特許第6473570号(P6473570)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6473570車両管理サーバ、データ処理装置およびコンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6473570
(24)【登録日】2019年2月1日
(45)【発行日】2019年2月20日
(54)【発明の名称】車両管理サーバ、データ処理装置およびコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20190207BHJP
   G06Q 30/02 20120101ALI20190207BHJP
   G06Q 50/30 20120101ALI20190207BHJP
【FI】
   G06Q50/10
   G06Q30/02 320
   G06Q50/30
【請求項の数】4
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2014-56272(P2014-56272)
(22)【出願日】2014年3月19日
(65)【公開番号】特開2015-179384(P2015-179384A)
(43)【公開日】2015年10月8日
【審査請求日】2017年3月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】591069086
【氏名又は名称】パーク二四株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100113804
【弁理士】
【氏名又は名称】岩田 敏
(74)【代理人】
【識別番号】100101384
【弁理士】
【氏名又は名称】的場 成夫
(72)【発明者】
【氏名】岩渕 泰治
(72)【発明者】
【氏名】表原 徹
(72)【発明者】
【氏名】知名 絵梨子
【審査官】 衣川 裕史
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−215921(JP,A)
【文献】 特開2003−162576(JP,A)
【文献】 特開2005−284476(JP,A)
【文献】 特開2002−288288(JP,A)
【文献】 特開2010−102460(JP,A)
【文献】 特開2007−251557(JP,A)
【文献】 特開2008−052408(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2002/0022979(US,A1)
【文献】 ICカードビジネス・イヤーブック2009,CardWave,日本,(株)シーメディア,2009年 2月20日,第22巻,第2号,P19
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の交通機関の乗降履歴に応じて車両共有サービスに対する優待サービスを提供するための情報を管理する車両管理サーバであって、
貸し出し等の車両に関する管理データを格納する車両管理データベースと、
前記の優待サービスに関する条件や優待内容に関する優待データを格納する優待データベースと、
車両の利用に関する予約データを車両利用希望者に係る端末から受信する予約データ受信手段と、
その予約データが予約可能か否かを前記の車両管理データベースを用いて判断する予約可能判断手段と、
その予約可能判断手段による予約可能または予約不能という予約可否データを前記の車両利用希望者に係る端末へ出力する予約可否出力手段と、
予約可能である場合に前記の優待データベースを用いて該当する優待データが存在するか否かを判断する優待判断手段と、
その優待判断手段による優待データ該当ありの場合に、当該予約データに係るサービス対象車両の車載機へ該当する優待データの内容を、当該予約データに係る車両利用希望者へ出力させるために送信する優待送信手段と、
を備え、
前記の予約可否出力手段は、予約可能である場合には前記の車載機へ予約データを送信することとし
前記の優待判断手段は、前記予約データに係る予約が実行される直前にも前記の優待データベースを用いて該当する優待データが存在するか否かを判断することとし、
前記の優待送信手段は、予約が実行される直前にも該当する優待データの送信を実行することとした車両管理サーバ。
【請求項2】
前記の優待送信手段は、該当する優待データの内容を車両利用希望者に係る端末へ送信することとした請求項1に記載の車両管理サーバ。
【請求項3】
所定の交通機関の乗降履歴に応じて車両共有サービスに対する優待サービスを提供するための情報を管理する車両管理サーバへインストールされるコンピュータプログラムであって、
車両共有サービスに用いる車両には、前記の車両管理サーバとの通信が可能な車載機が搭載されており、
貸し出し等の車両に関する管理データを車両管理データベースへ格納する管理データ格納手順と、
前記の優待サービスに関する条件や優待内容に関する優待データを優待データベースへ格納する優待データ格納手順と、
車両の利用に関する予約データを車両利用希望者に係る端末から受信する予約データ受信手順と、
その予約データが予約可能か否かを前記の車両管理データベースを用いて判断する予約可能判断手順と、
その予約可能判断手順における予約可能または予約不能という予約可否データを前記の車両利用希望者に係る端末へ出力する予約可否出力手順と、
予約可能である場合に前記の車載機へ予約データを送信する予約データ送信手順と、
予約可能である場合に前記の優待データベースを用いて該当する優待データが存在するか否かを判断する優待判断手順と、
