(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の一実施の形態に係る基板処理装置について図面を用いて説明する。なお、以下の説明において、基板とは、半導体基板、液晶表示装置用基板、プラズマディスプレイ用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板等をいう。
【0029】
[1]基板処理装置の全体構成
図1は、本発明の一実施の形態に係る基板処理装置の模式的平面図である。
図1および
図2以降の所定の図には、位置関係を明確にするために互いに直交するX方向、Y方向およびZ方向を示す矢印を付している。X方向およびY方向は水平面内で互いに直交し、Z方向は鉛直方向に相当する。
【0030】
図1に示すように、基板処理装置100は、インデクサブロック11、第1の処理ブロック12、第2の処理ブロック13、洗浄乾燥処理ブロック14Aおよび搬入搬出ブロック14Bを備える。洗浄乾燥処理ブロック14Aおよび搬入搬出ブロック14Bにより、インターフェイスブロック14が構成される。搬入搬出ブロック14Bに隣接するように露光装置15が配置される。露光装置15においては、液浸法により基板Wに露光処理が行われる。
【0031】
図1に示すように、インデクサブロック11は、複数のキャリア載置部111および搬送部112を含む。各キャリア載置部111には、複数の基板Wを多段に収納するキャリア113が載置される。
【0032】
搬送部112には、制御部114および搬送機構115が設けられる。制御部114は、基板処理装置100の種々の構成要素を制御する。搬送機構115は、基板Wを保持するためのハンド116を有する。搬送機構115は、ハンド116により基板Wを保持しつつその基板Wを搬送する。
【0033】
搬送部112の側面には、メインパネルPNが設けられる。メインパネルPNは、制御部114に接続されている。メインパネルPNには、後述する異常の発生の他、基板処理装置100における基板Wの処理状況等が表示される。
【0034】
第1の処理ブロック12は、塗布処理部121、搬送部122および熱処理部123を含む。塗布処理部121および熱処理部123は、搬送部122を挟んで対向するように設けられる。搬送部122とインデクサブロック11との間には、基板Wが載置される基板載置部PASS1および後述する基板載置部PASS2〜PASS4(
図16)が設けられる。搬送部122には、基板Wを搬送する搬送機構127および後述する搬送機構128(
図16)が設けられる。
【0035】
第2の処理ブロック13は、現像処理部131、搬送部132および熱処理部133を含む。現像処理部131および熱処理部133は、搬送部132を挟んで対向するように設けられる。搬送部132と搬送部122との間には、基板Wが載置される基板載置部PASS5および後述する基板載置部PASS6〜PASS8(
図16)が設けられる。搬送部132には、基板Wを搬送する搬送機構137および後述する搬送機構138(
図16)が設けられる。
【0036】
洗浄乾燥処理ブロック14Aは、洗浄乾燥処理部161,162および搬送部163を含む。洗浄乾燥処理部161,162は、搬送部163を挟んで対向するように設けられる。搬送部163には、搬送機構141,142が設けられる。
【0037】
搬送部163と搬送部132との間には、載置兼バッファ部P−BF1および後述の載置兼バッファ部P−BF2(
図16)が設けられる。
【0038】
また、搬送機構141,142の間において、搬入搬出ブロック14Bに隣接するように、基板載置部PASS9および後述の載置兼冷却部P−CP(
図16)が設けられる。載置兼冷却部P−CPにおいて、基板Wが露光処理に適した温度に冷却される。
【0039】
搬入搬出ブロック14Bには、搬送機構146が設けられる。搬送機構146は、露光装置15に対する基板Wの搬入および搬出を行う。露光装置15には、基板Wを搬入するための基板搬入部15aおよび基板Wを搬出するための基板搬出部15bが設けられる。
【0040】
[2]塗布処理部、現像処理部および洗浄乾燥処理部の構成
図2は、主として
図1の塗布処理部121、現像処理部131および洗浄乾燥処理部161を示す基板処理装置100の模式的側面図である。
図2に示すように、塗布処理部121には、塗布処理室21,22,23,24が階層的に設けられる。塗布処理室21〜24の各々には、塗布処理ユニット129が設けられる。塗布処理室21〜24の下方に廃液収集部51Aが設けられる。各塗布処理室21〜24と廃液収集部51Aとをつなぐように1または複数の廃液管41および1または複数の廃液管51が設けられる。
図2では、各塗布処理室21〜24と廃液収集部51Aとをつなぐ1または複数の廃液管41,51が一本の太線で示される。
【0041】
図3は、塗布処理ユニット129の平面図である。
図3に示すように、塗布処理ユニット129は、支持板90、複数のスピンチャック25、複数のカップ27、複数の処理液ノズル28、ノズル搬送機構29、待機ポット280、複数の第1液排出装置400および複数の第2液排出装置500を備える。本実施の形態においては、各塗布処理ユニット129に、2つのスピンチャック25、2つのカップ27、2つの第1液排出装置400および2つの第2液排出装置500が設けられる。
【0042】
支持板90は、X方向に延びる矩形状の板部材であり、各塗布処理室21〜24(
図2)内で水平に固定される。支持板90には、X方向に並ぶように2つの円形開口91が形成されている。各円形開口91の内側にスピンチャック25およびカップ27が設けられる。支持板90における2つの円形開口91の近傍には、2つのメンテナンス開口92がそれぞれ形成されている。メンテナンス開口92に重なるように、支持板90上にメンテナンス用収容部600が設けられる。カップ27およびメンテナンス用収容部600の下方に第1液排出装置400が設けられる。カップ27、第1液排出装置400およびメンテナンス用収容部600の詳細は後述する。
【0043】
2つのカップ27の側方に待機ポット280が設けられる。待機ポット280は、複数の待機ブロック28pおよび1つの待機収容部281を含む。待機収容部281の下方に2つの第2液排出装置500が設けられる。複数の待機ブロック28pは、待機収容部281上で並ぶように設けられる。複数の待機ブロック28p上に複数の処理液ノズル28がそれぞれ配置される。待機ポット280および第2液排出装置500の詳細については後述する。
【0044】
各処理液ノズル28には、下方を向く吐出部28d(後述する
図4参照)および上方に突出する把持部28aが設けられている。また、処理液ノズル28には、処理液供給管52の一端が接続される。処理液供給管52の他端は、図示しない処理液供給装置に接続される。
【0045】
ノズル搬送機構29は、ノズル把持部291aおよび長尺状の把持部移動機構291,292,293を備える。把持部移動機構292,293は、Y方向に延びるようにかつX方向に並ぶように支持板90上に固定される。把持部移動機構292は支持板90の一端部近傍に位置し、把持部移動機構293は支持板90の他端部近傍に位置する。把持部移動機構292には、Y方向に延びるボールねじ292aおよびガイド292bが設けられる。同様に、把持部移動機構293には、Y方向に延びるボールねじ293aおよびガイド293bが設けられる。
