特許第6472876号(P6472876)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ インテル アイピー コーポレイションの特許一覧

特許6472876コンピュータ・プログラム、装置及び記憶媒体
<>
  • 特許6472876-コンピュータ・プログラム、装置及び記憶媒体 図000002
  • 特許6472876-コンピュータ・プログラム、装置及び記憶媒体 図000003
  • 特許6472876-コンピュータ・プログラム、装置及び記憶媒体 図000004
  • 特許6472876-コンピュータ・プログラム、装置及び記憶媒体 図000005
  • 特許6472876-コンピュータ・プログラム、装置及び記憶媒体 図000006
  • 特許6472876-コンピュータ・プログラム、装置及び記憶媒体 図000007
  • 特許6472876-コンピュータ・プログラム、装置及び記憶媒体 図000008
  • 特許6472876-コンピュータ・プログラム、装置及び記憶媒体 図000009
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6472876
(24)【登録日】2019年2月1日
(45)【発行日】2019年2月20日
(54)【発明の名称】コンピュータ・プログラム、装置及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/24 20090101AFI20190207BHJP
   H04W 40/12 20090101ALI20190207BHJP
   H04W 92/06 20090101ALI20190207BHJP
   H04W 4/24 20090101ALI20190207BHJP
【FI】
   H04W28/24
   H04W40/12
   H04W92/06
   H04W4/24
【請求項の数】13
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2017-517310(P2017-517310)
(86)(22)【出願日】2015年10月16日
(65)【公表番号】特表2017-533643(P2017-533643A)
(43)【公表日】2017年11月9日
(86)【国際出願番号】US2015055898
(87)【国際公開番号】WO2016061436
(87)【国際公開日】20160421
【審査請求日】2017年3月30日
(31)【優先権主張番号】62/065,214
(32)【優先日】2014年10月17日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】514045555
【氏名又は名称】インテル アイピー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(74)【代理人】
【識別番号】100112759
【弁理士】
【氏名又は名称】藤村 直樹
(72)【発明者】
【氏名】シャン,チャーンホーン
(72)【発明者】
【氏名】ヴェンカタチャラム,ムタイアー
(72)【発明者】
【氏名】ジャイン,プニート
(72)【発明者】
【氏名】ストジャノフスキ,アレクサンドル エス.
【審査官】 大濱 宏之
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2017/0250903(US,A1)
【文献】 China Mobile, Alcatel-Lucent, Alcatel-Lucent ShangHai Bell, China Telecom, Orange, China Unicom,Proposed WID for Flexible Mobile Service Steering (FMSS)[online], 3GPP TSG-SA WG2#105 S2-143038,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_105_Sapporo/Docs/S2-143038.zip>,2014年10月 8日,3節、4節
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−2
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サービス・ステアリング制御機能部(SSF)に処理を実行させる命令を有するコンピュータ・プログラムであって、前記処理は:
サービス・ステアリング制御(SSC)ルールを、ポリシー課金ルール機能部(PCRF)から取得する工程であって、前記SSCルールは、SSCルール識別子と、1つ以上のサービス・イネーブラ(SE)識別子と、サービス・データフロー(SDF)識別子とを含み、前記SDF識別子は、ソースIPアドレス、宛先IPアドレス、ソース・ポート番号、宛先ポート番号、及びプロトコルを有するインターネット・プロトコル(IP)5タプルを有する、工程;
オペレーター・ネットワークの中で、前記SDF識別子に基づいて、トラフィックを識別する工程;及び
1つ以上のSE識別子に基づいて、(S)Gi-ローカル・エリア・ネットワーク((S)Gi-LAN)における1つ以上のサービス・イネーブラを経由して前記トラフィックをルーティングする工程であって、前記SSCルールにより決定される順序で一連の複数のサービス・イネーブラを経由して前記トラフィックが伝達されることを引き起こすことを含む、工程
を有する、コンピュータ・プログラム。
【請求項2】
前記SSFは、ポリシー課金エンフォースメント機能部(PCEF)及びトラフィック検出機能部(TDF)とは別々に実現される、請求項1に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項3】
前記SSCルールは、アプリケーション識別子を含む、請求項1に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項4】
前記一連の複数のサービス・イネーブラを経由して前記トラフィックが伝達されることを引き起こすことが:
前記複数のサービス・イネーブラのうちの第1サービス・イネーブラへ、前記トラフィックのデータを送信すること;
前記トラフィックのデータを、前記第1サービス・イネーブラから受信すること;
前記トラフィックのデータを前記第1サービス・イネーブラから受信した後に、前記複数のサービス・イネーブラのうちの第2サービス・イネーブラへ前記データを送信すること;
を含む、請求項1に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項5】
前記SSFは、ポリシー課金エンフォースメント機能部(PCEF)又はトラフィック検出機能部(TDF)において実現される、請求項1に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項6】
前記SSCルールは、前記トラフィックを1つ以上のサービス・イネーブラに関連付け且つ或る順序を提供する情報を含み、当該順序に従って、前記トラフィックのパケットは前記1つ以上のサービス・イネーブラを経由して伝達される、請求項1に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項7】
前記SSFは、1つ以上のレイヤ2トンネルを利用して、1つ以上のサービス・イネーブラを経由して前記トラフィックをルーティングする、請求項1ないし6のうちの何れか一項に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項8】
サービス・ステアリング制御機能部(SSF)を実現する装置であって:
