信号出力端の間に直列接続され、
前記第一プルダウン回路及び第二プルダウン回路及びプルダウン制御回路は、前記プルアップ回路及び前記第二プルアップ回路と並列接続され、
前記プルダウン制御回路は、前記前ステージのゲート駆動信号と、前記第一プルダウン回路と、前記第二プルダウン回路と、第一レベルと、第二レベルとに、カップリングされ、
前記プルダウン制御回路は、前記前ステージのゲート駆動信号に基づいて、前記第一プルダウン回路と前記第二プルダウン回路を制御し、
前記シフトレジスタ回路はさらに、第一コンデンサと第二コンデンサを備え、
前記第一プルアップ回路は第一薄膜トランジスタを備え、前記第一薄膜トランジスタのゲート電極とソース電極は、前ステージのゲート駆動信号と接続され、
前記第二プルアップ回路は第二薄膜トランジスタを備え、前記第二薄膜トランジスタのゲート電極は、前記第一薄膜トランジスタのドレイン電極と接続され、ソース電極は、第一クロック信号と接続され、ドレイン電極は、ゲート駆動信号出力端と接続され、
前記第一コンデンサは、前記第二薄膜トランジスタのドレイン電極とゲート電極の間にあり、
前記第一プルダウン回路はさらに、第三薄膜トランジスタを備え、前記第三薄膜トランジスタのソース電極は、前記ゲート駆動信号出力端と接続され、ドレイン電極は、前記第一レベルと接続され、
前記第二プルダウン回路はさらに、第四薄膜トランジスタを備え、前記第四薄膜トランジスタのソース電極は、前記第一薄膜トランジスタのドレイン電極と接続され、ドレイン電極は、前記第一レベルと接続され、
前記第二コンデンサの一端は、前記第一レベルと接続され、前記第二コンデンサの他端は、前記第三薄膜トランジスタのゲート電極と前記第四薄膜トランジスタのゲート電極に接続され、
前記プルダウン制御回路は、第五薄膜トランジスタと、第六薄膜トランジスタと、第七薄膜トランジスタと、第三コンデンサと、第八薄膜トランジスタとからなり、
前記第五薄膜トランジスタのゲート電極は、前記前ステージのゲート駆動信号と接続され、ソース電極は、前記第一レベルと接続され、ドレイン電極は、前記第三薄膜トランジスタのゲート電極と前記第四薄膜トランジスタのゲート電極に接続され、
前記第六薄膜トランジスタのゲート電極は、前記前ステージのゲート駆動信号と接続され、ソース電極は、前記第一レベルと接続され、
前記第七薄膜トランジスタのゲート電極は、第六薄膜トランジスタのドレイン電極と接続され、ソース電極は、前記第二レベルと接続され、ドレイン電極は、前記第五薄膜トランジスタのドレイン電極と接続され、
前記第三コンデンサは、前記第七薄膜トランジスタのソース電極とゲート電極の間に接続され、
前記第八薄膜トランジスタのゲート電極とドレイン電極とには、前記第一クロック信号の反転信号である前記第二クロック信号が入力され、ソース電極は、前記第六薄膜トランジスタのドレイン電極と接続され
ことを特徴とする。
【0007】
本発明では、
記第一レベルは、高レベルであり、
前記第二レベルは、低レベルであ
ことが好ましい。
【0008】
本発明では、
前記第一薄膜トランジスタと、第二薄膜トランジスタと、第三薄膜トランジスタと、第四薄膜トランジスタと、第五薄膜トランジスタと、第六薄膜トランジスタと、第七薄膜トランジスタと、第八薄膜トランジスタとは、いずれもP型MOSトランジスタであ
ことが好ましい。
【0009】
本発明の液晶ディスプレイは、前記ゲート駆動装置と、液晶表示パネルと、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
記案による、本発明の有益な効果は以下の通りである。
本発明のプルダウン制御回路は、前ステージのゲート駆動信号と、第一プルダウン回路と、第二プルダウン回路と、第一レベルと第二レベルとにカップリングされ、プルダウン制御回路は、前ステージのゲート駆動信号に基づいて、第一プルダウン回路と第二プルダウン回路を制御し、CMOS工程に適用され、且つ回路の安定性を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施例のゲート駆動装置の構造を示した概略図である。