【0046】
把持部移動機構292と把持部移動機構293との間には、X方向に延びるように把持部移動機構291が設けられる。把持部移動機構291の両端は、それぞれ把持部移動機構292,293のガイド292b,293bにY方向に移動可能に取り付けられる。把持部移動機構291の一端は、把持部移動機構292のボールねじ292aに連結されている。また、把持部移動機構291の他端は、把持部移動機構293のボールねじ293aに連結されている。ボールねじ292a,293aは図示しないモータにより回動される。それにより、把持部移動機構291がガイド292b,293bに沿ってY方向に水平移動する。
【0047】
把持部移動機構291にノズル把持部291aがX方向に移動可能に取り付けられる。ノズル把持部291aは、各処理液ノズル28の把持部28aを挟持する一対の挟持アーム291bを有する。一対の挟持アーム291bは、図示しない駆動機構によって互いに近接する方向または互いに離間する方向に移動する。
【0048】
塗布処理ユニット129においては、基板Wの塗布処理およびカップ27の洗浄処理が行われる。
図4は基板Wの塗布処理が行われている状態を示す図であり、
図5は
図3のカップ27の洗浄処理が行われている状態を示す図である。
図4および
図5は、
図3のJ−J線における塗布処理ユニット129の縦断面図に相当する。
【0049】
図4に示すように、支持板90の円形開口91の中央下方にモータ210が設けられる。モータ210の回転軸211は、支持板90の上方に延びる。回転軸211の上端部にスピンチャック25が取り付けられる。上下方向における回転軸211の中央部分に、円板状の回転伝達部212が取り付けられる。回転伝達部212の上面には、後述する2本のピン221をそれぞれ挿入可能な2つのピン挿入孔213が形成されている。
【0050】
カップ27は、スピンチャック25の周囲を取り囲むように設けられる。カップ27は、底部27xおよび外周壁部27yを含む。底部27xは、略円環形状を有する。底部27xの内縁部は所定の高さ分上方に向かって屈曲している。外周壁部27yは、底部27xの外周端部から上方に延びるように形成されている。
【0051】
カップ27内には、ベース部材27aおよび整流部材27bが取り付けられる。ベース部材27aは、カップ27の底部27xの内縁部上端から回転軸211に向かって延びるように形成された円環状部材である。ベース部材27aの内径は、回転伝達部212の外径よりも大きい。ベース部材27aの上面には、複数の溶剤ノズルsnが設けられる。複数の溶剤ノズルsnは、回転軸211の軸心を中心とする円上に並ぶようにかつ外方に向かって斜め上方に向くように設けられる。複数の溶剤ノズルsnの各々には図示しない溶剤供給管が接続される。
【0052】
整流部材27bは、カップ27の底部27xの内縁部上端から外周壁部27yの内周面近傍まで延びるように形成されている。カップ27、ベース部材27aおよび整流部材27bは、互いに接続されるとともに図示しない昇降装置により上下方向に移動可能に支持される。
【0053】
カップ27の底部27xにカップ開口27zが形成されている。カップ開口27zから下方に延びるように、廃液案内管27cが設けられている。廃液案内管27cの下端部は第1液排出装置400の後述する主案内管430内に挿入される。
【0054】
スピンチャック25とベース部材27aとの間で回転軸211を取り囲むように円環状のカップ洗浄部材220が設けられる。カップ洗浄部材220の内径は、回転軸211の外径よりも大きく、ベース部材27aの内径および回転伝達部212の外径よりも小さい。カップ洗浄部材220の下面に2本のピン221が設けられている。2本のピン221は、カップ洗浄部材220の下面から下方に延びる。
【0055】
カップ洗浄部材220の下面における外周端部近傍には、複数の溶剤ノズルsnから噴射される溶剤を受けるための円環溝状の溶剤案内部222が形成されている。カップ洗浄部材220の外周端部には、複数の溶剤噴射口223が周方向に並ぶように形成されている。各溶剤噴射口223は、カップ洗浄部材220の外方の空間と溶剤案内部222の内部空間とを連通する。
【0056】
基板Wの塗布処理時には、スピンチャック25により基板Wが水平姿勢で保持され、カップ27の外周壁部27yの内周面が基板Wの外周端部に対向するように、カップ27が位置決めされる。モータ210が動作することにより基板Wが回転される。このとき、カップ洗浄部材220は、回転伝達部212から所定の高さ分上方の位置で、ベース部材27aにより支持される。そのため、カップ洗浄部材220は回転しない。
【0057】
複数の処理液ノズル28のうちのいずれかの処理液ノズル28がノズル搬送機構29により基板Wの上方に移動される。この状態で、移動された処理液ノズル28の吐出部28dから基板Wに処理液が吐出される。それにより、回転する基板W上に処理液が塗布される。処理液は、反射防止膜用の処理液またはレジスト膜用の処理液(レジスト液)である。回転する基板Wから外方に飛散する処理液は、カップ27の外周壁部27yの内周面により受け止められる。受け止められた処理液は、カップ27の底部27xに収集され、カップ開口27zから廃液案内管27cを通して第1液排出装置400に導かれる。
【0058】
塗布処理室22,24の塗布処理ユニット129においては、反射防止膜用の処理液が処理液ノズル28から基板Wに供給され、基板W上に反射防止膜が形成される。塗布処理室21,23の塗布処理ユニット129においては、レジスト液が処理液ノズル28から基板Wに供給され、基板W上にレジスト膜が形成される。レジスト液としては、例えば顔料を含むカラーレジスト液が用いられる。
【0059】
ここで、塗布処理ユニット129は、図示しないエッジリンスノズルおよびその搬送機構をさらに備える。エッジリンスノズルは、上記の塗布処理により基板W上に処理液が塗布された後、基板Wの周縁部近傍に移動される。この状態で、エッジリンスノズルから、回転する基板Wの周縁部に溶剤が吐出される。それにより、基板Wの周縁部に付着する処理液が除去される。
【0060】
基板Wの塗布処理が終了しかつ基板Wの周縁部に塗布された処理液が除去された後、基板Wの回転が停止され、スピンチャック25から基板Wが搬出される。基板Wの搬出時には、カップ27の上端部がスピンチャック25よりも下方に位置するように、カップ27が下降される。この状態で、スピンチャック25上の基板Wが搬出される。
【0061】
処理液の粘度が高いと、カップ27により受け止められる処理液の一部がカップ27の内周面に付着し、カップ27内に残留する。そこで、基板Wが搬出された後、処理液の粘度よりも低い粘度を有する溶剤を用いてカップ27の洗浄処理が行われる。
【0062】
塗布処理ユニット129で用いられる溶剤としては、基板Wに供給される処理液に含まれる溶剤と同じ溶剤、または処理液に含まれる溶剤と同種の成分を含む溶剤が用いられる。このような溶剤として、例えばシクロヘキサノン、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)、プロピレングリコールモノメチルエーテル(PGME)、乳酸エチルまたはこれらの混合物がある。また、溶剤としては、上記の例の他、イソプロピルアルコール(IPA)またはアセトン等を用いることもできる。
