(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1のサブスタック及び前記第2のサブスタックのそれぞれの最下の前記アクティブ層への前記導体の最大長は、前記第1のサブスタック及び前記第2のサブスタックのうちの厚い方の前記厚さと一致する、
請求項2〜4のいずれか一項に記載の構造。
前記N+1個のサブスタックのそれぞれの最下の前記アクティブ層への前記導体の、前記共通の高さから前記ランディングエリアまでの長さの最大長は、前記N+1個のサブスタックのうちで最も厚いものの前記厚さと一致する、
請求項7〜9のいずれか1項に記載の構造。
【背景技術】
【0002】
高密度メモリデバイスの製造において、集積回路上の単位面積あたりのデータ量は決定的に重要な要素となり得る。このため、メモリデバイスの限界寸法がリソグラフィー技術の限界に近づくに伴い、より大きな格納密度及びビットあたりのより低いコストを達成するために、複数の高さ(level)又は層のメモリセルをスタックする技法が提案されている。
【0003】
例えば、非特許文献1及び非特許文献2において、電荷トラップ型メモリに薄膜トランジスタ技法が適用されている。
【0004】
また、非特許文献3において、アンチヒューズメモリにクロスポイントアレイ技法が適用されている。「Three-Dimensional Memory」と題する、Cleevesに対する特許文献1も参照されたい。
【0005】
電荷トラップ型メモリ技術において垂直NANDセルを提供する別の構造が、非特許文献4に記載されている。
【0006】
3次元(3−D)積層メモリデバイスにおいて、メモリセルの下側層をデコーダー回路等に結合するのに用いられる導電性相互接続部が上側層を貫通する。相互接続部を実装するコストは、必要とされるリソグラフィーのステップ数とともに増大する。リソグラフィーのステップ数を減少させる1つの手法は非特許文献5に記載されている。
【0007】
それぞれの接触高さ(contact level)において接触を確立するのに必要なリソグラフィーのマスクのステップ数(the number of lithographic mask steps)を減らす技術が開発中である。例えば、特許文献2及び特許文献3は、絶縁層と交互になったアクティブ層のスタックの導電層へと延びる層間コネクタを形成する、二進合計システム(binary sum system)と呼ぶことのできるものを開示している。これら2つの今言及した特許は、あたかも本明細書内において全体が述べられているものとして、引用によって本明細書に取り入れられる。また、三進及び四進合計の工程も開発されている。
【0008】
二進合計システムのエッチング工程において、2
M個のアクティブ層への層間コネクタの作成にM個のエッチングマスクを用いることができる。また、他の例において、M個のエッチングマスクを用いてN
M(N:3以上の整数)個の導電層への層間コネクタを作成することができる。したがって、Nが3のときには、27個の導電層におけるランディングエリアへの層間コネクタを形成するのに必要なエッチングマスクは3個のみである。これは、エッチングと、エッチングマスクのトリミングと、トリミングしたエッチングマスクを用いた再度のエッチングとによって行われる。Nの選択はそれぞれのエッチングマスクをトリミングする回数を反映しており、N=3はトリミングステップ1回、N=4はトリミングステップ2回、等になる。したがって、最初にエッチングステップが1回あり、次にトリミングステップが1回、そしてそれぞれのトリミングステップに続いてエッチングステップが1回ずつある。N=3では、工程は三進システムと呼ぶことができる。例えば2回のトリミングステップを反映するN=4の四進システムでは、3個のマスク(M=3)を用いて4
3個すなわち64個の導電層におけるランディングエリアへの層間コネクタを作成することができ、4個のマスク(M=4)を用いて4
4個すなわち256個の導電層におけるランディングエリアへの層間コネクタを作成することができる。
【0009】
必要な層間コネクタを形成する他の工程もまた用いることができる。しかし、層の数が増加するにつれて制限が生じる可能性がある。なぜなら、二進システムのエッチング方法を用いたとしてもエッチングステップの数が増加するばかりでなく、必要なビアの深さも増大するからである。深さが大きくなると、それぞれの層間コネクタ用のレイアウト面積が増大する可能性があり、工程制御の問題が生じる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】3次元の垂直ゲートNANDフラッシュメモリデバイスの斜視図である。
【
図2】代替的な3次元の垂直チャンネルNANDフラッシュメモリデバイスの斜視図である。
【
図3】3Dメモリの簡略断面図であり、メモリ構造が半導体基板のピット内に形成されている。
【
図4】階段状サブスタック層間コネクタ構造を形成するのに利用できる、製造工程の段階を示す図である。
【
図5】階段状サブスタック層間コネクタ構造を形成するのに利用できる、製造工程の段階を示す図である。
【
図6】階段状サブスタック層間コネクタ構造を形成するのに利用できる、製造工程の段階を示す図である。
【
図7】階段状サブスタック層間コネクタ構造を形成するのに利用できる、製造工程の段階を示す図である。
【
図8】階段状サブスタック層間コネクタ構造を形成するのに利用できる、製造工程の段階を示す図である。
【
図9】階段状サブスタック層間コネクタ構造を形成するのに利用できる、製造工程の段階を示す図である。
【
図10】階段状サブスタック層間コネクタ構造を形成するのに利用できる、製造工程の段階を示す図である。
【
図11】階段状サブスタック層間コネクタ構造を形成するのに利用できる、製造工程の段階を示す図である。
【
図12】階段状サブスタック層間コネクタ構造を形成するのに利用できる、製造工程の段階を示す図である。
【
図13】階段状サブスタック層間コネクタ構造を形成するのに利用できる、製造工程の段階を示す図である。
【
図14】階段状サブスタック層間コネクタ構造を形成するのに利用できる、製造工程の段階を示す図である。
【
図15】階段状サブスタック層間コネクタ構造を形成するのに利用できる、製造工程の段階を示す図である。
【
図16】階段状サブスタック層間コネクタ構造を形成するのに利用できる、製造工程の段階を示す図である。
【
図17】階段状サブスタック層間コネクタ構造を形成するのに利用できる、製造工程の段階を示す図である。
