【文献】
DATABASE REGISTRY (STN) RN 1091978-94-7, [online],2008年12月30日,[Retrieved on 2017.12.08]
【文献】
DATABASE REGISTRY (STN) RN 1315923-72-8, [online],2011年 8月11日,[Retrieved on 2017.12.08]
【文献】
DATABASE REGISTRY (STN) RN 1319838-00-0, [online],2011年 8月19日,[Retrieved on 2017.12.08]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
請求項12に記載の薬学的組成物において、前記細菌性感染症が、アシネトバクター属(Acinetobacter)、ボルダテラ属(Bordatella)、ボレリア属(Borellia)、ブルセラ属(Brucella)、カンフィロバクター属(Camphylobacter)、クラミジア属(Chlamydia)、クラミドフィラ属(Chlamydophila)、エンテロバクター属(Enterobacter)、エシェリキア属(Escherichia)、フランシセラ属(Francisella)、ヘモフィルス属(Haemophilus)、ヘリコバクター属(Helicobacter)、クレビセラ属(Klebisella)、レジオネラ属(Legionella)、レプトスピラ属(Leptospira)、モルガネラ属(Morganella)、モラクセラ属(Moraxella)、ネイッセリア属(Neisseria)、プロテウス属(Proteus)、シュードモナス属(Pseudomonas)、リケッチア属(Rickettsia)、シゲラ属(Shigella)、サルモネラ属(Salmonella)、ステノトロホモナス属(Stenotrophomonas)、トレポネーマ属(Treponema)またはエルシニア属(Yersinia)の1種による感染症であることを特徴とする、薬学的組成物。
請求項12に記載の薬学的組成物において、前記細菌性感染症が、エシェリキア属(Escherichia)、エンテロバクター属(Enterobacter)、サルモネラ属(Salmonella)、クレビセラ属(Klebisella)、シュードモナス属(Pseudomonas)、ヘモフィルス属(Haemophilus)、シゲラ属(Shigella)、プロテウス属(Proteus)またはモルガネラ属(Morganella)の1種による感染症であることを特徴とする、薬学的組成物。
【発明を実施するための形態】
【0046】
第1の態様によれば、本発明は、式1により定義される分子構造を有する抗生物質活性を有する化合物に関する。
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
a.式中、X
1は、
i.置換基S1もしくはS2から選択されるか、または
ii.R
4−D
1−であり、式中、R
4は、置換基S3、S4もしくはS5から選択されるか、または
iii.BA−D
1−であり、BA−D
1−は、
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され、および
式中、Eは、置換基S3、S4またはS5から選択され、ならびに
b.式中、BBは、置換基S3またはS4から選択され、ならびに
c.式中、BCは、
i.
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され、式中、pは、1、2、3、4もしくは5であり、特に、pは2もしくは3であり、かつ、rは、2、3、4もしくは5であり、特に、rは2であり、または
ii.式中、−D
2−BC−は、
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
であり、式中、pは、1、2、3、4もしくは5であり、特に、pは2もしくは3であり、ならびに
d.式中、BDは、置換基S3またはS4から選択され、ならびに
e.式中、BEは置換基S3から選択され、ならびに
f.式中、X
2は、
i.置換基S1もしくはS2から選択され、式中、リンカーD
5は、任意選択により、BEと置換基S1もしくはS2との間に位置されていてもよく、または
ii.−D
5−BFであり、式中、BFは、置換基S2から選択され、
式中、S1は、
− −OH、−F、−Cl、−Br、I、−CCH、−CN、−N
3、−NO
2、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3または−CF
3であり、
式中、S2は、
− −B(OR
a)(OR
b)、−(CH
2)
m−R
a、−(CH
2)
m−OR
a、−(CH
2)
m−C(=O)R
a、−(CH
2)
m−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)R
a、−(CH
2)
m−OC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
b(OR
a)、−(CH
2)
m−C(=S)R
a、−(CH
2)
m−C(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)R
a、−(CH
2)
m−OC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−SR
a、−(CH
2)
m−S(=O)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(OR
a)、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(R
a)または−(CH
2)
m−S(O
2)NR
bR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OH、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−R
a、−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OHまたは−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OR
aであり、
−式中、R
aaは、相互に独立して、−R
aまたは−OR
aから選択され、
−式中、R
baは、相互に独立して、−R
bまたは−OR
bから選択され、
−式中、Mは、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、特に、無置換C
1〜C
8アルキルであり、
−式中、mは、0、1または2、特に0または1から選択され、
−式中、qは、0、1または2、特に0または1から選択され、
−式中、各R
a、R
bまたはR
cは、適用される場合、相互に独立して、水素、−CN、置換基S3、置換基S4または置換基S5から選択され、
式中、S3は、
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリールであり、
式中、S4は、
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に、置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールであり、
式中、S5は、
−置換もしくは無置換C
1〜C
16アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
16アルコキシ、置換もしくは無置換C
1〜C
16カルボキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルキニル、または、C
1〜C
16ハロアルキルであり、
式中、BAのR
2およびR
3は、適用される場合、相互に独立して、−H、−F、−CN、−OH、−NH
2、−NO
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルコキシまたはC
1〜C
3ハロアルキルから選択され、特に、−H、−F、−CN、−OH、−NH
2、−NO
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−OCH
2CH
2CH
3、−OCH(CH
3)
2、−OCF
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、より具体的には、式中、R
2およびR
3は、相互に独立して、−H、−Fまたは−CH
3から選択され、
式中、L
1、L
2、L
3、L
4またはL
5は、相互に独立して、−H、−CH
3、−CH
2CH
2CH
2NHC(NR
c)N(R
b)(R
a)、−CH
2CON(R
b)(R
a)、−CH
2C(=O)OR
a、−CH
2SR
a、−CH
2CH
2C(=O)N(R
b)(R
a)、−CH
2CH
2C(=O)OR
a、−CH
2(C
3H
3N
2)、−CH
2CH
2CH
2CH
2、−CH
2CH
2SCH
3、−CH
2(C
6H
5)、−CH
2CH
2CH
2−、−CH
2OR
a、−CH(OR
a)CH
3、−CH
2(C
8H
6N)OR
a、−CH
2(C
6H
4)OR
a、−CH(CH
3)
2、−CCH、−CN、−OCH
3−CF
3、−R
a、−CH(R
b)(R
a)、−CH
2C(=O)R
a、−C(=O)OR
a、−OC(=O)NR
bR
a、−C(=O)NR
bR
a、−CH
2C(=O)NR
b(OR
a)、−CH
2S(O
2)R
a、−S(O
2)OR
a、−CH
2S(O
2)OR
a、−CH
2NR
bC(=O)R
a、−CH
2NR
bS(O
2)R
a、−CH
2P(=O)(OR
b)(OR
a)、−CH
2P(=O)(OR
b)(R
a)、−CH
2P(=O)(R
b)(R
a)または−CH
2S(O
2)NR
bR
aから選択され、
−式中、R
aおよびR
bは、適用される場合、相互に独立して、水素、−CN、置換基S3、置換基S4または置換基S5から選択され、
−式中、−D
2−BC−のR
8は、−H、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCF
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、特に、式中、R
8は、HまたはCH
3から選択され、より具体的には、R
8はHであり、
式中、Yは、−CN、−C(=O)OH、−C(=O)OCH
3、−C(=O)OCH
2CH
3、−C(=O)NHCH
3、−C(=O)NHCH
2CH
3、−C(=O)N(CH
3)
2、−C(=O)N(CH
2CH
3)
2、−C(=O)N(CH
3)(CH
2CH
3)、−CF
3または−C(=O)NH
2から選択され、ならびに
式中、Zは、−H、−OH、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−NH
2−NHCH
3、−N(CH
3)
2または−N(CH
3)
3+から選択され、特にZは−Hであり、および、Yは−CNまたは−C(=O)NH
2であり、
式中、D
1、D
2、D
3、D
4またはD
5は各々、相互に独立して、炭素、硫黄、窒素、リンおよび/または酸素原子を含むと共に、部分BAおよびBB(D
1)、BBおよびBC(D
2)、BCおよびBD(D
3)、BDおよびBE(D
4)、ならびに、BEおよびBF(D
5)を共有結合するリンカーである。
【0047】
本発明の実施形態において、一般式1に係る化合物は、一般式2aの化合物
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
または、一般式2bの化合物
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
または、一般式2cの化合物
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
を含まず、式中、R
1はHまたはCO(NH
2)であり、R
2’はCO(NH
2)またはCNであり、R
3’はHまたはOCH
3であり、FNはH
2NまたはMaであり、ここで、Maはマスクされた官能基であり、特に−NO
2または−N
3部分であり、および、式中、−NH
2、−NH−、−COOHまたは−OH部分は、除去可能な保護基(PGN、PGHまたはPGA)、特にアリル部分および/または活性化カルボン酸部分CO
act、特に−COCl部分を含んでいることが可能である。
【0048】
第1の態様の第1の下位態様(下位態様1)によれば、本発明は、一般式(3)により定義される分子構造を有する化合物に関する。
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、X
1、D
2、BC、D
3、BD、D
4、BE、D
5およびBFは、既述の定義と同一の意味を有する)
【0049】
第1の態様の他の下位態様(下位態様2)によれば、本発明は、一般式(4)により定義される分子構造を有する化合物に関する。
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、X
1、R
8、BC、D
3、BD、D
4、BE、D
5およびBFは、既述の定義と同一の意味を有する)
【0050】
第1の態様の他の下位態様(下位態様3)によれば、本発明は、一般式(5)により定義される分子構造を有する化合物に関する。
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、X
1、D
2、BC、D
3、D
4、BE、D
5およびBFは、既述の定義と同一の意味を有する)
【0051】
第1の態様の他の下位態様(下位態様4)によれば、本発明は、一般式(6)により定義される分子構造を有する化合物に関する。
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、X
1、R
8、BC、BE、D
5およびBFは、既述の定義と同一の意味を有する)
【0052】
第1の態様の他の下位態様(下位態様5)によれば、本発明は、一般式(7)により定義される分子構造を有する化合物に関しする。
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、X
1、D
2、BC、D
3、D
4、R
11n、D
5およびBFは、既述の定義または以下の定義と同一の意味を有する)
【0053】
第1の態様の他の下位態様(下位態様6)によれば、本発明は、一般式(8)により定義される分子構造を有する化合物に関する。
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、X
1、R
8、BC、R
11n、D
5およびBFは、既述の定義または以下の定義と同一の意味を有する)
【0054】
第1の態様の他の下位態様(下位態様7)によれば、本発明は、一般式(9)により定義される分子構造を有する化合物に関する。
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、X
1、D
2、BC、D
3、D
4、R
11、D
5およびBFは、既述の定義または以下の定義と同一の意味を有する)
【0055】
第1の態様の他の下位態様(下位態様8)によれば、本発明は、一般式(10)により定義される分子構造を有する化合物に関する。
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、X
1、R
8、BC、R
11、D
5およびBFは、既述の定義または以下の定義と同一の意味を有する)
【0056】
第1の態様の他の下位態様(下位態様9)によれば、本発明は、一般式(11)により定義される分子構造を有する化合物に関する。
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、X
1、R
8、BC、D
5およびBFは既述の定義と同一の意味を有する)
【0057】
第1の態様の他の下位態様(下位態様10)によれば、本発明は、一般式(12)により定義される分子構造を有する抗生物質活性を有する化合物に関する。
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、X
1、D
2、BC、D
3、D
4、R
11、R
10n、TおよびD
5は、既述の定義または以下の定義と同一の意味を有する)
【0058】
第1の態様の他の下位態様(下位態様11)によれば、本発明は、一般式(13)により定義される分子構造を有する化合物に関する。
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、E、R
2、R
3、D
1、D
2、BC、D
3、D
4、R
11、R
10n、TおよびD
5は、既述の定義または以下の定義と同一の意味を有する)
【0059】
第1の態様の他の下位態様(下位態様12)によれば、本発明は、一般式(14)により定義される分子構造を有する化合物に関する。
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R
2、R
3、D
1、D
2、BC、D
3、D
4、R
1n、R
11、R
10n、TおよびD
5は、既述の定義または以下の定義と同一の意味を有する)
【0060】
第1の態様の他の下位態様(下位態様13)によれば、本発明は、一般式(15)により定義される分子構造を有する化合物に関する。
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、Y、Z、R
2,R
3、D
1、D
2、D
3、D
4、R
11、R
10n、R
1n、TおよびD
5は、既述の定義または以下の定義と同一の意味を有する)
【0061】
第1の態様の他の下位態様(下位態様14)によれば、本発明は、一般式(16)により定義される分子構造を有する化合物に関する。
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、X
1、R
8、BCおよびBFは既述の定義と同一の意味を有する)
【0062】
第1の態様の他の下位態様(下位態様15)によれば、本発明は、一般式(17)により定義される分子構造を有する化合物に関する。
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、X
1、R
8、D
2、BC、D
3、D
5およびBFは既述の定義と同一の意味を有する)
【0063】
第1の態様の他の下位態様(下位態様16)によれば、本発明は、一般式(18)により定義される分子構造を有する化合物に関する。
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、X
1、R
8、BC、D
5およびBFは既述の定義と同一の意味を有する)
【0064】
第1の態様の他の下位態様(下位態様17)によれば、本発明は、一般式(19)により定義される分子構造を有する化合物に関する。
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、X
1、R
8、BC、R
10n、およびTは、既述の定義または以下の定義と同一の意味を有する)
【0065】
第1の態様の他の下位態様(下位態様18)によれば、本発明は、一般式(20)により定義される分子構造を有する化合物に関する。
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、X
1、R
8、BC、R
10およびTは、既述の定義または以下の定義と同一の意味を有する)
【0066】
第1の態様の他の下位態様(下位態様19)によれば、本発明は、一般式(21)により定義される分子構造を有する化合物に関する。
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、X
1、R
8、BC、R
11n、R
10nおよびTは、既述の定義または以下の定義と同一の意味を有する)
【0067】
第1の態様の他の下位態様(下位態様20)によれば、本発明は、一般式(22)により定義される分子構造を有する化合物に関する。
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、X
1、R
8、BCおよびTは、既述の定義または以下の定義と同一の意味を有する)
【0068】
第1の態様の他の下位態様(下位態様21)によれば、本発明は、一般式(23)により定義される分子構造を有する化合物に関する。
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、X
1、R
8、BC、D
4、D
5、R
11n、R
10nおよびTは、既述の定義または以下の定義と同一の意味を有する)
【0069】
第1の態様の他の下位態様(下位態様22)によれば、本発明は、一般式(24)により定義される分子構造を有する化合物に関する。
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、X
1、R
8、BC、D
4、D
5、R
11、R
10およびTは、既述の定義または以下の定義と同一の意味を有する)
【0070】
第1の態様の他の下位態様(下位態様23)によれば、本発明は、一般式(25)により定義される分子構造を有する化合物に関する。
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、X
1、R
8、BC、R
11、R
10およびTは、既述の定義または以下の定義と同一の意味を有する)
【0071】
第1の態様の他の下位態様(下位態様24)によれば、本発明は、一般式(26)により定義される分子構造を有する化合物に関する。
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、E、R
2、R
3、D
1、R
8、BC、R
11n、R
10nおよびTは、既述の定義または以下の定義と同一の意味を有する)
【0072】
第1の態様の他の下位態様(下位態様25)によれば、本発明は、一般式(27)により定義される分子構造を有する化合物に関する。
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、E、R
2、R
3、D
1、R
8、BC、R
11、R
10およびTは、既述の定義または以下の定義と同一の意味を有する)
【0073】
第1の態様の他の下位態様(下位態様26)によれば、本発明は、一般式(28)により定義される分子構造を有する化合物に関する。
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、E、R
2、R
3、D
1、R
8、BC、R
10およびTは、既述の定義または以下の定義と同一の意味を有する)
【0074】
第1の態様の他の下位態様(下位態様27)によれば、本発明は、一般式(29)により定義される分子構造を有する化合物に関する。
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R
1n、R
10n、R
11n、R
2、R
3、D
1、R
8、BCおよびTは、既述の定義または以下の定義と同一の意味を有する)
【0075】
第1の態様の他の下位態様(下位態様28)によれば、本発明は、一般式(30)により定義される分子構造を有する化合物に関する。
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R
1n、R
11、R
10、D
1、R
2、R
3、R
8、BCおよびTは、既述の定義または以下の定義と同一の意味を有する)
【0076】
他の下位態様(第1の態様の下位態様29)によれば、本発明は、一般式(31)により定義される分子構造を有する化合物に関する。
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R
1n、R
11、R
10、R
2、R
3、R
8、BCおよびTは、既述の定義または以下の定義と同一の意味を有する)
【0077】
第1の態様の他の下位態様(下位態様30)によれば、本発明は、一般式(32)により定義される分子構造を有する化合物に関する。
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R
1n、R
2、R
3、D
1、R
8、BCおよびTは、既述の定義または以下の定義と同一の意味を有する)
【0078】
第1の態様の他の下位態様(下位態様31)によれば、本発明は、一般式(33)により定義される分子構造を有する化合物に関する。
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R
1n、R
2、R
3、R
8、BCおよびTは、既述の定義または以下の定義と同一の意味を有する)
【0079】
第1の態様の他の下位態様(下位態様32)によれば、本発明は、一般式(34)により定義される分子構造を有する化合物に関する。
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R
1、R
1n、R
11、R
10、Z、YおよびTは、既述の定義または以下の定義と同一の意味を有する)
【0080】
いくつかの実施形態において、特に下位態様1〜10または14〜23のいずれか1つによれば、X
1は
− −OH−OH、−F、−Cl、−Br、I、−CCH、−CN、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3または−CF
3、
− −B(OR
a)(OR
b)、−(CH
2)
m−R
a、−(CH
2)
m−OR
a、−(CH
2)
m−C(=O)R
a、−(CH
2)
m−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)R
a、−(CH
2)
m−OC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
b(OR
a)、−(CH
2)
m−C(=S)R
a、−(CH
2)
m−C(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)R
a、−(CH
2)
m−OC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−SR
a、−(CH
2)
m−S(=O)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(OR
a)、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(R
a)または−(CH
2)
m−S(O
2)NR
bR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OH、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−R
a、−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OHまたは−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OR
a、
であり、
−式中、R
aaは、相互に独立して、−R
aまたは−OR
aから選択され、
−式中、R
baは、相互に独立して、−R
bまたは−OR
bから選択され、
−式中、Mは、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、特に、無置換C
1〜C
8アルキルであり、
−式中、mは、0、1または2、特に0または1から選択され、
−式中、qは、0、1または2、特に0または1から選択され、
−式中、各R
a、R
bまたはR
cは、適用される場合、相互に独立して、
−水素、−CN、
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキル、または
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリール、
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に、置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリール、
−置換もしくは無置換C
1〜C
16アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
16アルコキシ、置換もしくは無置換C
1〜C
16カルボキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルキニル、または、C
1〜C
16ハロアルキル、特に、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニル、または、置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキル
から選択される。
【0081】
いくつかの実施形態において、特に下位態様1〜10または14〜23のいずれか1つによれば、X
1は
− −NR
a2、−NHR
a、−C(=O)OR
aまたは−OR
a
であり、
−式中、R
aは、置換もしくは無置換C
1〜C
16アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
16アルコキシ、置換もしくは無置換C
1〜C
16カルボキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルキニル、または、C
1〜C
16ハロアルキル、特に置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニル、または、置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキルであり、
または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に、置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリール、特に置換もしくは無置換1,2,3−トリアゾール、置換もしくは無置換1,2,4−トリアゾール、置換もしくは無置換インドール、置換もしくは無置換イソインドール、置換もしくは無置換キノリンまたは置換もしくは無置換イソキノリンであり、または
− −[(CH
2)
m1−O−C(=O)−(CH
2)
m2]
p1−C(=O)OR
dまたは−[(CH
2)
m1−O−(CH
2)
m2]
p1−OR
dであり、式中、
−R
dは、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−C
6H
5であり、
−m1およびm2は、相互に独立して、1、2または3から選択され、特に、m1およびm2は2であり、ならびに
−p1は1〜20から選択され、特に1〜8から選択される。
【0082】
いくつかの実施形態において、特に下位態様1〜10または14〜23のいずれか1つによれば、X
1は、
− −NR
a2、−NHR
aまたは−C(=O)OR
aであり、特にXは−NR
a2または−NHR
aであり、
−式中、R
aは、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニル、または、置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキルである。
【0083】
いくつかの実施形態において、特に下位態様1〜10または14〜23のいずれか1つによれば、X
1はR
4−D
1−であり、式中、D
1は上記の定義と同一の意味を有し、および、式中、
R
4は、
−置換もしくは無置換C
1〜C
16アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
16アルコキシ、置換もしくは無置換C
1〜C
16カルボキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルキニル、または、C
1〜C
16ハロアルキルであり、特に置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルコキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニル、置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキル、置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキル、または、置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキルであり、
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリールである。
【0084】
いくつかの実施形態において、特に下位態様1〜10または14〜23のいずれか1つによれば、X
1はR
4−D
1−であり、式中、D
1は上記の定義と同一の意味を有し、および、式中、
R
4は
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロ複素環、特に、ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子、特に1個のClまたは1個のFを含むC
5〜C
6ハロ複素環であり、
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ヘテロアリールであり、
−置換C
6アリール、特に、テトラリンまたはインダンなどの二環式C
6アリールであり、
−ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子、特に1個のClまたは1個のFを含む、置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロヘテロアリールであり;または
−R
4は、置換もしくは無置換ピロール、フラン、チオフェン、ベンゾチオフェン、クロメン、チアゾール、ピラジン、ピリダジン、ピリジン、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、インドール、イソインドール、キノリン、イソキノリン、ナフタレン、クマリン、アミノクマリン、ウンベリフェロン、ベンゾトリアゾール、ソラレン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ベンズイミダゾール、ベンズチアゾール、ベンゾキサゾールもしくはベンズピリダジン、または、これらのヒドロキシル化、メチル化もしくはハロゲン化誘導体の群から選択される。
【0085】
いくつかの実施形態において、特に下位態様1〜10または14〜23のいずれか1つによれば、X
1はR
4−D
1−であり、式中、D
1は上記の定義と同一の意味を有し、および、式中、
R
4は、
−置換もしくは無置換C
1〜C
5アルキルまたは置換もしくは無置換C
6〜C
10シクロアルキル、置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールまたは置換もしくは無置換C
6〜C
10アリールであり、特にR
4は、
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
から選択される。
【0086】
いくつかの実施形態において、特に下位態様1〜10または14〜23のいずれか1つによれば、X
1はR
4−D
1−であり、式中、D
1は上記の定義と同一の意味を有し、および、式中、
R
4は
無置換C
1〜C
5アルキルまたは無置換C
6〜C
10シクロアルキルである。
【0087】
いくつかの実施形態において、特に下位態様1〜10または14〜23のいずれか1つによれば、X
1はBA−D
1−であり、式中、D
1は上記の定義と同一の意味を有し、および、式中、BAは、
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され、特に、BAは、
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され、より特定的には、BAは、
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、R
2およびR
3は、適用される場合、相互に独立して、−H、−F、−CN、−OH、−NH
2、−NO
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルコキシまたはC
1〜C
3ハロアルキルから選択され、特に、式中、R
2およびR
3は、適用される場合、相互に独立して、−H、−F、−CN、−OH、−NH
2、−NO
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−OCH
2CH
2CH
3、−OCH(CH
3)
2、−OCF
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、より具体的には、式中、R
2およびR
3は、相互に独立して、−H、−Fまたは−CH
3から選択され、ならびに
a.Eは
−置換もしくは無置換C
1〜C
16アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
16アルコキシ、置換もしくは無置換C
1〜C
16カルボキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルキニル、または、C
1〜C
16ハロアルキルであり、特に置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルコキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニル、置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキル、置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキル、または、置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキルであり、
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキルであり、
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環であり;特に置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環であり、
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールであり、
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリールであり、または
b.Eは
置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルコキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニルまたは置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキルであり、または
c.Eは
置換もしくは無置換C
1〜C
5アルキル、置換もしくは無置換C
6〜C
10シクロアルキル、置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールまたは置換もしくは無置換C
8〜C
10アリールであり、または
d.Eは
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロ複素環、特に、ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子、特に1個のClまたは1個のFを含むC
5〜C
6ハロ複素環であり、
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ヘテロアリールであり、
−置換C
6アリール、特に、テトラリンまたはインダンなどの二環式C
6アリールであり、
−ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子、特に1個のClまたは1個のFを含む、置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロヘテロアリールであり、
−置換もしくは無置換ピロール、フラン、チオフェン、ベンゾチオフェン、クロメン、チアゾール、ピラジン、ピリダジン、ピリジン、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、インドール、イソインドール、キノリン、イソキノリン、ナフタレン、クマリン、アミノクマリン、ウンベリフェロン、ベンゾトリアゾール、ソラレン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ベンズイミダゾール、ベンズチアゾール、ベンゾキサゾールもしくはベンズピリダジン、または、これらのヒドロキシル化、メチル化もしくはハロゲン化誘導体の群から選択され、または
e.Eは
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
特に、
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され、
−式中、R
1nのnは0、1、2、3、4または5であり、特にR
1nのnは0、1、2または3であり、より具体的には、R
1nのnは1であり、および
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、以下から選択され
− −OH、−F、−Cl、−Br、I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2−CH
3、−CF
3、−OCONH
2または−NO
2、
− −B(OR
a)(OR
b)、−(CH
2)
m−R
a、−(CH
2)
m−OR
a、−(CH
2)
m−C(=O)R
a、−(CH
2)
m−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)R
a、−(CH
2)
m−OC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
b(OR
a)、−(CH
2)
m−C(=S)R
a、−(CH
2)
m−C(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)R
a、−(CH
2)
m−OC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−SR
a、−(CH
2)
m−S(=O)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(OR
a)、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(R
a)または−(CH
2)
m−S(O
2)NR
bR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OH、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−R
a、−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OHまたは−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OR
a、
式中、R
aaは相互に独立して選択され、−R
aまたは−OR
aであり、
式中、R
baは相互に独立して選択され、−R
bまたは−OR
bであり、
式中、Mは、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、特に無置換C
1〜C
8アルキルであり、
式中、mは、0、1または2、特に0または1から選択され、
式中、qは、0、1または2、特に0または1から選択され、
式中、各R
a、R
bまたはR
cは、適用される場合、相互に独立して、
−水素、−CN
−置換もしくは無置換C
1〜C
16アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
16アルコキシ、置換もしくは無置換C
1〜C
16カルボキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルキニル、または、C
1〜C
16ハロアルキル、特に置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルコキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニル、置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキル、置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキル、または、置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキル、
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキルであり、
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環
から選択され、
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールであり、
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリールであり、特に
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、−OH、−F、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2または−CF
3であり、
f.Eは
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
−式中、R
1nのnは、0、1、2、3、4または5であり、特にR
1nのnは0、1、2または3であり、より具体的には、1であり、および
−各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、以下から選択され、
− −OH、−F、−Cl、−Br、I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2−CH
3、−CF
3、−OCONH
2または−NO
2、
− −B(OR
a)(OR
b)、−(CH
2)
m−R
a、−(CH
2)
m−OR
a、−(CH
2)
m−C(=O)R
a、−(CH
2)
m−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)R
a、−(CH
2)
m−OC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
b(OR
a)、−(CH
2)
m−C(=S)R
a、−(CH
2)
m−C(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)R
a、−(CH
2)
m−OC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−SR
a、−(CH
2)
m−S(=O)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(OR
a)、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(R
a)または−(CH
2)
m−S(O
2)NR
bR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OH、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−R
a、−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OHまたは−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OR
a、
式中、R
aaは相互に独立して選択され、−R
aまたは−OR
aであり、
式中、R
baは相互に独立して選択され、−R
bまたは−OR
bであり、
式中、Mは、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、特に無置換C
1〜C
8アルキルであり、
式中、mは、0、1または2、特に0または1から選択され、
式中、qは、0、1または2、特に0または1から選択され、
式中、各R
a、R
bまたはR
cは、適用される場合、相互に独立して、
−水素、−CN
−置換もしくは無置換C
1〜C
16アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
16アルコキシ、置換もしくは無置換C
1〜C
16カルボキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルキニル、または、C
1〜C
16ハロアルキル、特に置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルコキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニル、置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキル、置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキル、または、置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキル、
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキル、
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環、
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリール、
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリール
から選択され、または
g.Eは
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
−式中、R
1nのnは0、1、2、3、4または5であり、特にR
1nのnは0、1、2または3であり、より具体的には、R
1nのnは1であり、および
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、以下から選択され
− −OH、−F、−Cl、−Br、I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NH CH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2−CH
3、−CF
3、−OCONH
2または−NO
2、
− −B(OR
a)(OR
b)、−(CH
2)
m−R
a、−(CH
2)
m−OR
a、−(CH
2)
m−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)R
a、−(CH
2)
m−OC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
b(OR
a)、−(CH
2)
m−C(=S)R
a、−(CH
2)
m−C(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)R
a、−(CH
2)
m−OC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−SR
a、−(CH
2)
m−S(=O)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(OR
a)、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(R
a)または−(CH
2)
m−S(O
2)NR
bR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OH、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−R
a、−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OHまたは−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OR
a、
式中、R
aaは相互に独立して選択され、−R
aまたは−OR
aであり、
式中、R
baは相互に独立して選択され、−R
bまたは−OR
bであり、
式中、Mは、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、特に無置換C
1〜C
8アルキルであり、
式中、mは、0、1または2、特に0または1から選択され、
式中、qは、0、1または2、特に0または1から選択され、
式中、各R
a、R
bまたはR
cは、適用される場合、相互に独立して、水素、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2CH(CH
3)
2、−C(CH
3)
3、−C
6H
5−CH
2C
6H
5から選択され、
h.Eは
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
−式中、R
1nのnは、0、1、2、3、4または5であり、特にR
1nのnは0、1、2または3であり、より具体的には、1であり、および
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−CH
3、−CF
3、−OCONH
2または−NO
2であり、
−置換もしくは無置換C
5〜C
6複素環であり、
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロ複素環、特に、ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子、特に1個のClまたは1個のFを含むC
5〜C
6ハロ複素環であり、
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ヘテロアリールであり、
−ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子、特に1個のClまたは1個のFを含む、置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロヘテロアリールであり、
−置換もしくは無置換C
6アリールであり、
i.Eは
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、R
1nのnは、0、1、2、3、4または5であり、特にR
1nのnは、0、1、2または3であり、より具体的には、R
1nのnは1であり、および、式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、−OH、−F、−Cl、−I、−CN、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3であり、または
j.Eは
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
−式中、R
1nのnは5であり、および、R
1はFであり、または
−式中、R
1nのnは5であり、および、1〜4つのR
1はFであり、および、他のR
1は、いずれかの他のR
1から独立して、−H、−OH、−Cl、−I、−CN、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2または−CF
3、特に−OH、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2または−CF
3から選択され、または
−式中、R
1nのnは1であり、および、R
1は、−OH、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3から選択され、または
−式中、R
1nのnは5であり、および、1〜3つのR
1はFであり、および、他のR
1は、いずれかの他のR
1から独立して、−H、−OH、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3、特に−OH、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3から選択され、または
−式中、R
1nのnは2であり、および、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、−OH、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3から選択され、または
−式中、R
1nのnは5であり、および、1つまたは2つのR
1はFであり、および、他のR
1は、いずれかの他のR
1から独立して、−H、−OH、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3、特に−OH、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3から選択され、または
−式中、R
1nのnは3であり、および、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、−OH、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3から選択され、または
k.Eは
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、R
1nのnは、0、1、2、3、4または5であり、特にR
1nのnは、0、1、2または3であり、より具体的には、R
1nのnは1であり、および、式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、−OH、OCH
3、−Fまたは−CF
3であり、
l.Eは
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、R
1nのnは1、2、3、4または5であり、特にR
1nのnは、1、2または3であり、
式中、1つのR
1は置換基Qであり、式中、Qは、
− −(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OHまたは−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−O−S(O
2)OH、−(CH
2)
m−O−S(O
2)OR
a、特に−(CH
2)
m−O−S(O
2)OH、−(CH
2)
m−O−S(O
2)OR
a(式中、mは、0、1または2から選択され、特に0または1から選択され、R
aは、−CH
3、−CH
2CH
3、−C
6H
5、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2C
6H
5またはパラ−メトキシベンジルである)
− −C(=O)−O−R
a、−O−C(=O)−R
a、特に−O−C(=O)−R
a(式中、R
aは置換もしくは無置換C
1〜C
16アルキルであり、特に無置換C
1〜C
14アルキルである)、
− −(CH
2)
m−[(CH
2)
m1−O−C(=O)−(CH
2)
m2]
p1−C(=O)OR
d、特に−(CH
2)−[−O−C(=O)−(CH
2)
2]
p1−C(=O)OR
d(式中、
−R
dは、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−C
6H
5であり、
−m1およびm2は、相互に独立して、1、2または3から選択され、特に、m1およびm2は2であり、ならびに
−p1は1〜20から選択され、特に1〜8から選択される)、
− −(CH
2)
m−[(CH
2)
m1−O−(CH
2)
m2]
p1−OR
d、特に−[−O−(CH
2)
2]
p1−OR
d(式中、
−R
dは、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−C
6H
5であり、
−m1およびm2は、相互に独立して、1、2または3から選択され、特に、m1およびm2は2であり、ならびに
−p1は1〜20から選択され、特に1〜8から選択される)、
− −(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、特に−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、
(−式中、R
aaおよびR
baは、適用される場合、相互に独立して、−R
aまたは−OR
aから選択され、ならびに
−式中、R
aは、水素、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−CH
3、−CH
2CH
3、−C
6H
5−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2C
6H
5またはパラ−メトキシベンジルであり、
−式中、mは、0、1または2、特に0または1から選択され、
−式中、qは、0、1または2、特に0または1から選択される)、
から選択され、
および、式中、他のR
1は、他のR
1の各々とは独立して、−OH、−F、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3、特に−OH、−F、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3から選択され、または
m.Eは
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
−式中、R
1nのnは5であり、および、1〜4つのR
1はFであり、1つのR
1は置換基Qであり、および、適用される場合、他のR
1は、いずれかの他のR
1から独立して、−H、−OH、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3、特に−OH、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3から選択され、または
−式中、R
1nのnは5であり、および、1〜3つのR
1はFであり、1つのR
1は置換基Qであり、および、適用される場合、他のR
1は、いずれかの他のR
1から独立して、−H、−OH、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3、特に−OH、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3から選択され、または
−式中、R
1nのnは5であり、および、1つまたは2つのR
1はFであり、1つのR
1は置換基Qであり、および、適用される場合、他のR
1は、いずれかの他のR
1から独立して、−H、−OH、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3、特に−OH、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3から選択され、または
−式中、R
1nのnは5であり、および、1つのR
1はFであり、1つのR
1は置換基Qであり、および、適用される場合、他のR
1は、いずれかの他のR
1から独立して、−H、−OH、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3、特に−OH、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3から選択され、または
−式中、R
1nのnは3であり、1つのR
1は置換基Qであり、および、他のR
1は、他のR
1の各々とは独立して、−OH、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3から選択され、または
−式中、R
1nのnは2であり、1つのR
1は置換基Qであり、および、他のR
1は、−H、−OH、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3であり、または
−式中、R
1nのnは1であり、式中、R
1は置換基Qであり、
式中、Qは既述の定義と同一の意味を有し、および、式中、特に、Eのフェニル部分の親部分に対する結合点を基準として、Qはパラ位であり、
ならびに、特に、フェニル基のいずれかの水素はFで置換されていてもよく、または
n.Eは
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
−式中、各Tは、相互に独立して、−CH
2、−NH、−Sもしくは−O、−CHCH
3、−C(CH
3)
2または−NR
cから選択され、
−式中、R
cは、−OH、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2であり、および
−式中、T’は、−CH
2、−NH、−Sまたは−O、−CHCH
3、−C(CH
3)
2または−NR
cから選択され、および
−式中、T’’は−CHまたは=Nから選択され、および
−式中、R
5およびR
6は、相互に独立して、−H、−F、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、特に、R
5およびR
6は、相互に独立して、H、−Fまたは−CH
3から選択され、ならびに
−式中、R
6’は、−CH
3、−OH、−OCH
3または−OCH
2CH
3から選択され、
−式中、R
7は、=NH、=Sまたは=Oから選択され、および
−式中、R
9mのmは、0、1、2または3から選択され、および、各R
9は、相互に独立して、−Cl、−F、Br、I、−OH、−CCH、−CN−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−COOH、−COOR
b、−C(O)NH
2、−C(O)NH(R
b)、−C(O)N(R
b)
2、−NHC(=O)OR
b、−NR
bC(=O)OR
b、−NR
bC(=O)OH、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、
−式中、R
bは、置換もしくは無置換C
1〜C
5アルキル、置換もしくは無置換C
2〜C
5アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
5アルキニルまたはC
1〜C
5ハロアルキルであり、または
o.Eは
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
−式中、R
9mのmは0であり、および
−式中、各Tは、相互に独立して、−CH
2、−CHCH
3、−C(CH
3)
2、−NH、NR
c、−Sまたは−O、特に−C(CH
3)
2、−NH、−Sまたは−Oから選択され、
−式中、R
cは、−CH
2OH、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2F、−CF
3であり、
−式中、T’は、−CH
2、−NH、−Sまたは−O、−CHCH
3、−C(CH
3)
2または−NR
c、特に−O、−Sまたは−NHから選択され、および
−式中、T’’は、−CHまたは=Nから選択され、特にT’’は=Nであり、および
−式中、R
5およびR
6は、相互に独立して、−H、−F−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、特にR
5およびR
6は、相互に独立して、H、−FまたはCH
3から選択され、ならびに
−式中、R
6’は、OH、−OCH
3、−OCH
2CH
3または−CH
3から選択され、
−式中、R
7は、NH、=Sもしくは=Oから選択され、特にR
7は=Oであり、または
p.Eは
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
から選択される。
【0088】
いくつかの実施形態において、特に下位態様11または24〜26のいずれか1つによれば、
Eは
−置換もしくは無置換C
1〜C
16アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
16アルコキシ、置換もしくは無置換C
1〜C
16カルボキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルキニル、または、C
1〜C
16ハロアルキルであり、特に置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルコキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニル、置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキル、置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキル、または、置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキルであり、
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキルであり、
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環であり;特に置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環であり、
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールであり、
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリールである。
【0089】
いくつかの実施形態において、特に下位態様11または24〜26のいずれか1つによれば、
Eは
置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルコキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニルまたは置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキルである。
【0090】
いくつかの実施形態において、特に下位態様11または24〜26のいずれか1つによれば、
Eは
置換もしくは無置換C
1〜C
5アルキル、置換もしくは無置換C
6〜C
10シクロアルキル、置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールまたは置換もしくは無置換C
8〜C
10アリールである。
【0091】
いくつかの実施形態において、特に下位態様11または24〜26のいずれか1つによれば、Eは
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロ複素環、特に、ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子、特に1個のClまたは1個のFを含むC
5〜C
6ハロ複素環であり、
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ヘテロアリールであり、
−置換C
6アリール、特に、テトラリンまたはインダンなどの二環式C
6アリールであり、
−ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子、特に1個のClまたは1個のFを含む、置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロヘテロアリールであり、
−置換もしくは無置換ピロール、フラン、チオフェン、ベンゾチオフェン、クロメン、チアゾール、ピラジン、ピリダジン、ピリジン、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、インドール、イソインドール、キノリン、イソキノリン、ナフタレン、クマリン、アミノクマリン、ウンベリフェロン、ベンゾトリアゾール、ソラレン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ベンズイミダゾール、ベンズチアゾール、ベンゾキサゾールもしくはベンズピリダジン、または、これらのヒドロキシル化、メチル化もしくはハロゲン化誘導体の群から選択され、
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
特に、
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され、
−式中、R
1nのnは0、1、2、3、4または5であり、特にR
1nのnは0、1、2または3であり、より具体的には、R
1nのnは1であり、および
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、以下から選択され、
− −OH、−F、−Cl、−Br、I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2−CH
3、−CF
3、−OCONH
2または−NO
2、
− −B(OR
a)(OR
b)、−(CH
2)
m−R
a、−(CH
2)
m−OR
a、−(CH
2)
m−C(=O)R
a、−(CH
2)
m−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)R
a、−(CH
2)
m−OC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
b(OR
a)、−(CH
2)
m−C(=S)R
a、−(CH
2)
m−C(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)R
a、−(CH
2)
m−OC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−SR
a、−(CH
2)
m−S(=O)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(OR
a)、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(R
a)または−(CH
2)
m−S(O
2)NR
bR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OH、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−R
a、−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OH、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OR
a、
式中、R
aaは相互に独立して選択され、−R
aまたは−OR
aであり、
式中、R
baは相互に独立して選択され、−R
bまたは−OR
bであり、
式中、Mは、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、特に無置換C
1〜C
8アルキルであり、
式中、mは、0、1または2、特に0または1から選択され、
式中、qは、0、1または2、特に0または1から選択され、
式中、各R
a、R
bまたはR
cは、適用される場合、相互に独立して、
−水素、−CN
−置換もしくは無置換C
1〜C
16アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
16アルコキシ、置換もしくは無置換C
1〜C
16カルボキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルキニル、または、C
1〜C
16ハロアルキル、特に置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルコキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニル、置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキル、置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキル、または、置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキル、
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキル、
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環、
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリール、
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリール、
から選択され、特に、
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、−OH、−F、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2または−CF
3である。
【0092】
いくつかの実施形態において、特に下位態様11または24〜26のいずれか1つによれば、
Eは
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
−式中、R
1nのnは、0、1、2、3、4または5であり、特にR
1nのnは、0、1、2または3であり、より具体的には、1であり、および
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、以下から選択され
− −OH、−F、−Cl、−Br、I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2−CH
3、−CF
3、−OCONH
2または−NO
2、
− −B(OR
a)(OR
b)、−(CH
2)
m−R
a、−(CH
2)
m−OR
a、−(CH
2)
m−C(=O)R
a、−(CH
2)
m−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)R
a、−(CH
2)
m−OC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
b(OR
a)、−(CH
2)
m−C(=S)R
a、−(CH
2)
m−C(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)R
a、−(CH
2)
m−OC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−SR
a、−(CH
2)
m−S(=O)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(OR
a)、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(R
a)または−(CH
2)
m−S(O
2)NR
bR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OH、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−R
a、−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OHまたは−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OR
a、
式中、R
aaは相互に独立して選択され、−R
aまたは−OR
aであり、
式中、R
baは相互に独立して選択され、−R
bまたは−OR
bであり、
式中、Mは、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、特に無置換C
1〜C
8アルキルであり、
式中、mは、0、1または2、特に0または1から選択され、
式中、qは、0、1または2、特に0または1から選択され、
式中、各R
a、R
bまたはR
cは、適用される場合、相互に独立して、
−水素、−CN
−置換もしくは無置換C
1〜C
16アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
16アルコキシ、置換もしくは無置換C
1〜C
16カルボキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルキニル、または、C
1〜C
16ハロアルキル、特に置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルコキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニル、置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキル、置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキル、または、置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキル、
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキル、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環、
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリール、
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリール
から選択される。
【0093】
いくつかの実施形態において、特に下位態様11または24〜26のいずれか1つによれば、
Eは
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
−式中、R
1nのnは0、1、2、3、4または5であり、特にR
1nのnは0、1、2または3であり、より具体的には、R
1nのnは1であり、および
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、以下から選択され
− OH、−F、−Cl、−Br、I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2−CH
3、−CF
3、−OCONH
2または−NO
2、
− −B(OR
a)(OR
b)、−(CH
2)
m−R
a、−(CH
2)
m−OR
a、−(CH
2)
m−C(=O)R
a、−(CH
2)
m−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)R
a、−(CH
2)
m−OC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
b(OR
a)、−(CH
2)
m−C(=S)R
a、−(CH
2)
m−C(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)R
a、−(CH
2)
m−OC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−SR
a、−(CH
2)
m−S(=O)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(OR
a)、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(R
a)または−(CH
2)
m−S(O
2)NR
bR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OH、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−R
a、−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OHまたは−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OR
a、
式中、R
aaは相互に独立して選択され、−R
aまたは−OR
aであり、
式中、R
baは相互に独立して選択され、−R
bまたは−OR
bであり、
式中、Mは、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、特に無置換C
1〜C
8アルキルであり、
式中、mは、0、1または2、特に0または1から選択され、
式中、qは、0、1または2、特に0または1から選択され、
式中、各R
a、R
bまたはR
cは、適用される場合、相互に独立して、
−水素、−CN
−置換もしくは無置換C
1〜C
16アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
16アルコキシ、置換もしくは無置換C
1〜C
16カルボキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルキニル、または、C
1〜C
16ハロアルキル、特に置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルコキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニル、置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキル、置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキル、または、置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキル、
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキル、
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環、
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリール、
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリール
から選択され、または
q.Eは
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
−式中、R
1nのnは0、1、2、3、4または5であり、特にR
1nのnは0、1、2または3であり、より具体的には、R
1nのnは1であり、および
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、以下から選択され
− −OH、−F、−Cl、−Br、I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NH CH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2−CH
3、−CF
3、−OCONH
2または−NO
2、
− −B(OR
a)(OR
b)、−(CH
2)
m−R
a、−(CH
2)
m−OR
a、−(CH
2)
m−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)R
a、−(CH
2)
m−OC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
b(OR
a)、−(CH
2)
m−C(=S)R
a、−(CH
2)
m−C(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)R
a、−(CH
2)
m−OC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−SR
a、−(CH
2)
m−S(=O)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(OR
a)、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(R
a)または−(CH
2)
m−S(O
2)NR
bR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OH、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−R
a、−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OHまたは−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OR
a、
式中、R
aaは相互に独立して選択され、−R
aまたは−OR
aであり、
式中、R
baは相互に独立して選択され、−R
bまたは−OR
bであり、
式中、Mは、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、特に無置換C
1〜C
8アルキルであり、
式中、mは、0、1または2、特に0または1から選択され、
式中、qは、0、1または2、特に0または1から選択され、
式中、各R
a、R
bまたはR
cは、適用される場合、相互に独立して、水素、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2CH(CH
3)
2、−C(CH
3)
3、−C
6H
5−CH
2C
6H
5から選択される。
【0094】
いくつかの実施形態において、特に下位態様11または24〜26のいずれか1つによれば、
Eは
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、R
1nのnは、0、1、2、3、4または5であり、特にR
1nのnは、0、1、2または3であり、より具体的には、1であり、および
式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、Br、I、CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−CH
3、−CF
3、−OCONH
2または−NO
2であり、
−置換もしくは無置換C
5〜C
6複素環であり、
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロ複素環、特に、ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子、特に1個のClまたは1個のFを含むC
5〜C
6ハロ複素環であり、
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ヘテロアリールであり、
−ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子、特に1個のClまたは1個のFを含む、置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロヘテロアリールであり、
−置換もしくは無置換C
6アリールである。
【0095】
いくつかの実施形態において、特に下位態様11または24〜26のいずれか1つによれば、
Eは
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、R
1nのnは、0、1、2、3、4または5であり、特にR
1nのnは、0、1、2または3であり、より具体的には、R
1nのnは1であり、および、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、−OH、−F、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3、−CONH
2または−CF
3である。
【0096】
いくつかの実施形態において、特に下位態様11または24〜26のいずれか1つによれば、
Eは
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、R
1nのnは5であり、および、R
1はFであり、または
式中、R
1nのnは5であり、および、1〜4つのR
1はFであり、および、他のR
1は、いずれかの他のR
1から独立して、−H、−OH、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3、特に−OH、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3から選択され、または
式中、R
1nのnは1であり、および、R
1は、−OH、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3から選択され、または
式中、R
1nのnは5であり、および、1〜3つのR
1はFであり、および、他のR
1は、いずれかの他のR
1から独立して、−H、−OH、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3、特に−OH、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3から選択され、または
式中、R
1nのnは2であり、および、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、−OH、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3から選択され、または
式中、R
1nのnは5であり、および、1つまたは2つのR
1はFであり、および、他のR
1は、いずれかの他のR
1から独立して、−H、−OH、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3、特に−OH、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3から選択され、または
式中、R
1nのnは3であり、および、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、−OH、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2または−CF
3から選択される。
【0097】
いくつかの実施形態において、特に下位態様11または24〜26のいずれか1つによれば、
Eは
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、R
1nのnは、0、1、2、3、4または5であり、特にR
1nのnは、0、1、2または3であり、より具体的には、R
1nのnは1であり、および、式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、−OH、OCH
3、−F、−OCONH
2または−CF
3である。
【0098】
いくつかの実施形態において、特に下位態様11または24〜26のいずれか1つによれば、Eは
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、R
1nのnは1、2、3、4または5であり、特に、R
1nのnは、1、2または3であり、
式中、1つのR
1は置換基Qであり、式中、Qは
− −(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OHまたは−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−O−S(O
2)OH、−(CH
2)
m−O−S(O
2)OR
a、特に−(CH
2)
m−O−S(O
2)OH、−(CH
2)
m−O−S(O
2)OR
a(式中、mは、0、1または2から選択され、特に0または1から選択され、式中、R
aは、−CH
3、−CH
2CH
3、−C
6H
5−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2C
6H
5またはパラ−メトキシベンジルである)
− −C(=O)−O−R
a、−O−C(=O)−R
a、特に−O−C(=O)−R
a(式中、R
aは置換もしくは無置換C
1〜C
16アルキルであり、特に無置換C
1〜C
14アルキルである)、
− −(CH
2)
m−[(CH
2)
m1−O−C(=O)−(CH
2)
m2]
p1−C(=O)OR
d、特に−(CH
2)−[−O−C(=O)−(CH
2)
2]
p1−C(=O)OR
d(式中、
−R
dは、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−C
6H
5であり、
−m1およびm2は、相互に独立して、1、2または3から選択され、特に、m1およびm2は2であり、ならびに
−p1は1〜20から選択され、特に1〜8から選択される)、
− −(CH
2)
m−[(CH
2)
m1−O−(CH
2)
m2]
p1−OR
d、特に−[−O−(CH
2)
2]
p1−OR
d(式中、
−R
dは、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−C
6H
5であり、
−m1およびm2は、相互に独立して、1、2または3から選択され、特に、m1およびm2は2であり、ならびに
−p1は1〜20から選択され、特に1〜8から選択される)、
− −(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、特に−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)
(−式中、R
aaおよびR
baは、適用される場合、相互に独立して、−R
aまたは−OR
aから選択され、ならびに
−式中、R
aは、水素、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−CH
3、−CH
2CH
3、−C
6H
5−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2C
6H
5またはパラ−メトキシベンジルであり、
−式中、mは、0、1または2、特に0または1から選択され、
−式中、qは、0、1または2、特に0または1から選択される)、
から選択され、
ならびに、式中、他のR
1は、他のR
1の各々とは独立して、−OH、−F、−Cl、−I、−CN、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3、特に−OH、−F、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3から選択される。
【0099】
いくつかの実施形態において、特に下位態様11または24〜26のいずれか1つによれば、
Eは
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
−式中、R
1nのnは5であり、および、1〜4つのR
1はFであり、1つのR
1は置換基Qであり、および、適用される場合、他のR
1は、いずれかの他のR
1から独立して、−H、−OH、−Cl、−I、−CN、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3、特に−OH、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3から選択され、または
−式中、R
1nのnは5であり、および、1〜3つのR
1はFであり、1つのR
1は置換基Qであり、および、適用される場合、他のR
1は、いずれかの他のR
1から独立して、−H、−OH、−Cl、−I、−CN、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3、特に−OH、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3から選択され、または
−式中、R
1nのnは5であり、および、1つまたは2つのR
1はFであり、1つのR
1は置換基Qであり、および、適用される場合、他のR
1は、いずれかの他のR
1から独立して、−H、−OH、−Cl、−I、−CN、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3、特に−OH、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3から選択され、または
−式中、R
1nのnは5であり、および、1つのR
1はFであり、1つのR
1は置換基Qであり、および、適用される場合、他のR
1は、いずれかの他のR
1から独立して、−H、−OH、−Cl、−I、−CN、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3、特に−OH、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3から選択され、または
−式中、R
1nのnは3であり、1つのR
1は置換基Qであり、および、他のR
1は、他のR
1の各々とは独立して、−OH、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3から選択され、または
−式中、R
1nのnは2であり、1つのR
1は置換基Qであり、および、他のR
1は、−H、−OH、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3であり、または
−式中、R
1nのnは1であり、式中、R
1は置換基Qであり、
式中、Qは既述の定義と同一の意味を有し、および、式中、特に、Eのフェニル部分の親部分に対する結合点を基準として、Qはパラ位であり、
ならびに、特に、フェニル基のいずれかの水素はFで置換されていてもよい。
【0100】
いくつかの実施形態において、特に下位態様11または24〜26のいずれか1つによれば、
Eは
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
−式中、各Tは、相互に独立して、−CH
2、−NH、−Sもしくは−O、−CHCH
3、−C(CH
3)
2または−NR
cから選択され、
−式中、R
cは、−OH、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2であり、および
−式中、T’は、−CH
2、−NH、−Sまたは−O、−CHCH
3、−C(CH
3)
2または−NR
cから選択され、および
−式中、T’’は−CHまたは=Nから選択され、および
−式中、R
5およびR
6は、相互に独立して、−H、−F、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、特に、R
5およびR
6は、相互に独立して、H、−Fまたは−CH
3から選択され、ならびに
−式中、R
6’は、−OH、−OCH
3、−OCH
2CH
3または−CH
3から選択され、
−式中、R
7は、=NH、=Sまたは=Oから選択され、および
−式中、R
9mのmは、0、1、2または3から選択され、および、各R
9は、相互に独立して、−Cl、−F、Br、−I、−OH、−CCH、−CN−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−COOH、−COOR
b、−C(O)NH
2、−C(O)NH(R
b)、−NHC(=O)OR
b、−NR
bC(=O)OR
b、−NR
bC(=O)OH、−C(O)N(R
b)
2−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、
−式中、R
bは、置換もしくは無置換C
1〜C
5アルキル、置換もしくは無置換C
2〜C
5アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
5アルキニル、または、C
1〜C
5ハロアルキルである。
【0101】
いくつかの実施形態において、特に下位態様11または24〜26のいずれか1つによれば、
Eは
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
−式中、R
9mのmは0であり、および
−式中、各Tは、相互に独立して、−CH
2、−CHCH
3、−C(CH
3)
2、−NH、NR
c、−Sまたは−O、特に−C(CH
3)
2、−NH、−Sまたは−Oから選択され、
−式中、R
cは、−CH
2OH、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2であり、
−式中、T’は、−CH
2、−NH、−Sまたは−O、−CHCH
3、−C(CH
3)
2または−NR
c、特に−O、−Sまたは−NHから選択され、および
−式中、T’’は、−CHまたは=Nから選択され、特にT’’は=Nであり、および
−式中、R
5およびR
6は、相互に独立して、−H、−F−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、特にR
5およびR
6は、相互に独立して、H、−FまたはCH
3から選択され、ならびに
−式中、R
6’は、OH、−OCH
3、−OCH
2CH
3または−CH
3から選択され、
−式中、R
7は、NH、=Sまたは=Oから選択され、特に、R
7は=Oである。
【0102】
いくつかの実施形態において、特に下位態様11または24〜26のいずれか1つによれば、
Eは、
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
から選択される。
【0103】
いくつかの実施形態において、特に下位態様12、13または27〜32のいずれかの1つによれば、
R
1nのnは、0、1、2、3、4または5であり、特にR
1nのnは、0、1、2または3であり、より具体的には1であり、および
各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、以下から選択され、
− −OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2−CH
3、−CF
3、−OCONH
2または−NO
2、
− −B(OR
a)(OR
b)、−(CH
2)
m−R
a、−(CH
2)
m−OR
a、−(CH
2)
m−C(=O)R
a、−(CH
2)
m−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)R
a、−(CH
2)
m−OC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
b(OR
a)、−(CH
2)
m−C(=S)R
a、−(CH
2)
m−C(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)R
a、−(CH
2)
m−OC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−SR
a、−(CH
2)
m−S(=O)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(OR
a)、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(R
a)または−(CH
2)
m−S(O
2)NR
bR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OH、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−R
a、−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OHまたは−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OR
a、
式中、R
aaは相互に独立して選択され、−R
aまたは−OR
aであり、
式中、R
baは相互に独立して選択され、−R
bまたは−OR
bであり、
式中、Mは、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、特に無置換C
1〜C
8アルキルであり、
式中、mは、0、1または2、特に0または1から選択され、
式中、qは、0、1または2、特に0または1から選択され、
式中、各R
a、R
bまたはR
cは、適用される場合、相互に独立して、
−水素、−CN
−置換もしくは無置換C
1〜C
16アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
16アルコキシ、置換もしくは無置換C
1〜C
16カルボキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルキニル、または、C
1〜C
16ハロアルキル、特に置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルコキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニル、置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキル、置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキル、または、置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキル、
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキル、
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環、
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリール、
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリール
から選択される。
【0104】
いくつかの実施形態において、特に下位態様12、13または27〜32のいずれかの1つによれば、BAのR
1nのnは、0、1、2、3、4または5であり、特にR
1nのnは、0、1、2または3であり、より具体的には、R
1nのnは1であり、および
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、以下から選択され
− −OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NH CH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2−CH
3、−CF
3、−OCONH
2または−NO
2、
− −B(OR
a)(OR
b)、−(CH
2)
m−R
a、−(CH
2)
m−OR
a、−(CH
2)
m−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)R
a、−(CH
2)
m−OC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
b(OR
a)、−(CH
2)
m−C(=S)R
a、−(CH
2)
m−C(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)R
a、−(CH
2)
m−OC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−SR
a、−(CH
2)
m−S(=O)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(OR
a)、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(R
a)または−(CH
2)
m−S(O
2)NR
bR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OH、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−R
a、−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OHまたは−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OR
a、
式中、R
aaは相互に独立して選択され、−R
aまたは−OR
aであり、
式中、R
baは相互に独立して選択され、−R
bまたは−OR
bであり、
式中、Mは、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、特に無置換C
1〜C
8アルキルであり、
式中、mは、0、1または2、特に0または1から選択され、
式中、qは、0、1または2、特に0または1から選択され、
−式中、各R
a、R
bまたはR
cは、適用される場合、相互に独立して、水素、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2CH(CH
3)
2、−C(CH
3)
3、−C
6H
5−CH
2C
6H
5から選択される。
【0105】
いくつかの実施形態において、特に下位態様12、13または27〜32のいずれかの1つによれば、
R
1nのnは、0、1、2、3、4または5であり、特にR
1nのnは、0、1、2または3であり、より具体的には1であり、および
式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−CH
3、−CF
3、−OCONH
2または−NO
2であり、
−置換もしくは無置換C
5〜C
6複素環であり、
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロ複素環、特に、ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子、特に1個のClまたは1個のFを含むC
5〜C
6ハロ複素環であり、
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ヘテロアリールであり、
−ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子、特に1個のClまたは1個のFを含む、置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロヘテロアリールであり、
−置換もしくは無置換C
6アリールである。
【0106】
いくつかの実施形態において、特に下位態様12、13または27〜32のいずれかの1つによれば、
R
1nのnは、0、1、2、3、4または5であり、特にR
1nのnは、0、1、2または3であり、より具体的には1であり、および
式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、−OH、−F、−Cl、−I、−CN、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2または−CF
3である。
【0107】
いくつかの実施形態において、特に下位態様12、13または27〜32のいずれかの1つによれば、
−R
1nのnは5であり、および、R
1はFであり、または
−R
1nのnは5であり、および、1〜4つのR
1はFであり、および、他のR
1は、いずれかの他のR
1から独立して、−H、−OH、−Cl、−I、−CN、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3、特に−OH、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3から選択され、または
−R
1nのnは1であり、および、R
1は、−OH、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3から選択され、または
−R
1nのnは5であり、および、1〜3つのR
1はFであり、および、他のR
1は、いずれかの他のR
1から独立して、−H、−OH、−Cl、−I、−CN、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3、特に−OH、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3から選択され、または
−R
1nのnは2であり、および、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、−OH、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3から選択され、または
−R
1nのnは5であり、および、1つまたは2つのR
1はFであり、および、他のR
1は、いずれかの他のR
1から独立して、−H、−OH、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3、特に−OH、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3から選択され、または