【0063】
カップ27の洗浄処理時には、
図5に示すように、カップ27が下降することによりカップ洗浄部材220に設けられた2本のピン221が回転伝達部212の2つのピン挿入孔213にそれぞれ挿入される。また、カップ洗浄部材220が、ベース部材27aから所定の高さ分上方の位置で回転伝達部212により支持される。このとき、カップ27の外周壁部27yの内周面がカップ洗浄部材220の外周端部に対向するように、カップ27が位置決めされる。
【0064】
この状態で、モータ210が動作することによりカップ洗浄部材220が回転伝達部212とともに回転される。また、ベース部材27a上の複数の溶剤ノズルsnに溶剤が供給される。それにより、回転するカップ洗浄部材220の溶剤案内部222に、複数の溶剤ノズルsnから噴射される溶剤が進入する。溶剤案内部222に進入した溶剤は、遠心力により複数の溶剤噴射口223からカップ27の外周壁部27yの内周面に向かって噴射される。それにより、カップ27内に残留する処理液は、溶剤により溶解され、溶剤とともに第1液排出装置400に導かれる。このようにして、カップ27が洗浄される。
【0065】
カップ27の外周壁部27yの内周面に噴射された溶剤は、その内周面に付着する処理液とともに収集され、カップ開口27zから廃液案内管27cを通して第1液排出装置400に導かれる。
【0066】
図4および
図5では、上記のカップ27とともにメンテナンス用収容部600およびその周辺部材の構成が示される。メンテナンス用収容部600は、漏斗形状を有する。メンテナンス用収容部600の内部には、計量容器620が取り出し可能に配置される。メンテナンス用収容部600の底部開口からメンテナンス開口92を通して下方に延びるように廃液案内管610が設けられる。廃液案内管610の下端部は、第1液排出装置400の後述する副案内管440内に挿入される。
【0067】
本実施の形態においては、例えば基板Wの塗布処理が行われる前に、各処理液ノズル28から予め定められた量の処理液が吐出されるか否かが検査される。この吐出量検査時には、複数の処理液ノズル28のいずれかの処理液ノズル28から計量容器620内に処理液が吐出される。次に、計量容器620がメンテナンス用収容部600から取り出され、計量容器620に吐出された処理液の量が計測される。その後、計量容器620内の処理液がメンテナンス用収容部600内に流される。
【0068】
このとき、メンテナンス用収容部600内に流される処理液は、メンテナンス用収容部600に収容されつつ廃液案内管610を通して第1液排出装置400に導かれる。上記の検査終了後、計量容器620が再びメンテナンス用収容部600の内部に配置される。
【0069】
なお、処理液ノズル28の吐出量検査が行われない場合、メンテナンス用収容部600内に計量容器620は配置されなくてもよい。この場合、例えば処理液ノズル28から吐出される処理液の方向等を検査するために、処理液ノズル28からメンテナンス用収容部600に直接処理液が吐出されてもよい。この場合にも、吐出された処理液は、メンテナンス用収容部600に収容されつつ廃液案内管610を通して第1液排出装置400に導かれる。
【0070】
図6は第1液排出装置400の平面図であり、
図7は
図6のA−A線断面図であり、
図8は第1液排出装置400の一方側面図であり、
図9は第1液排出装置400の他方側面図である。
【0071】
図6および
図7に示すように、第1液排出装置400は、主液受け部410および副液受け部420を備える。主液受け部410は、箱形状を有し、前面部411、後面部412、上面部413、下面部414、一方側面部415および他方側面部416を含む。一方側面部415には、下端部から上方に延びるように矩形の開口部415aが形成されている。
【0072】
副液受け部420は、一側部が開放された箱形状を有し、前面部421、後面部422、上面部423、下面部424および一方側面部425を含む。主液受け部410の内部空間と副液受け部420の内部空間とが開口部415aを通して連通するように、副液受け部420が主液受け部410に取り付けられる。
【0073】
図7および
図8に示すように、一方側面部415には、上記の開口部415aに加えて液排出部415bが形成されている。液排出部415bは貫通孔を含む。液排出部415bは、一方側面部415の下端部(第1液排出装置400の底部)よりも予め定められた高さ分上方の位置に形成されている。液排出部415bに廃液管41が接続される。
【0074】
図7および
図9に示すように、他方側面部416には、液面センサ490が設けられるとともに、気体供給部416aおよび溶剤供給部416bが形成されている。液面センサ490としては、例えば静電容量式液面センサ、光学式液面センサまたは超音波式液面センサ等を用いることができる。気体供給部416aおよび溶剤供給部416bの各々は貫通孔を含む。
【0075】
図7に示すように、気体供給部416aは、他方側面部416の下端部近傍で液排出部415bよりも低い位置に形成される。主液受け部410の内部で他方側面部416の内面から一方側面部415の近傍まで延びるように気体供給部416aに管状部材45が取り付けられる。管状部材45の先端部は閉塞されている。管状部材45には、複数の貫通孔
45hが形成されている。複数の貫通孔
45hは、管状部材45の軸方向に等間隔で並ぶ。主液受け部410内の外部で気体供給部416aに気体供給管44の一端が取り付けられる。この状態で、気体供給管44の内部空間と管状部材45の内部空間とが連通する。気体供給管44の他端は、図示しない気体供給装置に接続される。
【0076】
溶剤供給部416bは、他方側面部416の上端部近傍でかつ液排出部415bよりも高い位置に形成される。溶剤供給部416bには、溶剤供給管43の一端が挿入される。溶剤供給管43の他端は、図示しない溶剤供給装置に接続される。
【0077】
主液受け部410の上面部413には開口部413aが形成されている。開口部413aから上方に延びるように主案内管430が設けられている。また、副液受け部420の上面部423には開口部423aが形成されている。開口部423aから上方に延びるように副案内管440が設けられている。
【0078】
基板Wの塗布処理時には、処理液が
図4の廃液案内管27cを通して主案内管430内に導かれる。また、カップ27の洗浄処理時には、処理液および溶剤が
図4の廃液案内管27cを通して主案内管430内に導かれる。そのため、カップ27から主案内管430内に導かれる液体の粘度は、基板Wの塗布処理時に高くなり、カップ27の洗浄処理時に低くなる。したがって、基板Wの塗布処理時に主案内管430内に導かれる処理液のみが廃液として直接
図2の廃液管41に流れ込むと、廃液管41内で廃液が滞留し、廃液が詰まる可能性がある。
【0079】
そこで、本実施の形態では、主案内管430内に導かれる処理液および溶剤が、主液受け部410により受け止められる。上記のように、液排出部415bは第1液排出装置400の底部よりも上方に形成されているので、受け止められた処理液および溶剤は廃液として第1液排出装置400内に一定量まで貯留される。このように、第1液排出装置400内に貯留される廃液には、基板Wの塗布処理時に受け止められる処理液とカップ27の洗浄処理時に受け止められる処理液および溶剤とが含まれる。
