(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6473698
(24)【登録日】2019年2月1日
(45)【発行日】2019年2月20日
(54)【発明の名称】カメラモジュールを試験するシステム、方法及びターゲット
(51)【国際特許分類】
H04N 5/225 20060101AFI20190207BHJP
G02B 7/02 20060101ALI20190207BHJP
G01R 31/26 20140101ALI20190207BHJP
【FI】
H04N5/225
G02B7/02 Z
G01R31/26 Z
G01R31/26 E
【請求項の数】15
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2015-558868(P2015-558868)
(86)(22)【出願日】2014年2月11日
(65)【公表番号】特表2016-515324(P2016-515324A)
(43)【公表日】2016年5月26日
(86)【国際出願番号】US2014015814
(87)【国際公開番号】WO2014130295
(87)【国際公開日】20140828
【審査請求日】2016年12月22日
(31)【優先権主張番号】13/776,076
(32)【優先日】2013年2月25日
(33)【優先権主張国】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】502391840
【氏名又は名称】テラダイン、 インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100111235
【弁理士】
【氏名又は名称】原 裕子
(74)【代理人】
【識別番号】100195257
【弁理士】
【氏名又は名称】大渕 一志
(72)【発明者】
【氏名】レヴィンネク、デーヴィッド、ウォルター
(72)【発明者】
【氏名】トゥルーベンバック、エリック・エル
【審査官】
高野 美帆子
(56)【参考文献】
【文献】
特開2009−213008(JP,A)
【文献】
特開2011−023850(JP,A)
【文献】
国際公開第2010/134890(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/222−5/257
G01R 31/26
G02B 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラモジュールを試験するシステムであって、
試験を受ける複数のカメラモジュールを保持するための構造体と、
前記複数のカメラモジュールを同時に試験するのに使用される一のターゲットと
を含み、
前記複数のカメラモジュールのそれぞれはイメージセンサを備え、
前記複数のカメラモジュールは前記構造体上で同じ面内に、かつ前記面内で互いからオフセットされて配列され、
前記ターゲットは反復される複数のタイルを含み、
それぞれのタイルは一のカメラモジュールを試験するのに使用される情報を含み、
前記複数のカメラモジュール及び前記複数のタイルは、少なくとも2つの異なるカメラモジュールのそれぞれが複数の異なるタイルに面するが、同じ情報の少なくとも一部を同じ角度で見るようにして配列される、システム。
【請求項2】
前記複数のカメラモジュールが前記構造体上に一次元アレイ状に配列される、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記複数のカメラモジュールが前記構造体上に二次元アレイ状に配列される、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記複数のタイルが前記ターゲットの2つの次元に沿って反復される、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
それぞれのタイルが、前記複数のカメラモジュールの種類に対応する、ISO−12233の鮮鋭度試験ターゲットの一部を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記構造体が回転可能であり、前記構造体の回転軸が地表面に対して平行である、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記構造体が回転可能であり、前記構造体の回転軸が地表面に対して垂直である、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記構造体が線形試験システムの一部である、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
異なるタイルが異なる情報を含み、
前記異なるカメラモジュールが同じ情報を含むタイルのパターンの少なくとも一部を同じ角度で見ることができるように、異なる情報を有する前記タイルが1つ以上のパターンで配列される、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
全てのタイルが同じ情報を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
複数のカメラモジュールを試験する方法であって、
