(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
測定された被測定量を示す第1画面を表示部に表示させる表示制御部と、前記表示部に前記第1画面が表示されている状態において予め決められた指示操作がされたときに、当該第1画面の画像を含む画像データを生成する生成処理を実行する処理部とを備え、
前記表示制御部は、前記第1画面が表示されている状態において前記指示操作がされたときに、当該第1画面における前記被測定量に関連する関連情報の入力用の第2画面を前記表示部に表示可能に構成され、
前記処理部は、前記生成処理において、前記第2画面内への前記関連情報の入力が終了したときに、前記第1画面の画像と前記第2画面内の前記関連情報の画像とを一体にした一体化画像の前記画像データを生成するデータ生成装置であって、
前記関連情報の入力および非入力を選択可能に構成され、
前記表示制御部は、前記関連情報の入力が選択されていると共に前記第1画面が表示されている状態において前記指示操作がされたときに、前記第2画面を前記表示部に表示させ、
前記処理部は、前記生成処理において、前記関連情報の非入力が選択されていると共に前記第1画面が表示されている状態において前記指示操作がされたときに、前記第1画面の画像のみの前記画像データを生成するデータ生成装置。
測定された被測定量を示す第1画面を表示部に表示させると共に、前記表示部に前記第1画面が表示されている状態において予め決められた指示操作がされたときに、当該第1画面の画像を含む画像データを生成する生成処理を実行し、
前記第1画面が表示されている状態において前記指示操作がされたときに、当該第1画面における前記被測定量に関連する関連情報の入力用の第2画面を前記表示部に表示させ、
前記生成処理において、前記第2画面内への前記関連情報の入力が終了したときに、前記第1画面の画像と前記第2画面内の前記関連情報の画像とを一体にした一体化画像の前記画像データを生成するデータ生成方法であって、
前記関連情報の入力が選択されていると共に前記第1画面が表示されている状態において前記指示操作がされたときに、前記第2画面を前記表示部に表示させ、
前記生成処理において、前記関連情報の非入力が選択されていると共に前記第1画面が表示されている状態において前記指示操作がされたときに、前記第1画面の画像のみの前記画像データを生成するデータ生成方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、上記の測定表示装置には、改善すべき以下の課題がある。すなわち、この測定表示装置では、ディスプレイに表示されている波形の画面と同じ画面をプリントアウトすることが可能となっている。一方、プリントアウトした波形が、どのような測定条件で測定された波形であるかを記録したいことがある。この場合、この測定表示装置では、測定表示装置に対して設定した測定条件(例えば、サンプリングレート等)を波形の画面に表示する機能を有しており、このような測定条件を波形の画面と共にプリントアウトすることが可能なものの、測定場所および測定時の温度や湿度等の測定表示装置自体では特定することができない情報を波形の画面と共にプリントアウトすることは困難である。また、ディスプレイに表示されている波形を見て測定者が気づいた事項を文字情報として波形と共にプリントアウトしたいという要望もある。しかしながら、この測定表示装置では、このような要望に対応することも困難である。また、プリントアウトに代えて、各画面の画像を取り込んで画像データとして保存する際にも、プリントアウトを行うのと同様にして、上記した任意の情報を波形の画面と共に画像データとして保存することは困難である。
【0005】
本発明は、かかる改善すべき課題に鑑みてなされたものであり、被測定量を示す第1画面における被測定量に関連する任意の関連情報を把握可能な画像データを確実かつ容易に生成し得るデータ生成装置、測定装置およびデータ生成方法を提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成すべく請求項1記載のデータ生成装置は、測定された被測定量を示す第1画面を表示部に表示させる表示制御部と、前記表示部に前記第1画面が表示されている状態において予め決められた指示操作がされたときに、当該第1画面の画像を含む画像データを生成する生成処理を実行する処理部とを備え
