(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
請求項1〜10のいずれか一項に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩と1以上の薬学的に許容可能な賦形剤とを含んでなる、パーキンソン病の処置において使用するための医薬組成物。
【実施例】
【0117】
一般実験手順
以下の記載および実施例は本発明を説明する。これらの実施例は本発明の範囲を限定することを意図するものではなく、本発明の化合物、組成物、および方法を製造および使用するために当業者に指針を与えることを意図する。本発明の特定の実施態様が記載されるが、当業者ならば、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく種々の変更および改変が行えることを認識するであろう。
【0118】
マイクロ波照射による反応混合物の加熱は、Smith Creator(Personal Chemistry、Forboro/MA、現バイオタージ所有から購入)、Emrys Optimizer(Personal Chemistryから購入)またはExplorer(CEM Discover、Matthews/NCにより供給)で行った。
【0119】
本明細書では、実施例の反応の後処理および生成物の精製に従来の技術が使用され得る。
【0120】
以下の実施例において有機層または有機相の乾燥に関する言及は、従来の技術に従い、硫酸マグネシウムまたは硫酸ナトリウムで溶液を乾燥させ、乾燥剤を濾去することを意味し得る。生成物は一般に減圧下での蒸発により溶媒を除去することにより得ることができる。
【0121】
実施例における化合物の精製は、クロマトグラフィーおよび/または好適な溶媒を用いた再結晶化などの従来の方法により行うことができる。クロマトグラフィー法は当業者に公知であり、例えば、カラムクロマトグラフィー、フラッシュクロマトグラフィー、HPLC(高速液体クロマトグラフィー)、およびMDAP(質量分析自動分取(mass directed auto-preparation)、質量分析LCMS精製とも呼ばれる)が含まれる。MDAPは、例えば、W. Goetzinger et al, Int. J. Mass Spectrom., 2004, 238, 153-162に記載されている。
【0122】
AnaltechシリカゲルGFおよびE. Merckシリカゲル60 F−254薄層プレートを薄層クロマトグラフィーに使用した。フラッシュクロマトグラフィーおよび重力クロマトグラフィーは双方ともE. Merck Kieselゲル60(230〜400メッシュ)シリカゲルで行った。分取HPLCは、Gilson分取システムを使用し、10−80勾配(アセトニトリル中0.1%TFA/0.1%水性TFA)または10−80勾配(アセトニトリル/水)で溶出するLuna 5u C18(2) 100A逆相カラムを用いて行った。この適用において精製のために使用されたCombiFlashシステムはIsco,Incから購入した。CombiFlash精製は、プレパックSiO
2カラム、254nmのUV波長を用いる検出器および混合溶媒を用いて行った。
【0123】
用語「Combi−Flash」、「バイオタージ(登録商標)」、「バイオタージ75」および「バイオタージSP4(登録商標)」は、本明細書で使用する場合、プレパックシリカゲルカートリッジを用いる市販の自動精製システムを意味する。
【0124】
最終化合物はLCMS(以下に挙げる条件)またはNMRで同定した。
1H NMRスペクトルは、Bruker Avance 400MHz分光計を用いて記録した。CDCl
3はジューテリオクロロホルムであり、DMSO−d
6はヘキサジューテリオジメチルスルホキシドであり、およびCD
3OD(またはMeOD)はテトラジューテリオメタノールである。化学シフトは、内部標準テトラメチルシラン(TMS)またはNMR溶媒から低磁場側へのパーツ・パー・ミリオン(parts per million)(ppm)で報告する。NMRデータの略記は次の通りである:s=一重線、d=二重線、t=三重線、q=四重線、m=多重線、dd=二重の二重線、dt=二重の三重線、app=明瞭、br=幅広。Jはヘルツで測定されたNMR結合定数を示す。質量スペクトルは、装置にて、エレクトロスプレー(ES)イオン化技術を用いて取得した。温度は総て摂氏度で示す。他の総ての略号はACS Style Guide (American Chemical Society、ワシントンDC、1986)に記載の通りである。
【0125】
絶対立体化学は、当業者に公知の方法、例えば、X線または振動円偏光二色性(Vibrational circular dichroism)(VCD)により決定することができる。
【0126】
以下に示される手順では、一般に、各出発材料の後に中間体が挙げられる。これは単に熟練の化学者に対する補助として示されるものである。出発材料は、必ずしも参照されたバッチから製造されたものでなくてもよい。
【0127】
LCMS条件:
条件1:
移動相:0.05%TFAを含有する水/0.05%アセトニトリル
カラム:Agilent SB−C18 4.6×30mm−1.8ミクロン
検出:MSおよびフォトダイオードアレイ検出器(PDA)
条件2:
移動相:10mmol NH
4HCO
3を含有する水/アセトニトリル
カラム:XBridgeTM C18 4.6×50mm−3.5ミクロン
検出:MSおよびフォトダイオードアレイ検出器(PDA)
【0128】
MDAP条件:
1)酸性条件:
装置:Waters装置
カラム:Sunfire Prep C18カラム(5um、19×50mm)
移動相:0.05%TFAを含有する水/アセトニトリル
2)塩基性条件:
装置:Waters装置
カラム:Xbridge Prep C18カラム(5um、19×50mm)
移動相:0.04%アンモニアを含有する水/アセトニトリル
【0129】
分取HPLC条件
装置:Waters装置
カラム:Xbridge Prep C18カラム OBD(10um、19×250mm)
移動相:0.08%アンモニアを含有する水/アセトニトリル
【0130】
略号および供給源
本明細書では以下、下記の略号および供給源を使用する:
Aq. − 水性
Boc
2O − 二炭酸ジ−tert−ブチル
DCM − ジクロロメタン
DEA − ジエタノールアミン
DIPEA − N,N−ジイソプロピルエチルアミン
DMA − N,N−ジメチルアセトアミド
DMF − ジメチルホルムアミド
DMSO − ジメチルスルホキシド
EA − 酢酸エチル
EDC − 1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩
EtOH − エタノール
EtOAc − 酢酸エチル
HATU − 2−(1H−7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウランヘキサフルオロホスフェート
HOBT − ヒドロキシベンゾトリアゾール
NIS − N−ヨードスクシンイミド
TEA − トリエチルアミン
TFA − トリフルオロ酢酸
TFAA − 無水トリフルオロ酢酸
THF − テトラヒドロフラン
TsCl − 塩化4−トルエンスルホニル
PE − 石油エーテル
【0131】
記述D1
2−クロロ−4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン(D1)
【化10】
2,4−ジクロロ−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン(13g、69.1mmol)、ナトリウムエトキシド(5.65g、83mmol)およびエタノール(100mL)の混合物を一晩90℃で加熱した。混合物を室温まで冷却した後、水(500mL)を加えた。生じた固体を濾過し、乾燥させ、標題化合物
D1(10.0g、50.6mmol、収率73.2%)を白色固体として得た。
【0132】
LCMS: 198 [M+1]
+。t
R =1.348。(LCMS条件2)
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6): δ 12.23 (br. s., 1H), 7.38 (d, J = 3.4 Hz, 1H), 6.50 (d, J = 3.4 Hz, 1H), 4.51 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 1.39 (t, J = 7.0 Hz, 3H)。
【0133】
記述D2
2−クロロ−4−エトキシ−7−トシル−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン(D2)
【化11】
DMF(50mL)中、2−クロロ−4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン(D1に従って製造され得る)(8g、40.5mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(1.619g、40.5mmol)を加えた。この反応混合物を室温で5分間撹拌した。次に、この混合物に塩化4−メチルベンゼン−1−スルホニル(7.72g、40.5mmol)を加え、この反応物を室温でさらに1時間撹拌下で放置した。この混合物を水(450mL)で希釈し、濾過した。濾過した固体を水(90mL)で洗浄し、乾燥させ、標題化合物
D2(10g、26.2mmol、収率64.6%)を白色固体として得た。
【0134】
LCMS: 352 [M+H]
+。t
R =1.871。(LCMS条件2)
【0135】
D3−D21のアミノカップリング反応のための一般手順1
DMF(2mL)中、酸(1.0当量)、アミン(1.0当量)、DIPEA(1.2当量)、およびHATU(1.2当量)の混合物を一晩室温で撹拌した。この反応混合物を室温まで冷却し、揮発性成分を真空下で除去した。残渣をDCMとともに2回蒸発させ、エーテルで摩砕し、最終的にシリカゲルでのクロマトグラフィー(PE:EA=1:2)により精製し、目的生成物
D3−D21を得た。
【0136】
【表1】
【0137】
記述D22
3−(ジフルオロメトキシ)−4−ニトロ安息香酸メチル(D22)
【化12】
DMF(15mL)中、3−ヒドロキシ−4−ニトロ安息香酸メチル(1g、5.07mmol)の溶液に、室温で、K
2CO
3(1.052g、7.61mmol)および2−クロロ−2,2−ジフルオロ酢酸メチル(0.803mL、7.61mmol)を順次加えた。次に、この混合物の温度を100℃まで引き上げ、混合物を2時間撹拌した。この混合物を室温まで冷却し、水(10mL)を加えた後、EA(40mL)で一度抽出した。有機層を水(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。粗生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(PE:EA=1:1)により精製し、標題化合物
D22(0.69g、2.62mmol、収率51.7%)を黄色油状物として得た。
【0138】
LCMS: 248[M+H]
+。t
R =3.154。(LCMS条件1)
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4): δ 6.75 - 6.77 (m, 2H), 6.73 (s, 1H), 5.77 (t, 1H), 2.66 - 2.71 (m, 3H)。
【0139】
記述D23
3−(ジフルオロメトキシ)−4−ニトロ安息香酸(D23)
【化13】
メタノール(30mL)および水(30.0mL)中、3−(ジフルオロメトキシ)−4−ニトロ安息香酸メチル(D22に従って製造され得る)(690mg、2.79mmol)の溶液に、水酸化ナトリウム(893mg、22.33mmol)を加えた。次に、この混合物を60℃で2時間撹拌した。メタノールを蒸発させ、この混合物に2N HCl溶液をpH=3まで加えた。生じた固体を濾過し、乾燥させ、標題化合物
D23(428mg、1.836mmol、収率65.8%)を黄色固体として得た。
【0140】
LCMS: 234[M+H]
+。t
R =2.302。(LCMS条件1)
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6): δ 13.93 (br. s., 1H), 8.19 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.92 - 8.02 (m, 2H), 7.30 - 7.70 (m, 1H)。
【0141】
記述D24
(3−(ジフルオロメトキシ)−4−ニトロフェニル)−(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(D24)
【化14】
DMF(10mL)中、3−(ジフルオロメトキシ)−4−ニトロ安息香酸(D23に従って製造され得る)(318mg、1.364mmol)、DIPEA(0.357mL、2.046mmol)およびHATU(622mg、1.637mmol)の混合物を室温で30分間撹拌した。次に、1−メチルピペラジン(0.206mL、2.046mmol)を加えた。この混合物を一晩室温で撹拌した。この反応混合物を酢酸エチルおよび水で希釈し、分離した。有機層を真空濃縮し、粗生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィーにより精製し(PE:EA=1:1)、標題化合物
D24(150mg、0.476mmol、収率34.9%)を黄色油状物として得た。
【0142】
LCMS: 316[M+H]
+。t
R =1.845。(LCMS条件1)
1H NMR (400MHz, クロロホルム-d): δ 7.90 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.28 - 7.40 (m, 2H), 6.34 - 6.80 (m, 1H), 3.74 (br. s., 2H), 3.33 (br. s., 2H), 2.44 (br. s., 2H), 2.30 (br. s., 2H), 2.27(s, 3H)。
【0143】
記述D25
3−(シクロプロピルメトキシ)−4−ニトロ安息香酸メチル(D25)
【化15】
DMF(15mL)中、3−ヒドロキシ−4−ニトロ安息香酸メチル(1g、5.07mmol)の溶液に、0℃で水素化ナトリウム(0.304g、7.61mmol)を加えた。室温で30分間撹拌した後、(ブロモメチル)シクロプロパン(0.738mL、7.61mmol)を加えた。この混合物を一晩室温で撹拌した。この混合物をEAで希釈し、水で洗浄した。有機層を乾燥させ、濃縮した。粗生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(PE:EA=1:1)により精製し、標題化合物
D25(360mg、1.333mmol、収率26.3%)を黄色固体として得た。
【0144】
LCMS: 250[M-H]
-。t
R =4.191。(LCMS条件1)
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4): δ 7.79 - 7.87 (m, 2 H), 7.69 (dd, J = 1.5, 8.3 Hz, 1 H), 4.08 (d, J = 6.8 Hz, 2 H), 3.95 (s, 3 H), 1.27 - 1.32 (m, 1 H), 0.61 - 0.71 (m, 2 H), 0.36 - 0.45 (m, 2 H)。
【0145】
記述D26
3−(シクロプロピルメトキシ)−4−ニトロ安息香酸(D26)
【化16】
メタノール(30mL)および水(30.0mL)中、3−(シクロプロピル−メトキシ)−4−ニトロ安息香酸メチル(D25に従って製造され得る)(360mg、1.433mmol)の溶液に、NaOH(459mg、11.46mmol)を加えた。次に、この混合物を60℃で1.5時間撹拌した。メタノールを蒸発させた後、この混合物に2N HCl溶液をpH=3まで加えた。生じた固体を濾過し、乾燥させ、標題化合物
D26(250mg、1.054mmol、収率73.6%)を黄色固体として得た。
【0146】
LCMS: 238[M+H]
+。t
R =2.940。(LCMS条件1)
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4): δ 7.80 - 7.86 (m, 2 H), 7.72 (d, J = 1.2 Hz, 1 H), 4.09 (d,J = 6.8 Hz, 2 H), 1.32 - 1.37 (m, 1 H), 0.63 - 0.70 (m, 2 H), 0.43 (q, J = 4.9 Hz, 2 H)。
【0147】
記述D27
(3−(シクロプロピルメトキシ)−4−ニトロフェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)−メタノン(D27)
【化17】
DMF(10mL)中、3−(シクロプロピルメトキシ)−4−ニトロ安息香酸(D26に従って製造され得る)(252mg、1.062mmol)、DIPEA(0.278mL、1.594mmol)およびHATU(485mg、1.275mmol)の混合物を室温で30分間撹拌した。次に、1−メチルピペラジン(0.267mL、2.66mmol)を加えた。この混合物を一晩室温で撹拌した。この反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。有機層を真空濃縮し、粗生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(PE:EA=1:1)により精製し、標題化合物
D27(480mg、0.812mmol、収率76%)を黄色油状物として得た。
【0148】
LCMS: 320.1[M+H]
+。t
R =2.068。(LCMS条件1)
1H NMR (400MHz, クロロホルム-d): δ 7.76 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.03 (s, 1H), 6.84 - 6.96 (m, 1H), 3.93 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 3.74 (br. s., 2H), 3.34 (br. s., 2H), 2.46 (br. s., 2H), 2.29- 2.35 (m, 2H), 2.29 (s, 3H), 1.60 - 1.62 (m, 1H), 1.34 - 1.45 (m, 2H), 1.14 - 1.30 (m, 2H)。
【0149】
記述D28
(3−メトキシ−4−ニトロフェニル)(オキサゾリジン−3−イル)−メタノン(D28)
【化18】
EtOH(5mL)中、2−アミノエタノール(0.310g、5.07mmol)およびホルムアルデヒド(0.210mL、7.61mmol)の溶液を60℃で2時間加熱した。この混合物を濃縮し、残渣を、DMF(10mL)中、DIPEA(1.311g、10.14mmol)、HATU(3.86g、10.14mmol)および3−メトキシ−4−ニトロ安息香酸(1.0g、5.07mmol)の混合物に加えた。次に、この反応物を一晩室温で撹拌した。この混合物を濃縮し、そのままpre−HPLCにより精製し、標題化合物
D28(700mg、0.916mmol、収率18.06%)を黄色油状物として得た。
【0150】
LCMS: 253[M+H]
+。t
R =1.057。(LCMS条件2)
【0151】
記述D29
(3−(ジメチルアミノ)−4−ニトロフェニル)(モルホリノ)−メタノン(D29)
【化19】
DMF(5.0mL)中、(3−フルオロ−4−ニトロフェニル)(モルホリノ)メタノン(D21に従って製造され得る)(600mg、2.360mmol)および塩酸ジ−メチルアミン(231mg、2.83mmol)の溶液に、炭酸セシウム(2307mg、7.08mmol)を加えた。この混合物を一晩90℃で撹拌した。この反応物を水で急冷し、DCM(20mL×3)で抽出した。合わせた抽出液をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。粗生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(DCM:CH
3OH=20:1)により精製し、標題化合物
D29(500mg、1.762mmol、収率74.7%)を黄色油状物として得た。
【0152】
LCMS: 280.1[M+H]
+。t
R =1.07。(LCMS条件2)
【0153】
記述D30
(3−エトキシ−4−ニトロフェニル)(モルホリノ)−メタノン(D30)
【化20】
THF(10mL)中、(3−フルオロ−4−ニトロフェニル)(モルホリノ)メタノン(D21に従って製造され得る)(600mg、2.360mmol)の溶液に、0℃で、 水素化ナトリウム(104mg、2.60mmol)を加えた。0℃で30分間撹拌した後、エタノール(120mg、2.60mmol)を加えた。次に、この混合物を一晩室温で撹拌した。この反応物をNaHCO
3水溶液で急冷し、DCM(20mL×3)で抽出した。合わせた抽出液をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。粗生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(DCM:CH
3OH=20:1)により精製し、標題化合物
D30(500mg、1.701mmol、収率72.1%)を黄色油状物として得た。
【0154】
LCMS: 281.1[M+H]
+。t
R =1.09。(LCMS条件2)
【0155】
記述D31
(3−イソプロポキシ−4−ニトロフェニル)(モルホリノ)−メタノン(D31)
【化21】
THF(10mL)中、(3−フルオロ−4−ニトロフェニル)(モルホリノ)メタノン(D21に従って製造され得る)(600mg、2.360mmol)の溶液に、0℃で水素化ナトリウム(104mg、2.60mmol)を加えた。0℃で30分間撹拌した後、プロパン−2−オール(156mg、2.60mmol)を加えた。次に、この混合物を一晩25℃で撹拌した。この反応物をNaHCO
3水溶液で急冷し、DCM(20mL×3)で抽出した。有機層を合わせ、Na
2SO
4により乾燥させた。溶液を濾過し、真空濃縮した。粗生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(DCM:CH
3OH=20:1)により精製し、標題化合物
D31(400mg、1.029mmol、収率43.6%)を黄色油状物として得た。
【0156】
LCMS: 295.1 [M+H]
+。t
R =1.65。(LCMS条件2)
【0157】
記述D32
(3−イソプロポキシ−4−ニトロフェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)−メタノン(D32)
【化22】
THF(10mL)中、(3−フルオロ−4−ニトロフェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(D12に従って製造され得る)(400mg、1.497mmol)の溶液に、プロパン−2−オール(0.228mL、2.99mmol)および炭酸セシウム(975mg、2.99mmol)を加えた。この反応物を一晩室温で撹拌した。この混合物をEtOAc(25mL)に注ぎ、水(30mL×3)で洗浄した。有機層を乾燥させ、真空蒸発させ、標題化合物
D32(500mg、0.732mmol、収率48.9%)を黄色油状物として得た。
【0158】
LCMS: 308 [M+H]
+。t
R =1.47。(LCMS条件2)
【0159】
記述D33
(3−エトキシ−4−ニトロフェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)−メタノン(D33)
【化23】
THF(10mL)中、(3−フルオロ−4−ニトロフェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(D12に従って製造され得る)(400mg、1.497mmol)の溶液に、EtOH(0.874mL、14.97mmol)および炭酸セシウム(975mg、2.99mmol)を加えた。この混合物を一晩室温で撹拌した。この反応混合物をEtOAc(25mL)に注ぎ、水(30mL×3)で洗浄した。有機層を乾燥させ、真空蒸発させ、標題化合物
D33(300mg、1.023mmol、収率68.3%)を黄色油状物として得た。
【0160】
LCMS: 294 [M+H]
+。t
R =1.41。(LCMS条件2)
【0161】
記述D34
(3−(ジメチルアミノ)−4−ニトロフェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)−メタノン(D34)
【化24】
THF(10mL)中、(3−フルオロ−4−ニトロフェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(D12に従って製造され得る)(400mg、1.497mmol)の溶液に、ジメチルアミン、塩酸塩(122mg、1.497mmol)および炭酸セシウム(975mg、2.99mmol)を加えた。この混合物を一晩室温で撹拌した。この反応混合物をEtOAc(25mL)に注ぎ、水(30mL×3)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4により乾燥させ、真空蒸発させ、標題化合物
D34(380mg、1.300mmol、収率87%)を黄色油状物として得た。
【0162】
LCMS: 293 [M+H]
+。t
R =1.38。(LCMS条件2)
【0163】
記述D35
6−カルボキシ−2−ヒドロキシ−3−ニトロベンゼンジアゾニウム(D35)
【化25】
硫酸(10ml、188mmol)中、2−アミノ−4−ニトロ安息香酸(5g、27.5mmol)の溶液に、−10℃で硝酸(0.8mL、18.79mmol)を加えた。この混合物を、沈澱が生じるまで撹拌した。この混合物を氷に注ぎ、エーテルで抽出した。エーテル溶液を水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、蒸発させ、標題化合物
D35(7.0g、収率24.27%)を得、これをそのまま次の工程で使用した。
【0164】
LCMS: 211 [M+H]
+。t
R =0.389。(LCMS条件2)
【0165】
記述D36
2−クロロ−3−ヒドロキシ−4−ニトロ安息香酸(D36)
【化26】
6−カルボキシ−2−ヒドロキシ−3−ニトロベンゼンジアゾニウム(D35に従って製造され得る)(1.2g、5.71mmol)および塩化水素(10ml、120mmol)の溶液に、塩化銅(I)(0.594g、6.00mmol)を加えた。この反応混合物を70℃で4時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をバイオタージにより精製し、標題化合物
D36(400mg、1.839mmol、収率32.2%)を黄色固体として得た。
【0166】
LCMS: 218 [M+H]
+。t
R =0.669。(LCMS条件2)
【0167】
記述D37
2−クロロ−3−メトキシ−4−ニトロ安息香酸メチル(D37)
【化27】
DMF(3mL)中、2−クロロ−3−ヒドロキシ−4−ニトロ安息香酸(D36に従って製造され得る)(150mg、0.689mmol)の溶液に、窒素下、水素化ナトリウム(66.2mg、2.76mmol)を加えた。この反応混合物を20℃で0.5時間撹拌した。次に、ヨードメタン(391mg、2.76mmol)を加え、この混合物をさらに3時間室温で撹拌した。この混合物を酢酸エチルと水とで分液した。有機層をNa
2SO
4により乾燥させ、蒸発させ、標題化合物
D37(120mg、0.342mmol、収率49.6%)を得た。
【0168】
LCMS: 246 [M+H]
+。t
R =1.332。(LCMS条件1)
【0169】
記述D38
2−クロロ−3−メトキシ−4−ニトロ安息香酸(D38)
【化28】
メタノール(3mL)中、2−クロロ−3−メトキシ−4−ニトロ安息香酸メチル(D37に従って製造され得る)(130mg、0.529mmol)、水酸化ナトリウム(1mL、2.0mmol、水中2M)の溶液を室温で3時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、粗生成物を水に溶かし、酢酸エチルで洗浄した。水層をpH=3に調整し、酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥させ、蒸発させ、標題化合物
D38(126mg、0.506mmol、収率96%)を黄色固体として得た。
【0170】
LCMS: 232 [M+H]
+。t
R =0.857。(LCMS条件2)
【0171】
記述D39
(2−クロロ−3−メトキシ−4−ニトロフェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)−メタノン(D39)
【化29】
THF(5mL)中、2−クロロ−3−メトキシ−4−ニトロ安息香酸(D38に従って製造され得る)(200mg、0.864mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(112mg、0.864mmol)および1−メチルピペラジン(86mg、0.864mmol)の溶液に、HATU(328mg、0.864mmol)を加えた。この反応混合物を室温で3時間撹拌した。この混合物をバイオタージカラムにより精製し、標題化合物