前記複数のカメラモジュールのうちの少なくともいくつかのイメージセンサが対応する複数のターゲットに面するように前記複数のカメラモジュールを構造体上に配列する工程であって、前記複数のカメラモジュールのうちの少なくとも2つが単一のターゲットに面し、前記単一のターゲットが反復される複数のタイルを含み、それぞれのタイルがカメラモジュールを試験するのに使用される情報を含み、前記複数のタイルが、少なくとも2つのカメラモジュールのそれぞれが複数の異なるタイルに面するが同じ情報の少なくとも一部を同じ角度で見るようにして配列される、工程と、
前記少なくとも2つのカメラモジュールを前記単一のターゲットから離れる方向で移動させる工程と、
少なくとも2つの他のカメラモジュールを前記少なくとも2つのカメラモジュールの代わりに、前記少なくとも2つの他のカメラモジュールが前記単一のターゲットに面するように移動させる工程と
を含む、方法。
【請求項12】
前記少なくとも2つのカメラモジュールが前記構造体上に二次元アレイ状に配列される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
全てのタイルが同じ情報を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
複数のカメラモジュールを試験するためのターゲットであって、
1つ以上の次元で反復される複数のタイルを含み、
それぞれのタイルは一のカメラモジュールを試験するのに使用される情報を含み、
前記複数のタイルは、少なくとも2つの異なるカメラモジュールのそれぞれが複数の異なるタイルに面するが、同じ情報の少なくとも一部を同じ角度で見ることができるようにして、互いに対して配列される、ターゲット。
【請求項15】
前記複数のカメラモジュールが構造体上に二次元アレイ状に配列される、請求項14に記載のターゲット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本特許出願は、一般的に、例えばカメラモジュール又は他の光学デバイスを試験するのに使用することができるマトリックス型試験ターゲット(matrix testing targets)に関する。
【背景技術】
【0002】
カメラモジュールは、携帯電話、タブレット型コンピュータデバイス、及びラップトップコンピュータを含む多数のデバイスに組み込まれている。カメラモジュールは、典型的には、1つ以上の矩形のイメージセンサを含む。一部の種類の試験では、試験ターゲットの画像の焦点をイメージセンサ上に合わせ、結果として得られる画像が適用可能な規格に適合しているかを測定して、カメラモジュールが適切に機能しているか否かが判断される。例えば、ISO−12233標準試験ターゲットが、画像鮮鋭度を測定するのに使用することができる。この例では、カメラモジュールは、カメラモジュールをISO−12233標準試験ターゲットに対して露出させて、次に、得られる画像の鮮鋭度を測定するか、又は画像の特定の区画におけるコントラストを測定することによって、試験される。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
カメラモジュールを試験する例示のシステムは、試験中のカメラモジュールを保持するための構造体を含んでよく、カメラモジュールのそれぞれはイメージセンサを備え、カメラモジュールは、構造体上で同じ面内に、かつその面内で互いからオフセットされて配列される。例示のシステムはまた、カメラモジュールを同時に試験するのに使用されるターゲットを含んでもよく、ターゲットは反復される複数のタイルを含み、それぞれのタイルはカメラモジュールを試験するのに使用される情報を含み、カメラモジュール及びタイルは、異なるカメラモジュールが異なるタイルに面するが、同じ情報の少なくとも一部を同じ角度で見るようにして配列される。例示のシステムはまた、以下の特徴の1つ以上を、単独又は組み合わせのどちらかで含んでもよい。
【0004】
タイルは画像鮮鋭度を試験するように構成されてよい。タイルは画像の1つ以上の色を試験するように構成されてもよい。カメラモジュールは構造体上に一次元アレイ状に配列されてよい。カメラモジュールは構造体上に二次元アレイ状に配列されてもよい。タイルはターゲットの単一の次元に沿って反復されてもよい。タイルはターゲットの2つの次元に沿って反復されてもよい。それぞれのタイルは、カメラモジュールの種類に対応する、ISO−12233の鮮鋭度試験ターゲットの一部を含んでよい。
【0005】
構造体は回転可能であってよい。構造体の回転軸は地表面に対して平行であってよい。構造体の回転軸は地表面に対して垂直であってもよい。構造体は線形試験システムの一部であってよい。
【0006】
異なるタイルは異なる情報を含んでよい。異なるカメラモジュールが、同じ情報を含むタイルのパターンの少なくとも一部を同じ角度で見ることができるように、異なる情報を有するタイルは1つ以上のパターンで配列され得る。全てのタイルが同じ情報を含んでもよい。
【0007】
