(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
上記選択画面生成手段は、上記接続先設定情報により予め指定された接続先と検索により新たに取得された接続先とをマージして選択画面を生成することを特徴とする請求項5に記載のプログラマブル表示器。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したプログラマブル表示器には、ビデオ映像信号を伝送する伝送ケーブルを接続するためのビデオ入力端子が設けられ、伝送ケーブルを介して接続された画像センサからビデオ映像信号が入力される。また、プログラマブル表示器には、外部機器を接続するための出力端子が設けられ、この出力端子に接続した伝送ケーブルを介して操作コマンドが画像センサへ送出される。
【0005】
このため、従来のプログラマブル表示器では、画像センサのカメラ画像を表示し、画像センサを操作するために、ビデオ入力端子及びコマンド送出用の出力端子を設けなければならなかった。また、プログラマブル表示器に接続することができる画像センサの数は、ビデオ入力端子の数によって制限されることから、画像センサの増設に対応することができなかった。また、画像センサを変更するには、伝送ケーブルを繋ぎかえる必要があった。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ビデオ入力端子やコマンド送出用の出力端子を設けなくても、画像センサのカメラ画像を表示し、画像センサを操作することができるプログラマブル表示器を提供することを目的とする。また、画像センサの増設や変更に柔軟に対応することができるプログラマブル表示器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の本発明によるプログラマブル表示器は、プログラマブルロジックコントローラに接続し、上記プログラマブルロジックコントローラの内部状態を表示するプログラマブル表示器において、通信ネットワークに接続された画像センサであって、検査対象物を撮影したカメラ画像に基づいて検査対象物の良否判定を行う2以上の画像センサとの通信を行うネットワーク通信手段と、上記画像センサから上記通信ネットワークを介して上記カメラ画像を取得するカメラ画像取得手段と、画面データに基づいて、上記プログラマブルロジックコントローラの内部状態を表示するための機能部品及び上記カメラ画像を表示するためのモニタ部品が配置されたプログラマブル画面を生成するプログラマブル画面生成手段と、上記プログラマブル画面を表示するプログラマブル画面表示手段と、ユーザ操作に基づいて、上記画像センサを操作するための操作コマンドを生成する操作コマンド生成手段とを備え、上記ネットワーク通信手段が、表示中の上記カメラ画像に対応する上記画像センサへ上記操作コマンドを送信するように構成される。
【0008】
この様な構成によれば、画像センサから通信ネットワークを介してカメラ画像を取得し、通信ネットワークを介して操作コマンドを画像センサへ送信するため、ビデオ入力端子やコマンド送出用の出力端子を設けなくても、画像センサのカメラ画像を表示し、画像センサを操作することができる。また、プログラマブルロジックコントローラの内部状態を表示するための機能部品とカメラ画像を表示するためのモニタ部品とが配置されたプログラマブル画面を表示することにより、プログラマブルロジックコントローラの内部状態と検査対象物の状態とを同時に確認することができる。
【0009】
第2の本発明によるプログラマブル表示器は、上記構成に加え、ユーザ操作に基づいて、操作対象とする画像センサを切り替える操作対象切替手段を備えて構成される。この様な構成によれば、プログラマブル表示器を操作することにより、操作対象とする画像センサを変更することができる。
【0010】
第3の本発明によるプログラマブル表示器は、上記構成に加え、上記プログラマブル画面表示手段が、同一画面内に2以上のカメラ画像を表示するように構成される。この様な構成によれば、異なる検査対象物を撮影する複数の画像センサのカメラ画像を同時に確認することができる。
【0011】
第4の本発明によるプログラマブル表示器は、上記構成に加え、画面データ作成装置から接続先の画像センサを示すアドレス情報からなる接続先設定情報を取得する接続先設定情報取得手段と、上記接続先設定情報に基づいて、接続先アドレスからなる画像センサの選択画面を生成する選択画面生成手段と、上記選択画面を表示する選択画面表示手段と、ユーザ操作に基づいて、上記選択画面に表示中の画像センサの中から表示対象とする画像センサを選択する表示対象選択手段とを備え、上記プログラマブル画面表示手段が、表示対象として選択された画像センサのカメラ画像を表示するように構成される。
【0012】
この様な構成によれば、画面データ作成装置から取得した接続先設定情報に基づいて選択画面が作成されるため、ユーザは、画面データ作成装置により接続先として予め指定された画像センサの中から表示対象とする画像センサを任意に選択することができる。
【0013】
第5の本発明によるプログラマブル表示器は、上記構成に加え、上記通信ネットワーク上のノードに検索コマンドを送信し、上記通信ネットワークに接続された画像センサのアドレス情報を取得する画像センサ検索手段を備え、上記選択画面生成手段が、上記画像センサ検索手段により取得されたアドレス情報に基づいて、上記選択画面を生成するように構成される。
