特許第6473486号(P6473486)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6473486
(24)【登録日】2019年2月1日
(45)【発行日】2019年2月20日
(54)【発明の名称】車止め用カバーユニット
(51)【国際特許分類】
   E04H 6/42 20060101AFI20190207BHJP
   E01F 13/02 20060101ALI20190207BHJP
   G09F 19/22 20060101ALN20190207BHJP
【FI】
   E04H6/42 C
   E01F13/02
   !G09F19/22 Z
【請求項の数】6
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2017-174703(P2017-174703)
(22)【出願日】2017年9月12日
【審査請求日】2017年9月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】517320288
【氏名又は名称】株式会社片山縫製
(74)【代理人】
【識別番号】100067828
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 悦司
(74)【代理人】
【識別番号】100115381
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 昌崇
(74)【代理人】
【識別番号】100176304
【弁理士】
【氏名又は名称】福成 勉
(72)【発明者】
【氏名】西分 和幸
【審査官】 佐藤 美紗子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−058930(JP,A)
【文献】 特開2015−197026(JP,A)
【文献】 特開2014−145404(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 19/22
E01F 13/00−13/12
F16B 21/00−21/20
E04H 6/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下に延びる一対の支柱部と、これら支柱部の上端同士を繋ぐ横桟部とを有する車止めに装着される車止め用カバーであって、下端が開口し、当該開口から車止めを内側に挿入した状態で当該車止めに被せられる偏平な袋状をなし、かつ、当該車止めに被せられた状態において、車止めよりも内側の領域に、当該車止めに固定するための孔部を備えた車止め用カバーと、
車止めに被せられた前記車止め用カバーを、前記孔部を用いて当該車止めに係止するための固定部材と、を含み、
前記車止め用カバーは、車止めに被せられた状態で互いに向かい合う第1面部と第2面部とを有し、前記孔部が、前記第1、第2面部における互いに対向する位置にそれぞれ形成されているものであって、
前記固定部材は、一方側の端部に抜け止め用の頭部を備えるとともに他方側の端部にフック部を備えかつ前記第1、第2面部の両孔部を貫通するように車止め用カバーに装着される軸部材と、前記フック部を介して前記軸部材に係止され、当該軸部材を前記頭部と共に車止め用カバーに対して抜け止めする抜け止め部材とを備えた固定具を含み
前記軸部材は、軸本体と、この軸本体に装着されるフック部材とを含み、
前記軸本体は、軸部と、この軸部の一方側の端部に設けられる前記頭部と、前記軸部の他方側の端部に設けられて前記フック部材が装着される被装着部とを備え、かつこれら軸部、頭部及び被装着部が一体に形成されており、
前記フック部材は、前記フック部を備えるとともに、前記被装着部に着脱可能に装着される装着部を備えており、
前記抜け止め部材は、全体が樹脂材料により形成され、かつ、前記フック部にはめ殺し状態で係合する係合部と、切断されることによって前記係合部と前記フック部との係合状態を解除することを許容する係合解除部を備えている、ことを特徴とする車止め用カバーユニット
【請求項2】
上下に延びる一対の支柱部と、これら支柱部の上端同士を繋ぐ横桟部とを有する車止めに装着される車止め用カバーであって、下端が開口し、当該開口から車止めを内側に挿入した状態で当該車止めに被せられる偏平な袋状をなし、かつ、当該車止めに被せられた状態において、車止めよりも内側の領域に、当該車止めに固定するための孔部を備えた車止め用カバーと、
車止めに被せられた前記車止め用カバーを、前記孔部を用いて当該車止めに係止するための固定部材と、を含み、
前記車止め用カバーは、車止めに被せられた状態で互いに向かい合う第1面部と第2面部とを有し、前記孔部が、前記第1、第2面部における互いに対向する位置にそれぞれ形成されているものであって、
前記固定部材は、前記車止めに固定されるバンド部材と、前記車止め用カバーを前記バンド部材に係止する固定具とを含み、
