特許第6473864号(P6473864)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6473864機密化処理・復元化前処理アプリケ―ション装置、当該機密化処理・復元化前処理アプリケ―ション装置端末、当該機密化処理・復元化前処理アプリケ―ション装置による端末に機密化処理・復元化前処理をさせる方法及び当該端末の機密化処理・復元化前処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6473864
(24)【登録日】2019年2月8日
(45)【発行日】2019年2月27日
(54)【発明の名称】機密化処理・復元化前処理アプリケ―ション装置、当該機密化処理・復元化前処理アプリケ―ション装置端末、当該機密化処理・復元化前処理アプリケ―ション装置による端末に機密化処理・復元化前処理をさせる方法及び当該端末の機密化処理・復元化前処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/62 20130101AFI20190218BHJP
【FI】
   G06F21/62 318
【請求項の数】11
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2018-129657(P2018-129657)
(22)【出願日】2018年7月9日
【審査請求日】2018年7月9日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518407456
【氏名又は名称】ネクスト・シェアリング株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】509114251
【氏名又は名称】トモソウ・ジャパン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001922
【氏名又は名称】特許業務法人 日峯国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】仲西 敏雄
【審査官】 岸野 徹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2016−066294(JP,A)
【文献】 特開2004−053969(JP,A)
【文献】 特開2008−186315(JP,A)
【文献】 特開2013−191134(JP,A)
【文献】 国際公開第2014/045699(WO,A1)
【文献】 特開2014−120965(JP,A)
【文献】 特開2002−268549(JP,A)
【文献】 特開2014−119888(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 21/62
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末が、プログラム又はデータが記述されたファイルを機密化処理して機密化処理ファイルを生成する機密化処理ファイル生成手段、及び
機密化処理ファイルを復元化処理して元のファイルに復元化する復元処理手段を備え、当該端末に装着される復元化前処理アプリケ―ション装置であって、
当該復元化前処理アプリケ―ション装置を管理する管理者を制限的に登録することを可能とし、及び当該端末の使用を許可する一般ユーザを登録することを可能とし、
機密化処理環境設定手段及び設定環境確認手段を有し、当該機密化処理環境設定手段が、
端末の画面表示手段の画面に、当該端末の設定場所を含む地点及び緯度と経度を持つ当該地点を中心として任意の地域範囲を表示させ、当該地域範囲を当該端末の管理者に指定させて当該端末についての使用場所を設定させることで、複数の使用場所を登録させることを可能とさせるものであって、複数登録した使用場所を1画面上に編集させることを可能とし、
当該設定環境確認手段が、
端末の有する位置情報取得手段が取得した当該端末の位置する現在の地理的位置情報から当該端末の位置する現在の使用場所を取得して使用可能とさせ、
一般ユーザから、前記復元処理手段への機密処理ファイルを元のファイルに復元化処理指示があったときに、前記復元処理手段が機密処理ファイルを元のファイルに復元化することに先立って、当該端末の位置する現在の使用場所を、1画面上に編集された登録された使用場所に含まれるかどうかを比較させ、当該現在の使用場所が登録された使用場所に含まれる判定があったときに、前記復元処理手段に復元処理を許可させて、復元化前処理させること
を特徴とする復元化前処理アプリケ―ション装置。
【請求項2】
請求項1に記載された復元化前処理アプリケ―ション装置を備えた端末であって、
当該機密化処理環境設定手段によって、
端末の画面表示手段の画面に、当該端末の設定位置を現す地点及び当該地点を中心として任意の地域範囲を表示し、当該地域範囲内の任意場所を当該端末の管理者に指定させて当該端末についての緯度と経度を持つ使用場所を設定させることで、複数の使用場所を登録させることを可能とさせるものであって、複数登録した使用場所を1画面上に編集させることを可能として、複数登録した使用場所を1画面上に編集し、
当該設定環境確認手段によって、
端末の有する位置情報取得手段が取得した当該端末の位置する現在の地理的位置情報から当該端末の位置する現在の使用場所を比較のため使用可能とし、
一般ユーザから、前記復元処理手段への機密処理ファイルを元のファイルに復元化機密化処理指示があったときに、前記復元処理手段が機密処理ファイルを元のファイルに復元化することに先立って、当該端末の位置する現在の使用場所を、1画面上に編集された、登録された使用場所に含まれるかどうかを比較し、当該現在の使用場所が登録された使用場所に含まれる判定をしたときに、前記復元処理手段に復元処理を許可して、復元化前処理し、
機密処理ファイルから元のファイルを復元化すること
を特徴とする復元化前処理アプリケ―ション装置を備えた端末。
【請求項3】
端末が、プログラム又はデータが記述されたファイルを機密化処理して機密化処理ファイルを生成する機密化処理ファイル生成手段、及び
機密化処理ファイルを復元化処理して元のファイルに復元化する復元処理手段を備え、当該端末に装着される復元化前処理アプリケ―ション装置であって、
機密化処理環境設定手段及び設定環境確認手段を有し、当該機密化処理環境設定手段が、
端末の画面表示手段の画面に、当該端末の設定場所を含む地点及び緯度と経度を持つ当該地点を中心として任意の地域範囲を表示させ、当該地域範囲を指定させると当該端末についての使用場所が設定され、複数の使用場所を登録させることを可能とさせるものであって、複数登録した使用場所を1画面上に編集させることを可能とし、
当該設定環境確認手段が、
端末の有する位置情報取得手段が取得した当該端末の位置する現在の地理的位置情報から当該端末の位置する現在の使用場所を取得して使用可能とさせ、
前記復元処理手段への機密処理ファイルを元のファイルに復元化処理指示があったときに、前記復元処理手段が機密処理ファイルを元のファイルに復元化することに先立って、当該端末の位置する現在の使用場所を、1画面上に編集された登録された使用場所に含まれるかどうかを比較させ、当該現在の使用場所が登録された使用場所に含まれる判定があったときに、前記復元処理手段に復元処理を許可させて、復元化前処理させること
を特徴とする復元化前処理アプリケ―ション装置。
【請求項4】
端末が、プログラム又はデータが記述されたファイルを機密化処理して機密化処理ファイルを生成する機密化処理ファイル生成手段、及び
機密化処理ファイルを復元化処理して元のファイルに復元化する復元処理手段を備え、当該端末に装着される復元化前処理アプリケ―ション装置によって復元化前処理し端末に機密化処理されたファイルを生成させ、復元させる方法において、