【0080】
管状部材45が廃液の液面よりも下方に位置する状態で、気体供給管44を通して管状部材45に気体が供給され、複数の貫通孔
45hから廃液内に多数の気泡が発生する。本例では、気体として空気が用いられる。
【0081】
多数の気泡が廃液内を上昇することにより、廃液が攪拌され、処理液と溶剤とが均一に混合される。それにより、第1液排出装置400内の廃液の粘度が、溶剤により溶解される前の処理液の粘度よりも低くなるとともに均一化される。このように、本実施の形態では、カップ27の洗浄処理に用いられた溶剤が、基板Wの塗布処理に用いられた処理液の粘度を低下させるために有効利用される。
【0082】
攪拌された廃液が液排出部415bから廃液管41を通して排出されることにより、
図2の廃液管41において廃液が自重で円滑に下方に流れる。それにより、廃液管41内に廃液が詰まることが防止される。
【0083】
また、本実施の形態では、例えば基板Wの塗布処理時およびカップ27の洗浄処理時に、溶剤供給管43を通して溶剤供給部416bから第1液排出装置400内に溶剤が導かれる。それにより、第1液排出装置400内で貯留される廃液の粘度をより低くすることができる。したがって、廃液管41に廃液が詰まることが十分に防止される。
【0084】
液面センサ490は、第1液排出装置400に貯留される廃液の液面が予め定められた高さ(以下、第1のしきい高さと呼ぶ。)を超えているか否かを示す信号を
図1の制御部114に与える。第1のしきい高さは、液排出部415bよりも高く設定される。
【0085】
廃液管41に廃液が詰まると、第1液排出装置400内の廃液が液排出部415bから排出されない。この状態で第1液排出装置400内に処理液および溶剤が継続して導かれると、廃液が第1液排出装置400から漏れ出る可能性がある。そこで、第1液排出装置400内の廃液の液面が第1のしきい高さを超えている場合、
図1の制御部114は、例えば
図1のメインパネルPNに廃液管41の異常の発生を表示させるとともに、塗布処理ユニット129の動作を停止させる。それにより、使用者は、廃液管41に廃液が詰まっていることを迅速かつ容易に認識することができる。また、第1液排出装置400から廃液が漏れ出ることが防止される。
【0086】
処理液ノズル28の吐出量検査時には、計量容器620(
図4)からメンテナンス用収容部600(
図4)内に流される処理液が廃液案内管610(
図4)を通して副案内管440内に導かれる。このとき、溶剤供給管43を通して溶剤供給部416bから第1液排出装置400内に溶剤が導かれる。それにより、第1液排出装置400内では、処理液および溶剤が廃液として一定量まで貯留される。この状態で、気体供給管44を通して管状部材45に気体が供給され、第1液排出装置400内の廃液が攪拌される。したがって、処理液ノズル28の吐出量検査時においても、基板Wの塗布処理時と同様に、
図2の廃液管41において廃液が自重で円滑に下方に流れる。それにより、廃液管41内に廃液が詰まることが防止される。
【0087】
上記のように、第1液排出装置400においては、基板Wの塗布処理に用いられた処理液およびカップ27の洗浄処理に用いられた溶剤に加えて、吐出量検査で処理液ノズル28から吐出された処理液が廃液として貯留される。それにより、カップ27の洗浄処理に用いられた溶剤が、基板Wの塗布処理に用いられた処理液とともに吐出量検査で処理液ノズル28から吐出された処理液の粘度を低下させるために有効利用される。
【0088】
図10は、
図3のK−K線断面図である。
図3および
図10に示すように、待機収容部281は、略箱形状を有し、X方向に延びるように設けられる。待機収容部281は、複数の待機ブロック28pの一部を支持可能な上面部281uを有する。上面部281uには、待機収容部281の一端部から他端部まで延びるように上部開口281aが形成されている。Y方向において上部開口281aをまたぐように、複数の待機ブロック28pの各々が待機収容部281の上面部281u上に設けられる。
【0089】
図10に示すように、待機収容部281の底部には、X方向に並ぶように2つの下部開口281bが形成される。また、待機収容部281の底部には、2つの下部開口281bから斜め上方に傾斜する複数の傾斜部281cが形成される。さらに、各下部開口281bから下方に延びるように廃液案内管282が設けられる。廃液案内管282の下端部は、後述する第2液排出装置500内に挿入される。
【0090】
図3に示すように、複数の待機ブロック28pの各々には、溶剤供給管53の一端が接続される。溶剤供給管53の他端は、図示しない溶剤供給装置に接続される。処理液ノズル28が待機ブロック28p上に配置された状態で待機ブロック28pに溶剤が供給されることにより、処理液ノズル28の吐出部28d(
図10)およびその周辺部に溶剤が噴射される。それにより、処理液ノズル28が洗浄される。
【0091】
図10に示すように、待機ポット280の複数の待機ブロック28pの各々には、吐出部28dから吐出される処理液および吐出部28dに噴射された溶剤を待機収容部281の上部開口281aに導く経路28tが形成されている。
【0092】
待機ポット280においては、例えば基板Wに処理液を供給する直前の処理液ノズル28から所定量の処理液が吐出される(プリディスペンス)。この場合、吐出された処理液は、待機ブロック28pの経路28tを通して待機収容部281に収容されつつ2つの廃液案内管282のうち少なくとも一方を通して2つの第2液排出装置500のうち少なくとも一方に導かれる。
【0093】
また、待機ポット280においては、処理液ノズル28の洗浄時に、処理液ノズル28に噴射された溶剤が、待機ブロック28pの経路28tを通して待機収容部281に収容されつつ2つの廃液案内管282のうち少なくとも一方を通して2つの第2液排出装置500のうち少なくとも一方に導かれる。
【0094】
第2液排出装置500の詳細について説明する。
図11は第2液排出装置500の平面図であり、
図12は
図11のB−B線断面図であり、
図13は第2液排出装置500の一方側面図であり、
図14は第2液排出装置500の他方側面図である。
【0095】
図11および
図12に示すように、第2液排出装置500は、箱形状を有し、前面部511、後面部512、下面部514、一方側面部515および他方側面部516を含む。第2液排出装置500の上端部は開放されている。
【0096】
図12および
図13に示すように、一方側面部515には、液排出部515aが形成されている。液排出部515aは貫通孔を含む。液排出部515aは、一方側面部515の下端部(第2液排出装置500の底部)よりも予め定められた高さ分上方の位置に形成されている。液排出部515aに廃液管51が接続される。
【0097】
図12および
図14に示すように、他方側面部516には、気体供給部516aが形成されている。気体供給部516aは貫通孔を含む。また、気体供給部516aは、他方側面部516の下端部の近傍で液排出部515aよりも低い位置に形成される。第2液排出装置500の内部で他方側面部516の内面から一方側面部515の近傍まで延びるように気体供給部516aに管状部材55が取り付けられる。気体供給部516aの外部で気体供給部516aに気体供給管54の一端が取り付けられる。第2液排出装置500に設けられる管状部材55は、第1液排出装置400に設けられる管状部材45と基本的に同じ構成を有する。
