特許第6473568号(P6473568)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6473568
(24)【登録日】2019年2月1日
(45)【発行日】2019年2月20日
(54)【発明の名称】おにぎりケース
(51)【国際特許分類】
   A45C 11/20 20060101AFI20190207BHJP
   A23L 7/10 20160101ALI20190207BHJP
   B65D 85/50 20060101ALI20190207BHJP
【FI】
   A45C11/20 Z
   A23L7/10 F
   B65D85/50 140
【請求項の数】2
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2014-40083(P2014-40083)
(22)【出願日】2014年3月3日
(65)【公開番号】特開2015-164480(P2015-164480A)
(43)【公開日】2015年9月17日
【審査請求日】2016年9月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】390020019
【氏名又は名称】レック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092680
【弁理士】
【氏名又は名称】入江 一郎
(72)【発明者】
【氏名】渡 瀬 絵 美
【審査官】 柿沼 善一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−029554(JP,A)
【文献】 特開2004−049187(JP,A)
【文献】 実開昭55−032128(JP,U)
【文献】 特開昭58−169404(JP,A)
【文献】 特開2000−014342(JP,A)
【文献】 特開2002−354997(JP,A)
【文献】 特開2002−119228(JP,A)
【文献】 実開平03−105327(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0037113(US,A1)
【文献】 登録実用新案第3118788(JP,U)
【文献】 実開昭49−057280(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3013017(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45C 11/20
A23L 7/10
B65D 85/50
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部におにぎり又はご飯を収納するための収納容器本体と、
前記収納容器本体の外側に設けられ、海苔又はふりかけを収納するスペースと、
このスペースを覆う覆い体とを備え、
前記覆い体は、前記スペースを介して前記収納容器本体の底面から前記収納容器本体の正面又は前記収納容器本体の背面に沿った形状であり、
前記スペースは、前記収納容器本体の底面から前記収納容器本体の正面又は前記収納容器本体の背面に亘って形成されている
ことを特徴とするおにぎりケース。
【請求項2】
覆い体は、断面L字形状であると共に、収納容器本体の外側に回動自在に設けられ、覆い体の裏面側に設けた係止部を前記収納容器本体の壁に設けた被係止部に係止するようにしている
ことを特徴とする請求項1記載のおにぎりケース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、おにぎりケースに係り、特に、乾燥した海苔又はふりかけの食感を保つことができるおにぎりケースに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、おにぎりケース(特許文献1)として、下容器体(1)におにぎりを入れ、上容器体(3)にて施蓋すると共に、弾性リング紐(5)を係止片(2)(2)に係止させるようにしたものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実公平7−19277号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、上記おにぎりケースには、おにぎりとは別に海苔を収納するスペースがないため、おにぎりと海苔を一緒に収納しなければならず、一緒に収納すると、おにぎりの蒸気が海苔に当たり、海苔の風味、食感等が損なわれるという問題点があった。
【0005】
本発明は、上記の問題点を除去するようにしたおにぎりケースを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載のおにぎりケースは、内部におにぎり又はご飯を収納するための収納容器本体と、前記収納容器本体の外側に設けられ、海苔又はふりかけを収納するスペースと、このスペースを覆う覆い体とを備え、前記覆い体は、前記スペースを介して前記収納容器本体の底面から前記収納容器本体の正面又は前記収納容器本体の背面に沿った形状であり、前記スペースは、前記収納容器本体の底面から前記収納容器本体の正面又は前記収納容器本体の背面に亘って形成されているものである。