【
図18】階段状サブスタック層間コネクタ構造を形成するのに利用できる、製造工程の段階を示す図である。
【
図19】階段状サブスタック層間コネクタ構造を形成するのに利用できる、製造工程の段階を示す図である。
【
図20】階段状サブスタック層間コネクタ構造を形成するのに利用できる、製造工程の段階を示す図である。
【
図21】階段状サブスタック層間コネクタ構造を形成するのに利用できる、製造工程の段階を示す図である。
【
図22】階段状サブスタック層間コネクタ構造を形成するのに利用できる、製造工程の段階を示す図である。
【
図23】階段状サブスタック層間コネクタ構造を形成するのに利用できる、製造工程の段階を示す図である。
【
図24】階段状サブスタック層間コネクタ構造を形成するのに利用できる、製造工程の段階を示す図である。
【
図25】階段状サブスタック層間コネクタ構造を形成するのに利用できる、製造工程の段階を示す図である。
【
図26】階段状サブスタック層間コネクタ構造を形成するのに利用できる、製造工程の段階を示す図である。
【
図27】階段状サブスタック層間コネクタ構造を形成するのに利用できる、製造工程の段階を示す図である。
【
図28】階段状サブスタック層間コネクタ構造を形成するのに利用できる、製造工程の段階を示す図である。
【
図29】階段状サブスタック層間コネクタ構造を形成するのに利用できる、製造工程の段階を示す図である。
【
図30】階段状サブスタック層間コネクタ構造を形成するのに利用できる、製造工程の段階を示す図である。
【
図31】階段状サブスタック層間コネクタ構造を形成するのに利用できる、製造工程の段階を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施形態の詳細な説明を、
図1〜
図31を参照して行う。
【0018】
図1は、層間コネクタが対応するアクティブ層に接触するコンタクトパッドを含む、3次元(3D)NANDフラッシュメモリデバイスの斜視図である。
図1に示すデバイスは、絶縁ラインと交互になった、アレイのアクティブ層におけるアクティブラインのスタックを含む。さらに構造が見えるようにするために、図面からは絶縁材料を取り除いている。例えば、スタックにおける半導体ライン間から、及び半導体ラインのスタック間から、絶縁ラインを取り除いている。この構造を、半導体基板上の凹んだエリア、すなわちピットにおいて製造することができる3次元(3D)メモリアレイの一例として、ピットの外側の基板上の周辺回路と組み合わせて、本明細書においていくらか詳細に説明する。いくつかの実施形態において、
図1に示す構造は基板のピット内で製造されない。
【0019】
本明細書において説明する技術を用いて、他の多層回路構造もまた形成することができる。
【0020】
図1に示す例において、絶縁層上に多層アレイが形成され、多層アレイは、複数のスタックに整合する複数のワード線125−1、...、125−Nを含む。複数のスタックは多数の平面内にある半導体ライン112、113、114、115を含む。同一平面内にある半導体ラインは、ビット線コンタクトパッド(例えば102B)によって電気的に互いに結合されている。
【0021】
図で遠いほうの端にあるビット線コンタクトパッド112A、113A、114A、115Aは、半導体ライン112、113、114、115等の半導体ラインを終端している。図示されているように、これらのビット線コンタクトパッド112A、113A、114A及び115Aは、層間コネクタによって、その上に重なるパターニングされた金属層、例えばML3、内の異なるビット線に電気接続されて、アレイ内の平面を選択するデコーダー回路に接続される。これらのビット線コンタクトパッド112A、113A、114A及び115Aは、後述する階段状基板構造の上に形成することができ、複数のスタックが画定されるのと同時にパターニングすることができる。
【0022】
図で近いほうの端にあるビット線コンタクトパッド102B、103B、104B及び105Bは、半導体ライン102、103、104、105等の半導体ラインを終端している。図示されているように、これらのビット線コンタクトパッド102B、103B、104B及び105Bは、層間コネクタによって、その上に重なるパターニングされた金属層、例えばML3、内の異なるビット線に電気接続されて、アレイ内の平面を選択するデコーダー回路に接続される。これらのビット線コンタクトパッド102B、103B、104B及び105Bは、後述する階段状基板構造の上に形成することができ、複数のスタックが画定されるのと同時にパターニングすることができる。
【0023】
本例において、半導体ラインのいかなる任意のスタックも、ビット線コンタクトパッド112A、113A、114A及び115A又はビット線コンタクトパッド102B、103B、104B及び105Bかのどちらかに結合されるが、両方には結合されない。半導体ビット線のスタックは、ビット線端からソースライン端への向き、又はソースライン端からビット線端への向き、という2つの互いに反対の向きのうちの一方を有する。例えば、半導体ライン112、113、114及び115のスタックは、ビット線端からソースライン端への向きを有し、半導体ライン102、103、104及び105のスタックは、ソースライン端からビット線端への向きを有する。
【0024】
ビット線コンタクトパッド112A、113A、114A及び115Aが終端している半導体ライン112、113、114及び115のスタックは、SSLゲート構造119、接地選択線GSL126、ワード線125−1 WL〜125−N WL、接地選択線GSL127を通り、他端においてソースライン128によって終端されている。半導体ライン112、113、114及び115のスタックは、ビット線構造102B、103B、104B及び105Bには達しない。
【0025】
ビット線コンタクトパッド102B、103B、104B及び105Bが終端している半導体ライン102、103、104及び105のスタックは、SSLゲート構造109、接地選択線GSL127、ワード線125−N WL〜125−1 WL、接地選択線GSL126を通り、他端においてソースライン(図の他の部分によって見えにくくなっている)によって終端されている。半導体ライン102、103、104及び105のスタックは、ビット線構造112A、113A、114A及び115Aには達しない。
【0026】