−R
1nのnは3であり、および、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、−OH、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2または−CF
3から選択される。
【0108】
いくつかの実施形態において、特に下位態様12、13または27〜32のいずれかの1つによれば、
R
1nのnは、0、1、2、3、4または5であり、特にR
1nのnは、0、1、2または3であり、より具体的には、R
1nのnは1であり、および、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、−OH、OCH
3、−Fまたは−CF
3である。
【0109】
いくつかの実施形態において、特に下位態様12、13または27〜32のいずれかの1つによれば、
R
1nのnは1、2、3、4または5であり、特に、R
1nのnは1、2または3であり、
式中、1つのR
1は置換基Qであり、式中、Qは
− −(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OHまたは−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−O−S(O
2)OH、−(CH
2)
m−O−S(O
2)OR
a、特に−(CH
2)
m−O−S(O
2)OH、−(CH
2)
m−O−S(O
2)OR
a(式中、mは、0、1または2から選択され、特に0または1から選択され、R
aは、−CH
3、−CH
2CH
3、−C
6H
5−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2C
6H
5またはパラ−メトキシベンジルである)、
− −C(=O)−O−R
a、−O−C(=O)−R
a、特に−O−C(=O)−R
a(式中、R
aは置換もしくは無置換C
1〜C
16アルキルであり、特に無置換C
1〜C
14アルキルである)、
− −(CH
2)
m−[(CH
2)
m1−O−C(=O)−(CH
2)
m2]
p1−C(=O)OR
d、特に−(CH
2)−[−O−C(=O)−(CH
2)
2]
p1−C(=O)OR
d(式中、
−R
dは、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−C
6H
5であり、
−m1およびm2は、相互に独立して、1、2または3から選択され、特に、m1およびm2は2であり、ならびに
−p1は1〜20から選択され、特に1〜8から選択される)、
− −(CH
2)
m−[(CH
2)
m1−O−(CH
2)
m2]
p1−OR
d、特に−[−O−(CH
2)
2]
p1−OR
d(式中、
−R
dは、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−C
6H
5であり、
−m1およびm2は、相互に独立して、1、2または3から選択され、特に、m1およびm2は2であり、ならびに
−p1は1〜20から選択され、特に1〜8から選択される)、
− −(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、特に−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、
(−式中、R
aaおよびR
baは、適用される場合、相互に独立して、−R
aまたは−OR
aから選択され、ならびに
−式中、R
aは、水素、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−CH
3、−CH
2CH
3、−C
6H
5−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2C
6H
5またはパラ−メトキシベンジルであり、
−式中、mは、0、1または2、特に0または1から選択され、
−式中、qは、0、1または2、特に0または1から選択される)、
から選択され、
ならびに、式中、他のR
1は、他のR
1の各々とは独立して、−OH、−F、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2または−CF
3、特に−OH、−F、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2または−CF
3選択される。
【0110】
いくつかの実施形態において、特に下位態様12、13または27〜32のいずれかの1つによれば、
−R
1nのnは5であり、および、1〜4つのR
1はFであり、1つのR
1は置換基Qであり、および、適用される場合、他のR
1は、いずれかの他のR
1から独立して、−H、−OH、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3、特に−OH、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3から選択され、または
−R
1nのnは5であり、および、1〜3つのR
1はFであり、1つのR
1は置換基Qであり、および、適用される場合、他のR
1は、いずれかの他のR
1から独立して、−H、−OH、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3、特に−OH、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3から選択され、または
−R
1nのnは5であり、および、1つまたは2つのR
1はFであり、1つのR
1は置換基Qであり、および、適用される場合、他のR
1は、いずれかの他のR
1から独立して、−H、−OH、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3、特に−OH、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3から選択され、または
−R
1nのnは5であり、および、1つのR
1はFであり、1つのR
1は置換基Qであり、および、適用される場合、他のR
1は、いずれかの他のR
1から独立して、−H、−OH、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3、特に−OH、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3から選択され、または
−R
1nのnは3であり、1つのR
1は置換基Qであり、および、他のR
1は、相互に独立して、R
1、−OH、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3から選択され、または
−R
1nのnは2であり、1つのR
1は置換基Qであり、および、他のR
1は、−H、−OH、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3であり、または
−R
1nのnは1であり、式中、R
1は置換基Qであり、
式中、Qは既述の定義と同一の意味を有し、および、式中、特に、Eのフェニル部分の親部分に対する結合点を基準として、Qはパラ位であり、
ならびに、特に、フェニル基のいずれかの水素はFで置換されていてもよい。
【0111】
いくつかの実施形態において、特に下位態様11〜13または24〜31のいずれか1つによれば、R
2およびR
3は、適用される場合、相互に独立して、−H、−F、−CN、−OH、−NH
2、−NO
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルコキシまたはC
1〜C
3ハロアルキルから選択される。
【0112】
いくつかの実施形態において、特に下位態様11〜13または24〜31のいずれか1つによれば、R
2およびR
3は、適用される場合、相互に独立して、−H、−F、−CN、−OH、−NH
2、−NO
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−OCH
2CH
2CH
3、−OCH(CH
3)
2、−OCF
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択される。
【0113】
いくつかの実施形態において、特に下位態様11〜13または24〜31のいずれか1つによれば、R
2およびR
3は、相互に独立して、−H、−Fまたは−CH
3から選択される。
【0114】
いくつかの実施形態において、X
1は
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され、式中、R
8は、HまたはCH
3から選択され、特に、R
8はHであり、および、Vは、O、NHまたはS、特にOまたはNHから選択される。
【0115】
いくつかの実施形態において、X
1は、
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され、式中、R
8は、HまたはCH
3から選択され、特に、R
8はHである。
【0116】
いくつかの実施形態において、X
1は、
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され、式中、R
8は、HまたはCH
3から選択され、特に、R
8はHである。
【0117】
いくつかの実施形態において、X
1は、
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
から選択される。
【0118】
いくつかの実施形態において、BBは
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、R
13nのnは、0、1、2、3または4であり、特にR
13nのnは0、1または2であり、
−式中、各R
13は、いずれかの他のR
13から独立して、
− −OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−CF
3または−NO
2、特に−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−、−CH
3、−CH
2CH
3または−CF
3であり、
−式中、各R
13は、いずれかの他のR
13から独立して、
− −OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
3、−CF
3または−NO
2、特に−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−、−CH
3、−CH
2CH
3または−CF
3であり、式中、置換基R
13を含まない環系の各炭素原子はHの代わりにFを含む。
【0119】
いくつかの実施形態において、BBは
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、R
13nのnは0であり、または
式中、R
13nのnは、1、2、3または4であって、各R
13はFであり、特に、nは4であり、かつ、各R
13はFである。
【0120】
いくつかの実施形態において、特に下位態様1〜12または14〜38のいずれか1つによれば、BCは、
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され、
式中、pは、1、2、3、4もしくは5であり、特に、pは2もしくは3であり、および
式中、rは、2、3、4または5であり、特にrは2であり、
式中、L
1、L
2、L
4、L
5は、相互に独立して、−H(Gly)、−CH
3(Ala)、−CH
2CH
2CH
2NHC(NR
c)N(R
b)(R
a)(Arg)、−CH
2CON(R
b)(R
a)(Asn)、−CH
2C(=O)OR
a(Asp)、−CH
2SR
a(Cys)、−CH
2CH
2C(=O)N(R
b)(R
a)(Gln)、−CH
2CH
2C(=O)OR
a(Glu)、−CH
2(C
3H
3N
2)(His)、−CH
2CH
2CH
2CH
2(Lys)、−CH
2CH
2SCH
3(Met)、−CH
2(C
6H
5)(Phe)、−CH
2CH
2CH
2−(Pro)、−CH
2OR
a(Ser)、−CH(OR
a)CH
3(Thr)、−CH
2(C
8H
6N)OR
a(Trp)、−CH
2(C
6H
4)OR
a(Tyr)、−CH(CH
3)
2(Val)などのアミノ酸の側鎖から選択され、
または、
−CCH、−CN、−OCH
3、−CH
3、−CF
3、−R
a、−CH(R
b)(R
a)、−CH
2OR
a、−CH
2C(=O)R
a、−C(=O)OR
a、−OC(=O)NR
bR
a、−C(=O)NR
bR
a、−CH
2C(=O)NR
b(OR
a)、−CH
2S(O
2)R
a、−S(O
2)OR
a、−CH
2S(O
2)OR
a、−CH
2NHC(=O)R
a、−CH
2NR
bS(O
2)R
a、−CH
2P(=O)(OR
b)(OR
a)、−CH
2P(=O)(OR
b)(R
a)、)、−CH
2P(=O)(R
b)(R
a)または−CH
2S(O
2)NR
bR
a
(−式中、R
aおよびR
bは、適用される場合、相互に独立して、
−置換もしくは無置換C
1〜C
4アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
4アルコキシ、置換もしくは無置換C
1〜C
4カルボキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
4アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
4アルキニルまたはC
1〜C
4ハロアルキル、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキル、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に、置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリール
から選択される)、
から選択され、または、
置換もしくは無置換C
6〜C
10アリールから選択され、および、式中、
L
3は、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCH
2CH
3、C
1〜C
2−フルオロアルキルから選択され、
式中、Yは、−CN、−C(=O)OH、−C(=O)OCH
3、−C(=O)OCH
2CH
3、−C(=O)NHCH
3、−C(=O)NHCH
2CH
3、−C(=O)N(CH
3)
2、−C(=O)N(CH
2CH
3)
2、−C(=O)N(CH
3)(CH
2CH
3)または−C(=O)NH
2であり、特に、ZはHであり、かつ、YはCNおよび−C(=O)NH
2であり、ならびに、
式中、Zは、−H、−OH、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3−NH
2NHCH
3、N(CH
3)
2N(CH
3)
3+である。
【0121】
いくつかの実施形態において、L
1、L
2、L
3、L
4およびL
5は、アミノ酸およびそれらの誘導体の構造要素を含む。対応するアミノ酸の名称は括弧中に記載されている。
【0122】
いくつかの実施形態において、特に下位態様1〜12または14〜38のいずれか1つによれば、BCは、
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され、
式中、pは、1、2、3、4もしくは5であり、特に、pは2もしくは3であり、および
式中、rは、2、3、4または5であり、特にrは2であり、
式中、L
1、L
2、L
4、L
5は、相互に独立して、−H(Gly)、−CH
3(Ala)、−CH
2CH
2CH
2NHC(NR
c)N(R
b)(R
a)(Arg)、−CH
2CON(R
b)(R
a)(Asn)、−CH
2C(=O)OR
a(Asp)、−CH
2SR
a(Cys)、−CH
2CH
2C(=O)N(R
b)(R
a)(Gln)、−CH
2CH
2C(=O)OR
a(Glu)、−CH
2(C
3H
3N
2)(His)、−CH
2CH
2CH
2CH
2(Lys)、−CH
2CH
2SCH
3(Met)、−CH
2(C
6H
5)(Phe)、−CH
2CH
2CH
2−(Pro)、−CH
2OR
a(Ser)、−CH(OR
a)CH
3(Thr)、−CH
2(C
8H
6N)OR
a(Trp)、−CH
2(C
6H
4)OR
a(Tyr)、−CH(CH
3)
2(Val)などのアミノ酸の側鎖、
または、
−CCH、−CN、−OCH
3、−CH
3、−CF
3、−R
a、−CH
2OR
a、−CH
2C(=O)R
a、−C(=O)OR
a、−OC(=O)NR
bR
a、−C(=O)NR
bR
a、−CH
2C(=O)NR
b(OR
a)、−CH
2S(O
2)R
a、−S(O
2)OR
a、−CH
2S(O
2)OR
a、−CH
2NHC(=O)R
a、−CH
2NR
bS(O
2)R
a、−CH
2P(=O)(OR
b)(OR
a)、−CH
2P(=O)(OR
b)(R
a)、)、−CH
2P(=O)(R
b)(R
a)または−CH
2S(O
2)NR
bR
a
(−式中、R
aおよびR
bは、適用される場合、相互に独立して、CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2CH(CH
3)
2、−C(CH
3)
3、−C
6H
5、−CH
2C
6H
5、モノメトキシベンジル、特にパラ−メトキシベンジル、または、ジメトキシベンジルもしくはトリメトキシベンジルから選択される)
から選択され、
L
3は、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCH
2CH
3、C
1〜C
2−フルオロアルキルから選択され、
式中、Yは、−CN、−C(=O)OH、−C(=O)OCH
3、−C(=O)OCH
2CH
3、−C(=O)NHCH
3、−C(=O)NHCH
2CH
3、−C(=O)N(CH
3)
2、−C(=O)N(CH
2CH
3)
2、−C(=O)N(CH
3)(CH
2CH
3)または−C(=O)NH
2であり、特に、ZはHであり、かつ、YはCNおよび−C(=O)NH
2であり、ならびに
式中、Zは、−H、−OH、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−NH
2NHCH
3、N(CH
3)
2またはN(CH
3)
3+である。
【0123】
いくつかの実施形態において、特に下位態様1〜12または14〜38のいずれか1つによれば、BCは、
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され、
式中、L
1またはL
4は、相互に独立して、−H(Gly)、−CH
3(Ala)、−CH
2CH
2CH
2NHC(NR
c)N(R
b)(R
a)(Arg)、−CH
2CON(R
b)(R
a)(Asn)、−CH
2C(=O)OR
a(Asp)、−CH
2SR
a(Cys)、−CH
2CH
2C(=O)N(R
b)(R
a)(Gln)、−CH
2CH
2C(=O)OR
a(Glu)、−CH
2(C
3H
3N
2)(His)、−CH
2CH
2CH
2CH
2(Lys)、−CH
2CH
2SCH
3(Met)、−CH
2(C
6H
5)(Phe)、−CH
2CH
2CH
2−(Pro)、−CH
2OR
a(Ser)、−CH(OR
a)CH
3(Thr)、−CH
2(C
8H
6N)OR
a(Trp)、−CH
2(C
6H
4)OR
a(Tyr)、−CH(CH
3)
2(Val),
などのアミノ酸の側鎖、
または、
−CCH、−CN、−OCH
3、−CH
3、−CF
3、−R
a、−CH(R
b)(R
a)、−CH
2OR
a、−CH
2C(=O)R
a、−C(=O)OR
a、−OC(=O)NR
bR
a、−C(=O)NR
bR
a、−CH
2C(=O)NR
b(OR
a)、−CH
2S(O
2)R
a、−S(O
2)OR
a、−CH
2S(O
2)OR
a、−CH
2NHC(=O)R
a、−CH
2NR
bS(O
2)R
a、−CH
2P(=O)(OR
b)(OR
a)、−CH
2P(=O)(OR
b)(R
a)、)、−CH
2P(=O)(R
b)(R
a)または−CH
2S(O
2)NR
bR
a、
(−式中、R
aおよびR
bは、適用される場合、相互に独立して、
−置換もしくは無置換C
1〜C
4アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
4アルコキシ、置換もしくは無置換C
1〜C
4カルボキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
4アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
4アルキニルまたはC
1〜C
4ハロアルキル、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキル、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に、置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリール、または
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリール
から選択され)
から選択され、
および、
式中、Yは、−CN、−C(=O)OH、−C(=O)OCH
3、−C(=O)OCH
2CH
3、−C(=O)NHCH
3、−C(=O)NHCH
2CH
3、−C(=O)N(CH
3)
2、−C(=O)N(CH
2CH
3)
2、−C(=O)N(CH
3)(CH
2CH
3)または−C(=O)NH
2であり、特に、ZはHであり、かつ、YはCNおよび−C(=O)NH
2であり、および、
式中、Zは、−H、−OH、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3−NH
2NHCH
3、N(CH
3)
2N(CH
3)
3+である。
【0124】
いくつかの実施形態において、特に下位態様1〜12または14〜38のいずれか1つによれば、BCは、
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され、
式中、L
1またはL
4は、相互に独立して、H(Gly)、−CH
3(Ala)、−CH
2CH
2CH
2NHC(NR
c)N(R
b)(R
a)(Arg)、−CH
2CON(R
b)(R
a)(Asn)、−CH
2C(=O)OR
a(Asp)、−CH
2SR
a(Cys)、−CH
2CH
2C(=O)N(R
b)(R
a)(Gln)、−CH
2CH
2C(=O)OR
a(Glu)、−CH
2(C
3H
3N
2)(His)、−CH
2CH
2CH
2CH
2(Lys)、−CH
2CH
2SCH
3(Met)、−CH
2(C
6H
5)(Phe)、−CH
2CH
2CH
2−(Pro)、−CH
2OR
a(Ser)、−CH(OR
a)CH
3(Thr)、−CH
2(C
8H
6N)OR
a(Trp)、−CH
2(C
6H
4)OR
a(Tyr)、−CH(CH
3)
2(Val),
などのアミノ酸の側鎖
または、
−CCH、−CN、−OCH
3、−CH
3、−CF
3、−R
a、−CH
2OR
a、−CH
2C(=O)R
a、−C(=O)OR
a、−OC(=O)NR
bR
a、−C(=O)NR
bR
a、−CH
2C(=O)NR
b(OR
a)、−CH
2S(O
2)R
a、−S(O
2)OR
a、−CH
2S(O
2)OR
a、−CH
2NHC(=O)R
a、−CH
2NR
bS(O
2)R
a、−CH
2P(=O)(OR
b)(OR
a)、−CH
2P(=O)(OR
b)(R
a)、)、−CH
2P(=O)(R
b)(R
a)または−CH
2S(O
2)NR
bR
a、
(式中、R
aおよびR
bは、適用される場合、相互に独立して、CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2CH(CH
3)
2、−C(CH
3)
3、−C
6H
5、−CH
2C
6H
5、モノメトキシベンジル、特にパラメトキシベンジル、または、ジメトキシベンジルもしくはトリメトキシベンジルから選択される)
から選択される。
【0125】
いくつかの実施形態において、特に下位態様1〜12または14〜38のいずれか1つによれば、BCは、
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
特に、
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され、
式中、L
1またはL
4は、相互に独立して、
−H(Gly)、−CH
3(Ala)、−CH
2CH
2CH
2NHC(NR
c)N(R
b)(R
a)(Arg)、−CH
2CON(R
b)(R
a)(Asn)、−CH
2C(=O)OR
a(Asp)、−CH
2SR
a(Cys)、−CH
2CH
2C(=O)N(R
b)(R
a)(Gln)、−CH
2CH
2C(=O)OR
a(Glu)、−CH
2(C
3H
3N
2)(His)、−CH
2CH
2CH
2CH
2(Lys)、−CH
2CH
2SCH
3(Met)、−CH
2(C
6H
5)(Phe)、−CH
2CH
2CH
2−(Pro)、−CH
2OR
a(Ser)、−CH(OR
a)CH
3(Thr)、−CH
2(C
8H
6N)OR
a(Trp)、−CH
2(C
6H
4)OR
a(Tyr)、−CH(CH
3)
2(Val),
などのアミノ酸の側鎖
または、
−CCH、−CN、−OCH
3、−CH
3、−CF
3、−R
a、−CH(R
b)(R
a)、−CH
2OR
a、−CH
2C(=O)R
a、−C(=O)OR
a、−OC(=O)NR
bR
a、−C(=O)NR
bR
a、−CH
2C(=O)NR
b(OR
a)、−CH
2S(O
2)R
a、−S(O
2)OR
a、−CH
2S(O
2)OR
a、−CH
2NHC(=O)R
a、−CH
2NR
bS(O
2)R
a、−CH
2P(=O)(OR
b)(OR
a)、−CH
2P(=O)(OR
b)(R
a)、)、−CH
2P(=O)(R
b)(R
a)または−CH
2S(O
2)NR
bR
a、
(−式中、R
aおよびR
bは、適用される場合、相互に独立して、
−置換もしくは無置換C
1〜C
4アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
4アルコキシ、置換もしくは無置換C
1〜C
4カルボキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
4アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
4アルキニルまたはC
1〜C
4ハロアルキル、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキル、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に、置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリール、または
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリール
から選択される)
から選択され、および、
式中、Yは、−CN、−C(=O)OH、−C(=O)OCH
3、−C(=O)OCH
2CH
3、−C(=O)NHCH
3、−C(=O)NHCH
2CH
3、−C(=O)N(CH
3)
2、−C(=O)N(CH
2CH
3)
2、−C(=O)N(CH
3)(CH
2CH
3)または−C(=O)NH
2であり、特に、ZはHであり、かつ、YはCNおよび−C(=O)NH
2であり、ならびに、
式中、Zは、−H、−OH、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3−NH
2NHCH
3、N(CH
3)
2N(CH
3)
3+である。
【0126】
いくつかの実施形態において、特に下位態様1〜12または14〜38のいずれか1つによれば、BCは、
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
特に、
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され、
式中、L
1またはL
4は、相互に独立して、H(Gly)、−CH
3(Ala)、−CH
2CH
2CH
2NHC(NR
c)N(R
b)(R
a)(Arg)、−CH
2CON(R
b)(R
a)(Asn)、−CH
2C(=O)OR
a(Asp)、−CH
2SR
a(Cys)、−CH
2CH
2C(=O)N(R
b)(R
a)(Gln)、−CH
2CH
2C(=O)OR
a(Glu)、−CH
2(C
3H
3N
2)(His)、−CH
2CH
2CH
2CH
2(Lys)、−CH
2CH
2SCH
3(Met)、−CH
2(C
6H
5)(Phe)、−CH
2CH
2CH
2−(Pro)、−CH
2OR
a(Ser)、−CH(OR
a)CH
3(Thr)、−CH
2(C
8H
6N)OR
a(Trp)、−CH
2(C
6H
4)OR
a(Tyr)、−CH(CH
3)
2(Val),
などのアミノ酸の側鎖
または、
−CCH、−CN、−OCH
3、−CH
3、−CF
3、−R
a、−CH
2OR
a、−CH
2C(=O)R
a、−C(=O)OR
a、−OC(=O)NR
bR
a、−C(=O)NR
bR
a、−CH
2C(=O)NR
b(OR
a)、−CH
2S(O
2)R
a、−S(O
2)OR
a、−CH
2S(O
2)OR
a、−CH
2NHC(=O)R
a、−CH
2NR
bS(O
2)R
a、−CH
2P(=O)(OR
b)(OR
a)、−CH
2P(=O)(OR
b)(R
a)、)、−CH
2P(=O)(R
b)(R
a)または−CH
2S(O
2)NR
bR
a、
(式中、R
aおよびR
bは、適用される場合、相互に独立して、CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2CH(CH
3)
2、−C(CH
3)
3、−C
6H
5、−CH
2C
6H
5、モノメトキシベンジル、特にパラメトキシベンジル、または、ジメトキシベンジルもしくはトリメトキシベンジルから選択される)
から選択される。
【0127】
いくつかの実施形態において、特に下位態様1〜12または14〜38のいずれか1つによれば、BCは、
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
特に、
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され、
式中、L
1またはL
4は、相互に独立して、
−H(Gly)、−CH
3(Ala)、−CH
2CH
2CH
2NHC(NR
c)N(R
b)(R
a)(Arg)、−CH
2CON(R
b)(R
a)(Asn)、−CH
2C(=O)OR
a(Asp)、−CH
2SR
a(Cys)、−CH
2CH
2C(=O)N(R
b)(R
a)(Gln)、−CH
2CH
2C(=O)OR
a(Glu)、−CH
2(C
3H
3N
2)(His)、−CH
2CH
2CH
2CH
2(Lys)、−CH
2CH
2SCH
3(Met)、−CH
2(C
6H
5)(Phe)、−CH
2CH
2CH
2−(Pro)、−CH
2OR
a(Ser)、−CH(OR
a)CH
3(Thr)、−CH
2(C
8H
6N)OR
a(Trp)、−CH
2(C
6H
4)OR
a(Tyr)、−CH(CH
3)
2(Val),
などのアミノ酸の側鎖、
または、
−CCH、−CN、−OCH
3、−CH
3、−CF
3、−R
a、−CH(R
b)(R
a)、−CH
2OR
a、−CH
2C(=O)R
a、−C(=O)OR
a、−OC(=O)NR
bR
a、−C(=O)NR
bR
a、−CH
2C(=O)NR
b(OR
a)、−CH
2S(O
2)R
a、−S(O
2)OR
a、−CH
2S(O
2)OR
a、−CH
2NHC(=O)R
a、−CH
2NR
bS(O
2)R
a、−CH
2P(=O)(OR
b)(OR
a)、−CH
2P(=O)(OR
b)(R
a)、)、−CH
2P(=O)(R
b)(R
a)または−CH
2S(O
2)NR
bR
a、
(−式中、R
aおよびR
bは、適用される場合、相互に独立して、
−置換もしくは無置換C
1〜C
4アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
4アルコキシ、置換もしくは無置換C
1〜C
4カルボキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
4アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
4アルキニルまたはC
1〜C
4ハロアルキル、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキル、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に、置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリール、または
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリールから選択される)
から選択され、および、
式中、Yは、−CN、−C(=O)OH、−C(=O)OCH
3、−C(=O)OCH
2CH
3、−C(=O)NHCH
3、−C(=O)NHCH
2CH
3、−C(=O)N(CH
3)
2、−C(=O)N(CH
2CH
3)
2、−C(=O)N(CH
3)(CH
2CH
3)または−C(=O)NH
2であり、特に、ZはHであり、かつ、YはCNおよび−C(=O)NH
2であり、ならびに、
式中、Zは、−H、−OH、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3−NH
2NHCH
3、N(CH
3)
2N(CH
3)
3+である。
【0128】
いくつかの実施形態において、特に下位態様1〜12または14〜38のいずれか1つによれば、BCは、
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
特に、
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され、
式中、L
1またはL
4は、相互に独立して、
H(Gly)、−CH
3(Ala)、−CH
2CH
2CH
2NHC(NR
c)N(R
b)(R
a)(Arg)、−CH
2CON(R
b)(R
a)(Asn)、−CH
2C(=O)OR
a(Asp)、−CH
2SR
a(Cys)、−CH
2CH
2C(=O)N(R
b)(R
a)(Gln)、−CH
2CH
2C(=O)OR
a(Glu)、−CH
2(C
3H
3N
2)(His)、−CH
2CH
2CH
2CH
2(Lys)、−CH
2CH
2SCH
3(Met)、−CH
2(C
6H
5)(Phe)、−CH
2CH
2CH
2−(Pro)、−CH
2OR
a(Ser)、−CH(OR
a)CH
3(Thr)、−CH
2(C
8H
6N)OR
a(Trp)、−CH
2(C
6H
4)OR
a(Tyr)、−CH(CH
3)
2(Val)、
などのアミノ酸の側鎖
または、
−CCH、−CN、−OCH
3、−CH
3、−CF
3、−R
a、−CH
2OR
a、−CH
2C(=O)R
a、−C(=O)OR
a、−OC(=O)NR
bR
a、−C(=O)NR
bR
a、−CH
2C(=O)NR
b(OR
a)、−CH
2S(O
2)R
a、−S(O
2)OR
a、−CH
2S(O
2)OR
a、−CH
2NHC(=O)R
a、−CH
2NR
bS(O
2)R
a、−CH
2P(=O)(OR
b)(OR
a)、−CH
2P(=O)(OR
b)(R
a)、)、−CH
2P(=O)(R
b)(R
a)または−CH
2S(O
2)NR
bR
a、
(式中、R
aおよびR
bは、適用される場合、相互に独立して、CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2CH(CH
3)
2、−C(CH
3)
3、−C
6H
5、−CH
2C
6H
5、モノメトキシベンジル、特にパラメトキシベンジル、または、ジメトキシベンジルもしくはトリメトキシベンジルから選択される)
から選択される。
【0129】
いくつかの実施形態において、特に下位態様1〜12または14〜38のいずれか1つによれば、−D
2−BC−は
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
であり、式中、
pは、1、2、3、4または5であり、特に、pは2または3であり、および
式中、適用される場合、各R
8は、相互に独立して、−H、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCF
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、特に、各R
8は、相互に独立して、HまたはCH
3から選択され、より具体的には、各R
8はHである。
【0130】
いくつかの実施形態において、特に下位態様1〜12または14〜38のいずれか1つによれば、−D
2−BC−は
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
であり、式中、
pは、1、2、3、4または5であり、特に、pは2または3であり、および、R
8はHまたはCH
3である。
【0131】
いくつかの実施形態において、特に下位態様1または2のいずれか1つによれば、BDは
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、R
12nのnは、0、1、2、3または4であり、特にR
12nのnは0、1または2であり、
−式中、各R
12は、いずれかの他のR
12から独立して、
− −OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−CF
3もしくは−NO
2、特に−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−、−CH
3、−CH
2CH
3もしくは−CF
3であり、または
−式中、各R
12は、いずれかの他のR
12から独立して、
− −OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
3、−CF
3もしくは−NO
2、特に−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−、−CH
3、−CH
2CH
3もしくは−CF
3であり、式中、置換基R
12を含まない環系の各炭素原子はHの代わりにFを含む。
【0132】
いくつかの実施形態において、特に下位態様1または2のいずれか1つによれば、BDは
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、R
12nのnは0であり、または
式中、R
12nのnは、1、2、3または4であって、各R
12はFであり、特に、nは4であり、かつ、各R
13はFである。
【0133】
いくつかの実施形態において、特に下位態様1〜6、19、21、24または27のいずれか1つによれば、BEは
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、R
11nのnは、0、1、2、3または4であり、特に、R
11nのnは、0、1、2または3であり、
式中、各R
11は、いずれかの他のR
11から独立して、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2OCH
3、−CHCH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−SO
2N(CH
3)
2、−SO
2NHCH
3、−CH
3、−CF
3もしくは−NO
2、特に−OH、−F、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3から選択され、または
式中、各R
11は、いずれかの他のR
11から独立して、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2OCH
3、−CHCH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−SO
2N(CH
3)
2、−SO
2NHCH
3、−CH
3、−CF
3もしくは−NO
2、特に−OH、−F、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3から選択され、式中、置換基R
11を含まない環系の各炭素原子はHの代わりにFを含む。
【0134】
いくつかの実施形態において、特に下位態様1〜6、19、21、24または27のいずれか1つによれば、BEは
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、R
11nのnは2であり、および、各R
11は、いずれかの他のR
11から独立して、−OH、−OCH
3または−OCF
3であり、特に−OCH
3または−OCF
3であり、より具体的には、一方のR
11は−OHであると共に他のR
11は−OCH
3または−OCF
3であり、特に−OCH
3であり、式中、より特定的には、BEのフェニル部分のD
5に対する結合点を基準として、OHはオルト位であり、および、OCH
3または−OCF
3はメタ位であり、または
式中、R
11nのnは1であり、および、R
11は−OHであり、式中、特に、BEのフェニルのD
5に対する結合点を基準として、OHはオルト位であり、または
式中、R
11nのnは1であり、および、R
11は−OCH
3または−OCF
3であり、特に、または−OCH
3であり、式中、より特定的には、BEのフェニルのD
5に対する結合点を基準として、−OCH
3または−OCF
3はメタ位であり、または
式中、R
11nのnは0であり、または
式中、R
11nのnは4であり、および、各R
11はFである。
【0135】
いくつかの実施形態において、特に下位態様1〜6、19、21、24または27のいずれか1つによれば、BEは
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、R
11nのnは、1、2、3または4であり、特に、R
11nのnは、1、2または3であり、
式中、1つのR
11は置換基Qであり、Qは、
− −(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OHまたは−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−O−S(O
2)OH、−(CH
2)
m−O−S(O
2)OR
a、特に−(CH
2)
m−O−S(O
2)OH、−(CH
2)
m−O−S(O
2)OR
a(式中、mは、0、1または2から選択され、特に0または1から選択され、R
aは、−CH
3、−CH
2CH
3、−C
6H
5、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2C
6H
5またはパラ−メトキシベンジルである)
− −C(=O)−O−R
a、−O−C(=O)−R
a、特に−O−C(=O)−R
a(式中、R
aは置換もしくは無置換C
1〜C
16アルキルであり、特に無置換C
1〜C
14アルキルである)、
− −(CH
2)
m−[(CH
2)
m1−O−C(=O)−(CH
2)
m2]
p1−C(=O)OR
d、特に−(CH
2)−[−O−C(=O)−(CH
2)
2]
p1−C(=O)OR
d
(式中、−R
dは、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−C
6H
5であり、
−m1およびm2は、相互に独立して、1、2または3から選択され、特に、m1およびm2は2であり、ならびに
−p1は1〜20から選択され、特に1〜8から選択される)、
− −(CH
2)
m−[(CH
2)
m1−O−(CH
2)
m2]
p1−OR
d、特に−[−O−(CH
2)
2]
p1−OR
d
(式中、−R
dは、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−C
6H
5であり、
−m1およびm2は、相互に独立して、1、2または3から選択され、特に、m1およびm2は2であり、ならびに
−p1は1〜20から選択され、特に1〜8から選択される)、
− −(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、特に−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、
(−式中、R
aaおよびR
baは、適用される場合、相互に独立して、−R
aまたは−OR
aから選択され、ならびに
−式中、R
aは、水素、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−CH
3、−CH
2CH
3、−C
6H
5、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2C
6H
5またはパラ−メトキシベンジルであり、
−式中、mは、0、1または2、特に0または1から選択され、
−式中、qは、0、1または2、特に0または1から選択される)
から選択され、および
i.式中、他のR
11は、いずれかの他のR
11から独立して、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2OCH
3、−CHCH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−SO
2N(CH
3)
2、−SO
2NHCH
3、−CH
3、−CF
3もしくは−NO
2、特に−OH、−F、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3から選択され、または
ii.式中、他のR
11は、いずれかの他のR
11から独立して、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2OCH
3、−CHCH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−SO
2N(CH
3)
2、−SO
2NHCH
3、−CH
3、−CF
3もしくは−NO
2、特に−OH、−F、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3から選択され、式中、置換基R
11を含まない環系の各炭素原子はHの代わりにFを含む。
【0136】
いくつかの実施形態において、特に下位態様1〜6、19、21、24または27のいずれか1つによれば、BEは
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、R
11nのnは0または2であり、および、一方のR
11はQであり、および、他のR
11は−OCH
3または−OCF
3であり、より具体的には、BBのフェニル部分のD
5に対する結合点を基準として、Qはオルト位であり、および、OCH
3または−OCF
3はメタ位であり、Qは、上記の定義と同一の意味を有する。
【0137】
いくつかの実施形態において、特に下位態様1〜3のいずれか1つによれば、
−D
4−BEは
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、各T’’’は、−CH
2、−NH、−S、−Oまたは−NR
cから選択され、特に、T’’’はOであり、
−式中、R
cは、−OH、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2であり、
式中、R
11nのnは、0、1、2または3であり、特に、R
11nのnは、0、1または2であり、
i.式中、各R
11は、いずれかの他のR
11から独立して、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2OCH
3、−CHCH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−SO
2N(CH
3)
2、−SO
2NHCH
3、−CH
3、−CF
3もしくは−NO
2、特に−OH、−F、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3から選択され、または
ii.式中、各R
11は、いずれかの他のR
11から独立して、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2OCH
3、−CHCH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−SO
2N(CH
3)
2、−SO
2NHCH
3、−CH
3、−CF
3もしくは−NO
2、特に−OH、−F、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3から選択され、式中、置換基R
11を含まない環系の各炭素原子はHの代わりにFを含む。
【0138】
いくつかの実施形態において、特に下位態様1〜3のいずれか1つによれば、
−D
4−BEは
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、各T’’’は、−CH
2、−NH、−S、−Oまたは−NR
cから選択され、特に、T’’’はOであり、
−式中、R
cは、−OH、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2であり、
−式中、R
11nのnは2であり、および、各R
11は、いずれかの他のR
11から独立して、−OH、−OCH
3または−OCF
3であり、特に−OCH
3または−OCF
3であり、より具体的には、一方のR
11は−OHであると共に他のR
11は−OCH
3または−OCF
3であり、特に−OCH
3であり、式中、より特定的には、BEのフェニル部分のD
5に対する結合点を基準として、OHはオルト位であり、および、OCH
3または−OCF
3はメタ位であり、または
−式中、R
11nのnは1であり、および、R
11は−OHであり、式中、特に、BEのフェニルのD
5に対する結合点を基準として、OHはオルト位であり、または
−式中、R
11nのnは1であり、および、R
11は−OCH
3または−OCF
3であり、特に、または−OCH
3であり、式中、より特定的には、BEのフェニルのD
5に対する結合点を基準として、−OCH
3または−OCF
3はメタ位であり、または
−式中、R
11nのnは0であり、または
−式中、R
11nのnは4であり、および、各R
11はFである。
【0139】
いくつかの実施形態において、特に下位態様1〜3のいずれか1つによれば、
−D
4−BEは
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、各T’’’は、−CH
2、−NH、−S、−Oまたは−NR
cから選択され、特に、T’’’はOであり、
−式中、R
cは、−OH、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2であり、
式中、R
11nのnは、1、2または3であり、特に、R
11nのnは1または2であり、
式中、1つのR
11は置換基Qであり、Qは、
− −(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OHまたは−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−O−S(O
2)OH、−(CH
2)
m−O−S(O
2)OR
a、特に−(CH
2)
m−O−S(O
2)OH、−(CH
2)
m−O−S(O
2)OR
a(式中、mは、0、1または2から選択され、特に0または1から選択され、R
aは、−CH
3、−CH
2CH
3、−C
6H
5、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2C
6H
5またはパラ−メトキシベンジルである)
− −C(=O)−O−R
a、−O−C(=O)−R
a、特に−O−C(=O)−R
a(式中、R
aは置換もしくは無置換C
1〜C
16アルキルであり、特に無置換C
1〜C
14アルキルである)、
− −(CH
2)
m−[(CH
2)
m1−O−C(=O)−(CH
2)
m2]
p1−C(=O)OR
d、特に−(CH
2)−[−O−C(=O)−(CH
2)
2]
p1−C(=O)OR
d(式中、
−R
dは、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−C
6H
5であり、
−m1およびm2は、相互に独立して、1、2または3から選択され、特に、m1およびm2は2であり、ならびに
−p1は1〜20から選択され、特に1〜8から選択される)、
− −(CH
2)
m−[(CH
2)
m1−O−(CH
2)
m2]
p1−OR
d、特に−[−O−(CH
2)
2]
p1−OR
d(式中、
−R
dは、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−C
6H
5であり、
−m1およびm2は、相互に独立して、1、2または3から選択され、特に、m1およびm2は2であり、ならびに
−p1は1〜20から選択され、特に1〜8から選択される)、
− −(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、特に−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、
(−式中、R
aaおよびR
baは、適用される場合、相互に独立して、−R
aまたは−OR
aから選択され、ならびに
−式中、R
aは、水素、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−CH
3、−CH
2CH
3、−C
6H
5、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2C
6H
5またはパラ−メトキシベンジルであり、
−式中、mは、0、1または2、特に0または1から選択され、
−式中、qは、0、1または2、特に0または1から選択される)
から選択され、および
i.式中、他のR
11は、いずれかの他のR
11から独立して、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2OCH
3、−CHCH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−SO
2N(CH
3)
2、−SO
2NHCH
3、−CH
3、−CF
3もしくは−NO
2、特に−OH、−F、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3から選択され、または
ii.式中、他のR
11は、いずれかの他のR
11から独立して、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2OCH
3、−CHCH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−SO
2N(CH
3)
2、−SO
2NHCH
3、−CH
3、−CF
3もしくは−NO
2、特に−OH、−F、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3から選択され、式中、置換基R
11を含まない環系の各炭素原子はHの代わりにFを含む。
【0140】
いくつかの実施形態において、特に下位態様1〜3のいずれか1つによれば、
−D
4−BEは
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、各T’’’は、−CH
2、−NH、−S、−Oまたは−NR
cから選択され、特に、T’’’はOであり、
−式中、R
cは、−OH、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2であり、
式中、R
11nのnは0または2であり、および、一方のR
11はQであり、および、他のR
11は−OCH
3または−OCF
3であり、より具体的には、BBのフェニル部分のD
5に対する結合点を基準として、Qはオルト位であり、および、OCH
3または−OCF
3はメタ位であり、Qは、上記の定義と同一の意味を有する。
【0141】
いくつかの実施形態において、特に下位態様7、8、10〜13、22、23、25、28、29または32のいずれか1つによれば、
R
11は置換基Qであり、式中、Qは
− −(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OHまたは−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−O−S(O
2)OH、−(CH
2)
m−O−S(O
2)OR
a、特に−(CH
2)
m−O−S(O
2)OH、−(CH
2)
m−O−S(O
2)OR
a(式中、mは、0、1または2から選択され、特に0または1から選択され、R
aは、−CH
3、−CH
2CH
3、−C
6H
5、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2C
6H
5またはパラ−メトキシベンジルである)
− −C(=O)−O−R
a、−O−C(=O)−R
a、特に−O−C(=O)−R
a(式中、R
aは置換もしくは無置換C
1〜C
16アルキルであり、特に無置換C
1〜C
14アルキルである)、
− −(CH
2)
m−[(CH
2)
m1−O−C(=O)−(CH
2)
m2]
p1−C(=O)OR
d、特に−(CH
2)−[−O−C(=O)−(CH
2)
2]
p1−C(=O)OR
d(式中、
−R
dは、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−C
6H
5であり、
−m1およびm2は、相互に独立して、1、2または3から選択され、特に、m1およびm2は2であり、ならびに
−p1は1〜20から選択され、特に1〜8から選択される)、
− −(CH
2)
m−[(CH
2)
m1−O−(CH
2)
m2]
p1−OR
d、特に−[−O−(CH
2)
2]
p1−OR
d(式中、
−R
dは、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−C
6H
5であり、
−m1およびm2は、相互に独立して、1、2または3から選択され、特に、m1およびm2は2であり、ならびに
−p1は1〜20から選択され、特に1〜8から選択される)、
− −(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、特に−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)
(−式中、R
aaおよびR
baは、適用される場合、相互に独立して、−R
aまたは−OR
aから選択され、ならびに
−式中、R
aは、水素、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−CH
3、−CH
2CH
3、−C
6H
5、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2C
6H
5またはパラ−メトキシベンジルであり、
−式中、mは、0、1または2、特に0または1から選択され、
−式中、qは、0、1または2、特に0または1から選択される)
から選択される。
【0142】
いくつかの実施形態において、X
2は
−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
3、−CF
3または−NO
2、
−B(OR
a)(OR
b)、−(CH
2)
m−R
a、−(CH
2)
m−OR
a、−(CH
2)
m−C(=O)R
a、−(CH
2)
m−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)R
a、−(CH
2)
m−OC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
b(OR
a)、−(CH
2)
m−C(=S)R
a、−(CH
2)
m−C(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)R
a、−(CH
2)
m−OC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−SR
a、−(CH
2)
m−S(=O)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(OR
a)、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(R
a)または−(CH
2)
m−S(O
2)NR
bR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OH、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−R
a、−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OHまたは−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OR
a、
−式中、R
aaは、相互に独立して、−R
aまたは−OR
aから選択され、
−式中、R
baは、相互に独立して、−R
bまたは−OR
bから選択され、
−式中、Mは、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、特に、無置換C
1〜C
8アルキルであり、
−式中、mは、0、1または2、特に0または1から選択され、
−式中、qは、0、1または2、特に0または1から選択され、
−式中、各R
a、R
bまたはR
cは、相互に独立して、
−水素、−CN、
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキル、または
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリール、
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に、置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリール、
−置換もしくは無置換C
1〜C
16アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
16アルコキシ、置換もしくは無置換C
1〜C
16カルボキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルキニル、または、C
1〜C
16ハロアルキル、
から選択され、ならびに
式中、リンカーD
5は、任意選択により、BEとX
2との間に位置され得る。
【0143】
いくつかの実施形態において、X
2は
− −OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
3、−CF
3または−NO
2、
− −B(OR
a)(OR
b)、−(CH
2)
m−R
a、−(CH
2)
m−OR
a、−(CH
2)
m−C(=O)R
a、−(CH
2)
m−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)R
a、−(CH
2)
m−OC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
b(OR
a)、−(CH
2)
m−C(=S)R
a、−(CH
2)
m−C(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)R
a、−(CH
2)
m−OC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−SR
a、−(CH
2)
m−S(=O)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(OR
a)、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(R
a)または−(CH
2)
m−S(O
2)NR
bR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OH、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−R
a、−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OHまたは−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OR
a、
−式中、R
aaは、相互に独立して、−R
aまたは−OR
aから選択され、
−式中、R
baは、相互に独立して、−R
bまたは−OR
bから選択され、
−式中、Mは、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、特に、無置換C
1〜C
8アルキルであり、
−式中、mは、0、1または2、特に0または1から選択され、
−式中、qは、0、1または2、特に0または1から選択され、
−式中、各R
a、R
bまたはR
cは、相互に独立して、
−水素、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2CH(CH
3)
2、−C(CH
3)
3、−C
6H
5、−−CH
2C
6H
5から選択され、
式中、リンカーD
5は、任意選択により、BEとX
2との間に位置され得る。
【0144】
いくつかの実施形態において、特に下位態様1〜9または14〜16のいずれか1つによれば、BFは
置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキルであり、または
置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環であり、または
置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールであり、または
置換もしくは無置換C
6〜C
10アリールである。
【0145】
いくつかの実施形態において、特に下位態様1〜17、19、21、24または27のいずれか1つによれば、BFは
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、D
5は既述の定義と同一の意味を有し、および
式中、Tは、以下から選択され、
− −OH、−F、−Cl、−Br、I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2−CH
3、−CF
3または−NO
2、
− −B(OR
a)(OR
b)、−(CH
2)
m−R
a、−(CH
2)
m−OR
a、−(CH
2)
m−C(=O)R
a、−(CH
2)
m−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)R
a、−(CH
2)
m−OC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
b(OR
a)、−(CH
2)
m−C(=S)R
a、−(CH
2)
m−C(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)R
a、−(CH
2)
m−OC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−SR
a、−(CH
2)
m−S(=O)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(OR
a)、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(R
a)または−(CH
2)
m−S(O
2)NR
bR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OH、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−R
a、−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OHまたは−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OR
a、
式中、R
aaは相互に独立して選択され、−R
aまたは−OR
aであり、
式中、R
baは相互に独立して選択され、−R
bまたは−OR
bであり、
式中、Mは、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、特に無置換C
1〜C
8アルキルであり、
式中、mは、0、1または2、特に0または1から選択され、
式中、qは、0、1または2、特に0または1から選択され、
式中、各R
a、R
bまたはR
cは、適用される場合、相互に独立して、
−水素、
− −CN
−置換もしくは無置換C
1〜C
16アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
16アルコキシ、置換もしくは無置換C
1〜C
16カルボキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルキニル、または、C
1〜C
16ハロアルキル、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキル、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に、置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリール
から選択され、
式中、R
10nのnは、0、1、2、3または4であり、特に、R
10nのnは、0、1、2または3、4であり、ならびに
式中、各R
10は、いずれかの他のR
10から独立して、以下から選択され
− −OH、−F、−Cl、−Br、I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2−CH
3、−CF
3または−NO
2、
− −B(OR
a)(OR
b)、−(CH
2)
m−R
a、−(CH
2)
m−OR
a、−(CH
2)
m−C(=O)R
a、−(CH
2)
m−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)R
a、−(CH
2)
m−OC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
b(OR
a)、−(CH
2)
m−C(=S)R
a、−(CH
2)
m−C(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)R
a、−(CH
2)
m−OC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−SR
a、−(CH
2)
m−S(=O)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(OR
a)、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(R
a)または−(CH
2)
m−S(O
2)NR
bR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OH、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−R
a、−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OHまたは−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OR
a、
式中、R
aaは相互に独立して選択され、−R
aまたは−OR
aであり、
式中、R
baは相互に独立して選択され、−R
bまたは−OR
bであり、
式中、Mは、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、特に無置換C
1〜C
8アルキルであり、
式中、mは、0、1または2、特に0または1から選択され、
式中、qは、0、1または2、特に0または1から選択され、
式中、各R
a、R
bまたはR
cは、適用される場合、相互に独立して、
−水素、−CN
−置換もしくは無置換C
1〜C
16アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
16アルコキシ、置換もしくは無置換C
1〜C
16カルボキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルキニル、または、C
1〜C
16ハロアルキル、特に置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルコキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニル、置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキル、置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキル、または、置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキル、
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキル、
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環、
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリール、
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリール
から選択される。
【0146】
いくつかの実施形態において、特に下位態様1〜17、19、21、24または27のいずれか1つによれば、BFは
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、D
5およびTは既述の定義と同一の意味を有し、
式中、R
1nのnは、0、1、2、3または4であり、特に、R
1nのnは、0、1、2または3であり、および
式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、以下から選択され、
− −OH、−F、−Cl、−Br、I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NH CH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2−CH
3、−CF
3または−NO
2、
− −B(OR
a)(OR
b)、−(CH
2)
m−R
a、−(CH
2)
m−OR
a、−(CH
2)
m−C(=O)R
a、−(CH
2)
m−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)R
a、−(CH
2)
m−OC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
b(OR
a)、−(CH
2)
m−C(=S)R
a、−(CH
2)
m−C(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)R
a、−(CH
2)
m−OC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−SR
a、−(CH
2)
m−S(=O)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(OR
a)、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(R
a)または−(CH
2)
m−S(O
2)NR
bR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OH、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−R
a、−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OHまたは−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OR
a、
式中、R
aaは相互に独立して選択され、−R
aまたは−OR
aであり、
式中、R
baは相互に独立して選択され、−R
bまたは−OR
bであり、
式中、Mは、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、特に無置換C
1〜C
8アルキル、特にC
1〜C
2アルキルであり、
式中、mは、0、1または2、特に0または1から選択され、
式中、qは、0、1または2、特に0または1から選択され、
式中、各R
a、R
bまたはR
cは、適用される場合、相互に独立して、
−水素、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2CH(CH
3)
2、−C(CH
3)
3、−C
6H
5、−CH
2C
6H
5から選択される。
【0147】
いくつかの実施形態において、特に下位態様1〜17、19、21、24または27のいずれか1つによれば、
BFは
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、D
5およびTは既述の定義と同一の意味を有し、
式中、R
10nのnは、0、1、2、3または4であり、特に、R
10nのnは、0、1、2または3であり、および
式中、各R
10、いずれかの他のR
10から独立して、
− −OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2OCH
3、−CHCH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−SO
2N(CH
3)
2、−SO
2NHCH
3、−CH
3、−CF
3もしくは−NO
2、特に−OH、−F、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3であり、
−置換もしくは無置換C
5〜C
6複素環であり、
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロ複素環、特に、ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子、特に1個のClまたは1個のFを含むC
5〜C
6ハロ複素環であり、
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ヘテロアリールであり、
−ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子、特に1個のClまたは1個のFを含む、置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロヘテロアリールであり、
−置換もしくは無置換C
6アリールである。
【0148】
いくつかの実施形態において、特に下位態様1〜17、19、21、24または27のいずれか1つによれば、
BFは
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、D
5およびTは既述の定義と同一の意味を有し、
式中、R
10nのnは、0、1、2、3または4であり、特に、R
10nのnは、0、1、2または3であり、および、式中、各R
10は、いずれかの他のR
10から独立して、−−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2OCH
3、−CHCH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−SO
2N(CH
3)
2、−SO
2NHCH
3、−CH
3、−CF
3または−NO
2、特に−OH、−F、−OCH
3、−OCF
3または−CF
3である。
【0149】
いくつかの実施形態において、特に下位態様1〜17、19、21、24または27のいずれか1つによれば、
BFは
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、D
5およびTは既述の定義と同一の意味を有し、
式中、R
10nのnは2であり、および、各R
10は、いずれかの他のR
10から独立して、
−OH、−OCH
3または−OCF
3、特にOHまたは−OCH
3であり、より具体的には、1つのR
10は−OHであり、および、他のR
10は−OCH
3であり、さらに、特に、BFのフェニル部分のD
5に対する結合点を基準として、OHはメタ位であると共にOCH
3もしくは−OCF
3はオルト位であり、または
式中、R
10nのnは1であり、および、R
10は−OHであり、特に、BFのフェニルのD
5に対する結合点を基準として、OHはメタ位であり、または
式中、R
10nのnは1であり、および、R
10は−OCH
3もしくは−OCF
3であり、特に−OCH
3であり、より特定的には−OCH
3であり、または、BFのフェニルのD
5に対する結合点を基準として、−OCF
3はオルト位であり、または
式中、R
10nのnは0であり、または
式中、R
10nのnは4であり、および、各R
10はFである。
【0150】
いくつかの実施形態において、特に下位態様1〜17、19、21、24または27のいずれか1つによれば、
BFは
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、D
5およびTは既述の定義と同一の意味を有し、
式中、R
10nのnは、0、1、2、3または4であり、特に、R
1nのnは、0、1、2または3であり、および、各R
10は、いずれかの他のR
10から独立して、−OH、OCH
3、−Fまたは−CF
3である。
【0151】
いくつかの実施形態において、特に下位態様1〜17、19、21、24または27のいずれか1つによれば、
BFは
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、D
5およびTは既述の定義と同一の意味を有し、
式中、R
10nのnは、1、2、3または4であり、特に、R
10nのnは、1、2または3であり、
式中、1つのR
10は置換基Qであり、式中、Qは
− −(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OHまたは−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−O−S(O
2)OH、−(CH
2)
m−O−S(O
2)OR
a、特に−(CH
2)
m−O−S(O
2)OH、−(CH
2)
m−O−S(O
2)OR
a(式中、mは、0、1または2から選択され、特に0または1から選択され、R
aは、−CH
3、−CH
2CH
3、−C
6H
5、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2C
6H
5またはパラ−メトキシベンジルである)
− −C(=O)−O−R
a、−O−C(=O)−R
a、特に−O−C(=O)−R
a(式中、R
aは置換もしくは無置換C
1〜C
16アルキルであり、特に無置換C
1〜C
14アルキルである)、
− −(CH
2)
m−[(CH
2)
m1−O−C(=O)−(CH
2)
m2]
p1−C(=O)OR
d、特に−(CH
2)−[−O−C(=O)−(CH
2)
2]
p1−C(=O)OR
d(式中、
−R
dは、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−C
6H
5であり、
−m1およびm2は、相互に独立して、1、2または3から選択され、特に、m1およびm2は2であり、ならびに
−p1は1〜20から選択され、特に1〜8から選択される)、
− −(CH
2)
m−[(CH
2)
m1−O−(CH
2)
m2]
p1−OR
d、特に−[−O−(CH
2)
2]
p1−OR
d(式中、
−R
dは、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−C
6H
5であり、
−m1およびm2は、相互に独立して、1、2または3から選択され、特に、m1およびm2は2であり、ならびに
−p1は1〜20から選択され、特に1〜8から選択される)、
− −(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、特に−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)
(−式中、R
aaおよびR
baは、適用される場合、相互に独立して、−R
aまたは−OR
aから選択され、ならびに
−式中、R
aは、水素、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−CH
3、−CH
2CH
3、−C
6H
5−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2C
6H
5またはパラ−メトキシベンジルであり、
−式中、mは、0、1または2、特に0または1から選択され、
−式中、qは、0、1または2、特に0または1から選択される)、
から選択され、
および、式中、他のR
10は、他のR
10の各々とは独立して、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2OCH
3、−CHCH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−SO
2N(CH
3)
2、−SO
2NHCH
3、−CH
3、−CF
3または−NO
2、特に−OH、−F、−OCH
3、−OCF
3または−CF
3から選択される。
【0152】
いくつかの実施形態において、特に下位態様1〜17、19、21、24または27のいずれか1つによれば、
BFは
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、D
5およびTは既述の定義と同一の意味を有し、
−式中、R
10nのnは5であり、および、1〜4つのR
1はFであり、1つのR
10は置換基Qであり、および、適用される場合、他のR
10は、いずれかの他のR
1から独立して、−H、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2OCH
3、−CHCH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−SO
2N(CH
3)
2、−SO
2NHCH
3、−CH
3、−CF
3もしくは−NO
2、特に−OH、−F、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3から選択され、または
−式中、R
10nのnは5であり、および、1〜3つのR
10はFであり、1つのR
10は置換基Qであり、および、適用される場合、他のR
10は、いずれかの他のR
10から独立して、−H、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2OCH
3、−CHCH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−SO
2N(CH
3)
2、−SO
2NHCH
3、−CH
3、−CF
3もしくは−NO
2、特に−OH、−F、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3から選択され、または
−式中、R
10nのnは5であり、および、1つまたは2つのR
10はFであり、1つのR
10は置換基Qであり、および、適用される場合、他のR
10は、いずれかの他のR
10から独立して、−H、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2OCH
3、−CHCH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−SO
2N(CH
3)
2、−SO
2NHCH
3、−CH
3、−CF
3もしくは−NO
2、特に−OH、−F、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3から選択され、または
−式中、R
10nのnは5であり、および、1つのR
10はFであり、1つのR
10は置換基Qであり、および、適用される場合、他のR
10は、いずれかの他のR
10から独立して、−H、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2OCH
3、−CHCH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−SO
2N(CH
3)
2、−SO
2NHCH
3、−CH
3、−CF
3もしくは−NO
2、特に−OH、−F、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3から選択され、または
−式中、R
10nのnは3であり、1つのR
10は置換基Qであり、および、他のR
10は、他のR
10の各々とは独立して、−H、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2OCH
3、−CHCH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−SO
2N(CH
3)
2、−SO
2NHCH
3、−CH
3、−CF
3もしくは−NO
2、特に−OH、−F、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3から選択され、または
−式中、R
10nのnは2であり、1つのR
10は置換基Qであり、および、他のR
10は、−H、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2OCH
3、−CHCH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−SO
2N(CH
3)
2、−SO
2NHCH
3、−CH
3、−CF
3もしくは−NO
2、特に−OH、−F、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3であり、または
−式中、R
10nのnは1であり、R
10は置換基Qであり、
式中、Qは既述の定義と同一の意味を有し、および、式中、特に、Qは、フェニル部分の親部分に対する結合点を基準としてオルト位であり、
ならびに、特に、フェニル基のいずれかの水素はFで置換されていてもよい。
【0153】
いくつかの実施形態において、特に下位態様1〜17、19、21、24または27のいずれか1つによれば、
BFは
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、R
10nのnは2であり、および、1つのR
10はQであり、および、他のR
10は−OCH
3または−OCF
3であり、より具体的には、BBのフェニル部分のD
4に対する結合点を基準として、Qはメタ位であると共にOCH
3または−OCF
3はオルト位であり、QおよびTは上記の定義と同一の意味を有する。
【0154】
いくつかの実施形態において、特に下位態様1〜17、19、21、24または27のいずれか1つによれば、
−D
5−BFは
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、Tは上記の定義と同一の意味を有し、
式中、各T’’’は、−CH
2、−NH、−S、−Oまたは−NR
cから選択され、特に、T’’’はOであり、
−式中、R
cは、−OH、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2であり、
式中、R
10nのnは、0、1、2または3であり、特にR
11nのnは、0、1または2であり、
式中、各R
10は、いずれかの他のR
10から独立して、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2OCH
3、−CHCH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−SO
2N(CH
3)
2、−SO
2NHCH
3、−CH
3、−CF
3もしくは−NO
2、特に−OH、−F、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3から選択され、または
式中、各R
10は、いずれかの他のR
10から独立して、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2OCH
3、−CHCH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−SO
2N(CH
3)
2、−SO
2NHCH
3、−CH
3、−CF
3もしくは−NO
2、特に−OH、−F、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3から選択され、式中、置換基R
10を含まない環系の各炭素原子はHの代わりにFを含む。
【0155】
いくつかの実施形態において、特に下位態様1〜17、19、21、24または27のいずれか1つによれば、
−D
5−BFは
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、Tは上記の定義と同一の意味を有し、
式中、各T’’’は、−CH
2、−NH、−S、−O、または−NR
cから選択され、特にT’’’はOであり、
−式中、R
cは、−OH、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2であり、
式中、R
10nのnは2であり、および、各R
10は、いずれかの他のR
10から独立して、−OH、−OCH
3または−OCF
3、特に−OCH
3または−OCF
3であり、より具体的には、1つのR
10は−OHであり、および、他のR
10は−OCH
3または−OCF
3、特に−OCH
3であり、より特定的には、Tに対する結合点を基準として、OHはオルトであると共にOCH
3もしくは−OCF
3はメタ位であり、または
式中、R
10nのnは1であり、および、式中、R
10は−OHであり、特に、Tに対する結合点を基準として、OHはオルト位であり、または
式中、R
10nのnは1であり、および、式中、R
10は−OCH
3または−OCF
3であり、特に−OCH
3であり、より特定的には、Tに対する結合点を基準として、−OCH
3もしくは−OCF
3はメタ位であり、または
式中、R
10nのnは0であり、または
式中、R
10nのnは4であり、および、各R
10はFである。
【0156】
いくつかの実施形態において、特に下位態様1〜17、19、21、24または27のいずれか1つによれば、
−D
5−BFは
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、Tは上記の定義と同一の意味を有し、
式中、各T’’’は、−CH
2、−NH、−S、−O、または−NR
cから選択され、特にT’’’はOであり、
−式中、R
cは、−OH、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2であり、
式中、R
10nのnは、1、2または3であり、特に、R
10nのnは1または2であり、
式中、1つのR
10は置換基Qであり、式中、Qは
− −(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OHまたは−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−O−S(O
2)OH、−(CH
2)
m−O−S(O
2)OR
a、特に−(CH
2)
m−O−S(O
2)OH、−(CH
2)
m−O−S(O
2)OR
a(式中、mは、0、1または2から選択され、特に0または1から選択され、R
aは、−CH
3、−CH
2CH
3、−C
6H
5、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2C
6H
5またはパラ−メトキシベンジルである)
− −C(=O)−O−R
a、−O−C(=O)−R
a、特に−O−C(=O)−R
a(式中、R
aは置換もしくは無置換C
1〜C
16アルキルであり、特に無置換C
1〜C
14アルキルである)、
− −(CH
2)
m−[(CH
2)
m1−O−C(=O)−(CH
2)
m2]
p1−C(=O)OR
d、特に−(CH
2)−[−O−C(=O)−(CH
2)
2]
p1−C(=O)OR
d(式中、
−R
dは、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−C
6H
5であり、
−m1およびm2は、相互に独立して、1、2または3から選択され、特に、m1およびm2は2であり、ならびに
−p1は1〜20から選択され、特に1〜8から選択される)、
− −(CH
2)
m−[(CH
2)
m1−O−(CH
2)
m2]
p1−OR
d、特に−[−O−(CH
2)
2]
p1−OR
d(式中、
−R
dは、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−C
6H
5であり、
−m1およびm2は、相互に独立して、1、2または3から選択され、特に、m1およびm2は2であり、ならびに
−p1は1〜20から選択され、特に1〜8から選択される)、
− −(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、特に−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)
(−式中、R
aaおよびR
baは、適用される場合、相互に独立して、−R
aまたは−OR
aから選択され、ならびに
−式中、R
aは、水素、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−CH
3、−CH
2CH
3、−C
6H
5、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2C
6H
5またはパラ−メトキシベンジルであり、
−式中、mは、0、1または2、特に0または1から選択され、
−式中、qは、0、1または2、特に0または1から選択される)、
から選択され、
i.式中、他のR
11は、いずれかの他のR
11から独立して、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2OCH
3、−CHCH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−SO
2N(CH
3)
2、−SO
2NHCH
3、−CH
3、−CF
3もしくは−NO
2、特に−OH、−F、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3から選択され、または
ii.式中、他のR
11は、いずれかの他のR
11から独立して、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2OCH
3、−CHCH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−SO
2N(CH
3)
2、−SO
2NHCH
3、−CH
3、−CF
3もしくは−NO
2、特に−OH、−F、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3から選択され、式中、置換基R
11を含まない環系の各炭素原子はHの代わりにFを含む。
【0157】
いくつかの実施形態において、特に下位態様1〜17、19、21、24または27のいずれか1つによれば、
−D
5−BFは
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、Tは上記の定義と同一の意味を有し、
式中、各T’’’は、−CH
2、−NH、−S、−O、または−NR
cから選択され、特にT’’’はOであり、
−式中、R
cは、−OH、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2であり、
式中、R
11nのnは0または2であり、および、一方のR
11はQであり、および、他のR
11は−OCH
3または−OCF
3であり、より具体的には、Tに対する結合点を基準として、Qはオルトであると共にOCH
3または−OCF
3はメタ位であり、Qは上記の定義と同一の意味を有する。
【0158】
いくつかの実施形態において、特に下位態様32によれば、式中、R
1は置換基Qであり、Qは、
− −(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OHまたは−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−O−S(O
2)OH、−(CH
2)
m−O−S(O
2)OR
a、特に−(CH
2)
m−O−S(O
2)OH、−(CH
2)
m−O−S(O
2)OR
a(式中、R
aは、−CH
3、−CH
2CH
3、−C
6H
5、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2C
6H
5またはパラ−メトキシベンジルである)
− −C(=O)−O−R
a、−O−C(=O)−R
a、特に−O−C(=O)−R
a(式中、R
aは、置換もしくは無置換C
1〜C
16アルキル、特に無置換C
1〜C
14アルキルである)、−[(CH
2)
m1−O−C(=O)−(CH
2)
m2]
p1−C(=O)OR
dまたは−[(CH
2)
m1−O−(CH
2)
m2]
p1−OR
d、特に−[(CH
2)
m1−O−(CH
2)
m2]
p1−OR
d(式中、
−R
dは、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−C
6H
5であり、
−m1およびm2は、相互に独立して、1、2または3から選択され、特に、m1およびm2は2であり、ならびに
−p1は1〜20から選択され、特に1〜8から選択される)、
− −[(CH
2)
m1−O−(CH
2)
m2]
p1−OR
d、特に−[−O−(CH
2)
2]
p1−OR
d(式中、
−R
dは、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−C
6H
5であり、
−m1およびm2は、相互に独立して、1、2または3から選択され、特に、m1およびm2は2であり、ならびに
−p1は1〜20から選択され、特に1〜8から選択される)、
− −(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、特に−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)
(−式中、R
aaおよびR
baは、適用される場合、相互に独立して、−R
aまたは−OR
aから選択され、ならびに
−式中、R
aは、水素、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−CH
3、−CH
2CH
3、−C
6H
5、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2C
6H
5またはパラ−メトキシベンジルであり、
−式中、mは、0、1または2、特に0または1から選択され、
−式中、qは、0、1または2、特に0または1から選択される)、
から選択される。
【0159】
いくつかの実施形態において、特に下位態様32によれば、
式中、R
1nのnは5であり、および、1〜4つのR
1はFであり、1つのR
1は置換基Qであり、および、適用される場合、他のR
1は、いずれかの他のR
1から独立して、−OH、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3、特に−OH、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3から選択され、または
式中、R
1nのnは5であり、および、1〜3つのR
1はFであり、1つのR
1は置換基Qであり、および、適用される場合、他のR
1は、いずれかの他のR
1から独立して、−OH、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3、特に−OH、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3から選択され、または
式中、R
1nのnは5であり、および、1つまたは2つのR
1はFであり、1つのR
1は置換基Qであり、および、適用される場合、他のR
1は、いずれかの他のR
1から独立して、−OH、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3、特に−OH、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3から選択され、または
式中、R
1nのnは5であり、および、1つのR
1はFであり、1つのR
1は置換基Qであり、および、適用される場合、他のR
1は、いずれかの他のR
1から独立して、−OH、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3、特に−OH、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3から選択され、または
式中、R
1nのnは3であり、1つのR
1は置換基Qであり、および、他のR
1は、他のR
1の各々とは独立して、−OH、−OCH
3、−OCF
3または−CF
3から選択され、
式中、R
1nのnは2であり、1つのR
1は置換基Qであり、および、他のR
1は、−OH、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3であり、または
式中、R
1nのnは1であり、R
1は置換基Qであり、および、Qは既述の定義と同一の意味を有し、および、特に、Eのフェニル部分親部分に対する結合点を基準として、Qはパラ位である。
【0160】
いくつかの実施形態において、特に下位態様7、8、10、11〜13、22、23、25、28、29または32のいずれか1つによれば、
R
11は置換基Qであり、式中、Qは、
− −(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OHまたは−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−O−S(O
2)OH、−(CH
2)
m−O−S(O
2)OR
a、特に−(CH
2)
m−O−S(O
2)OH、−(CH
2)
m−O−S(O
2)OR
a(式中、R
aは、−CH
3、−CH
2CH
3、−C
6H
5、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2C
6H
5またはパラ−メトキシベンジルである)
− −C(=O)−O−R
a、−O−C(=O)−R
a、特に−O−C(=O)−R
a(式中、R
aは置換もしくは無置換C
1〜C
16アルキル、特に無置換C
1〜C
14アルキルである)、−[(CH
2)
m1−O−C(=O)−(CH
2)
m2]
p1−C(=O)OR
dまたは−[(CH
2)
m1−O−(CH
2)
m2]
p1−OR
d、特に−[(CH
2)
m1−O−(CH
2)
m2]
p1−OR
d(式中、
−R
dは、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−C
6H
5であり、
−m1およびm2は、相互に独立して、1、2または3から選択され、特に、m1およびm2は2であり、ならびに
−p1は1〜20から選択され、特に1〜8から選択される)、
− −[(CH
2)
m1−O−(CH
2)
m2]
p1−OR
d、特に−[−O−(CH
2)
2]
p1−OR
d(式中、
−R
dは、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−C
6H
5であり、
−m1およびm2は、相互に独立して、1、2または3から選択され、特に、m1およびm2は2であり、ならびに
−p1は1〜20から選択され、特に1〜8から選択される)、
− −(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、特に−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)
(−式中、R
aaおよびR
baは、適用される場合、相互に独立して、−R
aまたは−OR
aから選択され、ならびに
−式中、R
aは、水素、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−CH
3、−CH
2CH
3、−C
6H
5、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2C
6H
5またはパラ−メトキシベンジルであり、
−式中、mは、0、1または2、特に0または1から選択され、
−式中、qは、0、1または2、特に0または1から選択される)、
から選択され、および、特に、式中、置換基R
13を含まない環系の各炭素原子はHの代わりにFを含む。
【0161】
いくつかの実施形態において、特に下位態様7、8、10、11〜13、22、23、25、28、29または32のいずれか1つによれば、
R
10は置換基Qであり、式中、Qは、
− −(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OHまたは−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−O−S(O
2)OH、−(CH
2)
m−O−S(O
2)OR
a、特に−(CH
2)
m−O−S(O
2)OH、−(CH
2)
m−O−S(O
2)OR
a(式中、R
aは−CH
3、−CH
2CH
3、−C
6H
5、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2C
6H
5またはパラ−メトキシベンジルである)、
− −C(=O)−O−R
a、−O−C(=O)−R
a、特に−O−C(=O)−R
a(式中、R
aは、置換もしくは無置換C
1〜C
16アルキル、特に無置換C
1〜C
14アルキルである)、−[(CH
2)
m1−O−C(=O)−(CH
2)
m2]
p1−C(=O)OR
dまたは−[(CH
2)
m1−O−(CH
2)
m2]
p1−OR
d、特に−[(CH
2)
m1−O−(CH
2)
m2]
p1−OR
d(式中、
−R
dは、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−C
6H
5であり、
−m1およびm2は、相互に独立して、1、2または3から選択され、特に、m1およびm2は2であり、ならびに
−p1は1〜20から選択され、特に1〜8から選択される)、
− −[(CH
2)
m1−O−(CH
2)
m2]
p1−OR
d、特に−[−O−(CH
2)
2]
p1−OR
d(式中、
−R
dは、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−C
6H
5であり、
−m1およびm2は、相互に独立して、1、2または3から選択され、特に、m1およびm2は2であり、ならびに
−p1は1〜20から選択され、特に1〜8から選択される)、
− −(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、特に−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)
(−式中、R
aaおよびR
baは、適用される場合、相互に独立して、−R
aまたは−OR
aから選択され、ならびに
−式中、R
aは、水素、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−CH
3、−CH
2CH
3、−C
6H
5、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2C
6H
5またはパラ−メトキシベンジルであり、
−式中、mは、0、1または2、特に0または1から選択され、
−式中、qは、0、1または2、特に0または1から選択される)、
から選択され、および、特に、式中、置換基R
13を含まない環系の各炭素原子はHの代わりにFを含む。
【0162】
いくつかの実施形態において、特に下位態様10〜13、18〜32のいずれか1つによれば、Tは、以下から選択され、
− −OH、−F、−Cl、−Br、I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2−CH
3、−CF
3または−NO
2、
− −B(OR
a)(OR
b)、−(CH
2)
m−R
a、−(CH
2)
m−OR
a、−(CH
2)
m−C(=O)R
a、−(CH
2)
m−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)R
a、−(CH
2)
m−OC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
b(OR
a)、−(CH
2)
m−C(=S)R
a、−(CH
2)
m−C(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)R
a、−(CH
2)
m−OC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−SR
a、−(CH
2)
m−S(=O)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(OR
a)、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(R
a)または−(CH
2)
m−S(O
2)NR
bR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OH、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−R
a、−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OHまたは−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OR
a、
式中、R
aaは相互に独立して選択され、−R
aまたは−OR
aであり、
式中、R
baは相互に独立して選択され、−R
bまたは−OR
bであり、
式中、Mは、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、特に無置換C
1〜C
8アルキルであり、
式中、mは、0、1または2、特に0または1から選択され、
式中、qは、0、1または2、特に0または1から選択され、
式中、各R
a、R
bまたはR
cは、適用される場合、相互に独立して、
−水素、
− −CN
−置換もしくは無置換C
1〜C
16アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
16アルコキシ、置換もしくは無置換C
1〜C
16カルボキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルキニル、または、C
1〜C
16ハロアルキル、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキル、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に、置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリール、または
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリールである
から選択される。
【0163】
いくつかの実施形態において、特に下位態様10〜13、18〜32のいずれか1つによれば、Tは、以下から選択され、
a. −B(OH)
2、−CN、−NH
2、−OH、−OCH
3、−C(=O)NH
2、−C(=O)NH(CN)、−C(=O)NH(OH)、−CH
2OH、−CH
2C(=O)OH、−CH
2C(=O)NH(OH)、−CH
2C(=O)NH
2、−CH
2NHS(O
2)OH、−CH
2NHC(=O)OH、−P(=O)(OH)(OH)、−CH
2P(=O)(OH)(OH)、−CH
2S(O
2)OH、−S(O
2)OHまたは−S(O