カメラモジュールを試験する例示の方法は、カメラモジュールのうちの少なくとも一部のイメージセンサが対応するターゲットに面する(カメラモジュールのうちの少なくとも2つが単一のターゲットに面する)ように、カメラモジュールを構造体上に配列することを含み、ここで、単一のターゲットは反復される複数のタイルを含み、それぞれのタイルはカメラモジュールを試験するのに使用される情報を含み、タイルは、少なくとも2つのカメラモジュールが異なるタイルに面するが同じ情報の少なくとも一部を同じ角度で見るようにして配列される。例示の方法はまた、少なくとも2つのカメラモジュールを単一のターゲットから離れる方向で移動させることと、少なくとも2つの他のカメラモジュールを少なくとも2つのカメラモジュールの代わりに、少なくとも2つの他のカメラモジュールが単一のターゲットに面するように移動させることとを含んでもよい。例示の方法はまた、以下の特徴の1つ以上を、単独又は組み合わせのどちらかで含んでよい。
【0008】
少なくとも2つのカメラモジュール及び少なくとも2つの他のカメラモジュールを移動させることは、少なくとも2つのカメラモジュールが単一のターゲットから離れる方向で移動するように、かつ、少なくとも2つの他のカメラモジュールが少なくとも2つのカメラモジュールの代わりに移動するように、構造体を移動させることを含んでもよい。
【0009】
タイルは画像鮮鋭度を試験するように構成されてよい。タイルは画像の1つ以上の色を試験するように構成されてもよい。少なくとも2つのカメラモジュールは構造体上に一次元アレイ状に配列されてよい。少なくとも2つのカメラモジュールは構造体上に二次元アレイ状に配列されてもよい。タイルはターゲットの単一の次元に沿って反復されてよい。タイルはターゲットの2つの次元に沿って反復されてもよい。それぞれのタイルは、少なくとも2つのカメラモジュールの種類に対応する、ISO−12233の鮮鋭度試験ターゲットの一部を含んでよい。
【0010】
構造体は回転可能であってよい。構造体の回転軸は地表面に対して平行であってよい。構造体の回転軸は地表面に対して垂直であってもよい。構造体は線形的に移動可能であってもよい。
【0011】
異なるタイルは異なる情報を含んでよい。異なるカメラモジュールが、同じ情報を含むタイルのパターンの少なくとも一部を同じ角度で見ることができるように、異なる情報を有するタイルは1つ以上のパターンで配列されてよい。全てのタイルが同じ情報を含んでもよい。
【0012】
カメラモジュールを試験するための例示のターゲットは、1つ以上の次元で反復される複数のタイルを含んでよく、それぞれのタイルはカメラモジュールを試験するのに使用される情報を含み、タイルは、異なるカメラモジュールが異なるタイルに面するが、同じ情報の少なくとも一部を同じ角度で見ることができるようにして、互いに対して配列される。例示のターゲットはまた、以下の特徴の1つ以上を、単独又は組み合わせのどちらかで含んでもよい。
【0013】
タイルは画像鮮鋭度を試験するように構成されてよい。タイルは画像の1つ以上の色を試験するように構成されてもよい。カメラモジュールは構造体上に一次元アレイ状に配列されてよい。カメラモジュールは構造体上に二次元アレイ状に配列されてもよい。タイルはターゲットの単一の次元に沿って反復されてよい。タイルはターゲットの2つの次元に沿って反復されてもよい。それぞれのタイルは、カメラモジュールの種類に対応する、ISO−12233の鮮鋭度試験ターゲットの一部を含んでよい。
【0014】
異なるタイルは異なる情報を含んでよい。異なるカメラモジュールが、同じ情報を含むタイルのパターンの少なくとも一部を同じ角度で見ることができるように、異なる情報を有するタイルは1つ以上のパターンで配列されてよい。全てのタイルが同じ情報を含んでもよい。
【0015】
本概要の項を含む、本明細書に説明される特徴のうちの任意の2つ以上の特徴は、本明細書に具体的に説明されない実施形態を形成するように組み合わされてよい。
【0016】
前述の諸部分は、1つ以上の非一時的機械読み取り可能な記憶媒体上に記憶され、かつ1つ以上の処理デバイス上で実行可能な命令からなるコンピュータプログラム製品として実装することができる。前述の全て又は一部は、1つ以上の処理デバイスと、機能を実装するための実行可能命令を記憶するメモリとを含み得る装置、方法、又はシステムとして、実装することができる。
【0017】
1つ以上の実施例の詳細が、添付の図面及び以下の説明に記載される。更なる特徴、態様、及び利点は、それらの説明、図面、及び特許請求の範囲から、明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】
図1は線形カメラモジュール試験システムのブロック図である。
【
図2】
図2はホイール型のカメラモジュール試験システムのブロック図である。
【
図3】
図3はターンテーブル型のカメラモジュール試験システムのブロック図である。
【
図4】
図4は注釈付きのISO−12233標準試験ターゲットを示す図である。
【
図5】
図5は例示のマトリックス型試験ターゲットを示す図である。
【
図6】
図6は、隣接したカメラモジュールが同じマトリックス型試験ターゲットに面しているカメラモジュール試験システムの一部を示すブロック図である。
【
図7A】
図7Aは異なる種類のタイルを含む試験ターゲットを示す図である。
【
図7B】
図7Bは異なるイメージセンサで見たその試験ターゲットの一部を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
