(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記カバー体の、前記基板の前記一面側を覆う部分に、折返し状の溝孔が形成されており、前記操作補助部は、前記溝孔によって先端及び両側を囲繞された舌片であることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来のスロットマシン1aでは、
図14に示すように、画像制御装置22aの押下スイッチ33の手前側に他の部材が配設されていない。これは、従来構成では、押下スイッチ33の手前側に他の部材を配設すると、押下スイッチ33の操作性が大幅に低下してしまうためである。このように、押下スイッチ33が配設された基板32cを備える従来構成では、押下スイッチ33の操作性を確保するために、押下スイッチ33の手前側以外の位置に他の部材を配置しなくてはならず、部品のレイアウトの自由度が制限されている。
【0005】
本発明は係る現状に鑑みて為されたものであり、押下スイッチが配設された基板を備える遊技機にあって、押下スイッチの手前側に他の部材が配設されていても、押下スイッチを容易に操作可能な構成の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、基板と、該基板の少なくとも一面側を覆うカバー体とを備える遊技機において、前記基板の前記一面側には、前記基板の板面方向に押下可能な操作部を有する押下スイッチが配置されており、前記押下スイッチの手前側には、前記カバー体の少なくとも一部を覆うように、他の部材が配設されて、前記カバー体と前記他の部材との間に空隙が形成されており、前記空隙は、少なくとも、前記他の部材の一側縁と前記カバー体との間に形成される特定開口部を介して空隙の外部と連通しており、前記空隙の前記カバー体側には、前記特定開口部側から前記押下スイッチの方向に延出して、先端部を前記押下スイッチの手前側に近接配置させる操作補助部が配設されており、前記操作補助部は、前記押下スイッチの押下方向に押下可能であり、前記操作補助部の先端部以外の部位を押下した場合でも、前記操作補助部で前記押下スイッチの操作部を間接的に押下し得るよう構成されていることを特徴とする遊技機である。
【0007】
ここで、「基板の板面方向に押下」とは、基板の板面に向かう方向、すなわち、基板の板面と略直交する方向に押下することを指す。また、「押下スイッチの手前側」とは、押下スイッチの操作部の押下方向とは逆方向を指す。かかる構成にあっては、押下スイッチよりも特定開口部側で操作補助部を押下することで、押下スイッチを間接的に押下できるため、押下スイッチの手前側が他の部材で覆われていても、押下スイッチの操作性低下を抑えることができる。したがって、かかる構成によれば、押下スイッチの操作性を確保しつつ、部品のレイアウトの自由度を従来構成に比べて高めることが可能となる。
【0008】
本発明にあっては、前記操作補助部は、前記カバー体と一体成形されたものであることが提案される。かかる構成によれば、部品点数を増加させることなく操作補助部を配設できるため、本発明を低廉に実現できる。
【0009】
また、上記構成とする場合には、前記カバー体の、前記基板の前記一面側を覆う部分に、折返し状の溝孔が形成されており、前記操作補助部は、前記溝孔によって先端及び両側を囲繞された舌片である構成が提案される。
【0010】
かかる構成にあっては、カバー体の、基板を覆う部分に形成した舌片が、操作補助部材として機能するため、カバー体の構成材料を増加させることなく、操作補助部材を低廉に配設できる。
【0011】
また、本発明にあって、前記空隙は、少なくとも、前記押下スイッチの周辺部から前記特定開口部に亘って形成され、前記空隙内で、前記操作補助部の先端部を押下し得るよう構成されており、前記操作補助部の先端部には、該操作補助部の押下方向と逆方向に隆起する膨隆部が形成されている構成が提案される。
【0012】
かかる構成にあっては、操作補助部の先端部を押下する際に、特定開口部から操作補助部に沿って進入させた指や棒状物が先端部の膨隆部に突き当たるため、操作補助部の先端部の位置を目視しなくても、手応えで確認できる。また、かかる構成では、空隙に挿入した指や棒状物を膨隆部に押し当てることで、操作補助部の先端部を押下する方向に力を加え易くなる。
【0013】
また、上記構成とする場合には、前記操作補助部の膨隆部は、前記操作補助部の基端方向に向かって低くなるよう傾斜する傾斜面を備える構成が提案される。
【0014】