2)NH
2または
b. −R
a、−CH
2R
a、−SR
a、−CH
2SR
a、−S(=O)R
a、−C(=O)NHR
a、−CH
2C(=O)NHR
a、−CH
2NHS(O
2)R
a、−C(=O)OR
a、−OR
aまたは−NHR
a、−C(=O)OR
a、−CH
2C(=O)NH(OR
a)、−C(=O)NHOR
a、−C(=O)NHR
a、−(CH
2)
m−NHC(=O)OR
a、−CH
2NHS(O
2)R
a、−CH
2OR
a、−CH
2NHC(=O)R
a、−P(=O)(OH)(OR
a)、−CH
2P(=O)(OH)(OR
a)、−P(=O)(OH)(R
a)、−CH
2P(=O)(OH)(R
a)、−CH
2S(O
2)OR
a、−S(O
2)OR
a、−S(O
2)R
aまたは−CH
2S(O
2)R
a、または−S(O
2)NHR
a、
式中、R
aは、
−置換もしくは無置換C
1〜C
16アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
16アルコキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
14アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
14アルキニル、またはC
1〜C
14ハロアルキル、特に置換もしくは無置換C
1〜C
5アルキルから選択され、
より特定的には、R
aは、−CH
3、−CF
3、−CH
2CH
3、−CH
2CF
3、−CN、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2C
6H
5またはパラ−メトキシベンジ、
− −[(CH
2)
m1−O−(CH
2)
m2]
p1−OR
d、−[(CH
2)
m1−C(=O)O−(CH
2)
m2]
p1−OR
d特に−[−O−(CH
2)
2]
p1−OR
d、−[−C(=O)O−(CH
2)
2]
p1−OR
dであり、式中、
−R
dは、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−C
6H
5であり、
−m1およびm2は、相互に独立して、1、2または3から選択され、特に、m1およびm2は2であり、ならびに
−p1は1〜20から選択され、特に1〜8から選択され、
c.−R
a、−CH
2R
a、−SR
a、−CH
2SR
a、−S(=O)R
a、−C(=O)NHR
a、−CH
2C(=O)NHR
a、−CH
2NHS(O
2)R
a、−C(=O)OR
a、−OR
aまたは−NHR
a、
式中、R
aは
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に、置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリールである。
【0164】
いくつかの実施形態において、特に下位態様10〜13、18〜32のいずれか1つによれば、Tは、
−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OHまたは−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−O−S(O
2)OH、−(CH
2)
m−O−S(O
2)OR
a、特に−(CH
2)
m−O−S(O
2)OH、−(CH
2)
m−O−S(O
2)OR
a(式中、R
aは−CH
3、−CH
2CH
3、−C
6H
5、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2C
6H
5またはパラ−メトキシベンジルである)、
−C(=O)−O−R
a、−O−C(=O)−R
a、特に−O−C(=O)−R
a(式中、R
aは、置換もしくは無置換C
1〜C
16アルキル、特に無置換C
1〜C
14アルキルである)、−[(CH
2)
m1−O−C(=O)−(CH
2)
m2]
p1−C(=O)OR
dまたは−[(CH
2)
m1−O−(CH
2)
m2]
p1−OR
d、特に−[(CH
2)
m1−O−(CH
2)
m2]
p1−OR
d(式中、
−R
dは、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−C
6H
5であり、
−m1およびm2は、相互に独立して、1、2または3から選択され、特に、m1およびm2は2であり、ならびに
−p1は1〜20から選択され、特に1〜8から選択される)、
−[(CH
2)
m1−O−(CH
2)
m2]
p1−OR
d、特に−[−O−(CH
2)
2]
p1−OR
d(式中、
−R
dは、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−C
6H
5であり、
−m1およびm2は、相互に独立して、1、2または3から選択され、特に、m1およびm2は2であり、ならびに
−p1は1〜20から選択され、特に1〜8から選択される)、
−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、特に−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)
(−式中、R
aaおよびR
baは、適用される場合、相互に独立して、−R
aまたは−OR
aから選択され、ならびに
−式中、R
aは、水素、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−CH
3、−CH
2CH
3、−C
6H
5、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2C
6H
5またはパラ−メトキシベンジルであり、
−式中、mは、0、1または2、特に0または1から選択され、
−式中、qは、0、1または2、特に0または1から選択される)
から選択される。
【0165】
いくつかの実施形態において、特に下位態様10〜13、18〜32のいずれか1つによれば、Tは−C(=O)OR
aであり、
式中、R
aは
−置換もしくは無置換C
1〜C
16アルキル、特に無置換C
1〜C
16アルキルであり、
− −[(CH
2)
m1−O−(CH
2)
m2]
p1−OR
d、−[(CH
2)
m1−C(=O)O−(CH
2)
m2]
p1−OR
dであり、特に−[−O−(CH
2)
2]
p1−OR
d、−[−C(=O)O−(CH
2)
2]
p1であり、式中、
−R
dは、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−C
6H
5であり、
−m1およびm2は、相互に独立して、1、2または3から選択され、特に、m1およびm2は2であり、ならびに
−p1は1〜20から選択され、特に1〜8から選択される。
【0166】
いくつかの実施形態において、特に下位態様10〜13、18〜32のいずれか1つによれば、Tは、以下の化合物
−B(OH)
2、−CN、−OH、−CH
2OH、−CH
2OCH
3、−OCH
3、−C(=O)NH
2、−C(=O)NH(CN)、−C(=O)OH、−C(=O)NH(CH
3)、−C(=O)NH(OH)、−S(O
2)NH
2、−CH
2C(=O)OH、−CH
2C(=O)NHOH、−CH
2−NH−S(O)
2CF
3、−CH
2−C(=O)−NH−OCH
3、−P(=O)(OH)
2、−CH
2)P(=O)(OH)
2、−P(=O)(OH)(OCH
2CH
3)、−P(=O)(OH)(CH
3)、−CH
2P(=O)(OH)(CH
3)、−CH
2S(O)
2(OH)、−S(O)
2(OH),
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
から選択される。
【0167】
いくつかの実施形態において、特に下位態様のいずれか1つによれば、各D
1〜D
5は、相互に独立して、
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され、
−式中、各R
8は−Hであり、または、適用される場合、各R
8は、相互に独立して、−H、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCF
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、特に、各R
8は、相互に独立して、HまたはCH
3から選択され、より具体的には、R
8はHであり、および
−式中、Vは、適用される場合、S、NHまたはOであり、特に、VはOである。
【0168】
D1〜D5はまた、リン含有基、特に、−OP(O)
2−NH−等などのO−P含有官能基であり得る。
【0169】
いくつかの実施形態において、特に下位態様のいずれか1つによれば、各D
1〜D
5は、相互に独立して、
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され、
−式中、各R
8は−Hであり、または、適用される場合、各R
8は、相互に独立して、−H、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCF
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、特に、各R
8は、相互に独立して、HまたはCH
3から選択され、より具体的には、R
8はHであり、および
−式中、Vは、適用される場合、S、NHまたはOであり、特に、VはOである。
【0170】
いくつかの実施形態において、特に下位態様のいずれか1つによれば、各D
1〜D
5は、相互に独立して、
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され、
−式中、各R
8は−Hであり、または、適用される場合、各R
8は、相互に独立して、−H、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCF
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、特に、各R
8は、相互に独立して、HまたはCH
3から選択され、より具体的には、R
8はHであり、および
−式中、Vは、適用される場合、S、NHまたはOであり、特に、VはOである。
【0171】
いくつかの実施形態において、特に下位態様のいずれか1つによれば、各D
1〜D
5は、相互に独立して、
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され、
−式中、各R
8は−Hであり、または、適用される場合、各R
8は、相互に独立して、−H、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCF
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、特に、各R
8は、相互に独立して、HまたはCH
3から選択され、より具体的には、R
8はHであり、および
−式中、Vは、適用される場合、S、NHまたはOであり、特に、VはOである。
【0172】
いくつかの実施形態において、特に下位態様のいずれか1つによれば、各D
1〜D
5は、相互に独立して、
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
特に、
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
から選択される。
【0173】
いくつかの実施形態において、特に下位態様11〜13、24〜31のいずれか1つによれば、BAのR
2およびR
3は、適用される場合、相互に独立して、−H、−F、−CN、−OH、−NH
2、−NO
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルコキシまたはC
1〜C
3ハロアルキル、特に−H、−F、−CN、−OH、−NH
2、−NO
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−OCH
2CH
2CH
3、−OCH(CH
3)
2、−OCF
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、より具体的には、R
2およびR
3は、相互に独立して、−H、−Fまたは−CH
3から選択される。
【0174】
いくつかの実施形態において、特に下位態様2、4、6、8、9、14〜31のいずれか1つによれば、各R
8は、適用される場合、相互に独立して、−H、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCF
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、特に、各R
8は、相互に独立して、HまたはCH
3から選択され、より具体的には、各R
8はHである。
【0175】
第1の態様の下位態様(下位態様32)によれば、本発明は、一般式(34)により定義される分子構造を有する抗生物質活性を有する化合物に関し、
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
a.式中、R
1nのnは1、2、3、4または5であり、特にR
1nのnは、1、2または3であり、BAのR
1は置換基Qであり、Qは、
− −(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OHまたは−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−O−S(O
2)OH、−(CH
2)
m−O−S(O
2)OR
a、特に−(CH
2)
m−O−S(O
2)OH、−(CH
2)
m−O−S(O
2)OR
a(式中、R
aは、−CH
3、−CH
2CH
3、−C
6H
5、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2C
6H
5またはパラ−メトキシベンジルである)
− −C(=O)−O−R
a、−O−C(=O)−R
a、特に−O−C(=O)−R
a(式中、R
aは、置換もしくは無置換C
1〜C
16アルキル、特に無置換C
1〜C
14アルキルである)、−[(CH
2)
m1−O−C(=O)−(CH
2)
m2]
p1−C(=O)OR
dまたは−[(CH
2)
m1−O−(CH
2)
m2]
p1−OR
d、特に−[(CH
2)
m1−O−(CH
2)
m2]
p1−OR
d(式中、
−R
dは、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−C
6H
5であり、
−m1およびm2は、相互に独立して、1、2または3から選択され、特に、m1およびm2は2であり、ならびに
−p1は1〜20から選択され、特に1〜8から選択される)、
− −[(CH
2)
m1−O−(CH
2)
m2]
p1−OR
d、特に−[−O−(CH
2)
2]
p1−OR
d(式中、
−R
dは、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−C
6H
5であり、
−m1およびm2は、相互に独立して、1、2または3から選択され、特に、m1およびm2は2であり、ならびに
−p1は1〜20から選択され、特に1〜8から選択される)、
− −(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、特に−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)
(−式中、R
aaおよびR
baは、適用される場合、相互に独立して、−R
aまたは−OR
aから選択され、ならびに
−式中、R
aは、水素、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−CH
3、−CH
2CH
3、−C
6H
5、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2C
6H
5またはパラ−メトキシベンジルであり、
−式中、mは、0、1または2、特に0または1から選択され、
−式中、qは、0、1または2、特に0または1から選択される)、
から選択され、および、式中、他のR
1は、他のR
1の各々とは独立して、−OH、−F、−Cl、−I、−CN、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3、特に−OH、−F、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3から選択され、または
式中、R
1nのnは5であり、および、1〜4つのR
1はFであり、1つのR
1は置換基Qであり、および、適用される場合、他のR
1は、いずれかの他のR
1から独立して、−OH、−Cl、−I、−CN、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3、特に−OH、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3から選択され、または
式中、R
1nのnは5であり、および、1〜3つのR
1はFであり、1つのR
1は置換基Qであり、および、適用される場合、他のR
1は、いずれかの他のR
1から独立して、−OH、−Cl、−I、−CN、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3、特に−OH、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3から選択され、または
式中、R
1nのnは5であり、および、1つまたは2つのR
1はFであり、1つのR
1は置換基Qであり、および、適用される場合、他のR
1は、いずれかの他のR
1から独立して、−OH、−Cl、−I、−CN、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3、特に−OH、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3から選択され、または
式中、R
1nのnは5であり、および、1つのR
1はFであり、1つのR
1は置換基Qであり、および、適用される場合、他のR
1は、いずれかの他のR
1から独立して、−OH、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3、特に−OH、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3から選択され、または
式中、R
1nのnは3であり、1つのR
1は置換基Qであり、および、他のR
1は、他のR
1の各々とは独立して、−OH、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2または−CF
3から選択され、
式中、R
1nのnは2であり、1つのR
1は置換基Qであり、および、他のR
1は、−OH、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2もしくは−CF
3であり、または
式中、R
1nのnは1であり、R
1は置換基Qであり、および、Qは既述の定義と同一の意味を有し、および、式中、特に、Eのフェニル部分の親部分に対する結合点を基準として、Qはパラ位であり、ならびに
b.R
11は置換基Qであり、式中、Qは、
− −(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OHまたは−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−O−S(O
2)OH、−(CH
2)
m−O−S(O
2)OR
a、特に−(CH
2)
m−O−S(O
2)OH、−(CH
2)
m−O−S(O
2)OR
a(式中、R
aは、−CH
3、−CH
2CH
3、−C
6H
5、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2C
6H
5またはパラ−メトキシベンジルである)
− −C(=O)−O−R
a、−O−C(=O)−R
a、特に−O−C(=O)−R
a(式中、R
aは、置換もしくは無置換C
1〜C
16アルキル、特に無置換C
1〜C
14アルキルである)、−[(CH
2)
m1−O−C(=O)−(CH
2)
m2]
p1−C(=O)OR
dまたは−[(CH
2)
m1−O−(CH
2)
m2]
p1−OR
d、特に−[(CH
2)
m1−O−(CH
2)
m2]
p1−OR
d(式中、
−R
dは、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−C
6H
5であり、
−m1およびm2は、相互に独立して、1、2または3から選択され、特に、m1およびm2は2であり、ならびに
−p1は1〜20から選択され、特に1〜8から選択される)、
− −[(CH
2)
m1−O−(CH
2)
m2]
p1−OR
d、特に−[−O−(CH
2)
2]
p1−OR
d(式中、
−R
dは、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−C
6H
5であり、
−m1およびm2は、相互に独立して、1、2または3から選択され、特に、m1およびm2は2であり、ならびに
−p1は1〜20から選択され、特に1〜8から選択される)、
− −(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、特に−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、
(−式中、R
aaおよびR
baは、適用される場合、相互に独立して、−R
aまたは−OR
aから選択され、ならびに
−式中、R
aは、水素、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−CH
3、−CH
2CH
3、−C
6H
5、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2C
6H
5またはパラ−メトキシベンジルであり、
−式中、mは、0、1または2、特に0または1から選択され、
−式中、qは、0、1または2、特に0または1から選択される)、
から選択され、および、特に、式中、置換基R
11を含まない環系の各炭素原子はHの代わりにFを含み、ならびに
c.式中、Tは、以下から選択され、
− −OH、−F、−Cl、−Br、I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2−CH
3、−CF
3または−NO
2、
− −B(OR
a)(OR
b)、−(CH
2)
m−R
a、−(CH
2)
m−OR
a、−(CH
2)
m−C(=O)R
a、−(CH
2)
m−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)R
a、−(CH
2)
m−OC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
b(OR
a)、−(CH
2)
m−C(=S)R
a、−(CH
2)
m−C(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)R
a、−(CH
2)
m−OC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−SR
a、−(CH
2)
m−S(=O)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(OR
a)、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(R
a)または−(CH
2)
m−S(O
2)NR
bR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OH、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−R
a、−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OHまたは−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OR
a、
式中、R
aaは相互に独立して選択され、−R
aまたは−OR
aであり、
式中、R
baは相互に独立して選択され、−R
bまたは−OR
bであり、
式中、Mは、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、特に無置換C
1〜C
8アルキルであり、
式中、mは、0、1または2、特に0または1から選択され、
式中、qは、0、1または2、特に0または1から選択され、
式中、各R
a、R
bまたはR
cは、適用される場合、相互に独立して、
−水素、
− −CN
−置換もしくは無置換C
1〜C
16アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
16アルコキシ、置換もしくは無置換C
1〜C
16カルボキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルキニル、または、C
1〜C
16ハロアルキル、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキル、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に、置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリール、または
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリール
から選択され、または
式中、Tは、
− −(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OHまたは−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−O−S(O
2)OH、−(CH
2)
m−O−S(O
2)OR
a、特に−(CH
2)
m−O−S(O
2)OH、−(CH
2)
m−O−S(O
2)OR
a(式中、R
aは、−CH
3、−CH
2CH
3、−C
6H
5、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2C
6H
5またはパラ−メトキシベンジルである)
− −C(=O)−O−R
a、−O−C(=O)−R
a、特に−O−C(=O)−R
a(式中、R
aは、置換もしくは無置換C
1〜C
16アルキル、特に無置換C
1〜C
14アルキルである)、−[(CH
2)
m1−O−C(=O)−(CH
2)
m2]
p1−C(=O)OR
dまたは−[(CH
2)
m1−O−(CH
2)
m2]
p1−OR
d、特に−[(CH
2)
m1−O−(CH
2)
m2]
p1−OR
d(式中、
−R
dは、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−C
6H
5であり、
−m1およびm2は、相互に独立して、1、2または3から選択され、特に、m1およびm2は2であり、ならびに
−p1は1〜20から選択され、特に1〜8から選択される)、
− −[(CH
2)
m1−O−(CH
2)
m2]
p1−OR
d、特に−[−O−(CH
2)
2]
p1−OR
d(式中、
−R
dは、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−C
6H
5であり、
−m1およびm2は、相互に独立して、1、2または3から選択され、特に、m1およびm2は2であり、ならびに
−p1は1〜20から選択され、特に1〜8から選択される)、
− −(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、特に−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)
(−式中、R
aaおよびR
baは、適用される場合、相互に独立して、−R
aまたは−OR
aから選択され、ならびに
−式中、R
aは、水素、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−CH
3、−CH
2CH
3、−C
6H
5−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2C
6H
5またはパラ−メトキシベンジルであり、
−式中、mは、0、1または2、特に0または1から選択され、
−式中、qは、0、1または2、特に0または1から選択される)
から選択され、または
式中、Tは、以下から選択され、
−B(OH)
2、−CN、−NH
2、−OH、−OCH
3、−C(=O)NH
2、−C(=O)NH(CN)、−C(=O)NH(OH)、−CH
2OH、−CH
2C(=O)OH、−CH
2C(=O)NH(OH)、−CH
2C(=O)NH
2、−CH
2NHS(O
2)OH、−CH
2NHC(=O)OH、−P(=O)(OH)(OH)、−CH
2P(=O)(OH)(OH)、−CH
2S(O
2)OH、−S(O
2)OHまたは−S(O
2)NH
2または
−R
a、−CH
2R
a、−SR
a、−CH
2SR
a、−S(=O)R
a、−C(=O)NHR
a、−CH
2C(=O)NHR
a、−CH
2NHS(O
2)R
a、−C(=O)OR
a、−OR
aまたは−NHR
a、−C(=O)OR
a、−CH
2C(=O)NH(OR
a)、−C(=O)NHOR
a、−C(=O)NHR
a、−CH
2NHS(O
2)R
a、−(CH
2)−NHC(=O)OR
a、−CH
2OR
a、−CH
2NHC(=O)R
a、−P(=O)(OH)(OR
a)、−CH
2P(=O)(OH)(OR
a)、−P(=O)(OH)(R
a)、−CH
2P(=O)(OH)(R
a)、−CH
2S(O
2)OR
a、−S(O
2)OR
a、−S(O
2)R
aまたは−CH
2S(O
2)R
a、または−S(O
2)NHR
a、
式中、R
aは、
−置換もしくは無置換C
1〜C
16アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
16アルコキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
14アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
14アルキニル、またはC
1〜C
14ハロアルキル、特に置換もしくは無置換C
1〜C
5アルキルから選択され、
より特定的には、R
aは、−CH
3、−CF
3、−CH
2CH
3、−CH
2CF
3、−CN、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2C
6H
5またはパラ−メトキシベンジ、
− −[(CH
2)
m1−O−(CH
2)
m2]
p1−OR
d、−[(CH
2)
m1−C(=O)O−(CH
2)
m2]
p1−OR
d、特に−[−O−(CH
2)
2]
p1−OR
d、−[−C(=O)O−(CH
2)
2]
p1−OR
dであり、式中、
−R
dは、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−C
6H
5であり、
−m1およびm2は、相互に独立して、1、2または3から選択され、特に、m1およびm2は2であり、ならびに
−p1は1〜20から選択され、特に1〜8から選択され、
−R
a、−CH
2R
a、−SR
a、−CH
2SR
a、−S(=O)R
a、−C(=O)NHR
a、−CH
2C(=O)NHR
a、−CH
2NHS(O
2)R
a、−C(=O)OR
a、−OR
aまたは−NHR
aから選択され、
式中、R
aは
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に、置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリールであり、または
式中、Tは−C(=O)OR
aであり、
式中、R
aは
−置換もしくは無置換C
1〜C
16アルキル、特に無置換C
1〜C
16アルキルであり、
− −[(CH
2)
m1−O−(CH
2)
m2]
p1−OR
d、−[(CH
2)
m1−C(=O)O−(CH
2)
m2]
p1−OR
dであり、特に−[−O−(CH
2)
2]
p1−OR
d、−[−C(=O)O−(CH
2)
2]
p1であり、式中、
−R
dは、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−C
6H
5であり、
−m1およびm2は、相互に独立して、1、2または3から選択され、特に、m1およびm2は2であり、ならびに
−p1は1〜20から選択され、特に1〜8から選択され、または
Tは、以下の化合物
−B(OH)
2、−CN、−OH、−CH
2OH、−CH
2OCH
3、−OCH
3、−C(=O)NH
2、−C(=O)NH(CN)、−C(=O)OH、−C(=O)NH(CH
3)、−C(=O)NH(OH)、−S(O
2)NH
2、−CH
2C(=O)OH、−CH
2C(=O)NHOH、−CH
2−NH−S(O)
2CF
3、−CH
2−C(=O)−NH−OCH
3、−P(=O)(OH)
2、−CH
2)P(=O)(OH)
2、−P(=O)(OH)(OCH
2CH
3)、−P(=O)(OH)(CH
3)、−CH
2P(=O)(OH)(CH
3)、−CH
2S(O)
2(OH)、−S(O)
2(OH),
【化128】
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から選択され、および
d.R
10は置換基Qであり、式中、Qは、
− −(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OHまたは−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−O−S(O
2)OH、−(CH
2)
m−O−S(O
2)OR
a、特に−(CH
2)
m−O−S(O
2)OH、−(CH
2)
m−O−S(O
2)OR
a(式中、R
aは、−CH
3、−CH
2CH
3、−C
6H
5、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2C
6H
5またはパラ−メトキシベンジルである)
− −C(=O)−O−R
a、−O−C(=O)−R
a、特に−O−C(=O)−R
a(式中、R
aは、置換もしくは無置換C
1〜C
16アルキル、特に無置換C
1〜C
14アルキルである)、−[(CH
2)
m1−O−C(=O)−(CH
2)
m2]
p1−C(=O)OR
dまたは−[(CH
2)
m1−O−(CH
2)
m2]
p1−OR
d、特に−[(CH
2)
m1−O−(CH
2)
m2]
p1−OR
d(式中、
−R
dは、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−C
6H
5であり、
−m1およびm2は、相互に独立して、1、2または3から選択され、特に、m1およびm2は2であり、ならびに
−p1は1〜20から選択され、特に1〜8から選択される)、
− −[(CH
2)
m1−O−(CH
2)
m2]
p1−OR
d、特に−[−O−(CH
2)
2]
p1−OR
d(式中、
−R
dは、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−C
6H
5であり、
−m1およびm2は、相互に独立して、1、2または3から選択され、特に、m1およびm2は2であり、ならびに
−p1は1〜20から選択され、特に1〜8から選択される)、
− −(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、特に−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)
(−式中、R
aaおよびR
baは、適用される場合、相互に独立して、−R
aまたは−OR
aから選択され、ならびに
−式中、R
aは、水素、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−CH
3、−CH
2CH
3、−C
6H
5、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2C
6H
5またはパラ−メトキシベンジルであり、
−式中、mは、0、1または2、特に0または1から選択され、
−式中、qは、0、1または2、特に0または1から選択される)、
から選択され、および、特に、式中、置換基R
10を含まない環系の各炭素原子はHの代わりにFを含み、ならびに
e.式中、Yは、−CN、−C(=O)OH、−C(=O)OCH
3、−C(=O)OCH
2CH
3、−C(=O)NHCH
3、−C(=O)NHCH
2CH
3、−C(=O)N(CH
3)
2、−C(=O)N(CH
2CH
3)
2、−C(=O)N(CH
3)(CH
2CH
3)または−C(=O)NH
2から選択され、ならびに
f.式中、Zは、−H、−OH、−CH
3、−CH
2CH
3または−OCH
3から選択され、特に、ZはHであり、および、YはCNまたは−C(=O)NH
2である。
【0176】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、以下の式(1A)
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
を含み、式中、
Zは、−H、−OH、−CH
3、−CH
2CH
3または−OCH
3であり、および、Yは、−CN、−C(=O)OH、−C(=O)OCH
3、−C(=O)OCH
2CH
3、−C(=O)NHCH
3、−C(=O)NHCH
2CH
3、−C(=O)N(CH
3)
2、−C(=O)N(CH
2CH
3)
2、−C(=O)N(CH
3)(CH
2CH
3)または−C(=O)NH
2であり、特に、ZはHであり、かつ、YはCNおよび−C(=O)NH
2であり、および、より特定的には、ZはHであり、および、YはCNであり、ならびに、式中、
a.Xは
− −OH、−F、−Cl、−Br、I、−CCH、−CN、−N
3、−NO
2、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3または−CF
3、または
− −B(OR
a)(OR
b)、−(CH
2)
m−R
a、−(CH
2)
m−OR
a、−(CH
2)
m−C(=O)R
a、−(CH
2)
m−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)R
a、−(CH
2)
m−OC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
b(OR
a)、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−C(=S)R
a、−(CH
2)
m−C(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)R
a、−(CH
2)
m−OC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−SR
a、−(CH
2)
m−S(=O)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(OR
a)、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(R
a)または−(CH
2)
m−S(O
2)NR
bR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OH、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−R
a、−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OHまたは−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OR
a、
−式中、R
aaは、相互に独立して、−R
aまたは−OR
aから選択され、
−式中、R
baは、相互に独立して、−R
bまたは−OR
bから選択され、
−式中、Mは、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、特に、無置換C
1〜C
8アルキルであり、
−式中、mは、0、1または2から選択され、
−式中、qは、0、1または2から選択され、
−式中、各R
a、R
bまたはR
cは、適用される場合、相互に独立して、
−水素、−CN、
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキル、または
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリール、
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に、置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリール、
−置換もしくは無置換C
1〜C
16アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
16アルコキシ、置換もしくは無置換C
1〜C
16カルボキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルキニル、または、C
1〜C
16ハロアルキル、特に、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニル、または、置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキル
から選択され;または、式中、
b.Xは
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
−式中、Dは、炭素原子、硫黄原子、窒素原子および/または酸素原子を含むと共に、R
4と親部分PMとを共有結合するリンカーであり、および
−式中、R
4は
−置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルコキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニルまたは置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に、置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリールであり;または、式中、
c.Xは
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
−式中、R
2およびR
3は、適用される場合、相互に独立して、−H、−F、−CN、−OH、−NH
2、−NO
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルコキシまたはC
1〜C
3ハロアルキル、特に−H、−F、−CN、−OH、−NH
2、−NO
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−OCH
2CH
2CH
3、−OCH(CH
3)
2、−OCF
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、より具体的には、R
2およびR
3は、相互に独立して、H、FまたはCH
3から選択され、ならびに
−式中、Dは、炭素原子、硫黄原子、窒素原子および/または酸素原子を含むと共に、Eを含む部分と親部分とを共有結合するリンカーであり、
−式中、Eは
−置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルコキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニルまたは置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に、置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
8〜C
10アリールであり;または
−式中、Eは
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
−式中、R
1nのnは、0、1、2、3、4または5であり、特に、R
1nのnは0、1、2であり、より具体的には、nは1であり、および
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−NO
2、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCONH
2または−CF
3、または
− −B(OR
a)(OR
b)、−(CH
2)
m−R
a、−(CH
2)
m−OR
a、−(CH
2)
m−C(=O)R
a、−(CH
2)
m−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)R
a、−(CH
2)
m−OC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
b(OR
a)、−(CH
2)
m−C(=S)R
a、−(CH
2)
m−C(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)R
a、−(CH
2)
m−OC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−SR
a、−(CH
2)
m−S(=O)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(OR
a)、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(R
a)または−(CH
2)
m−S(O
2)NR
bR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OH、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−R
a、−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OHまたは−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OR
a、
−式中、R
aaは、相互に独立して、−R
aまたは−OR
aから選択され、
−式中、R
baは、相互に独立して、−R
bまたは−OR
bから選択され、
−式中、Mは、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、特に、無置換C
1〜C
8アルキルであり、
−式中、mは、0、1または2から選択され、
−式中、qは、0、1または2から選択され、
−式中、各R
a、R
bまたはR
cは、適用される場合、相互に独立して、
−水素、−CN、
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキル、または
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリール、
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に、置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリール、
−置換もしくは無置換C
1〜C
16アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
16アルコキシ、置換もしくは無置換C
1〜C
16カルボキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルキニル、または、C
1〜C
16ハロアルキル、特に、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニル、または、置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキル
から選択され、または
−式中、Eは
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され、
−式中、各Tは、相互に独立して、−CH
2、−NH、−Sもしくは−O、−CHCH
3、−C(CH
3)
2または−NR
cから選択され、
−式中、R
cは、−OH、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2であり、および
−式中、T’は、−CH
2、−NH、−Sまたは−O、−CHCH
3、−C(CH
3)
2または−NR
cから選択され、および
−式中、T’’は−CHまたは=Nから選択され、および
−式中、R
5およびR
6は、相互に独立して、−H、−F、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、特に、R
5およびR
6は、相互に独立して、H、−Fまたは−CH
3から選択され、ならびに
−式中、R
6’は、OH、−OCH3、−OCH
2CH
3、−CH
3から選択され、
−式中、R
7は、=NH、=Sまたは=Oから選択され、および
−式中、R
9mのmは、0、1、2または3から選択され、および、各R
9は、相互に独立して、−Cl、−F、Br、I、−OH、−CCH、−CN−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−COOH、−COOR
b、−C(O)NH
2、−C(O)NH(CH
3)、−C(O)N(CH
3)
2−NHC(=O)OCH
3、−NCH
3C(=O)OCH
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、
−式中、R
bは、置換もしくは無置換C
1〜C
5アルキル、置換もしくは無置換C
2〜C
5アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
5アルキニル、または、C
1〜C
5ハロアルキルであり、式中、
*は、アスタリスク*下の第3級炭素原子に位置されるL−エナンチオマーまたはD−エナンチオマーの立体中心を示し、ここで、一般式1の化合物は、実質的に純粋なL−エナンチオマー、実質的に純粋なD−エナンチオマー、または、同一の分子式のL−エナンチオマーおよびD−エナンチオマーの混合物である。
【0177】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、式1L
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
によって特徴付けられる。
【0178】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、式1D
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
によって特徴付けられる。
【0179】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、同一の分子式のL−エナンチオマーおよびD−エナンチオマーの混合物に関する。
【0180】
いくつかの実施形態において、一般式1のZは、−H、−OH、−CH
3、−CH
2CH
3または−OCH
3であり、および、Yは、−CN、−C(=O)OH、−C(=O)OCH
3、−C(=O)OCH
2CH
3、−C(=O)NHCH
3、−C(=O)NHCH
2CH
3、−C(=O)N(CH
3)
2、−C(=O)N(CH
2CH
3)
2、−C(=O)N(CH
3)(CH
2CH
3)または−C(=O)NH
2である。
【0181】
いくつかの実施形態において、一般式1のZは−Hであり、および、Yは−CNまたは−C(=O)NH
2である。
【0182】
いくつかの実施形態において、一般式1のZは−Hであり、および、Yは−CNである。
【0183】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は一般式1によって特徴付けられ、
式中、Xは
− −H、−OH、−F、−Cl、−Br、I、−NH
2、−CN、−COOH、−N
3もしくは−NO
2であり、または
− −NR
a2、−NHR
a、−R
a、−C(=O)R
a、−C(=O)OR
a、−OR
a、−OC(=O)R
a−OC(=O)OR
a、−OC(=O)NHR
a、−NHC(=O)R
a、−NHC(=O)NHR
a、−C(=O)NHR
a、−NHC(=O)OR
a、−C(=S)R
a、−C(=S)OR
a、−SR
a、−OC(=S)R
a、−OC(=S)OR
a、−OC(=S)NHR
a、−NHC(=S)R
a、−NHC(=S)NHR
a、−C(=S)NHR
aまたは−NHC(=S)OR
aであり、
−式中、R
aは、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニル、または、置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に、置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリールであり、式中、
Zは、−H、−OH、−CH
3、−CH
2CH
3または−OCH
3であり、および、Yは、−CN、−C(=O)OH、−C(=O)OCH
3、−C(=O)OCH
2CH
3、−C(=O)NHCH
3、−C(=O)NHCH
2CH
3、−C(=O)N(CH
3)
2、−C(=O)N(CH
2CH
3)
2、−C(=O)N(CH
3)(CH
2CH
3)または−C(=O)NH
2であり、特に、ZはHであり、かつ、YはCNおよび−C(=O)NH
2であり、より具体的には、ZはHであり、および、YはCNである。
【0184】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は一般式1Aにより特徴付けられ、
式中、Xは
− −H、−OH、−F、−Cl、−Br、I、−NH
2、−CN、−COOH、−N
3もしくは−NO
2であり、または
− −NR
a2、−NHR
a、−R
a、−C(=O)R
a、−C(=O)OR
a、−OR
aまたは−OC(=O)R
aであり、
−式中、R
aは、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニル、または、置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に、置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールであり、式中、
Zは、−H、−OH、−CH
3、−CH
2CH
3または−OCH
3であり、および、Yは、−CN、−C(=O)OH、−C(=O)OCH
3、−C(=O)OCH
2CH
3、−C(=O)NHCH
3、−C(=O)NHCH
2CH
3、−C(=O)N(CH
3)
2、−C(=O)N(CH
2CH
3)
2、−C(=O)N(CH
3)(CH
2CH
3)または−C(=O)NH
2であり、特に、ZはHであり、かつ、YはCNおよび−C(=O)NH
2であり、より具体的には、ZはHであり、および、YはCNである。
【0185】
いくつかの実施形態において、一般式1AのXは
− −NR
a2、−NHR
a−C(=O)OR
aまたは−OR
aであり、
−式中、R
aは、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニル、または、置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリール、特に置換もしくは無置換1,2,3−トリアゾール、置換もしくは無置換1.2.4−トリアゾール、置換もしくは無置換インドール、置換もしくは無置換イソインドール、置換もしくは無置換キノリンまたは置換もしくは無置換イソキノリンであり、式中、
Zは、−H、−OH、−CH
3、−CH
2CH
3または−OCH
3であり、および、Yは、−CN、−C(=O)OH、−C(=O)OCH
3、−C(=O)OCH
2CH
3、−C(=O)NHCH
3、−C(=O)NHCH
2CH
3、−C(=O)N(CH
3)
2、−C(=O)N(CH
2CH
3)
2、−C(=O)N(CH
3)(CH
2CH
3)または−C(=O)NH
2であり、特に、ZはHであり、かつ、YはCNおよび−C(=O)NH
2であり、より具体的には、ZはHであり、および、YはCNである。
【0186】
いくつかの実施形態において、一般式1AのXは
− −NR
a2、−NHR
aまたは−C(=O)OR
aであり、特に、Xは、−NR
a2または−NHR
aであり、
−式中、R
aは、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニル、または、置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキルであり、式中、
Zは、−H、−OH、−CH
3、−CH
2CH
3または−OCH
3であり、および、Yは、−CN、−C(=O)OH、−C(=O)OCH
3、−C(=O)OCH
2CH
3、−C(=O)NHCH
3、−C(=O)NHCH
2CH
3、−C(=O)N(CH
3)
2、−C(=O)N(CH
2CH
3)
2、−C(=O)N(CH
3)(CH
2CH
3)または−C(=O)NH
2であり、特に、ZはHであり、かつ、YはCNおよび−C(=O)NH
2であり、より具体的には、ZはHであり、および、YはCNである。
【0187】
いくつかの実施形態において、一般式1の化合物は、実質的に純粋なL−エナンチオマー、実質的に純粋なD−エナンチオマー、または、同一の分子式のL−エナンチオマーおよびD−エナンチオマーの混合物であり、ここで、特に、一般式1の化合物は、実質的に純粋なL−エナンチオマーまたは実質的に純粋なD−エナンチオマーであり、より具体的には、実質的に純粋なL−エナンチオマーである。
【0188】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、式1により特徴付けられ、式中、
Zは、−H、−OH、−CH
3、−CH
2CH
3または−OCH
3であり、および、Yは、−CN、−C(=O)OH、−C(=O)OCH
3、−C(=O)OCH
2CH
3、−C(=O)NHCH
3、−C(=O)NHCH
2CH
3、−C(=O)N(CH
3)
2、−C(=O)N(CH
2CH
3)
2、−C(=O)N(CH
3)(CH
2CH
3)または−C(=O)NH
2であり、特に、ZはHであり、かつ、YはCNおよび−C(=O)NH
2であり、および、式中、
一般式1Aの化合物は、実質的に純粋なL−エナンチオマー、実質的に純粋なD−エナンチオマー、または、同一の分子式のL−エナンチオマーおよびD−エナンチオマーの混合物であり、および、式中、
Xは
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
−式中、Dは、炭素原子、硫黄原子、窒素原子および/または酸素原子を含むと共に、R
4と親部分PMとを共有結合するリンカーであり、および
−式中、R
4は
−置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルコキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニルまたは置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に、置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリールであり、または、式中、
Xは
【化137】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
−式中、R
2およびR
3は、適用される場合、相互に独立して、−H、−F、−CN、−OH、−NH
2、−NO
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルコキシまたはC
1〜C
3ハロアルキル、特に−H、−F、−CN、−OH、−NH
2、−NO
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−OCH
2CH
2CH
3、−OCH(CH
3)
2、−OCF
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、より具体的には、R
2およびR
3は、相互に独立して、H、FまたはCH
3から選択され、および
−式中、Dは、炭素原子、硫黄原子、窒素原子および/または酸素原子を含むと共に、Eを含む部分と親部分PMとを共有結合するリンカーであり、
−式中、Eは
−置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルコキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニルまたは置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に、置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
8〜C
10アリールであり、または
−式中、Eは
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
− −OH、−F、−Cl、−Br、I、−CCH、−CN、−N
3、−NO
2、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCONH
2または−CF
3、または
− −B(OR
a)(OR
b)、−(CH
2)
m−R
a、−(CH
2)
m−OR
a、−(CH
2)
m−C(=O)R
a、−(CH
2)
m−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)R
a、−(CH
2)
m−OC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
b(OR
a)、−(CH
2)
m−C(=S)R
a、−(CH
2)
m−C(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)R
a、−(CH
2)
m−OC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−SR
a、−(CH
2)
m−S(=O)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(OR
a)、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(R
a)または−(CH
2)
m−S(O
2)NR
bR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OH、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−R
a、−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OHまたは−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OR
a、
−式中、R
aaは、相互に独立して、−R
aまたは−OR
aから選択され、
−式中、R
baは、相互に独立して、−R
bまたは−OR
bから選択され、
−式中、Mは、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、特に、無置換C
1〜C
8アルキルであり、
−式中、mは、0、1または2から選択され、
−式中、qは、0、1または2から選択され、
−式中、各R
a、R
bまたはR
cは、適用される場合、相互に独立して、
−水素、−CN、
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキル、または
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリール、
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に、置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリール、
−置換もしくは無置換C
1〜C
16アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
16アルコキシ、置換もしくは無置換C
1〜C
16カルボキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルキニル、または、C
1〜C
16ハロアルキル、特に、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニル、または、置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキルから選択され、
−式中、Eは
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
−式中、R
1nのnは、0、1、2、3、4または5であり、特にR
1nのnは、0、1または2であり、より具体的には、nは1であり、および
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、−Br、I、CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−CH
3、−CF
3、−OCONH
2もしくは−NO
2であり、または
− −NR
a2、−NHR
a、−R
a、−C(=O)R
a、−C(=O)OR
a、OR
a、−OC(=O)R
a、−OC(=O)OR
a、−OC(=O)NHR
a、−NHC(=O)R
a、−NHC(=O)NHR
a、−C(=O)NHR
aもしくは−NHC(=O)OR
aであり、
−式中、R
aは、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニル、または、置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に、置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリールであり、または
−式中、Eは
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
−式中、各Tは、相互に独立して、−CH
2、−NH、−Sもしくは−O、−CHCH
3、−C(CH
3)
2または−NR
cから選択され、
−式中、R
cは、−OH、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2であり、および
−式中、T’は、−CH
2、−NH、−Sまたは−O、−CHCH
3、−C(CH
3)
2または−NR
cから選択され、および
−式中、T’’は−CHまたは=Nから選択され、および
−式中、R
5およびR
6は、相互に独立して、−H、−F、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、特に、R
5およびR
6は、相互に独立して、H、−Fまたは−CH
3から選択され、ならびに
−式中、R
6’は、−OH、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−CH
3から選択され、
−式中、R
7は、=NH、=Sまたは=Oから選択され、および
−式中、R
9mのmは、0、1、2または3から選択され、および、各R
9は、相互に独立して、−Cl、−F、−Br、−I、−OH、−CCH、−CN−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−COOH、−COOR
b、−C(O)NH
2、−C(O)NH(CH
3)、−C(O)N(CH
3)
2、−NHC(=O)OCH
3、−NCH
3C(=O)OCH
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、
−式中、R
bは、置換もしくは無置換C
1〜C
5アルキル、置換もしくは無置換C
2〜C
5アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
5アルキニル、または、C
1〜C
5ハロアルキルである。
【0189】
いくつかの実施形態において、一般式1AのDは、
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され、
式中、各R
8は−Hであり、または、適用される場合、各R
8は、相互に独立して、−H、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、特に各R
8は、相互に独立して、HまたはCH
3から選択され、および
式中、Vは、適用される場合、S、NHまたはOであり、特にVはOである。
【0190】
いくつかの実施形態において、一般式1AのDは、
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され、
式中、各R
8は−Hであり、または、適用される場合、各R
8は、相互に独立して、−H、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、特に、各R
8は、相互に独立して、HまたはCH
3から選択され、より具体的には、R
8は−Hであり、および
式中、Vは、適用される場合、S、NHまたはOであり、特にVはOである。
【0191】
いくつかの実施形態において、一般式1AのDは、
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され、
式中、各R
8は−Hであり、または、適用される場合、各R
8は、相互に独立して、−H、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCF
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、特に、各R
8は、相互に独立して、HまたはCH
3から選択され、より具体的には、R
8は−Hであり、および
式中、Vは、適用される場合、S、NHまたはOであり、特にVはOである。
【0192】
いくつかの実施形態において、一般式1AのDは、
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され、
式中、各R
8は−Hであり、または、適用される場合、各R
8は、相互に独立して、−H、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、特に、各R
8は、相互に独立して、HまたはCH
3から選択され、より具体的には、R
8は−Hであり、および
式中、Vは、適用される場合、S、NHまたはOであり、特にVはOである。
【0193】
いくつかの実施形態において、一般式1AのR
4は
−置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルコキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニルまたは置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環であり;特に置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリールである。
【0194】
いくつかの実施形態において、一般式1AのR
4は
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に、置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリールである。
【0195】
いくつかの実施形態において、一般式1AのR
4は
−置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルコキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニル、C
1〜C
8ハロアルキル、置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキルであり、または
いくつかの実施形態において、一般式1AのR
4は
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロ複素環、特に、ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子を含む、特に、複素環のD部分に対する結合点を基準としてパラ位に1個のClまたは1個のFを含むC
5〜C
6ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ヘテロアリールであり、
−置換C
6アリール、特に、テトラリンまたはインダンなどの二環式C
6アリールであり、
−ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子を含む、特に、複素環のD部分に対する結合点を基準としてパラ位(C
6ハロヘテロアリールの場合)に1個のClまたは1個のFを含む置換もしくは無置換ハロヘテロアリールであり、または
−R
4は、置換もしくは無置換ピロール、フラン、チオフェン、ベンゾチオフェン、クロメン、チアゾール、ピラジン、ピリダジン、ピリジン、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、インドール、イソインドール、キノリン、イソキノリン、ナフタレン、クマリン、アミノクマリン、ウンベリフェロン、ベンゾトリアゾール、ソラレン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ベンズイミダゾール、ベンズチアゾール、ベンゾキサゾールもしくはベンズピリダジン、または、これらのヒドロキシル化、メチル化もしくはハロゲン化誘導体の群から選択される。
【0196】
いくつかの実施形態において、一般式1AのR
4は、
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
から選択される。
【0197】
いくつかの実施形態において、一般式1AのR
4は
−置換もしくは無置換C
1〜C
5アルキルまたは置換もしくは無置換C
6〜C
10シクロアルキル、置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールまたは置換もしくは無置換C
6〜C
10アリールである。
【0198】
いくつかの実施形態において、一般式1AのR
4は
−直鎖または分岐鎖C
1〜C
5アルキルまたはC
6〜C
10シクロアルキル環または多環構造である。
【0199】
いくつかの実施形態において、一般式1AのXは
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、R
2およびR
3は、適用される場合、相互に独立して、−H、−F、−CN、−OH、−NH
2、−NO
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルコキシまたはC
1〜C
3ハロアルキル、特に−H、−F、−CN、−OH、−NH
2、−NO
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−OCH
2CH
2CH
3、−OCH(CH
3)
2、−OCF
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、より具体的には、R
2およびR
3は、相互に独立して、H、FまたはCH
3から選択される。
【0200】
専門家が、基礎知識に基づいて、不安定な化合物をもたらすこととなる上記の選択の組み合わせを特定するであろうことが理解される。例えば、上記の第1の構造は、R
2またはR
3が−Hまたは−CH
3から選択される場合には安定な化合物をもたらすが、−OHまたはNH
2から選択される場合にはこの限りではない。しかしながら、上記の第3の構造は、R
2が−OHまたはNH
2である場合に安定な化合物をもたらす。
【0201】
いくつかの実施形態において、一般式1AのXは
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、R
2およびR
3は、相互に独立して、HまたはCH
3から選択され、特に、R
2はHであり、および、R
3はCH
3であり、または、R
2はHであり、および、R
3はHである。
【0202】
いくつかの実施形態において、一般式1AのEは
−置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルコキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニルまたは置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に、置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
8〜C
10アリールである。
【0203】
いくつかの実施形態において、一般式1AのEは
−置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルコキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニル、C
1〜C
8ハロアルキル、置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキルであり、または
いくつかの実施形態において、一般式1AのEは
−置換もしくは無置換C
1〜C
5アルキル、置換もしくは無置換C
6〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールまたは置換もしくは無置換C
8〜C
10アリールであり、または
いくつかの実施形態において、一般式1AのEは
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環またはC
3〜C
10ハロ複素環、特に置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリールである。
【0204】
いくつかの実施形態において、一般式1AのEは
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロ複素環、特に、ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子を含む、特に、複素環のD部分に対する結合点を基準としてパラ位に1個のClまたは1個のFを含むC
5〜C
6ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ヘテロアリールであり、
−ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子、特に、ヘテロアリールのD部分に対する結合点を基準としてパラ位に、1個のClまたは1個のFを含む、置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロヘテロアリールであり、または
−Eは、置換もしくは無置換ピロール、フラン、チオフェン、ベンゾチオフェン、クロメン、チアゾール、ピラジン、ピリダジン、ピリジン、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、インドール、イソインドール、キノリン、イソキノリン、ナフタレン、クマリン、アミノクマリン、ウンベリフェロン、ベンゾトリアゾール、ソラレン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ベンズイミダゾール、ベンズチアゾール、ベンゾキサゾールもしくはベンズピリダジン、または、これらのヒドロキシル化、メチル化もしくはハロゲン化誘導体の群から選択され、または
−Eは、
【化148】
[この文献は図面を表示できません]
特に、
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され、
−式中、R
1nのnは0、1、2、3、4または5であり、特にR
1nのnは0、1、2または3であり、より具体的には、R
1nのnは1であり、および
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、以下から選択され、
− −OH、−F、−Cl、−Br、I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2−CH
3、−CF
3、−OCONH
2または−NO
2、
− −B(OR
a)(OR
b)、−(CH
2)
m−R
a、−(CH
2)
m−OR
a、−(CH
2)
m−C(=O)R
a、−(CH
2)
m−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)R
a、−(CH
2)
m−OC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
b(OR
a)、−(CH
2)
m−C(=S)R
a、−(CH
2)
m−C(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)R
a、−(CH
2)
m−OC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−SR
a、−(CH
2)
m−S(=O)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)OR
a 、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(OR
a)、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(R
a)または−(CH
2)
m−S(O
2)NR
bR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OH、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−R
a、−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OHまたは−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OR
a、
−式中、R
aaは相互に独立して選択され、−R
aまたは−OR
aであり、
−式中、R
baは相互に独立して選択され、−R
bまたは−OR
bであり、
−式中、Mは、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、特に無置換C
1〜C
8アルキルであり、
−式中、mは、0、1または2から選択され、
−式中、qは、0、1または2から選択され、
−式中、各R
a、R
bまたはR
cは、適用される場合、相互に独立して、
−水素、−CN
−置換もしくは無置換C
1〜C
16アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
16アルコキシ、置換もしくは無置換C
1〜C
16カルボキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルキニル、または、C
1〜C
16ハロアルキル、特に置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルコキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニル、置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキル、置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキル、または、置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキル、
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキル、
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環、
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリール、
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリール
から選択され、特に
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、−OH、−F、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3または−CF
3である。
【0205】
いくつかの実施形態において、一般式1AのEは
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
−式中、R
1nのnは0、1、2、3、4もしくは5であり、または
−式中、R
1nのnは0、1もしくは2であり、または
−式中、R
1nのnは0もしくは1であり、または
−式中、R
1nのnは1であり、または
−式中、R
1nのnは0である。
【0206】
いくつかの実施形態において、一般式1AのEは
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、R
1nのnは、0、1、2、3、4または5であり、特に、R
1nのnは、0、1または2であり、より具体的には1であり、および
式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、−Br、I、−CCH、−CN、−N
3、−NO
2、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCONH
2または−CF
3、または
− −B(OR
a)(OR
b)、−(CH
2)
m−R
a、−(CH
2)
m−OR
a、−(CH
2)
m−C(=O)R
a、−(CH
2)
m−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)R
a、−(CH
2)
m−OC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
b(OR
a)、−(CH
2)
m−C(=S)R
a、−(CH
2)
m−C(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)R
a、−(CH
2)
m−OC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−SR
a、−(CH
2)
m−S(=O)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(OR
a)、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(R
a)または−(CH
2)
m−S(O
2)NR
bR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OH、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−R
a、−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OHまたは−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OR
a、
−式中、R
aaは、相互に独立して、−R
aまたは−OR
aから選択され、
−式中、R
baは、相互に独立して、−R
bまたは−OR
bから選択され、
−式中、Mは、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、特に、無置換C
1〜C
8アルキルであり、
−式中、mは、0、1または2から選択され、
−式中、qは、0、1または2から選択され、
−式中、各R
a、R
bまたはR
cは、適用される場合、相互に独立して、
−水素、−CN、
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキル、または
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリール、
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に、置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリール、
−置換もしくは無置換C
1〜C
16アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
16アルコキシ、置換もしくは無置換C
1〜C
16カルボキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルキニル、または、C
1〜C
16ハロアルキル、特に、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニル、または、置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキル
から選択される。
【0207】
いくつかの実施形態において、一般式1AのEは
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、R
1nのnは、0、1、2、3、4または5であり、特に、R
1nのnは0、1または2であり、より具体的には、0または1であり、および
式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−CH
3、−CF
3、−OCONH
2または−NO
2、または
− −NR
a2、−NHR
a、−R
a、−C(=O)R
a、−C(=O)OR
a、OR
a、−OC(=O)R
a、−OC(=O)OR
a、−OC(=O)NHR
a、−NHC(=O)R
a、−NHC(=O)NHR
a、−C(=O)NHR
a、−NHC(=O)OR
a、−C(=S)R
a、−C(=S)OR
a、−SR
a、−OC(=S)R
a、−OC(=S)OR
a、−OC(=S)NHR
a、−NHC(=S)R
a、−NHC(=S)NHR
a、−C(=S)NHR
aまたは−NHC(=S)OR
a、特に−NR
a2、−NHR
a、−R
a、−C(=O)R
a、−C(=O)OR
a、OR
a、−OC(=O)R
a、−OC(=O)OR
a、−OC(=O)NHR
a、−NHC(=O)R
a、−NHC(=O)NHR
a、−C(=O)NHR
aまたは−NHC(=O)OR
a、
−式中、R
aは、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニル、または、置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環であり;特に置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリールであり、または
いくつかの実施形態において、一般式1AのEは
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、R
1nのnは、0、1、2、3、4または5であり、特にR
1nのnは、0、1または2であり、より具体的には、0または1であり、および
a.式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−CH
3、−CF
3、−OCONH
2もしくは−NO
2であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6複素環であり、
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロ複素環、特にClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子を含む、特に、複素環のベンゼン部分に対する結合点を基準としてパラ位に1個のClまたは1個のFを含むC
5〜C
6ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ヘテロアリールであり、
ヘテロアリールのベンゼン部分に対する結合点を基準としてパラ位に、−ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子、特に1個のClまたは1個のFを含む、置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6アリールであり、または
b.式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3であり;または
c.式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−Fまたは−CF
3であり、
式中、特に、R
1は、ベンゼン部分の残りの構造に対する結合点を基準としてパラ位である。
【0208】
いくつかの実施形態において、一般式1AのEは
【化154】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
−式中、各Tは、相互に独立して、−CH
2、−NH、−Sもしくは−O、−CHCH
3、−C(CH
3)
2または−NR
cから選択され、
−式中、R
cは、−OH、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2であり、および
−式中、T’は、−CH
2、−NH、−Sまたは−O、−CHCH
3、−C(CH
3)
2または−NR
cから選択され、および
−式中、T’’は−CHまたは=Nから選択され、および
−式中、R
5およびR
6は、相互に独立して、−H、−F、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、特に、R
5およびR
6は、相互に独立して、H、−Fまたは−CH
3から選択され、ならびに
−式中、R
6’は、OH、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−CH
3から選択され、
−式中、R
7は、=NH、=Sまたは=Oから選択され、および
−式中、R
9mのmは、0、1、2または3から選択され、および、各R
9は、相互に独立して、−Cl、−F、−Br、−I、−OH、−CCH、−CN−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−COOH、−COOR
b、−C(O)NH
2、−C(O)NH(CH
3)、−C(O)N(CH
3)
2、−NHC(=O)OCH
3、−NCH
3C(=O)OCH
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、
−式中、R
bは、置換もしくは無置換C
1〜C
5アルキル、置換もしくは無置換C
2〜C
5アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
5アルキニル、または、C
1〜C
5ハロアルキルである。
【0209】
いくつかの実施形態において、一般式1AのEは
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、各Tは、相互に独立して、−CH、−CH
2、−NH、−Sまたは−O、および、−CHCH
3、−C(CH
3)
2、=N、−NR
cから選択され、
式中、R
cは、−CH
2OH、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2F、−CF
3であり、
式中、R
5およびR
6は、相互に独立して、−H、−F、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、特に、R
5およびR
6は、相互に独立して、H、FまたはCH
3から選択され、および
式中、R
7は、=NH、=Sまたは=Oから選択され、および、R
9mのmは、0、1、2または3から選択され、および、各R
9は、相互に独立して、−Cl、−F、Br、I、−OH、−CCH、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−COOH、−COOR
b、−C(O)NH
2、−NHC(=O)OCH
3、−NCH
3C(=O)OCH
3、−C(O)NH(CH
3)、−C(O)N(CH
3)
2−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3、R
2N−COOHから選択され、
式中、R
bは、置換もしくは無置換C
1〜C
5アルキル、置換もしくは無置換C
2〜C
5アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
5アルキニル、または、C
1〜C
5ハロアルキルである。
【0210】
いくつかの実施形態において、一般式1AのEは
【化156】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、R
9mのmは0であり、および
式中、各Tは、相互に独立して、−CH、−CH
2、−NH、−Sまたは−O、−CHCH
3、−C(CH
3)
2、=N、−NR
cから選択され、
式中、R
cは、−CH
2OH、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2F、−CF
3であり、および
式中、R
5およびR
6は、相互に独立して、−H、−F、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、特に、R
5およびR
6は、相互に独立して、H、FまたはCH
3から選択され、および
式中、R
7は、=NH、=Sまたは=Oから選択される。
【0211】
いくつかの実施形態において、一般式1AのEは、
【化157】
[この文献は図面を表示できません]
から選択される。
【0212】
いくつかの実施形態において、一般式1AのXは
【化158】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、R
2およびR
3は、適用される場合、相互に独立して、−H、−F、−CN、−OH、−NH
2、−NO
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルコキシまたはC
1〜C
3ハロアルキル、特に−H、−F、−CN、−OH、−NH
2、−NO
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−OCH
2CH
2CH
3、−OCH(CH
3)
2、−OCF
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、より具体的には、R
2およびR
3は、相互に独立して、H、FまたはCH
3から選択され、および
式中、Dは、炭素原子、硫黄原子、窒素原子および/または酸素原子を含むと共に、R
1を含む部分と親部分とを共有結合するリンカーであり、特に、Dは、一般式D1〜D21、D1〜D12、D1〜D6またはD1〜D4により特徴付けられるリンカーから選択されるリンカーであり、および
Eは
【化159】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、R
1nのnは、0、1、2、3、4または5であり、特に、R
1nのnは、0、1または2であり、より具体的には、nは0または1であり、および
a.式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−NO
2、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCONH
2または−CF
3、または
− −B(OR
a)(OR
b)、−(CH
2)
m−R
a、−(CH
2)
m−OR
a、−(CH
2)
m−C(=O)R
a、−(CH
2)
m−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)R
a、−(CH
2)
m−OC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
b(OR
a)、−(CH
2)
m−C(=S)R
a、−(CH
2)
m−C(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)R
a、−(CH
2)
m−OC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−SR
a、−(CH
2)
m−S(=O)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(OR
a)、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(R
a)または−(CH
2)
m−S(O
2)NR
bR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OH、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−R
a、−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OHまたは−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OR
a、
−式中、R
aaは、相互に独立して、−R
aまたは−OR
aから選択され、
−式中、R
baは、相互に独立して、−R
bまたは−OR
bから選択され、
−式中、Mは、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、特に、無置換C
1〜C
8アルキルであり、
−式中、mは、0、1または2から選択され、
−式中、qは、0、1または2から選択され、
−式中、各R
a、R
bまたはR
cは、適用される場合、相互に独立して、
−水素、−CN、
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキル、または
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリール、
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に、置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリール、
−置換もしくは無置換C
1〜C
16アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
16アルコキシ、置換もしくは無置換C
1〜C
16カルボキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルキニル、または、C
1〜C
16ハロアルキル、特に、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニル、または、置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキル
から選択され、
b.式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−CH
3、−CF
3、−OCONH
2または−NO
2、または
− −NR
a2、−NHR
a、−R
a、−C(=O)R
a、−C(=O)OR
a、OR
a、−OC(=O)R
a、−OC(=O)OR
a、−OC(=O)NHR
a、−NHC(=O)R
a、−NHC(=O)NHR
a、−C(=O)NHR
a、−NHC(=O)OR
a、−C(=S)R
a、−C(=S)OR
a、−SR
a、−OC(=S)R
a、−OC(=S)OR
a、−OC(=S)NHR
a、−NHC(=S)R
a、−NHC(=S)NHR
a、−C(=S)NHR
aまたは−NHC(=S)OR
a、特に−NR
a2、−NHR
a、−R
a、−C(=O)R
a、−C(=O)OR
a、OR
a、−OC(=O)R
a、−OC(=O)OR
a、−OC(=O)NHR
a、−NHC(=O)R
a、−NHC(=O)NHR
a、−C(=O)NHR
aまたは−NHC(=O)OR
a、
−式中、R
aは、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニル、または、置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環であり;特に置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリールであり、または
c.式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−CH
3、−CF
3、−OCONH
2もしくは−NO
2であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6複素環であり、
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロ複素環、特にClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子を含む、特に、複素環のベンゼン部分に対する結合点を基準としてパラ位に1個のClまたは1個のFを含むC
5〜C
6ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ヘテロアリールであり、
−ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子を含む、特に、複素環のベンゼン部分に対する結合点を基準としてパラ位(C
6ハロヘテロアリールの場合)で1個のClまたは1個のFを含む置換もしくは無置換ハロヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6アリールであり、または
d.式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、−I、−CN、−OCH
3、−OCF
3または−CF
3であり、または
e.式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−Fまたは−CF
3であり、
式中、特に、R
1は、ベンゼン部分の残りの構造に対する結合点を基準としてパラ位である。
【0213】
いくつかの実施形態において、一般式1AのXは
【化160】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、R
2およびR
3は、適用される場合、相互に独立して、−H、−F、−CN、−OH、−NH
2、−NO
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルコキシまたはC
1〜C
3ハロアルキル、特に−H、−F、−CN、−OH、−NH
2、−NO
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−OCH
2CH
2CH
3、−OCH(CH
3)
2、−OCF
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、より具体的には、R
2およびR
3は、相互に独立して、H、FまたはCH
3から選択され、および
式中、Dは
【化161】
[この文献は図面を表示できません]
であり、および、式中、
Eは
【化162】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、R
1nのnは、0、1、2、3、4または5であり、特に、R
1nのnは、0、1または2であり、より具体的には、nは0または1であり、および
a.式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−NO
2、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCONH
2または−CF
3、または
− −B(OR
a)(OR
b)、−(CH
2)
m−R
a、−(CH
2)
m−OR
a、−(CH
2)
m−C(=O)R
a、−(CH
2)
m−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)R
a、−(CH
2)
m−OC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
b(OR
a)、−(CH
2)
m−C(=S)R
a、−(CH
2)
m−C(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)R
a、−(CH
2)
m−OC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−SR
a、−(CH
2)
m−S(=O)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(OR
a)、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(R
a)または−(CH
2)
m−S(O
2)NR
bR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OH、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−R
a、−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OHまたは−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OR
a、
−式中、R
aaは、相互に独立して、−R
aまたは−OR
aから選択され、
−式中、R
baは、相互に独立して、−R
bまたは−OR
bから選択され、
−式中、Mは、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、特に、無置換C
1〜C
8アルキルであり、
−式中、mは、0、1または2から選択され、
−式中、qは、0、1または2から選択され、
−式中、各R
a、R
bまたはR
cは、適用される場合、相互に独立して、
−水素、−CN、
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキル、または
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリール、
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に、置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリール、
−置換もしくは無置換C
1〜C
16アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
16アルコキシ、置換もしくは無置換C
1〜C
16カルボキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルキニル、または、C
1〜C
16ハロアルキル、特に、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニル、または、置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキルから選択され、
b.式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−CH
3、−CF
3、−OCONH
2または−NO
2、または
− −NR
a2、−NHR
a、−R
a、−C(=O)R
a、−C(=O)OR
a、OR
a、−OC(=O)R
a、−OC(=O)OR
a、−OC(=O)NHR
a、−NHC(=O)R
a、−NHC(=O)NHR
a、−C(=O)NHR
a、−NHC(=O)OR
a、−C(=S)R
a、−C(=S)OR
a、−SR
a、−OC(=S)R
a、−OC(=S)OR
a、−OC(=S)NHR
a、−NHC(=S)R
a、−NHC(=S)NHR
a、−C(=S)NHR
aまたは−NHC(=S)OR
a、特に−NR
a2、−NHR
a、−R
a、−C(=O)R
a、−C(=O)OR
a、OR
a、−OC(=O)R
a、−OC(=O)OR
a、−OC(=O)NHR
a、−NHC(=O)R
a、−NHC(=O)NHR
a、−C(=O)NHR
aまたは−NHC(=O)OR
a、
−式中、R
aは、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニル、または、置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環であり;特に置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリールであり、または
c.式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、I、CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−CH
3、−CF
3、−OCONH
2もしくは−NO
2であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6複素環であり、
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロ複素環、特にClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子を含む、特に、複素環のベンゼン部分に対する結合点を基準としてパラ位に1個のClまたは1個のFを含むC
5〜C
6ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ヘテロアリールであり、
−ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子を含む、特に、複素環のベンゼン部分に対する結合点を基準としてパラ位(C
6ハロヘテロアリールの場合)で1個のClまたは1個のFを含む置換もしくは無置換ハロヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6アリールであり、または
d.式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3であり、または
e.式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−Fまたは−CF
3であり、
式中、特に、R
1は、ベンゼン部分の残りの構造に対する結合点を基準としてパラ位である。
【0214】
いくつかの実施形態において、一般式1AのXは
【化163】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、R
2およびR
3は、適用される場合、相互に独立して、−H、−F、−CN、−OH、−NO
2、−NH
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルコキシまたはC
1〜C
3ハロアルキル、特に−H、−F、−CN、−OH、−NH
2、−NO
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−OCH
2CH
2CH
3、−OCH(CH
3)
2、−OCF
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、より具体的には、R
2およびR
3は、相互に独立して、H、FまたはCH
3から選択され、および
式中、Dは、炭素原子、硫黄原子、窒素原子および/または酸素原子を含むと共に、R
1を含む部分と親部分とを共有結合するリンカーであり、特に、Dは、一般式D1〜D21、D1〜D12、D1〜D6またはD1〜D4により特徴付けられるリンカーから選択されるリンカーであり、および
a.Eは
−置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルコキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニルまたは置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に、置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
8〜C
10アリールであり、または
b.Eは
−置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルコキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニル、置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキル、置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキルであり、または