、前記表示制御部は、前記第1画面が表示されている状態において前記指示操作がされたときに、当該第1画面における前記被測定量に関連する関連情報の入力用の第2画面を前記表示部に表示可能に構成され、前記処理部は、前記生成処理において、前記第2画面内への前記関連情報の入力が終了したときに、前記第1画面の画像と前記第2画面内の前記関連情報の画像とを一体にした一体化画像の前記画像データを生成する
データ生成装置であって、前記関連情報の入力および非入力を選択可能に構成され、前記表示制御部は、前記関連情報の入力が選択されていると共に前記第1画面が表示されている状態において前記指示操作がされたときに、前記第2画面を前記表示部に表示させ、前記処理部は、前記生成処理において、前記関連情報の非入力が選択されていると共に前記第1画面が表示されている状態において前記指示操作がされたときに、前記第1画面の画像のみの前記画像データを生成する。
【0008】
また、請求項
2記載の測定装置は、請求項
1記載のデータ生成装置と、前記被測定量を測定する測定部とを備えている。
【0009】
また、請求項
3記載のデータ生成方法は、測定された被測定量を示す第1画面を表示部に表示させると共に、前記表示部に前記第1画面が表示されている状態において予め決められた指示操作がされたときに、当該第1画面の画像を含む画像データを生成する生成処理を実行
し、前記第1画面が表示されている状態において前記指示操作がされたときに、当該第1画面における前記被測定量に関連する関連情報の入力用の第2画面を前記表示部に表示させ、前記生成処理において、前記第2画面内への前記関連情報の入力が終了したときに、前記第1画面の画像と前記第2画面内の前記関連情報の画像とを一体にした一体化画像の前記画像データを生成する
データ生成方法であって、前記関連情報の入力が選択されていると共に前記第1画面が表示されている状態において前記指示操作がされたときに、前記第2画面を前記表示部に表示させ、前記生成処理において、前記関連情報の非入力が選択されていると共に前記第1画面が表示されている状態において前記指示操作がされたときに、前記第1画面の画像のみの前記画像データを生成する。
【発明の効果】
【0010】
請求項1記載のデータ生成装置、請求項
2記載の測定装置、および請求項
3記載のデータ生成方法では、第1画面が表示されている状態において指示操作がされたときに、第1画面における被測定量に関連する関連情報の入力用の第2画面を表示させ、第2画面内への関連情報の入力が終了したときに、第1画面の画像と第2画面内の関連情報の画像とを一体にした一体化画像の画像データを生成する。このため、このデータ生成装置、測定装置およびデータ生成方法によれば、測定場所や測定時の温度や湿度等のデータ生成装置(測定装置)自体では特定することが困難な関連情報、および第1画面を見て測定者が気づいた関連情報などの、第1画面における被測定量の解析等を行う際に有益な任意の関連情報を把握可能な画像データを確実かつ容易に生成することができる。
【0011】
また、請求項
1記載のデータ生成装置、および請求項
2記載の測定装置では、関連情報の非入力が選択されていると共に第1画面が表示されている状態において指示操作がされたときに、第1画面の画像のみの画像データを生成する。このため、このデータ生成装置および測定装置によれば、関連情報を入力(記録)する必要がないときには、予め「関連情報の非入力」を選択しておくことで、関連情報に相当するデータを省略したデータサイズが小さい画像データを生成させることができるため、画像データを記憶させる記憶部の効率的な利用、および画像データの読み出しや書き込みの高速化を図ることができる。また、このような画像データを生成させることで、画像データに基づく画像をプリントアウトしたり、表示させたりする際に、関連情報を表示するスペースを省くことができる。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、データ生成装置、測定装置およびデータ生成方法の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
【0014】
最初に、測定装置1の構成について説明する。
図1に示す測定装置1は、測定装置の一例であって、被測定量(例えば、図外の測定対象を流れる電流)を測定すると共に、
図3に示す波形画面G1(被測定量を示す第1画面の一例)や