図2図1が示すシフトレジスタ回路の回路図である。
図3図1が示すゲート駆動装置のシーケンス図である。
図4】本発明実施例の液晶パネルの構造を示した概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下では、図と実施例を用いて、本発明について詳細な説明を行う。
【0013】
図1を参照する。
図1は、本発明の実施例のゲート駆動装置の構造を示した概略図である。
図1が示す、本実施例の掲示のゲート駆動装置10は、複数のシフトレジスタ回路11を備え、複数のシフトレジスタ回路11は、カスケード接されている。
【0014】
図2を参照する。
シフトレジスタ回路11は、第一プルアップ回路111と、第二プルアップ回路112と、第一プルダウン回路113と、第二プルダウン回路114と、プルダウン制御回路115と、第一コンデンサC1と、第二コンデンサC2と、第三コンデンサC3と、からなる。
その内、第一プルアップ回路111及び第二プルアップ回路112は、前ステージのゲート駆動信号G(n−1)とゲート駆動信号出力端G(n)の間に直列接続され、第一プルダウン回路113及び第二プルダウン回路114及びプルダウン制御回路115は、第一プルアップ回路111及び第二プルアップ回路112と並列接続され、プルダウン回路115は、前ステージのゲート駆動信号G(n−1)と、第一プルダウン回路113と、第二プルダウン回路114と、第一レベルVghと、第二レベルVglとに、カップリングされ、プルダウン制御回路115は、前ステージのゲート駆動信号G(n−1)に基づいて、第一プルダウン回路113と第二プルダウン回路114を制御する。
【0015】
そのうち、第一プルアップ回路111はさらに、第一薄膜トランジスタT1を備え、第一薄膜トランジスタT1のゲート電極とソース電極は、前ステージのゲート駆動信号G(n−1)に接続される。
第二プルアップ回路112は、第二薄膜トランジスタT2を備え、第二薄膜トランジスタT2のゲート電極は、第一薄膜トランジスタT1のドレイン電極と接続され、第二薄膜トランジスタT2のソース電極は、第一クロック信号CKと接続され、第二薄膜トランジスタT2のドレイン電極は、ゲート電極駆動信号出力端G(n)と接続され、第一コンデンサC1は、第二薄膜トランジスタT2のゲート電極とドレイン電極の間に接続される。
第一プルダウン回路113は、第三薄膜トランジスタT3を備え、第三薄膜トランジスタT3のソース電極はゲート電極駆動信号出力端G(n)と接続され、第三薄膜トランジスタT3のドレイン電極は、第一レベルVghと接続される。
第二プルダウン回路114は、第四薄膜トランジスタT4を備え、第四薄膜トランジスタT4のソース電極は、第一薄膜トランジスタT1のドレイン電極と接続され、第四薄膜トランジスタT4のドレイン電極は、第一レベルVghと接続される。
第二コンデンサC2の一端は、第一レベルVghと接続され、第二コンデンサC2の他端は、第三薄膜トランジスタT3のゲート電極と第四薄膜トランジスタT4のゲート電極に接続される。
プルダウン制御回路115は、前ステージのゲート電極駆動信号G(n−1)と、第三薄膜トランジスタT3のゲート電極と、第四薄膜トランジスタT4のゲート電極と、第一レベルVghと、第二レベルVglとに、カップリングされ、プルダウン制御回路115は、前ステージのゲート駆動信号G(n−1)に基づいて、第三薄膜トランジスタT3と第四薄膜トランジスタT4の作動を制御する。
即ち第三薄膜トランジスタT3と第四薄膜トランジスタT4を導通或いは切断させる。
【0016】
そのうち、プルダウン制御回路115は、第五薄膜トランジスタT5と、第六薄膜トランジスタT6と、第七薄膜トランジスタT7と、第八薄膜トランジスタT8と、からなる。
