特許第6474385号(P6474385)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6474385
(24)【登録日】2019年2月8日
(45)【発行日】2019年2月27日
(54)【発明の名称】歯科吸引装置および使用方法
(51)【国際特許分類】
   A61C 17/08 20060101AFI20190218BHJP
【FI】
   A61C17/08
【請求項の数】13
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2016-507643(P2016-507643)
(86)(22)【出願日】2014年4月9日
(65)【公表番号】特表2016-514616(P2016-514616A)
(43)【公表日】2016年5月23日
(86)【国際出願番号】US2014033545
(87)【国際公開番号】WO2014169065
(87)【国際公開日】20141016
【審査請求日】2017年3月28日
(31)【優先権主張番号】61/811,651
(32)【優先日】2013年4月12日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】14/248,719
(32)【優先日】2014年4月9日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】512114590
【氏名又は名称】インナーライト インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100102185
【弁理士】
【氏名又は名称】多田 繁範
(72)【発明者】
【氏名】ハーシュ ジェームズ エー.
【審査官】 立花 啓
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第04017975(US,A)
【文献】 特表2013−509915(JP,A)
【文献】 特表2002−506676(JP,A)
【文献】 特開平11−128253(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61C 17/00−19/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
歯科吸引装置であって、
内面を有する近位部および内面を有する遠位部を有する内側ハウジング、
内面を有する近位部および内面を有する遠位部を有する外側ハウジング、
真空チャネルを含む、前記内側ハウジングおよび前記外側ハウジングの前記内面の少なくとも1つ、
前記内側ハウジングおよび前記外側ハウジングの前記近位部をヒンジ可能に連結するヒンジ連結機構、および、
前記内側ハウジングおよび前記外側ハウジングの前記遠位部を互いに着脱自在に取り付けるためのロック機構、を備え、
前記内側ハウジングは、実質的にL字状の内側ハウジングであり、前記外側ハウジングは、実質的にL字状の外側ハウジングである、歯科吸引装置。
【請求項2】
前記ロック機構は、ロック係止部および、前記ロック係止部を着脱自在に受容するロック係止レセプタクルを有するロック係止連結機構を含み、前記ロック係止部およびロック係止レセプタクルは、一緒に前記遠位部を係止するために互いに有効に関連するそれぞれの下方へそして後方へ角度付けられた表面を含む、請求項1に記載の歯科吸引装置。
【請求項3】
前記実質的にL字状の内側ハウジングおよび前記実質的にL字状の外側ハウジングの前記遠位部の少なくとも1つは、前記遠位部の分離を容易にするためにそこから遠位に延びる1つ以上の突起部を含む、請求項1に記載の歯科吸引装置。
【請求項4】
前記内面は、ソフトライニング被覆であり、前記内面の少なくとも1つは、一緒に前記内面を密封して係合するための真空チャネル間の圧縮可能な封止隆起を含む、請求項1に記載の歯科吸引装置。
【請求項5】
バルブブロックをさらに含み、前記実質的にL字状の内側ハウジングおよび前記実質的にL字状の外側ハウジングの少なくとも1つは、前記バルブブロックを受容するベースを含む、請求項1に記載の歯科吸引装置。
【請求項6】
前記バルブブロックは、一対の上部真空口および横に配置された孔を含み、前記ベースは、前記バルブブロックの前記横に配置された孔と整列する横に配置された孔を含む、請求項5に記載の歯科吸引装置。
【請求項7】