【0014】
この様な構成によれば、通信ネットワークに接続された画像センサを検索して取得したアドレス情報に基づいて選択画面が作成されるため、ユーザは、接続先設定情報に接続先として指定されていない画像センサであっても、表示対象として選択することができる。
【0015】
第6の本発明によるプログラマブル表示器は、上記構成に加え、上記選択画面生成手段が、上記接続先設定情報により予め指定された接続先と検索により新たに取得された接続先とをマージして選択画面を生成するように構成される。この様な構成によれば、ユーザは、接続先設定情報により予め指定された接続先と検索により新たに取得された接続先との中から表示対象とする画像センサを選択することができる。
【0016】
第7の本発明によるプログラマブル表示器は、上記構成に加え、上記接続先設定情報取得手段により取得された接続先設定情報を記憶する不揮発性の接続先設定情報記憶手段と、ユーザ操作に基づいて、接続先設定情報の変更を許可することを示す接続先設定更新フラグの有効又は無効を切り替える更新フラグ切替手段とを備え、上記選択画面生成手段が、上記接続先設定情報記憶手段に保持された接続先設定情報に基づいて、上記選択画面を生成し、上記接続先設定情報記憶手段が、上記接続先設定更新フラグの状態に基づいて、上記表示対象選択手段の選択結果により上記接続先設定情報を更新するように構成される。
【0017】
この様な構成によれば、ユーザは、接続先設定更新フラグの有効又は無効を切り替えることにより、表示対象とする画像センサに関する現在の設定内容を主電源のオフ状態への切替後も保持するか否かを選択することができる。
【0018】
第8の本発明によるプログラマブル表示器は、上記構成に加え、上記画面データ作成装置から設定変更許可フラグを含む画面データを取得する画面データ取得手段を備え、上記選択画面表示手段が、上記設定変更許可フラグの状態に基づいて、上記選択画面の表示を行うように構成される。この様な構成によれば、設定変更許可フラグの有効又は無効を切り替えることにより、表示対象とする画像センサをユーザに選択させるか否かを予め指定することができる。
【0019】
第9の本発明によるプログラマブル表示器は、上記構成に加え、上記画面データ作成装置からセンサ検索許可フラグを含む画面データを取得する画面データ取得手段を備え、上記選択画面表示手段が、上記センサ検索許可フラグの状態に基づいて、上記画像センサ検索手段に画像センサの検索を行わせるための検索ボタンを上記選択画面に表示するように構成される。
【0020】
この様な構成によれば、センサ検索許可フラグの有効又は無効を切り替えることにより、通信ネットワークに接続された画像センサの検索をユーザに許可するか否かを予め指定することができる。
【0021】
第10の本発明によるプログラマブル表示器は、上記構成に加え、上記画面データ作成装置からセンサ操作許可フラグを含む画面データを取得する画面データ取得手段を備え、上記操作コマンド生成手段が、上記センサ操作許可フラグの状態に基づいて、上記操作コマンドの生成を行うように構成される。
【0022】
この様な構成によれば、センサ操作許可フラグの有効又は無効を切り替えることにより、通信ネットワークに接続された画像センサの操作をユーザに許可するか否かを予め指定することができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、ビデオ入力端子やコマンド送出用の出力端子を設けなくても、画像センサのカメラ画像を表示し、画像センサを操作することができるプログラマブル表示器を提供することができる。また、本発明によれば、接続先設定情報に接続先として指定されていない画像センサであっても、表示対象として選択することができるため、画像センサの増設や変更に柔軟に対応することができるプログラマブル表示器を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0025】
<モニタシステム1>
図1は、本発明の実施の形態によるプログラマブル表示器10を含むモニタシステム1の一構成例を示したシステム図である。図中には、通信ネットワーク7を介して2以上の画像センサ6が接続され、筐体の前面にケーブル接続部12が設けられたプログラマブル表示器10が示されている。
【0026】
このモニタシステム1は、画面データ作成装置2、コンソール3、マウス4、PLC5、画像センサ6及びプログラマブル表示器10により構成され、プログラマブル表示器10を用いてPLC5の内部状態と画像センサ6が撮影したカメラ画像とをモニタリングするシステムである。
【0027】
例えば、通信ネットワーク7は、イーサネット(Ethernet:登録商標)などのLAN(ローカルエリアネットワーク)であり、TCP/IPプロトコルが通信制御に使用される。また、通信ネットワーク7は、バス型の接続形態であり、スイッチングハブ(図示せず)を介して、プログラマブル表示器10と各画像センサ6とが接続される。
【0028】
PLC5は、プログラマブルな制御プログラムに基づいて、センサ装置、駆動装置などの入出力機器を制御する制御装置である。画像センサ6は、検査対象物を撮影してカメラ画像を生成するカメラ61と、カメラ画像を解析して検査対象物の良否を判定し、その判定結果をPLC5へ出力するコントローラ62とにより構成される。
