(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記管理手段は、前記情報取得手段から取り込んだ識別情報が複数のアンテナから得られたものである場合、前記情報取得手段が当該識別情報を取得したときの前記各アンテナからの受信信号レベルを比較し、前記複数のアンテナの内の前記端部位置から最も離れたアンテナからの受信信号レベルよりも、他のアンテナからの受信信号レベルの方が、所定レベル以上高い場合には、前記識別情報に対応する物品は、受信信号レベルが高いアンテナの電波の放射方向側に隣接する配置領域内に配置されているものとして、前記管理情報を設定することを特徴とする請求項1に記載の物品管理システム。
前記管理対象領域は、前記配置領域が上下方向に複数段形成された棚であり、前記複数のアンテナは、前記各配置領域において前記物品が載置される棚板に、電波の放射方向が上方を向くように組み付けられた平面アンテナにて構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の物品管理システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、棚板が複数段ある商品棚において、棚板毎に電波の透過率や反射率を調整するのは極めて面倒であり、商品棚の設置に時間がかかるという問題があった。
また、上記提案の無線タグシステムは、既存の商品棚を用いて構築することは難しく、たとえ、棚板を変更することで無線タグシステムを構築できたとしても、商品棚の改良のためにコストがかかるという問題があった。
【0008】
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、商品棚のように、物品を配置するための複数の配置領域が一列に並べられた既存の管理対象領域内で、各配置領域への物品の配置状態を正確に管理できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、物品を配置するための複数の配置領域が一列に並べられた管理対象領域内で、各配置領域への物品の配置状態を管理するための物品管理システムであって、
前記各配置領域の配列方向一端側の端部位置及び前記各配置領域の境界位置に、それぞれ設けられ、電波の放射方向が、前記端部位置である前記各配置領域の配列方向一端側から他端側を向くように配置された複数のアンテナと、
前記複数のアンテナを介して、前記各配置領域内の前記物品に付与された無線タグから識別情報を取得する情報取得手段と、
前記情報取得手段にて取得された識別情報に基づき、少なくとも前記各配置領域内の前記物品の数を含む管理情報を特定し、該管理情報を表示若しくは記憶する管理手段と、
を備え、
前記管理手段は、
前記管理手段は、
前記情報取得手段から、前記各アンテナを介して得られる前記識別情報を取り込み、該取り込んだ識別情報が一つのアンテナだけで得られたものであれば、該識別情報に対応する物品は、当該アンテナの電波の放射方向側に隣接する配置領域内に配置されているものとして、前記管理情報を設定し、前記情報取得手段から取り込んだ識別情報が複数のアンテナから得られたものであれば、該識別情報に対応する物品は、該複数のアンテナの内、前記端部位置から最も離れたアンテナの電波の放射方向側に隣接する配置領域内に配置されているものとして、前記管理情報を設定する、ことを特徴とする。
【0010】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の物品管理システムにおいて、
前記管理手段は、前記情報取得手段から取り込んだ識別情報が複数のアンテナから得られたものである場合、前記情報取得手段が当該識別情報を取得したときの前記各アンテナからの受信信号レベルを比較し、前記複数のアンテナの内の前記端部位置から最も離れたアンテナからの受信信号レベルよりも、他のアンテナからの受信信号レベルの方が、所定レベル以上高い場合には、前記識別情報に対応する物品は、受信信号レベルが高いアンテナの電波の放射方向側に隣接する配置領域内に配置されているものとして、前記管理情報を設定することを特徴とする。
【0011】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の物品管理システムにおいて、