【0098】
図10の待機ポット280から導かれる処理液および溶剤は、第2液排出装置500により受け止められ、廃液として第2液排出装置500内に一定量まで貯留される。この状態で、第1液排出装置400の例と同様に、気体供給管54を通して管状部材55に気体が供給される。それにより、廃液が攪拌され、処理液と溶剤とが均一に混合される。攪拌された廃液が液排出部515aから廃液管51を通して排出されることにより、
図2の廃液管51において廃液が自重で円滑に下方に流れる。それにより、廃液管51内に廃液が詰まることが防止される。
【0099】
液面センサ590は、上記の液面センサ490と同じ構成を有し、第2液排出装置500に貯留される廃液の液面が予め定められた高さ(以下、第2のしきい高さと呼ぶ。)を超えているか否かを示す信号を
図1の制御部114に与える。第2のしきい高さは、液排出部515aよりも高く設定される。第2液排出装置500内の廃液の液面が第2のしきい高さを超えている場合、制御部114は、例えば
図1のメインパネルPNに廃液管51の異常の発生を表示させるとともに、塗布処理ユニット129の動作を停止させる。それにより、使用者は、廃液管51に廃液が詰まっていることを迅速かつ容易に認識することができる。また、第2液排出装置500から廃液が漏れ出ることが防止される。
【0100】
図11〜
図14の第2液排出装置500に接続される廃液管51は、
図6〜
図9の第1液排出装置400に接続される廃液管41と合流して、
図2の廃液収集部51Aに導かれる。
【0101】
図2に示すように、現像処理部131には、現像処理室31,33,32,34が階層的に設けられる。現像処理室31〜34の各々には現像処理ユニット139が設けられる。現像処理室31〜34の下方に廃液収集部61Aが設けられる。現像処理ユニット139は、塗布処理ユニット129と同様に、複数のスピンチャック35および複数のカップ37を備える。また、
図1に示すように、現像処理ユニット139は、現像液を吐出する2つの現像ノズル38およびその現像ノズル38をX方向に移動させる移動機構39を備える。
【0102】
現像処理ユニット139においては、図示しない駆動装置により基板Wを保持するスピンチャック35が回転される。この状態で、一方の現像ノズル38がX方向に移動しつつ各基板Wに現像液を供給し、その後、他方の現像ノズル38が移動しつつ各基板Wに現像液を供給する。それにより、基板Wの現像処理が行われる。
【0103】
各現像処理室31〜34と廃液収集部61Aとをつなぐように1または複数の廃液管61が設けられる。
図2では、1つの現像処理室ごとに1つの廃液管61が示される。各現像処理室31〜34において使用された現像液の一部または全ては、1または複数の廃液管61を通して廃液収集部61Aに導かれる。
【0104】
現像液の粘度は、基板Wの塗布処理に用いられる処理液の粘度よりも十分に低い。そのため、各現像処理ユニット139には、廃液管61に導かれる前の廃液を攪拌するための構成(上記の第1液排出装置400および第2液排出装置500に相当する構成)は設けられなくてもよい。
【0105】
洗浄乾燥処理部161には、複数(本例では4つ)の洗浄乾燥処理ユニットSD1が設けられる。洗浄乾燥処理ユニットSD1においては、露光処理前の基板Wの洗浄および乾燥処理が行われる。
【0106】
[3]熱処理部、洗浄乾燥処理部および搬送部の構成
図15は、主として
図1の熱処理部123,133および洗浄乾燥処理部162を示す基板処理装置100の模式的側面図である。
図12に示すように、熱処理部123は、上方に設けられる上段熱処理部301および下方に設けられる下段熱処理部302を有する。上段熱処理部301および下段熱処理部302には、複数の熱処理ユニットPHP、複数の密着強化処理ユニットPAHPおよび複数の冷却ユニットCPが設けられる。
【0107】
熱処理ユニットPHPにおいては、基板Wの加熱処理が行われる。密着強化処理ユニットPAHPにおいては、基板Wと反射防止膜との密着性を向上させるための密着強化処理が行われる。具体的には、密着強化処理ユニットPAHPにおいて、基板WにHMDS(ヘキサメチルジシラサン)等の密着強化剤が塗布されるとともに、基板Wに加熱処理が行われる。冷却ユニットCPにおいては、基板Wの冷却処理が行われる。
【0108】
熱処理部133は、上方に設けられる上段熱処理部303および下方に設けられる下段熱処理部304を有する。上段熱処理部303および下段熱処理部304には、冷却ユニットCP、複数の熱処理ユニットPHPおよびエッジ露光部EEWが設けられる。
【0109】
エッジ露光部EEWにおいては、基板W上に形成されたレジスト膜の周縁部の一定幅の領域に露光処理(エッジ露光処理)が行われる。上段熱処理部303および下段熱処理部304において、洗浄乾燥処理ブロック14Aに隣り合うように設けられる熱処理ユニットPHPは、洗浄乾燥処理ブロック14Aからの基板Wの搬入が可能に構成される。
【0110】
洗浄乾燥処理部162には、複数(本例では5つ)の洗浄乾燥処理ユニットSD2が設けられる。洗浄乾燥処理ユニットSD2は、洗浄乾燥処理ユニットSD1と同じ構成を有する。洗浄乾燥処理ユニットSD2においては、露光処理後の基板Wの洗浄および乾燥処理が行われる。
【0111】
図16は、主として
図1の搬送部122,132,163を示す側面図である。
図16に示すように、搬送部122は上段搬送室125および下段搬送室126を有し、搬送部132は上段搬送室135および下段搬送室136を有する。上段搬送室125には搬送機構127が設けられ、下段搬送室126には搬送機構128が設けられる。また、上段搬送室135には搬送機構137が設けられ、下段搬送室136には搬送機構138が設けられる。
【0112】
搬送部112と上段搬送室125との間には、基板載置部PASS1,PASS2が設けられ、搬送部112と下段搬送室126との間には、基板載置部PASS3,PASS4が設けられる。上段搬送室125と上段搬送室135との間には、基板載置部PASS5,PASS6が設けられ、下段搬送室126と下段搬送室136との間には、基板載置部PASS7,PASS8が設けられる。
【0113】
上段搬送室135と搬送部163との間には、載置兼バッファ部P−BF1が設けられ、下段搬送室136と搬送部163との間には載置兼バッファ部P−BF2が設けられる。搬送部163において搬入搬出ブロック14Bと隣接するように、基板載置部PASS9および複数の載置兼冷却部P−CPが設けられる。
【0114】
搬送機構127は、基板載置部PASS1,PASS2,PASS5,PASS6、塗布処理室21,22(
図2)および上段熱処理部301(
図15)の間で基板Wを搬送可能に構成される。搬送機構128は、基板載置部PASS3,PASS4,PASS7,PASS8、塗布処理室23,24(
図2)および下段熱処理部302(
図15)の間で基板Wを搬送可能に構成される。
【0115】
搬送機構137は、基板載置部PASS5,PASS6、載置兼バッファ部P−BF1、現像処理室31,32(
図2)および上段熱処理部303(
図15)の間で基板Wを搬送可能に構成される。搬送機構138は、基板載置部PASS7,PASS8、載置兼バッファ部P−BF2、現像処理室33,34(