その優待判断手順による優待データ該当ありの場合に、当該予約データに係るサービス対象車両の車載機へ該当する優待データの内容を、当該予約データに係る車両利用希望者へ出力させるために送信する優待送信手順と、
前記の予約が実行される直前に、新たな優待データが存在するか否かを前記の優待データベースを用いて判断する優待再判断手順と、
その優待再判断手順にて判断した結果、前記の予約が実行される際に適用される優待データを当該予約データに係る車両利用希望者へ送信する最新優待データ送信手順と、
を車両管理サーバに実行させることとしたコンピュータプログラム。
【請求項4】
所定の優待サービスの適用条件を格納したICカードに関する登録可能カードデータを予め格納している登録可能カードデータ格納手順と、
未登録のICカードに係る登録のためのカードデータを受信するICカードデータ受信手順と、
そのICカードデータ受信手順にて受信したカードデータが前記の登録可能カードデータと照合して登録可能であるか否かを検証する新規カード登録判断手順と、
その新規カード登録判断手順による登録の可否を前記のサービス対象車両の車載機へ出力する登録可否出力手順と、
を車両管理サーバに実行させることとした請求項3に記載のコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄道または航空機利用による移動と、鉄道の駅または飛行場を降りてからの移動に利用するカーシェアリングまたはレンタカーとを、円滑に実行するための情報処理技術に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の車両を複数のユーザが共同で使用するカーシェアリングシステムが、普及しつつある。カーシェアリングを利用する利用者は、カーシェアリングの会員登録を済ませ、カーシェアリング用の自動車を確保している駐車場に出向いて直接利用する。または、携帯電話やパーソナルコンピュータを用いて利用予定の時間帯などを事前に連絡する予約制度を活用する。
【0003】
特許文献1には、利用時間を延長する手続きを、運転の妨げにならないように実行可能な技術が開示されている。
また、特許文献2には、カーシェアリングの車両に搭載されたカーナビゲーション装置について、ユーザの利便性をより向上させることができる技術が開示されている。
【0004】
さて、所用である目的地へ移動する場合、各種の交通機関を組み合わせることがある。たとえば、長い距離を高速鉄道(たとえば新幹線)や航空機にて移動し、駅や飛行場からはレンタカーで移動する、といった場合である。駅や飛行場への到着時刻が分かっているので、レンタカーを予約する、といったことも一般的に行われている。
【0005】
旅行会社は、駅や飛行場においてレンタカーを予め手配するような旅行プランを提供している。
また、カーシェアリングサービスの運営会社においては、利用時間に関する設定が細かに行えるカーシェアリングを、レンタカーの代わりにお薦めする営業活動を開始している。カーシェアリングのサービス実行には、特許文献1,2に開示されたような技術が活用されている。
【0006】
レンタカーとカーシェアリングとは一部で競合し、鉄道会社と航空会社とも一部で競合し、利用者の獲得競争が激化しつつある。そのため、サービスの質向上とともに、各種の優待サービスが盛んに提案されている。
たとえば、サービス提供時期との関係で予約の時期が早ければ早いほど、割安な価格で提供される、といったものである。また、航空機または鉄道とレンタカーとを同時に予約すれば別々に予約するよりも安い価格で提供される、という組合せは、以前から提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2011−159072号公報
【特許文献2】特開2011−221738号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
レンタカーサービスに比べてカーシェアリングサービスは歴史が浅いため、カーシェアリングと航空機または鉄道とを同時に予約すれば別々に予約するよりも安い価格で提供される、という優待サービスは、まだ本格的な運用に至っていない。
カーシェアリングを含むそうした優待サービスを円滑に実行するための情報処理システムは、まだ整備されていないからである。
【0009】
カーシェアリングを含むサービス提供者側において、前記のような情報処理システムが整備されたとしても、そうした優待サービスをサービス利用者および利用者予備軍に告知広報するのは容易ではない(図14参照)。
また、告知広報が進んだとしても、サービス利用者としては、検索の負担に加え、サービス提供条件を検証するのが煩わしいと感じるであろうことが予想される。
【0010】
加えて、以下のような問題も予想される。
優待サービスの内容や適用条件が決定される時期は、様々である。特に、鉄道会社、航空会社、レンタカー業者、カーシェアリングサービス業者などが複雑に競争し合っている現状では、優待サービスの種類が増えている。それゆえ、優待サービスが次々に誕生する。顧客情報の管理および顧客側の支払い利便性向上を目的として、独自のICカード発行も相次いでいる。
ところが、利用者がサービスを予約した時点よりも遅く優待サービスが用意された場合、サービス適用を受けられるか否かは予約時にはそもそも分からないのである。
【0011】
本発明が解決しようとする課題は、カーシェアリングやレンタルカーのサービスを利用する者が鉄道など他の交通機関と組み合わせた場合に受けられる優待サービスの存在を知らなくても、円滑に優待サービスが受けられる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
(第一の発明)
第一の発明は、所定の交通機関の乗降履歴に応じて車両共有サービスに対する優待サービスを提供するための情報を管理する車両管理サーバに係る。
