特許第6474451号(P6474451)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6474451
(24)【登録日】2019年2月8日
(45)【発行日】2019年2月27日
(54)【発明の名称】ケーブルマネージメントデバイス
(51)【国際特許分類】
   H02G 11/00 20060101AFI20190218BHJP
   A47B 88/49 20170101ALI20190218BHJP
   F16G 13/16 20060101ALI20190218BHJP
   H02G 3/04 20060101ALI20190218BHJP
【FI】
   H02G11/00
   A47B88/08
   F16G13/16
   H02G3/04 075
【請求項の数】6
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2017-87179(P2017-87179)
(22)【出願日】2017年4月26日
(65)【公開番号】特開2018-38246(P2018-38246A)
(43)【公開日】2018年3月8日
【審査請求日】2017年8月21日
(31)【優先権主張番号】105128340
(32)【優先日】2016年8月31日
(33)【優先権主張国】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】504297766
【氏名又は名称】川湖科技股▲分▼有限公司
(73)【特許権者】
【識別番号】513240939
【氏名又は名称】川益科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100093779
【弁理士】
【氏名又は名称】服部 雅紀
(72)【発明者】
【氏名】陳 庚金
(72)【発明者】
【氏名】楊 順和
(72)【発明者】
【氏名】葉 至欣
(72)【発明者】
【氏名】王 俊強
【審査官】 北嶋 賢二
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−284692(JP,A)
【文献】 特開平09−236708(JP,A)
【文献】 特開2003−142843(JP,A)
【文献】 特開2009−117497(JP,A)
【文献】 特開平09−258033(JP,A)
【文献】 特開2014−106261(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02G 11/00
A47B 88/49
F16G 13/16
H02G 3/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スライドレールアセンブリに用いるケーブルマネージメントデバイスであって、第一トレイ、第二トレイ、及び、第一ケーブルマネージメントチェインを有し、
前記第二トレイは、前記第一トレイに対して伸縮するように接続され、前記第一トレイと前記第二トレイとの内の一つは、縦方向長孔を有し、取り付けパーツを長孔の一部分に通し、これにより前記第二トレイと前記第一トレイとは相互に移動し、取込み状態或いは延伸状態になることが可能であり、
前記第一ケーブルマネージメントチェインは、第一チェインセクションと第二チェインセクションとを有し、前記第一チェインセクションは第一フィッティングパーツにより、また前記第二チェインセクションは第一補助パーツにより、それぞれ嵌合接続或いは係合接続等方式を用い、取り外し可能にそれぞれ前記第一トレイ、搭載物に接続され、これにより使用者は前記第一フィッティングパーツを前記第一トレイから、前記第一補助パーツを前記搭載物から、それぞれ取り外すことができ、
前記第二トレイが前記取込み状態から前記延伸状態へと移動すると、前記第二トレイは前記第一トレイから取り外され、前記第一ケーブルマネージメントチェインを支えることを特徴とするケーブルマネージメントデバイス。
【請求項2】
前記ケーブルマネージメントデバイスは、第二ケーブルマネージメントチェインを有し、
前記第二ケーブルマネージメントチェインは、前記第一トレイに接続されることを特徴とする請求項1に記載のケーブルマネージメントデバイス。
【請求項3】
前記第二トレイが、前記取込み状態から前記延伸状態へと移動すると、前記第二トレイは、前記第一ケーブルマネージメントチェインと前記第二ケーブルマネージメントチェインとの内の一つを支えることを特徴とする請求項に記載のケーブルマネージメントデバイス。
【請求項4】