図2)および下段熱処理部304(
図15)の間で基板Wを搬送可能に構成される。
【0116】
搬送部163の搬送機構141(
図1)は、載置兼冷却部P−CP、基板載置部PASS9、載置兼バッファ部P−BF1,P−BF2および洗浄乾燥処理部161(
図2)の間で基板Wを搬送可能に構成される。
【0117】
搬送部163の搬送機構142(
図1)は、載置兼冷却部P−CP、基板載置部PASS9、載置兼バッファ部P−BF1,P−BF2、洗浄乾燥処理部162(
図15)、上段熱処理部303(
図15)および下段熱処理部304(
図15)の間で基板Wを搬送可能に構成される。
【0118】
[4]基板処理装置の全体の動作
図1、
図2、
図15および
図16を参照しながら基板処理装置100の動作を説明する。インデクサブロック11のキャリア載置部111(
図1)に、未処理の基板Wが収容されたキャリア113が載置される。搬送機構115は、キャリア113から基板載置部PASS1,PASS3(
図16)に未処理の基板Wを搬送する。また、搬送機構115は、基板載置部PASS2,PASS4(
図16)に載置された処理済の基板Wをキャリア113に搬送する。
【0119】
第1の処理ブロック12において、搬送機構127(
図16)は、基板載置部PASS1に載置された基板Wを密着強化処理ユニットPAHP(
図15)、冷却ユニットCP(
図15)および塗布処理室22(
図2)に順に搬送する。次に、搬送機構127は、基板Wを熱処理ユニットPHP(
図15)、冷却ユニットCP(
図15)および塗布処理室21(
図2)に順に搬送する。続いて、搬送機構127は、基板Wを熱処理ユニットPHP(
図15)および基板載置部PASS5(
図16)に順に搬送する。また、搬送機構127は、基板載置部PASS6(
図16)に載置された現像処理後の基板Wを基板載置部PASS2(
図16)に搬送する。
【0120】
この場合、密着強化処理ユニットPAHPにおいて、基板Wに密着強化処理が行われた後、冷却ユニットCPにおいて、反射防止膜の形成に適した温度に基板Wが冷却される。次に、塗布処理室22において、塗布処理ユニット129(
図2)により基板W上に反射防止膜が形成される。続いて、熱処理ユニットPHPにおいて、基板Wの熱処理が行われた後、冷却ユニットCPにおいて、レジスト膜の形成に適した温度に基板Wが冷却される。次に、塗布処理室21において、塗布処理ユニット129(
図2)により、基板W上にレジスト膜が形成される。その後、熱処理ユニットPHPにおいて、基板Wの熱処理が行われ、その基板Wが基板載置部PASS5に載置される。
【0121】
搬送機構128(
図16)は、基板載置部PASS3に載置された基板Wを密着強化処理ユニットPAHP(
図15)、冷却ユニットCP(
図15)および塗布処理室24(
図2)に順に搬送する。次に、搬送機構128は、基板Wを熱処理ユニットPHP(
図15)、冷却ユニットCP(
図15)および塗布処理室23(
図2)に順に搬送する。続いて、搬送機構128は、基板Wを熱処理ユニットPHP(
図15)および基板載置部PASS7(
図16)に順に搬送する。また、搬送機構128は、基板載置部PASS8(
図16)に載置された現像処理後の基板Wを基板載置部PASS4(
図16)に搬送する。塗布処理室23,24(
図2)および下段熱処理部302(
図15)における基板Wの処理内容は、上記の塗布処理室21,22(
図2)および上段熱処理部301(
図15)における基板Wの処理内容と同様である。
【0122】
第2の処理ブロック13において、搬送機構137(
図16)は、基板載置部PASS5に載置されたレジスト膜形成後の基板Wをエッジ露光部EEW(
図15)および載置兼バッファ部P−BF1(
図16)に順に搬送する。この場合、エッジ露光部EEWにおいて、基板Wにエッジ露光処理が行われる。エッジ露光処理後の基板Wが載置兼バッファ部P−BF1に載置される。
【0123】
また、搬送機構137(
図16)は、洗浄乾燥処理ブロック14Aに隣接する熱処理ユニットPHP(
図15)から露光処理後でかつ熱処理後の基板Wを取り出す。搬送機構137は、その基板Wを冷却ユニットCP(
図15)、現像処理室31,32のいずれか一方(
図2)、熱処理ユニットPHP(
図15)および基板載置部PASS6(
図16)に順に搬送する。
【0124】
この場合、冷却ユニットCPにおいて、現像処理に適した温度に基板Wが冷却された後、現像処理室31,32のいずれか一方において、現像処理ユニット139により基板Wの現像処理が行われる。その後、熱処理ユニットPHPにおいて、基板Wの熱処理が行われ、その基板Wが基板載置部PASS6に載置される。
【0125】
搬送機構138(
図16)は、基板載置部PASS7に載置されたレジスト膜形成後の基板Wをエッジ露光部EEW(
図15)および載置兼バッファ部P−BF2(
図16)に順に搬送する。この場合、エッジ露光部EEWにおいて、基板Wにエッジ露光処理が行われる。エッジ露光処理後の基板Wが載置兼バッファ部P−BF2に載置される。
【0126】
また、搬送機構138(
図16)は、洗浄乾燥処理ブロック14Aに隣接する熱処理ユニットPHP(
図15)から露光処理後でかつ熱処理後の基板Wを取り出す。搬送機構138は、その基板Wを冷却ユニットCP(
図15)、現像処理室33,34のいずれか一方(
図2)、熱処理ユニットPHP(
図15)および基板載置部PASS8(
図16)に順に搬送する。現像処理室33,34および下段熱処理部304における基板Wの処理内容は、上記の現像処理室31,32(
図2)および上段熱処理部303(
図15)における基板Wの処理内容と同様である。
【0127】
洗浄乾燥処理ブロック14Aにおいて、搬送機構141(
図1)は、載置兼バッファ部P−BF1,P−BF2(
図16)に載置された基板Wを洗浄乾燥処理部161の洗浄乾燥処理ユニットSD1(
図2)に搬送する。続いて、搬送機構141は、基板Wを洗浄乾燥処理ユニットSD1から載置兼冷却部P−CP(
図16)に搬送する。この場合、洗浄乾燥処理ユニットSD1において、基板Wの洗浄および乾燥処理が行われた後、載置兼冷却部P−CPにおいて、露光装置15(
図1)における露光処理に適した温度に基板Wが冷却される。
【0128】
搬送機構142(
図1)は、基板載置部PASS9(
図16)に載置された露光処理後の基板Wを洗浄乾燥処理部162の洗浄乾燥処理ユニットSD2(
図15)に搬送する。また、搬送機構142は、洗浄および乾燥処理後の基板Wを洗浄乾燥処理ユニットSD2から上段熱処理部303の熱処理ユニットPHP(
図15)または下段熱処理部304の熱処理ユニットPHP(
図15)に搬送する。この熱処理ユニットPHPにおいては、露光後ベーク(PEB)処理が行われる。
【0129】
搬入搬出ブロック14Bにおいて、搬送機構146(
図1)は、載置兼冷却部P−CP(
図16)に載置された露光処理前の基板Wを露光装置15の基板搬入部15a(
図1)に搬送する。また、搬送機構146(
図1)は、露光装置15の基板搬出部15b(
図1)から露光処理後の基板Wを取り出し、その基板Wを基板載置部PASS9(
図16)に搬送する。
【0130】
なお、露光装置15が基板Wの受け入れをできない場合、露光処理前の基板Wが載置兼バッファ部P−BF1,P−BF2に一時的に収容される。また、第2の処理ブロック13の現像処理ユニット139(