端末の画面表示手段の画面に、当該端末の設定場所を含む地点及び緯度と経度を持つ当該地点を中心として任意の地域範囲を表示させ、当該地域範囲を当該端末の管理者に指定させて当該端末についての使用場所を設定させることで、複数の使用場所を登録させることを可能とさせるものであって、複数登録した使用場所を1画面上に編集させることを可能とし、
端末の有する位置情報取得手段が取得した当該端末の位置する現在の地理的位置情報から当該端末の位置する現在の使用場所を取得して使用可能とさせ、
一般ユーザから、前記復元処理手段への機密処理ファイルを元のファイルに復元化機密化処理指示があったときに、前記復元処理手段が機密処理ファイルを元のファイルに復元化することに先立って、当該端末の位置する現在の使用場所を、1画面上に編集された 登録された使用場所に含まれるかどうかを比較させ、当該現在の使用場所が登録された使用場所に含まれる判定があったときに、前記復元処理手段に復元処理を許可させて、復元化前処理させること
を特徴とする復元化前処理アプリケ―ション装置によって復元化前処理して端末に機密化処理されたファイルを生成させ、復元させる方法。
【請求項5】
請求項4に記載された復元化前処理アプリケ―ション装置によって復元化前処理して端末に機密化処理されたファイルを生成させ、復元させる方法を有して、当該端末が実行するファイルの機密化処理方法及び復元化処理方法であって、
端末の画面表示手段の画面に、当該端末の設定位置を現す地点及び当該地点を中心として任意の地域範囲を表示し、当該地域範囲内の場所を当該端末の管理者に指定させて当該端末の使用場所を設定し、使用場所の緯度と経度を設定し、使用場所の緯度と経度を持つ画面を登録させ、前記地点を変更して使用場所の緯度と経度を持つ画面を複数登録させることを可能とするものであって、複数登録した使用場所を1画面上に編集し、
端末の有する位置情報取得手段が取得した当該端末の位置する現在の地理的位置情報から当該端末の位置する現在の使用場所を使用可能とし、
一般ユーザから、前記復元処理手段への機密処理ファイルを元のファイルに復元化指示があったときに、前記復元処理手段が機密処理ファイルを元のファイルに復元化することに先立って、当該端末の位置する現在の使用場所を、1画面上に編集された登録された使用場所に含まれるかどうかを比較し、当該現在の使用場所が登録された使用場所に含まれる判定をしたときに、前記復元処理手段に復元処理を許可して、復元処理前処理し、
機密処理ファイルから元のファイルを復元化すること
を特徴とする端末が実行するファイルの機密化処理方法及び復元化処理方法。
【請求項6】
端末が、プログラム又はデータが記述されたファイルを符号化処理によって分割割符ファイル化処理して分割割符ファイルを生成する分割割符ファイル生成手段、及び
分割割符ファイルを復元化処理して元のファイルに復元化する復元処理手段を備え、当該端末に装着される復元化前処理アプリケ―ション装置であって、
当該端末を管理する管理者及び当該端末の使用を許可する一般ユーザを登録することを可能とし、
割符環境設定手段及び割符設定環境確認手段を有し、当該割符環境設定手段が、
端末の画面表示手段の画面に、当該端末の設定場所を含む地点及び緯度と経度を持つ当該地点を中心として任意の地域範囲を表示させ、当該地域範囲を当該端末の管理者に指定させて当該端末についての使用場所を設定させることで、複数の使用場所を登録させることを可能とさせるものであって、複数登録した使用場所を1画面上に編集させることを可能とし、
当該割符設定環境確認手段が、
端末の有する位置情報取得手段が取得した当該端末の位置する現在の地理的位置情報から当該端末の位置する現在の使用場所を取得して使用可能とさせ、
一般ユーザから、前記復元処理手段への分割割符ファイルを元のファイルに復元化処理指示があったときに、前記復元処理手段が分割割符ファイルを元のファイルに復元化することに先立って、当該端末の位置する現在の使用場所を、1画面上に編集された登録された使用場所に含まれるかどうかを比較させ、当該現在の使用場所が登録された使用場所に含まれる判定があったときに、前記復元処理手段に復元処理を許可させて、復元化前処理させること
を特徴とする復元化前処理アプリケ―ション装置。
【請求項7】
請求項6に記載された復元化前処理アプリケ―ション装置において、
端末の画面表示手段の画面に、当該端末の設定場所を含む地点及び緯度と経度を持つ当該地点を中心として任意の半径内の地域範囲を表示させることを特徴とする復元化前処理アプリケ―ション装置
【請求項8】
請求項6または7に記載された復元化前処理アプリケ―ション装置を備えた端末であって、
当該割符環境設定手段によって、
端末の画面表示手段の画面に、当該端末の設定場所を含む地点及び緯度と経度を持つ当該地点を中心として任意の地域範囲を表示させ、当該地域範囲を当該端末の管理者に指定させて当該端末についての使用場所を設定させることで、複数の使用場所を登録させることを可能とさせるものであって、複数登録した使用場所を1画面上に編集させることを可能として、複数登録した使用場所を1画面上に編集し、
当該割符設定環境確認手段によって、
端末の有する位置情報取得手段が取得した当該端末の位置する現在の地理的位置情報から当該端末の位置する現在の使用場所を比較のため使用可能とし、
一般ユーザから、前記復元処理手段への分割割符ファイルを元のファイルに復元化処理指示があったときに、前記復元処理手段が分割割符ファイルを元のファイルに復元化することに先立って、当該端末の位置する現在の使用場所を、1画面上に編集された使用場所に含まれるかどうかを比較し、当該現在の使用場所が登録された使用場所に含まれる判定をしたときに、前記復元処理手段に復元処理を許可して、復元化前処理し、
分割割符ファイルから元のファイルを復元化すること
を特徴とする復元化前処理アプリケ―ション装置を備えた端末。
【請求項9】
端末が、プログラム又はデータが記述されたファイルを符号化処理によって分割割符ファイル化処理して分割割符ファイルを生成する分割割符ファイル生成手段、
分割割符ファイルを復元化処理して元のファイルに復元化する復元処理手段、及び復元化前処理アプリケ―ション装置を備え、端末に前記復元化前処理アプリケ―ション装置によって復元化前処理をさせる方法において、
当該端末の設定場所を含む地点及び当該地点を中心として任意の地域範囲を表示させ、当該地域範囲内の任意場所を当該端末の管理者に指定させて当該端末についての緯度と経度を持つ使用場所を設定させることで、複数の使用場所を登録させることを可能とさせるものであって、複数登録した使用場所を1画面上に編集させることを可能とし、
端末の有する位置情報取得手段が取得した当該端末の位置する現在の地理的位置情報から当該端末の位置する現在の使用場所を取得して使用可能とさせ、
一般ユーザから、前記復元処理手段への分割割符ファイルを元のファイルに復元化処理指示があったときに、前記復元処理手段が分割割符ファイルを元のファイルに復元化することに先立って、当該端末の位置する現在の使用場所を、1画面上に編集された 登録された使用場所に含まれるかどうかを比較させ、当該現在の使用場所が登録された使用場所に含まれる判定があったときに、前記復元処理手段に復元処理を許可させて、復元化前処理させること
を特徴とする端末に復元化前処理アプリケ―ション装置によって復元化前処理をさせる方法。
【請求項10】
請求項9に記載された端末に復元化前処理アプリケ―ション装置によって復元化前処理をさせる方法を備えて、端末が実行するファイルの割符処理方法及び復元処理方法であって、