前記ケーブルマネージメントデバイスは、前記第一トレイに位置するパーティションをさらに有し、
前記パーティションは、前記第一ケーブルマネージメントチェインと前記第二ケーブルマネージメントチェインとを隔てることを特徴とする請求項に記載のケーブルマネージメントデバイス。
【請求項5】
前記第一ケーブルマネージメントチェインは、相互に可動可能なように接続された複数のケーブルマネージメントユニットを有することを特徴とする請求項1に記載のケーブルマネージメントデバイス。
【請求項6】
前記複数のケーブルマネージメントユニットは、相互に枢接されることを特徴とする請求項に記載のケーブルマネージメントデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ケーブルマネージメントデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、電子設備は通常ケーブル(cables)を有する。
ケーブルを整理するため、一種のケーブルマネージメントデバイス或いはケーブルマネージメントアセンブリが開発された。
【0003】
特許文献1に開示するヒンジ接合式ケーブルチェインアセンブリは、ヒンジ接合式ケーブルチェイン102を有する。
ヒンジ接合式ケーブルチェイン102は、板バネを有し、第一取込み曲面を提供し、これによりケーブルチェイン102を緊密な半径範囲に保持する。
一旦、第一取込み曲面122が適当に起動されると、ケーブルチェイン102の他の取込み曲面は、適当な位置において折り合わされる。
【0004】
特許文献2に開示するケーブルチェイン回帰システム100は、バネ170を有する。
バネ170により、ケーブルチェイン110の折り畳みと整理を助ける。
なお、他の従来技術が特許文献3と4とに開示されている。
【0005】
これらから分かるように、上述の従来技術によると、ケーブルチェインに線材を置くことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第US7552581B1号明細書
【特許文献2】米国特許第US7984605B2号明細書
【特許文献3】米国特許第US9370121B2号明細書
【特許文献4】米国特許第US9480182B2号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
応用環境の違いに応じて、様々なケーブルチェインの関連製品を開発し、市場の特定のニーズにいかにして応えるかは、業界の検討及び努力目標の一つである。
しかし、上記先行技術では、応用環境の違いに応じた市場の特定のニーズに応えられていないという欠点がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の目的は、シャーシシステム或いはスライドレールアセンブリに応用可能なケーブルマネージメントデバイスを提供することにある。
【0009】
本発明の第一の態様によるスライドレールアセンブリに用いるケーブルマネージメントデバイスは、第一トレイ、第二トレイ、及び、第一ケーブルマネージメントチェインを有する。
第二トレイは、第一トレイに対して伸縮するように接続され、第一トレイと第二トレイとの内の一つは、縦方向長孔を有し、取り付けパーツを長孔の一部分に通し、これにより第二トレイと第一トレイとは相互に移動し、取込み状態或いは延伸状態になることが可能である。
第一ケーブルマネージメントチェインは、第一チェインセクションと第二チェインセクションとを有し、第一チェインセクションは第一フィッティングパーツにより、また第二チェインセクションは第一補助パーツにより、それぞれ嵌合接続或いは係合接続等方式を用い、取り外し可能にそれぞれ第一トレイ、搭載物に接続され、これにより使用者は第一フィッティングパーツを第一トレイから取り外すことができる。
【0010】
二トレイが取込み状態から延伸状態へと移動すると、第二トレイは、第一ケーブルマネージメントチェインを支えることができる。
【0011】
好ましくは、ケーブルマネージメントデバイスは、第二ケーブルマネージメントチェインを有し、第二ケーブルマネージメントチェインは、第一トレイに接続される。
【0012】
好ましくは、第一トレイに相対した第二トレイが取込み状態から延伸状態へと移動すると、第二トレイは、第一ケーブルマネージメントチェインと第二ケーブルマネージメントチェインとの内の一つを支えることができる。
【0013】
好ましくは、ケーブルマネージメントデバイスは、第一トレイに位置するパーティションをさらに有し、パーティションは、第一ケーブルマネージメントチェインと第二ケーブルマネージメントチェインとを隔てる。
【0014】
