【課題を解決するための手段】
【0006】
本願発明者は、試行錯誤の上、下記実施形態の防音装置Aを作成したところ、上記従来の防音装置に比べて減音性能が良いため、その要因を境界要素法による数値解析によって探ることとした。
このため、
図6(a)に示すように、同図(b)に示す単純防音壁(遮音壁)B’の頂部を防音装置Aに置き換え(以下、その置き換えた防音壁をBx(x:0、1、2・・・)とする。)、床面や防音壁Bの表面は全て完全反射面とし、その防音壁B(Bx)、音源(騒音発進源)、受音点の位置関係は同図のとおりの試験装置とした。その受音点の間隔はx軸方向、y軸方向ともに10cmとし、受音点数は37×37=1369点とした。防音壁B’は、幅:95mm、高さ:4mとしたため、
図6(a)に図示の防音壁Bは「4m−防音装置Aの高さ」となる。
【0007】
ところで、道路交通騒音において、人間が耳で感じる音は、いろいろな周波数の音波が混在しており、周波数が異なると、同じエネルギーの音でも、耳で感じる強さが異なり、通常、減音対象となる音の周波数は63Hz〜4k(4000)Hzである。このため、それぞれの周波数の音波を、人間の耳で感じる強さに補正させたものがA特性である。
また、このA特性補正値とは別に、騒音の種類が変わると、周波数特性スペクトルも変わる。道路交通騒音の場合は、日本音響学会が表1に示す周波数特性を規定しており、道路用防音壁の性能を計算する場合は、この補正を加算する必要がある(道路交通騒音の予測モデル”ASJ RTN-Model 2013” 日本音響学会誌 70巻 4号(2014) p.208参照)。なお、表1の周波数特性は、A特性及び道路交通騒音特性をともに加味したものである。
【0008】
【表1】
【0009】
以上の下、その減音効果は、
図6(b)に示す単純防音壁B’を基準とし、同図(a)に示す防音壁Bの頂部を防音装置Aに置き換えたときにどの程度減音したかを計算して求めた(防音壁B’と防音壁Bxの高さは同一とする)。
防音装置A(A
0、A
1、A
2・・)は、
図1、
図2等に示すように、並列する上下方向真っ直ぐな前後壁板1、2と、その前後壁板1、2の下面を塞ぐ水平方向の底板3とからなり、この構成の防音装置Aを基本構成とする。この防音装置Aは、上面開放の断面長方形状の、前後壁板1、2等で囲まれる空間に上記騒音の回折音を取り込み、その空間内で音を干渉させてそのエネルギーを減少させる音響管方式である。すなわち、前後壁板1、2、底板3とからなる空間(スペース)Sが音響管を形成する(
図1(a)参照)。このとき、そのスペースSの両側面(図において表裏面)は適宜な板で閉塞されてその間隔は任意の長さとする。
【0010】
この構成の防音装置Aにおいて、その前後壁板1、2の厚さ:5mm、前後壁板1、2の高さ(その前後壁板1、2の下方の底板3上面との突き合わせ点から上端までの高さ、以下同様)h:45.5cm、前後壁板1、2の間隔(両板1、2の内面間の間隔(幅)、以下同様)w:17cmとしたものを防音装置A
0とし、このとき、前後壁板1、2は、床面や防音壁Bと同様に、その表面は全て完全反射面とした。この防音装置A
0を防音壁Bの頂部に置き換えて設置したものを防音壁B
0とする。
なお、
図1及び
図2の防音装置A
0〜A
6は前後壁板1、2が同一高さh(=h’)である。
【0011】
つぎに、その防音装置A
0において、前後壁板1、2の間隔wを変えずに、前後壁板1、2の高さhを、45.5cmより高く(最大91cm)したり(同図(c))、同低く(最小22.5cm)したり(同図(b))した防音装置A
1、前後壁板1、2の高さhを変えずに、前後壁板1、2の間隔wを、17cmより広く(最大182cm)したり(同図(d))、同狭く(最小8.5cm)したり(同図(e))した防音装置A
