(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6473860
(24)【登録日】2019年2月1日
(45)【発行日】2019年2月20日
(54)【発明の名称】マスク
(51)【国際特許分類】
A41D 13/11 20060101AFI20190207BHJP
【FI】
A41D13/11 B
【請求項の数】6
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2018-129056(P2018-129056)
(22)【出願日】2018年7月6日
【審査請求日】2018年7月13日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】718004002
【氏名又は名称】金本 里咲
(72)【発明者】
【氏名】金本 里咲
【審査官】
木原 裕二
(56)【参考文献】
【文献】
特開2007−260110(JP,A)
【文献】
特開2015−217142(JP,A)
【文献】
特開2010−137034(JP,A)
【文献】
特開2016−199832(JP,A)
【文献】
特開2011−194067(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A41D 13/11
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも鼻と口を覆う覆い部と、前記覆い部を耳に掛けて保持する左右の耳掛け部とを備え、前記覆い部は、上下方向に広がる複数段のプリーツと、前記各プリーツの上下方向の広がりに伴って前記覆い部の左右両端部をアーチ状に立ち上がらせる左右の起伏部とを備え、前記各プリーツの左右両端部の所定幅は、上下方向に広がらないように折り畳まれた状態で接合されて平坦な左右のサイドシール部とされ、前記左右の起伏部は、左側の前記サイドシール部と右側の前記サイドシール部を、それぞれ左右方向に折って折り返すことにより、左右方向に伸縮する蛇腹折りにされ、その蛇腹折りによって形成された各襞と、前記サイドシール部との上端部と下端部とが、それらが互いに折り重なった状態で接合されて、前記各襞が前記サイドシール部から立ち上がるように形成されているマスク。
【請求項2】
蛇腹折りによって形成された前記各襞は、通気性シートで形成されている請求項1に記載のマスク。
【請求項3】
前記覆い部の各プリーツが上下方向に広がるときに、前記覆い部の左右の上部と前記鼻の両脇との間に生ずる隙間を埋める折り畳み隙間防止部がさらに設けられている請求項1又は2に記載のマスク。
【請求項4】
前記プリーツの上下方向の広がりに伴って前記襞が広がると、前記プリーツが口から離れた状態で、前記折り畳み隙間防止部と、それを除く前記覆い部の三辺が顔に密着する形状である請求項3に記載のマスク。
【請求項5】
前記折り畳み隙間防止部は、前記鼻から前記サイドシール部までの長さを有する、上部が開口した袋であり、その開口した口の一方の上縁は、前記覆い部の上縁に接合され、他方の上縁は、頬に接するシート状の接合部の上縁に接合され、前記接合部は、頬に接する前記サイドシール部に接合されている請求項3又は4に記載のマスク。
【請求項6】
前記耳掛け部の両端部が前記接合部の上下の端部にそれぞれ取り付けられている請求項5に記載のマスク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、密着性及び装着感を向上させた医療用、防塵用、花粉症対策などに有効なマスクに関するものである。
【背景技術】
【0002】
マスクは、顔面の密着性を高め微小粒子の吸い込みを防止する観点から重要である。マスクの形状は、大きく分けるとプリーツ型のものと立体型のものとがあり、蛇腹に畳んであるものを広げて使うプリーツ型と、顔の形状に沿ったデザインの形成タイプの立体型があるが、マスクを効果的に使用するには、マスクを顔面に密着させ、尚且つ息苦しくなく、長時間使用できることが重要である。