その車両管理サーバは、貸し出し等の車両に関する管理データを格納する車両管理データベースと、前記の優待サービスに関する条件や優待内容に関する優待データを格納する優待データベースと、車両の利用に関する予約データを車両利用希望者に係る端末から受信する予約データ受信手段と、その予約データが予約可能か否かを前記の車両管理データベースを用いて判断する予約可能判断手段と、その予約可能判断手段による予約可能または予約不能という予約可否データを前記の車両利用希望者に係る端末へ出力する予約可否出力手段と、予約可能である場合に前記の優待データベースを用いて該当する優待データが存在するか否かを判断する優待判断手段と、その優待判断手段による優待データ該当ありの場合に、当該予約データに係るサービス対象車両の車載機へ該当する優待データの内容を、当該予約データに係る車両利用希望者へ出力させるために送信する優待送信手段と、を備える。
前記の予約可否出力手段は、予約可能である場合には前記の車載機へ予約データを送信することとする。
また、 前記の優待判断手段は、前記予約データに係る予約が実行される直前にも前記の優待データベースを用いて該当する優待データが存在するか否かを判断することとし、
前記の優待送信手段は、予約が実行される直前にも該当する優待データの送信を実行することとする。
【0013】
(用語説明)
「所定の交通機関」とは、鉄道、航空機、バスなどである。
「車両共有サービス」とは、カーシェアリングを管理運営するサービス、およびカーレンタルサービスの両方を指すものとする。
「サービス対象車両」とは、カーシェアリングであれば「シェアカー」、カーレンタルサービスであれば「レンタルされる車両(レンタカー)」を指すものとする。
「優待サービス」とは、利用料金の割引が代表的であるが、商品など提供、サービスの付加、など、あるいはそれらとの割引との組合せなども含まれる。
「車両利用希望者」は、カーシェアリングの場合には、予め会員登録をした会員ユーザであることが一般的である。
「優待送信手段」が優待データの内容を送信するタイミングは、特に限定していないが、完了した予約が実行される直前であることが望ましい。予約時には存在しなかった優待サービスの適用も受けら得れる可能性を確保できるためである。
【0014】
(作用)
貸し出し等の車両に関する管理データを、車両管理データベースへ格納する。 また、優待サービスに関する条件や優待内容に関する優待データを、優待データベースへ格納する。
車両の利用に関する予約データを、車両利用希望者に係る端末から予約データ受信手段が受信する。 その予約データが予約可能か否かを、予約可能判断手段が前記の車両管理データベースを用いて判断する。
その予約可能判断手段による予約可能または予約不能という予約可否データを、予約可否出力手段が前記の車両利用希望者に係る端末へ出力する。 また、予約可否出力手段は、予約可能である場合には、前記の車載機へも予約データを送信する。
予約可能である場合に、前記の優待データベースを用いて該当する優待データが存在するか否かを優待判断手段が判断する。 その優待判断手段による優待データ該当ありの場合に、当該予約データに係るサービス対象車両の車載機へ該当する優待データの内容を優待送信手段が送信する。
【0015】
車両利用希望者は、優待サービスの存在やその優待サービスの適用条件などを知らなくても、優待サービスを受けられるか否かを検証してもらえる。
また、予約データに係るサービス対象車両の車載機へ該当する優待データの内容が送信されているので、優待サービスを受けられる場合には円滑に受けられる。
【0016】
(第一の発明のバリエーション1)
第一の発明は、 前記の優待送信手段を、車両利用希望者に係る端末へ該当する優待データの内容を送信することとしてもよい。
「車両利用希望者に係る端末」とは、予約に用いた端末のほか、予め会員登録をしているような場合にその登録したメールアドレスにて受信が可能であるように設定された端末などである。
【0017】
(作用)
車両利用希望者は、優待サービスの存在やその優待サービスの適用条件などを知らなくても優待サービスを受けられる旨を、予約に係る端末にて知ることができる。
【0018】
(第一の発明のバリエーション2)
第一の発明は、以下のようにすることもできる。
すなわち、所定の優待サービスの適用条件を格納したICカードに関する登録可能カードデータを予め格納しているとともに、 未登録のICカードに係る登録のためのカードデータを受信するICカードデータ受信手段と、 そのICカードデータ受信手段が受信したカードデータが前記の登録可能カードデータと照合して登録可能であるか否かを検証する新規カード登録判断手段と、 その新規カード登録判断手段による登録の可否を前記のサービス対象車両の車載機へ出力する登録可否出力手段と、を備えることとしてもよい。
【0019】
(作用)
所定の優待サービスの適用条件を格納したICカードに関する登録可能カードデータを、たとえば前記の優待データベースへ予め格納している。
未登録のICカードに係る登録のためのカードデータをICカードデータ受信手段が受信する。受信したカードデータが前記の登録可能カードデータと照合して登録可能であるか否かを、新規カード登録判断手段が検証する。登録の可否については、登録可否出力手段が前記のサービス対象車両の車載機へ出力する。
なお、登録可能の場合には、車両管理サーバにおいて、以後の各種手続きに用いることができる新規カードとして、所定のデータベースへ格納することとしても良い。
【0020】
以上によって、車両利用希望者は、未登録のICカードを登録することができる。
車両管理サーバとしては、所定の優待サービスの適用条件を格納したICカードについて、登録の促進に寄与する。