端末の画面表示手段の画面に、当該端末の設定位置を現す地点及び当該地点を中心として任意の地域範囲を表示し、当該地域範囲内の任意場所を当該端末の管理者に指定させて当該端末についての緯度と経度を持つ使用場所を設定させることで、複数の使用場所を登録させることを可能とさせるものであって、複数登録した使用場所を1画面上に編集させることを可能とし、
端末の有する位置情報取得手段が取得した当該端末の位置する現在の地理的位置情報から当該端末の位置する現在の使用場所を使用可能とし、
一般ユーザから、前記復元処理手段への分割割符ファイルを元のファイルに復元化機密化処理指示があったときに、前記復元処理 手段が分割割符ファイルを元のファイルに復元化することに先立って、当該端末の位置する現在の使用場所を、1画面上に編集された 登録された使用場所に含まれるかどうかを比較し、当該現在の使用場所が登録された使用場所に含まれる判定をしたときに、前記復元処理手段に復元処理を許可して、復元化前処理し、
分割割符ファイルから元のファイルを復元化すること
を特徴とする端末が実行するファイルの割符処理方法及び復元化処理方法。
【請求項11】
請求項10に記載された端末が実行するファイルの割符処理方法及び復元化処理方法において、
端末の画面表示手段の画面に、当該端末の設定場所を含む地点及び緯度と経度を持つ当該地点を中心として任意の半径内の地域範囲を表示させることを特徴とする端末が実行するファイルの割符処理方法及び復元化処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機密化処理・復元化前処理アプリケ―ション装置、当該機密化処理・復元化前処理アプリケ―ション装置端末、当該機密化処理・復元化前処理アプリケ―ション装置による端末に機密化処理・復元化前処理をさせる方法及び当該端末の機密化処理・復元化前処理方法、例えば割符処理・復元化前処理アプリケ―ション装置、当該割符処理・復元化前処理アプリケ―ション装置端末、当該割符処理・復元化前処理アプリケ―ション装置による端末に割符処理・復元化前処理をさせる方法及び当該端末の割符処理・復元化前処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
モバイル端末が普及し、場所を問わないコンピューテイングが可能である。このようなモバイル端末には、通信機器が搭載され、オフイス外であってもデータ通信を行うことができる。また、GPS(Global Positioning System )などの位置測定機能が搭載されていて、測定時点での地球上の位置(緯度、経度)が測定できる。
【0003】
このようなモバイル端末は、ビジネスを遂行する上で極めて有効な手段となっている。
【0004】
しかしながら、モバイル端末を紛失したり盗難された場合に、データを不正に使用されるといったセキュリテイの危険性が増えることになった。このような危険性は、モバイル端末に限定されず、一般の端末についてもいえることである。
【0005】
このような危険性を削減するための方法として、暗号化アプリケ―ション装置あるいは割符アプリケ―ション装置などの機密処理のためのアプリケ―ション装置が端末に備えられ、使用される。このような機密処理のためのアプリケ―ション装置を備えた端末の使用においてセキュリテイの危険性を削減できるとしても、セキュリテイ上の安全性をさらに一層向上させることが求められる。
【0006】
特許文献1には、実際の地理的位置を確定し、この実際の地理的位置と格納情報へのアクセスが許可された地理的領域とを比較することで、格納情報へのアクセスを許す方法が記載される。
【0007】
特許文献2には、モバイル端末に機密データを入れる前にデータの暗号化を施し、機密データの使用時にモバイル端末の位置を確認し、許可された場所かどうかを判定し、許可された場所ならば複合してデータの使用を許可するようにしたモバイル端末管理装置が記載される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2000−163379号公報
【特許文献2】特開2003−256287号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1、2に記載されるように機密データの使用時にモバイル端末の位置を確認し、許可された場所かどうかを判定し、許可された場所ならば復元して機密にされたデータの使用を許可するようにした構成を備えた端末とすることで、セキュリテイ上の安全性を向上させることができる。これらの文献には、セキュリテイ上の安全性の向上について記載するが、許可された場所に制限を設定することについて記載しておらず、セキュリテイ上の安全性の向上は限定的なものとなっている。許可された場所の設定に際して許可された場所の設定できる人的な制限がなければ、セキュリテイ上の安全性の向上は限定的なものとなる。 また、この制限によってユーザが使い勝手が悪いものであっては、端末による作業上の効率が悪いものとなる。
【0010】
本発明は、かかる点に鑑み機密保護方法が適用されたファイルについて復元化処理をするに際して、管理者が端末の使用許可場所を指定して限定的に登録設定可能とし、紛失したり盗難されたり、あるいは不正使用された場合にあっても、セキュリテイの危険性をなくし、一方一般ユーザにとって、この限定的な登録設定の範囲内にあって使い勝手のよい使用場所設定であるものとなすことで、一般ユーザの使用上の便宜を図って使い勝手のよい復元化前処置を行うようにして、セキュリテイ上の安全性を向上させることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、端末が、プログラム又はデータが記述されたファイルを機密化処理して機密化処理ファイルを生成する機密化処理ファイル生成手段、及び
機密化処理ファイルを復元化処理して元のファイルに復元化する復元処理手段を備え、当該端末に装着される復元化前処理アプリケ―ション装置であって、
当該復元化前処理アプリケ―ション装置を管理する管理者を制限的に登録することを可能とし、及び当該端末の使用を許可する一般ユーザを登録することを可能とし、
機密化処理環境設定手段及び設定環境確認手段を有し、当該機密化処理環境設定手段が、
端末の画面表示手段の画面に、当該端末の設定場所を含む地点及び緯度と経度を持つ当該地点を中心として任意の地域範囲を表示させ、当該地域範囲を当該端末の管理者に指定させて当該端末についての使用場所を設定させることで、複数の使用場所を登録させることを可能とさせるものであって、複数登録した使用場所を1画面上に編集させることを可能とし、
当該設定環境確認手段が、
端末の有する位置情報取得手段が取得した当該端末の位置する現在の地理的位置情報から当該端末の位置する現在の使用場所を取得して使用可能とさせ、
一般ユーザから、前記復元処理手段への機密処理ファイルを元のファイルに復元化処理指示があったときに、前記復元処理手段が機密処理ファイルを元のファイルに復元化することに先立って、当該端末の位置する現在の使用場所を、1画面上に編集された登録された使用場所に含まれるかどうかを比較させ、当該現在の使用場所が登録された使用場所に含まれる判定があったときに、前記復元処理手段に復元処理を許可させて、復元化前処理させること
を特徴とする復元化前処理アプリケ―ション装置を提供する。
【0012】
本発明は、上述された復元化前処理アプリケ―ション装置を備えた端末であって、
当該機密化処理環境設定手段によって、
端末の画面表示手段の画面に、当該端末の設定位置を現す地点及び当該地点を中心として任意の地域範囲を表示し、当該地域範囲内の任意場所を当該端末の管理者に指定させて当該端末についての緯度と経度を持つ使用場所を設定させることで、複数の使用場所を登録させることを可能とさせるものであって、複数登録した使用場所を1画面上に編集させることを可能として、複数登録した使用場所を1画面上に編集し、
当該設定環境確認手段によって、