2、および前後壁板1、2の間隔w及び前後壁板1、2の高さhを共に変えた防音装置A
3(同図(f))を作成した。
その各防音装置A
1〜A
3を防音壁Bの頂部に置き換えて設置した防音壁B
1、B
2、B
3において、周波数条件:63〜4000Hzの1/3オクターブバンド中心周波数とし、各周波数、各受音点ごとに音圧レベルを計算した。音圧レベルの単位はdBである。
【0012】
ここで、道路交通騒音において人間が感知する音圧レベルは、上記のように、A特性を加味した道路交通騒音特性を加算した値となる。このため、上記計算した音圧にその道路交通騒音特性を加味して加算し、各受音点における音圧レベルを算出した。
その各算出値において、
図6(b)に示す防音壁B’に対し、同図(a)に示す各防音壁B
0、B
1、B
2、B
3における、人間が感知する音圧レベルの差を求めることにより、各受音点における減音効果を算出した。このとき、全受音点の減音効果を平均化した値で、構造の違いによる影響を評価した。
【0013】
すなわち、
図6(b)に示す単純防音壁B’の場合の減音効果L
Bを算出するとともに、
図1(a)〜同図(f)の防音壁B
0、B
1、B
2、B
3における減音効果をL
B0、L
B1、L
B2、L
B3として算出し、それらから、ΔL=L
B0−L
B、同L
B1−L
B、同L
B2−L
B、同L
B3−L
Bの値をそれぞれ算出し、ΔL>0であれば、減音効果があるとした。以下、同様にして減音効果の有無を算出した。
その高さhを一定(=45.5cm)とし、前後壁板1、2の間隔wを変化させた防音壁B
0、B
2(防音壁Bの頂部を防音装置A
0、A
2に置き換え)の評価を下記表2に示し、防音壁B
1、B
3(同防音装置A
1、A
3に置き換え)の評価を下記表3に示す。
【0014】
【表2】
【0015】
【表3】
【0016】
その表2、3で示す解析結果において、減音効果が認められるΔL=1dB以上の減音効果のある防音壁Bx(同防音装置Axに置き換え)を実用的であるとすると、解析例13、14がw=8.5cmで1dB以下となっている反面、解析例1がw=8.5cmでも1dB以上となっている。また、解析例2がw=12.75cm、解析例3が同13.7cm、解析例12が同17.0cmで1dB以上となっている。さらに、各解析例から幅wが小さく(狭く)なると、実用的な防音壁Bx(同防音装置Axに置き換え)とすることができないことが分かる。このことから、実用的な防音壁Bxを得るためには、w≧10cm以上が推測される。また、防音装置の大きさの制限から、前後壁板1、2の間隔w≦1m、前後壁板1、2の底板3に対する最下端から最上端までの高さh、h’≦1mとするのが好ましい。
【0017】
また、解析例5〜10、11,15,16から、w/hが徐々に大きくなると、減音効果は向上することが分かる。しかし、高さhに対し幅wを大きくすると、大型化するため、この発明に係る多重反射による減音でなく、厚壁による減音効果となる。一方、解析例14から高さhが低くなると、実用的な防音壁Bxとすることができないことが分かる。これから、製作に適したw/h≦1とする。
さらに、防音装置の高さについては、現在では、60cm前後が要求されているとともに減音対象の周波数(63Hz〜4000Hz)から、前後壁板1、2の高さ(底板3に対する最下端から最上端まで)h、h’≦60cm程度が好ましいが、1m以下(h、h’≦1m)であれば良い。
【0018】
以上から、この発明に係る防音装置Axにおいては、高さh、幅wは、10cm≦h≦1m、10cm≦w、0.18≦w/h≦1において、所要の減音効果、例えば基準防音効果値L
Bに対して1dB以上の減音効果が得られるように実験・解析などによって適宜に設定することが好ましい。