複数のICカードを使用している車両利用希望者は、登録をすれば何れでも使えるようになるため、利便性が向上する。
【0021】
(第二の発明)
第二の発明は、車両共有サービスに用いる車両に搭載されるデータ処理装置に係る。
そのデータ処理装置は、当該車両共有サービスに用いる車両を管理する車両管理サーバとデータを送受信する車載機と、 当該車両共有サービスを利用する利用者に対する出力画面および当該利用者からのデータ入力を受け付ける多機能カーナビゲーション装置を備える。
前記の車載機は、所定の利用者に係る予約データおよびその予約データが所定条件を満たした場合に優待サービスが適用される旨の優待データを受信するとともに所定のデータを送信するサーバ通信手段と、 前記予約データに係る利用者が優待サービスの適用を受けるために必要なデータ記録媒体(たとえば鉄道ICカード)から必要な適用データを受信する適用データ受信手段(たとえば、車両解錠センサ)と、 前記の多機能カーナビゲーション装置とデータを送受信するカーナビ通信手段と、を備える。
前記の多機能カーナビゲーション装置は、前記の車載機とデータを送受信する車載機通信手段と、 利用者が必要な情報を出力するデータ出力手段、および利用者からのデータ入力を受け付けるデータ入力手段を兼ねたタッチパネルと、を備える。
前記のタッチパネルは、前記のサーバ通信手段が受信した優待データを利用者に対して画面出力する。
前記のサーバ通信手段は、前記の適用データ受信手段が受信した適用データを前記の車両管理サーバへ送信する。
【0022】
(作用)
車載機のサーバ通信手段は、所定の利用者に係る予約データおよびその予約データが所定条件を満たした場合に優待サービスが適用される旨の優待データを受信する。そして、予約データおよび優待データは、カーナビ通信手段を介して多機能カーナビゲーション装置へ送信される。
予約に係る利用者が車両共有サービスに用いる車両へ乗車した場合、多機能カーナビゲーション装置におけるタッチパネルへ、優待サービスが適用される旨を出力する。
利用者は、優待サービスの適用を受けるために必要なデータ記録媒体を適用データ受信手段に受信させる。そのデータは、サーバ通信手段を介して車両管理サーバへ送信される。
【0023】
車両管理サーバでは、受信した優待サービスの適用を受けるために必要なデータが、優待サービスの適用条件を満たしているか否かを検証し、満たしている場合にはその旨を返信する。
優待サービスが受けられる旨を受信した車載機は、カーナビ通信手段を介して多機能カーナビゲーション装置のタッチパネルへ優待サービスの適用を受けられる旨を出力する。
【0024】
車両利用希望者は、優待サービスの存在やその優待サービスの適用条件などを知らなくても、優待サービスを受けられるか否かを検証してもらえる。
また、予約データに係るサービス対象車両の車載機へ該当する優待データの内容が送信されており、タッチパネルへの出力や適用データの送信などによって、優待サービスを受けられる場合には円滑に受けられる。
【0025】
(第二の発明のバリエーション1)
第二の発明は、以下のようにしても良い。
すなわち、前記の適用データ受信手段は、予約に係る車両共有サービスの車両を解錠するための車両解錠センサを兼用することとしてもよい。
【0026】
(作用)
車両解錠センサが適用データ受信手段を兼用しているので、ハードウェア構成がシンプルになる。
【0027】
(第二の発明のバリエーション2)
第二の発明は、以下のようにしても良い。
すなわち、前記の適用データ受信手段は、未登録のICカードに係る登録のためのカードデータを受信し、 前記のサーバ通信手段は、そのカードデータを車両管理サーバへ送信する。
車両管理サーバが受信したカードデータが前記の登録可能カードデータと照合して登録可能であるか否かを検証して判断した登録の可否を受信し、 前記のタッチパネルは、受信した登録の可否を画面出力する。以上のように形成してもよい。
【0028】
(作用)
以上によって、車両利用希望者は、未登録のICカードを登録することができる。
車両管理サーバとしては、所定の優待サービスの適用条件を格納したICカードについて、登録の促進に寄与する。
【0029】
(第三の発明)
所定の交通機関の乗降履歴に応じて車両共有サービスに対する優待サービスを提供するための情報を管理する車両管理サーバへインストールされるコンピュータプログラムに係る。
そのコンピュータプログラムは、
貸し出し等の車両に関する管理データを車両管理データベースへ格納する管理データ格納手順と、
前記の優待サービスに関する条件や優待内容に関する優待データを優待データベースへ格納する優待データ格納手順と、
車両の利用に関する予約データを車両利用希望者に係る端末から受信する予約データ受信手順と、
その予約データが予約可能か否かを前記の車両管理データベースを用いて判断する予約可能判断手順と、
その予約可能判断手順における予約可能または予約不能という予約可否データを前記の車両利用希望者に係る端末へ出力する予約可否出力手順と、
予約可能である場合に前記の車載機へ予約データを送信する予約データ送信手順と、
予約可能である場合に前記の優待データベースを用いて該当する優待データが存在するか否かを判断する優待判断手順と、
その優待判断手順による優待データ該当ありの場合に、当該予約データに係るサービス対象車両の車載機へ該当する優待データの内容を、当該予約データに係る車両利用希望者へ出力させるために送信する優待送信手順と、
前記の予約が実行される直前に、新たな優待データが存在するか否かを前記の優待データベースを用いて判断する優待再判断手順と、
その優待再判断手順にて判断した結果、前記の予約が実行される際に適用される優待データを当該予約データに係る車両利用希望者へ送信する最新優待データ送信手順と、