カメラモジュールなどの光学デバイスを試験するための試験システムが、本明細書に記載される。一般的に、カメラモジュールは、1つ以上のイメージセンサと、外部のエレクトロニクスと通信するためのインターフェースとを含む。一般的に、イメージセンサは、光学画像を画像信号に変換するデバイスである。カメラモジュールはまた、レンズアセンブリを含んでよい。レンズアセンブリは、少なくとも1つのレンズを含み、また、フィルタ、フォーカスモータ、及び他の光学素子も含んでよいが、それらは必須ではない。レンズアセンブリは不変(即ち、「固定」)焦点を有してよく、又は可変焦点を有してもよい。
【0020】
本明細書に記載される試験システムは、デジタルカメラ、携帯電話、タブレット型コンピュータデバイス、及びラップトップコンピュータに組み込まれてよいカメラモジュールを含むが、それらに限定されない、任意の適切な種類のカメラモジュールを試験するのに使用可能である。しかしながら、試験システムは、カメラモジュールの試験で使用するのに限定されず、他の種類の光学デバイスを試験するのに使用されてもよい。
【0021】
ISO−12233標準試験ターゲットなどの標準試験ターゲットは、カメラモジュールの鮮鋭度を試験するためにカメラモジュールによって撮像されてよい、様々な特徴を含む。本明細書に記載する例示の試験システムは、ISO−12233標準試験ターゲットに関連して記載されるが、試験システムは任意の適切な試験ターゲットで使用されてもよい。
【0022】
ISO−12233の試験ターゲットなど、標準的な鮮鋭度試験ターゲットを使用して、広範囲の鮮鋭度値を測定することができる。製造中のカメラモジュールを試験するとき、特定の種類のカメラモジュールに対しては、狭い範囲の鮮鋭度値のみが有用なことがある。例えば、カメラが典型的に、その縁部では約550のピクチャ高さ当たり対線数(line-pairs-per-picture-height)(lp/ph)を、その中心部では650lp/phを有する場合、そのカメラモジュールの試験は、約500〜700lp/phのみを測定すればよい。しかしながら、ISO−12233標準試験ターゲットは、100〜2,000lp/phを測定するのに使用されることがある。そのため、ISO−12233標準試験ターゲットは、広範囲のピクチャ高さ当たり線数を有するカメラモジュールを試験するのに使用されてよい。しかしながら、問題となっている特定のカメラモジュール(例えば、縁部で約550lp/phを有するもの)の場合、(例えば、500〜700lp/phを測定する)試験に有用であるISO−12233標準試験の範囲が占めるのは、ISO−12233の試験ターゲット画像における総面積の3%未満である。特定の解像度を有する特定のカメラモジュールに対する製造試験機は、ISO試験チャートの極一部にしか関わらないので、この極一部に集中した試験ターゲットを生成することができる。この試験ターゲットは、多くの同一の小さい画像又はパターンのマトリックスで作成することができ、それぞれの画像は、例えばISO−12233の標準画像の所望部分のみを含む。
【0023】
これに関して、試験の間、カメラモジュールは構造体上で保持され、試験ターゲットに面している。カメラモジュールは試験ターゲットの画像を取得し、試験システムと関連付けられたエレクトロニクスがそれらの画像を処理して、カメラモジュールが適用可能な規格を満たしているか否かを判断する。これは、例えば、取得した画像が試験ターゲット上の適切なライン又はパターン同士を適切に区別していたかを判断することによって、行われてよい。一部のカメラモジュール試験システムは、カメラモジュールを線形的に位置付け、流れ作業的にカメラモジュールを試験する。それぞれのカメラモジュールの前方又は後方のどちらかにある光照射器は、カメラモジュールの前方にある試験ターゲットを照らす。カメラモジュールは、試験ターゲットを撮った画像を使用して試験され、次いで、別の試験ターゲットを使用した次の試験のため、ラインに沿って次の試験ステーションへと進む。カメラモジュール及び試験ターゲットは、それぞれのモジュールとターゲットとの間に排他的な切頭四角錐の範囲を要する。これは、レンズの視野が円錐形であるという性質、及びカメラモジュール内の矩形のイメージセンサであることによる。
【0024】
一実施例では、
図1に示されるように、カメラモジュール100、101、及び102は、試験ライン104上にあり、ターゲット105、106、及び107に面している。試験ターゲットは定置であり、試験ライン104はコンベヤベルトのように動作して、カメラモジュールをターゲットからターゲットへと移動させる。試験が正確に行われることを担保するために、カメラモジュールとターゲットとの間に、非干渉の範囲109、110、及び111(「進入禁止(keep-out)範囲」と呼ばれる)を要する。試験ターゲットは、それぞれの試験ターゲットの面が対応するカメラモジュールのレンズアセンブリにおけるレンズの光学軸に対して垂直であるようにして、任意の適切な構造体上に載置されてもよい。平坦面を有する一部のイメージセンサの場合、これは、カメラのイメージセンサそれぞれの面が対応するターゲットそれぞれの面に対して平行であるか、又は実質的に平行であるようにして、試験ターゲットを載置することによって達成できる。
【0025】
