【文献】
変身香水 ココロパフューム、ココロパフュームキャリー(新製品紹介),おもちゃのムラジン,2010年 2月14日,[online],平成30年7月17日検索,URL,http://e-matsusaka.jp/murajin/2010/02/14/945/
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の実施形態を説明するための、演出玩具の一例の構成を示す図である。
【
図2】
図1の演出玩具における本体部の機能ブロックを示す図である。
【
図6】
図1の演出玩具の操作部に付された識別コードを取得する本体部の検出部の構成を示す図である。
【
図8】
図1の演出玩具の操作部に付された識別コードの構成を示す図である。
【
図9】
図8の操作部に付された識別コードを取得する方法を示す図である。
【
図10】
図8の操作部に付された識別コードを取得する方法を示す図である。
【
図11】
図10(C)におけるXI−XI線断面を示す図である。
【
図12】
図1の演出玩具の本体部の可動部を移動させる機構の一例の構成を示す図である。
【
図13】
図1の演出玩具の本体部の可動部を移動させる機構の一例の構成を示す図である。
【
図15】本発明の実施形態を説明するための、演出玩具の一例の正面図である。
【
図16】本発明の実施形態を説明するための、演出玩具の一例の背面図である。
【
図17】本発明の実施形態を説明するための、演出玩具の一例の左側面図である。
【
図18】本発明の実施形態を説明するための、演出玩具の一例の右側面図である。
【
図19】本発明の実施形態を説明するための、演出玩具の一例の平面図である。
【
図20】本発明の実施形態を説明するための、演出玩具の一例の底面図である。
【
図21】本発明の実施形態を説明するための、演出玩具の一例の斜視図である。
【
図22】本発明の実施形態を説明するための、演出玩具の一例の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1は、本発明の実施形態を説明するための、演出玩具の全体構成例を示す斜視図である。
【0021】
演出玩具1は、本体部2と、第1の操作部3とを備える。
【0022】
本体部2は、少なくとも発光による演出を出力可能に構成され、本例では、発光及び音声による演出を出力可能に構成されている。そして、発光及び音声による演出に合わせて移動される可動部10を備える。
【0023】
本体部2は、全体として香水瓶などの液体容器を模した形状に形成されており、ケース11と、ケース11の下部側の正面との間に空間をあけて配置されたカバー12とを有する。可動部10は、ケース11とカバー12との間の空間に配置されており、この空間内にて上下に移動される。
【0024】
ケース11は、発光及び音声による演出を出力するための電気部品や可動部10を上下に移動させるための機構などを収納している。ケース11の底部で可動部10の下方にあたる位置には、例えばLED(light emitting diode)等の発光体13が設けられており、発光体13は、可動部10を下方から照明する。
【0025】
可動部10は、少なくとも一部が曲面に形成され、図示の例では香水等の液体の液面の揺らぎを模して波状に起伏した板で構成されている。そして、発光体13に向く可動部10の下面は反射面とされている。
【0026】
カバー12は透明又は半透明に形成されており、可動部10が配置されるケース11とカバー12との間の空間が視認可能となっている。そして、発光体13が発する光により、ケース11とカバー12との間の空間において発光体13が設けられているケース11の底部と発光体13に向く下面が反射面とされた可動部10との間は、特に光で満たされているかのように光輝して視認される。
【0027】
ケース11の天面には、第1の操作部3が着脱される装着部14と、可動部10を移動させるための第2の操作部15とが設けられている。
【0028】
第1の操作部3は、台座部20と、使用者が把持可能な把持部21と、出没部22とを有する。
【0029】
出没部22は、把持部21の内部で上下に移動可能に支持されており、把持部21を貫通して設けられたレバー部23の操作に応じて上下に移動される。出没部22は、下方に移動されることにより、先端部を台座部20の底面中央部から突出させ、上方に移動されることにより、把持部21の内部に収納される。出没部22は鍵を模した形状に形成されており、台座部20の底面中央部から突出される出没部22の先端部には、側方に突出するブレード部24が設けられている。