メモリ材料の層が半導体ライン112〜115及び102〜105の面と複数のワード線125−1〜125−nの面との交点における接触領域(interface region)に配置される。接地選択線GSL126及びGSL127は、ワード線と同様に複数のスタックに整合する。
【0027】
半導体ラインのどのスタックも、一端においてビット線コンタクトパッドによって終端され、他端においてソースラインによって終端される。例えば、半導体ライン112、113、114及び115のスタックは、ビット線コンタクトパッド112A、113A、114A及び115Aによって終端され、他端においてソースライン128によって終端される。
【0028】
金属層ML1、ML2及びML3においてビット線及びストリング選択線が形成される。ビット線は回路上の周辺エリアにおける平面デコーダー(図示せず)に結合される。ストリング選択線は回路上の周辺エリアにおけるストリング選択線デコーダー(図示せず)に結合される。
【0029】
接地選択線GSL126及び127は、ワード線125−1〜125−nが画定されるのと同じステップの間にパターニングすることができる。複数のスタックの面と接地選択線GSL126及び127の面との交点において接地選択デバイスが形成される。SSLゲート構造119及び109は、ワード線125−1〜125−nが画定されるのと同じステップの間にパターニングすることができる。複数のスタックの面とストリング選択(SSL)ゲート構造119及び109の面との交点においてストリング選択デバイスが形成される。これらのデバイスは、アレイにおける特定のスタック内のストリングを選択するデコーダー回路に結合される。
【0030】
図2は、層間コネクタが対応するアクティブ層に接触するコンタクトパッドを含む、代替的な3次元垂直チャネルNANDフラッシュメモリデバイスの斜視図である。メモリデバイスは、メモリセルのNANDストリングのアレイを含み、ダブルゲート垂直チャネルメモリアレイ(DGVC)であってもよい。メモリデバイスは、集積回路基板201と、絶縁材料と交互になった導電ストリップの複数のスタックとを含む。スタックは、少なくとも導電ストリップの底平面(GSL)と、導電ストリップの複数の中間平面(WL)と、導電ストリップの頂平面(SSL)とを含む。例えばスタック210は、導電ストリップの底平面(GSL)と、WL
0からWL
N−1にわたる導電ストリップの複数の中間平面(WL)と、導電ストリップの頂平面(SSL)とを含む。ただしNは8、16、32、64、等であってもよい。さらに構造が見えるようにするために、図面からは絶縁材料を取り除いている。例えば、絶縁材料は、スタックにおける導電ストリップ間から、及び、導電ストリップのスタック間から取り除いている。
【0031】
図2に示す例において、スタック同士の間のスタック間半導体本体(inter-stack semiconductor body)素子220及び半導体本体素子220同士を接続するスタックの上のリンク素子230を含む複数のビット線構造が、その複数のスタックの上で当該複数のスタックに直交して、また当該複数のスタックに整合する面を有して配置されている。
【0032】
メモリデバイスは、スタックにおける複数の中間平面(WL)内の導電ストリップの側面と複数のビット線構造のスタック間半導体本体素子220との交点280における接触領域(interface region)のメモリ素子を含む。
【0033】
導電ストリップの底平面(GSL)と集積回路基板201との間には、基準導体260が配置されている。基準導体260と電気的に導通している、スタック同士の間のスタック間半導体素子240、及びスタック間半導体素子240同士をスタック210の上で接続するリンク素子250を含む、少なくとも1つの基準ライン構造が、複数のスタックの上で当該複数のスタックに直交して配置されている。半導体素子240は、半導体本体素子220よりも導電性が高くてもよい。
【0034】
メモリデバイスは、導電ストリップの頂平面との接触領域のストリング選択スイッチ290と、導電ストリップの底平面(GSL)との接触領域の基準選択スイッチ270とを含む。
【0035】
図2に示す例において、メモリデバイスはさらに、複数のスタックにおける導電ストリップに結合されるデコーダー回路を含んでもよい。デコーダー回路は、ワード線デコーダー回路と、複数のスタックにおける導電ストリップ(SSL)の頂平面に結合したストリング選択線デコーダー回路とを含んでもよい。導電ストリップの頂平面におけるストリング選択線は、独立してストリング選択線デコーダー回路に結合され、ストリング選択線デコーダー回路によって制御される。
【0036】
中間平面(WL)における導電ストリップと底平面(GSL)における導電ストリップとは、一緒に接続されて、デコーダーエリアを小さくし、そしてその結果メモリデバイス全体の大きさを小さくする。頂平面(SSL)における導電ストリップは、個々にデコードされて正しいビット線デコードができるようにする。
【0037】
メモリデバイスは、中間平面(WL)におけるワード線の組を接続する、コンタクトパッド261及び262等のリンク素子を提供するコンタクトパッドと、コンタクトパッド261及び262におけるランディングエリア及びワード線デコーダー回路(図示せず)に結合された、層間コネクタ271及び272等の層間コネクタとを含んでもよい。ランディングエリアは、層間コネクタの底面とコンタクトパッドの頂面との間の接触領域にある。
【0038】
図2に示す例において、複数の中間平面における多数の層のワード線の組についての層間コネクタ(例えば271及び272)は、階段構造に配置されており、複数の中間平面における2つの異なる層のランディングエリアに接続される。後述のように、コンタクトパッドは階段状基板構造の上に形成してもよい。
【0039】
階段構造は、メモリセルのアレイのためのメモリセル領域(例えば
図3の312)及び周辺回路の部品のための周辺領域(例えば
図3の318)の境界近くの垂直コンタクト領域(例えば
図3の314)に形成してもよい。垂直コンタクト領域は、コンタクトパッド261及び262と、層間コネクタ271及び272とを含んでもよい。
【0040】
メモリデバイスは、複数のスタックにおける導電ストリップの少なくとも1つの底平面(GSL)に結合した接地選択線デコーダー回路を含んでもよい。メモリデバイスは、導電ストリップの底平面(GSL)における接地選択線の組を接続するコンタクトパッド263等のコンタクトパッドと、コンタクトパッドにおけるランディングエリア及び接地選択線デコーダー回路(図示せず)に結合された、層間コネクタ273等の層間コネクタとを含んでもよい。