本願と同時に出願された「Rotatable Camera Module Testing System」という名称の米国特許出願第13/775,919号(代理人整理番号18523−0144001/2290−GAA)に記載されているものなど、他のタイプのカメラモジュール試験システムでは、カメラモジュールはホイール上に載置され、試験ターゲットはホイール外周の周りに配列される。
【0026】
図2は、「Rotatable Camera Module Testing System」の出願による、例示の試験システム200の一部分の一実施例を示す。
図2の例は、複数の円周面202a、202b、202c等を有し、その上にカメラモジュールが試験のために載置されてもよい、多角形の構造体、即ち「ホイール」201を含む。
【0027】
図2の実施例では、ホイール201は、その円周面に沿って、カメラモジュールを保持するように構成された12個の均等な面取り部(面)を有するホイールであるが、試験システムは、12個の面を有するホイールで使用することに限定されない。
図2に示される実施例では、ホイール201は、一面当たり4つのカメラモジュール204を保持するように構成されるが、任意の数のカメラモジュールを面上で保持することができる。この例では、それぞれのカメラモジュールは平坦面を有する矩形のイメージセンサを含むが、他のタイプのカメラモジュールは平坦な撮像面を有しない。
【0028】
ホイールを取り囲んでいるのは試験ターゲット205a〜205fである。6つの試験ターゲットが示されているが、任意の適切な数が使用されてもよい。試験ターゲットは、それぞれの試験ターゲットの面が対応するカメラモジュールのレンズアセンブリにおけるレンズの光学軸に対して垂直であるようにして、任意の適切な構造体上に載置されてよい。上述したように、いくつかの例では、これは、それぞれのカメライメージセンサの面がそれぞれの対応するターゲットの面に対して平行であるか、又は実質的に平行であるようにして、試験ターゲットを載置することによって達成されてよい。
【0029】
ホイールは、ホイールの近くにある、又はホイールから離れたエレクトロニクスによって制御される速度で旋回する。これに関連して、エレクトロニクスは、試験ターゲットによって画成される容積内にある場合はホイールの近くにあると見なされ、試験ターゲットによって画成される容積外にある場合はホイールから離れていると見なされる。ホイールが旋回する様式は典型的には持続的ではなく、むしろ、ホイールのそれぞれの面上に載置されたカメラモジュールがそれぞれの試験ステーションで時間を経過するように、ホイールは割送られ(index)、即ち「カチカチ動く(click)」。これに関連して、試験ステーションは空間内のある地点であり、ホイールはそこを通って旋回し、そこで試験が行われてよい。後述するように、異なる試験が異なる試験ステーションで行われてよく、その一部には図面に示されるようなターゲットが関与し、他のものにはそれらは関与しない。試験ターゲットは典型的には定置であって、ホイールが割送られるのにしたがって、カメラモジュールは異なる試験のためにターゲットからターゲットへと移ることができる。
【0030】
図3は、水平に回転するターンテーブル型のホイールを含む、試験システムの一部の一実施例を示す。より具体的には、
図3に示されるように、カメラモジュール301a、301b、301c等は、鉛直軸(地表面に対して垂直)を中心にして回転するホイール302上に載置される。試験ターゲット304a〜304fは、ホイール上の異なる試験ステーションに対して載置されるので、それらの試験ステーションでカメラモジュールに対する試験を行うことができる。上述の例と同様に、試験ターゲットは、それぞれの試験ターゲットの面が対応するカメラモジュールのレンズアセンブリにおけるレンズの光学軸に対して垂直であるようにして、任意の適切な構造体上に載置されてもよい。いくつかの例では、これは、それぞれのカメラのイメージセンサが対応するターゲットそれぞれの面に対して平行であるか、又は実質的に平行であるようにして、試験ターゲットを載置することによって達成されてもよい。やはり上述の例と同様に、ターンテーブル型のホイールが旋回する様式は典型的には持続的ではなく、むしろ、ホイール上に載置されたカメラモジュールがそれぞれの試験ステーションで時間を経過するように、ホイールは割送られ、即ち「カチカチ動く」。
図3の例では、異なる試験を行うのに異なる試験ステーションが使用されてよい。試験ステーションの1つ以上は空のままであってもよい。試験ステーションの1つ以上は、ローディング及び/又はアンローディング等のために留保されてもよい。
【0031】
線形試験システム及び回転式の試験システムの両方において、単一のターゲットを使用して複数のカメラモジュールを並行して試験することで、時間と費用を節約することができる。残念なことに、適切な相関を達成するためにはそれぞれのカメラモジュールが同じ角度で同じ画像を見るべきであるため、標準的な試験ターゲットを使用して複数のカメラモジュールを並行して試験するのは困難である。多くのレンズの鮮鋭度はレンズの光学的中心からの距離に伴って変動するため、像の縁部は典型的に中心よりも鮮鋭度が低いので、それぞれのモジュールが同じ画像を見ることが重要な場合がある(ただし、車線視認用(lane-viewing)カメラを用いた一部の自動車用途の場合、レンズアセンブリは、レンズの縁部が中心部よりも高い鮮鋭度を有するように設計される)。