【0030】
台座部20は円盤状に形成されており、外周面には、径方向外側に突出する一対の凸部25a,25bが設けられている。一対の凸部25a,25bは、出没部22が突出する底面中央部を挟んで互いに反対側に設けられている。
【0031】
第1の操作部3が装着される装着部14は、第1の操作部3の台座部20が嵌り込む凹部として構成されている。装着部14の内周面には、台座部20の一対の凸部25a,25bをそれぞれ収容する収容部16a,16b、そして、収容部16a,16bから円弧状にそれぞれ延びる溝17a,17bが凹設されている。また、装着部14の底面中央部には、台座部20の底面から突出した出没部22の先端部が挿通可能な挿通孔18が設けられている。
【0032】
装着部14に台座部20が嵌め込まれた状態で、台座部20の一対の凸部25a,25bが装着部14の収容部16a,16bにそれぞれ収容されている。第1の操作部3は、収容部16a,16bから円弧状にそれぞれ延びる溝17a,17bに凸部25a,25bをそれぞれ進入させるようにして、回動可能に装着部14に支持され、使用者によって回動操作される。
【0033】
第2の操作部15は、押下可能にケース11に支持されており、使用者によって押下操作される。
【0034】
図2は、本体部2の機能ブロックを示す。
【0035】
演出玩具1の本体部2は、発光体13を含み発光による演出を出力する発光部30と、スピーカ等の発音体を含み音声による演出を出力する発音部31と、第1の操作部3の装着部14への装着及び第1操作部3に対する回動操作を検出する第1の検出部32と、第2の操作部15に対する押下操作を検出する第2の検出部33と、可動部10の位置を検出する位置検出部34と、記憶部35と、制御部36と、を備える。
【0036】
記憶部35は、例えばROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などの記憶媒体を含んで構成され、制御部36によって実行されるプログラムや、発光部30および発音部31に出力させる演出データを記憶している。
【0037】
制御部36は、例えばマイクロプロセッサなどの処理装置を含み、記憶部35に記憶されたプログラムに従って動作する。そして、制御部36は、第1の検出部32の検出結果、及び第2の検出部33の検出結果、並びに位置検出部34の検出結果に基づいて、対応する演出データを記憶部35から読み出し、読み出した演出データに基づいて、発光部30および発音部31を動作させる。
【0038】
図3から
図5は、演出玩具1の動作を示す。
【0039】
図3に示すように、第1の操作部3が本体部2の装着部14に装着された状態で、第1の操作部3が矢印Aで示す方向に回動操作される。第1の操作部3が所定角度回動されると、第1の検出部32(
図2参照)によって第1の操作部3に対する回動操作が検出され、
図4に示すように、制御部36の制御のもとで発光部30の発光体13が点灯され、発光部30から発光による演出が出力される。これに併せて可動部10が、上下方向の可動範囲における上端であって、可動範囲内にて発光体13から最も離間した位置である第1の可動阻止位置まで上昇される。以上の動作により、あたかも、可動部10が収容されている本体部2の空間内が液体で満たされるような演出を行うことができる。
【0040】
続いて、
図5に示すように、第2の操作部15が押下されると、可動部10が、矢印Cで示す方向に段階的に下降する。その際、第2の検出部33によって第2の操作部15に対する押下操作が検出され、制御部36の制御のもとで発音部31から第1の音声による演出が出力される。発音部31から出力される第1の音声としては、「プシュ」のような音声を例示することができる。そして、第2の操作部15の押下が繰り返し行われることにより、可動部10が、上下方向の可動範囲における下端であって、可動範囲内にて発光体13に最も接近した位置である第2の可動阻止位置まで段階的に下降される。位置検出部34は、可動部10が第2の可動阻止位置に達したことを検出し、位置検出部34によって可動部10が第2の可動阻止位置に達したことが検出されている場合に、第2の操作部15が押下されると、第2の検出部33によって第2の操作部15に対する押下操作が検出され、制御部36の制御のもとで発音部31から第2の音声による演出が出力される。発音部31から出力される第2の音声としては、「スカ」のような音声を例示することができる。