かかる構成にあっては、特定開口部から操作補助部に沿って進入させた指や棒状物を膨隆部の傾斜面に突き当てると、当該傾斜面の案内作用によって、操作補助部の先端部が押下方向に変位することとなる。このように、かかる構成とすれば、膨隆部の傾斜面を操作補助部の先端方向に押圧することによっても操作補助部を押下可能となるため、指や棒状物を、特定開口部から操作補助部の先端方向に直線的に動かすだけで操作補助部を押下可能となる。特に、棒状物は、長手方向に突くように押圧するのに適しているため、かかる構成のように、傾斜面の突き上げによって操作補助部を押下できるようにすれば、棒状物による操作補助部の押下が一層容易となる。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に、本発明の実施形態を、本発明をスロットマシンに適用した実施例によって説明する。
なお、下記実施例にあって、本発明に係る基板は映像出力基板32cに相当し、本発明に係る他の部材はサブ接続基板23に相当する。また、本発明に係る押下スイッチの押下方向は前扉3の正面方向に相当し、押下スイッチの手前側は前扉3の背面側に相当する。また、本発明に係る特定開口部は、サブ接続基板23の下側縁とカバー体31の間に形成された下部開口部64aに相当する。また、本発明に係る溝孔はU字溝孔50に相当し、本発明に係る傾斜面は、案内傾斜面57に相当する。
【0017】
図1は、本実施例のスロットマシン1の斜視図である。かかるスロットマシン1の遊技機本体は、前面が開放された筐体2と、該筐体2の前面全体を覆う開閉可能な前扉3とによって構成される。前扉3の前面側には、遊技操作に用いるベットスイッチ5、スタートスイッチ6、ストップスイッチ7等の各種スイッチが配設される。前扉3の前面中央部には、筐体2の内部に配設されたリール9を視認可能とする透明な表示窓4が形成されている。また、前扉3の上部には、液晶表示ユニットからなる画像表示器10が配設される。
【0018】
図2に示すように、筐体2の内部には、リール9の上方に、メイン制御装置20やサブ制御装置21がケースに収納された状態で設置され、また、リール9の下方には、電源ボックス18やホッパーユニット19が配設される。また、前扉3の上部背面側には、画像表示器10の背面側に、画像表示器10を制御する画像制御装置22が配設され、さらに、画像制御装置22の背面側に、サブ接続基板23が配設される。
図2〜4に示すように、画像表示器10、画像制御装置22、及びサブ接続基板23は、一体的に組み付けられて表示器組付体12を構成し、表示器組付体12として、前扉3の背面側に装着される。なお、
図2及び以降の図面では、各基板に接続されるワイヤハーネスの図示を省略している。また、以下の説明では、前扉3の正面側を、表示器組付体12を構成する各部品の正面側とし、前扉3の背面側を、表示器組付体12を構成する各部品の背面側として説明する。
【0019】
図4に示すように、画像表示器10は、前扉3に螺着される樹脂製の液晶ベース板26と、液晶ベース板26の正面側に装着される液晶パネル25と、液晶ベース板26の背面側に装着される液晶接続基板27とを備えてなる。
【0020】
画像制御装置22は、3枚の基板32a,32b,32cからなる画像制御装置本体30と、樹脂製の透明なカバー体31とで構成される。画像制御装置本体30は、液晶ベース板26の背面側に螺着され、液晶接続基板27を介して液晶パネル25と接続される。カバー体31は、画像制御装置本体30と液晶接続基板27を背面側から覆うように、液晶ベース板26の背面側に螺着される。
【0021】
図5に示すように、画像制御装置本体30は、CPUやRAMが配設された本体基板32aの背面側に、ROM基板32bと映像出力基板32cを配設してなるものである。ROM基板32bには、プログラムや画像データを記憶したROM34が配設される。また、映像出力基板32cの背面側には、画像表示器10の表示画像を外部出力するための映像出力用コネクタ36と、映像信号出力用IC37が配設される。そして、映像出力基板32cの背面側上部に、本発明に係る押下スイッチ33が配設される。押下スイッチ33は、一般的なタクタイルスイッチにより構成されるものである。すなわち、押下スイッチ33は、映像出力基板32cの板面方向(正面方向)に押下可能な操作部(プランジャ)33aと、操作部33aを保持するスイッチケース33bと、映像出力基板32cに接続される端子33cと、操作部33aの押下に伴いスイッチケース33bの内部で相互に接触する固定接点及び可動接点(図示省略)とを備えてなる。かかる押下スイッチ33は、画像制御装置本体30のリセット用スイッチであり、押下スイッチ33の操作部33aを手前側(背面側)から押下すると、画像制御装置本体30のCPUがリセットされるよう構成されている。
【0022】