D39(200mg、0.637mmol、収率73.8%)を白色固体として得た。
【0172】
LCMS: 314 [M+H]
+。t
R =0.701。(LCMS条件2)
【0173】
記述D40
(3−メトキシ−4−ニトロフェニル)(2,7−ジアザスピロ−[3.5]−ノナン−7−イル)−メタノン(D40)
【化30】
DCM(10mL)中、7−(3−メトキシ−4−ニトロベンゾイル)−2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−2−カルボン酸tert−ブチル(D9に従って製造され得る)(250mg、0.617mmol)の溶液に、室温で、TFA(0.238mL、3.08mmol)を加えた。この混合物一晩室温で撹拌した。DCMを真空下で除去した。残渣を水に溶かし、1M NaOH溶液でpH=9に調整した。次に、この混合物をEAで2回抽出した。その後、合わせた有機層を水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、標題化合物
D40(157mg、0.514mmol、収率83%)を得、これをそれ以上精製せずにそのまま次の工程で使用した。
【0174】
LCMS: 306[M+H]
+。t
R =1.643。(LCMS条件1)
【0175】
記述D41
(3−メトキシ−4−ニトロフェニル)(2−メチル−2,7−ジアザスピロ−[3.5]−ノナン−7−イル)メタノン(D41)
【化31】
DMF(5mL)中、(3−メトキシ−4−ニトロフェニル)(2,7−ジアザスピロ−[3.5]−ノナン−7−イル)−メタノン(D40に従って製造され得る)(157mg、0.514mmol)の溶液に、酢酸(0.029mL、0.514mmol)を加えた。この反応物を室温で1時間撹拌した。次に、この混合物にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(218mg、1.028mmol)を少量ずつ加えた。この混合物を一晩室温で撹拌した。この反応物を飽和NH
4Cl溶液で急冷し、蒸発させた。粗生成物をそのまま逆相クロマトグラフィー(バイオタージSNAPカートリッジ、KP−C18−HS 120g、5%〜95%MeCN/H
2O(0.05%アンモニア))により精製し、標題化合物
D41(69mg、0.216mmol、収率42.0%)を黄色油状物として得た。
【0176】
LCMS: 320[M+H]
+。t
R =1.630。(LCMS条件1)
【0177】
記述D42
4−(3−メトキシ−4−ニトロベンゾイル)−2−メチルピペラジン−1−カルボン酸(S)−tert−ブチル(D42)
【化32】
DMF(20mL)中、HOBT(0.777g、5.07mmol)、EDC(0.972g、5.07mmol)、TEA(0.707mL、5.07mmol)および3−メトキシ−4−ニトロ安息香酸(1g、5.07mmol)の溶液に、2−メチルピペラジン−1−カルボン酸(S)−tert−ブチル(1.016g、5.07mmol)を加えた。この反応物を室温で3時間撹拌した。この混合物を酢酸エチル(50mL)と水(25mL)とで分液した。有機層を水(25mL)、飽和NaHCO
3(25mL)およびブライン(25mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空蒸発させ、標題化合物
D42(1.78g、3.61mmol、収率71.2%)を橙色油状物として得た。
【0178】
LCMS: 380[M+H]
+。t
R =1.325。(LCMS条件2)
【0179】
記述D43
(S)−(3−メトキシ−4−ニトロフェニル)−(3−メチルピペラジン−1−イル)−メタノン(D43)
【化33】
DCM(20mL)中、4−(3−メトキシ−4−ニトロベンゾイル)−2−メチルピペラジン−1−カルボン酸(S)−tert−ブチル(D42に従って製造され得る)(1.78g、4.69mmol)の溶液に、TFA(2mL)を加えた。この反応物を一晩室温で撹拌した。この混合物をDCM(25mL)と水(20mL)とで分液した。有機層を水(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空蒸発させ、標題化合物
D43(700mg、1.679mmol、収率75%)を白色固体として得た。
【0180】
LCMS: 280[M+H]
+。t
R =1.095。(LCMS条件1)
【0181】
記述D44
(S)−(3,4−ジメチルピペラジン−1−イル)−(3−メトキシ−4−ニトロフェニル)−メタノン(D44)
【化34】
アセトニトリル(20mL)中、K
2CO
3(129mg、2.148mmol)、(S)−(3−メトキシ−4−ニトロフェニル)−(3−メチルピペラジン−1−イル)−メタノン(D43に従って製造され得る)の溶液に、ヨードメタン(0.067mL、1.074mmol)を滴下した。この反応物を室温で3時間撹拌した。この混合物を濾過し、溶液を酢酸エチル(25mL)と水(10mL)とで分液した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、真空蒸発させ、標題化合物
D44(200mg、0.682mmol、収率63.5%)を黄色油状物として得た。
【0182】
LCMS: 294[M+H]
+。t
R =1.054。(LCMS条件2)
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4): δ 7.88 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.34 (s, 1H), 7.11 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.42 (br. s., 1H), 3.99 (s, 3H), 3.49 (m, 1H), 3.35 - 3.40 (m, 1H), 2.90 - 3.22 (m,1H), 2.79 (d, J = 11.3 Hz, 1H), 2.09 - 2.42 (m, 5H), 0.82 - 1.27 (m, 3H)。
【0183】
記述D45
(R)−(3−メトキシ−4−ニトロフェニル)−(3−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(D45)
【化35】
メタノール中4Mのジオキサン(5mL)中、4−(3−メトキシ−4−ニトロベンゾイル)−2−メチルピペラジン−1−カルボン酸(R)−tert−ブチル(D15に従って製造され得る)(1.5g、3.95mmol)およびHCl(5mL、20.00mmol)の混合物を60℃で2時間加熱した。この混合物を濃縮し、標題化合物
D45(1.0g、3.44mmol、収率87%)を得た。
【0184】
LCMS: 280[M+H]
+。t
R =1.272。(LCMS条件2)
【0185】
記述D46
(R)−(3,4−ジメチルピペラジン−1−イル)−(3−メトキシ−4−ニトロフェニル)メタノン(D46)
【化36】
メタノール中、ホルムアルデヒド(0.108g、3.58mmol)および(R)−(3−メトキシ−4−ニトロフェニル)−(3−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(D45に従って製造され得る)(1.0g、3.58mmol)の混合物を60℃で1時間撹拌した。次に、この混合物を0℃に冷却し、NaCNBH
4(0.225g、3.58mmol)を加えた。この反応物を一晩室温で撹拌した。この混合物を濃縮し、そのままpre−HPLCのより精製し、標題化合物
D46(600mg、2.046mmol、収率57.1%)を油状物として得た。
【0186】
LCMS: 294 [M+H]
+。t
R =1.371。(LCMS条件2)
【0187】
記述D47
(±)−3−アザビシクロ−[3.1.0]−ヘキサン−1−イルメタノール、トリフルオロ酢酸塩(D47)
【化37】
DCM(20mL)中、1−(ヒドロキシメチル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボン酸tert−ブチル(220mg、1.032mmol)(Korean Journal of Medicinal Chemistry, 4(2), 119-25; 1994に記載の手順に従って製造され得る)の溶液に、TFA(0.397mL、5.16mmol)を加えた。この混合物を一晩室温で撹拌した。次に、この混合物を濃縮し、標題化合物
D47(235mg、1.034mmol、収率100%)を黄色油状物として得、これをそれ以上精製せずに次に工程に使用した。
【0188】
LCMS: 114 [M+H]
+。t
R =0.247 (LCMS条件1)
1H NMR (400MHz, クロロホルム-d): δ 3.80 - 3.89 (m, 1H), 3.67 - 3.73 (m, 1H), 2.86 - 3.10 (m, 4H), 1.27 - 1.34 (m, 1H), 0.65 (dd, J = 7.8, 5.1 Hz, 1H), 0.49 - 0.56 (m, 1H)。
【0189】
記述D48
(±)−6−アザスピロ−[2.5]−オクタン−5−イルメタノール(D48)
【化38】
DCM(10.0mL)中、5−(ヒドロキシメチル)−6−アザスピロ−[2.5]−オクタン−6−カルボン酸tert−ブチル(450mg、1.865mmol)(PCT国際出願2011006960に記載の手順に従って製造され得る)の溶液に、TFA(1063mg、9.32mmol)を加えた。この混合物を室温で3時間撹拌した。この反応物を水で急冷し、DCM(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。粗生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(PE:EA=4:1)により精製し、標題化合物
D48(250mg、1.770mmol、収率95%)油状物として得た。
【0190】
LCMS: 142 [M+H]
+。t
R =0.819 (LCMS条件2)
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6): δ 4.62 (s, 1H), 3.27 (m, 3H), 2.94 (m, 1H), 2.66 (m, 2H), 1.74 (m, 1H), 1.45 (m, 1H), 0.77 (m, 2H), 0.26 (m, 4H)。
【0191】
記述D49
(±)−6−アザスピロ−[2.5]−オクタン−1−イルメタノール(D49)
【化39】
THF(3mL)中、6−アザスピロ−[2.5]−オクタン−1−カルボン酸エチル(3g、16.37mmol)(PCT国際出願2008147314に記載の手順に従って製造され得る)の溶液に、LiAlH
4(0.932g、24.56mmol)を加えた。この混合物を室温で2時間撹拌した。飽和Na
2SO
4溶液(1mL)を加えた。この混合物を濾過し、この溶液をEAで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空蒸発させ、標題化合物
D49(2.5g、10.27mmol、収率62.7%)を黄色油状物として得た。
【0192】
LCMS: 142.2 [M+H]
+。t
R =0.46 (LCMS条件2)
【0193】
記述D50
(±)−(1−(ヒドロキシメチル)−6−アザスピロ−[2.5]−オクタン−6−イル)−(3−メトキシ−4−ニトロフェニル)メタノン(D50)
【化40】
DMF(15mL)中、(±)−6−アザスピロ−[2.5]−オクタン−1−イルメタノール(D49に従って製造され得る)(2.5g、17.70mmol)および3−メトキシ−4−ニトロ安息香酸(3.14g、15.93mmol)の溶液に、HATU(13.46g、35.4mmol)およびDIPEA(4.58g、35.4mmol)を加えた。この反応物を0℃1時間撹拌した。この混合物を水(50mL)に注ぎ、EtOAc(40mL)で2回抽出した。有機層を合わせ、乾燥させ、真空蒸発させた。粗生成物を分取HPLCにより精製し、標題化合物
D50(370mg、1.074mmol、収率6.07%)を黄色油状物として得た。
【0194】
LCMS: 321 [M+H]
+。t
R =1.466 (LCMS条件2)
1H NMR (400MHz, クロロホルム-d): δ 7.87 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.14 (s, 1H), 7.01 (d, J = 8.0Hz, 1H), 5.30 (s, 1H), 3.26 - 4.10 (m, 9H), 1.67 - 1.84 (m, 1H), 1.18 - 1.51 (m, 3H), 0.54 -0.73 (m, 1H), 0.21 - 0.39 (m, 1H)。
【0195】
記述D51
(±)−(3−メトキシ−4−ニトロフェニル)(1−(メトキシメチル)−6−アザスピロ−[2.5]−オクタン−6−イル)メタノン(D51)
【化41】
THF(3mL)中、(±)−(1−(ヒドロキシメチル)−6−アザスピロ−[2.5]−オクタン−6−イル)−(3−メトキシ−4−ニトロフェニル)メタノン(D50に従って製造され得る)(350mg、1.093mmol)の溶液に、0℃、窒素雰囲気下で水素化ナトリウム(52.4mg、1.311mmol)を加えた。0℃下で10分間撹拌した後、ヨードメタン(775mg、5.46mmol)を加えた。次に、この混合物を一晩室温で撹拌した。この反応物を氷水で急冷し、酢酸エチル(50mL)で希釈した。酢酸エチル層を水(30mL×2)、ブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒を真空蒸発させ、標題化合物
D51(150mg、0.426mmol、収率39.0%)を黄色油状物として得た。
【0196】
LCMS: 335 [M+H]
+。t
R =1.668 (LCMS条件2)
【0197】
ニトロ還元の一般手順2(D52〜D79)
メタノール(20mL)中、ニトロ生成物(1.0当量)の溶液にPd/C(0.03当量)を加え、この混合物を一晩室温、水素下で撹拌した。この混合物を濾過し、溶液を真空濃縮して粗生成物アミン
D52〜D79を得、これらをそれ以上精製せずに次の工程で使用した。
【0198】
【表2】
【0199】
記述D80
(4−アミノ−3−(ジフルオロメトキシ)−フェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)−メタノン(D80)
【化42】
酢酸(2mL)中、(3−(ジフルオロメトキシ)−4−ニトロフェニル)−(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(D24に従って製造され得る)(150mg、0.476mmol)、鉄(80mg、1.427mmol)の溶液を70℃で2時間撹拌した。この混合物をEA(10mL)で希釈し、濾過した。次に、溶液を飽和NaHCO
3溶液およびブラインで洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、標題生成物
D80(100mg、0.351mmol、収率73.7%)を黄色油状物として得た。
【0200】
LCMS: 286[M+H]
+。t
R =1.024 (LCMS条件1)
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4): δ 6.97 - 7.08 (m, 2 H), 6.42 - 6.86 (m, 2 H), 3.56 (br. s.,4H), 2.40 (d, J = 4.4 Hz, 4 H), 2.24 (s, 3 H)。
【0201】
記述D81
(4−アミノ−3−(シクロプロピルメトキシ)−フェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)−メタノン(D81)
【化43】
酢酸(2mL)中、(3−(シクロプロピルメトキシ)−4−ニトロフェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)−メタノン(D27に従って製造され得る)(480mg、0.812mmol)、鉄(136mg、2.435mmol)の溶液を70℃で2時間撹拌した。この反応物をEA(10mL)で希釈し、濾過した。次に、この溶液を飽和NaHCO
3溶液およびブラインで洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、標題化合物
D81(210mg、0.726mmol、収率89%)を黄色油状物として得た。
【0202】
LCMS: 290[M+H]
+。t
R =1.435 (LCMS条件1)
【0203】
記述D82
(R)−(4−アミノ−3−メトキシフェニル)(3−メチルモルホリノ)−メタノン(D82)
【化44】
エタノール(10mL)中、(R)−(3−メトキシ−4−ニトロフェニル)(3−メチルモルホリノ)メタノン(D16に従って製造され得る)(50mg、0.178mmol)、塩酸アンモニア(9.54mg、0.178mmol)および鉄(49.8mg、0.892mmol)の混合物を一晩、70℃、窒素下で撹拌した。この混合物を濾過し、この溶液を濃縮した。粗生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(DCM:MeOH=10:1)により精製し、標題化合物
D82(30mg、0.120mmol、収率67.2%)油状物として得た。
【0204】
LCMS: 251[M+H]
+。t
R =1.248 (LCMS条件2)
【0205】
記述D83
(4−アミノ−2−クロロ−3−メトキシフェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)−メタノン(D83)
【化45】
エタノール(2.0mL)および水(2.0mL)中、(2−クロロ−3−メトキシ−4−ニトロフェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)−メタノン(D39に従って製造され得る)(108mg、0.344mmol)および鉄(96mg、1.721mmol)の混合物を一晩65℃、窒素下で撹拌した。この混合物を濃縮し、残渣をEtOHに溶かし、濾過した。溶液を蒸発させて標題化合物
D83(100mg、0.247mmol、収率71.7%)を黄色油状物として得、これをそのまま次の工程で使用した。
【0206】
LCMS: 284[M+H]
+。t
R =1.24 (LCMS条件1)
【0207】
記述D84
2−クロロ−4−エトキシ−5−ヨード−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン(D84)
【化46】
DCM(50mL)中、2−クロロ−4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン(D1に従って製造され得る)(600mg、3.04mmol)の溶液に、NIS(751mg、3.34mmol)を加えた。この混合物を25℃で3時間撹拌した。この反応物を水(30mL)で急冷し、DCM(80mL)で抽出した。有機層を10%Na
2SO
4溶液(80mL)で洗浄し、真空濃縮し、標題化合物
D84(700mg、1.861mmol、収率61.3%)を黄色固体として得た。
【0208】
LCMS: 324 [M+H]
+。t
R =1.400 (LCMS条件1)
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6): δ 7.59 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 4.51 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 1.40 (t, 3H)。
【0209】
記述D85
2−クロロ−4−エトキシ−5−ヨード−7−トシル−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン(D85)
【化47】
DMF(30mL)中、2−クロロ−4−エトキシ−5−ヨード−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン(D84に従って製造され得る)(600mg、1.855mmol)の溶液に、0℃でNaH(89mg、3.71mmol)を加えた。この混合物を30分間撹拌した後、TsCl(707mg、3.71mmol)を加えた。この混合物を室温まで温め、さらに4時間撹拌した。この反応物を水(30mL)で急冷し、EtOAcで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空濃縮し、標題化合物
D85(800mg、1.574mmol、収率85%)を黄色固体として得た。
【0210】
LCMS: 478 [M+H]
+。t
R =1.733 (LCMS条件2)
【0211】
記述D86
2−クロロ−4−エトキシ−5−メチル−7−トシル−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン(D86)
【化48】
1,4−ジオキサン(100mL)および水(10.00mL)中、2−クロロ−4−エトキシ−5−ヨード−7−トシル−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン(D85に従って製造され得る)(800mg、1.675mmol)、メチルボロン酸(200mg、3.35mmol)、K
2CO
3(694mg、5.02mmol)の溶液に、Pd(Ph
3P)
4(194mg、0.167mmol)を加えた。この混合物を一晩90℃、窒素下で撹拌した。この混合物を室温まで冷却し、H
2O(80mL)を加え、EtOAcで抽出した。有機層を濃縮し、シリカゲルでのクロマトグラフィー(PE:EA=5:1)により精製し、標題化合物D86(40mg、0.109mmol、収率6.53%)を黄色固体として得た。
【0212】
LCMS: 366[M+H]
+。t
R =1.687 (LCMS条件2)
【0213】
記述D87
2−クロロ−4−(シクロプロピルメトキシ)−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン(D87)
【化49】
THF(50mL) 中、シクロプロピルメタノール(1.151g、15.96mmol)の溶液に、0℃で、水素化ナトリウム(0.638g、15.96mmol)を加えた。この混合物を0℃で30分間撹拌した。次に、2,4−ジクロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(3.00g、15.96mmol)を加えた。この混合物を一晩70℃で撹拌した後、真空濃縮した。残渣を水に注ぎ、DCM(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。粗生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(PE:EA=4:1)により精製し、標題化合物
D87(3.2g、13.84mmol、収率87%)を得た。
【0214】
LCMS: 224.2[M+H]
+。t
R =1.44 (LCMS条件2)
1 H NMR (400MHz, DMSO-d
6): δ 12.20 (s, 1H), 7.37 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 6.51 (d, J=4.5 Hz, 1H), 4.29 (d, J=9.0 Hz, 2H), 1.29 (m, 1H), 0.57 (m, 2H), 0.40 (m, 2H)。
【0215】
記述D88
2−クロロ−4−(シクロプロピルメトキシ)−5−ヨード−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン(D88)
【化50】
DCM(50mL)中、2−クロロ−4−(シクロプロピルメトキシ)−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン(D87に従って製造され得る)(700mg、3.13mmol)の溶液に、NIS(775mg、3.44mmol)を加えた。得られた混合物を3時間25℃で撹拌した。この混合物を水で急冷し(30mL)、水層をDCM(80mL)で抽出した。有機層を10%Na
2SO
4溶液(80mL)で洗浄し、真空濃縮し、標題化合物
D88(1g、2.60mmol、収率83%)を黄色固体として得た。
【0216】
LCMS: 350[M+H]
+。t
R =1.572 (LCMS条件2)
【0217】
記述D89
2−クロロ−4−(シクロプロピルメトキシ)−5−ヨード−7−トシル−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン(D89)
【化51】
DMF(20mL)中、2−クロロ−4−(シクロプロピルメトキシ)−5−ヨード−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン(D88に従って製造され得る)(1g、2.86mmol)の氷冷溶液に、水素化ナトリウム(0.137g、5.72mmol)を加えた。この混合物を30分間撹拌した後、TsCl(707mg、3.71mmol)を加えた。この混合物を3時間室温で撹拌した。この反応物を水で急冷し(30mL)、EtOAcで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(PE:EA=15:1)により精製し、標題化合物
D89(600mg、1.191mmol、収率41.6%)を黄色固体として得た。
【0218】
LCMS: 504[M+H]
+。t
R =1.815 (LCMS条件2)
【0219】
記述D90
2−クロロ−4−(シクロプロピルメトキシ)−5−メチル−7−トシル−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン(D90)
【化52】
1,4−ジオキサン(100mL)および水(10.00mL)中、2−クロロ−4−(シクロプロピルメトキシ)−5−ヨード−7−トシル−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン(D89に従って製造され得る)(1g、1.985mmol)、メチルボロン酸(0.238g、3.97mmol)およびK
2CO
3(0.823g、5.96mmol)の溶液に、Pd(Ph
3P)
4(194mg、0.167mmol)を加えた。この混合物を一晩、90℃、窒素下で撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をシリカゲルでのクロマトグラフィー(PE:EA=20:1)により精製し、pre−HPLCによりさらに精製し、標題化合物
D90(28mg、0.071mmol、収率3.60%)を黄色固体として得た。
【0220】
LCMS: 392[M+H]
+。t
R =1.795 (LCMS条件2)
【0221】
記述D91
6−クロロ−4−エトキシ−1H−ピラゾロ−[3,4−d]−ピリミジン(D91)
【化53】
氷浴にて、THF(50mL)中、エタノール(100mg、2.180mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(134mg、3.35mmol)を加えた。さらに15分間撹拌した後、4,6−ジクロロ−1H−ピラゾロ−[3,4−d]−ピリミジン(317mg、1.677mmol)を加えた。この混合物を徐々に室温とし、一晩撹拌した。この反応物を水で急冷し(5mL)、濾過し、濃縮して溶媒を除去し、酢酸エチル(80mL)で希釈し、水(30mL)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をシリカゲルでのクロマトグラフィー(PE:EA=20:1)により精製し、標題化合物
D91(229mg、収率52.4%)を白色固体として得た。
【0222】
LCMS: 199[M+H]
+。t
R =2.487 (LCMS条件1)
【0223】
記述D92
6−クロロ−4−エトキシ−3−メチル−1H−ピラゾロ−[3,4−d]−ピリミジン(D92)
【化54】
氷浴にて、THF(60mL)中、エタノール(0.227g、4.93mmol)の溶液に、水素化ナトリウムを加えた。20分間撹拌した後、4,6−ジクロロ−3−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(1g、4.93mmol)を加えた。この混合物を徐々に室温とし、一晩室温で撹拌した。次に、この混合物を水(20mL)で希釈し、濃縮して溶媒を除去し、酢酸エチル(220mL)で希釈した。有機層を水(60mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物(900mg、収率86%)をそのまま次の工程で使用した。
【0224】
LCMS: 213[M+H]
+。t
R =2.775 (LCMS条件1)
【0225】
記述D93
6−クロロ−4−(シクロプロピルメトキシ)−1H−ピラゾロ−[3,4−d]−ピリミジン(D93)
【化55】