前記固定具は、一方側の端部に抜け止め用の頭部を備えるとともに他方側の端部にフック部を備えかつ前記第1、第2面部の両孔部を貫通するように車止め用カバーに装着される軸部材と、前記フック部を介して前記軸部材に係止され、当該軸部材を前記頭部と共に車止め用カバーに対して抜け止めする抜け止め部材とを備え、
前記バンド部材は、前記軸部材を挿通させることにより前記固定具を当該バンド部材に係止する貫通孔を備えている、ことを特徴とする車止め用カバーユニット。
【請求項3】
請求項に記載の車止め用カバーユニットにおいて、
前記軸部材は、軸本体と、この軸本体に装着されるフック部材とを含み、
前記軸本体は、軸部と、この軸部の一方側の端部に設けられる前記頭部と、前記軸部の他方側の端部に設けられて前記フック部材が装着される被装着部とを備え、かつこれら軸部、頭部及び被装着部が一体に形成されており、
前記フック部材は、前記フック部を備えるとともに、前記被装着部に着脱可能に装着される装着部を備えている、ことを特徴とする車止め用カバーユニット。
【請求項4】
請求項に記載の車止め用カバーユニットにおいて、
前記抜け止め部材は、全体が樹脂材料により形成され、かつ、前記フック部にはめ殺し状態で係合する係合部と、切断されることによって前記係合部と前記フック部との係合状態を解除することを許容する係合解除部を備えている、ことを特徴とする車止め用カバーユニット。
【請求項5】
請求項1〜4の何れか一項に記載の車止め用カバーユニットにおいて、
前記第1、第2面部に形成された互いに対向する一対の孔部を孔部対と定義したときに、
前記孔部対は、前記車止めの近傍であって当該車止めに沿った複数の位置に設けられている、ことを特徴とする車止め用カバーユニット。
【請求項6】
請求項1〜5の何れか一項に記載の車止め用カバーユニットにおいて、
車止めの輪郭と同等の輪郭を有し、車止めに被せられた状態で当該車止めの全体を覆いかつ前記開口の縁部が地面と平行に延びている、ことを特徴とする車止め用カバーユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、宣伝広告などに適した車止め用カバーユニットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
店や商品の宣伝のために、宣伝広告媒体として街頭や店先に旗を設置することが行われているが、その場合、旗布が旗竿に巻き付いたり、旗布自体が旗竿から外れたりすることがある。そのような不都合を防止するために、例えば特許文献1に記載されるような固定具(留め具)が提案されている。
【0003】
特許文献1に記載される固定具は、旗竿に固定される固定リングと、この固定リングよりも下方の位置で旗竿に回転可能に装着される回動部材と、旗竿を挿入した旗袋の外側から前記回動部材に装着されることにより、旗布(旗袋)を回動部材に固定する係合部材とで構成されている。この固定具により固定された旗布は、旗竿に対して回転することが許容される。また、固定リングに固定部材が当接することで、旗布が旗竿から抜け落ちることが防止される。そのため、上記のような課題を解決することが期待できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−282155号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、宣伝広告媒体として旗を用いる場合には、旗布を支えるための旗竿が必要であることに加え、この旗竿を支えるためのアンカーや柱等の支持部材が必要であるため、比較的費用が嵩む。また、旗竿の強度や、支持部材の重さや強度が不十分な場合には、強風時に旗竿が折れる、若しくは旗自体が転倒することが考えられる。また、仮に特許文献1に開示される固定具を用いていたとしても、当該固定具は着脱可能であるため、すなわち係合部材さえ取り外せば、旗布を旗竿から取り外すことが可能となるため、旗布が盗難に遭うことも考えられる。
【0006】
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、簡単かつ安価な構成で、強風時などにも安定的に宣伝広告などを行えるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
出願人は、コンビニエンスストアなどの店舗では宣伝広告媒体として旗を用いた宣伝広告が頻繁に行われている点、この種の店舗には駐車場が隣設され、そこには、車両が誤発進したときの衝突防止用に車止めが設置されていることに着目した。つまり、この車止めを利用して宣伝広告などを行うことを考えついた。
【0008】