図4に示す関連情報入力画面G2(被測定量に関連する関連情報の入力用の第2画面の一例)等の各種の画面を表示可能に構成されている。また、測定装置1は、波形画面G1を含む画像の画像データD4を生成可能に構成されている。
【0015】
また、この測定装置1では、被測定量に関連する関連情報(例えば、測定目的、測定装置1の名称、測定時の気温、湿度、表示された波形画面G1の特徴(測定者が気づいた事項)等の情報)を測定者が任意に入力(例えば、文字で入力)して、その関連情報を関連情報データD3として第2メモリ13に記憶させることが可能となっている(以下、この機能を「関連情報記録機能」ともいう)。具体的には、測定装置1は、
図2に示すように、信号変換部11、第1メモリ12、第2メモリ13、表示制御部14、表示部15、操作部16および制御部17を備えて構成されている。この場合、表示制御部14、操作部16および制御部17によってデータ生成装置が構成される。
【0016】
信号変換部11は、制御部17の制御に従って変換処理を実行し、図外のセンサから出力される電気信号SmをA/D変換して波形データD1を出力する。この場合、この測定装置1では、信号変換部11が複数の(一例として、1CH〜4CHまでの4つの)変換回路を備えて、複数の電気信号Smに対して並行して変換処理を実行可能に構成されている。第1メモリ12は、制御部17の制御に従い、信号変換部11から出力される波形データD1、並びに制御部17によって生成される測定データD2および関連情報データD3等を記憶する。第2メモリ13は、制御部17によって実行される後述する生成処理によって生成される画像データD4を記憶する。
【0017】
表示制御部14は、制御部17の制御に従い、各種の画面を表示部15に表示させる表示処理を実行する。具体的には、表示制御部14は、第1メモリ12に記憶されているデータに基づき、図外のVRAM上に表示用データを書き込み、その表示用データを表示部15に出力することにより、表示部15に画面を表示させる。この場合、表示制御部14は、第1メモリ12に記憶されている波形データD1および測定データD2に基づく波形画面G1(
図3参照)を表示させる。また、表示制御部14は、
図4に示す関連情報入力画面G2を表示させることが可能に構成されると共に、制御部17によって生成される関連情報データD3に基づく文字画像を関連情報入力画面G2内に表示させることが可能に構成されている(同図参照)。
【0018】
表示部15は、例えば液晶パネルで構成されて、
図1に示すように、測定装置1の正面パネルに配設され、表示制御部14の制御に従って波形画面G1および関連情報入力画面G2等の各種の画面を表示する。
【0019】
操作部16は、
図1に示すように、電源スイッチ21、記録開始キー22、記録終了キー23、波形表示キー24、測定条件設定キー25、関連情報記録機能設定キー26およびコピーキー27等の各種のスイッチやキーが配設されて構成され、これらが操作されたときに、操作信号Soを出力する。また、この測定装置1では、図外のキーボード等の入力装置を接続可能に構成され、接続された入力装置に対する操作(関連情報の入力)がされたときに、操作部16が操作に応じた操作信号Soを出力する。
【0020】
制御部17は、操作部16から出力される操作信号Soに従って測定装置1を構成する各部を制御する。また、制御部17は、測定部として機能し、信号変換部11から出力される波形データD1に基づいて被測定量(例えば、測定対象を流れる電流)を測定する。また、制御部17は、処理部として機能し、
図5に示す生成処理50を実行して、表示部15に表示される波形画面G1を少なくとも含む画像の画像データD4を生成する。
【0021】
この場合、制御部17は、生成処理50において、上記した関連情報記録機能がオン状態に設定されている(「関連情報の入力」が選択されている)と共に、波形画面G1が表示部15に表示されている状態において、操作部16のコピーキー27に対する操作(予め決められた指示操作の一例)がされたときに、表示制御部14を制御して、関連情報入力画面G2を表示部15に表示させると共に、その状態において操作部16から出力される操作信号Soに基づく関連情報データD3を生成して第2メモリ13に記憶させる。
【0022】