氷浴にて、THF(200mL)中、シクロプロピルメタノール(1.908g、26.5mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(3.17g、79mmol)を加えた。30分間撹拌した後、4,6−ジクロロ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(5g、26.5mmol)。この反応混合物を徐々に室温とし、一晩撹拌した。次に、この混合物を水(80mL)で希釈し、濃縮して溶媒を除去し、酢酸エチル(220mL)で希釈した。有機層を水(80mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物(5g、収率84%)をそのまま次の工程で使用した。
【0226】
LCMS: 225[M+H]
+。t
R =2.918 (LCMS条件1)
【0227】
記述D94
2−クロロ−4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン−5−カルボニトリル(D94)
【化56】
DMA(5mL)中、2−クロロ−4−エトキシ−5−ヨード−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン(D84に従って製造され得る)(610mg、1.886mmol)の溶液に、シアン化銅(I)(507mg、5.66mmol)を加えた。この反応混合物に120℃で2時間マイクロ波照射を行った。この混合物を酢酸エチルで希釈し、水を加えた。有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。粗生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(PE:EA=3:2)により精製し、標題化合物
D94(200mg、0.898mmol、収率47.6%)を黄色固体として得た。
【0228】
LCMS: 223[M+H]
+。t
R =2.777 (LCMS条件1)
【0229】
記述D95
2−クロロ−4−エトキシ−5−(トリフルオロメチル)−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン(D95)
【化57】
乾燥N
2の陽圧下、乾燥させた三口丸底フラスコに、2−クロロ−4−エトキシ−7−トシル−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン(D2に従って製造され得る)(800mg、1.675mmol)およびDMF(20mL)を加えた。次に、ヨウ化銅(I)(63.8mg、0.335mmol)および2,2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)酢酸メチル(643mg、3.35mmol)を加えた。この反応混合物を80℃で1.5時間撹拌した。LCMSは無反応を示した。その後、さらなるヨウ化銅(I)(63.8mg、0.335mmol)および2,2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)−酢酸メチル(643mg、3.35mmol)を追加した。この混合物を100℃で2時間撹拌した。次に、さらなるヨウ化銅(I)(63.8mg、0.335mmol)を加えた、この混合物をさらに1.5時間100℃で撹拌した。この反応物を飽和NH
4Cl溶液により急冷した。次に、この混合物に水(50mL)を加え、EA(15mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。濾過および濃縮後、残渣をシリカゲルでのクロマトグラフィー(PE:EA=3:1)により精製し、標題化合物
D95(245.3mg、0.924mmol、収率55.1%)を白色固体として得た。
【0230】
LCMS: 266[M+H]
+。t
R =3.483 (LCMS条件1)
1 H NMR (400MHz, DMSO-d
6): δ 12.96 (br. s., 1 H), 8.06 (s, 1 H), 4.53 (q, J = 7.1 Hz, 2 H),1.37 (t, 3 H)
【0231】
バックワルド反応の一般手順3(D96〜D121)
1,4−ジオキサン(2.0mL)および水(0.2mL)中、2−クロロ−4−エトキシ−7−トシル−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン(D2に従って製造され得る)(1.0当量)、アミン(1.0当量)およびキサントホス(0.1当量)の溶液に、炭酸カリウム(2.0当量)およびPdCl
2(pddf)(0.1当量)を加えた。この反応混合物を一晩90℃で撹拌した。この反応物を水で急冷し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。粗生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(DCM:MeOH=25:1)により精製し、目的生成物
D96〜D121を得た。
【0232】
【表3】
【0233】
記述D122
(3−クロロ−4−((4−エトキシ−7−トシル−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン−2−イル)アミノ)フェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)−メタノン(D122)
【化58】
窒素下、室温で撹拌した1,4−ジオキサン(3mL)および水(0.300mL)中、炭酸カリウム(140mg、1.012mmol)、2−クロロ−4−エトキシ−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(D2に従って製造され得る)(178mg、0.506mmol)および4−アミノ−3−クロロ安息香酸(104mg、0.607mmol)の溶液に、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(41.3mg、0.051mmol)およびキサントホス(36.2mg、0.076mmol)を加えた。反応容器を密閉し、90℃で2時間、バイオタージイニシエーターで加熱した。冷却後、粗生成物を分取HPLCにより精製し、標題生成物
D122(150mg、0.308mmol、収率60.9%)を黄色固体として得た。
LCMS: 487[M+H]
+。t
R =1.49。(LCMS条件2)
【0234】
記述D123
(3−クロロ−4−((4−エトキシ−7−トシル−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)フェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)−メタノン(D123)
【化59】
THF(5mL)中、(3−クロロ−4−((4−エトキシ−7−トシル−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン−2−イル)アミノ)フェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)−メタノン(D122に従って製造され得る)(200mg、0.411mmol)、DIPEA(106mg、0.821mmol)および1−メチルピペラジン(49.4mg、0.493mmol)の溶液に、HATU(187mg、0.493mmol)を加えた。この反応混合物を室温で3時間撹拌した。この混合物をそのままバイオタージで精製し、標題化合物D123(200mg、0.351mmol、収率86%)を白色固体として得た。
【0235】
LCMS: 570[M+H]
+。t
R =1.585。(LCMS条件2)
【0236】
記述D124
4−((4−エトキシ−7−トシル−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシ安息香酸(D124)
【化60】
1,4−ジオキサン(1.5mL)および水(0.2mL)中、2−クロロ−4−エトキシ−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(D2に従って製造され得る)(2.0g、5.68mmol)および4−アミノ−3−メトキシ安息香酸(1.140g、6.82mmol)の溶液に、キサントホス(0.493g、0.853mmol)、K
2CO
3(2.357g、17.05mmol)およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(0.464g、0.568mmol)を加えた。この混合物を一晩90℃で撹拌した。反応物を水で急冷し、DCM(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。粗生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(DCM:CH
3OH=20:1)により精製し、標題化合物
D124(2.60g、5.39mmol、収率95%)を黄色固体として得た。
【0237】
LCMS: 483[M+H]
+。t
R =1.13。(LCMS条件2)
1 H NMR (400MHz, DMSO-d
6): δ 12.74 (s, 1H), 8.64 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 8.11 (s, 1H), 7.69 (m, 2H), 7.69 (d, J = 12.0 Hz, 1H ), 7.53 (m, 3H), 7.38 (m, 2H), 6.66 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 4.49 (dd, J = 9.0 Hz, 2H), 3.95 (s, 3H), 2.31 (s, 3H), 1.35 (t, J = 9.0 Hz, 3H)。
【0238】
アミドカップリング反応の一般手順4(D125〜D129)
DMF(3mL)中、4−((4−エトキシ−7−トシル−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシ安息香酸(D124に従って製造され得る)(1当量)、HATU(1当量)およびDIPEA(2当量)の溶液に、アミン(2当量)を加えた。この混合物を一晩室温で撹拌した。この混合物をEAで希釈し、水で洗浄した。有機層を乾燥させ、濃縮した。粗生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(DCM:CH
3OH=20:1)により精製し、目的生成物
D125〜D129を得た。
【0239】
【表4】
【0240】
記述D130
4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシ安息香酸(D129)
【化61】
イソプロパノール(3.0mL)中、4−((4−エトキシ−7−トシル−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシ安息香酸(D124に従って製造され得る)(250mg、0.518mmol)の溶液に、水酸化ナトリウム(0.518mL、1.036mmol)を加えた。この反応混合物を一晩、60℃で撹拌した。2N HClをpH=3まで加えたた。この混合物をEtOAc(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、真空濃縮した。粗生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(DCM:MeOH=15:1)により精製し、標題化合物
E130(166mg、0.506mmol、収率98%)を黄色固体として得た。
【0241】
LCMS: 329[M+H]
+。t
R =1.089。(LCMS条件2)
【0242】
記述D131
tert−ブチル−7−(4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシベンゾイル)−2,7−ジアザスピロ−[3.5]−ノナン−2−カルボキシレート(D131)
【化62】
2−ブタノール(6mL)中、2−クロロ−4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン(D1に従って製造され得る)(80mg、0.405mmol)、7−(4−アミノ−3−メトキシベンゾイル)−2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−2−カルボン酸tert−ブチル(D58に従って製造され得る)(167mg、0.445mmol)、ジシクロヘキシル(2’,4’,6’−トリイソプロピル−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(20.07mg,0.042mmol)、Pd
2(dba)
3(18.53mg、0.020mmol)および炭酸カリウム(168mg、1.214mmol)の溶液を120℃、マイクロ波下で45分間撹拌した。この混合物をセライトで濾過し、溶液を濃縮した。粗生成物をMDAP(塩基移動相)により精製し、標題化合物
D131(142mg、0.265mmol、収率65.4%)を黄色固体として得た。
【0243】
LCMS: 564[M+H]
+。t
R =3.637。(LCMS条件1)
【0244】
記述D132
(1−(ヒドロキシメチル)−3−アザビシクロ−[3.1.0]−ヘキサン−3−イル)(3−メトキシ−4−ニトロ−フェニル)−メタノン(D132)
【化63】
DMF(5mL)中、3−メトキシ−4−ニトロ安息香酸(523mg、2.65mmol)、HATU(1210mg、3.18mmol)およびDIPEA(0.708mL、3.98mmol)の溶液に、(±)−3−アザビシクロ−[3.1.0]−ヘキサン−1−イルメタノール、トリフルオロ酢酸塩(D47に従って製造され得る)(0.097mL、2.65mmol)を加えた。この混合物を一晩室温で撹拌した。この混合物をEAで希釈し、水で洗浄した。有機層を乾燥させ、濃縮した。粗生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(DCM:CH
3OH=14:1)により精製し、標題化合物
D132(487.6mg、1.568mmol、収率59.1%)を黄色油状物として得た。
【0245】
LCMS: 293[M+H]
+。t
R =2.139。(LCMS条件1)
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6): δ 7.96 (s, 1 H), 7.39 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 7.08 - 7.19 (m, 1 H),4.56 - 4.80 (m, 1 H), 3.84 - 3.98 (m, 4 H), 3.37 - 3.72 (m, 4 H), 1.37 - 1.54 (m, 1 H), 0.68- 0.81 (m, 1 H), 0.27 - 0.44 (m, 1 H)。
【0246】
記述D133
(3−メトキシ−4−ニトロフェニル)(1−(メトキシメチル)−3−アザビシクロ−[3.1.0]−ヘキサン−3−イル)メタノン(D133)
【化64】
THF(10mL)中、(1−(ヒドロキシメチル)−3−アザビシクロ−[3.1.0]−ヘキサン−3−イル)(3−メトキシ−4−ニトロ−フェニル)−メタノン(D132に従って製造され得る)(483mg、1.652mmol)の溶液に、NaH(99mg、2.479mmol)を加えた。30分間撹拌した後、ヨードメタン(0.310mL、4.96mmol)を加えた。次に、この混合物を室温で3時間撹拌した。メタノールを加え、溶媒を蒸発させた。粗生成物をEAで希釈し、水で洗浄した。有機層を濃縮し、シリカゲルでのクロマトグラフィー(DCM:CH
3OH=14:1)により精製し、標題化合物
D133(340mg、0.877mmol、収率53.1%)を黄色油状物として得た。
【0247】
LCMS: 307 [M+H]
+。t
R =2.662。(LCMS条件1)
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6): δ 7.92 (dd, J = 4.0, 8.2 Hz, 1 H), 7.39 (s, 1 H), 7.15 (d, J = 8.1 Hz, 1 H), 4.10 (q, J = 5.2 Hz, 1 H), 3.95 (s, 3 H), 3.84 - 3.92 (m, 1 H), 3.58 - 3.75 (m, 1 H), 3.40 - 3.50 (m, 2 H), 3.25 (d, J = 12.0 Hz, 1 H), 3.17 (d, 3 H), 1.40 - 1.59 (m, 1 H),0.71 - 0.81 (m, 1 H), 0.39 - 0.52 (m, 1 H)。
【0248】
記述D134
(4−アミノ−3−メトキシフェニル)(1−(メトキシメチル)−3−アザビシクロ−[3.1.0]ヘキサン−3−イル)メタノン(D134)
【化65】
酢酸(2mL)中、(3−メトキシ−4−ニトロフェニル)(1−(メトキシメチル)−3−アザビシクロ−[3.1.0]−ヘキサン−3−イル)メタノン(D133に従って製造され得る)(340mg、0.877mmol)、鉄(147mg、2.63mmol)の溶液を70℃で2時間撹拌した。この反応物をEA(10mL)に溶かし、濾過した。次に、この溶液を飽和NaHCO
3溶液およびブラインで抽出した。有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、標題化合物
D134(240mg、0.521mmol、収率59.4%)を黄色油状物として得た。
【0249】
LCMS: 277 [M+H]
+。t
R =1.752。(LCMS条件1)
1H NMR (400MHz ,DMSO-d
6) : δ 6.83 - 6.93 (m, 2 H), 6.59 (d, J = 8.1 Hz, 1 H), 5.15 (s, 1 H), 3.83 - 3.98 (m, 1 H), 3.77 (s, 3 H), 3.45 - 3.54 (m, 2 H), 3.39 (m, 1 H), 3.13 - 3.28 (m, 5 H), 0.72 (dd, J = 4.9, 7.6 Hz, 1 H), 0.28 (t, J = 4.4 Hz, 1 H)。
【0250】
記述D135
3−シアノ−2−アザビシクロ−[3.1.0]−ヘキサン−2−カルボン酸(1S,3S,5S)−tert−ブチル(D135)
【化66】
−20℃下、無水ピリジン(20mL)中、3−カルバモイル−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸(1S,3S,5S)−tert−ブチル(1.6g、7.07mmol)の溶液に、TFAA(4.00mL、28.3mmol)を滴下した。次に、この混合物を−20℃で約1時間撹拌し、さらに8時間室温まで温めた。水を加え、この混合物を30分間撹拌した。次に、この混合物を酢酸エチルで抽出し、有機層を1M HCl溶液、水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、標題化合物
D136(1.473g、7.07mmol、収率100%)を黄色油状物として得た。
【0251】
LCMS: 209 [M+H]
+。t
R =2.817。(LCMS条件1)
【0252】
記述D136
(1S,3S,5S)−2−アザビシクロ−[3.1.0]−ヘキサン−3−カルボニトリル(D136)
【化67】
3−シアノ−2−アザビシクロ−[3.1.0]−ヘキサン−2−カルボン酸(1S,3S,5S)−tert−ブチル(D135に従って製造され得る)(1.473g、7.07mmol)およびジエチルエーテル中1Mの塩酸(14.15ml、14.15mmol)の溶液を一晩室温で撹拌した。沈澱が生じ、その後、溶媒を減圧下で除去した。残渣を乾燥ジエチルエーテルに再溶解させた後、濾過した。固体を乾燥ジエチルエーテルで洗浄し、真空下で乾燥させ、標題化合物
D136(620mg、4.29mmol、収率60.6%)を白色固体として得た。
【0253】
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6): δ 5.02 (dd, J = 2.2, 9.8 Hz, 1 H), 3.42 (td, J = 2.8, 6.1 Hz, 1 H), 2.58 - 2.53 (m, 0 H), 2.30 (dd, J = 2.1, 13.8 Hz, 1 H), 1.82 - 1.97 (m, 1 H), 0.88 - 1.06(m, 2 H)。
【0254】
記述D137
(4−((4−エトキシ−7−トシル−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)−メタノン(D137)
【化68】
窒素下、1,4−ジオキサン(0.8mL)および水(0.2mL)中、2−クロロ−4−エトキシ−7−トシル−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン(D2に従って製造され得る)(200mg、0.568mmol)、炭酸カリウム(157mg、1.137mmol)、(9,9−ジメチル−9H−キサンテン−4,5−ジイル)ビス(ジフェニルホスフィン)(49.3mg、0.085mmol)、およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(46.4mg、0.057mmol)の溶液に、(4−アミノ−3−メトキシフェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(170mg、0.682mmol)を加えた。この反応混合物を一晩90℃で撹拌した。この反応混合物を酢酸エチル(25mL)と水(10mL)とで分液した。有機相を水、NaHCO
3溶液およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空蒸発させ、標題化合物
D137(100mg、0.131mmol、収率23.05%)を黄色油状物として得た。
【0255】
LCMS: 565 [M+H]
+。t
R =1.482分。(LCMS条件1)
【0256】
バックワルド反応の一般手順5
試験管に2−クロロ−4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン
D1(1.0当量)、アミン(1.2当量)およびXphos(0.1当量)、2−ブタノール(3.0mL)、Pd
2(dba)
3(0.05当量)およびK
2CO
3(3当量)を加えた。この試験管を密閉し、2分間、窒素をバブリングさせた。この反応混合物をマイクロ波下、120℃で45分間撹拌した。冷却後、この混合物を濾過し、濃縮し、MDAP(塩基移動相)により精製し、標題生成物を得た。
【0257】
実施例1
(4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(モルホリノ)メタノン(E1)
【化69】
標題化合物
E1は、バックワルド反応の一般手順5に従い、2−クロロ−4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン(D1に従って製造され得る)および(4−アミノ−3−メトキシフェニル)(モルホリノ)メタドン(PCT国際出願WO2012097682に記載の手順に従って製造され得る)から出発し、810mgの灰白色固体として製造された。収率:35.4%。
【0258】
LCMS: 398 [M+H]
+。t
R =3.420分。(LCMS条件1)
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6): δ 8.62 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.63 (s, 1H), 6.93 - 7.15 (m, 3H), 6.34 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 4.52 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 3.94 (s, 3H), 3.45 - 3.70 (m, 8H), 1.41 (t, J = 7.0 Hz, 3H)。
【0259】
実施例2
(4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン−2−イル)アミノ)−2−フルオロ−5−メトキシフェニル)(モルホリノ)メタノン(E2)
【化70】
標題化合物
E2は、バックワルド反応の一般手順5に従い、2−クロロ−4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン(D1に従って製造され得る)および(4−アミノ−2−フルオロ−5−メトキシフェニル)(モルホリノ)メタノン(Journal of Medicinal Chemistry, 55(22), 9416-9433; 2012に記載の手順従って製造され得る)から出発し、125mgの灰白色固体として製造された。収率:47.1%。
【0260】
LCMS: 416 [M+H]
+。t
R =2.999分。(LCMS条件1)
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) : δ 11.50 - 11.83 (m, 1H), 8.59 (d, J = 12.5 Hz, 1H), 7.72 (s, 1H), 7.10 (br. s., 1H), 7.01 (d, J = 6.1 Hz, 1H), 6.36 (br. s., 1H), 4.52 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.93 (s, 3H), 3.50 - 3.70 (m, 6H), 3.37 - 3.43 (m, 2H), 1.41 (t, J = 7.0 Hz, 3H)。
【0261】
実施例3
(4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)−メタノン(E3)
【化71】
イソプロパノール(5mL)中、(4−((4−エトキシ−7−トシル−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)−メタノン(D137に従って製造され得る)(100mg、0.177mmol)および水酸化ナトリウム(2mL、4.00mmol、水中2M)の溶液を、一晩60℃で撹拌した。この混合物を蒸発させ、2N HClをpH=7まで加えた。この混合物をEAで抽出した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、蒸発させた。残渣を分取HPLCにより精製し、標題化合物
E3(25mg、0.061mmol、収率34.4%)を白色固体として得た。
【0262】
LCMS: 411 [M+H]
+。t
R =1.259。(LCMS条件2)
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) : δ 11.58 (br. s., 1H), 8.60 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.63 (s, 1H), 6.93 - 7.13 (m, 3H), 6.33 (br. s., 1H), 4.51 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 3.93 (s, 3H), 3.52 (br. s., 4H), 2.33 (br. s., 4H), 2.20 (s, 3H), 1.40 (t, J = 6.9 Hz, 3H)。
【0263】
実施例4
(4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ピペリジン−1−イル)−メタノン(E4)
【化72】
標題化合物
E4は、バックワルド反応の一般手順5に従い、2−クロロ−4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン(D1に従って製造され得る)および(4−アミノ−3−メトキシフェニル)(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)メタノン(D52に従って製造され得る)から出発し、16mgの白色固体として製造された。収率:8.01%。
【0264】
LCMS: 494[M+H]
+。t
R =2.139。(LCMS条件1)
1H NMR (400MHz, クロロホルム-d): δ 8.62 - 8.70 (m, 1 H), 8.27 - 8.38 (m, 1 H), 7.59 -7.65 (m, 1 H), 6.97 - 7.07 (m, 2 H), 6.88 (dd, J = 2.2, 3.4 Hz, 1 H), 6.46 (dd, J = 2.2, 3.4 Hz, 1H), 4.58 (q, J = 7.1 Hz, 2 H), 3.95 (s, 3 H), 2.77 - 3.05 (m, 2 H), 2.56 - 2.72 (m, 4 H), 2.39 -2.54 (m, 4 H), 2.29 (s, 3 H), 1.78 - 2.00 (m, 2 H), 1.46 - 1.51 (m, 3 H)。
【0265】
実施例5
(4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−2−フルオロ−5−メトキシフェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)−メタノン(E5)
【化73】
標題化合物