【0007】
また、請求項2記載のおにぎりケース、請求項1記載のおにぎりケースにおいて、覆い体は、断面L字形状であると共に、収納容器本体の外側に回動自在に設けられ、覆い体の裏面側に設けた係止部を前記収納容器本体の壁に設けた被係止部に係止するようにしているものである。

【発明の効果】
【0011】
請求項1記載のおにぎりケースによれば、収納容器本体内におにぎり又はご飯、収納容器本体の外側に設けられたスペースに海苔又はふりかけを個別に収納し、食する時、おにぎり又はご飯に海苔又はふりかけを付着させて食べることができるため、収納容器本体内において海苔又はふりかけがおにぎり又はご飯に接触しない分、乾燥した海苔又はふりかけをおにぎり又はご飯と共に食することができる。
【0015】
また、請求項記載のおにぎりケースによれば、海苔又はふりかけを収納するスペースは、少なくとも、収納容器本体の底面から前記収納容器本体の正面又は前記収納容器本体の背面に亘って形成されているため、収納容器本体を有効活用して、より多くの海苔又はふりかけを収納することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は、本発明の一実施例のおにぎりケースの概略的正面図である。
図2図2は、図1の概略的右側面図である。
図3図3は、図1の概略的底面図である。
図4図4は、図1の概略的平面図である。
図5図5は、図1のA−A線による概略的断面図である。
図6図6は、図1の収納容器本体の開口部を介してご飯を収納した状態の概略的分解斜視図である。
図7図7は、図6の収納容器本体の開口部を蓋体で閉じ、覆い体を開いて、海苔を収納する状態の概略的斜視図である。
図8図8は、図7の覆い体を閉じた状態の概略的斜視図である。
図9図9は、図8のおにぎりケースを手に持って振っておにぎりを形成した後、蓋体の方へおにぎりを移行させた状態の概略的斜視図である。
図10図10は、図9のおにぎりケースから取り出した海苔をおにぎりに付着させる状態の概略的斜視図である。
図11図11は、図10の海苔をおにぎりに付着させた状態の概略的斜視図である。
図12図12(a)は、図1のおにぎりケースと異なる他の実施例の概略的正面図であり、図12(b)は、図12(a)のB−B線による概略的断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の一実施例のおにぎりケースを図面を参照して説明する。
図1図11に示すMはおにぎりケースで、おにぎりケースMは、内部にご飯2(又はおにぎり)を収納するための収納容器本体1を有する。
なお、望ましくは、おにぎりケースMの内壁面IN(図5参照)全体に亘って図示しないシボ加工が施されている方が良い。
収納容器本体1は、例えば、凹状の容器部材11と、この容器部材11の開口部11Aを開閉する蓋体12を有する。図6に示す11Bは容器部材11に設けられた係止部材で、係止部材(例えば、突起部)11Bは、蓋体12に設けられた被係止部材(例えば、開口部)12Bに係止するようになっている。
【0018】
また、図1に示す3は覆い体で、覆い体3は、スペースSを覆うもので、スペースSは、図5に示すように、収納容器本体1の外側に設けられ、海苔4又は図示しないふりかけ(図示しないふりかけは、例えば、小袋入りのふりかけ)を収納するものである。
スペースSの周囲は、例えば、図7に示すように、壁5で囲まれている。覆い体3は、例えば、回動自在に支持され、覆い体3の裏面側に設けた係止部31を壁5に設けた被係止部51に係止するようにしている。図5に示す32は、覆い体3に設けた摘みである。
【0019】
従って、上述したおにぎりケースMによれば、収納容器本体1内にご飯2(又はおにぎり2’)、収納容器本体1の外側に設けられたスペースSに海苔4又は図示しないふりかけを個別に収納し、食する時、ご飯2(又はおにぎり2’)に海苔4又は図示しないふりかけを付着させて食べることができるため、収納容器本体1内において海苔4又は図示しないふりかけがご飯2(又はおにぎり2’)に接触しない分、乾燥した海苔4又は図示しないふりかけをご飯2(又はおにぎり2’)と共に食することができる。
【0020】
おにぎりケースMの内壁面IN(図5参照)全体に亘って図示しないシボ加工が施されている最良な場合について、説明すれば、以下の通りとなる(図示しないシボ加工ha,場合により省略することもできる。)。
おにぎりケースMの内壁面IN全体に亘ってシボ加工が施された収納容器本体1内に収納容器本体1の開口部11Aを介してご飯2を収納し(図6参照)、収納後、例えば、蓋体12で開口部11Aを閉じ(図8参照)、その際、スペースS内に海苔4又は図示しないふりかけを収納(図7参照)し、覆い体3で覆う(図8参照)。