カバー体31は、透明樹脂の一体成形品である。
図4,6に示すように、カバー体31は、正面側が開放した箱形形状をなしており、液晶接続基板27及び画像制御装置本体30の背面側を覆う横長矩形状の背板部38と、背板部38の上下左右の側縁から正面側に延出する側板部39とを具備してなる。また、カバー体31の上部には、表示器組付体12を把持するためのハンドル42が配設される。カバー体31の背板部38には、様々な凹凸形状や溝孔が形成される。具体的には、背板部38には、内部の熱を逃がすための放熱用溝孔40が多数形成され、また、液晶接続基板27及び画像制御装置本体30のコネクタを露出させるコネクタ用開口部43が各所に形成される。また、背板部38の外周部には、液晶ベース板26に螺着するためのネジ孔41が形成される。また、背板部38の片側上部には、給気ファン(図示省略)を正面側から収容するためのファン装着部44が背面側に膨出している。また、背板部38の中央部には、サブ接続基板23を係着するための係着突部45が背面側に突成され、さらに、係着突部45に係着したサブ接続基板23を螺着するためのボス部46が背面側に突成される。そして、背板部38の中央部には、押下スイッチ33を間接的に操作するための操作補助部48が配設され、操作補助部48の下方には、「RESET」の文字と矢印とからなる補助部指示部49が、背板部38の凹凸形状により形成される。なお、補助部指示部49の矢印は、操作補助部48の方向(上方)を指し示している。
【0023】
図6〜8に示すように、操作補助部48は、カバー体31の背板部38に形成された舌片である。具体的には、操作補助部48は、背板部38の、映像出力基板32cを覆う部分に、上端がU字状に折り返されたU字溝孔50を切欠状に形成することにより形成される。すなわち、操作補助部48は、背板部38の、U字溝孔50によって上端と両側を囲繞されて、下端(基端)から上方に延出する背板部38の舌片状部分である。かかる操作補助部48は、基端を支点として正面方向に撓み得る厚みで形成されており、背面側を押圧することで正面方向に押下可能となっている。
【0024】
図9に示すように、操作補助部48の先端部52は、押下スイッチ33の操作部33aの背面側に近接配置される。具体的には、操作補助部48の先端部52には、正面側に突出する押圧突部53が形成されており、操作補助部48に外力が加わっていない通常状態では、
図10(a)に示すように、押圧突部53が、押下スイッチ33の操作部33aの背面側に微間隙を挟んで近接している。このため、本実施例では、
図10(b)に示すように、操作補助部48を背面側から押下して正面方向に撓ませれば、先端部52の押圧突部53で押下スイッチ33の操作部33aを間接的に押下することができる。ここで、操作補助部48は、基端を支点として正面方向に撓み得るよう形成されたものであるため、先端部52よりも基端側部位を押下した場合でも、押下スイッチ33の操作部33aを先端部52で押下することができる。
【0025】
また、
図7,9,10に示すように、操作補助部48の外周部には、背面側に膨隆する案内リブ55が形成される。かかる案内リブ55は、操作補助部48の先端部52でU字状に折り返されて、操作補助部48の両側縁の全長に亘って形成され、さらに、操作補助部48の基端(下端)よりも下方に延出している。また、案内リブ55は、操作補助部48の先端部52において他の部分よりも高く膨隆することにより、背面側に隆起する膨隆部56を先端部52に形成している。かかる膨隆部56は、操作補助部48の先端ほど背面側に高く膨隆しており、膨隆部56には、案内リブ55の頂部によって、操作補助部48の基端(下端)方向に向かって低くなるよう傾斜する案内傾斜面57が形成される。
【0026】
また、
図7に示すように、背板部38は、U字溝孔50の外側で、U字溝孔50の内側の操作補助部48よりも背面側に膨出している。このため、操作補助部48は、背面視において、背板部38の窪んだ部位に形成される。
【0027】
サブ接続基板23は、サブ制御装置21と画像制御装置22との間の信号を中継する中継基板である。
図4に示すように、サブ接続基板23は、透明樹脂からなるサブ接続基板ケース23bに、サブ接続基板本体23aを収容してなるものである。サブ接続基板23の側縁には、カバー体31の係着突部45と係合させるための係合鍔部70が形成され、また、サブ接続基板23の中央上部には、サブ接続基板23をカバー体31のボス部46に螺着するためのネジ孔71が貫設される。
【0028】
図3に示すように、サブ接続基板23は、両側部の係合鍔部70をカバー体31の係着突部45の先端部と係合した状態で、カバー体31のボス部46の頂部に螺着される。