【0041】
図2に示す例において、メモリデバイスは、センシング回路に結合される複数のグローバルビット線を含む、複数のビット線構造に接続された第1の重畳導電層(a first overlying conductive layer:図示せず)を含む。メモリデバイスはまた、基準電圧源に結合される、少なくとも1つの基準導体構造に接続された、第2の重畳導電層(a second overlying conductive layer:図示せず)も含む。
【0042】
図1及び
図2に示すもの等の3次元メモリ(3D)デバイス、並びに絶縁層と交互になったアクティブ層のスタックを含む3次元(3D)メモリデバイスの他の構造は、本明細書において説明する絶縁ラインと交互になったアクティブラインのスタックに加えて、周辺回路の部品を含む。周辺回路の部品は、集積回路デバイスの基板の平面表面上に製造してデバイスの機能を制御することができる。いくつかの例において、スタックは、平面表面より下にある、基板のピット内で製造してもよい。
【0043】
スタックにおける絶縁層は、その他の層と同じであっても異なっていてもよい。用いることができる代表的な絶縁材料には、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、ケイ酸塩、又は他の材料が含まれる。SiCHO
x等の、二酸化ケイ素の誘電率よりも低い誘電率を持つ低誘電率(low-k:低k)材料を用いることができる。HfO
x、HfON、AlO
x、RuO
x、TiO
x等の、二酸化ケイ素の誘電率よりも高い誘電率を持つ高誘電率(high-k:高k)材料もまた用いることができる。
【0044】
スタックにおける導体又は半導体の層は、その他の層と同じであっても異なっていてもよい。用いることができる代表的な材料は、不純物をドープしていない又は(As、P、B等のドーパントを用いて)ドープしたポリシリコン、半導体構造の組み合わせ、TiSi、CoSiを含むケイ化物、InZnO、InGaZnOを含む酸化物半導体、及び半導体とケイ化物との組み合わせを含む、半導体を含んでいる。スタックにおける導電層もまた、金属、導電性化合物、又はAl、Cu、W、Ti、Co、Ni、TiN、TaN、TaAlN等を含む材料の組み合わせであってもよい。
【0045】
図3は、メモリセル領域312、垂直コンタクト領域314及び周辺領域318を含む、3次元(3D)メモリデバイス300の一例の簡略断面図である。メモリセル領域312は、絶縁層と交互になったアクティブ層のスタックを含み、アクティブ層は、メモリにおけるビット線又はワード線として用いられる、パターニングされた半導体又は導電材料を含んでもよく、絶縁層は誘電材料を含んでもよい。本例において、アクティブ層と絶縁層とは、基板上の凹んだエリア、すなわちピット内に配置される。垂直コンタクト領域314は、後述する階段状サブスタック構成において配置されたコンタクトパッドと、メモリセル領域312におけるアクティブ層を上に重なる金属層に接続する層間コネクタとを含む。分離領域(図示せず)が、メモリセル領域312と垂直コンタクト領域314とを周辺領域318から電気的に絶縁してもよい。周辺領域318は、上に重なる金属層を経由して、メモリセル領域312と垂直コンタクト領域314とにおける回路素子に接続されたデコーダー回路を含む、周辺回路の部品を含んでいる。
【0046】
図3に示す例において、メモリセル領域312及び垂直コンタクト領域314は、基板330のピット320内にある。
図1に示すように、メモリセル領域312は、半導体ライン112〜115及び102〜105、SSLゲート構造119及び109、接地選択線GSL126及び127、ワード線125−1 WL〜125−N WL、接地選択線GSL127及び126、並びにソースライン128を含んでもよい。
【0047】
図1に示すように、垂直コンタクト領域314は、金属層ML1、ML2及びML3におけるビット線に接続された、ビット線コンタクトパッド102B、103B、104B及び105B並びにビット線コンタクトパッド112A、113A、114A及び115Aを含んでもよい。
図2に示すメモリデバイスに関して、垂直コンタクト領域314は、中間平面(WL)におけるワード線の組を接続するコンタクトパッド261及び262と、コンタクトパッド261及び262におけるランディングエリア並びにワード線デコーダー回路(図示せず)に結合される層間コネクタ271及び272とを含んでもよい。
図2に示すメモリデバイスに関して、垂直コンタクト領域314はまた、導電ストリップの底平面(GSL)における接地選択線の組を接続するコンタクトパッド263と、コンタクトパッド263におけるランディングエリア及び接地選択線デコーダー回路(図示せず)に結合される層間コネクタ273とを含んでもよい。
【0048】
周辺領域318における周辺回路の部品は、
図1及び
図2に示すメモリデバイスについて説明したもの等のデコーダー回路を含んでもよい。上に重なるパターニングされた導体層(図示せず)は、コンタクト領域における層間コネクタを周辺領域における回路に接続してもよい。例えば、
図2に示すメモリデバイスについて説明したデコーダー回路は、ワード線デコーダー回路、ストリング選択線デコーダー回路、及び接地選択線デコーダー回路を含んでもよい。周辺回路の部品はまた、制御器、電圧発生器、アドレス発生器、コマンドデコーダー、ゲート、パターニングされた金属層、及び、パターニングされた金属層を他の部品と接続するビアも含んでもよい。周辺回路の部品は、CMOS(相補型金属酸化膜半導体)技術で製造してもよい。
【0049】
メモリセル領域312、垂直コンタクト領域314、及び周辺領域318の上に、平坦面を形成してもよい。平坦面の上に、パターニングされた金属層を形成してもよい。
図1に示すメモリデバイスに関して、パターニングされた金属層は、金属層ML1、ML2及びML3を含んでもよい。
図2に示すメモリデバイスに関して、パターニングされた金属層は、複数のビット線構造に接続される、第1の重畳導電層(図示せず)と、基準導体構造に接続される、第2の重畳導電層(図示せず)とを含んでもよい。パターニングされた金属層は、周辺領域318における周辺回路の部品を、メモリセル領域312におけるメモリセルに結合してもよい。パターニングされた金属層は、周辺領域318における周辺回路の部品を、垂直コンタクト領域314におけるビット線コンタクトパッド102B、103B、104B及び105B、112A、113A、114A及び115A(