端末の有する位置情報取得手段が取得した当該端末の位置する現在の地理的位置情報から当該端末の位置する現在の使用場所を比較のため使用可能とし、
一般ユーザから、前記復元処理手段への機密処理ファイルを元のファイルに復元化機密化処理指示があったときに、前記復元処理手段が機密処理ファイルを元のファイルに復元化することに先立って、当該端末の位置する現在の使用場所を、1画面上に編集された 登録された使用場所に含まれるかどうかを比較し、当該現在の使用場所が登録された使用場所に含まれる判定をしたときに、前記復元処理手段に復元処理を許可して、復元化前処理し、
機密処理ファイルから元のファイルを復元化すること
を特徴とする復元化前処理アプリケ―ション装置を備えた端末を提供する。
【0013】
本発明は、端末が、プログラム又はデータが記述されたファイルを機密化処理して機密化処理ファイルを生成する機密化処理ファイル生成手段、及び
機密化処理ファイルを復元化処理して元のファイルに復元化する復元処理手段を備え、当該端末に装着される復元化前処理アプリケ―ション装置であって、
機密化処理環境設定手段及び設定環境確認手段を有し、当該機密化処理環境設定手段が、
端末の画面表示手段の画面に、当該端末の設定場所を含む地点及び緯度と経度を持つ当該地点を中心として任意の地域範囲を表示させ、当該地域範囲を指定させると当該端末についての使用場所が設定され、複数の使用場所を登録させることを可能とさせるものであって、複数登録した使用場所を1画面上に編集させることを可能とし、
当該設定環境確認手段が、
端末の有する位置情報取得手段が取得した当該端末の位置する現在の地理的位置情報から当該端末の位置する現在の使用場所を取得して使用可能とさせ、
前記復元処理手段への機密処理ファイルを元のファイルに復元化処理指示があったときに、前記復元処理手段が機密処理ファイルを元のファイルに復元化することに先立って、当該端末の位置する現在の使用場所を、1画面上に編集された登録された使用場所に含まれるかどうかを比較させ、当該現在の使用場所が登録された使用場所に含まれる判定があったときに、前記復元処理手段に復元処理を許可させて、復元化前処理させること
を特徴とする復元化前処理アプリケ―ション装置提供する。
【0014】
本発明は、端末が、プログラム又はデータが記述されたファイルを機密化処理して機密化処理ファイルを生成する機密化処理ファイル生成手段、及び
機密化処理ファイルを復元化処理して元のファイルに復元化する復元処理手段を備え、当該端末に装着される復元化前処理アプリケ―ション装置によって復元化前処理し端末に機密化処理されたファイルを生成させ、復元させる方法において、
端末の画面表示手段の画面に、当該端末の設定場所を含む地点及び緯度と経度を持つ当該地点を中心として任意の地域範囲を表示させ、当該地域範囲を当該端末の管理者に指定させて当該端末についての使用場所を設定させることで、複数の使用場所を登録させることを可能とさせるものであって、複数登録した使用場所を1画面上に編集させることを可能とし、
端末の有する位置情報取得手段が取得した当該端末の位置する現在の地理的位置情報から当該端末の位置する現在の使用場所を取得して使用可能とさせ、
一般ユーザから、前記復元処理手段への機密処理ファイルを元のファイルに復元化機密化処理指示があったときに、前記復元処理手段が機密処理ファイルを元のファイルに復元化することに先立って、当該端末の位置する現在の使用場所を、1画面上に編集された、登録された使用場所に含まれるかどうかを比較させ、当該現在の使用場所が登録された使用場所に含まれる判定があったときに、前記復元化手段に復元処理を許可させて、復元化前処理させること
を特徴とする復元化前処理アプリケ―ション装置によって復元化前処理して端末に機密化処理されたファイルを生成させ、復元させる方法提供する。
【0015】
本発明は、上述された復元化前処理アプリケ―ション装置によって復元化前処理して端末に機密化処理されたファイルを生成させ、復元させる方法を有して、当該端末が実行するファイルの機密化処理方法及び復元化処理方法であって、
端末の画面表示手段の画面に、当該端末の設定位置を現す地点及び当該地点を中心として任意の地域範囲を表示し、当該地域範囲内の場所を当該端末の管理者に指定させて当該端末の使用場所を設定し、使用場所の緯度と経度を設定し、使用場所の緯度と経度を持つ画面を登録させ、前記地点を変更して使用場所の緯度と経度を持つ画面を複数登録させることを可能とするものであって、複数登録した使用場所を1画面上に編集し、
端末の有する位置情報取得手段が取得した当該端末の位置する現在の地理的位置情報から当該端末の位置する現在の使用場所を使用可能とし、
一般ユーザから、前記復元処理手段への機密処理ファイルを元のファイルに復元化指示があったときに、前記復元処理手段が機密処理ファイルを元のファイルに復元化することに先立って、当該端末の位置する現在の使用場所を、1画面上に編集された登録された使用場所に含まれるかどうかを比較し、当該現在の使用場所が登録された使用場所に含まれる判定をしたときに、前記復元処理手段に復元処理を許可して、復元処理前処理し、
機密処理ファイルから元のファイルを復元化すること
を特徴とする端末が実行するファイルの機密化処理方法及び復元化処理方法提供する。
【0016】
本発明は、端末が、プログラム又はデータが記述されたファイルを符号化処理によって分割割符ファイル化処理して分割割符ファイルを生成する分割割符ファイル生成手段、及び
分割割符ファイルを復元化処理して元のファイルに復元化する復元処理手段を備え、当該端末に装着される復元化前処理アプリケ―ション装置であって、
当該端末を管理する管理者及び当該端末の使用を許可する一般ユーザを登録することを可能とし、
割符環境設定手段及び割符設定環境確認手段を有し、当該割符処理環境設定手段が、
端末の画面表示手段の画面に、当該端末の設定場所を含む地点及び緯度と経度を持つ当該地点を中心として任意の地域範囲を表示させ、当該地域範囲を当該端末の管理者に指定させて当該端末についての使用場所を設定させることで、複数の使用場所を登録させることを可能とさせるものであって、複数登録した使用場所を1画面上に編集させることを可能とし、
当該割符設定環境確認手段が、
端末の有する位置情報取得手段が取得した当該端末の位置する現在の地理的位置情報から当該端末の位置する現在の使用場所を取得して使用可能とさせ、
一般ユーザから、前記復元処理手段への分割割符ファイルを元のファイルに復元化処理指示があったときに、前記復元処理手段が分割割符ファイルを元のファイルに復元化することに先立って、当該端末の位置する現在の使用場所を、1画面上に編集された登録された使用場所に含まれるかどうかを比較させ、当該現在の使用場所が登録された使用場所に含まれる判定があったときに、前記復元処理手段に復元処理を許可させて、復元化前処理させること
を特徴とする復元化前処理アプリケ―ション装置提供する。
【0017】
本発明は、上述された復元化前処理アプリケ―ション装置において、
端末の画面表示手段の画面に、当該端末の設定場所を含む地点及び緯度と経度を持つ当該地点を中心として任意の半径内の地域範囲を表示させることを特徴とする復元化前処理アプリケ―ション装置
本発明は、上述された復元化前処理アプリケ―ション装置を備えた端末であって、
当該割符処理環境設定手段によって、
端末の画面表示手段の画面に、当該端末の設定場所を含む地点及び緯度と経度を持つ当該地点を中心として任意の地域範囲を表示させ、当該地域範囲を当該端末の管理者に指定させて当該端末についての使用場所を設定させることで、複数の使用場所を登録させることを可能とさせるものであって、複数登録した使用場所を1画面上に編集させることを可能として、複数登録した使用場所を1画面上に編集し、
当該設定環境確認手段によって、