すなわち、本発明の車止め用カバーユニットは、上下に延びる一対の支柱部と、これら支柱部の上端同士を繋ぐ横桟部とを有する車止めに装着される車止め用カバーであって、下端が開口し、当該開口から車止めを内側に挿入した状態で当該車止めに被せられる偏平な袋状をなし、かつ、当該車止めに被せられた状態において、車止めよりも内側の領域に、当該車止めに固定するための孔部を備えた車止め用カバーと、車止めに被せられた前記車止め用カバーを、前記孔部を用いて当該車止めに係止するための固定部材と、を含み、前記車止め用カバーは、車止めに被せられた状態で互いに向かい合う第1面部と第2面部とを有し、前記孔部が、前記第1、第2面部における互いに対向する位置にそれぞれ形成されているものであって、前記固定部材は、一方側の端部に抜け止め用の頭部を備えるとともに他方側の端部にフック部を備えかつ前記第1、第2面部の両孔部を貫通するように車止め用カバーに装着される軸部材と、前記フック部を介して前記軸部材に係止され、当該軸部材を前記頭部と共に車止め用カバーに対して抜け止めする抜け止め部材とを備えた固定具を含み前記軸部材は、軸本体と、この軸本体に装着されるフック部材とを含み、前記軸本体は、軸部と、この軸部の一方側の端部に設けられる前記頭部と、前記軸部の他方側の端部に設けられて前記フック部材が装着される被装着部とを備え、かつこれら軸部、頭部及び被装着部が一体に形成されており、前記フック部材は、前記フック部を備えるとともに、前記被装着部に着脱可能に装着される装着部を備えており、前記抜け止め部材は、全体が樹脂材料により形成され、かつ、前記フック部にはめ殺し状態で係合する係合部と、切断されることによって前記係合部と前記フック部との係合状態を解除することを許容する係合解除部を備えているものである。
また、他の一の局面に係る本発明の車止め用カバーユニットは、上下に延びる一対の支柱部と、これら支柱部の上端同士を繋ぐ横桟部とを有する車止めに装着される車止め用カバーであって、下端が開口し、当該開口から車止めを内側に挿入した状態で当該車止めに被せられる偏平な袋状をなし、かつ、当該車止めに被せられた状態において、車止めよりも内側の領域に、当該車止めに固定するための孔部を備えた車止め用カバーと、車止めに被せられた前記車止め用カバーを、前記孔部を用いて当該車止めに係止するための固定部材と、を含み、前記車止め用カバーは、車止めに被せられた状態で互いに向かい合う第1面部と第2面部とを有し、前記孔部が、前記第1、第2面部における互いに対向する位置にそれぞれ形成されているものであって、前記固定部材は、前記車止めに固定されるバンド部材と、前記車止め用カバーを前記バンド部材に係止する固定具とを含み、前記固定具は、一方側の端部に抜け止め用の頭部を備えるとともに他方側の端部にフック部を備えかつ前記第1、第2面部の両孔部を貫通するように車止め用カバーに装着される軸部材と、前記フック部を介して前記軸部材に係止され、当該軸部材を前記頭部と共に車止め用カバーに対して抜け止めする抜け止め部材とを備え、前記バンド部材は、前記軸部材を挿通させることにより前記固定具を当該バンド部材に係止する貫通孔を備えているものである。
【0009】
このような車止め用カバーユニットによれば、例えば、各種の宣伝広告を印刷した上で、コンビニエンスストア等の店舗駐車場に設置されている車止めに被せ、当該車止め用カバーを車止めに固定すれば、広告媒体として幅広く機能させることが可能となる。特に、車止めを利用して固定するので、従来の旗のような旗竿や、アンカー等の支持部材を用いることなく広告媒体である車止め用カバーを頑丈に設置することができる。この場合、固定部材を用いて車止め用カバーを車止めに比較的簡単に固定することができる。よって、この車止め用カバーユニットによれば、簡単かつ安価な構成で、強風時などにも安定的に宣伝広告などを行うことが可能となる。
【0019】
上記他の一の局面に係る車止め用カバーユニットにおいて、前記軸部材は、軸本体と、この軸本体に装着されるフック部材とを含み、前記軸本体は、軸部と、この軸部の一方側の端部に設けられる前記頭部と、前記軸部の他方側の端部に設けられて前記フック部材が装着される被装着部とを備え、かつこれら軸部、頭部及び被装着部が一体に形成されており、前記フック部材は、前記フック部を備えるとともに、前記被装着部に着脱可能に装着される装着部を備えているのが好適である。
【0020】
この構成では、軸部材のうち、まず軸本体の軸部を前記第1、第2面部の両孔部に貫通させ、車止め用カバーの外側で、軸本体の軸部の先端(被装着部)にフック部材を装着する。そして、このフック部材に抜け止め部材を係止する。このような構成によれば、フック部(すなわち、フック部材)を取り外した状態で、軸本体を前記第1、第2面部の両孔部に貫通させることができるので、より大きいフック部を設けて係止強度を高める一方で、両孔部の径をより小さく設けることが可能となる。つまり、孔部の径を小さく設けることで、車止め用カバーが当該孔部を起点として破れる等のトラブルを抑制することが可能となる。
【0021】
この場合、前記抜け止め部材は、全体が樹脂材料により形成され、かつ、前記フック部にはめ殺し状態で係合する係合部と、切断されることによって前記係合部と前記フック部との係合状態を解除することを許容する係合解除部を備えているものであってもよい。
【0022】