c.Eは
−置換もしくは無置換C
1〜C
5アルキル、置換もしくは無置換C
6〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールまたは置換もしくは無置換C
8〜C
10アリールであり、または
d.Eは
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に、置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
8〜C
10アリールであり、または
e.Eは
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロ複素環、特に、ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子を含む、特に、複素環のD部分に対する結合点を基準としてパラ位に、1個のClまたは1個のFを含むC
5〜C
6ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ヘテロアリールであり、
−ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子、特に、ヘテロアリールのD部分に対する結合点を基準としてパラ位に、1個のClまたは1個のFを含む、置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロヘテロアリールであり、または
−Eは、置換もしくは無置換ピロール、フラン、チオフェン、ベンゾチオフェン、クロメン、チアゾール、ピラジン、ピリダジン、ピリジン、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、インドール、イソインドール、キノリン、イソキノリン、ナフタレン、クマリン、アミノクマリン、ウンベリフェロン、ベンゾトリアゾール、ソラレン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ベンズイミダゾール、ベンズチアゾール、ベンゾキサゾールもしくはベンズピリダジン、または、これらのヒドロキシル化、メチル化もしくはハロゲン化誘導体の群から選択され、または
f.Eは、
【化164】
[この文献は図面を表示できません]
特に
【化165】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され、
−式中、R
1nのnは0、1、2、3、4または5であり、特にR
1nのnは0、1、2または3であり、より具体的には、R
1nのnは1であり、および
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、以下から選択され、
− −OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2−CH
3、−CF
3、−OCONH
2または−NO
2、
− −B(OR
a)(OR
b)、−(CH
2)
m−R
a、−(CH
2)
m−OR
a、−(CH
2)
m−C(=O)R
a、−(CH
2)
m−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)R
a、−(CH
2)
m−OC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
b(OR
a)、−(CH
2)
m−C(=S)R
a、−(CH
2)
m−C(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)R
a、−(CH
2)
m−OC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−SR
a、−(CH
2)
m−S(=O)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(OR
a)、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(R
a)または−(CH
2)
m−S(O
2)NR
bR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OH、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−R
a、−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OHまたは−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OR
a、
−式中、R
aaは相互に独立して選択され、−R
aまたは−OR
aであり、
−式中、R
baは相互に独立して選択され、−R
bまたは−OR
bであり、
−式中、Mは、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、特に無置換C
1〜C
8アルキルであり、
−式中、mは、0、1または2から選択され、
−式中、qは、0、1または2から選択され、
−式中、各R
a、R
bまたはR
cは、適用される場合、相互に独立して、
−水素、−CN
−置換もしくは無置換C
1〜C
16アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
16アルコキシ、置換もしくは無置換C
1〜C
16カルボキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルキニル、または、C
1〜C
16ハロアルキル、特に置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルコキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニル、置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキル、置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキル、または、置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキル、
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキル、
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環、
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリール、
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリール、
から選択され、特に
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、−OH、−F、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2または−CF
3である。
【0215】
いくつかの実施形態において、一般式1AのXは
【化166】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、R
2およびR
3は、適用される場合、相互に独立して、−H、−F、−CN、−NO
2、−OH、−NH
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルコキシまたはC
1〜C
3ハロアルキル、特に−H、−F、−CN、−OH、−NH
2、−NO
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−OCH
2CH
2CH
3、−OCH(CH
3)
2、−OCF
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、より具体的には、R
2およびR
3は、相互に独立して、H、FまたはCH
3から選択され、および
式中、Dは
【化167】
[この文献は図面を表示できません]
であり、および、式中、
a.Eは
−置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルコキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニルまたは置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に、置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
8〜C
10アリールであり、または
b.Eは
−置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルコキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニル、置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキル、置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキルであり、または
c.Eは
−置換もしくは無置換C
1〜C
5アルキル、置換もしくは無置換C
6〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールまたは置換もしくは無置換C
6〜C
10アリールであり、または
d.Eは
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に、置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリールであり、または
e.Eは
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロ複素環、特に、ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子を含む、特に、複素環のD部分に対する結合点を基準としてパラ位に1個のClまたは1個のFを含むC
5〜C
6ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ヘテロアリールであり、
−ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子、特に、ヘテロアリールのD部分に対する結合点を基準としてパラ位に、1個のClまたは1個のFを含む、置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロヘテロアリールであり、または
−Eは、置換もしくは無置換ピロール、フラン、チオフェン、ベンゾチオフェン、クロメン、チアゾール、ピラジン、ピリダジン、ピリジン、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、インドール、イソインドール、キノリン、イソキノリン、ナフタレン、クマリン、アミノクマリン、ウンベリフェロン、ベンゾトリアゾール、ソラレン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ベンズイミダゾール、ベンズチアゾール、ベンゾキサゾールもしくはベンズピリダジン、または、これらのヒドロキシル化、メチル化もしくはハロゲン化誘導体の群から選択され、または
−Eは、
【化168】
[この文献は図面を表示できません]
特に、
【化169】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され、
−式中、R
1nのnは0、1、2、3、4または5であり、特にR
1nのnは0、1、2または3であり、より具体的には、R
1nのnは1であり、および
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、以下から選択され、
− −OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2−CH
3、−CF
3、−OCONH
2または−NO
2、
− −B(OR
a)(OR
b)、−(CH
2)
m−R
a、−(CH
2)
m−OR
a、−(CH
2)
m−C(=O)R
a、−(CH
2)
m−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)R
a、−(CH
2)
m−OC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=O)NR
b(OR
a)、−(CH
2)
m−C(=S)R
a、−(CH
2)
m−C(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)R
a、−(CH
2)
m−OC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−OC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−C(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−SR
a、−(CH
2)
m−S(=O)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)R
a、−(CH
2)
m−S(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−OS(O
2)OR
a、−(CH
2)
m−NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=O)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)R
a、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)NR
aR
b、−(CH
2)
m−NR
cC(=S)OR
a、−(CH
2)
m−NR
cS(O
2)R
a、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(OR
a)、−(CH
2)
m−P(=O)(OR
b)(R
a)または−(CH
2)
m−S(O
2)NR
bR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OH、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−C(=O)OR
a、−(CH
2)
m−O−C(=O)−(M)−R
a、−(CH
2)
m−O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−P(=O)(R
ba)(R
aa)、−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OHまたは−(CH
2)
m−C(=O)O−(CH
2)
q−S(O
2)OR
a、
−式中、R
aaは相互に独立して選択され、−R
aまたは−OR
aであり、
−式中、R
baは相互に独立して選択され、−R
bまたは−OR
bであり、
−式中、Mは、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、特に無置換C
1〜C
8アルキルであり、
−式中、mは、0、1または2から選択され、
−式中、qは、0、1または2から選択され、
−式中、各R
a、R
bまたはR
cは、適用される場合、相互に独立して、
−水素、−CN
−置換もしくは無置換C
1〜C
16アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
16アルコキシ、置換もしくは無置換C
1〜C
16カルボキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
16アルキニル、または、C
1〜C
16ハロアルキル、特に置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルコキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニル、置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキル、置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキル、または、置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキル、
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキル、
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環、
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリール、
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリール、
から選択され、特に
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、−OH、−F、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3、−OCONH
2または−CF
3である。
【0216】
いくつかの実施形態において、一般式1AのXは
【化170】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、R
2およびR
3は、適用される場合、相互に独立して、−H、−F、−CN、−OH、−NH
2、−NO
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルコキシまたはC
1〜C
3ハロアルキル、特に−H、−F、−CN、−OH、−NH
2、−NO
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−OCH
2CH
2CH
3、−OCH(CH
3)
2、−OCF
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、より具体的には、R
2およびR
3は、相互に独立して、H、FまたはCH
3から選択され、および
式中、Dは、炭素原子、硫黄原子、窒素原子および/または酸素原子を含むと共に、R
1を含む部分と親部分とを共有結合するリンカーであり、特に、Dは、一般式D1〜D21、D1〜D12、D1〜D6またはD1〜D4、および
【化171】
[この文献は図面を表示できません]
により特徴付けられるリンカーから選択されるリンカーであり、
−式中、各Tは、相互に独立して、−CH
2、−NH、−Sもしくは−O、−CHCH
3、−C(CH
3)
2または−NR
cから選択され、
−式中、R
cは、−OH、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2であり、および
−式中、T’は、−CH
2、−NH、−Sまたは−O、−CHCH
3、−C(CH
3)
2または−NR
cから選択され、および
−式中、T’’は−CHまたは=Nから選択され、および
−式中、R
5およびR
6は、相互に独立して、−H、−F、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、特に、R
5およびR
6は、相互に独立して、H、−Fまたは−CH
3から選択され、ならびに
−式中、R
6’は、−OH、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−CH
3から選択され、
−式中、R
7は、=NH、=Sまたは=Oから選択され、および
−式中、R
9mのmは、0、1、2または3から選択され、および、各R
9は、相互に独立して、−Cl、−F、Br、I、−OH、−CCH、−CN−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−COOH、−COOR
b、−C(O)NH
2、−C(O)NH(CH
3)、−C(O)N(CH
3)
2、−NHC(=O)OCH
3、−NCH
3C(=O)OCH
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、
−式中、R
bは、置換もしくは無置換C
1〜C
5アルキル、置換もしくは無置換C
2〜C
5アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
5アルキニル、または、C
1〜C
5ハロアルキルである。
【0217】
いくつかの実施形態において、一般式1AのXは
【化172】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、R
2およびR
3は、適用される場合、相互に独立して、−H、−F、−CN、−OH、−NH
2、−NO
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルコキシまたはC
1〜C
3ハロアルキル、特に−H、−F、−CN、−OH、−NH
2、−NO
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−OCH
2CH
2CH
3、−OCH(CH
3)
2、−OCF
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、より具体的には、R
2およびR
3は、相互に独立して、H、FまたはCH
3から選択され、ならびに
式中、Dは、炭素原子、硫黄原子、窒素原子および/または酸素原子を含むと共に、R
1を含む部分と親部分とを共有結合するリンカーであり、特に、Dは、一般式D1〜D21、D1〜D12、D1〜D6またはD1〜D4により特徴付けられるリンカーから選択されるリンカーであり、および
Eは
【化173】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
a.式中、各Tは、相互に独立して、−CH、−CH
2、−NH、−Sまたは−O、−CHCH
3、−C(CH
3)
2、=N、−NR
cから選択され、式中、R
cは、−CH
2OH、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2F、−CF
3であり、および、R
5およびR
6は、相互に独立して、−H、−F、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、特に、R
5およびR
6は、相互に独立して、H、FまたはCH
3から選択され、および、R
7は、=NH、=Sまたは=Oから選択され、および、R
9mのmは、0、1、2または3から選択され、および、各R
9は、相互に独立して、−Cl、−F、Br、I、−OH、−CCH、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−COOH、−COOR
b、−C(O)NH
2、−C(O)NH(CH
3)、−C(O)N(CH
3)
2、−NHC(=O)OCH
3、−NCH
3C(=O)OCH
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、式中、R
bは、置換もしくは無置換C
1〜C
5アルキル、置換もしくは無置換C
2〜C
5アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
5アルキニルまたはC
1〜C
5ハロアルキルであり、または
b.式中、R
9mのmは0であり、および、各Tは、相互に独立して、−CH、−CH
2、−NH、−Sまたは−O、−CHCH
3、−C(CH
3)
2、=N、−NR
cから選択され、式中、R
cは、−CH
2OH、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2F、−CF
3であり、および、式中、R
5およびR
6は、相互に独立して、−H、−F、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、特に、R
5およびR
6は、相互に独立して、H、FまたはCH
3から選択され、および、式中、R
7は、=NH、=Sもしくは=Oから選択され、または
c.式中、Eは
【化174】
[この文献は図面を表示できません]
から選択される。
【0218】
いくつかの実施形態において、一般式1AのXは
【化175】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、R
2およびR
3は、適用される場合、相互に独立して、−H、−F、−CN、−OH、−NH
2、−NO
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルコキシまたはC
1〜C
3ハロアルキル、特に−H、−F、−CN、−OH、−NH
2、−NO
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−OCH
2CH
2CH
3、−OCH(CH
3)
2、−OCF
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、より具体的には、R
2およびR
3は、相互に独立して、H、FまたはCH
3から選択され、および
式中、Dは
【化176】
[この文献は図面を表示できません]
であり、および、式中、
Eは
【化177】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
a.式中、各Tは、相互に独立して、−CH、−CH
2、−NH、−Sまたは−O、−CHCH
3、−C(CH
3)
2、=N、−NR
cから選択され、式中、R
cは、−CH
2OH、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2F、−CF
3であり、および、式中、R
5およびR
6は、相互に独立して、−H、−F、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、特に、R
5およびR
6は、相互に独立して、H、FまたはCH
3から選択され、および、R
7は、=NH、=Sまたは=Oから選択され、および、R
9mのmは、0、1、2または3から選択され、および、各R
9は、相互に独立して、−Cl、−F、Br、I、−OH、−CCH、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−COOH、−COOR
b、−C(O)NH
2、−C(O)NH(CH
3)、−C(O)N(CH
3)
2、−NHC(=O)OCH
3、−NCH
3C(=O)OCH
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、式中、R
bは、置換もしくは無置換C
1〜C
5アルキル、置換もしくは無置換C
2〜C
5アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
5アルキニルまたはC
1〜C
5ハロアルキルであり、または
b.式中、R
9mのmは0であり、および、各Tは、相互に独立して、−CH、−CH
2、−NH、−Sまたは−O、−CHCH
3、−C(CH
3)
2、=N、−NR
cから選択され、式中、R
cは、−CH
2OH、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2F、−CF
3であり、および、式中、R
5およびR
6は、相互に独立して、−H、−F、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、特に、R
5およびR
6は、相互に独立して、H、FまたはCH
3から選択され、および、式中、R
7は、=NH、=Sもしくは=Oから選択され、または
c.式中、Eは
【化178】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され、または
d.式中、Eは
【化179】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され、
−式中、各Tは、相互に独立して、−CH
2、−NH、−Sもしくは−O、−CHCH
3、−C(CH
3)
2または−NR
cから選択され、
−式中、R
cは、−OH、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2であり、および
−式中、T’は、−CH
2、−NH、−Sまたは−O、−CHCH
3、−C(CH
3)
2または−NR
cから選択され、および
−式中、T’’は−CHまたは=Nから選択され、および
−式中、R
5およびR
6は、相互に独立して、−H、−F、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、特に、R
5およびR
6は、相互に独立して、H、−Fまたは−CH
3から選択され、ならびに
−式中、R
6’は、OH、−OCH3、−OCH
2CH
3、−CH
3から選択され、
−式中、R
7は、=NH、=Sまたは=Oから選択され、および
−式中、R
9mのmは、0、1、2または3から選択され、および、各R
9は、相互に独立して、−Cl、−F、Br、I、−OH、−CCH、−CN−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−COOH、−COOR
b、−C(O)NH
2、−C(O)NH(CH
3)、−C(O)N(CH
3)
2、−NHC(=O)OCH
3、−NCH
3C(=O)OCH
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、
−式中、R
bは、置換もしくは無置換C
1〜C
5アルキル、置換もしくは無置換C
2〜C
5アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
5アルキニル、または、C
1〜C
5ハロアルキルである。
【0219】
いくつかの実施形態において、一般式1AのXは
【化180】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、E−D−は
【化181】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され、
式中、R
8は、HまたはCH
3から選択され、特に、R
8はHであり、および、式中、Vは、O、NHまたはS、特にOまたはNHから選択される。
【0220】
いくつかの実施形態において、Xは
【化182】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、R
8は、HまたはCH
3から選択され、特に、R
8はHである。
【0221】
いくつかの実施形態において、一般式1AのXは
【化183】
[この文献は図面を表示できません]
【化184】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、R
8は、HまたはCH
3から選択され、特に、R
8はHである。
【0222】
いくつかの実施形態において、一般式1AのXは
【化185】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、R
8は、HまたはCH
3から選択され、特に、R
8はHである。
【0223】
いくつかの実施形態において、一般式1AのXは
【化186】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、Dは、炭素原子、硫黄原子、窒素原子および/または酸素原子を含むと共に、R
1を含む部分と親部分とを共有結合するリンカーであり、特に、Dは、一般式D1〜D21、D1〜D12、D1〜D6またはD1〜D4により特徴付けられるリンカーから選択されるリンカーであり、および、式中、
a.R
4は
−置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルコキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニルまたは置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環であり;特に置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリールであり、または
b.R
4は
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に、置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリールであり、または
c.R
4は
−置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルコキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニル、置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキル、置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキル、または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキルであり、または
d.R
4
−直鎖または分岐鎖C
1〜C
5アルキルまたはC
6〜C
10シクロアルキル環または多環構造であり、
e.R
4は
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロ複素環、特にClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子を含む、特に、複素環のD部分に対する結合点を基準としてパラ位に1個のClまたは1個のFを含むC
5〜C
6ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ヘテロアリールであり、
−置換C
6アリール、特に、テトラリンまたはインダンなどの二環式C
6アリールであり、
−ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子を含む、特に、複素環のD部分に対する結合点を基準としてパラ位(C
6ハロヘテロアリールの場合)に1個のClまたは1個のFを含む置換もしくは無置換ハロヘテロアリールであり、または
−R
4は、置換もしくは無置換ピロール、フラン、チオフェン、ベンゾチオフェン、クロメン、チアゾール、ピラジン、ピリダジン、ピリジン、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、インドール、イソインドール、キノリン、イソキノリン、ナフタレン、クマリン、アミノクマリン、ウンベリフェロン、ベンゾトリアゾール、ソラレン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ベンズイミダゾール、ベンズチアゾール、ベンゾキサゾールもしくはベンズピリダジン、または、これらのヒドロキシル化、メチル化もしくはハロゲン化誘導体の群から選択され、または
f.R
4は
−置換もしくは無置換C
1〜C
5アルキルまたは置換もしくは無置換C
6〜C
10シクロアルキル、置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールまたは置換もしくは無置換C
6〜C
10アリールであり、または
g.R
4は、
【化187】
[この文献は図面を表示できません]
から選択される。
【0224】
いくつかの実施形態において、一般式1AのXは
【化188】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、Dは
【化189】
[この文献は図面を表示できません]
であり、および、式中、
a.R
4は
−置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルコキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニルまたは置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環であり;特に置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリールであり、または
b.R
4は
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に、置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリールであり、または
c.R
4は
−置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルコキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニル、置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキル、置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキル、または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキルであり、または
d.R
4は
−直鎖または分岐鎖C
1〜C
5アルキルまたはC
6〜C
10シクロアルキル環または多環構造であり、
e.R
4は
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロ複素環、特にClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子を含む、特に、複素環のD部分に対する結合点を基準としてパラ位に1個のClまたは1個のFを含むC
5〜C
6ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ヘテロアリールであり、
−置換C
6アリール、特に、テトラリンまたはインダンなどの二環式C
6アリールであり、
−ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子、特に、ヘテロアリールのD部分に対する結合点を基準としてパラ位に、1個のClまたは1個のFを含む、置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロヘテロアリールであり、または
−R
4は、置換もしくは無置換ピロール、フラン、チオフェン、ベンゾチオフェン、クロメン、チアゾール、ピラジン、ピリダジン、ピリジン、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、インドール、イソインドール、キノリン、イソキノリン、ナフタレン、クマリン、アミノクマリン、ウンベリフェロン、ベンゾトリアゾール、ソラレン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ベンズイミダゾール、ベンズチアゾール、ベンゾキサゾールもしくはベンズピリダジン、または、これらのヒドロキシル化、メチル化もしくはハロゲン化誘導体の群から選択され、
f.R
4は
−置換もしくは無置換C
1〜C
5アルキルまたは置換もしくは無置換C
6〜C
10シクロアルキル、置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールまたは置換もしくは無置換C
6〜C
10アリールである。
【0225】
いくつかの実施形態において、一般式1AのXは
【化190】
[この文献は図面を表示できません]
であり、式中、R
4−D−は
【化191】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され、式中、R
8は、HまたはCH
3から選択され、特に、R
8はHである。
【0226】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式CAaによって特徴付けられ、
【化192】
[この文献は図面を表示できません]
式中、R
2およびR
3は、適用される場合、相互に独立して、−H、−F、−CN、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルコキシまたはC
1〜C
3ハロアルキル、特に−H、−F、−CN、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−OCH
2CH
2CH
3、−OCH(CH
3)
2、−OCF
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、より具体的には、R
2およびR
3は、相互に独立して、H、FまたはCH
3から選択され、および
式中、Dは、炭素原子、硫黄原子、窒素原子および/または酸素原子を含むと共に、R
1を含む部分と親部分とを共有結合するリンカーであり、特に、Dは、一般式D1〜D21、D1〜D12、D1〜D6またはD1〜D4により特徴付けられるリンカーから選択されるリンカーであり、および
式中、R
1nのnは、0、1、2、3、4または5であり、特にR
1nのnは、0、1または2であり、より具体的には、0または1であり、および、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−CH
3、−CF
3、−OCONH
2もしくは−NO
2であり、または
− −NR
a2、−NHR
a、−R
a、−C(=O)R
a、−C(=O)OR
a、OR
a、−OC(=O)R
a、−OC(=O)OR
a、−OC(=O)NHR
a、−NHC(=O)R
a、−NHC(=O)NHR
a、−C(=O)NHR
aもしくは−NHC(=O)OR
aであり、
−式中、R
aは、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニル、または、置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に、置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリールであり、
式中、特に、R
1は、ベンゼン部分の二重結合に対する結合点を基準としてパラ位である。
【0227】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は一般式CAaによって特徴付けられ、式中、R
2およびR
3は、適用される場合、相互に独立して、−H、−F、−CN、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルコキシまたはC
1〜C
3ハロアルキル、特に−H、−F、−CN、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−OCH
2CH
2CH
3、−OCH(CH
3)
2、−OCF
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、より具体的には、R
2およびR
3は、相互に独立して、H、FまたはCH
3から選択され、特に、R
2およびR
3は、相互に独立して、H、FまたはCH
3から選択され、および、式中、Dは上記に定義されているリンカーであり、特に、Dは、一般式D1〜D21、D1〜D12、D1〜D6またはD1〜D4により特徴付けられるリンカーから選択されるリンカーであり、および、式中、R
1nのnは、0、1、2、3、4または5であり、特に、R
1nのnは0、1または2であり、より具体的には、0または1であり、および
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−CH
3、−CF
3、−OCONH
2もしくは−NO
2であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6複素環であり、
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロ複素環、特にClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子を含む、特に、複素環のベンゼン部分に対する結合点を基準としてパラ位に1個のClまたは1個のFを含むC
5〜C
6ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ヘテロアリールであり、
ヘテロアリールのベンゼン部分に対する結合点を基準としてパラ位に、−ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子、特に1個のClまたは1個のFを含む、置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6アリールであり、または
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3であり、または
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−Fまたは−CF
3であり、
式中、特に、R
1は、ベンゼン部分の二重結合に対する結合点を基準としてパラ位である。
【0228】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は一般式CAaによって特徴付けられ、式中、R
2はHであると共にR
3はCH
3であり、または、R
2はHであると共にR
3はHであり、および、式中、Dは上記に定義されているリンカーであり、特に、Dは、一般式D1〜D21、D1〜D12、D1〜D6またはD1〜D4により特徴付けられるリンカーから選択されるリンカーであり、および、式中、R
1nのnは0または1であり、特に、R
1nのnは1であり、および
−式中、R
1は
− −OH、−F、−Cl、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−CH
3、−CF
3、−OCONH
2もしくは−NO
2であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロ複素環、特にClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子を含む、特に、複素環のベンゼン部分に対する結合点を基準としてパラ位に1個のClまたは1個のFを含むC
5〜C
6ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ヘテロアリールであり、
ヘテロアリールのベンゼン部分に対する結合点を基準としてパラ位に、−ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子、特に1個のClまたは1個のFを含む、置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロヘテロアリールであり、
−置換もしくは無置換C
6アリールであり、または
−式中、R
1は
− −OH、−F、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3または−CF
3であり、または
−式中、R
1は
− −OH、−Fまたは−CF
3であり、
式中、特に、R
1は、ベンゼン部分の二重結合に対する結合点を基準としてパラ位である。
【0229】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式CAbにより特徴づけられ、
【化193】
[この文献は図面を表示できません]
式中、R
2およびR
3は、適用される場合、相互に独立して、−H、−F、−CN、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルコキシまたはC
1〜C
3ハロアルキル、特に−H、−F、−CN、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−OCH
2CH
2CH
3、−OCH(CH
3)
2、−OCF
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、より具体的には、R
2およびR
3は、相互に独立して、H、FまたはCH
3から選択され、特に、R
2およびR
3は、相互に独立して、H、FまたはCH
3から選択され、および
式中、Dは、炭素原子、硫黄原子、窒素原子および/または酸素原子を含むと共に、Tを含む部分と親部分とを共有結合するリンカーであり、特に、Dは、一般式D1〜D21、D1〜D12、D1〜D6またはD1〜D4により特徴付けられるリンカーから選択されるリンカーであり、および
式中、各Tは、相互に独立して、−CH、−CH
2、−NH、−Sまたは−O、−CHCH
3、−C(CH
3)
2、=N、−NR
cから選択され、式中、R
cは、−CH
2OH、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2F、−CF
3であり、および
式中、R
5およびR
6は、相互に独立して、−H、−F、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、特に、R
5およびR
6は、相互に独立して、H、FまたはCH
3から選択される。
【0230】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式CAbにより特徴づけられ、式中、R
2およびR
3は、適用される場合、相互に独立して、−H、−F、−CN、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルコキシまたはC
1〜C
3ハロアルキル、特に−H、−F、−CN、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−OCH
2CH
2CH
3、−OCH(CH
3)
2、−OCF
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、より具体的には、R
2およびR
3は、相互に独立して、H、FまたはCH
3から選択され、特に、R
2およびR
3は、相互に独立して、H、FまたはCH
3から選択され、および、式中、Dは上記に定義されているリンカーであり、特に、Dは、一般式D1〜D21、D1〜D12、D1〜D6またはD1〜D4により特徴付けられるリンカーから選択されるリンカーであり、および、式中、R
5およびR
6は、相互に独立して、−H、−F、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、特に、R
5およびR
6は、相互に独立して、H、FまたはCH
3から選択され、より具体的には、R
5およびR
6はHであり、ならびに
−式中、各Tは、相互に独立して、−CH、−CH
2、−NH、−Sまたは−O;−CHCH
3、−C(CH
3)
2、=N、−NR
cから選択され、式中、R
cは、−CH
2OH、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2F、−CF
3であり、または
−式中、各TはOである。
【0231】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式CAbにより特徴づけられ、式中、R
2はHであると共にR
3はCH
3であり、または、R
2はHであると共にR
3はHであり、および、式中、Dは上記に定義されているリンカーであり、特に、Dは、一般式D1〜D21、D1〜D12、D1〜D6またはD1〜D4により特徴付けられるリンカーから選択されるリンカーであり、および、式中、R
5およびR
6は、相互に独立して、−H、−Fまたは−CH
3から選択され、特に、R
5およびR
6はHであり、および
−式中、各Tは、相互に独立して、−CH、−CH
2、−NH、−Sまたは−O;または−CHCH
3、−C(CH
3)
2、=N、−NR
cから選択され、式中、R
cは、−CH
2OH、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2F、−CF
3であり、
−式中、各TはOである。
【0232】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式CAcにより特徴づけられ、式中、Dは式D1のリンカーであり、
【化194】
[この文献は図面を表示できません]
式中、R
2およびR
3は、適用される場合、相互に独立して、−H、−F、−CN、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルコキシまたはC
1〜C
3ハロアルキル、特に−H、−F、−CN、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−OCH
2CH
2CH
3、−OCH(CH
3)
2、−OCF
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、より具体的には、R
2およびR
3は、相互に独立して、H、FまたはCH
3から選択され、特に、R
2およびR
3は、相互に独立して、H、FまたはCH
3から選択され、および
式中、R
1nのnは、0、1、2、3、4または5であり、特に、R
1nのnは、0、1または2であり、より具体的には1であり、および、式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、−Br、I、CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−CH
3、−CF
3、−OCONH
2または−NO
2であり、または
− −NR
a2、−NHR
a、−R
a、−C(=O)R
a、−C(=O)OR
a、OR
a、−OC(=O)R
a、−OC(=O)OR
a、−OC(=O)NHR
a、−NHC(=O)R
a、−NHC(=O)NHR
a、−C(=O)NHR
aまたは−NHC(=O)OR
aであり、
−式中、R
aは、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニル、または、置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に、置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリールであり、
式中、特に、R
1は、ベンゼン部分の二重結合に対する結合点を基準としてパラ位である。
【0233】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式CAcにより特徴づけられ、式中、R
2およびR
3は、適用される場合、相互に独立して、−H、−F、−CN、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルコキシまたはC
1〜C
3ハロアルキル、特に−H、−F、−CN、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−OCH
2CH
2CH
3、−OCH(CH
3)
2、−OCF
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、より具体的には、R
2およびR
3は、相互に独立して、H、FまたはCH
3から選択され、特に、R
2およびR
3は、相互に独立して、H、FまたはCH
3から選択され、および、R
1nのnは、0、1、2、3、4または5であり、特にR
1nのnは0、1または2であり、より具体的には1であり、および
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−CH
3、−CF
3、−OCONH
2もしくは−NO
2であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロ複素環、特にClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子を含む、特に、複素環のベンゼン部分に対する結合点を基準としてパラ位に1個のClまたは1個のFを含むC
5〜C
6ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ヘテロアリールであり、
ヘテロアリールのベンゼン部分に対する結合点を基準としてパラ位に、−ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子、特に1個のClまたは1個のFを含む、置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6アリールであり、または
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3であり、または
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−Fまたは−CF
3であり、
式中、特に、R
1は、ベンゼン部分の二重結合に対する結合点を基準としてパラ位である。
【0234】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式CAcにより特徴づけられ、式中、R
2はHであると共にR
3はCH
3であり、または、R
2はHであると共にR
3はHであり、および、式中、R
1nのnは0または1であり、特にR
1nのnは1であり、および
−式中、R
1は
− −OH、−F、−Cl、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−CH
3、−CF
3、−OCONH
2もしくは−NO
2であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロ複素環、特にClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子を含む、特に、複素環のベンゼン部分に対する結合点を基準としてパラ位に1個のClまたは1個のFを含むC
5〜C
6ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ヘテロアリールであり、
ヘテロアリールのベンゼン部分に対する結合点を基準としてパラ位に、−ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子、特に1個のClまたは1個のFを含む、置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6アリールであり、または
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3であり、または
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−Fまたは−CF
3であり、
式中、特に、R
1は、ベンゼン部分の二重結合に対する結合点を基準としてパラ位である。
【0235】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式CAdにより特徴づけられ、式中、Dは式D1のリンカーであり、
【化195】
[この文献は図面を表示できません]
式中、R
2およびR
3は、適用される場合、相互に独立して、−H、−F、−CN、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルコキシまたはC
1〜C
3ハロアルキル、特に−H、−F、−CN、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−OCH
2CH
2CH
3、−OCH(CH
3)
2、−OCF
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、より具体的には、R
2およびR
3は、相互に独立して、H、FまたはCH
3から選択され、特に、R
2およびR
3は、相互に独立して、H、FまたはCH
3から選択され、および
式中、各Tは、相互に独立して、−CH、−CH
2、−NH、−Sまたは−O、−CHCH
3、−C(CH
3)
2、=N、−NR
cから選択され、式中、R
cは、−CH
2OH、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2F、−CF
3であり、および
式中、R
5およびR
6は、相互に独立して、−H、−F、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、特に、R
5およびR
6は、相互に独立して、H、FまたはCH
3から選択される。
【0236】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式CAdにより特徴づけられ、式中、R
2およびR
3は、適用される場合、相互に独立して、−H、−F、−CN、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルコキシまたはC
1〜C
3ハロアルキル、特に−H、−F、−CN、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−OCH
2CH
2CH
3、−OCH(CH
3)
2、−OCF
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、より具体的には、R
2およびR
3は、相互に独立して、H、FまたはCH
3から選択され、特に、R
2およびR
3は、相互に独立して、H、FまたはCH
3から選択され、および、式中、R
5およびR
6は、相互に独立して、−H、−F、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、特に、R
5およびR
6は、相互に独立して、H、FまたはCH
3から選択され、より具体的には、R
5およびR
6はHであり、および
−式中、各Tは、相互に独立して、−CH、−CH
2、−NH、−Sまたは−O;−CHCH
3、−C(CH
3)
2、=N、−NR
cから選択され、式中、R
cは、−CH
2OH、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2F、−CF
3であり、または
−式中、各TはOである。
【0237】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式CAdにより特徴づけられ、式中、R
2はHであると共にR
3はCH
3であり、または、R
2はHであると共にR
3はHであり、および、式中、R
5およびR
6は、相互に独立して、−H、−Fまたは−CH
3から選択され、特に、R
5およびR
6はHであり、および
−式中、各Tは、相互に独立して、−CH、−CH
2、−NH、−Sまたは−O;−CHCH
3、−C(CH
3)
2、=N、−NR
cから選択され、式中、R
cは、−CH
2OH、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2F、−CF
3であり、または
−式中、各TはOである。
【0238】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式BAaにより特徴づけられ、
【化196】
[この文献は図面を表示できません]
式中、Dは、炭素原子、硫黄原子、窒素原子および/または酸素原子を含むと共に、Cyを含む部分と親部分とを共有結合するリンカーであり、特に、Dは、一般式D1〜D21、D1〜D12、D1〜D6またはD1〜D4により特徴付けられるリンカーから選択されるリンカーであり、および
式中、Cyは
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に、置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリールである。
【0239】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式BAaにより特徴づけられ、式中、Dは上記に定義されているリンカーであり、特に、Dは、一般式D1〜D21、D1〜D12、D1〜D6またはD1〜D4により特徴付けられるリンカーから選択されるリンカーであり、および、式中、
Cyは
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロ複素環、特にClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子を含む、特に、複素環のD部分に対する結合点を基準としてパラ位に1個のClまたは1個のFを含むC
5〜C
6ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ヘテロアリールであり、
−置換C
6アリール、特に、テトラリンまたはインダンなどの二環式C
6アリールであり、
−ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子、特に、ヘテロアリールのD部分に対する結合点を基準としてパラ位に、1個のClまたは1個のFを含む、置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロヘテロアリールであり、または
Cyは、置換もしくは無置換ピロール、フラン、チオフェン、ベンゾチオフェン、クロメン、チアゾール、ピラジン、ピリダジン、ピリジン、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、インドール、イソインドール、キノリン、イソキノリン、ナフタレン、クマリン、アミノクマリン、ウンベリフェロン、ベンゾトリアゾール、ソラレン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ベンズイミダゾール、ベンズチアゾール、ベンゾキサゾールもしくはベンズピリダジン、または、これらのヒドロキシル化、メチル化もしくはハロゲン化誘導体の群から選択される。
【0240】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式BAbにより特徴づけられ、
【化197】
[この文献は図面を表示できません]
式中、Dは、炭素原子、硫黄原子、窒素原子および/または酸素原子を含むと共に、R
1を含む部分と親部分とを共有結合するリンカーであり、特に、Dは、一般式D1〜D21、D1〜D12、D1〜D6またはD1〜D4により特徴付けられるリンカーから選択されるリンカーであり、および
式中、R
1nのnは、0、1、2、3、4または5であり、特に、R
1nのnは、0、1または2であり、より具体的には1であり、および、式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −H、−OH、−F、−Cl、−Br、I、CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−CH
3、−CF
3、−OCONH
2もしくは−NO
2であり、または
− −NR
a2、−NHR
a、−R
a、−C(=O)R
a、−C(=O)OR
a、OR
a、−OC(=O)R
a、−OC(=O)OR
a、−OC(=O)NHR
a、−NHC(=O)R
a、−NHC(=O)NHR
a、−C(=O)NHR
aまたは−NHC(=O)OR
aであり、
−式中、R
aは、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニル、または、置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に、置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリールであり、
式中、特に、R
1は、ベンゼン部分のD部分に対する結合点を基準としてパラ位である。
【0241】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式BAbにより特徴づけられ、式中、Dは上記に定義されているリンカーであり、特に、Dは、一般式D1〜D21、D1〜D12、D1〜D6またはD1〜D4により特徴付けられるリンカーから選択されるリンカーであり、および、式中、R
1nのnは、0、1、2、3、4または5であり、特に、R
1nのnは0、1または2であり、より具体的には1であり、および
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、Br、I、CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−CH
3、−CF
3、−OCONH
2もしくは−NO
2であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6複素環であり、
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロ複素環、特にClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子を含む、特に、複素環のD部分に対する結合点を基準としてパラ位に1個のClまたは1個のFを含むC
5〜C
6ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ヘテロアリールであり、
−ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子、特に、ヘテロアリールのD部分に対する結合点を基準としてパラ位に1個のClもしくは1個のFを含む、置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6アリールであり、または
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3であり、または
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−Fまたは−CF
3であり、
式中、特に、R
1は、ベンゼン部分のD部分に対する結合点を基準としてパラ位である。
【0242】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式BAbにより特徴づけられ、式中、Dは上記に定義されているリンカーであり、特に、Dは、一般式D1〜D21、D1〜D12、D1〜D6またはD1〜D4により特徴付けられるリンカーから選択されるリンカーであり、および、式中、R
1nのnは0または1であり、特にR
1nのnは1であり、および
−式中、R
1は
− −OH、−F、−Cl、Br、I、CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−CH
3、−CF
3、−OCONH
2もしくは−NO
2であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6複素環であり、
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロ複素環、特にClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子を含む、特に、複素環のD部分に対する結合点を基準としてパラ位に1個のClまたは1個のFを含むC
5〜C
6ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ヘテロアリールであり、
−ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子、特に、ヘテロアリールのD部分に対する結合点を基準としてパラ位に1個のClもしくは1個のFを含む、置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6アリールであり、または
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3であり、または
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−Fまたは−CF
3であり、
式中、特に、R
1は、ベンゼン部分のD部分に対する結合点を基準としてパラ位である。
【0243】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式BAcにより特徴づけられ、式中、Dは式D1のリンカーであり、
【化198】
[この文献は図面を表示できません]
式中、Cyは
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリールである。
【0244】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式BAcにより特徴づけられ、式中、
Cyは
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロ複素環、特に、ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子を含む、特に、複素環の−C(=O)−NH−部分に対する結合点を基準としてパラ位に、1個のClまたは1個のFを含むC
5〜C
6ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ヘテロアリールであり、
−置換C
6アリール、特に、テトラリンまたはインダンなどの二環式C
6アリールであり、
−ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子、特に、ヘテロアリールと−C(=O)−NH−部分に対する結合点を基準としてパラ位に1個のClもしくは1個のFを含む、置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロヘテロアリールであり、または
Cyは、置換もしくは無置換ピロール、フラン、チオフェン、ベンゾチオフェン、クロメン、チアゾール、ピラジン、ピリダジン、ピリジン、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、インドール、イソインドール、キノリン、イソキノリン、ナフタレン、クマリン、アミノクマリン、ウンベリフェロン、ベンゾトリアゾール、ソラレン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ベンズイミダゾール、ベンズチアゾール、ベンゾキサゾールもしくはベンズピリダジン、または、これらのヒドロキシル化、メチル化もしくはハロゲン化誘導体の群から選択される。
【0245】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式BAdにより特徴づけられ、式中、Dは式D1のリンカーであり、
【化199】
[この文献は図面を表示できません]
式中、R
1nのnは、0、1、2、3、4または5であり、特に、R
1nのnは、0、1または2であり、より具体的には1であり、および、式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、−Br、I、CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−CH
3、−CF
3、−OCONH
2または−NO
2であり、または
− −NR
a2、−NHR
a、−R
a、−C(=O)R
a、−C(=O)OR
a、OR
a、−OC(=O)R
a、−OC(=O)OR
a、−OC(=O)NHR
a、−NHC(=O)R
a、−NHC(=O)NHR
a、−C(=O)NHR
aまたは−NHC(=O)OR
aであり、
−式中、R
aは、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニル、または、置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリールであり、
式中、特に、R
1は、ベンゼン部分の−C(=O)NH−部分に対する結合点を基準としてパラ位である。
【0246】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式BAdにより特徴づけられ、式中、R
1nのnは、0、1、2、3、4または5であり、特に、R
1nのnは0、1または2であり、より具体的には1であり、および
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、Br、I、CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−CH
3、−CF
3、−OCONH
2もしくは−NO
2であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6複素環であり、
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロ複素環、特に、ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子を含む、特に、複素環の−C(=O)NH−部分に対する結合点を基準としてパラ位に、1個のClまたは1個のFを含むC
5〜C
6ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ヘテロアリールであり、
−ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子、特に、ヘテロアリールの−C(=O)NH−部分に対する結合点を基準としてパラ位に1個のClもしくは1個のFを含む、置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6アリールであり、または
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、−CN、I、−OCH
3、−OCF
3または−CF
3であり、または
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−Fまたは−CF
3であり、
式中、特に、R
1は、ベンゼン部分の−C(=O)NH−部分に対する結合点を基準としてパラ位である。
【0247】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式BAdにより特徴づけられ、式中、R
1nのnは0または1であり、特に、R
1nのnは1であり、および
−式中、R
1は
− −OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−CH
3、−CF
3、−OCONH
2もしくは−NO
2であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6複素環であり、
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロ複素環、特に、ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子を含む、特に、複素環の−C(=O)NH−部分に対する結合点を基準としてパラ位に、1個のClまたは1個のFを含むC
5〜C
6ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ヘテロアリールであり、
−ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子、特に、ヘテロアリールの−C(=O)NH−部分に対する結合点を基準としてパラ位に1個のClもしくは1個のFを含む、置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6アリールであり、または
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3であり、または
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−Fまたは−CF
3であり、
式中、特に、R
1は、ベンゼン部分の−C(=O)NH−部分に対する結合点を基準としてパラ位である。
【0248】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式PAaにより特徴づけられ、
【化200】
[この文献は図面を表示できません]
式中、R
2は、適用される場合、−H、−OH、−NH
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルコキシまたはC
1〜C
3ハロアルキル、特に−H、−OH、−NH
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−OCH
2CH
2CH
3、−OCH(CH
3)
2、−OCF
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、より具体的には、式中、R
2は、HまたはCH
3から選択され、
式中、Dは、炭素原子、硫黄原子、窒素原子および/または酸素原子を含むと共に、R
1を含む部分と親部分とを共有結合するリンカーであり、特に、Dは、一般式D1〜D21、D1〜D12、D1〜D6またはD1〜D4により特徴付けられるリンカーから選択されるリンカーであり、および
式中、R
1nのnは、0、1、2、3、4または5であり、特に、R
1nのnは、0、1または2であり、より具体的には1であり、および、式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−CH
3、−CF
3、−OCONH
2もしくは−NO
2であり、または
− −NR
a2、−NHR
a、−R
a、−C(=O)R
a、−C(=O)OR
a、OR
a、−OC(=O)R
a、−OC(=O)OR
a、−OC(=O)NHR
a、−NHC(=O)R
a、−NHC(=O)NHR
a、−C(=O)NHR
aまたは−NHC(=O)OR
aであり、
−式中、R
aは、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニル、または、置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に、置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリールであり、
式中、特に、R
1は、ベンゼン部分の−CR
2−D部分に対する結合点を基準としてパラ位である。
【0249】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式PAaにより特徴づけられ、式中、R
2は、適用される場合、−H、−OH、−NH
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルコキシまたはC
1〜C
3ハロアルキル、特に−H、−OH、−NH
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−OCH
2CH
2CH
3、−OCH(CH
3)
2、−OCF
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、より具体的には、式中、R
2は、HまたはCH
3から選択され、式中、Dは、上記に定義されているリンカーであり、特に、Dは、一般式D1〜D21、D1〜D12、D1〜D6またはD1〜D4より特徴付けられるリンカーから選択されるリンカーであり、および、式中、R
1nのnは、0、1、2、3、4または5であり、特に、R
1nのnは0、1または2であり、より具体的には1であり、および
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−CH
3、−CF
3、−OCONH
2もしくは−NO
2であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6複素環であり、
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロ複素環、特にClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子を含む、特に、複素環のベンゼン部分に対する結合点を基準としてパラ位に1個のClまたは1個のFを含むC
5〜C
6ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ヘテロアリールであり、
−ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子、特に、ヘテロアリールの−ベンゼン部分に対する結合点を基準としてパラ位に1個のClもしくは1個のFを含む、置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6アリールであり、または
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3であり、または
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−Fまたは−Cl、
式中、特に、R
1は、ベンゼン部分の−CR
2−D部分に対する結合点を基準としてパラ位である。
【0250】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式PAaにより特徴づけられ、式中、R
2は、−Hまたは−CH
3から選択され、特に、R
2は−Hであり、式中、Dは、上記に定義されているリンカーであり、特に、Dは、一般式D1〜D21、D1〜D12、D1〜D6またはD1〜D4より特徴付けられるリンカーから選択されるリンカーであり、および、式中、R
1nのnは0または1であり、特にR
1nのnは1であり、および
−式中、R
1は
− −OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−CH
3、−CF
3、−OCONH
2もしくは−NO
2であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6複素環であり、
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロ複素環、特にClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子を含む、特に、複素環のベンゼン部分に対する結合点を基準としてパラ位に1個のClまたは1個のFを含むC
5〜C
6ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ヘテロアリールであり、
ヘテロアリールのベンゼン部分に対する結合点を基準としてパラ位に、−ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子、特に1個のClまたは1個のFを含む、置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6アリールであり、または
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3であり、または
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−Fまたは−Clであり、
式中、特に、R
1は、ベンゼン部分の−CR
2−D部分に対する結合点を基準としてパラ位である。
【0251】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式PAbにより特徴づけられ、式中、Dは式D1のリンカーであり、
【化201】
[この文献は図面を表示できません]
式中、R
1nのnは、0、1、2、3、4または5であり、特に、R
1nのnは、0、1または2であり、より具体的には1であり、および、式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、−Br、I、CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−CH
3、−CF
3、−OCONH
2または−NO
2であり、または
− −NR
a2、−NHR
a、−R
a、−C(=O)R
a、−C(=O)OR
a、OR
a、−OC(=O)R
a、−OC(=O)OR
a、−OC(=O)NHR
a、−NHC(=O)R
a、−NHC(=O)NHR
a、−C(=O)NHR
aまたは−NHC(=O)OR
aであり、
−式中、R
aは、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニル、または、置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に、置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリールであり、
式中、特に、R
1は、ベンゼン部分の−CH
2−D−部分に対する結合点を基準としてパラ位である。
【0252】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式PAbにより特徴づけられ、式中、R
1nのnは、0、1、2、3、4または5であり、特に、R
1nのnは0、1または2であり、より具体的には1であり、および
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、Br、I、CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−CH
3、−CF
3、−OCONH
2もしくは−NO
2であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6複素環であり、
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロ複素環、特にClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子を含む、特に、複素環のベンゼン部分に対する結合点を基準としてパラ位に1個のClまたは1個のFを含むC
5〜C
6ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ヘテロアリールであり、
ヘテロアリールのベンゼン部分に対する結合点を基準としてパラ位に、−ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子、特に1個のClまたは1個のFを含む、置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6アリールであり、または
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3であり、または
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−Fまたは−Clであり、
式中、特に、R
1は、ベンゼン部分の−CH
2−D−部分に対する結合点を基準としてパラ位である。
【0253】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式PPaにより特徴づけられ、
【化202】
[この文献は図面を表示できません]
式中、R
2およびR
3は、適用される場合、相互に独立して、−H、−F、−CN、−OH、−NH
2、−NO
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルコキシまたはC
1〜C
3ハロアルキル、特に−H、−F、−CN、−OH、−NH
2、−NO
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−OCH
2CH
2CH
3、−OCH(CH
3)
2、−OCF
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、より具体的には、R
2およびR
3は、相互に独立して、H、FまたはCH
3から選択され、特に、R
2およびR
3は、相互に独立して、H、FまたはCH
3から選択され、および
式中、Dは、炭素原子、硫黄原子、窒素原子および/または酸素原子を含むと共に、R
1を含む部分と親部分とを共有結合するリンカーであり、特に、Dは、一般式D1〜D21、D1〜D12、D1〜D6またはD1〜D4により特徴付けられるリンカーから選択されるリンカーであり、および
式中、R
1nのnは、0、1、2、3、4または5であり、特に、R
1nのnは、0、1または2であり、より具体的には1であり、および、式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、−Br、I、CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−CH
3、−CF
3、−OCONH
2または−NO
2であり、または
− −NR
a2、−NHR
a、−R
a、−C(=O)R
a、−C(=O)OR
a、OR
a、−OC(=O)R
a、−OC(=O)OR
a、−OC(=O)NHR
a、−NHC(=O)R
a、−NHC(=O)NHR
a、−C(=O)NHR
aまたは−NHC(=O)OR
aであり、
−式中、R
aは、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニル、または、置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に、置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリールであり、
式中、特に、R
1は、ベンゼン部分の−C(R
2)部分に対する結合点を基準としてパラ位である。
【0254】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式PPaにより特徴づけられ、式中、R
2およびR
3は、適用される場合、相互に独立して、−H、−F、−CN、−OH、−NO
2、−NH
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルコキシまたはC
1〜C
3ハロアルキル、特に−H、−F、−CN、−OH、−NH
2、−NO
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−OCH
2CH
2CH
3、−OCH(CH
3)
2、−OCF
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、より具体的には、R
2およびR
3は、相互に独立して、H、FまたはCH
3から選択され、特に、R
2およびR
3は、相互に独立して、H、FまたはCH
3から選択され、および、式中、Dは上記に定義されているリンカーであり、特に、Dは、一般式D1〜D21、D1〜D12、D1〜D6またはD1〜D4により特徴付けられるリンカーから選択されるリンカーであり、および、式中、R
1nのnは、0、1、2、3、4または5であり、特に、R
1nのnは、0、1または2であり、より具体的には1であり、および
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−CH
3、−CF
3、−OCONH
2もしくは−NO
2であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6複素環であり、
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロ複素環、特にClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子を含む、特に、複素環のベンゼン部分に対する結合点を基準としてパラ位に1個のClまたは1個のFを含むC
5〜C
6ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ヘテロアリールであり、
ヘテロアリールのベンゼン部分に対する結合点を基準としてパラ位に、−ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子、特に1個のClまたは1個のFを含む、置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6アリールであり、または
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、−I、−CN、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3であり、または
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−Fまたは−CF
3であり、
式中、特に、R
1は、ベンゼン部分の−C(R
2)部分に対する結合点を基準としてパラ位である。
【0255】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式PPaにより特徴づけられ、式中、R
2はHであると共にR
3はCH
3であり、または、R
2はHであると共にR
3はHであり、および、式中、Dは上記に定義されているリンカーであり、特に、Dは、一般式D1〜D21、D1〜D12、D1〜D6またはD1〜D4により特徴付けられるリンカーから選択されるリンカーであり、および、式中、R
1nのnは0または1であり、特に、R
1nのnは1であり、および
−式中、R
1は
− −OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−CH
3、−CF
3、−OCONH
2もしくは−NO
2であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6複素環であり、
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロ複素環、特にClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子を含む、特に、複素環のベンゼン部分に対する結合点を基準としてパラ位に1個のClまたは1個のFを含むC
5〜C
6ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ヘテロアリールであり、
ヘテロアリールのベンゼン部分に対する結合点を基準としてパラ位に、−ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子、特に1個のClまたは1個のFを含む、置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6アリールであり、または
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3であり、または
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−Fまたは−CF
3であり、
式中、特に、R
1は、ベンゼン部分の−C(R
2)部分に対する結合点を基準としてパラ位である。
【0256】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式PPbにより特徴づけられ、式中、Dは式D1のリンカーであり、
【化203】
[この文献は図面を表示できません]
式中、R
2およびR
3は、適用される場合、相互に独立して、−H、−F、−CN、−OH、−NH
2、−NO
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルコキシまたはC
1〜C
3ハロアルキル、特に−H、−F、−CN、−OH、−NH
2、−NO
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−OCH
2CH
2CH
3、−OCH(CH
3)
2、−OCF
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、より具体的には、R
2およびR
3は、相互に独立して、H、FまたはCH
3から選択され、特に、R
2およびR
3は、相互に独立して、H、FまたはCH
3から選択され、および
式中、R
1nのnは、0、1、2、3、4または5であり、特に、R
1nのnは、0、1または2であり、より具体的には1であり、および、式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、−Br、I、CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−CH
3、−CF
3、−OCONH
2または−NO
2であり、または
− −NR
a2、−NHR
a、−R
a、−C(=O)R
a、−C(=O)OR
a、OR
a、−OC(=O)R
a、−OC(=O)OR
a、−OC(=O)NHR
a、−NHC(=O)R
a、−NHC(=O)NHR
a、−C(=O)NHR
aまたは−NHC(=O)OR
aであり、
−式中、R
aは、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニル、または、置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に、置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリールであり、
式中、特に、R
1は、ベンゼン部分の−C(R
2)部分に対する結合点を基準としてパラ位である。
【0257】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式PPbにより特徴づけられ、式中、R
2およびR
3は、適用される場合、相互に独立して、−H、−F、−CN、−OH、−NH
2、−NO
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルコキシまたはC
1〜C
3ハロアルキル、特に−H、−F、−CN、−OH、−NH
2、−NO
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−OCH
2CH
2CH
3、−OCH(CH
3)
2、−OCF
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、より具体的には、R
2およびR
3は、相互に独立して、H、FまたはCH
3から選択され、特に、R
2およびR
3は、相互に独立して、H、FまたはCH
3から選択され、および、R
1nのnは、0、1、2、3、4または5であり、特にR
1nのnは0、1または2であり、より具体的には1であり、および
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−CH
3、−CF
3、−OCONH
2もしくは−NO
2であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6複素環であり、
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロ複素環、特にClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子を含む、特に、複素環のベンゼン部分に対する結合点を基準としてパラ位に1個のClまたは1個のFを含むC
5〜C
6ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ヘテロアリールであり、
ヘテロアリールのベンゼン部分に対する結合点を基準としてパラ位に、−ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子、特に1個のClまたは1個のFを含む、置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6アリールであり、または
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3であり、または
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−Fまたは−CF
3であり、
式中、特に、R
1は、ベンゼン部分の−C(R
2)部分に対する結合点を基準としてパラ位である。
【0258】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式PPbにより特徴づけられ、式中、R
2はHであると共にR
3はCH
3であり、または、R
2はHであると共にR
3はHであり、および、式中、R
1nのnは0または1であり、特にR
1nのnは1であり、および
−式中、R
1は
− −OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−CH
3、−CF
3、−OCONH
2もしくは−NO
2であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6複素環であり、
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロ複素環、特にClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子を含む、特に、複素環のベンゼン部分に対する結合点を基準としてパラ位に1個のClまたは1個のFを含むC
5〜C
6ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ヘテロアリールであり、
ヘテロアリールのベンゼン部分に対する結合点を基準としてパラ位に、−ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子、特に1個のClまたは1個のFを含む、置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6アリールであり、または
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3であり、または
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−Fまたは−CF
3であり、
式中、特に、R
1は、ベンゼン部分の−C(R
2)部分に対する結合点を基準としてパラ位である。
【0259】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式PPcにより特徴づけられ、安息香酸構造要素または同様の要素を含み、
【化204】
[この文献は図面を表示できません]
式中、R
2およびR
3は、適用される場合、相互に独立して、−H、−F、−CN、−OH、−NH
2、−NO
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルコキシまたはC
1〜C
3ハロアルキル、特に−H、−F、−CN、−OH、−NH
2、−NO
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−OCH
2CH
2CH
3、−OCH(CH
3)
2、−OCF
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、より具体的には、R
2およびR
3は、相互に独立して、H、FまたはCH
3から選択され、
式中、Dは、炭素原子、硫黄原子、窒素原子および/または酸素原子を含むと共に、Cyを含む部分と親部分とを共有結合するリンカーであり、特に、Dは、一般式D1〜D21、D1〜D12、D1〜D6またはD1〜D4により特徴付けられるリンカーから選択されるリンカーであり、および
式中、Cyは
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に、置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリールである。
【0260】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式PPcにより特徴づけられ、式中、式中、R
2およびR
3は、適用される場合、相互に独立して、−H、−F、−CN、−OH、−NH
2、−NO
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルコキシまたはC
1〜C
3ハロアルキル、特に−H、−F、−CN、−OH、−NH
2、−NO
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−OCH
2CH
2CH
3、−OCH(CH
3)
2、−OCF
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、より具体的には、R
2およびR
3は、相互に独立して、H、FまたはCH
3から選択され、式中、Dは、上記に定義されているリンカーであり、特に、Dは、一般式D1〜D21、D1〜D12、D1〜D6またはD1〜D4より特徴付けられるリンカーから選択されるリンカーであり、および、式中、
Cyは
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロ複素環、特に、ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子を含む、特に、複素環の−C(R
2)部分に対する結合点を基準としてパラ位に、1個のClまたは1個のFを含むC
5〜C
6ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ヘテロアリールであり、
−置換C
6アリール、特に、テトラリンまたはインダンなどの二環式C
6アリールであり、
−ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子、特に、ヘテロアリールと−C(R
2)部分に対する結合点を基準としてパラ位に1個のClもしくは1個のFを含む、置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロヘテロアリールであり、または
Cyは、置換もしくは無置換ピロール、フラン、チオフェン、チアゾール、ベンゾチオフェン、クロメン、ピラジン、ピリダジン、ピリジン、または、これらのハロゲン化誘導体の群から選択される。
【0261】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式PPdにより特徴づけられ、
【化205】
[この文献は図面を表示できません]
式中、R
2およびR
3は、適用される場合、相互に独立して、−H、−F、−CN、−OH、−NH
2、−NO
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルコキシまたはC
1〜C
3ハロアルキル、特に−H、−F、−CN、−OH、−NH
2、−NO
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−OCH
2CH
2CH
3、−OCH(CH
3)
2、−OCF
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、より具体的には、R
2およびR
3は、相互に独立して、H、FまたはCH
3から選択され、
式中、Cyは
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に、置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリールである。
【0262】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式PPdにより特徴づけられ、式中、R
2およびR
3は、適用される場合、相互に独立して、−H、−F、−CN、−OH、−NH
2、−NO
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルコキシまたはC
1〜C
3ハロアルキル、特に−H、−F、−CN、−OH、−NH
2、−NO
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−OCH
2CH
2CH
3、−OCH(CH
3)
2、−OCF
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、より具体的には、R
2およびR
3は、相互に独立して、H、FまたはCH
3から選択され、式中、
Cyは
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロ複素環、特に、ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子を含む、特に、複素環の−C(R
2)部分に対する結合点を基準としてパラ位に、1個のClまたは1個のFを含むC
5〜C
6ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ヘテロアリールであり、
−置換C
6アリール、特に、テトラリンまたはインダンなどの二環式C
6アリールであり、
−ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子、特に、ヘテロアリールと−C(R
2)部分に対する結合点を基準としてパラ位に1個のClもしくは1個のFを含む、置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロヘテロアリールであり、または
Cyは、置換もしくは無置換ピロール、フラン、チオフェン、チアゾール、ベンゾチオフェン、クロメン、ピラジン、ピリダジン、ピリジンまたはこれらのハロゲン化誘導体の群から選択される。
【0263】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式Pにより特徴づけられ、
【化206】
[この文献は図面を表示できません]
式中、R
2は、適用される場合、−H、−OH、−NH
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルコキシまたはC
1〜C
3ハロアルキル、特に−H、−OH、−CH
2OH、−NH
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−OCH
2CH
2CH
3、−OCH(CH
3)
2、−OCF
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、より具体的には、R
2は、HまたはCH
3−から選択され、および
式中、R
1nのnは、0、1、2、3、4または5であり、特に、R
1nのnは、0、1または2であり、より具体的には1であり、および、式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −H、−OH、−F、−Cl、−Br、I、CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−CH
3、−CF
3、−OCONH
2もしくは−NO
2であり、または
− −NR
a2、−NHR
a、−R
a、−C(=O)R
a、−C(=O)OR
a、OR
a、−OC(=O)R
a、−OC(=O)OR
a、−OC(=O)NHR
a、−NHC(=O)R
a、−NHC(=O)NHR
a、−C(=O)NHR
aまたは−NHC(=O)OR
aであり、
−式中、R
aは、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニル、または、置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に、置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリールであり、
式中、特に、R
1は、ベンゼン部分の−OC(R
2)部分に対する結合点を基準としてパラ位である。
【0264】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式Pにより特徴づけられ、式中、R
2は、適用される場合、−H、−OH、−NH
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルコキシまたはC
1〜C
3ハロアルキル、特に−H、−OH、−CH
2OH、−NH
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3、−CH(CH
3)
2、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−OCH
2CH
2CH
3、−OCH(CH
3)
2、−OCF
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、より具体的には、R
2は、HまたはCH
3から選択され、特に、R
3はHまたはCH
3から選択され、および、式中、R
1nのnは、0、1、2、3、4または5であり、特に、R
1nのnは0、1または2であり、より具体的には1であり、および
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、Br、I、CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−CH
3、−CF
3、−OCONH
2もしくは−NO
2であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6複素環であり、