端末の有する位置情報取得手段が取得した当該端末の位置する現在の地理的位置情報から当該端末の位置する現在の使用場所を比較のため使用可能とし、
一般ユーザから、前記復元処理手段への分割割符ファイルを元のファイルに復元化処理指示があったときに、前記復元処理手段が分割割符ファイルを元のファイルに復元化することに先立って、当該端末の位置する現在の使用場所を、1画面上に編集された使用場所に含まれるかどうかを比較し、当該現在の使用場所が登録された使用場所に含まれる判定をしたときに、前記復元処理手段に復元処理を許可して、復元化前処理し、
分割割符ファイルから元のファイルを復元化すること
を特徴とする復元化前処理アプリケ―ション装置を備えた端末提供する。
【0018】
本発明は、端末が、プログラム又はデータが記述されたファイルを符号化処理によって分割割符ファイル化処理して分割割符ファイルを生成する分割割符ファイル生成手段、
分割割符ファイルを復元化処理して元のファイルに復元化する復元処理手段、及び復元化前処理アプリケ―ション装置を備え、端末に前記復元化前処理アプリケ―ション装置によって復元化前処理をさせる方法において、
当該端末の設定場所を含む地点及び当該地点を中心として任意の地域範囲を表示させ、当該地域範囲内の任意場所を当該端末の管理者に指定させて当該端末についての緯度と経度を持つ使用場所を設定させることで、複数の使用場所を登録させることを可能とさせるものであって、複数登録した使用場所を1画面上に編集させることを可能とし、
端末の有する位置情報取得手段が取得した当該端末の位置する現在の地理的位置情報から当該端末の位置する現在の使用場所を取得して使用可能とさせ、
一般ユーザから、前記復元処理手段への分割割符ファイルを元のファイルに復元化処理指示があったときに、前記復元処理手段が分割割符ファイルを元のファイルに復元化することに先立って、当該端末の位置する現在の使用場所を、1画面上に編集された 登録された使用場所に含まれるかどうかを比較させ、当該現在の使用場所が登録された使用場所に含まれる判定があったときに、前記復元処理手段に復元処理を許可させて、復元化前処理させること
を特徴とする端末に復元化前処理アプリケ―ション装置によって復元化前処理をさせる方法提供する。
【0019】
本発明は、上述された端末に復元化前処理アプリケ―ション装置によって復元化前処理をさせる方法を備えて、端末が実行するファイルの割符処理方法及び復元処理方法であって、
端末の画面表示手段の画面に、当該端末の設定位置を現す地点及び当該地点を中心として任意の地域範囲を表示し、当該地域範囲内の任意場所を当該端末の管理者に指定させて当該端末についての緯度と経度を持つ使用場所を設定させることで、複数の使用場所を登録させることを可能とさせるものであって、複数登録した使用場所を1画面上に編集させることを可能とし、
端末の有する位置情報取得手段が取得した当該端末の位置する現在の地理的位置情報から当該端末の位置する現在の使用場所を使用可能とし、
一般ユーザから、前記復元処理手段への分割割符ファイルを元のファイルに復元化機密化処理指示があったときに、前記復元処理 手段が分割割符ファイルを元のファイルに復元化することに先立って、当該端末の位置する現在の使用場所を、1画面上に編集された、登録された使用場所に含まれるかどうかを比較し、当該現在の使用場所が登録された使用場所に含まれる判定をしたときに、前記復元処理手段に復元処理を許可して、復元化前処理し、
分割割符ファイルから元のファイルを復元化すること
を特徴とする端末が実行するファイルの割符処理方法及び復元化処理方法提供する。
【0020】
本発明は、上述された端末が実行するファイルの割符処理方法及び復元化処理方法において、
端末の画面表示手段の画面に、当該端末の設定場所を含む地点及び緯度と経度を持つ当該地点を中心として任意の半径内の地域範囲を表示させることを特徴とする端末が実行するファイルの割符処理方法及び復元化処理方法提供する。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、上述したように、端末に復元化前処理アプリケ―ション装置を装着することができ、これによって端末に、前記復元処理手段への機密処理ファイルを元のファイルに復元化処理指示があったときに、前記復元処理手段が機密処理ファイルを元のファイルに復元化することに先立って、当該端末の位置する現在の使用場所を、1画面上に編集された登録された使用場所に含まれるかどうかを比較させ、当該現在の使用場所が登録された使用場所に含まれる判定があったときに、前記復元処理手段に復元処理を許可させて、復元化前処理させることができる。例えば、前記復元処理手段への分割割符ファイルを元のファイルに復元化処理指示があったときに、前記復元処理手段が分割割符ファイルを元のファイルに復元化することに先立って、当該端末の位置する現在の使用場所を、1画面上に編集された 登録された使用場所に含まれるかどうかを比較させ、当該現在の使用場所が登録された使用場所に含まれる判定があったときに、前記復元処理手段に復元処理を許可させて、復元化前処理させることができる。
【0022】
これによって、機密保護方法が適用されたファイルについて復元化処理をするに際して、管理者が端末の使用場所を指定して限定的に登録するものとし、紛失したり盗難されたり、あるいは不正使用された場合にあっても、セキュリテイの危険性をなくし、一方一般ユーザにとって、この限定的な登録の範囲内にあって使い勝手のよい使用場所設定であるものとなすことで、一般ユーザの使用上の便宜を図って使い勝手のよい復元化前処置を行うようにして、セキュリテイ上の安全性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の実施例である復元化前処理アプリケ―ション装置を備えた端末の構成をブロックで示す図
図2】端末管理システムの内容をブロックで示す図
図3】割符環境設定の[使用場所登録]画面を示す画面詳細図
図4】画面詳細図の[編集]ボタン43またはクリック[追加ボタン]44をクリックした場合の画面図
図5】画面遷移図(管理者アカウント使用時)
図6図5に示される画面40Aの拡大図
図7図5に示される画面40Bの拡大図
図8図5に示される画面40Cの拡大図
図9図5に示される画面40Dの拡大図
図10】画面遷移図(一般ユーザアカウント使用時)
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0025】
図1は、本発明の実施例である本発明の実施例である復元化前処理アプリケ―ション装置を備えた端末の構成をブロックで示す図である。本発明は、プログラム又はデータが記述されたファイルを機密化処理して機密化処理ファイルを生成する機密化処理ファイル生成手段及び機密化処理ファイルを復元化処理して元のファイルに復元化する復元化手段を備えた端末に関する。機密ファイルを保護する方法としては、プログラム又はデータを暗号化する手段による保護方法あるいはプログラム又はデータを符号化処理によって割符処理する手段による保護方法などがある。このような保護方法が端末上に装着される。以下に示す実施例ではプログラム又はデータを符号化処理によって割符処理する手段による保護方法が例に採って説明されるが、本発明は、この方法に限定されず、広く機密ファイルを保護する方法に適用可能である。
【0026】
図1において、業者1によって作成された復元化前処理アップリケーション装置4を主体にして端末管理システム100が構成される。
【0027】
復元化前処理アップリケーション装置4は、
割符環境設定手段、及び
割符設定環境確認手段
を持つようにして構成される。復元化前処理アップリケーション装置4が端末10に装着される。復元化前処理アプリケ―ション装置は、復元化前処理アプリケ―ションプログラムをUSBに内在させて、あるいは直接的に端末10に装着される。これらに限定されない。端末10は、割符環境設定手段5及び割符設定環境確認手段6を備える。