図1)に結合してもよい。パターニングされた金属層は、周辺領域318における周辺回路の部品を、垂直コンタクト領域314における層間コネクタ271、272及び273(
図2)に結合してもよい。
【0050】
図4〜
図31は、
図1、
図2及び
図3の構造において用いるのに好適な、階段状サブスタックコンタクト構造を製造する工程の一連の段階を示す。また、階段状サブスタックコンタクト構造はいかなる多層回路においても適用できる。
【0051】
図4〜
図31は、階段状サブスタックコンタクト構造を形成するのに用いることができる、製造工程の段階を示す。他の製造工程もまた同様に利用することができる。また、特定の実施においては、示す製造段階のうちのいくつかの順番を、望むように変更してもよい。
【0052】
図4は、階段状サブスタックコンタクト構造をその上で実装することができる基板上の層の一例を示す、製造工程の第1の段階を図示している。本例において、基板は、二酸化ケイ素等の絶縁材料でできた比較的厚い層400を含む。他の絶縁体や半導体等も含めて、他の材料もまた同様に利用することができる。層400は、半導体ウェハーの面499上に形成してもよい。いくつかの例において、面499は、
図3に示すようなピット内にある。
図4に示すように、層400は上面401を有する。
【0053】
図5は、製造工程における第2の段階を示し、この段階において、例えばフォトレジストでできたマスク層402が層400の面401上に形成されパターニングされる。図示されているように、マスク層402がパターニングされて、階段状サブスタックコンタクト構造の領域内の層400の上にライン403が設けられる。
【0054】
図6は第3の段階を示し、この段階において、マスク層402をエッチングマスクとして用い、層400に異方性エッチングを行って、面401よりも下の高さにある底面405と、マスク層402上のライン403と位置合わせされた側面404とを有する準備ピット(preliminary pit)を形成する。
【0055】
図7は、マスク層402をトリミングして、修正を加えたマスク層402’を形成する工程の後の第4の段階を示す。マスク層402がフォトレジストを含む場合には、トリミングを行う工程の1つは、酸素をベースにした灰化工程であってもよい。修正を加えたマスク層402’は、層400の面401のうちのさらなる部分を露出し、ライン406を画定する。
【0056】
図8は、修正を加えたマスク層402’をエッチングマスクとして用い、層400に異方性エッチングを行って、底面410と、
図6に示す側面404と位置合わせされた段(step)の蹴上げ(rise)407.0を形成する第1の側壁と、第2の面408と、マスク層402の残りの部分402”のライン406’と位置合わせされた段の第2の蹴上げ407.1とを含む、外形が階段状の第2の準備ピットを形成する、第5の段階を示す。
【0057】
図9は、マスク層402の残りの部分402”が除去される第6の段階を示す。第1〜第6の段階の結果として、基板400に階段状構造が形成される。本例において、段は2つあり、それぞれが蹴上げと踏み面(run)とを含む。第1の段は、基板の第1の高さにある層410で始まる。第1の段の蹴上げ407.0は、エッチングを施した層400の側面にある。第1の段の踏み面は、面408にある。第2の段の蹴上げ407.1は、エッチングを施した層400の別の側面にある。第2の段の踏み面は、基板の第2の高さにある面401にある。したがって、それぞれが蹴上げと踏み面とを有する複数の段が形成される。最後の段の踏み面は、基板層400の上面にある。第1の段の蹴上げは、階段状サブスタックコンタクト構造の底層上で始まる。
【0058】
それぞれの段の蹴上げの高さは、後述するように形成されているサブスタックと合うように設計される。本例において、トリミング−エッチング工程を用いて、単一のパターニングされたフォトレジストの堆積を用いた階段構造を形成する。他の例において、エッチングのそれぞれの段階において、別個のフォトリソグラフィーの工程(photolithographic steps)を用いてもよい。
【0059】
本例において、説明される段は2つある。他の例においては、個別の設計上の要求事項に見合うように、1つの段又は3つ以上の段を用いて構造を作成してもよい。
【0060】
図10は、基板上に絶縁層と交互になったアクティブ層のスタックを形成した後の、製造工程における第7の段階を示す。アクティブ層は例えば、
図1に示すコンタクトパッド102B、103B及び104B、105B又は
図2に示すコンタクトパッド263、262及び261のようなランディングパッド構造を含んでもよい。したがって、例えば、構造におけるアクティブ層はポリシリコンを含んでもよく、絶縁層は二酸化ケイ素を含んでもよい。個別の設計上の要求事項にふさわしい他の材料を、アクティブ層と絶縁層とに利用してもよい。
【0061】
各段は、個別の設計のレイアウト要件を満たすよう方向づけてもよい。例えば
図1を参照すると、最下段は、ローカルビット線の役割を果たす半導体ストリップに隣接し、それぞれの段は続いてそのようなストリップからさらに遠ざかって、各段の踏み面が半導体ストリップのスタックと同じ方向になるようになっていてもよく、各段の幅がメモリセルのブロックの幅と同じであってもよい。代替的に、各段の踏み面は半導体ストリップのスタックと直交してもよく、各段の幅は、構造に必要な層間コネクタを収容するのに必要な幅を選択してもよい。
【0062】
階段状サブスタックコンタクト構造の説明を目的として、層のスタックは、複数のサブスタックに分類してもよい。図示されている、段が2つの実施形態については、3つのサブスタックSS(0)、SS(1)及びSS(2)が含まれる。本実施形態におけるサブスタックはそれぞれ8つの層を含み、そのうちの4つはアクティブ層であり、4つは絶縁層である。したがって、第1のサブスタックSS(0)は層420.0〜420.7を含む。同様に、第2のサブスタックSS(1)は層421.0〜421.7を含む。第3のサブスタックSS(2)は層422.0〜422.7を含む。本図において用いる層の番号付けの規約においては、偶数の番号の付いた層はアクティブ層であり、奇数の番号の付いた層は絶縁層である。製造工程におけるこの段階においては、サブスタックはすべて基板の下部面410の上に重なり、すべての段の蹴上げ(407.0、407.1)及び踏み面の上に重なる。