また、制御部17は、関連情報入力画面G2内に関連情報が入力されて、コピーキー27に対する操作が再度行われたときに(関連情報入力画面G2内への関連情報の入力が終了したときに)、波形画面G1の画像と関連情報入力画面G2内に入力された関連情報の画像とを一体にした一体化画像Gcの画像データD4を生成して、第2メモリ13に記憶させる。
【0023】
この場合、この測定装置1では、関連情報記録機能設定キー26を操作することで、関連情報記録機能のオン状態およびオフ状態を任意に設定すること、つまり「関連情報の入力」および「関連情報の非入力」を任意に選択することが可能となっており、関連情報記録機能がオフ状態に設定されている(「関連情報の非入力」が選択されている)と共に、波形画面G1が表示部15に表示されている状態において、操作部16のコピーキー27に対する操作(指示操作)がされたときには、制御部17は、波形画面G1の画像Ge(
図7参照)のみの画像データを画像データD4として生成して、第2メモリ13に記憶させる。
【0024】
次に、測定装置1を用いて被測定量(例えば、測定対象を流れる電流)を測定して、画像データD4を生成するデータ生成方法、および、その際の測定装置1の動作について、図面を参照して説明する。なお、3つの測定対象を流れる電流を並行して測定する例について説明する。また、測定装置1には、図外のキーボード(入力装置)が接続されているものとする。
【0025】
まず、操作部16の電源スイッチ21を操作して、電源を投入する。次いで、被測定量の測定に先立ち、測定条件を設定する。具体的には、操作部16の測定条件設定キー25を操作して、測定条件の設定の開始を指示する。この際に、操作部16が操作信号Soを出力し、制御部17が、操作信号Soに従って表示制御部14に対して表示処理の実行を指示する。これに応じて、表示制御部14が、表示処理を実行して、測定条件画面(図示せず)を表示部15に表示させる。続いて、操作部16を操作して測定条件を入力する。この際に、制御部17は、操作部16から出力される操作信号Soに基づいて測定条件を示すデータを生成して第1メモリ12に記憶させる。
【0026】
次いで、図外の3つの測定対象(電線)にそれぞれ配置した図外の3つのセンサを信号変換部11に接続し、続いて、操作部16の記録開始キー22を操作して、記録の開始を指示する。この際に、操作部16が操作信号Soを出力し、制御部17が、操作信号Soに従って信号変換部11に変換処理を実行させる。この変換処理では、信号変換部11の各変換回路が、入力した(各センサからそれぞれ出力された)電気信号SmをA/D変換して波形データD1をそれぞれ出力する。また、制御部17は、信号変換部11から出力された各波形データD1を第1メモリ12に記憶させる。また、制御部17は、各波形データD1に基づいて測定対象を流れる被測定量としての電流を測定して、測定データD2を第1メモリ12に記憶させる。
【0027】
次いで、記録を終了する際には、操作部16の記録終了キー23を操作する。この際に、操作部16が操作信号Soを出力し、制御部17が、信号変換部11を制御して変換処理を停止させる。
【0028】
続いて、記録した被測定量の波形画面G1(センサから出力された電気信号Smの波形を示す画像)を表示させる際には、操作部16の波形表示キー24を操作する。この際に、操作部16が、操作信号Soを出力し、制御部17が、表示制御部14に対して表示処理の実行を指示する。これに応じて、表示制御部14が表示処理を実行する。この表示処理では、表示制御部14は、第1メモリ12から波形データD1および測定データD2を読み出す。次いで、表示制御部14は、波形データD1および測定データD2に基づき、
図3に示すように、3つの測定対象をそれぞれ流れる被測定量としての電流の波形(3つの波形)および電流の測定値を示す第1画面としての波形画面G1を表示部15に表示させる。
【0029】
ここで、表示部15に表示された波形画面G1における被測定量(この例では、測定対象を流れる電流)に関連する関連情報を波形画面G1の画像データと共に記録しておくと、測定対象の被測定量についての解析を行う際に有益である。このため、この測定装置1では、このような関連情報を入力して関連情報データD3として記憶させる関連情報記録機能を備えている。この関連情報記録機能をオン状態に設定する(「関連情報の入力」を選択する)際には、波形画面G1の画像データD4の生成を指示する操作(指示操作)に先立ち、操作部16の関連情報記録機能設定キー26を操作する。
【0030】