【0029】
例えば、カメラ61は、動画像からなるカメラ画像を生成する撮像装置であり、ビデオ映像信号を伝送する伝送ケーブルを介してコントローラ62に接続される。コントローラ62は、カメラ画像を所定のタイミングで取り込み、マスター画像と照合することにより、検査対象物の良否判定を行う画像処理装置である。コントローラ62には、2以上のカメラ61を接続することができる。
【0030】
画面データ作成装置2は、表示器用のアプリケーションプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータなどの端末装置であり、ユーザ操作に基づいて、運転画面を表示するための画面データが作成される。画面データは、プログラマブル表示器10を制御するための制御プログラムである。
【0031】
コンソール3は、ユーザ操作を受け付け、操作信号を生成する入力装置であり、画像センサ6を操作するのに用いられる。マウス4は、ユーザ操作を受け付け、操作信号を生成する入力装置であり、マウスカーソルを操作するのに用いられる。
【0032】
プログラマブル表示器10は、PLC5に接続し、画面データに基づいて、PLC5の内部状態を表示する表示装置であり、PLC5内のデバイスに関連づけられた各種部品が配置された運転画面が表示される。PLC5内のデバイスには、リレー回路などのビットデバイスと、データメモリなどのワードデバイスとがある。運転画面は、ビットデバイスに関連づけられたスイッチ部品及びランプ部品と、ワードデバイスに関連づけられたメータ部品とにより構成される。
【0033】
また、プログラマブル表示器10は、画像センサ6からカメラ画像を取得して表示し、画像センサ6を操作するための操作コマンドを画像センサ6へ送出する。この様に操作コマンドを用いて画像センサ6を操作することにより、画像センサ6の撮影条件、画像処理内容、判定条件などをプログラマブル表示器10において設定することができる。画像センサ6のコントローラ62は、画像データを多数のフレーム又はパケットに分割してプログラマブル表示器10へ送信する。
【0034】
また、プログラマブル表示器10には、直方体形状の筐体の前面にタッチパネル11及びケーブル接続部12が設けられている。タッチパネル11は、表示画面を有する表示装置と、表示画面に対するタッチ操作を検出する操作検出装置とにより構成される。タッチパネル11の表示画面は、横長の矩形形状からなる。例えば、表示装置は、LCD(液晶ディスプレイ)である。また、操作検出装置は、静電容量方式、抵抗膜方式等のタッチパッドセンサである。
【0035】
ケーブル接続部12には、操作信号、画面データなどを伝送する伝送ケーブルが着脱可能に接続される。例えば、画面データ作成装置2、コンソール3及びマウス4は、いずれも伝送ケーブルをケーブル接続部12に接続することにより、プログラマブル表示器10に接続される。また、操作信号や画面データを伝送する伝送ケーブルは、USB(ユニバーサルシリアルバス)ケーブルである。
【0036】
このプログラマブル表示器10では、通信ネットワーク7を介して画像センサ6からカメラ画像が取得され、通信ネットワーク7を介して操作コマンドが画像センサ6へ送信される。このため、プログラマブル表示器10には、ビデオ入力端子やコマンド送出用の出力端子を設けなくても良い。また、プログラマブル表示器10に接続することができる画像センサの数がケーブル接続部の数によって制限されることもない。
【0037】
<接続先設定画面20>
図2は、
図1の画面データ作成装置2に表示される接続先設定画面20の一例を示した図である。接続先設定画面20は、接続先の画像センサ6を指定するための入力画面である。例えば、接続先設定画面20は、画面データを作成するための編集画面内のアイコンを操作することによって表示される。
【0038】
接続先設定画面20には、チェック欄21、接続先数の入力欄22、接続先の選択ボタン23、IPアドレスの入力欄24及びコントローラ名の入力欄25が設けられている。選択ボタン23、入力欄24及び25は、接続先ごとに設けられる。
【0039】
チェック欄21は、画像センサ6をモニタリングする機能を使用するか否かを指定するための入力欄である。入力欄22は、接続先の画像センサ6の数を指定するための入力欄である。例えば、プログラマブル表示器10は、通信ネットワーク7を介し、32台の画像センサ6を接続することができ、接続先数の上限は32である。
【0040】
選択ボタン23は、表示対象の接続先として選択するか否かを指定し、また、表示対象の接続先として選択する場合に、モニタ番号を選択するための操作アイコンである。モニタ番号は、モニタ画面に表示されるカメラ画像を識別するための識別情報であり、後述するモニタ画面内の位置に対応づけられる。
【0041】
例えば、モニタ画面には、4つのカメラ画像を同時に表示することができ、4つの画像センサ6が表示対象の接続先として選択可能である。つまり、プログラマブル表示器10には、モニタ画面に表示可能なカメラ画像の上限数よりも多い画像センサ6を接続することができる。
【0042】