この構成によれば、前記第1、第2面部の両孔部を貫通するように車止め用カバーに軸部材を装着し、軸部材の先端に抜け止め部材を係止すれば、工具を用いて係合解除部を切断しない限り、車止め用カバーからの固定具の取り外しが不可能となる。そのため、車止め用カバーの盗難を防止する上で有効となる。一方、工具を用いて係合解除部を切断すれば、車止め用カバーから固定具を取り外すことが可能となるので、車止め用カバーの交換にも対応することができる。その場合、新たな抜け止め部材を準備すれば、軸部材については繰り返し使用することができるので経済的でもある。
なお、上記の各車止め用カバーユニットにおいては、前記第1、第2面部に形成された互いに対向する一対の孔部を孔部対と定義したときに、前記孔部対は、前記車止めの近傍であって当該車止めに沿った複数の位置に設けられているのが好適である。
この構成によれば、車止めに沿った複数の位置で、前記孔部対を用いて車止め用カバーを車止めに固定することが可能となる。そのため、車止め用カバーをより頑丈に車止めに対して固定することが可能となる。
また、上記各車止め用カバーユニットにおいては、車止めの輪郭と同等の輪郭を有し、車止めに被せられた状態で当該車止めの全体を覆いかつ前記開口の縁部が地面と平行に延びているのが好適である。
この構成よれば、車止めに対して車止め用カバーを安定的に固定できる範囲内で当該車止め用カバーを可及的に大きく設けることができる。そのため、宣伝広告等の表示面積をより大きく確保することが可能となる。
【発明の効果】
【0027】
以上説明したように、本発明の車止め用カバーユニットによれば、簡単かつ安価な構成で、強風時などにも安定的に宣伝広告などを行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本発明の実施の形態に係る車止め用カバーユニットの使用状態を示す斜視図である。
図2】上記車止め用カバーユニットの使用状態を示す正面図である。
図3】上記車止め用カバーユニットの使用状態を示す要部断面図(図2のA−A線断面図)である。
図4】バンド部材の分解斜視図である。
図5】バンド部材を締結部の先端側から見た側面図である。
図6】ストッパーの分解斜視図である。
図7】(a)は、フック部材の展開正面図、(b)は、フック部材の展開平面図、(c)は、フック部材の断面図(図7(b)のB−B線断面図)である。
図8】(a)は、抜け止め部材の正面図、(b)は、抜け止め部材の断面図(図8(a)のC−C線断面図)、(c)は、抜け止め部材の断面図(図8(a)のD−D線断面図)である。
図9】軸部材に係止された状態の抜け止め部材の断面図であり、(a)は、図8(b)に対応する断面図であり、(b)は、図8(c)に対応する断面図である。
図10】車止め用カバーユニットの使用方法を説明する図であり、(a)は、車止めにバンド部材を装着した状態、(b)は、車止めに車止め用カバーを被せている状態を示す正面図である。
図11】車止め用カバーユニットの使用方法を説明する図であり、(a)は、ストッパーを装着する前の状態、(b)は、ストッパーを装着した状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施の一形態について詳述する。
【0030】
[車止め用カバーユニットの構成]
図1は、本発明の実施の形態に係る車止め用カバーユニットの使用状態を示す斜視図であり、図2は、車止め用カバーユニットの使用状態を示す正面図であり、図3は、車止め用カバーユニットの使用状態を示す要部断面図(図2のA−A線断面図)である。
【0031】
当実施形態の車止め用カバーユニット10は、宣伝広告を目的として、図1及び図2に示すように、コンビニエンスストアの駐車場等に設置された横長の車止め1に装着されるものである。車止め1は、誤発進により車両2が店舗3へ衝突することを防止するためのものであり、店舗3から一定の距離(1m程度)だけ離れた位置に、店舗3に沿って複数設置されている。当例では、3つの車止め1が店舗3に沿って設置されている。
【0032】
車止め1は、地面GLに埋設されたて上下に延びる一対の支柱部1aと、これら支柱部1aの上端同士を繋ぐ横桟部1bとを有しており、全体がステンレス等の金属製のパイプ部材で構成されている。車止め1のコーナー部分、すなわち支柱部1aと横桟部1bとの繋がり部分は円弧状に湾曲しており、従って、車止め1は、正面視において逆U字型の形状を有していると言える。
【0033】
車止め用カバーユニット10(以下、カバーユニット10と略す)は、車止め1に被せられる車止め用カバー12と、この車止め用カバー12を車止め1に係止するための固定部材14とを含む。
【0034】
車止め用カバー12は、下端に開口20を備えた前後方向に偏平な袋状を成し、当該開口20から内側に車止め1を挿入させた状態で当該車止め1に被せられている。車止め用カバー12は、車止め1に被せられた状態で前後に向かい合う第1面部22aと第2面部22bとを有している。当例では、店舗3から離反する側、すなわち反店舗3側が第1面部22aであり、店舗3側が第2面部22bである。