第五薄膜トランジスタT5のゲート電極は、前ステージのゲート電極駆動信号G(n−1)と接続され、第五薄膜トランジスタT5のソース電極は、第一レベルVghと接続され、第五薄膜トランジスタT5のドレイン電極は、第三薄膜トランジスタT3のゲート電極及び第四薄膜トランジスタT4のゲート電極に接続される。
第六薄膜トランジスタT6のゲート電極は、前ステージのゲート電極駆動信号G(n−1)と接続され、第六薄膜トランジスタT6のソース電極は、第一レベルVghと接続される。
第七薄膜トランジスタT7のゲート電極は、第六薄膜トランジスタT6のドレイン電極と接続され、第七薄膜トランジスタT7のソース電極は、第二レベルVglと接続され、第七薄膜トランジスタT7のドレイン電極は、第五薄膜トランジスタT5のドレイン電極と接続され、第三コンデンサC3は、第七薄膜トランジスタT7のソース電極とゲート電極の間に接続される。
第八薄膜トランジスタT8のゲート電極とドレイン電極には第クロック信号XCKが入力され、第八トランジスタT8のソース電極は、第六薄膜トランジスタT6のドレイン電極と接続される。
第二クロック信号XCKは、第一クロック信号を反転した信号である。
【0017】
本実施例において、第一レベルVghは、高レベルであるのが好ましく、第二レベルVglは、低レベルであるのが好ましい。
第一薄膜トランジスタT1と、第二薄膜トランジスタT2と、第三薄膜トランジスタT3と、第四薄膜トランジスタT4と、第五薄膜トランジスタT5と、第六薄膜トランジスタT6と、第七薄膜トランジスタT7と、第八薄膜トランジスタT8とは、いずれもP型MOSトランジスタであり、その他実施例において、本領域の技術者は、さらに上述の薄膜トランジスタをその他電界効果トランジスタ(例えばN型MOSトランジスタ)として設けることができる。
【0018】
以下では、図3が示すシーケンス図を用いて、ゲート駆動装置10の作動原理の詳細な説明を行う。
【0019】
第一時間t1において、前ステージのゲート駆動信号G(n−1)は低レベルであり、第一薄膜トランジスタT1は導通し、第一クロック信号CKは高レベルであり、第二薄膜トランジスタT2のゲート電極は低レベルであり、第二薄膜トランジスタT2は導通する。
第五薄膜トランジスタT5及び第六薄膜トランジスタT6は、いずれも導通し、第七薄膜トランジスタT7のゲート電極及び第八薄膜トランジスタT8のソース電極は、いずれも高レベルであり、第七薄膜トランジスタT7は切断され、第八薄膜トランジスタT8は導通する。
第三薄膜トランジスタT3のゲート電極及び第四薄膜トランジスタT4のゲート電極は、高レベルであり、第三薄膜トランジスタT3及び第四薄膜トランジスタT4はいずれも切断される。
したがって、ゲート駆動信号出力端G(n)が出力する信号は、第一クロック信号CKと同様である。
即ち、ゲート駆動信号出力端G(n)が出力する信号は、高レベルである。
【0020】
第二時間t2において、前ステージのゲート駆動信号G(n−1)は、低レベルから高レベルに変化し、第一薄膜トランジスタT1は切断され、第一クロック信号CKは、高レベルから低レベルに変化し、第二薄膜トランジスタT2は導通する。
第五薄膜トランジスタT5と、第六薄膜トランジスタT6と、第七薄膜トランジスタT7と、第八薄膜トランジスタT8とは、いずれも切断され、第三薄膜トランジスタT3及び第四薄膜トランジスタT4は、いずれも切断される。
したがって、ゲート駆動信号出力端G(n)が出力する信号は、第一クロック信号CKと同様である。
即ち、ゲート駆動信号出力端G(n)が出力する信号は、高レベルから低レベルに変化する。
【0021】
第三時間t3において、前ステージのゲート駆動信号G(n−1)は、高レベルであり、第一薄膜トランジスタT1は切断され、第一クロック信号CKは、低レベルであり、第二薄膜トランジスタT2は導通する。