入力欄24は、接続先の画像センサ6に割り当てられたIPアドレスを指定するための入力欄である。IPアドレスは、通信ネットワーク7上のノードを特定するためのアドレス情報である。入力欄25は、画像センサ6のコントローラ62に付与されたコントローラ名を指定するための入力欄である。
【0043】
この例では、接続先数=5が指定され、画像センサ「センサ0」〜「センサ4」について、IPアドレスがそれぞれ入力されている。また、「センサ0」、「センサ3」及び「センサ4」が表示対象の接続先として選択され、モニタ番号「モニタ0」、「モニタ1」及び「モニタ3」がそれぞれ選択されている。画像センサ「センサ1」及び「センサ2」は、表示対象の接続先として選択されていない。
【0044】
画面データ作成装置2は、接続先設定画面20において指定された入力情報に基づいて、接続先の画像センサ6を示すアドレス情報からなる接続先設定情報を生成する。プログラマブル表示器10は、この接続先設定情報を画面データ作成装置2から取得し、モニタ画面をタッチパネル11に表示する。
【0045】
<モニタ画面30>
図3は、
図1のプログラマブル表示器10の動作の一例を示した図であり、モニタ領域31に1つのカメラ画像を配置したモニタ画面30が示されている。モニタ画面30は、画像センサ6から取得したカメラ画像を表示し、画像センサ6を操作するための入出力画面であり、タッチパネル11上に表示される。
【0046】
このモニタ画面30は、カメラ画像を表示するためのモニタ領域31と、コントロールパネル部32とにより構成される。モニタ領域31には、画像センサ6から取得したカメラ画像と、画像センサ6を操作するためのメニュー項目とが表示される。メニュー項目に対してタッチ操作を行うことにより、当該メニュー項目に関連づけられたパラメータを変更し、或いは、メニュー項目に関連づけられた動作を画像センサ6に行わせることができる。
【0047】
コントロールパネル部32は、表示器用の操作領域であり、操作対象の選択ボタン33と、各種の操作ボタン34〜37とが配置される。選択ボタン33は、操作対象とする画像センサ6を選択するための操作アイコンであり、タッチ操作により、モニタ番号「モニタ0」〜「モニタ3」に対応づけられた画像センサ6のいずれか一つが選択される。操作された選択ボタン33は、反転表示される。選択ボタン33を操作することにより、操作対象とする画像センサ6を変更することができる。
【0048】
操作ボタン34は、モニタ領域31に4つのカメラ画像を表示するマルチ表示形態に表示形態を切り替えるための切替ボタンである。操作ボタン35は、通信ネットワーク7に接続された画像センサ6を検索し、画像センサ6のアドレス情報を取得するための接続先検索ボタンである。
【0049】
操作ボタン36は、モニタ領域31に表示中のカメラ画像をメモリ内に保存するための画像保存ボタンである。操作ボタン37は、後述する運転画面に復帰させるための戻るボタンである。
【0050】
図4は、
図1のプログラマブル表示器10の動作の一例を示した図であり、モニタ領域31を4つの領域に分割してカメラ画像を配置したモニタ画面30が示されている。このモニタ画面30では、モニタ領域31が4つの表示領域に分割され、画像センサ6から取得したカメラ画像がそれぞれ表示される。
図4の表示形態へは、操作ボタン34を操作することによって切り替えられる。
【0051】
この例では、モニタ番号「モニタ0」、「モニタ1」及び「モニタ3」に対応づけられた画像センサ6のカメラ画像がモニタ番号に対応する位置に表示されている。この様なマルチ表示形態では、異なる検査対象物を撮影する複数の画像センサ6のカメラ画像を同時に確認することができる。
【0052】
コントロールパネル部32には、操作ボタン35及び37が配置され、操作ボタン34及び36は非表示である。操作ボタン37を操作することにより、
図3に示した元の表示形態、すなわち、モニタ領域31に1つのカメラ画像を表示するシングル表示形態に切り替えられる。
【0053】
<プログラマブル表示器10>
図5は、
図1のプログラマブル表示器10内の機能構成の一例を示したブロック図である。このプログラマブル表示器10は、タッチパネル11、端末通信部13、制御部14、画面データ記憶部15、センサ処理部16、ネットワーク通信部17及びPLC通信部18により構成される。
【0054】
タッチパネル11は、運転画面やモニタ画面30を表示する表示部111と、タッチ操作を検出して操作信号を生成する操作部112とにより構成される。端末通信部13は、画面データ作成装置2との通信を行う。ネットワーク通信部17は、通信ネットワーク7を介し、画像センサ6との通信を行う。PLC通信部18は、PLC5との通信を行う。
【0055】
例えば、端末通信部13は、画面データ作成装置2とUSB通信を行う。また、ネットワーク通信部17は、画像センサ6とイーサネット通信を行う。また、PLC通信部18は、PLC5と232C方式のシリアル通信を行う。なお、端末通信部13は、画面データ作成装置2と232C方式のシリアル通信又はイーサネット通信を行うような構成であっても良い。また、PLC通信部18は、PLC5とUSB通信又はイーサネット通信を行うような構成であっても良い。
【0056】
制御部14は、画面データ作成装置2との通信を制御し、画面データ作成装置2から画面データや接続先設定情報を取得して画面データ記憶部15内に格納する。画面データ記憶部15は、プログラマブル表示器10の主電源をオフ状態に切り替えても記憶内容が保持される不揮発性の記憶装置により構成される。