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロ複素環、特にClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子を含む、特に、複素環のベンゼン部分に対する結合点を基準としてパラ位に1個のClまたは1個のFを含むC
5〜C
6ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ヘテロアリールであり、
ヘテロアリールのベンゼン部分に対する結合点を基準としてパラ位に、−ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子、特に1個のClまたは1個のFを含む、置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6アリールであり、または
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3であり、または
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−Fまたは−CF
3であり、
式中、特に、R
1は、ベンゼン部分の−OC(R
3)部分に対する結合点を基準としてパラ位である。
【0265】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式Pにより特徴づけられ、式中、R
2は、CH
3またはR
3はHであり、および、式中、R
1nのnは0または1であり、特に、R
1nのnは1であり、および
−式中、R
1は
− −OH、−F、−Cl、Br、I、CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−CH
3、−CF
3、−OCONH
2もしくは−NO
2であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6複素環であり、
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロ複素環、特にClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子を含む、特に、複素環のベンゼン部分に対する結合点を基準としてパラ位に1個のClまたは1個のFを含むC
5〜C
6ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ヘテロアリールであり、
ヘテロアリールのベンゼン部分に対する結合点を基準としてパラ位に、−ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子、特に1個のClまたは1個のFを含む、置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6アリールであり、または
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3であり、または
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−Fまたは−CF
3であり、
式中、特に、R
1は、ベンゼン部分の−OC(R
2)部分に対する結合点を基準としてパラ位である。
【0266】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式FAaにより特徴づけられ、
【化207】
[この文献は図面を表示できません]
式中、Dは、炭素原子、硫黄原子、窒素原子および/または酸素原子を含むと共に、R
4を含む部分と親部分とを共有結合するリンカーであり、特に、Dは、一般式D1〜D21、D1〜D12、D1〜D6またはD1〜D4により特徴付けられるリンカーから選択されるリンカーであり、および
式中、R
4は
−置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルコキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニルまたは置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキルである。
【0267】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式FAaにより特徴づけられ、式中、Dは上記に定義されているリンカーであり、特に、Dは、一般式D1〜D21、D1〜D12、D1〜D6またはD1〜D4により特徴付けられるリンカーから選択されるリンカーであり、および、式中、R
4は、直鎖または分岐鎖C
1〜C
5アルキルまたはC
6〜C
10シクロアルキル環または多環構造である。
【0268】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式FAbにより特徴づけられ、式中、Dは式D1のリンカーであり、
【化208】
[この文献は図面を表示できません]
式中、R
4は
−置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルコキシ、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニルまたは置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキルである。
【0269】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式FAbにより特徴づけられ、式中、Dは上記に定義されているリンカーであり、特に、Dは、一般式D1〜D21、D1〜D12、D1〜D6またはD1〜D4により特徴付けられるリンカーから選択されるリンカーであり、および、式中、R
4は、直鎖または分岐鎖C
1〜C
5アルキルまたはC
6〜C
10シクロアルキル環または多環構造である。
【0270】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式UAaにより特徴づけられ、
【化209】
[この文献は図面を表示できません]
式中、R
1nのnは、0、1、2、3、4または5であり、特に、R
1nのnは0、1または2であり、より具体的には、0または1、および、式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、−Br、I、CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−CH
3、−CF
3、−OCONH
2または−NO
2であり、または
− −NR
a2、−NHR
a、−R
a、−C(=O)R
a、−C(=O)OR
a、OR
a、−OC(=O)R
a、−OC(=O)OR
a、−OC(=O)NHR
a、−NHC(=O)R
a、−NHC(=O)NHR
a、−C(=O)NHR
aまたは−NHC(=O)OR
aであり、
−式中、R
aは、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニル、または、置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に、置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリールであり、
式中、特に、R
1は、ベンゼン部分の−HNC(=O)NH−部分に対する結合点を基準としてパラ位である。
【0271】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式UAaにより特徴づけられ、式中、R
1nのnは、0、1、2、3、4または5であり、特に、R
1nのnは0、1または2であり、より具体的には、0または1であり、および
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、Br、I、CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−CH
3、−CF
3、−OCONH
2もしくは−NO
2であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6複素環であり、
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロ複素環、特にClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子を含む、特に、複素環のベンゼン部分に対する結合点を基準としてパラ位に1個のClまたは1個のFを含むC
5〜C
6ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ヘテロアリールであり、
ヘテロアリールのベンゼン部分に対する結合点を基準としてパラ位に、−ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子、特に1個のClまたは1個のFを含む、置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6アリールであり、または
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3であり、または
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−Fまたは−CF
3であり、
式中、特に、R
1は、ベンゼン部分の−HNC(=O)NH部分に対する結合点を基準としてパラ位である。
【0272】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式UAaにより特徴づけられ、式中、R
1nのnは0または1であり、および
−式中、R
1は
− −OH、−F、−Cl、Br、I、CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−CH
3、−CF
3、−OCONH
2もしくは−NO
2であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6複素環であり、
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロ複素環、特にClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子を含む、特に、複素環のベンゼン部分に対する結合点を基準としてパラ位に1個のClまたは1個のFを含むC
5〜C
6ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ヘテロアリールであり、
ヘテロアリールのベンゼン部分に対する結合点を基準としてパラ位に、−ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子、特に1個のClまたは1個のFを含む、置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6アリールであり、または
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3であり、または
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−Fまたは−CF
3であり、
式中、特に、R
1は、ベンゼン部分の−HNC(=O)NH部分に対する結合点を基準としてパラ位である。
【0273】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式UAaにより特徴づけられ、式中、R
1nのnは0である。
【0274】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式AMaにより特徴づけられ、
【化210】
[この文献は図面を表示できません]
式中、R
1nのnは、0、1、2、3、4または5であり、特に、R
1nのnは、0、1または2であり、より具体的には1であり、および、式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、−Br、I、CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−CH
3、−CF
3、−OCONH
2または−NO
2であり、または
− −NR
a2、−NHR
a、−R
a、−C(=O)R
a、−C(=O)OR
a、OR
a、−OC(=O)R
a、−OC(=O)OR
a、−OC(=O)NHR
a、−NHC(=O)R
a、−NHC(=O)NHR
a、−C(=O)NHR
aまたは−NHC(=O)OR
aであり、
−式中、R
aは、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニル、または、置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に、置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリールであり、
式中、特に、R
1は、ベンゼン部分の−CH
2NH−部分に対する結合点を基準としてパラ位である。
【0275】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式BAdにより特徴づけられ、式中、R
1nのnは、0、1、2、3、4または5であり、特に、R
1nのnは0、1または2であり、より具体的には1であり、および
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、Br、I、CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−CH
3、−CF
3、−OCONH
2もしくは−NO
2であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6複素環であり、
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロ複素環、特にClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子を含む、特に、複素環のベンゼン部分に対する結合点を基準としてパラ位に1個のClまたは1個のFを含むC
5〜C
6ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ヘテロアリールであり、
ヘテロアリールのベンゼン部分に対する結合点を基準としてパラ位に、−ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子、特に1個のClまたは1個のFを含む、置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6アリールであり、または
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3であり、または
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−Fまたは−CF
3であり、
式中、特に、R
1は、ベンゼン部分の−CH
2NH−部分に対する結合点を基準としてパラ位である。
【0276】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式AMaにより特徴づけられ、式中、R
1nのnは0または1であり、特に、R
1nのnは1であり、および
−式中、R
1は
− −OH、−F、−Cl、Br、I、CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−CH
3、−CF
3、−OCONH
2もしくは−NO
2であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6複素環であり、
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロ複素環、特にClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子を含む、特に、複素環のベンゼン部分に対する結合点を基準としてパラ位に1個のClまたは1個のFを含むC
5〜C
6ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ヘテロアリールであり、
ヘテロアリールのベンゼン部分に対する結合点を基準としてパラ位に、−ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子、特に1個のClまたは1個のFを含む、置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6アリールであり、または
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3であり、または
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−Fまたは−CF
3であり、
式中、特に、R
1は、ベンゼン部分の−CH
2NH−部分に対する結合点を基準としてパラ位である。
【0277】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式SAaにより特徴づけられ、
【化211】
[この文献は図面を表示できません]
式中、R
1nのnは、0、1、2、3、4または5であり、特に、R
1nのnは、0、1または2であり、より具体的には1であり、および、式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、−Br、I、CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−CH
3、−CF
3、−OCONH
2または−NO
2であり、または
− −NR
a2、−NHR
a、−R
a、−C(=O)R
a、−C(=O)OR
a、OR
a、−OC(=O)R
a、−OC(=O)OR
a、−OC(=O)NHR
a、−NHC(=O)R
a、−NHC(=O)NHR
a、−C(=O)NHR
aまたは−NHC(=O)OR
aであり、
−式中、R
aは、置換もしくは無置換C
1〜C
8アルキル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
8アルキニル、または、置換もしくは無置換C
1〜C
8ハロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10シクロアルキルまたは置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロシクロアルキルであり、または
−置換もしくは無置換C
3〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
3〜C
10ハロ複素環、特に、置換もしくは無置換C
4〜C
10複素環または置換もしくは無置換C
4〜C
10ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
10ヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6〜C
10アリールであり、
式中、特に、R
1は、ベンゼン部分の−S(O
2)NH−部分に対する結合点を基準としてパラ位である。
【0278】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式SAaにより特徴づけられ、式中、R
1nのnは、0、1、2、3、4または5であり、特に、R
1nのnは0、1または2であり、より具体的には1であり、および
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、Br、I、CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−CH
3、−CF
3、−OCONH
2もしくは−NO
2であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6複素環であり、
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロ複素環、特にClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子を含む、特に、複素環のベンゼン部分に対する結合点を基準としてパラ位に1個のClまたは1個のFを含むC
5〜C
6ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ヘテロアリールであり、
ヘテロアリールのベンゼン部分に対する結合点を基準としてパラ位に、−ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子、特に1個のClまたは1個のFを含む、置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6アリールであり、または
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3であり、または
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−Fまたは−CF
3であり、
式中、特に、R
1は、ベンゼン部分の−S(O
2)NH−部分に対する結合点を基準としてパラ位である。
【0279】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、一般式SAaにより特徴づけられ、式中、R
1nのnは0または1であり、特に、R
1nのnは1であり、および
−式中、R
1は
− −OH、−F、−Cl、Br、I、CCH、−CN、−N
3、−OCH
3、−OCF
3、−NH
2、−CH
3、−CF
3、−OCONH
2もしくは−NO
2であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6複素環であり、
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロ複素環、特にClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子を含む、特に、複素環のベンゼン部分に対する結合点を基準としてパラ位に1個のClまたは1個のFを含むC
5〜C
6ハロ複素環であり、または
−置換もしくは無置換C
5〜C
6ヘテロアリールであり、
ヘテロアリールのベンゼン部分に対する結合点を基準としてパラ位に、−ClもしくはFから選択される1個もしくは2個のハロゲン原子、特に1個のClまたは1個のFを含む、置換もしくは無置換C
5〜C
6ハロヘテロアリールであり、または
−置換もしくは無置換C
6アリールであり、または
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−F、−Cl、I、−CN、−OCH
3、−OCF
3もしくは−CF
3であり、または
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、
− −OH、−Fまたは−CF
3であり、
式中、特に、R
1は、ベンゼン部分の−S(O
2)NH−部分に対する結合点を基準としてパラ位である。
【0280】
本発明の特定の実施形態は、実験欄に記載の化合物1〜50、70〜76および以下の化合物78〜117である。
化合物78:
【化212】
[この文献は図面を表示できません]
【化213】
[この文献は図面を表示できません]
【化214】
[この文献は図面を表示できません]
【化215】
[この文献は図面を表示できません]
【化216】
[この文献は図面を表示できません]
【化217】
[この文献は図面を表示できません]
【化218】
[この文献は図面を表示できません]
【化219】
[この文献は図面を表示できません]
【化220】
[この文献は図面を表示できません]
【化221】
[この文献は図面を表示できません]
【化222】
[この文献は図面を表示できません]
【化223】
[この文献は図面を表示できません]
【化224】
[この文献は図面を表示できません]
【0281】
いくつかの実施形態において、化合物1〜50、70〜76および78〜117は、実質的に純粋なL−エナンチオマー構造、実質的に純粋なD−エナンチオマー構造、または、同一の分子式のL−エナンチオマーおよびD−エナンチオマーの混合物を含み、ここで、特に、化合物1〜50、70〜76および78〜117は実質的に純粋なL−エナンチオマー構造を含む。
【化225】
[この文献は図面を表示できません]
【0282】
本化合物のさらなる実施形態は、化合物22a〜22hである。
【0283】
また、本化合物のさらなる実施形態は、以下の式(1L)
【化226】
[この文献は図面を表示できません]
および式(1D)
【化227】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
R
1はHまたはCO(NH
2)であり、
R
2’はCO(NH
2)またはCNであり、
R
3’はHまたはOCH
3である)
に係る構造の一方を含み得る。
【0284】
R3’として−OCH3部分を含む式(1L)および(1D)の化合物の場合、以下の式(1L1)、(1L2)、(1D1)および(1D2)の立体異性体が可能である。
【化228】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
R
1はHまたはCO(NH
2)であり、
R
2’はCO(NH
2)またはCNである)
【0285】
いくつかの実施形態において、式(1L)の抗生物質活性を有する天然のL−アルビシジン化合物に関して、
a.R
1はHであり、R
3’はHであり、および、R
2’はCN(β−アルビシジン)であり、または
b.R
1はHであり、R
3’はHであり、および、R
2’はCO(NH
2)(Asn−アルビシジン)であり、または
c.R
1はCO(NH
2)であり、R
3’はHであり、および、R
2’はCN(カルバモイル−アルビシジン)であり、または
d.R
1はCO(NH
2)であり、R
3’はHであり、および、R
2’はCO(NH
2)(カルバモイル−Asn−アルビシジン)であり、または
e.R
1はHであり、R
3’はOCH
3であり、および、R
2’はCN(β−OMe−アルビシジン)であり、または
f.R
1はHであり、R
3’はOCH
3であり、および、R
2’はCO(NH
2)(Asn−OMe−アルビシジン)であり、または
g.R
1はCO(NH
2)であり、R
3’はOCH
3であり、および、R
2’はCN(カルバモイル−OMe−アルビシジン)であり、または
h.R
1はCO(NH
2)であり、R
3’はOCH
3であり、および、R
2’はCO(NH
2)(カルバモイル−OMe−Asn−アルビシジン)である。
【0286】
いくつかの実施形態において、式(1D)の抗生物質活性を有する合成D−アルビシジン化合物に関して、
a.R
1はHであり、および、R
2’はCN(エナンチオ−β−アルビシジン)であり、または
b.R
1はHであり、および、R
2’はCO(NH
2)(エナンチオ−Asn−アルビシジン)であり、または
c.R
1はCO(NH
2)であり、および、R
2’はCN(エナンチオ−カルバモイル−アルビシジン)であり、または
d.R
1はCO(NH
2)であり、および、R
2’はCO(NH
2)(エナンチオ−カルバモイル−Asn−アルビシジン)であり、または
e.R
1はHであり、R
3’はOCH
3であり、および、R
2’はCN(エナンチオ−β−OMe−アルビシジン)であり、または
f.R
1はHであり、R
3’はOCH
3であり、および、R
2’はCO(NH
2)(エナンチオ−Asn−OMe−アルビシジン)であり、または
g.R
1はCO(NH
2)であり、R
3’はOCH
3であり、および、R
2’はCN(エナンチオ−カルバモイル−OMe−アルビシジン)であり、または
h.R
1はCO(NH
2)であり、R
3’はOCH
3であり、および、R
2’はCO(NH
2)(エナンチオ−カルバモイル−OMe−Asn−アルビシジン)である。
【0287】
いくつかの実施形態において、式(1L)の抗生物質活性を有する天然のL−アルビシジン化合物に関して、
a.R
1はHであり、および、R
2’はCN(β−アルビシジン)であり、または
b.R
1はHであり、および、R
2’はCO(NH
2)(Asn−アルビシジン)である。
【0288】
いくつかの実施形態において、式(1D)の抗生物質活性を有する合成D−アルビシジン化合物に関して、
a.R
1はHであり、および、R
2’はCN(エナンチオ−β−アルビシジン)であり、または
b.R
1はHであり、および、R
2’はCO(NH
2)(エナンチオ−Asn−アルビシジン)である。
【0289】
いくつかの実施形態において、式(1L)の抗生物質活性を有する天然のL−アルビシジン化合物に関して、
a.R
1はHであり、および、R
2’はCN(β−アルビシジン)である。
【0290】
いくつかの実施形態において、式(1D)の抗生物質活性を有する合成D−アルビシジン化合物に関して、
a.R
1はHであり、および、R
2’はCN(エナンチオ−β−アルビシジン)である。
【0291】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、同一の分子式のL−エナンチオマーおよびD−エナンチオマーの混合物に関する。
【0292】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、
−β−アルビシジンおよびエナンチオ−β−アルビシジン、または
−Asn−アルビシジンおよびエナンチオ−Asn−アルビシジン、または
−カルバモイル−アルビシジンおよびエナンチオ−カルバモイル−アルビシジン、または
−カルバモイル−Asn−アルビシジンおよびエナンチオ−カルバモイル−Asn−アルビシジン、または
−β−OMe−アルビシジンおよびエナンチオ−β−OMe−アルビシジン、または
−Asn−OMe−アルビシジンおよびエナンチオ−Asn−OMe−アルビシジン、または
−カルバモイル−OMe−アルビシジンおよびエナンチオ−カルバモイル−OMe−アルビシジン、または
−カルバモイル−OMe−Asn−アルビシジンおよびエナンチオ−OMe−カルバモイル−Asn−アルビシジン
の混合物に関する。
【0293】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、β−アルビシジンおよびエナンチオ−β−アルビシジンまたはAsn−アルビシジンおよびエナンチオ−Asn−アルビシジンの混合物に関する。
【0294】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、β−アルビシジンおよびエナンチオ−β−アルビシジンの混合物に関する。
【0295】
他の実施形態において、式1L、1D、1L1、1L2、1D1および/または1D2に係る化合物は、一般式(1)から除外され得る。特に、式1Lの天然のL−アルビシジン化合物は一般式Iから除外され得る。
【0296】
一般式1の化合物およびその実施形態のすべては(選択される置換基に応じて)、L−またはD−立体配置を伴う少なくとも1つのさらなる立体中心を含み得ることが理解される。それ故、本発明の実施形態は、同一の立体中心を有する純粋な化合物(例えば、LおよびD立体中心、または、2つのL立体中心のみを有する化合物)、または、同一の分子式のそれぞれのエナンチオマーの混合物を包含する。
【0297】
一般式1の化合物はまた、その水和物の形態で入手可能であり、および/または、例えば固体形態で存在する化合物の結晶化に用いられる他の溶剤をも含むことが可能である。方法および/または反応条件に応じて、一般式1の化合物は、遊離形態または塩形態で入手可能である。特に、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウムまたはアルキルアンモニウムの塩形態で入手可能である。
【0298】
式(I)の化合物の薬学的に許容可能な塩とは、Remington’s Pharmaceutical Sciences(17th edition,page 1418(1985))に記載されているとおり、その有機塩および無機塩の両方を意味する。物理的および化学的安定性および溶解度のために、とりわけ、ナトリウム、カリウム、カルシウムおよびアンモニウム塩に対しては酸性基が好まれ;とりわけ、マレイン酸、フマル酸、コハク酸、リンゴ酸、酒石酸、メチルスルホン酸、塩酸、硫酸、リン酸の塩、または、カルボン酸もしくはスルホン酸の塩(例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、硫酸塩、メタンスルホン酸、酢酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、リンゴ酸塩、グルコン酸塩として)、および、アミノ酸の塩、天然塩基もしくはカルボン酸の塩に対しては塩基性基が好まれる。立体異性形態を含む塩形成が可能である式(I)の化合物からの薬学的に許容可能な塩の調製は、それ自体公知である様式で行われる。式(I)の化合物は、水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩、アルコラートおよびアンモニア、または、有機塩基、例えばトリメチル−もしくはトリエチルアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミンもしくはトリエタノールアミン、トロメタモール等の塩基性アミノ酸、例えばリシン、オルニチンもしくはアルギニンなどの塩基性試薬により、安定なアルカリ金属、アルカリ土類金属または任意選択により置換されているアンモニウム塩を形成する。式(I)の化合物が塩基性基を有する場合、安定な酸付加塩は強酸によっても調製可能である。本発明の化合物の好適な薬学的に許容可能な酸付加塩は、塩酸、臭化水素酸、リン酸、メタリン酸、硝酸および硫酸などの無機酸の塩、ならびに、例えば、酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコン酸、グリコール酸、イセチオン酸、乳酸、ラクトビオン酸、マレイン酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、コハク酸、p−トルエンスルホン酸および酒石酸などの有機酸の塩である。塩酸塩が好ましい塩である。例えば、トリフルオロ酢酸塩などの薬学的に許容されないアニオンの塩も同様に、薬学的に許容可能な塩の調製もしくは精製に係る有用な中間体、および/または、例えばインビトロといった治療外の用途において用いられる有用な中間体として、本発明の枠組みに包含される。
【0299】
さらに、本発明は、少なくとも1種の式(I)の化合物、ならびに/または、その薬学的に許容可能な塩および薬学的に許容可能なキャリア(すなわち、1種以上の薬学的に許容可能なキャリア物質(またはビヒクル))、ならびに/または、添加剤(または賦形物)を有効量で含有する薬学的調製物(または薬学的組成物)に関する。処方薬は、経口、例えば丸剤、錠剤、ラッカー錠(lacquered tablets)、コート錠、顆粒、硬質および軟質ゼラチンカプセル、溶液、シロップ、エマルジョン、懸濁液またはエアロゾル混合物の形態で、投与可能である。しかしながら、投与はまた、例えば座薬の形態といった経腸的に、または、例えば静脈内投与、筋肉内投与もしくは皮下投与といった、注射溶液もしくは点滴溶液、マイクロカプセル、植込錠もしくはロッド錠(rods)の形態で非経口的に、または、例えば軟膏剤、溶液もしくはチンキ剤の形態で経皮的もしくは局部的に、または、例えばエアロゾルもしくは経鼻スプレーの形態といった他の方法で行われることが可能である。
【0300】
本発明に係る薬学的調製物は、それ自体公知であって、当業者が精通した様式で調製され、薬学的に許容可能な不活性無機および/または有機キャリア物質および/または添加剤が、(I)の化合物および/またはその薬学的に許容可能な塩および/またはそのプロドラッグに加えて用いられる。丸剤、錠剤、コート錠および硬質ゼラチンカプセルの生成に関して、例えば、ラクトース、コーンデンプンまたはその誘導体、タルク、ステアリン酸またはその塩等を用いることが可能である。軟質ゼラチンカプセルおよび座薬用のキャリア物質は、例えば、油脂、ワックス、半固体および液体ポリオール、天然または硬化油等である。例えば注射溶液といった溶液、エマルジョンまたはシロップの生成に好適なキャリア物質は、例えば、水、生理食塩水、アルコール、グリセロール、ポリオール、スクロース、転化糖、グルコース、植物油等である。マイクロカプセル、植込錠もしくはロッド錠に好適なキャリア物質は、例えば、グリコール酸および乳酸のコポリマーである。薬学的調製物は通常、約0.5〜約90重量%の式(I)の化合物および/またはその薬学的に許容可能な塩および/またはそのプロドラッグを含有する。薬学的調製物における式(I)および/またはその薬学的に許容可能な塩および/またはそのプロドラッグの活性処方成分の量は通常、約0.5〜約1000mg、好ましくは約1〜約500mgである。本発明の目的におけるプロドラッグは、生物学的に有効な一般式(1)の化合物の前駆体化学化合物である。活性化合物またはドラッグを投与する代わりに、プロドラッグによって吸収、到達、代謝および排出が向上され得る。多くの場合、プロドラッグは、胃腸管からのドラッグ自体の吸収性が低い場合、生体利用効率が向上されるよう設計される。プロドラッグはまた、ドラッグの選択性が向上されるよう用いられ得る。これにより、ドラッグによる悪影響または意図されない影響が低減され、これは、意図されず、望ましくない重篤な副次的作用が伴う可能性がある化学療法のような処置において特に重要である。
【0301】
本発明の文脈におけるプロドラッグの一例が以下に示されている。
【化229】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、Xは、−OPO
3H、または、それぞれ1つもしくは複数の置換基を有する−OSO
3H部分であることが可能である。)
【0302】
このようなプロドラッグ化合物に係る典型的な反応スキームが以下に例示されている。
【化230】
[この文献は図面を表示できません]
【化231】
[この文献は図面を表示できません]
【0303】
式(I)の活性処方成分および/またはその薬学的に許容可能な塩、ならびに、キャリア物質に追加して、薬学的調製物は、例えば、充填材、崩壊剤、バインダ、潤滑剤、湿潤剤、安定化剤、乳化剤、防腐剤、甘味料、着色剤、香味剤、芳香剤、増粘剤、希釈剤、緩衝剤、溶剤、溶解剤、貯蔵効果を実現する試薬、浸透圧を変更するための塩、コーティング剤または酸化防止剤などの1種以上の添加剤を含有することが可能である。これらはまた、2種以上の式(I)の化合物および/またはその薬学的に許容可能な塩を含有することが可能である。薬学的調製物が2種以上の式(I)の化合物を含有する場合、薬学的調製物の特定の全体的な薬理学的プロファイルを目標として個別の化合物が選択可能である。例えば、作用時間が短いが効力の高い化合物は、効力は低いが持続型の化合物と組み合わされ得る。式(I)の化合物における置換基の選択に関して自由度があることにより、化合物の生物学的および物理化学的特性を広い範囲で制御することが可能であり、それ故、このような所望される化合物の選択が可能である。さらに、少なくとも1種の式(I)の化合物および/またはその薬学的に許容可能な塩に追加して、薬学的調製物はまた、1種以上の他の治療的または予防的活性処方成分を含有することが可能である。式(I)の化合物の使用に際しては、用量は、広い範囲内において様々であることが可能であり、慣例的であるか医師に公知であるとおり、各個別の事例における個別の条件に対して適応されるべきである。これは、例えば、利用される特定の化合物、処置される病害の性質および重篤度、投与形態および計画、または、急性もしくは慢性状態が処置されるかどうか、または、予防が行われるかどうかに応じる。適切な投与量は、医学分野において周知である臨床的アプローチを用いて確立することが可能である。普通、体重が約75kgである成人において所望の結果を達成するための日用量は、約0.01〜約100mg/kg、好ましくは約0.1〜約50mg/kg、特に約0.1〜約10mg/kg(各事例において、体重1kg当たりのmgでの量)である。日用量は、特に比較的多量に投与される事例においては、数回、例えば2、3または4回の部分投与に分割することが可能である。通常どおり、個別の挙動に応じて、明記されている日用量を増減することが必要であり得る。
【0304】
さらに、式(I)の化合物は、例えば置換基の導入または官能基の変更によって式I1の化合物から得られる、特に他の薬学的活性処方成分といった他の化合物を調製するための合成中間体として用いられることが可能である。
【0305】
本発明の化合物はまた、例えばアモルファスおよび結晶性多形形態といった種々の多形形態で存在し得る本発明の化合物のすべての多形形態が、本発明の枠組みに包含され、本発明のさらなる態様である。
【0306】
一般式1の化合物は、光学異性体またはその混合物として存在し得る。本発明は、純粋な異性体およびすべての可能な異性体混合物の両方に関し、本明細書中以下において、すべての事例において立体化学の詳細が特定的に記載されていない場合においてもそのように理解される。プロセスまたはいずれかの他の方法によって入手可能である一般式1の化合物のエナンチオマー混合物は、例えば分別結晶化、蒸留および/またはクロマトグラフィ、特に、キラルHPLCカラムを用いる分取HPLCによる公知の様式(そのコンポーネントの物理化学的差異に基づいて)で純粋なエナンチオマーに分離され得る。
【0307】
本発明によれば、対応する異性体混合物の分離とは別に、例えば、以下において本明細書に記載の方法を実施して、および、対応して好適な立体化学を有する遊離体を用いることにより、一般に、公知のジアステレオ選択的合成方法またはエナンチオ選択的合成方法を適用して純粋なジアステレオ異性体またはエナンチオマーを得ることも可能である。
【0308】
個別の化合物が異なる生物学的活性を有するという条件下において、生物学的により活性な異性体の分離または合成は有利である。
【0309】
合成方法
一般式(1)の化合物は、一般に、6個以下の構成ブロックa−b−c−d−e−fの鎖としてみなされることが可能であり、各ブロックは、例えばペプチド(アミド)結合といったリンカー基によって次に結合されている。
【0310】
6構成ブロックは以下のとおりである。
【化232】
[この文献は図面を表示できません]
式中、Gは、第1の結合官能基Jとの反応により共有結合を選択的に形成し、対応物が得ることが可能である第2の結合官能基である。式中、X
1、BA、BB、BC、BD、BE、BFおよびX
2は既述の定義と同一の意味を有する。
【0311】
それ故、6つの構成ブロックの誘導体は、本発明の合成において、以下の一般式の構成ブロックとしての中間体として採用される。
【化233】
[この文献は図面を表示できません]
ここでは、
JもしくはGは、結合反応(J
actまたはG
act)の前に活性化され得、または、除去可能な保護基(J
PまたはG
p)により可逆的に不活性化され得、
ここでは、望ましくない副反応を抑えるために、必要に応じて、除去可能な保護基が利用される。例えば、反応に利用される第1の構成ブロックが、第2の構成ブロックのNH
2部分と特異的に反応するためのCOOH部分を含む場合において、前記第2の構成ブロックもCOOH部分を含む場合には、前記第2の構成ブロック同士によるカップリング反応を防ぐために、前記第2の構成ブロックのCOOH部分は保護される。保護基の使用は当業者にとって標準的な手法であり、当業者は保護基の必要性を容易に判定し、好適な保護基を採用するであろう。
【0312】
上記の構成ブロックを用いて一般式1の化合物を得るための異なる反応経路が存在する。
【0313】
好適な反応経路は、各事例において独立した構成ブロックが用いられるものである必要性はなく、6つのブロック(a−b−c−d−e−f)の完全な配列を達成するために上記の構成ブロックの組み合わせ間で実施されてもよいことは当業者に明らかである。従って、上記は、ブロックの配列に関する教示、すなわち、結合官能基JおよびGを介してどのブロックがどの他のブロックと結合するかに関する教示として理解されるべきである。
【0314】
例えば、構成ブロックbと構成ブロックcとの反応では構成化合物b−cが得られることとなる。この化合物b−cはさらに、必要に応じて保護基を除去または追加することにより、その後の反応において構成ブロックとして反応可能である。さらに、構成ブロックb−cは、構成ブロックaと反応して、化合物a−b−cをもたらすことが可能である。前記化合物a−b−cは、構成ブロックdに対する反応パートナーとして機能することが可能である。6つのブロックの完全な配列を得るためのその後のさらなる反応についても同様である。
【0315】
完全な配列a−b−c−d−e−fを達成する多くの方法が可能である。これらの組み合わせに特に限定されることはないが、以下の例が、さらに3種の可能な組み合わせを示す。
−e+fにより(e−f)が得られ、d+(e−f)により(d−e−f)が得られ、c+(d−e−f)により(c−d−e−f)が得られ、a+bにより(a−b)が得られ、(a−b)+(c−d−e−f)により(a−b−c−d−e−f)が得られ、
−b+cにより(b−c)が得られ、(b−c)+dにより(b−c−d)が得られ、e+fにより(e−f)が得られ、(b−c−d)+(e−f)により(b−c−d−e−f)が得られ、a+(b−c−d−e−f)により(a−b−c−d−e−f)が得られ、または
−c+dにより(c−d)が得られ、b+(c−d)により(b−c−d)が得られ、e+fにより(e−f)が得られ、(b−c−d)+(e−f)により、a+(b−c−d−e−f)により(a−b−c−d−e−f)が得られる。
【0316】
式1の化合物の主鎖をもたらすために最後の1つのカップリングステップが行われる本発明の合成の実施形態において(この「最後のステップ」は、保護基を除去するか、または、反応性基の変更をもたらすその後の反応に続き得る)、この最後の主鎖形成ステップは以下のとおりであることが可能である。
a+b−c−d−e−f、または
a−b+c−d−e−f、または
a−b−c+d−e−f、または
a−b−c−d+e−f、または
a−b−c−d−e+f。
【0317】
中間体a−b−c−d−eをもたらすために1つのカップリングステップが行われる本発明の合成の実施形態において、このステップは以下のとおりであることが可能である。
a+b−c−d−e、または
a−b+c−d−e、または
a−b−c+d−e、または
a−b−c−d+e。
【0318】
中間体b−c−d−e−fをもたらすために1つのカップリングステップが行われる本発明の合成の実施形態において、このステップは以下のとおりであることが可能である。
b−c−d−e+f、または
b−c−d+e−f、または
b−c+d−e−f、または
b+c−d−e−f。
【0319】
中間体b−c−d−eをもたらすために1つのカップリングステップが行われる本発明の合成の実施形態において、このステップは以下のとおりであることが可能である。
b−c−d+e、または
b−c+d−e、または
b+c−d−e。
【0320】
以下において、これらの可能な経路のいくつかをより詳細に説明する。他の経路が同様に利用され得る。
【0321】
それ故、構成ブロックG−BC−J(c−J)は構成ブロックG−BD−J(d−J)と反応して、構成ブロック
G−BC−D
3−BD−J(BZ1−J)をもたらす。
【0322】
さらに、構成ブロックX
1−BB−J(X
1−b−J)は構成ブロックG−BC−D
3−BD−J
P(BZ1−J)と反応して、構成ブロック
X
1−BB−D
2−BC−D
3−BD−J(BZ2a−J)をもたらす。
【0323】
あるいは、構成ブロックG−BB−J(b−J)は構成ブロックG−BC−D
3−BD−J(BZ1−J)と反応して、構成ブロック
G−BB−D
2−BC−D
3−BD−J(BZ2b−J)をもたらす。
【0324】
さらに、構成ブロックG−BE−J(e−J)は構成ブロックG−X
2(G−X
2)と反応して、構成ブロック
G−BE−D
5−X
2(BZ3a)をもたらし、
あるいは、構成ブロックG−BE−J(e−J)は構成ブロックG−BF−J(BF−J)と反応して、構成ブロック
G−BE−D
5−BF(BZ3b)をもたらす。
【0325】
構成ブロックX
1−BB−D
2−BC−D
3−BD−J(BZ2a−J)は構成ブロックG−BE−X
2(BE−X
2)と反応して、可能性のある保護基を最終的に除去した後、式1において定義されている分子構造を有する化合物
X
1−BB−D
2−BC−D
3−BD−D
4−BE−X
2
をもたらす。
【0326】
あるいは、構成ブロックX
1−BB−D
2−BC−D
3−BD−J(BZ2a−J)は構成ブロックG−BE−D
5−X
2(BZ3a)と反応して、可能性のある保護基を最終的に除去した後、式1において定義されている分子構造を有する化合物
X
1−BB−D
2−BC−D
3−BD−D
4−BE−D
5−X
2
をもたらす。
【0327】
代わりに、構成ブロックX
1−BB−D
2−BC−D
3−BD−J(BZ2a−J)は構成ブロックG−BE−D
5−BF(BZ3b)と反応して、可能性のある保護基を最終的に除去した後、式1において定義されている分子構造を有する化合物(式中、X
2は−D
5−BFである)
X
1−BB−D
2−BC−D
3−BD−D
4−BE−D
5−BF
をもたらす。
【0328】
代わりに、構成ブロックG−BB−D
2−BC−D
3−BD−J(BZ2b−J)は構成ブロックG−BE−X
2(BE−X
2)と反応して、構成ブロック
G−BB−D
2−BC−D
3−BD−D
4−BE−X
2(BZ4a)
をもたらす。
【0329】
次いで、構成ブロックG−BB−D
2−BC−D
3−BD−D
4−BE−X
2(BZ4a)は構成ブロックBA−J(a−J)と反応して、可能性のある保護基を最終的に除去した後、式1において定義されている分子構造を有する化合物(式中、X
1はBA−D
1−である)
BA−D
1−BB−D
2−BC−D
3−BD−D
4−BE−X
2
をもたらす。
【0330】
あるいは、構成ブロックG−BB−D
2−BC−D
3−BD−J(BZ2b−J)は構成ブロックG−BE−D
5−X
2(BZ3a)と反応して、構成ブロック
G−BB−D
2−BC−D
3−BD−D
4−BE−D
5−X
2(BZ4b)をもたらす。
【0331】
構成ブロックG−BB−D
2−BC−D
3−BD−D
4−BE−D
5−X
2(BZ4b)はBA−J(a−J)と反応して、可能性のある保護基を最終的に除去した後、式1において定義されている分子構造を有する化合物(式中、X
1はBA−D
1−である)
BA−D
1−BB−D
2−BC−D
3−BD−D
4−BE−D
5−X
2
をもたらす。
【0332】
あるいは、構成ブロックG−BB−D
2−BC−D
3−BD−J(BZ2b−J)は構成ブロックG−BE−D
5−BF(BZ3b)と反応して構成ブロック
G−BB−D
2−BC−D
3−BD−D
4−BE−D
5−BF(BZ4c)
をもたらす。
【0333】
構成ブロックG−BB−D
2−BC−D
3−BD−D
4−BE−D
5−BF(BZ4c)はBA−J(a−J)と反応して、可能性のある保護基を最終的に除去した後、式1において定義されている分子構造を有する化合物(式中、X
1はBA−D
1−であり、および、X
2はD
5−BFである)
BA−D
1−BB−D
2−BC−D
3−BD−D
4−BE−D
5−BF
をもたらす。
【0334】
以下において、合成方法をさらに特定の構成ブロックについて説明するが、これらの特定の構成ブロックに限定されるものではない。
【0335】
ほとんどの事例において、JはCOOH部分を指し、ここで、前記第1の結合官能基は、必要に応じて、活性化されるか(CO
act)、または、保護され得(COO
PGA)、GはNH
2部分を指し、ここで、前記第2の結合官能基は、必要に応じて保護され得る(FN)。
【0336】
それ故、6つの構成ブロックの誘導体は、本発明の合成において、以下の一般式の構成ブロックとしての中間体として採用される。
【化234】
[この文献は図面を表示できません]
【化235】
[この文献は図面を表示できません]
【化236】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
−FNはN
PGNまたはMであり、式中、
−Mはマスクされた官能基であり、特にMは−NO
2または−N
3であり、および式中、
−N
PGN、COO
PGAまたはO
PGHは、除去可能な保護基により可逆的に不活性化されたNH
2、COOHまたはOH部分を意味し、また、CO
actは活性化カルボン酸部分を意味する)
【0337】
構成ブロックc−COOH
【化237】
[この文献は図面を表示できません]
、または、構成ブロックFN−c−CO
act
【化238】
[この文献は図面を表示できません]
は、構成ブロック(H
2N−d):
【化239】
[この文献は図面を表示できません]
と反応して、構成ブロックBZ1a
【化240】
[この文献は図面を表示できません]
をもたらす。
【0338】
その後、構成ブロックX
1−b−COOHまたは構成ブロックX
1−b−CO
act
【化241】
[この文献は図面を表示できません]
は構成ブロック(BZa1)と反応して構成ブロックBZ2a
【化242】
[この文献は図面を表示できません]
をもたらし、ここで、図示の構成ブロックは、構成ブロックBZa1との反応からもたらされる、他の同様の構成ブロックBZ2aを代表するものであり、これは、類似体化合物をもたらす類似の反応において用いられ得る。この構成ブロックはさらにさらなる反応の記載のために以下において用いられ、他の構成ブロックは同様に用いられ得る。
【0339】
その後、保護基PGAが除去され得、構成ブロックBZ2a−COOH
【化243】
[この文献は図面を表示できません]
がもたらされ、これが、任意選択により、活性化されて構成ブロックBZ2a−CO
act
【化244】
[この文献は図面を表示できません]
をもたらすことが可能である。
【0340】
あるいは、構成ブロックHN−c
【化245】
[この文献は図面を表示できません]
は構成ブロックX
1−b−COOHまたは構成ブロックX
1−b−CO
actと反応し、保護基PGAが除去され、および、反応生成物が構成ブロックH
2N−dと反応して、化合物BZ2a−COOH
【化246】
[この文献は図面を表示できません]
がもたらされる。
【0341】
同様のさらなる反応が、BZ2a−COOH
【化247】
[この文献は図面を表示できません]
に関しても考察されたとおり適用される。
【0342】
さらに、構成ブロックe−COOHまたは構成ブロックe−CO
act
【化248】
[この文献は図面を表示できません]
は構成ブロックH
2N−f
【化249】
[この文献は図面を表示できません]
と反応して、構成ブロックBZ3b
【化250】
[この文献は図面を表示できません]
をもたらし、ここで、ブロックBEの可変項は簡潔にするために図示していない。これらの可変項は、同様に用いられて、類似の構成ブロックBZ3bをもたらし得る。図示の構成ブロックBZ3bを以下においてさらに用いてさらなる反応が説明されており、他の構成ブロックは、同様に用いられ得る。
【0343】
構成ブロックBZ2a−COOHまたは構成ブロックBZ2a−CO
act
【化251】
[この文献は図面を表示できません]
は構成ブロックBZ3b
【化252】
[この文献は図面を表示できません]
と反応して、保護基を除去した後、式1において定義されている分子構造を有する化合物
【化253】
[この文献は図面を表示できません]
をもたらす。
【0344】
代替的な本発明の第2の態様は一般式1に係る化合物の合成に関し、ここで、
a.X
1は
【化254】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、D
1はJとGとの反応によりもたらされるリンカーであり、これは、炭素原子、硫黄原子、窒素原子および/または酸素原子を含むと共に、R
4および親部分を共有結合するものであり、ならびに
式中、R
4は、置換基S3、S4もしくはS5から選択され、または
b.X
1は
【化255】
[この文献は図面を表示できません]
−式中、BAのR
2およびR
3は、適用される場合、相互に独立して、−H、−F、−CN、−OH、−NH
2、−NO
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルキル、置換もしくは無置換C
1〜C
3アルコキシまたはC
1〜C
3ハロアルキルから選択され、特に、−H、−F、−CN、−OH、−NH
2、−NO
2、−NHCH
3、−NH(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−OCH
2CH
2CH
3、−OCH(CH
3)
2、−OCF
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、より具体的には、式中、R
2およびR
3は、相互に独立して、−H、−Fまたは−CH
3から選択され、および
−式中、D
1はJとGとの反応によりもたらされるリンカーであり、これは、炭素原子、硫黄原子、窒素原子および/または酸素原子を含むと共に、Eを含む部分および親部分を共有結合するものであり、
−式中、Eは置換基S3、S4もしくはS5から選択され、または
−式中、Eは
【化256】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
−式中、R
1nのnは0、1、2、3、4または5であり、特にR
1nのnは0、1、2または3であり、より具体的には、R
1nのnは1であり、
−式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、置換基S1もしくはS2から選択され、または
−式中、Eは
【化257】
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−式中、各Tは、相互に独立して、−CH
2、−NH、−Sもしくは−O、−CHCH
3、−C(CH
3)
2または−NR
cから選択され、
−式中、R
cは、−CH
2OH、−CH
3、−CH
2CH
3、−CH
2CH
2CH
3であり、および
−式中、T’は、−CH
2、−NH、−Sまたは−O、−CHCH
3、−C(CH
3)
2または−NR
cから選択され、および
−式中、T’’は−CHまたは=Nから選択され、および
−式中、R
5およびR
6は、相互に独立して、−H、−F、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、特に、R
5およびR
6は、相互に独立して、H、−Fまたは−CH
3から選択され、ならびに
−式中、R
6’は、−OH、−OCH
3、−OCH
2CH
3または−CH
3から選択され、
−式中、R
7は、=NH、=Sまたは=Oから選択され、および
−式中、R
9mのmは、0、1、2または3から選択され、および、各R
9は、相互に独立して、−Cl、−F、Br、I、−OH、−CCH、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−COOH、−COOR
b、−C(O)NH
2、−C(O)NH(R
b)、−C(O)N(R
b)
2、−NHC(=O)OR
b、−NR
bC(=O)OR
b、−NR
bC(=O)OH−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、
−式中、R
bは、置換もしくは無置換C
1〜C
5アルキル、置換もしくは無置換C
2〜C
5アルケニル、置換もしくは無置換C
2〜C
5アルキニル、または、C
1〜C
5ハロアルキルである。
【0345】
いくつかの実施形態においては、構成ブロックBB1が利用され、
【化258】
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これは、既述の合成と同様にもたらされ得、提供される。前記構成ブロックBB1は一般式GBB1
【化259】
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によって記載され得、
式中、PPMは保護された親部分である。
【化260】
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【0346】
前記構成ブロックBB1および下記一般式の構成ブロック
【化261】
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(式中、
−COO
PGAまたはO
PGHは、除去可能な保護基により可逆的に不活性化されたCOOHまたはOH部分を意味し、
−CO
actは活性化カルボン酸部分を意味し、
−Jは、第2の結合官能基Gと選択的に共有結合を形成し、リンカーD
1をもたらすような方法で形成される第1の結合官能基であり、および
−E、D、R
2、R
3、R
4、ZおよびYは、上記の定義と同一の意味を有する)
が反応して、下記一般式の保護された化合物が得られる
【化262】
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【0347】
保護基を除去した後、以下の一般式により定義される分子構造を有する化合物
【化263】
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がもたらされ、
式中、PMは親部分
【化264】
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である。
【0348】
構成ブロックB1およびC1〜C6は公知の化合物であり、市販されているか、または、公知の化合物と同様に生成され得る。
【0349】
あるいは、C6
【化265】
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の代わりに、以下の化合物
【化266】
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を上記の様式で用いてもよく、ここで、部分
【化267】
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が、文献手法に従って二重結合の反応により後に導入され得る(Davies et al,J.Am.Chem.Soc.1993,115,9468;IUPAC Gold book definition(http://www.iupac.org/goldbook/D01745.Pdf);Kishner et al.J.Russ.Phys.Chem.Soc.43,1132(1911);phenylcyclopropane in Organic Syntheses,Coll.Vol.5,p.929(1973);Vol.47,p.98(1967);Ludger et al “Biosynthesis and Metabolism of Cyclopropane Rings in Natural Compounds”Chem.Rev.,2003,volume 103,pp 1625−1648;Coelho et al.Science 339(6117):307−310.doi:10.1126/science.1231434;Charette et al.,A.Org.React.2001,58,1;Paul et al.J.Am.Chem.Soc.;2006;128(19)pp 6302−6303)。
【0350】
構成ブロックB1およびC1〜C4の特定の実施形態を以下に図示する。
【化268】
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(式中、R
1nのnは、0、1、2、3または4であり、特にR
1nのnは、0、1、2または3であり、より具体的には、R
1nのnは1であり、および、式中、各R
1は、いずれかの他のR
1から独立して、置換基S1またはS2から選択される。)
【0351】
2つの化合物間に規定の結合(リンカーD)をもたらす第1および第2の結合官能基(GおよびJ)によるこれらの化合物の結合は技術分野において公知であり、基本的な文献手法または基本的な文献手法の応用に従う標準的な反応により達成可能である。例えば、一方の化合物のJは−CH
2)
2OHであり得、および、他方の化合物のGはClであり得る。NaHの存在下におけるこれらの化合物の反応は、−CH
2)
2O−結合(リンカーD)を2つの化合物間にもたらして、これらの化合物間に原子3個分の間隔をもたらす。−(C=O)Cl(結合官能基J)の−NH
2(結合官能基G)との反応では−(C=O)−NH−結合(リンカーD)が得られ、原子3個分の間隔がもたらされる。典型的な例をさらに、1つのリンカーD
1について以下に示す。類似の経路が他のリンカーD
2〜D
5についても適用される。
【0352】
D
1が
【化269】
[この文献は図面を表示できません]
である場合においては、
化合物
【化270】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、JはCOOHまたはCOO
actである)は、式55の化合物
【化271】
[この文献は図面を表示できません]
と反応される。
【0353】
上記の化合物B1またはC1〜C6は公知の化合物であり、市販されているか、または、公知の化合物と同様に生成され得る。
【0354】
本発明の合成は化合物55を含み、これは、スキーム1に図示の反応経路
に従って調製される。
【化272】
[この文献は図面を表示できません]
【0355】
化合物52を、ビス−(トリクロロメチル)カーボネート(BTC)、2,4,6−コロジンおよびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)の存在下に化合物53と反応して、化合物54(ステップa)を得た。化合物54を単離した後、化合物54のNO
2−部分をSnCl
2で化合物55のNH
2−部分に転化する(ステップb)。
【0356】
化合物52および化合物53は、スキーム2またはスキーム3に従って合成され得る。
【0357】
【化273】
[この文献は図面を表示できません]
スキーム2においては、化合物56を、N,N’−ジシクロヘキシル−メタンジイミン(DCC)の存在下に化合物57と反応して、化合物58(ステップa)を得た。あるいは、1O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリンホスフェート(HATU)およびN,N−ジイソプロピル−エチルアミン(DIPEA)が用いられ得る。化合物58をHCl/ジオキサンで処理して化合物59を得た(ステップb)。その後、化合物59をトリエチルアミンの存在下に化合物60と反応して、化合物53(ステップc)を得た。
【0358】
【化274】
[この文献は図面を表示できません]
スキーム3には、ビス−(トリクロロメチル)カーボネート(BTC)、2,4,6−コリジンおよびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)の存在下における、化合物63をもたらす(ステップa)化合物61と化合物62との反応が記載されている。化合物63を単離した後、化合物47のNO
2−部分が、SnCl
2を用いることにより、化合物53のNH
2−部分に転化される。
【0359】
化合物57、60、61または62は公知の化合物であり、市販されているか、または、公知の化合物と同様に生成され得る。化合物60は、Adamczyk,M.,Fino,J.,R.,Org.Prep.Proced.Int.,2009,28,470−474に従って合成されることが可能である。例えば、化合物61および62は、Tichenor et al.(M.S.Tichenor,D.B.Kastrinsky and D.L.Boger,J.Am.Chem.Soc.,2004,126,8396)に従う手法の応用によって生成され得る。フェニル部分における置換基が異なる57、61または62に対応する化合物を同様の反応において利用して、化合物53に対応する対応する構成ブロックをもたらし得る。
【0360】
これらの化合物を結合するために選択される方法は、(活性化)カルボン酸部分R
4−COOHまたはR
4−COO
actまたはE−COOHまたはE−COO
act(酸パートナー)と、アミノ部分(アミノパートナー)との選択的カップリング反応であり、これにより、アミノおよび酸パートナーの他の官能基が保護される。反応性ヒドロキシル基は、技術分野において公知であるヒドロキシル基に対する多くの好適な保護基(PGH)のいずれかによって過渡的に(可逆的に)保護される必要がある。同様に、アミノパートナーH
2N−のカルボン酸部分は、ホモポリマー形成を防止するためにカルボン酸基について技術分野において公知である多くの好適な保護基(PGA)のいずれかによって保護されることとなる。さらに、酸パートナーのアミノ部分はすべて、同様に、技術分野において公知であるアミノ基に係る多くの好適な保護基(PGN)のいずれかによって保護されることとなる。
【0361】
酸パートナーのカルボン酸部分の活性化は酸パートナーのアミノパートナーとの反応に先だって適用され得、第一級アミンとのアミド形成に対するカルボン酸の反応性を高める技術分野において公知である方法のいずれかによって達成可能であり、特に、考察されているカルボン酸の活性化を参照されたい。
【0362】
反応は、−30℃〜80℃、特に25℃〜60℃、さらに特に、25〜30℃で実施される。
【0363】
PGH保護基は、C
4H
9(t−ブチル)、パラ−メトキシベンジル(PMB)、ベンジルまたはCH
2CHCH
2(アリル)、特にCH
2CHCH
2(アリル)であることが可能である。
【0364】
PGA保護基は、C
4H
9(t−ブチル)、パラ−メトキシベンジル(PMB)、ベンジル9−フルオレニルメチル(Fm)またはCH
2CHCH
2(アリル)、特にCH
2CHCH
2(アリル)であることが可能である。
【0365】
活性化カルボキシル部分は、
−酸とHATUとのカップリングによって得られる、(O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリンホスフェート)(HATU)エステル、または
−酸とBTCとのカップリングによって得られる、ビス−(トリクロロメチル)カーボネート(BTC)エステル、または
−酸とSOCl
2とのカップリングによって得られる塩化アシル、または
−DICとの酸カップリングによって得られる、N,N’−ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)エステル、または
−酸とDCCとのカップリングによって得られる、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)エステル、
であることが可能である。
【0366】
活性化カルボキシル部分へのカップリング反応は、(N,N−ジイソプロピルエチルアミン)(DIPEA)、N−メチルモルホリン(NMM)、4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)、トリエチルアミン(TEA)、2,4,6−トリメチルピリジン(sym−コリジン)、ピリジン、N,N’−ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)、2,6−ジ−t−ブチル−4−ジメチルアミノピリジン(DBDMAP)、特にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)または2,4,6−トリメチルピリジン(sym−コリジン)から選択される塩基の添加によって支持され得る。塩基を添加することにより、カルボン酸が脱プロトン化され、また、対応する活性化カルボン酸への反応が促進される。
【0367】
反応溶剤は、テトラヒドロフラン、ジオキサン、アセトニトリル、t−ブチルメチルエーテル、ジクロロメタン、クロロホルム、1−メチル−2−ピロリジノン、N,N−ジメチルアセタミド(DMA)、またはジメチルホルムアミド、特にテトラヒドロフランまたはジメチルホルムアミドである。他の溶剤も必要に応じて適用され得る。
【0368】
一般式1によって特徴付けられる化合物は、保護基の除去によって得られる。
【0369】
D
1が
【化275】
[この文献は図面を表示できません]
である場合にも類似の経路が適用され、式中、R
8は、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCF
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、特に、式中、R
8はCH
3であり、および、式中、VはSまたはOである。本明細書中上記を参照されたい。
【0370】
D
1が
【化276】
[この文献は図面を表示できません]
である場合にも類似の経路が適用され、式中、R
8は、−H、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCF
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、特に、R
8は、HまたはCH
3から選択され、より具体的には、R
8はHであり、および、式中、VはS、NHまたはOである。本明細書中上記を参照されたい。ここで、対応する官能基は交換される。
【0371】
D
1が
【化277】
[この文献は図面を表示できません]
である場合にも類似の経路が適用され、式中、R
8は、−H、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCF
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、特に、式中、R
8は、HまたはCH
3から選択され、より具体的には、R
8はHであり、および、式中、VはS、NHまたはOである。本明細書中上記を参照されたい。
【0372】
D
1が
【化278】
[この文献は図面を表示できません]
である場合にも類似の経路が適用され、式中、R
8は、−H、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、および、式中、VはS、NHまたはOである。本明細書中上記を参照されたい。
【0373】
Dが
【化279】
[この文献は図面を表示できません]
である場合にも類似の経路が適用され、式中、R
8は、−H、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択される。本明細書中上記を参照されたい。
【0374】
D
1が
【化280】
[この文献は図面を表示できません]
である場合にも類似の経路が適用され、式中、カップリングステップは、公知の有機人名反応であるウィリアムソン−エーテル−合成によって達成される。
【0375】
任意選択により、
【化281】
[この文献は図面を表示できません]
を酸化して、
【化282】
[この文献は図面を表示できません]
がリンカーD
1として得られる得る。
【0376】
D
1が
【化283】
[この文献は図面を表示できません]
である場合にも類似の経路が適用され、式中、各R
8は、相互に独立して、−H、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCF
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、特に、各R
8は、相互に独立して、HまたはCH
3から選択され、より具体的には、各R
8はHであり、および、式中、VはS、NHまたはOである。本明細書中上記を参照されたい。カップリングステップに関しては、本明細書以下および実験欄を参照されたい。
【0377】
D
1が
【化284】
[この文献は図面を表示できません]
である場合にも類似の経路が適用され、式中、R
8は、−H、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCF
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、特に、式中、R
8は、HまたはCH
3から選択され、より具体的には、R
8はHである。本明細書中上記を参照されたい。カップリングステップに関しては、本明細書以下および実験欄を参照されたい。
【0378】
D
1が
【化285】
[この文献は図面を表示できません]
である場合にも類似の経路が適用される。本明細書中上記を参照されたい。ここで、カップリングステップは公知の有機反応であるクリック反応によって達成される。
【0379】
Dが
【化286】
[この文献は図面を表示できません]
である場合にも類似の経路が適用され、式中、複素環はそれぞれZhang et al.(Org.Lett.,2010,12(17),pp 3942−3945)による手法の応用で得られ、置換α−クロログリシネートとイソニトリルまたはシアン化物イオンとの縮合がアルミニウム系ルイス酸により促進される。
【0380】
D
1が
【化287】
[この文献は図面を表示できません]
である場合、化合物
【化288】
[この文献は図面を表示できません]
は、式64の化合物
【化289】
[この文献は図面を表示できません]
と活性化剤および塩基の存在下で反応して、一般式1の化合物をもたらす。
【0381】
上記の化合物B1aまたはC1a〜C6aは公知の化合物であり、市販されているか、または、公知の化合物と同様に生成され得る。実験欄も参照されたい。
【0382】
D
1が
【化290】
[この文献は図面を表示できません]
である場合にも類似の経路が適用され、式中、R
8は、−H、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCF
3、−CH
2CF
3、−CHFCF
3、−CF
2CF
3、−CHF
2、−CH
2Fまたは−CF
3から選択され、特に、R
8は、HまたはCH
3から選択され、より具体的には、R
8はHである。本明細書中上記を参照されたい。
【0383】
同様の手法が、Eが以下の部分
【化291】
[この文献は図面を表示できません]
のいずれか1つであり、T、T’、T’’、R
5、R
6、R
6’、R
7、mまたはR
9mが既述の定義と同一の意味を有する場合において適用され得る。
【0384】
この調製はさらに、化合物
【化292】
[この文献は図面を表示できません]
を含み、式中、n、R
1、R
2、R
3、D、E、ZおよびYは上記の定義と同一の意味を有する。
【0385】
Dが
【化293】
[この文献は図面を表示できません]
である場合、化合物
【化294】
[この文献は図面を表示できません]
は、式39の化合物
【化295】
[この文献は図面を表示できません]
と、既述の反応経路に従って反応する。特定の一例がスキーム4に示されている。化合物49、49aまたは50は公知の化合物であり、市販されているか、または、公知の化合物と同様に生成され得る。49、49aまたは50に係る他の化合物が同様に用いられ得る。
【化296】
[この文献は図面を表示できません]
【0386】
類似の合成が以下の部分について適用され得、式中、JはCOOHまたはCOO
act.である。
【化297】
[この文献は図面を表示できません]
【0387】
異なるD
1に係る反応経路に関して、上記の言及において列挙されている部分は、これらの官能基D
1を伴って既述の経路で形成される。
【0388】
スキーム1〜3または化合物48を伴う反応は、ZがHであると共にYがCNである化合物に係る例示的な反応経路を示す。−C(=O)OH、−C(=O)OCH
3、−C(=O)OCH
2CH
3、−C(=O)NHCH
3、−C(=O)NHCH
2CH
3、−C(=O)N(CH
3)
2、−C(=O)N(CH
2CH
3)
2、−C(=O)N(CH
3)(CH
2CH
3)または−C(=O)NH
2などの他の置換基Yを含む化合物は、スキーム1〜3に示されているものと同様の反応経路に従って生成されることが可能であり、これにより、全体的な脱保護までの間、反応性部分−C(=O)(NH
2)または−C(=O)OHが保護され得る(−C(=O)N
PGNまたは−C(=O)O
PGAことが理解される。Zが−H、−OH、−CH
3、−CH
2CH
3または−OCH
3である化合物についても同様である。異なる保護基が上記において考察されているとおり適用され得る。
【0389】
上記のとおり、異なる構成ブロックBCについて同一の反応経路が用いられ得ることがさらに理解される。さらに、異なるD部分(D1〜D21)が得られる2つの結合官能基GおよびJの反応が、他の構成ブロックについて利用され得る(例えば、構成ブロックBEとBFとの結合)。
【0390】
異なる構成ブロックまたは異なるリンカーDに対する変更を伴うさらなる例によって、一般式1の化合物を得る合成アプローチがさらに明確となるであろう。
【0391】
異なるBBまたはBD部分を含む構成ブロックに係る代替的な経路が、スキーム5およびスキーム6に示されている。
【0392】
【化298】
[この文献は図面を表示できません]
スキーム5:出発材料は6−アミノニコチン酸またはアリルで保護された桂皮酸とSOCl
2との反応により得られ得、これを上記の標準的なカップリング手法によってカップリングすることでエステルの形態でa−b−構成ブロックが得られる。それぞれの酸は、ジオキサン/H
2OおよびLiOHとの反応によって得られる。前記酸(a−b−COOH)を、c−d−e−f構成ブロック(このブロックの合成は上述されている)とトリホスゲンおよびコリジンの存在下で反応させる。最終的な脱保護は、フェニルシランおよび[Pd(PPh
3)
4]によって達成される。
【0393】
【化299】
[この文献は図面を表示できません]
スキーム6:構成ブロック−b−c−d−を得るための反応経路を示す。詳細を実験欄に記載する。
【0394】
上記に示す構成ブロック−b−c−d−から開始するa−b−c−d−e−f主鎖への反応経路がスキーム8に示されている。
【0395】
【化300】
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スキーム8:スキーム7の構成ブロック−b−c−d−(A、B、C)から開始するa−b−c−d−e−f主鎖への反応経路が示されている。反応条件は、既に考察されている還元、カップリングおよび脱保護条件と同様である(例えばスキーム4を参照のこと)。詳細を実験欄に記載する。
【0396】
異なる−SO
2−リンカーを含む構成ブロックに係る代替的な経路がスキーム9およびスキーム10に示されている。これらの例は、他の構成ブロックにも適用され得る。
【0397】
【化301】
[この文献は図面を表示できません]
スキーム9:D
4の代わりに−SO
2−リンカーを含むa−b−c−d−e−f主鎖への反応経路が示されている。反応条件は、既に考察されている還元、カップリングおよび脱保護条件と同様である(例えばスキーム4を参照のこと)。詳細を実験欄に記載する。
【0398】
【化302】
[この文献は図面を表示できません]
スキーム10:D
2の代わりに−SO
2−リンカーを含むa−b−c−d−e−f主鎖への反応経路が示されている。反応条件は、既に考察されている還元、カップリングおよび脱保護条件と同様である(例えばスキーム4を参照のこと)。詳細を実験欄に記載する。
【0399】
異なるBC部分を含む構成ブロックに係る代替的な経路がスキーム11に示されている。
【0400】
【化303】
[この文献は図面を表示できません]
スキーム11:化合物65はそれぞれのアミノ酸グリシンとして購入してもよく、その後、標準的な手法に従って保護し得る。化合物68をスキーム1に従って用いて化合物55の類似体誘導体を得てもよく、これを、特にスキーム4におけるものいった既述のものと同様の条件下で、最後のカップリング反応に係る中間体として用いることが可能である。
【0401】
類似の手法が
【化304】
[この文献は図面を表示できません]
から選択されるBC部分に適用され、ここで、NH
2またはCOOH部分は上記のものと類似の方法で好適な保護基およびCOOHにより保護され得、必要な場合には、これらの部分は、上記のものと類似の方法で活性化され得る。これらの構成ブロック(化合物68に相当)をスキーム1に従って用いて化合物55の類似体誘導体を得てもよく、これを、特にスキーム4におけるものいった既述のものと同様の条件下で、最後のカップリング反応に係る中間体として用いることが可能である。
【0402】
いくつかの代表的な化合物に係る合成経路の例を以下に示す。対応するBC部分を有する他の化合物が同様に生成され得る。
【0403】
構成ブロックBC変型を含有する誘導体が以下に示されている。特に記載されていない場合には、反応条件は既述のカップリング反応と同一であるか同様である。さらなる詳細は実験欄において見いだすことが可能である。
【0404】
【化305】
[この文献は図面を表示できません]
【化306】
[この文献は図面を表示できません]
は以下のとおり合成され得る。
【0405】
β−アラニン−、L−プロパルギルグリシン−およびα−アミノイソ酪酸−誘導体については、以下のboc−保護アミノ酸を出発材料として用いた。
【化307】
[この文献は図面を表示できません]
【0406】
スレオニン−およびリシン−誘導体については以下の出発材料を用いた。
【化308】
[この文献は図面を表示できません]
【0407】
上記の5種の出発材料を、DMF中においてHATUを用いてt−ブチル4−アミノ安息香酸塩とカップリングして対応する保護されたジペプチドを得た。
【化309】
[この文献は図面を表示できません]
【0408】
これらの化合物の脱保護をジオキサン中で4MのHClを用いて行って、以下の化合物を塩酸塩として得た。
【化310】
[この文献は図面を表示できません]
【0409】
これらの化合物をニトロ−pABAコハク酸塩エステル60とカップリングして、以下のトリペプチドを得た。
【化311】
[この文献は図面を表示できません]
【0410】
プロライン含有誘導体については、以下の経路を用いた。
【化312】
[この文献は図面を表示できません]
【0411】
L−プロラインメチルエステルを4−ニトロベンゾイルクロリドと反応してメチルエステルを得、これを、カルボン酸に加水分解した。この酸をt−ブチル−4−アミノ安息香酸塩とカップリングして保護されたカルボン酸部分を得、これをジオキサン中において4NのHClで処理してカルボン酸を含むトリペプチドを得た。
【0412】
トリペプチドをアリル保護C末端ジペプチド化合物53とカップリングして、以下の化合物を得た。
【化313】
[この文献は図面を表示できません]
【0413】
これらの化合物を塩化スズ(II)二水和物と反応させてNO
2部分の代わりに対応する末端NH
2部分を得、その後、E)−3−(4−(アリルオキシ)フェニル)−2−メチルアクリル酸とカップリングして保護された式1の化合物を得た。全体的な脱保護Pd(PPh
3)
4およびHPLCによる精製の後、上記のとおり、β−アラニン−誘導体、L−プロパルギルグリシン−誘導体、スレオニン−誘導体、α−アミノイソ酪酸−誘導体、リシン−誘導体またはプロライン含有誘導体を得た。
【0414】
特に構成ブロックBEおよびBFといった構成ブロックの誘導体を得るために可能な方法がスキーム12に記載されている。
【化314】
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【化315】
[この文献は図面を表示できません]
スキーム12:2−ヒドロキシ−3−メトキシ−4−ニトロ−ベンズアルデヒドは、Perez,R.,A.,Fernandez−Alvarez,E.,Nieto,O.,Javier Piedrafita,F.,J.Med.Chem.,1992,35,4584−4588に従って合成可能であり、ここで、他の出発材料は購入可能である。化合物は、さらなる反応のために脱保護または活性化され得る。異なる構成ブロック、特に構成ブロック(例えば、ヘテロアリール部分もしくは二環式アリールもしくはヘテロアリール系を伴うもの、または、フェニル部分における異なる置換基を伴うものであり、特に、構成ブロックBFのCOOH部分が置換基Tで置き換えられたものであり得る(上記に定義されているもの))が同様に利用され得る。
【0415】
特にこれらに限定されないが、さらなる構成ブロックの例が以下に示されている。
【化316】
[この文献は図面を表示できません]
【0416】
異なる官能基を含むBA構成ブロックの一例がスキーム13に示されている。
【化317】
[この文献は図面を表示できません]
【化318】
[この文献は図面を表示できません]
a)桂皮酸の無水DCM中の溶液にSOCl
2(1.2当量)を添加し、混合物を3時間、室温で撹拌した。無水メタノールを添加し(10当量)、混合物を10分間撹拌した。溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル3:1)によりエステルを白色の固体として得た(95%)。
【0417】
b)このエステルの無水THF中の溶液に、0℃で、テトラゾール(3当量)およびジアリルN,N−ジイソプロピルホスホラミダイト(2当量)を添加した。混合物を3時間、室温で撹拌し、0℃に冷却し、t−ブチルヒドロ過酸化物(3当量)をゆっくりと添加した。攪拌を0℃で1時間継続した。反応混合物をNaSO
3の溶液(10%)に注ぎ入れ、酢酸エチルで3回抽出した。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル2:1)によりアリルで保護したエステルを清透な油として得(50%)、これをジオキサン/1N LiOHにとり、この混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を1NのHClでpH1に酸性化し、酢酸エチルで3回抽出した。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール100:1)によりアリルで保護した酸を清透な油として得た(46%)。
【0418】
c)BTC(0.766当量、0.0667mmol、19.8mg)を、アルゴン雰囲気下で乾燥THF(10ml)中に溶解させた。アリルで保護した酸(2.37当量、0.207mmol、70mg)を添加した。syn−コリジン(8当量、0.697mmol、91μl)をシリンジでゆっくりと添加し、白色の懸濁液を室温で20分間撹拌した。アミン(1当量、0.087mmol、70mg)およびDIPEA(10当量、0.872mmol、0.150ml)をシリンジで添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、水を添加することで失活させた。減圧下で有機溶剤を除去した後、水性相をEtOAcで抽出した(3×50ml)。有機相をHCl水溶液(5%、2×50ml)、水(1×50ml)および塩水(1×50ml)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:MeOH;1.5%MeOH)により、完全に保護された化合物をオレンジ色の油として得(78mg、79%)、これを(1当量、0.0534mmol、60mg)フェニルシラン(20当量、1.07mmol、132μl)と共にアルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THF中に溶解した。Pd[P(Ph)
3]
4(1当量、0.0534mmol、62mg)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を減圧下で除去した。分取HPCL精製後に、最終生成物を白色の粉末として単離した。
【0419】
例えば酸化、還元またはハロゲン化のような標準的な手法に従って、さらなる官能基を「最終的な主鎖a−b−c−d−e−f」に導入し得る。
【0420】
一実施形態において、以下の式(2)分子構造を有する化合物の合成は
【化319】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
R
1はHまたはCO(NH
2)であり、
R
2’はCO(NH
2)またはCNであり、
R
3’はHまたはOCH
3であり、および
*は、アスタリスク*下の第3級炭素原子に位置されるL−エナンチオマーまたはD−エナンチオマーの立体中心を示し、ならびに、式中、
一般式(1)の化合物は、実質的に純粋なL−エナンチオマー、実質的に純粋なD−エナンチオマー、または、同一の分子式のL−エナンチオマーおよびD−エナンチオマーの混合物であり、ここで、特に、一般式(1)の化合物は、実質的に純粋なL−エナンチオマーまたは実質的に純粋なD−エナンチオマーである)
以下に記載のとおり実施され得る。
【0421】
上記式2化合物の場合、既述の6つの構成ブロックは、
【化320】
[この文献は図面を表示できません]
であり、式中、R
1はHまたはCO(NH
2)であり、R
2はCNまたはCO(NH
2)であり、R
3はHまたはOCH
3である。
【0422】
これらの構成ブロックを結合するために選択される方法は、一のブロック(酸パートナー)の(活性化)カルボン酸部分と、他のブロック(アミノパートナー)のアミノ部分との選択的カップリング反応であり、これにより、アミノおよび酸パートナーの他の官能基が保護される。ブロックa、eおよびfの反応性ヒドロキシル基は、技術分野において公知であるヒドロキシル基に対する多くの好適な保護基(PGH)のいずれかによって過渡的に(可逆的に)保護される必要がある。同様に、アミノパートナーのカルボン酸部分は、ホモポリマー形成を防止するためにカルボン酸基について技術分野において公知である多くの好適な保護基(PGA)のいずれかによって保護されることとなる。さらに、酸パートナーのアミノ部分はすべて、同様に、技術分野において公知であるアミノ基に係る多くの好適な保護基(PGN)のいずれかによって保護されることとなる。さらに、基R
1は保護基R
1PGによって過渡的に(可逆的に)保護されることとなり、これにより、R
1PGは、R
1がHである場合、ヒドロキシル基PGH(O
PGH)の保護基であり、および、R
1が−CO(NH
2)である場合、R
1(−CO(N
PGN))の−CO(NH
2)部分に結合したアミノ基(PGN)の保護基である。同様に、基R
2は、R
2がCO(NH
2)である場合、R
2’(−CO(N
PGN))の−CO(NH
2)部分に結合した保護基PGNによって過渡的に(可逆的に)保護されることとなり、これにより、R
2がCNである場合に保護基は適用されない。
【0423】
酸パートナーのカルボン酸部分の活性化は酸パートナーのアミノパートナーとの反応に先だって適用され得、第一級アミンとのアミド形成に対するカルボン酸の反応性を高める技術分野において公知である方法のいずれかによって達成可能であり、特に、考察されているカルボン酸の活性化を参照されたい。それ故、6つの構成ブロックの誘導体は、本発明の合成において、以下の一般式の構成ブロックとしての中間体として採用される。
【化321】
[この文献は図面を表示できません]
【化322】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
−R
1PGは、R
1がHである実施形態について、ヒドロキシル保護基PGHであり、換言すると、O
R1PG部分はO
PGH部分と読むことが可能であり、または、
−R
1がCO(NH
2)である場合には、−CO(N
PGN)部分であり、および、
R
1がHである場合には、ヒドロキシル保護基PGHであって、O
PGH部分がもたらされ、または、
R
1がCO(NH
2)である場合には、−CO(N
PGN)部分であり、および
−R
3はHまたはOCH
3であり、および
−R
2はCO(N
PGN)またはCNであり、ただし、FN−c−COOHの場合、R
2はCO(NH
2)であり、
−FNはN
PGNまたはMであり、式中、
−Mはマスクされた官能基であり、特に、Mは−NO
2または−N
3であり、ならびに、式中、
−N
PGN、COO
PGAまたはO
PGHは、除去可能な保護基により可逆的に不活性化されたNH
2、COOHまたはOH部分を意味し、また、CO
actは活性化カルボン酸部分を意味する)
これらは中間体として利用され、および、
i.酸パートナーaのカルボン酸部分a−COOHまたは活性化カルボン酸部分a−CO
actはアミノパートナーbのアミン部分H
2N−bに結合しており、
ii.酸パートナーbのカルボン酸部分b−COOHまたは活性化カルボン酸部分b−CO
actはアミノパートナーcのアミン部分H
2N−cに結合しており、
iii.酸パートナーcのカルボン酸部分c−COOHまたは活性化カルボン酸部分c−CO
actはアミノパートナーdのアミン部分H
2N−dに結合しており、
iv.酸パートナーdのカルボン酸部分d−COOHまたは活性化カルボン酸部分d−CO
actはアミノパートナーeのアミン部分H
2N−eに結合しており、および
v.酸パートナーeのカルボン酸部分e−COOHまたは活性化カルボン酸部分e−CO
actはアミノパートナーfのアミン部分H
2N−fに結合している。
【0424】
いくつかの実施形態においては、酸パートナーの活性化カルボン酸部分のみが、ステップi.〜v.の1つにおいて用いられ、特に、ステップi.〜v.のすべてにおいて、酸パートナーのカルボン酸部分が活性化されている。
【0425】
上記のカップリング反応i.〜v.は、各事例において独立した構成ブロックが用いられるものである必要性はなく、6つのブロック(a−b−c−d−e−f)の完全な配列を達成するために上記の構成ブロックの組み合わせ間で実施されてもよいことは当業者に明らかである。従って、上記は、ブロックの配列に関する教示、すなわち、アミノおよびカルボン酸部分を介してどのブロックがどの他のブロックと結合するかに関する教示として理解されるべきである。換言すると、どのブロックが、酸パートナーとして機能し、6つのブロック(a−b−c−d−e−f)の完全な配列を得るために、上記のカップリング反応においてどのブロックがアミノパートナーとして機能するかに関する教示として理解されるべきである。
【0426】
例えば、酸パートナーbとアミノパートナーcとの反応では構成化合物b−cが得られることとなり、ここで、ブロックbのアミノ部分およびブロックcのカルボン酸部分は保護される。この化合物b−cは、その後の反応において酸パートナーならびにアミノパートナーとして反応可能である。ブロックbのアミノ部分の保護基を除去することにより、酸パートナーとの反応が確立可能となり、ブロックcのカルボン酸部分が保護されている化合物a−b−cが得られる。ブロックcのカルボン酸部分を除去した後、化合物a−b−cは、アミノパートナーdに対する酸パートナーとして機能可能となる。6つのブロックの完全な配列を得るためのその後のさらなる反応についても同様である。
【0427】
さらに、化合物b−cのブロックcのカルボン酸部分の保護基を除去することにより、ブロックcのカルボン酸部分を酸パートナーとして機能させ、アミノパートナーdとの反応を確立可能として、化合物b−c−dを得ることが可能である。化合物b−c−dのブロックbのアミノ部分およびブロックdのカルボン酸部分が保護される。それ故、化合物b−c−dは、ブロックbのアミノ部分に係る保護基またはブロックdのカルボン酸部分に係る保護器を除去した後に、化合物b−cと同等に、アミノパートナーeとの反応に係る酸パートナーとして、または、酸パートナーaとの反応に係るアミノパートナーとして機能することが可能である。6つのブロックの完全な配列を得るためのその後のさらなる反応についても同様である。
【0428】
完全なアルビシジン配列a−b−c−d−e−fを達成する多くの方法が可能である。これらの組み合わせに特に限定されることはないが、以下の例が、さらに3種の可能な組み合わせを示す。
−e+fにより(e−f)が得られ、d+(e−f)により(d−e−f)が得られ、c+(d−e−f)により(c−d−e−f)が得られ、a+bにより(a−b)が得られ、(a−b)+(c−d−e−f)により(a−b−c−d−e−f)が得られ、
−b+cにより(b−c)が得られ、(b−c)+dにより(b−c−d)が得られ、e+fにより(e−f)が得られ、(b−c−d)+(e−f)により(b−c−d−e−f)が得られ、a+(b−c−d−e−f)により(a−b−c−d−e−f)が得られ、または
−c+dにより(c−d)が得られ、b+(c−d)により(b−c−d)が得られ、e+fにより(e−f)が得られ、(b−c−d)+(e−f)により、a+(b−c−d−e−f)により(a−b−c−d−e−f)が得られ、
これにより、それぞれの構成ブロックのカップリングが、既述の段落において考察されているものと同様に達成され得る。
【0429】
最後の1つのペプチドカップリングステップがアルビシジン主鎖を実現するために行われる(この「最後のステップ」には、保護基を除去するため、または、反応性基の変更を導入するためのその後の反応が続き得る)本発明の合成の実施形態において、この最後の主鎖形成ステップは以下のとおりであることが可能である。
a+b−c−d−e−f、または
a−b+c−d−e−f、または
a−b−c+d−e−f、または
a−b−c−d+e−f、または
a−b−c−d−e+f。
【0430】
1つのペプチドカップリングステップがアルビシジン中間体a−b−c−d−eを実現するために行われる本発明の合成の実施形態において、このステップは以下のとおりであることが可能である。
a+b−c−d−e、または
a−b+c−d−e、または
a−b−c+d−e、または
a−b−c−d+e。
【0431】
1つのペプチドカップリングステップがアルビシジン中間体b−c−d−e−fを実現するために行われる本発明の合成の実施形態において、このステップは以下のとおりであることが可能である。
b−c−d−e+f、または
b−c−d+e−f、または
b−c+d−e−f、または
b+c−d−e−f。
【0432】
1つのペプチドカップリングステップがアルビシジン中間体b−c−d−eを実現するために行われる本発明の合成の実施形態において、このステップは以下のとおりであることが可能である。
b−c−d+e、または
b−c+d−e、または
b+c−d−e。
【0433】
特定の実施形態において、化合物(a−b−c−d−e−CO
act):
【化323】
[この文献は図面を表示できません]
は化合物(H
2N−f)と反応して、化合物a−b−c−d−e−f
【化324】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
−R
1PGは、R
1がHである実施形態について、ヒドロキシル保護基PGHであり、換言すると、O
R1PG部分はO
PGH部分と読むことが可能であり、または、
R
1がCO(NH
2)である場合には、−CO(N
PGN)部分であり、ここで、特に、R
1PGがヒドロキシル保護基PGHであってR
1がHである場合、O
PGH部分がもたらされ、および
−R
3はHまたはOCH
3であり、および
−R
2はCO(N
PGN)またはCNであり、および
−N
PGN、COO
PGAまたはO
PGHは、除去可能な保護基により可逆的に不活性化されたNH
2、COOHまたはOH部分を意味し、また、CO
actは活性化カルボン酸部分を意味する)
をもたらし、ここで、化合物(a−b−c−d−e−f)から、アルビシジンは、保護基PGN、PGHおよびPGAの除去により得られる。あるいは、活性化されていないカルボキシル酸部分a−b−c−d−e−COOHを、活性化カルボキシル部分a−b−c−d−e−CO
actの代わりに用い得る。
【0434】
特定の実施形態において、化合物(a−b−c−d−CO
act):
【化325】
[この文献は図面を表示できません]
は、化合物(H
2N−e−f):
【化326】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
−R
1PGは、R
1がHである実施形態について、ヒドロキシル保護基PGHであり、換言すると、O
R1PG部分はO
PGH部分と読むことが可能であり、または、
R
1がCO(NH
2)である場合には、−CO(N
PGN)部分であり、ここで、特に、R
1PGがヒドロキシル保護基PGHであってR
1がHである場合、O
PGH部分がもたらされ、および
−R
3はHまたはOCH
3であり、および
−R
2はCO(N
PGN)またはCNであり、および
−N
PGN、COO
PGAまたはO
PGHは、除去可能な保護基により可逆的に不活性化されたNH
2、COOHまたはOH部分を意味し、また、CO
actは活性化カルボン酸部分を意味する)
と反応し、ここで、化合物(a−b−c−d−e−f)から、アルビシジンは、保護基PGN、PGHおよびPGAの除去により得られる。あるいは、活性化されていないカルボキシル酸部分a−b−c−d−COOHを、活性化カルボキシル部分a−b−c−d−CO
actの代わりに用い得る。
【0435】
特定の実施形態において、化合物(a−b−c−CO
act)
【化327】
[この文献は図面を表示できません]
は、化合物(H
2N−d−e−f)
【化328】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
−R
1PGは、R
1がHである実施形態について、ヒドロキシル保護基PGHであり、換言すると、O
R1PG部分はO
PGH部分と読むことが可能であり、または、
R
1がCO(NH
2)である場合には、−CO(N
PGN)部分であり、ここで、特に、R
1PGがヒドロキシル保護基PGHであってR
1がHである場合、O
PGH部分がもたらされ、および
−R
3はHまたはOCH
3であり、および
−R
2はCO(N
PGN)またはCNであり、および
−N
PGN、COO
PGAまたはO
PGHは、除去可能な保護基により可逆的に不活性化されたNH
2、COOHまたはOH部分を意味し、また、CO
actは活性化カルボン酸部分を意味する)
と反応し、ここで、化合物(a−b−c−d−e−f)から、アルビシジンは、保護基PGN、PGHおよびPGAの除去により得られる。あるいは、活性化されていないカルボキシル酸部分a−b−c−COOHを、活性化カルボキシル部分a−b−c−CO
actの代わりに用い得る。
【0436】
特定の実施形態において、化合物(a−b−CO
act):
【化329】
[この文献は図面を表示できません]
は、化合物(H
2N−c−d−e−f)
【化330】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
−R
1PGは、R
1がHである実施形態について、ヒドロキシル保護基PGHであり、換言すると、O
R1PG部分はO
PGH部分と読むことが可能であり、または、
R
1がCO(NH
2)である場合には、−CO(N
PGN)部分であり、ここで、特に、R
1PGがヒドロキシル保護基PGHであってR
1がHである場合、O
PGH部分がもたらされ、および
−R
3はHまたはOCH
3であり、および
−R
2はCO(N
PGN)またはCNであり、および
−N
PGN、COO
PGAまたはO
PGHは、除去可能な保護基により可逆的に不活性化されたNH
2、COOHまたはOH部分を意味し、また、CO
actは活性化カルボン酸部分を意味する)
と反応し、ここで、化合物(a−b−c−d−e−f)から、アルビシジンは、保護基PGN、PGHおよびPGAの除去により得られる。あるいは、活性化されていないカルボキシル酸部分a−b−COOHを、活性化カルボキシル部分a−b−CO
actの代わりに用い得る。
【0437】
特定の実施形態において、化合物(a−CO
act)は、化合物(H
2N−b−c−d−e−f):
【化331】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
−R
1PGは、R
1がHである実施形態について、ヒドロキシル保護基PGHであり、換言すると、O
R1PG部分はO
PGH部分と読むことが可能であり、または、
R
1がCO(NH
2)である場合には、−CO(N
PGN)部分であり、ここで、特に、R
1PGがヒドロキシル保護基PGHであってR
1がHである場合、O
PGH部分がもたらされ、および
−R
3はHまたはOCH
3であり、および
−R
2はCO(N
PGN)またはCNであり、および
−N
PGN、COO
PGAまたはO
PGHは、除去可能な保護基により可逆的に不活性化されたNH
2、COOHまたはOH部分を意味し、また、CO
actは活性化カルボン酸部分を意味する)
と反応し、ここで、化合物(a−b−c−d−e−f)から、アルビシジンは、上記で考察されているとおり保護基PGN、PGHおよびPGAの除去により得られる。あるいは、活性化されていないカルボキシル酸部分a−COOHを、活性化カルボキシル部分a−CO
actの代わりに用い得る。
【0438】
本発明の合成のいくつかの実施形態において、アルビシジン主鎖を実現するためのペプチドカップリングステップは構成ブロックの組み合わせ(a−b);(c−d)および(e−f)を用いて達成可能である。
【0439】
いくつかの実施形態において、化合物(e−CO
act)は、化合物(H
2N−f)と反応してて、化合物(e−f):
【化332】
[この文献は図面を表示できません]
をもたらし、および/または、化合物(a−CO
act)は、化合物(H
2N−b)と反応して、化合物(a−b):
【化333】
[この文献は図面を表示できません]
をもたらし、および/または、化合物(c−CO
act)は、化合物(H
2N−d)と反応して、化合物(c−d):
【化334】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
−R
1PGは、R
1がHである実施形態について、ヒドロキシル保護基PGHであり、換言すると、O
R1PG部分はO
PGH部分と読むことが可能であり、または、
R
1がCO(NH
2)である場合には、−CO(N
PGN)部分であり、ここで、特に、R
1PGがヒドロキシル保護基PGHであってR
1がHである場合、O
PGH部分がもたらされ、および
−R
3はHまたはOCH
3であり、および
−R
2はCO(N
PGN)またはCNであり、および
−N
PGN、COO
PGAまたはO
PGHは、除去可能な保護基により可逆的に不活性化されたNH
2、COOHまたはOH部分を意味し、また、CO
actは活性化カルボン酸部分を意味する)
をもたらす。
【0440】
いくつかの実施形態において、合成のいずれかのステップに関しては、−CO
act構成ブロックの代わりに−COOH構成ブロックを用いることが可能であり、これにより、上記において考察されているとおり、−COOH部分が触媒量のプロトンまたはルイス酸により活性化され得る。
【0441】
いくつかの実施形態においては、化合物(a−b)のカルボキシル保護基PGAが選択的に除去されて、化合物(a−b−COOH):
【化335】
[この文献は図面を表示できません]
がもたらされ、および、任意選択により、化合物(a−b−COOH)のカルボン酸部分が活性化されて、化合物(a−b−CO
act):
【化336】
[この文献は図面を表示できません]
がもたらされ、および、化合物(c−d)のカルボキシル保護基が選択的に除去されて、化合物(c−d−COOH):
【化337】
[この文献は図面を表示できません]
がもたらされ、および、任意選択により、化合物(c−d−COOH)のカルボン酸部分が活性化されて、化合物(c−d−CO
act):
【化338】
[この文献は図面を表示できません]
がもたらされ、および、その後、化合物(c−d−COOH)または化合物(c−d−CO
act)が(H
2N−e−f)と反応して、化合物(c−d−e−f):
【化339】
[この文献は図面を表示できません]
がもたらされ、これから、FNのアミノ−保護基PGNが選択的に除去されて、または、FNのマスクされた官能基Mが選択的に−NH
2に還元されて、化合物(H
2N−c−d−e−f)がもたらされ、および
(a−b−COOH)または(a−b−CO
act)が(H
2N−c−d−e−f)と反応して化合物(a−b−c−d−e−f)がもたらされ、これから、アルビシジンが、保護基PGN、PGHおよびPGAの除去により得られる。
【0442】
いくつかの実施形態においては、化合物(c−d)のアミノ保護基PGNが選択的に除去されて、化合物(H
2N−c−d):
【化340】
[この文献は図面を表示できません]
がもたらされ、および、その後、(H
2N−c−d)が化合物(a−b−COOH)または化合物(a−b−CO
act)と反応して、化合物(a−b−c−d):
【化341】
[この文献は図面を表示できません]
がもたらされ、および、化合物(a−b−c−d)のカルボキシル保護基PGAが選択的に除去されて、化合物(a−b−c−d−COOH):
【化342】
[この文献は図面を表示できません]
がもたらされ、および、任意選択により、化合物(a−b−c−d−COOH)のカルボン酸部分が活性化されて化合物(a−b−c−d−CO
act)がもたらされ、および、その後
化合物(a−b−c−d−COOH)または化合物(a−b−c−d−CO
act)が化合物(H
2N−e−f)と反応して化合物(a−b−c−d−e−f)がもたらされ、これから、アルビシジンが、保護基PGN、PGHおよびPGAの除去により得られる。
【0443】
いくつかの実施形態においては、化合物(a−b−CO
act)または化合物(a−b−COOH)が化合物(H
2N−c)と反応して、化合物(a−b−c):
【化343】
[この文献は図面を表示できません]
がもたらされ、その後、化合物(a−b−c)のカルボキシル保護基PGAが選択的に除去されて、化合物(a−b−c−COOH):
【化344】
[この文献は図面を表示できません]
がもたらされ、および、任意選択により、化合物(a−b−c−COOH)のカルボン酸部分が活性化されて化合物(a−b−c−CO
act)がもたらされ、および
化合物(H
2N−e−f)が化合物(d−COOH)または(d−CO
act)と反応して、化合物(d−e−f):
【化345】
[この文献は図面を表示できません]
がもたらされ、および、その後、化合物(d−e−f)のFNのアミノ−保護基PGNが選択的に除去されて、または、化合物(d−e−f)のFNのマスクされた官能基Mが選択的に−NH
2に還元されて化合物(H
2N−d−e−f)が得られ、これが、その後、
化合物(a−b−c−COOH)または(a−b−c−CO
act)と反応して、化合物(a−b−c−d−e−f)がもたらされ、保護基PGHおよびPGAを除去することによりこれからアルビシジンが入手される。
【0444】
いくつかの実施形態において、化合物(H
2N−e−f)は化合物(d−CO
act)または化合物(d−COOH)と反応して化合物(d−e−f)をもたらし、その後、化合物(d−e−f)のFNのアミノ−保護基PGNが選択的に除去されて、または、化合物(d−e−f)のFNのマスクされた官能基Mが選択的に−NH
2に反応されて、化合物(H
2N−d−e−f)がもたらされ;次いで、化合物(H
2N−d−e−f)は化合物(c−CO
act)または化合物(c−COOH)と反応して化合物(c−d−e−f)をもたらし、これからアミノ−保護基PGNが選択的に除去されて化合物(H
2N−c−d−e−f)がもたらされ、および、化合物(H
2N−c−d−e−f)は化合物(a−b−CO
act)または化合物(a−b−COOH)と反応して化合物(a−b−c−d−e−f)をもたらし、これから、アルビシジンが、保護基PGN、PGHおよびPGAの除去により得られる。
【0445】
いくつかの実施形態において、化合物(H
2N−e−f)は
−化合物(d−COOH)または(d−CO
act)とさらに反応して化合物(d−e−f)をもたらし、その後、化合物(d−e−f)のFNのアミノ−保護基PGNが選択的に除去されて、または、化合物(d−e−f)のFNのマスクされた官能基Mが選択的に−NH
2に反応されて、化合物(H
2N−d−e−f)がもたらされ;次いで
−化合物(H
2N−d−e−f)は化合物(c−COOH)または(c−CO
act)と反応して化合物(c−d−e−f)をもたらし、これから、化合物(c−d−e−f)のFNのアミノ−保護基PGNが選択的に除去されて、または、化合物(c−d−e−f)のFNのマスクされた官能基Mが選択的に−NH
2に反応されて化合物(H
2N−c−d−e−f)がもたらされ、および
−化合物(H
2N−c−d−e−f)は化合物(a−b−COOH)または(a−b−CO
act)と反応して化合物(a−b−c−d−e−f)をもたらし、これから、アルビシジンが保護基PGN、PGHおよびPGAの除去により得られる。
【0446】
いくつかの実施形態において、化合物(b−COOH)または(b−CO
act)は
−化合物(H
2N−c−d)さらに反応して化合物(b−c−d)をもたらし、その後、化合物(b−c−d)のカルボキシル保護基PGAが選択的に除去されて化合物(b−c−d−COOH)がもたらされ、カルボン酸部分が任意選択により活性化されて化合物(b−c−d−CO
act)がもたらされ;次いで
−化合物(b−c−d−COOH)または(b−c−d−CO
act)は化合物(H
2N−e−f)とさらに反応して化合物(b−c−d−e−f)をもたらし、これから、化合物(b−c−d−e−f)のFNのアミノ−保護基PGNが選択的に除去されて、または、化合物(b−c−d−e−f)のFNのマスクされた官能基Mが選択的に−NH
2に反応されて化合物(H
2N−b−c−d−e−f)がもたらされ、および
−化合物(H
2N−b−c−d−e−f)は化合物(a−COOH)または(a−CO
act)と反応して化合物(a−b−c−d−e−f)をもたらし、これから、アルビシジンが、保護基PGN、PGHおよびPGAの除去により得られる。
【0447】
あるいは、化合物(b−c−d)は、化合物(b−c)とブロックdとの同様の反応により達成されえる。
【0448】
いくつかの実施形態において、化合物(FN−c−COOH)
【化346】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
−R
3はHまたはOCH
3であり、および
−R
2はCO(NH
2)であり、
−FNはN
PGNまたはMであり、式中、
−Mはマスクされた官能基であり、特に、Mは−NO
2または−N
3であり、さらに、特にNO
2であり、および、式中、
−N