【0028】
また、業者1は、管理者2自体であってもよい。
【0029】
端末10は、割符アプリケ―ション装置を備える。割符アプリケ―ション装置を備えた端末10は、割符ファイル12を符号化処理でもって分割割符ファイル12Aとする分割割符ファイル生成装置11を独立した機能として備える。割符ファイル12は、外部で作成されて端末10に装着される場合と、端末10の持つコンピューテイング機能によって一般ユーザによって生成される場合とがある。生成された分割割符ファイル12Aは、指定された装置に個別に保存される。保存された分割割符ファイル12Aは、復元処理手段13に集合され、復元されて復元ファイル14とされる。復元ファイル14が元の一般ユーザ3に提供される。
【0030】
装着された割符環境設定手段5は、管理者2によってのみ操作可能とされる。
【0031】
割符環境設定手段5は、使用場所設定21及び画面表示による使用場所の登録22からなる。
【0032】
管理者2は、端末10の画面表示手段の画面に地点23を表示する。地点23を表示すると、割符環境設定手段5に持つ機能によって地点23を中心として予め定められた半径24の範囲の地域の地図が画面に表示される。半径24の地域範囲は任意に設定変更され得る。半径に基づく地域範囲に代えて他の地域範囲、例えば多角形、代表的に四角形状に基づく地域範囲を設定してもよいが、半径に基づく地域範囲の設定が推奨される。ここでは、半径に基づく地域範囲の設定を例に採って説明する。表示された地域範囲は、少なくとも半径に基づく地域範囲を含むものとされる。
【0033】
管理者2は、半径24の範囲の地図26が表示された画面上において、地点23及び半径24に基づく地域範囲を指定することで設定する。この設定された地点23及び地域範囲が使用場所25となって、使用場所25及びその名前が格納手段に登録される。地点23は、緯度と経度を持つ。
【0034】
端末の画面表示手段の画面に、端末10の使用場所の設定に当たり、緯度と経度を持つ地点及び当該地点を中心として任意の半径内の地域範囲を表示させる。管理者2に、画面上の表示に基づいて使用場所を設定させる。割符環境設定手段5は、複数の使用場所を登録させることを可能とさせる。
【0035】
管理者2は、使用場所25を複数個設定し登録することができる。割符環境設定手段5が、地点に限定されず、指定された地域範囲を持つ使用場所25を複数個登録させ、変更させ、削除させ、保存させ、これらを1画面に編集することで、一般ユーザ3が使い易いものとする。
【0036】
このようにして、割符環境としての複数個の使用場所25が格納手段に登録される。
【0037】
また、端末10は、位置情報取得手段7を備える。
【0038】
位置情報取得手段7は、現在地情報提供デバイス8に現在地情報の提供を要求する。現在地情報提供デバイス8は、例えばセルID27、Wi−Fi28あるいはGPS29によって形成される。
【0039】
現在地情報提供デバイス8は、端末19、すなわち対象となるコンピュータの現在地を取得し、端末10に伝送する。端末10は、端末10の現在の地理的位置30を時々刻々に取得し、割符設定環境確認手段6は、現在の使用場所31を時々刻々に取得する。
【0040】
割符設定環境確認手段6は、割符環境設定手段5に登録された割符環境情報を読み出すことを行う。
【0041】
今、一般ユーザ3が、割符アプリケ―ション装置を用いて割符ファイル10の割符分割ファイル12を集約して復元操作を行う。割符設定環境確認手段6は、この復元化処理35があると、復元化処理情報36として取得する。復元化処理情報36に基づいて、割符環境設定手段5に、登録された割符環境情報の読み出しを要求する。これによって、登録された使用場所37が読み出される。
【0042】
時々刻々に取得された、現在の使用場所31は、登録された使用場所33に比較される。これによって、端末10(対象のコンピュータ)の現在地は、登録された使用場所31のいずれかに含まれるかが判定38される。次いで、復元不許可フラグ有無確認がなされる。
【0043】
登録された使用場所37のいずれかに含まれる場合、復元不許可フラグを設定しない(39)。含まれない場合、復元不許可フラグを設定する(40)。復元不許可フラグを設定しないことで、一般ユーザからのファイル復元要求を受け付ける。復元不許可フラグを設定することで、一般ユーザからのファイル復元要求を受け付けない。この場合には、判定38に戻って、比較・判定が繰り返される。
【0044】
復元不許可フラグを設定しないことの情報に基づいて復元許可41がなされる。ファイル復元要求に基づいて復元が許可される。
【0045】
このように、復元不許可フラグ有無確認の内、復元不許可フラグ無確認がなされると、上述した割符アプリケ―ション装置を用いて割符ファイル12の割符分割ファイル12Aを復元処理手段13が集約して復元がなされ、復元ファイル14が生成され、一般ユーザ3に提供される。
【0046】
復元不許可フラグ有確認がなされると、上述した割符アプリケ―ション装置を用いて割符ファイル12の分割割符ファイル12Aを集約して行う復元がなされず、復元ファイル14が生成されることがない。したがって、復元ファイル14が一般ユーザ3に提供されることがない。
【0047】
図2は、端末管理システム100の内容をブロックで示す図である。
【0048】
図2において、端末管理システム100は、割符アップリケ―ション装置101、復元化前処理アプリケーション装置4、格納手段102、画面表示手段103及び通信手段104を有して構成される。
【0049】
割符アップリケ―ション装置101は、分割割符ファイル生成手段11及び復元化手段13を備える。
【0050】
復元化前処理アプリケーション装置4は、割符アップリケ―ション装置101に独立したモジュールとして構成され、管理者及び一般ユーザ登録手段111、割符環境設定手段5、割符設定環境確認手段6を備える。
【0051】
割符環境設定手段5は、地点及び半径範囲地図表示、使用場所の複数設定登録及び使用場所の1画面編集機能を持つ。割符環境設定手段5は、管理者及び一般ユーザ登録手段111による設定登録操作の制限機能によって管理者3として登録した者のみによって操作がなされ得る。管理者3は、割符環境設定手段5の機能を無効にすることもできる。
【0052】
割符設定環境確認手段6は、端末の現在の使用場所取得、復元化処理情報の取得、登録された使用場所の取得、双方の使用場所の比較と同一性(現在の使用場所が登録された使用場所の範囲内にある場合を同一という。)判定、フラグの設定処理及び復元不許可フラグ有無確認機能を持つ。
【0053】
格納手段102は、設定された複数の設定使用場所の格納機能を持つ。
【0054】
画面表示手段103は、その画面上での1画面編集機能を持ち、画面を順次遷移させて表示させる機能を持つ。管理者2は、画面上で各種の処理を行うことができる。
【0055】
通信手段104は、位置情報取得機能を持ち、時々刻々の端末10の現在の使用場所を提示する機能を持つ。
【0056】
以上のように、端末管理システム100が、復元化前処理アプリケ―ション装置4を端末10に装着されることで構成される。
【0057】
端末10は、プログラム又はデータが記述されたファイルを機密化処理して機密化処理ファイルを生成する機密化処理ファイル生成手段、及び機密化処理ファイルを復元化処理して元のファイルに復元化する復元処理手段を備える。
【0058】
端末10は、機密化処理が割符分割処理である場合に、プログラム又はデータが記述されたファイルを符号化処理によって分割割符ファイル化処理して分割割符ファイル12Aを生成する分割割符ファイル生成手段11、及び分割割符ファイル12Aを復元化処理して元のファイルに復元化する復元処理手段13を備える。