また、以上の解析は、前後壁板1、2の間で音響管Sを形成しており、各音響管において採用し得ることが考えられるため、後述する前後壁板1、2の間に、並列する任意の数(1以上)の上下方向の直板状中間板7を設ける場合においても、幅w、高さh等の値は同様に考慮すれば良いことが理解出来る。このとき、上記10cm≦h≦1mから、中間板の有無に拘わらず、前記各音響管Sの最下端から最上端までの高さは1m以下とする。
【0019】
つぎに、
図1(a)に示す、前後壁板1、2と、その前後壁板1、2の下面を塞ぐ底板3とからのみなる基本構成の同防音装置A
0に置き換えた防音壁B
0においては、前後壁板1、2間の幅wや深さ(高さ)hに応じた周波数の音波について減音効果が認められるが、逆に、増幅してしまう周波数の音波も存在するため、広帯域の周波数において十分な減音効果を得られない恐れがある。
このため、
図7の記載から、減音効果を高めるためには、多くの周波数の音波を反射させてやればよく、そのためには、減音作用を行う前後壁板1、2間の寸法が変化する個所を多くすれば良いことが推測される。
その立証のため、
図2(a)に示す、
図1(a)に示す防音壁B
0において、前壁板1の高さ方向途中に凹部(凸部)5を形成した防音装置A
4に置き換えた防音壁B
4について同様の評価を行い、その評価結果を表4に示す。
【0020】
【表4】
【0021】
この表4から、凹部5を形成することによって、防音壁B
4は防音壁B
0に対してわずかに減音効果が高くなることが理解できる。このため、凹部5の大きさ・高さ・位置、数等は、その減音効果の向上が得られるように、実験などによって適宜に決定する。
【0022】
また、
図2(b)に示す、前壁板1の上縁に水平に後壁板2に向かう突片6を設けた同防音装置A
5に置き換えた防音壁B
5及び、
図2(c)に示す、その突片6を後壁板2に至らして前後壁板1、2の上面を閉じた同防音装置A
6に置き換えた防音壁B
6について同様の評価を行い、その評価結果を表5に示す。
【0023】
【表5】
【0024】
この表5の解析例31〜37により、突片6を設ければ、減音効果の向上を図り得るが、解析例38のように開口部を完全に閉じてしまうと、音響管としての効果が失われることが理解でき、その向上の限度は解析例37、38から、t/w=0.85程度と考えられる。
【0025】
また、
図2(d)に示す底板3を傾斜させた同防音装置A
7に置き換えた防音壁B
7において、その傾斜角度θを変化させた評価も行い、その結果を下記表6に示す。このとき、h=37cm、w=21.5cmとした。
【0026】
【表6】
【0027】
この試験結果から、底板3に傾斜角θを付ければ、減音効果の向上が図れることが理解できる。しかし、θ=45度前後でその効果度合いが減少しており、その前後がピークであることが分かる。これは、w/hの関係から、防音装置が細くなって、この発明の多重反射による効果が減少するためと考える。これから、傾斜角θ≦45度とする。
【0028】
さらに、
図3に示す、前後壁板1、2の間に中間板7を設けたり(解析例61、63、65)、底板3を傾斜面などとしたりした同防音装置A
8、A
9に置き換えた防音壁B
8、B
9について同様の評価を行い、その評価結果を表7に示す。このとき、底板3の傾斜角度θは38度、前後壁板1、2の間隔wは39cm、中間板7と前壁板1との間隙w1は17cm、中間板7と後壁板2との間隙w2は21.5cmとした。
なお、このように、中間板7を設けて幅方向に複数の異なる構造を形成し、それぞれの構造(音響管S)によって異なる周波数の音を減音させるものとすれば、それらの組み合わせにより減音効果を高めることができる。この複数の構造の解析例61は、前方(