E5は、バックワルド反応の一般手順5に従い、2−クロロ−4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン(D1に従って製造され得る)および(4−アミノ−2−フルオロ−5−メトキシフェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(D53に従って製造され得る)から出発し、39mgの白色固体として製造された。
収率:3.95%。
【0266】
LCMS: 429[M+H]
+。t
R =1.148。(LCMS条件1)
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) : δ 11.68 (br. s., 1H), 8.57 (d, J = 12.5 Hz, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.09 (br. s., 1H), 6.97 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 6.36 (br. s., 1H), 4.52 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 3.92 (s, 3H), 3.63 (br. s., 2H), 3.29 - 3.31 (m, 2H), 2.23 - 2.41 (m, 4H), 2.20 (s, 3H), 1.40 (t, 3H)。
【0267】
実施例6
(S)−(4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(ヘキサヒドロピロロ−[1,2−a]−ピラジン−2(1H)−イル)メタノン(E6)
【化74】
標題化合物
E6は、バックワルド反応の一般手順5に従い、2−クロロ−4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン(D1に従って製造され得る)および(S)−(4−アミノ−3−メトキシフェニル)(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)メタノン(D54に従って製造され得る)から出発し、39mgの白色固体として製造された。収率:25.2%。
【0268】
LCMS: 437[M+H]
+。t
R =2.301。(LCMS条件1)
1H NMR (400MHz, クロロホルム-d): δ 8.66 (d, J = 8.8 Hz, 1 H), 8.49 - 8.60 (m, 1 H), 7.67 - 7.57 (m, 1 H), 7.04 (s, 2 H), 6.86 (dd, J = 2.2, 3.4 Hz, 1 H), 6.46 (dd, J = 2.2, 3.4 Hz, 1 H), 4.58 (q, J = 7.1 Hz, 2 H), 3.95 (s, 3 H), 3.12 (t, J = 8.3 Hz, 3 H), 2.18 (d, J = 9.0 Hz, 2 H), 2.04 - 1.59 (m, 7 H), 1.49 (t, J = 7.1 Hz, 3 H), 1.31 - 1.45 (m, 1 H)。
【0269】
実施例7
(3−(ジフルオロメトキシ)−4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン−2−イル)アミノ)フェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)−メタノン(E7)
【化75】
標題化合物
E7は、バックワルド反応の一般手順5に従い、2−クロロ−4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン(D1に従って製造され得る)および(4−アミノ−3−(ジフルオロメトキシ)−フェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)−メタノン(D80に従って製造され得る)から出発し、41mgの白色固体として製造された。収率:30.2%。
【0270】
LCMS: 447[M+H]
+。t
R =2.519。(LCMS条件1)
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4): δ 8.74 (d, J = 8.3 Hz, 1 H), 7.16 - 7.27 (m, 2 H), 6.63 - 7.07 (m, 2 H), 6.29 (d, J = 3.4 Hz, 1 H), 4.43 - 4.50 (m, 2 H), 3.47 - 3.71(m, 4 H), 2.40 (br. s., 4 H), 2.24 (s, 3 H), 1.37 (t, 3 H)。
【0271】
実施例8
(3−(シクロプロピルメトキシ)−4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン−2−イル)アミノ)フェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)−メタノン(E8)
【化76】
標題化合物
E8は、バックワルド反応の一般手順5に従い、2−クロロ−4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン(D1に従って製造され得る)および(4−アミノ−3−(シクロプロピルメトキシ)−フェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)−メタノン(D81に従って製造され得る)から出発し、41mgの白色固体として製造された。収率:22.48%。
【0272】
LCMS: 451[M+H]
+。t
R =2.710。(LCMS条件1)
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4): δ 8.65 (d, J = 8.1 Hz, 1 H), 6.90 - 7.00 (m, 2 H), 6.85 (d,J = 3.7 Hz, 1 H), 6.28 (d, J = 3.4 Hz, 1 H), 4.48 (q, J = 7.1 Hz, 2 H), 3.89 (d, J = 7.1 Hz,2 H), 3.59 (br. s., 4 H), 2.39 (br. s., 4H), 2.24 (s, 3H), 1.39 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 1.27-1.34 (m, 1H), 0.60 (q, 2H), 0.30-0.37 (m, 2 H)。
【0273】
実施例9
(4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)フェニル)(モルホリノ)メタノン(E9)
【化77】
標題化合物
E9は、バックワルド反応の一般手順5に従い、2−クロロ−4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン(D1に従って製造され得る)および(4−アミノフェニル)(モルホリノ)−メタノン(PCT国際出願WO2008018426に記載の手順に従って製造され得る)から出発し、52mgの白色固体として製造された。収率:20.44%。
【0274】
LCMS: 368[M+H]
+。t
R =2.511。(LCMS条件1)
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) : δ 9.33 (s, 1H), 7.92 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.35 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.02 (d, J = 3.4 Hz, 1H), 6.32 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 4.55 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.61 (br. s., 4H), 3.52 (br. s., 4H), 1.42 (t, J = 7.1 Hz, 3H)。
【0275】
実施例10
(4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(2−オキサ−6−アザスピロ−[3.3]ヘプタン−6−イル)メタノン(E10)
【化78】
標題化合物
E10は、バックワルド反応の一般手順5に従い、2−クロロ−4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン(D1に従って製造され得る)および(4−アミノ−3−メトキシフェニル)(2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)メタノン(D55に従って製造され得る)から出発し、20.4mgの白色固体として製造された。収率:15.75%。
【0276】
LCMS: 410[M+H]
+。t
R =2.38。(LCMS条件1)
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) : δ
11.63 (br. s., 1H), 8.65 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.69 (s, 1H), 7.21 - 7.28 (m, 2H), 6.98 - 7.11 (m, 1H), 6.35 (dd, J = 3.2, 2.0 Hz, 1H), 4.67 - 4.73 (m, 4H),4.52 (q, J = 7.1 Hz, 4H), 4.13 - 4.27 (m, 2H), 3.95 (s, 3H), 1.36 - 1.46 (m, 3H)。
【0277】
実施例11
((2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリノ)(4−((4−エトキシ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)メタノン(E11)
【化79】
標題化合物
E11は、バックワルド反応の一般手順5に従い、2−クロロ−4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン(D1に従って製造され得る)および(4−アミノ−3−メトキシフェニル)((2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリノ)メタノン(D56に従って製造され得る)から出発し、49mgの白色固体として製造された。収率:18.97%。
【0278】
LCMS: 426[M+H]
+。t
R =3.025。(LCMS条件1)
1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) : δ 8.62 - 8.72 (m, 1 H), 8.41 -8.55 (m, 1 H), 7.57 - 7.70 (m, 1 H), 6.97 - 7.07 (m, 2 H), 6.90 - 6.80 (m, 1 H), 6.40 - 6.53 (m, 1 H),4.58 (q, J = 6.9 Hz, 2 H), 3.96 (s, 3 H), 3.47 - 3.71 (m, 2 H), 2.39 - 2.96 (m, 2 H), 1.61 - 1.64 (m, 2H), 1.49 (t, J = 7.1 Hz, 3 H), 0.97 - 1.35 (m, 6 H)。
【0279】
実施例12
(4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(2−オキサ−6−アザスピロ−[3.4]−オクタン−6−イル)−メタノン(E12)
【化80】
標題化合物
E12は、バックワルド反応の一般手順5に従い、2−クロロ−4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン(D1に従って製造され得る)および(4−アミノ−3−メトキシフェニル)(2−オキサ−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−イル)メタノン(D57に従って製造され得る)から出発し、15.3mgの白色固体として製造された。収率:11.33%。
【0280】
LCMS: 424[M+H]
+。t
R =2.38。(LCMS条件1)
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) : δ 11.53 (br. s., 1H), 8.49 - 8.60 (m, 1H), 7.51 - 7.62 (m, 1H), 7.05 - 7.14 (m, 2H), 6.94 - 7.01 (m, 1H), 6.27 (br. s., 1H), 4.56 (br. s., 1H), 4.31 - 4.49 (m, 5H), 3.89 (s, 3H), 3.58 - 3.73 (m, 2H), 3.35 - 3.53 (m, 2H), 2.03 - 2.16 (m, 2H), 1.33 (t, 3H)。
【0281】
実施例13
(4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(2−メチル−2,7−ジアザスピロ−[3.5]−ノナン−7−イル)メタノン(E13)
【化81】
標題化合物
E13は、バックワルド反応の一般手順5に従い、2−クロロ−4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン(D1に従って製造され得る)および7−(4−アミノ−3−メトキシベンゾイル)−2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−2−カルボン酸tert−ブチル(D58に従って製造され得る)から出発し、24.3mgの白色固体として製造された。収率:29.2%。
【0282】
LCMS: 451[M+H]
+。t
R =2.06。(LCMS条件1)
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) : δ 11.59 (br. s., 1H), 8.59 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.63 (s, 1H), 6.96 - 7.07 (m, 3H), 6.33 (dd, J = 3.3, 1.8 Hz, 1H), 4.51 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.92 (s, 3H), 3.40 - 3.50 (m, 4H), 3.01 (s, 4H), 2.51 (s, 8H), 2.26 (s, 3H), 1.69 (br. s., 4H), 1.40 (t, 3H)。
【0283】
実施例14
4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−N−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−3−メトキシベンズアミド(E14)
【化82】
イソプロパノール(5mL)中、4−((4−エトキシ−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−N−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−3−メトキシベンズアミド(D96に従って製造され得る)(150mg、0.271mmol)および水酸化ナトリウム(0.558mL、1.116mmol、水中2M)の溶液を一晩60℃で撹拌した。この混合物を濃縮し、2N HClをpH=7まで加えた。次に、この混合物をEAで抽出した。有機層を乾燥させ、濃縮した。粗生成物を分取HPLCにより精製し、標題化合物
E14(77mg、0.193mmol、収率71.1%)を白色固体として得た。
【0284】
LCMS: 400[M+H]
+。t
R =1.251。(LCMS条件2)
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6): δ 11.60 (br. s., 1H), 8.64 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.18 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 7.68 (s, 1H), 7.44 - 7.61 (m, 2H), 7.07 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 6.34 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 4.60 (s, 1H), 4.52 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 3.98 (s, 3H), 3.27 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 1.41 (t,J = 7.0 Hz, 3H), 1.12 (s, 6H)。
【0285】
実施例15
(4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン−2−イル)アミノ)フェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(E15)
【化83】
イソプロパノール(5mL)中、(4−((4−エトキシ−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)フェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(D97に従って製造され得る)(250mg、0.468mmol)および水酸化ナトリウム(0.23mL、0.47mmol、水中2M)の溶液を一晩60℃で撹拌した。この反応混合物を真空濃縮した。残渣を水に注ぎ、DCM(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。粗生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1)により精製し、標題化合物
E15(56mg、0.147mmol、収率31.5%)を白色固体として得た。
【0286】
LCMS: 381.1[M+H]
+。t
R =1.148。(LCMS条件2)
1HNMR (400MHz, DMSO-d
6): δ 11.49 (s, 1H), 9.37 (s, 1H), 7.91 (d, 2H), 7.31 (d, 2H), 7.01 (d, 1H), 6.31 (d, 1H), 4.53 (dd, J = 9.0 Hz, 2H), 3.49 (s, 3H), 2.30 (s, 4H), 2.18 (s, 3H), 1.40 (t, J = 9.0 Hz, 3H)。
【0287】
実施例16
(4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(6−アザスピロ−[2.5]オクタン−6−イル)メタノン(E16)
【化84】
イソプロパノール(5mL)中、(4−((4−エトキシ−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(6−アザスピロ[2.5]オクタン−6−イル)メタノン(D98に従って製造され得る)(150mg、0.261mmol)および水酸化ナトリウム(0.558mL、1.116mmol、水中2M)の溶液を一晩60℃で撹拌した。この混合物を濃縮し、2N HClをpH=7まで加えた。次に、この混合物をEAで抽出した。有機層を乾燥させ、濃縮した。粗生成物を分取HPLCにより精製し、標題化合物
E16(90mg、0.214mmol、収率82%)を白色固体として得た。
【0288】
LCMS: 422[M+H]
+。t
R =1.456。(LCMS条件2)
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6): δ 11.58 (br. s., 1H), 8.59 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.62 (s, 1H), 6.92 - 7.11 (m, 3H), 6.33 (s, 1H), 4.51 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 3.93 (s, 3H), 3.39 - 3.74 (m, 4H),1.10 - 1.60 (m,7H), 0.36 (s, 4H)。
【0289】
実施例17
(4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(オキサゾリジン−3−イル)メタノン(E17)
【化85】
イソプロパノール(5mL)中、(4−((4−エトキシ−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(オキサゾリジン−3−イル)メタノン(D99に従って製造され得る)(200mg、0.372mmol)および水酸化ナトリウム(0.558mL、1.116mmol、水中2M)の溶液を一晩60℃で撹拌した。この混合物を濃縮し、2N HClをpH=7まで加えた。次に、この混合物をEAで抽出した。有機層を乾燥させ、濃縮した。粗生成物を分取HPLCにより精製し、標題化合物
E17(33mg、0.082mmol、収率22.09%)を白色固体として得た。
【0290】
LCMS: 384[M+H]
+。t
R =1.572。(LCMS条件2)
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) : δ 11.62 (br. s., 1H), 8.65 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.67 (s, 1H), 7.13 - 7.32 (m, 2H), 7.06 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 6.33 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.98 (s, 2H), 4.51 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 4.00 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 3.95 (s, 3H), 3.55 - 3.73 (m, 2H), 1.40 (t, J =7.0 Hz, 3H)。
【0291】
実施例18
(4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン−2−イル)アミノ)−2−メトキシフェニル)(モルホリノ)メタノン(E18)
【化86】
イソプロパノール(5.0mL)中、(4−((4−エトキシ−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−2−メトキシフェニル)(モルホリノ)メタノン(D100に従って製造され得る)(170mg、0.308mmol)および水酸化ナトリウム(0.770mL、1.541mmol、水中2M)の溶液を一晩60℃で撹拌した。この反応混合物を真空濃縮した。残渣を水に注ぎ、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた抽出液をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。粗生成物を分取HPLCにより精製し、標題化合物
E18(20mg、0.050mmol、収率16.13%)を白色固体として得た。
【0292】
LCMS: 398[M+H]
+。t
R =1.497。(LCMS条件2)
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6): δ 11.47 (br. s., 1H), 9.30 (s, 1H), 7.82 (s, 1H), 7.30 - 7.49 (m,1H), 6.94 - 7.14 (m, 2H), 6.31 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 4.55 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 3.82 (s, 3H), 3.60 (br. s., 6H), 3.19 (br. s., 2H), 1.40 (t, J = 7.0 Hz, 3H)。
【0293】
実施例19
(3−(ジメチルアミノ)−4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン−2−イル)アミノ)フェニル)−(モルホリノ)メタノン(E19)
【化87】
イソプロパノール(5.0mL)中、(3−(ジメチルアミノ)−4−((4−エトキシ−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)フェニル)(モルホリノ)メタノン(D101に従って製造され得る)(250mg、0.443mmol)および水酸化ナトリウム(0.221mL、0.442mmol、水中2M)の溶液を一晩60℃で撹拌した。この反応混合物を水で急冷し、DCM(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。粗生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(DCM:CH
3OH=20:1)により精製し、標題化合物
E19((62mg、0.151mmol、収率34.1%)を白色固体として得た。
【0294】
LCMS: 411[M+H]
+。t
R =1.32。(LCMS条件2)
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6): δ 11.57 (s, 1H), 8.64 (d, 1H, J = 10.5 Hz, 1H), 8.06 (s, 1H), 7.28 (s, 1H), 7.19 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.04 (s, 1H), 6.33 (s, 1H), 4.51 (dd, J = 8.5 Hz, 9.0 Hz, 2H), .59 (s, 4H), 3.52 (s, 4H), 2.65 (s, 6H), 1.39 (t, J = 9.0 Hz, 3H)。
【0295】
実施例20
(3−エトキシ−4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)フェニル)(モルホリノ)メタノン(E20)
【化88】
イソプロパノール(5.0mL)中、(3−エトキシ−4−((4−エトキシ−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)フェニル)(モルホリノ)メタノン(D102に従って製造され得る)(250mg、0.442mmol)および水酸化ナトリウム(0.221mL、0.442mmol、水中2M)の溶液一晩60℃で撹拌した。この反応混合物を水で急冷し、DCM(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。粗生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(DCM:CH
3OH=20:1)により精製し、標題化合物
E20(96mg、0.233mmol、収率52.8%)を白色固体として得た。
【0296】
LCMS: 412.1[M+H]
+。t
R =1.31。(LCMS条件2)
1H NMR(400MHz, DMSO-d
6): δ 11.57 (s, 1H), 8.61 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 7.60 (s, 1H), 7.04 (m,3H), 6.32 (s, 1H), 4.53 (dd, J = 8.0 Hz, 9.0 Hz, 2H), 4.17 (dd, J = 8.0 Hz, 9.0 Hz, 2H), 3.59 (s, 4H), 3.51 (s, 4H), 1.41 (m,6H)。
【0297】
実施例21
(4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−イソプロポキシフェニル)(モルホリノ)メタノン(E21)
【化89】
イソプロパノール(5.0mL)中、(4−((4−エトキシ−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−イソプロポキシフェニル)(モルホリノ)メタノン(D103に従って製造され得る)(200mg、0.345mmol)および水酸化ナトリウム(0.173mL、0.345mmol、水中2M)の溶液を一晩60℃で撹拌した。この反応混合物を水で急冷し、DCM(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。粗生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(DCM:CH
3OH=20:1)により精製し、標題化合物
E21(67mg、0.157mmol、収率45.6%)を白色固体として得た。
【0298】
LCMS: 426.2[M+H]
+。t
R =1.36。(LCMS条件2)