【0057】
この画面データ記憶部15には、システム設定情報151及び部品情報152からなる画面データと、接続先設定情報153とが保持される。部品情報152は、スイッチ部品、ランプ部品及びメータ部品のイメージデータからなる。システム設定情報151は、各部品の配置情報及び各部品の動作条件からなる。
【0058】
また、制御部14は、PLC5との通信を制御し、画面データに基づいて、PLC5から内部状態を取得して運転画面に反映させ、運転画面内のスイッチ部品に対するタッチ操作に基づいて、PLC5の内部状態を書き換える。
【0059】
センサ処理部16は、画像センサ6との通信を制御し、接続先設定情報153に基づいて、モニタ画面30を表示するためのカメラ画像を画像センサ6から取得する。また、センサ処理部16は、モニタ領域31内のメニュー項目に対するタッチ操作やコンソール3の操作に基づいて、画像センサ6を操作するための操作コマンドを生成し、画像センサ6へ送信する。
【0060】
<制御部14>
図6は、
図5の制御部14の構成例を示したブロック図である。この制御部14は、画面データ取得部141、プログラマブル画面生成部142及び接続先設定情報取得部143により構成される。
【0061】
画面データ取得部141は、画面データ作成装置2から画面データを取得し、画面データ記憶部15内に格納する。プログラマブル画面生成部142は、画面データ記憶部15内の画面データに基づいて、スイッチ部品、ランプ部品、メータ部品又はカメラ画像を表示するためのモニタ部品が配置されたプログラマブル画面を生成し、表示部111へ出力する。
【0062】
プログラマブル画面は、PLC5の内部状態を表示するための運転画面である。接続先設定情報取得部143は、画面データ作成装置2から接続先の画像センサ6を示すアドレス情報からなる接続先設定情報を取得し、画面データ記憶部15内に格納する。
【0063】
<センサ処理部16>
図7は、
図5のセンサ処理部16の構成例を示したブロック図である。このセンサ処理部16は、カメラ画像取得部161、操作対象切替部162、操作コマンド生成部163、選択画面生成部164、ユーザ設定記憶部165、表示対象選択部166、画像センサ検索部167及び更新フラグ切替部168により構成される。
【0064】
カメラ画像取得部161は、ネットワーク通信部17を制御し、画像センサ6から通信ネットワーク7を介してカメラ画像を取得する。表示部111は、このカメラ画像を表示画面に表示する。カメラ画像は、画面データがモニタ部品を含む場合、運転画面に表示される。また、カメラ画像は、予め設定されたモニタ画面に表示される。
【0065】
表示部111は、ユーザ操作に基づいて、同一画面内に2以上のカメラ画像を表示する。具体的には、モニタ画面30のコントロールパネル部32内の操作ボタン34を操作することにより、表示形態がマルチ表示形態に切り替えられ、モニタ領域31内に4つのカメラ画像が表示される。
【0066】
操作対象切替部162は、ユーザ操作に基づいて、操作対象とする画像センサ6を切り替える。具体的には、コントロールパネル部32内の選択ボタン33を操作することにより、操作対象とする画像センサ6が切り替えられ、操作対象として新たに選択された画像センサ6のカメラ画像がモニタ領域31内に表示される。
【0067】
操作コマンド生成部163は、ユーザ操作に基づいて、画像センサ6を操作するための操作コマンドを生成する。ネットワーク通信部17は、モニタ領域31内に表示中のカメラ画像に対応する画像センサ6へ操作コマンドを送信する。
【0068】
この様に構成することにより、画像センサ6から通信ネットワーク7を介してカメラ画像を取得し、通信ネットワーク7を介して操作コマンドを画像センサ6へ送信するため、ビデオ入力端子やコマンド送出用の出力端子を設けなくても、画像センサ6のカメラ画像を表示し、画像センサ6を操作することができる。
【0069】
選択画面生成部164は、画面データ記憶部15内の接続先設定情報153に基づいて、接続先アドレスからなる画像センサ6の選択画面を生成する。選択画面は、ユーザ操作をトリガとして生成される。表示部111は、この選択画面を表示画面に表示する。
【0070】
表示対象選択部166は、ユーザ操作に基づいて、選択画面に表示中の画像センサ6の中から表示対象とする画像センサ6を選択する。表示部111は、表示対象として選択された画像センサ6のカメラ画像を表示する。この様に構成することにより、画面データ作成装置2から取得した接続先設定情報153に基づいて選択画面が作成されるため、ユーザは、画面データ作成装置2により接続先として予め指定された画像センサ6の中から表示対象とする画像センサ6を任意に選択することができる。
【0071】
選択画面生成部164は、主電源がオン状態に切り替えられれば、画面データ記憶部15内の接続先設定情報153をユーザ設定情報としてユーザ設定記憶部165内に格納する。ユーザ設定記憶部165は、主電源がオフ状態に切り替えられれば、記憶内容が消失する揮発性の記憶装置により構成される。
【0072】
