【課題を解決するための手段】
【0012】
(第一の発明)
第一の発明は、所定の交通機関の乗降履歴に応じて車両共有サービスに対する優待サービスを提供するための情報を管理する車両管理サーバに係る。
その車両管理サーバは、貸し出し等の車両に関する管理データを格納する車両管理データベースと、前記の優待サービスに関する条件や優待内容に関する優待データを格納する優待データベースと、車両の利用に関する予約データを車両利用希望者に係る端末から受信する予約データ受信手段と、その予約データが予約可能か否かを前記の車両管理データベースを用いて判断する予約可能判断手段と、その予約可能判断手段による予約可能または予約不能という予約可否データを前記の車両利用希望者に係る端末へ出力する予約可否出力手段と、予約可能である場合に前記の優待データベースを用いて該当する優待データが存在するか否かを判断する優待判断手段と、その優待判断手段による優待データ該当ありの場合に、当該予約データに係るサービス対象車両の車載機へ該当する優待データの内容を、当該予約データに係る車両利用希望者へ出力させるために送信する優待送信手段と、を備える。
前記の予約可否出力手段は、予約可能である場合には前記の車載機へ予約データを送信することとする。
また、
前記の優待判断手段は、前記予約データに係る予約が実行される直前にも前記の優待データベースを用いて該当する優待データが存在するか否かを判断することとし、
前記の優待送信手段は、予約が実行される直前にも該当する優待データの送信を実行することとする。
【0013】
(用語説明)
「所定の交通機関」とは、鉄道、航空機、バスなどである。
「車両共有サービス」とは、カーシェアリングを管理運営するサービス、およびカーレンタルサービスの両方を指すものとする。
「サービス対象車両」とは、カーシェアリングであれば「シェアカー」、カーレンタルサービスであれば「レンタルされる車両(レンタカー)」を指すものとする。
「優待サービス」とは、利用料金の割引が代表的であるが、商品など提供、サービスの付加、など、あるいはそれらとの割引との組合せなども含まれる。
「車両利用希望者」は、カーシェアリングの場合には、予め会員登録をした会員ユーザであることが一般的である。
「優待送信手段」が優待データの内容を送信するタイミングは、特に限定していないが、完了した予約が実行される直前であることが望ましい。予約時には存在しなかった優待サービスの適用も受けら得れる可能性を確保できるためである。
【0014】
(作用)
貸し出し等の車両に関する管理データを、車両管理データベースへ格納する。 また、優待サービスに関する条件や優待内容に関する優待データを、優待データベースへ格納する。
車両の利用に関する予約データを、車両利用希望者に係る端末から予約データ受信手段が受信する。 その予約データが予約可能か否かを、予約可能判断手段が前記の車両管理データベースを用いて判断する。
その予約可能判断手段による予約可能または予約不能という予約可否データを、予約可否出力手段が前記の車両利用希望者に係る端末へ出力する。 また、予約可否出力手段は、予約可能である場合には、前記の車載機へも予約データを送信する。
予約可能である場合に、前記の優待データベースを用いて該当する優待データが存在するか否かを優待判断手段が判断する。 その優待判断手段による優待データ該当ありの場合に、当該予約データに係るサービス対象車両の車載機へ該当する優待データの内容を優待送信手段が送信する。
【0015】
車両利用希望者は、優待サービスの存在やその優待サービスの適用条件などを知らなくても、優待サービスを受けられるか否かを検証してもらえる。
また、予約データに係るサービス対象車両の車載機へ該当する優待データの内容が送信されているので、優待サービスを受けられる場合には円滑に受けられる。
【0016】
(第一の発明のバリエーション1)
第一の発明は、 前記の優待送信手段を、車両利用希望者に係る端末へ該当する優待データの内容を送信することとしてもよい。
「車両利用希望者に係る端末」とは、予約に用いた端末のほか、予め会員登録をしているような場合にその登録したメールアドレスにて受信が可能であるように設定された端末などである。
【0017】
(作用)
車両利用希望者は、優待サービスの存在やその優待サービスの適用条件などを知らなくても優待サービスを受けられる旨を、予約に係る端末にて知ることができる。
【0018】
(第一の発明のバリエーション2)
第一の発明は、以下のようにすることもできる。