【0032】
結果的に、標準的な試験ターゲットを使用して、カメラモジュールは個別に(1つのターゲット当たり1つのカメラモジュールが)試験される。これは、それぞれのカメラモジュールが適切な角度及び距離で関連情報を見るために必要である。モジュールを1つずつ試験するのは非効率であって時間がかかる場合がある。したがって、本明細書に記載するように、「マトリックス型」試験ターゲットを、それぞれ同一の画像を有するか又は反復パターンの一部である、複数のタイルで構築することができる。そのように、隣接したカメラモジュールは、それぞれのカメラが試験ターゲット全体のわずかに異なる部分を見ているとしても、同じ角度からの同じ情報(例えば、同一の画像)の少なくとも一部を含む画像を取得することができる。本明細書に記載される例示のマトリックス型試験ターゲットは、線形試験システム(「アセンブリライン」)及び回転式の試験システムの両方を含む任意の適切な試験システム上で、同じターゲットを使用して複数のカメラモジュールを試験するのに使用されてよい。そのため、本明細書に記載する例示のマトリックス型試験ターゲットは、カメラモジュールの試験と関連付けられる時間及びコストを低減することができる。
【0033】
図4は、注釈が付けられている、ISO−12233標準試験ターゲットの一例を示す。注釈401は、500〜700lp/ph範囲の鮮鋭度に関してカメラモジュールを試験するのに使用することができる、試験ターゲットの部分を表す。上述したように、また注釈から明白であるように、ISO−12233標準試験ターゲットの大部分は、この鮮鋭度範囲にわたってカメラモジュールを試験するのに必要ではない。結果的に、特定の種類のカメラモジュールを試験するのに必要な標準試験ターゲットの部分が抽出され、組み合わされて単一の画像とされて、標準試験ターゲットよりも大幅に小さい(例えば、標準試験ターゲットのサイズの10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%又はそれ未満の)試験ターゲットタイルが生成される。例えば、
図4のISO−12233標準試験ターゲットの注釈つき部分が抽出されて、500〜700lp/phの鮮鋭度範囲(例えば、その鮮鋭度範囲のみ)を試験するのに使用される試験ターゲットタイルが生成されてよい。そのタイルを適切な方式で反復して、複数の(例えば、隣接した)カメラモジュールに対して並行して、鮮鋭度、コントラスト、又は他の試験を行うのに使用されてよい、マトリックス型試験ターゲットが生成されてもよい。
【0034】
結果的に、一実施例では、マトリックス型試験ターゲットは反復される複数のタイルを含み、それぞれのタイルは、特定の光学的性質(例えば、特定の鮮鋭度範囲)を試験するのに使用される情報のみを含む。カメラモジュール及びマトリックス型試験ターゲットのタイルは、異なるカメラモジュールが異なるタイルに面するが、同じ情報の少なくとも一部を同じ角度及び距離で見るようにして、互いに対して配列される。例えば、カメラモジュールは、構造体(例えば、ホイール、線形試験機等)上の同じ面内で互いに対して隣接して、またその面内で互いからオフセットされて配列されてよい。マトリックス型試験ターゲットのタイルは反復され、したがって、カメラモジュールと同じようにして互いからオフセットされるため、更に、タイルは同じ情報を含むか、又は情報の同じ反復パターンの一部であるため、同じ面内にある異なるカメラモジュールは同じ情報を同じ角度及び距離で見ることができる。結果として、複数のカメラモジュールを並行して試験することができる。タイルのサイズは変動することがあるので、いくつかの実施例では、タイルは対応するカメラモジュールのオフセットに合致する。
【0035】
図5は、マトリックス型試験ターゲットの一例を示す。
図5の例では、タイル501は、N×M個のマトリックス状に配列される(N及びMはそれぞれ1以上の整数である)。マトリックスは一次元(線形)又は二次元であることができる。
図5の実施例では、それぞれのタイル501は、特定の鮮鋭度範囲(例えば、500〜700lp/ph)を試験するためのISO−12233標準試験ターゲットからの全ての情報を含む。他の実施例では、それぞれのタイルは、特定の鮮鋭度範囲を試験するための標準試験ターゲットからの情報の部分集合を含んでもよい。いくつかの実施例では、タイルは、異なる標準試験ターゲットからの情報、又は特定の種類の試験用に特別に生成されたカスタム情報を含んでもよい。いくつかの実施例では、それぞれのタイルは、追加のカスタム情報を有するか又は有しない、異なる種類の標準試験ターゲットからの情報の組み合わせを含んでもよい。
【0036】
いくつかの例では、同じマトリックス型試験ターゲットのそれぞれのタイルは、(例えば、特定の鮮鋭度範囲、コントラスト等を試験するための)同じ情報を含む。いくつかの実施例では、同じマトリックス型試験ターゲットの異なるタイルは異なる情報を含んでもよい。例えば、1つのタイルは、第1の標準試験ターゲット(例えば、ISO−12233標準試験ターゲット)からの情報を含んでもよく、第2の隣接したタイルは、第1のタイルの情報と同じ、若しくは異なるカメラモジュールの性質を試験するための、第2の標準試験ターゲットからの情報を含んでもよい。個々のタイルが異なる情報を含む実施例では、タイルは、隣接したカメラモジュールが(それらのカメラモジュールが異なる一連のタイルからの画像を取得している場合であっても)、同じ情報の少なくとも一部(例えば、タイルの同じパターン)を、同じ角度及び距離から見ることができるような形でパターン化されてよい。いくつかの実施例では、タイルは、異なるカメラが、異なるタイルを使用してどの種類の試験でも行うことができるように、十分な異なるタイルを見るようにして、パターン化されてもよい。