好ましくは、第一ケーブルマネージメントチェインは、相互に可動可能なように接続された複数のケーブルマネージメントユニットを有する。
【0015】
好ましくは、複数のケーブルマネージメントユニットは、相互に枢接される。
【0017】
本発明の第二の態様によるケーブルマネージメントデバイスは、スライドレールアセンブリに適用される。
スライドレールアセンブリは、第一レール、及び、第一レールに相対して移動する第二レールを有する。
ケーブルマネージメントデバイスは、第一トレイ、及び、第一ケーブルマネージメントチェインを有する。
第一トレイは、第一レールに取り付けられる。
第一ケーブルマネージメントチェインは、第一トレイに接続され、第一レールに相対した第二レールの移動に対応して連動する。
【0018】
本発明の第三の態様によるケーブルマネージメントデバイスは、シャーシシステムに適用される。
シャーシシステムは、搭載物をシャーシに取り付け可能なスライドレールアセンブリを有する。
スライドレールアセンブリは、第一レール、及び、第一レールに相対して移動する第二レールを有する。
第一レールは、シャーシに取り付けられる。
第二レールには、搭載物を取り付ける。
ケーブルマネージメントデバイスは、第一トレイ、及び、第一ケーブルマネージメントチェインを有する。
第一トレイは、第一レールとシャーシとの内の一つに取り付けられる。
第一ケーブルマネージメントチェインは、第一トレイに接続される。
第一ケーブルマネージメントチェインは、第一レールに相対した第二レールの移動に対応し連動して移動する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】第一実施形態によるシャーシシステムの立体模式図である。
図2】第一実施形態によるシャーシシステムのスライドレールアセンブリ、搭載物、及び、ケーブルマネージメントデバイスの分解模式図である。
図3】第一実施形態によるケーブルマネージメントデバイスと搭載物の組合せ模式図である。
図4図2のB区域の拡大模式図であり、第二補助パーツが第一嵌着部材を有する様子を示す。
図5図2のA区域の拡大模式図であり、搭載物が第二嵌着部材を有する様子を示す。
図6図3のA区域の拡大模式図であり、第一嵌着部材と第二嵌着部材とが相互に嵌着する様子を示す。
図7】第一実施形態のシャーシシステムのスライドレールアセンブリが取込み状態にある様子を示す模式図である。
図8図7のスライドレールアセンブリの第二レールが第一レールに相対して一方向へと移動し、ケーブルマネージメントデバイスの第一、第二ケーブルマネージメントチェインが連動する様子を示す模式図である。
図9図8のスライドレールアセンブリの第二レールが継続して第一レールに相対して方向へと移動し、ケーブルマネージメントデバイスの第一、第二ケーブルマネージメントチェインがさらに連動する様子を示す模式図である。
図10】第一実施形態のケーブルマネージメントデバイスの第二トレイが第一トレイに対して延伸状態にあり、ケーブルマネージメントチェインを支える様子を示す立体模式図である。
図11】第二実施形態のケーブルマネージメントデバイスが2個の第二トレイを有し、第一トレイに対して取込み状態にある様子を示す模式図である。
図12図11のその内の一つの第二トレイが第一トレイに相対して引き出され延伸状態を呈し、ケーブルマネージメントチェインを支える様子を示す模式図である。
図13】第三実施形態のケーブルマネージメントデバイスの第一トレイがシャーシに取り付けられる様子を示す模式図である。
図14】第四実施形態のケーブルマネージメントデバイスのケーブルマネージメントチェインがスライドレールアセンブリの第二レールに接続される様子を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
(第一実施形態)
図1に示す通り、シャーシシステム20は、一対のスライドレールアセンブリを有する。
例えば、一対のスライドレールアセンブリは、第一スライドレールアセンブリ22、及び、第二スライドレールアセンブリ24である。
搭載物26は、シャーシ28に取り付けられる。搭載物26は、サーバー、パワーサプライ等を含む電子設備である。
シャーシ28は、一対の第一柱30aと一対の第二柱30bとを有する。
各スライドレールアセンブリ22、24は、第一レール32を有する。
第一レール32の2個の部分には、それぞれ第一ブラケット34(例えば、前ブラケット)と第二ブラケット36(例えば、後ブラケット)を配置し、シャーシ28の第一柱30aと第二柱30bとにそれぞれ取り付けられる。
【0021】