サービス・ステアリング制御(SSC)ルールを、ポリシー課金ルール機能部(PCRF)から受信する手段であって、前記SSCルールは、SSCルール識別子と、1つ以上のサービス・イネーブラ(SE)識別子と、サービス・データフロー(SDF)識別子とを含み、前記SDF識別子は、ソースIPアドレス、宛先IPアドレス、ソース・ポート番号、宛先ポート番号、及びプロトコルを有するインターネット・プロトコル(IP)5タプルを有する、手段;
オペレーター・ネットワークの中で、前記SDF識別子に基づいて、トラフィックを識別する手段;及び
1つ以上のSE識別子に基づいて、(S)Gi-ローカル・エリア・ネットワーク((S)Gi-LAN)における1つ以上のサービス・イネーブラを経由して前記トラフィックをルーティングする手段であって、前記SSCルールにより決定される順序で一連の複数のサービス・イネーブラを経由して前記トラフィックが伝達されることを引き起こす、手段
を有する、装置。
【請求項9】
前記装置は、ポリシー課金エンフォースメント機能部(PCEF)又はトラフィック検出機能部(TDF)を実現しない、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記1つ以上のサービス・イネーブラのうちの個々のサービス・イネーブラから、動的な負荷ステータス情報を収集する手段;及び
前記動的な負荷ステータス情報を、ポリシー課金ルール機能部(PCRF)へ送信する手段;
を更に有する請求項8に記載の装置。
【請求項11】
前記装置は、ポリシー課金エンフォースメント機能部(PCEF)又はトラフィック検出機能部(TDF)を実現する、請求項8に記載の装置。
【請求項12】
前記SSCルールは、前記トラフィックを1つ以上のサービス・イネーブラに関連付け且つ或る順序を提供する情報を含み、当該順序に従って、前記トラフィックのパケットは前記1つ以上のサービス・イネーブラを経由して伝達される、請求項8に記載の装置。
【請求項13】
請求項1ないし7のうちの何れか一項に記載のコンピュータ・プログラムを保存する記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
本願は「Mobile Service Steering Solution」と題する2014年10月17日付けで出願された米国出願第62/065,214号による優先的利益を享受する。
【技術分野】
【0002】
本開示による実施形態は、一般に、無線通信の分野に関連し、特に、セルラー・ネットワークにおけるフレキシブルなモバイル・ステアリングのための方法及び装置に関連する。
【背景技術】
【0003】
フレキシブル・モバイル・サービス・ステアリング(Flexible Mobile Service Steering:FMSS)に関する研究は、(S)Gi-LANネットワークにおける効率的かつフレキシブルなモバイル・サービス・ステアリングを実現するために、オペレーターのポリシー毎に、トラフィック分類及びサービス・チェーン選択能力をサポートする潜在的な条件に着目している。
【図面の簡単な説明】
【0004】
実施形態は、添付図面に関連する以下の詳細な説明により容易に理解されるであろう。本説明を促すために、同様な参照番号は同様な構造要素を示している。実施形態は、具体例によって説明されており、添付図面の図に限定されるものではない。
図1】実施形態による通信環境を示す図。
図2】実施形態によるステアリング・プロセスのフローチャートを示す図。
図3】実施形態によるルール提供プロセスのフローチャートを示す図。
図4】実施形態による報告プロセスのフローチャートを示す図。
図5】実施形態による通信環境を示す図。
図6】実施形態による更新プロセスのフローチャートを示す図。
図7】実施形態による通信環境のコンポーネントを示す図。
図8】実施形態によるコンピューティング装置を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0005】
以下、例示的な実施形態の様々側面が、当業者の仕事内容を他の当業者に伝える際に当業者により使用される言葉を利用して説明される。しかしながら、部分的でしかない説明される側面とともに、代替的な実施形態が実施されてよいことが、当業者に理解されるであろう。例示的な実施形態の十分な理解をもたらすように、説明の目的で、具体的な数、材料及び構成が記述される。しかしながら、そのような具体的な詳細によらず、代替的な実施形態が実施されてもよいことが、当業者にとって明らかであろう。また、周知の特徴は、説明する実施形態を曖昧にしないようにするために、省略される又は簡略化されている。
【0006】
更に、説明する実施形態の理解を最も促す方法で、様々なオペレーションが複数の個別的なオペレーションとして説明されているが、説明の順序は、それらのオペレーションが必須の順序依存性を有することを示唆しているように解釈されるべきではない。特に、オペレーションは、必ずしも説明の順序通りに実行されなくてもよい。
【0007】
「(一)実施形態において」という言い回しが反復的に使用されている。この言い回しは、一般的には同じ実施形態を指さないが;同じ実施形態を指してもよい。「構成される」、「有する」及び「含む」という用語は、文脈が別異を指示していない限り、同義語である。
【0008】
「A又はB」、「A/B」及び「A及び/又はB」という言い回しは、(A)、(B)又は(A及びB)を意味する。本願で使用されるように、「回路」という用語は、ハードウェア・コンポーネントを指す、その一部分である又はそれを含んでおり、ハードウェア・コンポーネントは、例えば、特定用途向け集積回路(ASIC)、論理回路、(共有される、専用の又は一群の)プロセッサ、及び/又は、(共有される、専用の又は一群の)メモリであり、説明されるオペレーションをもたらすように構成されるものである。一実施形態において、回路は、説明されるオペレーションのうち少なくとも幾つかを提供するように、1つ以上のソフトウェア又はファームウェア・プログラムを実行する。一実施形態において、回路が実現されてもよいし、或いは、回路に関連するオペレーションは、1つ以上のソフトウェア又はファームウェア・モジュールにより実現されてもよい。実施形態において、回路は、説明されるオペレーションを実行するように、ハードウェアで少なくとも部分的に動作することが可能なロジック(又は論理装置)を含んでもよい。本開示による例示的な実施形態は、方法、システム、コンピュータ読み取り可能な媒体及び装置を含むが、これらに限定されず、その方法、システム、媒体及び装置は、ロング・ターム・エボリューション(LTE)及びLTEアドバンスト・ネットワーク等のようなモバイル・ブロードバンド・ネットワークにおける様々なユース・ケースにおいて、FMSSに関するサービス及びシステムの側面で使用されてもよい。本願で使用されるように、LTEという言及は、別段の言及がない限り、LTE、LTE-A又は他の任意のLTEのバージョンを含んでよい。本願で説明されるユース・ケースは、アプリケーション特徴に基づくトラフィック分類及びステアリング;ユーザーの加入に基づくトラフィック・ステアリング;及び、ネットワーク・ステータスに基づくトラフィック・ステアリングを含んでよいが、これらの例に限定されない。
【0009】
図1は様々な実施形態による通信環境100を概略的に示す。通信環境100は、オペレーター・ネットワーク104のコンポーネントと、(S)Gi-ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)108のコンポーネントとを含む。オペレーター・ネットワーク104及び(S)Gi-LANネットワーク108は、(S)Giインターフェース112を介して通信してよい。Giインターフェースは、GGSN-フェーシング・インターネット(a GGSN-facing internet)の背後のインターフェースであってもよく、SiGiインターフェースは、PGW-フェーシング・インターネット(a PGW-facing internet)の背後のインターフェースであってもよい。本説明の目的に関し、(S)Giインターフェースに対する言及は、一般的に、何れかのインターフェースを指す。同様に、(S)Gi-LANに対する言及は、何れかのLANを指す。