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6): δ 11.57 (s, 1H), 8.63 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 7.57 (s, 1H), 7.04 (m, 3H), 6.32 (s, 1H), 4.73 (m, 1H), 4.51(dd, J = 8.0 Hz, 9.0 Hz, 2H), 3.59 (s, 4H), 3.51 (s, 4H), 1.39 (,t, J = 8.5 Hz, 3H), 1.35 (d, J = 7.5 Hz, 6H)。
【0299】
実施例22
(4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−フルオロフェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(E22)
【化90】
THF(10mL)中、(4−((4−エトキシ−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−フルオロフェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(D104に従って製造され得る)(100mg、0.181mmol)および水酸化ナトリウム(0.181mL、0.362mmol、水中2M)の溶液を一晩50℃で撹拌した。この反応混合物をEtOAc(20mL)に注ぎ、水(3×30mL)で抽出した。有機層を真空蒸発させ、粗生成物を分取HPLCにより精製し、標題化合物
E22(16mg、0.039mmol、収率21.30%)を白色固体として得た。
【0300】
LCMS: 399[M+H]
+。t
R =1.513。(LCMS条件2)
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6): δ 11.51 (br. s., 1H), 8.55 (s, 1H), 8.22 (s, 1H), 7.26 (d, J = 11.3 Hz, 1H), 7.20 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.98 - 7.04 (m, 1H), 6.27 - 6.34 (m, 1H), 4.46 - 4.53 (m, 2H), 3.50 (br. s., 4H), 2.32 (br. s., 4H), 2.20 (s, 3H), 1.38 (t, J = 7.1 Hz, 3H)。
【0301】
実施例23
(3−クロロ−4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)フェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(E23)
【化91】
メタノール(3mL)中、(3−クロロ−4−((4−エトキシ−7−トシル−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)フェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)−メタノン(D123に従って製造され得る)(40mg、0.070mmol)および水酸化ナトリウム(1mL、2.0mmol、水中2M)の溶液を20℃で2時間撹拌した。この混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。粗生成物を分取HPLCにより精製し、標題化合物
E23(18mg、0.042mmol、収率59.9%)を白色固体として得た。
【0302】
LCMS: 415[M+H]
+。t
R =1.582。(LCMS条件2)
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4): δ 8.85 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.40 (dd, J = 8.8, 1.8 Hz, 1H), 7.00 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 6.41 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 4.58 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 3.68 (br. s., 4H), 2.50 (br. s., 4H), 2.35 (s, 3H), 1.48 (t, J = 7.2 Hz, 3H)。
【0303】
実施例24
(4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−イソプロポキシフェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(E24)
【化92】
THF(10mL)中、(4−((4−エトキシ−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−イソプロポキシフェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(D105に従って製造され得る)(100mg、0.169mmol)および水酸化ナトリウム(0.169mL、0.337mmol、水中2M)の溶液を一晩50℃で撹拌した。この反応混合物をEtOAc(20mL)に注ぎ、水(3×30mL)で抽出した。有機層を真空蒸発させ、粗生成物を分取HPLCにより精製し、標題化合物
E24(45mg、0.100mmol、収率59.0%)を黄色固体として得た。
【0304】
LCMS: 437[M+H]
+。t
R =1.626。(LCMS条件2)
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6): δ 11.57 (br. s., 1H), 8.62 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.58 (s, 1H), 6.91 - 7.10 (m, 3H), 6.34 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 4.67 - 4.82 (m, 1H), 4.52 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 3.51 (br. s., 4H), 2.32 (br. s., 4H), 2.20 (s, 3H), 1.41 (t, J = 7.0 Hz, 3H), 1.36 (d, J = 6.0 Hz, 6H)。
【0305】
実施例25
(3−エトキシ−4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)フェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(E25)
【化93】
THF(10mL)中、(3−エトキシ−4−((4−エトキシ−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)フェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(D106に従って製造され得る)(100mg、0.173mmol)および水酸化ナトリウム(0.173mL、0.346mmol、水中2M)の溶液を一晩60℃で撹拌した。この反応混合物をEtOAc(20mL)に注ぎ、水(3×30mL)で抽出した。有機層を真空蒸発させ、粗生成物を分取HPLCにより精製し、標題化合物
E25(60mg、0.140mmol、収率81%)を黄色固体として得た。
【0306】
LCMS: 425[M+H]
+。t
R =1.583。(LCMS条件2)
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) : δ 11.58 (br. s., 1H), 8.61 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.61 (s, 1H), 6.92 - 7.12 (m, 3H), 6.34 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.52 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 4.19 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 3.52 (br. s., 4H), 2.32 (br. s., 4H), 2.20 (s, 3H), 1.42 (m, 6H)。
【0307】
実施例26
(3−(ジメチルアミノ)−4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)フェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(E26)
【化94】
THF(10mL)中、(3−(ジメチルアミノ)−4−((4−エトキシ−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)フェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(D107に従って製造され得る)(100mg、0.173mmol)の溶液に、NaOH(0.173mL、0.346mmol)を加えた。この反応混合物を一晩60℃で撹拌した。この反応混合物をEtOAc(20mL)に注ぎ、水(3×30mL)で洗浄した。有機層を真空蒸発させ、粗生成物を分取HPLCにより精製し、標題化合物
E26(50mg、0.116mmol、収率66.8%)を白色固体として得た。
【0308】
LCMS: 425[M+H]
+。t
R =1.59。(LCMS条件2)
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) : δ 11.58 (br. s., 1H), 8.63 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.26 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.12 - 7.22 (m, 1H), 6.99 - 7.10 (m, 1H), 6.34 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 4.52 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 3.52 (br. s., 4H), 2.66 (s, 6H), 2.32 (br. s., 4H), 2.20 (s, 3H), 1.41 (t, J = 7.0 Hz, 3H)。
【0309】
実施例27
(S)−(4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(3−メチルモルホリノ)メタノン(E27)
【化95】
イソプロパノール(5.0mL)中、(S)−(4−((4−エトキシ−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(3−メチルモルホリノ)メタノン(D108に従って製造され得る)(250mg、0.442mmol)および水酸化ナトリウム(0.221mL、0.442mmol、水中2M)の溶液を一晩60℃で撹拌した。この反応混合物を真空濃縮した。残渣をブラインに注ぎ、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。次に、有機層をブライン(20mL×3)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。粗生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(PE:EA=1:1)により精製し、標題化合物
E27(80mg、0.194mmol、収率44.0%)を白色固体として得た。
【0310】
LCMS: 412[M+H]
+。t
R =1.305。(LCMS条件2)
1 HNMR (400MHz, DMSO-d
6): δ 11.57 (s, 1H), 8.60 (d, J = 10.5 Hz, 1H), 7.62 (s, 1H), 7.00 (m, 3H), 6.32 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 4.52 (dd, J = 9.0 Hz, 2H), 4.17 (s, 1H), 3.92 (s, 3H), 3.79(m, 2H), 3.59 (2H, m), 3.42 (m,1H), 3.26 (m, 1H), 1.38 (t, J = 9.0 Hz, 3H), 1.26 (d, J = 8.0Hz, 3H)。
【0311】
実施例28
(4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシ−2−メチルフェニル)(モルホリノ)メタノン(E28)
【化96】
イソプロパノール(5.0mL)中、(4−((4−エトキシ−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシ−2−メチルフェニル)(モルホリノ)メタノン(D109に従って製造され得る)(250mg、0.442mmol)および水酸化ナトリウム(0.221mL、0.442mmol、水中2M)の溶液を一晩60℃で撹拌した。この反応混合物を真空濃縮した。残渣をブラインに注ぎ、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。次に、有機層をブライン(20mL×3)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。粗生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(PE:EA=1:1)により精製し、標題化合物
E28(125mg、0.304mmol、収率68.7%)を白色固体として得た。
【0312】
LCMS: 412[M+H]
+。t
R =1.248。(LCMS条件2)
1 HNMR (400MHz, DMSO-d
6): δ 11.53 (s, 1H), 8.38 (d, J = 10.5 Hz, 1H), 7.67 (s, 1H), 7.02 (m, 1H), 6.95 (d, J = 10.5 Hz, 1H), 6.31 (m, 1H ), 4.51 (dd, J = 9.0 Hz, 2H), 3.73 (s, 3H), 3.63 (m, 4H), 3.49 (m, 2H), 3.18 (m, 2H), 2.16 (s, 3H), 1.38 (t, J = 9.0 Hz, 3H)。
【0313】
実施例29
(R)−(3,4−ジメチルピペラジン−1−イル)−(4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)メタノン(E29)
【化97】
イソプロパノール(5mL)中、(R)−(3,4−ジメチルピペラジン−1−イル)(4−((4−エトキシ−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)メタノン(D110に従って製造され得る)(150mg、0.259mmol)および水酸化ナトリウム(0.389mL、0.778mmol)の溶液を一晩60℃で撹拌した。この混合物を濃縮し、2N HClをpH=7まで加えた。次に、この混合物をEAで抽出した。有機層を乾燥させ、濃縮した。粗生成物を分取HPLCにより精製し、標題化合物
E29(15mg、0.035mmol、収率13.63%)を白色固体として得た。
【0314】
LCMS: 425[M+H]
+。t
R =1.572。(LCMS条件2)
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6): δ 11.36 - 11.72 (m, 1H), 8.59 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.62 (br. s., 1H), 6.78 - 7.20 (m, 3H), 6.32 (br. s., 1H), 4.50 (d, J = 6.5 Hz, 2H), 3.92 (br. s., 3H), 2.61 - 2.86 (m, 1H), 2.18 (br. s., 3H), 2.07 (br. s., 2H), 1.39 (t, J = 6.4 Hz, 3H), 0.77 - 1.10 (m, 3H)。
【0315】
実施例30
(R)−(4−((4−エトキシ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(3−メチルモルホリノ)メタノン(E30)
【化98】
メタノール(3mL)中、(R)−(4−((4−エトキシ−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(3−メチルモルホリノ)メタノン(D111に従って製造され得る)(40mg、0.071mmol)および水酸化ナトリウム(1mL、2.0mmol、水中2M)の溶液を20℃で2時間撹拌した。この混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。粗生成物を分取HPLCにより精製し、標題化合物
E30(17mg、0.041mmol、収率58.4%)を白色固体として得た。
【0316】
LCMS: 412[M+H]
+。t
R =1.610。(LCMS条件2)
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4) : δ 8.75 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.00 - 7.11 (m, 2H), 6.95 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 6.38 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 4.57 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 4.20 - 4.46 (m, 1H), 3.99 (s, 3H), 3.80 - 3.97 (m, 2H), 3.60 - 3.76 (m, 2H), 3.38 - 3.59 (m, 2H), 1.48 (t, J = 7.0 Hz, 3H), 1.40 (d, J = 6.8 Hz, 3H)。
【0317】
実施例31
(4−((4−エトキシ−5−メチル−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(E31)
【化99】
イソプロパノール(5mL)中、(4−((4−エトキシ−5−メチル−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(モルホリノ)メタノン(D112に従って製造され得る)(60mg、0.104mmol)および水酸化ナトリウム(2mL、4.00mmol、水中2M)の溶液を一晩60℃で撹拌した。この混合物を濃縮し、2N HClをpH=7まで加えた。次に、この混合物をEAで抽出した。有機層を乾燥させ、濃縮した。粗生成物を分取HPLCにより精製し、標題化合物
E31(10mg、0.024mmol、収率22.72%)を白色固体として得た。
【0318】
LCMS: 425 [M+H]
+。t
R =1.333。(LCMS条件2)
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) : δ 11.12 - 11.27 (m, 1H), 8.58 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.57 (s, 1H),6.89 - 7.08 (m, 2H), 6.75 (s, 1H), 4.47 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 3.91 (s, 3H), 3.50 (br. s., 4H), 2.31 (br. s., 4H), 2.25 (s, 3H), 2.19 (s, 3H), 1.38 (t, J = 7.0 Hz, 3H)。
【0319】
実施例32
(4−((4−エトキシ−5−メチル−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(モルホリノ)メタノン(E32)
【化100】
イソプロパノール(5mL)中、(4−((4−エトキシ−5−メチル−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(D113に従って製造され得る)(150mg、0.265mmol)および水酸化ナトリウム(2mL、4.00mmol、水中2M)の溶液を一晩60℃で撹拌した。この混合物を濃縮し、2N HClをpH=7まで加えた。次に、この混合物をEAで抽出した。有機層を乾燥させ、濃縮した。粗生成物を分取HPLCにより精製し、標題化合物
E32(9mg、0.022mmol、収率8.25%)を白色固体として得た。
【0320】
LCMS: 412 [M+H]
+。t
R =1.311。(LCMS条件2)
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) : δ 11.22 (br. s., 1H), 8.45 - 8.70 (m, 1H), 7.59 (s, 1H), 7.06 (s, 2H), 6.76 (s, 1H), 4.48 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 3.93 (s, 3H), 3.61 (br. s., 4H), 3.49 - 3.56 (m, 4H), 2.26 (s, 3H), 1.39 (t, J = 7.0 Hz, 3H)。
【0321】
実施例33
(4−((4−(シクロプロピルメトキシ)−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(E33)
【化101】
2−ブタノール(2.0mL)中、2−クロロ−4−(シクロプロピルメトキシ)−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン(D87に従って製造され得る)(150mg、0.671mmol)、(4−アミノ−3−メトキシフェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(201mg、0.805mmol)、キサントホス(39.2mg、0.068mmol)、Pd
2(dba)
3(31.3mg、0.034mmol)およびK
2CO
3(282mg、2.039mmol)の溶液に120℃で45分間マイクロ波照射を行った。この反応混合物を水で急冷し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた抽出液をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。粗生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1)により精製し、標題化合物
E33(80mg、0.183mmol、収率27.3%)を白色固体として得た。
【0322】
LCMS: 437 [M+H]
+。t
R =1.292。(LCMS条件2)
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) : δ 11.59 (s, 1H), 8.60 (d, J = 10.5 Hz, 1H), 7.62 (s, 1H), 7.03 (m, 3H), 8.35 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 4.29 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 3.91 (s, 3H), 3.52 (m, 8H), 1.31(m, 1H), 0.58 (m, 2H), 0.38 (m, 2H)。
【0323】
実施例34
(4−((4−(シクロプロピルメトキシ)−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(モルホリノ)メタノン(E34)
【化102】
2−ブタノール(2.0mL)中、2−クロロ−4−(シクロプロピルメトキシ)−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン(D87に従って製造され得る)(150mg0.671mmol)、(4−アミノ−3−メトキシフェニル)(モルホリノ)メタノン(190mg、0.805mmol)、キサントホス(39.2mg、0.068mmol)、Pd
2(dba)
3(31.3mg、0.034mmol)およびK
2CO
3(282mg、2.039mmol)の溶液に120℃で45分間マイクロ波照射を行った。この反応混合物を水で急冷し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた抽出液をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。粗生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1)により精製し、標題化合物
E34(107mg、0.253mmol、収率37.7%)を白色固体として得た。
【0324】
LCMS: 424[M+H]
+。t
R =1.32。(LCMS条件2)
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) : δ 11.59 (1H, s), 8.60 (1H, d, J = 10.5 Hz), 7.62 (1H, s), 7.03 (3H, m), 8.35 (1H, d, J = 4.0 Hz), 4.29 (2H, d, J = 9.0 Hz), 3.91 (3H, s), 3.52 (8H, m), 1.31(1H, m), 0.58 (2H, m), 0.38 (2H, s)。
【0325】
実施例35
(R)−(4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(2−(メトキシメチル)ピロリジン−1−イル)メタノン(E35)
【化103】
イソプロパノール(5mL)および水(5.00mL)中、(R)−(4−((4−エトキシ−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(2−(メトキシメチル)ピロリジン−1−イル)メタノン(D125に従って製造され得る)(160mg、0.276mmol)およびNaOH(166mg、4.14mmol)の溶液を60℃で4時間撹拌した。この混合物をEAで希釈し、水で洗浄した。有機層を乾燥させ、濃縮した。粗生成物をMDAP(塩基性移動相)により精製し、標題化合物
E35(51mg、0.120mmol、収率43.4%)を白色固体として得た。
【0326】
LCMS: 426[M+H]
+。t
R =3.213。(LCMS条件1)
1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) : δ 8.56 - 8.71 (m, 1 H), 8.32 - 8.52 (m, 1 H), 7.60 - 7.72(m, 1 H), 7.08 - 7.24 (m, 2 H), 6.78 - 6.96 (m, 1 H), 6.33 - 6.58 (m, 1 H), 4.58 (d, J = 7.1Hz, 2 H), 4.38 - 4.51 (m, 1 H), 3.96 (s, 3 H), 3.53 - 3.77 (m, 4 H), 3.25 -3.49 (m, 3 H), 1.88 - 2.14 (m, 3 H), 1.68 - 1.83 (m, 1 H), 1.49 (t, J = 7.1 Hz, 3 H)。
【0327】
実施例36
(4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(4−フルオロピペリジン−1−イル)メタノン(E36)
【化104】
2−ブタノール(6mL)中、2−クロロ−4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン(D1に従って製造され得る)(60mg、0.304mmol)、(4−アミノ−3−メトキシフェニル)(4−フルオロピペリジン−1−イル)メタノン(D74に従って製造され得る)(122mg、0.334mmol)、Pd
2(dba)
3(13.90mg、0.015mmol)、ジシクロヘキシル(2’,4’,6’−トリイソプロピル−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(15.05mg、0.032mmol)、および炭酸カリウム(126mg、0.911mmol)の溶液に120℃で45分間マイクロ波照射を行った。この混合物をセライトで濾過し、溶液を濃縮した。粗生成物をMADP(塩基性移動相)で精製し、標題化合物
E36(30.5mg、0.070mmol、収率23.08%)を白色固体として得た。
【0328】
LCMS: 414[M+H]
+。t
R =3.19.