図2に示す通り、各スライドレールアセンブリ22、24は、第二レール38と第三レール40とをさらに有する。
第二レール38は、第一レール32に相対して縦方向に移動する。第二レール38には、搭載物26が取り付けられる。
第三レール40は、第一レール32と第二レール38との間に移動するように取り付けられ、第二レール38の第一レール32に相対した可動行程を延長する。
【0022】
図2図3に示す通り、シャーシシステム20は、ケーブルマネージメントデバイス42をさらに有する。
ここでは、ケーブルマネージメントデバイス42は、搭載物26の後方に位置する。
具体的には、ケーブルマネージメントデバイス42は、第一トレイ44、第二トレイ46、及び、第一ケーブルマネージメントチェイン48を有する。
好ましくは、第二ケーブルマネージメントチェイン50、及び、パーティション51を有する。
パーティション51は、第一トレイ44に設置される。
パーティション51は、隔絶板で、第一トレイ44を2個の区域に区画し、第一ケーブルマネージメントチェイン48と第二ケーブルマネージメントチェイン50とを隔てる。
【0023】
第一トレイ44は、固定の位置に取り付けられる。
例えば、第一トレイ44は、第一レール32に固定するように取り付けられる。
具体的には、第一トレイ44は、一対のコネクティングパーツ53により、第一レール32の後端部位置に取り付けられる。
あるいは、第一トレイ44は、第一レール32に嵌合接続或いは他の方式により接続される。
【0024】
第二トレイ46は第一トレイ44に対して伸縮可能なように接続される。
本実施においては、第一トレイ44と第二トレイ46との内の一つは、長孔52(例えば、縦方向長孔)を有し、しかも取り付けパーツ54を長孔52の一部分に通し、これにより第二トレイ46と第一トレイ44とは相対して相互に移動し、取込み状態(図3参照)或いは延伸状態(図10参照)を呈する。
本実施形態において、長孔52は、第一境界56aと第二境界56bとを有し、これにより第二トレイ46と第一トレイ44とは相対して相互に有限な範囲内で移動する。
しかし、第一トレイ44と第二トレイ46とは、相互に対応する構造、例えば長槽、及び、長槽において可動可能な突出物とすることもできる。
【0025】
第一トレイ44は、第一ケーブルマネージメントチェイン48を支える。
具体的には、第一ケーブルマネージメントチェイン48は、相互に可動可能に接続する複数のケーブルマネージメントユニット58を有する。
ここでは、これらケーブルマネージメントユニット58は、相対して相互に枢接され、しかも各ケーブルマネージメントユニット58は、収容室60を定義し、搭載物26の線材を収納、或いは置くことができる。
さらに、第一ケーブルマネージメントチェイン48は、第一チェインセクション62と第二チェインセクション64とを有する。
本実施形態において、第一チェインセクション62と第二チェインセクション64とは、2個の相対端部を有する。
第一チェインセクション62は、第一トレイ44に接続する。
例えば、第一チェインセクション62は、第一フィッティングパーツ66により、嵌合接続或いは係合接続等方式を用いて、取り外し可能なように第一トレイ44に接続する。
一方、第二チェインセクション64は、搭載物26に接続する。
例えば、第二チェインセクション64は、第一補助パーツ68により、嵌合接続或いは係合接続等方式を用いて、取り外し可能なように搭載物26に接続する。
【0026】
第一トレイ44は、第二ケーブルマネージメントチェイン50を支える。
具体的には、第二ケーブルマネージメントチェイン50は、複数のケーブルマネージメントユニット70を有し、相互に可動可能なように接続する。
ここでは、これらケーブルマネージメントユニット70は、相対して相互に枢接され、しかも各ケーブルマネージメントユニット70は収容室72を定義し、搭載物26の線材を収納、或いは置くことができる。
さらに、第二ケーブルマネージメントチェイン50は、第一チェインセクション74と第二チェインセクション76を有する。
本実施形態において、第一チェインセクション74と第二チェインセクション76は、2個の相対端部を例とする。
第一チェインセクション74は、第一トレイ44に接続する。
例えば、第一チェインセクション74は、第二フィッティングパーツ78により、嵌合接続或いは係合接続等方式を用いて、取り外し可能なように第一トレイ44に接続する。
一方、第二チェインセクション76は搭載物26に接続する。
例えば、第二チェインセクション76は、第二補助パーツ80により、嵌合接続或いは係合接続等方式を用いて、取り外し可能なように搭載物26に接続する。
【0027】