【0041】
以上の動作により、第2の操作部15が操作される毎に、あたかも、本体部2内の液体が少しずつ減っていき、ついには液体が無くなったかのような演出を行うことができる。
【0042】
本演出玩具1では、第1の操作部3が複数種用意され、第1の操作部3には種別毎に異なる識別コードが付されており、第1の検出部32は、装着部14に装着された第1の操作部3の識別コードを取得可能に構成されている。そして、制御部36は、第1の検出部32にて取得した識別コードに応じた演出データを記憶部35から読み出し、第1の操作部3の種別毎に異なる演出を発光部30や発音部31から出力させるように構成されている。第1の操作部3の種別毎に異なる演出としては、発光部30の発光体13の発光色や発光パターンが異なる演出を例示することができる。
【0043】
以下、第1の操作部3の識別コード、及び識別コードを取得する第1の検出部32の構成について説明する。
【0044】
図6及び
図7は、第1の検出部32の構成を示し、
図8は第1の操作部3に付された識別コードの構成を示す。
【0045】
第1の検出部32は、第1の操作部3が装着される装着部14に設けられた複数のスイッチで構成され、図示の例では、第1スイッチ40、第2スイッチ41、第3スイッチ42、エンドコード入力スイッチ43で構成されている。
【0046】
装着部14は、上記のとおり、第1の操作部3の台座部20が嵌り込む凹部として構成されており、装着部14の内周面には、台座部20の一対の凸部25a,25bをそれぞれ収容する収容部16a,16b、そして、収容部16a,16bから円弧状にそれぞれ延びる溝17a,17bが凹設されている。また、装着部14の底面中央部には、台座部20の底面から突出した出没部22の先端部が挿通可能な挿通孔18が設けられている。
【0047】
第1スイッチ40、第2スイッチ41、第3スイッチ42は、装着部14の底面中央部に設けられた挿通孔18の周囲で周方向に間隔をあけて装着部14の底面に設置されている。また、エンドコード入力スイッチ43は、第1の操作部3の回動操作に伴い、台座部20の一方の凸部25aが進入する溝17a内で装着部14の底面に設置されている。
【0048】
装着部14に嵌め込まれる第1の操作部3の台座部20の底面には、出没部22の周囲で周方向に間隔をあけて円弧状の第1領域50、第2領域51、第3領域52が設けられている。そして、第1領域50、第2領域51、第3領域52の各々には突起53が設けられている。
【0049】
第1領域50の突起53は、第1の操作部3の回動操作に併せて第1スイッチ40を所定のタイミングで押下する。同様に、第2領域51の突起53は、第1の操作部3の回動操作に併せて第2スイッチ41を所定のタイミングで押下し、第3領域52の突起53は、第1の操作部3の回動操作に併せて第3スイッチ42を所定のタイミングで押下する。
【0050】
第1領域50、第2領域51、第3領域52の各領域には、周方向に等しい間隔をあけて同数の突起53を設けることができ、各領域における突起53の数及び位置は第1の操作部3の種別毎に異なる。第1領域50、第2領域51、第3領域52の各領域における突起53の配置パターンによって第1の操作部3の種別毎の識別コードが構成される。
【0051】
ここで、第1の操作部3の出没部22の先端部には、側方に突出するブレード部24が設けられており、出没部22が挿通される装着部14の挿通孔18には、ブレード部24が進入可能な切り欠き19が設けられている。ブレード部24と切り欠き19との整合によって、第1の操作部3は出没部22の軸まわりに所定の回転姿勢で装着部14に装着される。
【0052】
また、装着部14の収容部16aの幅W1aと収容部16bの幅W1bとは互いに異なっており、収容部16a,16bに収容される台座部20の凸部25a,25bについても、凸部25aの幅W2aと凸部25bの幅W2bとは互いに異なっている。収容部16aと凸部25a、及び収容部16bと凸部25bとの整合によっても、第1の操作部3は出没部22の軸まわりに所定の回転姿勢で装着部14に装着される。