を車両管理サーバに実行させるコンピュータプログラムである。
【0030】
(第三の発明のバリエーション)
第三の発明は、以下のようにしても良い。
すなわち、所定の優待サービスの適用条件を格納したICカードに関する登録可能カードデータを予め格納している登録可能カードデータ格納手順と、 未登録のICカードに係る登録のためのカードデータを受信するICカードデータ受信手順と、 そのICカードデータ受信手順にて受信したカードデータが前記の登録可能カードデータと照合して登録可能であるか否かを検証する新規カード登録判断手順と、 その新規カード登録判断手順による登録の可否を前記のサービス対象車両の車載機へ出力する登録可否出力手順と、を車両管理サーバに実行させることとしてもよい。
【0031】
(第四の発明)
第四の発明は、車両共有サービスに用いる車両に搭載されるデータ処理装置を制御するコンピュータにインストールされるコンピュータプログラムに係る。
前記のデータ処理装置は、 当該車両共有サービスに用いる車両を管理する車両管理サーバとデータを送受信する車載機と、 当該車両共有サービスを利用する利用者に対する出力画面および当該利用者からのデータ入力を受け付ける多機能カーナビゲーション装置を備える。
そのコンピュータプログラムは、前記の車載機を介して所定の利用者に係る予約データおよびその予約データが所定条件を満たした場合に優待サービスが適用される旨の優待データを受信するサーバ受信手順と、 そのサーバ受信手順が受信した優待データを多機能カーナビゲーション装置の出力画面へ出力させる優待データ出力手順と、をコンピュータに実行させることとしたプログラムである。
【0032】
第三および第四の発明に係るコンピュータプログラムを、記録媒体へ記憶させて提供することもできる。
ここで、「記録媒体」とは、それ自身では空間を占有し得ないプログラムを担持することができる媒体である。例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−R、CD−RW、MO(光磁気ディスク)、DVD−R、DVD−RW、フラッシュメモリなどである。
また、この発明に係るプログラムを格納したコンピュータから、通信回線を通じて他の端末手段へ伝送することも可能である。
【発明の効果】
【0033】
第一および第三の発明によれば、カーシェアリングやレンタルカーのサービスを利用する者が鉄道など他の交通機関と組み合わせた場合に受けられる優待サービスの存在を知らなくても、円滑に優待サービスが受けられる車両管理サーバを提供することができた。
第二および第四の発明によれば、カーシェアリングやレンタルカーのサービスを利用する者が鉄道など他の交通機関と組み合わせた場合に受けられる優待サービスの存在を知らなくても、円滑に優待サービスが受けられるデータ処理装置(サービス対象車両に搭載)を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1】第一の実施形態の概要(予約時)を示すブロック図である。
図2】第一の実施形態のハードウェア構成の概略図である。
図3】第一の実施形態の概要(利用開始時)を示すブロック図である。
図4】乗車時の動きや多機能カーナビゲーション装置の画面操作などを示す概略図である。
図5】新規カードを登録する際の多機能カーナビゲーション装置の画面などを示す概略図である。
図6】新規カードを登録する際の多機能カーナビゲーション装置の画面概略図である。
図7】新規カードを登録する際のブロック図である。
図8】新規に登録したカードを用いての乗車時の動きや多機能カーナビゲーション装置の画面操作などを示す概略図である。
図9】優待サービスがない場所に置かれたシェアカーの多機能カーナビゲーション装置の画面と、優待サービスがある場所に置かれたシェアカーの多機能カーナビゲーション装置の画面とを比較したものである。
図10】多機能カーナビゲーション装置の画面に用意された優待ボタンを押された場合の画面概略図である。
図11】優待ボタンを押してその適用を受けるための手続き操作の画面概略図である。
図12】利用終了時の概要を示すブロック図である。
図13】優待サービスを受けることができるカードや端末と、多機能カーナビゲーション装置の画面とを示す概略図である。
図14】現状とその問題点を図示した概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、本発明を実施形態に基づいて説明する。ここで使用する図面は、図1から図13である。
以下の実施形態では、カーシェアリングサービスと、鉄道とを組み合わせたサービスにおける優待サービスを主に説明する。ただし、カーシェアリングサービスは、レンタカーサービスと置き換えることができる。同様に、鉄道は航空機と置き換えることができる。
以下、カーシェアリングサービスに用いる自動車を「シェアカー」と表記する。
なお、タッチパネルの表示画面の文言は、適宜変更されることがある。
【0036】
本実施形態において説明するカーシェアリングを利用するには、管理および運営上の都合から、まず会員登録を済まさなければならないこととしている。すなわち、以下の実施形態に示すサービスを受けることができる「車両利用希望者」や「利用者」は、全て会員登録を済ませていることとなる。
会員登録は、氏名や住所の他、利用料金の支払い口座などの会員データを予め登録する。その登録データは、会員データベースへ蓄積されるとともに、会員であることを認証するためのIDカード(図中「TPカード」、「登録済みカードα」と表している)が発行される。このIDカードには、そのユーザが会員であることを認証するために必要なデータがICチップへ格納されたICカードであり、シェアカーに搭載されたカードリーダ(車両解錠センサ)にかざすことでそのデータが読み取れるようになっている。施錠されているシェアカーの解錠も、前記の登録済みカードにて行う。