図4に示す通り、第二補助パーツ80と第一補助パーツ68とはおおよそ相同の構造である。
具体的には、第二補助パーツ80と第一補助パーツ68とは、弾性部を有し、しかも弾性部は、係合フックなどの第一嵌着部材82を有する。
一方、図5に示す通り、搭載物26は、孔内の壁などの第二嵌着部材84を有する。
第一嵌着部材82と第二嵌着部材84との係合(この部分は図6参照)により、第一ケーブルマネージメントチェイン48の第二チェインセクション64と第二ケーブルマネージメントチェイン50の第二チェインセクション76とは、それぞれ搭載物26を接続する。
【0028】
図7に示す通り、各スライドレールアセンブリ22、24の第一レール32は、シャーシ28に取り付けられ、しかも第一トレイ44の両側は、第一レール32に取り付けられる。
パーティション51は、第一ケーブルマネージメントチェイン48と第二ケーブルマネージメントチェイン50との間に位置する。
さらに、第一ケーブルマネージメントチェイン48の第一チェインセクション62と第二ケーブルマネージメントチェイン50の第一チェインセクション74とは、それぞれ第一トレイ44に接続する。
一方、第一ケーブルマネージメントチェイン48の第二チェインセクション64と第二ケーブルマネージメントチェイン50の第二チェインセクション76とは、搭載物26に接続する。
【0029】
各スライドレールアセンブリ22、24が取込み状態にある時、第二レール38は、第一レール32に相対して取込まれ、第一位置P1にあり、しかも搭載物26の大部分は、シャーシ28内に位置する。
一方、ケーブルマネージメントデバイス42の第一ケーブルマネージメントチェイン48と第二ケーブルマネージメントチェイン50とは、それぞれ取込み状態などの第一状態にあり、U字に類似の形状を呈して配列する。
【0030】
図7図8とに示す通り、第二レール38、または、第三レール40の少なくとも一方が第一レール32に相対して、第一位置P1から第一方向D1に向かい、例えば、延伸方向へと縦方向に移動すると、搭載物26はそれに従い、第一方向D1に向かいシャーシ28外へと移動する。
具体的には、第二レール38が第一方向D1へと移動する過程において、第一ケーブルマネージメントチェイン48の第二チェインセクション64と第二ケーブルマネージメントチェイン50の第二チェインセクション76とは、第二レール38の、第一レール32に相対した第一位置P1から第一方向D1への移動に反応し、連動する。
これにより、第一ケーブルマネージメントチェイン48の第二チェインセクション64は、徐々に第一チェインセクション62を離れ、しかも第二ケーブルマネージメントチェイン50の第二チェインセクション76もまた徐々に第一チェインセクション74を離れる。
こうして、第一ケーブルマネージメントチェイン48と第二ケーブルマネージメントチェイン50とは徐々に、伸展状態などの第二状態を呈する。
【0031】
図8図9に示す通り、第二レール38が第一レール32に相対して継続し第一方向D1へ向かい第二位置P2まで移動し、各スライドレールアセンブリ22、24が完全延伸状態を呈すると、搭載物26の大部分は、これに従い、第一方向D1へとシャーシ28外に移動する。
第一ケーブルマネージメントチェイン48の第二チェインセクション64はさらに第一チェインセクション62を離れ、しかも第二ケーブルマネージメントチェイン50の第二チェインセクション76はさらに、第一チェインセクション74を離れる。
こうして、第一ケーブルマネージメントチェイン48と第二ケーブルマネージメントチェイン50とは、第一トレイ44に相対して、完全伸展状態などの第三状態を呈する。
【0032】
第二レール38、または、第三レール40の少なくとも一方が第一レール32に相対して第二位置P2から、取込み方向(第一方向D1に反対の方向)などの第二方向に向かい、第一位置P1まで移動すると、第一ケーブルマネージメントチェイン48と第二ケーブルマネージメントチェイン50とはこれに従い、第三状態から第一状態に戻る(この部分は図7を参照されたい。簡略化するため、説明を省く)。
【0033】
図10図3を合わせて示す通り、搭載物26の線材に対して、メンテナンス作業などを行う際には、使用者は第二方向D2などの一方向に力を加える。
これにより、第二トレイ46は第一トレイ44に相対して、取込み状態から延伸状態へと移動し、しかも使用者は、第一フィッティングパーツ66(或いは第二フィッティングパーツ78)を第一トレイ44から取り外す。
こうして、第一ケーブルマネージメントチェイン48の第一チェインセクション62は、第二チェインセクション64に相対して、第二方向D2へと引き出される(或いは第二ケーブルマネージメントチェイン50の第一チェインセクション74は、第二チェインセクション76に相対して、第二方向D2へと引き出される)。