(LCMS条件1)
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) : δ 11.52 (br. s., 1H), 8.53 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.56 (s, 1H), 6.85 - 7.07 (m, 3H), 6.26 (dd, J = 3.2, 1.7 Hz, 1H), 4.72 - 5.03 (m, 1H), 4.44 (q, J = 7.1 Hz,2H), 3.76 - 4.00 (m, 3H), 3.54 (br. s., 4H), 1.67 (br. s., 4H), 1.33 (t, 3H)。
【0329】
実施例37
(S)−(2,4−ジメチルピペラジン−1−イル)(4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)メタノン(E37)
【化105】
イソプロパノール(5mL)中、(S)−(2,4−ジメチルピペラジン−1−イル)(4−((4−エトキシ−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)メタノン(D114に従って製造される)(100mg、0.173mmol)および水酸化ナトリウム(0.259mL、0.518mmol、水中2M)の溶液を一晩60℃で撹拌した。この混合物を濃縮し、2N HClをpH=7まで加えた。次に、この混合物をEAで抽出した。有機層を乾燥させ、濃縮した。粗生成物を分取HPLCにより精製し、標題化合物
E37(7mg、0.016mmol、収率9.54%)を白色固体として得た。
【0330】
LCMS: 425[M+H]
+。t
R =1.262。(LCMS条件2)
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) : δ 11.58 (br. s., 1H), 8.60 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.63 (s, 1H), 6.80 - 7.17 (m, 3H), 6.10 - 6.47 (m, 1H), 4.52 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 3.94 (s, 3H), 3.75 - 3.92 (m, 1H), 3.19 (br. s., 1H), 2.58 - 2.83 (m, 2H), 2.17 (s, 3H), 2.04 (dd, J = 11.3, 3.5 Hz, 1H), 1.87 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 1.41 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.29 (d, J = 6.8 Hz, 3H)。
【0331】
実施例38
(2−クロロ−4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(E38)
【化106】
メタノール(3mL)中、(2−クロロ−4−((4−エトキシ−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(D115に従って製造され得る)(100mg、0.167mmol)および水酸化ナトリウム(1mL、2.000mmol、水中2M)の溶液を、20℃で2時間撹拌した。次に、この混合物をEAで抽出した。有機層を乾燥させ、濃縮した。粗生成物を分取HPLCにより精製し、標題化合物
E38(6mg、0.013mmol、収率8.08%)を白色固体として得た。
【0332】
LCMS: 412[M+H]
+。t
R =1.564。(LCMS条件2)
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4): δ 8.69 - 8.79 (m, 1H), 7.04 - 7.11 (m, 1H), 6.87 - 7.01 (m,1H), 6.39 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 4.51 - 4.61 (m, 2H), 3.94 (s, 3H), 3.80 (br. s., 2H), 3.33 - 3.39 (m, 2H), 2.37 - 2.60 (m, 4H), 2.33 (s, 3H), 1.48 (t, 3H)
【0333】
実施例39
(R)−(4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)メタノン(E39)
【化107】
イソプロパノール(5mL)中、(R)−(4−((4−エトキシ−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)メタノン(D116に従って製造され得る)(250mg、0.423mmol)および水酸化ナトリウム(16.93mg、0.423mmol)の溶液を一晩60℃下で撹拌した。この反応混合物を真空濃縮した。残渣を水に注ぎ、DCM(20mL×3)で抽出した。合わせた抽出液をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。粗生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(DCM:MeOH=30:1)により精製し、標題化合物
E39(60mg、0.137mmol、収率32.5%)を白色固体として得た。
【0334】
LCMS: 437[M+H]
+。t
R =1295。(LCMS条件2)
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) : δ 11.45 - 11.70 (m, 1H), 8.60 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.63 (s, 1H),7.04 (s, 3H), 6.33 (d, J = 3.3 Hz, 1H), 4.51 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 3.93 (s, 3H), 3.33 (s, 4H), 2.99 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 2.06 (q, J = 8.5 Hz, 2H), 1.87 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 1.60 - 1.80 (m, 3H), 1.40 (t, J = 7.0 Hz, 3H), 1.17 - 1.34 (m, 1H)。
【0335】
実施例40
(R)−(2,4−ジメチルピペラジン−1−イル)(4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン−2−イル)−アミノ)−3−メトキシフェニル)メタノン(E40)
【化108】
イソプロパノール(5mL)中、(R)−(2,4−ジメチルピペラジン−1−イル)(4−((4−エトキシ−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)メタノン(D117に従って製造され得る)(150mg、0.259mmol)および水酸化ナトリウム(0.389mL、0.778mmol、水中2M)の溶液を一晩60℃で撹拌した。この混合物を濃縮し、2N HClをpH=7まで加えた。次に、この混合物をEAで抽出した。有機層を乾燥させ、濃縮した。粗生成物を分取HPLCにより精製し、標題化合物
E40(27mg、0.064mmol、収率24.54%)を白色固体として得た。
【0336】
LCMS: 425[M+H]
+。t
R =1.305。(LCMS条件2)
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6): δ 11.58 (br. s., 1H), 8.59 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.62 (s, 1H), 6.80 - 7.16 (m, 3H), 6.32 (br. s., 1H), 4.49 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 4.15 - 4.40 (m, 1H), 3.91 (s,4H), 3.16 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 2.56 - 2.79 (m, 2H), 2.15 (s, 3H), 1.73 - 2.06 (m, 2H), 1.38 (t, J = 7.0 Hz, 3H), 1.26 (d, J = 6.8 Hz, 3H)。
【0337】
実施例41
(S)−(3,4−ジメチルピペラジン−1−イル)(4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)メタノン(E41)
【化109】
イソプロパノール(5mL)中、(S)−(3,4−ジメチルピペラジン−1−イル)(4−((4−エトキシ−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)メタノン(D118に従って製造され得る)(220mg、0.371mmol)および水酸化ナトリウム(0.069mL、0.138mmol、水中2M)の溶液を60℃下で3時間撹拌した。この混合物を濃縮し、2N HClをpH=7まで加えた。次に、この混合物をEAで抽出した。有機層を乾燥させ、濃縮した。粗生成物を分取HPLCにより精製し、標題化合物
E41(50mg、0.118mmol、収率85%)を白色固体として得た。
【0338】
LCMS: 425[M+H]
+。t
R =1.575。(LCMS条件2)
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) : δ 11.59 (br. s., 1H), 8.60 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.64 (s, 1H), 6.98 - 7.09 (m, 3H), 6.33 (br. s., 1H), 4.51 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 3.93 (s, 3H), 2.60 - 2.85 (m, 1H), 2.51 - 2.55 (m, 4H), 2.19 (s, 3H), 1.40 (t, J = 7.0 Hz, 3H), 0.86 - 1.10 (m, 3H)。
【0339】
実施例42
(4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(4−(メトキシメチル)ピペリジン−1−イル)メタノン(E42)
【化110】
イソプロパノール(5mL)中、(4−((4−エトキシ−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(4−(メトキシメチル)ピペリジン−1−イル)メタノン(D127に従って製造され得る)(220mg、0.371mmol)および水酸化ナトリウム(4mL、8.00mmol、水中2M)の溶液を一晩60℃下で撹拌した。この混合物を濃縮し、2N HClをpH=7まで加えた。次に、この混合物をEAで抽出した。有機層を乾燥させ、濃縮した。粗生成物を分取HPLCにより精製し、標題化合物
E42(45mg、0.102mmol、収率27.6%)を白色固体として得た。
【0340】
LCMS: 440[M+H]
+。t
R =1.383。(LCMS条件2)
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) : δ 11.58 (br. s., 1H), 8.59 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.63 (s, 1H), 6.95 - 7.09 (m, 3H), 6.33 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 4.51 (q, J = 6.9 Hz, 2H), 3.93 (s, 3H), 3.34 (s, 2H), 3.24 (s, 3H), 3.21 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 2.67 - 3.11 (m, 2H), 1.58 - 1.92 (m, 3H), 1.40 (t, J = 7.0 Hz, 3H), 0.96 - 1.27 (m, 2H)。
【0341】
実施例43
(S)−(4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(2−(メトキシメチル)ピロリジン−1−イル)メタノン(E43)
【化111】
イソプロパノール(5.0mL)および水(5.0mL)中、(S)−(4−((4−エトキシ−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(2−(メトキシメチル)ピロリジン−1−イル)メタノン(D126に従って製造され得る)(100mg、0.173mmol)および水酸化ナトリウム(104mg、2.59mmol)の溶液を60℃下で4時間撹拌した。この混合物をEAで希釈し、水で洗浄した。有機層を乾燥させ、濃縮した。粗生成物を逆相クロマトグラフィー(バイオタージSNAPカートリッジ、KP−C18−HS120g、5%〜95%MeCN/H
2O、0.05%アンモニア)により精製し、標題化合物
E43(41mg、0.096mmol、収率55.9%)を黄色固体として得た。
【0342】
LCMS: 426[M+H]
+。t
R =3.213.(LCMS条件1)
1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) : δ 8.52 - 8.81 (m, 2 H), 7.64 (s, 1 H), 7.12 - 7.23 (m, 2 H), 6.70 - 6.95 (m, 1 H), 6.29 - 6.55 (m, 1 H), 4.58 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 4.34- 4.53 (m, 1 H), 3.95 (s, 3 H), 3.52 - 3.77 (m, 4 H), 3.40 (s, 3 H), 2.03 - 2.14 (m, 1 H), 1.90 - 2.03 (m,2 H), 1.75 - 1.82 (m, 1 H), 1.49 (t, J = 7.1 Hz, 3 H)。
【0343】
実施例44
(4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(2−オキサ−6−アザスピロ−[3.5]ノナン−6−イル)メタノン(E44)
【化112】
THF(10mL)中、(4−((4−エトキシ−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(2−オキサ−6−アザスピロ[3.5]ノナン−6−イル)メタノン(D129に従って製造され得る)(150mg、0.254mmol)および水酸化ナトリウム(0.254mL、0.507mmol、水中2M)の溶液を60℃で18時間撹拌した。この反応混合物をEtOAc(20mL)に注ぎ、水(3×30mL)で抽出した。有機層を真空蒸発させ、分取HPLCにより精製し、標題化合物
E44(30mg、0.069mmol、収率27.0%)を白色固体として得た。
【0344】
LCMS: 437.8[M+H]
+。t
R =1.396。(LCMS条件2)
1H NMR (400MHz, クロロホルム-d): δ 9.20 - 9.45 (m, 1H), 8.65 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.63 (s, 1H), 6.93 - 7.06 (m, 2H), 6.81 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.44 (br. s., 1H), 4.58 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 4.24 - 4.50 (m, 4H), 3.94 (s, 3H), 3.74 - 3.90 (m, 2H), 3.52 (br. s., 2H), 1.89 - 1.95 (m, 2H), 1.56 (br. s., 2H), 1.49 (t, J = 7.0 Hz, 3H)。
【0345】
実施例45
(±)−(4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(1−(ヒドロキシメチル)−3−アザビシクロ−[3.1.0]−ヘキサン−3−イル)メタノン(E45)
【化113】
イソプロパノール(5mL)および水(5.00mL)中、(4−((4−エトキシ−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(1−(ヒドロキシメチル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)メタノン(D128に従って製造され得る)(110mg、0.190mmol)および水酸化ナトリウム(114mg、2.86mmol)の溶液を60℃で4時間撹拌した。この混合物をEAで希釈し、水で洗浄した。有機層を乾燥させ、濃縮した。粗生成物を逆相クロマトグラフィー(バイオタージSNAPカートリッジ、KP−C18−HS120g、5%〜95%MeCN/H
2O、0.05%アンモニア)により精製し、標題化合物
E45(71mg、0.168mmol、収率88%)を黄色固体として得た。
【0346】
LCMS: 424[M+H]
+。t
R =2.737.(LCMS条件1)
1H NMR (400MHz, クロロホルム-d): δ 8.57 (d, J = 8.8 Hz, 2 H), 7.56 (s, 1 H), 7.02 (s, 2 H),6.75 - 6.84 (m, 1 H), 6.33 - 6.42 (m, 1 H), 4.51 (q, J = 7.1 Hz, 2 H), 4.11 - 4.30 (m, 1 H),3.87 (s, 3 H), 3.37 - 3.79 (m, 5 H), 1.38 - 1.47 (m, 4 H), 0.71 (d, J = 5.4 Hz, 1 H), 0.42 (t, J = 4.6 Hz, 1 H)。
【0347】
実施例46および47
鏡像異性体1:(4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(1−(ヒドロキシメチル)−3−アザビシクロ−[3.1.0]−ヘキサン−3−イル)メタノン(E46)
鏡像異性体2:(4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(1−(ヒドロキシメチル)−3−アザビシクロ−[3.1.0]−ヘキサン−3−イル)メタノン(E47)
【化114】
標題化合物
E46(18.0mg、収率30.0%)および
E47(20.0mg、収率33.3%)は、
E45のキラル分離により灰色の固体として得られた(キラル−HPLC:補助溶媒:MeOH;カラムAS−H(4.6
*250mm、5um);移動相:n−ヘキサン(0.1%DEA):EtOH(0.1%DEA)=80:20;流速:1.0 ml/分;温度:40;波長:214nmおよび254nm)。
【0348】
E46:LCMS: 424[M+H]
+。t
R=1.18分。(LCMS 条件2)
キラルHPLC:t
R=12.863分。(条件:カラムAS−H(4.6
*250mm、5um);移動相:n−ヘキサン(0.1%DEA):EtOH(0.1%DEA)=80:20)単一の未知の絶対立体化学
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6): δ 11.56 (1H, s), 8.58 (d, J=10.5 Hz, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.04 (m,3H), 6.32 (m, 1H), 4.63 (m, 1H), 4.49 (dd, J=10.0 Hz, 2H), 4.01 (m, 4H), 3.96 (m, 1H), 3.50 (m, 2H), 3.41 (m, 2H), 1.39 (t. J=10.0 Hz, 4H), 0.71 (m, 1H), 0.27 (m, 1H)。
【0349】
E47:LCMS: 424[M+H]
+。t
R=1.18分。(LCMS 条件2)
キラルHPLC:t
R=16.540分。(条件:カラムAS−H(4.6
*250mm、5um);移動相:n−ヘキサン(0.1%DEA):EtOH(0.1%DEA)=80:20)単一の未知の絶対立体化学
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6): δ 11.56 (s, 1H), 8.58(d, J=10.5 Hz, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.07 (m, 3H),6.32 (m, 1H), 4.64 (m, 1H), 4.49 (dd, J=10.0 Hz, 2H), 3.91 (m, 4H), 3.76 (m, 1H), 3.50 (m, 2H), 3.43 (m, 2H), 1.39 (t, J=10.0 Hz, 4H), 0.71 (m, 1H), 0.27 (m, 1H)。
【0350】
実施例48
(±)−(4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(5−(ヒドロキシメチル)−6−アザスピロ−[2.5]−オクタン−6−イル)メタノン(E48)
【化115】
DMF(2.0mL)中、4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシ安息香酸(D129)(D130に従って製造され得る(58.1mg、0.177mmol)および6−アザスピロ−[2.5]−オクタン−5−イルメタノール(D48に従って製造され得る)(25mg、0.177mmol)の溶液に、DIPEA(68.6mg、0.531mmol)およびHATU(135mg、0.354mmol)を加えた。この反応物を室温で2時間撹拌した。この混合物を水で希釈し、DCM(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。粗生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1)により精製し、標題化合物
E48(58mg、0.128mmol、収率72.6%)を白色固体として得た。
【0351】
LCMS: 452[M+H]
+。t
R =1.44。(LCMS条件2)
1 HNMR (400MHz, DMSO-d
6): δ 11.55 (s, 1H), 8.56 (d, J=10.5 Hz, 1H), 7.59 (s, 1H), 7.04 (m, 3H),6.31 (s, 1H), 4.78 (s, 1H), 4.50 (dd, J=9.0 Hz, 2H), 3.91 (s, 3H), 3.77 (s, 1H), 3.59 (s, 1H), 3.01 (s, 1H), 1.85 (m, 2H), 1.38 (t, J=9.0 Hz, 3H), 1.04 (s, 1H), 0.86 (s, 1H), 0.40 (m, 2H), 0.22 (m, 2H)。
【0352】
実施例49および50