【0037】
シェアカーの返却時には、利用者は、以下のように動作する。
すなわち、シェアカーを、カーシェアリングの基地となっている駐車スペースへ停車させ、シェアカーのシフトレバーをパーキングモードにする。エンジンキーを抜き、グローブボックスをあける。グローブボックスの中には、エンジンキーを収納しておくキーボックスが設けられている。そのキーボックスへエンジンキーを挿入し、返却ポジションへ回す。登録済みカードをカードリーダ(車両解錠センサ)にかざすことで、シェアカーを施錠する。
【0038】
図1
図1は、利用希望者である会員ユーザが、所定の日時、場所において、シェアカーを利用したい旨、予約を行う場合の情報の流れを図示している。
会員は、パソコンやスマートフォンを用いて、予約データをカーシェアリング管理サーバへ送信する。登録済みカードαのカード番号をあわせて送信する必要があるが、カーシェアリング管理サーバから提供されているカーシェアリング専用のアプリケーションを用いれば、入力作業は簡易化される。
予約データには、会員を特定するためのデータ(カード番号)、所定の日時、シェアカーがプールされている場所、利用時間、などが含まれる。ただし、どのような優待サービスを受けたいか、といったデータは、必ずしも必要ない。
【0039】
カーシェアリング管理サーバには、前述の会員に関する属性情報や、利用料金に関するデータなどを格納している会員データベース、シェアカーの利用状況、予約状況などのデータを格納している車両管理データベースが存在する。
また、各種の優待サービスに関する内容を格納した優待データベースも存在する。
【0040】
会員ユーザに係る通信端末から送信された予約データは、カーシェアリング管理サーバの予約データ受信手段が受信し、会員データベースおよび車両管理データベースを用いて、予約が可能か否か、予約可能判断手段が判断する。そして、予約の可否についての予約可否データを、予約可否出力手段が前記の通信端末へ返信する。
予約可能である旨の返信の後、会員ユーザが予約手続きを完了した場合、完了した予約データ(予約に係る会員情報、利用日時、利用時間など)を、予約に係るサービス対象車両(シェアカー)の車載機へ送信する。
【0041】
優待データベースには、以下のようなデータが格納されている。
たとえば、4月1日から28日まで、東海道新幹線の新横浜、三島、新富士の各駅でカーシェアリングを利用する場合において、東海道新幹線の利用当日の乗車記録がある場合に、カーシェアリングの利用料金が10%割引になる、といったデータである。
【0042】
さて、予約可否データが予約可能である場合、優待判断手段が、優待データベースに基づいて優待の有無を判断する。そして、優待の可能性有りの場合には、優待送信手段が該当する優待データを、予約に係るサービス対象車両(シェアカー)の車載機へ送信する。
【0043】
予約完了時に、会員ユーザの通信端末へその優待データを送信することとしても良い。たとえば、会員ユーザが4月1日に、三島にてカーシェアリングを利用しようという場合において、三島までの移動手段が決定していなかったとする。その場合に、優待データによって、新幹線を利用して三島まで移動すればカーシェアリングの料金が割り引かれることを知り、東海道新幹線での移動を決定する可能性がある。
換言すれば、カーシェアリングの利用は実行するものの、東海道新幹線での移動ではなかった、または東海道新幹線での移動を証明する手段がなかった場合には、優待サービスを受けることができない。したがって、優待サービスが適用されるか否かは、予約実行まで不確定である。
【0044】
優待送信手段は、予約が完了した時に送信する場合の他、予約が実行される直前にも該当する優待データの送信を実行する。
優待データが更新されたり、新たな優待データが追加されたりした場合に、前記の優待判断手段が働き、該当する優待データを更新する場合もあるからである。
【0045】
会員ユーザは、優待サービスの存在やその優待サービスの適用条件などを予約時に知らなくても、優待サービスを受けられるか否かを、予約時および予約内容の実行時に検証してもらえる。
また、予約データに係るサービス対象車両の車載機へ該当する優待データの内容が送信されているので、優待サービスを受けられる場合には円滑に受けられる(この点については後述する)。
【0046】
図2
図2は、カーシェアリング管理サーバと、サービス対象車両(シェアカー)に搭載されたデータ処理装置との関係を示している。
サービス対象車両には、カーシェアリング管理サーバとの無線通信を実行する車載機、カードリーダとしての車両解錠センサ、およびカーナビゲーションのみならずカーシェアリングに関する各種の案内や会員ユーザからの連絡事項などを入出力する多機能カーナビゲーション装置が、データ処理装置として搭載されている。
【0047】
カーシェアリング管理サーバは、前述したように、会員管理、予約管理を含めた車両管理、優待データに関する管理などを実行する。
車載機は、カーシェアリング管理サーバとの無線通信のほか、車両解錠センサおよび多機能カーナビゲーション装置とのシリアル通信を行う。
【0048】
車両解錠センサは、登録済みカードとの近距離無線通信によってデータの送受信を行うほか、鉄道の乗降に用いる鉄道ICカードα(図3以降)などの新規カードとの通信を行う。そして、奏したデータ通信を車載機とシリアル通信するのである。
【0049】
多機能カーナビゲーション装置は、タッチパネルを備えており、車載機を介して送り込まれた各種のデータを用いての会員ユーザへのメッセージ表示や、会員の意思表示をタッチパネルによる入力の受付(サービス用ボタン表示)、その入力内容を車載機への送信、などを行う。