前記管理対象領域は、前記配置領域が上下方向に複数段形成された棚であり、前記複数のアンテナは、前記各配置領域において前記物品が載置される棚板に、電波の放射方向が上方を向くように組み付けられた平面アンテナにて構成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載の物品管理システムには、物品が配置される複数の配置領域の配列方向一端側の端部位置、及び、各配置領域の境界位置に、それぞれ設けられた複数のアンテナを備える。
【0013】
これら複数のアンテナは、それぞれ、アンテナの一つが配置される端部位置である各配置領域の配列方向一端側から、他端側を向くように配置されており、情報取得手段が、これら複数のアンテナを介して、各配置領域内の物品に付与された無線タグから識別情報を取得する。
【0014】
そして、管理手段が、その情報取得手段にて取得された識別情報に基づき、少なくとも各配置領域内の物品の数を含む管理情報を特定し、その特定した管理情報を表示若しくは記憶する。
【0015】
また、管理手段は、情報取得手段から、各アンテナを介して得られる前記識別情報を取り込み、その取り込んだ識別情報が一つのアンテナだけで得られたものであれば、その識別情報に対応する物品は、その一つのアンテナの電波の放射方向側に隣接する配置領域内に配置されているものとして、管理情報を設定する。
【0016】
また、情報取得手段から取り込んだ識別情報が複数のアンテナから得られたものであれば、その識別情報に対応する物品は、その複数のアンテナの内、管理対象領域の端部位置から最も離れたアンテナの電波の放射方向側に隣接する配置領域内に配置されているものとして、管理情報を設定する。
【0017】
なお、これは、複数のアンテナを介して、同一の識別情報を取得できた場合、その識別情報を送信してきた無線タグは、複数のアンテナの内、電波の放射方向の最も先端に隣接するアンテナよりも、電波の放射方向側に存在すると判断できるからである。
【0018】
従って、本発明の物品管理システムによれば、上述した従来システムのように、各配置領域の境界に設けられる仕切り板の電波の透過特性や反射特性を調整することなく、管理対象領域内の各配置領域に配置された物品の数や種別を正確に把握することができるようになる。
【0019】
ところで、本発明では、管理対象領域内に配置する複数のアンテナの電波の放射方向を、全て、物品の配置領域の配列方向に沿った同一方向に設定することで、各アンテナを介して得られる識別情報から、各配置領域に配置された物品を特定する。
【0020】
しかし、このようにすると、例えば、無線タグからの放射電波が、管理対象領域周囲の人や物品により反射されて、無線タグが付与された物品の配置領域と対応しないアンテナに回り込むことにより、物品の位置を誤って認識してしまうことも考えられる。
【0021】
そこで、管理手段は、請求項2に記載のように構成してもよい。
すなわち、管理手段は、情報取得手段から取り込んだ識別情報が複数のアンテナから得られたものである場合、情報取得手段が当該識別情報を取得したときの各アンテナからの受信信号レベルを比較し、複数のアンテナの内の端部位置から最も離れたアンテナからの受信信号レベルよりも、他のアンテナからの受信信号レベルの方が、所定レベル以上高い場合には、識別情報に対応する物品は、受信信号レベルが高いアンテナの電波の放射方向側に隣接する配置領域内に配置されているものとして、管理情報を設定するようにしてもよい。
【0022】
このように管理手段を構成すれば、無線タグから送信された識別情報が、電波の回り込み等によって、その無線タグが付与された物品の配置領域よりも電波の放射方向先端側に隣接するアンテナにて受信された場合に、その旨を、情報取得手段による識別情報の受信レベルにて検知し、その識別情報に対応した物品の配置位置を誤判定するのを防止できる。
【0023】
また、管理対象領域が、上述した従来システムと同様、配置領域が上下方向に複数段形成された棚である場合、複数のアンテナは、請求項3に記載のような平面アンテナにて構成するとよい。
【0024】
つまり、請求項3に記載の物品管理システムでは、各配置領域において物品が載置される棚板に対し、それぞれ、電波の放射方向が上方を向くように組み付けられた平面アンテナを用いて、各物品に付与された無線タグから識別情報を取得する。
【0025】
そして、このようにすれば、平面アンテナを利用して、その平面アンテナの上に載置された物品の無線タグから送信された識別情報を、より確実に取得できるようになり、物品の管理性能を向上することができる。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