図2)が露光処理後の基板Wの受け入れをできない場合、露光処理後の基板Wが載置兼バッファ部P−BF1,P−BF2に一時的に収容される。
【0131】
本実施の形態においては、上段に設けられた塗布処理室21,22、現像処理室31,32および上段熱処理部301,303における基板Wの処理と、下段に設けられた塗布処理室23,24、現像処理室33,34および下段熱処理部302,304における基板Wの処理とを並行して行うことができる。それにより、フットプリントを増加させることなく、スループットを向上させることができる。
【0132】
[5]効果
上記の基板処理装置100に設けられる塗布処理ユニット129においては、基板Wの塗布処理時に用いられた処理液がカップ27により収集され、第1液排出装置400に導かれる。また、カップ27の洗浄処理時に用いられた溶剤が第1液排出装置400に導かれる。さらに、吐出量検査時に処理液ノズル28から吐出される処理液がメンテナンス用収容部600に収容されつつ第1液排出装置400に導かれる。
【0133】
第1液排出装置400に導かれる処理液および溶剤は、廃液として第1液排出装置400内で一定量まで貯留される。貯留された廃液が管状部材45から発生される多量の気泡により攪拌される。それにより、処理液と溶剤とが均一に混合される。したがって、第1液排出装置400内の廃液の粘度が、溶剤により溶解される前の処理液の粘度よりも低くなるとともに均一化される。その結果、高い粘度を有する処理液を廃液管41により円滑に排出させることが可能になる。
【0134】
また、塗布処理ユニット129においては、待機ポット280に配置された各処理液ノズル28から吐出される処理液が、待機収容部281に収容されつつ2つの第2液排出装置500のうち少なくとも一方に導かれる。また、待機ポット280に配置された各処理液ノズル28の洗浄時に、処理液ノズル28に噴射された溶剤が、待機収容部281に収容されつつ2つの第2液排出装置500のうち少なくとも一方に導かれる。
【0135】
各第2液排出装置500に導かれる処理液および溶剤は、廃液として第2液排出装置500内で一定量まで貯留される。貯留された廃液が管状部材55から発生される多量の気泡により攪拌される。それにより、処理液と溶剤とが均一に混合される。したがって、第2液排出装置500内の廃液の粘度が、溶剤により溶解される前の処理液の粘度よりも低くなるとともに均一化される。その結果、高い粘度を有する処理液を廃液管51により円滑に排出させることが可能になる。
【0136】
上記のように、第1液排出装置400においては、液排出部415bが第1液排出装置400の底部よりも予め定められた高さ分上方の位置に形成されている。それにより、第1液排出装置400内では廃液が一定量まで貯留される。一定量を超える廃液は廃液管41から排出される。そのため、第1液排出装置400内に廃液を貯留するとともに貯留された廃液を排出するために、弁等の構成を設ける必要がない。したがって、簡単な構成で第1液排出装置400内に廃液を貯留しつつ貯留された廃液を廃液管41により排出することができる。
【0137】
第2液排出装置500においても、第1液排出装置400と同様に、液排出部515aが第2液排出装置500の底部よりも予め定められた高さ分上方の位置に形成されている。それにより、第2液排出装置500内では廃液が一定量まで貯留される。一定量を超える廃液は廃液管51から排出される。そのため、第2液排出装置500内に廃液を貯留するとともに貯留された廃液を排出するために、弁等の構成を設ける必要がない。したがって、簡単な構成で第2液排出装置500内に廃液を貯留しつつ貯留された廃液を廃液管51により排出することができる。
【0138】
[6]他の実施の形態
(1)上記実施の形態では、第1液排出装置400および第2液排出装置500において廃液を攪拌するために気泡を発生させる管状部材45,55が設けられるが、本発明はこれに限定されない。第1液排出装置400および第2液排出装置500の各々には、管状部材45,55に代えてまたは管状部材45,55に加えて、回転子およびマグネチックスターラーが設けられてもよいし、アンバランスマス型の振動発生装置が設けられてもよい。さらに、第1液排出装置400および第2液排出装置500に超音波振動を与える超音波振動発生機が設けられてもよい。
【0139】
(2)上記実施の形態では、第1液排出装置400内および第2液排出装置500内の廃液の液面が予め定められた高さ(第1および第2のしきい高さ)を超えている場合に
図1のメインパネルPNに異常の発生が表示されるが、本発明はこれに限定されない。基板処理装置100は、音声出力装置を備えてもよい。この場合、メインパネルPNに異常の発生が表示される代わりに、異常の発生が音声出力装置により音声出力されてもよい。または、メインパネルPNに異常の発生が表示されるとともに、異常の発生が音声出力装置により音声出力されてもよい。
【0140】
(3)上記実施の形態では、第1液排出装置400において、主液受け部410に溶剤供給管43を通して溶剤が供給されるが、本発明はこれに限定されない。主液受け部410には、溶剤供給管43が接続されなくてもよい。このような場合でも、多量の溶剤を用いてカップ27の洗浄処理を行うことにより、カップ27から主液受け部410に多量の溶剤が導かれる。また、例えば使用者によりメンテナンス用収容部600に溶剤が供給されることにより、副液受け部420に多量の溶剤が導かれる。それにより、第1液排出装置400内の廃液の粘度が十分に低下される。
【0141】
(4)上記実施の形態では、第1液排出装置400において、主液受け部410と副液受け部420とが一体的に設けられるが、本発明はこれに限定されない。主液受け部410および副液受け部420は互いに分離された状態で個別に設けられてもよい。この場合、主液受け部410および副液受け部420にそれぞれ廃液を攪拌するための構成(上記の管状部材45等)を設ける必要がある。
【0142】
(5)上記実施の形態では、露光処理前の基板Wにレジスト膜を保護するレジストカバー膜が形成されないが、本発明はこれに限定されない。露光処理前の基板Wにレジストカバー膜が形成されてもよい。例えば、
図2の現像処理室31,33,32,34のうち現像処理室32,34でレジストカバー膜を形成するための塗布処理が行われてもよい。レジストカバー膜の処理液の粘度が高い場合には、現像処理室32,34に、第1液排出装置400および第2液排出装置500が設けられることが好ましい。
【0143】
(6)上記実施の形態では、第1液排出装置400および第2液排出装置500が塗布処理ユニット129に設けられるが、本発明はこれに限定されない。第1液排出装置400および第2液排出装置500は、粘度の高い処理液を用いて基板Wの塗布処理以外の処理を行う他の処理ユニットに用いられてもよい。この場合においても、上記と同様の効果を得ることができる。
【0144】
[7]請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応関係
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各構成要素との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
