特許第6473903号(P6473903)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6473903
(24)【登録日】2019年2月8日
(45)【発行日】2019年2月27日
(54)【発明の名称】車両のブレーキ機構
(51)【国際特許分類】
   F16D 65/28 20060101AFI20190218BHJP
   F16D 49/00 20060101ALI20190218BHJP
   F16D 121/14 20120101ALN20190218BHJP
   F16D 125/28 20120101ALN20190218BHJP
   F16D 127/08 20120101ALN20190218BHJP
【FI】
   F16D65/28
   F16D49/00 A
   F16D121:14
   F16D125:28
   F16D127:08
【請求項の数】2
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2014-192043(P2014-192043)
(22)【出願日】2014年9月20日
(65)【公開番号】特開2016-61417(P2016-61417A)
(43)【公開日】2016年4月25日
【審査請求日】2017年9月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】598085526
【氏名又は名称】ホッタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095278
【弁理士】
【氏名又は名称】犬飼 達彦
(72)【発明者】
【氏名】堀田 国男
【審査官】 竹村 秀康
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−089356(JP,A)
【文献】 実開平05−096571(JP,U)
【文献】 特開2013−092251(JP,A)
【文献】 実開昭50−97729(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16D 49/00−71/04
B62B 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転している車輪をブレーキシューでブレーキをかける機構であって、
固定軸で誘導する駆動結板を設け、
駆動結板を常時、時計方向に回動するバネを取付け、
前記駆動結板にカム取付けられたカム軸を設け、
前記車輪に対峙する凸状の弓部が付設されたブレーキシューを往復動可能に、且つ、前記カムに接触可能に設け、
前記駆動結板を誘導操作することによって、前記カムを介してブレーキシューを往復動させて、車輪にブレーキをかける状態とかけない状態にすることを特徴とするブレーキ機構。
【請求項2】
請求項1のブレーキ機構であって、
前記カムに接触可能に前記車輪の外側で前記ブレーキシューと前記カムを一列に配置することを特徴とするブレーキ機構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両である台車、車椅子等のブレーキ機構に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、荷物を運搬する台車におけるブレーキ機構は、例えば、ブレーキシューをワイヤーに連結して、ブレーキをかけるときにはワイヤーを引張ってブレーキをかける機構がある。
又、特許文献1の図3には、キャスタフレーム(11)に、回動可能で、且つ、常時、バネの引っ張り力で後車輪に当接してロック状態であるブレーキシュー(15、15a)を取付け、回動可能なカム(21)を取付け、前記カム(21)の回動位置によって、前記ブレーキシューを後車輪に対してアンロック状態にする旨の記載がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−33163号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記特許文献1に開示のカムを使用のブレーキ機構は、ロック、アンロック状態にする機構であり、回転する車輪を円滑にカムを介してブレーキシューでブレーキをかける機構ではない。
そこで、本願発明では、従来と異なる、簡便な構成のブレーキ機構を備える車両を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の車輪をブレーキシューでブレーキをかけるブレーキ機構は、固定軸に揺動可能に駆動結板を設け、駆動結板を常時、時計方向に回動するバネを取付け、前記駆動結板にカムを取付けのカム軸を設け、前記車輪に対応するブレーキシューを往復動可能に、且つ、前記カムに接触可能に設け、前記駆動結板を揺動操作することによって、前記カムを介してブレーキシューを往復動させて、車輪にブレーキをかける状態とかけない状態にする。
又、請求項2ブレーキ機構は、前記カムに凸部を形成し、その凸部に接触するブレーキシューに凸状の弓部を形成する。
【発明の効果】
【0006】
本願発明の請求項1のブレーキ機構は、カムを介してブレーキシューを作動してブレーキをかけるため、より大きな力でブレーキをかけることができる。
又、請求項2のブレーキ機構は、カムの凸部とブレーキシューの凸状の弓部を介してブレーキシューを移動させるので、同じブレーキシューの移動量に対してカムの揺動角を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】ブレーキがかかっていない状態の車輪とブレーキ機構の正面図である。