鏡像異性体1:(4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(5−(ヒドロキシメチル)−6−アザスピロ[2.5]オクタン−6−イル)メタノン(E49)
鏡像異性体2:(4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(5−(ヒドロキシメチル)−6−アザスピロ[2.5]オクタン−6−イル)メタノン(E50)
【化116】
標題化合物
E49(7.0mg、収率14.0%)および
E50(7.0mg、収率14.0%)は、
E48のキラル分離により白色固体として得られた(キラル−HPLC:補助溶媒:MeOH;カラムIC(4.6
*250mm、5um);カラム温度38.3; CO
2流速1.95;補助溶媒流速1.05;補助溶媒%35;背圧118;総流速3;PDA開始波長214;PDA停止波長359)。
【0353】
E49:LCMS: 452[M+H]
+。t
R=1.31分。(LCMS 条件2)
キラルHPLC:t
R=8.37分。(条件:IC(4.6
*250mm、5um);補助溶媒:MeOH;補助溶媒:35%) 単一の未知の絶対立体化学
1H NMR (400MHz, クロロホルム-d): δ 7.12 (m, 2H), 6.90 (s, 1H), 6.48 (s, 1H), 4.64 (dd, J=10.0 Hz, 2H), 4.13 (s, 1H), 3.95 (s, 3H), 3.75 (s, 1H), 3.20 (s, 1H), 2.12 (m, 2H), 1.51 (t, 3H, J=10.0 Hz), 1.07 (m, 1H), 0.92 (m, 1H), 0.38 (m, 4H)。
【0354】
E50:LCMS: 452[M+H]
+。t
R=1.31分。(LCMS 条件2)
キラルHPLC:t
R=6.66分。(条件:IC(4.6
*250mm、5um);補助溶媒:MeOH;補助溶媒:35%) 単一の未知の絶対立体化学
1H NMR (400MHz, クロロホルム-d): δ 7.91 (s, 1H), 7.12 (m, 2H), 6.90 (s, 1H), 6.48 (s, 1H), 4.62 (dd, J=10.0 Hz, 2H), 4.16 (s, 1H), 3.96 (s, 3H), 3.76 (s, 1H), 3.25 (s, 1H), 2.11 (m, 1H), 2.03 (m, 1H), 1.51 (t, J=10.0 Hz, 3H), 1.07 (m, 1H), 0.91 (m, 1H), 0.40 (m, 4H)。
【0355】
実施例51
(4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(2,7−ジアザスピロ−[3.5]ノナン−7−イル)メタノン(E51)
【化117】
DCM(10mL)中、tert−ブチル−7−(4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシベンゾイル)−2,7−ジアザスピロ−[3.5]−ノナン−2−カルボキシレート(D131に従って製造され得る)(142mg、0.265mmol)の溶液にTFA(0.102mL、1.323mmol)を室温でゆっくり加えた。この反応物を一晩室温で撹拌した。次に、この混合物を濃縮し、残渣をメタノールに再溶解させ、アンモニア溶液でpH=9に調整し、逆相クロマトグラフィー(バイオタージSNAPカートリッジ、KP−C18−HS 120g、5%〜95%MeCN/H
2O、0.05%アンモニア)により精製し、標題化合物
E51(63mg、0.137mmol、収率51.8%)を白色固体として得た。
【0356】
LCMS: 437.8[M+H]
+。t
R =2.00.(LCMS条件1)
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) : δ 11.28 - 11.65 (m, 1H), 8.52 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.55 (s, 1H),6.88 - 7.00 (m, 3H), 6.26 (d, J = 3.4 Hz, 1H), 4.44 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.85 (s, 3H), 3.25 - 3.53 (m, 8H), 1.64 (br. s., 4H), 1.33 (t, J = 7.0 Hz, 3H)。
【0357】
実施例52および53
鏡像異性体1:(4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(1−(メトキシメチル)−6−アザスピロ−[2.5]−オクタン−6−イル)メタノン(E52)
鏡像異性体2:(4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(1−(メトキシメチル)−6−アザスピロ−[2.5]−オクタン−6−イル)メタノン(E53)
【化118】
THF(5mL)中、(4−((4−エトキシ−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(1−(メトキシメチル)−6−アザスピロ[2.5]オクタン−6−イル)メタノン(D119に従って製造され得る)(170mg、0.274mmol)の溶液に、水酸化ナトリウム(0.274mL、0.549mmol、水中2M)を加えた。この反応混合物を50℃で1時間撹拌した。この反応混合物をEtOAc(20mL)に注ぎ、水(3×30mL)で抽出した。有機層を真空蒸発させて粗生成物を得、これをキラル−HPLCにより精製し、標題化合物
E52(30mg、0.064mmol、収率23.49%)および
E53(30mg、0.064mmol、収率23.49%)を白色固体として得た(キラル−HPLC補助溶媒:MeOH;カラムIC(4.6
*250mm、5um);カラム温度39.1;CO
2流速2.25;補助溶媒流速0.75;補助溶媒%25;背圧119;総流速3;PDA開始波長214;PDA停止波長359)。
【0358】
E52:LCMS: 466[M+H]
+。(LCMS 条件2)
t
R=1.49分。キラルHPLC:t
R=5.66分。(条件:IC(4.6
*250mm、5um);補助溶媒:MeOH;補助溶媒:25%)。単一の未知の絶対立体化学
1H NMR (400MHz, クロロホルム-d): δ 8.65 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.38 (br. s., 1H), 7.61 (s, 1H), 6.96 - 7.09 (m, 2H), 6.87 (dd, J = 3.3, 2.0 Hz, 1H), 6.26 - 6.62 (m, 1H), 4.58 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 3.95 (s, 3H), 3.42 - 3.83 (m, 3H), 3.35 (s, 3H), 3.25 (t, J = 9.5 Hz, 1H), 1.40 -1.57 (m, 9H), 1.03 (br. s., 1H), 0.63 (dd, J = 8.5, 4.8 Hz, 1H), 0.29 (t, J = 4.8 Hz, 1H)。
【0359】
E53:LCMS: 466[M+H]
+。t
R=1.49分。(LCMS 条件2)
キラルHPLC:t
R=7.89分。(条件:IC(4.6
*250mm、5um);補助溶媒:MeOH;補助溶媒:35%)。単一の未知の絶対立体化学
1H NMR (400MHz, クロロホルム-d): δ 8.65 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.43 (br. s., 1H), 7.61 (s, 1H), 6.93 - 7.14 (m, 2H), 6.86 (dd, J = 3.3, 2.0 Hz, 1H), 6.32 - 6.56 (m, 1H), 4.58 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 3.95 (s, 3H), 3.53 (dd, 3H), 3.35 (s, 3H), 3.25 (t, J = 9.4 Hz, 1H), 1.21 - 1.57 (m, 9H), 0.97 - 1.11 (m, 1H), 0.63 (dd, J = 8.4, 4.6 Hz, 1H), 0.29 (t, J = 4.9 Hz, 1H)。
【0360】
実施例54
(R)−(4−((4−(シクロプロピルメトキシ)−5−メチル−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(2,4−ジメチルピペラジン−1−イル)メタノン(E54)
【化119】
イソプロパノール(2mL)中、(R)−(4−((4−(シクロプロピルメトキシ)−5−メチル−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(2,4−ジメチルピペラジン−1−イル)メタノン(D120に従って製造され得る)(20mg、0.032mmol)、水酸化ナトリウム(2mL、4.00mmol、水中2M)の溶液を一晩60℃で撹拌した。この混合物を濃縮し、2N HClpH=7を加えた。次に、この混合物をEAで抽出した。有機層を乾燥させ、濃縮した。粗生成物を分取HPLCにより精製し、標題化合物
E54(5mg、10.76μmol、収率33.3%)を白色固体として得た。
【0361】
LCMS: 465[M+H]
+。t
R =1.582。(LCMS条件2)
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) : δ 11.16 (br. s., 1H), 8.55 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.56 (s, 1H), 6.92 - 7.00 (m, 2H), 6.74 (s, 1H), 4.29 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 3.90 (s, 3H), 3.69 (m, 1H), 3.10 - 3.23 (m, 1H), 2.56 - 2.77 (m, 3H), 2.26 (s, 3H), 2.15 (s, 3H), 2.02 (dd, J = 11.3, 3.5 Hz,1H), 1.75 - 1.91 (m, 1H), 1.23 - 1.30 (m, 4H), 0.49 - 0.62 (m, 2H), 0.32 - 0.43 (m, 2H)。
【0362】
実施例55
(4−((4−(シクロプロピルメトキシ)−5−メチル−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(E55)
【化120】
イソプロパノール(2mL)中、(4−((4−(シクロプロピルメトキシ)−5−メチル−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(D121に従って製造され得る)(30mg、0.050mmol)および水酸化ナトリウム(2mL、4.00mmol、水中2M)の溶液を0一晩60℃で撹拌した。この混合物を濃縮し、2N HClをpH=7まで加えた。次に、この混合物をEAで抽出した。有機層を乾燥させ、濃縮した。粗生成物を分取HPLCにより精製し、標題化合物
E55(3mg、6.66μmol、13.42%収率)を白色固体として得た。
【0363】
LCMS: 451[M+H]
+。t
R =1.511。(LCMS条件2)
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6): δ 11.17 (br. s., 1H), 8.58 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.57 (s, 1H), 6.97 - 7.05 (m, 1H), 6.76 (s, 1H), 4.30 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 3.92 (s, 3H), 3.53 (br. s., 4H), 2.33 (br. s., 4H), 2.28 (s, 3H), 2.20 (s, 3H), 0.79 - 0.89 (m, 1H), 0.53 - 0.63 (m, 2H), 0.40(q, J = 4.8 Hz, 2H)。
【0364】
実施例56
(4−((4−エトキシ−1H−ピラゾロ−[3,4−d]−ピリミジン−6−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(モルホリノ)メタノン(E56)
【化121】
6−クロロ−4−エトキシ−1H−ピラゾロ−[3,4−d]−ピリミジン(D91に従って製造され得る)(180mg、0.906mmol)、(4−アミノ−3−メトキシフェニル)(モルホリノ)メタノン(278mg、1.178mmol)、Pd
2(dba)
3(41.5mg、0.045mmol)、炭酸カリウム(376mg、2.72mmol)およびジシクロヘキシル(2’,4’,6’−トリイソプロピル−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(43.2mg、0.091mmol)の溶液に120℃で1時間マイクロ波照射を行った。濾過後、濾液を濃縮し、MDAPにより精製し(塩基性移動相)、標題化合物
E56を白色固体として得た。収率:26.3%。
【0365】
LCMS: 399[M+H]
+。t
R =2.687。(LCMS条件1)
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4): δ 8.62 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.80 (s, 1H), 6.89 - 7.04 (m, 2H), 4.51 (q, J = 6.9 Hz, 3H), 3.89 (s, 3H), 3.61 (br. s., 8H), 1.39 (t, 3H)。
【0366】
実施例57
(4−((4−エトキシ−3−メチル−1H−ピラゾロ−[3,4−d]−ピリミジン−6−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(モルホリノ)メタノン(E57)
【化122】
2−ブタノール(12mL)中、6−クロロ−4−エトキシ−3−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(D92に従って製造され得る)(100mg、0.470mmol)、(4−アミノ−3−メトキシフェニル)(モルホリノ)メタノン(111mg、0.470mmol)、Pd
2(dba)
3(33mg、0.036mmol)、ジシクロヘキシル(2’,4’,6’−トリイソプロピル−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(35mg、0.073mmol)および炭酸カリウム(195mg、1.411mmol)の溶液に120℃で1時間マイクロ波照射を行った。濾過後、濾液を濃縮し、MDAP(塩基性移動相)により精製し、標題化合物
E57(25mg、0.061mmol、収率12.89%)を白色固体として得た。
【0367】
LCMS: 413[M+H]
+。t
R =2.717。(LCMS条件1)
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4): δ 8.57 (s, 1H), 6.75 - 7.08 (m, 2H), 4.32 - 4.56 (m, 2H), 3.87 (s, 3H), 3.60 (br. s., 8H), 2.37 (s, 3H), 1.37 (m, 3H)。
【0368】
実施例58
(4−((4−(シクロプロピルメトキシ)−1H−ピラゾロ−[3,4−d]ピリミジン−6−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(モルホリノ)メタノン(E58)
【化123】
2−ブタノール(10mL)中、6−クロロ−4−(シクロプロピルメトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(D93に従って製造され得る)(100mg、0.445mmol)、(4−アミノ−3−メトキシフェニル)(モルホリノ)メタノン(105mg、0.445mmol)、Pd
2(dba)
3(20.38mg、0.022mmol)、炭酸カリウム(185mg、1.335mmol)およびジシクロヘキシル(2’,4’,6’−トリイソプロピル−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(21.22mg、0.045mmol)の溶液に120℃で1時間マイクロ波照射を行った。濾過後、濾液を濃縮し、MDAP(塩基性移動相)により精製し、標題化合物
E58(20mg、0.047mmol、収率10.59%)を白色固体として得た。
【0369】
LCMS: 425[M+H]
+。t
R =2.911。(LCMS条件1)
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4): δ 8.56 - 8.65 (m, 1H), 7.83 (s, 1H), 6.90 - 7.04 (m, 2H), 4.22 - 4.33 (m, 2H), 4.00 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.90 (s, 3H), 3.61 (br. s., 8H), 1.24 - 1.36 (m, 1H), 1.14 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 0.50 - 0.62 (m, 1H), 0.23 - 0.40 (m, 2H)。
【0370】
実施例59
4−エトキシ−2−((2−メトキシ−4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニトリル(E59)
【化124】
2−ブタノール(2mL)中、2−クロロ−4−エトキシ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニトリル(D94に従って製造され得る)(100mg、0.449mmol)、(9,9−ジメチル−9H−キサンテン−4,5−ジイル)ビス(ジフェニルホスフィン)(26.0mg、0.045mmol)、炭酸カリウム(124mg、0.898mmol)およびPd
2(dba)
3(20.57mg、0.022mmol)に、(4−アミノ−3−メトキシフェニル)(モルホリノ)メタノン(106mg、0.449mmol)を加えた。この混合物に120℃で45分間マイクロ波照射を行った。この反応混合物をEtOAc(20mL)に注ぎ、水(3×30mL)で洗浄した。有機層を真空蒸発させ、分取HPLCのより精製し、標題化合物
E59(7mg、0.013mmol、収率2.95%)を黄色固体として得た。
【0371】
LCMS: 423[M+H]
+。t
R =1.722。(LCMS条件3)
1H NMR (400MHz, クロロホルム-d): δ 9.14 (br. s., 1H), 8.58 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.70 (s, 1H), 7.41 (s, 1H), 6.97 - 7.10 (m, 2H), 4.61 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 3.95 (s, 3H), 3.72 (br. s., 8H), 1.52 (t, 3H)。
【0372】
実施例60
4−エトキシ−2−((2−イソプロポキシ−4−(モルホリン−4−カルボニル)−フェニル)アミノ)−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン−5−カルボニトリル(E60)
【化125】
2−ブタノール(5mL)中、2−クロロ−4−エトキシ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニトリル(D94に従って製造され得る)(50mg、0.225mmol)、(4−アミノ−3−イソプロポキシフェニル)(モルホリノ)メタノン(D68に従って製造され得る)(65.3mg、0.247mmol)、炭酸カリウム(93mg、0.674mmol)、Pd
2(dba)
3(10.28mg、0.011mmol)およびジシクロヘキシル(2’,4’,6’−トリイソプロピル−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(10.71mg、0.022mmol)の溶液に1時間120℃までマイクロ波照射を行った。濾過後、濾液を濃縮し、MDAP(塩基性移動相)により精製し、標題化合物
E60(9mg、0.020mmol、収率8.90%)を白色固体として得た。
【0373】
LCMS: 451[M+H]
+。t
R =3.089。(LCMS条件1)
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) : δ 8.41 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.96 (s, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.02 (s,1H), 6.95 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 4.60 - 4.74 (m, 1H), 4.50 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.50 - 3.56 (m, 8H), 1.35 (t, J = 7.0 Hz, 3H), 1.28 (d, J = 6.1 Hz, 6H)。
【0374】
実施例61
4−エトキシ−2−((2−イソプロポキシ−4−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)−フェニル)−アミノ)−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニトリル(E61)
【化126】
2−ブタノール(5mL)中、2−クロロ−4−エトキシ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニトリル(D94に従って製造され得る)(100mg、0.449mmol)、(4−アミノ−3−イソプロポキシフェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(D66に従って製造され得る)(137mg、0.494mmol)、炭酸カリウム(186mg、1.348mmol)、Pd
2(dba)
3(20.57mg、0.022mmol)およびジシクロヘキシル(2’,4’,6’−トリイソプロピル−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(21.41mg、0.045mmol)の溶液に120℃で1時間マイクロ波照射を行った。濾過後、濾液を濃縮し、MDAP(塩基性移動相)により精製し、標題化合物
E61(16mg、0.035mmol、収率7.68%)を白色固体として得た。
【0375】
LCMS: 464[M+H]
+。t
R =2.506。(LCMS条件1)