【0037】
図6は、本明細書に記載するマトリックス型試験ターゲットを使用して、カメラモジュールを並行して試験するシステムの一実施例を示す。
図6の例では、カメラモジュール601はタイル603を見ており、カメラモジュール602はタイル604を見ている。タイルは同じ情報を含む。例えば、全てのタイルは同じ情報を含むか、又は個々のタイルは異なる情報を含むが、異なるカメラモジュールが見るタイルのパターンが同じである。異なるカメラモジュールは、それらそれぞれの一連のタイルを同じ角度で同じ距離から見る。カメラモジュールは両方とも、(試験パターンの異なるタイルからではあるが)同じ情報の少なくとも一部(及び場合によっては全て)を得ているので、両方のカメラモジュール601及び602に対して並行して試験が行われてもよい。図示されないが、カメラモジュール606及び607も、マトリックス型のターゲット600の対応する一連のタイルを見ており、カメラモジュール601及び602と並行して試験されてよい。マトリックス型の試験ターゲットは、任意の数のカメラモジュールが並行して任意の構成で試験されてよいようにして生成され得る。
【0038】
上述したように、それぞれの試験ターゲットは、同じ情報を含む同じ種類のタイル、又は同じ情報を含まない異なる種類のタイルを含んでよい。例えば、2つの異なる種類のタイルの混合物は、カメラモジュールによって取得される可能性がある2つの画像を作成してよい。試験ソフトウェアは、これら2つの可能な画像を区別し、獲得した画像を使用して試験を行うように試験プログラムを調節してよい。マトリックス型のターゲットは、1つ以上のコンピュータプログラムを使用して生成されてよい。例えば、コンピュータプログラムは、特定の光学的性質(例えば、鮮鋭度の範囲)を試験するため、標準試験ターゲットを解析してその特徴を特定し分離してよい。標準試験ターゲットに関する情報は、例えば、1つ以上の公開又は私用データベースから得られてよい。コンピュータプログラムは次に、標準試験ターゲットから適切な特徴を抽出し、それらの特徴を含むタイルを生成してよい。タイルは次に、一次元又は二次元で反復されてよく、タイルの数(及び結果的にタイルのサイズ)は、並行して試験されるカメラモジュールの構成及び数に応じて決まる。
【0039】
図7A〜
図7Dは、異なる試験タイル701、702のパターンを含む単一の試験ターゲット700(
図7A)が使用される一実施例を示す。
図7Bに示されるように、同じ面内の異なるイメージセンサ(
図7Bにおいて符号1、2、3、及び4が付され、図示されるように2Dマトリックス状に配列される)は、試験ターゲット700の異なる一部、例えば部分704、705、706、707を見ることができる。パターン化の結果として、センサ1及び4が見る画像は画像709(
図7C)となり、センサ2及び3が見る画像は画像710(
図7D)となる。
図7C及び
図7Dに示される画像は同一ではないが、それぞれ、タイルを撮った画像から適切な試験を行うためのセンサに対して適切な距離及び角度にある、十分なタイル状の情報を含む。上述したように、コンピュータプログラムは、異なる種類のタイルの情報を区別し、試験を開始してもよい。
【0040】
試験ターゲットを使用して500〜700lp/phの範囲の鮮鋭度を有するカメラモジュールを試験する実施例が記載される。しかしながら、本明細書に記載するマトリックス型試験ターゲットは、この鮮鋭度範囲での使用に限定されない。それよりもむしろ、任意の利用可能な鮮鋭度範囲を試験する試験ターゲットの任意の適切な部分を抽出し使用して、対応する鮮鋭度範囲でカメラモジュールを試験するタイル状のマトリックス型試験ターゲットが生成されてよい。
【0041】
更に、マトリックス型試験ターゲットは、色試験のために生成され使用されてよい。色試験ターゲットは、本明細書に記載した方式でタイル状にされ、本明細書に記載するような試験のため、対応するカメラモジュールに関連して配列されてよい。他の光学的性質(色及び鮮鋭度以外)を試験するためのマトリックス型ターゲットも生成されてよい。それに加えて、例えば、色及び鮮鋭度を同時に試験するための、組み合わされたマトリックス型ターゲットが生成され、複数のカメラモジュールを並行して(例えば、同時に)試験するのに使用されてよい。
【0042】
ISO−12233標準試験ターゲット及びその一部を使用して、実施例について記載している。しかしながら、本明細書に記載されるマトリックス型試験ターゲットは、ISO−12233標準試験ターゲットからの情報と共に使用することに限定されない。それよりもむしろ、任意の種類の標準又は非標準試験ターゲットの任意の適切な部分(1つ以上)は、本明細書に記載する種類のマトリックス型試験ターゲットを構築するのに使用されるタイルに組み込まれてもよい。
【0043】