図2】車輪とブレーキ機構の平面図である。
図3】(A)はブレーキがかかっていない状態のA〜A断面図、(B)はブレーキがかかっている状態のA〜A断面図である。
図4】ブレーキがかかっている状態の車輪とブレーキ機構の正面図である。
【0008】
本発明のブレーキ機構の実施の形態について、車両の例示として台車を採用し、ブレーキがかかっていない状態の車輪とブレーキ機構の正面図である図1、車輪とブレーキ機構の平面図である図2、ブレーキがかかっていない状態のA〜A断面図である図3(A)を参照して説明する。
台車の台板(図示略)の下部には、フレーム3を介して固定車輪2が取付けてある。又、前記フレーム3には、L字状の取付体5が取り付けてあり、この取付体5には、両側に側板6を有する逆U字状の枠体が取り付けてある。
また、前記取付体5には、長孔81が形成してあり、後述するブレーキシュー30と車輪2との隙間調整を、前記枠体の調整後に調整ネジ80を介して行なう。
又、側板6にはL字板7が付設してあり、操作レバー(図示略)の操作により往復動するワイヤー10を挿通のガイド筒8が取り付けてある。
【0009】
両側板6には固定軸22が取り付けてあると共に、この固定軸22には駆動結板18が揺動可能に取り付けてある。尚、この駆動結板18は揺動すればよいので、駆動結板18を結合の固定軸が回動可能に構成してもよい。
又、この駆動結板18の上端には、駆動軸12が取り付けてあり、側板6には駆動軸12が揺動可能な駆動孔13が穿設してある。又、前記ワイヤー10は、駆動軸12に固定のワイヤー固定具15を介して駆動軸12に連結してある。
又、前記駆動軸12と固定軸22の間の駆動結板18にはバネ20の端部が、他端部を側板6に設けてあり、バネ20の張設を介して、常時、図2に示す駆動結板18を固定軸22で時計方向の回動するように引張っている。
【0010】
前記駆動結板18の下部には、カム軸16が取り付けてあり、このカム軸16にはカム28が固定してあると共に、このカム28には前記固定軸22と、前記駆動軸12が回動可能に挿通してある。そして、このカム28は、前記駆動軸12及びカム軸16を介して前記固定軸22で揺動する。
又、側板6にはガイド軸24が取り付けてある一方、ブレーキシュー30にはブレーキシューガイド孔25が穿設してある。また、ブレーキシュー30は、前車輪2に対峙して設け、前記固定軸22とガイド軸24で支持され、ブレーキシューガイド孔25を介して往復動する。
尚、前記カム28の形状は、凸部28aを有する一方、凸部28aに対峙して接触するブレーキシュー30の形状は、前記凸部28aに向かって凸状の弓部30aである。このため、ブレーキをかけるときには、カム28の凸部28aの揺動により、その凸部28aと前記ブレーキシュー30の弓部30aに接触押圧して、ブレーキシュー30は移動するので、小さいカム28の揺動角でブレーキをかけることができる。
即ち、カムの凸部とブレーキシューの凸状の弓部との接触によって、ブレーキシュー30を移動させるので、同じブレーキシュー30の移動量に対してカム28の揺動角は小さくて済む。
又、前記ブレーキシュー30には、他端部を枠体に取付けのバネ50が取付けてあり、常時、ブレーキシュー30が車輪2から離反してブレーキがかからないようになっている。
【0011】
次に、前記ブレーキ機構の作用について、図1.図2図3(A)(B)、図4を参照して説明する。
ワイヤー10を操作レバー(図示略)で引張らない状態、即ち、ブレーキがかかっていない状態では、バネ50によって、ブレーキシュー30は車輪20から離脱方向に引っ張られ、且つ、バネ20によって、駆動結板18は固定軸22で時計方向に回動し、カム軸16を介してカム28も時計方向に回動して、ブレーキシュー30を車輪2の方向への押圧がなくなり、ブレーキがかかっていない状態を維持する(図1図3(A))。
【0012】
一方、操作レバー(図示略)によってワイヤー10を引張ると、バネ20の引張り力及びブレーキシュー30を引っ張っているバネ50の引張り力に打ち勝って、駆動軸12を介して駆動結板18は固定軸22で反時計方向に回動し、カム軸16を介してカム28は反時計方向に回動する。
そして、カム28の凸部28aとブレーキシューの凸状の弓部30aが接触しながら回動して、レーキシュー30は固定軸22とガイド軸24で支持され、ブレーキシューガイド孔25を介して車輪2の方向に移動し、車輪2に接触押圧してブレーキがかかる状態となる(図4図3(B))。
【0013】
尚、前記機構は、操作レバー(図示略)によるワイヤー10を介してブレーキをかけるものであるが、操作レバー(図示略)の操作によるリンク機構を介して、駆動結板18を固定軸22で揺動する構成であってもよい。
又、前記機構は、常時、ブレーキがかかっていない状態であるが、バネ20、50及びカム28の形状を変えることによって、常時、ブレーキがかかっていて、操作によって、ブレーキが解除されて走行可能に構成することができる。
尚、バネ50は、ブレーキがかかっていない状態において、ブレーキシュー30と車輪2との間に隙間を積極的に形成して接触を回避するものであるが、必ずしも必要ではない。
【符号の説明】
【0014】
2 車輪
10 ワイヤー
12 駆動軸
16 カム軸
18 駆動結板
20,50 バネ
22 固定軸
24 ガイド軸
25 ブレーキシューガイド孔
28 カム
28a 凸部
30 ブレーキシュー
30a 弓部
図1
図2
図3
図4