【0063】
図からわかるように、スタックは段に整合していて、スタックにおけるそれぞれの層が水平の部分と垂直の部分とを含むようになっている。各層の垂直の部分は、構造の側面上に形成された各スタックの厚さの分だけ段から離れている。
【0064】
また、構造のうちのいくつかの領域においては、最下層420.0、421.0及び422.0の部分のすべてが、最上段の踏み面の上に重なる層420.0に位置合わせされた共通の高さに配置される。また、構造のうちのいくつかの領域においては、最上層420.7、421.7及び422.7の部分のすべてが、最上段の踏み面の上に重なる層420.7に位置合わせされた共通の高さに配置される。
【0065】
図11は、ライン426を画定する、例えばフォトレジストを含むことが可能なマスク層425を形成した後の、製造工程における第8の段階を示す。ライン426は、最上段の踏み面の上の、及び、その領域のかなりの部分にわたってすべてのサブスタックのアクティブ層が水平である複数のスタックの上の、領域を画定する。
【0066】
図12は、エッチング工程を実行してライン426によって画定される露出領域から最上のサブスタックSS(2)を除去した後の、製造工程における第9の段階を示す。すべてのサブスタックが等しい数の層を有し、アクティブ層が4つである工程については、エッチング工程は例えば、1つのアクティブ層及び1つの絶縁層を除去した後にそのそれぞれが止まる4サイクルで実行してもよい。
図12に示すエッチング工程の結果として、第2のサブスタックSS(1)の最上層421.7は覆いのない領域において露出される。
【0067】
図13は、フォトレジスト層425の部分425’を残しライン428を画定するフォトレジストのトリミング工程を実行した後の、製造工程における第10の段階を示す。本例において、ライン428は、第2の段の踏み面及び複数のスタックの上にあり、かつ、その一部にわたってすべてのサブスタックのアクティブ層が水平である、領域を画定する。
【0068】
図14は、エッチング工程を実行して、ライン428に隣接する領域にある最上のサブスタックSS(2)を除去し、最後の段の踏み面の上に重なる領域から第2のサブスタックSS(1)とを除去して、フォトレジスト層の部分425”を残した後の、製造工程における第11の段階を示す。それぞれのサブスタックが4つのアクティブ層を含む手順における、すべてのサブスタックが等しい数の層を有する工程においては、これは、1つのアクティブ層を除去した後にそのそれぞれが止まる4サイクルのエッチング工程によって行ってもよい。
【0069】
図15は、フォトレジストストリッピング工程を実行した後の、製造工程における第12の段階を示す。結果として得られる構造は、領域A〜領域Eという5つの領域に分けることができる。領域Aにおいては、第1のサブスタックSS(0)の最上層420.7が露出し、領域のかなりの部分にわたってサブスタックSS(0)のすべての層が水平である。
【0070】
領域Bにおいて、第1のサブスタックSS(0)のすべての層が、最上段の蹴上げ407.1の上から次の段の踏み面の上まで連続している。また、階段状構造の結果として第2のサブスタックSS(1)における層が垂直に延び、そのうちのいくつかが形状が画定不能な(indeterminate)場合がある。したがって領域Bは、このレイアウトにおけるオーバーヘッド(overhead)の領域であると考えてもよい。
【0071】
領域Cにおいて、第2のサブスタックSS(1)の最上層421.7が露出し、領域のかなりの部分にわたって第2のサブスタックSS(1)のすべての層が水平である。図からわかるように、堆積の持つ整合的な性質によって、領域Cの側面は第1の段の蹴上げ407.0からいくらかずれている。
【0072】
領域Dはさらなるオーバーヘッド領域であり、この領域全体にわたって第1のサブスタックSS(0)及び第2のサブスタックSS(1)の層は連続しているが、第3のサブスタックSS(2)の層は形状が画定不能な場合がある。
【0073】
領域Eにおいては、第3のサブスタックSS(2)の最上層422.7が露出し、領域のかなりの部分にわたって第3のサブスタックSS(2)のすべての層が水平である。
【0074】
図示の例においては、
図11〜
図15において各段に対し必要なフォトリソグラフィーの工程が1つだけで済むよう、フォトレジストのトリミング−エッチング工程が用いられる。例えばより厳しい設計規則を要求する実施形態において用いられる場合がある代替の方法においては、第1のマスクを用いて領域Aを画定し、その次に、第2のサブスタックSS(1)及び第3のサブスタックSS(2)の各層が除去される8サイクルのエッチングが行われ、その次に、第2のマスクを用いて領域Cを画定し、その次に、第3のサブスタックSS(2)の各層が除去される4サイクルのエッチングを行ってもよい。
【0075】
図16は、リソグラフィーによるパターニングのための平坦な層を形成するのに用いられる層440を形成した後の、製造工程における第13の段階を示す。一例において、層440はスピンオン工程を用いて堆積された有機誘電体層ODLを含んでもよい。ODL工程によっては約400ナノメートルよりも大きい厚さを形成するのが困難なものもあるので、サブスタックの厚さ次第で、所望の厚さに達するのに多数の塗布工程が必要な場合がある。層440の形成後、SHBとして知られているケイ素に富んだ底部の反射防止コーティング等、ハードマスク材料でできたさらなる層441を層440の上に形成してもよい。これによって、フォトレジストの層442を形成するための平坦な面が提供され、層442をパターニングして開口部443、444及び445を画定することができる。開口部443、444及び445は、
図15においてラベル付けされている領域A、C及びEの選択した部分の上にある。
【0076】
図17は、エッチングを行ってパターンをフォトレジスト層442から平坦化層440内へと転写して、開口部455内にサブスタックSS(2)の最上層422.7を、開口部454内にサブスタックSS(1)の最上層421.7を、開口部453内にサブスタックSS(0)の最上層420を露出した後の、第14の段階を示す。
【0077】