図3(a)において左側)は単純な構造(断面形状が長方形)、後方は断面が長方形ではない(ほぼ台形)構造であり、前方の構造は、底部から開口部までの長さ調整により減音効果が高くなる周波数を調整できる。この前方構造では315Hzで減音効果のピークが発生した。後方の構造は断面形状を複雑化しているため、多重反射による減音を得ることができる。多重反射は周波数が主に高い領域でも有効であり、この後方構造において、道路交通騒音の代表周波数である1kHzで一定の効果があった。
【0029】
【表7】
【0030】
この表7から、開口部を閉じた解析例64以外は、防音壁B
0(解析例4)より減音効果が高くなっている。このため、上記底板3を傾斜したり、中間板7を設けたりすることは減音効果に有効であることが理解でき、その底板3の傾斜角θは45度以下の範囲とし、中間板7の数や前後壁板1、2との間隙w、w1、w2等は、その所要の減音効果の向上が得られるように、実験などによって適宜に決定する。また、解析例61、65から中間板7を設けるとともに、傾斜底板3とすると、減音効果の向上が認められることが理解できる。そのとき、中間板7の下端は、排水のために底板3に至らせなかったが、前壁板1側に屈曲する傾斜片とすれば(
図9(b)の傾斜片14a参照)、前壁板1と中間板7とで形成する空間Sと中間板7と後壁板2とで形成する空間Sとが明確に区画されてその両空間S、Sにおける多重反射が円滑に行われるのではとの考えが生じた。
【0031】
また、
図4に示すように、前壁板1、中間板7又は両板1、2の内側面(各板1、2、7に向く面)の上下方向の途中に内側に向く散乱板8を設ければ、さらに、入り込んだ音aの散乱を促進することができ、また、減音し得る周波数を変えることができる。例えば、道路交通騒音の代表周波数である400Hz、1000Hzの減音効果をより高くすることができ、
図3(a)の解析例61に比べて、0.5dBの減音効果があった。
その散乱板8の長さや傾斜角度αは、その効果を解析して適宜に決定する。また、中間板7の高さh1を30cmとすると、400Hzにおいて解析例61より減音効果が高くなった。さらに、底板3の下縁は前壁板1の下縁に接続せずに、下方の所要位置に位置するようにすることもできる。
【0032】
さらに、
図5に示すように、後壁板2の上部を前壁板1に向かって上向き傾斜面2aとすると、中間板7と後壁板2間の空間Sにおける多重反射がより行われるとともに、その傾斜面2aに沿って風(同図矢印)が流れるため、後壁板2に風圧が直角にかからず、後壁板2に負担がかからない。このため、その材料の使用範囲が広くなる。特に、道路壁にあっては、後壁板2が道路の外側に位置するため、風圧の強弱は重要である。
この防音装置においては、h:455mm、h’:200mm、h1:380mm、h3:505mm、h4:20mm、w:480mm、w1:155mm、w2:320mmとした場合、高さ:4m、幅95mmの防音壁B
0に対する解析減音効果ΔLは6.5dBであった。
【0033】
以上から、
図7に示すように、上下方向の並列する前後壁板1、2と、その前後壁板1、2の下面を塞ぐ底板3とからなる構成の同防音装置Axに置き換えた防音壁Bxにおいて、その前後壁板1、2及び底板3で囲まれるスペースSが音響管になってその中に回折音aが入り込むと、そのスペース(音響管)S内でその回折音aが矢印のように複雑により多く反射すれば、その反射した音波が干渉しあって、すなわち多重反射してそのエネルギーがより減少することが理解できる。この音波を閉じこめる現象(効果)は、時間領域差分(FDTD)法により、その効果を確認している。
【0034】
この発明は、以上の解析から、防音壁Bの頂部を防音装置Axに置き換えた防音壁Bxにおいて、道路の長さ方向に沿って並列する上下方向の直板状(真っ直ぐ立ち上がった)前後壁板と、その前後壁板間の下面を塞ぐ底板と、前記前後壁板の間に、同様に並列する1以上の直板状中間板とを有して、その前後壁板と隣接する中間板間又は隣接する中間板間で上面開口の音響管が形成され、底板は、後壁板から前壁板に向かって下り傾斜とし、中間板の下端は底板に至らずに前壁板に向かって傾斜する傾斜片を有して、この防音装置の上面は音響管の上面開口のみによって構成されて