【0059】
端末10に装着される復元化前処理アプリケ―ション装置4は、
当該復元化前処理アプリケ―ション装置4を管理する管理者2を制限的に登録することを可能とし、一般ユーザ3が当該復元化前処理アプリケ―ション装置4を用いることを禁じ、及び当該端末10の使用を許可する一般ユーザ3を登録して使用することを可能とする。
【0060】
機密化処理が割符分割処理である場合に、端末10に装着される復元化前処理アプリケ―ション装置4は、
当該端末を管理する管理者及び当該端末の使用を許可する一般ユーザを登録することを可能とし、
割符環境設定手段及び割符設定環境確認手段を有し、当該割符処理環境設定手段が、
端末の画面表示手段の画面に、当該端末の設定場所を含む地点及び当該地点を中心として任意の半径内の地域範囲を表示させ、当該地域範囲内の任意場所を当該端末の管理者に指定させて当該端末の使用場所を設定させて、使用場所の緯度と経度を設定させ、使用場所の緯度と経度を持つ画面を登録させ、前記地点を変更して使用場所の緯度と経度を持つ画面を複数登録させることを可能とさせるものであって、複数登録した使用場所を1画面上に編集させ、
当該割符設定環境確認手段が、
端末の有する位置情報取得手段が取得した当該端末の位置する現在の地理的位置情報から当該端末の位置する現在の使用場所を使用可能とさせ、
一般ユーザから、前記復元処理手段への分割割符ファイルを元のファイルに復元化処理指示があったときに、前記復元処理手段が分割割符ファイルを元のファイルに復元化することに先立って、当該端末の位置する現在の使用場所を、1画面上に編集された 登録された使用場所に含まれるかどうかを比較させ、当該現在の使用場所が登録された使用場所に含まれる判定があったときに、前記復元処理手段に復元処理を許可させて、復元化前処理させる。
これによって、機密保護方法が適用されたファイルについて復元化処理をするに際して、管理者が端末の使用場所を指定して限定的に登録するものとし、紛失したり盗難されたり、あるいは不正使用された場合にあっても、セキュリテイの危険性をなく
図3は、割符環境設定の[使用場所登録]画面を示す画面詳細図である。
【0061】
画面40は、登録場所でのみ復元を許可することを記載する部分41と登録場所リストを記載する部分42を有する。
【0062】
[使用場所]を有効にするには、チェックボックスにチェックをいれる。
【0063】
登録された地点23から半径を指定する。登録された地点23を中心とした、指定された半径24を持つ円領域が使用場所になる。画面では、1000メートルと設定された。1000メートルの円領域が使用場所となる。セルID27、Wi−Fi28あるいはGPS29の現行の精度を考慮すると、実用的には、最大円領域は、半径1000メートル、最小円領域は、半径10メートルである。
【0064】
上述したように、端末の画面表示手段の画面に、当該端末の設定場所を含む地点及び緯度と経度を持つ当該地点を中心として任意の半径内の地域範囲を表示させ、当該地域範囲を当該端末の管理者に指定させて当該端末についての使用場所を当該地域範囲に設定させることで、複数の使用場所を登録させることを可能となる。
【0065】
既に登録されている使用場所がリストに表示される。No、場所名、緯度経度が表示される。画面では、本願出願人の使用場所を設定している。画面上において、現在登録されている使用場所は一つのみであるが、複数設定登録することができる。
【0066】
位置情報取得手段7を含む位置情報認証機能を使うには、割符の環境設定に入り、画面の左側にあるメニューバーの五番目のアイコンをクリックする。画面内では、項目名が[使用場所登録]となっている。
【0067】
画面の下部に、[編集]ボタン43、[追加ボタン]44、[割符設定保存追加ボタン]45及び[削除]ボタン46を備える。
【0068】
図4は、画面詳細図の[編集]ボタン43または[追加ボタン]44をクリックした場合の画面図である。
【0069】
画面40は、使用場所指定51を表示する。
【0070】
住所又は使用場所を入力し、[住所から検索]ボタンをクリックすると、入力フイールドの下部にいくつかの検索候補が表示される。住所又はランドマーク名の一部を入力フイールドに入力すると、検索候補が表示される。一般ユーザ3は、その中の目的の使用場所があれば、その候補をクリックする。
【0071】
マップが表示され、登録された地点がマップ中央に表示される。
【0072】
設定した使用場所に対し、任意の表示の名前(使用場所の名前)を入力する。画面では、本願出願人の使用場所が〇〇〇〇で設定された。
【0073】
図5は、画面遷移図(管理者アカウント使用時)である。
【0074】
図3に示す図上で、[編集]ボタン43、[追加ボタン]44、[削除]ボタン46及び[割符設定保存追加ボタン]45をクリックすると、画面40A、40B、40C、40Dが表示される。画面40A、40B、40C、40Dの拡大図を図6図9に示す。
【0075】
[編集]ボタン43をクリックすると、画面40A上で既存の使用場所の位置や名前を編集できる。
【0076】
[追加ボタン]44をクリックすると、画面40B上で使用場所を新規作成することができる。使用場所の位置や名前を新規に入力する。
【0077】
[削除]ボタン46をクリックすると、画面40C上で既存の使用場所及び名前を削除することができる。
【0078】
[割符設定保存追加ボタン]45をクリックすると、画面40D上で設定した使用場所及び名前を格納手段に格納できる。
【0079】
図10は、画面遷移図(一般ユーザアカウント使用時)である。
【0080】
図3に示す図上で、一般ユーザは、[編集]ボタン43、[追加ボタン]44、[削除]ボタン46を使用することができず、[割符設定保存追加ボタン]45のみ使用することができる。 [割符設定保存追加ボタン]45をクリックすると、画面40D上で設定した使用場所及び名前を格納手段に格納できる。
【0081】
復元化前処理アプリケ―ション装置を備えた端末であって、
当該割符処理環境設定手段によって、
端末の画面表示手段の画面に、当該端末の設定場所を含む地点及び緯度と経度を持つ当該地点を中心として任意の地域範囲を表示させ、当該地域範囲を当該端末の管理者に指定させて当該端末についての使用場所を当該地域範囲に設定させることで、複数の使用場所を登録させることを可能とさせるものであって、複数登録した使用場所を1画面上に編集させることを可能として、複数登録した使用場所を1画面上に編集し、
当該設定環境確認手段によって、
端末の有する位置情報取得手段が取得した当該端末の位置する現在の地理的位置情報から当該端末の位置する現在の使用場所を比較のため使用可能とし、
一般ユーザから、前記復元処理手段への分割割符ファイルを元のファイルに復元化処理指示があったときに、前記復元処理手段が分割割符ファイルを元のファイルに復元化することに先立って、当該端末の位置する現在の使用場所を、1画面上に編集された使用場所に含まれるかどうかを比較し、当該現在の使用場所が登録された使用場所に含まれる判定をしたときに、前記復元処理手段に復元処理を許可して、復元化前処理し、
分割割符ファイルから元のファイルを復元化する。
【0082】
上述した実施例では、割符分割処理である場合における端末に装着される復元化前処理アプリケ―ション装置及び復元化前処理アプリケ―ション装置によって復元化前処理して端末に機密化処理されたファイルを生成させ、復元させる方法について説明したが、本実施例は、割符分割処理である場合に限られず、他の機密保護処理、例えば暗号化処理による機密保護処理に場合についても適用可能である。
【0083】