図6に示すように、サブ接続基板23は、カバー体31の中央部を背面側から覆うようにカバー体31に装着される。このため、カバー体31の背板部38は、サブ接続基板23によって背面側から視認困難となる中央部の遮蔽部60と、サブ接続基板23に覆われず、背面側に露出する外周部の露出部61とに二分される。なお、上述した操作補助部48は、遮蔽部60に含まれるため、背面側からは視認困難となる。ここで、
図3,11に示すように、サブ接続基板23は、背面側に突出する係着突部45の先端部に係着されるため、カバー体31とサブ接続基板23との間には空隙63が形成される。そして、かかる空隙63は、サブ接続基板23の外周縁とカバー体31との間に形成される開口部64a〜64dを介して空隙63の外部空間と連通している。
【0029】
このように、本実施例では、押下スイッチ33を覆うカバー体31をさらに覆うようにサブ接続基板23が配設されるため、押下スイッチ33は背面側から視認困難となっている。しかしながら、本実施例では、カバー体31とサブ接続基板23との間の空隙63の内部で操作補助部48を押下することにより、押下スイッチ33を容易に操作できる。具体的には、
図11に示すように、サブ接続基板23の下側縁とカバー体31との間には、下部開口部64aが形成されており、空隙63は、下部開口部64aから押下スイッチ33の周辺部に亘って幅広に形成されている。このため、本実施例では、
図12,13に示すように、下部開口部64aから指を空隙63に挿入して、空隙63の内部でカバー体31側に配設された操作補助部48を指先で押下可能となっている。もちろん、指でなく、ペンやドライバー等の棒状物でも同様にして操作補助部48を押下することができる。
【0030】
ここで、本実施例では、操作補助部48は、
図12,13に示すように、押下スイッチ33よりも下部開口部64aの側に基端が位置しており、下部開口部64a側の基端から上方に延出して、先端部52を押下スイッチ33の背面側に近接させている。また、空隙63の内部では、操作補助部48の先端部52だけでなく、操作補助部48の基端側部位も押下可能となっている。かかる構成によれば、押下スイッチ33よりも下部開口部64aの近くで操作補助部48を押下することで、押下スイッチ33を間接的に操作できるため、押下スイッチ33を操作するために、下部開口部64aから押下スイッチ33の周辺部にまで指等を挿入する手間が不要となる。したがって、本実施例にあっては、押下スイッチ33の背面側がサブ接続基板23で覆われていても、押下スイッチ33を容易に操作できる。
【0031】
また、本実施例では、操作補助部48よりも下部開口部64aの側に補助部指示部49が形成される。かかる構成によれば、補助部指示部49を視認することで、サブ接続基板23に覆われた操作補助部48の位置を、遊技場のスタッフ等が容易に把握できるという利点がある。
【0032】
また、本実施例では、操作補助部48の背面側に形成される案内リブ55が、操作補助部48の基端から下方に延出している。かかる構成によれば、下部開口部64aに挿入した指先を、案内リブ55に沿って進入させれば、サブ接続基板23に覆われた操作補助部48の基端に容易に到達することができる。また、案内リブ55は、操作補助部48の全長に亘って形成されているため、操作補助部48の基端に到達した指先を、案内リブ55に沿って引き続き進入させれば、操作補助部48の先端部52に容易に到達することができる。
【0033】
また、本実施例では、背板部38が、U字溝孔50の外側で、U字溝孔50の内側の操作補助部48よりも背面側に膨出しており、操作補助部48は、背板部38の背面側の窪んだ部位に形成されるため、当該窪みを手掛かりとすることで、サブ接続基板23に覆われた操作補助部48の位置を容易に特定できる。
【0034】
また、本実施例では、操作補助部48の先端部52には、背面側に隆起する膨隆部56が形成されている。かかる構成によれば、下部開口部64aから挿入した指等を、操作補助部48の先端部52まで進入させると、かかる膨隆部56に当接することとなるため、膨隆部56に当接した時の手応えによって、サブ接続基板23に覆われた操作補助部48の先端部52の位置を正確に把握できる。また、かかる構成では、
図10(b)の二点鎖線で示すように、指等を膨隆部56に押し当てれば、指や棒状物の先端が操作補助部48の先端部52で安定に支持されるため、操作補助部48を押下する方向に力を加え易くなる。
【0035】
また、本実施例では、膨隆部56には、操作補助部48の基端方向に向かって低くなるよう傾斜する案内傾斜面57が形成される。かかる構成によれば、