従来から種々のタイプのマスクが提案されている。例えば特許文献1には、マスク着用前の覆い部が、鼻部分に当たる中央部から縦方向に折り曲げられ、着用時にマスクを上下方向に引っ張ることで、マスクの鼻部分が、三角形の立体形状になり、これによって顔面の鼻部分の隙間を解消し、密着性を高めるマスクが記載されている。
また、特許文献2には、マスクと鼻部分の隙間を塞ぎ、顔面に密着させて使用するマスクが記載されている。
さらに、特許文献3、4、5には、プリーツ型マスクと顔面との隙間を塞ぎ、密着性を高めたマスクが記載されている。
さらに、特許文献6、7にあるように、立体形状タイプのマスクは、顔の形状に沿った覆い部を形成することで、口や鼻の周りに空間を確保し、併せて鼻や頬の隙間を無くすことで、密閉性を高めている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014−113433
【特許文献2】特開2013−048898
【特許文献3】特開2016−176165
【特許文献4】特開2008−055035
【特許文献5】特開2009−273910
【特許文献6】特開2012−085728
【特許文献7】特開2004−242905
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1、2、3、4、5の形態では、マスク装着時に覆い部を上下方向に引き伸ばす力が、マスクの左右両端部に掛かり、頬に面した覆い部が前方に引かれ、頬部で大きく湾曲して頬部に隙間が生じる。また、鼻の形状は、装着者により多種多様であるため、装着者の鼻の形状に合わすのは困難であり、しかも、鼻の両脇に隙間が生じてマスクとしての効果を十分発揮させることができない。
【0005】
また、特許文献6,7の形態では、覆い部は、前方に立体形成し、マスクを効果的に装着者の顔面に密着させて口や鼻の空間を確保することができる。しかし、微小粒子の吸い込み防止性能が高いマスクは、隙間を塞ぎ、密閉性が高く設定されているので、マスク装着時に呼吸が苦しくなり、長時間の使用ができない課題がある。
さらに、安価で購入できるマスクの構造では、マスク装着時のマスク内の呼吸気圧を調整することは難しく、マスクのシート面を介して通気できない呼気や吸気がマスクの隙間から吸排し、マスクの密閉性が保てない課題がある。
本発明は、マスクと着用者の鼻の両脇や頬と顎との隙間を解消し、密着性と装着感を高め、プリーツ型マスクと立体型マスクとの双方の利点と欠点を重視することで、マスクの効果をより発揮するマスクの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の請求項1に係るマスクは、少なくとも鼻と口を覆う覆い部と、前記覆い部を耳に掛けて保持する左右の耳掛け部とを備え、前記覆い部は、上下方向に広がる複数段のプリーツと、前記各プリーツの上下方向の広がりに伴って前記覆い部の左右両端部をアーチ状に立ち上がらせる左右の起伏部とを備え、
前記各プリーツの左右両端部の所定幅は、上下方向に広がらないように折り畳まれた状態で接合されて平坦な左右のサイドシール部とされ、前記左右の起伏部
は、左側の前記サイドシール部と右側の前記サイドシール部を、それぞれ左右方向に折って折り返すことにより、左右方向に伸縮する蛇腹折りにされ、その蛇腹折りによって形成された各襞と、前記サイドシール部との上端部と下端部とが、それらが互いに折り重なった状態で接合されて、前記各襞が前記サイドシール部から立ち上がるように形成されていることを特徴とする。
【0007】
これにより、各プリーツの上下方向の広がりに伴って左右の襞が伸びるため、左右の起伏部がアーチ状に立ち上がって、鼻と口を覆う覆い部が口から浮いた状態になる。そのため、マスクをしたままで会話や呼吸が楽にできるようになる。
【0008】
また、請求項2に記載のマスクは、請求項1に記載のマスクにおいて、
蛇腹折りによって形成された前記各襞は、通気性シート
で形成されていることを特徴とする。
【0009】