図1に示すように、本実施形態の物品管理システムは、商品棚2に収納された複数の商品12を管理するためのものである。
【0028】
商品棚2は、例えば、上下方向に3段の棚板4、6、8を備え、各棚板4、6、8の上面には、平面アンテナ14、16、18が設けられている。なお、商品棚2において、少なくとも棚板4、6、8は、電波を透過可能な非導電性の材料(例えば、合成樹脂、木等)にて構成されている。
【0029】
平面アンテナ14、16、18は、基板の板面に沿って多数のアンテナ素子(例えばパッチアンテナ)を分散配置することにより構成され、一方の板面から外方向に指向特性を有する周知のものである。
【0030】
そして、各平面アンテナ14、16、18は、各棚板4、6、8の板面から上方に向けて電波を放射できるように、各棚板4、6、8に載置されており、その上面には、商品12を直接載置できるようにクッション材(図示略)が敷かれている。
【0031】
また、棚板4、6、8(詳しくは平面アンテナ14、16、18)の上に載置される複数の商品12には、それぞれ、固有の識別情報(
図1に示す「A」、「B」、「C」、「D」)を有するRFIDタグ20が取り付けられている。
【0032】
平面アンテナ14、16、18は、各商品12に取り付けられたRFIDタグ20との間で無線通信を行うためのものであり、RFIDリーダライタ30に接続されている。
RFIDリーダライタ30は、各平面アンテナ14、16、18からRFIDタグ20を呼び出すための呼出信号を無線送信させ、その呼出信号に応じてRFIDタグ20から送信されてくる識別情報(以下、単にIDともいう)を、各平面アンテナ14、16、18を介して取得する。
【0033】
つまり、各商品12に取り付けられたRFIDタグ20は、呼出信号の受信回数若しくは受信後の経過時間を計測し、呼出信号の受信回数若しくは経過時間が、乱数等を使ってRFIDタグ20間で一致することのないように設定した設定値に達すると、自己のIDを送信するように構成されている。
【0034】
このため、各商品12に取り付けられたRFIDタグ20は、それぞれ、異なるタイミングで自己のIDを送信するようになり、RFIDリーダライタ30は、そのIDを、各平面アンテナ14、16、18を介して順次受信する。
【0035】
また、RFIDリーダライタ30は、管理装置40からの指令に従い、呼出信号の送信及びIDの取得に利用する平面アンテナを切り替え、その平面アンテナを介して取得したIDを、管理装置40に出力する。
【0036】
管理装置40は、RFIDリーダライタ30を介して取得した各RFIDタグ20(換言すれば各商品12)のIDに基づき、商品棚2に収納された商品12の数や配置位置を管理するためのものであり、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置にて構成されている。
【0037】
そして、管理装置40には、キーボードやマウス等からなる操作部42、ハードディスクやメモリカード等からなる記憶部44、及び、液晶ディスプレイ等からなる表示部46、等が接続されている。
【0038】
このため、使用者は、操作部42を介して管理装置40に指令を入力することで、商品棚2に収納された商品12のRFIDタグ20からIDを取得させて、その取得結果を記憶部44に記憶させたり、表示部46に表示させたりすることができる。
【0039】
次に、管理装置40が商品棚2に収納された商品12を自動で管理するために、管理装置40において定期的に実行される物品管理処理について説明する。
この物品管理処理は、管理装置40において、記憶部44若しくは内蔵メモリに記憶されたコンピュータプログラムに従い、定期的に実行される処理である。
【0040】
なお、以下の説明では、RFIDタグ20は、平面アンテナ14、16又は18から送信された呼出信号を最初に受信したときに、乱数を発生して、IDを送信するまでの呼出信号の受信回数を設定し、呼出信号の受信回数がその設定回数に達したときに、IDを送信するものとする。
【0041】
また、RFIDタグ20は、呼出信号を一定時間以上受信しないと、呼出信号の受信回数やその設定回数を消去し、その後呼出信号を受信したときに、呼出信号の受信回数を設定して、呼出信号の受信回数のカウントを開始するものとする。
【0042】
このような構成のRFIDタグは、周知であるため、ここでは、RFIDタグ20の詳細な説明は省略する。