この場合、この測定装置1では、一例として、初期状態において、関連情報記録機能がオフ状態に設定され(「関連情報の非入力」が選択され)、この状態で関連情報記録機能設定キー26を操作する(1回だけ押す)ことで、情報記録機能がオフ状態からオン状態に切り替わる。また、この測定装置1では、情報記録機能がオン状態に設定されているときに、関連情報記録機能設定キー26を操作する(1回だけ押す)ことで、情報記録機能がオン状態からオフ状態に切り替わる。
【0031】
一方、制御部17は、表示制御部14に対する表示処理の実行を指示した後に、
図5に示す生成処理50を実行する。この生成処理50では、制御部17は、操作部16のコピーキー27の操作がされたか否か(コピーキー27に対応する操作信号Soを出力されたか否か)を繰り返して判別する(ステップ51)。
【0032】
続いて、表示部15に表示されている波形画面G1を画像データとして保存するときには、操作部16のコピーキー27を操作する(予め決められた指示操作をする)。この際に、操作部16が操作信号Soを出力し、制御部17が、上記したステップ51において、コピーキー27の操作がされたと判別する。
【0033】
次いで、制御部17は、関連情報記録機能がオン状態であるか否かを判別する(ステップ52)。この場合、上記したように、関連情報記録機能がオン状態に設定されているため、制御部17は、関連情報記録機能がオン状態であると判別し、続いて、表示制御部14によって図外のVRAM上に書き込まれている波形画面G1の表示用データを画像データに変換する(ステップ53)。この場合、画像データは、ビットマップ等のラスタ形式のデータでもよいし、ベクタ形式のデータでもよい。
【0034】
続いて、制御部17は、表示制御部14に対して関連情報入力画面G2を表示させる表示処理の実行を指示する(ステップ54)。これに応じて、表示制御部14が、表示処理を実行して、
図4に示す関連情報入力画面G2を表示部15に表示させる。
【0035】
次いで、測定者が、測定装置1に接続されている図外のキーボードを操作して、被測定量(測定対象に流れる電流)に関連する関連情報を入力する。この場合、一例として、
図4に示すように、測定目的(同図における「f特評価」)、測定装置1の名称、測定時の気温、湿度、および波形画面G1における波形の特徴(測定者が気づいた事項や意見)の情報を関連情報として文字で入力する。この際に、操作部16が、操作信号Soを出力し、制御部17が、操作信号Soに基づいて関連情報を示す関連情報データD3を生成して第2メモリ13に記憶させる(ステップ55)。
【0036】
続いて、測定者は、関連情報の入力が終了したときには、コピーキー27を操作(再操作)する。この際に、操作部16が操作信号Soを出力して、制御部17が、コピーキー27が操作された(関連情報入力画面G2内への関連情報の入力が終了した)と判別し、次いで、関連情報データD3を画像データ(上記したステップ53において変換した画像データと同じ形式のデータ)に変換する(ステップ56)。
【0037】
続いて、制御部17は、波形画面G1の画像データ(上記したステップ53において変換した画像データ)と関連情報を示す画像データ(上記したステップ56において変換した画像データ)とを連結して、
図6に示すように、波形画面G1の画像と、関連情報入力画面G2内に入力された関連情報の画像とを一体にした一体化画像Gcの画像データD4を生成する(ステップ57)。次いで、制御部17は、生成した画像データD4を第2メモリ13に記憶させる(ステップ58)。
【0038】
この測定装置1では、上記したように、関連情報記録機能を予めオン状態に設定しておく(「関連情報の入力」を選択しておく)ことで、波形画面G1の画像の画像データD4の生成を指示する指示操作(コピーキー27に対する操作)をしたときに、関連情報入力画面G2が自動的に表示され、その関連情報入力画面G2内に関連情報を入力することで、その関連情報の画像と波形画面G1の画像とが一体となった一体化画像Gcの画像データD4が生成される。このため、この測定装置1では、測定場所や測定時の温度や湿度等の測定装置1自体では特定することが困難な関連情報、および波形画面G1を見て測定者が気づいた関連情報などの、波形画面G1における被測定量の解析等を行う際に有益な任意の関連情報を把握可能な画像データD4を確実かつ容易に生成することが可能となっている。
【0039】