すなわち、所定の優待サービスの適用条件を格納したICカードに関する登録可能カードデータを予め格納しているとともに、 未登録のICカードに係る登録のためのカードデータを受信するICカードデータ受信手段と、 そのICカードデータ受信手段が受信したカードデータが前記の登録可能カードデータと照合して登録可能であるか否かを検証する新規カード登録判断手段と、 その新規カード登録判断手段による登録の可否を前記のサービス対象車両の車載機へ出力する登録可否出力手段と、を備えることとしてもよい。
【0019】
(作用)
所定の優待サービスの適用条件を格納したICカードに関する登録可能カードデータを、たとえば前記の優待データベースへ予め格納している。
未登録のICカードに係る登録のためのカードデータをICカードデータ受信手段が受信する。受信したカードデータが前記の登録可能カードデータと照合して登録可能であるか否かを、新規カード登録判断手段が検証する。登録の可否については、登録可否出力手段が前記のサービス対象車両の車載機へ出力する。
なお、登録可能の場合には、車両管理サーバにおいて、以後の各種手続きに用いることができる新規カードとして、所定のデータベースへ格納することとしても良い。
【0020】
以上によって、車両利用希望者は、未登録のICカードを登録することができる。
車両管理サーバとしては、所定の優待サービスの適用条件を格納したICカードについて、登録の促進に寄与する。
複数のICカードを使用している車両利用希望者は、登録をすれば何れでも使えるようになるため、利便性が向上する。
【0021】
(第二の発明)
第二の発明は、車両共有サービスに用いる車両に搭載されるデータ処理装置に係る。
そのデータ処理装置は、当該車両共有サービスに用いる車両を管理する車両管理サーバとデータを送受信する車載機と、 当該車両共有サービスを利用する利用者に対する出力画面および当該利用者からのデータ入力を受け付ける多機能カーナビゲーション装置を備える。
前記の車載機は、所定の利用者に係る予約データおよびその予約データが所定条件を満たした場合に優待サービスが適用される旨の優待データを受信するとともに所定のデータを送信するサーバ通信手段と、 前記予約データに係る利用者が優待サービスの適用を受けるために必要なデータ記録媒体(たとえば鉄道ICカード)から必要な適用データを受信する適用データ受信手段(たとえば、車両解錠センサ)と、 前記の多機能カーナビゲーション装置とデータを送受信するカーナビ通信手段と、を備える。
前記の多機能カーナビゲーション装置は、前記の車載機とデータを送受信する車載機通信手段と、 利用者が必要な情報を出力するデータ出力手段、および利用者からのデータ入力を受け付けるデータ入力手段を兼ねたタッチパネルと、を備える。
前記のタッチパネルは、前記のサーバ通信手段が受信した優待データを利用者に対して画面出力する。
前記のサーバ通信手段は、前記の適用データ受信手段が受信した適用データを前記の車両管理サーバへ送信する。
【0022】
(作用)
車載機のサーバ通信手段は、所定の利用者に係る予約データおよびその予約データが所定条件を満たした場合に優待サービスが適用される旨の優待データを受信する。そして、予約データおよび優待データは、カーナビ通信手段を介して多機能カーナビゲーション装置へ送信される。
予約に係る利用者が車両共有サービスに用いる車両へ乗車した場合、多機能カーナビゲーション装置におけるタッチパネルへ、優待サービスが適用される旨を出力する。
利用者は、優待サービスの適用を受けるために必要なデータ記録媒体を適用データ受信手段に受信させる。そのデータは、サーバ通信手段を介して車両管理サーバへ送信される。
【0023】
車両管理サーバでは、受信した優待サービスの適用を受けるために必要なデータが、優待サービスの適用条件を満たしているか否かを検証し、満たしている場合にはその旨を返信する。
優待サービスが受けられる旨を受信した車載機は、カーナビ通信手段を介して多機能カーナビゲーション装置のタッチパネルへ優待サービスの適用を受けられる旨を出力する。
【0024】
車両利用希望者は、優待サービスの存在やその優待サービスの適用条件などを知らなくても、優待サービスを受けられるか否かを検証してもらえる。
また、予約データに係るサービス対象車両の車載機へ該当する優待データの内容が送信されており、タッチパネルへの出力や適用データの送信などによって、優待サービスを受けられる場合には円滑に受けられる。
【0025】
(第二の発明のバリエーション1)
第二の発明は、以下のようにしても良い。
すなわち、前記の適用データ受信手段は、予約に係る車両共有サービスの車両を解錠するための車両解錠センサを兼用することとしてもよい。
【0026】
(作用)
車両解錠センサが適用データ受信手段を兼用しているので、ハードウェア構成がシンプルになる。