図2に示すように、物品管理処理では、まずS110(Sはステップを表す)にて、上記複数の平面アンテナ14、16、18の内、最上段の平面アンテナ(
図1では平面アンテナ18)から順に、RFIDタグ20からIDを取得するのに用いる平面アンテナを選択する。
【0043】
そして、S120では、RFIDリーダライタ30に対し、S110にて選択された平面アンテナから呼出信号を送信させるための呼出指令を出力することで、その平面アンテナからRFIDタグ20を呼び出すための呼出信号を無線送信させる。
【0044】
次にS130では、RFIDリーダライタ30が、呼出信号の送信後に、呼出信号を送信させた平面アンテナを介して、RFIDタグ20からのIDを取得したか否かを判断する。
【0045】
そして、RFIDリーダライタ30がIDを取得していなければ、S160に移行し、RFIDリーダライタ30がIDを取得していれば、S140に移行する。
S140では、今回RFIDリーダライタ30にて取得されたIDは、既に、他の平面アンテナ(詳しくはS110で選択した平面アンテナよりも上方に位置する平面アンテナ)を介して取得されていて、記憶部44に登録されているか否かを判断する。
【0046】
そして、S140にて、今回取得したIDは既に登録されていると判断されると、S160に移行し、S140にて、今回取得したIDは未だ登録されていないと判断されると、S150に移行する。
【0047】
S150では、今回RFIDリーダライタ30にて取得されたIDは、S110にて選択した平面アンテナに対応する棚板の上に載置された商品12のものであるとして、そのIDを、その棚板の配置位置(上段・下段・中段)と関連づけて記憶部44に登録し、S160に移行する。
【0048】
S160では、S120における呼出指令の出力処理を、予め設定された所定回数実行したか否かを判断することで、S110で選択した平面アンテナを利用したIDの読み取りが終了したか否かを判断する。
【0049】
つまり、RFIDタグ20は、呼出信号を最初に受信したときに乱数を発生して、IDを送信するまでの呼出信号の受信回数を設定することから、S160では、S120における呼出指令の出力処理を、RFIDタグ20からIDを送信させるのに必要な回数(つまり乱数の最大値)以上実施したか否かを判断する。
【0050】
そして、S160にて、S110で選択した平面アンテナを利用したIDの読み取りは終了していないと判断されると、再度S120に移行し、S160にて、その平面アンテナを利用したIDの読み取りは終了したと判断されると、S170に移行する。
【0051】
S170では、上述したS110〜S160の一連の処理を、商品棚2に設けられた全ての平面アンテナ14、16、18を用いて実施したか否か、つまり、全ての平面アンテナ14、16、18を利用してIDの読み取りを実施したか否か、を判断する。
【0052】
そして、S170にて、全ての平面アンテナ14、16、18を利用してIDの読み取りを実施したと判断されると、当該物品管理処理を終了する。
また、S170にて、全ての平面アンテナ14、16、18を利用したIDの読み取りは完了していないと判断されると、S110に移行する。
【0053】
この結果、S110では、前回選択した平面アンテナの棚板よりも一段下の棚板に設けられている平面アンテナが選択され、S120以降の処理が実行されることになる。なお、S110では、RFIDタグ20が呼出信号の受信回数や設定回数を消去するのに要する一定時間が経過するのを待ち、S120の処理に移行する。
【0054】
以上説明したように、本実施形態の物品管理システムにおいては、商品棚2において商品12の配置領域の境界となる棚板4〜8に、それぞれ、商品12のRFIDタグ20からIDを取得するための平面アンテナ14〜18が設けられている。また、各平面アンテナ14〜18は、電波の放射方向が、それぞれ上方を向くように各棚板4〜8に設けられている。
【0055】
このため、各平面アンテナ14〜18から送信された呼出信号は、呼出信号を送信した平面アンテナ14〜18よりも上方に位置する商品12に届き、呼出信号を送信した平面アンテナ14〜18には、その商品12のRFIDタグ20から送信されたIDが届くことになる。
【0056】
従って、