前記横に配置された孔に受容される実質的に円筒状のバルブ部材、前記横に配置された孔における前記バルブ部材の枢動を制御するためにレバーを含むバルブ制御部、および前記真空チャネルを通して吸引を制御するための真空チャネルと選択的に連通する前記実質的に円筒状のバルブ部材の孔、をさらに含む、請求項6に記載の歯科吸引装置。
【請求項8】
前記実質的にL字状の内側ハウジングおよび前記実質的にL字状の外側ハウジングの前記近位部の少なくとも1つは、前記実質的にL字状の内側ハウジングおよび前記実質的にL字状の外側ハウジングを一緒に枢着するための前記横に配置された孔と整列される孔を有する一対の円形のヒンジ部材を含む、請求項7に記載の歯科吸引装置。
【請求項9】
前記実質的にL字状の内側ハウジングの前記遠位部は、そこから延びて口内装置の接続部の対応スロットを係合するロック係止部を有する下側を含む、請求項1に記載の歯科吸引装置。
【請求項10】
前記バルブブロックは、さらなる横方向の孔を含み、前記ベースは、前記バルブブロックの前記さらなる横方向の孔と整列される少なくとも1つのさらなる孔を含み、そして、前記ベースおよび前記バルブブロックを一緒に固定するための前記バルブブロックの前記さらなる横方向の孔および前記ベースの少なくとも1つのさらなる孔において配置されるダウエルピンをさらに含む、請求項7に記載の歯科吸引装置。
【請求項11】
請求項10に記載の歯科吸引装置を洗浄する方法であって、
前記バルブブロックの前記さらなる横方向の孔および前記ベースの少なくとも1つのさらなる孔から前記ダウエルピンを取り外すこと、
前記横に配置された孔から前記実質的に円筒状のバルブ部材および前記バルブ制御部を取り外すこと、
前記ベースから前記バルブブロックを分離すること、
前記実質的にL字状の外側ハウジングおよび前記実質的にL字状の内側ハウジングを互いに分離すること、
前記実質的に円筒状のバルブ部材および前記バルブ制御部、前記バルブブロック、前記実質的にL字状の外側ハウジングおよび前記実質的にL字状の内側ハウジングを殺菌すること、
を含む、方法。
【請求項12】
請求項1に記載の歯科吸引装置を洗浄する方法であって、
前記外側ハウジングおよび前記内側ハウジングの前記遠位部を互いに解除すること、
前記真空チャネルが露出するように、前記ヒンジ連結機構に関して前記外側ハウジングおよび前記内側ハウジングを互いに枢動させて、分離させること、
前記真空チャネルを洗浄すること、
を含む、方法。
【請求項13】
請求項9に記載の歯科吸引装置を使用する方法であって、
前記歯科吸引装置の前記遠位部の上に前記口内装置の前記接続部を摺動させて、前記歯科吸引装置の前記接続部の前記スロットを前記歯科吸引装置の前記遠位部の前記ロック係止部に係合することによって、前記口内装置を前記歯科吸引装置に接続すること、
前記歯科吸引装置を吸込みホースに接続すること
含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、歯科吸引器具に関する。
【背景技術】
【0002】
患者の口から流体および他の破片を吸い込むために、医学的なおよび歯学的な手順の間、歯科吸引器具は、従来用いられた。特に大学および病院の歯科セッティングにおいてより厳しくなっている殺菌プロトコルについては、破片を集めて、機能を損なうことができる装置の内側の隠れた領域を残して、歯科吸引器具の真空チャネルに破片がたまるので、洗浄、オートクレーブおよび/または殺菌がより容易である歯科吸引器具の必要性は存在する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
これらの課題その他を解決するために、本発明は、使い捨ての吸引/収縮マウスピースに取り付け可能な歯科吸引装置を含む。
【0004】
歯科吸引装置のヒンジが開くので、歯科吸引装置の真空チャネルは、過去に比べて洗浄するのがより容易であり、そしてより静かな吸引も提供する。
【0005】
本発明の別の態様は、内面を有する近位部および遠位部を有する内側ハウジング、内面を有する近位部および遠位部を有する外側ハウジング、真空チャネルを含む、内側ハウジングおよび外側ハウジングの内面の少なくとも1つ、内側ハウジングおよび外側ハウジングの近位部をヒンジ可能に連結するヒンジ連結機構、および、内側ハウジングおよび外側ハウジングの遠位部を互いに着脱自在に取り付けるためのロック機構、を備える、歯科吸引装置、を含む。
【0006】
すぐ上に記載された本発明の態様のより多くの実施の1つは、以下の1つ以上を含む:
内側ハウジングは、実質的にL字状の内側ハウジングであり、外側ハウジングは、実質的にL字状の外側ハウジングである;
