特許第6474849号(P6474849)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6474849
(24)【登録日】2019年2月8日
(45)【発行日】2019年2月27日
(54)【発明の名称】排水桝
(51)【国際特許分類】
   E03F 5/10 20060101AFI20190218BHJP
   E01D 19/08 20060101ALI20190218BHJP
【FI】
   E03F5/10 A
   E01D19/08
【請求項の数】3
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2017-60347(P2017-60347)
(22)【出願日】2017年3月27日
(65)【公開番号】特開2018-162592(P2018-162592A)
(43)【公開日】2018年10月18日
【審査請求日】2018年8月31日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】592151166
【氏名又は名称】橋梁技建株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】591211917
【氏名又は名称】川田建設株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100080045
【弁理士】
【氏名又は名称】石黒 健二
(74)【代理人】
【識別番号】100124752
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷 真司
(72)【発明者】
【氏名】平田 努
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 裕二
【審査官】 石川 信也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−220201(JP,A)
【文献】 特開2005−248426(JP,A)
【文献】 特開2015−105486(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E03F 5/10
E01D 19/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アスファルト層の下側にコンクリート層(2)が設けられた路面から排水するものであって、
排水が流入する上部開口(7、7uu)と、流入した排水が流出する下部開口(8、8dd)とを有し、前記上部開口が空中に開放されるように前記コンクリート層に埋設される排水桝(1)において、
前記上部開口、および、前記上部開口の下側で開く別の開口(7ud)を有し、前記コンクリート層に埋設される樹脂製の上部筒体(10)と、
前記下部開口、および、前記下部開口の上側で開く別の開口(8du)を有し、前記上部筒体とは別体に設けられて前記コンクリート層に埋設される下部筒体(11)と、
前記上部筒体と前記下部筒体とを締結して前記上部筒体と前記下部筒体との相対位置を固定する締結具(12)とを備え、
前記上部筒体の内、前記別の開口を具備する下側端部(10d)が前記下部筒体の別の開口に嵌まることで環状の空間(4)が形成され、この環状の空間は、上側で前記コンクリート層に開放され、
さらに、前記上部筒体の下側端部と前記下部筒体の内壁との間に、上下方向に開く上下隙間(5)が形成されており、
前記環状の空間は、前記上下隙間により前記下部筒体の内周に開放されていることを特徴とする排水桝。
【請求項2】
請求項1に記載の排水桝において、
前記下部筒体の内壁には、内周側ほど下側に傾斜するテーパ面(24)が存在し、
前記上部筒体の下側端部は、このテーパ面と上下方向に向かい合うことで前記上下隙間を形成していることを特徴とする排水桝。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の排水桝において、
前記下部筒体の上側開口、および、前記上部筒体の下側端部は矩形であり、この矩形の角に前記上下隙間が存在することを特徴とする排水桝。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アスファルト層の下側のコンクリート層に埋設される排水桝に関するものであり、特に、排水桝の外周壁とコンクリート層との剥離によって生じた隙間に流入した水を排水桝の内部に流入させる構造に係わる。
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば、高速道路では、路面をなすアスファルト層の下側に基礎部分としてのコンクリート層が形成され、このコンクリート層に、路面上への水の滞留を防止する排水桝が埋設されている。近年、このような排水桝の材料として、従来の金属材料に替わり、耐食性に優れた樹脂材料が使用されるようになっている。
【0003】