【0035】
車止め用カバー12は、車止め1の輪郭と同等の輪郭、すなわち正面視において横長の略長方形の輪郭を有しており、図2に示すように、当該車止め1の全体を覆いかつ下端(開口20の縁部)が地面GLと平行に延びる形状を有している。従って、第1面部22a及び第2面部22bも正面視において略長方形であると言える。
【0036】
車止め用カバー12は、全体がポリエチレン等の樹脂製シートで形成されており、図示を省略しているが、第1面部22aの外表面には、店舗3の名称、当該店舗3で取り扱う商品、およびキャッチフレーズ等の各種宣伝広告が印刷されている。なお、第1面部22aにおける宣伝広告の内容や表示方法は、本発明により限定されるものではない。
【0037】
車止め用カバー12には、当該車止め用カバー12を車止め1に固定するための孔部が形成されている。詳しくは、図2及び図3に示すように、車止め1に被せられた状態で、第1面部22a及び第2面部22bにおける車止め1よりも内側の領域であってかつ互いに対向する位置にそれぞれ孔部25a、25bが形成されている。そして、第1面部22a及び第2面部22bに形成された互いに対向する一対の孔部25a、25bを孔部対24と定義したときに、車止め用カバー12には、車止め1の近傍であって当該車止め1に沿った複数の位置に孔部対24が設けられている。当例では、図2に示すように、車止め1の各支柱部1aの基端部(根本)の近傍位置にそれぞれ孔部対24が設けられている。なお、孔部25a、25bは、環状金具(ハトメ)により補強されている。
【0038】
前記固定部材14は、図3に示すように、車止め1の各支柱部1aに装着されるバンド部材15と、車止め用カバー12を、上記孔部対24を用いて各バンド部材15に係止するストッパー16とを含む。なお、ストッパー16は、本発明の「固定具」に相当する。
【0039】
バンド部材15は、図4に示すように、バンド本体30と、アダプター32とで構成されている。バンド本体30は、両端に締結部31を備えた平面視略C字型の部材で、支柱部1aをくわえ込む状態で各支柱部1aの外周面上に装着(巻着)される。バンド本体30は、ポリプロピレン等の樹脂材料により形成されており、広げるように変形させて、支柱部1aに装着するように形成されている。各締結部31には、支柱部1aの軸方向と直交する方向(図3では上下方向)に貫通する貫通孔31aが各々形成されている。
【0040】
アダプター32は、バンド本体30もよりも硬質の樹脂材料から形成された正面視L字型の板状の部材で、厚み方向に貫通する貫通孔33a、33bを両端部に備えている。貫通孔33bは上下延びる長孔である。アダプター32は、バンド本体30の両締結部31の間に挟み込まれた状態で、当該バンド本体30に保持されている。そして、バンド本体30の各締結部31の貫通孔31a及びアダプター32の貫通孔33aにボルトが挿通され、当該ボルトにナットが螺着されることで、図3に示すように、ボルトナット34により、バンド本体30及びアダプター32が一体的に支柱部1aに固定されている。すなわち、バンド部材15がボルトナット34により支柱部1aに固定されている。
【0041】
なお、図5に示すように、バンド本体30の各締結部31の対向面には、アダプター32に対応した溝部31bが形成されており、アダプター32は、その一端部がこれら溝部31bに嵌合する状態で両締結部31の間に挟み込まれている。これにより、図2に示すように、当該アダプター32の他端部が支柱部1aに沿って平行に延びるように、バンド本体30に対してアダプター32が安定的に保持される。
【0042】
ストッパー16は、図6に示すような、軸部材36と抜け止め部材38とを含む。軸部材36および抜け止め部材38は、ポリプロピレン等の樹脂材料で形成されている。
【0043】
軸部材36は、軸本体40とその先端に着脱可能に装着されるフック部材42とで構成されている。軸本体40は、断面十字状を有する軸部52と、当該軸部52の一方側の端部(後端部)に設けられる頭部54と、他方側の端部(先端部)に設けられ、前記フック部材42が装着される被装着部56とを備え、これら軸部52、頭部54及び被装着部56が同一の上記樹脂材料により一体に成形された構成を有している。
【0044】
軸本体40のうち、頭部54以外の部分は、車止め用カバー12の孔部対24(孔部25a、25b)に挿入可能な外径を有している。頭部54は、孔部対24よりも大きな外径を有しており、その端面54a(軸部52とは反対側の面)は平坦な面で形成されている。被装着部56は、軸部52の先端に延設された細軸部57と、その先端外周に形成された鍔型58とを備えたキノコ型の形状を有している。
【0045】
フック部材42は、軸本体40の前記被装着部56を内包する(くわえ込む)内部空間を有した中空かつ円柱状の部材である。フック部材42の周囲には、その径方向外向きに突出する一対のガイド突起62と、同様に外向きに突出する一対のフック部64とが突設されている。ガイド突起62とフック部64とは、図6に示すように、フック部材42の周方向に交互にかつ90°間隔で並んでいる。