【0050】
図3
図3は、予約実行の当日、サービス対象車両(シェアカー)の利用を開始する際の様子を示している。
会員ユーザは、東海道新幹線に乗車して三島駅で下車し、三島駅に近接して設けられているカーシェアリングの駐車場へ出向く。駐車場に複数のシェアカーがあっても、その会員ユーザがどの車両を使うべきであるかは、電子メールにて予め知らされている。
【0051】
サービス対象車両の情報処理装置は、車両管理データベースから予約データを受信している。図中で「予約データ受信手段」と記載しているが、具体的に予約データを受信するのは車載機である。
なお、予約データとともに優待データも受信しており、会員ユーザへ優待サービスが受けられる可能性を知らせるのに用いられる。「優待対象車両」とも図示しているのは、このシェアカーを利用する会員ユーザが優待サービスを受けられる可能性を有しているためである。
【0052】
会員ユーザは、登録済みカードαをシェアカーの車両解錠センサ(車の後部ガラスの内側に設置されているカードリーダ)へかざす。すると、シェアカーのドアロックが解錠され、会員ユーザは乗車が可能である。
乗車してエンジンを掛けると、多機能カーナビゲーション装置のタッチパネルが作動し、そのタッチパネルにおいて、優待サービスの案内が表示される(図4の説明においても説明する)。
【0053】
この会員ユーザが優待サービスの適用を受けるための条件として、当日の新幹線利用がある。その条件を満たしている旨を簡単に証明するため、新幹線の乗降に用いた鉄道ICカードβを、車両解錠センサにかざす必要がある旨、タッチパネルに表示される。
そのため、会員ユーザは、一旦降車して鉄道ICカードβを、車両解錠センサにかざす。すると、鉄道ICカードβに記録された乗降履歴データを車両解錠センサ(カードリーダ)が読み取り、乗降履歴データが車載機を介してカーシェアリング管理サーバへその送信される。
【0054】
乗降履歴データを受信したカーシェアリング管理サーバでは、条件判断手段が優待データベースを用いて優待サービスを受けられるか否かを判断する。
判断の結果、優待サービスが受けられる場合には、会員データベース(の中の利用料金などを格納しているテーブル)へその旨を格納する。
加えて、会員ユーザの携帯端末(スマートフォンなど)へ優待サービスが適用される旨を送信することとしても良い。
【0055】
図4
図4の上半分には、会員ユーザが登録済みカードαを用いてシェアカーのドアロックを解錠し、乗車、降車の後に鉄道ICカードβを車両解錠センサへかざして再び乗車するまでの流れを図示している。
図4の下半分では、再び乗車した際に表示されるタッチパネルの画面を図示している。
シェアカー利用メニューが8つ表示されているが、そのうちのひとつ「鉄道カード優待」が強調表示(点滅、相対的に明るい表示など)されている。その「鉄道カード優待」を会員ユーザがタッチすると、図4の最下部に図示したように、「鉄道乗車記録を確認しました。料金優待を適用します。」と案内表示が出る。
ただし、料金優待が実行されるのは、会員ユーザがこのシェアカーの利用を終了したことを車両管理サーバが確認してからとなる。
【0056】
図5
図5には、シェアカーのドアロック開閉を、登録済みカードαだけでなく鉄道ICカードβでも行えるようにするための手続き手順を示している。
タッチパネルの表示が上下に二種類描かれており、その二種類の表示の下に、鉄道ICカードおよび車両解錠センサ(会員ユーザの動作)を図示している。
【0057】
図4の下半分に描かれた画面の右下にある「次のページへ」のボタンを押すと、図5における上半分の画面が表れる。 あるいは、図4の最下部に示した画面の「はい」のボタンを押すと、図5における上半分の画面が表れる。
ここで、「ICカード追加登録」のボタンを押すと、図5における下半分の画面が表れる。
この画面が表示されてから5分以内に、新規登録したいICカード(鉄道ICカードβ)を車両解錠センサへタッチすれば、そのICカードの新規登録の手続きが開始される。
【0058】
図6
図6(A)に示したのは、新規登録したいICカードを特定するためのデータ、すなわち、カード裏面の右下に表示されているという17桁の番号を入力するタッチパネル画面(テンキー等とその入力行)である。
この画面に従って入力をし、右下の「入力終了」のボタンをタッチすると、図6(B)に示した画面となる。
【0059】
図7
図7は、図5および図6に示したタッチパネル画面でのやり取りを、会員ユーザ、サービス対象車両のデータ処理装置およびカーシェアリング管理サーバとの関係で図示したものである。
会員ユーザは、鉄道ICカードβを車両解錠センサにかざして所定のデータを読み込ませるとともに、タッチパネルを用いてカード番号を手入力する。車両解錠センサが鉄道ICカードβから読み取ったデータと、タッチパネルを介して入力されたカード番号とは、カーシェアリング管理サーバのデータ受信手段が受信し、登録ができるか否かの検証の後に、会員データベースへ格納される。以後、登録済みカードとして使用することができるようにするためである。
なお、新規カードが登録された旨のお知らせは、タッチパネルを介して会員ユーザへ出力表示される他、登録済みのメールアドレスに係る端末を介して会員ユーザへ連絡される。
【0060】
図8
図8は、新規に登録した鉄道ICカードβを使って、会員ユーザがシェアカーの利用を開始した時の様子を示したものである。
車両解錠センサに対して鉄道ICカードβをタッチする。近距離無線通信によって鉄道ICカードβが認証され、解錠される。同時に鉄道乗車記録があれば、そのデータも吸い上げられる。
【0061】
解錠されたシェアカーへ乗車した会員ユーザは、エンジンを掛ける。すると、多機能カーナビゲーション装置のタッチパネルが表示され、「鉄道カード優待」というボタンが強調表示される。