第五薄膜トランジスタT5と、第六薄膜トランジスタT6と、第七薄膜トランジスタT7と、第八薄膜トランジスタT8は、いずれも切断され、第三薄膜トランジスタT3と第四薄膜トランジスタT4は、いずれも切断される。
したがって、ゲート駆動信号出力端G(n)が出力する信号は、第一クロック信号CKと同様である。
即ちゲート駆動信号出力端G(n)が出力する信号は、低レベルである。
【0022】
第四時間t4において、前ステージのゲート駆動信号G(n−1)は、高レベルであり、第一薄膜トランジスタT1は切断され、第一クロック信号CKは、低レベルから高レベルに変化し、第二薄膜トランジスタT2は導通する。
第五薄膜トランジスタT5と第六薄膜トランジスタT6は切断され、第八薄膜トランジスタT8は導通し、第七薄膜トランジスタT7は導通し、第三薄膜トランジスタT3のゲート電極と第四薄膜トランジスタT4のゲート電極は、いずれも低レベルであり、第三薄膜トランジスタT3と第四薄膜トランジスタT4は導通し、ゲート駆動信号出力端G(n)が出力する信号は、持続的に高レベルである。
【0023】
本実施例において、プルダウン制御回路115は、前ステージのゲート駆動信号G(n−1)と、第三薄膜トランジスタT3のゲート電極と、第四薄膜トランジスタT4のゲート電極と、第一レベルVghと、第二レベルVglとに、カップリングされることにより、プルダウン制御回路115は、前ステージのゲート駆動振動G(n−1)に基づいて、第三薄膜トランジスタT3と第四薄膜トランジスタT4を制御する。
本実施例は、CMOS工程に適用され、且つ回路の安定性を増加させ、クロック信号の数を減少させる。
【0024】
本発明はさらに、液晶ディスプレイを提供する。
図4を参照する。
本実施例の掲示の液晶ディスプレイ20は、液晶表示パネル21とゲート駆動装置22からなり、ゲート駆動装置22は、液晶表示パネル21と接続され、且つゲート駆動装置22は、液晶表示パネル21に走査駆動信号を提供するのに用いられる。
前記ゲート駆動装置22は、上記実施例の掲示のゲート駆動装置10であるが、ここでは説明を繰り返さない。
【0025】
上記内容をまとめると、本発明のプルダウン制御回路は、前ステージのゲート駆動信号と、第三薄膜トランジスタのゲート電極と、第四薄膜トランジスタのゲート電極と、第一レベルと、第二レベルとに、カップリングされ、プルダウン制御回路は、前ステージのゲート駆動制御信号に基づいて、第三薄膜トランジスタと第四薄膜トランジスタを制御する。
本発明は、CMOS工程に適用され、且つ回路の安定性を増加させる。
【0026】
以上前記の内容は、本発明の実施例に過ぎず、本発明の特許請求の範囲を制限するものではない。
本発明の明細書と図の内容を用いて行った同様の効果をもつ構造や同様の効果をもつ工程の変更(或いは、間接的にその他関係のある技術領域に運用したもの)は、同様にいずれも、本発明の特許の保護範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0027】
10 ゲート駆動装置
11 シフトレジスタ回路
111 第一プルアップ回路
112 第二プルアップ回路
113 第一プルダウン回路
114 第二プルダウン回路
115 プルダウン制御回路
20 液晶ディスプレイ
21 液晶表示パネル
22 ゲート駆動装置
C1 第一コンデンサ
C2 第二コンデンサ
C3 第三コンデンサ
CK 第一クロック信号
G(n−1)ゲート駆動信号
G(n) ゲート駆動信号出力端
T1 第一薄膜トランジスタ
T2 第二薄膜トランジスタ
T3 第三薄膜トランジスタ
T4 第四薄膜トランジスタ
T5 第五薄膜トランジスタ
T6 第六薄膜トランジスタ
T7 第七薄膜トランジスタ
T8 第八薄膜トランジスタ
t2 第二時間
t3 第三時間
t4 第四時間
Vgh 第一レベル
Vgl 第二レベル
図1
図2
図3
図4