、防音装置は底板及び前後壁板によって前記上面開口以外が外部から閉塞されており、音響管内において、入射音は、上面開口から入り込み、前後壁板及び中間板の表面への衝突を繰り返し干渉しあって、徐々にエネルギーを消滅させて減音される、入射音の多重反射によって減音効果を得る構成を採用したのである。
【0035】
上記中間板は、装置の大きさが許される限りにおいて、1枚、2枚等とその数は任意である。この中間板を設けた場合、前壁板、n枚の中間板(n:1、2、3・・・)、後壁板のそれぞれ隣接する板との間隔wnを10cm以上、中間板の高さを10cm以上、前後壁板の間隔を1m以下、及びそれらの板で形成された音響管の最下端から最上端までの高さを1m以下とするのが好ましい。しかし、高速道路等においては、その前後壁板等の高さが規定されており、例えば、同高さは50cm前後とする。
このとき、前後壁板間等の幅(間隔)が一定であると、各板の高さh(h’)が高く(長く)なると、低周波数の音を有効に減音し、逆に低く(短く)なると、高周波数の音を有効に減音する。このため、減音しようとする音の周波数に応じて、各板の高さh、同幅w(wn)を決定すれば良いが、ある周波数の波長は決まっているから、自ずと、高さh、幅wは決定され、多重反射による減音には、高い周波数は高さhを短くし、低い周波数は高さhを長くするのが好ましい。
【0036】
また、上記前壁板及び中間板の上端縁を内側に向かって屈曲させて突片とすれば、その突片によって音響管S内から外部に飛び出る騒音が反射されて阻止されることによって多重反射が増加して減音効果が向上する。このとき、突片6の先端を下向き鉤状に屈曲されたものとすることができる(
図3(a)等参照)。突片6の突出長さtは、隣接した壁板の間隔w、wnに対し、t/w、t/wn≦0.85とすることが好ましい。
さらに、後壁板の上部は前壁板に向かって上向き傾斜面とすれば、その傾斜面をなす傾斜板によってその下方の空間における多重反射がより行われるとともに、その傾斜面に沿って風が流れるため、後壁板に風圧が直角にかからず、後壁板に負担がかからない(
図5参照)。
【0037】
なお、上記後壁板及び中間板の上端高さを前壁板の上端高さ以上とすることが好ましく、前壁板、中間板、後壁板は、その上端を同一としたり、前壁板から後壁板に向かってそれらの上端を徐々に高くしたりすることが好ましい。中間板の上端は前後壁板より低い場合も考えられる。
【0038】
また、上記前壁板1、中間板7又は両板の内側面の上下方向の途中に内側に向く散乱板8が設けられたものとし得る。また、底板3は、後壁板2から前壁板1に向かう下り傾斜としたり、前後壁板1、2、中間板7及び散乱板8の少なくとも一つに凹凸が形成されているものとしたりすることができる(
図2(a)、
図4参照)。その凸部5は、壁板を外側から凹部を形成して(型押しして)形成し得るため、その形成も容易である。
【0039】
上記前後壁板1、2又は(及び)中間板7はアルミニウム等の非透光性の金属等を採用できるが、透光材(透明材)からなる(透光性を有する)ものとすれば、見通しが良くなり、防音壁の見た目の高さを低くすることができるとともに、日照権問題の生じないものとすることができる。透光材としては、アクリル、ポリカーボネート等の樹脂を採用し得る。
この発明は、吸音材を使用することなく、板材によって減音効果を発揮するため、その板材を透光性のものとすることができて、上記見通しが良くなり、防音壁の見た目の高さを低くすることができるとともに、日照権問題の生じないものとすることができる。