PGNは、除去可能な保護基により可逆的に不活性化されたNH
2部分を意味する)
は化合物(H
2N−d)と反応して化合物(c−d):
【化347】
[この文献は図面を表示できません]
をもたらし、および、
化合物(c−d)は合物(H
2N−e)と反応して化合物(c−d−e):
【化348】
[この文献は図面を表示できません]
をもたらし、および、
化合物(c−d−e)は化合物(H
2N−f)と反応して化合物(c−d−e−f)
【化349】
[この文献は図面を表示できません]
をもたらし、ここで、上記において考察されているとおり、化合物(c−d)、(c−d−e)または(c−d−e−f)のR
2は、反応条件によって、CNであり、保護基PGAは除去され、および、COOH−部分はアミノパートナーとの反応に先だって活性化され得る。アルビシジン(a−b−c−d−e−f)を達成するための化合物のさらなる構成ブロックとの組み合わせに関しては、上記の方法および組み合わせを参照されたい。
【0449】
上記の実施形態のすべてにおいては、活性化カルボキシル部分CO
actのみが酸パートナーとアミノパートナーとの反応に用いられ得ることが理解される。
【0450】
上記の実施形態のすべてにおいて、R
1PGはO
PGH部分をもたらすヒドロキシル保護基PGHであることが可能であり、それ故、保護基PGHを除去した後、R
1はHであることがさらに理解される。
【0451】
いくつかの実施形態において、反応は、−30℃〜80℃、特に25℃〜60℃、さらに特に、25〜30℃で実施される。
【0452】
いくつかの実施形態において、これらの反応は、ラセミ化反応を抑制するために、−30℃〜30℃、特に−30℃〜0℃で実施される。
【0453】
いくつかの実施形態において、PGN保護基は、t−ブチルオキシカルボニル(t−Boc)、アリルオキシカルボニル(Alloc)、9−フルオレニルメトキシカルボニル(Fmoc)、パラ−メトキシカルバミン酸ベンジル(Moz)およびベンジルオキシカルボニル(Z)である。
【0454】
いくつかの実施形態において、PGN保護基は、CO(N
PGN)部分の場合において、特にアスパラギンのアミド側鎖(構成ブロックc)については、9−キサンテニル(Xan)、トリチル(Trt)、4−メチルトリチル(Mtt)、シクロプロピルジメチルカルビニル(Cpd)、4,4’−ジメトキシベンズヒドリル(Mbh)、2,4,6−トリメトキシベンジル(Tmob)である。
【0455】
いくつかの実施形態において、PGH保護基は、C
4H
9(t−ブチル)、パラ−メトキシベンジル(PMB)、ベンジルまたはCH
2CHCH
2(アリル)である。
【0456】
いくつかの実施形態において、PGA保護基は、C
4H
9(t−ブチル)、パラ−メトキシベンジル(PMB)、ベンジル9−フルオレニルメチル(Fm)またはCH
2CHCH
2(アリル)である。
【0457】
いくつかの実施形態において、活性化カルボキシル部分は
−HATUとのカップリングによって得られる(O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリンホスフェート)(HATU)エステル、または
−BTCとのカップリングによって得られるBTC、または
−SOCl
2とのカップリングによって得られる塩化アシル、または
−DICとのカップリングによって得られるN,N’−ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)エステル、または
−DCCとのカップリングによって得られるN,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)エステル
である。
【0458】
いくつかの実施形態において、活性化カルボキシル部分に対するカップリング反応は、(N,N−ジイソプロピルエチルアミン)(DIEA)、N−メチルモルホリン(NMM)、4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)、トリエチルアミン(TEA)、2,4,6−トリメチルピリジン(sym−コリジン)、ピリジン、N,N’−ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)、2,6−ジ−t−ブチル−4−ジメチルアミノピリジン(DBDMAP)、特にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIEA)または2,4,6−トリメチルピリジン(sym−コリジン)から選択される塩基の付加により支持され得る。塩基を添加することにより、カルボン酸が脱プロトン化され、また、対応する活性化カルボン酸への反応が促進される。
【0459】
いくつかの実施形態において、特に塩化アシルといったアシルハロゲン化物が活性化カルボキシル部分として用いられる場合、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIEA)、N−メチルモルホリン(NMM)、トリエチルアミン(TEA)、4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)、2,4,6−トリメチルピリジン(sym−コリジン)、2,6−ジ−t−ブチル−4−ジメチルアミノピリジン(DBDMAP)、特にN,N−ジイソプロピルエチルアミン)(DIEA)、または2,4,6−トリメチルピリジン(sym−コリジン)から選択される塩基が、酸性の副生成物による保護基の除去を防ぐために添加される。
【0460】
いくつかの実施形態において、反応溶剤は、テトラヒドロフラン、ジオキサン、アセトニトリル、t−ブチルメチルエーテル、ジクロロメタン、クロロホルム、1−メチル−2−ピロリジノン、N,N−ジメチルアセタミド(DMA)、またはジメチルホルムアミド、特にテトラヒドロフランまたはジメチルホルムアミドである。他の溶剤も必要に応じて適用され得る。
【0461】
式2のアルビシジンの上記の合成においては、以下の式によって記載可能である中間体が用いられる。
【化350】
[この文献は図面を表示できません]
【化351】
[この文献は図面を表示できません]
【化352】
[この文献は図面を表示できません]
【化353】
[この文献は図面を表示できません]
【化354】
[この文献は図面を表示できません]
【化355】
[この文献は図面を表示できません]
【化356】
[この文献は図面を表示できません]
【化357】
[この文献は図面を表示できません]
【化358】
[この文献は図面を表示できません]
【化359】
[この文献は図面を表示できません]
【化360】
[この文献は図面を表示できません]
【化361】
[この文献は図面を表示できません]
【化362】
[この文献は図面を表示できません]
【化363】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
R
1はHまたはCO(NH
2)であり、
R
3またはR
3’はHまたはOCH
3であり、
R
2’はCO(NH
2)またはCNであり、および、式中、
−R
1PGは、
R
1がHである場合には、ヒドロキシル保護基PGHであって、O
PGH部分がもたらされ、または、
R
1がCO(NH
2)である場合には、−CO(N
PGN)部分であり、および
−R
2はCO(N
PGN)またはCNであり、
−FNはN
PGNまたはMであり、式中、特に、FNはN
PGNであり、式中、
−Mはマスクされた官能基であり、および、式中、
−N
PGN、COO
PGAまたはO
PGHは、除去可能な保護基により可逆的に不活性化されたNH
2、COOHまたはOH部分を意味し、また、CO
actは活性化カルボン酸部分を意味し、式中、
−各PGHは、いずれかの他のPGHから独立して、CH
2CHCH
2(アリル)、THP(テトラヒドロピラニル)、SiR’
3(トリアルキルシリコン)、C
4H
9(t−ブチル)、CH
2C
6H
5(ベンジル)、H
3CCO(アセチル)、CH
2C
6H
4OCH
3(4−メトキシベンジル)またはC
19H
15(トリフェニルメチル)から選択されるヒドロキシル保護基であり、
−式中、各R’は、いずれかの他のR’から独立して、C
1〜C
4アルキルであり、
−各PGAは、いずれかの他のPGAから独立して、CH
2CHCH
2(アリル)、THP(テトラヒドロピラニル)、SiR’
3(トリアルキルシリコン)、またはC
4H
9(t−ブチル)、CH
2C
6H
5(ベンジル)、CH
2C
6H
4OCH
3(4−メトキシベンジル)またはC
19H
15(トリフェニルメチル)から選択されるカルボキシル保護基であり、
−式中、各R’は、いずれかの他のR’から独立して、C
1〜C
4アルキルであり、
−各PGNは、いずれかの他のPGNから独立して、t−ブチルオキシカルボニル(Boc)、(CO)OCH
2C
6H
5(ベンジルオキシカルボニル)、(CO)OCH
2C
6H
4OCH
3(4−メトキシベンジルオキシカルボニル)またはアリルオキシカルボニル(Alloc)から選択されるアミノ保護基であり、
−Mは−NO
2または−N
3であり、ここで、Mは、特にNO
2であり、
−各CO
actは、いずれかの他のCO
actから独立して、ベンゾトリアゾリルオキシトリス−(ジメチルアミノ)−ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(BOB)、ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(pyBOP)、N,N,N’,N’−テトラメチル−O−(1H−ベンゾ−トリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロリンホスフェート(HBTU)、(O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロ−リン酸塩)(HATU)、N,N’−ジ−シクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、N,N’−ジ−イソプロピルカルボジイミド(DIC)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC)などのカルボン酸およびカップリング剤を用いて生成される、アシルフッ化物、塩化アシル、ベンゾトリアゾールエステルまたはカルボジイミドエステルである。
【0462】
いくつかの実施形態において、上記の中間体に関して、
R
1はHであり、
R
3またはR
3’はHまたはOCH
3であり、
R
2’はCO(NH
2)またはCNであり、特に、R
2’はCNであり、および、式中、
−R
1PGは、O
PGH部分をもたらすヒドロキシル保護基PGHであり、および
−R
2は−CO(N)
PGNまたはCNであり、特に、R
2はCNであり、
−FNはN
PGNまたはMであり、式中、特にFNはN
PGNであり、式中、
−Mはマスクされた官能基であり、および、式中、
−N
PGN、COO
PGAまたはO
PGHは、除去可能な保護基により可逆的に不活性化されたNH
2、COOHまたはOH部分を意味し、また、CO
actは活性化カルボン酸部分を意味し、式中、
−各PGHは、いずれかの他のPGHから独立して、CH
2CHCH
2(アリル)、THP(テトラヒドロピラニル)、SiR’
3(トリアルキルシリコン)、C
4H
9(t−ブチル)、CH
2C
6H
5(ベンジル)、H
3CCO(アセチル)またはC
19H
15(トリフェニルメチル)から選択されるヒドロキシル保護基であり、
−式中、各R’は、いずれかの他のR’から独立して、C
1〜C
4アルキルであり、
−各PGAは、いずれかの他のPGAから独立して、CH
2CHCH
2(アリル)、THP(テトラヒドロピラニル)、SiR’
3(トリアルキルシリコン)、またはC
4H
9(t−ブチル)、CH
2C
6H
5(ベンジル)またはC
19H
15(トリフェニルメチル)から選択されるカルボキシル保護基であり、
−式中、各R’は、いずれかの他のR’から独立して、C
1〜C
4アルキルであり、
−各PGNは、いずれかの他のPGNから独立して、t−ブチルオキシカルボニル(Boc)、(CO)OCH
2C
6H
5(ベンジルオキシカルボニル)またはアリルオキシカルボニル(Alloc)から選択されるアミノ保護基であり、
−Mは−NO
2または−N
3であり、ここで、Mは、特にNO
2であり、
−各CO
actは、いずれかの他のCO
actから独立して、ベンゾトリアゾリルオキシトリス−(ジメチルアミノ)−ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(BOB)、ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(pyBOP)、N,N,N’,N’−テトラメチル−O−(1H−ベンゾ−トリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロリンホスフェート(HBTU)、(O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロ−リン酸塩)(HATU)、N,N’−ジ−シクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、N,N’−ジ−イソプロピルカルボジイミド(DIC)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC)などのカルボン酸およびカップリング剤を用いて生成される、アシルフッ化物、塩化アシル、ベンゾトリアゾールエステルまたはカルボジイミドエステルである。
【0463】
特定の病原体または特定の合成経路を特定する医学的表示である、例えば、部分R
1またはR
2’またはR
3’などの単一の分離可能な特徴に係る代替が、本明細書において「実施形態」として説明されている場合は常に、このような代替は、本明細書に開示の本発明の個別の実施形態を形成するために自由に組み合わされ得ると理解されるべきである。
【0464】
スキーム14には、化合物(c−d)から、(b−c−d)を経て化合物(b−c−d−e−f)および保護されていない(a−b−c−d−e−f)に至る化合物βアルビシジンまでの一般反応経路が示されている。
【化364】
[この文献は図面を表示できません]
【0465】
あるいは、(FN−c−COOH)と(H
2N−d)との反応を用いる代わりに、(C−COOH)および(c−CO
act)のそれぞれと(H
2N−d)との反応が適用され得、ここで、構成ブロックcのR
2のCO(NH
2)部分は(CO)N
PGNで保護される。
【0466】
スキーム15には化合物(b−c−d)までの反応経路が示されており、化合物(b−c−d)のR
2’はCNである。
【化365】
[この文献は図面を表示できません]
【0467】
スキーム16には、化合物(b−c−d)から化合物(b−c−d−e−f)を経て保護されていない化合物(a−b−c−d−e−f)に至るβ−アルビシジンまでの反応経路が示されている。
【化366】
[この文献は図面を表示できません]
【0468】
スキーム17には、化合物(d−e)から化合物(d−e−f)、(c−d−e−f)を経て保護されていない化合物(a−b−c−d−e−f)に至るβ−アルビシジンまでの反応経路が示されている。
【化367】
[この文献は図面を表示できません]
【0469】
化合物カルバモイル−アルビシジンは、スキーム14〜17に示されているものと同様の反応経路に従って生成されることが可能であり、これにより、構成ブロックaのCO(NH
2)部分は全体的な脱保護まで保護されている((CO)N
PGN)であることが理解される。
【化368】
[この文献は図面を表示できません]
【0470】
さらに、化合物Asn−アルビシジンは、(C−COOH)および(c−CO
act)のそれぞれと(H
2N−d)との反応を用いることにより、スキーム14〜17に示されているものと同様の反応経路に従って生成されることが可能であり、ここで、構成ブロックcのR
2のCO(NH
2)部分は保護されている(CO)N
PGNである。化合物カルバモイル−Asn−アルビシジンについても同様であり、これにより、全体的な脱保護まで、構成ブロックaのCO(NH
2)部分が追加的に保護される((CO)N
PGN)。
【0471】
化合物Asn−アルビシジン、カルバモイル−アルビシジン、カルバモイル−Asn−アルビシジン、β−OMe−アルビシジン、Asn−OMe−アルビシジン、カルバモイル−OMe−アルビシジンまたはカルバモイル−OMe−Asn−アルビシジンは、スキーム14〜17に記載のものと同様の経路に従って生成可能であることが理解され、これにより、L構成ブロックcは、置換基R
1、R
2およびR
3をそれぞれ含む。
【0472】
化合物エナンチオ−β−アルビシジン、エナンチオ−Asn−アルビシジン、エナンチオ−カルバモイル−アルビシジン、エナンチオ−カルバモイル−Asn−アルビシジン、エナンチオ−β−OMe−アルビシジン、エナンチオ−Asn−OMe−アルビシジン、エナンチオ−カルバモイル−OMe−アルビシジンまたはエナンチオ−OMe−カルバモイル−Asn−アルビシジンは、スキーム14〜17に記載のものと同様の経路に従って生成可能であることが理解され、これにより、L構成ブロックc部分の代わりに、D構成ブロックc部分が用いられるか、または、生成される。
【0473】
これらのスキームは単なる例示である。異なる保護基、活性化、脱保護、および、それぞれの構成ブロックの組み合わせが用いられ得る。特に、詳細な説明、ならびに、本明細書中上記および以下に特定的に記載されている試薬を参照されたい。
【0474】
さらに、上記のアルビシジン化合物(または、それぞれの中間体)を1種を他のものに変形することが可能である。例えば、化合物(a−b−c−d−e−f)の構成ブロックaのPGH保護基を選択的に除去し、カルバモイル−部分におけるOH−部分を転化し、その後、他のアルビシジン化合物(例えばβ−アルビシジンのカルバモイル−アルビシジンへの転換;スキーム5を参照のこと)を得た後に残る保護基(例えばPd−解離性)を除去することが可能である。あるいは、以下に記載のとおり、β−アルビシジンはAsn−アルビシジンに転化され得る。さらなる転換もまた可能であり、本発明の一部として包含される。
【0475】
アルビシジンからのAsn−アルビシジンの合成
アルビシジン(1.2mg)を、アルゴン雰囲気下、室温21℃で0.5mLのTHF中に溶解させる。次いで、1当量のLiOHの水溶液(1mg/mL)をシリンジポンプでゆっくりと添加する。得られる懸濁液を室温で20分間撹拌する。攪拌を室温で3時間継続する。加水分解プロセスはESI−質量分光測定により制御する。有機溶剤を減圧下で除去し、EtOAcを添加する。混合物を、飽和NaHCO
3、水および塩水で順次に洗浄する。有機溶剤をNa
2SO
4で乾燥させ、ろ過し、減圧下で除去する。生成物はカラムクロマトグラフィーにより精製する。
【0476】
さらなる可能性のあるアルビシジンに係る合成経路が、以下のスキーム19および24に示されている。
【化369】
[この文献は図面を表示できません]
【化370】
[この文献は図面を表示できません]
【化371】
[この文献は図面を表示できません]
【化372】
[この文献は図面を表示できません]
【化373】
[この文献は図面を表示できません]
【0477】
既述の方法により得られる式2のアルビシジン誘導体のスペクトル分析が、以下にさらに詳細に記載されている
図1〜10に示されている。
【0478】
本件に適用される一般合成方法および手法が以下に記載されている。
【0479】
桂皮酸の合成に係る基本プロトコル
方法A
アルデヒド(1.00当量)およびマロン酸(2.00当量)をピリジン中に溶解し、ピペリジン(2.00当量)を添加した。混合物を100℃で16時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を氷上で濃塩酸に注いだ。析出した桂皮酸をろ過し、減圧中で乾燥した。
【0480】
方法B
アルデヒド(1.50当量)およびプロパン酸(1.00当量)の乾燥THF中の撹拌溶液に、TiCl
4(2.00当量)を0℃でゆっくりと添加した。混合物を30分間撹拌し、TEA(4.00当量)を添加した。この反応を室温に温めさせ、さらに48時間撹拌した。この反応を水で失活させ、水性層をDCMで3回抽出した。組み合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、溶剤を除去した。粗生成物をクロマトグラフィで精製した。
【0481】
方法C
アルデヒド/ケトン(1.00当量)、マロン酸(2.00当量)、SnCl
2・H
2O(0.50当量)およびピリジン(2.00当量)の混合物を80℃で72時間撹拌した。混合物をセライトパッドを通してろ過し、溶剤を蒸発させた。粗生成物をクロマトグラフィで精製した。
【0482】
上記の方法の少なくとも一つによって得た数種の桂皮酸の誘導体が以下に示されている。
【化374】
[この文献は図面を表示できません]
【0483】
アリル保護基の導入
桂皮酸(1.0当量)をDMF中に溶解させ、臭化アリル(3.0当量)およびK
2CO
3(3.0当量)を添加した。この混合物を室温で16時間撹拌した。EtOAcを添加し、有機層をH
2Oおよび塩水で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させた後、溶剤を蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。
【0484】
アリル脱保護
KOH(2.0当量)をMeOH中に溶解させ、保護された桂皮酸に添加した。室温で12時間攪拌した後、混合物を濃塩酸で酸性化した。沈殿物を回収し、減圧中で乾燥した。沈殿物が形成されなかった場合は、MeOHを減圧下で除去し、残渣をH
2Oに溶解させた。生成物をEtOAcで抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させた後、溶剤を除去し、生成物を減圧中で乾燥した。
【0485】
酸パートナーとアミノパートナーとのカップリングに係る基本プロトコル:
方法A
ビス−(トリクロロメチル)カーボネート(1.2当量)および酸パートナー(3.5当量)をアルゴン雰囲気下で乾燥THF中に溶解する。2,4,6−コリジン(8.0当量)をシリンジポンプでゆっくりと添加する。得られる懸濁液を室温で20分間撹拌し、アミノパートナー(1;1.0当量)およびDIPEA(10.0当量)の乾燥THF中の溶液を添加する。攪拌を室温で3時間継続し、反応を水の添加により失活させる。有機溶剤を減圧下で除去し、EtOAcを添加する。混合物を、飽和NaHCO
3、水および塩水で順次に洗浄する。有機溶剤をNa
2SO
4で乾燥させ、ろ過し、減圧下で除去する。必要に応じて、生成物を結晶化およびカラムクロマトグラフィーにより精製する(TLC対照、HPLC対照)。
【0486】
方法B
酸パートナー(1当量)をSOCl
2中で2時間環流する。溶剤を減圧下で除去し、微量のSOCl
2をトルエンとの同時蒸発により除去する。有機溶剤(例えば、THF、c=0.2M)中のアミノパートナー(1,1当量)および塩基(例えば、DIPEA、5当量)を添加し、混合物を12〜16時間撹拌する。反応が完了した後(TLC対照)、溶剤を減圧下で除去し、残渣をEtOAcで希釈する。有機層を、飽和NaHCO
3、HCl(5%)、水および塩水で順次に洗浄する。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、生成物をカラムクロマトグラフィーまたは結晶化により単離する。
【0487】
方法C
市販されている酸塩化物(カルボン酸塩化物またはスルホン酸塩化物;3当量)をDIPEA(5当量)およびアミノパートナー(1,1当量)の溶液に添加する。溶液を室温で16時間撹拌し、水の添加により失活させる。有機溶剤を減圧下で除去し、残渣をEtOAcで希釈する。有機層を、飽和NaHCO
3、HCl(5%)、水および塩水で順次に洗浄する。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、生成物をカラムクロマトグラフィーまたは結晶化により単離する。
【0488】
尿素部分を含む化合物の合成に係るイソシアネートのカップリングに係る基本プロトコル:
アミン(1当量)をアルゴン雰囲気下で乾燥THFに溶解した。イソシアネート(5当量)を添加し、16時間攪拌した後、溶剤を減圧下で除去した。生成物をカラムクロマトグラフィーまたは結晶化により単離した。
【0489】
還元的アミノ化に係る基本プロトコル:
遊離アミン(1.0当量)およびアルデヒド(1.0当量)をMeOH中に溶解し、酢酸(3.5当量)を添加した。この溶液に、NaBH
3CN(1.2当量)を添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO
3溶液で失活させ、EtOAcで抽出した。有機溶剤をNa
2SO
4で乾燥させ、ろ過し、減圧下で除去した。残渣をジオキサン中の4NのHCl中に溶解させた。室温で5時間攪拌した後、有機溶剤を減圧下で除去した。残渣を10% NaHCO
3中に溶解させ、ろ過した。濃塩酸で酸性化して純粋なカルボン酸を析出させ、これをろ過により単離した。
【0490】
アミン化合物の合成に係る基本プロトコル
カルボン酸(5当量)およびトリエチルアミン(10当量)を乾燥DMF中に溶解し、HATU(5当量)を添加し、混合物を60分間撹拌した。乾燥DMF中に溶解したアミンを滴下し、混合物を室温で16時間撹拌した。混合物をEtOAcで希釈し、塩水(3×)、1NのHCl(2×)および飽和NaHCO
3(2×)で順次に洗浄し、有機溶剤をNa
2SO
4で乾燥させ、ろ過し、減圧下で除去した。生成物をカラムクロマトグラフィーまたは結晶化により精製した。
【0491】
ニトロ基のアミンへの転化に係る基本プロトコル:
ニトロ化合物(1当量)をEtOHおよびSnCl
2*2H
2O(5当量)中に溶解し、反応混合物を出発材料が消失するまで60℃で撹拌する(TLC−およびLCMS−監視、およそ4〜6時間)。溶剤を減圧下で除去し、残渣をEtOAcで希釈する。NaHCO
3(飽和)の添加および相の分離後、水性相をEtOAcでさらに抽出する(2×)。組み合わせた有機層を塩水で洗浄し(1×)、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過する。溶剤を減圧下で除去した後、生成物をカラムクロマトグラフィーまたは結晶化により単離した。
【0492】
還元条件下でのアルデヒドパートナーとアミノパートナーとのカップリングに係る基本プロトコル:
アミン(1.0当量)およびアルデヒド(1.0当量)をアルゴン雰囲気下で乾燥THF中に溶解し、触媒量の酢酸を添加した。室温で60分間攪拌した後、NaBH
3CN(1.3当量)を添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌し、さらに1.3当量のNaBH
3CNを添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。この反応を1NのHClの添加により失活させ、EtOAcで3回抽出した。有機溶剤をNa
2SO
4で乾燥させ、ろ過し、減圧下で除去した。生成物をカラムクロマトグラフィーまたは結晶化により精製した。
【0493】
保護基を除去するための基本プロトコル:
式1の化合物の完全に保護された誘導体(1.0当量)をアルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THFに溶解させた。フェニルシラン(8.0当量)およびPd[P(Ph)
3]
4(0.5当量)を添加し、反応混合物を室温で10時間撹拌した。AcOHを添加し、溶剤を減圧下で除去し、サンプルを凍結乾燥した。精製は、結晶化または分取HPLCにより達成した。
【0494】
構造中に重水素原子を組み込む基本プロトコル:
構造中への水素の代わりの重水素の組み込みは、技術分野における専門家にとっては基礎知識である。例えば、重水素含有化合物は、公知の方法に従って合成され得る(例えばDavid S.Wisharta,Brian D.Sykesa,Frederic M.Richards,Biochimica et Biophysica Acta−Protein Structure and Molecular Enzymology,Volume 1164,Issue 1,1993,Pages 36−46)。さらに、それぞれ中間体は、水素の代わりに1個以上の重水素を含むか、重水素のみを含み得る。それ故、上記に考察される合成経路を適用することにより、一般式1により特徴付けられる化合物が生成され、これは、その構造中に少なくとも1個の重水素を含む。このような中間体は、購入されるか、または、公知の文献手法により生成され得る。
【0495】
カップリング反応:
第一級アミンまたはアリールアミンとカルボン酸とをカップリングして収率アミド結合を得るための反応条件は当業者に公知であり、標準的な合成方法のいずれかの概論またはペプチドおよびタンパク質の合成に関する文献において見いだされ得る。例えば、March,J.,Advanced Organic Chemistry;Reactions,Mechanisms and Structure,4th ed.,1992;Larock,Comprehensive Organic Transformations,VCH,New York,1999;Bodanzsky,Principles of Peptide Synthesis,Springer Verlag,1984;Bodanzsky,Practice of Peptide Synthesis,Springer Verlag,1984;Lloyd−Williams et al.,Chemical Approaches to Synthesis of Peptides and Proteins,CRC Press,1997(特にpp.105〜114を参照のこと);および、Atherton & Sheppard,Solid Phase Peptide Synthesis:A Practical Approach,IRL Press,1989)を参照のこと。本明細書において以下において例示されているかまたは上記に考察されされている化合物などの、代替的な反応性基を技術分野において公知である方法または本明細書に後述の方法において利用することが可能である。
【0496】
保護基
酸解離性保護基による構成ブロックのN−末端の保護
【化375】
[この文献は図面を表示できません]
アミン(1当量)およびジ−t−ブチルジカルボネート(1.5当量)を溶剤(例えば、DCM;c=0.2M)中に溶解し、塩基(例えば、NEt
3、3当量)を添加する。混合物を室温で16時間撹拌する。溶剤を減圧下で除去した後、生成物をカラムクロマトグラフィーまたは結晶化後に単離する。
【0497】
メトキシベンジルカルバメート保護基による構成ブロックのN−末端の保護
【化376】
[この文献は図面を表示できません]
アミン(1当量)および塩基(例えば、NEt
3、1.1当量)を溶剤(例えば、H
2O、c=0.2M)中に溶解し、Moz−ONC(CN)Ph(1当量)を溶剤(例えば、ジオキサン、c=0.1M)中で添加する。混合物を室温で6〜12時間撹拌し、水を添加する。混合物をEtOAcで洗浄し、水性層をpH2(5%HCl)に調節し、EtOAc抽出する。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、有機溶剤を減圧下で除去する。生成物をカラムクロマトグラフィーまたは結晶化後に単離する。
【0498】
Pd−解離性保護基によるN−末端の保護
【化377】
[この文献は図面を表示できません]
アミン(1当量)および塩基(例えば、ピリジン、3当量)を溶剤(例えば、DCM;c=0.2M)中に溶解し、ゆっくりとアリルオキシ塩化カルボニル(2当量)を添加する。攪拌を16時間継続し、反応混合物をHCl(5%)および塩水で順次に洗浄する。Na
2SO
4で乾燥した後、ろ過し、溶剤を除去し、生成物をカラムクロマトグラフィーまたは結晶化により単離する。
【0499】
酸解離性保護基によるフェノールの保護:
【化378】
[この文献は図面を表示できません]
フェノール(1当量)を溶剤(例えば、DCM;c=0.2M)中に溶解し、−75℃に冷却する。H
3PO
4およびBF
3*OEt
2およびイソブチレン(過剰量)を添加し、混合物を室温で16時間撹拌する。NH
4OH(2N)の添加により反応を失活させ、有機溶剤(例えば、DCM)で抽出した後、生成物をカラムクロマトグラフィーまたは結晶化により単離する。
【0500】
メトキシベンジル保護基によるフェノールの保護:
【化379】
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フェノール(1当量)、パラ−メトキシベンジルクロリド(PMB−Cl;1.1当量)I
−(例えば、Bu
4N−I、1.1当量)および塩基(例えば、K
2CO
3、1.5当量)を溶剤(例えば、アセトン;c=0.2M)中に溶解し、55℃に6〜12時間加熱する。溶剤を減圧下で除去し、残渣をEtOAcで希釈する。有機相を、飽和NaHCO
3、HCl(5%)および塩水で順次に洗浄する。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、有機溶剤を減圧下で除去する。生成物をカラムクロマトグラフィーまたは結晶化により単離する。
【0501】
Pd−解離性保護基によるフェノールの保護:
【化380】
[この文献は図面を表示できません]
フェノール(1当量)を溶剤(例えば、DMF、c=0.2M)中に溶解し、塩基(例えば、K
2CO
3、3当量)を添加する。アリルハロゲン化物(1.5当量)をシリンジポンプで添加し、攪拌を室温で12時間継続する。溶剤を減圧下で除去し、生成物をカラムクロマトグラフィーまたは結晶化により単離する。
【0502】
酸解離性保護基によるカルボン酸の保護:
【化381】
[この文献は図面を表示できません]
カルボン酸(1当量)を溶剤(例えば、DCM;c=0.2M)中に溶解し、−75℃に冷却する。H
3PO
4およびBF
3*OEt
2およびイソブチレン(過剰量)を添加し、混合物を室温で16時間撹拌する。NH
4OH(2N)の添加により反応を失活させ、有機溶剤(例えば、DCM)で抽出した後、生成物をカラムクロマトグラフィーまたは結晶化により単離する。
【0503】
4−メトキシベンジル保護基によるカルボン酸の保護:
【化382】
[この文献は図面を表示できません]
カルボン酸(1当量)および塩基(例えば、NEt
3、1当量)を溶剤(例えば、DCMc=0.2M)中に溶解し、0℃に冷却する。PMB−Br(1当量)を添加し、混合物を室温で24時間撹拌する。溶液を水、飽和NaHCO
3、水および塩水で順次に洗浄する。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、有機溶剤を減圧下で除去する。生成物をカラムクロマトグラフィーまたは結晶化により単離する。
【0504】
脱保護
フェノールおよびカルボン酸のN−末端の酸解離性保護基の脱保護
【化383】
[この文献は図面を表示できません]
保護されたアミン、フェノールまたは酸を酸(例えば、TFA−DCM中に5〜95%)中に溶解し、掃去剤(例えば、トリエチルシラン、3当量)を添加する。攪拌を12時間継続し(TLC対照)、溶剤を減圧下で除去する。精製をカラムクロマトグラフィーまたは結晶化により行う。
【0505】
フェノールおよびカルボン酸のN−末端のPd−解離性保護基の脱保護
【化384】
[この文献は図面を表示できません]
保護されたアミン(カルバメート)、フェノール(エーテル)またはカルボン酸(エステル)(1当量)を溶剤(例えば、THF)中に溶解し、次いで、掃去剤(例えば、フェニルシラン、1.5当量)およびPd
0(例えば、Pd[P(Ph)
3]
4、0.1当量)をアルゴンまたは窒素雰囲気下および暗中で添加する。攪拌を室温で12時間継続し、溶剤を減圧下で除去する。カラムクロマトグラフィーまたは結晶化により純粋な生成物が得られる。
【0506】
酸またはパラジウム解離性保護基を用いる上記の方法の他、当業者は、他の保護基を利用し得ることを認識するであろう。広く多様な異なる官能基の保護、ならびに、その除去条件に好適な基は周知であり、当業者に明らかであろう。広く多様な官能基を選択的に保護するための特定の指針は、例えば、Greene & Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,3rd edition,1999(“Greene & Wuts”)に見出され得る。好ましい保護基は、除去が容易であるものである。第一級アミンおよびアリールアミンの保護に好ましい基は、t−ブチルオキシカルボニル(「t−Boc」)、アリルオキシカルボニル(Alloc)、9−フルオレニルメトキシカルボニル(「Fmoc」)、パラ−メトキシカルバミン酸ベンジル(Moz)およびベンジルオキシカルボニル(「Z」)である。
【0507】
カルボン酸の保護に好ましい基は、t−ブチル(「t−Bu」)、アリル(All)、9−フルオレニルメチル(「Fm」)、パラ−メトキシベンジル(PMB)およびベンジル(「Bzl」)である。
【0508】
フェノールの保護に好ましい基は、t−ブチル(「t−Bu」)、アリル(All)、パラ−メトキシベンジル(PMB)およびベンジル(「Bzl」)である。
【0509】
アミドの保護に好ましい基は、9−キサンテニル(「Xan」)、トリチル(Trt)、4−メチルトリチル(Mtt)およびベンジル(「Bzl」)である。
【0510】
ペプチドカップリングに係る一般的な方法
ビス−(トリクロロメチル)カーボネート(BTC)とのカップリング反応
【化385】
[この文献は図面を表示できません]
ビス−(トリクロロメチル)カーボネート(1.2当量)およびカルボン酸(3.5当量)をアルゴン雰囲気下で乾燥有機溶剤(例えば、THF)中に溶解する。2,4,6−コリジン(8.0当量)をシリンジでゆっくりと添加する。得られる懸濁液を室温で20分間撹拌し、アミン(1.0当量)、DIPEA(10.0当量)の乾燥THF中の溶液を添加する。攪拌を室温で3時間継続し、反応を水の添加により失活させる。有機溶剤を減圧下で除去し、EtOAcを添加する。混合物を、飽和NaHCO
3、水および塩水で順次に洗浄する。有機溶剤をNa
2SO
4で乾燥させ、ろ過し、減圧下で除去する。生成物をカラムクロマトグラフィーまたは結晶化により精製する。
【0511】
(O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリンホスフェート)(HATU)とのカップリング反応
【化386】
[この文献は図面を表示できません]
カルボン酸(1.1当量)を乾燥有機溶剤(例えば、DMF)中に溶解し、0℃に冷却する。DIPEA(3当量)およびHATU(2当量)を添加する。5分間後、アミン(1当量)を添加し、攪拌を室温で12時間継続する。EtOAcを添加し、混合物を塩水(3×)、飽和NaHCO
3、5%HCl、水および塩水で順次に洗浄する。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去する。生成物をカラムクロマトグラフィーまたは結晶化により精製する。
【0512】
BTCまたはHATUの存在下でペプチドカップリングを用いる上記の方法の他に、当業者は、他のカップリング方法を利用し得ることを認識するであろう。ペプチドカップリング方法は周知であり、当業者に明らかであろう。
【0513】
いくつかの実施形態において、マスクされた官能基MはNO
2またはN
3である。マスクされた官能基Mの還元は周知である条件下で行われ、当業者により実施可能である。ニトロ基およびアジド基の還元は、触媒との組み合わせで水素ガスを用いるものに限定されない。
【0514】
アジドまたはニトロ基含有化合物を酢酸エチル、アセトニトリル、アルコールなどの適切な溶剤中に溶解する。触媒(Pd、PtO
2、10%Pd/C)を1気圧の水素ガス(H
2)下で添加する。好ましくは室温で撹拌した反応は、1時間〜20時間実施され得る。より高いまたは低い反応温度、ならびに、高圧の水素ガスが適用され得る。
【0515】
還元について公知の他の方法が存在することが理解される:Fe/CaCl
2を適用することで触媒移動水素化によるニトロアレンの還元が可能である(S.Chandrappa,T.Vinaya,T.Ramakrishnappa,K.S.Rangappa,Synlett,2010,3019−3022)。
【0516】
一般的方法
材料:
別段の定めがある場合を除き、さらに精製することなく市販されている試薬を合成を通して用い;溶剤は標準的な手法を用いて乾燥させた。別段の規定がある場合を除き、反応は、乾燥窒素またはアルゴンの不活性雰囲気下で、Acrosから購入したまたはPureSolv(Innovative Technologies,USA)で新たに得た無水溶剤を用いて行った。アミノ酸およびカップリング試薬は、IRIS(Marktredwitz,Germany)、Novabiochem(Darmstadt,Germany)またはBachem(Basel,Switzerland)から入手した。分析薄層クロマトグラフィは、Merck Kieselgel 60GF
254をコーティングしたアルミニウムを貼ったプレートを用いて実施した。プレートは、UV光(λ=254および/または360nm)で可視化し、KMnO
4溶液またはニンヒドリン溶液で染色した。フラッシュクロマトグラフィは、シリカゲル60(Merck,Darmstadt,Germany)を用いて実施した。カラムクロマトグラフィーは、MACHERY−NAGEL GmbH & Co.KG.から購入したシリカゲル(0.04〜0.063mm)で行った。
【0517】
機器および方法:
1Hおよび
13C NMRスペクトルは、Bruker Avance 400、DPX 500、700MHz機器(Bruker,Karlsruhe,Germany)(対応する
13C周波数は100、125、175MHz)を用いて記録した;J値はHzである。
13CシグナルはAPT、HSQCおよびHMBCに帰属するものであった。データは、内部基準として、クロロホルム(CDCl
3、7.26ppmおよび77.2ppm)またはジメチルスルホキシド(DMSO−d6、2.50ppmおよび39.5ppm)の残存溶剤ピークを用いて、テトラメチルシラン(TMS)からの百万分率(ppm)での低磁場側へのシフトとして報告されている。化学シフト(δ、ppm)、多重度(br=幅広、s=一重項、d=二重項、t=三重項、q=四重項、m=多重項)、結合定数(JHz)、相対積分および帰属は可能な場合に記載されている。
【0518】
LCMS/高分解能質量スペクトルは、別段の規定がある場合を除きポジティブモードで電気スプレー電離(ESI)を用いるOrbitrap高分解能質量分光計で記録した。
【0519】
分析薄層クロマトグラフィ(TLC)は、予め用意しておいたプレート(Merck Kieselgel 60、0.25mm F254)を用い、可視化にUV光(λ=254nm)またはニンヒドリン染色を用いて行った。フラッシュカラムクロマトグラフィーは、230〜400メッシュKieselgel 60シリカゲルを用い、体積/体積比(v/v)として表記した記載の溶剤による移動相を用いて行った。
【0520】
HPLC計測は、ダイオードアレイ検出によるAgilent 1100−HPLC(Agilent,Waldbronn,Germany)で行った。別段の定めがある場合を除き、以下のパラメータを用いた;カラム:Luna C18、100A、100×4.6mm、5μm。勾配:H
2O/ACN(A/B)+0.1% HCOOH、5%Bから開始して10分間で100%Bとし、100%Bで2分間保持し、5%Bで3分間のリコンディショニング、1mL/minの定流量。
【0521】
HPLC−MS/質量スペクトルは、別段の規定がある場合を除きポジティブモードで電気スプレー電離(ESI)を用いるExactive Orbitrap高分解能質量分光計(Thermo Scientific,Bremen,Germany)で記録した。カラム:Thermo Hypersil−Gold、50×2.1mm、5μm。勾配:H2O/MeOH(A/B)+0.1%HCOOH、5%Bから開始して6分間で100%Bとし、100%Bで4分間保持し、0.25mL/minの定流量。
【0522】
MS/MS実験は、ESI−Triple−Quadrupol−MS、6460シリーズ(Agilent Technologies,Waldbronn,Germany)で行った。
【0523】
HPLC−ESI−MSは、LTQ Orbitrap XL(Thermo Fisher Scientific,Waltham,USA)質量分光計で、長さ50mm、内径2mm、粒径3μmのGrom−Sil−120−ODS−4−HEカラム(Grace,Maryland,USA)を用いて行った。
【0524】
勾配:
溶離液1:H2O+0.1% HCO2H
溶離液2:MeCN+0.1% HCO2H
0〜10分間:溶離液2:20%から100%
10〜13分間:溶離液2:100%
13〜17分間:溶離液2:20%
流量:0.3mL/min
【0525】
円偏光二色性(CD)スペクトルは、JASCO J−815 CD分光計(日本国東京のJASCO)で記録した。パラメータは以下のとおり:20℃で定温、セル長10mm、計測範囲700〜200nm、データ間隔0.1mm、走査速度100nm/min。各CD−スペクトルを4回収集した。別段の定めがある場合を除き、提示したスペクトルのすべては、溶剤としてDMSO中で記録した。アルビシジンのCD−スペクトルは、ブランクスペクトル(DMSO)を差し引いた後に得た。
【0526】
精製のための分取/半分取HPLCは、長さ250mm、内径21.2mm、粒径10μmのC
18−RP−Column(Agilent,Santa Clara,USA)を用いるAgilent 1260 Infinity(Agilent,Santa Clara,USA)製のシステムで行った。
【0527】
単離プロトコル
大腸菌(E.coli)による寒天拡散アッセイで生物活性を有する画分をテストする単離プロトコルが確立されている。X.アクソノポディスpv.ベシカトリア(X.axonopodis pv.vesicatoria)の発酵液体培地にXAD−7を添加して、液体培地から代謝産物を吸収した。アルビシジンをMeOH−ステップ−勾配(20%)でXAD−7から精製して、望ましくない粗材料を分離した。アルビシジンの溶離は、100%のMeOHで行った。溶離画分をGenevac Speedvac(Great Britain,Ipswich)で濃縮し、MeOH中に溶解した。遠心分離の後、上澄を、直線的なMeOH−勾配を用いる、C18逆相カラムにおける分取HPLC−DAD(λ=310nm)にるさらなる精製に用いた。アルビシジンは、R
t=33分間で溶離した。凍結乾燥した材料を44% THF+1% CH
3COOH中に溶解させ、高分子逆相(PRP)カラムで溶剤系として定組成条件およびH
2O/THFを用いるHPLC−DAD(310nm)でさらに精製した。6種のアルビシジンをこの条件下で溶離した(
図10)。最後の第3のステップの後、アルビシジンを白色の固体として得た。これらの条件を表1に示す。
【表1】
[この文献は図面を表示できません]
【0528】
異種宿主キサントモナスアクソノポディスpv.ベシカトリア(Xanthomonas axonopodis pv. vesicatoria)の液体培養物を、アルビシジンのガラス表面への吸着による付着を防ぐために500mLのプラスチック製のファルコンチューブで用意した。培養物を、撹拌下に28℃で、5日間、現在ではXVM3B培地(表2を参照のこと)と呼ばれる200mLの変性XaBMM(野生種に用いた)/XVM2B(異種宿主に既に用いた)培地を各々含有する72本のチューブ中で成長させた。
【表2】
[この文献は図面を表示できません]
【0529】
別段の規定がある場合を除き、反応は、乾燥窒素の不活性雰囲気下で、PureSolv(Innovative Technologies,USA)から新たに得たか、または、Acrosから購入した無水溶剤を用いて行った。アミノ酸、カップリング試薬は、IRIS(Marktredwitz,Germany)、Novabiochem(Darmstadt,Germany)またはBachem(Basel,Switzerland)から入手した。
【0530】
テスト基質の調製
乾燥化合物をDMSO(1mg/ml)中に溶解し、このようにして得たストック溶液を減菌Millipore水で1:10および1:100に希釈した。
基準試薬:
アプラマイシン 1mg/ml
クロラムフェニコール 1mg/ml
DMSO 100%
H
2O
【0531】
種菌の調製
各菌株の20μlの低温ストックを20mlのMueller−Hinton培地に播種し、一晩、30℃または37℃で、160rpmの垂直振盪機で、増殖させた。テスト用の種菌は、0.5 McFarland Standard(OD
625 0.08〜0.1)により調節した。
【表3】
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【0532】
DSM10,1117 1790 2569は、世界最大級の生物学リソースセンターである「Leibniz−Institut DSMZ−Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH」(www.dsmz.de)の製造番号である。
【0533】
テスト寒天プレートの調製
すべてのプレートは、10mlのMueller−Hinton寒天を標準的なペトリ皿(径94mm)に注ぎ入れることにより調製する。このようにして得たMueller−Hintonプレートに、テスト菌株の100μl懸濁液を含有する4mlのMueller−Hinton軟質寒天を重ねる。
【0534】
軟質寒天が固化した後、滅菌感受性テスト片を寒天上に円形に置き、すべてのテスト片に10μlの化合物を加えた。各濃度は3回テストする。寒天皿を18時間、30℃または37℃の温度でインキュベートした。結果は、各テスト片の周囲の阻害領域の直径を計測することにより得る。
【0535】
EN−ISO標準テスト:
さらに、化合物は、以下の細菌
大腸菌(Escherichia coli)(ATCC 25922、100−2−49および100−2−56)、
腸炎菌(Salmonella enteritidis)(PEG−10−3−58)、
緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)(ATCC 27853およびPEG−10−2−61)
黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)(ATCC 29213およびPEG10−38−22)
に対して、EN−ISO標準に準拠してテストした(ISO 20776−1:2006.Clinical laboratory testing and in vitro diagnostic test systems−−Susceptibility testing of infectious agents and evaluation of performance of antimicrobial susceptibility test devices−−Part 1:Reference method for testing in vitro activity of antimicrobial agents against rapidly growing aerobic bacteria involved in infectious diseases;German version EN ISO 20776−1:2006.Beuth−Verlag,Berlin)。
【0536】
ATCC 25922、27853、29213は、生物学リソースセンターである「アメリカ培養細胞系統保存機関」の製造番号である。
【0537】
結果
一般式(1L)の天然のL−アルビシジンの特徴付け:
一般式(1L)の天然のL−アルビシジンを、質量分光測定(MSおよびMS2)、CDスペクトロスコピーおよびNMRスペクトロスコピー(1H,13C)により特徴づけし、それぞれのアルビシジンの分子式を決定した(例えば
図2を参照のこと)。
【0538】
アルビシジン化合物の精製
アルビシジン化合物をカラムクロマトグラフィーまたは結晶化により精製した。
【0539】
アルビシジン化合物の活性
結果は、各テスト片の周囲の阻害領域の直径を判定することにより得られ、これらは、表1に見ることが可能である。
【表4】
[この文献は図面を表示できません]
【0540】
テスト寒天プレート(活性物質1mg/ml)
対照物質:
天然のアルビシジンは、同一のテストにおいて、1cm超の阻害直径を示した。
【0541】
黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)DSM2569:
−化合物1〜5、7〜12、15、16、30および34〜36は、1cm超および2cm超の阻害直径を示す。
【0542】
ミクロコッカスルテウス(Micrococcus luteus)DSM1790:
−化合物1〜5、9〜13、16、30、36および44は、1cm超および2cm超の阻害直径を示す。
【0543】
緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)DSM1117:
−化合物1〜5、7、10〜13、26、29、30、34、35、36、43および44は、1cm超または2cm超の阻害直径を示す。
【0544】
枯草菌(Bacillus subtilis)DSM10
−化合物1〜5、7〜16、26、29、30、34、35、36、38〜41、43および44は、1cm超または3.9cm超
【0545】
大腸菌(Escherichia coli albi−res Montpellier):
−化合物1〜5、7〜16、26、29、30、34、35、36、38〜41、43、44および49は、1cm超または2cm超の阻害直径を示す。
【0546】
大腸菌(Escherichia coli)DH
5α:
−化合物1〜5、8〜13、16、30、34、35、36および44は、1cm超または2cm超の阻害直径を示す。
【0547】
EN−ISO標準テスト:
大腸菌(Escherichia coli)(ATCC 25922、100−2−49および100−2−56):
化合物1、5、16、30、35、36および43は、良好〜きわめて良好なMIC値の活性を示す(最低抑制濃度)。
【0548】
腸炎菌(Salmonella enteritidis)(PEG−10−3−58):
化合物1、5、16、30、35、36および43は、良好〜きわめて良好なMIC値の活性を示す。
【0549】
緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)(ATCC 27853):
化合物1、5、30、35および36は、良好〜きわめて良好なMIC値の活性を示す。
【0550】
緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)(PEG−10−2−61):
化合物1、5および36は、良好〜きわめて良好なMIC値の活性を示す。
【0551】
黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)(ATCC 29213)
化合物1、5、30および36は、良好〜きわめて良好なMIC値の活性を示す。
【0552】
黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)(PEG10−38−22)
化合物1、5および36は、良好〜きわめて良好なMIC値の活性を示す。
【0553】
本明細書においてテストした数種の菌株は、特に、シプロフロキサシンに対する耐性を克服する可能性のために、抗菌治療の開発に重要である。
【0554】
2009年1月における米国感染症学会では、現在の抗微生物剤の効果を「すり抜ける」能力を有する特に厄介な細菌の群として、ESKAPE病原体(エンテロコッカスフェカリス(Enterococcus faecium)、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、肺炎桿菌(Klebsiella pneumoniae)、アシネトバクターバウマンニ(Acinetobacter baumannii)、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)およびエンテロバクター属(Enterobacter)種)の影響が強調された[Boucher HW,Talbot GH,Bradley JS,et al Bad bugs,no drugs:no ESKAPE!An update from Infectious Diseases Society of America.Clin Infect Dis 2009;48:1−12.]。細菌である大腸菌(E.coli)は、グラム陰性感染症に対する主な病因学上の病原体であり、これは、病害による大きく総合的な負荷を表す。Livermore et al[Livermore DM,Hope R,Brick G,Lillie M,Reynolds R.BSAC Working Parties on Resistance Surveillance.Non−susceptibility trends among Enterobacteriaceae from bacteraemias in UK and Ireland,2001−06.J Antimicrob Chemother 2008;62(Suppl 2):ii41−54.]は、現在では、大腸菌(E.coli)感染症は英国における菌血症事例すべての約20%を占めていることを指摘している。これは、黄色ブドウ球菌(S.aureus)感染症の発生率に匹敵し、いずれかの他の病原体に関連するもののほぼ倍である。シプロフロキサシンは、通例、尿路および腸感染症(旅行者下痢)に用いられ、特に頑強な感染症の治療に用いられる。近年においては、多くの細菌がこのドラッグに対して耐性を発現しており、それ以前と比した本来の効果が顕著に失われてしまっている。黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、腸球菌、化膿レンサ球菌(Streptococcus pyogenes)および肺炎桿菌(Klebsiella pneumoniae)(キノロン耐性)を含む数多くの病原体が現在では世界中で耐性を示している。
【0555】
合成および特徴付け
【化387】
[この文献は図面を表示できません]
BTC(1.15当量、0.100mmol、30mg)を、アルゴン雰囲気下で乾燥THF(5ml)中に溶解させた。(E)−3−(4−フルオロフェニル)−2−メチルアクリル酸(3.5当量、0.305mmol、55mg)を添加した。syn−コリジン(8当量、0.700mmol、0.092ml)をシリンジでゆっくりと添加し、白色の懸濁液を室温で10分間撹拌した。アミン(1当量、0.087mmol、70mg)およびDIPEA(10当量、0.872mmol、0.150ml)をシリンジで添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、水を添加することで失活させた。減圧下で有機溶剤を除去した後、水性相をEtOAcで抽出した(3×50ml)。有機相を、飽和NaHCO
3溶液(2×50ml)、HCl水溶液(5%、2×50ml)、水(1×50ml)および塩水(1×50ml)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:MeOH;1.5%MeOH)により、生成物をオレンジ色の油として得た(76mg、91%)。油(1当量、0.069mmol、67mg)およびフェニルシラン(8当量、0.556mmol、0.069ml)を、アルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THF中に溶解した。Pd[P(Ph)
3]
4(0.5当量、0.035mmol、40mg)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を減圧下で除去した。生成物を、分取HPLC精製後に白色の粉末として単離した(18mg、31%)。
1H−NMR(DMSO−d
6,500MHz):δ[ppm]2.10(s,3H),3.06(dd,J
1=16.84Hz,J
2=8.72Hz,1H),3.15(m,1H),3.77(s,1H),3.90(s,1H),4.98(m,1H),7.28(t,J=8.82Hz,2H),7.33(s,1H),7.55(m,4H),7.79(m,3H),7.84(d,J=8.72Hz,2H),7.93(d,J=8.72Hz,2H),8.00(m,3H),9.02(d,J=7.53Hz,1H),9.68(s,1H),10.19(s,1H),10.56(s,1H),11.13(s,1H),11.52(bs,1H).
HRMS(ESI):[M−H]
− 計算値:843.2421
実測値:843.2441
【0556】
【化388】
[この文献は図面を表示できません]
BTC(1.15当量、0.100mmol、30mg)を、アルゴン雰囲気下で乾燥THF(5ml)中に溶解させた。(E)−2−メチル−3−フェニルアクリル酸(3.5当量、0.305mmol、49mg)を添加した。syn−コリジン(8当量、0.700mmol、0.092ml)をシリンジでゆっくりと添加し、白色の懸濁液を室温で10分間撹拌した。アミン(1当量、0.087mmol、70mg)およびDIPEA(10当量、0.872mmol、0.150ml)をシリンジで添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、水を添加することで失活させた。減圧下で有機溶剤を除去した後、水性相をEtOAcで抽出した(3×50ml)。有機相を飽和NaHCO
3溶液(2×50ml)、HCl水溶液(5%、2×50ml)、水(1×50ml)および塩水(1×50ml)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:MeOH;1.5%MeOH)により、生成物をオレンジ色の油として得た(65mg、79%)。油(1当量、0.055mmol、52mg)およびフェニルシラン(8当量、0.430mmol、0.054ml)を、アルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THF中に溶解した。Pd[P(Ph)
3]
4(0.5当量、0.027mmol、32mg)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を減圧下で除去した。生成物を、分取HPLC精製後に白色の粉末として単離した(16mg、35%)。
1H−NMR(DMSO−d
6,500MHz):δ[ppm]2.12(s,3H),3.07(dd,J
1=16.84Hz,J
2=8.72Hz,1H),3.15(m,1H),3.77(s,3H),3.91(s,3H),4.98(m,1H),7.36(m,2H),7.46(m,4H),7.57(m,2H),7.79(m,3H),7.86(d,J=8.72Hz,2H),7.93(m,2H),7.98(d,J=8.52Hz,2H),8.04(d,J=8.92Hz,1H),9.02(d,J=7.73Hz,1H),10.19(s,1H),10.57(s,1H),11.16(s,1H),11.52(s,1H).
HRMS(ESI):[M−H]
− 計算値:825.2515
実測値:825.2533
【0557】
【化389】
[この文献は図面を表示できません]
BTC(1.15当量、0.100mmol、30mg)を、アルゴン雰囲気下で乾燥THF(5ml)中に溶解させた。桂皮酸(3.5当量、0.305mmol、45mg)を添加した。syn−コリジン(8当量、0.700mmol、0.092ml)をシリンジでゆっくりと添加し、白色の懸濁液を室温で10分間撹拌した。アミン(1当量、0.087mmol、70mg)およびDIPEA(10当量、0.872mmol、0.150ml)をシリンジで添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、水を添加することで失活させた。減圧下で有機溶剤を除去した後、水性相をEtOAcで抽出した(3×50ml)。有機相を、飽和NaHCO
3溶液(2×50ml)、HCl水溶液(5%、2×50ml)、水(1×50ml)および塩水(1×50ml)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:MeOH;1.5%MeOH)により、生成物をオレンジ色の油として得た(80mg、99%)。油(1当量、0.049mmol、46mg)およびフェニルシラン(8当量、0.395mmol、0.049ml)を、アルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THF中に溶解した。Pd[P(Ph)
3]
4(0.5当量、0.025mmol、29mg)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を減圧下で除去した。生成物を、分取HPLC精製後に白色の粉末として単離した(7mg、18%)。
1H−NMR(DMSO−d
6,500MHz):δ[ppm]3.06(dd,J
1=16.84Hz,J
2=8.72Hz,1H),3.15(m,1H),4.98(m,1H),6.85(d,J=15.66Hz,1H),7.43(m,3H),7.60(m,5H),7.80(m,5H),7.93(d,J=8.72Hz,2H),7.98(d,J=8.72Hz,2H),8.05(d,J=8.92Hz,1H),9.02(d,J=7.73Hz,1H),9.68(s,1H),10.48(s,1H),10.55(s,1H),11.16(s,1H),11.51(s,1H),11.58(bs,1H).
HRMS(ESI):[M−H]
− 計算値:811.2358
実測値:811.2373
【0558】
【化390】
[この文献は図面を表示できません]
BTC(1.15当量、0.100mmol、30mg)を、アルゴン雰囲気下で乾燥THF(5ml)中に溶解させた。(E)−2−メチル−3−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)アクリル酸(3.5当量、0.305mmol、70mg)を添加した。syn−コリジン(8当量、0.700mmol、0.092ml)をシリンジでゆっくりと添加し、白色の懸濁液を室温で10分間撹拌した。アミン(1当量、0.087mmol、70mg)およびDIPEA(10当量、0.872mmol、0.150ml)をシリンジで添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、水を添加することで失活させた。減圧下で有機溶剤を除去した後、水性相をEtOAcで抽出した(3×50ml)。有機相を飽和NaHCO
3溶液(2×50ml)、HCl水溶液(5%、2×50ml)、水(1×50ml)および塩水(1×50ml)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:MeOH;1.5%MeOH)により、生成物をオレンジ色の油として得た(86mg、97%)。油(1当量、0.077mmol、78mg)およびフェニルシラン(8当量、0.614mmol、0.076ml)を、アルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THF中に溶解した。Pd[P(Ph)
3]
4(0.5当量、0.038mmol、44mg)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を減圧下で除去した。生成物を、分取HPLC精製後に白色の粉末として単離した(20mg、29%)。
1H−NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ[ppm]2.12(s,3H),3.06(dd,J
1=16.79Hz,J
2=8.73Hz,1H),3.15(m,1H),3.76(s,3H),3.90(s,3H),4.97(m,1H),7.39(s,1H),7.55(m,2H),7.68(d,J=8.06Hz,2H),7.79(m,5H),7.85(d,J=8.60Hz,2H),7.93(m,2H),7.98(d,J=8.60Hz,2H),8.03(d,J=8.87Hz,1H),9.04(d,J=7.52Hz,1H),9.70(s,1H),10.28(s,1H),10.58(s,1H),11.16(s,1H),11.54(s,1H).
HRMS(ESI):[M−H]
− 計算値:893.2389
実測値:893.2410
【0559】
【化391】
[この文献は図面を表示できません]
BTC(1.15当量、0.100mmol、30mg)を、アルゴン雰囲気下で乾燥THF(5ml)中に溶解させた。(E)−3−(1,3−ジヒドロイソベンゾフラン−5−イル)アクリル酸(3.5当量、0.305mmol、59mg)を添加した。syn−コリジン(8当量、0.700mmol、0.092ml)をシリンジでゆっくりと添加し、白色の懸濁液を室温で10分間撹拌した。アミン(1当量、0.087mmol、70mg)およびDIPEA(10当量、0.872mmol、0.150ml)をシリンジで添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、水を添加することで失活させた。減圧下で有機溶剤を除去した後、水性相をEtOAcで抽出した(3×50ml)。有機相を飽和NaHCO
3溶液(2×50ml)、HCl水溶液(5%、2×50ml)、水(1×50ml)および塩水(1×50ml)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:MeOH;1.5%MeOH)により、生成物をオレンジ色の油として得た(56mg、66%)。油(1当量、0.057mmol、56mg)およびフェニルシラン(8当量、0.460mmol、0.057ml)を、アルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THF中に溶解した。Pd[P(Ph)
3]
4(0.5当量、0.029mmol、33mg)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を減圧下で除去した。生成物を、分取HPLC精製後に白色の粉末として単離した(10mg、20%)。
1H−NMR(DMSO−d
6,700MHz):δ[ppm]3.05(dd,J
1=16.75Hz,J
2=8.82Hz,1H),3.14(m,1H),3.76(s,3H),3.90(s,3H),4.97(m,1H),6.08(s,2H),6.67(d,J=15.66Hz,1H),6.98(d,J=7.93Hz,1H),7.15(D,J=7.93Hz,1H),7.19(s,1H),7.55(m,3H),7.79(m,5H),7.92(d,J=8.52Hz,2H),7.97(d,J=8.72Hz,2H),8.03(d,J=8.92Hz,1H),9.00(d,J=7.53Hz,1H),9.67(s,1H),10.37(s,1H),10.54(s,1H),11.15(s,1H),11.50(s,1H),11.57(bs,1H).
HRMS(ESI):[M+H]
+ 計算値:857.2413
実測値:857.2422
[M+Na]
+ 計算値:879.2233
実測値:879.2242
【0560】
【化392】
[この文献は図面を表示できません]
BTC(1.15当量、0.100mmol、30mg)を、アルゴン雰囲気下で乾燥THF(5ml)中に溶解させた。(E)−3−(4−(アリルオキシ)フェニル)アクリル酸(3.5当量、0.305mmol、62mg)を添加した。syn−コリジン(8当量、0.700mmol、0.092ml)をシリンジでゆっくりと添加し、白色の懸濁液を室温で10分間撹拌した。アミン(1当量、0.087mmol、70mg)およびDIPEA(10当量、0.872mmol、0.150ml)をシリンジで添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、水を添加することで失活させた。減圧下で有機溶剤を除去した後、水性相をEtOAcで抽出した(3×50ml)。有機相を飽和NaHCO
3溶液(2×50ml)、HCl水溶液(5%、2×50ml)、水(1×50ml)および塩水(1×50ml)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:MeOH;1.5%MeOH)により、生成物をオレンジ色の油として得た(55mg、64%)。油(1当量、0.058mmol、57mg)およびフェニルシラン(8当量、0.462mmol、0.057ml)を、アルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THF中に溶解した。Pd[P(Ph)
3]
4(0.5当量、0.029mmol、33mg)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を減圧下で除去した。生成物を、分取HPLC精製後に白色の粉末として単離した(10mg、20%)。
1H−NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ[ppm]3.07(dd,J
1=16.79Hz,J
2=8.73Hz,1H),3.16(s,1H),3.78(s,3H),3.92(s,3H),4.99(m,1H),6.64(d,J=15.58Hz,1H),6.84(d,J=8.33Hz,2H),7.54(m,5H),7.80(m,5H),7.93(d,J=8.87Hz,2H),7.99(d,J=8.87Hz,2H),8.06(d,J=8.87Hz,1H),9.03(d,J=7.52Hz,1H),9.71(s,1H),9.98(bs,1H),10.37(s,1H),10.57(s,1H),11.18(s,1H),11.54(s,1H),11.60(bs,1H).
HRMS(ESI):[M−H]
− 計算値:827.2307 実測値:827.2331
【0561】
【化393】
[この文献は図面を表示できません]
BTC(1.15当量、0.100mmol、30mg)を、アルゴン雰囲気下で乾燥THF(5ml)中に溶解させた。4−(アリルオキシ)安息香酸(3.5当量、0.305mmol、67mg)を添加した。syn−コリジン(8当量、0.700mmol、0.092ml)をシリンジでゆっくりと添加し、白色の懸濁液を室温で10分間撹拌した。アミン(1当量、0.087mmol、70mg)およびDIPEA(10当量、0.872mmol、0.150ml)をシリンジで添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、水を添加することで失活させた。減圧下で有機溶剤を除去した後、水性相をEtOAcで抽出した(3×50ml)。有機相を飽和NaHCO
3溶液(2×50ml)、HCl水溶液(5%、2×50ml)、水(1×50ml)および塩水(1×50ml)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:MeOH;1.5%MeOH)により、生成物をオレンジ色の油として得た(58mg、69%)。油(1当量、0.058mmol、56mg)およびフェニルシラン(8当量、0.466mmol、0.057ml)を、アルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THF中に溶解した。Pd[P(Ph)
3]
4(0.5当量、0.029mmol、34mg)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を減圧下で除去した。生成物を、分取HPLC精製後に白色の粉末として単離した(19mg、41%)。
1H−NMR(DMSO−d
6,500MHz):δ[ppm]3.07(dd,J
1=16.65Hz,J
2=8.72Hz,1H),3.16(m,1H),3.77(s,3H),3.90(s,3H),4.98(m,1H),6.87(d,J=8.52Hz,2H),7.57(dd,J
1=8.92Hz,J
2=4.56Hz,2H),7.80(m,3H),7.94(m,10H),9.02(d,J=7.53Hz,1H),9.68(s,1H),10.16(s,1H),10.23(s,1H),10.59(s,1H),11.14(s,1H),11.52(s,1H).
HRMS(ESI):[M+H]
+ 計算値:803.2308 実測値:803.2323
[M+Na]
+ 計算値:825.2127 実測値:825.2141
【0562】
【化394】
[この文献は図面を表示できません]
BTC(1.15当量、0.100mmol、29mg)を、アルゴン雰囲気下で乾燥THF(5ml)中に溶解させた。4−モルホリノ安息香酸(3.5当量、0.305mmol、63mg)を添加した。syn−コリジン(8当量、0.697mmol、91μl)をシリンジでゆっくりと添加し、白色の懸濁液を室温で10分間撹拌した。アミン(1当量、0.087mmol、70mg)およびDIPEA(10当量、0.872mmol、0.150ml)をシリンジで添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、水を添加することで失活させた。減圧下で有機溶剤を除去した後、水性相をEtOAcで抽出した(3×50ml)。有機相を飽和NaHCO
3溶液(2×50ml)、HCl水溶液(5%、2×50ml)、水(1×50ml)および塩水(1×50ml)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:MeOH;1.5%MeOH)により、生成物をオレンジ色の油として得た(72mg、84%)。油(1当量、0.069mmol、68mg)およびフェニルシラン(8当量、0.552mmol、68μl)を、アルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THF中に溶解した。Pd[P(Ph)
3]
4(0.5当量、0.035mmol、40mg)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を減圧下で除去した。生成物を、分取HPLC精製後に白色の粉末として単離した(6mg、10%)。
1H−NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ[ppm]3.07(dd,J
1=16.12,J
2=8.87Hz,1H),3.16(dd,J
1=16.12,J
2=5.10Hz,1H),3.27(m,4H),3.76(m,4H),3.79(s,3H),3.85(s,3H),4.99(dd,J
1=13.43,J
2=7.79Hz,1H),7.05(d,J=9.40Hz,2H),7.42(m,2H),7.56(m,2H),7.63(m,2H),7.78(d,J=8.87Hz,2H),7.93(m,6H),8.93(s,1H),9.04(d,J=7.79Hz,1H),10.22(s,1H),10.58(s,1H),10.64(s,1H).
HRMS(ESI):[M+H]
+ 計算値:872.2886
実測値:872.2882
【0563】
【化395】
[この文献は図面を表示できません]
BTC(1.15当量、0.100mmol、29mg)を、アルゴン雰囲気下で乾燥THF(5ml)中に溶解させた。ビフェニル−4−カルボン酸(3.5当量、0.305mmol、60mg)を添加した。syn−コリジン(8当量、0.697mmol、91μl)をシリンジでゆっくりと添加し、白色の懸濁液を室温で10分間撹拌した。アミン(1当量、0.087mmol、70mg)およびDIPEA(10当量、0.872mmol、0.150ml)をシリンジで添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、水を添加することで失活させた。減圧下で有機溶剤を除去した後、水性相をEtOAcで抽出した(3×50ml)。有機相を飽和NaHCO
3溶液(2×50ml)、HCl水溶液(5%、2×50ml)、水(1×50ml)および塩水(1×50ml)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:MeOH;1.5%MeOH)により、生成物をオレンジ色の油として得た(60mg、70%)。油(1当量、0.055mmol、54mg)およびフェニルシラン(8当量、0.440mmol、54μl)を、アルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THF中に溶解した。Pd[P(Ph)
3]
4(0.5当量、0.028mmol、32mg)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を減圧下で除去した。生成物を、分取HPLC精製後に白色の粉末として単離した(7mg、15%)。
HRMS(ESI):[M+H]
+ 計算値:863.2671
実測値:863.2666
【0564】
【化396】
[この文献は図面を表示できません]
BTC(1.15当量、0.100mmol、30mg)を、アルゴン雰囲気下で乾燥THF(5ml)中に溶解させた。4−メトキシ安息香酸(3.5当量、0.305mmol、46mg)を添加した。syn−コリジン(8当量、0.700mmol、0.092ml)をシリンジでゆっくりと添加し、白色の懸濁液を室温で10分間撹拌した。アミン(1当量、0.087mmol、70mg)およびDIPEA(10当量、0.872mmol、0.150ml)をシリンジで添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、水を添加することで失活させた。減圧下で有機溶剤を除去した後、水性相をEtOAcで抽出した(3×50ml)。有機相を飽和NaHCO
3溶液(2×50ml)、HCl水溶液(5%、2×50ml)、水(1×50ml)および塩水(1×50ml)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:MeOH;1.5%MeOH)により、生成物をオレンジ色の油として得た(43mg、53%)。油(1当量、0.046mmol、43mg)およびフェニルシラン(8当量、0.367mmol、0.045ml)を、アルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THF中に溶解した。Pd[P(Ph)
3]
4(0.5当量、0.023mmol、26mg)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を減圧下で除去した。生成物を、分取HPLC精製後に白色の粉末として単離した(5mg、13%)。
1H−NMR(DMSO−d
6,700MHz):δ[ppm]3.08(m,1H),3.17(m,1H),3.78(s,3H),3.83(s,1H),3.86(s,3H),5.00(s,1H),6.55(bs,1H),7.10(d,J=8.37Hz,2H),7.56(m,2H),7.81(m,3H),7.97(m,9H),9.05(d,J=7.18Hz,1H),9.68(s,1H),10.35(s,1H),10.58(s,1H),11.06(s,1H),11.54(s,1H).
HRMS(ESI):[M−H]
− 計算値:815.2307
実測値:815.2310
【0565】
【化397】
[この文献は図面を表示できません]
BTC(1.15当量、0.100mmol、30mg)を、アルゴン雰囲気下で乾燥THF(5ml)中に溶解させた。4−シアノ安息香酸(3.5当量、0.305mmol、45mg)を添加した。syn−コリジン(8当量、0.700mmol、0.092ml)をシリンジでゆっくりと添加し、白色の懸濁液を室温で10分間撹拌した。アミン(1当量、0.087mmol、70mg)およびDIPEA(10当量、0.872mmol、0.150ml)をシリンジで添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、水を添加することで失活させた。減圧下で有機溶剤を除去した後、水性相をEtOAcで抽出した(3×50ml)。有機相を、飽和NaHCO
3溶液(2×50ml)、HCl水溶液(5%、2×50ml)、水(1×50ml)および塩水(1×50ml)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:MeOH;1.5%MeOH)により、生成物をオレンジ色の油として得た(59mg、73%)。油(1当量、0.064mmol、59mg)およびフェニルシラン(8当量、0.509mmol、0.063ml)を、アルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THF中に溶解した。Pd[P(Ph)
3]
4(0.5当量、0.032mmol、37mg)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を減圧下で除去した。生成物を、分取HPLC精製後に白色の粉末として単離した(11mg、21%)。
1H−NMR(DMSO−d
6,500MHz):δ[ppm]3.09(dd,J
1=16.84Hz,J
2=8.92Hz,1H),3.18(dd,J
1=17.14Hz,J
2=5.85Hz,1H),3.79(s,3H),3.91(s,3H),5.01(m,1H),7.02(s,1H),7.12(s,1H),7.22(s,2H),7.57(d,J=8.72Hz,2H),7.81(m,4H),7.93(d,J=8.52Hz,3H),7.99(m,5H),8.96(d,J=8.13Hz,2H),8.14(d,J=8.32Hz,2H),9.08(d,J =7.93Hz,1H),9.68(s,1H),10.59(s,1H),10.74(s,1H),11.07(bs,1H),11.55(bs,1H).
【0566】
【化398】
[この文献は図面を表示できません]
BTC(1.15当量、0.100mmol、30mg)を、アルゴン雰囲気下で乾燥THF(5ml)中に溶解させた。3−(トリフルオロメチル)安息香酸(3.5当量、0.305mmol、61mg)を添加した。syn−コリジン(8当量、0.700mmol、0.092ml)をシリンジでゆっくりと添加し、白色の懸濁液を室温で10分間撹拌した。アミン(1当量、0.087mmol、70mg)およびDIPEA(10当量、0.872mmol、0.150ml)をシリンジで添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、水を添加することで失活させた。減圧下で有機溶剤を除去した後、水性相をEtOAcで抽出した(3×50ml)。有機相を、飽和NaHCO
3溶液(2×50ml)、HCl水溶液(5%、2×50ml)、水(1×50ml)および塩水(1×50ml)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:MeOH;1.5%MeOH)により、生成物をオレンジ色の油として得た(86mg、99%)。油(1当量、0.077mmol、75mg)およびフェニルシラン(8当量、0.617mmol、0.076ml)を、アルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THF中に溶解した。Pd[P(Ph)
3]
4(0.5当量、0.039mmol、45mg)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を減圧下で除去した。生成物を、分取HPLC精製後に白色の粉末として単離した(43mg、65%)。
1H−NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ[ppm]3.08(dd,J
1=16.79Hz,J
2=9.00Hz,1H),m(3.17,1H),3.78(s,3H),3.91(s,3H),5.00(m,1H),7.58(m,2H),7.81(m,4H),7.99(m,8H),8.31(m,2H),9.09(d,J=8.09Hz,1H),9.72(s,1H),10.60(s,1H),10.73(s,1H),11.18(s,1H),11.55(s,1H).
HRMS(ESI):[M−H]
− 計算値:853.2076
実測値:853.2095
【0567】
【化399】
[この文献は図面を表示できません]
BTC(1.15当量、0.100mmol、30mg)を、アルゴン雰囲気下で乾燥THF(5ml)中に溶解させた。ビフェニル−2−カルボン酸(3.5当量、0.305mmol、61mg)を添加した。syn−コリジン(8当量、0.700mmol、0.092ml)をシリンジでゆっくりと添加し、白色の懸濁液を室温で10分間撹拌した。アミン(1当量、0.087mmol、70mg)およびDIPEA(10当量、0.872mmol、0.150ml)をシリンジで添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、水を添加することで失活させた。減圧下で有機溶剤を除去した後、水性相をEtOAcで抽出した(3×50ml)。有機相を、飽和NaHCO
3溶液(2×50ml)、HCl水溶液(5%、2×50ml)、水(1×50ml)および塩水(1×50ml)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:MeOH;1.5%MeOH)により、生成物をオレンジ色の油として得た(86mg、99%)。油(1当量、0.079mmol、78mg)およびフェニルシラン(8当量、0.635mmol、0.078ml)を、アルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THF中に溶解した。Pd[P(Ph)
3]
4(0.5当量、0.040mmol、46mg)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を減圧下で除去した。生成物を、分取HPLC精製後に白色の粉末として単離した(35mg、51%)。
1H−NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ[ppm]3.06(dd,J
1=16.66Hz,J
2=8.60Hz,1H),3.15(m,1H),3.78(s,3H),3.92(s,1H),4.98(m,1H),7.29(m,1H),7.37(t,J=7.52Hz,2H),7.44(m,2H),7.50(m,2H),7.61(m,6H),7.80(m,3H),7.87(d,J=8.60Hz,2H),7.99(d,J=8.60Hz,2H),8.06(d,J=8.87Hz,1H),9.01(d,J=7.79Hz,1H),9.71(s,1H),10.50(s,1H),10.57(s,1H),11.19(s,1H),11.58(m,2H).
HRMS(ESI):[M−H]
− 計算値:861.2593
実測値:861.2530
【0568】
【化400】
[この文献は図面を表示できません]
BTC(1.15当量、0.100mmol、30mg)を、アルゴン雰囲気下で乾燥THF(5ml)中に溶解させた。1H−ピロール−2−カルボン酸(3.5当量、0.305mmol、29mg)を添加した。syn−コリジン(8当量、0.700mmol、0.092ml)をシリンジでゆっくりと添加し、白色の懸濁液を室温で10分間撹拌した。アミン(1当量、0.087mmol、70mg)およびDIPEA(10当量、0.872mmol、0.150ml)をシリンジで添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、水を添加することで失活させた。減圧下で有機溶剤を除去した後、水性相をEtOAcで抽出した(3×50ml)。有機相を、飽和NaHCO
3溶液(2×50ml)、HCl水溶液(5%、2×50ml)、水(1×50ml)および塩水(1×50ml)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:MeOH;1.8%MeOH)により、生成物をオレンジ色の固体として得た(54mg、69%)。固体(1当量、0.058mmol、56mg)およびフェニルシラン(8当量、0.466mmol、0.057ml)を、アルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THF中に溶解した。Pd[P(Ph)
3]
4(0.5当量、0.029mmol、34mg)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を減圧下で除去した。生成物を、分取HPLC精製後に白色の粉末として単離した(17mg、38%)。
1H−NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ[ppm]3.07(m,1H),3.16(m,1H),3.77(s,3H),3.91(s,3H),4.99(m,1H),6.18(m,1H),7.00(m,1H),7.12(m,1H),7.58(t,J=9.1Hz,2H),7.80(m,3H),7.88(m,4H),7.99(d,J=8.9Hz,2H),8.06(d,J=8.9Hz,1H),9.02(d,J=7.5Hz,1H),9.71(s,1H),9.99(s,1H),10.58(s,1H),11.18(s,1H),11.54(s,1H).
HR−MS:[M−H]
− 計算値:774.2154
[M−H]
− 実測値:774.2153
【0569】
【化401】
[この文献は図面を表示できません]
BTC(1.15当量、0.100mmol、30mg)を、アルゴン雰囲気下で乾燥THF(5ml)中に溶解させた。フラン−2−カルボン酸(3.5当量、0.305mmol、29mg)を添加した。syn−コリジン(8当量、0.700mmol、0.092ml)をシリンジでゆっくりと添加し、白色の懸濁液を室温で10分間撹拌した。アミン(1当量、0.087mmol、70mg)およびDIPEA(10当量、0.872mmol、0.150ml)をシリンジで添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、水を添加することで失活させた。減圧下で有機溶剤を除去した後、水性相をEtOAcで抽出した(3×50ml)。有機相を、飽和NaHCO
3溶液(2×50ml)、HCl水溶液(5%、2×50ml)、水(1×50ml)および塩水(1×50ml)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:MeOH;1.5%MeOH)により、生成物をオレンジ色の油として得た(72mg、89%)。油(1当量、0.078mmol、70mg)およびフェニルシラン(8当量、0.625mmol、0.077ml)を、アルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THF中に溶解した。Pd[P(Ph)
3]
4(0.5当量、0.039mmol、45mg)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を減圧下で除去した。生成物を、分取HPLC精製後に白色の粉末として単離した(16mg、27%)。
1H−NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ[ppm]3.07(m,1H),3.16(m,1H),3.77(s,3H),3.91(s,3H),4.99(m,1H),6.73(s,1H),7.39(d,J=3.0Hz,1H),7.57(t,J=8.3Hz,2H),7.80(m,3H),7.94(m,6H),8.04(d,J=8.6Hz,1H),9.05(d,J=7.3Hz,1H),9.71(s,1H),10.44(s,1H),10.58(s,1H),11.57(s,1H),11.55(s,1H).
HR−MS:[M−H]
− 計算値:775.1994
[M−H]
− 実測値:775.1995
【0570】
【化402】
[この文献は図面を表示できません]
BTC(1.15当量、0.100mmol、30mg)を、アルゴン雰囲気下で乾燥THF(5ml)中に溶解させた。チアゾール−4−カルボン酸(3.5当量、0.305mmol、34mg)を添加した。syn−コリジン(8当量、0.700mmol、0.092ml)をシリンジでゆっくりと添加し、白色の懸濁液を室温で10分間撹拌した。アミン(1当量、0.087mmol、70mg)およびDIPEA(10当量、0.872mmol、0.150ml)をシリンジで添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、水を添加することで失活させた。減圧下で有機溶剤を除去した後、水性相をEtOAcで抽出した(3×50ml)。有機相を、飽和NaHCO
3溶液(2×50ml)、HCl水溶液(5%、2×50ml)、水(1×50ml)および塩水(1×50ml)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:MeOH;1.5%MeOH)により、生成物を黄色の固体として得た(69mg、86%)。固体(1当量、0.073mmol、67mg)およびフェニルシラン(8当量、0.587mmol、0.072ml)を、アルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THF中に溶解した。Pd[P(Ph)
3]
4(0.5当量、0.037mmol、34mg)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を減圧下で除去した。生成物を、分取HPLC精製後に白色の粉末として単離した(21mg、38%)。
1H−NMR(DMSO−d
6,500MHz):δ[ppm]3.07(dd,J
1=16.79Hz,J
2=8.73Hz,1H),3.17(m,1H),3.78(s,3H),3.92(s,3H),4.99(m,1H),7.47(m,3H),7.58(m,2H),7.81(m,3H),7.87(d,J=8.87Hz,2H),7.94(m,2H),8.00(d,J=8.60Hz,2H),8.05(d,J=8.87Hz,1H),9.04(d,J=7.79Hz,1H),9.71(s,1H),10.22(s,1H),10.59(s,1H),11.17(s,1H),11.54(s,1H).
HRMS(ESI):[M−H]
+ 計算値:792.1718
実測値:792.1717
【0571】
【化403】
[この文献は図面を表示できません]
BTC(1.15当量、0.100mmol、30mg)を、アルゴン雰囲気下で乾燥THF(5ml)中に溶解させた。ピラジン−2−カルボン酸(3.5当量、0.305mmol、33mg)を添加した。syn−コリジン(8当量、0.700mmol、0.092ml)をシリンジでゆっくりと添加し、白色の懸濁液を室温で10分間撹拌した。アミン(1当量、0.087mmol、70mg)およびDIPEA(10当量、0.872mmol、0.150ml)をシリンジで添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、水を添加することで失活させた。減圧下で有機溶剤を除去した後、水性相をEtOAcで抽出した(3×50ml)。有機相を、飽和NaHCO
3溶液(2×50ml)、HCl水溶液(5%、2×50ml)、水(1×50ml)および塩水(1×50ml)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:MeOH;1.5%MeOH)により、生成物をオレンジ色の固体として得た(70mg、88%)。固体(1当量、0.073mmol、67mg)およびフェニルシラン(8当量、0.590mmol、0.073ml)を、アルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THF中に溶解した。Pd[P(Ph)
3]
4(0.5当量、0.037mmol、34mg)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を減圧下で除去した。生成物を、分取HPLC精製後に白色の粉末として単離した(19mg、33%)。
1H−NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ[ppm]3.07(m,1H),3.17(m,1H),3.77(s,3H),3.91(s,1H),4.99(m,1H),7.58(t,J=8.9Hz,2H),7.80(m,3H),7.98(m,4H),8.06(m,3H),8.84(m,1H),8.94(m,1H),9.09(d,J=7.8Hz,1H),9.32(s,1H),9.71(s,1H),10.58(s,1H),11.00(s,1H),11.18(s,1H),11.54(s,1H).
HR−MS:[M+H]
+ 計算値:789.2263
[M+H]
+ 実測値:789.2260
【0572】
【化404】
[この文献は図面を表示できません]
BTC(1.15当量、0.100mmol、30mg)をアルゴン雰囲気下で乾燥THF(5ml)中に溶解させた。ピリダジン−3−カルボン酸(3.5当量、0.305mmol、33mg)を添加した。syn−コリジン(8当量、0.700mmol、0.092ml)をシリンジでゆっくりと添加し、白色の懸濁液を室温で10分間撹拌した。アミン(1当量、0.087mmol、70mg)およびDIPEA(10当量、0.872mmol、0.150ml)をシリンジで添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、水を添加することで失活させた。減圧下で有機溶剤を除去した後、水性相をEtOAcで抽出した(3×50ml)。有機相を、飽和NaHCO
3溶液(2×50ml)、HCl水溶液(5%、2×50ml)、水(1×50ml)および塩水(1×50ml)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:MeOH;1.5%MeOH)により、生成物をオレンジ色の油として得た(58mg、73%)。油(1当量、0.058mmol、56mg)およびフェニルシラン(8当量、0.466mmol、0.057ml)を、アルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THF中に溶解した。Pd[P(Ph)
3]
4(0.5当量、0.029mmol、34mg)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を減圧下で除去した。生成物を、分取HPLC精製後に白色の粉末として単離した(7mg、15%)。
1H−NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ[ppm]3.08(m,1H),3.17(m,1H),3.77(s,3H),3.91(s,3H),5.00(m,1H),7.57(t,J=9.0Hz,1H),7.80(m,4H),7.99(m,5H),8.04(m,1H),8.11(d,J=8.9Hz),8.35(dd,J=1.6Hz),9.10(d,J=7.0Hz),9.49(dd,J
1=5.0Hz,J
2=1.5Hz),9.71(s,1H),10.59(s,1H),11.18(s,1H),11.34(s,1H),11.54(s,1H).
HR−MS:[M−H]
− 計算値:787.2106
[M−H]
− 実測値:787.2111
【0573】
【化405】
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BTC(1.15当量、0.100mmol、30mg)を、アルゴン雰囲気下で乾燥THF(5ml)中に溶解させた。6−クロロニコチン酸(3.5当量、0.305mmol、42mg)を添加した。syn−コリジン(8当量、0.700mmol、0.092ml)をシリンジでゆっくりと添加し、白色の懸濁液を室温で10分間撹拌した。アミン(1当量、0.087mmol、70mg)およびDIPEA(10当量、0.872mmol、0.150ml)をシリンジで添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、水を添加することで失活させた。減圧下で有機溶剤を除去した後、水性相をEtOAcで抽出した(3×50ml)。有機相を、飽和NaHCO
3溶液(2×50ml)、HCl水溶液(5%、2×50ml)、水(1×50ml)および塩水(1×50ml)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:MeOH;1.5%MeOH)により、生成物をオレンジ色の固体として得た(73mg、89%)。固体(1当量、0.075mmol、71mg)およびフェニルシラン(8当量、0.600mmol、0.074ml)を、アルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THF中に溶解した。Pd[P(Ph)
3]
4(0.5当量、0.038mmol、44mg)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を減圧下で除去した。生成物を、分取HPLC精製後に白色の粉末として単離した(4mg、7%)。
1H−NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ[ppm]3.07(m,1H),3.16(m,1H),3.77(s,3H),3.91(s,3H),4.99(m,1H),6.18(m,1H),7.00(m,1H),7.12(m,1H),7.58(t,J=9.1Hz,2H),7.80(m,3H),7.88(m,4H),7.99(d,J=8.9Hz,2H),8.06(d,J=8.9Hz,1H),9.02(d,J=7.5Hz,1H),9.71(s,1H),9.99(s,1H),10.58(s,1H),11.18(s,1H),11.54(s,1H).
HR−MS:[M−H]
− 計算値:774.2154
[M−H]
− 実測値:774.2153
【0574】
【化406】
[この文献は図面を表示できません]
BTC(1.15当量、0.100mmol、30mg)を、アルゴン雰囲気下で乾燥THF(5ml)中に溶解させた。フラン−3−カルボン酸(3.5当量、0.305mmol、29mg)を添加した。syn−コリジン(8当量、0.700mmol、0.092ml)をシリンジでゆっくりと添加し、白色の懸濁液を室温で10分間撹拌した。アミン(1当量、0.087mmol、70mg)およびDIPEA(10当量、0.872mmol、0.150ml)をシリンジで添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、水を添加することで失活させた。減圧下で有機溶剤を除去した後、水性相をEtOAcで抽出した(3×50ml)。有機相を、飽和NaHCO
3溶液(2×50ml)、HCl水溶液(5%、2×50ml)、水(1×50ml)および塩水(1×50ml)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:MeOH;1.5%MeOH)により、生成物をオレンジ色の油として得た(72mg、92%)。油(1当量、0.078mmol、70mg)およびフェニルシラン(8当量、0.625mmol、0.077ml)を、アルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THF中に溶解した。Pd[P(Ph)
3]
4(0.5当量、0.039mmol、45mg)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を減圧下で除去した。生成物を、分取HPLC精製後に白色の粉末として単離した(6mg、10%)。
1H−NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ[ppm]3.08(dd,J=8,6Hz,1H),3.16(dd,J=5.4Hz),3.77(s,3H),3.91(s,3H),4.99(m,1H),7.02(d,J=1.3Hz,1H),7.57(m,1H),7.82(m,6H),7.97(m,5H),8.05(d,J=8.9Hz,1H),8.43(s,1H),9.05(d,J=7.3Hz,1H),9.71(s,1H),10.17(s,1H),10.58(s,1H),11.18(s,1H),11.54(s,1H).
HR−MS:[M−H]
− 計算値:775.1994
[M−H]
− 実測値:775.2000
【0575】
【化407】
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BTC(1.15当量、0.100mmol、30mg)を、アルゴン雰囲気下で乾燥THF(5ml)中に溶解させた。チオフェン−3−カルボン酸(3.5当量、0.305mmol、34mg)を添加した。syn−コリジン(8当量、0.700mmol、0.092ml)をシリンジでゆっくりと添加し、白色の懸濁液を室温で10分間撹拌した。アミン(1当量、0.087mmol、70mg)およびDIPEA(10当量、0.872mmol、0.150ml)をシリンジで添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、水を添加することで失活させた。減圧下で有機溶剤を除去した後、水性相をEtOAcで抽出した(3×50ml)。有機相を、飽和NaHCO
3溶液(2×50ml)、HCl水溶液(5%、2×50ml)、水(1×50ml)および塩水(1×50ml)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:MeOH;1.5%MeOH)により、生成物をオレンジ色の固体として得た(79mg、98%)。油(1当量、0.087mmol、79mg)およびフェニルシラン(8当量、0.693mmol、0.085ml)を、アルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THF中に溶解した。Pd[P(Ph)
3]
4(1.0当量、0.087mmol、100mg)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を減圧下で除去した。生成物を、分取HPLC精製後に白色の粉末として単離した(20mg、29%)。
1H−NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ[ppm]3.07(m,1H),3.17(m,1H),3.77(s,3H),3.91(s,1H),4.99(m,1H),7.25(t,J=1.1,1H),7.57(d,1H),7.80(m,3H),7.89(m,4H),7.98(m,4H),8.04(m,1H),8.07(d,J=2.7Hz,1H)9.06(d,J=7.8Hz,1H),9.70(s,1H),10.47(s,1H),10.58(s,1H),11.16(s,1H),11.53(s,1H).
HR−MS:[M−H]
− 計算値:791.17660
[M−H]
− 実測値:791.17853
【0576】
【化408】
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アミン(1当量、0.087mmol、70mg)およびDIPEA(7当量、0.611mmol、0.100ml)を、アルゴン雰囲気下で乾燥THF(5ml)中に溶解した。3,5−ジクロロ塩化ベンゾイル(5当量、0.436mmol、91mg)を添加し、反応混合物を12時間撹拌し、反応を水の添加により失活させた。減圧下で有機溶剤を除去した後、水性相をEtOAcで抽出した(3×50ml)。有機相を、飽和NaHCO
3溶液(2×50ml)、HCl水溶液(5%、2×50ml)、水(1×50ml)および塩水(1×50ml)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:MeOH;1.5%MeOH)により、生成物をオレンジ色の油として得た(82mg、99%)。油(1当量、0.075mmol、73mg)およびフェニルシラン(8当量、0.375mmol、0.046ml)を、アルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THF中に溶解した。Pd[P(Ph)
3]
4(0.5当量、0.037mmol、43mg)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を減圧下で除去した。生成物を、分取HPLC精製後に白色の粉末として単離した(18mg、28%)。
1H−NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ[ppm]3.08(dd,J
1=16.79Hz,J
2=8.73Hz,1H),3.17(m,1H),3.78(s,3H),3.92(s,3H),5.00(m,1H),7.58(m,2H),7.81(m,3H),7.91(m,3H),8.01(m,7H),9.09(d,J=7.79Hz,1H),9.70(s,1H),10.59(s,1H),10.67(s,1H),11.17(s,1H),11.54(s,1H).
HRMS(ESI):[M−H]
− 計算値:853.1422
実測値:853.1459
【0577】
【化409】
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アミン(1当量、0.087mmol、70mg)およびDIPEA(7当量、0.611mmol、0.100ml)を、アルゴン雰囲気下で乾燥THF(5ml)中に溶解した。4−フルオロ塩化ベンゾイル(5当量、0.436mmol、69mg)を添加し、反応混合物を12時間撹拌し、反応を水の添加により失活させた。減圧下で有機溶剤を除去した後、水性相をEtOAcで抽出した(3×50ml)。有機相を、飽和NaHCO
3溶液(2×50ml)、HCl水溶液(5%、2×50ml)、水(1×50ml)および塩水(1×50ml)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:MeOH;1.5%MeOH)により、生成物をオレンジ色の油として得た(78mg、97%)。油(1当量、0.081mmol、75mg)およびフェニルシラン(8当量、0.651mmol、0.080ml)を、アルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THF中に溶解した。Pd[P(Ph)
3]
4(0.5当量、0.041mmol、47mg)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を減圧下で除去した。生成物を、分取HPLC精製後に白色の粉末として単離した(6mg、9%)。
1H−NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ[ppm]3.01(dd,J
1=16.79Hz,J
2=8.73Hz,1H),3.10(m,1H),4.93(m,1H),7.33(m,2H),7.50(d,J=8.87Hz,2H),7.73(m,3H),7.93(m,9H),9.00(d,J=7.79Hz,1H),9.63(s,1H),10.45(s,1H),10.52(s,1H),11.06(s,1H),11.47(s,1H).
HRMS(ESI):[M−H]
− 計算値:803.2108
実測値:803.2130
【0578】
【化410】
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BTC(1.15当量、0.100mmol、30mg)を、アルゴン雰囲気下で乾燥THF(5ml)中に溶解させた。ニコチン酸(3.5当量、0.305mmol、66mg)を添加した。syn−コリジン(8当量、0.700mmol、0.092ml)をシリンジでゆっくりと添加し、白色の懸濁液を室温で10分間撹拌した。アミン(1当量、0.087mmol、70mg)およびDIPEA(10当量、0.872mmol、0.150ml)をシリンジで添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、水を添加することで失活させた。減圧下で有機溶剤を除去した後、水性相をEtOAcで抽出した(3×50ml)。有機相を、飽和NaHCO
3溶液(2×50ml)、HCl水溶液(5%、2×50ml)、水(1×50ml)および塩水(1×50ml)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:MeOH;1.5%MeOH)により、生成物を黄色の固体として得た(64mg、80%)。固体(1当量、0.068mmol、62mg)およびフェニルシラン(8当量、0.546mmol、0.066ml)を、アルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THF中に溶解した。Pd[P(Ph)
3]
4(0.5当量、0.034mmol、39mg)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を減圧下で除去した。生成物を、分取HPLC精製後に白色の粉末として単離した(6mg、12%)。
1H−NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ[ppm]3.08(m,1H),3.17(m,1H),3.78(s,3H),3.92(s,3H),5.00(m,1H),7.58(m,4H),7.80(dd,J
1=8.60Hz,J
2=6.18Hz,3H),7.92(m,2H),7.99(m,5H),8.06(d,J=8.9Hz,1H),8.33(d,J=7.8Hz,1H)9.08(d,J=7.3Hz,1H),9.71(s,1H),10.59(s,1H),10.70(s,1H),11.18(s,1H),11.54(s,1H).