図18は、それぞれの開口部内の2つのアクティブ層を除去する2サイクルのエッチング工程を実行した後の、製造工程における第15の段階を示す。したがって本例において、領域Eにおいて形成された開口部内で絶縁層422.3が露出し、領域Cにおいて形成された開口部内で絶縁層421.3が露出し、領域Aにおいて形成された開口部内で絶縁層420.3が露出する。
【0078】
図19は、層440及び441のストリッピング後の、第16の段階を示す。
【0079】
図20は、リソグラフィーによるパターニング用に平坦な層を形成するのに用いる層460を形成した後の、製造工程における第17の段階を示す。一例において、層460は、スピンオン工程を用いて堆積された有機誘電体層ODLを含んでもよい。層460の形成後、SHBとして知られているケイ素に富んだ底部の反射防止コーティング等、ハードマスク材料でできたさらなる層461を層460の上に形成してもよい。これによって、フォトレジストの層462を形成するための平坦な面が提供され、層462をパターニングして開口部463〜468を画定することができる。開口部463〜468は、
図15においてラベル付けされている領域A、C及びEの選択した部分の上にある。図からわかるように、それぞれの領域の上に2つの開口部がある。領域Aにおいて、
図17に示すステップにおいて開口部453が形成され、
図18のエッチングを受けたエリアの上に、第1の開口部463がある。また、領域Aにおいて、開口部453のエリアの外側の領域に、第2の開口部464も形成される。同様にして、領域Cにおいて、
図17に示すステップにおいて開口部454が形成され、
図18のエッチングを受けたエリアの上に、第1の開口部465がある。また、領域Cにおいて、開口部454のエリアの外側の領域に、第2の開口部466も形成される。領域Eにおいて、
図17に示すステップにおいて開口部455が形成され、
図18のエッチングを受けたエリアの上に、第1の開口部467がある。また、領域Eにおいて、開口部455のエリアの外側の領域に、第2の開口部468も形成される。
【0080】
図21は、フォトレジスト層462のパターンが層461及び460内へと転写されて複数のサブスタックの対応する部分を露出した後の、製造工程における第18の段階を示す。
【0081】
図22は、エッチングを1サイクル実行してそれぞれの開口部内の1つのアクティブ層を除去した後の、製造工程における第19の段階を示す。したがって本例においては、領域Aにおいて、2つの開口部内で絶縁層420.1及び絶縁層420.5が露出する。領域Cにおいて、2つの開口部内で絶縁層421.1及び絶縁層421.5が露出する。領域Eにおいて、2つの開口部内で絶縁層422.1及び絶縁層422.5が露出する。
【0082】
図23は、層460、461を除去した後の、製造工程における第20の段階を示す。この構造は、
図16〜
図22に示す、N(2)回のエッチング工程を用いて2
N(N=2)個の異なる高さにビアを形成する二進合計エッチングサイクルの結果として生じる。もちろん、三進及び四進合計工程を含む他のエッチング手順に従って同様の結果を達成してもよい。このエッチング工程の結果として、領域Aにおいて開口部は第1のサブスタックSS(0)における層420.1、420.3、420.5及び420.7を露出する。領域Cにおいて開口部は第2のサブスタックSS(1)における層421.1、421.3、421.5及び421.7を露出する。領域Eにおいて開口部は第3のサブスタックSS(2)における層422.1、422.3、422.5及び422.7を露出する。
【0083】
図24は、エッチストップ層470を形成した後の、これらの製造工程の例における第21の段階を示す。本例においてエッチストップ層470は窒化ケイ素を含み、構造の表面で開口部に沿って輪郭を描く(conformally lines the openings)。
【0084】
図25は、二酸化ケイ素の層471等の誘電体充填物(dielectric fill)の平坦化層をエッチストップ層470の上に形成した後の、このような工程の例における第22の段階を示す。
【0085】
図26は、オーバーヘッド領域475におけるエッチストップ層470で止まる平坦化工程を行った後の、製造工程における第23の段階を示す。このステップの結果として、酸化物層471’の厚さを減少させることによって、形成される層間コネクタの深さを減少させることができる。
【0086】
図27は、エッチストップ層470の頂面(
図26における475)よりも下の高さ476まで進み、酸化物層471”の厚さを薄くすることによって層間コネクタの必要な長さをさらに短くする平坦化工程を行った後の、製造工程における代替的な第23の段階を示す。
【0087】
図28は、パターニングされたフォトレジスト層488を形成した後の、製造工程における第24の段階を示す。この層488では、領域Aにおいて接触開口部480.1、480.3、480.5及び480.7が形成され、領域Cにおいては接触開口部481.1、481.3、481.5及び481.7が形成され、領域Eにおいては接触開口部482.1、482.3、482.5及び482.7が形成される。
【0088】
図29は、
図28に示すマスクを用いてコンタクトエッチングを実行した後の、製造工程における第25の段階を示す。コンタクトエッチングでは、上に重なる酸化物層471’(又は471”)を貫いてエッチストップ層まで、そして次にエッチストップ層を貫いてサブスタックにおける対応するアクティブ層まで、エッチングを行うことができる。領域Aにおいて、コンタクトビア490.0、490.2、490.4及び490.6がそれぞれアクティブ層420.0、420.2、420.4及び420.6にまで開いている。領域Cにおいて、コンタクトビア491.0、491.2、491.4及び491.6がそれぞれアクティブ層421.0、421.2、421.4及び421.6にまで開いている。領域Eにおいて、コンタクトビア492.0、492.2、492.4及び492.6がそれぞれアクティブ層422.0、422.2、422.4及び422.6にまで開いている。
【0089】
図30は、フォトレジスト層のストリッピング後の、製造工程における第26の段階を示す。
【0090】
図31は、層間コネクタとなる導体でコンタクトビアを満たした後の、製造工程における第27の段階を示す。導体は、例えばチタンと窒化チタンのライナー(liner)を用い次にタングステンを堆積することによって形成したタングステンを含んでもよい。代替的に、他の導電材料を利用してもよい。
