特許第6473672号(P6473672)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6473672
(24)【登録日】2019年2月1日
(45)【発行日】2019年2月20日
(54)【発明の名称】車載入力装置
(51)【国際特許分類】
   H01H 13/64 20060101AFI20190207BHJP
   H01H 13/00 20060101ALI20190207BHJP
   H01H 13/702 20060101ALI20190207BHJP
   H01H 13/803 20060101ALI20190207BHJP
【FI】
   H01H13/64
   H01H13/00 B
   H01H13/702
   H01H13/803
【請求項の数】4
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2015-146392(P2015-146392)
(22)【出願日】2015年7月24日
(65)【公開番号】特開2017-27825(P2017-27825A)
(43)【公開日】2017年2月2日
【審査請求日】2017年12月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】000010098
【氏名又は名称】アルプスアルパイン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085453
【弁理士】
【氏名又は名称】野▲崎▼ 照夫
(74)【代理人】
【識別番号】100120204
【弁理士】
【氏名又は名称】平山 巌
(74)【代理人】
【識別番号】100108006
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 昌弘
(74)【代理人】
【識別番号】100135183
【弁理士】
【氏名又は名称】大窪 克之
(72)【発明者】
【氏名】夏 イ
(72)【発明者】
【氏名】坂内 拓之
(72)【発明者】
【氏名】増田 淳
(72)【発明者】
【氏名】ミリ マルチェロ
【審査官】 太田 義典
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−018546(JP,A)
【文献】 特開2010−165618(JP,A)
【文献】 実開昭63−153438(JP,U)
【文献】 特開昭60−044921(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01H 13/00−13/88
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1押圧検知部と、第2押圧検知部と、制御部と、を有し、前記第1押圧検知部及び前記第2押圧検知部が押圧されることによって入力操作を検知可能な車載入力装置であって、
前記入力操作に応じて、前記第1押圧検知部によって出力される第1情報と、前記第2押圧検知部によって出力される第2情報とが、それぞれ独立した接続回路を介して前記制御部に入力され、
前記制御部は、前記第1情報と前記第2情報とが一致したときに、当該情報に対応する制御信号を出力するものであり、
前記第1押圧検知部は、互いに対向する一対の第1電極を有し、前記第2押圧検知部は、互いに対向する一対の第2電極を有し、
入力操作領域が押圧されたときに、前記第1押圧検知部が、前記一対の第1電極が互いに接触することによって前記第1情報を出力し、前記第2押圧検知部が、前記一対の第2電極の間の距離の変化に伴う静電容量の変化に基づいて前記第2情報を出力する、
ことを特徴とする車載入力装置。
【請求項2】
前記第1押圧検知部と前記第2押圧検知部とが形成されたタッチパネルを有し、
前記一対の第1電極は、上部第1電極と下部第1電極とで構成され、前記一対の第2電極は、上部第2電極と下部第2電極とで構成されており、
前記タッチパネルには、前記上部第1電極と前記下部第1電極との間及び前記上部第2電極と前記下部第2電極との間に空隙を形成するためのスペーサ部が設けられており、
前記タッチパネルの、前記上部第1電極と前記上部第2電極の上側には前記入力操作領域を有する入力操作面が設けられていると共に、前記スペーサ部の、平面視で前記入力操作領域と重なる部分に開口部が形成されており、
前記上部第1電極及び前記下部第1電極は、それぞれ平面視で前記開口部の中央に配置され、前記上部第2電極は、平面視で前記上部第1電極を囲むように形成されていると共に、前記下部第2電極は、平面視で前記下部第1電極を囲むように形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の車載入力装置。
【請求項3】
前記上部第1電極及び前記下部第1電極の少なくとも一方に、前記開口部側へ突出する導電性の凸部を設けた、
ことを特徴とする請求項2に記載の車載入力装置。
【請求項4】