【0010】
通信環境100のコンポーネントは、例えばサーバーのような個別的なデバイスで実現されてもよいし、一般的に示されるように外的な通信インターフェースにより互いに通信してもよい。一実施形態において、通信環境のコンポーネントのうちの1つ又は複数個が、単独のデバイスで共に実現されてもよい。幾つかの特定の併存する実現手段が本願で説明されるが、他の手段が使用されてもよい。
【0011】
オペレーターのネットワーク104はLTEネットワークであってもよく、LTEネットワークは、例えば、オペレーターのネットワーク104に通信可能に結合されるユーザー装置(UE)に対して無線インターフェースを提供する無線アクセス・ネットワーク(RAN)116を含む。RAN116は、パケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイ(PGW)/ゲートウェイ・ゼネラル・パケット無線サービス・サポート・ノード(GGSN)124に、他のゲートウェイ(GWs)120を介して結合され、他のゲートウェイ(GWs)は、例えば、サービング・ゲートウェイを含んでもよい。
【0012】
PGW/GGSN124はゼネラル・ゲートウェイであってもよく、そのゲートウェイを介して、UEは、特定のパケット・データ・ネットワーク(PDN)にアクセスする。PGW/GGSN124は、ポリシー・エンフォースメント、ユーザーに対するパケット選別(filtration)及び課金機能を管理してもよい。
【0013】
PGW/GGSN124は、トラフィック検出機能(a traffic detection function:TDF)128に結合されてよい。TDF128は、加入者、アプリケーション、コンテンツ及びデバイス情報に基づいて、サービス・トラフィックを検出する機能を提供してもよい。TDF128は、検出されたサービス・トラフィックをゲート制御し、及び、必要に応じてサービス・トラフィックをブロック、許可、整形又はリダイレクトする。
【0014】
PGW/SSGN124は、Gxインターフェースにより、ポリシー及び課金ルール機能部(a policy and charging rules function:PCRF)132に更に結合される。Gxインターフェースは、PCRF132を、PGW/GGSN124のポリシー及び課金エンフォースメント機能部(a policy and charging enforcement function:PCEF)に結合し、PCEFへポリシー及び課金制御(policy and charging control:PCC)ルールを提供し、及び、PCEFからPCCルールを除去する。PCCルールは、SDFに対する適用可能な課金パラメータ及びポリシー制御の提供を促すように、サービス・データフロー(SDF)を識別するために提供される。Gxインターフェースは、PCEFからPCRF132へのトラフィック・プレーン・イベントの伝達のためにも使用される。Gxインターフェースは、3GPP技術標準仕様(TS)29.212v12.6.0(2014-09-26)において提供されるGxインターフェースの定義に合致していてもよい。
【0015】
本願で説明される様々な要素同士の間のインターフェースは、個々のインターフェースを介して運ばれる期待されるタイプのトラフィックを促す個々の通信プロトコルに関連付けられてよい。例えば、様々なインターフェースは、リアル・タイムの取引、ステートレス・モード(例えば、イベントに基づく課金)、ステートフル・モード(例えば、セッションに基づく課金)、信頼性のあるメカニズム等を、トラフィックの特定の要請に応じてサポートするプロトコルを提供してもよい。一実施形態では、インターフェースは「リファレンス・ポイント」として言及されてもよい。
【0016】
TDF128は、Sdインターフェースを介してPCRF132に結合される。Sdインターフェースは、PCRF132からRDF128へサービス・トラフィックの検出のリクエストを送信するために使用されてよい。サービス・トラフィックの検出のリクエストは、例えば、アプリケーション識別子を含む。Sdインターフェースは、TDF128からPCRF132へサービス・フローの検出を報告するために使用されてよい。サービス・フローの検出のレポートは、例えば、サービス・フロー情報を含んでよい。Sdインターフェースは、「3GPP TS 29.212」で提供されるSdインターフェースの定義に一致していてもよい。
【0017】
一実施形態において、TDF128は、サービス・ステアリング機能(a service steering function:SSF)134に更に結合される。SSF134は、或るリクエストを受信及び処理するサービス・ステアリング・コントロール(service steering and control:SSC)機能を実現し、そのリクエストは、(S)Gi-LAN108の特定のサービス・イネーブラ(service enablers:SEs)に対してアプリケーション・トラフィックをステアリング(又は操作)し、かつ、オペレーター・ネットワーク104から送信される又はそれにより受信されるデータに関し、特定のサービス・ステアリング・エンフォースメント課金処理を適用するためのものである。SSC機能は、例えば、特定のSDFが、(S)Gi-LAN108(例えば、「SE1 136」、「SE2 140」、「SE3 144」等)の1つ以上のサービス・イネーブラのサービス・チェーンを通じて順にルーティングされることをもたらす。SSF134は、(S)Giインターフェース112によりSEsと通信する。
【0018】
SSF134は、SsインターフェースによりPCRF132に結合されてよい。Ssインターフェースは、SSFへのSSCルールの提供を促し、本願で説明されるように、SE負荷情報のPCRF132への提供を更に促す。
【0019】
図1はSSF134を個別的な要素として示しているが、一実施形態では、SSFは、TDF128の中に組み込まれてもよいし、或いは、アウトバウンド・トラフィックの場合には(すなわち、トラフィックがオペレーター・ネットワーク104から送出される場合には)、PGW/GGSN124のPCEFに組み込まれてもよい。SSF134がPCEFの中にある実施形態では、SSCルールはポリシー課金コントロール(a policy and charging control:PCC)ルールの一部分であってもよく、SSF134がTDF128の中にある実施形態では、SSCルールはアプリケーション検出コントロール(the application detection and control: ADC)ルールの一部分であってもよい。
【0020】
(S)Gi-LAN108のSEsは特定の処理機能を提供し、その処理機能は、ユーザーの体感品質を向上させ、帯域幅の逼迫を減らし、或いは、他の何らかの付加価値サービスをもたらす。一実施形態において、SEsは、URLフィルタ(例えば、安全でない又は制限されるウェブURLsをブロックする)、ビデオ最適化プロセス(例えば、ユーザーの端末に応じてビデオ解像度及びビットレートを適合させる)、プロトコル・オプティマイザ(例えば、HTTPプロトコルを最適化するようにマルチパート又はパイプライン・メカニズムを利用する)、ファイヤ・ウォール等を含んでもよい。SEsは、個別的なデバイスに配置されてもよいし、或いは、複数のSEsが単一のデバイスの中に一緒に配置されてもよい。
【0021】
図2は一実施形態によるSSF134のステアリング・プロセス200のフローチャートを示す。
【0022】
204において、ステアリング・プロセス200は、PCRF132から一群の(又は1セットの)SSCルールを受信することを含む。一群のSSCルールは、Ssインターフェースを介してSSF134により受信される。
【0023】