また、選択画面生成部164は、表示対象とする画像センサ6が変更されれば、ユーザ設定記憶部165内のユーザ設定情報を更新する。カメラ画像取得部161は、ユーザ設定記憶部165内のユーザ設定情報に基づいて、画像センサ6からカメラ画像を取得する。
【0073】
画像センサ検索部167は、ネットワーク通信部17を制御して通信ネットワーク7上のノードに検索コマンドを送信し、その応答結果に基づいて、通信ネットワーク7に接続された画像センサ6のアドレス情報を取得する。画像センサ6の検索は、コントロールパネル部32内の操作ボタン35を操作することによって行われる。
【0074】
例えば、ブロードキャスト方式により、全てのノードに検索コマンドを送信し、受信した応答信号から接続先のIPアドレスが抽出される。或いは、ユニキャスト方式により、宛先のIPアドレスをインクリメントしながら検索コマンドを送信し、応答の有無から接続先のIPアドレスが判別される。
【0075】
選択画面生成部164は、画像センサ検索部167により取得されたアドレス情報に基づいて、選択画面を生成する。このとき、選択画面生成部164は、画面データ記憶部15内の接続先設定情報153により予め指定された接続先と検索により新たに取得された接続先とをマージして選択画面を生成する。すなわち、検索により新たに取得された接続先のうち、接続先設定情報153により指定された接続先と重複する接続先は選択画面に追加せず、重複しない接続先だけが選択画面に追加される。
【0076】
この様に構成することにより、通信ネットワーク7に接続された画像センサ6を検索して取得したアドレス情報に基づいて選択画面が作成されるため、ユーザは、接続先設定情報153に接続先として指定されていない画像センサ6であっても、表示対象として選択することができる。また、ユーザは、接続先設定情報153により予め指定された接続先と検索により新たに取得された接続先との中から表示対象とする画像センサ6を選択することができる。
【0077】
更新フラグ切替部168は、ユーザ操作に基づいて、接続先設定情報153の変更を許可することを示す接続先設定更新フラグの有効又は無効を切り替える。画面データ記憶部15は、この接続先設定更新フラグの状態に基づいて、表示対象選択部166の選択結果により接続先設定情報153を更新する。この様に構成することにより、ユーザは、接続先設定更新フラグの有効又は無効を切り替えることにより、表示対象とする画像センサ6に関する現在の設定内容を主電源のオフ状態への切替後も保持するか否かを選択することができる。
【0078】
<選択画面40>
図8は、
図5のプログラマブル表示器10の動作の一例を示した図であり、接続先設定情報153により指定された接続先からなる選択画面40が示されている。選択画面40は、接続先として指定された画像センサ6の中から表示対象とする画像センサ6を選択するための入力画面であり、タッチパネル11上に表示される。選択画面40は、画面データ記憶部15内の接続先設定情報153に基づいて生成される。
【0079】
この選択画面40は、接続先アドレスが表示される接続先表示領域41と、コントロールパネル部42とにより構成される。接続先表示領域41には、接続先として指定された画像センサ6のアドレス情報が表形式により表示される。具体的には、接続先の画像センサ6ごとに、モニタ番号、IPアドレス及びコントローラ名が表示される。
【0080】
モニタ番号が配置された選択ボタン43は、表示対象の接続先として選択するか否かを指定し、また、表示対象の接続先として選択する場合に、モニタ番号を選択するための操作アイコンである。
【0081】
選択ボタン43を1回操作するごとに、「未選択」、モニタ番号「モニタ0」、「モニタ1」、「モニタ2」、「モニタ3」の順に選択状態が切り替えられる。つまり、選択ボタン43を操作することにより、選択画面40に接続先として表示中の画像センサ6の中から表示対象とする画像センサ6を選択することができる。
【0082】
また、選択ボタン43を操作することにより、既に表示対象として選択されている画像センサ6を非選択状態に変更し、或いは、非選択状態の画像センサ6を表示対象として新たに選択することができる。
【0083】
コントロールパネル部42には、操作ボタン44〜49が配置される。操作ボタン44は、表示対象として選択されている全ての画像センサ6を非選択状態に切り替えるための選択クリアボタンである。操作ボタン45は、通信ネットワーク7に接続された画像センサ6を検索し、画像センサ6のアドレス情報を取得するための接続先検索ボタンである。
【0084】
操作ボタン46は、接続先表示領域41に表示中の接続先アドレスのリストを1ページ分だけ前方へスクロールさせるための操作アイコンである。操作ボタン47は、接続先表示領域41に表示中の接続先アドレスのリストを1ページ分だけ後方へスクロールさせるための操作アイコンである。
【0085】
操作ボタン48は、モニタ画面30に切り替えてカメラ画像のモニタリングを開始させるための操作アイコンである。操作ボタン49は、選択画面40の表示後にユーザが新たに設定した内容を破棄し、接続先設定情報153として登録された元の設定内容に復帰させるための操作アイコンである。
【0086】
図9は、
図5のプログラマブル表示器10の動作の一例を示した図であり、検索により得られた接続先のIPアドレスを追加した選択画面40が示されている。この選択画面40では、接続先アドレスのリストに2つの接続先「センサ5」及び「センサ6」が追加されている。