HR−MS:[M−H]
− 計算値:786.21543
[M−H]
− 実測値:786.21777
【0579】
【化411】
[この文献は図面を表示できません]
BTC(1.15当量、0.100mmol、30mg)を、アルゴン雰囲気下で乾燥THF(5ml)中に溶解させた。ピリミジン−5−カルボン酸(3.5当量、0.305mmol、67mg)を添加した。syn−コリジン(8当量、0.700mmol、0.092ml)をシリンジでゆっくりと添加し、白色の懸濁液を室温で10分間撹拌した。アミン(1当量、0.087mmol、70mg)およびDIPEA(10当量、0.872mmol、0.150ml)をシリンジで添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、水を添加することで失活させた。減圧下で有機溶剤を除去した後、水性相をEtOAcで抽出した(3×50ml)。有機相を、飽和NaHCO
3溶液(2×50ml)、HCl水溶液(5%、2×50ml)、水(1×50ml)および塩水(1×50ml)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:MeOH;1.5%MeOH)により、生成物を黄色の固体として得た(55mg、65%)。固体(1当量、0.058mmol、53mg)およびフェニルシラン(8当量、0.467mmol、0.057ml)を、アルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THF中に溶解した。Pd[P(Ph)
3]
4(0.5当量、0.029mmol、34mg)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を減圧下で除去した。生成物を、分取HPLC精製後に白色の粉末として単離した(9mg、20%)。
1H−NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ[ppm]3.08(m,1H),3.17(dd,J
1=17.1Hz,J
2=5.2Hz,1H),3.77(s,3H),3.92(s,3H),4.99(m,1H),7.56(d,J=8.9Hz,1H),7.81(m,3H),7.91(d,J=8.9Hz,2H),7.99(d,J=8.4Hz,5H)8.32(d,J=9.4Hz,1H),9.11(d,J=7.5Hz,1H),9.32(s,2H),9.39(s,1H),9.70(s,1H),10.61(s,1H),10.87(s,1H),11.15(s,1H),11.57(s,1H).
HR−MS:[M−H]
− 計算値:787.21068
[M−H]
− 実測値:787.21283
【0580】
【化412】
[この文献は図面を表示できません]
BTC(1.15当量、0.100mmol、30mg)を、アルゴン雰囲気下で乾燥THF(5ml)中に溶解させた。2−(4−クロロフェニル)酢酸(3.5当量、0.305mmol、52mg)を添加した。syn−コリジン(8当量、0.700mmol、0.092ml)をシリンジでゆっくりと添加し、白色の懸濁液を室温で10分間撹拌した。アミン(1当量、0.087mmol、70mg)およびDIPEA(10当量、0.872mmol、0.150ml)をシリンジで添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、水を添加することで失活させた。減圧下で有機溶剤を除去した後、水性相をEtOAcで抽出した(3×50ml)。有機相を、飽和NaHCO
3溶液(2×50ml)、HCl水溶液(5%、2×50ml)、水(1×50ml)および塩水(1×50ml)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:MeOH;1.5%MeOH)により、生成物をオレンジ色の油として得た(35mg、42%)。油(1当量、0.037mmol、35mg)およびフェニルシラン(8当量、0.293mmol、0.036ml)を、アルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THF中に溶解した。Pd[P(Ph)
3]
4(0.5当量、0.018mmol、21mg)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を減圧下で除去した。生成物を、分取HPLC精製後に白色の粉末として単離した(7mg、23%)。
1H−NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ[ppm]3.05(m,1H),3.15(m,1H),3.70(s,2H),3.77(s,3H),3.91(s,3H),4.97(m,1H),7.38(m,4H),7.57(d,J=8.33Hz,2H),7.76(m,5H),7.96(m,5H),9.02(d,J=5.91Hz,1H),9.69(s,1H),10.46(s,1H),10.57(s,1H),11.15(s,1H),11.54(bs,1H).
HRMS(ESI):[M−H]
− 計算値:833.1969
実測値:833.1962
【0581】
【化413】
[この文献は図面を表示できません]
BTC(1.15当量、0.100mmol、30mg)を、アルゴン雰囲気下で乾燥THF(5ml)中に溶解させた。2−(4−(アリルオキシ)フェニル)酢酸(3.5当量、0.305mmol、59mg)を添加した。syn−コリジン(8当量、0.700mmol、0.092ml)をシリンジでゆっくりと添加し、白色の懸濁液を室温で10分間撹拌した。アミン(1当量、0.087mmol、70mg)およびDIPEA(10当量、0.872mmol、0.150ml)をシリンジで添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、水を添加することで失活させた。減圧下で有機溶剤を除去した後、水性相をEtOAcで抽出した(3×50ml)。有機相を、飽和NaHCO
3溶液(2×50ml)、HCl水溶液(5%、2×50ml)、水(1×50ml)および塩水(1×50ml)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:MeOH;1.5%MeOH)により、生成物をオレンジ色の油として得た(68mg、80%)。油(1当量、0.072mmol、70mg)およびフェニルシラン(8当量、0.576mmol、0.071ml)を、アルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THF中に溶解した。Pd[P(Ph)
3]
4(0.5当量、0.036mmol、42mg)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を減圧下で除去した。生成物を、分取HPLC精製後に白色の粉末として単離した(30mg、51%)。
1H−NMR(DMSO−d
6,700MHz):δ[ppm]3.05(dd,J
1=16.79Hz,J
2=8.73Hz,1H),3.15(m,1H),3.54(s,2H),3.78(s,3H),3.92(s,3H),4.97(m,1H),6.71(d,J=8.60Hz,2H),7.13(d,J=8.60Hz,2H),7.58(m,2H),7.71(d,J=8.87Hz,2H),7.80(m,3H),7.90(d,J=8.87Hz,2H),7.99(d,J=8.87Hz,2H),8.05(d,J=8.87Hz,1H),9.01(d,J=7.79Hz,1H),9.28(s,1H),9.70(s,1H),10.35(s,1H),10.57(s,1H),11.18(s,1H),11.53(s,1H).
HRMS(ESI):[M−H]
− 計算値:815.2307
実測値:815.2321
【0582】
【化414】
[この文献は図面を表示できません]
BTC(1.15当量、0.100mmol、30mg)を、アルゴン雰囲気下で乾燥THF(5ml)中に溶解させた。2−(4−フルオロフェニル)酢酸(3.5当量、0.305mmol、47mg)を添加した。syn−コリジン(8当量、0.700mmol、0.092ml)をシリンジでゆっくりと添加し、白色の懸濁液を室温で10分間撹拌した。アミン(1当量、0.087mmol、70mg)およびDIPEA(10当量、0.872mmol、0.150ml)をシリンジで添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、水を添加することで失活させた。減圧下で有機溶剤を除去した後、水性相をEtOAcで抽出した(3×50ml)。有機相を、飽和NaHCO
3溶液(2×50ml)、HCl水溶液(5%、2×50ml)、水(1×50ml)および塩水(1×50ml)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:MeOH;1.5%MeOH)により、生成物をオレンジ色の油として得た(60mg、74%)。油(1当量、0.057mmol、54mg)およびフェニルシラン(8当量、0.456mmol、0.056ml)を、アルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THF中に溶解した。Pd[P(Ph)
3]
4(0.5当量、0.029mmol、33mg)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を減圧下で除去した。生成物を、分取HPLC精製後に白色の粉末として単離した(23mg、49%)。
1H−NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ[ppm]3.06(dd,J
1=16.79Hz,J
2=8.73Hz,1H),3.15(m,1H),3.69(s,2H),3.78(s,3H),3.92(s,3H),4.97(m,1H),7.16(m,2H),7.37(m,2H),7.58(m,2H),7.72(d,J=8.06Hz,2H),7.80(m,3H),7.91(d,J=8.60Hz,2H),7.99(d,J=8.60Hz,2H),8.06(d,J=8.87Hz,1H),9.02(d,J=7.79Hz,1H),9.70(s,1H),10.45(s,1H),10.57(s,1H),11.18(s,1H),11.53(s,1H),11.60(bs,1H).
HRMS(ESI):[M−H]
− 計算値:817.2264
実測値:817.2283
【0583】
【化415】
[この文献は図面を表示できません]
BTC(1.15当量、0.100mmol、30mg)を、アルゴン雰囲気下で乾燥THF(5ml)中に溶解させた。3−(ピリジン−2−イル)プロパン酸(3.5当量、0.305mmol、46mg)を添加した。syn−コリジン(8当量、0.700mmol、0.092ml)をシリンジでゆっくりと添加し、白色の懸濁液を室温で10分間撹拌した。アミン(1当量、0.087mmol、70mg)およびDIPEA(10当量、0.872mmol、0.150ml)をシリンジで添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、水を添加することで失活させた。減圧下で有機溶剤を除去した後、水性相をEtOAcで抽出した(3×50ml)。有機相を、飽和NaHCO
3溶液(2×50ml)、HCl水溶液(5%、2×50ml)、水(1×50ml)および塩水(1×50ml)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:MeOH;1.5%MeOH)により、生成物をオレンジ色の油として得た(47mg、58%)。油(1当量、0.047mmol、44mg)およびフェニルシラン(8当量、0.377mmol、0.046ml)を、アルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THF中に溶解した。Pd[P(Ph)
3]
4(0.5当量、0.024mmol、27mg)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を減圧下で除去した。生成物を、分取HPLC精製後に白色の粉末として単離した(8mg、21%)。
1H−NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ[ppm]2.74(s,2H),3.10(m,4H),3.77(s,3H),3.91(s,3H),4.97(m,1H),7.63(m,6H),7.84(m,6H),8.02(m,4H),9.01(d,J=7.25Hz,1H),9.70(s,1H),10.24(s,1H),10.57(s,1H),11.18(s,1H),11.55(s,1H).
HRMS(ESI):[M−H]
− 計算値:814.2467
実測値:814.2487
【0584】
【化416】
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BTC(1.15当量、0.100mmol、30mg)を、アルゴン雰囲気下で乾燥THF(5ml)中に溶解させた。2−フェノキシ酢酸(3.5当量、0.305mmol、46mg)を添加した。syn−コリジン(8当量、0.700mmol、0.092ml)をシリンジでゆっくりと添加し、白色の懸濁液を室温で10分間撹拌した。アミン(1当量、0.087mmol、70mg)およびDIPEA(10当量、0.872mmol、0.150ml)をシリンジで添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、水を添加することで失活させた。減圧下で有機溶剤を除去した後、水性相をEtOAcで抽出した(3×50ml)。有機相を、飽和NaHCO
3溶液(2×50ml)、HCl水溶液(5%、2×50ml)、水(1×50ml)および塩水(1×50ml)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:MeOH;1.5%MeOH)により、生成物をオレンジ色の油として得た(73mg、90%)。油(1当量、0.070mmol、66mg)およびフェニルシラン(8当量、0.561mmol、0.069ml)を、アルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THF中に溶解した。Pd[P(Ph)
3]
4(0.5当量、0.024mmol、27mg)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を減圧下で除去した。生成物を、分取HPLC精製後に白色の粉末として単離した(11mg、19%)。
1H−NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ[ppm]3.06(m,1H),3.16(m,1H),3.77(s,3H),3.91(s,3H),4.74(s,2H),4.98(m,1H),6.99(m,3H),7.32(m,3H),7.79(m,4H),7.93(d,J=8.06Hz,2H),7.99(d,J=8.60Hz,2H),8.05(d,J =8.60Hz,1H),9.05(d,J=6.98Hz,1H),9.70(s,1H),10.37(s,1H),10.58(s,1H),11.17(s,1H),11.54(s,1H).
【0585】
【化417】
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BTC(1.15当量、0.100mmol、30mg)を、アルゴン雰囲気下で乾燥THF(5ml)中に溶解させた。3−(4−(アリルオキシ)フェニル)プロパン酸(3.5当量、0.305mmol、63mg)を添加した。syn−コリジン(8当量、0.700mmol、0.092ml)をシリンジでゆっくりと添加し、白色の懸濁液を室温で10分間撹拌した。アミン(1当量、0.087mmol、70mg)およびDIPEA(10当量、0.872mmol、0.150ml)をシリンジで添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、水を添加することで失活させた。減圧下で有機溶剤を除去した後、水性相をEtOAcで抽出した(3×50ml)。有機相を、飽和NaHCO
3溶液(2×50ml)、HCl水溶液(5%、2×50ml)、水(1×50ml)および塩水(1×50ml)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:MeOH;1.5%MeOH)により、生成物をオレンジ色の油として得た(84mg、97%)。油(1当量、0.080mmol、79mg)およびフェニルシラン(8当量、0.640mmol、0.079ml)を、アルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THF中に溶解した。Pd[P(Ph)
3]
4(0.5当量、0.040mmol、46mg)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を減圧下で除去した。生成物を、分取HPLC精製後に白色の粉末として単離した(13mg、20%)。
1H−NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ[ppm]2.59(t,J=7.79Hz,2H),2.80(t,J=7.52Hz,2H),3.06(dd,J
1=16.92Hz,J
2=8.60Hz,1H),3.15(m,1H),3.77(s,3H),3.92(s,3H),4.97(m,1H),6.66(d,J=8.33Hz,2H),7.03(d,J=8.33Hz,2H),7.58(m,2H),7.70(d,J=8.60Hz,2H),7.80(m,3H),7.90(d,J=8.87Hz,2H),7.99(d,J=8.87Hz,2H),8.06(d,J=8.87Hz,1H),9.01(d,J=8.06Hz,1H),9.17(bs,1H),9.71(s,1H),10.17(s,1H),10.57(s,1H),11.19(s,1H),11.54(s,1H),11.61(bs,1H).
HRMS(ESI):[M−H]
− 計算値:829.2464
実測値:829.2483
【0586】
【化418】
[この文献は図面を表示できません]
BTC(1.15当量、0.100mmol、30mg)を、アルゴン雰囲気下で乾燥THF(5ml)中に溶解させた。3−(4−フルオロフェニル)プロパン酸(3.5当量、0.305mmol、51mg)を添加した。syn−コリジン(8当量、0.700mmol、0.092ml)をシリンジでゆっくりと添加し、白色の懸濁液を室温で10分間撹拌した。アミン(1当量、0.087mmol、70mg)およびDIPEA(10当量、0.872mmol、0.150ml)をシリンジで添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、水を添加することで失活させた。減圧下で有機溶剤を除去した後、水性相をEtOAcで抽出した(3×50ml)。有機相を、飽和NaHCO
3溶液(2×50ml)、HCl水溶液(5%、2×50ml)、水(1×50ml)および塩水(1×50ml)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:MeOH;1.5%MeOH)により、生成物をオレンジ色の油として得た(72mg、87%)。油(1当量、0.071mmol、67mg)およびフェニルシラン(8当量、0.566mmol、0.070ml)を、アルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THF中に溶解した。Pd[P(Ph)
3]
4(0.5当量、0.035mmol、41mg)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を減圧下で除去した。生成物を、分取HPLC精製後に白色の粉末として単離した(29mg、49%)。
1H−NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ[ppm]2.66(d,J=7.66Hz,2H),2.91(d,J=7.52Hz,2H),3.06(dd,J
1=16.79Hz,J
2=8.73Hz,1H),3.15(m,1H),3.78(s,3H),3.92(s,3H),4.97(m,1H),7.11(m,2H),7.29(m,2H),7.58(m,2H),7.70(d,J=8.87Hz,2H),7.80(m,3H),7.90(d,J=8.60Hz,2H),7.99(d,J=8.60Hz,2H),8.06(d,J=8.87Hz,1H),9.01(d,J=7.79Hz,1H),9.71(s,1H),10.20(s,1H),10.57(s,1H),11.18(s,1H),11.54(s,1H),11.65(bs,1H).
HRMS(ESI):[M−H]
− 計算値:831.2421
実測値:831.2437
【0587】
【化419】
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BTC(1.15当量、0.100mmol、30mg)を、アルゴン雰囲気下で乾燥THF(5ml)中に溶解させた。ヘキサン酸(3.5当量、0.305mmol、35mg)を添加した。syn−コリジン(8当量、0.700mmol、0.092ml)をシリンジでゆっくりと添加し、白色の懸濁液を室温で10分間撹拌した。アミン(1当量、0.087mmol、70mg)およびDIPEA(10当量、0.872mmol、0.150ml)をシリンジで添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、水を添加することで失活させた。減圧下で有機溶剤を除去した後、水性相をEtOAcで抽出した(3×50ml)。有機相を、飽和NaHCO
3溶液(2×50ml)、HCl水溶液(5%、2×50ml)、水(1×50ml)および塩水(1×50ml)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:MeOH;1.5%MeOH)により、生成物をオレンジ色の油として得た(39mg、50%)。油(1当量、0.039mmol、35mg)およびフェニルシラン(8当量、0.311mmol、0.038ml)を、アルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THF中に溶解した。Pd[P(Ph)
3]
4(0.5当量、0.019mmol、22mg)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を減圧下で除去した。生成物を、分取HPLC精製後に白色の粉末として単離した(4mg、13%)。
1H−NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ[ppm]0.85(m,4H),1.20(m,7H),3.05(m,1H),3.12(m,1H),3.75(s,3H),3.84(s,3H),4.95(m,1H),7.51(d,J=8.60Hz,2H),7.68(d,J=8.87Hz,3H),7.76(m,3H),7.87(d,J=8.87Hz,2H),7.96(d,J=8.60Hz,2H),8.97(d,J=7.79Hz,1H),9.63(s,1H),10.12(s,1H),10.55(s,1H),10.82(bs,1H).
HRMS(ESI):[M+H]
+ 計算値:781.2828
実測値:781.2837
[M+Na]
+ 計算値:803.2647
実測値:803.2654
【0588】
【化420】
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BTC(1.15当量、0.100mmol、30mg)を、アルゴン雰囲気下で乾燥THF(5ml)中に溶解させた。シクロヘキサンカルボン酸(3.5当量、0.305mmol、40mg)を添加した。syn−コリジン(8当量、0.700mmol、0.092ml)をシリンジでゆっくりと添加し、白色の懸濁液を室温で10分間撹拌した。アミン(1当量、0.087mmol、70mg)およびDIPEA(10当量、0.872mmol、0.150ml)をシリンジで添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、水を添加することで失活させた。減圧下で有機溶剤を除去した後、水性相をEtOAcで抽出した(3×50ml)。有機相を、飽和NaHCO
3溶液(2×50ml)、HCl水溶液(5%、2×50ml)、水(1×50ml)および塩水(1×50ml)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:MeOH;1.5%MeOH)により、生成物をオレンジ色の油として得た(61mg、77%)。油(1当量、0.062mmol、57mg)およびフェニルシラン(8当量、0.500mmol、0.062ml)を、アルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THF中に溶解した。Pd[P(Ph)
3]
4(0.5当量、0.031mmol、36mg)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を減圧下で除去した。生成物を、分取HPLC精製後に白色の粉末として単離した(9mg、18%)。
1H−NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ[ppm]1.10(m,2H),1.20(m,2H),1.34(m,2H),1.59(m,1H),1.72(m,4H),2.99(dd,J
1=16.66Hz,J
2=8.87Hz,1H),3.08(m,1H),3.71(s,3H),3.84(s,1H),4.90(m,1H),7.50(d,J=8.87Hz,2H),7.66(d,J=8.60Hz,2H),7.73(m,3H),7.82(d,J=8.87Hz,2H),7.92(m,3H),8.93(d,J=7.79Hz,1H),9.63(s,1H),10.03(s,1H),10.51(s,1H),11.06(s,1H),11.47(bs,1H).
HRMS(ESI):[M+H]
+ 計算値:793.2822
実測値:793.2836
[M+Na]
+ 計算値:815.2647
実測値:815.2654
【0589】
【化421】
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アミン(1当量、0.087mmol、70mg)およびDIPEA(7当量、0.611mmol、0.100ml)を、アルゴン雰囲気下で乾燥THF(5ml)中に溶解した。AdCOCl(5当量、0.436mmol、87mg)を添加し、反応混合物を12時間撹拌し、反応を水の添加により失活させた。減圧下で有機溶剤を除去した後、水性相をEtOAcで抽出した(3×50ml)。有機相を、飽和NaHCO
3溶液(2×50ml)、HCl水溶液(5%、2×50ml)、水(1×50ml)および塩水(1×50ml)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:MeOH;1.5%MeOH)により、生成物をオレンジ色の油として得た(73mg、87%)。油(1当量、0.071mmol、69mg)およびフェニルシラン(8当量、0.568mmol、0.070ml)を、アルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THF中に溶解した。Pd[P(Ph)
3]
4(0.5当量、0.036mmol、41mg)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を減圧下で除去した。生成物を、分取HPLC精製後に白色の粉末として単離した(33mg、55%)。
1H−NMR(DMSO−d
6,700MHz):δ[ppm]1.72(s,6H),1.94(s,6H),2.04(s,3H),3.07(m,1H),3.16(m,1H),3.79(s,3H),3.92(s,3H),4.99(m,1H),7.59(m,2H),7.81(m,5H),7.91(d,J=8.37Hz,2H),8.00(d,J=8.37Hz,2H),8.05(d,J=8.67Hz,1H),9.00(d,J=7.78Hz,1H),9.39(s,1H),9.70(s,1H),10.58(s,1H),11.70(s,1H),11.54(s,1H).
HRMS(ESI):[M+H]
+ 計算値:845.3141
実測値:845.3134
[M+Na]
+ 計算値:867.2960
実測値:867.2954
【0590】
【化422】
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アミン(1当量、0.087mmol、70mg)およびDIPEA(7当量、0.611mmol、0.100ml)を、アルゴン雰囲気下で乾燥THF(5ml)中に溶解した。塩化アセチル(5当量、0.436mmol、34mg)を添加し、反応混合物を12時間撹拌し、反応を水の添加により失活させた。減圧下で有機溶剤を除去した後、水性相をEtOAcで抽出した(3×50ml)。有機相を、飽和NaHCO
3溶液(2×50ml)、HCl水溶液(5%、2×50ml)、水(1×50ml)および塩水(1×50ml)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:MeOH;1.5%MeOH)により、生成物をオレンジ色の油として得た(40mg、54%)。油(1当量、0.057mmol、48mg)およびフェニルシラン(8当量、0.455mmol、0.056ml)を、アルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THF中に溶解した。Pd[P(Ph)
3]
4(0.5当量、0.028mmol、33mg)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を減圧下で除去した。生成物を、分取HPLC精製後に白色の粉末として単離した(2mg、5%)。
1H−NMR(DMSO−d
6,800MHz):δ[ppm]2.09(s,3H),3.07(dd,J
1=16.17Hz,J
2=8.40Hz,1H),3.16(m,1H),3.78(s,3H),3.93(s,3H),4.98(m,1H),7.58(d,J=8.68Hz,1H),7.60(d,J=8.68Hz,1H),7.70(d,J=8.68Hz,2H),7.81(m,3H),7.91(d,J=9.59Hz,2H),8.00(d,J=8.98Hz,2H),8.06(d,J=8.96Hz,1H),9.00(d,J=8.40Hz,1H),9.70(s,1H),10.22(s,1H),10.57(s,1H),11.17(s,1H),11.54(s,1H).
HRMS(ESI):[M+H]
+ 計算値:725.2202
実測値:725.2209
[M+Na]
+ 計算値:747.2021
実測値:747.2027
【0591】
【化423】
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シクロプロパン塩化カルボニル(5当量、0.436mmol、39.5μl)を、アミン(1当量、0.087mmol、70mg)およびDIPEA(5当量、0.436mmol,76μl)の溶液に、アルゴン雰囲気下でシリンジで添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、水を添加することで失活させた。減圧下で有機溶剤を除去した後、水性相をEtOAcで抽出した(3×50ml)。有機相を、飽和NaHCO
3溶液(2×50ml)、HCl水溶液(5%、2×50ml)、水(1×50ml)および塩水(1×50ml)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:MeOH;1.5%MeOH)により、生成物をオレンジ色の油として得た(64mg、84%)。油(1当量、0.069mmol、60mg)およびフェニルシラン(8当量、0.552mmol、68μl)を、アルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THF中に溶解した。Pd[P(Ph)
3]
4(0.5当量、0.035mmol、40mg)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を減圧下で除去した。生成物を、分取HPLC精製後に白色の粉末として単離した(15mg、29%)。
1H−NMR(DMSO−d
6,500MHz):δ[ppm]0.83(m,4H),1.83(m,1H),3.07(dd,J
1=17.24,J
2=9.12Hz,1H),3.16(dd,J
1=16.84,J
2=6.14Hz,1H),3.78(s,3H),3.91(s,3H),4.97(dd,J
1=14.27,J
2=8.32Hz,1H),7.58(t,J=8.82Hz,2H),7.72(d,J=8,72Hz,2H),7.80(t,J=8.50Hz,3H),7.90(d,J=8.72Hz,2H),7.98(d,J=8.52Hz,2H),8.04(d,J=8.92Hz,1H),9.00(d,J=7.73Hz,1H),9.68(s,1H),10.51(s,1H),10.61(s,1H),11.16(s,1H),11.52(s,1H).
HRMS(ESI):[M+H]
+ 計算値:751.2358
実測値:751.2358
[M+Na]
+ 計算値:773.2178
実測値:773.2178
【0592】
【化424】
[この文献は図面を表示できません]
2−エチルブタノイルクロリド(5当量、0.436mmol、59.7μl)を、アミン(1当量、0.087mmol、70mg)およびDIPEA(5当量、0.436mmol,76μl)の溶液に、アルゴン雰囲気下でシリンジで添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、水を添加することで失活させた。減圧下で有機溶剤を除去した後、水性相をEtOAcで抽出した(3×50ml)。有機相を、飽和NaHCO
3溶液(2×50ml)、HCl水溶液(5%、2×50ml)、水(1×50ml)および塩水(1×50ml)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:MeOH;1.5%MeOH)により、生成物をオレンジ色の油として得た(75mg、96%)。油(1当量、0.078mmol、70mg)およびフェニルシラン(8当量、0.624mmol、77μl)を、アルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THF中に溶解した。Pd[P(Ph)
3]
4(0.5当量、0.039mmol、45mg)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を減圧下で除去した。生成物を、分取HPLC精製後に白色の粉末として単離した(32mg、53%)。
1H−NMR(DMSO−d
6,500MHz):δ[ppm]0.86(t,J=7.43Hz,6H),1.46(m,2H),1.57(m,2H),2.26(m,1H),3.06(dd,J
1=17.04,J
2=8.72Hz,1H),3.15(dd,J
1=16.64,J
2=5.35Hz,1H),3.78(s,3H),3.91(s,3H),4.98(dd,J
1=13.67,J
2=8.13Hz,1H),7.57(d,J=8.72Hz,1H),7.75(d,J=8.72Hz,2H),7.79(d,J=8.72Hz,1H),7.81(d,J=9.12Hz,1H),7.90(d,J=8.72Hz,2H),7.98(d,J=8.52Hz,2H),8.04(d,J=8.52Hz,1H),8.98(d,J=7.53Hz,1H),9.68(s,1H),10.13(s,1H),10.55(s,1H),11.15(s,1H),11.52(s,1H).
HRMS(ESI):[M+H]
+ 計算値:781.2826
実測値:781.2828
[M+Na]
+ 計算値:803.2647
実測値:803.2645
【0593】
【化425】
[この文献は図面を表示できません]
トリメチル塩化アセチル(5当量、0.436mmol、53.7μl)を、アミン(1当量、0.087mmol、70mg)およびDIPEA(5当量、0.436mmol,76μl)の溶液に、アルゴン雰囲気下でシリンジで添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、水を添加することで失活させた。減圧下で有機溶剤を除去した後、水性相をEtOAcで抽出した(3×50ml)。有機相を、飽和NaHCO
3溶液(2×50ml)、HCl水溶液(5%、2×50ml)、水(1×50ml)および塩水(1×50ml)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:MeOH;1.5%MeOH)により、生成物をオレンジ色の油として得た(52mg、67%)。油(1当量、0.054mmol、48mg)およびフェニルシラン(8当量、0.432mmol、53μl)を、アルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THF中に溶解した。Pd[P(Ph)
3]
4(0.5当量、0.027mmol、31mg)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を減圧下で除去した。生成物を、分取HPLC精製後に白色の粉末として単離した(15mg、36%)。
1H−NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ[ppm]1.24(s,9H),3.06(dd,J
1=16.39,J
2=8.33Hz,1H),3.13(dd,J
1=16.79,J
2=5.24Hz,1H),3.77(s,3H),3.91(s,3H),4.97(dd,J
1=13.70,J
2=7.52Hz,1H),7.56(d,J=8.87Hz,2H),7.79(m,5H),7.90(d,J=8.60Hz,2H),7.99(d,J=8.33Hz,2H),8.04(d,J=8.60Hz,1H),9.01(d,J=7.52Hz,1H),9.46(s,1H),9.71(s,1H),10.59(s,1H),11.17(s,1H),11.55(s,1H).
HRMS(ESI):[M+H]
+ 計算値:767.2671
実測値:767.2670
[M+Na]
+ 計算値:789.2491
実測値:789.2490
【0594】
【化426】
[この文献は図面を表示できません]
シクロペンタン塩化カルボニル(5当量、0.436mmol、53μl)を、アミン(1当量、0.087mmol、70mg)およびDIPEA(5当量、0.436mmol,76μl)の溶液に、アルゴン雰囲気下でシリンジで添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、水を添加することで失活させた。減圧下で有機溶剤を除去した後、水性相をEtOAcで抽出した(3×50ml)。有機相を、飽和NaHCO
3溶液(2×50ml)、HCl水溶液(5%、2×50ml)、水(1×50ml)および塩水(1×50ml)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:MeOH;1.5%MeOH)により、生成物をオレンジ色の油として得た(67mg、86%)。油(1当量、0.069mmol、62mg)およびフェニルシラン(8当量、0.552mmol、68μl)を、アルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THF中に溶解した。Pd[P(Ph)
3]
4(0.5当量、0.035mmol、40mg)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を減圧下で除去した。生成物を、分取HPLC精製後に白色の粉末として単離した(2mg、4%)。
1H−NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ[ppm]1.56(m,2H),1.70(m,4H),1.86(m,2H),2.80(m,1H),3.06(dd,J
1=16.92,J
2=8.87Hz,1H),3.15(dd,J
1=16.79,J
2=4.70Hz,1H),3.77(s,3H),3.89(s,3H),4.97(dd,J
1=14.24,J
2=7.79Hz,1H),7.55(d,J=8.60Hz,2H),7.63(m,1H),7.73(d,J=8.60Hz,2H),7.79(t,J=7.80Hz,3H),7.89(d,J=8.60Hz,2H),7.98(d,J=8.87Hz,2H),9.01(d,J=7.25Hz,1H),9.69(s,1H),10.16(s,1H),10.58(s,1H),11.03(s,1H),11.56(s,1H).
HRMS(ESI):[M+H]
+ 計算値:779.2671
実測値:779.2672
[M+Na]
+ 計算値:801.2491
実測値:801.2487
【0595】
【化427】
[この文献は図面を表示できません]
BTC(2.9当量、0.253mmol、75mg)を、アルゴン雰囲気下で乾燥THF(5ml)中に溶解させた。シクロヘプタンカルボン酸(9当量、0.785mmol、112mg)を添加した。syn−コリジン(8当量、0.697mmol、91μl)をシリンジでゆっくりと添加し、白色の懸濁液を室温で10分間撹拌した。アミン(1当量、0.087mmol、70mg)およびDIPEA(10当量、0.872mmol、0.150ml)をシリンジで添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、水を添加することで失活させた。減圧下で有機溶剤を除去した後、水性相をEtOAcで抽出した(3×50ml)。有機相を、飽和NaHCO
3溶液(2×50ml)、HCl水溶液(5%、2×50ml)、水(1×50ml)および塩水(1×50ml)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:MeOH;1.5%MeOH)により、生成物をオレンジ色の油として得た(48mg、60%)。油(1当量、0.049mmol、45mg)およびフェニルシラン(8当量、0.392mmol、48μl)を、アルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THF中に溶解した。Pd[P(Ph)
3]
4(0.5当量、0.025mmol、28mg)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を減圧下で除去した。生成物を、分取HPLC精製後に白色の粉末として単離した(10mg、25%)。
1H−NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ[ppm]1.54(m,4H),1.72(m,4H),1.84(m,4H),2.54(m,1H),3.06(dd,J
1=17.19,J
2=9.13Hz,1H),3.13(dd,J
1=16.92,J
2=5.37Hz,1H),3.77(s,3H),3.90(s,3H),4.97(dd,J
1=13.97,J
2=8.06Hz,1H),7.56(d,J=8.87Hz,2H),7.71(d,J=8.87Hz,2H),7.79(m,4H),7.89(d,J=8.60Hz,2H),7.98(d,J=8.60Hz,2H),9.00(d,J=7.79Hz,1H),9.70(s,1H),10.08(s,1H),10.58(s,1H),11.11(s,1H),11.55(s,1H).
HRMS(ESI):[M−H]
− 計算値:805.2839
実測値:805.2826
【0596】
【化428】
[この文献は図面を表示できません]
アミン(1当量、0.087mmol、70mg)およびフェニルイソシアネート(5当量、0.435mmol、0.047ml)を、アルゴン雰囲気下で乾燥THF(5ml)中に溶解した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、追加分量のフェニルイソシアネート(5当量、0.435mmol、0.047ml)を添加した。溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:MeOH;1.5%MeOH)により、生成物をオレンジ色の油として得た(78mg、97%)。油(1当量、0.073mmol、67mg)およびフェニルシラン(8当量、0.584mmol、0.072ml)を、アルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THF中に溶解した。Pd[P(Ph)
3]
4(0.5当量、0.036mmol、42mg)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を減圧下で除去した。生成物を、分取HPLC精製後に白色の粉末として単離した(8mg、14%)。
1H−NMR(DMSO−d
6,500MHz):δ[ppm]3.08(dd,J
1=16.84,J
2=8.72Hz,1H),3.16(m,1H),3.79(s,3H),3.93(s,3H),4.99(m,1H),7.00(t,J=7.43Hz,1H),7.30(t,J=7.83Hz,2H),7.48(d,J=7.93Hz,2H),7.59(m,4H),7.81(m,3H),7.91(d,J=8.52Hz,2H),8.00(d,J=8.72Hz,2H),8.06(d,J=8.92Hz,1H),8.79(s,1H),8.97(d,J=7.73Hz,1H),9.02(s,1H),9.69(s,1H),10.56(s,1H),11.17(s,1H),11.53(s,1H),11.60(bs,1H).
HRMS(ESI):[M+H]
+ 計算値:802.2461
実測値:802.2467
[M+Na]
+ 計算値:824.2287
実測値:824.2279
【0597】
【化429】
[この文献は図面を表示できません]
アミノ誘導体(1.0当量、0.062mmol、50mg)およびビフェニル−4−カルバルデヒド(1当量、0.062mmol、11mg)をアルゴン雰囲気下で乾燥THF中に溶解し、触媒量の酢酸を添加した。この溶液を60分間攪拌した後、NaBH
3CN(1.3当量、0.081mmol、5mg)を添加した。室温で3時間攪拌した後、さらに1.3当量のNaBH
3CNを添加し、混合物を16時間撹拌した。この反応を1NのHClの添加により失活させ、EtOAcで3回抽出した。有機溶剤をNa
2SO
4で乾燥させ、ろ過し、減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:MeOH;1.5%MeOH)により、生成物をオレンジ色の油として得た(55mg、62%)。油(1当量、0.059mmol、50mg)およびフェニルシラン(8当量、0.472mmol、58μl)を、アルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THF中に溶解した。Pd[P(Ph)
3]
4(0.5当量、0.030mmol、35mg)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を減圧下で除去した。生成物を、分取HPLC精製後に白色の粉末として単離した(8mg、16%)。
1H−NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ[ppm]3.02(dd,J
1=17.19,J
2=9.13Hz,1H),3.11(dd,J
1=16.79,J
2=5.51Hz,1H),3.77(s,3H),3.90(s,3H),4.40(d,J=5.37Hz,2H),4.92(dd,J
1=13.97,J
2=8.06Hz,1H),6.65(d,J=8.87Hz,2H),7.44(d,J=8.06Hz,4H),7.63(d,J=6.72Hz,2H),7.65(d,J=5.91Hz,2H),7.70(d,J=8.87Hz,2H),7.78(m,4H),7.92(d,J=8.33Hz,2H),7.97(d,J=8.87Hz,2H),8.01(d,J=8.33Hz,1H),8.64(d,J=7.52Hz,1H),9.69(s,1H),10.51(s,1H),11.07(s,1H),11.57(s,1H).
HRMS(ESI):[M+H]
+ 計算値:849.2879
実測値:849.2878
【0598】
【化430】
[この文献は図面を表示できません]
アミン(1当量、0.087mmol、70mg)およびDIPEA(7当量、0.611mmol、0.100ml)を、アルゴン雰囲気下で乾燥THF(5ml)中に溶解した。4−フルオロベンゼン−1−塩化スルホニル(5当量、0.435mmol、84mg)を添加し、反応混合物を12時間撹拌し、反応を水の添加により失活させた。減圧下で有機溶剤を除去した後、水性相をEtOAcで抽出した(3×50ml)。有機相を、飽和NaHCO
3溶液(2×50ml)、HCl水溶液(5%、2×50ml)、水(1×50ml)および塩水(1×50ml)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:MeOH;1.5%MeOH)により、生成物をオレンジ色の油として得た(62mg、89%)。油(1当量、0.072mmol、58mg)およびフェニルシラン(8当量、0.576mmol、71μl)を、アルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THF中に溶解した。Pd[P(Ph)
3]
4(0.5当量、0.036mmol、42mg)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を減圧下で除去した。生成物を、分取HPLC精製後に白色の粉末として単離した(23mg、38%)。
1H−NMR(DMSO−d
6,700MHz):δ[ppm]3.02(dd,J
1=16.75,J
2=8.68Hz,1H),3.12(dd,J
1=16.75,J
2=5.39Hz,1H),3.78(s,3H),3.92(s,3H),4.94(dd,J
1=13.76,J
2=8.08Hz,1H),7.21(d,J=8.68Hz,2H),7.41(t,J=8.68Hz,2H),7.58(t,J=8.40Hz,2H),7.76(d,J=8.38Hz,2H),7.81(m,3H),7.88(dd,J
1=8.68,J
2=5.09Hz,2H),7.97(d,J=8.68Hz,2H),8.03(d,J=8.68Hz,1H),8.95(d,J=7.78Hz,1H),9.63(s,1H),10.47(s,1H),10.68(s,1H),11.12(s,1H),11.47(s,1H).
HRMS(ESI):[M+H]
+ 計算値:841.1934
実測値:841.1929
[M+Na]
+ 計算値:863.1753
実測値:863.1746
【0599】
【化431】
[この文献は図面を表示できません]
アミン(1当量、0.087mmol、70mg)およびDIPEA(7当量、0.611mmol、0.100ml)を、アルゴン雰囲気下で乾燥THF(5ml)中に溶解した。4−メトキシ−スルホン酸塩化カルボニル(3当量、0.262mmol、54mg)を添加し、反応混合物を12時間撹拌し、反応を水の添加により失活させた。減圧下で有機溶剤を除去した後、水性相をEtOAcで抽出した(3×50ml)。有機相を、飽和NaHCO
3溶液(2×50ml)、HCl水溶液(5%、2×50ml)、水(1×50ml)および塩水(1×50ml)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:MeOH;1.5%MeOH)により、生成物をオレンジ色の油として得た(23mg、26%)。油(1当量、0.022mmol、22mg)およびフェニルシラン(8当量、0.181mmol、0.022ml)を、アルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THF中に溶解した。Pd[P(Ph)
3]
4(0.5当量、0.011mmol、13mg)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を減圧下で除去した。生成物を、分取HPLC精製後に白色の粉末として単離した(9mg、46%)。
1H−NMR(DMSO−d
6,700MHz):δ[ppm]3.02(dd,J
1=16.75,J
2=8.68Hz,1H),3.12(dd,J
1=16.75,J
2=5.39Hz,1H),3.78(s,3H),3.92(s,3H),4.94(dd,J
1=13.76,J
2=8.08Hz,1H),7.21(d,J=8.68Hz,2H),7.41(t,J=8.68Hz,2H),7.58(t,J=8.40Hz,2H),7.76(d,J=8.38Hz,2H),7.81(m,3H),7.88(dd,J
1=8.68,J
2=5.09Hz,2H),7.97(d,J=8.68Hz,2H),8.03(d,J=8.68Hz,1H),8.95(d,J=7.78Hz,1H),9.63(s,1H),10.47(s,1H),10.68(s,1H),11.12(s,1H),11.47(s,1H).
HRMS(ESI):[M+H]
+ 計算値:841.1934
実測値:841.1929
[M+Na]
+ 計算値:863.1753
実測値:863.1746
【0600】
【化432】
[この文献は図面を表示できません]
化合物53の一般的な脱保護
1H−NMR(DMSO−d
6,500MHz):δ[ppm]3.08(dd,J
1=16.84Hz,J
2=8.72Hz,1H),3.18(m,1H),3.77(s,3H),3.90(s,3H),5.02(m,1H),7.55(d,J
=8.92Hz,2H),7.79(m,3H),7.97(m,3H),8.17(d,J=8.72Hz,2H),8.37(d,J=8.72Hz,2H),9.53(d,J=7.53Hz,1H),9.68(s,1H),10.62(s,1H),11.09(s,1H),11.54(bs,1H).
HRMS(ESI):[M+H]
+ 計算値:713.1838
実測値:713.1862
【0601】
【化433】
[この文献は図面を表示できません]
化合物54の一般的な脱保護
1H−NMR(DMSO−d
6,500MHz):δ[ppm]3.03(d,J
1=16.84Hz,J
2=8.72Hz,1H),3.11(m,1H),3.77(s,3H),3.91(s,3H),4.92(m,1H),6.63(d,J=8.52Hz,2H),7.33(m,1H),7.58(m,3H),7.68(d,J=8.52Hz,2H),7.79(m,3H),7.97(d,J=8.52Hz,2H),8.05(d,J=8.92Hz,1H),8.64(d,J=7.73Hz,1H),9.68(s,1H),10.51(s,1H),11.17(s,1H),11.53(bs,1H).
HRMS(ESI):[M+H]
+ 計算値:683.2096
実測値:683.2123
[M+Na]
+ 計算値:705.1916
実測値:705.1940
【0602】
化合物52
(S)−4−(3−シアノ−2−(4−ニトロベンズアミド)プロパンアミド)安息香酸
【化434】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−t−ブチル4−(2−(t−ブトキシカルボニルアミノ)−3−シアノプロパンアミド)ベンゾエート(56)(1.0当量、0.81mmol、314mg)をHCl/ジオキサン(4M、5mL)中に溶解させ、反応混合物を、Boc基およびt−ブチルエステルの開裂が完了するまで室温で撹拌した(LC/MS監視、およそ6時間)。溶剤を減圧下で除去し、残渣をアルゴン雰囲気下で乾燥DMF(10mL)中に溶解させた。トリエチルアミン(3.0当量、2.42mmol、0.73mL)および2,5−ジオキソピロリジン−1−イル4−ニトロベンゾエート(1.1当量、0.89mmol、234mg)を添加し、この混合物を室温で16時間撹拌した。EtOAc(50mL)を添加し、混合物を、塩水(3×25mL)、飽和NaHCO
3溶液(2×25mL)、HCl(5%、2×25mL)および塩水(1×25mL)で順次に洗浄した。有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、ろ過し、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:CH
3OH−9:0.5)により、生成物を白色の固体として得た(119mg、39%)。
【0603】
化合物53
アリル2−(アリルオキシ)−4−(2−(アリルオキシ)−4−アミノ−3−メトキシベンズアミド)−3−メトキシベンゾエート
【化435】
[この文献は図面を表示できません]
アリル2−(アリルオキシ)−4−(2−(アリルオキシ)−3−メトキシ−4−ニトロベンズアミド)−3−メトキシベンゾエート(63)(1.0当量、2.41mmol、1.2g)およびSnCl
2*2H
2O(7.0当量、16.86mmol、3.8g)をEtOH(40mL)中に溶解し、60℃で1時間撹拌した。溶液を減圧下で濃縮し、水(100mL)で希釈した。飽和NaHCO
3溶液を加えることによりpHを8〜9に調節し、水性懸濁液をEtOAcで抽出した(3×250mL)。相を分離し、有機相を塩水(1×250mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した。溶剤を減圧下で除去した後、カラムクロマトグラフィー(H:EA−3:1)により、生成物をオレンジ色の油として得た(892mg、79%)。
【0604】
化合物54
(S)−アリル2−(アリルオキシ)−4−(2−(アリルオキシ)−4−(4−(3−シアノ−2−(4−ニトロベンズアミド)プロパンアミド)ベンズアミド)−3−メトキシベンズアミド)−3−メトキシベンゾエート
【化436】
[この文献は図面を表示できません]
ビス−(トリクロロメチル)カーボネート(0.5当量、0.13mmol、37mg)および(S)−4−(3−シアノ−2−(4−ニトロベンズアミド)プロパンアミド)安息香酸(52)(1.5当量、0.38mmol、146mg)を、アルゴン雰囲気下で乾燥THF(3mL)中に溶解した。2,4,6−コリジン(8.0当量、2.04mmol、270μL)をシリンジでゆっくりと添加した。得られた懸濁液を室温で1時間撹拌し、(53)(1.0当量、0.26mmol、119mg)、DIPEA(10.0当量、2.55mmol、430μL)の乾燥THF(2mL)中の溶液を添加した。攪拌を室温で20時間継続し、反応をMeOH(2mL)の添加により失活させた。有機溶剤を減圧下で除去し、EtOAc(20mL)を添加した。混合物を、飽和NaHCO
3(2×10mL)、HCl(5%、2×10mL)、水(1×10mL)および塩水(1×10mL)で順次に洗浄した。有機溶剤をNa
2SO
4で乾燥させ、ろ過し、減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(H:EA−1:1)による精製により、生成物を白色の固体として得た(115mg、54%)。
【0605】
化合物55
(S)−アリル2−(アリルオキシ)−4−(2−(アリルオキシ)−4−(4−(2−(4−アミノベンズアミド)−3−シアノプロパンアミド)ベンズアミド)−3−メトキシベンズアミド)−3−メトキシベンゾエート
【化437】
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(S)−アリル2−(アリルオキシ)−4−(2−(アリルオキシ)−4−(4−(3−シアノ−2−(4−ニトロベンズアミド)プロパンアミド)ベンズアミド)−3−メトキシベンズアミド)−3−メトキシベンゾエート(54)(1.0当量、0.13mmol、106mg)およびSnCl
2*2H
2O(5.0当量、0.63mmol、143mg)をEtOH(10mL)中に溶解し、60℃で6時間撹拌した。溶液を減圧下で濃縮し、水(10mL)で希釈した。飽和NaHCO
3溶液を加えることによりpHを8〜9に調節し、水性懸濁液をEtOAcで抽出した(3×50mL)。相を分離し、有機相を塩水(1×25mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過した。溶剤を減圧下で除去した後、カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:CH
3OH−9:0.3)により、生成物をわずかに黄色の固体として得た(69mg、67%)。
【0606】
化合物56
(S)−t−ブチル4−(2−(t−ブトキシカルボニルアミノ)−3−シアノプロパンアミド)ベンゾエート
【化438】
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方法A:
Boc−L−Asn−OH(1.0当量、4.31mmol、1.0g)、DIPEA(5.0当量、21.53mmol、3.7mL)およびHATU(2.0当量、8.61mmol、3.3g)を、アルゴン雰囲気下で乾燥DMF(40mL)中に溶解した。室温で10分間攪拌した後、t−ブチル4−アミノ安息香酸塩(1.0当量、4.31mmol、0.8g)を添加し、攪拌を19時間継続した。EtOAc(200mL)を添加し、混合物を、塩水(3×80mL)、飽和NaHCO
3溶液(2×80mL)、HCl(5%、2×80mL)および塩水(1×80mL)で順次に洗浄した。有機相をMgSO
4で乾燥させ、ろ過し、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(H:EA−4:1)により、生成物を白色の固体として得た(1.4g、84%)。
【0607】
方法B:
Boc−L−Asn−OH(1.0当量、4.31mmol、1.0g)、DIPEA(5.0当量、21.53mmol、3.7mL)およびHATU(2.0当量、8.61mmol、3.3g)を、アルゴン雰囲気下で乾燥DMF(40mL)中に溶解した。室温で10分間攪拌した後、t−ブチル4−アミノ安息香酸塩(1.0当量、4.31mmol、0.8g)を添加し、攪拌を19時間継続した。EtOAc(200mL)を添加し、混合物を、塩水(3×80mL)、飽和NaHCO
3溶液(2×80mL)、HCl(5%、2×80mL)および塩水(1×80mL)で順次に洗浄した。有機相をMgSO
4で乾燥させ、ろ過し、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(H:EA−4:1)により、生成物を白色の固体として得た(1.4g、84%)。
【0608】
Boc−L−Asn−OH(2.0当量、2.07mmol、481mg)およびDCC(4.0当量、4.14mmol、854mg)をアルゴン雰囲気下で乾燥DMF(10mL)中に溶解する。t−ブチル4−アミノ安息香酸塩(1.0当量、1.04mmol、200mg)を添加し、反応混合物を室温で12時間撹拌する。EtOAc(50mL)を添加し、混合物を塩水(3×20mL)で洗浄する。混合物を、塩水(3×80mL)、飽和NaHCO
3溶液(2×20mL)、HCl(5%、2×20mL)および塩水(1×20mL)で順次に洗浄した。有機相をMgSO
4で乾燥させ、ろ過し、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(H:EA−4:1)により、生成物を白色の固体として得た(331mg、65%)。
【0609】
化合物63
アリル2−(アリルオキシ)−4−(2−(アリルオキシ)−3−メトキシ−4−ニトロベンズアミド)−3−メトキシベンゾエート
【化439】
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ビス−(トリクロロメチル)カーボネート(0.5当量、1.31mmol、388mg)および2−(アリルオキシ)−3−メトキシ−4−ニトロ安息香酸(1.5当量、4.01mmol、1014mg)を、アルゴン雰囲気下で乾燥THF(25mL)中に溶解した。2,4,6−コリジン(8.0当量、21.38mmol、2.8mL)をシリンジでゆっくりと添加した。得られた懸濁液を室温で15分間撹拌し、アリル2−(アリルオキシ)−4−アミノ−3−メトキシベンゾエート(1.0当量、2.67mmol、703mg)、DIPEA(10.0当量、26.72mmol、4.5mL)の乾燥THF(25mL)中の溶液を添加した。攪拌を室温で11時間継続し、この反応を水(10mL)の添加により失活させた。有機溶剤を減圧下で除去し、EtOAc(70mL)を添加した。混合物を、飽和NaHCO
3(2×25mL)、HCl(5%、2×25mL)、水(1×25mL)および塩水(1×25mL)で順次に洗浄した。有機溶剤をNa
2SO
4で乾燥させ、ろ過し、減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィーによる精製(ヘキサン(H):酢酸エチル(EA);H:EA−8:1)により、生成物をわずかに黄色の油として得た(1.2g、91%)。
【0610】
【化440】
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遊離アミン(1.0当量)およびアルデヒド(1.0当量)をMeOH中に溶解し、酢酸(3.5当量)を添加した。この溶液に、NaBH
3CN(1.2当量)を添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO
3溶液で失活させ、EtOAcで抽出した。有機溶剤をNa
2SO
4で乾燥させ、ろ過し、減圧下で除去した。残渣をジオキサン中の4NのHCl中に溶解させた。室温で5時間攪拌した後、有機溶剤を減圧下で除去した。残渣を10% NaHCO
3中に溶解させ、ろ過した。濃塩酸で酸性化して純粋なカルボン酸を析出させ、これをろ過により単離した
【0611】
【化441】
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Boc−Gly−OH(2.0当量、20.8mmol、3.64g)、DIPEA(5.0当量、52.0mmol、8.8mL)およびHATU(1.9当量、19.8mmol、7.51g)を、アルゴン雰囲気下で乾燥DMF(200mL)中に溶解した。室温で10分間攪拌した後、t−ブチル4−アミノ安息香酸塩(1.0当量、10.4mmol、2.00g)を添加し、攪拌を18時間継続した。EtOAc(400mL)を添加し、混合物を、塩水(3×160mL)、飽和NaHCO
3溶液(2×160mL)、HCl(5%、2×160mL)および塩水(1×160mL)で順次に洗浄した。有機相をNa
2SO4で乾燥させ、ろ過し、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(H:EA−5:2)により、生成物を白色の固体として得た(3.15g、86%)。
1H−NMR(dmso−d
6,400MHz):δ[ppm]1.38(s,3H),1.52(s,3H),3.73(d,J=6.18Hz,2H),7.07(t,J=6.04Hz,1H),7.68(d,J=8.60Hz,2H),7.84(d,J=8.87Hz,2H),10.23(s,1H).
HRMS(ESI):[M+H]
+ 計算値:351.1914
実測値:351.1911
[M+Na]
+ 計算値:373.1734
実測値:373.1729
【0612】
【化442】
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化合物(66)(1.0当量、8.57mmol、3.0g)をHCl/ジオキサン(4M、20mL)中に溶解させ、反応混合物を、boc基およびt−ブチルエステルの開裂が完了するまで室温で撹拌した(LC/MS監視、およそ6時間)。溶剤を減圧下で除去し、残渣をアルゴン雰囲気下で乾燥DMF(25mL)中に溶解させた。トリエチルアミン(2.0当量、17.14mmol、2.4mL)および2,5−ジオキソピロリジン−1−イル4−ニトロベンゾエート(1.1当量、9.43mmol、2.5g)を添加し、この混合物を室温で16時間撹拌した。EtOAc(300mL)を添加し、混合物を、HCl(5%、1×100mL)および塩水(3×100mL)で順次に洗浄した。生成物をろ過し、凍結乾燥して白色の固体として得た(1.6g、54%、2ステップ)。
1H−NMR(dmso−d
6,400MHz):δ[ppm]4.14(d,J=5.64Hz,2H),7.73(d,J=8.87Hz,2H),7.90(d,J=8.60Hz,2H),8.14(d,J=9.13Hz,2H),8.35(d,J=8.87Hz,2H),9.27(t,J=5.78Hz,1H),10.48(s,1H),12.56(bs,1H).
HRMS(ESI):[M+H]
− 計算値:342.0721
実測値:342.0718
【0613】
【化443】
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ビス−(トリクロロメチル)カーボネート(1.15当量、0.61mmol、182mg)および(68)(3.5当量、1.87mmol、641mg)を、アルゴン雰囲気下で乾燥THF(15mL)中に溶解した。2,4,6−コリジン(8.0当量、4.27mmol、0.6mL)をシリンジでゆっくりと添加した。得られた懸濁液を室温で1時間撹拌し、(53)(1.0当量、0.53mmol、250mg)、DIPEA(10.0当量、5.34mmol、0.9mL)の乾燥THF(10mL)中の溶液を添加した。攪拌を室温で20時間継続し、この反応を水(10mL)の添加により失活させた。有機溶剤を減圧下で除去し、EtOAc(50mL)を添加した。混合物を、飽和NaHCO
3(2×20mL)、HCl(5%、2×20mL)、水(1×20mL)および塩水(1×20mL)で順次に洗浄した。有機溶剤をNa
2SO
4で乾燥させ、ろ過し、減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィーによる精製(C:M−18:1)により、生成物を白色の固体として得た(228mg、54%)。
1H−NMR(dmso−d
6,400MHz):δ[ppm]3.92(s,3H),3.93(s,3H),4.16(d,J=5.91Hz,2H),4.45(d,J=5.64Hz,2H),4.78(d,J=5.64Hz,2H),4.80(d,J=6.18,2H),5.27(m,3H),5.40(m,3H),6.08(m,3H),7.57(d,J=8.87Hz,1H),7.80(m,3H),7.93(d,J=8.87Hz,1H),7.98(d,J=8.87Hz,2H),8.15(d,J=8.87Hz,2H),8.33(d,J=8.87Hz,1H),8.37(d,J=8.87Hz,2H),9.27(t,J=5.78Hz,1H),10.46(s,1H),10.66(s,1H).
HRMS(ESI):[M+H]
+ 計算値:794.2668
実測値:794.2678
[M+Na]
+ 計算値:816.2487
実測値:816.2497
【0614】
【化444】
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化合物(69)(1.0当量、0.26mmol、200mg)およびSnCl
2*2H
2O(7.0当量、1.80mmol、400mg)をEtOH(10mL)中に溶解し、60℃で3時間撹拌し、さらなる分量のSnCl
2*2H
2O(3.5当量、0.90mmol、200mg)を追加し、攪拌をさらに3時間継続した。溶液を減圧下で濃縮し、EtOAc(200mL)で希釈した。飽和NaHCO
3溶液(400mL)を添加し、EtOAc(2×300mL)で抽出した。相を分離し、有機相を塩水(1×400mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過した。溶剤を減圧下で除去した後、カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:CH
3OH−1.5%MeOH)により、生成物をわずかに黄色の固体として得た(140mg、71%)。
1H−NMR(dmso−d
6,400MHz):δ[ppm]3.92(s,3H),3.93(s,3H),4.04(d,J=5.91Hz,2H),4.54(d,J=5.91Hz,2H),4.79(m,4H),5.33(m,6H),5.67(s,2H),6.08(m,3H),6.57(d,J=8.60Hz,2H),7.57(d,J= 8.87Hz,1H),7.63(d,J=8.60Hz,2H),7.79(m,3H),7.95(m,3H),8.34(d,J=8.87Hz,1H),8.40(t,J=5.78Hz,1H),9.66(s,1H),10.35(s,1H),10.66(s,1H).
HRMS(ESI):[M+H]
+ 計算値:764.2926
実測値:764.2941
【0615】
【化445】
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BTC(2.0当量、0.19mmol、56mg)を、アルゴン雰囲気下で乾燥THF(5ml)中に溶解させた。(E)−3−(4−(アリルオキシ)フェニル)−2−メチルアクリル酸(6.0当量、0.56mmol、123mg)を添加した。syn−コリジン(8.0当量、0.94mmol、0.1ml)をシリンジでゆっくりと添加し、白色の懸濁液を室温で20分間撹拌した。乾燥THF(5mL)中に溶解した18(1当量、0.09mmol、72mg)およびDIPEA(10当量、1.13mmol、0.19ml)をシリンジで添加した。反応混合物を室温で4時間撹拌し、水を添加することで失活させた。減圧下で有機溶剤を除去した後、水性相をEtOAcで抽出した(3×40ml)。有機相を飽和NaHCO
3溶液(2×25ml)、HCl水溶液(5%、2×25ml)、水(1×25ml)および塩水(1×25ml)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:MeOH;1.5%MeOH)により、生成物をオレンジ色の油として得た(61mg、67%)。油(1当量、0.06mmol、56mg)およびフェニルシラン(8当量、0.47mmol、0.057mL)を、アルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THF(5mL)中に溶解した。Pd[P(Ph)
3]
4(0.5当量、0.03mmol、34mg)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を減圧下で除去した。生成物を分取HPLC精製により白色の粉末として単離した(8mg、17%)。
1H−NMR(DMSO−d
6,700MHz):δ[ppm]2.12(s,3H),3.78(s,3H),3.92(s,3H),4.11(d,J=5.31Hz,2H),6.85(d,J=8.47,2H),7.27(s,1H),7.36(d,J=8.47Hz,2H),7.59(t,J=9.28Hz,2H),7.81(m,5H),7.89(d,J=9.59Hz,2H),7.98(d,J=7.77Hz,2H),8.07(d,J=9.03Hz,1H),8.81(t,J=5.39Hz,1H),9.71(s,1H),9.80(s,1H),8.81(s,1H),10.42(s,1H),11.20(s,1H),11.56(s,1H),11.63(bs,1H).
HRMS(ESI):[M−H]
− 計算値:802.2355
実測値:802.2362
【0616】
【化446】
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アリル2−アリルオキシ−4−[[2−アリルオキシ−4−[[4−[[(2S)−2−[[5−[[(E)−3−(4−アリルオキシフェニル)−2−メチル−プロプ−2−エノイル]アミノ]ピリジン−2−カルボニル]アミノ]−3−シアノ−プロパノイル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]−3−メトキシ−ベンゾイル]アミノ]−3−メトキシ−ベンゾエート(65mg、0.065mmol、1.00当量)をTHF(5ml)中に溶解させた。フェニルシラン(56mg、64μl、0.518mmol、8.00当量)および[Pd(PPh
3)
4](38mg、0.032mmol、0.50当量)を添加し、混合物を16時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を除去し、粗生成物をHPLCクロマトグラフィで精製して生成物を白色の固体として得た(42%)。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):3.21−3.27(m,2H),3.77(s,3H),3.91(s,3H),5.02− 5.07(m,1H),6.85(d,J=8.6Hz,2H),7.34(s,1H),7.38(d,J=8.6Hz,2H),7.55−7.60(m,3H),7.76−7.82(m,2H),7.99(d,J=8.6Hz,2H),8.04−8.09(m,2H),8.36−8.39(m,1H),9.02(s,1H),9.18(d,J=8.1Hz,1H),9.73(s,1H),10.40(s,1H),11.19(s,1H),11.55(s,1H)
HR−MS:計算値:[M+H]
+:844.2549
実測値:[M+H]
+:844.2573
【0617】
【化447】
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アリル2−アリルオキシ−4−[[2−アリルオキシ−4−[[5−[[(2S)−2−[[4−[[(E)−3−(4−アリルオキシフェニル)−2−メチル−プロプ−2−エノイル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]−3−シアノ−プロパノイル]アミノ]ピリジン−2−カルボニル]アミノ]−3−メトキシ−ベンゾイル]アミノ]−3−メトキシ−ベンゾエート(1.00当量)をTHF中に溶解させた。フェニルシラン(8.00当量)および[Pd(PPh
3)
4](0.50当量)を添加し、混合物を16時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を除去し、粗生成物をHPLCクロマトグラフィで精製して生成物を固体として得た。
【0618】
【化448】
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アリル2−アリルオキシ−4−[[2−アリルオキシ−4−[[5−[[(2S)−2−[[5−[[(E)−3−(4−アリルオキシフェニル)−2−メチル−プロプ−2−エノイル]アミノ]ピリジン−2−カルボニル]アミノ]−3−シアノ−プロパノイル]アミノ]ピリジン−2−カルボニル]アミノ]−3−メトキシ−ベンゾイル]アミノ]−3−メトキシ−ベンゾエート(1.00当量)をTHF中に溶解させた。フェニルシラン(8.00当量)および[Pd(PPh
3)
4](0.50当量)を添加し、混合物を16時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を除去し、粗生成物をHPLCクロマトグラフィで精製して生成物を固体として得た。
【0619】
【化449】
[この文献は図面を表示できません]
アリル2−アリルオキシ−4−[[2−アリルオキシ−4−[[4−[[(2S)−2−[[4−[[(E)−3−(4−アリルオキシフェニル)−2−メチル−プロプ−2−エノイル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]−3−シアノ−プロパノイル(1.00当量)をTHF中に溶解させた。フェニルシラン(8.00当量)および[Pd(PPh
3)
4](0.50当量)を添加し、混合物を16時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を除去し、粗生成物をHPLCクロマトグラフィで精製して生成物を固体として得た。
【0620】
【化450】
[この文献は図面を表示できません]
アリル2−アリルオキシ−4−[[2−アリルオキシ−4−[[4−[[(2S)−2−[[4−[[(E)−3−(4−アリルオキシフェニル)−2−メチル−プロプ−2−エノイル]アミノ]フェニル]スルホニルアミノ]−3−シアノ−プロパノイル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]−3−メトキシ−ベンゾイル]アミノ]−3−メトキシ−ベンゾエート(1.00当量)をTHF中に溶解させた。フェニルシラン(8.00当量)および[Pd(PPh
3)
4](0.50当量)を添加し、混合物を16時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を除去し、粗生成物をHPLCクロマトグラフィで精製して生成物を固体として得た。
【0621】
【化451】
[この文献は図面を表示できません]
アリル2−アリルオキシ−4−[[2−アリルオキシ−4−[[4−[[(2S)−3−シアノ−2−[[4−[[(E)−3−(4−ジアリルオキシホスホリルオキシフェニル)−2−メチル−プロプ−2−エノイル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]プロパノイル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]−3−メトキシ−ベンゾイル]アミノ]−3−メトキシ−ベンゾエート(1当量、0.0534mmol、60mg)をフェニルシラン(20当量、1.07mmol、132μl)と共に、アルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THF中に溶解させた。Pd[P(Ph)
3]
4(1当量、0.0534mmol、62mg)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。3滴の酢酸を添加した後、溶剤を減圧下で除去した。最終生成物を、分取HPCL精製後に白色の粉末として単離した。
【0622】
出発材料:
アリル2−(アリルオキシ)−4−ニトロベンゾエート
【化452】
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2−ヒドロキシ−4−ニトロ安息香酸(1.0当量、27.32mmol、5.0g)をDMF(150mL)中に溶解させ、K
2CO
3(4.0当量、109.28mmol、15.1g)を添加した。アリル−Br(3.0当量、81.96mmol、7.1mL)をシリンジでゆっくりと添加し、反応混合物を室温で12時間撹拌した。これをEtOAc(200mL)で希釈し、塩水で洗浄した(3×100mL)。有機溶剤をNa
2SO
4で乾燥させ、ろ過し、カラムクロマトグラフィー(H:EE−10:1)により精製した。生成物をオレンジ色の油として単離した(6.5g、90%)。
1H−NMR(dmso−d
6,400MHz):δ[ppm]4.80(m,4H),5.27(m,2H),5.42(m,2H),6.01(m,2H),7.87(m,3H).
HRMS(ESI):[M+H]
+ 計算値:264.0866
実測値:264.0869
【0623】
2−(アリルオキシ)−4−ニトロ安息香酸
【化453】
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アリル2−(アリルオキシ)−4−ニトロベンゾエート(1.0当量、3.72mmol、1.0g)をTHF(50mL)およびMeOH(75mL)中に溶解させた。H
2O(50mL)中に溶解したKOH(5.0当量、18.58mmol、1.0g)を添加し、反応混合物を室温で23時間撹拌した。有機溶剤を除去し、水性相をHCl(5%)で酸性化し、生成物をろ過し、凍結乾燥した。生成物を白色の固体として単離した(775mg、94%)。
1H−NMR(dmso−d
6,500MHz):δ[ppm]4.81(d,J=4.76Hz,2H),5.30(m,1H),5.49(m,1H),6.05(m,1H),7.84(m,3H).
HRMS(ESI):[M−H]
− 計算値:222.0397
実測値:222.0400
【0624】
アリル2−(アリルオキシ)−4−アミノ安息香酸塩
【化454】
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アリル2−(アリルオキシ)−4−ニトロベンゾエート(1.0当量、3.80mmol、1.0g)をEtOH(20mL)中に溶解させ、SnCl
2*2H
2O(5.0当量、19.0mmol、4.3g)を添加し、反応混合物を60℃で4時間撹拌した。溶剤を減圧下で除去し、残渣をEtOAc(100mL)で希釈した。飽和NaHCO
3−溶液(300mL)を添加し、相分離の後、水性相をEtOAc(2×200mL)で抽出した。有機溶剤を塩水(1×400mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過し、減圧下で除去した。生成物をカラムクロマトグラフィー(H:EE−3:1)の後、黄色の油として得た(779mg、88%)。
1H−NMR(dmso−d
6,400MHz):δ[ppm]4.49(m,2H),4.63(m,2H),5.22(m,2H),5.35(m,1H),5.53(m,1H),6.01(m,4H),6.18(m,2H),7.55(d,J=8.33Hz,1H).
HRMS(ESI):[M+H]
+ 計算値:234.1125
実測値:234.1115
【0625】
アリル3−メトキシ−4−ニトロベンゾエート
【化455】
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3−メトキシ−4−ニトロ安息香酸(1.0当量、5.07mmol、1.0g)およびK
2CO
3(2.0当量、10.15mmol、1.4g)をDMF(20mL)中に溶解し、アリル−Br(1.2当量、6.09mmol、0.5mL)を添加した。反応混合物を室温で20時間撹拌し、EtOAc(100mL)で希釈した。水(100mL)を添加し、相を分離した。有機相を塩水(3×100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過し、減圧下で除去した。生成物を、カラムクロマトグラフィーの後(H:EE−10:1)、無色の油として得た(1.2g、98%)。
1H−NMR(dmso−d
6,400MHz):δ[ppm]4.00(s,3H),4.86(m,2H),5.31(m,1H),5.43(m,1H),6.06(m,1H),7.69(dd,J
1=8.33Hz,J
2=1.61Hz,1H),7.78(d,J=1.34Hz,1H),8.00(d,J=8.33Hz,1H).
HRMS(ESI):[M+Na]
+ 計算値:260.0529
実測値:260.0236
【0626】
アリル4−アミノ−3−メトキシベンゾエート
【化456】
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アリル3−メトキシ−4−ニトロベンゾエート(1.0当量、4.64mmol、1.1g)およびSnCl
2*2H
2O(5.0当量、23.20mmol、5.2g)をEtOH(50mL)中に溶解した。反応混合物を60℃で6時間撹拌し、溶剤を減圧下で除去した。残渣をEtOAc(100mL)で希釈し、飽和NaHCO
3(50mL)を添加した。相を分離した後、水性相をEtOAc(100mL)で抽出した。組み合わせた有機層を塩水(1×200mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過した。溶剤を減圧下で除去した後、生成物を、カラムクロマトグラフィーの後(H:EE−3:1)、茶色の油として得た(720mg、75%)。
1H−NMR(dmso−d
6,400MHz):δ[ppm]3.81(s,3H),4.71(m,2H),5.23(m,1H),5.36(m,1H),5.67(s,2H),6.02(s,1H),6.66(d,J=8.33Hz,1H),7.31(d,J=1.61Hz,1H),7.42(dd,J
1=8.19Hz,J
2=1.75Hz,1H).
HRMS(ESI):[M+H]
+ 計算値:208.0968
実測値:208.0965
【0627】
2−(アリルオキシ)−3−メトキシ−4−ニトロベンズアルデヒド
【化457】
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2−ヒドロキシ−3−メトキシ−4−ニトロベンズアルデヒド(1.0当量、72mmol、14.25g)をDMF(400mL)中に溶解させ、K
2CO
3(2.0当量、145mmol、20.00g)を添加した。臭化アリル(1.5当量、108mmol、9.4mL)をシリンジで添加し、この混合物を室温で12時間撹拌した。EtOAc(500mL)を添加し、混合物を塩水(3×200mL)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィーによる精製(H:EA−10:1)により、生成物をオレンジ色の油として得た(14.0g、82%)。
1H−NMR(dmso−d
6,400MHz):δ[ppm]3.95(s,3H),4.71(s,2H),5.29(dd,J
1=10.48Hz,J
2=1.61Hz,1H),5.41(dd,J
1=17.19Hz,J
2=1.34Hz,1H),6.12(m,1H),7.61(d,J=8.60Hz,1H),7.74(d,J=8.33Hz,1H),10.28(s,1H).
HRMS(ESI):[M+H]
+ 計算値:238.0710
実測値:238.0750
【0628】
2−(アリルオキシ)−3−メトキシ−4−ニトロ安息香酸
【化458】
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2−(アリルオキシ)−3−メトキシ−4−ニトロベンズアルデヒド(1.0当量、5.87mmol、1.39g)をtBuOH(44mL)中に溶解させ、NaH
2PO
4(水中の0.5M、7mL)中の2−メチルブタ−2−エン(1.2mL/mmol)およびNaClO
2(1.2当量、7.04mmol、0.8g−80%)を添加した。混合物を室温で3時間撹拌し、溶剤を減圧下で除去した。水で希釈した後、pHを2に調節した(5% HCl)。冷却した後、沈殿物をろ過し、乾燥させた。生成物を白色の固体を得た(1.4g、92%)。
1H−NMR(dmso−d
6,400MHz):δ[ppm]3.90(s,3H),4.57(s,2H),5.24(dd,1H,J
1=10.34Hz,J
2=1.48Hz,1H),5.37(dd,J
1=17.19Hz,J
2=1.61Hz,1H),6.03(m,1H),7.52(d,J=8.60Hz,1H),7.67(d,J=8.60Hz,1H).
HRMS(ESI):[M+H]
+ 計算値:254.0659
実測値:254.0662
【0629】
アリル2−(アリルオキシ)−3−メトキシ−4−ニトロベンゾエート
【化459】
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2−(アリルオキシ)−3−メトキシ−4−ニトロ安息香酸(1.0当量、1.76mmol、445mg)をDMF(10mL)中に溶解させ、K
2CO
3(2.0当量、3.52mmol、486mg)を添加した。ヨウ化アリル(1.5当量、2.66mmol、0.24mL)をシリンジで添加し、この混合物を室温で12時間撹拌した。EtOAc(100mL)を添加し、混合物を塩水で洗浄した(3×30mL)。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィーによる精製(H:EA−12:1)により、生成物をオレンジ色の油として得た(471mg、87%)。
1H−NMR(dmso−d
6,400MHz):δ[ppm]3.92(s,3H),4.56(d,J=5.91Hz,1H),4.80(d,J=5.37Hz,1H),5.32(m,4H),6.02(m,2H),7.58(d,J=8.60Hz,1H),7.71(d,J=8.60Hz,1H).
HRMS(ESI):[M+H]
+ 計算値:294.0972
実測値:294.0990
【0630】
アリル2−(アリルオキシ)−4−アミノ−3−メトキシベンゾエート
【化460】
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アリル2−(アリルオキシ)−3−メトキシ−4−ニトロベンゾエート(1.0当量、1.61mmol、471mg)およびSnCl
2*2H
2O(5.0当量、8.04mmol、1.81g)をEtOH(20mL)中に溶解し、60℃で1時間撹拌した。溶液を減圧下で濃縮し、水(50mL)で希釈した。飽和NaHCO
3溶液を加えることによりpHを8〜9に調節し、水性懸濁液をEtOAcで抽出した(3×100mL)。相を分離し、有機相を塩水(1×100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過した。溶剤を減圧下で除去した後、カラムクロマトグラフィー(H:EA−8:1)により、生成物をオレンジ色の油として得た(355mg、84%)。
1H−NMR(dmso−d
6,400MHz):δ[ppm]3.67(s,3H),4.43(m,2H),4.64(m,2H),5.19(m,2H),5.34(m,2H),5.77(s,2H),6.01(m,2H),6.44(d,J=8.60Hz,1H),7.33(d,J=8.60Hz,1H).