前記第1情報は、オン又はオフのみのデジタル信号による情報であり、前記第2情報は、連続的に変化するアナログ信号による情報である、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の車載入力装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載入力装置に関し、特に、ステアリングホイールに配置されたタッチパネルで入力操作することのできる車載入力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、静電容量型のタッチパネル式の入力装置が、主に携帯機器用途で普及している。静電容量型のタッチパネル式の入力装置は、携帯機器の入力操作者の手指が入力操作面に近づいたときの静電容量の変化によって入力操作入力を検知するように構成されている。
【0003】
しかしながら、このような携帯機器用途のタッチパネル式の入力装置には、入力操作時の入力操作者の動きで誤入力操作する恐れがあった。例えば、タッチパネルの入力操作面の直上を入力操作者の手指が通過することにより、入力操作者が意図しない入力操作が実行される恐れがあった。
【0004】
このような誤入力操作を起きにくくしたタッチパネル式のセンサ装置として、特許文献1に記載されたセンサ装置900が知られている。以下、図10(a)及び図10(b)を用いて、入力操作装置900について説明する。
【0005】
センサ装置900は、図10(a)に示すように、タッチパネル950と、筐体910と、感圧センサ960とを具備する。タッチパネル950は、入力操作面を有し、該入力操作面に直接又は間接的に入力操作子が触れた位置を検出する。筐体910は、タッチパネル950を収容する。感圧センサ960は、図10(b)に示すように、タッチパネル950に固定された第1の電極961と、筐体910に固定された第2の電極963と、タッチパネル950と筐体910との間に配置され筐体910に対してタッチパネル950を弾性的に支持する弾性体962とを有する。感圧センサ960は、入力操作面に入力される押圧力を第1の電極961と第2の電極963との間の静電容量の変化として検出する。
【0006】
センサ装置900は、タッチパネル950を備えることにより、入力操作者の手指が接触する入力操作面の位置検出を行うことができると共に、押圧力に応じて静電容量が変化する感圧センサ960を備えることにより、静電容量変化から押圧力を検出することができる。その結果、感圧センサ960の信号によって入力操作を確定させることができる。これにより、入力操作者の手指が単に入力操作面に直接的或いは間接的に接触しているだけでは、入力決定とは判定されないので、誤入力操作を減少させることができる、という効果を奏する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2010−244514号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
近年、車載用の入力装置として、スイッチ入力操作領域をステアリングホイール上に設け、そのスイッチ入力操作領域を、レイアウトの柔軟性やフラットな外観を生かすため、機械式の入力装置から携帯機器用途で用いられているような静電容量型のタッチパネル式へ置き換えたものが開発されてきている。
【0009】
しかしながら、タッチパネル式の入力装置を備えたステアリングホイールでは、車両の旋回時にステアリングホイールを回転させる動作でタッチパネルの入力操作面の直上を運転者の手指が通過するため、運転者が意図しない入力操作が実行されるという問題があった。
【0010】
この問題を解決するため、上述した特許文献1に記載されたセンサ装置900をステアリングホイール上に設けた車載入力装置用に転用することが考えられるが、車載部品には常に安全性が求められ、ASIL(Automotive Safety Integrity Level:安全性要求レベル)という基準が設けられ管理されている。
【0011】
車載入力装置にはクルーズコントロール等の運転入力操作のために用いられるものがあり、車間距離を短く設定する入力操作や、走行速度を上げる入力操作が行なわれる。上述したASILでは、運転入力操作に用いられる車載入力装置に対し、誤動作すると運転者に危険が及ぶ恐れがあるという理由から安全に対する厳しいレベルが要求されている。
【0012】
そのような車載入力装置に、上述したセンサ装置900のような、感圧センサの信号のみによって入力操作を確定させるように構成された装置を用いた場合、感圧センサの信号回路が外乱ノイズによって誤検知した際に、運転入力操作の安全性を確保することができないという危険性があった。
【0013】