【0087】
通信ネットワーク7に接続された画像センサ6の検索により取得された接続先のIPアドレスが追加されるため、ユーザは、接続先設定情報153に接続先として指定されていない画像センサ6であっても、表示対象として選択することができる。
【0088】
図10は、
図5のプログラマブル表示器10の動作の一例を示した図であり、接続先設定情報153の変更を許可するか否かの確認画面50が示されている。確認画面50は、接続先設定更新フラグの有効又は無効を切り替えるための入力画面である。例えば、確認画面50は、操作ボタン48の操作をトリガとして表示される。
【0089】
確認画面50には、接続先設定情報153の変更を許可するための許可ボタン51と、接続先設定情報153の変更を許可しないための拒否ボタン52とが配置される。許可ボタン51を操作することにより、接続先設定更新フラグが有効状態となり、現在の設定内容によって接続先設定情報153を更新してから、表示画面がモニタ画面30へ切り替えられる。一方、拒否ボタン52を操作することにより、接続先設定更新フラグが無効状態となり、接続先設定情報153を更新せずに、表示画面がモニタ画面30へ切り替えられる。
【0090】
<作画編集画面70>
図11は、
図1の画面データ作成装置2に表示される作画編集画面70の一例を示した図である。作画編集画面70は、画面データを作成するための入力画面であり、モニタ部品72などの各種部品を配置するための画面領域71が設けられている。画面領域71に配置されたモニタ部品72を操作することにより、部品設定画面73が表示される。
【0091】
部品設定画面73は、モニタ部品72の動作条件などを設定するためのダイアログ画面であり、モニタ部品72を表示する際の表示エリアのサイズ又は解像度を指定するための入力欄と、表示モードの選択欄及びチェック欄74〜77とが配置される。
【0092】
表示モードには、複数のカメラ画像を同時に表示するマルチモードと、1つのカメラ画像だけを表示するシングルモードとがあり、いずれかの表示モードが選択される。また、シングルモードでは、モニタ番号に対応する画像センサ6のいずれかが選択される。
【0093】
チェック欄74は、モニタ部品72に対するタッチ操作によってモニタ画面30に切り替えるか否かを指定するための入力欄である。チェック欄75は、接続先設定情報153の変更を禁止するか否かを指定するための入力欄である。チェック欄75を操作することにより、設定変更許可フラグの有効又は無効が切り替えられる。
【0094】
チェック欄76は、接続先の検索を禁止するか否かを指定するための入力欄である。チェック欄76を操作することにより、センサ検索許可フラグの有効又は無効が切り替えられる。チェック欄77は、画像センサ6の操作を許可するか否かを指定するための入力欄である。チェック欄77を操作することにより、センサ操作許可フラグの有効又は無効が切り替えられる。
【0095】
画面データ作成装置2は、作画編集画面70や部品設定画面73において指定された設定内容に基づいて、変更許可フラグ、センサ検索許可フラグ及びセンサ操作許可フラグを含む画面データを作成する。
【0096】
プログラマブル表示器10では、この様な画面データに基づいて、運転画面が生成され、表示部111に表示される。表示部111は、設定変更許可フラグの状態に基づいて、選択画面40の表示を行う。すなわち、チェック欄75にチェックマークを入力することにより、設定変更許可フラグが無効状態に切り替えられれば、表示部111は、選択画面40の表示を行わない。この様に構成することにより、設定変更許可フラグの有効又は無効を切り替えることにより、表示対象とする画像センサ6をユーザに選択させるか否かを予め指定することができる。
【0097】
表示部111は、センサ検索許可フラグの状態に基づいて、画像センサ検索部167に画像センサ6の検索を行わせるための操作ボタン45を選択画面40に表示する。すなわち、チェック欄76にチェックマークを入力することにより、センサ検索許可フラグが無効状態に切り替えられれば、表示部111は、選択画面40に操作ボタン45を表示しない。この様に構成することにより、センサ検索許可フラグの有効又は無効を切り替えることにより、通信ネットワーク7に接続された画像センサ6の検索をユーザに許可するか否かを予め指定することができる。
【0098】
操作コマンド生成部163は、センサ操作許可フラグの状態に基づいて、操作コマンドの生成を行う。すなわち、チェック欄77にチェックマークを入力することにより、センサ検索許可フラグが有効状態に切り替えられれば、ユーザ操作が検知されても操作コマンドを生成しない。この様に構成することにより、センサ操作許可フラグの有効又は無効を切り替えることにより、通信ネットワーク7に接続された画像センサ6の操作をユーザに許可するか否かを予め指定することができる。
【0099】
<運転画面80>
図12は、
図5のプログラマブル表示器10の動作の一例を示した図である。図中には、スイッチ部品81、ランプ部品82、メータ部品83及びモニタ起動スイッチ84を配置した運転画面80が示されている。運転画面80は、PLC5の内部状態を各種部品によって表示するプログラマブル画面であり、タッチパネル11上に表示される。