ロック機構は、ロック係止部および、ロック係止部を着脱自在に受容するロック係止レセプタクルを有するロック係止連結機構を含み、ロック係止部およびロック係止レセプタクルは、一緒に遠位部を係止するために互いに有効に関連するそれぞれの下方へそして後方へ角度付けられた表面を含む;
実質的にL字状の内側ハウジングおよび実質的にL字状の外側ハウジングの遠位部の少なくとも1つは、遠位部の分離を容易にするためにそこから遠位に延びる1つ以上の突起部を含む;
内面は、ソフトライニング被覆であり、内面の少なくとも1つは、一緒に内面を密封して係合するための真空チャネル間の圧縮可能な封止隆起を含む;
バルブブロックおよび、実質的にL字状の内側ハウジングおよび実質的にL字状の外側ハウジングの少なくとも1つは、バルブブロックを受容するベースを含む;
バルブブロックは、一対の上部真空口および横に配置された孔を含み、ベースは、バルブブロックの横に配置された孔と整列する横に配置された孔を含む;
横に配置された孔に受容される実質的に円筒状のバルブ部材、横に配置された孔におけるバルブ部材の枢動を制御するためにレバーを含むバルブ制御部、および真空チャネルを通して吸引を制御するための真空チャネルと選択的に連通する実質的に円筒状のバルブ部材の孔;
実質的にL字状の内側ハウジングおよび実質的にL字状の外側ハウジングの遠位部の少なくとも1つは、実質的にL字状の内側ハウジングおよび実質的にL字状の外側ハウジングを一緒に枢着するための横に配置された孔と整列される孔を有する一対の円形のヒンジ部材を含む;
実質的にL字状の内側ハウジングの遠位部は、そこから延びて口内装置の接続部の対応スロットを係合するロック係止部を有する下側を含む;
バルブブロックは、さらなる横方向の孔を含み、ベースは、バルブブロックのさらなる横方向の孔と整列される少なくとも1つのさらなる孔を含み、そして、ベースおよびバルブブロックを一緒に固定するためのバルブブロックのさらなる横方向の孔およびベースの少なくとも1つのさらなる孔において配置されるダウエルピンをさらに含む。
【0007】
本発明のさらなる態様は、バルブブロックのさらなる横方向の孔およびベースの少なくとも1つのさらなる孔からダウエルピンを取り外すステップ;
横に配置された孔から実質的に円筒状のバルブ部材およびバルブ制御部を取り外すステップ;
ベースからバルブブロックを分離するステップ;
実質的にL字状の外側ハウジングおよび実質的にL字状の内側ハウジングを互いに分離するステップ;
実質的に円筒状のバルブ部材およびバルブ制御部、バルブブロック、実質的にL字状の外側ハウジングおよび実質的にL字状の内側ハウジングを殺菌するステップ;
を含む、歯科吸引装置を洗浄する方法を含む。
【0008】
本発明のなおさらなる態様は、外側ハウジングおよび内側ハウジングの遠位部を互いに解除するステップ;
真空チャネルが露出するように、ヒンジ連結機構に関して外側ハウジングおよび内側ハウジングを互いに枢動させて、分離させるステップ;
そして、真空チャネルを洗浄するステップ;
を含む、歯科吸引装置を洗浄する方法を含む。
【0009】
本発明の別の態様は、歯科吸引装置の遠位部の上に口内装置の接続部を摺動させて、口内吸引装置の接続部のスロットを歯科吸引装置の遠位部のロック係止部に係合することによって、口内装置を歯科吸引装置に接続するステップ;
歯科吸引装置を吸込みホースに接続するステップ;
口内装置を患者の口の中に挿入するステップ;
そして、口内装置および歯科吸引装置を用いて患者の口から流体を吸い込むステップ;
を含む、歯科吸引装置を使用する方法を含む。
【0010】
本発明の他の特徴および利点は、以下の詳述および添付図面をチェックした後に、当業者にとってより直ちに明らかになる。
【0011】
本発明の詳細は、その構造および動作に関して、類似の参照番号が類似のパーツを参照する添付図面の研究によって、部分的に収集されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、歯科吸引装置の実施形態の斜視図である。
図2図2は、歯科吸引装置の正面図である。
図3図3は、歯科吸引装置の背面図である。
図4図4は、歯科吸引装置の右側面図である。
図5図5は、歯科吸引装置の左側面図である。
図6図6は、歯科吸引装置の上面図である。
図7図7は、歯科吸引装置の底面図である。
図8図8は、歯科吸引装置の分解斜視図である。
図9図9は、開いた形状にヒンジされた歯科吸引装置の内側ハウジングおよび外側ハウジングを示す歯科吸引装置の斜視図である。