本明細書に記載されるマトリックス型タイルは、カメラモジュールをステーションからステーションへと移動させる試験システムで使用することに限定されない。それよりもむしろ、マトリックス型試験ターゲットは任意の適切な試験システムに使用することができる。例えば、マトリックス型試験ターゲットを、カメラモジュールが定置のままであってターゲットがモジュールからモジュールへと移動する試験システムで使用することができる。あるいは、マトリックス型試験ターゲットは、試験ターゲット及びカメラモジュールのどちらも移動しない試験システムに使用することができる。それよりもむしろ、マトリックス型試験ターゲットを、カメラモジュール及び/又は試験ターゲットが定置のままであるが、どちらか若しくは両方が、異なるカメラモジュールを試験するため、及び/又は異なる種類の試験を行うために交換される試験システムに使用することができる。試験ターゲット及び/又はカメラモジュールの交換は、手作業で、又はコンピュータ制御のロボット(1つ以上)を介して行われてよい。
【0044】
本開示に記載される任意の1つ以上の特徴は、全てが記載されるものとして参照によりその内容が本明細書に組み込まれる、本出願と同時に出願された「Rotatable Camera Module Testing System」という名称の米国特許出願第13/775,919号(代理人整理番号18523−0144001/2290−GAA)に記載されている任意の1つ以上の特徴と組み合わされてよい。例えば、本明細書に記載する試験ターゲットは、「Rotatable Camera Module Testing System」の出願に記載されている回転式のカメラモジュール試験システムに使用されてよい。
【0045】
本明細書に記載する特徴(例えば、試験ホイールの回転の制御、
図1に示される種類の線形試験システムにおけるステーションからステーションへのカメラモジュールの移動、情報の抽出及びタイリングを含むマトリックス型ターゲットの生成等)は、データ処理装置(例えば、1つ以上のプログラム可能なプロセッサ、一つ又は複数のコンピュータ)による実行のため、又はその動作の制御のための、1つ以上の情報担体の形(例えば、1つ以上の有形の非一時的機械読み取り可能記憶媒体の形)で有形的に具体化されるコンピュータプログラム等、コンピュータプログラム製品によって少なくとも部分的に実装することができる。
【0046】
コンピュータプログラムは、コンパイラ型又はインタープリタ型言語などのプログラミング言語の任意の形態で書くことができ、スタンドアロン型プログラムとして、又はモジュール、コンポーネント、サブルーチン、若しくはコンピューティング環境での使用に好適な他のユニットとしてなど、任意の形態で展開することができる。コンピュータプログラムは、1つのコンピュータ上で、又は一箇所に、若しくは複数箇所に分布したネットワークで相互接続された複数のコンピュータ上で、実行されるように展開することができる。
【0047】
制御機構の実装に関連する動作は、較正プロセスの機能を行うために1つ以上のコンピュータプログラムを実行する、1つ以上のプログラム可能プロセッサによって行うことができる。プロセスの全て又は一部は、専用の論理回路機構、例えば、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)及び/又はASIC(特定用途向け集積回路)として、実装することができる。
【0048】
コンピュータプログラムの実行に好適なプロセッサとしては、例として、汎用マイクロプロセッサ及び専用マイクロプロセッサの両方、並びに任意の種類のデジタルコンピュータにおける任意の1つ以上のプロセッサが挙げられる。一般的には、プロセッサは、読み取り専用記憶領域若しくはランダムアクセス記憶領域、又はその両方から、命令及びデータを受け取る。コンピュータ(サーバを含む)の諸要素は、命令を実行するための1つ以上のプロセッサ、並びに命令及びデータを記憶するための1つ以上の記憶領域デバイスを含む。一般的には、コンピュータはまた、データを記憶するための大容量記憶デバイス、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、又は光ディスクなど、1つ以上の機械読み取り可能記憶媒体を含むか、あるいは動作可能に結合されてそこからデータを受け取るか、若しくはそこにデータを転送するか、又はその両方を行う。コンピュータプログラム命令及びデータを具体化するのに好適な、機械読み取り可能記憶媒体としては、例として、半導体記憶領域デバイス(例えば、EPROM、EEPROM、及びフラッシュ記憶領域デバイス)、磁気ディスク(例えば、内蔵ハードディスク又は取り外し可能ディスク)、光磁気ディスク、並びにCD−ROMディスク及びDVD−ROMディスクを含む、全ての形態の非一時的記憶領域が挙げられる。
【0049】
本明細書に記載する種々の実装の諸要素を組み合わせて、上記で具体的に記載していない他の実施形態が形成され得る。本明細書に記載する構造体の動作に悪影響を及ぼすことなく、それらの構造体から諸要素が除外されて得る。更に、様々な別個の要素を組み合わせて1つ以上の個別の要素として、本明細書に記載する機能を行うことができる。
【0050】
本明細書に記載する種々の実装の諸要素を組み合わせて、上記で具体的に記載していない他の実装を形成することができる。本明細書で具体的に記載していない他の実装もまた、以下の特許請求の範囲内である。