本発明はこのような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、運転入力操作の安全性を確保することのできる車載入力装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記課題を解決するために本発明の車載入力装置は、第1押圧検知部と、第2押圧検知部と、制御部と、を有し、前記第1押圧検知部及び前記第2押圧検知部が押圧されることによって入力操作を検知可能な車載入力装置であって、前記入力操作に応じて、前記第1押圧検知部によって出力される第1情報と、前記第2押圧検知部によって出力される第2情報とが、それぞれ独立した接続回路を介して前記制御部に入力され、前記制御部は、前記第1情報と前記第2情報とが一致したときに、当該情報に対応する制御信号を出力するものであり、前記第1押圧検知部は、互いに対向する一対の第1電極を有し、前記第2押圧検知部は、互いに対向する一対の第2電極を有し、入力操作領域が押圧されたときに、前記第1押圧検知部が、前記一対の第1電極が互いに接触することによって前記第1情報を出力し、前記第2押圧検知部が、前記一対の第2電極の間の距離の変化に伴う静電容量の変化に基づいて前記第2情報を出力する
という特徴を有する。
【0015】
このように構成された車載入力装置は、第1押圧検知部から出力される第1情報又は第2押圧検知部から出力される第2情報のどちらか1つによって制御信号を出力するのではなく、第1情報と第2情報とが一致したときにのみ、当該情報に対応する制御信号を出力するので、運転入力操作の安全性を確保することが可能となる。
【0018】
また、上記の構成において、前記第1押圧検知部と前記第2押圧検知部とが形成されたタッチパネルを有し、前記一対の第1電極は、上部第1電極と下部第1電極とで構成され、前記一対の第2電極は、上部第2電極と下部第2電極とで構成されており、前記タッチパネルには、前記上部第1電極と前記下部第1電極との間及び前記上部第2電極と前記下部第2電極との間に空隙を形成するためのスペーサ部が設けられており、前記タッチパネルの、前記上部第1電極と前記上部第2電極の上側には入力操作領域を有する入力操作面が設けられていると共に、前記スペーサ部の、平面視で前記入力操作領域と重なる部分に開口部が形成されており、前記上部第1電極及び前記下部第1電極は、それぞれ平面視で前記開口部の中央に配置され、前記上部第2電極は、平面視で前記上部第1電極を囲むように形成されていると共に、前記下部第2電極は、平面視で前記下部第1電極を囲むように形成されている、という特徴を有する。
【0019】
このように構成された車載入力装置は、一対の第1電極をそれぞれ平面視で開口部の中央に配置すると共に、一対の第2電極を、それぞれ平面視で第1電極を囲むように形成したので、第1電極の応答性を向上させることができ、更に一対の第2電極が互いに接触し難くなるため、一対の第2電極間の短絡を防止することが容易に可能となる。
【0020】
また、上記の構成において、前記上部第1電極及び前記下部第1電極の少なくとも一方に、前記開口部側へ突出する導電性の凸部を設けた、という特徴を有する。
【0021】
このように構成された車載入力装置は、上部第1電極と下部第1電極とによる接触が面接触から点接触になるため、接触面積を少なくすることができ、上部第1電極と下部第1電極との貼り付きを防止することができる。また、上部第1電極と下部第1電極とによる接触が点接触であることにより、押圧後の入力操作シートの復帰力を大きくすることができ、接触させた上部第1電極と下部第1電極とが離れ易くなる。
【0022】
また、上記の構成において、前記第1情報は、オン又はオフのみのデジタル信号による情報であり、前記第2情報は、連続的に変化するアナログ信号による情報である、という特徴を有する。
【0023】
このように構成された車載入力装置は、押圧時に外来信号ノイズ又は機械的ノイズが入り込んだとしても、デジタル信号が外来信号ノイズに強く、アナログ信号が機械的ノイズに強いため、第1押圧検知部又は第2押圧検知部のどちらか一方は、正常に動作することができる。そのため、誤った制御信号が出力されることがなく、誤動作を防止することが確実となる。
【発明の効果】
【0024】
本発明の車載入力装置は、第1押圧検知部から出力される第1情報又は第2押圧検知部から出力される第2情報のどちらか1つによって制御信号を出力するのではなく、第1情報と第2情報とが一致したときにのみ、当該情報に対応する制御信号を出力するので、運転入力操作の安全性を確保することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】車載入力装置の構成を示すブロック図である。
図2】車載入力装置内のタッチパネルの外観を示す斜視図である。
図3】タッチパネルがステアリングホイールに取り付けられた状態を示す模式図である。
図4】タッチパネルの部分平面図である。
図5】タッチパネルの部分断面図である。
図6】タッチパネル内の第1電極及び第2電極の平面図である。
図7】タッチパネルの押圧時の部分断面図である。
図8】車載入力装置・変形例のタッチパネルの部分断面図である。
図9】タッチパネルの押圧時の部分断面図である。