図10図10は、歯科吸引アセンブリを形成するために歯科吸引装置とともに使用する口内照明装置の実施形態の右側面図である。
図11図11は、図10に示される口内照明装置の背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1図9に関して、歯科吸引装置10ならびにその使用および洗浄方法は、記載されている。歯科吸引装置10は、ヒンジ連結機構60を介して近位部40、50で互いに連結され、そしてロック係止連結機構90を介して遠位部70、80で互いに着脱自在に取り付け可能な、実質的にL字状の内側ハウジング20および実質的にL字状の外側ハウジング30を含む。
【0014】
内側ハウジング20は、バルブブロック110を受容するベース100を含む。バルブブロック110は、一対の上部真空口111ならびに、バルブ制御部140、150の実質的に円筒状のバルブ部材120およびバルブ部材120の摩擦・封止Oリング122、123を枢支的に受容する(ベース100の横に配置された孔114、116、117と整列される)横に配置された孔112を含む。バルブ制御部140、150は、バルブ部材120の枢動を制御するためにレバー160を含む。バルブ部材120は、真空チャネル180を通して吸引を制御するための真空チャネル180、190と選択的に連通するためにそれぞれの孔170を含む。バルブブロック110およびベース100は、ベース100の内部にバルブブロック110を接続するためのダウエルピン220を受容するそれぞれの孔200、210を含む。バルブブロック110は、既存のオフィス吸込みホース310に取り付ける真空管コネクタ320を含む。
【0015】
外側ハウジング30は、外側ハウジング30を内側ハウジング20に枢着するための孔112、114と整列される孔116を定める一対の円形のヒンジ部材222を含む。外側ハウジング30の遠位部で、一対の突起部224は、ユーザが開いた形状に内側ハウジング20と関連して外側ハウジング30を分離させて、持ち上げて、枢動させることができるために、そこから延びる。
【0016】
真空チァンネル180、190は、内側ハウジング20および外側ハウジング30の内部に担持されるソフトライニング被覆(overmold)230、240において形成される。被覆230、240の一方または両方は、内側ハウジング20および外側ハウジング30が一緒に閉じるときに、互いに封止して係合する圧縮可能な封止隆起250、260、270を含む。中央の封止隆起260は、高くしたシール面を有する。
【0017】
ロック係止連結機構90は、内側ハウジング20および外側ハウジング30の遠位部70、80を一緒に着脱可能に連結するためのロック係止レセプタクル290に着脱可能につながるロック係止部280を含む。図4図5および図9に示すように、ロック係止部280およびロック係止レセプタクル292は、ヒンジ連結機構60に向かって、外側ハウジング30および内側ハウジング20の遠位先端296、298から下方へそして後方へ傾斜するそれぞれの後方に角度付けられた表面292、294を含む。一緒に遠位部70、80を係止するために、外側ハウジング30は、図4および図5に示される閉じた形状まで、ヒンジ連結機構60に関して内側ハウジング20に対して枢動される。外側ハウジング30の後方に角度付けられた表面292は、内側ハウジング20の後方に角度付けられた表面294に接触して、滑り降りる。そして、遠位部70、80を図4および図5に示される閉じて係止された形状に一緒に引き入れる。
【0018】
加えて、図10および図11に関して、内側ハウジング20の遠位部70の下側は、使い捨ての口内装置または吸引/収縮マウスピース200の接続部570に歯科吸引装置10を保持するために、接続部570の対応スロット630を係合するロック係止部300を含む。歯科吸引装置10および接続された口内装置200は、一緒に、歯科吸引アセンブリを形成する。
【0019】
歯科吸引装置10を使用する例示的な方法は、歯科吸引装置10の遠位部の上の口内装置200の接続部570を摺動させて、口内吸引装置10の接続部570のスロット630を歯科吸引装置10の遠位部のロック係止部300と係合させることによって、口内装置200を歯科吸引装置10に接続すること;歯科吸引装置10を吸込みホース310に接続すること;口内装置200を患者の口の中に挿入すること;そして、口内装置200および歯科吸引装置10を使用して患者の口から流体を吸い込むこと、を含む。