【0053】
図9および
図10は、第1の検出部32による第1の操作部3の識別コードの取得方法を示す。
【0054】
第1の操作部3が装着部14に装着された
図9(A)に示す状態から、第1の操作部3が回動操作されることにより、第1の操作部3の第1領域50、第2領域51、第3領域52の各領域に設けられている突起53によって、第1スイッチ40、第2スイッチ41、第3スイッチ42がそれぞれ適宜なタイミングで押下される。
【0055】
図9(B)〜
図9(D)に示す例では、まず
図9(B)に示すように、第1領域50の突起53によって第1スイッチ40のみが押下(ON)される。第1の検出部32は、この第1スイッチ40が押下されたタイミングでの第1スイッチ40、第2スイッチ41、第3スイッチ42のON/OFFを、第1の操作部3の識別コードの一部をなす部分コードとして制御部36に出力する。
【0056】
続いて、
図9(C)に示すように、第3領域52の突起53によって第3スイッチ42のみが押下(ON)される。第1の検出部32は、この第3スイッチ42が押下されたタイミングでの第1スイッチ40、第2スイッチ41、第3スイッチ42のON/OFFを部分コードとして制御部36に出力する。
【0057】
続いて、
図9(D)に示すように、第2領域51の突起53によって第2スイッチ41が押下(ON)され、また、第3領域52の突起53によって第3スイッチ42が押下(ON)される。第1の検出部32は、この第2スイッチ41及び第3スイッチ42が押下されたタイミングでの第1スイッチ40、第2スイッチ41、第3スイッチ42のON/OFFを部分コードとして制御部36に出力する。
【0058】
以上の動作により、第1の操作部3の識別コードが取得される。
【0059】
そして、
図10(A)に示すように、第1の操作部3がさらに回動操作されることにより、台座部20の一方の凸部25aによってエンドコード入力スイッチ43が押下される。第1の検出部32は、エンドコード入力スイッチ43が押下されたことを検出し、エンドコードを制御部36に出力する。
【0060】
エンドコードが入力された制御部36は、それまでに取得された複数の部分コードに基づいて識別コードを認識し、認識した識別コードに応じた演出データを記憶部35から読み出し、以後、読み出した演出データに基づいて発光部30や発音部31を動作させる。
【0061】
そして、第1の操作部3がさらに回動操作されると、
図10(B)に示すように、台座部20の一方の凸部25aが、エンドコード入力スイッチ43を乗り越えて後述する可動部10を上下に移動させる機構のロック解除片140を押圧する。これにより、可動部10が、上下方向の可動範囲における上端の第1の可動阻止位置まで上昇される。
【0062】
その後、
図10(C)に示すように、第1の操作部3の回動を伴い、台座部20の一方の凸部25aはロック解除片140によって押し戻され、ロック解除片140とエンドコード入力スイッチ43との間に配置される。
【0063】
図11に示すように、装着部14に装着された第1の操作部3が以上のように回動操作されることにより、第1の操作部3は、台座部20と、挿通孔18の切り欠き19から外れた出没部22のブレード部24との間にケース11を挟み込む。それにより、第1の操作部3は本体部2に保持される。
【0064】
以下、可動部10を上下に移動させる機構について説明する。
【0065】
図12及び
図13は、可動部10を上下に移動させる機構の構成例を示す図である。
【0066】
可動部10の移動機構100は、上下に延びる一対の第1アーム101及び第2アーム102を有し、可動部10は、一対の第1アーム101及び第2アーム102によって支持されている。
【0067】
第1アーム101は、軸110を介してケース11に回動可能に支持されたスイングアーム111と、軸112を介してスイングアーム111に回動可能に連結されたリンクアーム113と、を有する。第2アーム102もまた、同様に、軸120を介してケース11に回動可能に支持されたスイングアーム121と、軸122を介してスイングアーム121に回動可能に連結されたリンクアーム123と、を有する。可動部10は、軸114,124を介して、リンクアーム113,123に連結されている。
【0068】