一方、関連情報の入力を省略する(「関連情報の非入力」を選択する)ときには、関連情報記録機能が無効となっている初期状態において(または、関連情報記録機能設定キー26を操作して関連情報記録機能をオン状態からオフ状態に切り替えている状態で)、かつ波形画面G1が表示されている状態で、コピーキー27を操作する。この際には、制御部17は、上記した生成処理50のステップ52において、関連情報記録機能がオン状態ではないと判別する。続いて、制御部17は、表示制御部14によって図外のVRAM上に書き込まれている波形画面G1の表示用データを画像データに変換して、
図7に示すように、波形画面G1の画像Geのみの画像データを画像データD4として生成する(ステップ59)。次いで、制御部17は、画像データD4を第2メモリ13に記憶させる(ステップ58)。
【0040】
なお、第2メモリ13に記憶させた画像データD4に基づく一体化画像Gc(
図6参照)をプリントアウトする際には、図外の出力コネクタに図外のプリンタを接続して、第2メモリ13から画像データD4を読み出し、次いで、プリンタに画像データD4を出力する。また、第2メモリ13に記憶させた画像データD4をパーソナルコンピューター等の外部機器に出力したり、記憶媒体を介して外部機器に取り込んだりして、外部機器において一体化画像Gcを表示させることもできる。
【0041】
このように、このデータ生成装置、測定装置1およびデータ生成方法では、第1画面(波形画面G1)が表示されている状態において指示操作(コピーキー27に対する操作)がされたときに、波形画面G1における被測定量に関連する関連情報の入力用の第2画面(関連情報入力画面G2)を表示させ、関連情報入力画面G2内への関連情報の入力が終了したときに、波形画面G1の画像と関連情報入力画面G2内に入力された関連情報の画像とを一体にした一体化画像Gcの画像データD4を生成する。このため、このデータ生成装置、測定装置1およびデータ生成方法によれば、測定場所や測定時の温度や湿度等の測定装置1自体では特定することが困難な関連情報、および波形画面G1を見て測定者が気づいた関連情報などの、波形画面G1における被測定量の解析等を行う際に有益な任意の関連情報を把握可能な画像データD4を確実かつ容易に生成することができる。
【0042】
また、このデータ生成装置、測定装置1およびデータ生成方法では、関連情報記録機能を無効にする設定がされている(「関連情報の非入力」が選択されている)と共に波形画面G1が表示されている状態において指示操作がされたときに、波形画面G1の画像のみの画像データD4を生成する。このため、このデータ生成装置、測定装置1およびデータ生成方法によれば、関連情報を入力(記録)する必要がないときには、予め関連情報記録機能を無効に設定しておく(予め「関連情報の非入力」を選択しておく)ことで、関連情報に相当するデータを省略したデータサイズが小さい画像データD4を生成させることができるため、第2メモリ13の効率的な利用、および画像データD4の読み出しや書き込みの高速化を図ることができる。また、このような画像データD4を生成させることで、画像データD4に基づく画像をプリントアウトしたり、表示させたりする際に、関連情報を表示するスペースを省くことができる。
【0043】
なお、データ生成装置、測定装置およびデータ生成方法は、上記の構成および方法に限定されない。例えば、操作部16のコピーキー27を操作する以前に、関連情報記録機能設定キー26を操作して関連情報記録機能のオン状態およびオフ状態を設定する(「関連情報の入力」および「関連情報の非入力」を選択する)例について上記したが、コピーキー27を操作したときに、「関連情報の入力」および「関連情報の非入力」を選択する構成および方法を採用することもできる。この構成および方法では、コピーキー27を操作したときに、例えば、
図8に示すように、「関連情報の入力」および「関連情報の非入力」を選択させる選択画面G3を表示部15に表示させ、操作部16を操作して選択画面G3内の「はい」または「いいえ」を選択することで、「関連情報の入力」および「関連情報の非入力」を選択する。
【0044】