これにより、通気性シートを用途に応じた透過度のものにすることにより、粉塵や花粉等が遮断できるマスクとすることができる。しかも、通気性シートが、覆い部の左右両側部に設けられているから、呼気を左右方向に排気して、冬場であっても、メガネが曇る等の問題を解消することができる。
【0010】
また、請求項
3に係るマスクは、請求項
1又は2に記載のマスクにおいて、
前記覆い部の各プリーツが上下方向に広がるときに、前記覆い部の左右の上部と前記鼻の両脇との間に生ずる隙間を埋める折り畳み隙間防止部がさらに設けられていることを特徴とする。
【0011】
これにより、人によって鼻の形状が異なっても、覆い部の上部と鼻の両脇との間にできる隙間が、折り畳み隙間防止部によって塞がれるから、密閉性の高いマスクを提供することができる。
【0012】
また、請求項
4に係るマスクは、請求項3に係るマスクにおいて、前記プリーツの上下方向の広がりに伴って前記襞が広がると、前記プリーツが口から離れた状態で、前記折り畳み隙間防止部と、それを除く前記覆い部の三辺が顔に密着する形状であることを特徴とする。
【0013】
これにより、マスクと顔面との間にできる隙間が塞がれて、密閉性の高いマスクとすることができる。特に、マスクの左右両端部には、各プリーツを折り畳んだ状態で接合させた平坦なサイドシール部が形成されているから、覆い部が耳掛け部によって左右に引っ張られても、サイドシール部がくの字に折れずに、頬に密着する。それに加え、吸排気を左右の通気性シートに限定することができるから、通気性シートを交換したり、その透過度を変えたりすることにより、使用環境に応じたマスクとすることができる。
【0014】
請求項
5に係るマスクは、請求項
3又は4に記載のマスクにおいて、前記折り畳み隙間防止部は、前記鼻から前記サイドシール部までの長さを有する上部が開口した袋であり、その開口した口の一方の上縁は、前記覆い部の上縁に接合され、他方の上縁は、頬に接するシート状の接合部の上縁に接合され、前記接合部は、頬に接する前記サイドシール部に接合されていることを特徴とする。
これにより、各プリーツの上下方向の広がりに伴って左右の起伏部が立ち上がると、覆い部の上縁は、サイドシール部を軸として、サイドシール部に接合された接合部から離れる。そのため、覆い部の上縁と、シート状の接合部に接合された袋の口が開き、同時に、鼻に近接する袋の先端部が、小鼻で左右方向に押されるため、覆い部の上縁と鼻の両脇との間に生ずる隙間が、袋によって完全に密閉される。
【0015】
請求項
6に係るマスクは、請求項5に記載のマスクにおいて、前記耳掛け部の両端部が前記接合部の上下の端部にそれぞれ取り付けられていることを特徴とする。
これにより、頬に接する接合部が耳掛け部に引っ張られて頬に密着するから、マスクの密閉度を高めることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係るマスクによれば、プリーツを上下方向に広げるだけで、左右の起伏部が隆起して、覆い部を口から浮かせることができるから、マスクをしたまま会話や呼吸が楽にできる。また、マスクと頬との間にできる隙間を塞ぐことができるから、密閉性の高いマスクとすることができる。併せて、通気性シートにより呼気や吸気の息苦しさを解消すると共に、微小粒子の吸入を効果的に阻止して、長時間使用できるマスクを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の一実施形態であるマスクを装着した状態の斜視図である。
【
図2】
図1のマスクの側面図であって、(a)は着用前、(b)は着用時の側面図である。
【
図3】(a)は、
図1のマスクの正面図、(b)は、その背面図である。
【
図4】
図3(a)のA−A’線断面図であって、(a)は、着用前、(b)は、着用時の断面図である。
【
図5】
図3(b)のB−B’線断面図であって、(a)は、着用前、(b)は、着用時の断面図である。
【
図6】
図1のマスクの平面図であって、(a)は、着用前、(b)は、着用時の平面図である。
【