図10】従来例に係るセンサ装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の車載入力装置について図面を参照しながら説明する。本発明の車載入力装置は、主に、車両内におけるクルーズコントロール等の運転入力操作に対応した車載入力装置である。本発明の車載入力装置の用途については、以下説明する実施形態に限定されるものではなく適宜変更が可能である。尚、本明細書では、特に断りの無い限り、各図面の+X側を右側、−X側を左側、+Y側を奥側、−Y側を手前側、+Z側を上側、−Z側を下側として説明する。
【0027】
[実施形態]
最初に、図1を参照して、本発明の実施形態に係る車載入力装置100の構成について説明する。図1は、車載入力装置100の構成を示すブロック図である。
【0028】
車載入力装置100は、図1に示すように、第1押圧検知部10と第2押圧検知部20とを備えたタッチパネル30と、制御部50と、を有し、タッチパネル30内の第1押圧検知部10及び第2押圧検知部20が押圧されることによって入力操作を検知可能な車載入力装置である。
【0029】
タッチパネル30内の第1押圧検知部10及び第2押圧検知部20は、それぞれ、第1接続回路55a及び第2接続回路55bで構成される接続回路55を介して制御部50に接続されている。
【0030】
従って、第1押圧検知部10において入力操作され出力される第1情報SD1と、第2押圧検知部20において入力操作され出力される第2情報SA2とが、それぞれ独立した接続回路55、即ち第1接続回路55a又は第2接続回路55bを介して制御部50に入力される。
【0031】
ここで、第1押圧検知部10が出力する第1情報SD1は、オン又はオフ、即ち情報として“1”又は“0”のみを有するデジタル信号による情報であり、第2押圧検知部20が出力する第2情報SA2は、連続的に変化するアナログ信号による情報である。
【0032】
第2接続回路55bは、入力されたアナログ信号である第2情報SA2を、その信号レベルによって情報として“1”又は“0”を有するデジタル信号に変換し、デジタル信号化された第2情報SD2を制御部50に出力する信号処理回路である。具体的には、入力された第2情報SA2の信号レベルが予め設定された閾値と同じか、当該閾値よりも大きければデジタル信号化された第2情報SD2として“1”を生成し、入力された第2情報SA2の信号レベルが予め設定された閾値よりも小さければデジタル信号化された第2情報SD2として“0”を生成し、それぞれ制御部50に出力する。
【0033】
第1接続回路55aは、第1情報SD1が、もともとオン又はオフのみのデジタル信号による情報であるため、第1接続回路55aは、入力された第1情報SD1を、そのままデジタル信号の状態で制御部50に出力する。
【0034】
制御部50では、入力された第1情報SD1による“1”又は“0”の情報とデジタル信号化された第2情報SD2による“1”又は“0”の情報とが一致したときに、当該情報に対応する制御信号S0をクルーズコントロール等の運転入力操作システムを搭載した車載駆動装置63に出力する。逆に、入力された第1情報SD1による“1”又は“0”の情報とデジタル信号化された第2情報SD2による“1”又は“0”の情報とが一致しないときには、制御信号S0を車載駆動装置63に出力しない。
【0035】
次に、図2乃至図6を参照して、車載入力装置100の構成要素の1つであるタッチパネル30について説明する。図2は、タッチパネル30の外観を示す斜視図であり、図3は、タッチパネル30がステアリングホイール60に取り付けられた状態を示す模式図である。また、図4は、タッチパネル30の部分平面図であり、図5は、タッチパネル30の部分断面図であり、図6は、タッチパネル30内の第1電極11及び第2電極21の平面図である。尚、図5は、図4に示すA−A線から見た断面図である。また、図5において、入力操作領域35bを押圧する入力操作者の手指65の状態を2点鎖線で示している。これは、今後説明する図7乃至図9においても同様である。
【0036】
車載入力装置100の構成要素の1つであるタッチパネル30は、図2に示すように、薄型シート状に形成されていると共に、図3に示すように、車両のステアリングホイール60の中央部60aにおけるハンドル部60bに近い左側及び右側の、入力操作者が入力操作しやすい位置に取り付けられる。
【0037】
タッチパネル30は、図2に示すように、上側から入力操作シート35、抑制層34、上部シート33、スペーサ部32、下部シート31、及び下側抑制層36によって構成されている。
【0038】
タッチパネル30の上面に位置する入力操作シート35には入力操作面35aが設けられていると共に、入力操作面35a上には、図2及び図4に示すように、複数の入力操作領域35bが設けられている。車載入力装置100の入力操作者は、図5に示すように、入力操作領域35bに入力操作者の手指65を置き、置いた指で入力操作領域35bを押下した時にのみ、所定の入力操作を行うことが可能とされる。言い換えれば、入力操作者の手指65が入力操作領域35bの表面を触るだけでは、入力操作を行うことができないように構成されている。これは、抑制層34が、手指65と第1押圧検知部10及び第2押圧検知部20との間で静電容量が形成されることを抑制あるいは防止しているためである。