ところで、線膨張係数に関し、樹脂とコンクリートとの差は、金属とコンクリートとの差よりも大きい。このため、排水桝の材料として樹脂材料を使用する場合、排水桝の外周壁とコンクリート層との剥離が発生しやすくなり、排水桝の外周壁とコンクリート層との間に隙間が形成される可能性が高まる。この結果、排水桝の外周壁に形成された隙間を水が流れてしまい、外観を損ねたり、錆を発生させたりする問題が生じやすくなる(以下、排水桝の外周壁とコンクリート層との剥離により生じた隙間を剥離隙間と呼ぶことがある。)。
【0004】
そこで、このような問題を解消するため、排水桝の本体の外周に樋を設けるとともに、本体に、内外を貫通する穴を設ける構造が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。この構造によれば、剥離隙間を流れる水は、樋に集められて穴から本体の内周に流入する。このため、特許文献1によれば、剥離隙間を流れた水を排水桝の内周に導くことができ、上記の諸問題を解決することができる、としている。
【0005】
しかし、特許文献1の排水桝によれば、穴を設けるには、本体を成形後、直接、本体に穴を開けたり、金型に入れ子を用いたりする必要がある。また、穴の形状、位置および大きさ等を変更するには、製造工程において様々な変更が必要になるので、穴の形状、位置および大きさ等の変更に関して自由度が小さい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2015−105486号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、排水桝の外周壁とコンクリート層との間に形成された剥離隙間を通った水を排水桝の内周に導く穴について、形状、位置および大きさ等の変更に関して自由度を高めることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願の第1発明の排水桝は、アスファルト層の下側にコンクリート層が設けられた路面から排水するものであり、排水が流入する上部開口と、流入した排水が流出する下部開口とを有し、上部開口が空中に開放されるようにコンクリート層に埋設される。また、排水桝は、次のような、上部筒体、下部筒体、および、締結具を備える。すなわち、上部筒体は、樹脂製であり、上部開口、および、上部開口の下側で開く別の開口を有し、コンクリート層に埋設される。下部筒体は、下部開口、および、下部開口の上側で開く別の開口を有し、上部筒体とは別体に設けられてコンクリート層に埋設される。また、締結具は、上部筒体と下部筒体とを締結して上部筒体と下部筒体との相対位置を固定する。
【0009】
そして、上部筒体の内、別の開口を具備する下側端部が下部筒体の別の開口に嵌まることで環状の空間が形成され、環状の空間は、上側でコンクリート層に開放される。さらに、上部筒体の下側端部と下部筒体の内壁との間に、上下方向に開く上下隙間が形成されており、環状の空間は、上下隙間により下部筒体の内周に開放されている。
【0010】
これにより、排水桝の外周壁とコンクリート層との間に剥離隙間が形成されても、環状の空間を樋として利用することができ、剥離隙間を通った水を集めて上下隙間から排水桝の内部に導くことができる(以下、環状の空間を樋空間と呼び、上下隙間を排水穴と呼ぶことがある。)。このため、排水桝の本体を上部、下部筒体に分けても、剥離隙間を通った水を排水桝の内部に導くことができる。また、上部筒体と下部筒体との相対位置を変更したり、上部筒体の下側端部や下部筒体の内壁の形状を変更したりすることで、排水穴の形状、位置および大きさ等を自在に変更することができる。このため、排水穴の形状、位置および大きさ等の変更に関して自由度を高めることができる。
【0011】
本願の第1発明に従属する第2発明の排水桝によれば、下部筒体の内壁には、内周側ほど下側に傾斜するテーパ面が存在し、上部筒体の下側端部は、テーパ面と上下方向に向かい合うことで上下隙間(排水穴)を形成している。
これにより、樋空間に集まった水は内周側に流れやすくなる。このため、水を排水桝の内周に導きやすくなる。
【0012】
本願の第1、第2発明に従属する第3発明の排水桝によれば、下部筒体の上側開口、および、上部筒体の下側端部は矩形であり、矩形の角に上下隙間が存在する。
これにより、矩形の角、つまり、樋空間の角に水が溜まって排水されない事態を、未然に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】排水桝がコンクリート層に埋設された状態を示す断面図である。
図2】排水桝の内部を短手方向から視て示す断面図である。
図3】排水桝の内部を長手方向から視て示す断面図である。
図4】排水桝の分解図である。
図5】グリーチング受けの平面図である。
図6図5のVI−VI断面図である。
図7図5のVII−VII断面図である。
図8】上部筒体の平面図である。
図9図8のIX−IX断面図である。
図10図8のX−X断面図である。
図11】下部筒体の平面図である。
図12図11のXII−XII断面図である。
図13図11のXIII−XIII断面図である。
図14図3の部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本願発明を実施するための形態を実施例に基づいて説明する。なお、実施例は具体例を開示するものであり、本願発明が実施例に限定されないことは言うまでもない。