図7】本発明の一実施形態に係るマスクの製作手順を示す説明図であって、
図7(1)は、プリーツの左右両端部のサイドシール部を折る畳む前の状態、
図7(2)は、サイドシール部を内側へ折った状態、
図7(3)は、サイドシール部を外側へ折り返した状態、
図7(4)は、折り畳み隙間防止部としての袋を取り付けた状態、
図7(5)は、前記袋の上に接合部を取り付けた後、その接合部の上下の端部に耳掛け部の両端を取り付けた状態の説明図である。
【
図8】本発明の一実施形態に係るマスクを顔面に装着した状態を示し、(a)は呼気状態、(b)は吸気状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態を、添付図面を参照しながら説明する。
図1〜
図8に示すマスクは、本発明に係るマスク1の一例を示したものである。これらの図において、マスク1は、少なくとも鼻と口を覆う覆い部2と、その覆い部2を耳に掛けて保持する左右の耳掛け部7と、覆い部2の左右の上部と鼻の両脇との間に生ずる隙間を埋める折り畳み隙間防止部4とを備えている。
覆い部2は、着用者の鼻や口を覆うことが可能な形状と大きさを有し、1枚または複数枚の不織布シートを積層したものである。また、覆い部2は、上下方向に広がる複数段のプリーツ21〜24と、各プリーツ21〜24の上下方向の広がりに伴って覆い部2の左右両端部をアーチ状に立ち上がらせる左右の起伏部3とを備えている。図では、プリーツを4段設けているが、これには限定されない。また、
図5では、各プリーツ21〜24が折り重なった時に隠れる部分を上向きに形成しているが、逆向きであっても良い。さらに、左右の起伏部3には、各プリーツ21〜24を横断する方向の襞31が形成されている。また、耳掛け部7は、弾性部材で成形された紐等で耳に掛けられる形状である。
各プリーツ21〜24は、
図7(1)に示すように、折り畳まれた状態で、それらの左右両端部が一体的に接合されることにより、平坦で上下方向に広がらないサイドシール部32が形成されている。
左右の起伏部3は、このサイドシール部32を、それと並行な谷折れ線(サイドシール部32と略同じ幅を有する襞31となる幅の内側の線)で内側に折り返して
図7(2)の状態にしてから、再びそのサイドシール部32を外側に折り返すと(
図7(3)参照)、各プリーツ21〜24の左右端部に、それらを横断する方向の襞31が形成される。この状態で襞31の上下端部33,34と、サイドシール部32の上下端部とを一体的に結合すれば、起伏部3が形成される。そして、各プリーツ21〜24を
図2(b)に示すように上下方向に広げると、それに伴って襞31が伸びて、左右の起伏部3が立ち上がる。その際、サイドシール部32が伸びないために、襞31が扇状に広がって、起伏部3が立ち上がる。その結果、覆い部2の少なくとも三辺が顔に密着した状態で、覆い部2の中央部分が口の周りから離れるようになる。
折り畳み隙間防止部4は、装着者の鼻の両脇から前記サイドシール部32までの長さを有する、上部が開口した袋状(
図7(4)参照)であり、それらの開口した口の一方の縁は、覆い部2の上縁に接合され、前記口の他方の縁は、頬に接するシート状の接合部35の上縁に接合されている。さらに左右の接合部35は、頬に接する左右のサイドシール部32に接合されて頬に密着するから、プリーツ21〜24が上下方向に広がって、起伏部3がサイドシール部32から立ち上がると、袋の口が接合部35を軸として広がり、装着者の鼻の両脇を塞ぐようになる。すなわち、覆い部2の上縁が、サイドシール部32を軸として、サイドシール部32に接合された接合部35から離れるために、覆い部2の上縁と、シート状の接合部35に接合された袋の口が開く。同時に、鼻の両脇に位置する袋の先端部が、小鼻で左右方向に押されるため、覆い部2の上縁と鼻の両脇との間に生ずる隙間が、袋によって完全に密閉されるのである。