【0039】
タッチパネル30内には、前述した第1押圧検知部10と第2押圧検知部20とが形成されている。図5に示すように、第1押圧検知部10は、互いに対向する一対の第1電極11を有すると共に、第2押圧検知部20は、互いに対向する一対の第2電極21を有している。詳細には、第1電極11は、互いに対向する上部第1電極11aと下部第1電極11bとで構成され、第2電極21は、互いに対向する上部第2電極21aと下部第2電極21bとで構成されている。
【0040】
上述した上部第1電極11a及び上部第2電極21aは、上部シート33の一部を構成する絶縁層33aの下部に形成されており、下部第1電極11b及び下部第2電極21bは、下部シート31を構成する絶縁層31aの上部に形成されている。
【0041】
下部シート31の絶縁層31a及び上部シート33の絶縁層33aは、PET(Polyethylene Terephthalate:ポリエチレンテレフタレート)等の絶縁性を有する合成樹脂で形成されており、上部第1電極11a、下部第1電極11b、上部第2電極21a及び下部第2電極21bは導電性を有する材料で形成されている。導電性を有する材料としては、例えばITO(Indium Tin Oxide:酸化インジウムスズ)や、AgNW(銀ナノワイヤ)、CNT(Carbon nanotube)、Cu(銅)、が挙げられる。
【0042】
第1押圧検知部10及び第2押圧検知部20は、上部第1電極11a及び上部第2電極21aの上面が押圧されることによって、一対の第1電極11間、即ち上部第1電極11aと下部第1電極11bとの間の距離の変化、又は、一対の第2電極21間、即ち上部第2電極21aと下部第2電極21bとの間の距離の変化に基づいて入力操作を検知するように構成されている。また、上部第2電極21aと下部第2電極21bとの間には、図5に示すように、上部第2電極21aと下部第2電極21bとの間の距離の変化に対応した静電容量C0が形成される。
【0043】
第1押圧検知部10の場合、一対の第1電極11間の距離が0となった時、即ち上部第1電極11aと下部第1電極11bとが接触した時、入力操作を検知するように構成されている。一方、第2押圧検知部20の場合、一対の第2電極21間の距離が小さくなり、その結果、上部第2電極21aと下部第2電極21bとの間に形成されている静電容量C0が所定の閾値に達した時、入力操作を検知するように構成されている。
【0044】
前記タッチパネル30には、上部シート33と下部シート31との間、言い換えれば、上部第1電極11aと上部第2電極21aとを含む面と、下部第1電極11bと下部第2電極21bとを含む面と、の間にスペーサ部32が設けられている。スペーサ部32は、上部シート33の絶縁層33aと下部シート31の絶縁層31aとの間に挟まれるように形成された絶縁部32bと、上部第1電極11a及び上部第2電極21aと下部第1電極11b及び下部第2電極21bとの間に設けられると共に、平面視で入力操作領域35bと重なる部分に形成された開口部32aと、によって構成されている。
【0045】
絶縁部32bは、例えば下部シート31の表面にレジスト液を塗布し、フォトレジストを用いてレジスト液を硬化させることにより形成することができる。開口部32aは、例えばフォトレジストを用いて形成された絶縁部32b上に所定形状の開口を有するマスクを載せた状態で露光し、且つ現像することにより形成することが可能である。また、レーザによって形成することも可能である。
【0046】
図5に示すように、第1電極11を構成する上部第1電極11a及び下部第1電極11bは、それぞれ平面視で開口部32aの中央に配置されている。また、第2電極21を構成する上部第2電極21a及び下部第2電極21bは、図6に示すように、それぞれ平面視で上部第1電極11a又は下部第1電極11bを囲むように形成されている。
【0047】
尚、上部第1電極11aと下部第1電極11b、及び上部第2電極21aと下部第1電極21bとは、同一の形状をしており、平面視で重なっているため、図6においては、それぞれを1つの図形で表示している。
【0048】
図6に示すように、本実施形態の上部第1電極11a及び下部第1電極11bは、円形状をしており、上部第2電極21a及び下部第2電極21bは、輪郭の連続しない円環状をしている。尚、上部第1電極11a及び下部第1電極11bが円形状ではなく、矩形状をしていても良い。また、同様に、上部第2電極21a及び下部第2電極21bが輪郭の連続しない矩形環状をしていても良い。
【0049】
第1押圧検知部10の第1情報SD1が出力される第1出力線路13が、上部第1電極11a及び下部第1電極11bの一部から奥側方向(+Y方向)へ直線状に延伸して形成されている。また、第2押圧検知部20の第2情報SA2が出力される第2出力線路23も、上部第2電極21a及び下部第2電極21bの一部から奥側方向(+Y方向)へ直線状に延伸して形成されている。
【0050】