SSCルールは、アプリケーションの特徴、オペレーター・ネットワーク104のポリシー、ユーザー加入データ、ネットワーク・ステータス、時間/場所、サービス品質(QoS)情報等に基づいて、1つ以上のSEsを通じて、特定のSDF又はその一部分がどのようにルーティングされるべきかの指示を提供する。例えば、SSCルールは、ウェブ・ブラウジングから生成されるデータ・トラフィックが、オペレーターのポリシーに従ってユーザーの体感を改善するようにプロトコル最適化を行うサービス・イネーブラを通じてルーティングされること;高優先度のデータ・トラフィックが広告を避けてルーティングされること;ウィルス・フィルタリングをイネーブルにしたユーザーのためのデータ・トラフィックが、ウィルスやマルウェア等を検査するためにサービス・イネーブラを通じてルーティングされ、必要に応じてトラフィックをブロックする又は浄化すること;等をもたらす。多数の特定のルーティングの筋書き及びサービス・イネーブラが想定されてよい。
【0024】
SSF134により受信される一群のSSCルールのうちの個々のSSCルールは、SSCルール識別子、1つ以上のアプリケーション識別子、1つ以上のSDF識別子、及び、1つ以上のSE識別子を含んでよい。
【0025】
208において、ステアリング・プロセス200は、オペレーター・ネットワーク内でSDFを識別することを含む。SDFは、SDFを設定する際に受信した識別子と、SSCルールのSDF識別子とを照合することにより識別されてよい。SDF識別子は、一実施形態では、伝送制御プロトコル/インターネット・プロトコル(TCP/IP)コネクションを含む5つの異なる値を特定する5タプル(a 5-tuple)を含んでよい。5-タプルは、例えば、ソースIPアドレス及びポート番号、宛先IPアドレス及びポート番号、並びに、プロトコルを含んでいてもよい。
【0026】
212において、ステアリング・プロセス200は、1つ以上のSEsを通じてSDFをルーティングすることを含む。SSCルールは、特定のSDFのパケットが、SSCルールにより識別される複数のSEsの順序付けられたチェーンを通じて、ルーティングされるべきことを指示する。例えば、図1の例において、SSCルールは、対応するSDFが、先ず「SE1 136」を介して、次に「SE3 144」を介してルーティングされ、その後に、宛先へ向けてPDNのコンポーネント(例えば、ルーター、スイッチ等)の方へ解放されるべきことを指示する。SSF134は、SSCルールで規定される順序でSEsのチェーンを経由して、SDFのパケットを伝達させることにより、SSCルールを課す。
【0027】
一実施形態において、SSCルールの執行(又はエンフォースメント)は、何らかのタイプのレイヤ2トンネルを利用して達成されてもよい。レイヤ2トンネルは、例えば、イーサーネット(登録商標)トンネル、仮想ローカル・エリア・ネットワーク(VLAN)識別子(ID)トンネル、マルチプロトコル・ラベル・スイッチング(MPLS)及びIP-in-IPトンネル等を含んでよいが、これらの例に限定されない。SSF134は、レイヤ2トンネルを経由してSDFを「SE1 136」へ送信する。「SE1 136」がSDFに関するオペレーションを施した後、「SE1 136」は同じレイヤ2トンネルを経由してSDFをSSF134へ返送する。「SE1 136」からSDFを受信すると、SSF134は、レイヤ2トンネル・ヘアピン(a layer-2 tunnel hairpin)を利用して、SDFを、チェーンのうちの次のSE(例えば、「SE3 144」)へ送信し、或いは、トラフィックをオペレーター・ネットワーク104の外に解放する。
【0028】
図1は、出て行くデータ(アウトバウンド・データ)に適用されるルールを示しているが、他の実施形態は到来するデータ(インバウンド・データ)に対するSSCルールを使用してもよく、例えば、データはPDNからオペレーター・ネットワーク104へ到来してもよい。一実施形態では、出て行くトラフィック及び到来するトラフィックが、同じSDFの中で、一組の同じSEsを経由してルーティングされてもよく、到来するトラフィックは、出て行くトラフィックとは逆の順序でSEsのチェーンを経由してルーティングされてよい。
【0029】
一実施形態において、SSCルールのステアリング・ルールは、SDFの全ての部分に適用されてもよい。別の実施形態において、SSCルールのステアリング・ルールは、SDFのうち選択された部分(例えば、データ又はパケット)に限り適用されてもよい。例えば、一群のアプリケーション識別子がSSCルールに包含され、関連するサービス・イネーブラを介してルーティングされるSDFのデータを発生又は終了させるアプリケーション又はアプリケーションのクラスを識別してもよい。従ってこれらの実施形態では、SDFのうち、識別されるアプリケーションに対応する選択された部分に限り、SSCルールが適用される。
【0030】
一実施形態では、208において、SSF134がSDFを識別すると、SSF134は、ネットワーク・サービス・ヘッダ(NSH)のインナー又はアウターIPヘッダーの差別化サービス・コード・ポイント(the differentiated services code point:DSCP)の何れかにおいてトラフィックをマークする。これは、適切な処理を促すように、サービス・チェーンのSEsにQoS情報を提供する。
【0031】
図3は、一実施形態によるPCRF132のルール提供プロセス300のフローチャートを示す。一実施形態において、ルール提供プロセス300は、加入者がオペレーター・ネットワーク104に初めて接続又は登録する場合に、インスタンス化されてもよい。
【0032】
304において、ルール提供プロセス300は、加入者のためにSSCルールを決定することを含む。一実施形態において、加入者のプロファイルを考慮することで、加入者のアプリケーションのうちの特定の分類について、SSCルールが決定されてもよい。PCRF132は、SSCルールが基礎とするユーザー加入データ又はその他の情報(例えば、体感品質(quality of experience:QoE)情報)を、アクセス・ネットワーク・ディスカバリ選択機能(an access network discovery and selection function:ANDSF)から又はホーム加入者サーバー/加入者プロファイル・リポジトリ(home subscriber server/subscriber profile repository:HSS/SPR)から受信してもよい。一実施形態において、SSCルールは、PCRF132において事前に設定されてもよい。別の実施形態では、SSCルールは、ANDSF又はHSS/SPRで事前に設定されてもよいし、PCRF132が必要に応じてSSCルールを取り出してもよい。
【0033】
SSCルールがANDSF又はHSS/SPRで事前に設定される実施形態では、SSF134は、PCRF132ではなく、ANDSF又はHSS/SPRから直接的にSSCルールを取得するように構成されてもよい。そのような実施形態は、係る通信を促すように、SSF134とANDSF又はHSS/SPRとの間に新たなインターフェースを含めてもよい。
【0034】
308において、ルール提供プロセス300は、SSCルールをSSF134に提供することを含む。SSCルールは、上述したように、Ssインターフェースを介してSSF134に提供されてよい。
【0035】
312において、ルール提供プロセス300は、SSCルールを動的に更新することを含む。一実施形態において、SSCルールの動的な更新は、PCRF132により受信される情報に基づいてトリガを受けてもよく、その情報は、加入者プロファイル、オペレータ・ポリシー、ネットワーク環境等に対する変化に関連するものである。316において、ルール提供プロセス300は、更新されたSSCルールを、SSF134へSsインターフェースを介して提供することを含む。一実施形態において、更新されたSSCルールの提供は、SSCルールが更新される都度なされてよい。別の実施形態では、更新されたSSCルールの提供は、例えば、更新の重要性、更新スケジュール等に基づいて、頻繁には為されなくてもよい。