図3に○印で示すように、最上段の棚板8に設けられた平面アンテナ18は、呼出信号の送信後、その棚板8に載置された商品12のID「A」だけを受信するが、中断の棚板6に設けられた平面アンテナ16は、呼出信号の送信後、中段の棚板6に載置された商品12のID「B」、「C」と、最上段の棚板8に載置された商品12のID「A」を受信するようになる。また、最下段の棚板4に設けられた平面アンテナ14は、呼出信号の送信後、商品棚2に収納された全ての商品のID「A」、「B」、「C」、「D」を受信するようになる。
【0057】
そこで、本実施形態では、上記物品管理処理を実行することにより、最上段の棚板8に設けられた平面アンテナ18から、中段、最下段の棚板6、4に設けられた平面アンテナ16、14へと順に、RFIDタグ20からIDを取得するのに用いる平面アンテナを切り替え、各平面アンテナにて最初に取得したIDを優先的に利用して、物品の配置位置を特定するようにしている。
【0058】
この結果、
図3に示すように、ID「A」の商品12は最上段の棚板8に載置され、ID「B」、「C」の商品12は中段の棚板6に載置され、ID「D」の商品12は最下段の棚板4に載置されているものとして、管理されることになる。
【0059】
よって、本実施形態の物品管理システムによれば、上述した従来システムのように、商品12の配置領域の境界に仕切り板として設けられる棚板4〜8の電波の透過特性や反射特性を調整することなく、各配置領域に配置された商品12の数や種別を正確に把握することができるようになる。
【0060】
なお、本実施形態においては、RFIDタグ20が、本発明の無線タグに相当し、RFIDリーダライタ30が、本発明の情報取得手段に相当し、管理装置40が、本発明の管理手段に相当する。
【0061】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内にて種々の態様をとることができる。
例えば、上記実施形態では、電波の放射方向先端側に位置する平面アンテナ18から後端側に位置する平面アンテナ14へと、IDを取得するのに用いる平面アンテナを順に切り替えることで、各平面アンテナ14〜18に対応した配置領域(つまり棚板4〜8上)に位置する商品12を特定するようにしている。
【0062】
しかし、商品棚2自体若しくはその周囲の構造によっては、平面アンテナ16、18からの送信電波が、電波の放射方向とは反対側(下段側)に回り込み、平面アンテナ16、18よりも下方の棚板4、6に載置された商品のRFIDタグ20からIDが送信されることも考えられる。
【0063】
そしてこの場合、そのIDが、上方の平面アンテナ16、18にて受信されると、平面アンテナ16、18の下方に位置する商品が、平面アンテナ16、18に対応する配置領域に存在するものとして、誤検出されてしまうことになる。
【0064】
そこで、この問題を防止するためには、物品管理処理を、
図4に示すように実行するとよい。
なお、
図4に示す物品管理処理は、
図2に示した物品管理処理の変形例であり、
図2に記載のものとは、以下に説明するS155、S210〜S230の処理が異なるだけである。
【0065】
すなわち、
図4に示す物品管理処理においては、S140にて、今回取得したIDは未だ登録されていないと判断された場合、S155に移行して、そのIDとRFIDリーダライタ30でのIDの受信信号レベルとを、棚板の配置位置と関連づけて記憶部44に登録する。
【0066】
また、S140にて、今回取得したIDは既に登録されていると判断された場合には、S210に移行して、そのIDの登録時の受信信号レベルVaを記憶部44から読み込み、その読み込んだ受信信号レベルVaと今回IDを取得した際の受信信号レベルVbとを比較する。
【0067】
そして、続くS220では、その比較の結果、今回の受信信号レベルVbがID登録時の受信信号レベルVaよりも所定レベル△V以上大きいか否か(Vb>Va+△V?)を判断し、今回の受信信号レベルVbがID登録時の受信信号レベルVaよりも所定レベル△V以上大きい場合には、S230に移行し、そうでなければ、S160に移行する。
【0068】
また、S230では、今回取得したIDと今回の受信信号レベルとを、今回IDの受信に利用したアンテナに対応する棚板の配置位置と関連づけて、記憶部44に登録し、S160に移行する。なお、S230では、前回のID登録情報を記憶部44から消去することで、今回取得したIDの配置位置を書き換える。
【0069】
このように、
図4に示す物品管理処理では、複数の平面アンテナにて同一のIDが取得されたときには、上記実施形態と同様、上方の平面アンテナに対応した配置領域を優先的に設定するが、そのID取得時の受信信号レベルが、下方の平面アンテナにてIDを取得したときの方が所定レベル△V以上大きいときに限って、下方の平面アンテナに対応した配置領域に設定変更する(