図4に示すように、入力操作面35a上の複数の入力操作領域35bは、互いに所定の距離を隔てて設けられており、それぞれが独立した入力操作を行えるように設定されている。入力操作領域35bを有する入力操作面35aは、図5に示すように、入力操作シート35の上側で、上部第1電極11a及び上部第2電極21aの上方に設けられている。尚、入力操作領域35bは、本実施形態では円形状をしているが、その形状は、矩形形状等であっても良い。
【0051】
入力操作領域35bは、平坦な面を持つ入力操作面35aの表面で、且つ前述した複数の開口部32aと上下方向に対向する位置に、例えば「+」、「−」、「>」、「<」、「MODE」、等の各種の文字や記号からなるマークが印字又は刻印等されている。各マークがしるされた入力操作領域35bを押下(押圧)することにより上記文字や記号等に対応する情報を入力することができるようになっている。尚、マークを印字する面は入力操作面35aに限らず、入力操作シート35の裏面や抑制層34に印字するようにしても良い。また、入力操作シート35とは別に、マークが印字されたフィルム状部材を入力操作シート35や抑制層34の表面もしくは裏面に貼り合わせるようにしても良い。
【0052】
図2及び図5に示すように、上部シート33と入力操作シート35との間には、銀等の導電性を有する金属を印刷や塗布等によって形成された抑制層34が設けられている。抑制層34は、導電性を有する金属によって形成されているため、上部シート33に形成されている上部第2電極21aと入力操作シート35の上面の入力操作面35aとの間を電気的に遮蔽するシールド層34aとなっている。そのため、抑制層34は、入力操作者と上部第2電極21aとの間に静電容量が形成されることを抑制することができる。従って、入力操作者の手指65が入力操作領域35bを含む入力操作面35aに接触したとしても、抑制層34が上部第2電極21aと入力操作者との間を遮蔽するため、入力操作者の手指65が入力操作面35a上にあるだけでは、上部第2電極21aと下部第2電極21bとの間の静電容量C0を変化させることがない。
【0053】
尚、抑制層34は、上部シート33と入力操作シート35との間ではなくて、入力操作シート35の上側、即ち入力操作面35aの上面に設けられても良い。その場合でも、入力操作者の手指65が抑制層34に触れただけでは、上部第2電極21aと下部第2電極21bとの間の静電容量C0を変化させることがない。
【0054】
尚、抑制層34即ちシールド層34aは、上部シート33内で、絶縁層33aの上側に設けられても良いし、入力操作シート35の下側に設けられても良い。更に、本発明の各実施形態では、上部シート33と入力操作シート35とを別のシートとしているが、上部第1電極11a及び上部第2電極21aから入力操作面35aまでを同一のシート内に形成しても良い。
【0055】
また、抑制層34が上部第2電極21aの上方だけに設けられる実施形態であっても良いが、本実施形態では、前述したように、下部シート31の下側にも下側シールド層36aを形成する下側抑制層36を設けている。そのため、タッチパネル30の下方側に入力操作者の手指65が回り込むようなことがあっても、上部第2電極21aと下部第2電極21bとの間の静電容量C0を変化させる状態にはならない。
【0056】
尚、抑制層34は、入力操作者と上部第2電極21aとの間を電気的に完全に遮蔽し、その間に静電容量が形成されることを完全に防止する層であることが好ましい。上記では、抑制層34は、操作者と上部第2電極21aとの間に静電容量が形成されることを抑制すると説明したが、このように抑制層34が操作者と上部第2電極21aとの間を完全に遮蔽することができない場合、操作者が操作面35aを押下しない程度に触れたときに発生する程度の大きさの静電容量では入力操作を検出しないように閾値を設ける必要がある。ただし、これでは閾値よりも小さい静電容量の範囲が不感領域となってしまい、強く押圧しないと入力操作を検出せず、操作性が悪くなってしまう。そこで、抑制層34は、操作者と上部第2電極21aとの間を電気的に完全に遮蔽し、その間に静電容量が形成されることを完全に防止する層であることが好ましい。その場合、不感領域が発生しないため、操作性が良くなる。
【0057】
次に、図5及び図7を参照して、車載入力装置100の入力操作内容について説明する。図7は、タッチパネル30の押圧時の部分断面図である。
【0058】
入力操作者の手指65が入力操作領域35bを押圧する直前の状態は、図5に示すように、入力操作者の手指65が入力操作面35a上の入力操作領域35bに接触している状態である。但し、前述したように、この状態では入力操作されたことにはならない。
【0059】
次に、入力操作者の手指65が入力操作面35a上の入力操作領域35bを押圧した時には、図7に示すように、上部シート33が下側方向に湾曲変形し、開口部32a内の、上部第1電極11aと下部第1電極11bとの間の距離、及び上部第2電極21aと下部第2電極21bとの間の距離が変化する。第2押圧検知部においては、入力操作領域35bが押圧されたときに、上部第2電極21aと下部第2電極との間の距離の変化に伴って静電容量C0が変化する。
【0060】