【0036】
一実施形態において、SSCルールはSSF134において事前に設定されていてもよい。これらの実施形態において、PCRF132は、316において、上述したようにSsインターフェースを介して、事前に設定されたSSCルールに対する更新を提供してもよいが、当初の308と同様にSSCルールを提供することは必須ではない。
【0037】
図4は、一実施形態によるSSF134の報告プロセス400のフローチャートを示す。
【0038】
404において、報告プロセス400は、動的な負荷ステータス情報をSEsから収集することを含む。動的な負荷ステータス情報は、(S)Giインターフェース112を介してSSF134へ送信されてもよい。一実施形態において、SEsは、各自の負荷ステータス情報をSSF134へ周期的に送信してもよい。別の実施形態では、SEsは、閾量を超えるステータス変化が生じた際に、各自の負荷ステータス情報を送信してもよい。
【0039】
一実施形態において、負荷ステータス情報は、状況に応じてSSF134により、決定されてもよい。例えば、SSF134は、SEの方へ向かうトラフィック量に基づいて、SEの処理時間に基づいて、等々に基づいて、負荷ステータス情報を決定してもよい。
【0040】
408において、報告プロセス400は、報告がトリガされているか否かを判定することを含んでよい。様々な実施形態において、報告は、周期的に、或いは、イベントが生じた際に、例えば、SEから負荷ステータス情報を受信した場合にトリガされてもよい。
【0041】
408において、報告がトリガされている場合、報告プロセス400は、PCRF132へ動的な負荷ステータス情報を送信することへ進む。動的な負荷ステータス情報は、Ssインターフェースを介してSSF134からPCRF132へ送信されてもよい。
【0042】
412において動的な負荷ステータスを送信した後、或いは、408において報告はトリガされていない旨の判断がなされた場合、報告プロセス400は、404において、動的な負荷ステータス情報をSEsから収集するステップへループバックしてもよい。
【0043】
図5は一実施形態による通信環境500を示す。通信環境500のコンポーネントは、通信環境100に関して図示及び説明された名称のコンポーネントに類似している。しかしながら、通信環境500は、(S)Gi-LAN508の中にオーケストレータ(orchestrator)を更に含んでいる。一実施形態において、オーケストレータ548は、(S)Gi-LAN508のオペレーション・アドミニストレーション及びマネジメント(an operations administration and management:OAM)サーバーの一部分であってもよい。
【0044】
オーケストレータ548は、Rsインターフェースを介してPCRF532に結合される。オーケストレータ548は、(S)Gi-LAN508のSEsに更に結合される。一実施形態において、オーケストレータ548は、SSF134の代わりに、報告プロセス400を実行してもよい。すなわち、オーケストレータ548は、404において、SEsから、動的な負荷ステータス情報を収集し、408において、報告がトリガされているか否かを判定し、412において、PCRF532へ、動的な負荷ステータス情報を送信してもよい。
【0045】
図6は、実施形態によるPCRFの更新オペレーション600のフローチャートを示す。更新オペレーション600は、PCRF132又はPCRF532により実行されてもよい。
【0046】
604において、更新オペレーション600は、動的な負荷情報を受信することを含む。上述したように、動的な負荷情報は、Ssインターフェースを介してSSF134から受信されてもよいし、或いは、Rsインターフェースを介してオーケストレータ548から受信されてもよい。更に、動的な負荷情報は、周期的な又はイベント・ベースの報告インターバルで受信されてもよい。
【0047】
608において、更新プロセス600は、604で受信した動的な負荷情報に基づいて、SSCルールを更新することを含んでよい。PCRFは、過剰に負荷が課された(又はオーバーロード状態の)SEの負荷を減らすために、SSCルールを更新することを試みてもよい。一実施形態において、それは、オーバーロード状態のSEから離れて、1つ以上のデータ・ストリームをルーティングし直すことにより、為されてもよい。一実施形態において、PCRFは、利用可能なSEsの中で、より均等に負荷を分散するように、SSCルールを更新してもよい。
【0048】
612において、報告プロセス600は、更新されたSSCルールをSSFへ(例えば、SSF134又はSSF534へ)提供することを含む。更新されたSSCルールは、Ssインターフェースを介してSSFに提供されてもよい。
【0049】
図7は通信環境700のコンポーネントを詳細に示す。特に、図7は、SSF708に結合されるPCRF704と、選択的なオーケストレータ712とを示している。
【0050】
PCRF704は、PCRF132又はPCRF532と類似しており、実質的に可換である。PCRF704は、制御回路720に結合されるインターフェース回路716を含んでよい。
【0051】
インターフェース回路716は、適切なネットワーキング通信プロトコルを利用して、様々なインターフェースを介して他のネットワーク・エンティティと通信するように構成されてよい。例えば、一実施形態では、インターフェース回路716が、Rs通信プロトコルを利用して、Rsインターフェースを介してオーケストレータ712と通信するように構成されてよい。特に、インターフェース716は、動的な負荷ステータス情報を、オーケストレータ712から受信してもよい。
【0052】
インターフェース回路716は、追加的に、Ss通信プロトコルを利用してSsインターフェースを介してSSF708と通信するように構成されてもよい。特に、インターフェース回路716は、Ssインターフェースを介して、SSCルール又はアップデートをSSF708へ送信してもよく、一実施形態では、Ssインターフェースを介してSSFから、動的な負荷情報を受信してもよい。
【0053】
インターフェース回路716は、オーケストレータ712又はSSF708から受信した情報を、制御回路720へ、更なる高レイヤ処理のために提供してもよい。インターフェース回路716は、Rs又はSsインターフェースを介して送信される情報を、制御回路720から受信する。
【0054】
一実施形態において、インターフェース回路716は、Rsインターフェースを介する通信のために特に構成される第1回路と、Ssインターフェースを介する通信のために特に構成される第2回路とを含んでもよい。別の実施形態では、同じ回路が、Rs及びSsインターフェース双方を介する通信に備えて構成されてもよい。
【0055】
一実施形態では、インターフェース回路716は、インバウンド信号のために1つ以上の受信回路を含み、アウトバウンド信号のために1つ以上の送信回路更に含んでもよい。
【0056】
明示的には示されていないが、インターフェース回路716は、他のネットワーク・ノードと通信するように更に構成されてもよく、他のネットワーク・ノードは、ANDSF、HSS/SPR等を含んでよいが、これらに限定されない。
【0057】
制御回路720は、例えば、ルール提供プロセス300又は更新オペレーション600において説明したような高レベルPCRFオペレーションを提供するように構成されもよい。例えば、制御回路720は、SSCルールを決定し、インターフェース回路716を介してSSCルールをSSF708へ提供する。制御回路720は、動的な負荷情報又は他のネットワーク又は加入者情報に基づいて、SSCルールを動的に更新し、そのアップデートを、インターフェース回路716を介してSSFへ提供する。