【実施例】
【0015】
〔実施例1の構成〕
実施例1の排水桝1の構成を、図面を用いて説明する。
排水桝1は、例えば、高速道路や橋梁などの路面から雨水等を排水するため、道路側溝などに配置され、図1に示すように、アスファルト層(図示せず)の下側のコンクリート層2に埋設されている。また、排水桝1には、剥離隙間3を流れた水を集める樋空間4、および、樋空間4に集めた水を排水桝1の内周に導く穴5を具備している。
以下、排水桝1の構成について詳述する。
【0016】
排水桝1は、排水が流入する上部開口7と、流入した排水が流出する下部開口8とを有し、上部開口7が空中に開放されるようにコンクリート層2に埋設される。
また、排水桝1は、次のような、上部筒体10、下部筒体11、および、締結具12を備える。以下、図1図14を用いて上部筒体10、下部筒体11、および、締結具12を詳述する。
【0017】
まず、上部筒体10は、上部開口7、および、上部開口7の下側で開く別の開口を有する矩形の扁平な筒体であり(以下、上部開口7を開口7uu、別の開口を開口7udと呼ぶことがある。)、開口7uu、7udも矩形である(図8図10等参照。)。また、上部筒体10は、ガラス繊維などの繊維をプラスチックの中に分散させた繊維強化プラスチック(FRP)を材料とする樹脂成形品であり、コンクリート層2に埋設される(図1等参照。)。
【0018】
また、上部筒体10の上側には、グレーチング14を受けるためのグレーチング受け15が嵌まっている(図2図3等参照。)。ここで、グレーチング受け15は、SS400等の鉄鋼材料を素材として開口7uuに嵌まるように矩形に設けられ、グレーチング14が載る載置部16、および、排水を通す開口17を有する(図5図7等参照。)。
【0019】
なお、グレーチング受け15は、下部筒体11に装着されたボルト22により下側から支持されている(図3参照。)。また、グレーチング14は、鋼材を格子状に組み立てた周知の形状である。また、グレーチング受け15と上部筒体10との間には、合成繊維からなる網状管18が装着され、水の滞留が抑制されている(図2図3等参照。)。
【0020】
次に、下部筒体11は、下部開口8、および、下部開口8の上側で開く別の開口を有し、上部筒体10とは別体に設けられてコンクリート層2に埋設される(図1図4図11図13等参照:以下、下部開口8を開口8dd、別の開口を開口8duと呼ぶことがある。)。なお、下部筒体11も、上部筒体10と同様のFRPを材料とする樹脂成形品である。
【0021】
また、下部筒体11は、次のような上部11a、中部11bおよび下部11cを有する(図11図13等参照。)。
まず、上部11aは、開口8duを有し、開口8duに上部筒体10の下側端部10dが嵌まって上部筒体10との間に環状の空間を形成する部分であり、締結具12により上部筒体10と締結される(図1図4等参照。)。
【0022】
また、上部11aは、上部筒体10の下側端部10dが嵌まることができるように矩形筒状に設けられている。そして、上部11aの内周と上部筒体10の外周との間に形成される環状の空間は、上記の樋空間4として機能する。また、樋空間には、例えば、ポリエステル繊維の不織布からなるパッキン19が装着されている(図1図4図14等参照。)。そして、排水桝1をコンクリート層2に埋設した状態では、樋空間4は、上側でコンクリート層2に開放されている(図1等参照。)。
【0023】
ここで、締結具12は、例えば、ボルト12aおよびナット12bである(図1図14等参照。)。そして、上部筒体10、下部筒体11の上部11aそれぞれに設けた孔にボルト12aの軸部を通して、ボルト12aの頭部およびナット12bにより上部筒体10、パッキン19および上部11aを挟み込んで上部筒体10と下部筒体11とを締結し、上部筒体10と下部筒体11との相対位置を固定する。
【0024】
次に、中部11bは、上部筒体10の下側端部10dと上下方向に向かい合うことで、上記の穴5を形成する部分であり、上側から視たときに矩形状に視える(図1図4図11図13等参照)。なお、下側端部10dは開口7udを形成する部分である。
そして、矩形の長辺、短辺それぞれに平行な方向を長手方向、短手方向と定義すると、中部11bの内周には、短手方向の両端に、長手方向と平行な面を有する台部21が設けられ(図3図11等参照)、台部21には、ボルト22が螺合するネジ穴23が設けられている。
【0025】
そして、ネジ穴23に螺合したボルト22によってグレーチング受け15が支持されている。なお、ボルト22のネジ穴23への螺合を調整することグレーチング14の上下方向の位置を調節することができる。
また、台部21の間には、長手方向の一端側ほど下側に位置する矩形状のテーパ面24が設けられ、テーパ面24の長手方向一端には平面25が連続している。そして、平面25に、下部11cの内周が開口している。なお、台部21の上面は、わずかに傾斜しており、テーパ面24および平面25に近いほど下側に存在する。
【0026】