入力操作領域35bを入力操作者の手指65によって押圧し、更に深く押圧すると上部第1電極11aと下部第1電極11bとが接触する。即ち、上部第1電極11aと下部第1電極11bとの間の距離が0になる。前述したように、この時、第1押圧検知部10から、第1押圧検知部10において、図1に示した入力操作が行なわれたことを示す第1情報SD1が出力される。
【0061】
一方、第2押圧検知部20においても、この時、一対の第2電極21間の距離、即ち、上部第2電極21aと下部第2電極21bとの間の距離が小さくなる。その結果、静電容量C0が所定の閾値に達し、第2押圧検知部20から、第2押圧検知部20において入力操作が行なわれたことを示す第2情報SA2が出力される。尚、当該所定の閾値は、入力操作領域35bが入力操作者の手指65によって深く押圧され、上部第1電極11aと下部第1電極11bとが接触する時における静電容量C0の値となるように設定されている。
【0062】
従って、入力操作領域35bを入力操作者の手指65によって深く押圧することによって、図1に示した第1押圧検知部10からの第1情報SD1と第2押圧検知部20からの第2情報SA2が同時に出力され、第1情報SD1とデジタル信号化された第2情報SD2とが、制御部50に入力される。その結果、制御部50から制御信号S0が車載駆動装置63へ出力される。
【0063】
[実施形態の変形例]
次に、図1乃至図3図8及び図9を参照して、実施形態の変形例としての、車載入力装置110の構成及び入力操作内容について説明する。図8は、車載入力装置110を構成するタッチパネル40の部分断面図であり、図9は、タッチパネル40の押圧時の部分断面図である。
【0064】
車載入力装置110と車載入力装置100との相違点は、車載入力装置110がタッチパネル40を有し、タッチパネル40が、図8に示すように、凸部15を有している点だけであり、凸部15以外の構成は、車載入力装置100の構成と同一である。そのため、上記相違点以外に関する構成については、その詳細な説明を省略する。また、タッチパネル40及び凸部15以外の構成要素の符号としては、車載入力装置100に用いた符号を用いる。
【0065】
車載入力装置110も、図3に示すように、車両のステアリングホイール60の中央部60aにおけるハンドル部60bに近い左側及び右側の、車載入力装置110の入力操作者が入力操作しやすい位置に取り付けられる。また、車載入力装置110の構成ブロックは、図1に示すように、車載入力装置100と同一である。また、タッチパネル40を形成する各シートの構成も、図2に示すように、車載入力装置100の場合と同一である。
【0066】
図8に示すように、車載入力装置110のタッチパネル40に設けられた第1電極11には、開口部32a側へ突出する凸部15が設けられている。詳しくは、タッチパネル40に設けられた上部第1電極11aの下側の面に、開口部32aの方向(−Z方向)へ突出する上側凸部15aが設けられており、また、下部第1電極11bの上側の面に、開口部32aの方向(+Z方向)へ突出する下側凸部15bが設けられている。
【0067】
上側凸部15a及び下側凸部15bは、導電性を有する材料で形成されており、例えば、導電ゴムによって形成されている。従って、上部第1電極11aと上側凸部15aとは同一電位となり、下部第1電極11bと下側凸部15bとは同一電位となる。言い換えれば、上側凸部15aは上部第1電極11aの一部となり、下側凸部15bは下部第1電極11bの一部となる。凸部15は、本実施形態では上部第1電極11aの下側の面及び下部第1電極11bの上側の面に設けられているが、上部第1電極11aと下部第1電極11bの少なくともどちらか一方に設けられていれば良い。
【0068】
入力操作者の手指65が入力操作領域35bを押圧する直前の状態は、図8に示すように、入力操作者の手指65が入力操作面35a上の入力操作領域35bに接触している状態であり、前述したように、この状態では入力操作されたことにはならない。
【0069】
次に、入力操作者の手指65が入力操作面35a上の入力操作領域35bを押圧した時には、図9に示すように、上部シート33が下側方向に湾曲変形し、開口部32a内の、上側凸部15aと下側凸部15bとの間の距離、及び上部第2電極21aと下部第2電極21bとの間の距離が変化する。
【0070】
入力操作領域35bを入力操作者の手指65によって押圧し、更に深く押圧すると上側凸部15aと下側凸部15bとが接触する。即ち、上部第1電極11aと下部第1電極11bとが上側凸部15a及び下側凸部15bを介して接触する。前述したように、この時、図1に示した第1押圧検知部10から、第1押圧検知部10において入力操作が行なわれたことを示す第1情報SD1が出力される。
【0071】
一方、第2押圧検知部20においても、この時、一対の第2電極21間の距離、即ち、上部第2電極21aと下部第2電極21bとの間の距離が小さくなる。その結果、静電容量C0が所定の閾値に達し、第2押圧検知部20から、第2押圧検知部20において入力操作が行なわれたことを示す第2情報SA2が出力される。尚、当該所定の閾値は、入力操作領域35bが入力操作者の手指65によって深く押圧され、上側凸部15aと下側凸部15bとが接触する時の静電容量C0と同一の値となるように設定されている。