【0091】
領域Aにおいて、層間コネクタ500.0、500.2、500.4及び500.6はそれぞれ、サブスタックSS(0)におけるアクティブ層420.0、420.2、420.4及び420.6への接続を提供する。領域Cにおいて、層間コネクタ501.0、501.2、501.4及び501.6はそれぞれ、サブスタックSS(1)におけるアクティブ層421.0、421.2、421.4及び421.6への接続を提供する。領域Eにおいて、層間コネクタ502.0、502.2、502.4及び502.6はそれぞれ、サブスタックSS(2)におけるアクティブ層422.0、422.2、422.4及び422.6への接続を提供する。
【0092】
図31を参照すると、構造は、4つの層に接触するのに必要な最大深さを有する層間接触(interlayer contact)を用いて、絶縁層によって分離された12のアクティブ層からなるスタックへの層間接続を提供している。したがって、層間コネクタの最大接触深さは、接触している層の深さよりも浅い。
【0093】
第1のサブスタックSS(0)及び第2のサブスタックSS(1)のみを参照すると、構造は、基板上で絶縁層と交互になったアクティブ層のスタックを含んでいる。第1のサブスタック及び第2のサブスタックは、それぞれ最上層420.7及び421.7を有する。第1のサブスタックSS(0)は、蹴上げ407.1及び最後の段の踏み面の上にある。最後の段の踏み面は、基板の面401上にある。領域Aは、第1のサブスタックの上の第1の領域であり、領域Cは第2のサブスタックの上の第2の領域であり、これらにおいては第1のサブスタック及び第2のサブスタックが共通の高さに配置される。したがって、サブスタックが同じ数及び同じ厚さの層を有する例においては、最上層420.7及び421.7は同一平面上にあるよう構成される。同様に、最下層420.0及び421.0は同一平面上にあるよう構成される。
【0094】
別のサブスタックと共通の高さに配置されるとみなされるサブスタックについては、そのサブスタックのすべての層は、最も厚いサブスタックの最下層と最上層との間(最下層と最上層とを含む)の間の高さに配置されなければならない。
【0095】
第1のサブスタック及び第2のサブスタックがそれぞれの厚さを有する本例において、段の蹴上げ407.1と第1のサブスタックSS(0)の厚さとの組み合わせは、第1のサブスタックSS(0)の厚さと第2のサブスタックSS(1)の厚さとの組み合わせに一致する。本例において、第1のサブスタックSS(0)の厚さと第2のサブスタックSS(1)の厚さとが一致し、段の蹴上げ 470.1はその厚さと同じである。
【0096】
さらに、サブスタックのそれぞれはM(M:(1+2
K-1)と2
Kとの間)個の層を有し、ビア形成が最大でK回のエッチングステップを含む二進合計エッチング工程を用いると、2×M個のアクティブ層上のランディングエリアへのビアが、最大でK回のエッチングステップにおいて形成される。
【0097】
二進合計エッチング工程はまた、第1のサブスタック及び第2のサブスタックのうちの少なくとも一つのサブスタックはM(M:(1+2
K-1)と2
Kとの間)個の層を有し、第1のサブスタック及び第2のサブスタックのうちの他のサブスタックはM個以下の層を有する場合にも用いることができる。この場合、パターニングされた階段エッチング工程は最大でK回のエッチングステップを含む。
【0098】
図示の工程は、基板上に絶縁層を形成することと、絶縁層内に階段状構造を形成することとを含む。上述したように、いくつかの例において、階段状サブスタック構造は、基板のピット内に形成してもよい。
【0099】
階段状サブスタック層間コネクタ構造を指数表記(index notation)を用いて表現して、1つの段と2つのサブスタック以外に一般化することができる。したがって、例えば製造工程は、第1の高さにある基板の面から第2の高さにある基板の面までの、N個の段の形成することを含んでもよく、N個の段は、i=0〜N−1である段(i)を含み、段のそれぞれは蹴上げと踏み面とを有し、N個の段における最後の段(i=N−1)の踏み面が第2の高さにある。次に工程は、基板上で絶縁層と交互になったアクティブ層のスタックを形成することを含んでもよく、スタックは、それぞれ最上層と最下層とを有するN+1個のサブスタックを含み、N+1個のサブスタックは、j=0〜Nであるサブスタック(j)を含む。j=0である第1のサブスタック(j)が、i=N−1である最後の段(i)を含むN個の段の蹴上げと踏み面との上に重なる。j=1〜N−1である中間のサブスタック(j)が、先行する(preceding)サブスタックの上に重なるとともに、i=N−1−jである段(i)の蹴上げの上に重なる。最上のサブスタックが先行するサブスタックの上に重なるが、N個の段のうちのいずれの段の上にも重ならない。このように配置することによって、サブスタックのそれぞれの最上層が共通の高さに配置されるそれぞれの領域が各サブスタックの上に形成される。次に工程は、複数のサブスタックのそれぞれのアクティブ層上のランディングエリアへのビアをそれぞれの領域において形成することと、ビア内に導体を形成することとを含む。
【0100】
指数表記を用いると、サブスタックがそれぞれの厚さを有する場合、一例においては、i=0〜N−1である段(N−1−i)の蹴上げとj=iであるサブスタック(j)の厚さとの組み合わせは、サブスタック(j)の厚さとサブスタック(j+1)の厚さとの組み合わせと一致する。別の例においては、N+1個のサブスタックのそれぞれの厚さは一致し、各段の蹴上げはサブスタックの厚さに一致する。
【0101】
上の説明で用いた例示的な集積回路は3DのNANDメモリデバイスであるが、本明細書において説明した層間コネクタ技術は、他のメモリ技術及び他のタイプのデバイスを含む他のタイプの集積回路に適用することができる。例えば、この構造は、多層コンデンサ構造の形成において利用することができる。この構造はまた、多層論理回路(multilayer logic)の形成においても利用することができる。
【0102】
本発明を、上記で詳述した好ましい実施形態及び例を参照することによって開示しているが、これらの例は、限定する意味ではなく例示するものとして意図されていることが理解されるべきである。当業者には、変更及び組合せが容易に思いつくはずであり、それら変更及び組合せは、本発明の趣旨及び以下の特許請求の範囲の範囲内にあるであろう。