覆い体3で覆った収納容器本体1を例えば、手で振って、収納容器本体1内のご飯2を固めておにぎり2’を形成し、形成後、開口部11Aからおにぎり2’を取り出し、取り出したおにぎり2’に収納容器本体1の外側面に収納した海苔4又は図示しないふりかけを付着させて(図9乃至図11参照)、おにぎり2’を形成することができる。
【0021】
つまり、上述したおにぎりの形成方法によれば、食するまでに、ご飯2を収納された収納容器本体1を数回振れば、ご飯2は収納容器本体1の図示しないシボ加工が施された内壁面INにくっつかずに固められておにぎり2’が容易に形成でき、形成後、開口部11Aからおにぎり2’を取り出し、取り出したおにぎり2’に収納容器本体1の外側面に収納した海苔4又は図示しないふりかけを付着させるため、手を汚さないでおにぎり2’を形成でき、しかも、収納容器本体1内において海苔4又は図示しないふりかけがおにぎり2’又はご飯2に接触しない分、乾燥した海苔4又は図示しないふりかけをおにぎり2’に付着させて食することができる。
【0022】
なお、おにぎり2’に海苔4又は図示しないふりかけを付着させる際、収納容器本体1を開口、つまり、収納容器本体1から蓋体12を離脱させて、図9及び図10に示すように、蓋体12の方へおにぎり2’を移行させることができ、移行させた場合、おにぎり2’が蓋体12から露出する分、おにぎり2’に海苔4又は図示しないふりかけを容易に付着させることができる。
【0023】
上述した図1乃至図11記載のおにぎりケースMの実施例においては、収納容器本体1は、凹状の容器部材11と、この容器部材11の開口部11Aを開閉する蓋体12を有
したが、本願発明のおにぎりケースMは、これに限らず、例えば、図12記載のおにぎりケースMでも良い。
図12記載のおにぎりケースMの収納容器本体1は、凹状の第1の容器部材11’と、この第1の容器部材11’の第1の開口縁部11’aに当接する第2の開口縁部12’aを有した凹状の第2の容器部材12’とを設け、第1の開口縁部11’aと第2の開口縁部12’aを当接させた分離可能なものでも良い。
図12記載の収納容器本体1にあっても、図1乃至図11記載のおにぎりケースMと同様、望ましくは、収納容器本体1の内壁面1N全体に亘ってシボ加工が施されているのが良い。
【0024】
また、上述した図1乃至図11記載のおにぎりケースMの実施例においては、覆い体3は、一端を回動自在に支持され、覆い体3の裏面側に設けた係止部31を壁5に設けた被係止部51に係止するようにしているが、本願発明にあっては、これに限らず、例えば、図12に示すように、覆い体3は、幅より丈が長い長手形状部材であり、この長手形状部材の一端に第1の被係止部材(例えば、開口部)33、前記長手形状部材の他端に第2の被係止部材(例えば、開口部)34をそれぞれ設け、収納容器本体1の第1の容器部材11の外側に第1の被係止部材33に係止する第1の係止部材(例えば、突起部)11’3を、収納容器本体1の第2の容器部材12の外側に第2の被係止部材34に係止する第2の係止部材(例えば、突起部)12’4をそれぞれ設けるようにしても良い。
【0025】
また、上述した図1乃至図11記載のおにぎりケースMの実施例においては、おにぎり2’に海苔4又は図示しないふりかけを付着させる際、収納容器本体1を開口、つまり、収納容器本体1から蓋体12を離脱させて、図9及び図10に示すように、蓋体12又は第1の容器部材(又は第2の容器部材)の方へおにぎり2’を移行させるようにしたが、本願発明のおにぎりケースMは、これに限らず、例えば、図12に示すおにぎりケースMにおいては、収納容器本体1を開口、つまり、収納容器本体1の第1の容器部材11’と第2の容器部材12’とを分離させて、図示しないが、第1の容器部材11’(又は第2の容器部材12’)の方へおにぎりを移行させるようにしても良い。
【0026】
また、上述した図1乃至図12記載のおにぎりケースMの収納容器本体1、図2記載のおにぎりケースMの収納容器本体1は、正面視及び背面視において、略三角形であり、左側面視、右側面視、平面視及び底面視において、略長方形であり、スペースSは、少なくとも、収納容器本体1の底面から収納容器本体1の正面(又は収納容器本体1の背面)に亘って形成され[図5及び図12(b)参照]ているが、本願発明にあっては、おにぎりの形は、三角形に限らず、円形、円柱形(俵形)でも良い。
円形、円柱形(俵形)の場合、収納容器本体は、図示しないが、正面視及び背面視において、略三角形であり、左側面視、右側面視、平面視及び底面視において、略長方形であり、スペースSは、少なくとも、収納容器本体の底面から収納容器本体の正面(又は収納容器本体の背面)に亘って形成され、
おにぎりの形が三角形、円形、円柱形(俵形)でも、スペースSは、少なくとも、収納容器本体1の底面から収納容器本体1の正面(又は収納容器本体1の背面)に亘って形成されるため、収納容器本体1を有効活用して、より多くの海苔4又はふりかけを収納することができる。
【符号の説明】
【0027】
M おにぎりケース
1 収納容器本体
2 ご飯
2’ おにぎり
3 覆い体
4 海苔
S スペース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12