ここで、上部筒体10の下側端部10dも矩形状であり、長手方向に平行な2つの長手部分10L、短手方向に平行な2つの短手部分10Sが存在する(図8図10参照。)。また、短手部分10Sには、3つの半円の切欠き26が等間隔で設けられ、長手部分10Lには、4つの半円の切欠き26が等間隔で設けられている(図9図10参照。)。そして、上部筒体10と下部筒体11とが締結された状態において、2つの長手部分10Lは、それぞれ短手方向の一端側、他端側の台部21に載っており(図14参照)、2つの短手部分10Sは、それぞれテーパ面24、平面25と離間している。
【0027】
これにより、台部21と下側端部10dとの間には、上下方向に開く半円形の隙間が形成され、この隙間が穴5として機能する(図1図14参照。)。また、テーパ面24、平面25と下側端部10dとの間には短手方向に伸び、かつ、上下方向に開く矩形状の隙間が形成され、この隙間も穴5として機能する(図1参照。)。そして、これらの穴5により、樋空間4は下部筒体11の内周に開放されている。また、下側端部10dの矩形の角は、テーパ面24および平面25と上下方向に離れて向かい合っており穴5を形成している。
【0028】
なお、中部11bとグレーチング受け15との間には脱落防止用のチェーン27が架け渡されている。
また、下部11cは、円筒形状であり、下部11cの内周の上側は平面25で開口している。また、下部11cの内周の下側は開口8ddを形成する。そして、下部11cの周囲には型枠管29が配置されている(図1図4図11図13参照。)。
【0029】
〔実施例の効果〕
実施例の排水桝1は、次のような、上部筒体10、下部筒体11、および、締結具12を備える。
すなわち、上部、下部筒体10、11は、両方とも樹脂製であって互いに別体として設けられてコンクリート層2に埋設されている。また、上部筒体10は、上下それぞれの開口7uu、7udを有し、下部筒体11は、上下それぞれの開口8du、8ddを有する。また、締結具12は、上部筒体10と下部筒体11とを締結して上部筒体10と下部筒体11との相対位置を固定する。
【0030】
そして、上部筒体10の内、開口7udを具備する下側端部10dが下部筒体11の開口8duに嵌まることで環状の樋空間4が形成され、樋空間4は、上側でコンクリート層2に開放される。さらに、下側端部10dと下部筒体11の中部11bとの間に穴5が形成されており、樋空間4は、穴5により下部筒体11の内周に開放されている。
【0031】
これにより、上部筒体10の外周壁とコンクリート層2との間に剥離隙間3が形成されても、剥離隙間3を通った水を樋空間4に集めて穴5から排水桝1の内部に導くことができる。また、上部筒体10と下部筒体11との相対位置を変更したり、上部筒体10の下側端部10dや下部筒体11の中部11bの内壁の形状を変更したりすることで、穴5の形状、位置および大きさ等を自在に変更することができる。このため、穴5の形状、位置および大きさ等の変更に関して自由度を高めることができる。
【0032】
また、下部筒体11の中部11bには、内周側ほど下側に傾斜するテーパ面24が存在し、上部筒体10の下側端部10dは、テーパ面24と上下方向に向かい合うことで穴5を形成している。
これにより、樋空間4に集まった水は内周側に流れやすくなるので、水を排水桝1の内周に導きやすくなる。
【0033】
さらに、下部筒体11の開口8du、および、上部筒体10の下側端部10dは矩形であり、矩形の角に穴5が存在する。
これにより、矩形の角、つまり、樋空間4の角に水が溜まって排水されない事態を、未然に防ぐことができる。
【0034】
〔変形例〕
本願発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形例を考えることができる。
例えば、実施例の排水桝1によれば、下部筒体11は樹脂製であったが、下部筒体11を金属製にしてもよい。
また、実施例の排水桝1によれば、開口7uu、7ud、8duの形状は矩形状であり、開口8ddの形状は円形であったが、開口7uu、7ud、8du、8ddの形状は、実施例に限定されず、様々な態様に変更することができる。例えば、開口7ud、8duを円形にして樋空間4を円筒状にしてもよい。
【0035】
また、実施例の排水桝1によれば、テーパ面24は、長手方向の他端側にのみ設けられていたが、例えば、長手方向の一端側にもテーパ面24を設けてもよく、短手方向の一端側、他端側にテーパ面24を設けてもよい。
また、実施例の排水桝1によれば、台部21は短手方向の両端に設けられていたが、台部21を長手方向の両端に設けてもよい。
さらに、実施例の排水桝1によれば、グレーチング受け15と上部筒体10とが別体として設けられていたが、グレーチング受け15と上部筒体10とを一体物として設けてもよい。
【符号の説明】
【0036】
1 排水桝 2 コンクリート層 4 樋空間(環状の空間) 5 穴(上下隙間) 7、7uu 上部開口 8、8dd 下部開口 7ud、8du 別の開口 10 上部筒体 10d 下側端部 11 下部筒体 12 締結具
図1
図2
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図5
図6
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図10
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