【0046】
フック部材42は、図6及び図7(a)〜(b)に示すように、その中心線に沿った面、より詳しくはガイド突起62を通る面で展開される第1パーツ部60Aと第2パーツ部60Bとで構成される構造を有している。つまり、第1パーツ部60Aと第2パーツ部60Bとは、薄肉部分を介して一体に連結されており、これらを互い重ね合わせることにより、円柱状のフック部材42が構成されるようになっている。
【0047】
第1、第2のパーツ部60A、60Bの対向面には、前記被装着部56に対応した形状の嵌合溝66(本発明の装着部に相当する)が形成されており、当該嵌合溝66に軸本体40の前記被装着部56を嵌合させつつ第1、第2のパーツ部60A、60Bを折り畳んで合体させる。これにより前記被装着部56を内包した(くわえ込んだ)状態で、軸本体40の先端にフック部材42が装着される。なお、両パーツ部60A、60Bの対向面のうち、第1パーツ部60Aの対向面には固定軸部67が突設される一方、第2パーツ部60Bの対向面には、当該固定軸部67に対応する固定孔部68が形成されており、両パーツ部60A、60Bを重ね合わせると、固定軸部67が固定孔部68に嵌入するようになっている。フック部材42は、固定軸部67と固定孔部68との嵌合力と、嵌合溝66に対する被装着部56の嵌合力とによって、軸本体40に装着された状態が保持される。
【0048】
抜け止め部材38は、車止め用カバー12の孔部対24よりも大きい外径を有する偏平な円柱状の部材である。図6及び図8(a)〜(c)に示すように、抜け止め部材38は、底板部70と、その外周に沿って当該底板部70に立設された円形の外周壁部72と、この外周壁部72よりも内側の位置で前記底板部70に立設された円形の内周壁部74と、周方向の複数の位置で各々外壁部72と内壁部とを繋ぐ連結部73とを備えており、これら底板部70、外周壁部72、内周壁部74及び連結部73が同一の上記樹脂材料により一体に成型された構成を有している。
【0049】
抜け止め部材38のうち、内周壁部74の内側は、軸部材36の先端、すなわちフック部材42が圧入される部分であり、当該内周壁部74の内径は、フック部材42のうち、ガイド突起62及びフック部64を除く部分の外径よりも僅かに大きく寸法設定されている。内周壁部74のうち、互いに対向する位置には当該内周壁部74に形成された切欠部分かなる、前記フック部材42のガイド部76が設けられている。また、内周壁部74のうち、ガイド部76から周方向にずれた位置、具体的には90°だけずれた位置には、フック部材42の前記フック部64に対応した開口部74aが形成されている。つまり、内周壁部74のガイド部76にガイド突起62を沿わせながら、当該内周壁部74の内側に軸本体40の先端(フック部材42)を圧入すると(図9(a)参照)、図9(b)に示すように、フック部材42のフック部64が内周壁部74の開口部74aに嵌合し、フック部64が内周壁部74に対してはめ殺し状態で係合するようになっている。これにより、抜け止め部材38が軸部材36の先端に係止される。
【0050】
外周壁部72のうち、前記ガイド部76に対応する位置には、図6及び図8(c)に示すように開口部72aが形成されている。これにより、外周壁部72のうち、前記ガイド部76に対応する位置(すなわち、フック部材42のフック部64が内周壁部74に係合する位置から周方向に90°ずれた位置)には、当該外周壁部72の一部分として円弧状のブリッジ部78(本発明の係合解除部に相当する)が形成されている。
【0051】
なお、各ブリッジ部78が存在する状態では、当該抜け止め部材38は形状的に安定しており、外力が加えられた場合でも容易には変形しない。しかし、ブリッジ部78が切断されると、内周壁部74の連続性が無くなる。また、外周壁部72についても、ブリッジ部78に対応する位置にはガイド部76が形成されていることにより、当該外周壁部72の連続性が無い。従って、切断されたブリッジ部78の位置を支点として、押し広げる方向の外力(図9(b)中に破線矢印で示す方向の外力)を、抜け止め部材38に与えると、比較的容易に抜け止め部材38を変形させることができる。つまり、ブリッジ部78を切断し、抜け止め部材38を上記の通り変形されば、内周壁部74とフック部64との係合状態を解除でき、これにより抜け止め部材38を軸部材36から取り外せるようになっている。
【0052】
[車止め用カバーユニットの使用方法]
上述したカバーユニット10を用いる場合には、例えば、次の手順に従って車止め用カバー12を車止め1に装着する。
【0053】