【0145】
上記実施の形態においては、塗布処理室21〜24が処理室の例であり、処理液ノズル28が処理液ノズルの例であり、カップ27、待機収容部281およびメンテナンス用収容部600が収集部材の例であり、第1液排出装置400の主液受け部410および副液受け部420および第2液排出装置500において処理液および溶剤を受ける構成が貯留容器の例である。
【0146】
また、待機ブロック28p、溶剤供給管43,53、カップ洗浄部材220および複数の溶剤ノズルsnが溶剤供給系の例であり、気体供給管44,54および管状部材45,55が攪拌装置の例であり、廃液管41,51が排出系の例であり、基板処理装置100が基板処理装置の例である。
【0147】
また、スピンチャック25が回転保持部の例であり、カップ27がカップの例であり、カップ洗浄部材220および複数の溶剤ノズルsnがカップ洗浄機構の例であり、メンテナンス用収容部600がメンテナンス用収容部の例であり、
溶剤供給管43が溶剤供給配管の例であり、待機ブロック28pおよび溶剤供給管53がノズル洗浄機構の例である。
【0148】
また、待機収容部281が待機収容部の例であり、気体供給管44,54および管状部材45,55が気泡発生機構の例であり、液排出部415b,515aが排出口の例であり、液面センサ490,590が液面検出部の例であり、制御部114およびメインパネルPNが異常報知部の例である。
【0149】
請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の構成要素を用いることもできる。
[8]参考形態
(1)本参考形態に係る基板処理装置は、処理室と、処理室内で第1の粘度を有する処理液を基板に吐出可能に構成された処理液ノズルと、処理室内で処理液ノズルから吐出される処理液を収集可能に構成された収集部材と、収集部材の下方に設けられ、収集部材により収集された処理液を受けるとともに、受けた処理液を貯留する貯留容器と、貯留容器内に第1の粘度よりも低い第2の粘度を有する溶剤を供給する溶剤供給系と、貯留容器内で収集部材により収集された処理液と溶剤供給系から貯留容器内に供給された溶剤とを含む液体を攪拌する攪拌装置と、攪拌装置により攪拌された液体を貯留容器から排出する排出系とを備える。
その基板処理装置においては、処理液ノズルから基板に処理液が吐出されることにより、基板に処理液を用いた処理が行われる。基板の処理に用いられた処理液は、収集部材により収集され、貯留容器に導かれる。また、溶剤供給系から貯留容器に溶剤が供給される。それにより、貯留容器内に処理液と溶剤とを含む液体が貯留される。
貯留容器内の液体が攪拌装置により攪拌されることにより、処理液と溶剤とが均一に混合される。それにより、貯留容器内の液体の粘度が、第1の粘度よりも低くなるとともに均一化される。したがって、排出系により高い粘度を有する処理液を円滑に排出させることが可能になる。
(2)基板処理装置は、処理室内で基板を水平姿勢で保持して回転させる回転保持部をさらに備え、収集部材は、回転保持部により保持される基板の周囲を取り囲むように設けられるカップを含み、カップは、処理液ノズルから回転保持部により回転される基板に処理液が供給される際に、回転される基板から飛散する処理液を受け止める内周面を有し、溶剤供給系は、カップの内周面に溶剤を供給するカップ洗浄機構を含んでもよい。
この場合、処理液を用いた基板の処理時に、基板から飛散する処理液がカップの内周面により受け止められ、貯留容器に導かれる。また、カップの洗浄時に、カップの内周面に付着する処理液とカップの内周面に供給される溶剤とが貯留容器に導かれる。それにより、カップの洗浄に用いた溶剤を、基板の処理に用いられた処理液の粘度を低下させるために利用することができる。
(3)収集部材は、処理液ノズルからの処理液の吐出に関する検査時に処理液ノズルから吐出される処理液を収容するメンテナンス用収容部を含み、溶剤供給系は、貯留容器に溶剤を導く溶剤供給配管を含んでもよい。
この場合、処理液の吐出に関する検査時に、処理液ノズルから吐出される処理液がメンテナンス用収容部に収容されつつ貯留容器に導かれる。このとき、溶剤供給配管から貯留容器内に溶剤を導くことができる。それにより、貯留容器内に処理液と溶剤とが貯留されるとともに攪拌される。したがって、処理液の吐出に関する検査時に、処理液ノズルから吐出された処理液を円滑に排出させることが可能になる。
(4)収集部材は、処理液ノズルからの処理液の吐出に関する検査時に処理液ノズルから吐出される処理液を収容するメンテナンス用収容部をさらに含み、貯留容器は、カップにより収集された処理液およびメンテナンス用収容部により収集された処理液を受けるように構成されてもよい。
この場合、処理液を用いた基板の処理時に基板から飛散する処理液がカップにより貯留容器に導かれるとともに、処理液の吐出に関する検査時に処理液ノズルから吐出される処理液がメンテナンス用収容部に収容されつつ貯留容器に導かれる。また、カップの洗浄時に、カップの内周面に付着する処理液とカップの内周面に供給される溶剤とが貯留容器に導かれる。このように、カップの洗浄に用いた溶剤を、メンテナンス用収容部内の処理液の粘度を低下させるために利用することができる。
(5)溶剤供給系は、処理室内の待機位置で処理液ノズルに溶剤を供給するノズル洗浄機構を含み、収集部材は、待機位置で処理液ノズルから吐出される処理液およびノズル洗浄機構から処理液ノズルに供給される溶剤を収容する待機収容部を含んでもよい。
この場合、待機位置で処理液ノズルに溶剤が供給されることにより、処理液ノズルが洗浄される。待機位置で処理液ノズルから吐出される処理液および処理液ノズルに供給される溶剤は、待機収容部に収容されつつ貯留容器に導かれる。それにより、貯留容器内に処理液と溶剤とが貯留されるとともに攪拌される。したがって、待機位置で処理液ノズルから吐出された処理液を円滑に排出させることが可能になる。
(6)攪拌装置は、貯留容器に貯留された混合液中に気泡を発生させる気泡発生機構を含んでもよい。
この場合、簡単な構成で貯留容器内の液体を攪拌することができる。
(7)貯留容器は、貯留容器に貯留された液体を排出系に導く排出口を有し、排出口は、貯留容器の底部よりも予め定められた高さ分上方に位置するように形成されてもよい。
この場合、排出口が貯留容器の底部よりも予め定められた高さ分上方に位置するので、貯留容器内では液体が一定量まで貯留される。一定量を超える液体は、排出口から排出系に導かれる。それにより、貯留容器内に液体を貯留するとともに貯留された液体を排出するために、弁等の構成を設ける必要がない。したがって、簡単な構成で貯留容器内に液体を貯留しつつ貯留された液体を排出系により排出することができる。
(8)基板処理装置は、貯留容器に貯留される液体の液面高さを検出する液面検出部と、液面検出部により検出される高さが予め定められたしきい値を超える場合に異常の発生を報知する異常報知部とをさらに備えてもよい。
排出系に粘度の高い液体が詰まると、貯留容器内の液体が排出されない。この状態で、貯留容器に処理液および溶剤が継続して導かれると、貯留容器内の液体が貯留容器から漏れ出る可能性がある。上記の構成によれば、貯留容器に貯留される液体の液面高さがしきい値を超える場合に異常の発生が報知される。したがって、使用者は、排出系に異常が発生したことを迅速かつ容易に認識することができる。