第1アーム101はスイングアーム111とリンクアーム113との屈伸を伴い、また、第2アーム102はスイングアーム111とリンクアーム113との屈伸を伴い、それぞれ伸縮可能である。可動部10は、第1アーム101及び第2アーム102が伸びることによって下方に移動され、また、第1アーム101及び第2アーム102が縮むことによって上方に移動される。
【0069】
そして、第1アーム101のスイングアーム111はバネ115によって矢印Dで示す方向に付勢され、また、第2アーム102のスイングアーム121はバネ125によって矢印Eで示す方向に付勢されており、それにより、第1アーム101及び第2アーム102は縮まる向きに付勢されている。
【0070】
移動機構100は、第2の操作部15の押下操作によって作動され、第1アーム101及び第2アーム102を伸ばす向きに駆動する駆動部103と、バネ115,125に付勢されている第1アーム101及び第2アーム102の縮みを阻止するロック部104とをさらに有する。
【0071】
駆動部103は、スイングアーム111に固定された第1ギヤ130と、第2アーム102のスイングアーム121に固定され、第1ギヤ130に噛み合う第2ギヤ131と、同じく第1ギヤ130に噛み合う第3ギヤ132と、摩擦クラッチ133を介して第3ギヤ132に接続され、第3ギヤ132と一体に回転可能な第4ギヤ134と、軸135を介して揺動可能に第2の操作部15に支持された駆動アーム136とを含んで構成されている。
【0072】
駆動アーム136には第4ギヤ134に係合可能な爪137が設けられている。駆動アーム136は、第2の操作部15の押下操作に伴って第2の操作部15と共に押下され、爪137を第4ギヤ134に係合させ、第4ギヤ134を所定角度だけ回転させる。押下操作によって押し下げられた第2の操作部15は、図示しないバネによって矢印Fで示す方向に付勢されて押し上げられる。
【0073】
ロック部104には、装着部14に露呈し、第1の操作部3によって押圧される上記のロック解除片140と、第4ギヤ134に係合可能な爪141とが設けられており、軸142を介して揺動可能にケース11に支持されている。ロック部104は、図示しないバネによって、爪141を第4ギヤ134に係合させる向きに付勢されている。
【0074】
図14は、移動機構100の動作を示す。
【0075】
図14(A)は、バネ115,125に付勢されている第1アーム101及び第2アーム102が縮んでおり、可動部10が上下方向の可動範囲における上端の第1の可動阻止位置まで上昇された状態を示す。
【0076】
第2の操作部14が押下されると、
図14(B)に示すように、駆動アーム136が第2の操作部15と共に押下され、爪137を第4ギヤ134に係合させ、第4ギヤ134を所定角度だけ回転させる。このとき、ロック部104の爪141は第4ギヤ134の歯面を摺動して後退し、それによりロック部104による第4ギヤ134のロックが解除され、第4ギヤ134の回転が許容される。
【0077】
第4ギヤ134の回転は、摩擦クラッチ133及び第3ギヤ132を介して第1ギヤ130に伝達され、さらに第1ギヤ130を介して第2ギヤ131にも伝達される。第1ギヤ130及び第2ギヤ131の各々の回転に伴い、バネ115,125の付勢に抗して第1アーム101及び第2アーム102が所定量延び、可動部10もまた所定量下降される。
【0078】
第2の操作部14が押し上げられる際には、
図14(C)に示すように、駆動アーム136の爪137が第4ギヤ134の歯面を摺動して後退しつつ、駆動アーム136は第2の操作部15と共に押し上げられる。そして、ロック部104は爪141を第4ギヤ134に係合させて第4ギヤ134をロックし、第4ギヤ134の回転が阻止される。それにより、可動部10の位置が保持される。
【0079】
以上の動作が繰り返されることにより、可動部10は段階的に下降される。
【0080】
可動部10が上下方向の可動範囲における下端の第2の可動阻止位置まで下降された後に第2の操作部14が押し上げられた際には、摩擦クラッチ133が空転することによって第4ギヤ134の回転は第1ギヤ130及び第2ギヤ131には伝達されず、可動部10は第2の可動阻止位置に保持される。
【0081】
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。