SSF708は、SSF134又はSSF534と類似しており、実質的に可換である。SSF708 は、制御回路728に結合されるインターフェース回路724を含む。
【0058】
インターフェース回路716と同様に、インターフェース回路724は、様々なインターフェースを介して他のネットワーク・エンティティと通信するように構成されてよい。例えば、一実施形態において、インターフェース回路724は、Ss通信プロトコルを利用して、Ssインターフェースを介してPCRF704と通信するように構成されてよい。特に、インターフェース回路724は、Ssインターフェースを介してPCRF704からSSCルールを受信し、一実施形態では、動的な負荷情報を、Ssインターフェースを介してPCRF704へ送信する。
【0059】
インターフェース回路724は、オペレーター・ネットワークのコンポーネント(例えば、TDF、PGW/GGSN等)と、(S)Giインターフェースを経た(S)Gi-LANにおけるSEsと、PDNネットワークのコンポーネントとの間でSDFを通信するように追加的に構成されてよい。
【0060】
オーケストレータ712は、オーケストレータ548と類似しており、実質的に可換である。オーケストレータ712は、制御回路736に結合されるインターフェース回路732を含む。
【0061】
インターフェース回路716と同様に、インターフェース回路732は、様々なインターフェースを介して他のネットワーク・エンティティと通信するように構成されてよい。例えば、一実施形態では、インターフェース回路732は、Rs通信プロトコルを利用してRsインターフェースを介してPCRF704と通信するように構成され、かつ、SEsと通信するように更に構成されてもよい。特に、インターフェース732は、SEsから、動的な負荷情報を受信し、動的な負荷情報を、Rsインターフェースを介してPCRF704へ運んでもよい。
【0062】
インターフェース回路716、724及び732は、様々な物理的な媒体のインターフェースを利用して、イーサーネット又は他のコンピューター・ネットワーキング技術により通信すること可能であり、様々な物理的な媒体は、例えば、同軸ケーブル、より対線、及び光ファイバ媒体インターフェース等であるが、これらに限定されない。
【0063】
本願で説明される実施形態は、何らかの適切に構成されたハードウェア及び/又はソフトウェアを利用してシステムに組み込まれてよい。図8は、一形態として、コンピューティング装置800の例示的なコンポーネントを示し、コンピューティング装置800は、PCRF(例えば、PCRF132、PCRF532又はPCRF704),SSF(例えば、SSF134、SSF534又はSSF708)又はオーケストレータ(例えば、オーケストレータ548又はオーケストレータ712)を有してもよいし、或いは、それらの一部分であってもよい。
【0064】
コンピューティング装置800は、1つ以上の記憶媒体808に結合される1つ以上のプロセッサ804を含んでよい。プロセッサ804は、1つ以上のシングル・コア又はマルチ・コア・プロセッサを含んでよい。プロセッサは、汎用プロセッサ及び専用プロセッサの任意の組み合わせを含んでよく、例えば、ディジタル信号プロセッサ(DSP)、中央処理ユニット(CPU)、マイクロプロセッサ、(統合された又は個別的な)メモリ・コントローラ等を含んでよい。
【0065】
記憶媒体808は、プロセッサ804により実行されるオペレーションのためのデータ又は命令(まとめて「論理装置812」と言及される)をロードして保存ために使用される。記憶媒体808は、適切な揮発性メモリ及び不揮発性メモリの任意の組み合わせを含んでよい。記憶媒体808は、様々なレベルのメモリ/ストレージの任意の組み合わせを含んでもよく、例えば、組み込まれたソフトウェア命令(例えば、ファームウェア)を有するリード・オンリ・メモリ(ROM)、ランダム・アクセス・メモリ(例えば、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM))、キャッシュ、バッファ等を含んでよいが、これらに限定されない。記憶媒体808は、様々なプロセッサの間で共有されてもよいし、或いは、特定のプロセッサに専用であってもよい。
【0066】
一実施形態において、1つ以上のプロセッサ804が、1つ以上の記憶媒体808と組み合わせられてもよく、可能性として、シングル・チップ、シングル・チップセットにおける他の回路又は同一回路基板上に配置される他の回路と組み合わせられてもよい。
【0067】
コンピューティング装置800は、制御回路(例えば、制御回路720、制御回路728、又は、制御回路736)に関して上述された、或いは、インターフェース回路(例えば、インターフェース回路716、インターフェース回路724、又は、インターフェース回路732)に関して上述された1つ以上のオペレーションを実行してもよい。
【0068】
非限定的な具体例を以下に示す。
【0069】
具体例1は、命令を有する1つ以上のコンピュータ読み取り可能な媒体を含み、命令は、サービス・ステアリング制御機能部(SSF)に処理を実行させ、前記処理は:サービス・ステアリング制御(SSC)ルールを受信する工程であって、SSCルールは、SSCルール識別子と、サービス・データフロー(SDF)識別子又はアプリケーション識別子と、1つ以上のサービス・イネーブラ(SE)識別子とを含む、工程;オペレーター・ネットワークの中で、SDF識別子又はアプリケーション識別子に基づいて、サービス・データフロー(SDF)を識別する工程;及び、1つ以上のSE識別子に基づいて、(S)Gi-LANにおける1つ以上のサービス・イネーブラを経由してSDFをルーティングする工程;を有する。
【0070】
具体例2は具体例1の1つ以上のコンピュータ読み取り可能な媒体を含み、SSFは、ポリシー課金ルール機能部(PCRF)、アクセス・ネットワーク・ディスカバリ選択機能部(ANDSF)、ホーム加入者サーバー(HSS)又は加入者プロファイル・リポジトリ(SPR)から、前記SSCルールを受信する。
【0071】
具体例3は具体例1の1つ以上のコンピュータ読み取り可能な媒体を含み、命令は、実行されると、SSFに:1つ以上のサービス・イネーブラのうちの個々のサービス・イネーブラから、動的な負荷ステータス情報を収集する工程;及び、動的な負荷ステータス情報を、ポリシー課金ルール機能部(PCRF)へ送信する工程;を更に実行させる。
【0072】
具体例4は具体例1の1つ以上のコンピュータ読み取り可能な媒体を含み、1つ以上のサービス・イネーブラを経由して前記SDFをルーティングする工程が;記SSCルールにより決定される順序で一連の複数のサービス・イネーブラを経由してSDFが伝達されることを引き起こす。
【0073】
具体例5は具体例4の1つ以上のコンピュータ読み取り可能な媒体を含み、 一連の複数のサービス・イネーブラを経由して前記SDFが伝達されることを引き起こすことが:複数のサービス・イネーブラのうちの第1サービス・イネーブラへ、SDFのデータを送信すること;SDFのデータを、第1サービス・イネーブラから受信すること;SDFのデータを前記第1サービス・イネーブラから受信した後に、前記複数のサービス・イネーブラのうちの第2サービス・イネーブラへ前記データを送信すること;を含む。
【0074】
具体例6は具体例1の1つ以上のコンピュータ読み取り可能な媒体を含み、SDFは、インバウンド・データフローである。
【0075】
具体例7は具体例1の1つ以上のコンピュータ読み取り可能な媒体を含み、SSCルールは、SDFを1つ以上のサービス・イネーブラに関連付け且つ或る順序を提供する情報を含み、当該順序に従って、SDFのパケットは1つ以上のサービス・イネーブラを経由して伝達される。
【0076】
具体例8は具体例1-7の何れかによる1つ以上のコンピュータ読み取り可能な媒体を含み、SSFは、1つ以上のレイヤ2トンネルを利用して、1つ以上のサービス・イネーブラを経由してSDFをルーティングする。