【0100】
モニタ起動スイッチ84は、モニタ画面30に切り替えてカメラ画像を表示させるためのスイッチ部品である。モニタ起動スイッチ84を操作することにより、表示画面が運転画面80からモニタ画面30に切り替えられ、画像センサ6から取得したカメラ画像が表示される。
【0101】
接続先の画像センサ6が接続先設定情報153に登録されていない場合は、モニタ起動スイッチ84を操作することにより、選択画面40が表示される。この場合、画像センサ6の検索を実行し、検索により得られた接続先の中から表示対象とする画像センサ6が選択されれば、モニタ画面30に切り替えられる。
【0102】
<システム設定画面90>
図13は、
図5のプログラマブル表示器10の動作の一例を示した図である。図中には、デバイスモニタ設定ボタン91,92、モニタ起動ボタン93及び機種選択ボタン94を配置したシステム設定画面90が示されている。システム設定画面90は、表示部品の動作条件などを設定するための入力画面である。
【0103】
デバイスモニタ設定ボタン91は、ビットデバイスに対応する表示部品の動作パラメータを設定するための操作アイコンである。デバイスモニタ設定ボタン92は、ワードデバイスに対応する表示部品の動作パラメータを設定するための操作アイコンである。
【0104】
モニタ起動ボタン93は、モニタ画面30を表示させるための操作アイコンである。モニタ起動ボタン93を操作することにより、表示画面がシステム設定画面90からモニタ画面30に切り替えられ、画像センサ6から取得したカメラ画像が表示される。機種選択ボタン94は、接続先の画像センサ6の機種を設定するための操作アイコンである。
【0105】
接続先の画像センサ6が接続先設定情報153に登録されていない場合は、モニタ起動ボタン93を操作することにより、選択画面40が表示される。この場合、画像センサ6の検索を実行し、検索により得られた接続先の中から表示対象とする画像センサ6が選択されれば、モニタ画面30に切り替えられる。
【0106】
図14は、
図5のプログラマブル表示器10の動作の一例を示した図であり、運転画面80及びモニタ画面30を同一画面内に表示する場合が示されている。プログラマブル表示器10では、運転画面80及びモニタ画面30をタッチパネル11の表示画面内に同時に表示することができる。つまり、プログラマブル表示器10は、PLC5の内部状態を表示するための機能部品とカメラ画像を表示するためのモニタ部品とが配置されたプログラマブル画面を生成し、タッチパネル11の表示画面に表示する。運転画面80は、タッチパネル11の表示画面の左端部に配置されている。
【0107】
この運転画面80には、前後のページに運転画面を切り替えるためのスイッチ部品81、システム設定画面90に切り替えるためのスイッチ部品81、PLC5の内部状態を数値によって表示するメータ部品83などが配置されている。一方、モニタ画面30には、4つのカメラ画像38が表示され、これらのカメラ画像38ごとに、画像センサ6を操作するためのメニュー項目39が配置されている。
【0108】
カメラ画像38は、画像センサ6のカメラ61により撮影される撮影画像であり、画像センサ6から取得して表示される。メニュー項目39は、タッチ操作によって所定の操作コマンドを生成するためのスイッチ部品であり、画像センサ6の撮影条件や判定条件を示すパラメータを変更するのに用いられる。
【0109】
スイッチ部品「システム」を操作することにより、システム設定画面90とモニタ画面30とをタッチパネル11の表示画面内に同時に表示させることができる。この様にプログラマブル表示器10では、PLC5の内部状態をモニタリングするための運転画面80や、プログラマブル表示器10の設定内容を確認するためのシステム設定画面90と、画像センサ6をモニタリングし、画像センサ6を操作するためのモニタ画面30とを同時に表示させることができる。
【0110】
図14では、PLC5の内部状態を数値によって表示するメータ部品83がプログラマブル画面に配置される場合を例示したが、
図12に示すような図形によりPLC5の内部状態を表示するメータ部品83が配置されるものであっても良い。また、PLC5の内部状態をON/OFF表示するランプ部品、PLC5の内部状態のうち、アラームの情報を文字や数字、日付等により表示するアラーム表示部品、PLC5の内部状態を時系列のグラフにより表示するトレンドグラフ部品等の1又は2以上の機能部品が配置されるものであっても良い。
【0111】
本実施の形態によれば、ビデオ入力端子やコマンド送出用の出力端子を設けなくても、画像センサ6のカメラ画像を表示し、画像センサ6を操作することができる。また、接続先設定情報153に接続先として指定されていない画像センサ6であっても、表示対象として選択することができるため、画像センサ6の増設や変更に柔軟に対応することができる。
【0112】
なお、本実施の形態では、端末通信部13、ネットワーク通信部17及びPLC通信部18がそれぞれ画面データ作成装置2、画像センサ6及びPLC5と通信を行う場合の例について説明したが、本発明は、通信手段の構成をこれに限定するものではない。例えば、プログラマブル表示器10は、画像センサ6と共通の通信ネットワークを介して、画面データ作成装置2又はPLC5と通信を行うような構成であっても良い。