【0020】
真空チャネル180、190は、歯科吸引装置10を通して患者の口から流体を吸い込むための口内装置200の真空チャネルと連通している。そして、吸込みホース310は、バルブブロック110の真空管コネクタ320に取り付けられる。レバー160の制御によって、バルブ制御部140、150は、口内装置200の真空チャネルを通る真空力をそれぞれ制御する。
【0021】
図9に関して、歯科吸引装置10のヒンジ連結機構60における漏れを防止するために、歯科吸引装置10が閉じた構成にあるときに、ヒンジ点322の盛り上がった表面は、上部真空口111のまわりを封止する。
【0022】
真空チャネル180、190のソフトライニング被覆230、240を洗浄するために、遠位部70、80を互いに分離して、枢動させて、図9に示される開いた形状まで内側ハウジング20に対して外側ハウジング30を回転させるために、ユーザは、一対の突起部224を用いて遠位部70、80でロック係止連結機構90を解除する。開いた形状において、歯科吸引装置10の真空チャネル180、190は、露出して、洗浄のために容易に近づきやすい。
【0023】
すべての構成要素が洗浄されることができて/殺菌されることができて/オートクレーブ処理されることができるように、バルブ制御部140、150を取り外して、ダウエルピン220(ダウエルピン220は、修理のためだけに(洗浄でない)取り外される)を取り外して、バルブブロック110、内側ハウジング20および外側ハウジング30を互いに分離することによって、殺菌/オートクレーブ処理または他の目的のために、歯科吸引装置10は、容易に分解されてもよい。
【0024】
上記の図は、本発明のための例示的な構成を表してもよい。そしてそれは、本発明に含まれることができる特徴および機能性を理解する際の助けにされる。本発明は、図示のアーキテクチャまたは構成に制限されなくて、さまざまな代わりのアーキテクチャおよび構成を用いて実施されることができる。加えて、本発明がさまざまな例示的実施形態および実施態様に関して上記されているにもかかわらず、個々の実施形態の1つ以上に記載されたさまざまな特徴および機能性が、しかし代わりに、単独でまたは若干の組合せにおいて、この種の実施形態が記載されたか否かを問わず、そして、この種の特徴が記載された実施形態の一部であるとして発表されたか否かを問わず、本発明の他の実施形態の1つ以上に適用されることができることを理解すべきである。したがって、本発明の広がりおよび範囲は、特に以下のいかなる請求項においても、上記の例示的実施形態のいずれによっても制限されてはならない。
【0025】
この文書およびその変化において用いる用語および表現は、はっきりと述べられない限り、制限することと対照的に開放端として解釈されなければならない。前述の例として:用語「含む」は、「含むが、これに限定されない」等として読まれなければならない;用語「例」は、その徹底的なまたは制限するリストではなく、考察の項目の例示的な例を提供するために用いる;そして、形容詞、例えば「従来の」、「伝統の」、「標準の」、「周知の」および類似の意味の用語は、所与の期間にまたは所与の時として利用可能な項目に記載される項目を制限するものとして解釈されてはならない。しかし代わりに、現在または将来の任意のときに利用可能でもよくまたは公知でもよい従来の、伝統の、通常の、標準の技術を含むために読まれなければならない。同様に、接続詞「および」で結合される一群の項目は、それらの項目の各々そして全てがその群に存在することを必要とするとして読まれてはならない。しかし、明示的に別段の定めをした場合を除き、「および/または」としてむしろ読まれなければならない。同様に、接続詞「または」で結合される一群の項目は、その群の中の相互の排他性を必要とするとして読まれてはならない。しかし、明示的に別段の定めをした場合を除き、「および/または」としてむしろ読まれなければならない。さらに、開示の項目、要素または構成要素が単数において記載されてもよくまたは請求されてもよいにもかかわらず、単数への制限が明確に述べられない限り、複数はその範囲の中にあるものと考察される。若干の例において、「1つ以上」、「少なくとも」、「制限されない」または他の同様のフレーズのような語句またはフレーズを広げることの存在は、この種の広げるフレーズが無くてもよい例においてより狭い場合が意図されるかまたは必要とされることを意味するために読まれない。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11