【0077】
具体例9は装置を含み、本装置は、オペレーター・ネットワークを介するデータ・トラフィックに適用されるサービス・ステアリング制御(SCC)ルールを決定する制御回路;及び、制御回路に結合されるインターフェース回路であって、SSCルールの適用を促すように、サービス・ステアリング機能部(SSF)へSSCルールを送信し、SSCルールは、(S)Gi-LANにおける1つ以上のサービス・イネーブラに、データ・トラフィックを関連付ける情報を含む、インターフェース回路;を有する。
【0078】
具体例10は具体例9の装置を含み、インターフェース回路は、1つ以上のサービス・イネーブラのうちの少なくとも何れかに対応する動的な負荷ステータス情報を受信し;制御回路は、動的な負荷ステータス情報に基づいてSSCルールを更新し;及び、インターフェース回路は、更新されたSSCルールをSSFへ送信する。
【0079】
具体例11は具体例9の装置を含み、インターフェース回路は、SSFから、又は、(S)Gi-LANのオーケストレータから、動的な負荷ステータス情報を受信する。
【0080】
具体例12は具体例9の装置を含み、制御回路は、データ・トラフィックに関連するユーザー加入プロファイルに基づいて、SSCルールを決定する。
【0081】
具体例13は具体例9の装置を含み、インターフェース回路は、加入者プロファイル、オペレータ・ポリシー又はネットワーク環境に対する変化に対応する情報を受信し;制御回路は、情報に基づいてSSCルールを更新し;及び、インターフェース回路は、更新されたSSCルールをSSFへ送信する。
【0082】
具体例14は具体例9の装置を含み、インターフェース回路は、アクセス・ネットワーク・ディスカバリ選択機能部(ANDSF)、ホーム加入者サーバー(HSS)又は加入者プロファイル・リポジトリ(SPR)から、情報を受信し;及び、制御回路は、情報に基づいてSSCルールを決定する。
【0083】
具体例15は具体例9の装置を含み、SSCルールは或る順序を提供する情報を更に含み、当該順序に従って、データ・トラフィックのパケットは、1つ以上のサービス・イネーブラを経由して伝達される。
【0084】
具体例16は具体例9の装置を含み、装置は、ポリシー課金エンフォースメント機能部(PCRF)を含む。
【0085】
具体例17は具体例9-16の何れかによる装置を含み、SSCルールは、ルール識別子と、サービス・データフロー(SDF)識別子又はアプリケーション識別子と、1つ以上のサービス・イネーブラ(SE)識別子と、前記1つ以上のサービス・イネーブラ識別子に関連する順序とを含む。
【0086】
具体例18は、命令を有する1つ以上のコンピュータ読み取り可能な媒体を含み、命令は、デバイスに:(S)Gi-LANにおける複数のサービス・イネーブラから、動的な負荷ステータス情報を受信する工程;及び、動的な負荷ステータス情報を、ポリシー課金ルール機能部(PCRF)へ送信する工程;を実行させる。
【0087】
具体例19は具体例18の1つ以上のコンピュータ読み取り可能な媒体を含み、デバイスは、(S)Gi-LANにおけるオーケストレータであり、命令は、実行されると、オーケストレータに、Rsインターフェースを介して動的な負荷ステータス情報を送信させる。
【0088】
具体例20は具体例18の1つ以上のコンピュータ読み取り可能な媒体を含み、 デバイスは、サービス・ステアリング制御機能部(SSF)であり、命令は、SSFに、サービス・ステアリング制御(SCC)ルールに基づいて、複数のサービス・イネーブラのうち1つ以上のサービス・イネーブラを経由してサービス・データフローをルーティングさせる。
【0089】
具体例21は具体例20の1つ以上のコンピュータ読み取り可能な媒体を含み、命令は、実行されると、SSFに、PCRFからSSCルールを受信させる。
【0090】
具体例22は具体例20の1つ以上のコンピュータ読み取り可能な媒体を含み、SSCルールは、ルール識別子と、サービス・データフロー(SDF)識別子、サービス・イネーブラ(SE)識別子と、アプリケーション識別子とを含む。
【0091】
具体例23は命令を有する1つ以上のコンピュータ読み取り可能な媒体を含み、命令は、実行されると、ポリシー課金ルール機能部(PCRF)に処理を実行させ、前記処理は:オペレーター・ネットワークを介するデータ・トラフィックに適用されるサービス・ステアリング制御(SCC)ルールを決定する工程;及び、SSCルールの適用を促すように、サービス・ステアリング機能部(SSF)へSSCルールを提供する工程;を含み、SSCルールは、(S)Gi-LANにおける1つ以上のサービス・イネーブラに、データ・トラフィックを関連付ける情報を含む。
【0092】
具体例24は具体例23の1つ以上のコンピュータ読み取り可能な媒体を含み、命令は、実行されると、PCRFが:1つ以上のサービス・イネーブラのうちの少なくとも何れかに対応する動的な負荷ステータス情報を受信する工程;動的な負荷ステータス情報に基づいてSSCルールを更新する工程;及び、更新されたSSCルールをSSFへ提供する工程;を行うことを引き起こす。
【0093】
具体例25は具体例24の1つ以上のコンピュータ読み取り可能な媒体を含み、PCRFは、SSFから、又は、(S)Gi-LANのオーケストレータから、動的な負荷ステータス情報を受信する。
【0094】
具体例26は具体例23の1つ以上のコンピュータ読み取り可能な媒体を含み、命令は、実行されると、PCRFが:データ・トラフィックに関連するユーザー加入プロファイルに基づいて、SSCルールを決定することを引き起こす。
【0095】
具体例27は具体例23の1つ以上のコンピュータ読み取り可能な媒体を含み、命令は、実行されると、PCRFが:加入者プロファイル、オペレータ・ポリシー又はネットワーク環境に対する変化に対応する情報を受信する工程;情報に基づいてSSCルールを更新する工程;及び、更新されたSSCルールをSSFへ提供する工程;を実行することを引き起こす
具体例28は具体例23の1つ以上のコンピュータ読み取り可能な媒体を含み、命令は、実行されると、PCRFが:アクセス・ネットワーク・ディスカバリ選択機能部(ANDSF)、ホーム加入者サーバー(HSS)又は加入者プロファイル・リポジトリ(SPR)から、情報を受信する工程;及び、情報に基づいてSSCルールを決定する工程;を実行することを引き起こす。
【0096】
具体例29は具体例23の1つ以上のコンピュータ読み取り可能な媒体を含み、SSCルールは或る順序を提供する情報を更に含み、当該順序に従って、データ・トラフィックのパケットは、1つ以上のサービス・イネーブラを経由して伝達される。
【0097】
具体例30は、具体例23-29の何れかによる1つ以上のコンピュータ読み取り可能な媒体を含み、SSCルールは、ルール識別子と、サービス・データフロー識別子と、サービス・イネーブラ識別子と、アプリケーション識別子とを含む。
【0098】
具体例31は装置を含み、本装置は:サービス・ステアリング制御(SSC)ルールを受信するインターフェース回路であって、SSCルールは、サービス・データフロー(SDF)識別子と、1つ以上のサービス・イネーブラ(SE)識別子とを含む、インターフェース回路;及び、オペレーター・ネットワークの中で、SDF識別子に基づいて、サービス・データフロー(SDF)を識別し;及び、1つ以上のSE識別子に基づいて、(S)Gi-LANにおける1つ以上のサービス・イネーブラを経由してSDFをルーティングする制御回路;を有する。
【0099】
具体例32は具体例31の装置を含み、インターフェース回路は、ポリシー課金ルール機能部(PCRF)、アクセス・ネットワーク・ディスカバリ選択機能部(ANDSF)、ホーム加入者サーバー(HSS)又は加入者プロファイル・リポジトリ(SPR)から、SSCルールを受信する。
【0100】