【0072】
従って、車載入力装置100の場合と同様に、入力操作領域35bを入力操作者の手指65によって深く押圧することによって、第1押圧検知部10からの第1情報SD1と第2押圧検知部20からの第2情報SA2が同時に出力される。その結果、図1に示した制御部50から制御信号S0が車載駆動装置63へ出力される。
【0073】
車載入力装置110では、第1電極11に凸部15を設けることによって、即ち、上部第1電極11aの下側の面に上側凸部15aを設け、下部第1電極11bの上側の面に下側凸部15bを設けることによって、上部第1電極11aと下部第1電極11bとの間の距離を、前述した車載入力装置100の場合に比べて狭くすることができる。
【0074】
そのため、凸部15を設けることによって、上部第1電極11aと下部第1電極11bとを接触させるための押圧力が前述した車載入力装置100の場合に比べて小さくても、容易に入力操作を行うことができる。
【0075】
以下、本実施形態としたことによる効果について説明する。
【0076】
車載入力装置100は、第1押圧検知部10から出力される第1情報SD1又は第2押圧検知部20から出力される第2情報SA2のどちらか1つによって制御信号S0を出力するのではなく、第1情報SD1と第2情報SA2、実際にはデジタル信号化された第2情報SD2と第1情報SD1とが一致したときにのみ、当該情報に対応する制御信号S0を出力するので、運転入力操作の安全性を確保することが可能となる。
【0077】
また、第1押圧検知部10及び第2押圧検知部20は、どちらも、一対の第1電極11間又は一対の第2電極21間の距離の変化に基づいて入力操作を検知するようにしたので、構成が簡単で、小型化・薄型化が可能となる。
【0078】
また、一対の第1電極11をそれぞれ平面視で開口部32aの中央に配置すると共に、一対の第2電極21を、それぞれ平面視で第1電極11を囲むように形成したので、第1電極11の応答性を向上させることができ、更に一対の第2電極21が互いに接触し難くなるため一対の第2電極21間の短絡を防止することが容易に可能となる。
【0079】
また、車載入力装置110は、上部第1電極11a及び下部第1電極11bの少なくともどちらか1つに、開口部32aへ突出する導電性を有する凸部15を設けたので、上部第1電極11aと下部第1電極11bとによる接触が面接触から点接触になる。そのため、接触面積を少なくすることができ、上部第1電極11aと下部第1電極11bとの貼り付きを防止することができる。また、上部第1電極11aと下部第1電極11bとによる接触が点接触となることにより、押圧後の入力操作シート35の復帰力を大きくすることができ、接触させた上部第1電極11aと下部第1電極11bとが離れ易くなる。
【0080】
また、車載入力装置100及び110は、第1情報SD1がデジタル信号であり、第2情報SA2がアナログ信号であるので、押圧時に外来信号ノイズ又は機械的ノイズが入り込んだとしても、デジタル信号が外来信号ノイズに強く、アナログ信号が機械的ノイズに強いため、第1押圧検知部10又は第2押圧検知部20のどちらか一方は、正常に動作することができる。そのため、誤った制御信号が出力されることがなく、誤動作を防止することが確実となる。
【0081】
以上説明したように、本発明の車載入力装置は、第1押圧検知部から出力される第1情報又は第2押圧検知部から出力される第2情報のどちらか1つによって制御信号を出力するのではなく、第1情報と第2情報とが一致したときにのみ、当該情報に対応する制御信号を出力するので、運転入力操作の安全性を確保することが可能となる。
【0082】
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することが可能である。
【符号の説明】
【0083】
10 第1押圧検知部
11 第1電極
11a 上部第1電極
11b 下部第1電極
13 第1出力線路
15 凸部
15a 上側凸部
15b 下側凸部
20 第2押圧検知部
21 第2電極
21a 上部第2電極
21b 下部第2電極
23 第2出力線路
30 タッチパネル
31 下部シート
31a 絶縁層
32 スペーサ部
32a 開口部
32b 絶縁部
33 上部シート
33a 絶縁層
34 抑制層
34a シールド層
35 入力操作シート
35a 入力操作面
35b 入力操作領域
36 下側抑制層
36a 下側シールド層
40 タッチパネル
50 制御部
55 接続回路
55a 第1接続回路
55b 第2接続回路
60 ステアリングホイール
60a 中央部
60b ハンドル部
63 車載駆動装置
65 入力操作者の手指
100 車載入力装置
110 車載入力装置
C0 静電容量
S0 制御信号
SD1 第1情報
SA2 第2情報
SD2 デジタル信号化された第2情報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10