機密保護処理に場合にあって、端末10に装着される復元化前処理アプリケ―ション装置4は、当該復元化前処理アプリケ―ション装置4を管理する管理者2を制限的に登録することを可能とし、及び当該端末10の使用を許可する一般ユーザ3を登録することを可能とし、
機密化処理環境設定手段及び設定環境確認手段を有し、当該機密化処理環境設定手段が、
端末の画面表示手段の画面に、当該端末の設定場所を含む地点及び当該地点を中心として任意の半径内の地域範囲を表示させ、当該地域範囲内の任意場所を当該端末の管理者に指定させて当該端末の使用場所を設定させて、使用場所の緯度と経度を設定させ、使用場所の緯度と経度を持つ画面を登録させ、前記地点を変更して使用場所の緯度と経度を持つ画面を複数登録させることを可能とさせるものであって、複数登録した使用場所を1画面上に編集させ、
当該設定環境確認手段が、
端末の有する位置情報取得手段が取得した当該端末の位置する現在の地理的位置情報から当該端末の位置する現在の使用場所を使用可能とさせ、
一般ユーザから、前記復元処理手段への機密処理ファイルを元のファイルに復元化処理指示があったときに、前記復元処理手段が機密処理ファイルを元のファイルに復元化することに先立って、当該端末の位置する現在の使用場所を、1画面上に編集された登録された使用場所に含まれるかどうかを比較させ、当該現在の使用場所が登録された使用場所に含まれる判定があったときに、前記復元処理手段に復元処理を許可させて、復元化前処理させる。
【0084】
この例では、当該地域範囲内の任意場所を当該端末の管理者に指定させて当該端末の使用場所を設定させたが、指定するものを特定することなく、端末を所有する者が指定できるようにすることができる。この場合には、端末10に装着される復元化前処理アプリケ―ション装置4は、
端末が、プログラム又はデータが記述されたファイルを機密化処理して機密化処理ファイルを生成する機密化処理ファイル生成手段、及び
機密化処理ファイルを復元化処理して元のファイルに復元化する復元処理手段を備え、当該端末に装着される復元化前処理アプリケ―ション装置であって、
機密化処理環境設定手段及び設定環境確認手段を有し、当該機密化処理環境設定手段が、
端末の画面表示手段の画面に、当該端末の設定場所を含む地点及び緯度と経度を持つ当該地点を中心として任意の地域範囲を表示させ、当該地域範囲を指定させると当該端末についての使用場所が設定され、複数の使用場所を登録させることを可能とさせるものであって、複数登録した使用場所を1画面上に編集させることを可能とし、
当該設定環境確認手段が、
端末の有する位置情報取得手段が取得した当該端末の位置する現在の地理的位置情報から当該端末の位置する現在の使用場所を取得して使用可能とさせ、
前記復元処理手段への機密処理ファイルを元のファイルに復元化処理指示があったときに、前記復元処理手段が機密処理ファイルを元のファイルに復元化することに先立って、当該端末の位置する現在の使用場所を、1画面上に編集された登録された使用場所に含まれるかどうかを比較させ、当該現在の使用場所が登録された使用場所に含まれる判定があったときに、前記復元処理手段に復元処理を許可させて、復元化前処理させることになる。
【0085】
復元化前処理アプリケ―ション装置を備えた端末は、
当該機密化処理環境設定手段によって、
端末の画面表示手段の画面に、当該端末の設定位置を現す地点及び当該地点を中心として任意の地域範囲を表示し、当該地域範囲内の任意場所を当該端末の管理者に指定させて当該端末についての緯度と経度を持つ使用場所を設定させることで、複数の使用場所を登録させることを可能とさせるものであって、複数登録した使用場所を1画面上に編集させることを可能として、複数登録した使用場所を1画面上に編集し、
当該設定環境確認手段によって、
端末の有する位置情報取得手段が取得した当該端末の位置する現在の地理的位置情報から当該端末の位置する現在の使用場所を比較のため使用可能とし、
一般ユーザから、前記復元処理手段への機密処理ファイルを元のファイルに復元化機密化処理指示があったときに、前記復元処理手段が機密処理ファイルを元のファイルに復元化することに先立って、当該端末の位置する現在の使用場所を、1画面上に編集された 登録された使用場所に含まれるかどうかを比較し、当該現在の使用場所が登録された使用場所に含まれる判定をしたときに、前記復元処理手段に復元処理を許可して、復元化前処理し、
機密処理ファイルから元のファイルを復元化することができる。
【0086】
本実施例によれば、上述したように、端末に復元化前処理アプリケ―ション装置を装着することができ、これによって端末に、前記復元処理手段への機密処理ファイルを元のファイルに復元化処理指示があったときに、前記復元処理手段が機密処理ファイルを元のファイルに復元化することに先立って、当該端末の位置する現在の使用場所を、1画面上に編集された登録された使用場所に含まれるかどうかを比較させ、当該現在の使用場所が登録された使用場所に含まれる判定があったときに、前記復元処理手段に復元処理を許可させて、復元化前処理させることができる。例えば、前記復元処理手段への分割割符ファイルを元のファイルに復元化処理指示があったときに、前記復元処理手段が分割割符ファイルを元のファイルに復元化することに先立って、当該端末の位置する現在の使用場所を、1画面上に編集された 登録された使用場所に含まれるかどうかを比較させ、当該現在の使用場所が登録された使用場所に含まれる判定があったときに、前記復元処理手段に復元処理を許可させて、復元化前処理させることができる。
【0087】
これによって、機密保護方法が適用されたファイルについて復元化処理をするに際して、管理者が端末の使用場所を指定して限定的に登録するものとし、紛失したり盗難されたり、あるいは不正使用された場合にあっても、セキュリテイの危険性をなくし、一方一般ユーザにとって、この限定的な登録の範囲内にあって使い勝手のよい使用場所設定であるものとなすことで、一般ユーザの使用上の便宜を図って使い勝手のよい復元化前処置を行うようにして、セキュリテイ上の安全性を向上させることができる。
【符号の説明】
【0088】
100…端末管理システム、1…業者、2…管理者、3…一般ユーザ、4…復元化前処理アップリケーション装置、5…割符環境設定手段、6…割符設定環境確認手段、7…位置情報取得手段、8…現在地情報提供デバイス、9…端末(コンピュータ)の現在地、10…端末、11…分割割符ファイル生成手段、12…割符ファイル、12A…分割割符ファイル、13…復元処理手段、14…復元ファイル、21…使用場所設定、22…使用場所の登録、23…地点、24…半径、31…現在の使用場所、36…復元化処理情報、37…登録された使用場所、38…端末(コンピュータ)の現在地は、使用場所に含まれるかどうかの判定、41…復元許可。
【要約】
【課題】機密保護方法が適用されたファイルについて復元化処理をするに際して、管理者が端末の使用許可場所を指定して限定的に登録設定可能とし、一方一般ユーザにとって、この限定的な登録設定の範囲内にあって使い勝手のよい使用許可場所設定であるものとなすことで、一般ユーザの使用上の便宜を図って使い勝手のよい復元化前処置を行うようにして、セキュリテイ上の安全性を向上させる。
【解決手段】端末の設定場所を含む地点及び当該地点を中心として任意の地域範囲を表示させ、当該地域範囲内の任意場所を当該端末の管理者に指定させて当該端末についての緯度と経度を持つ使用場所を設定させることで、複数の使用場所を登録させることを可能とさせるものであって、複数登録した使用場所を1画面上に編集させることを可能とし、端末の有する位置情報取得手段が取得した当該端末の位置する現在の地理的位置情報から当該端末の位置する現在の使用場所を取得して使用可能とさせる。
【選択図】図1
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