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) : δ 8.49 (d, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.76 (s, 1H), 7.04 (s, 1H), 6.98 (d, 1H), 4.73 (m, 1H), 4.55 (q, 2H), 3.50 (m, 4H), 2.32 (m, 4 H), 2.19 (s, 3H), 1.41 (t, 3H),1.34 (d, 6H)。
【0376】
実施例62
(4−((4−エトキシ−5−(トリフルオロメチル)−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)(モルホリノ)メタノン(E62)
【化127】
窒素下、1,4−ジオキサン(10mL)中、2−クロロ−4−エトキシ−5−(トリフルオロメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(D95に従って製造され得る)(50mg、0.188mmol)、(4−アミノ−3−メトキシフェニル)(モルホリノ)メタノン(66.7mg、0.282mmol)、ジシクロヘキシル(2’,4’,6’−トリイソプロピル−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(17.95mg、0.038mmol)、炭酸カリウム(78mg、0.565mmol)およびPd
2(dba)
3(17.24mg、0.019mmol)の溶液を120℃で1時間撹拌した。室温に冷却した後、水(30mL)を加え、この混合物をEA(15mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄した後、Na
2SO
4で乾燥させた。濾過および濃縮後、粗生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(DCM:MeOH=4:1)により精製し、MDAP(塩基性移動相)によりさらに精製し、標題化合物
E62(4.2mg、9.02μmol、収率4.79%)を白色固体として得た。
【0377】
LCMS: 466[M+H]
+。t
R =3.555。(LCMS条件1)
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) : δ 12.24 (br. s., 1 H), 8.49 (d, J = 8.3 Hz, 1 H), 7.85 (s, 1 H),7.67 (s, 1 H), 7.08 (s, 1 H), 7.04 (d, J = 8.3 Hz, 1 H), 4.51 (q, J = 6.9 Hz, 2 H), 3.92 (s,3 H), 3.61 (br. s., 4 H), 3.47 - 3.57 (m, 4 H), 1.37 (t, 3 H)。
【0378】
実施例63
4−エトキシ−2−((4−(4−フルオロピペリジン−1−カルボニル)−2−メトキシフェニル)−アミノ)−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニトリル(E63)
【化128】
2−ブタノール(5mL)中、2−クロロ−4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン−5−カルボニトリル(D94に従って製造され得る)(180mg、0.809mmol)、(4−アミノ−3−メトキシフェニル)(4−フルオロピペリジン−1−イル)メタノン(D74に従って製造され得る)(245mg、0.970mmol)、炭酸カリウム(335mg、2.426mmol)、Pd
2(dba)
3(37.0mg、0.040mmol)およびジシクロヘキシル(2’,4’,6’−トリイソプロピル−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(38.5mg、0.081mmol)の溶液に120℃で4時間マイクロ波照射を行った。濾過後、濾液を濃縮し、粗生成物を逆相カラムクロマトグラフィー(バイオタージSNAPカートリッジ、KP−C18−HS 120g、5%〜95%MeCN/H
2O、0.05%アンモニア)により精製し、標題化合物
E63(42mg、0.096mmol、収率11.85%)を白色固体として得た。
【0379】
LCMS: 466[M+H]
+。t
R =3.315.(LCMS条件1)
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6): δ 12.29 - 12.63 (m, 1 H), 8.34 (d, J = 8.3 Hz, 1 H), 7.94 (s, 1 H), 7.85 (s, 1 H), 7.01 (d, J = 1.5 Hz, 1 H), 6.96 (dd, J = 1.5, 8.3 Hz, 1 H), 4.73 - 4.97 (m, 1 H), 4.48 (q, J = 7.1 Hz, 2 H), 3.85 (s, 3 H), 3.30 - 3.63 (m, 4 H), 1.57 - 1.95 (m, 4 H), 1.34 (t, J = 7.0 Hz, 3 H)。
【0380】
実施例64および65
鏡像異性体1:(4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)−(1−(メトキシメチル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)メタノン(E64)
鏡像異性体2:(4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシフェニル)−(1−(メトキシメチル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)メタノン(E65)
【化129】
2−ブタノール(6mL)中、2−クロロ−4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン(D1に従って製造され得る)(103mg、0.521mmol)、(4−アミノ−3−メトキシフェニル)(1−(メトキシメチル)−3−アザビシクロ−[3.1.0]ヘキサン−3−イル)メタノン(D134に従って製造され得る)(120mg、0.434mmol)、炭酸カリウム(180mg、1.303mmol)、Pd
2(dba)
3(19.88mg、0.022mmol)およびキサントホス(21.53mg、0.045mmol)の溶液に120℃で45分間マイクロ波照射を行った。濾過後、濾液を濃縮し、粗生成物をMDAP(塩基性移動相)により精製してラセミ生成物を得、これをキラル−HPLCによりさらに精製し、標題化合物
E64(11mg)および
E65(7mg)を黄色固体として得た。(キラル−HPLC:Co−溶媒:MeOH;カラムAD−H(4.6
*250mm、5um);移動相:n−ヘキサン(0.1%DEA):EtOH(0.1%DEA)=80:20;流速:1.0ml/分;温度:40;波長:214nmおよび254nm)
【0381】
E64:LCMS: 438[M+H]
+。t
R=1.32分。(LCMS 条件3)
キラルHPLC:t
R=4.44分。(条件:カラム AD−H(4.6
*250mm、5um);移動相:n−ヘキサン(0.1%DEA):EtOH(0.1%DEA)=80:20)。単一の未知の絶対立体化学
1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) : δ 8.64 (d, J = 8.3 Hz, 1 H), 8.42 (br. s., 1 H), 7.64 (s,1 H), 7.08 (s, 2 H), 6.87 (dd, J = 2.1, 3.4 Hz, 1 H), 6.40 - 6.54 (m, 1 H), 4.58 (q, J = 7.0Hz, 2 H), 4.11 - 4.35 (m, 1 H), 3.95 (s, 3 H), 3.61 - 3.84 (m, 2 H), 3.22 - 3.60 (m, 4 H), 1.53 - 1.37 (m, 4 H), 0.68 - 0.83 (m, 1 H), 0.50 (t, J = 4.4 Hz, 1 H)。
【0382】
E65:LCMS: 438[M+H]
+。t
R=1.32分。(LCMS 条件3)
キラルHPLC:t
R=6.15分。(条件:カラムAD−H(4.6
*250mm、5um);移動相:n−ヘキサン(0.1%DEA):EtOH(0.1%DEA)=80:20)。単一の未知の絶対立体化学
1H NMR (400MHz, クロロホルム-d): δ
8.64 (d, J = 8.5 Hz, 1 H), 8.43 (br. s., 1 H), 7.63 (s, 1 H), 7.04 - 7.13 (m, 2 H), 6.87 (dd, J = 2.3, 3.3 Hz, 1 H), 6.42 - 6.51 (m, 1 H), 4.58 (q, J = 7.0 Hz, 2 H), 4.15 - 4.36 (m, 1 H), 3.94 (s, 3 H), 3.28 - 3.82 (m, 8 H), 1.36 - 1.53 (m,4 H), 0.67 - 0.85 (m, 1 H), 0.50 (t, J = 4.4 Hz, 1 H)。
【0383】
実施例66
(1S,3S,5S)−2−(4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシベンゾイル)−2−アザビシクロ−[3.1.0]−ヘキサン−3−カルボニトリル(E66)
【化130】
DMF(5mL)中、4−((4−エトキシ−7H−ピロロ−[2,3−d]−ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メトキシ安息香酸(D129に従って製造され得る)(186mg、0.567mmol)、HATU(237mg、0.623mmol)およびDIPEA(0.297mL、1.700mmol)の溶液に、(1S,3S,5S)−2−アザビシクロ−[3.1.0]−ヘキサン−3−カルボニトリル塩酸塩(D136に従って製造され得る)(82mg、0.567mmol)を加えた。この混合物を室温で5時間撹拌した。この溶液をEAで希釈し、水で洗浄した。有機層を乾燥させ、濃縮した。粗生成物をMDAP(塩基性移動相)により精製し、標題化合物
E66(82.7mg、0.190mmol、収率33.5%)を灰白色固体として得た。
【0384】
LCMS: 419[M+H]
+。t
R =3.307分。( LCMS条件1)
1H NMR (400MHz ,DMSO-d
6) : δ 11.63 (br. s., 1 H), 8.73 (d, J = 8.3 Hz, 1 H), 7.72 (s, 1 H),7.30- 7.47 (m, 2 H), 7.02 - 7.10 (m, 1 H), 6.35 (dd, J = 1.8, 3.3 Hz, 1 H), 5.34 (br. s., 1 H), 4.47 - 4.59 (m, 2 H), 3.98 (s, 3 H), 3.62 (br. s., 1 H), 2.60 - 2.72 (m, 1 H), 2.27 (dd,J = 2.9, 13.7 Hz, 1 H), 1.87 (dd, J = 5.7, 7.9 Hz, 1 H), 1.41 (t, J = 7.1 Hz, 3 H), 1.13 - 1.05 (m, 1 H), 0.89 - 0.98 (m, 1 H)。
【0385】
F.生物学的データ
上述のように、本発明の化合物はLRRK2キナーゼ阻害剤であり、LRRK2により媒介される疾患の処置に有用である。本発明の化合物の生物活性は、LRRK2キナーゼ阻害剤としての候補化合物の活性を決定するための任意の好適なアッセイ、ならびに組織およびin vivoモデルを用いて決定することができる。
【0386】
6His−Tev−LRRK2(1326−2527)の製造
残基1326−2527をコードするLRRK2 cDNAは、ダンディー大学(M. Jaleel et al., 2007, Biochem J, 405: 407-417に記載)から受領した。この遺伝子断片を、BamHIおよびNotI制限部位を用い、pFB−HTb(Invitrogen)にサブクローニングした。このLRRK2プラスミドをInvitrogen社により記載されたBAC−to−BACプロトコールに従い、バキュロウイルスゲノムに組換えた。ヨトウガ(Spodoptera frugiperda)(Sf9)昆虫細胞へのトランスフェクションは、製造者のプロトコールに従いセルフェクチン(Invitrogen)を用いて行い、P1およびP2バキュロウイルス原株を作出した。
【0387】
Sf9細胞は、振盪フラスコ内のHyClone SFX(Thermo Scientific)増殖培地にて27℃、80rpmで、バイオリアクターに植え込むのに十分な容量となるまで増殖させた。これらの細胞を実施用量20リットルのウェーブバイオリアクター(GE Healthcare)にて27℃、50%溶存酸素、および振盪速度22回/分、振盪角10°、およそ6xe6細胞/mlの細胞濃度で200ml/分の通気で増殖させた。細胞を多重感染度(MOI)3でP2バキュロウイルスに感染させた。48時間の発現相の間、培養を継続した。感染細胞を、Sorvall RC 3C Plus遠心機を用い2500gで20分間の遠心分離により増殖培地から取り出した。細胞ペレットをすぐに凍結させ、その後、精製に供給した。
【0388】
260gのペレットを800ml溶解バッファー/バッファーA(50mm Tris−HCl pH8.5、300mM NaCl、1mm DTT、10%グリセロール、1ml/Lカルビオケムコンプリートプロテアーゼ阻害剤カクテルおよびベンゾナーゼ(50ul/800ml))を用いて27℃の水浴中で解凍した後、氷上にて、100ml当たり20ストロークでダウンス型ホモジナイザーにかけた。懸濁液を氷中に封入し、3/4”プローブを用い、50%振幅で3分10秒のオン/オフにて音波処理を施した。次に、この懸濁液を4℃にて、90分間、100,000gで遠心分離した。
【0389】
溶解液(700ml)を不溶性ペレットからデカントし、4℃で3時間、回転混合により、10ml His bind Ni NTA樹脂と接触させる。この樹脂を4℃、3000gで5分の遠心分離により回収し、XK16カラムに充填した。次に、このカラムを10カラム容量のバッファーA、10カラム容量のバッファーB(バッファーA+1M NaCl)および10カラム容量のバッファーC(バッファーA+20mMイミダゾール)で洗浄した。その後、このカラムを15カラム容量のバッファーD(バッファーA+300mMイミダゾール)で2ml画分を採取しながら溶出させた。洗浄および溶出は総て4ml/分で行った。
【0390】
SDS−PAGEにより目的のタンパク質を含有すると同定された画分をプールし、バッファーE(50mM Tris−HCl pH8.5、300mM NaCl、10%グリセロール、1mM DTT)で予め平衡化した320ml SEC Superdex 200pgカラムにそのままロードした。このカラムに1.2カラム容量のバッファーEをロードし、2ml画分を採取しながら2ml/分で溶出させた。SDS−PAGEにより目的のタンパク質を含有すると同定された画分の活性を試験した。
【0391】
ビオチン−長鎖LRRKtideの製造
ペプチド(ビオチン−RLGRDKYKTLRQIRQGNTKQR−OH)を、ACT 357 MPS自動ペプチド合成装置でのFMOC固相ペプチド合成を用いて0.2mM規模で構築した。得られた粗ペプチドを、トリフルオロ酢酸:トリイソプロピルシラン:水の95:2.5:2.5混合物を用い、樹脂から切断した。この粗切断ペプチドを0.1%トリフルオロ酢酸/0.1%トリフルオロ酢酸/水中アセトニトリルの5−35%勾配で溶出する逆相HPLCにより精製した。
【0392】
組換えLRRK2酵素ペプチド基質TR−FRETアッセイ
LRRK2阻害に関するこのアッセイは、時間分解蛍光共鳴エネルギー移動(TR−FRET)アッセイを用いた、ペプチド「長鎖LRRKtide」(ビオチン−RLGRDKYKTLRQIRQGNTKQR−OH)のリン酸化の検出に基づく。それは抗体標識ユウロピウムキレートドナー、W−1024(Eu)およびストレプトアビジン−シュアライト(Surelight)APCアクセプター(APC)を用いる。近接した場合、330nmでのEuの励起は、665nmでの発光を伴って、APCへのエネルギー移動をもたらす。
【0393】
アッセイプロトコール
1.10mMの試験化合物を100%DMSOに溶かし、1対4の連続希釈を行った。次に、100nLを、第6列と第18列を除く384ウェル低容量黒色プレートに加えた。対照ウェルとしての第6列と第18列には100nLのDMSOを加えた。アッセイ希釈により、試験化合物の最高最終アッセイ濃度は166.67μMとなった。
【0394】
2.最終アッセイ濃度を60nM LRRK2酵素とし、マルチドロップコンビディスペンサーを用い、アッセイバッファー(50mM Hepes(pH7.2)、10mM MgCl
2、150mM NaCl、5%グリセロール、0.0025%トリトンX−100および1mM DTT)中、120nMの精製組換え6HIS−Tev−LRRK2(1326−2527)を含有する3μLの「酵素溶液」を、第18列以外の総てのウェルに加えた。第18列には、100%阻害の酵素不含対照として、3μLアッセイバッファーのみを、マルチドロップコンビディスペンサーを用いて加えた。第6列(酵素+DMSO)は0%阻害とした。次に、試験プレートを室温で30分間インキュベートした。
【0395】
3.最終アッセイ濃度を1μMビオチン−長鎖LRRKtideおよび10μM ATPとし、マルチドロップコンビディスペンサーを用い、2μMビオチン−長鎖LRRKtideペプチド基質および20μM ATPを含有する3μLの「基質溶液」をプレートの総てのウェルに加えた。次に、試験プレートを室温で2時間インキュベートした(インキュベーションは、酵素バッチの違いによる反応の速度および直線性によって異なり得る)。
【0396】
4.「停止」アッセイバッファー(50mM Hepes(pH7.2)、60mM EDTA、10 mM MgCl
2、150mM NaCl、5%グリセロールおよび0.0025%トリトンX)中、200nMストレプトアビジン シュアライト(登録商標)APC、2nM Eu−W1024標識抗ウサギIgG抗体および1:500希釈のPhospho−Ezrin(Thr567)/Radixin(Thr564)/Moesin(Thr558)ポリクローナル抗体を含有する6μLの「検出溶液」を、マルチドロップコンビディスペンサーを用い、プレートの総てのウェルに加えた。次に、試験プレートを室温でさらに2時間インキュベートし、好適なプレートリーダー(励起330nm、発光620nm(Eu)および665nm(APC))にて読み取った。データは、ActivityBaseソフトウエア(IDBS)を用いて分析される。試薬の希釈率および濃度はバッチごとに決定した。
【0397】
組換え細胞LRRK2 AlphaScreenアッセイ
細胞においてLRRK2キナーゼ活性に対する化合物の活性を決定するために、観察された、LRRK2 Ser 935リン酸化のLRRK2キナーゼ依存性調節(Dzamko et al., 2010, Biochem. J. 430: 405-413)を用い、組換え全長LRRK2タンパク質を過剰発現するように操作されたヒト神経芽腫細胞株SH−SY5YにおけるLRRK2 Ser935リン酸化の、定量的な384ウェルプレートに基づくイムノアッセイを開発した。
【0398】
全長組換えLRRK2を発現するBacMamウイルスはInvitrogenから購入し、3%ウシ胎仔血清を添加したSf−900 III SFM培地にて、4〜5日間、MOI0.3でSF−9細胞に接種することにより増幅した。次に、感染細胞培養物を2000gで20分間遠心分離し、ウイルス上清力価を抗gp64プラークアッセイにより決定し、4℃で保存した。
【0399】
アフィニティー精製した抗ホスホLRRK2 Ser935ヒツジポリクローナル抗体(Dzamko et al., 2010, Biochem. J. 430: 405-413)を標準的な方法(PerkinElmer)によりビオチン化した。抗LRRK2ウサギポリクローナル抗体は、Novus Biologicalsから購入した。AlphaScreenタンパク質A IgGキット(アクセプタービーズおよびドナービーズを含む)は、Perkin Elmerから購入した。
【0400】
SH−SY5Y細胞を、10%透析ウシ胎仔血清を含むDMEM/F12培地で増殖させ、37℃にて、0.5%トリプシン−EDTAで5分間処理した後、4分間1000rpmで遠心分離することにより回収した。細胞ペレットをOpti−MEM血清低減培地(Invitrogen)に200,000細胞/mlで再懸濁させ、BacMam LRRK2ウイルスとMOI=50で混合した。50μlの細胞溶液を384ウェルプレートの各ウェルに分注し、37℃、5%CO
2で24時間インキュベートした。
【0401】
試験化合物の希釈系をOpti−MEM血清低減培地(Invitrogen)で調製し、最高最終アッセイ濃度が10μMとなるように5.6μlを化合物プレートから細胞アッセイプレートに移した。対照としての特定のウェルにはDMSOを用いた。細胞を37℃、5%CO
2で60分間インキュベートした。次に、培地を除去し、20μlの細胞溶解バッファー(Cell Signaling Technology)を添加して4℃で20分間インキュベートすることにより細胞を溶解させた。次に、10μlの抗体/アクセプタービーズ混合物[AlphaScreen検出バッファー(25mM Hepes(pH7.4)、0.5%Triton X−100、1mg/mlデキストラン500および0.1%BSA)中、(1/1000ビオチン化−pS935 LRRK2抗体、1/1000総LRRK2抗体、1/100アクセプタービーズ]を各ウェルに加え、mプレートを暗所、周囲温度で2時間インキュベートした。10μlのドナービーズ溶液(AlphaScreen検出バッファー中、1/33.3ドナービーズ)を各ウェルに加えた。暗所、周囲温度でさらに2時間インキュベートした後、プレートをEnVision(商標)プレートリーダーにて、励起680nmを用い、発光520〜620nmで読み取った。用量反応曲線データは、シグモイド用量反応モデルに基づいた。
【0402】
薬理学的データ
実施例E1〜E66の化合物を、組換えLRRK2酵素ペプチド基質TR−FRETアッセイおよび/または組換え細胞LRRK2 alphaScreenアッセイで試験した。実施例E1〜E66の化合物は、一方または両方のアッセイでLRRK2キナーゼ活性を阻害することが分かった。
【0403】
各化合物のpIC
50値は、少なくとも1つ回の実験でまたは複数回の実験の平均値として報告した。本明細書に記載のデータは、実験を行う人によって使用される具体的な条件および手順によって合理的なバリエーションを持ち得ると理解される。
【0404】
実施例E1〜E66の化合物を組換え細胞LRRK2 alphaScreenアッセイで試験したところ、pIC
50≧5.0を示した。実施例E4、E6、E9、E13、E15、E18、E27、E30〜E34、E40、およびE59の化合物はpIC
50≧7.0を示した。
【0405】
実施例E1〜E31、E33〜E36、E39〜E44、E46、E47、E51〜E53、E56、E61、E63、E64およびE66の化合物を組換えLRRK2酵素ペプチド基質TR−FRETアッセイで試験したところ、pIC
50≧5.0を示した。実施例E2〜E9、E13、E20、E24、E25、E27、E29、E31、E35、E36、E39〜E42、E44、E46、E52、E53、E64およびE66の化合物は≧8.0を示した。
【0406】
例えば、以下の実施例に関する組換え細胞LRRK2 alphaScreenアッセイおよび組換えLRRK2酵素ペプチド基質TR−FRETアッセイのpIC50値は次の通りである。
【0407】
【表5】