従来のマスクは、装着時に各プリーツを上下方向に引き伸ばすと、マスクの左右両端部が、くの字に折れて、頬部62との間に隙間が生じていた。しかし、本発明に係るマスク1では、覆い部2の左右両側部に、平坦なサイドシール部32から立ち上がる起伏部3を設けることで、頬部62に接する面は、形状を維持したまま頬部62に密着する。これにより、マスク1の密閉度を高めている。
また、襞31に通気性に優れた通気性シートを設けることで、呼気の透過度を加減することができる。これにより、密閉性の高いマスク1であっても、通気性シートを介して楽に呼吸することができる。
また、頬に接するシート状の接合部35は、頬に密着するサイドシール部32に接合されているから、その接合部35の上下の端部に耳掛け部7の両端部を取り付けることで、サイドシール部32に耳掛け部7の力が作用せずに、サイドシール部32を頬に密着させることができる。これにより、マスク1の四辺を頬部62に密着させることができる。
着用前のマスク1は、
図2(a)や
図7(5)に示すように、折り畳んだ状態になっている。それを着するときは、覆い部2のプリーツ21〜24を上下方向に広げる。すると、各プリーツ21〜24が
図2(b)に示すように隆起し、同時に左右の起伏部3が立ち上がって、覆い部2の中央部分が口の周りから離れるようになる。同時に、覆い部2の上部に設けた折り畳み隙間防止部4が広がって小鼻の両脇にできる隙間を塞ぐから、マスク1の周縁は、口を覆った状態で密閉される。したがって、両サイドの通気性シートを介して吸排気が行われるから、周囲環境に応じた透過度の通気性シート選ぶことで、安心して呼吸することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明は、この実施形態に制限されない。例えば
図4乃至
図5に示す実施形態においては、覆い部2のプリーツや伸張部25の数や形状は実施形態に制限されない。また、覆い部2の左右両側部の、起伏部3の襞31および接合部35は、折り畳み型、形状、折り返しの数を多く形成してもよく、襞31の層を増やすことも可能である。
また、覆い部2の左右両側部の起伏部3の構成は、1枚のシートから覆い部2の左右両側部を折り畳むことで、襞31とサイドシール部32とを形成しているが、1枚のシートであっても良いし、異なる構成であっても良い。ここでは、一枚のシートで構成した例を示しているが、これに限定されるものではない。
また、覆い部2の左右両側部の襞31には、粉塵や花粉等に応じた通気性シート材を使用することで微小粒子の吸引を効果的に阻止できる。さらに、通気性に優れた通気性シート材は、多層構造シート材、または、別体の構造であっても良いし、一体の構造であっても良い。さらに、折り畳み隙間防止部4は、形状を変えることが可能であり、ここに示した実施形態に制限されない。
また、マスク1の構成は、覆い部2と起伏部3と接合部35と折り畳み隙間防止部4と耳掛け部7と、の組み合わせを変えることが可能であり、ここに示した実施形態に制限されない。
【符号の説明】
【0019】
1 マスク
2 覆い部
21 プリーツ1段面
22 プリーツ2段面
23 プリーツ3段面
24 プリーツ4段面
25 伸張部
3 起伏部
31 襞
32 サイドシール部
33 上端部
34 下端部
35 接合部
4 折り畳み隙間防止部
5 呼吸気圧
51 呼気
52 吸気
6 顔面
61 鼻両脇部
62 頬部
63 顎部
7 耳掛け部
【要約】
【課題】 マスク装着時に、鼻の両脇部や頬部と顎部からの隙間を塞ぐことで密閉性を高め、装着面が顔面に与える違和感をなくし、装着感を向上させて、長時間使用できるマスクを提供する。
【解決手段】 マスク1は、少なくとも鼻と口を覆う覆い部2と、覆い部2を顔面6に保持する耳掛け部7と起伏部3と折り畳み隙間防止部4と、を備えている。これにより、マスク1装着時には、顔面6の鼻や口及び顎の周囲を広く覆い、十分な空間を形成し、顔面6との隙間を塞ぐことで微小粒子の吸入を効果的に阻止することができる。また、マスク1は、顔面6の隙間を塞ぐことで密閉性が高まり、起伏部3の襞31により呼気51や吸気52の透過度を加減することができ、息苦しさを解消すると共長時間使用できる装着感の高いマスクである。
【選択図】
図1