具体例33は具体例31の装置を含み、制御回路は、1つ以上のサービス・イネーブラのうちの個々のサービス・イネーブラから、動的な負荷ステータス情報を収集し;及び、インターフェース回路は、動的な負荷ステータス情報を、ポリシー課金ルール機能部(PCRF)へ送信する。
【0101】
具体例34は具体例31の装置を含み、1つ以上のサービス・イネーブラを経由してSDFをルーティングするために、制御回路は、SSCルールにより決定される順序で一連の複数のサービス・イネーブラを経由してSDFが伝達されることを引き起こす。
【0102】
具体例35は具体例34の装置を含み、一連の複数のサービス・イネーブラを経由してSDFが伝達されることを引き起こすことが:複数のサービス・イネーブラのうちの第1サービス・イネーブラへ、SDFのデータを送信すること;SDFのデータを、第1サービス・イネーブラから受信すること;SDFのデータを第1サービス・イネーブラから受信した後に、複数のサービス・イネーブラのうちの第2サービス・イネーブラへデータを送信すること;を含む。
【0103】
具体例36は具体例31の装置を含み、SDFはインバウンド・データフローである。
【0104】
具体例37は具体例31の装置を含み、SSCルールは、SDFを1つ以上のサービス・イネーブラに関連付け且つ或る順序を提供する情報を含み、当該順序に従って、SDFのパケットは1つ以上のサービス・イネーブラを経由して伝達される。
【0105】
具体例38は具体例31-37の何れかによる装置を含み、SSFは、1つ以上のレイヤ2トンネルを利用して、1つ以上のサービス・イネーブラを経由してSDFをルーティングする。
【0106】
具体例39は方法を含み、本方法は:サービス・ステアリング制御(SSC)ルールを受信する工程であって、SSCルールは、SSCルール識別子と、サービス・データフロー(SDF)識別子及び1つ以上のサービス・イネーブラ(SE)識別子を含む、工程;オペレーター・ネットワークの中で、SDF識別子又はアプリケーション識別子に基づいて、サービス・データフロー(SDF)を識別する工程;及び、 1つ以上のSE識別子に基づいて、(S)Gi-LANにおける1つ以上のサービス・イネーブラを経由してSDFをルーティングする工程;を有する。
【0107】
具体例40は具体例39の方法を含み、ポリシー課金ルール機能部(PCRF)、アクセス・ネットワーク・ディスカバリ選択機能部(ANDSF)、ホーム加入者サーバー(HSS)又は加入者プロファイル・リポジトリ(SPR)から、SSCルールが受信される。
【0108】
具体例41は具体例39の方法を含み、1つ以上のサービス・イネーブラのうちの個々のサービス・イネーブラから、動的な負荷ステータス情報を収集する工程;及び、動的な負荷ステータス情報を、ポリシー課金ルール機能部(PCRF)へ送信する工程;を更に有する。
【0109】
具体例42は具体例39の方法を含み、1つ以上のサービス・イネーブラを経由してSDFをルーティングする工程が、SSCルールにより決定される順序で一連の複数のサービス・イネーブラを経由してSDFが伝達されることを引き起こす。
【0110】
具体例43は具体例42の方法を含み、一連の複数のサービス・イネーブラを経由してSDFが伝達されることを引き起こすことが:複数のサービス・イネーブラのうちの第1サービス・イネーブラへ、SDFのデータを送信すること;SDFのデータを、第1サービス・イネーブラから受信すること;SDFのデータを第1サービス・イネーブラから受信した後に、複数のサービス・イネーブラのうちの第2サービス・イネーブラへデータを送信すること;を含む。
【0111】
具体例44は具体例39の方法を含み、SDFはインバウンド・データフローである。
【0112】
具体例45は具体例39の方法を含み、SSCルールは、SDFを1つ以上のサービス・イネーブラに関連付け且つ或る順序を提供する情報を含み、当該順序に従って、前記SDFのパケットは前記1つ以上のサービス・イネーブラを経由して伝達される。
【0113】
具体例46は具体例39-45の何れかによる方法を含み、1つ以上のサービス・イネーブラを経由してSDFをルーティングすることが、1つ以上のレイヤ2トンネルを利用して、SDFをルーティングすることを含む。
【0114】
具体例47は方法を含み、本方法は:(S)Gi-LANにおける複数のサービス・イネーブラから動的な負荷ステータス情報を受信する工程;及び、動的な負荷ステータス情報をポリシー課金ルール機能(PCRF)へ送信する工程;を有する。
【0115】
具体例48は具体例47の方法を含み、Rsインターフェースを介して動的な負荷ステータス情報を送信する工程を更に有する。
【0116】
具体例49は具体例47の方法を含み、サービス・ステアリング制御(SSC)ルールに基づいて、複数のサービス・イネーブラのうち1つ以上のサービス・イネーブラを経由してサービス・データフローをルーティングする工程を更に含む。
【0117】
具体例50は具体例49の方法を含み、PCRFからSSCルールを受信する工程を更に含む。
【0118】
具体例51は方法を含み、本方法は:オペレーター・ネットワークを介するデータ・トラフィックに適用されるサービス・ステアリング制御(SCC)ルールを決定する工程;及び、SSCルールの適用を促すように、サービス・ステアリング機能部(SSF)へSSCルールを送信する工程であって、SSCルールは、(S)Gi-LANにおける1つ以上のサービス・イネーブラに、データ・トラフィックを関連付ける情報を含む、工程;を有する。
【0119】
具体例52は具体例51の方法を含み、前記1つ以上のサービス・イネーブラのうちの少なくとも何れかに対応する動的な負荷ステータス情報を受信する工程;動的な負荷ステータス情報に基づいてSSCルールを更新する工程;及び、更新されたSSCルールをSSFへ送信する工程;を更に含む。
【0120】
具体例53は具体例52の方法を含み、動的な負荷ステータス情報は、SSFから、又は、(S)Gi-LANのオーケストレータから受信される。
【0121】
具体例54は具体例51の方法を含み、データ・トラフィックに関連するユーザー加入プロファイルに基づいて、SSCルールを決定する工程を更に有する。
【0122】
具体例55は具体例51の方法を含み、本方法は:加入者プロファイル、オペレータ・ポリシー又はネットワーク環境に対する変化に対応する情報を受信する工程;情報に基づいて前記SSCルールを更新する工程;及び、更新されたSSCルールをSSFへ送信する工程;を更に有する。
【0123】
具体例56は具体例51の方法を含み、アクセス・ネットワーク・ディスカバリ選択機能部(ANDSF)、ホーム加入者サーバー(HSS)又は加入者プロファイル・リポジトリ(SPR)から、情報を受信する工程;及び、情報に基づいてSSCルールを決定する工程;を更に有する。
【0124】
具体例57は具体例51の方法を含み、SSCルールは或る順序を提供する情報を更に含み、当該順序に従って、データ・トラフィックのパケットは、1つ以上のサービス・イネーブラを経由して伝達される。
【0125】
具体例58は具体例39-57の何れかによる方法を実行する手段を有する装置を含む。
【0126】
具体例59は具体例20-22の何れかによる1つ以上のコンピュータ読み取り可能な媒体を含み、SSCルールは、ポリシー課金制御(PCC)ルール又はアプリケーション検出制御(ADC)ルールの一部分であるとすることが可能である。
【0127】
要約書の記載も含めて、説明される実現手段のついての本願における説明は、網羅的であるようには意図されておらず、本開示を、開示された詳細な形態に限定するようにも意図されていない。特定の実現手段及び具体例が例示目的で本願において説明されているが、当業者が認めるように、様々な等価な変形が、開示の範囲内で可能である。それらの変形は、上記の詳細な説明の観点から開示内容に対してなされてよい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8