その強調表示に促され、そのボタンをタッチすると、図8の最下部に図示したような画面に切り替わる。すなわち、解錠時に吸い上げた鉄道乗車記録が、優待サービスの適用条件を満たしているかどうかが判断され、優待料金が適用される旨、表示される。
【0062】
鉄道ICカードβを使って解錠した場合、図4において必要だった「一旦降車して鉄道ICカードβを車両解錠センサにタッチする」という動作が不要となる。また、登録済みカードαを用いなくても、シェアカーの解錠から優待サービスの適用、シェアカー利用の終了までを実行できる。
【0063】
図9
図9(A)は、前述した優待サービス(新幹線に乗車した後にカーシェアリングを利用した場合にカーシェアリングの利用料金を割り引く)が適用されない場所に設置されたシェアカーの利用開始時を示すタッチパネル表示である。
一方、図9(B)は、前述した優待サービスが適用される可能性がある場所(新横浜駅、三島駅、新富士駅の近傍の駐車場)に設置されたシェアカーの利用開始時を示すタッチパネル表示である。
【0064】
図9(A)において「ご利用案内」となっているボタンは、図9(B)においては、予め「鉄道カード優待」というボタンになっている。
これは、カーシェアリング管理サーバが、前記の優待サービスが適用される可能性のある該当車両におけるタッチパネル表示を変更するように、その旨のデータを当該車両の車載機へ送信しているからである。
【0065】
図10
図10(A)は、図9(B)に示した「鉄道カード優待」というボタンを会員ユーザがタッチした場合に現れる画面である。この段階では、会員ユーザに対して「鉄道カード優待」というサービスが存在することを示しているのみであり、シェアカーのデータ処理装置も、カーシェアリング管理サーバも、この会員ユーザに優待サービスを適用してはいない。
【0066】
図10(B)は、図10(A)にて「鉄道カード優待」というサービスの存在を知った、あるいは確認した会員ユーザが「はい」のボタンを押した後に現れる画面である。
この画面では、「鉄道カード優待」を受けるための条件をカーシェアリング管理サーバが確認するため、鉄道ICカードβに格納された会員ユーザの鉄道乗降記録を吸い上げるための手続き順序を示している。なお、この手続き順序は、図4に開示し、その手順も説明している。
【0067】
図11
図11(A)は、カードリーダ(車両解錠センサ)へ鉄道ICカードβをタッチして必要なデータを読み込ませ、認証チェックを実行することを促すタッチパネル画面である。
会員ユーザは、いったん降車してカードリーダ(車両解錠センサ)へ鉄道ICカードβをタッチする必要がある。そのため、この画面出力後に5分を経過したり、シェアカーを走行させたりすると、この機能が強制的に解除される。
【0068】
図11(B)は、カードリーダ(車両解錠センサ)へ鉄道ICカードβをタッチした後に、タッチパネルへ表示される画面を示している。
ただし、この優待サービスは、カーシェアリングの利用料金を割り引くという内容であるため、会員ユーザがこのサービス対象車両を利用し終えて、返却手続きを完了する(図12参照)まで、優待サービスも実行されないこととなる。
【0069】
図12
図12は、サービス対象車両を返却する際の様子を示している。
サービス対象車両を降りた会員ユーザは、登録済みカードαを車両解錠センサへタッチする。すると、サービス対象車両のドアはロックされる。
車両解錠センサは、登録済みカードαから会員ユーザ名(会員ユーザを特定できるデータ)を吸い上げ、車載機を介してカーシェアリング管理サーバへ送信する。
【0070】
カーシェアリング管理サーバは、サービス提供を終了した会員ユーザ名に紐付いたサービス対象車両に関する管理データを、終了時刻とともに車両管理データベースへ格納する。
また、サービス料金の算出に必要な利用開始時刻、利用終了時刻などのデータは、料金算出手段において用いられる。料金算出手段は、優待サービスの内容を格納した優待データベースをも用いて料金を算出し、会員データベースへ格納する。その後の決済に関する手続きについては、説明を省略する。
なお、利用料金のお知らせ等の連絡は、会員ユーザが登録したメールアドレスへ送信される。
【0071】
図13
図13(A)は、これまで説明に用いた鉄道ICカードβのほか、優待サービスの適用や新規カードとしての登録可能性がある航空ICカード、鉄道や航空機のチケット機能を電子チケットとして格納したモバイル端末(携帯電話、スマートフォンを含む)、を示している。
優待サービスの内容が前述のままである場合において、鉄道ICカードβの代わりにモバイル端末を使用したとしても、車両解錠センサからの乗車履歴データの吸い上げが可能であれば、優待サービスを受けることができる。
【0072】
優待サービスの内容が航空機の利用である場合、航空ICカードにその乗降履歴データが残っており、且つ車両解錠センサからの乗降履歴データの吸い上げが可能であれば、優待サービスを受けることができる。
【0073】
なお、図13(B)には、優待サービスの内容が航空機の利用である場合、その優待サービスの適用可能性がある飛行場に設置されたサービス対象車両のエンジンを掛けた際に、タッチパネルへ表示される画面を示している。
【産業上の利用可能性】
【0074】
本発明は、カーシェアリングまたはレンタカーを管理運営するサービス業、カーシェアリングまたはレンタカーを実現するためのサポートをする情報通信サービス業、カーシェアリングまたはレンタカーの運営のためのコンピュータソフトウェアを作成するソフトウェア産業、カードクレジット業などにおいて利用可能性を有する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14