【0027】
(第二の発明のバリエーション2)
第二の発明は、以下のようにしても良い。
すなわち、前記の適用データ受信手段は、未登録のICカードに係る登録のためのカードデータを受信し、 前記のサーバ通信手段は、そのカードデータを車両管理サーバへ送信する。
車両管理サーバが受信したカードデータが前記の登録可能カードデータと照合して登録可能であるか否かを検証して判断した登録の可否を受信し、 前記のタッチパネルは、受信した登録の可否を画面出力する。以上のように形成してもよい。
【0028】
(作用)
以上によって、車両利用希望者は、未登録のICカードを登録することができる。
車両管理サーバとしては、所定の優待サービスの適用条件を格納したICカードについて、登録の促進に寄与する。
【0029】
(第三の発明)
所定の交通機関の乗降履歴に応じて車両共有サービスに対する優待サービスを提供するための情報を管理する車両管理サーバへインストールされるコンピュータプログラムに係る。
そのコンピュータプログラムは、
貸し出し等の車両に関する管理データを車両管理データベースへ格納する管理データ格納手順と、
前記の優待サービスに関する条件や優待内容に関する優待データを優待データベースへ格納する優待データ格納手順と、
車両の利用に関する予約データを車両利用希望者に係る端末から受信する予約データ受信手順と、
その予約データが予約可能か否かを前記の車両管理データベースを用いて判断する予約可能判断手順と、
その予約可能判断手順における予約可能または予約不能という予約可否データを前記の車両利用希望者に係る端末へ出力する予約可否出力手順と、
予約可能である場合に前記の車載機へ予約データを送信する予約データ送信手順と、
予約可能である場合に前記の優待データベースを用いて該当する優待データが存在するか否かを判断する優待判断手順と、
その優待判断手順による優待データ該当ありの場合に、当該予約データに係るサービス対象車両の車載機へ該当する優待データの内容を、当該予約データに係る車両利用希望者へ出力させるために送信する優待送信手順と、
前記の予約が実行される直前に、新たな優待データが存在するか否かを前記の優待データベースを用いて判断する優待再判断手順と、
その優待再判断手順にて判断した結果、前記の予約が実行される際に適用される優待データを当該予約データに係る車両利用希望者へ送信する最新優待データ送信手順と、
を車両管理サーバに実行させるコンピュータプログラムである。
【0030】
(第三の発明のバリエーション)
第三の発明は、以下のようにしても良い。
すなわち、所定の優待サービスの適用条件を格納したICカードに関する登録可能カードデータを予め格納している登録可能カードデータ格納手順と、 未登録のICカードに係る登録のためのカードデータを受信するICカードデータ受信手順と、 そのICカードデータ受信手順にて受信したカードデータが前記の登録可能カードデータと照合して登録可能であるか否かを検証する新規カード登録判断手順と、 その新規カード登録判断手順による登録の可否を前記のサービス対象車両の車載機へ出力する登録可否出力手順と、を車両管理サーバに実行させることとしてもよい。
【0031】
(第四の発明)
第四の発明は、車両共有サービスに用いる車両に搭載されるデータ処理装置を制御するコンピュータにインストールされるコンピュータプログラムに係る。
前記のデータ処理装置は、 当該車両共有サービスに用いる車両を管理する車両管理サーバとデータを送受信する車載機と、 当該車両共有サービスを利用する利用者に対する出力画面および当該利用者からのデータ入力を受け付ける多機能カーナビゲーション装置を備える。
そのコンピュータプログラムは、前記の車載機を介して所定の利用者に係る予約データおよびその予約データが所定条件を満たした場合に優待サービスが適用される旨の優待データを受信するサーバ受信手順と、 そのサーバ受信手順が受信した優待データを多機能カーナビゲーション装置の出力画面へ出力させる優待データ出力手順と、をコンピュータに実行させることとしたプログラムである。
【0032】
第三および第四の発明に係るコンピュータプログラムを、記録媒体へ記憶させて提供することもできる。
ここで、「記録媒体」とは、それ自身では空間を占有し得ないプログラムを担持することができる媒体である。例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−R、CD−RW、MO(光磁気ディスク)、DVD−R、DVD−RW、フラッシュメモリなどである。
また、この発明に係るプログラムを格納したコンピュータから、通信回線を通じて他の端末手段へ伝送することも可能である。