まず、固定部材14のうち、バンド部材15を車止め1の各支柱部1aに固定する。具体的には、バンド本体30を支柱部1aに装着した後、バンド本体30の両締結部31の間にアダプター32を差し込み、両締結部31とアダプター32とをボルトナット34で一体に締結する。これにより、バンド部材15を支柱部1aに固定する。この際、図10(a)に示すように、各支柱部1aの配列方向にアダプター32同士が対向するように、換言すれば、車止め1の内側の領域にアダプター32が位置するように、また、アダプター32の貫通孔33bの高さが、車止め1に被せられる車止め用カバー12の孔部対24の高さとほぼ等しくなるように、各支柱部1aにバンド部材15を固定する。
【0054】
次に、図10(b)に示すように、車止め用カバー12を車止め1に被せ、当該車止め用カバー12をストッパー16でバンド部材15に係止する。この場合、まず、図11(a)に示すように、軸本体40からフック部材42を取り外した状態で、当該軸本体40を、車止め用カバー12の外側から孔部対24(孔部25a、25b)及びバンド部材15(アダプター32)の貫通孔33bに通す。これにより軸本体40の先端を車止め用カバー12の反対側に導出し、その後、軸本体40の先端、すなわち被装着部56にフック部材42を装着する。この装着は、上述したように、フック部材42を構成する第1、第2のパーツ部60A,60Bに形成された嵌合溝66に被装着部56を嵌合させつつ当該パーツ部60A、60Bを折り畳んで合体させることにより行う。
【0055】
軸本体40にフック部材42を装着した後、すなわち軸部材36を組み立てた後、当該軸部材36の先端に抜け止め部材38を装着する。具体的には、軸部材36の先端(フック部材42)を抜け止め部材38の内周壁部74の内側に圧入し、これによりフック部材42のフック部64を抜け止め部材38の内周壁部74に係合させる。これにより、軸部材36の先端に抜け止め部材38をはめ殺し状態に係止する。
【0056】
このように軸部材36の先端に抜け止め部材38が係止されると、軸部材36の頭部54および抜け止め部材38によってストッパー16が車止め用カバー12の両側から拘束され、これにより車止め用カバー12及びバンド部材15に対してストッパー16が抜け止めされる。その結果、車止め用カバー12がバンド部材15を介して車止め1に係止される。
【0057】
[作用効果]
上述したカバーユニット10によれば、コンビニエンスストア等の店舗駐車場に設置されている車止め1に車止め用カバー12を被せて使用することで、広告媒体として幅広く機能させることができる。特に、車止め1を利用して車止め用カバー12を固定するので、アンカー等の特別な支持部材を別途準備することなく広告媒体、すなわち車止め用カバー12を頑丈に設置することができる。また、車止め用カバー12を車止め1に被せるので、雨風や歩行者等による悪戯から車止め1を保護することできるという利点もある。
【0058】
また、固定部材14は、車止め1に固定したバンド部材15に、ストッパー16を用いて車止め用カバー12を係止する構成なので、車止め1に対する車止め用カバー12の位置ずれや脱落を効果的に防止できる。特に、車止め用カバー12の第1面部22a及び第2面部22bには、車止め1よりも内側の領域に孔部対24(孔部25a、25b)が形成されており、当該孔部対24に通したストッパー16により車止め用カバー12がバンド部材15に係止されているので、仮に、バンド部材15が破損するようなことがあっても、ストッパー16が車止め1に引っ掛かることで、車止め用カバーが車止めから脱落して飛ばされることが防止される。
【0059】
また、ストッパー16は、上記の通り、抜け止め部材38を軸部材36の先端(フック部材42)にはめ殺し状態で係止される構成なので、工具を用いなければ、車止め用カバー12からストッパー16を取り外すことは不可能である。そのため、車止め用カバー12の盗難に対する抑止力となり、盗難を防止することが可能となる。その一方で、ニッパ等の工具を用いて抜け止め部材38のブリッジ部78を切断すれば、上述した通り、軸部材36と抜け止め部材38との係合状態を解除でき、これによりストッパー16を取り外すことができる。従って、車止め用カバー12の交換にも対応することができる。
【0060】
なお、この場合には、新たな抜け止め部材38を準備すれば、軸部材36については先に使用してものをそのまま使用することが可能である。さらに、軸部材36を繰り返し使用する場合、抜け止め部材38への軸部材36(フック部材42)の圧入により、フック部64が変形、つまりフック部64が潰れて、軸部材36に対する抜け止め部材38の係合強度が低下することが考えられる。しかし、このような場合には、新たなフック部材42を準備し、軸部材36のうちフック部材42を交換すれば、軸本体40については先に使用してものをそのまま使用することが可能である。従って、上記のようなストッパー16を使用する固定部材14は、合理的で、経済的であるという利点もある。
【0061】
[変形例等]
上述したカバーユニット10は、本発明に係る車止め用カバーユニットの好ましい実施の形態の例示であって、カバーユニット10を構成する車止め用カバー12や固定部材14の具体的な構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、以下のような構成を採用することも可能である。