この場合、「はい」(「関連情報の入力」)を選択したときには、関連情報入力画面G2を表示させて、関連情報入力画面G2内に入力された関連情報の画像と波形画面G1の画像とを一体にした一体化画像Gcの画像データD4を生成する。一方、「いいえ」(「関連情報の非入力」)を選択したときには、関連情報入力画面G2を表示させることなく、波形画面G1の画像のみの画像データを画像データD4として生成する。なお、コピーキー27を操作する以前に関連情報記録機能設定キー26を操作して関連情報記録機能をオン状態に設定している状態において、コピーキー27を操作したときに選択画面G3を表示させる構成および方法(つまり、「関連情報の入力」および「関連情報の非入力」をコピーキー27の操作時に再度問い合わせる構成および方法)を採用することもできる。
【0045】
また、3つの測定対象における各被測定量の波形(3つの波形)を示す波形画面G1を第1画面とする例について上記したが、第1画面は、これらの例には限定されない。具体的には、1つの測定対象における被測定量の波形(1つの波形)を示す波形画面や、2つの測定対象における被測定量の波形(2つの波形)を示す波形画面を第1画面とすることができる。また、4つ以上の測定対象を流れる電流を並行して測定可能に測定装置1を構成したときには、4つ以上の測定対象における被測定量の波形(4つ以上の波形)を示す波形画面を第1画面とすることができる。
【0046】
また、上記した例(
図6に示す例)では、波形画面G1の画像と、関連情報入力画面G2内に入力された関連情報の画像とを上下方向に沿って並べて一体にした一体化画像の画像データD4を生成しているが、波形画面G1の画像および関連情報の画像の並べ方はこれに限定されない。例えば、各画像を左右に並べたり、各画像の一部を重ねて並べたり、各画像を離間させて並べたりして一体にした一体化画像の画像データD4を生成する構成および方法を採用することもできる。
【0047】
また、波形画面G1の画像および関連情報の画像に加えて、波形画面G1に関連する1または複数の他の画像(例えば、測定条件を示す画像等:以下、「他の画像」ともいう)を一体にした一体化画像の画像データD4を生成する構成および方法を採用することもできる。また、「関連情報の画像」を除いて、波形画面G1と1または複数の他の画像とを一体にした一体化画像の画像データD4を生成する構成および方法を採用することもできる。
【0048】
また、測定装置1に接続したキーボード(入力装置)を操作して関連情報を入力する例について上記したが、操作部16のキーに対する操作や、表示部15にタッチパネルを配設して、そのタッチパネルに対する操作によって関連情報を入力する構成および方法を採用することもできる。また、キーボードや文字等を直接入力する構成に代えて、予め用意された定型の関連情報(文字情報)の中から任意の関連情報を選択することによって関連情報を入力する構成および方法を採用することもできる。
【0049】
また、コピーキー27に対する操作を指示操作とした例について上記したが、他のキーに対する操作や、ポインティングデバイスを用いた操作を指示操作とする構成および方法を採用することもできる。また、表示部15にタッチパネルを配設して、そのタッチパネルに対する操作を指示操作とする構成および方法を採用することもできる。
【0050】
また、関連情報入力画面G2が表示されている状態におけるコピーキー27に対する操作を、関連情報の入力が終了したことを示す操作(入力終了操作)とする例について上記したが、コピーキー27とは異なるキーに対する操作を入力終了操作とすることもできるし、ポインティングデバイスを用いた操作を入力終了操作としたり、表示部15にタッチパネルを配設して、そのタッチパネルに対する操作を入力終了操作としたりすることもできる。
【0051】
また、被測定量としての電流を測定する例について上記したが、被測定量は、電流に限定されない。例えば、電圧、抵抗、電力、位相、温度、湿度、歪み、輝度、照度等の各種の物理量や、原子量、分子量、化学式量等の各種の化学量も被測定量に含まれる。したがって、データ生成装置、測定装置、およびデータ生成方法を用いて、これらの各種の被測定量を測定する際にも、上記した各効果を実現することができる。
【0052】
また、制御部17が処理部および測定部の双方として機能する例について上記したが、処理部と測定部とを別々のデバイスで構成することもできる。また、処理部、測定部および表示制御部(上記の例における制御部17および表示制御部14)を1つのデバイスで構成することもできる。さらに、処理部と表示制御部とを1つのデバイスで構成すると共に測定部を別のデバイスで構成したり、測定部と表示制御部とを1つのデバイスで構成すると共に処理部を別のデバイスで構成したりすることもできる。