HRMS(ESI):[M+H]
+ 計算値:264.1230
実測値:264.1233
【0631】
(E)−アリル3−(4−(アリルオキシ)フェニル)−2−メチルアクリレート
【化461】
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(E)−3−(4−ヒドロキシフェニル)−2−メチル−プロプ−2−エン酸(1.0当量、5.60mmol、1.0g)(Yamamoto,A.,Nakamura,K.,Furukawa,K.,Konishi,Y.,Ogino,T.,Higashiura,K.,Yago,H.,Okamoto,K.,Otsuka,M.,Chem.Pharm.Bull.,2002,50,47−52に準拠して合成可能である)をDMF(50mL)中に溶解させ、K
2CO
3(3.0当量、16.8mmol、2.32g)を添加した。ヨウ化アリル(3.0当量、16.8mmol、1.53mLをシリンジで添加し、この混合物を室温で12時間撹拌した。EtOAc(150mL)を添加し、混合物を塩水で洗浄した(3×50mL)。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィーによる精製(H:EA−12:1−−>4:1))により、生成物をオレンジ色の油として得た(1.3g、90%)。
1H−NMR(dmso−d
6,400MHz):δ[ppm]2.08(s,3H),4.62(d,J=4.61Hz,2H),4.68(d,J=5.37Hz,2H),5.32(m,4H),6.03(m,2H),7.02(d,J=8.87Hz,1H),7.47(d,J=8.87Hz,1H),7.60(s,1H).
HRMS(ESI):[M+H]
+ 計算値:259.1329
実測値:259.1335
【0632】
(E)−3−(4−(アリルオキシ)フェニル)−2−メチルアクリル酸
【化462】
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(E)−アリル3−(4−(アリルオキシ)フェニル)−2−メチルアクリレート(1.0当量、1.93mmol、500mg)およびKOH(2.0当量、3.86mmol、217mg)をMeOH(10mL)中に溶解し、室温で16時間撹拌した。溶剤を減圧下で除去し、残渣をHCl(1M、10mL)中に懸濁させた。水性相をEtOAcで抽出した(3×25mL)。組み合わせた有機層を塩水で洗浄し(1×25mL)、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過した。生成物をわずかに茶色−白色の固体として得た(384mg、87%)。
1H−NMR(dmso−d
6,400MHz):δ[ppm]2.03(s,3H),4.61(m,2H),5.27(m,1H),5.41(m,1H),6.06(m,1H),7.01(d,J=8.87Hz,1H),7.44(d,J=8.60Hz,1H),7.55(s,1H),12.38(s,1H).
HRMS(ESI):[M+H]
+ 計算値:219.1016
実測値:219.1034
【0633】
(E)−アリル3−(4−(アリルオキシ)フェニル)−2−メチルアクリレート
【化463】
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E)−3−(4−(アリルオキシ)フェニル)−2−メチルアクリル酸(1.0当量、5.60mmol、1.0g)をDMF(50mL)中に溶解させ、K
2CO
3(3.0当量、16.8mmol、2.32g)を添加した。ヨウ化アリル(3.0当量、16.8mmol、1.53mLをシリンジで添加し、この混合物を室温で12時間撹拌した。EtOAc(150mL)を添加し、混合物を塩水(3×50mL)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した後、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィーによる精製(H:EA−12:1−−>4:1))により、生成物をオレンジ色の油として得た(1.3g、90%)。
1H−NMR(dmso−d
6,400MHz):δ[ppm]2.08(s,3H),4.62(d,J=4.61Hz,2H),4.68(d,J=5.37Hz,2H),5.32(m,4H),6.03(m,2H),7.02(d,J=8.87Hz,1H),7.47(d,J=8.87Hz,1H),7.60(s,1H).
HRMS(ESI):[M+H]
+ 計算値:259.1329
実測値:259.1335
【0634】
2,5−ジオキソピロリジン−1−イル4−ニトロベンゾエート
【化464】
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2,5−ジオキソピロリジン−1−イル4−ニトロベンゾエートは、Adamczyk,M.,Fino,J.,R.,Org.Prep.Proced.Int.,2009,28,470−474に準拠して合成可能である。
【0635】
アリル2−(アリルオキシ)−4−(2−(アリルオキシ)−3−メトキシ−4−ニトロベンズアミド)−3−メトキシベンゾエート
【化465】
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ビス−(トリクロロメチル)カーボネート(0.5当量、1.31mmol、388mg)および2−(アリルオキシ)−3−メトキシ−4−ニトロ安息香酸(1.5当量、4.01mmol、1014mg)を、アルゴン雰囲気下で乾燥THF(25mL)中に溶解した。2,4,6−コリジン(8.0当量、21.38mmol、2.8mL)をシリンジでゆっくりと添加した。得られた懸濁液を室温で15分間撹拌し、アリル2−(アリルオキシ)−4−アミノ−3−メトキシベンゾエート(1.0当量、2.67mmol、703mg)、DIPEA(10.0当量、26.72mmol、4.5mL)の乾燥THF(25mL)中の溶液を添加した。攪拌を室温で11時間継続し、この反応を水(10mL)の添加により失活させた。有機溶剤を減圧下で除去し、EtOAc(70mL)を添加した。混合物を、飽和NaHCO
3(2×25mL)、HCl(5%、2×25mL)、水(1×25mL)および塩水(1×25mL)で順次に洗浄した。有機溶剤をNa
2SO
4で乾燥させ、ろ過し、減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィーによる精製(H:EA−8:1)により、生成物をわずかに黄色の油として得た(1.2g、91%)。
1H−NMR(dmso−d
6,500MHz):δ[ppm]3.90(s,3H),3.99(s,3H),4.53(d,J=4.53Hz,2H),4.76(d,J=4.76Hz,2H),4.78(d,J=5.35Hz,2H),5.27(m,3H),5.41(m,3H),6.07(m,3H),7.57(d,J=8.72Hz,1H),7.74(d,J=8.72Hz,1H),7.79(d,J=8.52Hz,1H),8.21(d,J=8.72,1H),10.43(s,1H).
HRMS(ESI):[M+H]
+ 計算値:499.1711
実測値:499.1701
[M+Na]
+ 計算値:521.1530
実測値:521.1520
【0636】
アリル2−(アリルオキシ)−4−(2−(アリルオキシ)−4−アミノ−3−メトキシベンズアミド)−3−メトキシベンゾエート
【化466】
[この文献は図面を表示できません]
アリル2−(アリルオキシ)−4−(2−(アリルオキシ)−3−メトキシ−4−ニトロベンズアミド)−3−メトキシベンゾエート(1.0当量、2.41mmol、1.2g)およびSnCl
2*2H
2O(7.0当量、16.86mmol、3.8g)をEtOH(40mL)中に溶解し、60℃で1時間撹拌した。溶液を減圧下で濃縮し、水(100mL)で希釈した。飽和NaHCO
3溶液を加えることによりpHを8〜9に調節し、水性懸濁液をEtOAcで抽出した(3×250mL)。相を分離し、有機相を塩水(1×250mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過した。溶剤を減圧下で除去した後、カラムクロマトグラフィー(H:EA−3:1)により、生成物をオレンジ色の油として得た(892mg、79%)。
1H−NMR(dmso−d
6,400MHz):δ[ppm]3.76(s,3H),3.91(s,3H),4.54(d,J=5.75Hz,2H),4.78(m,4H),5.26(dd,J
1=17.54Hz,J
2=10.40,3H),5.41(m,3H),5.87(s,2H),6.08(m,3H),6.58(d,J=8.72Hz,1H),7.54(d,J=8.92Hz,1H),7.59(d,J=8.92Hz,1H),8.36(d,J=8.92Hz,1H),10.64(s,1H).
HRMS(ESI):[M+H]
+ 計算値:469.1969
実測値:469.1958
[M+Na]
+ 計算値:491.1789
実測値:491.1778
【0637】
(S)−t−ブチル4−(2−(t−ブトキシカルボニルアミノ)−3−シアノプロパンアミド)ベンゾエート
【化467】
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Boc−L−Asn−OH(2.0当量、34.44mmol、8.0g)およびDCC(4.0当量、68.87mmol、14.2g)を、アルゴン雰囲気下で乾燥DMF(150mL)中に溶解した。室温で10分間攪拌した後、t−ブチル4−アミノ安息香酸塩(1.0当量、17.22mmol、3.9g)を添加し、攪拌を19時間継続した。EtOAc(400mL)を添加し、混合物を、塩水(3×150mL)、飽和NaHCO
3溶液(2×150mL)、HCl(5%、2×150mL)および塩水(1×150mL)で順次に洗浄した。有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、ろ過し、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(H:EA−4:1)により、生成物を白色の固体として得た(4.2g、57%)。
1H−NMR(dmso−d
6,400MHz):δ[ppm]1.40(s,9H),1.53(s,9H),2.83(dd,J
1=16.92Hz,1H),2.99(dd,J
1=16.92Hz,J
2=5.10Hz,1H),4.46(dd,J
1=13.70Hz,J
2=8.86Hz,1H),7.58(d,J=7.79Hz,1H),7.71(d,J=8.60Hz,2H),7.87(d,J=8.60Hz,2H),10.48(s,1H).
HRMS(ESI):[M+H]
+ 計算値:390.2034
実測値:390.2017
[M+Na]
+ 計算値:412.1843
実測値:412.1834
【0638】
(S)−4−(3−シアノ−2−(4−ニトロベンズアミド)プロパンアミド)安息香酸
【化468】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−t−ブチル4−(2−(t−ブトキシカルボニルアミノ)−3−シアノプロパンアミド)ベンゾエート(1.0当量、0.81mmol、314mg)をHCl/ジオキサン(4M、5mL)中に溶解させ、反応混合物を、boc基およびt−ブチルエステルの開裂が完了するまで室温で撹拌した(LC/MS監視、およそ6時間)。溶剤を減圧下で除去し、残渣をアルゴン雰囲気下で乾燥DMF(10mL)中に溶解させた。トリエチルアミン(3.0当量、2.42mmol、0.73mL)および2,5−ジオキソピロリジン−1−イル4−ニトロベンゾエート(1.1当量、0.89mmol、234mg)を添加し、この混合物を室温で16時間撹拌した。EtOAc(50mL)を添加し、混合物を、塩水(3×25mL)、飽和NaHCO
3溶液(2×25mL)、HCl(5%、2×25mL)および塩水(1×25mL)で順次に洗浄した。有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、ろ過し、溶剤を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(CHCl
3:CH
3OH−9:0.5)により、生成物を白色の固体として得た(119mg、39%)。
1H−NMR(dmso−d
6,400MHz):δ[ppm]3.06(dd,J
1=16.92Hz,J
2=8.60Hz,1H),3.17(dd,J
1 =16.92Hz,J
2=5.37Hz,1H),5.01(m,1H),7.74(d,J=8.87Hz,1H),7.92(d,J=8.87Hz,1H),8.16(d,J=9.13Hz,1H),8.38(d,J=8.87Hz,1H),9.53(d,J=7.79Hz,1H),10.61(s,1H).
HRMS(ESI):[M+H]
+ 計算値:383.0986
実測値:390.0974
【0639】
メチル−6−アミノネコチネート
【化469】
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6−アミノニコチン酸(1.00g、7.246mmol、1.00当量)を無水MeOH(40ml)中に溶解させ、0℃に冷却した。SOCl
2(2.587g、1.70ml、21.739mmol、3.00当量)を添加し、反応混合物を室温に温めさせた。16時間攪拌した後、溶剤を蒸発させて、生成物を薄い黄色の固体として得た(60%)。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):3.75(s,3H),6.43−6.46(dd,J
1=8.7Hz,J
2=0.7Hz,1H),6.84(s,2H),7.81−7.83(dd,J
1=8.9Hz,J
2=2.4Hz,1H),8.50(d,J=2.1Hz,1H),
13C−NMR(100.6 MHz,DMSO−d
6):51.36,107.13,113.19,137.60,151.04,162.52,165.72
HR−MS:計算値:[M+H]
+ 153.0659
実測値:[M+H]
+ 153.0654
【0640】
メチル6−[[(E)−3−(4−アリルオキシフェニル)−2−メチル−プロプ−2−エノイル]アミノ]ピリジン−3−カルボキシレート
【化470】
[この文献は図面を表示できません]
アリルで保護した桂皮酸(200mg、0.917mmol、1.00当量)をDCM(10ml)中に溶解させ、触媒量のDMF(100μl)を添加した。SOCl
2(545mg、0.36ml、4.579mmol、5.00当量)を滴下し、混合物を16時間撹拌した。溶剤を除去し、残渣を再度DMF中に溶解させた。メチル−6−アミノネコチネート(139mg、0.917mmol、1.00当量)をDMF中に溶解させ、添加した。さらに16時間攪拌した後、混合物をEEで希釈し、有機層を、1NのHCl、飽和NaHCO
3および塩水で3回洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、溶剤を蒸発させた。粗生成物をクロマトグラフィで精製して生成物を薄い黄色の固体として得た。
【0641】
6−[[(E)−3−(4−アリルオキシフェニル)−2−メチル−プロプ−2−エノイル]アミノ]ピリジン−3−カルボン酸
【化471】
[この文献は図面を表示できません]
メチル6−[[(E)−3−(4−アリルオキシフェニル)−2−メチル−プロプ−2−エノイル]アミノ]ピリジン−3−カルボキシレート(1.00当量)をジオキサン/H
2O(1:1)中に溶解させ、LiOH(3.00当量)を添加した。混合物を4時間撹拌した。ジオキサンを除去し、水性層を濃塩酸で酸性化した。水性層をEEで3回抽出し、組み合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させた。溶剤を蒸発させて生成物を得た。
【0642】
アリル2−アリルオキシ−4−[[2−アリルオキシ−4−[[4−[[(2S)−2−[[6−[[(E)−3−(4−アリルオキシフェニル)−2−メチル−プロプ−2−エノイル]アミノ]ピリジン−3−カルボニル]アミノ]−3−シアノ−プロパノイル]アミノ]ベンゾイル]
【化472】
[この文献は図面を表示できません]
6−[[(E)−3−(4−アリルオキシフェニル)−2−メチル−プロプ−2−エノイル]アミノ]ピリジン−3−カルボン酸(1.50当量)をTHF中に溶解させた。トリホスゲン(0.50当量)およびコリジン(8.00当量)を添加し、20分間撹拌した。アミン(1.00当量)およびDIPEA(10.00当量)をTHF中に溶解し、混合物に添加した。16時間攪拌した後、混合物をEEで希釈し、有機層を1NのHCl、飽和NaHCO
3および塩水で3回洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させた後、溶剤を除去し、粗生成物をクロマトグラフィで精製して生成物を得た。
【0643】
4−[[(2S)−3−シアノ−2−[(5−ニトロピリジン−2−カルボニル)アミノ]プロパノイル]アミノ]安息香酸
【化473】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−1−((4−カルボキシフェニル)アミノ)−3−シアノ−1−オキソプロパン−2−アミニウムクロリド(424mg、1.58mmol、1.00当量)を無水DMF(10ml)中に溶解させ、TEA(479mg、665μl、4.74mmol、3.00当量)をゆっくりと添加した。2,5−ジオキソピロリジン−1−イル5−ニトロピコリネート(440mg、1.66mmol、1.05当量)をDMF(10ml)中に溶解させ、反応混合物に添加した。室温で16時間攪拌した後、混合物をEE(50ml)で希釈し、有機層を1NのHClおよび塩水で4回洗浄した。溶剤を蒸発させ、粗生成物をクロマトグラフィで精製して(Hex:EE 1:1)、生成物を薄い黄色の固体として得た(78%)。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):3.19−3.28(m,2H),5.04−5.10(m,1H),7.72(d,J=8.9Hz,2H),7.92(d,J=8.6Hz,2H),8.32(d,J=8.6Hz,1H),8.79−8.82(dd,J
1=8.6Hz,J
2=2.4Hz,1H),9.46(d,J=2.4Hz,1H),9.55(d,J=8.3Hz,1H),10.53(s,1H),12.73(br,1H)
13C−NMR(100.6MHz,DMSO−d
6):20.30,50.08,117.96,118.99,123.12,125.78,130.35,133.54,142.31,144.04,145.92,152.98,162.54,166.80,167.37
HR−MS:計算値:[M−H]
− 382.0782
実測値:[M−H]
− 382.0789
【0644】
アリル2−アリルオキシ−4−[[2−アリルオキシ−4−[[4−[[(2S)−3−シアノ−2−[(5−ニトロピリジン−2−カルボニル)アミノ]プロパノイル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]−3−メトキシ−ベンゾイル]アミノ]−3−メトキシ−ベンゾエート
【化474】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−4−(3−シアノ−2−(5−ニトロピコリンアミド)プロパンアミド)安息香酸(404mg、1.05mmol、2.00当量)をTHF(20ml)中に溶解させ、BTC(104mg、0.35mmol、0.66当量)およびコリジン(510mg、558μl、4.22mmol、8.00当量)を添加し、室温で20分間撹拌した。アリル2−(アリルオキシ)−4−(2−(アリルオキシ)−4−アミノ−3−メトキシベンズアミド)−3−メトキシベンゾエート(246mg、0.52mmol、1.00当量)およびDIPEA(679mg、940μl、5.27mmol、10.00当量)をTHF(10ml)中に溶解し、反応混合物に添加した。16時間攪拌した後、混合物をEE(50ml)で希釈し、1NのHCl、飽和NaHCO
3および塩水で3回洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させた後、溶剤を蒸発させた。粗生成物をクロマトグラフィで精製して(Hex:EE 1:1)、生成物を黄色の固体として得た(69%)。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):3.24−3.29(m,2H),3.91(s,3H),3.93(s,3H),4.53−4.55(m,2H),4.76−4.81(m,4H),5.06−5.12(m,1H),5.23−5.31(m,3H),5.36−5.44(m,3H),5.99−6.16(m,3H),7.57(d,J=8.6Hz,1H),7.77(d,J=8.6Hz,2H),7.80(d,J=8.9Hz,1H),7.90−7.92(m,1H),7.99(d,J=8.9Hz,2H),8.32−8.35(m,2H),8.80−8.83(m,1H),9.48(dd,J
1=2.6Hz,J
2=0.7Hz,1H),9.57(d,J=8.6Hz,1H),9.70(s,1H),10.55(s,1H),10.65(s,1H)
HR−MS:計算値:[M+H]
+ 834.2729
実測値:[M+H]
+ 804.2900
【0645】
アリル2−アリルオキシ−4−[[2−アリルオキシ−4−[[4−[[(2S)−2−[(5−アミノピリジン−2−カルボニル)アミノ]−3−シアノ−プロパノイル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]−3−メトキシ−ベンゾイル]アミノ]−3−メトキシ−ベンゾエート
【化475】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−アリル2−(アリルオキシ)−4−(2−(アリルオキシ)−4−(4−(3−シアノ−2−(5−ニトロピコリンアミド)プロパンアミド)ベンズ−アミド)−3−メトキシベンズアミド)−3−メトキシベンゾエート(335mg、.402mmol、1.00当量)をEtOH(30ml)中に溶解させ、SnCl
2・H
2Oを添加した。混合物を60℃で6時間撹拌した。溶剤を蒸発させ、残渣を再度EE中に溶解させた。有機層を飽和NaHCO
3で洗浄し、水性層をEEで2回抽出した。有機層を塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、蒸発させた。粗生成物をクロマトグラフィで精製して(CHCl
3:MeOH9:0.1)、生成物を黄色の固体として得た(60%)。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):3.18−3.23(m,1H),3.27−3.32(m,1H),3.91(s,3H),3.93(s,3H),4.53−4.55(m,2H),4.77−4.81(m,4H),4.99−5.04(m,1H),5.23−5.31(m,3H),5.36−5.44(m,3H),5.99−6.16(m,3H),7.29(dd,J
1=7.72Hz,J
2=2.6Hz,1H),7.57(d,J=8.6Hz,1H),7.76−7.81(m,3H),7.91(dd,J
1=8.7Hz,J
2=2.8Hz,2H),7.99(d,J=8.6Hz,2H),8.18(d,J=2.4Hz,1H),8.33(d,J=8.9Hz,1H),8.85(d,J=1.6Hz,1H),8.93(d,J=8.3Hz,1H),9.14(s,1H),9.69(s,1H),10.56(s,1H),10.65(s,1H)
HR−MS:計算値:[M+H]
+ 804.2988
実測値:[M+H]
+ 804.2900
【0646】
アリル2−アリルオキシ−4−[[2−アリルオキシ−4−[[4−[[(2S)−2−[[5−[[(E)−3−(4−アリルオキシフェニル)−2−メチル−プロプ−2−エノイル]アミノ]ピリジン−2−カルボニル]アミノ]−3−シアノ−プロパノイル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]−3−メトキシ−ベンゾイル]アミノ]−3−メトキシ−ベンゾエート
【化476】
[この文献は図面を表示できません]
(E)−3−(4−(アリルオキシ)フェニル)−2−メチルアクリル酸(42mg、0.194mmol、3.00当量)をTHF中に溶解させた。BTC(19mg、0.065mmol、1.00当量)およびコリジン(63mg、69μl、0.518mmol、8.00当量)を添加し、混合物を室温で撹拌した。20分間後、(S)−アリル2−(アリルオキシ)−4−(2−(アリルオキシ)−4−(4−(2−(5−アミノピコリンアミド)−3−シアノプロパンアミド)ベンズアミド)−3−メトキシベンズアミド)−3−メトキシベンゾエート(52mg、0.065mmol、1.00当量)およびDIPEA(83mg、116μl、0.647mmol、10.00当量)をTHF中に溶解し反応混合物に添加し、さらに16時間撹拌した。反応混合物をEEで希釈し、1NのHCl、飽和NaHCO
3および塩水で3回洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させた後、溶剤を除去した。粗生成物をクロマトグラフィで精製して(CHCl
3:MeOH9:0.2)、生成物を黄色の固体として得た(95%)。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):2.15(s,3H),3.91(s,3H),3.93(s,3H),4.53−4.55(m,2H),4.60−4.63(m,2H),4.76−4.81(m,4H),5.01−5.08(m,1H),5.26−5.29(m,4H),5.38−5.44(m,4H),6.00−6.10(m,4H),7.04−7.06(m,2H),7.46−7.49(m,2H),7.56−7.58(m,1H),7.77−7.82(m,3H),7.91−7.93(m,1H),7.98−8.01(m,2H),8.07−8.09(m,1H),8.33(d,J=8.9Hz,1H),8.36−8.39(dd,J
1=8.6Hz,J
2=2.1Hz,1H),9.03(d,J=2.6Hz,1H),9.18(d,J=9.1Hz,1H),9.71(s,1H),10.43(s,1H),10.58(s,1H),10.66(s,1H)
HR−MS:計算値:[M+H]
+:1004.3825
実測値:[M+H]
+:1004.3842
【0647】
t−ブチル5−ニトロピリジン−2−カルボキシレート
【化477】
[この文献は図面を表示できません]
DIC(3.00当量)、tBuOH(4.00当量)およびCuCl(0.02当量)をアルゴン雰囲気下に室温で5日間撹拌した。混合物をセライトパッドを通してろ過し、DCM(4:1)で希釈した。5−ニトロピコリン酸(1.00g、5.952mmol、1.00当量)をDMF(20ml)中に溶解させ、活性化tBuOHを滴下漏斗で添加した。室温で4時間攪拌した後、混合物を0℃に冷却した。ヘキサン(40ml)を添加し、これをさらに30分間攪拌した。混合物をセライトでろ過し、濾液をH
2Oで3回洗浄した。溶剤を除去し、粗生成物をクロマトグラフィで精製して(Hex/EE 5:1)、生成物を白色の固体として得た(70%)。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):1.58(s,9H),8.21−8.23(dd,J
1=8.6Hz,J
2=0.8Hz,1H),8.72−8.75(dd,J
1=8.6Hz,J
2=2.7Hz,1H),9.44−9.45(d,J=2.6Hz,1H)
13C−NMR(100.6MHz,DMSO−d
6):27.62,82.75,125.17,133.07,144.73,152.81,160.74,174.17
HR−MS:計算値:[M+H]
+:225.0870
実測値:[M+H]
+:255.0872
【0648】
t−ブチル5−アミノピリジン−2−カルボキシレート
【化478】
[この文献は図面を表示できません]
t−ブチル−5−ニトロ−ピコリネート(822mg、3.67mmol)をEE/MeOH(9:1)(20ml)中に溶解させ、Pd/C10%(82mg)を添加した。混合物を、室温で、水素雰囲気下に5時間撹拌した。混合物をセライトパッドでろ過し、溶剤を蒸発させて、生成物を白色の固体として得た(90%)。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):1.50(s,9H),6.08(s,2H),6.89(dd,J
1=8.6Hz,J
2=2.7Hz,1H),7.68(d,J=8.6Hz,1H),7.95(d,J=2.7Hz,1H)
13C−NMR(100.6 MHz,DMSO−d
6):27.95,79.57,118.07,126.09,135.55,135.60,147.72,164.06
HR−MS:計算値:[M+H]
+:195.1128
実測値:[M+H]
+:195.1128
【0649】
t−ブチル5−[[(2S)−2−(t−ブトキシカルボニルアミノ)−3−シアノ−プロパノイル]アミノ]ピリジン−2−カルボキシレート
【化479】
[この文献は図面を表示できません]
t−ブチル−5−アミノ−ピコリネート(727mg、3.747mmol、1.00当量)およびBoc−Asn−OH(1.739g、7.495mmol、2.00当量)をDMF(30ml)中に溶解し、DCC(3.092g、14.989mmol、4.00当量)を添加した。室温で16時間攪拌した後、混合物をろ過し、濾液をEE(60ml)で希釈した。有機層を1NのHCl、飽和NaHCO
3および塩水で3回洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、溶剤を除去した。粗生成物をクロマトグラフィで精製して(Hex/EE 1:2)、生成物を白色の固体として得た(60%)。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):1.41(s,9H),1.54(s,9H),6.08(s,2H),6.89(dd,J
1=8.6Hz,J
2=2.7Hz,1H),7.68(d,J=8.6Hz,1H),7.95(d,J=2.7Hz,1H)
13C−NMR(100.6 MHz,DMSO−d
6):27.95,79.57,118.07,126.09,135.60,147.72,164.06
【0650】
[(1S)−2−[(6−カルボキシ−3−ピリジル)アミノ]−1−(シアノメチル)−2−オキソ−エチル]塩化アンモニウム
【化480】
[この文献は図面を表示できません]
T−ブチル5−[[(2S)−2−(t−ブトキシカルボニルアミノ)−3−シアノ−プロパノイル]アミノ]ピリジン−2−カルボキシレート(900mg、2.310mmol)をジオキサン(20ml)中の4MのHCl中に溶解させた。溶液を室温で5時間撹拌した。溶剤を蒸発させ、生成物を減圧中で乾燥した(定量的)。
【0651】
5−[[(2S)−3−シアノ−2−[(4−ニトロベンゾイル)アミノ]プロパノイル]アミノ]ピリジン−2−カルボン酸
【化481】
[この文献は図面を表示できません]
[(1S)−2−[(6−カルボキシ−3−ピリジル)アミノ]−1−(シアノメチル)−2−オキソ−エチル]塩化アンモニウム(1.00当量)をDMF中に溶解させ、TEA(3.00当量)を滴下した。2,5−ジオキソピロリジン−1−イル−4−ニトロベンゾエート(1.05当量)をDMF中に溶解させ、混合物に添加した。室温で16時間攪拌した後、混合物をEEで希釈し、1NのHClおよび塩水で4回洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、溶剤を除去した。粗生成物をクロマトグラフィで精製して生成物を黄色の固体として得た。
【0652】
アリル2−アリルオキシ−4−[[2−アリルオキシ−4−[[5−[[(2S)−3−シアノ−2−[(4−ニトロベンゾイル)アミノ]プロパノイル]アミノ]ピリジン−2−カルボニル]アミノ]−3−メトキシ−ベンゾイル]アミノ]−3−メトキシ−ベンゾエート
【化482】
[この文献は図面を表示できません]
5−[[(2S)−3−シアノ−2−[(4−ニトロベンゾイル)アミノ]プロパノイル]アミノ]ピリジン−2−カルボン酸(2.00当量)をTHF中に溶解させ、トリホスゲン(0.66当量)およびコリジン(8.00当量)を添加した。混合物を室温で40分間撹拌した。アミン(1.00当量)およびDIPEA(10.00当量)をTHF中に溶解し、混合物に添加し、これを室温でさらに16時間撹拌した。この反応をEEで希釈し、1NのHCl、飽和NaHCO
3および塩水で3回洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させた後、溶剤を除去した。粗生成物をクロマトグラフィで精製して生成物を黄色の固体として得た。
【0653】
アリル2−アリルオキシ−4−[[2−アリルオキシ−4−[[5−[[(2S)−2−[(4−アミノベンゾイル)アミノ]−3−シアノ−プロパノイル]アミノ]ピリジン−2−カルボニル]アミノ]−3−メトキシ−ベンゾイル]アミノ]−3−メトキシ−ベンゾエート
【化483】
[この文献は図面を表示できません]
アリル2−アリルオキシ−4−[[2−アリルオキシ−4−[[5−[[(2S)−3−シアノ−2−[(4−ニトロベンゾイル)アミノ]プロパノイル]アミノ]ピリジン−2−カルボニル]アミノ]−3−メトキシ−ベンゾイル]アミノ]−3−メトキシ−ベンゾエート(1.00当量)をEtOH中に溶解させ、SnCl
2・H
2O(5.00当量)を添加した。混合物を60℃で6時間撹拌した。溶剤を除去し、残渣をEEにとった。飽和NaHCO
3を添加し、水性層をEEで3回抽出した。組み合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、溶剤を除去した。粗生成物をクロマトグラフィで精製して生成物を黄色の固体として得た。
【0654】
アリル2−アリルオキシ−4−[[2−アリルオキシ−4−[[5−[[(2S)−2−[[4−[[(E)−3−(4−アリルオキシフェニル)−2−メチル−プロプ−2−エノイル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]−3−シアノ−プロパノイル]アミノ]ピリジン−2−カルボニル]アミノ]−3−メトキシ−ベンゾイル]アミノ]−3−メトキシ−ベンゾエート
【化484】
[この文献は図面を表示できません]
桂皮酸(3.00当量)をTHF中に溶解させた。トリホスゲン(1.00当量)およびコリジン(8.00当量)を添加し、これを15分間撹拌した。アリル2−アリルオキシ−4−[[2−アリルオキシ−4−[[5−[[(2S)−2−[(4−アミノベンゾイル)アミノ]−3−シアノ−プロパノイル]アミノ]ピリジン−2−カルボニル]アミノ]−3−メトキシ−ベンゾイル]アミノ]−3−メトキシ−ベンゾエート(1.00当量)およびDIPEA(10.00当量)をTHF中に溶解し、混合物に添加した。16時間攪拌した後、混合物をEEで希釈し、有機層を1NのHCl、飽和NaHCO
3および塩水で3回洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させた後、溶剤を除去した。粗生成物をクロマトグラフィで精製して生成物を黄色の固体として得た。
【0655】
5−[[(2S)−3−シアノ−2−[(5−ニトロピリジン−2−カルボニル)アミノ]プロパノイル]アミノ]ピリジン−2−カルボン酸
【化485】
[この文献は図面を表示できません]
アミン(1.00当量)をDMF中に溶解させ、TEA(3.00当量)を滴下した。2,5−ジオキソピロリジン−1−イル−5ニトロピコリネート(1.05当量)をDMF中に溶解させ、混合物に添加した。室温で16時間攪拌した後、混合物をEEで希釈し、1NのHClおよび塩水で4回洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、溶剤を除去した。粗生成物をクロマトグラフィで精製して生成物を黄色の固体として得た。
【0656】
アリル2−アリルオキシ−4−[[2−アリルオキシ−4−[[5−[[(2S)−3−シアノ−2−[(5−ニトロピリジン−2−カルボニル)アミノ]プロパノイル]アミノ]ピリジン−2−カルボニル]アミノ]−3−メトキシ−ベンゾイル]アミノ]−3−メトキシ−ベンゾエート
【化486】
[この文献は図面を表示できません]
5−[[(2S)−3−シアノ−2−[(5−ニトロピリジン−2−カルボニル)アミノ]プロパノイル]アミノ]ピリジン−2−カルボン酸(2.00当量)をTHF中に溶解させ、トリホスゲン(0.66当量)およびコリジン(8.00当量)を添加した。混合物を室温で40分間撹拌した。アミン(1.00当量)およびDIPEA(10.00当量)をTHF中に溶解し、混合物に添加し、これを室温でさらに16時間撹拌した。この反応をEEで希釈し、1NのHCl、飽和NaHCO
3および塩水で3回洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させた後、溶剤を除去した。粗生成物をクロマトグラフィで精製して生成物を黄色の固体として得た。
【0657】
アリル2−アリルオキシ−4−[[2−アリルオキシ−4−[[5−[[(2S)−2−[(5−アミノピリジン−2−カルボニル)アミノ]−3−シアノ−プロパノイル]アミノ]ピリジン−2−カルボニル]アミノ]−3−メトキシ−ベンゾイル]アミノ]−3−メトキシ−ベンゾエート
【化487】
[この文献は図面を表示できません]
5−[[(2S)−3−シアノ−2−[(5−ニトロピリジン−2−カルボニル)アミノ]プロパノイル]アミノ]ピリジン−2−カルボン酸(1.00当量)をEtOH中に溶解させ、SnCl
2・H
2O(5.00当量)を添加した。混合物を60℃で6時間撹拌した。溶剤を除去し、残渣をEEにとった。飽和NaHCO
3を添加し、水性層をEEで3回抽出した。組み合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、溶剤を除去した。粗生成物をクロマトグラフィで精製して生成物を黄色の固体として得た。
【0658】
アリル2−アリルオキシ−4−[[2−アリルオキシ−4−[[5−[[(2S)−2−[[5−[[(E)−3−(4−アリルオキシフェニル)−2−メチル−プロプ−2−エノイル]アミノ]ピリジン−2−カルボニル]アミノ]−3−シアノ−プロパノイル]アミノ]ピリジン−2−カルボニル]アミノ]−3−メトキシ−ベンゾイル]アミノ]−3−メトキシ−ベンゾエート
【化488】
[この文献は図面を表示できません]
桂皮酸(3.00当量)をTHF中に溶解させた。トリホスゲン(1.00当量)およびコリジン(8.00当量)を添加し、これを15分間撹拌した。アリル2−アリルオキシ−4−[[2−アリルオキシ−4−[[5−[[(2S)−2−[(5−アミノピリジン−2−カルボニル)アミノ]−3−シアノ−プロパノイル]アミノ]ピリジン−2−カルボニル]アミノ]−3−メトキシ−ベンゾイル]アミノ]−3−メトキシ−ベンゾエート(1.00当量)およびDIPEA(10.00当量)をTHF中に溶解し、混合物に添加した。16時間攪拌した後、混合物をEEで希釈し、有機層を1NのHCl、飽和NaHCO
3および塩水で3回洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させた後、溶剤を除去した。粗生成物をクロマトグラフィで精製して生成物を黄色の固体として得た。
【0659】
アリル2−アリルオキシ−4−[[2−アリルオキシ−3−メトキシ−4−[(4−ニトロフェニル)スルホニルアミノ]ベンゾイル]アミノ]−3−メトキシ−ベンゾエート
【化489】
[この文献は図面を表示できません]
アミン(500mg、1.068mmol、1.00当量)をDCM中に溶解させ、DMAP(100mg、w/w10%)およびピリジン(2.5ml)を添加した。4−ニトロベンゼン−1−塩化スルホニル(710mg、3.205mmol、3.00当量)を添加し、これを室温で72時間撹拌した。混合物を1NのHClおよび塩水で3回洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させた後、溶剤を除去した。粗生成物をクロマトグラフィ(Hex/EE 3:1)で精製して生成物を黄色の固体として得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):3.59(s,3H),3.87(s,3H),4.50−4.52(m,2H),4.63−4.65(m,2H),4.75−4.76(m,2H),5.24−5.28(m,2H),5.34−5.42(m,2H),5.92−6.12(m,3H),7.29(d,J=8.9Hz,1H),7.54(d,J=8.9Hz,1H),7.69(d,J=8.9Hz,1H),8.09(d,J=8.9Hz,2H),8.26(d,J=8.9Hz,1H),8.42(d,J=8.9Hz,2H),10.51(s,1H),10.59(s,1H)
13C−NMR(100.6 MHz,DMSO−d
6):59.76,60.95,65.11,114.87,117.86,118.14,120.21,120.38,124.70,126.24,128.30,132.45,132.61,133.93,136.37,142.52,144.59,149.74,149.91,151.06,162.17,164.44,172.51
HR−MS:計算値:[M+H]
+:
実測値:[M+H]
+:
【0660】
アリル2−アリルオキシ−4−[[2−アリルオキシ−4−[(4−アミノフェニル)スルホニルアミノ]−3−メトキシ−ベンゾイル]アミノ]−3−メトキシ−ベンゾエート
【化490】
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アリル2−アリルオキシ−4−[[2−アリルオキシ−3−メトキシ−4−[(4−ニトロフェニル)スルホニルアミノ]ベンゾイル]アミノ]−3−メトキシ−ベンゾエート(320mg、0.490mmol、1.00当量)をEtOH(30ml)中に溶解させ、SnCl
2・H
2O(554mg、2.45mmol、5.00当量)を添加した。混合物を60℃で6時間撹拌した。溶剤を除去し、残渣をEEにとった。飽和NaHCO
3を添加し、水性層をEEで3回抽出した。組み合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、溶剤を除去した。粗生成物をクロマトグラフィで(Hex/EE 1:1)精製して生成物を黄色の固体として得た(90%)。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):3.64(s,3H),3.88(s,3H),4.50−4.52(m,2H),4.67−4.69(m,2H),4.75−4.76(m,2H),5.24−5.30(m,2H),5.34−5.42(m,2H),5.96−6.12(m,3H),6.04(s,2H),6.55(d,J=8.6Hz,2H),7.32(d,J=9.1Hz,1H),7.48(d,J=8.6Hz,2H),7.54(d,J=8.9Hz,1H),7.67(d,J=8.9Hz,1H),8.28(d,J=8.9Hz,1H),9.69(s,1H),10.54(s,1H)
13C−NMR(100.6 MHz,DMSO−d
6):60.85,60.98,65.09,74.54,74.84,112.51,114.75,115.13,117.85,118.13,120.18,120.24,121.65,124.20,125.73,126.27,128.88,132.51,132.63,133.95,136.39,136.53,142.42,142.88,149.70,151.07,153.18,162.27,164.45
HR−MS:計算値:[M+H]
+:624.2010
実測値:[M+H]
+:624.2018
【0661】
アリル2−アリルオキシ−4−[[2−アリルオキシ−4−[[4−[[(2S)−2−(t−ブトキシカルボニルアミノ)−3−シアノ−プロパノイル]アミノ]フェニル]スルホニルアミノ]−3−メトキシ−ベンゾイル]アミノ]−3−メトキシ−ベンゾエート
【化491】
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アミン(1.00当量)およびBoc−Asn−OH(2.00当量)をDMF中に溶解した。DCC(4.00当量)を添加し、この混合物を室温で72時間撹拌した。混合物をEEで希釈し、1NのHCl、飽和NaHCO
3および塩水で3回洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させた後、溶剤を蒸発させた。粗生成物をクロマトグラフィで精製して生成物を黄色の固体として得た。
【0662】
[(1S)−2−[4−[[3−アリルオキシ−4−[(3−アリルオキシ−4−アリルオキシカルボニル−2−メトキシ−フェニル)カルバモイル]−2−メトキシ−フェニル]スルファモイル]アニリノ]−1−(シアノメチル)−2−オキソ−エチル]塩化アンモニウム
【化492】
[この文献は図面を表示できません]
アリル2−アリルオキシ−4−[[2−アリルオキシ−4−[[4−[[(2S)−2−(t−ブトキシカルボニルアミノ)−3−シアノ−プロパノイル]アミノ]フェニル]スルホニルアミノ]−3−メトキシ−ベンゾイル]アミノ]−3−メトキシ−ベンゾエートをジオキサン中の4MのHCl中に溶解させ、1時間撹拌した。溶剤を除去し、生成物を減圧中で乾燥した。
【0663】
アリル2−アリルオキシ−4−[[2−アリルオキシ−4−[[4−[[(2S)−3−シアノ−2−[(4−ニトロベンゾイル)アミノ]プロパノイル]アミノ]フェニル]スルホニルアミノ]−3−メトキシ−ベンゾイル]アミノ]−3−メトキシ−ベンゾエート
【化493】
[この文献は図面を表示できません]
アミン(1.00当量)をDMF中に溶解させ、TEA(3.00当量)を滴下した。2,5−ジオキソピロリジン−1−イル−4−ニトロベンゾエート(1.05当量)をDMF中に溶解させ、混合物に添加した。室温で16時間攪拌した後、混合物をEEで希釈し、1NのHClおよび塩水で4回洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、溶剤を除去した。粗生成物をクロマトグラフィで精製して生成物を黄色の固体として得た。
【0664】
アリル2−アリルオキシ−4−[[2−アリルオキシ−4−[[4−[[(2S)−2−[(4−アミノベンゾイル)アミノ]−3−シアノ−プロパノイル]アミノ]フェニル]スルホニルアミノ]−3−メトキシ−ベンゾイル]アミノ]−3−メトキシ−ベンゾエート
【化494】
[この文献は図面を表示できません]
アリル2−アリルオキシ−4−[[2−アリルオキシ−4−[[4−[[(2S)−3−シアノ−2−[(4−ニトロベンゾイル)アミノ]プロパノイル]アミノ]フェニル]スルホニルアミノ]−3−メトキシ−ベンゾイル]アミノ]−3−メトキシ−ベンゾエート(1.00当量)をEtOH中に溶解させ、SnCl
2・H
2O(5.00当量)を添加した。混合物を60℃で6時間撹拌した。溶剤を除去し、残渣をEEにとった。飽和NaHCO
3を添加し、水性層をEEで3回抽出した。組み合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、溶剤を除去した。粗生成物をクロマトグラフィで精製して生成物を黄色の固体として得た。
【0665】
アリル2−アリルオキシ−4−[[2−アリルオキシ−4−[[4−[[(2S)−2−[[4−[[(E)−3−(4−アリルオキシフェニル)−2−メチル−プロプ−2−エノイル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]−3−シアノ−プロパノイル
【化495】
[この文献は図面を表示できません]
桂皮酸(3.00当量)をTHF中に溶解させた。トリホスゲン(1.00当量)およびコリジン(8.00当量)を添加し、これを15分間撹拌した。アリル2−アリルオキシ−4−[[2−アリルオキシ−4−[[4−[[(2S)−2−[(4−アミノベンゾイル)アミノ]−3−シアノ−プロパノイル]アミノ]フェニル]スルホニルアミノ]−3−メトキシ−ベンゾイル]アミノ]−3−メトキシ−ベンゾエート(1.00当量)およびDIPEA(10.00当量)をTHF中に溶解し、混合物に添加した。16時間攪拌した後、混合物をEEで希釈し、有機層を1NのHCl、飽和NaHCO
3および塩水で3回洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させた後、溶剤を除去した。粗生成物をクロマトグラフィで精製して生成物を黄色の固体として得た。
【0666】
[(1S)−2−(4−ベンジルオキシカルボニルアニリノ)−1−(シアノメチル)−2−オキソ−エチル]アンモニウム
【化496】
[この文献は図面を表示できません]
Boc−保護アミン(1.49g、3.45mmol)をジオキサン中の4MのHCl(20ml)中に溶解させた。室温で1時間攪拌した後、溶剤を蒸発させ、生成物を減圧中で乾燥した(定量的)。
【0667】
ベンジル4−[[(2S)−3−シアノ−2−[(4−ニトロフェニル)スルホニルアミノ]プロパノイル]アミノ]ベンゾエート
【化497】
[この文献は図面を表示できません]
アミン(400mg、1.11mmol、1.00当量)をDCM(20ml)中に溶解させた。DMAP(50mg、3.88mmol、3.50当量)およびピリジン(2ml)、続いて、4−ニトロベンゼン−1−塩化スルホニル(741mg、mmol、3.00当量)を溶解した。反応を室温で72時間撹拌し、その後、1NのHClおよび塩水で3回洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させた後、溶剤を蒸発させ、粗生成物をクロマトグラフィで精製して(Hex/EE 2:1)、所望の生成物を黄色の固体として得た(60%)。
【0668】
4−[[(2S)−2−[(4−アミノフェニル)スルホニルアミノ]−3−シアノ−プロパノイル]アミノ]安息香酸
【化498】
[この文献は図面を表示できません]
ペプチドをEE/MeOH9:1中に溶解させ、Pd/C10%(w/w10%)を添加した。水素雰囲気下に、これを室温で2時間撹拌した。反応混合物をセライトパッドを通してろ過し。Na
2SO
4で乾燥させた後、溶剤を蒸発させて生成物を得た。
【0669】
4−[[(2S)−2−[[4−(t−ブトキシカルボニルアミノ)フェニル]スルホニルアミノ]−3−シアノ−プロパノイル]アミノ]安息香酸
【化499】
[この文献は図面を表示できません]
アミノ酸(1.00当量)をジオキサン/H
2O中に溶解させ、K
2CO
3(2.20当量)およびBoc
2O(1.10当量)を添加した。室温で16時間攪拌した後、ジオキサンを除去した。水性層をMTBEで抽出した。その後、水性層を2MのHClで酸性化し、EEで3回抽出した。組み合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させた後、溶剤を蒸発させて生成物を得た。
【0670】
アリル2−アリルオキシ−4−[[2−アリルオキシ−4−[[4−[[(2S)−2−[[4−(t−ブトキシカルボニルアミノ)フェニル]スルホニルアミノ]−3−シアノ−プロパノイル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]−3−メトキシ−ベンゾイル]アミノ]−3−メトキシ−ベンゾエート
【化500】
[この文献は図面を表示できません]
4−[[(2S)−2−[[4−(t−ブトキシカルボニルアミノ)フェニル]スルホニルアミノ]−3−シアノ−プロパノイル]アミノ]安息香酸(2.00当量)をTHF中に溶解させ、トリホスゲン(0.66当量)およびコリジン(8.00当量)を添加した。混合物を室温で40分間撹拌した。アミン(1.00当量)およびDIPEA(10.00当量)をTHF中に溶解し、混合物に添加し、これを室温でさらに16時間撹拌した。この反応をEEで希釈し、1NのHCl、飽和NaHCO
3および塩水で3回洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させた後、溶剤を除去した。粗生成物をクロマトグラフィで精製して生成物を黄色の固体として得た。
【0671】
[4−[[(1S)−2−[4−[[3−アリルオキシ−4−[(3−アリルオキシ−4−アリルオキシカルボニル−2−メトキシ−フェニル)カルバモイル]−2−メトキシ−フェニル]カルバモイル]アニリノ]−1−(シアノメチル)−2−オキソ−エチル]スルファモイル]フェニル]アンモニウム
【化501】
[この文献は図面を表示できません]
Boc−保護アミンをジオキサン中の4MのHCl中に溶解させた。室温で1時間攪拌した後、溶剤を蒸発させ、生成物を減圧中で乾燥した。
【0672】
アリル2−アリルオキシ−4−[[2−アリルオキシ−4−[[4−[[(2S)−2−[[4−[[(E)−3−(4−アリルオキシフェニル)−2−メチル−プロプ−2−エノイル]アミノ]フェニル]スルホニルアミノ]−3−シアノ−プロパノイル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]−3−メトキシ−ベンゾイル]アミノ]−3−メトキシ−ベンゾエート
【化502】
[この文献は図面を表示できません]
桂皮酸(3.00当量)をTHF中に溶解させた。トリホスゲン(1.00当量)およびコリジン(8.00当量)を添加し、これを15分間撹拌した。アミン(1.00当量)およびDIPEA(10.00当量)をTHF中に溶解し、混合物に添加した。16時間攪拌した後、混合物をEEで希釈し、有機層を1NのHCl、飽和NaHCO
3および塩水で3回洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させた後、溶剤を除去した。粗生成物をクロマトグラフィで精製して生成物を黄色の固体として得た。
【0673】
(S,E)−アリル2−(アリルオキシ)−4−(2−(アリルオキシ)−4−(4−(2−(4−(3−(4−(アリルオキシ)フェニル)−2−メチルアクリルアミド)ベンズアミド)−3−シアノプロパンアミド)ベンズアミド)−3−メトキシベンズアミド)−3−メトキシベンゾエート
【化503】
[この文献は図面を表示できません]
ビス−(トリクロロメチル)カーボネート(1.2当量、0.10mmol、29mg)および(E)−3−(4−(アリルオキシ)フェニル)−2−メチルアクリル酸(3.5当量、0.30mmol、66mg)を、アルゴン雰囲気下で乾燥THF(2mL)中に溶解した。2,4,6−コリジン(8.0当量、0.69mmol、91μL)をシリンジでゆっくりと添加した。得られた懸濁液を室温で20分間撹拌し、(S)−アリル2−(アリルオキシ)−4−(2−(アリルオキシ)−4−(4−(2−(4−アミノベンズアミド)−3−シアノプロパンアミド)ベンズアミド)−3−メトキシベンズアミド)−3−メトキシベンゾエート(12)(12)(1.0当量、0.09mmol、69mg)、DIPEA(10.0当量、0.86mmol、146μL)の乾燥THF(3mL)中の溶液を添加した。攪拌を室温で3時間継続し、反応を水(2mL)の添加により失活させた。有機溶剤を減圧下で除去し、EtOAc(20mL)を添加した。混合物を、飽和NaHCO
3(3×10mL)、水(1×10mL)および塩水(1×10mL)で順次に洗浄した。有機溶剤をNa
2SO
4で乾燥させ、ろ過し、減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィーによる精製(CHCl
3−2%MeOH)により、生成物をわずかに黄色の油として得た(64mg、75%)。
R
f(CHCl
3:CH
3OH−9:0.5)=0.15
1H−NMR(dmso−d
6,500MHz):δ[ppm]2.14(s,3H),3.08(dd,J
1=16.75Hz,J
2=8.82Hz,1H),3.17(dd,J
1=16.84Hz,J
2=5.35Hz,1H),3.93(s,3H),3.94(s,3H),4.55(d,J=5.55Hz,2H),4.63(d,J=5.15Hz,2H),4.78(d,J=5.35Hz,2H),4.81(d,J=6.14Hz,2H),5.00(dd,J
1=13.87Hz,J
2=8.13Hz,1H),5.28(m,4H),5.41(m,4H),6.09(m,4H),7.05(d,J=8.72Hz,2H),7.32(s,1H),7.46(d,J=8.72Hz,2H),7.58(d,J=8.72Hz,1H),7.81(m,3H),7.86(d,J=8.72Hz,2H),7.94(m,3H),8.00(d,J=8.72Hz,2H),8.34(d,J=8.72Hz,1H),9.03(d,J=7.53Hz,1H),9.69(s,1H),10.15(s,1H),10.59(s,1H),10.66(s,1H).
HRMS(ESI):[M+H]
+ 計算値:1003.3873
実測値:1003.3880
[M+Na]
+ 計算値:1025.3692
実測値:1025.3697
【0674】
(S,E)−4−(4−(4−(3−シアノ−2−(4−(3−(4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルアクリルアミド)ベンズアミド)プロパンアミド)ベンズアミド)−2−ヒドロキシ−3−メトキシベンズアミド)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ安息香酸(アルビシジン)
【化504】
[この文献は図面を表示できません]
(S,E)−アリル2−(アリルオキシ)−4−(2−(アリルオキシ)−4−(4−(2−(4−(3−(4−(アリルオキシ)フェニル)−2−メチルアクリルアミド)ベンズアミド)−3−シアノプロパンアミド)ベンズアミド)−3−メトキシベンズアミド)−3−メトキシベンゾエート(14)(1.0当量、30μmol、30mg)を、アルゴン雰囲気下および暗中で乾燥THF(5mL)中に溶解させた。フェニルシラン(8.0当量、239μmol、30μl)およびPd[P(Ph)
3]
4(0.5当量、15μmol、17mg)を添加し、反応混合物を10時間、室温で撹拌した。AcOH(1mL)を添加し、溶剤を減圧下で除去し、サンプルを凍結乾燥した。精製を分取HPLCにより達成して、生成物を白色の固体として得た(12mg、48%)。
1H−NMR(THF−d
8,500MHz):δ 2.05(s,3H),3.01(dd,J
1=16.84Hz,J
2=8.72Hz,1H),3.09(m,1H),3.71(s,3H),3.84(s,3H),4.92(m,1H),6.78(d,J=8.32Hz,2H),7.21(s,1H),7.29(d,J=8.32Hz,2H),7.50(d,J=8.92Hz,2H),7.74(m,3H),7.78(d,J=8.52Hz,2H),7.86(m,2H),7.94(m,3H),8.96(d,J=7.53Hz,1H),9.63(s,1H),9.72(s,1H),10.04(s,1H),10.52(s,1H),11.08(s,1H),11.48(s,1H).
HRMS(ESI):[M−H]
− 計算値:841.2460
実測値:841.2440
【0675】
アリル2−(アリルオキシ)−4−((2−(アリルオキシ)−3−メトキシ−4−(4−ニトロベンズアミド)ベンゾイル)オキシ)−3−メトキシベンゾエート
【化505】
[この文献は図面を表示できません]
アリル2−(アリルオキシ)−4−(2−(アリルオキシ)−4−アミノ−3−メトキシベンズアミド)−3−メトキシベンゾエート(4)(1.0当量、0.49mmol、210mg)を乾燥THFおよびDIPEA(7.0当量、3.14mmol、533μl)中に溶解させ、p−ニトロ安息香酸クロリド(3.0当量、1.34mmol、250mg)をアルゴン雰囲気下で添加した。溶液を室温で18時間撹拌した。溶剤を減圧下で除去し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(H:EA−4:1)により精製して、生成物を黄色の固体として得た(84mg、30%)。
R
f(H:EA−3:1)=0.19
1H−NMR(CDCl
3,400MHz):δ[ppm]3.99(s,3H),4.06(s,3H),4.57−4.60(m,2H),4.77(d,J=6.42Hz 2H),4.81(dt,J
1=5.73Hz,J
2=1.34Hz,2H),5.23−5.45(m,6H),6.00−6.21(m,3H),7.69(d,J=8.9Hz,1H),8.06−8.09(m,3H),8.38−8.41(m,2H),8.45(dd,J
1=9.14Hz,J
2=3.15Hz,2H),8.69(s,1H).
HRMS(ESI):[M+H]
+ 計算値:618.2082
実測値:618.2075
[M+Na]
+ 計算値:640.1902
実測値:640.1896
【0676】
アリル2−(アリルオキシ)−4−(2−(アリルオキシ)−4−(4−アミノベンズアミド)−3−メトキシベンズアミド)−3−メトキシベンゾエート
【化506】
[この文献は図面を表示できません]
アリル2−(アリルオキシ)−4−((2−(アリルオキシ)−3−メトキシ−4−(4−ニトロベンズアミド)ベンゾイル)オキシ)−3−メトキシベンゾエート(20)(1.0当量、0.13mmol、82mg)をエタノール/ジオキサン(1:1,1.8mL)中に溶解させ、SnCl
2・H
2O(5.0当量、0.66mmol、150mg)を添加した。溶液を室温で17時間撹拌した。1M KOHを添加し、水性相をEtOAcで抽出し、組み合わせた有機層を塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。溶剤を減圧下で除去し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(H:EA−1:1)により精製して、生成物を黄色の固体として得た(65mg、83%)。
R
f(H:EA−1:1)=0.23
HRMS(ESI):[M+H]
+ 計算値:588.2340
実測値:588.2338
[M+Na]
+ 計算値:610.2160
実測値:610.2158
【0677】
(S)−アリル2−(アリルオキシ)−4−(2−(アリルオキシ)−4−(4−(2−((t−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−シアノプロパンアミド)ベンズアミド)−3−メトキシベンズアミド)−3−メトキシベンゾエート
【化507】
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アリル2−(アリルオキシ)−4−(2−(アリルオキシ)−4−(4−アミノベンズアミド)−3−メトキシベンズアミド)−3−メトキシベンゾエート(17)(1.0当量、0.095mmol、56mg)を、アルゴン雰囲気下で乾燥DMF中に溶解させた。Boc−Asn−OH(3.0当量、0.29mmol、67mg)、HATU(6.1当量、0.58mmol、220mg)およびDIPEA(7当量、0.67mmol、113μl)を添加した。この混合物を室温で14時間撹拌した。EtOAcを添加し、有機層を飽和NH
4Cl溶液、飽和NaHCO
3溶液、塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。溶剤を減圧下で除去し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(CHCl
3:CH
3OH−9:0.2)により精製して、黄色で粘性の油である生成物を得た。この生成物はクロマトグラフィの後においてもまだ不純物を含有するしていたため、収率は、最後のカップリングステップ後に判定した。
R
f(C:M−9:0.2)=0.08
HRMS(ESI):[M+Na]
+ 計算値:806.3008
実測値:806.3007
【0678】
(S)−アリル2−(アリルオキシ)−4−(2−(アリルオキシ)−4−(4−(2−アミノ−3−シアノプロパンアミド)ベンズアミド)−3−メトキシベンズアミド)−3−メトキシベンゾエート
【化508】
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(S)−アリル2−(アリルオキシ)−4−(2−(アリルオキシ)−4−(4−(2−((t−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−シアノプロパンアミド)ベンズアミド)−3−メトキシベンズアミド)−3−メトキシベンゾエート(21)をジオキサン中に溶解させ、ジオキサン中の4MのHClを添加した。混合物を室温で1.5時間撹拌した。溶剤を減圧下で除去し、粗生成物をさらに精製することなく次のステップに用いた。収率は最後のカップリングステップ後に判定した。
R
f(C:M−9:1)=0.34
HRMS(ESI):[M+H]
+ 計算値:684.2664
実測値:684.2674
[M+Na]
+ 計算値:706.2484
実測値:706.2492
【0679】
(E)−メチル4−(3−(4−(アリルオキシ)フェニル)−2−メチルアクリルアミド)ベンゾエート
【化509】
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(E)−3−(4−アリルオキシフェニル)−2−メチル−プロプ−2−エン酸(13)(1.0当量、0.72mmol、157mg)をアルゴン雰囲気下で乾燥DCM中に溶解させ、塩化チオニル(10.0当量、7.20mmol、522μl)を添加し、溶液を室温で20時間撹拌した。溶剤および塩化チオニルを減圧下で除去した。残渣を乾燥THF中に溶解させ、メチル4−アミノ安息香酸塩(0.7当量、0.48mmol、73mg)およびDIPEA(8.0当量、5.76mmol、976μl)を添加した。混合物を室温で20時間撹拌し、DCMを添加し、有機層を、飽和NH
4Cl溶液および塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥させた。溶剤を蒸発させ、粗生成物を、逆相フラッシュクロマトグラフィ(水/MeOH)を用いて精製し、生成物を白色の固体として得た(121mg、71%)。
R
f(CHCl
3:CH
3OH−100:1)=0.71
1H−NMR(dmso−d
6,400MHz):δ[ppm]2.12(d,J
1=0.9Hz,3H),3.83(s,3H),4.60−4.63(m,2H),5.25−5.30(m,1H),5.38−5.45(m,1H),6.00−6.10(m,1H),7.01−7.05(m,2H),7.29(s,1H),7.44−7.46(m,2H),7.86−7.95(m,4H),10.23(s,1H).
HRMS(ESI):[M+H]
+ 計算値:352.1543
実測値:352.1550
[M+Na]
+ 計算値:374.1363
実測値:374.1370
【0680】
(E)−4−(3−(4−(アリルオキシ)フェニル)−2−メチルアクリルアミド)安息香酸
【化510】
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(E)−メチル4−(3−(4−(アリルオキシ)フェニル)−2−メチルアクリルアミド)ベンゾエート(22)(1当量、0.34mmol、121mg)をTHF(2mL)中に溶解させた。水中の0.5M LiOH(2.5当量、0.86mmol、1.7mL)を添加した。混合物を室温で20時間撹拌し、次いで、pH2に酸性化し、EtOAcで抽出した。組み合わせた有機層を水および塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、溶剤を蒸発させて、生成物を白色の固体として得た(99mg、85%)。
R
f(CHCl
3:CH
3OH−9:1)=0.35
1H−NMR(dmso−d
6,400MHz):δ[ppm]2.12(d,J
1=0.98Hz,3H),4.61(d,J=5.2Hz,2H),5.28(dd,J
1=10.2Hz,J
2=1.5Hz,1H),5.42(dd,J
1=17.3Hz,J
2=1.5Hz,1H),6.02−6.10(m,1H),7.03(d,J=8.7,2H),7.29(s,1H),7.45(d,J=8.7Hz,2H),7.83−7.92(m,4H),10.18(s,1H).
HRMS(ESI):[M−H]
− 計算値:336.1241
実測値:336.1237
【0681】
アルビシジン誘導体の調製
他の態様によれば、本発明は、式1により定義されている分子構造を有する抗生物質活性を有する化合物の調製に関し、調製物の純度が、95%、97%、99%、99,5%または99,9%超であることを特徴とする。
【0682】
いくつかの実施形態において調製物の純度は約99%である。
【0683】
いくつかの実施形態において調製物の純度は99%超である。
【0684】
いくつかの実施形態において調製物の純度は99,5%超である。
【0685】
いくつかの実施形態において調製物の純度は99,9%超である。
【0686】
同様に、細菌性感染症の予防もしくは処置用の剤形が提供され、これは、本発明の上記の態様または実施形態のいずれかに係る化合物または調製物を含む。剤形は、経鼻、舌下、直腸内、経皮もしくは経口投与、または、吸入形態もしくは座薬などの経腸投与であり得る。あるいは、皮下、静脈、肝内または筋内注射形態などの非経口投与が用いられ得る。任意選択により、薬学的に許容可能なキャリアおよび/または賦形物が存在し得る。
【0687】
他の態様によれば、本発明は、活性処方成分として式1により定義される分子構造を有する抗生物質活性を有する化合物の薬学的調製物に関し、前記薬学的調製物は汚染物を実質的に含まない(含有量が、5%、3%、1%、0,5%、0,1%(w/w)未満)ことを特徴とする。
【0688】
いくつかの実施形態において、薬学的調製物は汚染物の含有量が1%(w/w)未満である。
【0689】
いくつかの実施形態において、薬学的調製物は汚染物の含有量が0,5%(w/w)未満である。
【0690】
いくつかの実施形態において、薬学的調製物は汚染物の含有量が0,1%(w/w)未満である。
【0691】
いくつかの実施形態において、薬学的調製物は実質的に汚染物を含まない。
【0692】
さらなる態様によれば、本発明は、病害の処置方法、特に細菌性感染症の処置方法において使用される、式1により定義される分子構造を有する単離された抗生物質活性を有する化合物、または、活性処方成分として式1により定義される分子構造を有する少なくとも1種の抗生物質活性を有する化合物の薬学的調製物に関する。
【0693】
いくつかの実施形態において、少なくとも1種の抗生物質活性を有する化合物の薬学的調製物は、一般式1Lまたは1Dに係る1種の実質的に純粋なエナンチオマーを含む。
【0694】
いくつかの実施形態において、抗生物質活性を有する化合物の薬学的調製物は、相互に独立して、一般式1の化合物から選択されるL−エナンチオマーまたはD−エナンチオマーの混合物を含む。
【0695】
いくつかの実施形態において、抗生物質活性を有する化合物の薬学的調製物は、一般式1Lおよび1Dに係るL−エナンチオマーおよびD−エナンチオマーのそれぞれの混合物を含み、式中、一般式1LのZおよびYは一般式1DのZおよびYと同一であり、それ故、薬学的調製物は、同一の分子式を有するL−エナンチオマーおよびD−エナンチオマーの混合物を含む。
【0696】
いくつかの実施形態において、少なくとも1種の抗生物質活性を有するアルビシジン化合物の薬学的調製物は、β−アルビシジンまたはAsn−アルビシジンの群から選択される1種の実質的に純粋なエナンチオマーを含む。
【0697】
いくつかの実施形態において、少なくとも1種の抗生物質活性を有するアルビシジン化合物の薬学的調製物は、エナンチオ−β−アルビシジンまたはエナンチオ−Asn−アルビシジンの群から選択される1種の実質的に純粋なエナンチオマーを含む。
【0698】
いくつかの実施形態において、薬学的調製物は、N実質的に純粋なエナンチオマーとしてβ−アルビシジンを含む。
【0699】
いくつかの実施形態において、薬学的調製物は、N実質的に純粋なエナンチオマーとしてエナンチオ−β−アルビシジンを含む。
【0700】
いくつかの実施形態において、抗生物質活性を有するアルビシジン化合物の薬学的調製物は、β−アルビシジン、Asn−アルビシジン、カルバモイル−アルビシジン、カルバモイル−Asn−アルビシジン、β−OMe−アルビシジン、Asn−OMe−アルビシジン、カルバモイル−OMe−アルビシジン、カルバモイル−OMe−Asn−アルビシジン、エナンチオ−β−アルビシジン、エナンチオ−Asn−アルビシジン、エナンチオ−カルバモイル−アルビシジン、エナンチオ−カルバモイル−Asn−アルビシジン、エナンチオ−β−OMe−アルビシジン、エナンチオ−Asn−OMe−アルビシジン、エナンチオ−カルバモイル−OMe−アルビシジンまたはエナンチオ−OMe−カルバモイル−Asn−アルビシジンの群から選択されるL−エナンチオマーまたはD−エナンチオマーの混合物を含む。これはまた、簡潔にするため特に記載されていない既に考察されているジアステレオ異性体(1L1、1L2、1D1、1D2)を含む。
【0701】
いくつかの実施形態において、抗生物質活性を有するアルビシジン化合物の薬学的調製物は、β−アルビシジン、Asn−アルビシジンカルバモイル−アルビシジン、カルバモイル−Asn−アルビシジン、β−OMe−アルビシジン、Asn−OMe−アルビシジン、カルバモイル−OMe−アルビシジン、カルバモイル−OMe−Asn−アルビシジンの群から選択されるL−エナンチオマーの混合物を含む。
【0702】
いくつかの実施形態において、抗生物質活性を有するアルビシジン化合物の薬学的調製物は、エナンチオ−β−アルビシジン、エナンチオ−Asn−アルビシジン、エナンチオ−カルバモイル−アルビシジン、エナンチオ−カルバモイル−Asn−アルビシジンエナンチオ−β−OMe−アルビシジン、エナンチオ−Asn−OMe−アルビシジン、エナンチオ−カルバモイル−OMe−アルビシジンまたはエナンチオ−OMe−カルバモイル−Asn−アルビシジンの群から選択されるD−エナンチオマーの混合物を含む。
【0703】
いくつかの実施形態において、抗生物質活性を有するアルビシジン化合物の薬学的調製物は、一般式(1L)および(1D)に係るL−エナンチオマーおよびD−エナンチオマーのそれぞれの混合物を含み、式中、一般式(1L)のR
1’、R
2’およびR
3’は、一般式(1D)のR
1’、R
2’およびR
3’と同じであり、それ故、薬学的調製物は、同一の分子式を有するL−エナンチオマーおよびD−エナンチオマーの混合物を含む。
【0704】
いくつかの実施形態において、抗生物質活性を有するアルビシジン化合物の薬学的調製物は、
−β−アルビシジンおよびエナンチオ−β−アルビシジンの混合物、または
−Asn−アルビシジンおよびエナンチオ−Asn−アルビシジンの混合物を含む。
【0705】
いくつかの実施形態において、抗生物質活性を有するアルビシジン化合物の薬学的調製物は、
−β−アルビシジンおよびエナンチオ−β−アルビシジンの混合物を含む。
【0706】
いくつかの実施形態において、細菌性感染症はグラム陰性菌による感染症である。
【0707】
いくつかの実施形態において、細菌性感染症はグラム陰性菌による感染症である。
【0708】
いくつかの実施形態において、細菌性感染症は、アシネトバクター属(Acinetobacter)、ボルダテラ属(Bordatella)、ボレリア属(Borellia)、ブルセラ属(Brucella)、カンフィロバクター属(Camphylobacter)、クラミジア属(Chlamydia)、クラミドフィラ属(Chlamydophila)、エンテロバクター属(Enterobacter)、エシェリキア属(Escherichia)、フランシセラ属(Francisella)、ヘモフィルス属(Haemophilus)、ヘリコバクター属(Helicobacter)、クレビセラ属(Klebisella)、レジオネラ属(Legionella)、レプトスピラ属(Leptospira)、モルガネラ属(Morganella)、モラクセラ属(Moraxella)、ネイッセリア属(Neisseria)、プロテウス属(Proteus)、シュードモナス属(Pseudomonas)、リケッチア属(Rickettsia)、シゲラ属(Shigella)、サルモネラ属(Salmonella)、ステノトロホモナス属(Stenotrophomonas)、トレポネーマ属(Treponema)またはエルシニア属(Yersinia)のグラム陰性菌による感染症である。
【0709】
いくつかの実施形態において、細菌性感染症は、バクテロイデス属(Bacteroides)、エシェリキア属(Escherichia)、エンテロバクター属(Enterobacter)、サルモネラ属(Salmonella)、クレビセラ属(Klebisella)、シュードモナス属(Pseudomonas)、ヘモフィルス属(Haemophilus)、セラチア属(Serratia)、シゲラ属(Shigella)、プロテウス属(Proteus)またはモルガネラ属(Morganella)のグラム陰性菌による感染症である。
【0710】
いくつかの実施形態において、細菌性感染症は、アシネトバクターバウマンニ(Acinetobacter baumannii)、バクテロイデスフラジリス(Bacteriodis fragilis)、百日咳菌(Bordatella pertussis)、ボッレリアブルグドルフェリ(Borrelia burgdorferi)、ウシ流産菌(Brucella abortus)、ウシ流産菌(Brucella abortus)、イヌ流産菌(Brucella canis)、ヤギ流産菌(Brucella melitensis)、ブタ流産菌(Brucella suis)、カムピロバクタージェジュニ(Campylobacter jejuni)、クラミジアニューモニエ(Chlamydia pneumoniae)、クラミジアトラコーマティス(Chlamydia trachomatis)、クラミドフィラシッタシ(Chlamydophila psittaci)、エンテロバクターエロゲネス(Enterobacter aerogenes)、エンテロバクタークロアカ(Enterobacter cloacae)、エンテロバクターサカザキ(Enterobacter sakazakii)、クロノバクターサカザキ(Cronobacter sakazakii)、大腸菌(Escherichia coli)、野兎病菌(Francisella tularensis)、インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)、ヘリコバクターピロリ(Helicobacter pylori)、クレブシエラニューモニエ(Klebisella pneumonia)、レジオネラ菌(Legionella pneumophila)、レプトスピラインターロガンス(Leptospira interrogans)、モラクセラカタラーリス(Moraxella catarrhalis)、モルガネラモルガニー(Morganella morganii)、モラックスアクセンフェルト(Moraxella lacunata)、モラクセラボビス(Moraxella bovis)、淋菌(Neisseria gonorrhoeae)、髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)、プロテウスブルガリス(Proteus vulgaris)、プロテウスミラビリス(Proteus mirabilis)、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)、リケッチアリケッチイ(Rickettsia rickettsii)、腸チフス菌(Salmonella typhi)、腸炎菌(Salmonella enteritidis)、セラチアマルセセンス(Serratia marcescens)、シゲラソネイ(Shigella sonnei)、ステノトロホモナスマルトフィリア(Stenotrophomonas maltophilia)、トレポネーマパリズム(Treponema pallidum)、コレラ菌(Vibrio cholerae)またはペスト菌(Yersinia pestis)の群から選択されるグラム陰性菌による感染症である。
【0711】
いくつかの実施形態において、細菌性感染症は、大腸菌(Escherichia coli)、エンテロバクターエロゲネス(Enterobacter aerogenes)、エンテロバクタークロアカ(Enterobacter cloacae)、エンテロバクターサカザキ(Enterobacter sakazakii)、クロノバクターサカザキ(Cronobacter sakazakii)、腸チフス菌(Salmonella typhi)、クレブシエラニューモニエ(Klebisella pneumonia)、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)、インフルエンザ桿菌(Haemophilus influenza)、シゲラソネイ(Shigella sonnei)、プロテウスブルガリス(Proteus vulgaris)、プロテウスミラビリス(Proteus mirabilis)またはモルガネラモルガニー(Morganella morganii)の群から選択されるグラム陰性菌による感染症である。
【0712】
いくつかの実施形態において、細菌性感染症はグラム陽性菌による感染症である。
【0713】
いくつかの実施形態において、細菌性感染症は、バチルス属(Bacillus)、クロストリジウム属(Clostridium)、コリネバクテリウム属(Corynebacterium)、エンテロコッカス属(Enterococcus)、リステリア属(Listeria)、ミクロコッカス属(Micrococcus)、スタフィロコッカス属(Staphylococcus)またはストレプトコッカス属(Streptococcus)のグラム陽性菌による感染症である。
【0714】
いくつかの実施形態において、細菌性感染症は、スタフィロコッカス属(Staphylococcus)、ストレプトコッカス属(Streptococcus)、バチルス属(Bacillus)またはミクロコッカス属(Micrococcus)のグラム陽性菌による感染症である。
【0715】
いくつかの実施形態において、細菌性感染症は、炭疽菌(Bacillus anthracis)、ボツリヌス菌(Clostridium botulinum)、クロストリジウムディフィシル(Clostridium difficile)、クロストリジウムパーフリンジェンス(Clostridium perfringens)、破傷風菌(Clostridium tetani)、コリネバクテリウムジフテリエ(Corynebacterium diphtheriae)、エンテロコッカスフェカーリス(Enterococcus faecalis)、エンテロコッカスフェカリス(Enterococcus faecium)、リステリアモノシトゲネス(Listeria monocytogenes)、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、スタフィロコッカスエビデルミデス(Staphylococcus epidermidis)、スタフィロコッカスサプロフィチカス(Staphylococcus saprophyticus)、ストレプトコッカスアガラクチア(Streptococcus agalactiae)、ストレプトコッカスニューモニエ(Streptococcus pneumoniae)または化膿レンサ球菌(Streptococcus pyogenes)の群から選択されるグラム陽性菌による感染症である。
【0716】
いくつかの実施形態において、細菌性感染症は、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、スタフィロコッカスエビデルミデス(Staphylococcus epidermidis)、化膿レンサ球菌(Streptococcus pyogenes)、枯草菌(Bacillus subtilis)、バチルスメガテリウム(Bacillus megaterium)またはミクロコッカスルテウス(Micrococcus luteus)の群から選択されるグラム陽性菌による感染症である。
【0717】
いくつかの実施形態において、細菌性感染症は、マイコバクテリア科(Mycobacteriaceae)、特にマイコバクテリウム属(Mycobacterium)の細菌による感染症であり、さらに、特に、ヒト型結核菌(Mycobacterium tuberculosis)、らい菌(Mycobacterium leprae)、マイコバクテリウムウルセランス(Mycobacterium ulcerans)またはマイコバクテリウムアビウム(Mycobacterium avium)の1種による感染症である。
【0718】
いくつかの実施形態において、細菌性感染症は、マイコプラズマ科(Mycoplasmataceae)、特にマイコプラズマ属(Mycoplasma)の細菌による感染症であり、さらに、特にマイコプラズマニューモニア(Mycoplasma pneumonia)による感染症である。
【0719】
いくつかの実施形態において、細菌性感染症は、フルオロキノロン系抗生物質に耐性である細菌による感染症である。いくつかの実施形態において、細菌は、フルオロキノロン系抗生物質であるシプロフロキサシン、レボフロキサシンまたはトロバフロキサシンに耐性である。