【0062】
(1)上記実施形態では、固定部材14は、バンド部材15とストッパー16とを含むが、バンド部材15を省略してもよい。例えば、車止め1に被せた状態で第1、第2面部22a、22bが適度に張るように車止め用カバー12を形成しておけば、車止め1に対する車止め用カバー12の位置ずれが抑制される。このような場合には、バンド部材15を省略し、孔部対24にストッパー16を通すだけにしてもよい。この場合でも、ストッパー16は車止め1の内側にあるので、強風時に車止め用カバー12が車止め1から完全に脱落して飛ばされてしまうことや、車止め用カバー12が盗難に遭うことを抑制できる。
【0063】
(2)車止め用カバー12を車止め1に固定するための固定部材は、上記実施形態の固定部材14に限定されるものではなく、適宜変更可能である。例えば、簡易的な固定部材として、結束バンドや、その他、ビニール紐などの索状体を用いてもよい。つまり、車止め用カバー12の孔部対24に結束バンドを通し、車止め用カバー12と車止め1とを一体に結束したり、車止め用カバー12の孔部対24に索状体を通し、この索状体を車止め1に結び止めることにより車止め用カバー12を車止め1に固定するようにしてもよい。
【0064】
(3)バンド部材15は、バンド本体30とアダプター32とで構成されているが、これらは一体に形成されていてもよい。例えば、バンド本体30の一方側の締結部31とアダプター32とが一体的に成型されているような構成であってもよい。
【0065】
(4)上記実施形態では、車止め1は、一対の支柱部1aとそれらの上端を繋ぐ横桟部1bとを備えたものであるが、例えば、車止め1が、横桟部1bの下方で支柱部1a同士を繋ぐ中間桟部をさらに備えている場合には、車止め用カバー12は、当該中間桟部に沿ってその近傍位置に孔部25a、25b(24)を備えた構成であってもよい。要するに、孔部25a、25b(24)の位置は、車止め1の具体的な形状に応じて、車止め用カバー12を車止め1に適切に固定できるように設けられていればよい。
【0066】
(5)上記実施形態では、車止め用カバー12は、車止め1のほぼ全体を覆う形状であるが、例えば車止め用カバー12は、車止め1のうち、支柱部1aと横桟部1bとの連結部分、すなわち湾曲部分に対応する位置に切欠部を備えており、当該切欠部を介して車止め1の湾曲部分を外部に露出させるようなものでもよい。このような構成によれば、車止め用カバー12を簡易な看板等と誤認することを防止できる、つまり、頑丈な車止め1に被せられたものであることを認識し易くなくなるため、歩行者やドライバーの注意を喚起し、誤って接触するなどのトラブルを抑制することが可能となる。
【0067】
(6)上記実施形態では、本発明の車止め用カバー(車止め用カバーユニット)をコンビニエンスストアの駐車場等に設置された車止め1に装着し、宣伝広告媒体として用いる場合について説明したが、勿論、その他の場所でその他の用途に用いることも可能である。例えば、百貨店、各種量販店、各種専門店・飲食店などの店舗、企業、国や自治体等の公共施設などに設置された車止め1に装着して宣伝広告媒体として用いたり、宣伝広告以外、例えば、通行止めのために道路に設置された車止め1に対し、「通行止」と表示された車止め用カバー12を装着して注意を喚起するなど、注意や警告を行うための媒体として用いることも可能である。また、景観を保つ目的や癒し効果を与える目的で、自然の写真などを表示した車止め用カバー12を車止め1に装着したり、車止め1を保護する目的で、車止め1に車止め用カバー12を被せるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0068】
1 車止め
1a 支柱部
1b 横桟部
10 車止め用カバーユニット
12 車止め用カバー
14 固定部材
15 バンド部材
16 ストッパー(固定具)
20 開口
24 孔部対
25a、25b 孔部
36 軸部材
38 抜け止め部材
40 軸本体
42 フック部材
64 フック部
78 ブリッジ部(係合解除部)
【要約】
【課題】簡単かつ安価な構成で、強風時などにも安定的に宣伝広告などを行うことができるようにする。
【解決手段】車止め用カバー12は、一対の支柱部1aとこれら支柱部1aの上端同士を繋ぐ横桟部1bとを有する逆U字型の車止め1に装着されるものである。この車止め用カバー12は、下端が開口し、当該開口20から車止め1を内側に挿入した状態で当該車止め1に被せられる前後に偏平な袋状をなし、かつ、当該車止1めに被せられた状態において、車止め1よりも内側の領域に、当該車止め1に固定するための孔部25a、25b(孔部対24)を備えている。
【選択図】図2
図1
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図10
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