第二トレイ46の延伸状態下では、第一ケーブルマネージメントチェイン48、または、第二ケーブルマネージメントチェイン50の少なくとも一方を支えることができる。
これにより、使用者はケーブルマネージメントユニット58(或いはケーブルマネージメントユニット70)中に収容される線材に対して、メンテナンス作業を行うことができる。
【0034】
(第二実施形態)
図11に、本発明の第二実施形態を示す。
具体的には、上述の第一実施形態のケーブルマネージメントデバイス42が第二トレイ46を有するのとは異なり、第二実施形態のケーブルマネージメントデバイス200は、2個の第二トレイ202、204を有し、それぞれ第一ケーブルマネージメントチェイン206と第二ケーブルマネージメントチェイン208に使用する。
具体的には、図12に示す通り、使用者がその内の一つのケーブルマネージメントチェイン(例えば、第一ケーブルマネージメントチェイン206)だけをメンテナンスする必要がある時には、使用者は1個の第二トレイ202だけを引き出し、第一トレイ210に相対して延伸状態とし、これにより引き出された第二トレイ202は、第一ケーブルマネージメントチェイン206を支える。
こうして、限られた空間で、使用者は第一ケーブルマネージメントチェイン206に対してメンテナンス作業を行うことができる。
【0035】
(第三実施形態)
図13に、本発明の第三実施形態を示す。
具体的には、上述の第一実施形態の第一トレイ44は、第一レール32に取り付けられるが、第三実施形態と第一実施形態との差異は、おおよそ以下の通りである。
第一トレイ300は、シャーシ302の柱体(例えば、第二柱304)に取り付けられる。
例えば、第一トレイ300は、螺合接続、係合接続により、或いはフィッティングパーツ306により、柱体(例えば、第二柱304)に取り付けられる。
パーティション308は、第一トレイ300を2個の区域に分け、これにより上述の第一ケーブルマネージメントチェインと第二ケーブルマネージメントチェインを置くことができる。
【0036】
(第四実施形態)
図14に、本発明の第四実施形態を示す。
具体的には、上述の第一実施形態の第一ケーブルマネージメントチェイン48の第二チェインセクション64(或いは第二ケーブルマネージメントチェイン50の第二チェインセクション76)は、搭載物26に接続されるが、第四実施形態と第一実施形態との差異は、おおよそ以下の通りである。
第一ケーブルマネージメントチェイン400(或いは第二ケーブルマネージメントチェイン)の第二チェインセクション402は、第二レール404に接続される。
この配置に基づき、第一ケーブルマネージメントチェイン400(或いは第二ケーブルマネージメントチェイン)の第二チェインセクション402は同様に、第二レール404の第一レール406に相対した移動に対応し連動する。
こうして、第一ケーブルマネージメントチェイン400(或いは第二ケーブルマネージメントチェイン)は、第一状態から連動して第二状態を呈する。
【0037】
前述した本発明の実施形態は本発明を限定するものではなく、よって、本発明により保護される範囲は特許請求の範囲を基準とする。
【符号の説明】
【0038】
20 シャーシシステム
22 第一スライドレールアセンブリ
24 第二スライドレールアセンブリ
26 搭載物
28、302 シャーシ
30a 第一柱
30b、304 第二柱
32、406 第一レール
34 第一ブラケット
36 第二ブラケット
38、404 第二レール
40 第三レール
42、200 ケーブルマネージメントデバイス
44、210、300 第一トレイ
46、202、204 第二トレイ
48、206、400 第一ケーブルマネージメントチェイン
50、208 第二ケーブルマネージメントチェイン
306 フィッティングパーツ
51、308 パーティション
52 縦方向長孔
53 コネクティングパーツ
54 取り付けパーツ
56a 第一境界
56b 第二境界
58、70 ケーブルマネージメントユニット
60、72 収容室
62、74 第一チェインセクション
64、76、402 第二チェインセクション
66 第一フィッティングパーツ
68 第一補助パーツ
78 第二フィッティングパーツ
80 第二補助パーツ
82 第一嵌着部材
84 第二嵌着部材
D1 第一方向
D2 第二方向
P1 第一位置
P2 第二位置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14