図10(b)の二点鎖線で示すように、下方から挿入した指等で膨隆部56の案内傾斜面57を上方に押し上げると、案内傾斜面57の案内作用によって、操作補助部48の先端部52が正面側に変位するため、指や棒状物で操作補助部48を正面側に押圧しなくても、指や棒状物を挿入方向(上方)に直線的に動かすだけで操作補助部48を押下可能となる。特に、棒状物は、長手方向に突くように押圧するのに適しているため、かかる構成のように、案内傾斜面57を突き上げることによって操作補助部48を押下できるようにすれば、棒状物による操作補助部48の押下が一層容易となる。
【0036】
このように、本実施例では、押下スイッチ33の背面側にサブ接続基板23が配設されていても、押下スイッチ33を容易に操作できるため、押下スイッチ33の操作性を損なうことなく、従来構成に比べて、画像制御装置22の背面側スペースを活用できるという利点がある。
【0037】
また、本実施例の操作補助部48は、背板部38に形成される舌片であり、カバー体31と一体であるため、従来構成に比べて部品点数を増加させずに操作補助部48を配設できるという利点がある。特に、操作補助部48は、背板部38にU字溝孔50を切欠状に形成することによって配設されたものであるため、カバー体31の構成材料を増加させることなく、低廉に配設できるという利点がある。
【0038】
以上に本発明の実施例を説明したが、本発明の遊技機は、上記実施例の形態に限らず本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えることができる。例えば、上記実施例は、本発明をスロットマシンに適用したものであるが、本発明はパチンコ機等の遊技機にも適用可能である。
【0039】
また、上記実施例では、画像制御装置22を構成する映像出力基板32cが本発明に係る「基板」に相当するが、本発明は、同様の押下スイッチを具備する他の基板にも適用可能である。なお、本発明に係る押下スイッチの押下方向は、本発明を適用する基板に応じて適宜変更され得るものである。
【0040】
また、上記実施例では、サブ接続基板23が本発明に係る「他の部材」に相当するが、本発明に係る「他の部材」の種類は特に限定されず。サブ接続基板以外の基板であってもよいし、基板以外の部材であってもよい。また、本発明に係る「他の部材」は、カバー体31の全体を覆うものであってもよいし、カバー体31の外側にはみ出すものであってもよい。また、本発明に係る「他の部材」は、カバー体31以外の部材に装着されるものであってもよい。
【0041】
また、上記実施例では、空隙63の外周部に形成される開口部64a〜64dの中で、空隙63の下部に開口する下部開口部64aが本発明に係る特定開口部に相当するが、空隙に対する特定開口部の位置は、基板上の押下スイッチの配設位置や、他の部材の配設位置等に応じて適宜変更され得るものである。
【0042】
また、本発明に係る操作補助部48は、少なくとも先端部52以外の部分で押下可能であればよく、カバー体31とサブ接続基板23の間の空隙63は、指や棒状物を操作補助部48の先端部52まで挿入可能な形状でなくてもよい。
【0043】
また、上記実施例では、操作補助部48はカバー体31に一体成形されているが、本発明に係る操作補助部は、カバー体とは別に成形されて、カバー体に移動可能に保持されるものであってもよい。
【0044】
また、上記実施例では、操作補助部48の基端が空隙63の内部に配置されているが、操作補助部48の基端が、下部開口部64aから露出部61に突き出る構成としてもよい。かかる構成とした場合には、操作補助部48の、露出部61に突き出た部分を押下することにより、押下スイッチ33を間接的に操作可能となるため、押下スイッチ33を操作するために空隙63に指等を挿入する手間が不要となる。
【0045】
また、操作補助部48に形成される案内リブ55を、上記実施例よりも下方に延出させて、下部開口部64aから露出部61に突き出るような構成としてもよい。かかる構成とした場合には、案内リブ55の下端を背面側から視認可能となるため、サブ接続基板23に覆われた操作補助部48の位置の特定が一層容易となる。
【解決手段】押下スイッチ33の実装面側がカバー体31で覆われた基板32cに対して、押下スイッチ33の手前側に、カバー体31を覆うように他の部材23を配設する。そして、カバー体31と他の部材23の間に形成される空隙63のカバー体31側に、押下スイッチ33の方向に延出して、先端部52を押下スイッチ33の手前側に近接配置させる操作補助部48を配設し、操作補助部48の先端部52以外の部位を押下した場合でも、操作補助部48で押下スイッチ33の操作部を間接的に押下し得るよう構成する。