図5参照)。
【0070】
従って、この場合には、平面アンテナ16、18からの送信電波が電波の放射方向とは反対側に回り込むような場合であっても、商品の配置位置を正確に管理することが可能となる。
【0071】
次に、上記実施形態では、呼出信号を受けて識別情報を送信するRFIDタグ20を商品12に設けることで、商品棚2への商品12の配置位置を管理するものとして説明したが、管理対象となる物品へ設ける無線タグは、必ずしも、呼出信号を受けて識別情報を送信するものでなくてもよく、例えば、識別情報を他の無線タグと重複しないタイミングでランダムに送信するものであってもよい。
【0072】
この場合、管理装置40は、識別情報を受信するのに用いるアンテナを切り替えて、各無線タグからの識別情報を順次読み込み、上記実施形態若しくは変形例と同様にその取得した識別情報から各商品の位置を特定するようにすればよい。
【0073】
また、上記実施形態では、
図2若しくは
図4に示した物品管理処理にて、各アンテナからの電波の放射方向の先端側に位置するアンテナから順に識別情報を取得し、その先端側のアンテナにて取得した識別情報を優先的に利用して、物品の位置を特定するものとして説明した。
【0074】
しかし、例えば、全てのアンテナにて取得した識別情報(若しくは識別情報と受信レベル)を記憶しておき、その記憶結果から、識別情報にて特定される各物品の位置を特定するようにしてもよい。
【0075】
この場合、複数のアンテナを介して無線タグからの識別情報を取得するタグリーダ等の受信装置(換言すれば情報取得手段)が、アンテナを切り替えることなく、各アンテナから個々に識別情報を取得できるように構成されていれば、管理装置40は、受信装置にて受信された識別情報をそのまま取得することができる。
【0076】
そしてこの場合、管理装置40は、受信装置から取得した識別情報から各物品の位置を特定する際には、識別情報が複数のアンテナから得られたものであるか否かを判断して、識別情報が複数のアンテナから得られたものであれば、その複数のアンテナの中から、識別情報を送信した無線タグに最も近いアンテナを選択して、物品の位置を特定するようにすればよい。
【0077】
具体的には、例えば、同じ識別情報を取得した複数のアンテナの中から、各アンテナの電波の放射方向とは逆方向の端部位置である最下段のアンテナから最も離れたアンテナを選択し、物品は、そのアンテナの電波の放射方向側に隣接する配置領域内に配置されているものとすればよい。
【0078】
つまり、上記実施形態では、電波の放射方向とは逆方向の端部位置である最下段のアンテナから最も離れたアンテナから、最下段のアンテナへと、識別情報を取得するのに用いるアンテナを順に切り替え、その切り替えたアンテナにて始めて取得された識別情報を、そのアンテナの電波の放射方向側に隣接する配置領域内の物品の識別情報として、特定するようにしているが、識別情報と、その識別情報を取得したアンテナとを把握できる場合には、識別情報を取得するのに用いるアンテナを切り替えることなく、識別情報に対応する物品の位置を特定できる。
【0079】
また、この場合、電波の回り込みによる誤判定を防止するには、同一の識別情報を取得した複数のアンテナの中から端部位置から最も離れたアンテナを選択して、物品の位置を特定する際、
図4に示した物品管理処理(詳しくはS210〜S230)と同様の手順でそのアンテナにて識別情報を取得したときの信号レベルと、他のアンテナにて識別情報を取得したときの信号レベルとを比較するようにすればよい。
【0080】
次に、アンテナは、平面アンテナに限定されるものではなく、電波を一方向に放射可能なアンテナであればよい。
また、上記実施形態では、商品棚2に収納される商品の位置や数を管理するのに用いられる物品管理システムについて説明したが、本発明は、管理対象となる物品が、棚ではなく、例えば、水平方向或いは階段状に傾斜をつけて一列に並べられた配置領域(収納箱等)に配置されているような場合であっても、適用することができる。
【0081】
つまり、この場合、配置領域の配列方向一端側の端部位置と各配置領域の境界位置に、それぞれ、アンテナを設け、そのアンテナの電波の放射方向を、各配置領域の配列方向一端側から他端側を向くように設定すれば、上記実施形態と同様、各配置領域内への物品の配置状態を管理することができる。